恒子「さて、いよいよ始まります! 全国女子高生雀士クイズ大会!」
恒子「実況はこの福与恒子と、小鍛治健夜でお送りいたします!」
健夜「よろしくお願いします」
恒子「ルールは簡単。まず選手の中から、こちらから二人を指名いたします」
恒子「そうしたら、まず先に回答する方を決めていただき、その方にクイズを出題!」
恒子「正解したら回答者をチェンジ! パートナーも正解したら、見事ゲームクリアです!」
恒子「ただし間違えた場合は、パートナーにちょっとした罰ゲームが科せられます!」
健夜「回答者ではなく、パートナーが被害をこうむるというのがミソですね」
恒子「パートナーのために、ぜひとも正解を目指してください!」
恒子「しかし、口で説明しただけではまだピンと来ないかもしれません」
恒子「というわけで、まずどんな感じかご覧いただくために、練習をしてみましょう」
健夜「練習台になっていただくのは、この二人です」
蒲原「ワハハ、何か知らんが呼ばれたぞ」
衣「クイズだクイズだー!」
恒子「鶴賀学園3年、蒲原里美選手! 龍門渕高校2年、天江衣選手です!」
恒子「では、せっかくなので意気込みを聞かせていただきましょう」
蒲原「ワハハ、私は佳織と一緒にQMAもやったことあるぞ。全然わからなかったけど」
恒子「なるほど。では、天江さんは?」
衣「何だかよくわからないけど、楽しそうだ!」
恒子「気合十分ですね!」
恒子「それでは早速いきましょう! まず、回答者を決めてください」
健夜「繰り返しますが、不正解の場合の罰ゲームを受けるのは、回答者ではなくパートナーです」
健夜「そのため、最初の回答者決めは非常に重要な意味を持つことになります」
健夜「慎重に考えて、選んだ方が良いと思いますよ」
蒲原「よし、私に任せろ」
衣「里美、頑張れー!」
さ……智美
恒子「回答者は蒲原さんですね」
健夜「では、そこに二つの檻がありますね。二人ともその檻に、別々に入ってください」
健夜「入ったら、いよいよ出題です」
ガチャン
蒲原「ワハハ、入ったぞ」
衣「なんで檻なんだ?」
>>9
ごめん変換ミス
智美だな
恒子「では、問題です!」
健夜「蒲原さんは自動車が好きとのことなので、今回は自動車に関するクイズを用意いたしました」
恒子「現在、自動車は地域問わず、世界各国で盛んに生産が行われています」
恒子「ではズバリ、年間生産台数の一番多い国はどこでしょうか!?」
恒子「なお、ググって答えたりした奴には独身のままアラフォーになる呪いを小鍛治プロからかけられます」
健夜「ええっ!?」
1、日本
2、ドイツ
3、中国
4、アメリカ
>>15
2
蒲原「えーと……2のドイツかな? ベンツとかフォルクスワーゲンとか、色々有名だし」
恒子「蒲原選手の回答は2! では、正解は……!」
ブブーッ!
