アスカ「シンジがペンペンと一緒に風呂に入ってる」(200)

シンジ「ペンペーン、そろそろお風呂はいるよー?」

ペンペン「クェッ!」(もうそんな時間か)

アスカ「…」ジー

アスカ「ねえ、シンジ」

シンジ「な、なにアスカ?」

アスカ「なんであんた最近ペンペンと一緒に風呂入ってるのよ」

シンジ「何でって言われても…」

アスカ「犬猫みたいな自分じゃまともに体も洗えないようならまだしも、ペンペンは一人で入れるじゃない」

アスカ「意味わかんない」

シンジ「違うよアスカ、僕がペンペンを洗ってるんじゃなくて僕が洗ってもらってるんだけど…」

アスカ「はぁ?あんたばかぁ?頭大丈夫?」

シンジ「ほ、本当だよ!ペンペンは髪を洗うのが上手いんだ!」

アスカ「ペンギンがそんなこと出来訳ないわよ、バカシンジ!」

シンジ「ペンペンはできるよ!なんならアスカも洗ってもらえばいいじゃないか!!」

ペンペン「クェ!クェ!」(痴話喧嘩もいい加減にしろ、早く風呂入りてえんだ!)

シンジ「あ、ペンペンごめん待たせて。」

シンジ「信じられないならアスカも今度頭洗ってもらいなよ。じゃあ僕お風呂は行ってくるからね」

アスカ「ちょ、ちょっと待ちなさいよバカシンジ!」

アスカ「わけがわからないわ…」

アスカ(確かにペンペンは動物にしては器用ではあるけど…)

アスカ(いくらなんでもあの手で人の髪洗うなんて出来るわけ無いじゃない)

アスカ(なんであたしがこんなに混乱しなきゃいけないのよ…)

ミサト「たっだいまー!!」

アスカ「はぁ…」

ミサト「なにため息ついてんのよーアスカぁ?ところでシンちゃんはー?」カシュゴクゴク

アスカ「シンジならペンペンとお風呂よ。帰ってきて一番にビール…」

アスカ「そんなんだから未だに…」ボソッ

ミサト「ぷっふはぁぁぁ!!アスカー聞こえてるわよ」ジト

ミサト「仕方ないじゃない、大人はこの位しないと生きていけないのよん」

アスカ「ところでミサト」

ミサト「なぁーにー?」ゴクゴク

アスカ「シンジがお風呂入ってるじゃない?ペンペンと」

ミサト「そぉーねー」ゴクゴクプハァー

ミサト「私もあんた達がくる前はよく一緒に入ってたわねぇ」

アスカ「え!?ミサトもなの!?」ガタッ

アスカ「ミサトはどうしてペンペンと一緒に入ってたの!?」ズイッ

ミサト「ちょっとどうしたのよアスカぁ?今日変よ?」カシュゴクゴク

アスカ「いいから!質問に答えて!」

ミサト「そうねー、あの子ああ見えて髪洗うのが上手いのよー?」ゴクゴク

アスカ「!?」

アスカ「あんな、ペンギンにそんなことできるって言うわけぇ?!」

アスカ「ミサトもシンジも信じらんないわ!」

ミサト「まあまあ落ち着きなさいアスカ」

ガラッ

ペンペン「クワワワッ!」バタバタバタ

ミサト「噂をすればペンペンじゃない、ただいま」

シンジ「ミサトさん帰ってきてたんですか、お帰りなさい」

ミサト「ただいまシンちゃん、おつまみおねがーい!」

アスカ「ちょっとミサト!話はまだ終わってないのよ!」

シンジ「二人して何の話してたんですか?」

アスカ「ペンペンのこと!髪を洗えるなんておかしいわ!」

シンジ「まだそのこと言ってたの?」

ミサト「あら、シンちゃんとも話してたの?」

アスカ「シンジから聞いたの!」

ミサト「そんなに気になるならアスカも洗ってもらえばいいじゃなーい」ゴクゴク

シンジ「はいミサトさん、モロキュウです。」

ペンペン「クエ!」(俺も疑われてるのは気分悪いからな、明日にでも洗ってやる)

シンジ「はははっ、ペンペンもやる気満々みたいだね」

アスカ「ぐぬぬ…」

アスカ「しょうがないわね!今日はもうお風呂入っちゃったから明日よ、明日!」

ミサト「あらあら、ついに信じてくれる気になった?」ニヤニヤ

アスカ「ただし、もし本当は下手くそだったりしたら承知しないわよ」

シンジ「じゃあ明日はペンペンにして貰えないのか…」

アスカ「ふん、もういいわお休み!」



アスカ(ペンペンにそんなこと出来るなんてありえない…)

次の日

シンジ「アスカ、お風呂沸いたから先入ってくれないかな?」

アスカ(ついにこの時が来てしまった…)

