淡「サキのお姉ちゃんになるバイト!?」(160)

菫「そうだ、さっき清澄の部長から電話があった」

淡「行く行く! 受かったらサキとずっと一緒にいれるんでしょ?」

菫「居れるな。しかし、競争率は高い、そして一番の問題があれだ」

照「なに?」

菫「クールなふりして本を読んでいるが、内心は興奮しているだろう」

菫「なにせ、妹と簡単に仲直り出来るからな」

淡「それって私に勝ち目ないじゃん……」

菫「そうでもないぞ? 審査員は咲ちゃんと複数いるらしいからな」

淡「そうなの? それなら私の勝確だね!」

菫「そんなわけないだろ」

淡「ちなみにスミレ先輩はでるの?」

菫「最近、お金が無くなってきたからな、出るしかないだろ?」

淡「私と何かすることになったら手加減してね?」

菫「ふざけるな。とりあえず、伝えておいたからな。寝坊とかしないように」

淡「はーい」

試験日

淡「うへー、人がいっぱいいるよー……」

淡「少し自信なくなってきたかも」

菫「ちゃんと来れたのか」

淡「当たり前だよ! それよりも私の一番のライバルは?」

菫「照か? それならさっき受付に行っていたぞ?」

淡「えっ?受付しないとダメなの?」

菫「当たり前だろ。してないなら急いだほうがいいぞ」

淡「わかったー!すぐにしてくるー」

淡「すみませーん」

煌「はいはい!受付の煌です! ここに名前書いてください!」

淡「忙しそーだね?そんなに人いるの?」

煌「それはもう!」

淡「私結構下のほうだ……」

煌「書いた順番なんて気にしたらダメですよ?」

淡「そうなの?」

煌「試験を受ける順番が遅くなるだけですし、別に、マイナス評価になるわけではないです!」

淡「よかったー!それ聞けて安心したよ!」

煌「それでは頑張ってくださいね?」

淡「わかったー」

淡「うーん、試験が始まるまで暇だなー……」

淡「適当にぶらついとこー」

咲「部長!私何も聞いてないですよ!」

久「あら?言ってなかったかしら?」

咲「お姉ちゃんに会えるって言ってたのに、約束が違うじゃないですか!」

淡「サキ? なんか複雑な事情っぽいなー。話しかけるのはやめておこうっと」

淡「やっぱりテルが一歩リードしてるのは確実だね」

淡「それでも負けないんだけど!」

煌『これから試験開始しまーす! 呼ばれた方は速やかに部屋に行ってください!』

淡「おぉ!ついに試験が始まるのか!」

煌『なお、なにをするのかはそこで教えますので!』

淡「うんうん! 楽しみになってきたー!」

>>16試験受ける人

末原

煌「えーと、最初は末原さんです!」

末原「うちが一番かいな、まぁええわ、行ってくる」

優希「この中で試験をするじぇ! 持ち物の持ち込みは禁止だじぇ!」

末原「ほれ」

優希「よし!入っていいじぇ!」

末原「でもええ機会が訪れたで……インターハイの屈辱しっかり返したるからな」

久「あっ……一番の方には申し訳ないんだけど、今少し、本当に少しだけ咲荒れてるから気を付けてね?」

末原「ふざけんなや!」

久「ちょ、ちょっと落ち着いて! とりあえず私たちは外からカメラで見てるから」

久「お姉ちゃんっぽいことしてくれればいいわ!」

末原「いやいや!なに流そうとしてんねん!」

久「……大丈夫よ! それじゃ頑張って!」

末原「っててて……!なに押してくれるんやこら!」

末原「っ! 殺気……!」

咲「どうも、お姉ちゃん。初めまして」

末原「……」カタカタ

咲「あれ?寒いんですか?」

末原(大丈夫や……これは麻雀やない……恐れることなんてあらへん!)