恒子「残念、不正解です!」
健夜「正解は3の中国。以下、2位日本、3位アメリカ、4位ドイツと続いていきます」
恒子「ちなみに、2008年は日本、アメリカ、中国、ドイツという順位でしたが、中国はここ数年で伸ばしてきました」
ごめん2007ね
蒲原「ワハハ、すまんな衣」
恒子「では、天江選手には罰ゲームです!」
衣「何をされるんだ?」
ヒューン
衣「ぶぎゅ!」グシャッ
恒子「今回の罰ゲームは、鉄球の刑です!」
蒲原「こ、衣ぉーーーーーーーーーーーっ!」
健夜「ご覧のように、間違えるとパートナーには、重い重い罰ゲームが科せられます」
恒子「今回は鉄球ということで、二重の意味で重かったですね!」
健夜「パートナーの無事を祈るなら、頑張って正解を目指しましょう」
衣「ぁ……ぁ……」ピクピク
蒲原「衣っ! しっかりしてくれ、衣ぉーっ!」
恒子「さてさて、練習も終わったことだし、次はいよいよ本番です!」
健夜「正直、今のも本番と同じようなものでしたけどね」
恒子「では、次のペアの入場です! 仲良しこよしの姉妹!」
恒子「阿知賀女子3年、松実宥選手! 阿知賀女子2年、松実玄選手!」
玄「ひっ……!」
宥「いっ、嫌……」
健夜「お二人には、今度も別々の檻に入っていただきます」
恒子「さっきの檻は鉄球と天江選手の死体で滅茶苦茶なので、別のを用意しました」
玄「い、嫌だ……入りたくない……」
健夜「無理矢理、押し込んでください」
マッチョ「ラジャ。ホラ、ハイルンダヨ、ジャパニーズガール」グイッ
宥「いっ、痛……やめて……」
恒子「だーいじょうぶだって! 今回は鉄球はもうしないから」
恒子「それでは早速、回答者を決めてください!」
健夜「ちなみに、片方が死んだ場合は先ほどのように即終了です」
健夜「だから実は、先攻の選手が圧倒的に有利なんですね」
健夜「後攻の選手は、先攻が間違えたらその時点でアウトです」
健夜「一方、先攻の選手は、自分が間違えたらその時点で生き残り確定。正解しても、パートナーが正解すれば生き残れますから」
恒子「なお、正解しても特に賞品はありません! よく考えて決めましょう!」
玄「お……お姉ちゃん……」
宥「……玄ちゃん、先に答えて」
玄「えっ、い、嫌だよ……間違えたら、お姉ちゃんが……」
宥「大丈夫、玄ちゃんを信じてるから。私も頑張るから……一緒に、帰ろ?」
玄「お、お姉ちゃん……」
健夜「どうやら、先行は玄選手のようですね」
恒子「これは玄選手にとってはチャンスですね!」
健夜「そうですね。何せわざと間違えれば、その時点で生き残れるのですから。宥選手はともかく」
恒子「では、問題です!」
恒子「玄選手は、おっぱいのことをおもちと呼び、大変好んでいるそうです」
健夜「お餅ですか……私たち日本人には、昔からなじみ深い食べ物ですね」
恒子「あのうにょーんとしたお餅は、私たちが普段食べている米であるうるち米ではなく、もち米という米を使います」
恒子「ただ、名前に餅と付いても、もち米を使っていない餅も沢山あります」
恒子「では、このもち米が使われている食べ物は、以下のうちどれでしょうか!?」
1、きなこ餅
2、草餅
3、柏餅
4、葛餅
安価なかった
>>39で
4
玄「えっと……く、葛餅……かな……」
恒子「玄選手の答えは4の葛餅! では正解は……」
ブブーッ!
玄・宥「!!!」
恒子「残念、不正解です!」
健夜「正解は1のきなこ餅。草餅と柏餅はうるち米、葛餅はでん粉で作られます」
恒子「というか葛餅って、明らかにお餅の食感じゃないでしょ」
恒子「さーて、宥選手にはお待ちかねの罰ゲーム! スタッフさーん!」
マッチョ「ラジャ」タプタプ
宥「ひっ……こ、この匂い……」
恒子「宥選手の檻には、ガソリンが撒かれます!」
健夜「人生最期のあったか~いを、思いっきり堪能していただきましょう」
玄「や、やめてぇーっ! お姉ちゃんを、助けてーっ!」
恒子「それでは、ファイアっ!」
ゴオオオオッ!
宥「あ、熱い! 熱いよぉーっ!」
玄「お、お姉ちゃーーーーーーん!」
健夜「一説によると、焼死って一番苦しい死に方みたいですね」
恒子「そうなんですか。窒息と、笑い死にだと思ってました」
宥「熱い! 出して! ここから出してえええええええええ!」ガンガン!
