アスカ「うそ……シンクロテスト中なのにウンコ出そう……」(253)

ギュルギュルギュル

アスカ「なによ、このお腹の音」

ブピッ

アスカ「うっ!」

アスカ「いや……ちょっと出ちゃった」

ミサト『アスカ、どうしたの?』

アスカ「な、なんでもないわよ!大丈夫!」

ミサト「様子が変ね」

リツコ「顔が真っ青、体調でも悪いのかしら」

マヤ「腰を浮かせて足をモジモジさせてますね」


ゲンドウ「どうだ、シンクロテストは」

ミサト「碇司令、一名調子が悪いようですが……」

アスカ『うっ……くっ……』

ゲンドウ「…………」

ゲンドウ「おそらくウンコを我慢している」

ミサト「えっ!ウンコを!」

リツコ「……一目見ただけで見抜くなんて」

冬月「思い出すな碇、昔漏らしたお前にそっくりだ」

ゲンドウ「口を閉じろ冬月」

シゲル「本当ですか?司令ってウンコ漏らしなんですか!?」

冬月「私が教授だったころの話だ」

マヤ「その頃の司令ってもういい大人ですよね!」

冬月「ウンコ漏らしと陰口を叩かれぼっちになっていたな」

冬月「ユイ君がそんなこいつを憐れんだのが二人の馴れ初めだ」

マコト「へぇ、ウンコも漏らしてみるもんですね」

アスカ『あふ……ふ……ふひゅ……』

ゲンドウ「この我慢の様子、かなりの量がアナルに押し寄せているな」

ミサト「……あ!」

リツコ「なによ、その『あ!』は?」

ミサト「いやーちょっち心当たりがあるのよね」

ミサト「実は、アスカに愚痴られたのよ『もう一週間お通じが来てない』って」

マヤ「便秘ですか、辛いですもんね」

ミサト「それでシンちゃんと計画立てたの」

アスカ『漏らすのは嫌、漏らすのは嫌、漏らすのは嫌、漏らすのは嫌』

マコト「計画といいますと?」

ミサト「食事の食物繊維を多くして、それから……」

ミサト「アスカのお味噌汁にこっそり便秘薬を混ぜてあげようって」

リツコ「普通に飲ませればいいじゃない」

ミサト「直接渡すのはあの子のプライドを逆なでする気がしたから……」

ミサト「ほらリツコ!あんたに便秘薬の手配お願いしたでしょ」

リツコ「……あ!」

アスカ『……漏らすわけない……天才美少女はウンコなんてするはずないのよ……』

ミサト「なによ、その『あ!』は?」

リツコ「あれ、アスカに使うものだったの?」

ミサト「そうよ……あんたまさか」

リツコ「てっきりミサトが飲むんだと思ってアンタなら猫用の下剤でいいかなって」

ミサト「うわぁ」

リツコ「ほら、三十路手前がウンコ我慢して油汗流しつつも、職務の責任を忘れず」

リツコ「『エバ初号機発進』とか頑張って言ってるのを見たかったのよ」

マコト「それは興奮しますね」

アスカ『……大丈夫……これは決して崩れることのないジェリコの壁……』

冬月「動物用か、随分と効いてるようだな」

リツコ「そんなに強力なものではないはずなんですが」

ミサト「シンちゃんシンちゃん、ちょーっち聞きたいんだけどー」

シンジ『はい?』

ミサト「例のアスカ便秘解消なんだけど、計画通りにしたのよね?」

シンジ『あ……それなんですけど実はアスカにちょっとイライラしてて……』

シンジ『ほら昨日の夜、アスカ、僕のガリガリ君コーンポタージュ食べちゃったじゃないですか」

シンジ『それで今朝の味噌汁に通常の三倍くらい便秘薬入れちゃったんですけど」

シンジ『……まずかったですか?』

ミサト「いや……いいのよ……分かったわ」

リツコ「コミュニケーション不全が生んだ悲劇ね」

アスカ『ひーっひーっふーひーっひーっふー』

マコト「ラマーズ法だ」

シゲル「それ余計に出やすくなるんじゃないか?」

