杏「だらだら」 (43)
美嘉「…」
杏「うおぉぉぉー……」
奈緒「…」
杏「うやぁぁぁー……」
美嘉「…」
杏「げろぴょぉぉぉー……」
奈緒「…」
杏「こっちゃんぺんたぁぁぁーーー………」
二人「…」
杏「…」
杏「…!」ガバッ
杏「夢か…」
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奈緒「いやいや、どんな寝言だよ」
美嘉「どういう夢見たらそんなクレイジーな寝言になるの?」
杏「んー…なんか半裸のプロデューサーに漬物味の飴を食べさせられて」
杏「それをきらりが見た瞬間和久井さんが花火になって花火から幸子が産まれてスカイダイビングして」
杏「最後にあいさんが深刻そうな顔で」
杏「半熟とき卵…って言ってた」
奈緒「意味分かんねぇ…」
美嘉「まあ夢なんてそんなもんだよね…それでもあの寝言は意味不明だけど…」
奈緒「もうちょっと整合性があってもいいだろ…しょっぱなからなんでPさん半裸なんだよ…」
美嘉「…ち、ちなみに半裸って…上?下?」
杏「ん?横」
美嘉「横!?」
奈緒「ああ、あしゅら男爵みたいな感じか」
杏「うんにゃ貧ぼっちゃま形式」
奈緒「うわぁ…それはきっついなぁ…」
美嘉「え、ちょっとわかんないんだけど」
奈緒「これがカルチャーギャップか…」
美嘉「いや年齢一緒だし」
杏「美嘉はトキワ荘世代だもんね」
奈緒「ギャップそっち方面にかよww」
美嘉「ちょ、わかんない!わかんないって!」
美嘉「あ、そーいやこの前私も夢見た」
杏「夢って毎回見るもんじゃないの?」
奈緒「あー杏は覚えてるタイプか」
美嘉「アタシよっぽどじゃないと覚えてないんだよねー」
奈緒「あたしもー、あれって起きる時の深さが関係してるんだっけか」
杏「へー、杏大体覚えてるけど」
奈緒「いいなぁ」
杏「そう?長い夢見た時とか全然寝れた気しないよ?」
奈緒「あー、それはちょっちきついかも」
美嘉「いや杏はもう少し起きてる努力をすべきじゃないかな…」
杏「24時間眠れますかー」
奈緒「やっぱり杏百年寝てもだいじょーぶ」
美嘉「…」
杏「…」
奈緒「…」
美嘉「…いや、言わないよ?」
杏「えー」
奈緒「えー」
美嘉「いや意味わかんないしさ…ってゆーか違うよ私の夢の話!」
杏「人の夢の話って本人と聞いてる人で絶望的な位テンションの差が生まれるよね」
奈緒「よっぽど面白い話ならともかくなあ、実際にあった事でも無いし」
美嘉「ちょっと、そうやってハードルあげんのやめてよ」
杏「まあ美嘉さんはカリスマギャルさんですし」
奈緒「そりゃあもうすっごいイロエロな淫夢を見てるんでしょうなあ」
美嘉「え、ちょ、そんなの見て無いし!」
美嘉「ってか違うって!いいから話させてよ!」
杏「はいはい、んでどんな淫夢をみちゃったの処女ヶ崎ちゃんは」
奈緒「正直妹の方が進んでそうだよなぁ」
美嘉「あんたら話させる気ないだろ」
———
美嘉「んでー、なんとその木に着いてたのがクワガタだったの!」
杏「…んがっ」zzz
奈緒「…」カチカチ
美嘉「…」
美嘉「いや話に興味ないんだろうなあとは分かってたけどここまでか」
奈緒「…ん?あ、終わった?」
美嘉「あたしは誰に話してた体なんだ」
杏「ぼげっ」zzz
美嘉「ほんでこいつはどれだけ寝るんだ」
奈緒「アイドルにあるまじき寝言だなぁ…」
美嘉「っていうかおっさんだよね」
杏「…ん、んぅ…」
杏「…あ、話終わった?」
美嘉「あんたもか、いや分かりきってたけどさ」
美嘉「というかお前らもうちょっと友達の話を聞く姿勢を持とうよ」
奈緒「いやいや、持ってる持ってるって」
杏「超持ってるよー」
美嘉「それがついさっきまで携帯弄ってたりガン寝決め込んでた奴の台詞かと」
奈緒「いやいや、あれだろ?Pさんとヤりそうになったけど無知故にどうなるかわからなくて観念的に気持ちよくなっちゃったんだろ?」
美嘉「違うよ!っていうか何だその生々しい夢!」
奈緒「この前凛が見たらしいよ」
美嘉「生々しさが増えたよ!友達のそんな一面知りたくなかった!あの子意外と純情だな!」
杏「ふごっ」zzz