玄「嫌あーーーーーーーっ! やめるのでずボグだぢい"ーーーーーーーっ」
宥「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!」
健夜「うわぁ、火に包まれて……」
恒子「あったか~い」
宥「ぐろ……ぢゃ……」
玄「あ…………あ…………」
恒子「暖もとれたことだし、放心状態の玄選手はほっといてどんどん行きましょう!」
恒子「次のチャレンジャーも、姉妹です!」
恒子「ご存じチャンピオン! 白糸台高校3年、宮永照選手!」
恒子「そして妹の、清澄高校1年、宮永咲選手!」
照「…………」カタカタ
咲「…………」カタカタ
健夜「あれ、二人とも手足を縛られてますね?」
恒子「はい、動かれると面倒なので。そしてコンベアに乗ってもらいます」
恒子「コンベアの行先は、何だかよくわからない巨大スクリュー!」
健夜「スクリューですか。照選手にぴったりですね」
恒子「間違えると、パートナーのコンベアが動き始めます。大事な姉妹がミンチになるところを見たくなかったら、死ぬ気で取りましょう!」
照「や、やめて……」
咲「嫌ぁ……」
恒子「じゃあ先攻は、どちらか決めてください!」
照「さ、咲だ! 咲が先に答える!」
恒子「咲だけに先ってか! うまくないですね!」
咲「い、嫌だよ! 私、怖い!」
照「か、構わない……咲さえ、無事なら……」
健夜「じゃあ、咲選手の先行ってことでいいですね、もう」
ギュイーン!
照「ひいっ!」
恒子「あ、スクリューが動き始めました」
恒子「さてさて、ここで咲選手が不正解なら、照選手はあのスクリューの餌食になります!」
恒子「あの圧倒的暴力の前では、照選手の雀力などゴミ同然! ただ蹂躙されるのみです!」
恒子「きっと、凄いことになりますよ~! めちゃくちゃ痛いですよ~! 怖いですよ~!」
照「ひっ……た、助けて……」
咲「お、お姉ちゃん……」
恒子「では、咲選手! 問題です!」
咲「……っ!」
恒子「咲選手は、読書が趣味の文学少女だというデータがあります」
恒子「日本でも、過去沢山の文豪が誕生し、世界的に有名な人も何人もいます」
恒子「では、ノーベル文学賞を受賞した日本人は、今までに何人いるでしょうか!?」
1、二人
2、三人
3、四人
4、五人
>>66
4
咲(えっと……川端康成と大江健三郎は間違いないはずだけど……)
咲(…………)
咲(……多分、あと3人くらいはいそうだよね……)
咲「よ……4の、五人……」
恒子「咲選手の答えは4の、五人! では正解は……」
ブブーッ!
咲「!」
照「ひいっ!?」
恒子「正解は、1の二人です!」
健夜「残念ながら、村上春樹さんは取れませんでしたね」
恒子「さーて、コンベアスイッチON!」ピッ
ゴウンゴウン
咲「お、お姉ちゃん! やめてぇーっ!」
照「咲いーーーーーーーっ!」
恒子「待ち構えるは巨大スクリュー! 照選手も右手のスクリューで対抗できるか!?」
健夜「縛られてますから無理ですね。いや、縛られてなくても無理ですが」
照「がっ!」ガシュッ!