咲「無視しないでもらってもいいですか?」

末原「な、なんや? なんか用でもあるんか!」

咲「そっちから私の部屋に入ってきてなに言ってるんですか?」

末原「ひぃ!」

咲「まぁ、いいです。それよりもお姉ちゃんっぽいことしてくれるんですよね?」

末原「なにすればええんや……」

咲「そこは自分で考えてください」

久『お姉ちゃんっぽいことをすれば咲の機嫌もよくなるわ!』

末原「こ、声!?でも、従うしかあらへんな」

咲「……」ペラ

末原「さ、咲?咲ちゃん? なんの本読んでるんや?」

咲「咲でいいですよ? なんの本かは教えません」

末原「そうかいな……それじゃお姉ちゃんが膝枕してあげるわ!」

咲「遠慮します」

末原「めげるわ……」

末原(なんなんこれ?難易度ベリーハード通り越しとるやん?)

末原「お、お姉ちゃん暇やなー……なにかして遊んばん?」

咲「麻雀ですか?」

末原「遠慮するわ……」

末原(これいつになったら終わるんや……。そーいや、うち姉とかおらへんし、こういうの不利やん)

末原(!そうや、あの髪の毛直したらお姉ちゃんっぽいんやないか?)

咲「さっきからなんですか?じろじろ見てきて」

末原「なんでもないで、本でも読んどき?」

咲「わかりました」

末原「えーと、クシはどこにあるんかなー?」

咲「クシはそこの棚の上に置いてあります」

末原「ほんまや!ありがとな咲」

咲「……」フイッ

末原「お?なんやなんや?照れとるんか、かわいいところもあるんやな?」

咲「……もー!うるさいからあっち行ってて!」

末原「痛いっ! 枕は投げるもんやないで!……いや、投げるもんや」

咲「意味がわからないよ!」

末原「枕投げがあるぐらいやからな」

末原(おっ?さっきまで敬語やったのに随分とフレンドリーになってきたやないか。いけるでこれ!)

末原「さてと、そろそろはじめよか?」

咲「始めるってなにを?」

末原「髪の手入れや! さっきから気になるんやその角みたいなとこ!」

咲「だ、だめ!この部分は絶対にだめ!」

末原「あかんで?お姉ちゃんの言うことは絶対やからな」

末原「それに、こうやって後ろから抱きついてもうたら逃げれへんからな?」

咲「やめてよぉ……」

末原「……」

末原(なにしとんやうちは?もともと仕返しのつもりで来たはず。それがどうしてこうなっとるんや?)

末原(本来の目的を忘れたらあかんやろ!)

末原(仕返し!そうやうちはインターハイの仕返しをするんや!)

末原(で、でもな、麻雀以外では意外とかわいいんやな……)

末原(どないしよ……)

>>43するか、しないか

部位破壊:角

末原(……きめた、仕返ししたる)

咲「……?」

末原「その角もらったでー!」ガシッ

咲「痛い!痛いよ!引っ張らないで!」

末原「うるさいわ!こんな角があるからダメなんや!」

咲「……」ボソッ

末原「ん?なんか言ったか? まぁ、やめてって言ってもやめへんけどな!」

咲「離して」

末原「嫌やで?」

咲「……離さないんだ」

末原「当たり前や!この角もぎ取って辱めたる!」

咲「カン!」ドス

末原「グフッ! 肘打ち……完全に油断しとったわ……」

咲「……まだ離さないの?」

末原「あ、当たり前や……この手だけは絶対に離さへんで」

咲「カン!」ドス

末原「うっ!」

末原(あかん、うちはここまでのようやわ……)