美嘉「あんたは寝るの早いよ!濱口さんかよ!」
杏「んー…いや、杏は寝ながらでも会話を聞けるからさー…」ウトウト
美嘉「うわー…凄い嘘っぽい」
奈緒「なんかイルカみたいだな」
杏「ああ…なんか半分の脳が寝て半分の脳が起きてをずっと続けてるって奴?」
奈緒「そうそう、羨ましいよなー授業中とかにやってみたい」
杏「そう?ずっと起きてなきゃいけないとか拷問に等しくない?」
奈緒「ああ、確かにそういう風にもとれるな…」
美嘉「でもさっきの話が本当なら杏もそんな感じなんじゃないの?」
杏「んー…そうそう、だから杏は人の倍寝ないと駄目なんだよ」
奈緒「そう聞くと信憑性があるような…」
美嘉「いやいやないでしょ、そもそも前提が100パー嘘だし」
杏「ホントだって…」
奈緒「んー、じゃあさっきの美嘉の夢の話言ってみてよ」
杏「んー?プロデューサーとヤろうとしたけど人体の構造を把握してないが故にお互いの陰部があやふやになってなにやってるか分からないけど何となく気持ちよくなっちゃった話?」
美嘉「いやそれ違う人…しかもちょっと生々しくなってるし…」
杏「ああこれはきらりの話だったか」
美嘉「え!?凛じゃないんだ!?っていうかきらり!?あの子そんな夢見るの!?」
奈緒「あー、きらりもその手の知識なさそうだしなー」
美嘉「うわぁ…なんか知りたくなかった…」
杏「きらりんパワー☆(性的)」
美嘉「やめなさいよ」
奈緒「にょわー☆(喘ぎ声)」
美嘉「やめなさいっての!」
美嘉「はぁ…なんか意外と皆女の子してんのね…」
杏「っていうかその手の夢は美嘉の土俵じゃないの?」
美嘉「はあ!?」
奈緒「あー、分かる分かる」
美嘉「え!?ちょっと、私そんなイメージなの!?」
杏「え、だって処女ヶ崎だし…」
奈緒「カリスマギャル(未経験)だし…」
美嘉「いや、逆に処女じゃなかった方がどうなのよ…アイドル的な意味で」
杏「え!?まさか美嘉マジで処女なの!?」
美嘉「へ?」
奈緒「うわー…マジだったんだ…」
美嘉「え? え?」
杏「もう17なのに…」
奈緒「冗談で言ってただけだったのに…なんか、ごめんな」
美嘉「え?ちょ、ちょっと?二人共まさかもう…」
杏「…」
奈緒「…」
美嘉「…え、何これ、マジで?」
杏「いや普通に処女だけど」
奈緒「うん」
美嘉「」
美嘉「んもー!!!なんなの!?」
杏「つーか杏の体だと耐えられる気がしない」
奈緒「あー、小学生組と変わんないもんなー」
杏「まあそれ言い出したら日下部さんとかもっとヤバイけどね」
美嘉「あの人二十歳なんだよね?未だに信じられないけど」
奈緒「前から思ってたんだけど日下部さんって目瞑ってるとナナリーに似てない?」
美嘉「ん?だれ?外人さん?」
杏「あー、そんな感じ、まあ髪型とかはね」
奈緒「ナナリー開眼時のコレジャナイ感はやばかったなー」
杏「うちのアイドルって個性強い子多いよねー」
美嘉「いやあんたその筆頭だけどね」
奈緒「何かに対して拘りがありすぎる子とかなんでそっち方面目指さなかったのかね」
杏「メガキチとかドナキチとか?」
美嘉「その呼び方やめなって…眼鏡屋さんとかドーナツ屋って事?」
奈緒「そうそう」
美嘉「んー、やっぱ作る側と消費する側じゃテンション違うとか…あ、でも法子ちゃんは作ってもいるか」
奈緒「まあ法子はまだ13だし、これから何とでもなるか」
美嘉「上条さんは?」
奈緒「あれは最終的に眼鏡そのものに」
杏「私自身が眼鏡になる事だ…」
奈緒「上条の眼鏡が…消えた?」
美嘉「…」
奈緒「…」
杏「美嘉の言葉が…消えた?」
奈緒「wwwwww」
美嘉「仕方ないじゃん!分かんないんだから!」
杏「ブリーチ位知っておこうよ」
奈緒「美嘉漫画とか読まないの?全然知らないよね」
美嘉「んー、読んでた事もあったけどあんま覚えてないなー」
奈緒「少女漫画とか?」
美嘉「いや、お父さんの書斎にあった奴をいくつか」
杏「ふーん、何読んだの?」
美嘉「覚えてるのはどろろとかおそ松くんとかかな」
奈緒「トキワ荘世代当たってんじゃねえかwwwwww」
杏「逆に読まんわwwwwww」
