楽「なんだかんだで大学生になりました」 (18)
ニセコイss
楽達がそのまま大学生になったらこんな感じかな?って具合で書いていきたいと思います。
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オレの名は一条楽。
この春から大学に通うどこにでもいる普通の大学生だ。
楽「よし」
そう。
ただ一点を除いてはーーー。
楽「おーい、メシ出来たぞ千棘~」
千棘「…スー…スー…むにゃむにゃ」
…オレは今、偽の恋人と同棲している。
第一話 ドウセイ
楽「…って、まだ寝てるし……コラそろそろ起きろって!遅刻すんぞ?」
千棘「…んー………」
楽「……はぁ」
俺は希望通り一流大学へと進学し、念願の一人暮らしをついに手に入れた…と、大学に卒業した時は思っていたのだがーーー。
楽「ふぅ……さむ」
大学に合格し、一人暮らしの準備でも始めようとした矢先、こいつから電話で呼び出され、オレは公園に来ていた。
楽(なんなんだ千棘の奴…急に呼び出してきて)
千棘には大学に合格したことは昨日メールで伝えた。
もちろん、小野寺や集達にも伝えてある。
千棘とは色々あったが、なんだかんだで3年間しっかりと恋人関係を続け………ん?
楽「そうだ…もう恋人解消じゃねぇか」
オレと千棘が言われていた恋人関係は3年間。
つまり高校卒業までだ。
国立大学の一般入試だったので、もう卒業式は終わっていたのだがーー。
楽(あいつとの偽の恋人もついに終わりか……)
オレはーー。
一瞬寂しいと思ってしまった。
楽(…って、違う違う!オレはとうとう解放されたんだ!もっと喜ぶべきだーー)
楽(あいつだってきっとーー)
千棘「……」
楽(あ、千棘)
紹介が遅れたがあのベンチに座ってる金髪がオレの偽の恋人、桐崎千棘。
諸々の事情により高校生活の間ずっと恋人関係であった。
偽物だけど。
楽(もしかしてー)
別れを告げに呼び出したのだろうか。
確かに受験で忙しくてその辺のことは後回し…もとい完全に忘れていたのだが、オレもあいつも受験が終わり、ひと段落ついたのでこのタイミングで言われてもおかしくはない。
楽(なんかあいつ……)
表情がおかしい。
急に赤くなったと思ったらこの世の終わりのような顔をしたり、かと思ったら1人でニヤニヤしている。
楽(なんなんだあいつ……)
オレは少し恋人に引いてしまったが、このクソ寒い中放置するのも可哀想な気がして声をかけることにした。
楽「なにやってんのお前?」
千棘「うひょん!?」
楽(なんだ、その反応??)
千棘「あ、あんた!いつの間に!!」
楽「いや…普通に入口から歩いてきたんだけど」
別にオレは特殊なルートを使って彼女にバレないように待ち合わせまで来たわけではない。
千棘「…そ、そう……///」
楽(な、なんなんだこいつ…?)
やはり様子がおかしい。
忙しないというか、挙動不審というか……もしかして言いにくいのだろうか。
ならーー。
楽「話って……偽の恋人についてか?」
千棘「!!」
オレから話すしかないよな。
楽「それならーー」
千棘「待って!!」
楽「……え?」
千棘「それも……あるんだけど……ちょっと違うというか……他にもあるというか……と、とにかく待って!///」
楽「?」
楽(違ったか?最初のほうはゴニョゴニョ言ってて聞き取れなかったが……まぁ、とりあえず待つしかないか)
1分ほど沈黙が続いてたのだが、千棘は何かを決心したように顔を上げ、オレのほうを向いて話始めた。
千棘「話があるの…//」
それは昨日メールできいている。
千棘「凄く…凄く大事な話があるの……///」
楽「え」
なんだろうこの雰囲気…前にどこかで。
千棘「楽……私、実は……///」
そうだ。
昔、一年生の頃に教室で小野寺と2人きりになって……それで告白されそうだったような…あの時の雰囲気とよく似てる。
千棘「あんたの事ーー……///」
楽「千…棘?」
千棘「…………す………す………////」
顔を上げた千棘の顔は真っ赤になっていて、この表情はーー
prrrrrrrr
楽「!!?」
千棘「ひゃう!!?///」
楽(で…電話!?……び、びっくりした)
千棘(な、な、な……なんてタイミングで電話が鳴るのよぉもうぉぉぉぉぉ!!///)
楽「…わ、わりぃ、親父から電話みたいだ」
千棘「……///さっさと出れば?////」
楽「あ、ああ」p
楽『もしもし?』
楽の父『おー楽、今そこに嬢ちゃんいねぇか?』
楽『え、千棘?いるけど…』
千棘(え……私?)