ゴトッ
咲「ひっ……きゃああああああああああ!」
恒子「うわ、右腕が飛ばされてきました!」
健夜「掃除が大変そうですね」
咲「…………」ブクブク
恒子「あらら、気絶しちゃいました。それにしても、さすがにアッサリですね」
健夜「咲選手は目が覚めてから、最愛の姉を失ったことを思い、泣くんでしょう。ジョナサンのように」
恒子「圧倒的暴力の前では、雀力など他の力は無力という話でした!」
恒子「他の力を踏みにじり、蹂躙し、壊す! 暴力こそ、最強の力なり!」
恒子「では、次の挑戦者です!」
恒子「宮守女子3年から二名! エイスリン・ウィッシュアート選手! 姉帯豊音選手!」
健夜「今回も罰ゲームの都合上、縛らせて箱に入っていただきました」
恒子「ちなみに蓋の裏側には、アイアンメイデンのように針がいっぱい! 間違えたコには、友達に蓋しちゃうぞ☆」
エイスリン「ト、トヨネ……」カタカタ
豊音「ちょー怖いんだけどー……」カタカタ
恒子「じゃんじゃん行きましょう。まず、回答者をどうぞ!」
豊音「え、エイスリンさん、頑張って!」
エイスリン「ト、トヨネハ……」
豊音「わ、私は大丈夫だよー……大きいから、その分体力あるし……痛そうだけど、何とか……」
恒子「おーっと、姉帯選手、譲る気です! 何とかなるわけないのに!」
健夜「涙目で強がってますね。本当は怖いはずなのに、天使でしょうか彼女は」
恒子「では、エイスリン選手に問題です!」
恒子「エイスリン選手の出身地は、ニュージーランドですね」
健夜「正直、羊のイメージしかないです。あとはラグビーくらい?」
恒子「さて、ニュージーランドの国旗は、左上にユニオンジャック、右側に星があるのは有名です」
恒子「では、この星は何をかたどったものでしょうか!?」
1、北斗七星
2、南十字星
3、北極星
4、天の川
>>90
3
エイスリン「……3?」
恒子「エイスリン選手の答えは3! では正解は!?」
ブブーッ!
エイ・豊「!」
恒子「正解は、2の南十字星! 長い日本暮らしで、故郷のことを忘れてしまったか!?」
健夜「ちなみに南半球では北極星は見えません。もはや故意を疑うレベルですね」
恒子「では、姉帯選手の箱には蓋をしてもらいましょう! スタッフさーん!」
マッチョ「ラジャ」
豊音「ちょ、ちょーこわいよー!」
エイスリン「ヤメテ! トヨネヲ、タスケテ!」
恒子「では……GO!」
ズン!
豊音「ぎゃああああああああああ!」
豊音「痛い、痛いよおおおおおおおおおおお!」
恒子「……あれ? 即死かと思ったんですが、案外元気ですね。どういうことなんでしょうか?」
健夜「これはきっと、姉帯選手の体に弾力があり、針が半端にしか刺さらっていないのでしょう」
恒子「……あ、確かに蓋が少し持ち上がっていますね。どうしましょう?」
健夜「仕方ないので、上から力を加えていくしかないですね」
マッチョ「フン! フン!」グッグッ
豊音「あ”っ……がっ……ぐ……」
エイスリン「トヨネ! トヨネ!」ボロボロ
恒子「うっわぁ、痛そう……」
健夜「これ、剥がすのも大変そうですね」
恒子「なお姉帯選手の遺体は運びやすいよう輪切りにし、ホルマリン漬けにしてトシさんに送り届ける予定です」
健夜「相当可愛がってましたから、心からのサービスですね。ショックのあまり遺体が一つ増えるかもしれませんが」
恒子「そろそろ終わりも近づいてきました! 次は千里山女子3年、園城寺怜選手と清水谷竜華選手!」
健夜「雀力も人気も高い二人組ですね。これは期待が持てそうです」
恒子「そろそろ当てろよ~!」
竜華「と、怜……」カタカタ
怜「竜華……」カタカタ
健夜「先行はどちらにしますか?」
怜「……りゅ、竜華でええ……」
竜華「な、何言ってんねん! 怜から……」
怜「ええよ……どうせ私は長生きできへん。チャンスは、竜華の方に多くあるべきや」
竜華「そ、そんなこと言わんといてな!」
怜「まぁ、私もまだ死にたくはないからな。竜華、頼んだで」
竜華「怜……」
恒子「決まったようですね。では、清水谷選手に出題です!」
恒子「清水谷選手と仲良しの、怜選手は体が弱く病気がちだそうです」
健夜「この時期はノロウイルスとか怖いですね。私も一度かかりましたが、地獄を見ました」
恒子「というわけで今回は、病気に関する問題です」
恒子「病気を引き起こす病原体としては、ウイルスや細菌が有名ですが、それだけではありません」
恒子「以下の病気は全て日本で話題になったものです」
恒子「この中で、ウイルスや細菌が原因ではない病気はどれでしょうか!?」
1、BSE
2、SARS
3、O―157
4、E型肝炎
>>115
1
竜華「……1や」
恒子「清水谷選手の答えは3! では正解は!?」
ピンポーン!