奈緒「映画は見たけどなー」
奈緒「そーいやさー、皆Pさんの前で猫被ったりしてる?」
杏「ん?んー、多少甘えてみたりはするけど…その位かな」
美嘉「あー、『そんなのプロデューサーの方がいいからに決まってるじゃん』みたいなやつ?」
杏「あれ、なんで知ってるの?」
奈緒「あ、私も聞いたそれ、きらりんルーム連れてかれた後でしょ?」
杏「そうそう、あそこはもう思い出したくない…ってか何で知ってるのさ」
美嘉「Pさんがちひろさんに自慢して」
奈緒「ちひろさんが年長組と酒の席で口走って」
美嘉「志乃さんが皆に口走って」
奈緒「きらりは奈良漬みたいな目をしていたよ」
杏「あー…そのせいか」
美嘉「何が?」
杏「最近きらりがめっちゃ気使ってくるんだよね」
奈緒「へー」
杏「前までは隙あらば抱き着いてきたりしたのに最近は我慢してるみたいだし」
奈緒「あんた隙だらけだけどな」
美嘉「きらりも結構繊細なんだねー」
杏「まあ楽っちゃ楽なんだけど…今度フォローしとこうかな」
奈緒「なんだかんだ言って結構きらりの事好きだなー」
杏「まあ付き合い長いしね」
美嘉「で、猫被ってるかどうかだっけ?」
奈緒「ああ、そうそう」
杏「何で突然?」
奈緒「いやさー、周り見てるとマジか?って感じの子いるじゃん」
美嘉「自分を曲げない子とか?」
杏「闇に飲ませようとしてくる子とか?」
奈緒「いやまあそうなんだけどさ…」
美嘉「まあみくちゃんは学校とかだと前川さんって感じだろうね」
杏「通知表に真面目でしっかり者のいい子ですって書かれてそう」
奈緒「あーなんか分かる」
美嘉「あのテンションが素とは思えないなー」
杏「逆に素だったとしたら何歳までやるの?って話になるしね」
奈緒「まあでも別にPさんの前だけってわけじゃないから違うなー」
美嘉「…っていうかプロデューサーの前だけって事ならアタシ達には分からなくない?」
奈緒「まあそこはイメージって事でさ」
杏「んー、幸子とかは?」
美嘉「Pさんの前では強がってるけど本当は自信が無い的な?ありがちじゃない?」
杏「そっかー…あれってギャップ萌えの範疇なのかな?」
奈緒「属性的にはMでもSでもあるし違うんじゃない?」
美嘉「苛めたくなっちゃうよね」
杏「苛めたくなるといえば奈緒もドラプリの中だと弄られキャラだよねー」
美嘉「確かに、何かとからかわれてるし」
奈緒「いや、あいつらを弄りとおせる気がしないんだよね、つーか杏トワプリみたいな略し方すんな」
杏「そう?凛とかプロデューサーネタで突付けば簡単にボロだしそうだけど」
奈緒「そこではあんまり使いたくないんだよなぁ…」
美嘉「つっても奈緒あの子達の前だとプロデューサーに興味なしって感じにしてるんでしょ?」
杏「正直バレてると思うけどねー」
奈緒「先に二人に言われちゃったからなー、なんか緩衝材に収まらざるを得なかった」
美嘉「それはそれで不遇だね」
杏「まあ無用なけん制のし合いとかに参加しなくてもいいし楽じゃない?」
奈緒「そういう事だと二人はどうなのさ」
杏「杏はきらりとユニット組まされる位だからなー、そのきらりもあんなだし」
美嘉「莉嘉はそんな段階まで言って無いし…あ、でもデレラジ面子はちょいあるかも」
奈緒「お、どんな感じ?」
美嘉「こっちじゃ卯月が緩衝材かな、正直一番怖いけど」
杏「怖いって?」
美嘉「いやさ、卯月ってガンガンアイドルしてまーすって感じの子じゃないじゃん」
美嘉「それに他の子達みたいにアタックしまくりって感じでも無いし」
美嘉「プロデューサーの立ち位置だと一番気楽に話せるんじゃないかなーって」
杏「あー、付き合い長いしねー」
奈緒「んー、でも一番気使わずに話してるのって杏じゃないか?」
杏「へ?」
美嘉「あ、確かに」
杏「ん?」
奈緒「なんか杏に対してだけは部屋にズケズケ入り込んだり抱き抱えて現場行ったり」
美嘉「杏に対して過激だけど結構過保護だしね」
杏「ええー、そんなの面倒くさいなー」ニヤニヤ
奈緒「うわすっげえむかつく顔してる」イラッ
美嘉「ドロッドロじゃないですか」イラッ
杏「んー、まあね、仕方ないよねー、プロデューサーがそんな杏の事好きだって事だしー?」ニマニマ