楽の父『お前らの恋人の件で話があるんだがいいか今?』
楽『あ、ああ…』
千棘「…どしたの?」コソコソ
楽「なんか…オレ達の関係のことで話があるって……」コソコソ
楽の父『お前ら同じ大学に受かったんだろ?そこでだーー』
楽『ちょっと待った親父』
楽の父『あん?』
楽「……おい、千棘?」
千棘「……あ…あはははは…はは……バレちゃったか」
楽「なにぃ!?お前オレとは違う大学受けるとか言ってたじゃねぇか!?嘘だったのかあれ!!」
千棘「う、うるさいわね!!何よ別に私がどこの大学受けようが勝手でしょ!!」
楽「なっ……」
千棘「ふん!」
楽(まぁ確かにそれはお前の勝手だが……同じ大学受けるなら言っといてくれてもいいじゃねぇかよ!!)
千棘「……」ムス
千棘(な、なによ……そんなに私と同じ大学が嫌だって言うの? モヤシのくせに……)
楽「…後で説明しろよ」
千棘「ふん!」
楽(こいつ……)ムカ
楽の父『おい楽!話続けていいか?』
楽『あ、わりぃ親父!続けてくれ…』
楽の父『それでまたしてもお前ら2人にやってもらいたいことがあってな……』
楽(…ん?なんかデジャブだな……そうだ、千棘と偽の恋人になる時と同じーー)
楽の父『お前ら…同棲してくんねぇか?』
楽「………………は?」
千棘「?」
親父はまたしてもオレ達にとんでもない爆弾を放り込んできやがった。
千棘「ど、どうしたのよ?」
楽「…………同棲」
千棘「………………は?」
楽「オレとお前…………同棲しろって……」
千棘「……………は?」
楽「……………」
千棘「……………」
楽・千棘「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
オレと千棘は、大学生活を同棲することになった。
曰く、オレと千棘が別れたりしたら戦争が起きる。
曰く、3年も付き合っているのに何も進展していない。まさか……どちらかに他に好きな人が………。
曰く、…坊っちゃんも同じ大学?あ、つまり同棲ってことっすか!さすがは坊っちゃん!
曰く、…お嬢と同じ大学?つまり同棲?………小僧!!
…と、言った諸々の事情でこの同棲生活は始まった。
楽「おい、千棘!起きろって!」
千棘「ふぁぁぁ……んー……」
楽「やっと起きたか…ったく毎回毎回…少しは自分で起きれるようにーー」
千棘「楽」
楽「ーーん?なんだよ?」
千棘「おはよ」ニコ
楽「……おはよ//」ドキドキ
まったく……
楽(……とんでもねぇ大学生活だ)
オレの心は…なぜか晴れ晴れとしていた。
ドウセイ 終
ゆっくりになると思いますが、少しずつ投稿していきたいと思います。
1話ずつ投稿していくつもりです。
もしかしたら今日はまた夜に投稿できるかもしれません。
このSSまとめへのコメント
続きに期待してます!
早くよみたい
おもしろい!早く続きが読みたい!
おもしろーいね〜
めっちゃおもしろい
期待してます!
千棘かわええ
続き
続きはよ
投稿してねぇじゃん
マジふざけ
中途半端
なはあー
面白いのに・・・
つづき読みたい
続編キボウデス
あかんのだ!放置だけは!
半年待ったけどまだできないのかねー(棒)
放置は!!!泣くよ!!!!