マヤ「……不思議ですね」

リツコ「どうしたの?」

マヤ「アスカのシンクロ率が上昇してるんです」

冬月「……忌むべき存在の宿命か」

リツコ「仮説の範囲だったものが、どうやら確信になりそうね」

ミサト「話が見えないんだけど」

リツコ「エヴァと使徒は常にウンコを我慢している状態の存在なのよ」

アスカ『……私知ってるのよ……あんたがウンコを我慢してる私をオカズにしてるって……』

マコト「言ってることがおかしくなってきた」

シゲル「ああでも確かにこれオカズにできるよ」

ミサト「エヴァと使徒が……そういえば排泄器官とかなさそうよね」

リツコ「そんな存在が唯一ウンコ出来る、排泄のような行為現象」

リツコ「それがアダムとの接触」

リツコ「つまり、起こりうるサードインパクトの本質とは」

リツコ「盛大なウンコ漏らしよ」

アスカ『アイン……ツヴァイ……ドライ……フィーア……』

マコト「数を数え始めたぞ」

シゲル「単純行動で意識をウンコからそらそうって作戦だな」

ミサト「私達は使徒のウンコを漏らさせないよう毎日頑張ってるわけね」

リツコ「小学校の先生みたいじゃない?」

マヤ「そういうことですか、エヴァが常にウンコを我慢している状態で……」

ミサト「パイロットもウンコを我慢しているなら」

リツコ「途方もないシンクロ状態、ということ」

アスカ『ママ……わかったわATフィールドの意味……私のアナルを守っていてくれてる……」

ゲンドウ「しかしそれは、諸刃の剣、忌むべき宿命だ」

リツコ「相乗効果、両者のウンコ我慢が神経接続され二乗でパイロットに降りかかるわ」

ブピュピュ

ミサト「今の音!」

アスカ『あっ……あぁ……あへ……』

マコト「パイロット!限界です!」

シゲル「おれリアルでアヘ顔初めて見たよ」

ゲンドウ「…………」

冬月「どうした碇、今の音に古傷をえぐられたか?」

ゲンドウ「……問題ない」

ミサト「神経接続カット!シンクロテスト中止!急いで!」

アスカ『…………何言ってんのよミサト……』

ミサト「アスカ!」

アスカ『シンクロ率は良好なんでしょ……私が一番なんでしょ……だったら』


アスカ『続けなさいよ』

リツコ「自尊心が強い子とは思ってたけどね……」

マコト「強烈なプライドがアナルを支えてるんだ」

アスカ『……負けてらんないのよぉ……ウンコなんかにぃ……!』

ゲンドウ「パイロットの意思を尊重する、続行だ」

ミサト「……はい」

冬月「珍しいな、お前が他人に共感か」

ゲンドウ「…………」

…さて、この物語にはまだ続きがあります。
主人公は誰ですかって?

それはこのSSを読み切ったあなた方1人1人です

今の世の中、たくさん辛いこともある。たくさん嫌なこともある。もう誰も信じられない、信じたくない。そう思っている人がたくさんいるでしょう。

私もかつてその1人でした。でもこのSSの「男」のように(というかモデルは作者自身だったり…)懸命に生きて、今では細々とですが暮らしています。

開けない夜は、ありません。

これが、このSSで伝えたかったことの全てです。

最後の最後に、登場人物たちからのメッセージをお聞き下さい。

男「おう!まあなにやら辛いこともあるが、生きてみようぜ!開けない夜は、ないってな!」

作者「ちょっ、俺のパクったな!」

女「やれやれね、この二人は…クスッ」

友「見てくれて、ありがとな!お前らも頑張れよ!…イテッ!」

作者「(友の頭をはたきながら)読者様にお前らとか言うな!失礼だろが!」

まあなにはともあれ…

全員「読んでくれてありがとう!」

ありがとうございました!(続編をもしかしたら投下するかも…ゴホンゴホン)