美嘉「まあ付き合うのはあり得ないって言ってたけどね」
杏「え゛」
奈緒「ああ、正直女として見れないって言ってた」
杏「」
美嘉「だらしなさすぎるのもどうかって」
杏「」
奈緒(まあアイドル全員女としては見れないって言ってたしだらしないってのは別の会話の時なんだけどな)
杏「」
杏「うう…」ドヨー
美嘉「まあ今からでもだらしないのを治したら?」
奈緒「肉体の方は無理だろうしなー…そういや杏って本当にだらしないの?」
杏「肉体の方はプロデューサーがロリコンである事を願おう…って、へ?どういう事?」
奈緒「いや、杏ってうちの事務所の中でも相当の売れっ子じゃん」
奈緒「ダンスも歌もその気になれば一発OK貰いまくりだし」
奈緒「その気になれば相当しっかり者なんじゃないかなーって」
杏「その気にならないからだらしないんだよ」
美嘉「自分で言っちゃうんだ」
奈緒「まあ一番納得だけどな」
杏「そりゃ家事だろうと仕事だろうとマニュアルとやる気さえあれば誰でも出来るでしょ」
美嘉「うわー、腹立つー」
奈緒「そんな簡単にはいかないだろ…」
杏「え?だって例えば料理なんてレシピ通りに作れば失敗しないでしょ?」
美嘉「それは料理が出来る人の発言だよ」
奈緒「そういやこの前加蓮と凛と料理勉強会したんだよ」
美嘉「え、何で」
杏「どうせプロデューサーに弁当でも作りたかったんでしょ」
美嘉「あぁ…」
奈緒「いや、通いたいって言ってた」
杏「うわぁ…」
美嘉「あの子達変な所でアグレッシブだからなぁ…」
杏「で、結果は?」
奈緒「お察しの通り、凛はまあまだ食えなくはなかったんだけど…」
美嘉「加蓮かー」
奈緒「そ、普段から料理なんてした事ないって言ってたけどまさかあれほどとは…」
杏「ハピハピしちゃう感じ?」
奈緒「ある意味な、なんかジャンクな味をだそうとしてジャンクその物になってた」
美嘉「なんでよりによって手作りでジャンク…」
杏「無駄に手を掛ける事になるでしょ」
奈緒「最終的に泣きながら皆で食ったよ」
美嘉「変に律儀だなー」
杏「飴なら食べられるだろうけど…」
奈緒「そーいや杏も大概だよな」
杏「何が?」
奈緒「いや、アメキチって言われてもおかしくないよなーって」
奈緒「あれだけ働きたくないって言ってるのに飴1つでコロっと」
美嘉「え?あれって杏なりの甘え方じゃないの?」
奈緒「あー、構って欲しいけど丁度いい止めどころが分からないから飴を基準にしてるとか?」
美嘉「そうそう、いくらなんでも飴とか自分で買えばいいじゃん」
杏「いやいや、違うって、全然違うって」
杏「そもそも杏は生まれながらに自分では飴を購入出来ない病気でね」
杏「でも小さい頃山の中を歩いていたらヒダルガミに会っちゃって」
杏「その時偶然飴を持っていて、それ以降飴が大好きになっちゃったんだよ」
杏「それにプロデューサーが買って来る飴は職人が1つ1つ手作りで作ってる一日十個限定の超高級飴なんだよ」
杏「一粒舐めれば一日分の栄養が手に入るって代物でね、かの第二次世界大戦もこれが原因と言われているくらいでね」
美嘉「うわぁ…」
奈緒「なんだその言い訳の嵐」
杏「だからそんな事は全然無いんだよ、ごめん嘘ついた、普通に構って欲しくてやってた」
奈緒「前言撤回早いな!」
杏「なんか面倒臭くなっちゃった」
美嘉「やだこの子超適当…」
杏「とはいえ杏は出張組だしねー、家族は皆北海道だし寂しくもなるよ」
杏「まあ飴が好きなのは本当だけどね、あんまり家には無いけど」
奈緒「へ?買いおきとかないの?」
杏「買いに行くのが面倒くさいんだよね、帰りは何よりも早く帰ろうとするが故に忘れちゃうし」
美嘉「家でゴロゴロ>飴なんだ…」
奈緒「つーか通販とかあるじゃん」
杏「クレカとかあれば考えたんだけどねー、コンビニ払いで買う位ならコンビニで買ったほうが早いし」
奈緒「面倒臭がりすぎだろ…」
美嘉「代引きとかもあるじゃん」
杏「手数料勿体無いじゃん、一回だけ買った事あるけど」
奈緒「意外と倹約家だな」
杏「ただその時残金が12円しか無かったから下ろしに行かざるを得なくなってさ」