咲「カン!もう一個カン!」

久「咲ストップ!それ以上はダメよ!」

咲「部長、だってこの人、手を放してくれないから」

久「とりあえずやめてあげて!」

咲「はい」

久「そうありがとね。それじゃ回収してー」

煌「わかりましたー!」

優希「それじゃ、さっきの人の点数を発表するじぇ!百点満点中……」

和「0点です!」

優希「おー、さすがのどちゃん厳しい判定だじぇ!」

煌「それじゃ次の人呼びましょうか?」

久「そうね、えーと次の人は……」

>>57

ミス
>>60

ちょっと落ち着くまでまって

>>80

方言変だったらごめん

久「えーと哩さんかしら?」

煌「そうですね。それじゃよろしくお願いしまーす!」

哩「ここに入ればええんか?」

優希「そうだじぇ」

哩「咲、お姉ちゃんが来たぞ」

咲「うん、今開けるね?」

哩(何話せばいいかわからんばい……)

哩「咲はなにばしよっと?」

咲「お姉ちゃんには関係ないよ」

哩「そ、そうか……でもな、うちは咲の姉やけん教えてな?」

咲「はぁ……見ればわかると思うけど本読んでるの」

哩(どないすればええんやったっけ? 確か羊が……)

仁美「政治の話は盛り上がるばい」

哩「!なぁ咲? 今の政治どう思うと?」

咲「政治?んー、わかんないよ。変わったばかりだしどうなるかなんて」

咲「お姉ちゃんはどう思うの?」

哩「わからんばい……」

咲「自分がわからないこと聞くとかどうなの?」

哩「すまん……」

咲「反省してるの?」

哩「……」

咲「そうやってすぐにだまらないで!」ペシ

哩「っ!」

咲「わかる?これは躾。ダメな姉に対する躾」

哩「人をなんだと思って」

咲「だまって。私知ってるから。お姉ちゃんが鎖で縛られて喜ぶ変態だってこと」

哩「変態じゃなかと!」

咲「いや、変態だよ?だってこうやって叩かれたりするようれしいんでしょ?」ペシ

哩「ん…!」

咲「ほらね?やっぱり喜んでる。妹に叩かれて喜ぶとか変態過ぎてひいちゃうよ」

哩(やばいと……こんな冷たい目線で見られたのは初めてばい……)

咲「飽きれちゃうよ……こんなのが私のお姉ちゃんになりたいなんてね!」ベシ

哩「んん…!」

咲「……」

哩「ハァ……ハァ……」

咲「もしかして目線だけでも興奮するの?」

哩「してなか……」

咲「正直になったら?正直になればもっと強くしてあげるよ?」

哩「ほんとか!?……はっ!」

咲「やっぱり変態さんだったんだ……」

哩「ち、違うばい! 口が滑って……」

咲「なんだ、せっかくいろいろ使おうと思ってたのに」

哩「色々?」

咲「鞭とか、低温蝋燭とかね。手錠とかもありかと思ったけどいつもやってるみたいだし」

哩「鞭……よかと……」

咲「でも、うそつきには使ってあげない」

哩「そ、そんな!」

咲「知らないよ?自分で使って楽しめば?」

哩「わかったばい……」

久「はいすとっぷー!これ以上は無理ですねー!」

咲「部長、今からがいいところじゃないですか!」

久「あー!あー!聞こえないー! それじゃ回収してー」

煌「わかりましたー!さ、早く行きますよ!」

哩「や、やめるばい!花田、離せ!」

煌「すみません!さすがに無理です!」

咲「部長……」

久「ご、ごめんね? いい姉は後から来るっていうでしょ?」

咲「いいません」

久「とりあえず次の人呼んでくるわね?」

咲「わかりました」

久「えーと、次の人は」


>>114

お願いします!煌さんのパワーがたりません!

あらたって変換どうやるの?