アスカ『……え、なに……臭い……いや……いやぁぁぁぁぁぁぁ!』

マヤ「漏れ出た少量のウンコがLCLに混入!パイロットを侵食しています!」

シゲル「思いついた、アスカのスカはスカトロのスカ、どう?」

マコト「最低だよお前」

リツコ「おかしいわ!プラグスーツの気密性はかなり高いはずよ」

ミサト「紙オムツの1000倍はあるはず……どうして……」

アスカ『うそよ……お尻の所に穴が……いやいやいやぁぁぁぁ!』

加持「よっ、みなさんお勤めご苦労様」

ミサト「加持君」

加持「こりゃあ……アスカ、大変なことになってるな」

アスカ『いやぁぁぁ私の中から出てきて私の中に入ってこないで!』

リツコ「……穴が空いてた?スーツの管理に問題があった?整備班に確認を」

加持「……あ!」

ミサト「なによ、その『あ!』は?」

加持「いやぁまいったな、知っての通り俺はプラグスーツフェチだ」

ミサト「知らないわよ」

加持「それでストレスが溜まるとプラグスーツにBUKKAKEをするのが癖になってたんだが」

シゲル「最低だよこいつ」

マヤ「整備班から回答、使用済みプラグスーツに異臭が発生していたようです!」

加持「ほら、行為のあとは一服したくなる、知ってるだろ葛城」

ミサト「お願い、死んで」

冬月「煙草の火でうっかりスーツに穴を空けた、ということかね?」

加持「レイちゃんので7回、アスカので6回、シンジ君ので14回」

加持「それがこれまでの累計です」

冬月「聞いてないよ」

マヤ「何気にシンジ君が一番多いんですね」

アスカ『あっ……ああ……あ……ウンコ……私のウンコ……シンジのウンコ……』

アスカ『そうよ……きっとこれ……シンジのウンコ……えへ……えへへ……』

マヤ「アスカっ!アスカぁっ!」

シゲル「パイロット、肉体的にも精神的にも汚染限界ギリギリです!」

マコト「このままでは括約筋収縮が解けアナルが突破されます!」

ゲンドウ「……レイ、聞こえるか」

レイ『はい』

ゲンドウ「2号機パイロットがウンコの極限状態にある」

レイ『はい』

ゲンドウ「テスト中だがエヴァは動かせるな」

レイ『親指……人差し指……中指……動きます』

ゲンドウ「2号機の腹をさすれ、優しくゆっくりだ」

ゲンドウ「それは、私があの時誰かにしてもらいたかったことだ」

ゲンドウ「漏らしても許される、そんな他人の温かい思いが私は欲しかった」

レイ『……それは命令ですか?』

ゲンドウ「命令だが、自分の意志で選ぶことを求める」

ゲンドウ「臨界間近のアナルにそんな行為は気休めだろう」

ゲンドウ「だが、相手を思う気持ちが無ければ、それは気休め以下だ」


リツコ「……ずいぶんとウンコ漏らしには優しいんですね」

ゲンドウ「…………」

リツコ「フフ……私も漏らしてみようかしら」

レイ『相手を思う気持ち……温かい気持ち……』

レイ『下剤入りじゃない、ちゃんとしたお味噌汁……』

レイ『ぽかぽかした気持ち』

マヤ「……レイ」

レイ『テスト中エヴァ零号機、行動に移ります』

ミサト「ウンコという極限状態は心に絆を作るのね」


レイ『あっ手が滑った』

ブン ドゴォ!

アスカ『あひゅ』

加持「うわぁ腹パンが入ったぞ」

レイ『すいません、昨日学校で碇君とイチャグチャした人を思い出して制御に不備が出ました』

アスカ『あ……あ……』

レイ『ぽかぽかしました』

マヤ「ちょっと擬音の意味が違いそうですね」

ミサト「アスカのアナル状況確認!どうなってるの!?」

シゲル「え……これ」

マコト「嘘だろ……耐えてます」



アスカ『こら……えて……やる』

アスカ『……こらえてやる』

アスカ『こらえてやるこらえてやるこらえてやるこらえてやるこらえてやるこらえてやる
     こらえてやるこらえてやるこらえてやるこらえてやるこらえてやるこらえてやる
     こらえてやるこらえてやるこらえてやるこらえてやるこらえてやるこらえてやる』

シゲル「ケツを抑えながら鬼の形相だ」

マコト「信じられない、1週間分の宿便へ下剤に腹パンだぞ」

冬月「たいした精神力だな、だが……」

ゲンドウ「時計は同じ場所へ針を刻むか、ここが臨界点だ」

アスカ「こらえてやるこらえてやるこらえてやるこらえてやるこら……」


バカッ!