美嘉「杏一人暮らしだよね…?12円は不味いでしょ」
杏「いや通帳には入ってるんだけどさ、下ろさずにずるずるとね」
奈緒「っていうかそこまで減る前に下ろせよ」
杏「気づいてはいたんだけどね、一週間位ねばった」
美嘉「一週間!?」
奈緒「え、飯とかどうしてたの?」
杏「そこはほらプロデューサーの飴とか仕事先の弁当とかあとは寝てるだけだったり」
美嘉「なんかその内一ヶ月一万円生活の話とか来そうなレベルだね」
奈緒「いや多分一日目で失格だろ」
杏「三日位は持つんじゃない?一万円で出前とりまくるけど」
奈緒「面白いけど最悪だな」
美嘉「ってか出前取るんだったら代引きも出来るでしょ」
杏「やっぱ手数料って事実がねー、あとちょっとラグがあるじゃん」
杏「出前の方は常連だからお金足りなかったらツケにしてくれるし」
奈緒「おっさんかよ」
美嘉「17でツケてくれる店を知ってるとか頭おかしい」
杏「いや流石にチェーン店は無理だよ?」
奈緒「当たり前だよ」
杏「やってくれてたんだけどこの前配達の人に泣いて勘弁して下さいって言われてさー」
美嘉「あんたは一体何者なのよ」
杏「でも実際良い立ち位置にいれるなーって思ってるけどね」
奈緒「構ってくれるって話?」
杏「そうそう、だって実際家には連れ込み放題だし向こうからの接触も多いし」
美嘉「駄々もこねやすい立場だしねー」
杏「その代わり余り真面目な話とか出来ないんだけどね」
奈緒「まあそういうキャラじゃないしなー」
美嘉「飄々としてあんまり本心とか見せなそうだよね」
杏「あんまりキャラ被ってる人もいないしね」
奈緒「強いて言うなら乃々とか?」
美嘉「それ駄目人間度合いじゃん…」
杏「乃々ちゃんはよく分かんないんだよねー」
奈緒「へ?普通に気が合いそうだと思ってたけど」
杏「んー多分あの子は杏とはベクトルが違う意味で働きたくないんじゃないかな」
杏「杏は働きたくないから働かないんだけどあの子は人と会いたくないから働かないって感じ?」
美嘉「そんな子をよくもまあアイドルにしようと…」
奈緒「それ言い出したらどこで捕まえてきたか分かんないの相当多いけどな」
奈緒「そういやきらりんルームって結局なんだったんだ?」
杏「…」
奈緒「いや黙んないでよ…なんか怖いじゃん」
杏「…」
美嘉「そんなにトラウマだったんだ…」
杏「いやまあそんなに酷い事はされてなかったと思うけどね」
奈緒「また微妙な言い方だな」
杏「いやあんまり覚えてないんだよね」
美嘉「なにそれ怖い」
奈緒「きらりんルームに入った者は三つまでしか覚えていられない、みたいな」
杏「まあ杏が半分寝ていたってのもあんだけどさ」
美嘉「きらり悪くないじゃん」
杏「気づいたらきらりが杏を可愛がりまくってたからとりあえず逃げた」
奈緒「目を覚ますと同時に逃げられるとかきらりじゃなくてもへこむわ」
美嘉「でもさきらりってなんであんなに杏に御執心なの?」
奈緒「へ?そりゃちっこくて可愛いからじゃん?」
杏「いやぁ///」テレテレ
奈緒「胸もな」
杏「いやぁ…」ドヨーン
美嘉「いやさ、小さくて可愛いってだけなら仁奈ちゃんとか日下部さんとか一杯いるじゃん?」
奈緒「あー、確かに杏だけには異常に執着するしな」
美嘉「同じ年齢だからとか?」
奈緒「まあそれもあるだろうけどそれだけじゃないかもな」
杏「あー、なんとなく波長が合うってのはあるかも」
奈緒「波長?」
杏「っていうよりは性格?性質?みたいなさ」
美嘉「凸凹コンビって事?」
杏「まあそんな感じ、きらりが暴走特急って感じだとしたら杏は美少女妖精って感じだし」
奈緒「その例え意味わかんねえな」
美嘉「美少女妖精ってイメージが全く沸かないんだけど」
杏「とにかくそんな感じであんな事がこーやってどーたらこーたら」ファァ…
奈緒「あ、こいつ眠くなってやがる」
美嘉「妖精フリーダム過ぎるでしょ」
杏「寝たい時にねておきたい時にもねるの…が……zzz」
奈緒「寝やがった!」
美嘉「しかも今の台詞じゃ常に寝てるじゃん!」
杏「zzz」
奈緒「はぁ…まあいいか、それじゃそろそろ行こうか」