竜華「よ、よかった……知ってる問題で……」
怜「りゅ、竜華! やったで!」
恒子「BSEは異常タンパクによる病気! SARSとE型肝炎はウイルス、O―157は細菌でした!」
健夜「さすがに少々簡単でしたか」
恒子「ですが、まだまだ油断は許されません! 次は怜選手への問題です!」
恒子「怜選手といえば、何といっても次巡を未来視する能力」
恒子「準決勝では、ダブル、トリプルと立て続けに披露してくれました」
恒子「シングルは1、ダブルは2、トリプルは3を意味するのは常識ですね」
恒子「では、その次の4を意味する言葉は何でしょうか!?」
1、クワトロ
2、スクエア
3、テトリス
4、クアドラプル
>>127
3
怜「し、知らん……3の、テトリスやろか……?」
恒子「園城寺選手の答えは3! では正解は!?」
ブブーッ!
怜「しまっ……!」
竜華「ひいっ!」
恒子「残念! 正解は4のクアドラプルでした!」
健夜「スクエアと思ってる人が結構いるんですよね。私も最近まで知りませんでした」
恒子「では、罰ゲーム! まず椅子に縛ってください!」
マッチョ「ヘイ、ガール。シットダウン」
清水谷「や、やめ……」
恒子「そして、椅子に縛られたまま車の突進! これがホントの車椅子!」
健夜「そのまんまじゃないですか」
マッチョ「HAHAHA。コイツァビッグナ、カーダゼ」
怜「く、車っちゅうかロードローラーやないか!」
健夜「なお、スピードはかなりゆっくりにしてあげるそうです」
恒子「親友との別れの時間を多くとってあげるなんて、何て粋な計らいでしょうか! 感動です!」
恒子「それでは、発信!」
マッチョ「ラジャ」ゴゴゴ・・
竜華「いっ、嫌ぁーーーーーーっ! 助けてぇーーーーーーーーーっ!」
怜「わ、私が代わりになってもええ! だから、竜華だけは! 竜華だけはっ!」
健夜「ダメですよ。あなたはもう生還決定ですから」
恒子「あぁ、清水谷さん可哀想に……おバカな友人を持ったばかりに……」
健夜「あ、そろそろつま先が飲み込まれそうですね」
グシャ
竜華「ぎゃあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!」
竜華「い"だい"、いだい"い"い"い"い"い"い"い"い"い"!」
怜「竜華! 竜華ぁーーーーーーーーっ!」
恒子「まだまだですよー!」
ベキベキ
竜華「」ブクブク
健夜「痛みのあまり、失神しましたね」
恒子「どんどん椅子共々、清水谷選手の体が見えなくなっていきます! もう下半身は完全に見えません」
怜「竜華ぁ……竜華ぁ……」
恒子「うぅ、可哀想……椅子には罪はないのに……」
健夜「清水谷さんにも罪はないですけどね……あ、完全に飲まれました。生死は確認するまでもないですか」
怜「ごめんな……ごめんな、竜華……」ボロボロ
健夜「それでは、いよいよラストのペアですね」
恒子「トリを飾るのは、とても仲の良い幼馴染コンビ!」
恒子「阿知賀女子1年の高鴨穏乃選手! 新子憧選手!」
穏乃「な……なんだこれ……」
憧「く、狂ってるよ……あんたら……」
恒子「さて、今度も椅子に縛らせていただきました」
恒子「では、回答者はどちらに?」
憧「……し、しず……どうしよう……」
穏乃「あ、憧……憧は頭いいから、先にやってよ……」
憧「で、でも……」
穏乃「い、今までの問題……全部、わかったんでしょ……」
憧「え……う、うん、一応……」
穏乃「じゃあ、信じてるから……だから、絶対助けてね……」
憧「しず……」
恒子「先行は新子選手でよろしいですね! では、問題です!」
恒子「新子選手は、まさに女子高生って感じでファッショナブルです。センスはともかく」
恒子「一方の高鴨選手は、ジャージばっかり。10年後はすこやんみたいになっちゃうぞ!」
健夜「どういう意味!?」
恒子「さてさて、ジャージといえば北国などではスカートの下に穿いたりして、寒さ対策をしたりもします」
恒子「このスカートの下にジャージを穿くというスタイルは、何と呼ばれているでしょうか!?」
1、提灯ルック
2、だるまルック
3、はにわルック
4、こけしルック
>>148
1
穏乃(……しめた!)