シゲル「ケツが割れた!」

ミサト「アスカっ!」

マヤ「いやぁぁぁぁぁぁアスカがぁ!アスカがぁぁっ!」

ゲンドウ「せめてもの情けだ、モニターを切れ」

ミサト「急いで!間違っても施設内の全端末に接続しちゃ駄目よ!」

リツコ「ボリューム最大なんてもっての外よ!」

マコト「はい!うわぁ眼鏡のレンズが曇ってて手が滑った!」

いや……ブピ……いやいや……いや……ブピピピッ
いやぁぁ!出ちゃう出ちゃう!ブリッブピュ

お願い止まって!止まってぇぇぇぇ!ブシュブブブブピ
いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!ブリュブリュブリュブリュ
ああああああああああああああああああああああ!

あああああっ!泣くもんかぁ!泣くもんかぁ!
ブリリリリピピブリリリュリュ

出るの!?まだ出るの!?ブリュリュリュリュ
たくさん出てくるの!まだ出てくるの!
ブブブブリュブピュピュブリブブ

うわぁうわぁぁぁぁぁ!あぁぁぁぁああああぁぁぁぁぁぁ!
ブリッブピブリブリブピピピピピッ

ママ!ママ!助けてぇっ!ブリュリュリュリュ
出ちゃうの!止まってくれないの!ママァァァァァッ!
ブリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ

ミサト「嫌な事故だったわね……」

シンジ「……はい」


眼鏡が本体と思われる日向眼鏡さんが操作を間違えたから、

アスカの最後は僕の初号機内にも映し出されてた。


シンジ「僕が……腹いせに便秘薬三倍なんてしなかったら……」

シンジ「アスカは……アスカは」


プラグ内でウンコLCLに浸かって失神したアスカの救出は、
あみだくじで決めたらしい。

父さんは『指示の義務がある』とかで、くじから外れた。
権力って怖い。

結局、青葉ギターさんが救出に向かった。
『えーマジっすかマジありえないっすよ』とか言ってたけど
ちょっと嬉しそうだったらしい。

ミサト「自分を責めちゃ駄目よ」


青葉ロンゲさんが嬉しそうだったのも、僕には理解が出来た。

だって一週間の宿便を放出するアスカの
恥辱にまみれながらも押し寄せる快感の困惑で泣き叫ぶ姿は

すぐさまトイレで『最低だ俺』×6の新記録が余裕だったから。


ミサト「誰が悪いわけでもないの」

目が覚めたアスカは廃墟でバスタブより虚ろだった。

まだ自分が汚れていると思ったのか、自分で洗わないと気がすまなかったのか
フラフラとシャワールームへ歩いて行った。

そこですれ違った、心無い職員が呟いたんだ。

「あ、ウンコ漏らし」

ボリューム最大で施設内のパソコン、ディスプレイ、食堂のテレビに
リアルタイム中継されていたことを知ったアスカは

完全に精神が崩壊してしまった。


ミサト「これは、不幸な偶然が積み重なって生まれた事故」

ミサト「誰が悪いわけでもないの」


そういう事にしておくべきなんだろうか。
これが大人の対応なんだろうか。

シンジ「アスカはもう……目覚めないんですか?」


アスカは廃人になってしまった。
ベッドに横たわって動かない。


ミサト「……時間が癒してくれるのを待ちましょう」


アスカには言いたいことがたくさんあったんだ。
聞きたいことがたくさんあったんだ。

食べられてしまったガリガリ君コーンポタージュの
つぶつぶコーンは未消化でウンコに混ざっていたのか

教えて欲しかったんだ。

シンジ「……はい、待ちます」

ミサト「帰ってご飯にしよ、シンちゃん」


きっとアスカは目覚めて、また会える。
僕はそう信じる。


シンジ「今日はカレーなんてどうですか?」

ミサト「えー勘弁してよー」


またアスカに、元気になったアスカに会える。
つぶつぶコーンがどうだったか、教えてもらえる。

何年後かは分からないけど、そう思うんだ。


きっとアスカは目に眼帯でもしてて

そして、アナルに栓でもしてて


終わり

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