久「灼さん!次は灼さん!」

灼「呼ばれた、行ってくる」

優希「よし!がんばるんだじぇ!」

灼「入ってもいい?」

咲「……どうぞ」

灼「なんかずいぶんと落ち込んでるね」

咲「あはは、面白い人ばかり来ましたからね……少し疲れてるのかもしれません」

灼「そうなんだ。なら、私と居る時は少しぐらい休んでてもいいよ?」

咲「ほんとですか!ありがとうございます」

灼「うん。私は本でも読んどくから」

咲「あ、あの……私が眠るまで……」

灼「そんなに恥ずかしがらなくてもいいよ。今日は私が姉なんだしね」

咲「じゃ、じゃあ頭撫でてもらったり……」

灼「そんなことならいくらでもしてあげる」

咲「それなら、膝枕とかも!」

灼「いいよ」

咲「なんか、やっとお姉ちゃんらしい人に会えた気がするよ……」

灼「そういってもらえるとありがたいかな」

咲「疲れもなくなった気がするし、なにかしよ?」

灼「……私ボーリングと麻雀ぐらいしかできないんだけど」

咲「私は、運動とか苦手でボーリングも多分出来ないと思います……」

灼「ボーリングやったことないの?」

咲「はい」

灼「今度うちに遊びにきなよ。ボーリング場だからさ」

咲「ボーリング場が実家なんですか?」

灼「うん」

咲「すごいですね」

灼「……」

咲「……」

灼(会話が途切れた……どうしよう)

灼(とりあえず、私の点数は多分高いはずだから、もう少し頑張ろう)

眠いんでここで終わりです。

灼「名前……名前なんて呼んだらいいの?」

咲「呼びやすいようにでいいよ?」

灼「じゃ、咲。咲で呼ぶことにする」

咲「うんわかったよ」

灼「それじゃそろそろ時間だし、帰るね?」

咲「うん、ありがとーお姉ちゃん」

灼「こっちも楽しかった」


久「しゅうりょー! やっと真面目に終わった組が出ました!」

煌「よかったですねー。これは点数も期待できそうです!」

優希「それじゃのどちゃん!頼むじぇ!」

和「0点です」

久「はい、和はあんまりふざけないでねー」

和「ふざけてません、0点です」

煌「こら和! あんまり迷惑かけたらいけません!」

和「審査員は私です」

優希「のどちゃんの目がまじだじぇ」

久「それじゃ次は、えーと淡さんだったかしら?」

優希「そうだじぇ」

淡「やっと私の番だよ! サキも疲れてたりするかもしれない!」

煌「頑張ってくださいね?」

淡「当たり前だよ! それじゃ、サキ入るね!」

咲「どうぞー」

淡「やっほーサキー! 淡お姉さんだよー!」

咲「あはは、淡ちゃんはお姉ちゃん見えないかな?」

淡「えぇ……それじゃ私勝ち目ないじゃん……」

咲「べ、別に嫌いってわけじゃないよ? ただ、淡ちゃんってかわいいからお姉ちゃんっぽくはないかなって思って」

淡「むー、どっちにしてもこのバイト不合格だよね?」

咲「そうなるね」

淡「まぁ、いいや!私はお金の為に来たわけではないし、サキと遊びにきたんだしね!」

咲「私もこうやって淡ちゃんと話ができてると楽しいよ」

淡「ちなみに、この部屋はサキの部屋なの?」

咲「んー、今は私の部屋だけど」

淡「今日だけの特別セットみたいな感じだね!」

咲「うん、そうなるね」

淡「いいなー、私もサキみたいなポジションでやってみたいなー」

咲「思ったより疲れるよ?」

淡「そうなの?」

咲「うん」

優希「待つんだじぇ! 今試験中なんだじぇ!」

照「行かないと!咲のところに行かないと!」

淡「テルーも荒れてるなー」

咲「あはは、やっぱりお姉ちゃんはお姉ちゃんだよ……」

優希「咲ちゃん!助けてくれだじぇ!」

咲「わかったよ優希ちゃん。いま行くね?」

淡「えー!私の時間は?」

咲「私は淡ちゃんともっとお話ししていたいよ?」

淡「……じゃあ今日泊まりにいくー」

咲「うん、楽しみに待ってるね?」

優希「早く来てくれだじぇー!」

この後、咲さんと淡ちゃんは幸せに暮らしました

めでたしめでたし

かん!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年09月18日 (水) 06:31:41   ID: 6xDe0w2a

いい話だがピンクがウッゼ

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