美嘉「そだね、このまま居ても仕方ないし」
奈緒「杏ー、鍵はー?」
杏「zzz」
美嘉「駄目だこりゃ」
奈緒「まあ一応Pさんに連絡しておこうか」
美嘉「考えてみたらアイドルの家の合い鍵持ってるってヤバイよね」
奈緒「まあ杏の場合持たない方がヤバそうだけどな…」
美嘉「確かに、あ、奈緒ゴミ袋広げて」
奈緒「ん」
美嘉「毎回来るたびに汚くなるってのも最早才能の一種だよね」
奈緒「確かに」
美嘉「もしかしたら来る人来る人皆掃除するのが良くないのかな」
奈緒「杏はなんだかんだ言って一番構ってちゃんだしなぁ…」
美嘉「よし、じゃあ行こっか」
奈緒「んー、ゴミ持った?」
美嘉「うん、そんじゃーお邪魔しましたー」
杏「zzz」フリフリ
奈緒「すげえ、寝ながら手振ってる」
美嘉「あながち寝ながらでも話聞けるってのも嘘じゃないのかもねww」
奈緒「ははwwまた今度なー」
美嘉「なんか杏の家ってすっかり溜まり場になってるね」
奈緒「一番気を使わずに行けるし寮住まいだから事務所からも近いしね」
美嘉「ダラダラするにはいい場所だよねー、汚いけど…」
奈緒「まあその位は我慢しようや」
美嘉「そだね」
奈緒「…」
美嘉「…」
美嘉「ん、じゃあアタシこっちだから」
奈緒「うい、じゃあまたなー」
美嘉「バイバーイ」
杏「zzz」
おわり
以上です、ありがとうございました
奈緒の話し方がよくわからん
アーニャが中間一位取ったから書いた、嘘です
画像用意してたら途中で全消去してしまって貼り直そうとしたら
短期間に貼りすぎで1時間規制かけられたでござる…
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双葉杏(17)
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神谷奈緒(17)
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城ヶ崎美嘉(17)
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和久井留美(26)
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輿水幸子(14)
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東郷あい(23)
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城ヶ崎莉嘉(12)
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渋谷凛(15)
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諸星きらり(17)
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日下部若葉(20)
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上条春菜(18)
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椎名法子(13)
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柊志乃(31)
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神崎蘭子(14)
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前川みく(15)
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島村卯月(17)
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