穏乃(この問題、数日前に憧と雑談していた時に、憧がはにわルックって言ってた!
穏乃(間違いない! 正解は3だって、憧は知ってるはず!)
穏乃(あとは、私が頑張って正解すれば、無事に二人とも……!)
憧「…………」
恒子「さぁ、新子選手、どうしましたか! 答えは!」
憧「1」
穏乃「……は?」
憧「1よ。合ってるの? 合ってないの?」
恒子「新子選手の答えは1! では正解は!?」
ブブーッ!
恒子「残念! 正解は3のはにわルックです!」
穏乃「あ、憧おおおおおおおおおおおおおお!」
穏乃「こ、この前話してたじゃんか! はにわルックって!」
穏乃「何で!? 何で、わざと間違えるんだよ!?」
憧「ごめん、しず! 私、まだ高一なのよ!? 死にたくないのよ!」
穏乃「な、何言ってんだよ憧!」
憧「だって、あんたバカなんだもん! あんたに回したら、絶対あたし死んじゃう!」
憧「あんな痛そうなの、耐えられない! ごめん、許して!」
穏乃「ふ、ふ……ふざけんなああああああああああああ!」
恒子「おーっと、新子選手は知っててわざと間違えたようです!」
健夜「さすが偏差値70、賢い方法ですね」
恒子「それでは、高鴨選手も清水谷選手のように、ロードローラーの餌食になってもらいましょう!」
憧「ごめん……しず、ごめん……」
穏乃「殺してやる! 殺してやる!」
恒子「残念でした、殺されるのはあなたの方です! それでは、スタッフさーん!」
マッチョ「……アノォ、ソレガ……」
恒子「ん?」
健夜「何かトラブルの模様ですね……」
恒子「……お待たせしました」
健夜「何があったんですか?」
恒子「実は、ロードローラーで高鴨選手を轢く予定だったんですが……」
恒子「どうやら清水谷選手の遺体が変な引っかかり方をしたそうで、動かないみたいなんです」
健夜「あらら……どうするんですか?」
恒子「うーん……よーし、特別大サービス!」
恒子「罰ゲームもクイズも、これで終わりにしましょう! 二人とも、晴れて解放です!」
憧「……え?」
恒子「じゃあ、二人を縛ってる紐を解いてあげてください!」
マッチョ「ラジャ」ホドキホドキ
恒子「いやぁ、運がよかったですねー。これで日常にカムバックです」
憧「……え、えーと……」
穏乃「…………」
憧「よ、よかったよ、しず……あんたが無事で、本当に……」
穏乃「…………」
ゴッ!
憧「いっ……!」
穏乃「無事で、よかっただぁ……? あんた、私を見捨てたよね……」
憧「あ、あれは……その……」
穏乃「バカだの何だの言って、私を見殺しにしようとしたよね……」
憧「ごっ、ごめ……」
ドガッ!
憧「がはっ……!」
穏乃「っざけんな! てめぇなんか、友達でも何でもない!」
穏乃「もう二度と、私の前にその汚ねぇツラ見せんじゃねえぞ!」
憧「し、しず! ごめん、許して! しずーーーーーっ!」
恒子「それでは、これにてクイズ大会は終了!」
健夜「お楽しみいただけたでしょうか?」
恒子「またの機会を! 皆さん、さようならー!」
マッチョ「グッバイ!」
カン!
>>1は豊音が衣とか咲とかをぼこぼこにするSS書いてた人?
>>179
あれは大好きだけどちゃうで
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