シンジ「アスカー?お風呂沸いたよ、聞こえてるー?」

アスカ「ちゃんと聞こえてるわよ!お風呂入ればいいんでしょ」

シンジ「僕洗濯物とか残ってるから先お願い。そういえば結局ペンペンと入るの?」

アスカ「そうよ、なんか文句あるの!?」

シンジ「ほ、本当だよ!綾波は髪を洗うのが上手いんだ!」

アスカ「エコヒイキがそんなこと出来訳ないわよ、バカシンジ!」

シンジ「綾波はできるよ!なんならアスカも洗ってもらえばいいじゃないか!!」

シンジ「やっと信じてくれるんだね」

アスカ「だからまだ信じてないってーの!もういいわ、行くわよペンペン」

ペンペン「クエ!!」(お嬢ちゃんのその強気な態度がいつまで残っているか楽しみだ)

風呂場

アスカ「あんた本当に上手いんでしょうね?」ジト-

ペンペン「クエ!クエ!」(大口叩けるのもこれまでだ、お嬢ちゃん)

アスカ「はぁ…なにはともあれやってみないと分からないか…」

アスカ「じゃそろそろお願い、と言っても流石にシャワーは使えないだろうし自分で濡らした方がいいのかな?」

ペンペン「クエ!」(そうしてくれるとありがたい)コクン

アスカ「同意してるの?まあいいわ」シャー

アスカ「それじゃ今度こそお願い。シャンプーとかはここに置いとくから」コト

アスカ「くれぐれも私の自慢の髪を傷つけるなんてことしないでよね」

ペンペン「クワワ!」(そんな心配など必要ない。さて、お仕事との時間だ…)

アスカ(あーなんかドキドキしてきたわ…)

ペンペン「…」キュポ

アスカ(まずはシャンプーを出したわね…)

ペンペン「…」ワシャワシャ

アスカ(手で泡立ててるみたい…)

ペンペン「クエ」(よし始めるぞ)

アスカ「な、何よ」ビクッ

ペンペン「…」ワシャワシャ

アスカ(ついに髪を洗い始めたわ…さっきのは合図だったのかな…?)


アスカ「!?」

ペンペン「…」ワシャワシャ

アスカ(なによこれ…!?あんな
爪ばっかりの手のはずなのに…!どうしてこんなに繊細な洗い方なの!?)

ペンペン「…」ニヤリ

アスカ(地肌のマッサージはもちろん、私の長い髪を毛先まで丁寧に洗ってる…)

ペンペン「…」ワシャワシャ(落ちたな…)

アスカ(……これがきもちいい、ってこと…?)

ガララッ

ペンペン「クワワワッ!」バタバタバタ

シンジ「あ、ペンペン」

ミサト「じゃあアスカも上がってくるわね!」ニヤニヤ

シンジ「ね、ねぇペンペン…僕ともう一回お風呂…」

ペンペン「クエエー」(すまんな、一日一回の営業だ)フルフル

ミサト「アスカー?どうだったー?」ニヤニヤ

アスカ「…」ペタペタ

ミサト「アスカってば聞こえてるぅ?」ニヤニヤ

シンジ「アスカ、どうだった?気持ちよかった?」

アスカ「……はぁ、どうも納得行かないけど認めるしかないわね…」

ミサト「やっぱりうちのペンペンは天才だわ!!」フフン

ペンペン「クワワ!」(小娘一人唸らせるぐらい造作もない)

シンジ「アスカも分かって分かってくれたんだね!」ニコ

アスカ「うぐ…ま、まあたまには洗わせてあげても良いかなってくらいよ!」

シンジ「なんだよアスカ、さっき認めるって言ったじゃないか!」

ミサト「あーまた始まったわね…」ボソッ

ペンペン「クアアー」(そろそろ鳥は寝るぜ、じゃあな)

ミサト「はいはい、もう夜も遅いんだからそのくらいにしときなさい」パンパン

シンジ「ご、ごめんなさい」シュン

アスカ「そうやってまたあんたはすぐ謝る」

ミサト「ほら、アスカもよ!シンちゃんはお風呂入っちゃいなさい。アスカは明日も忙しいんだからちゃっちゃと寝ちゃいなさい」

シンジ「じゃあお先に入らせてもらいますね」

アスカ「えー、まだこんな時間じゃない」

ミサト「どうせなにもしてないんだから寝ちゃいなさいよー。早寝早起きはお肌を美しく保つ秘訣よ」

アスカ「うー…たまには早寝もいいか」

アスカ「でもミサトにお肌のこととか言われたか無いわね」ボソッ

アスカ「じゃおやすみ」バタン


チョットアスカー!!マタキコエテルワヨ!!

マアマアミサトサン…

アスカ「はぁ…」

アスカ(……)ゴロン

アスカ(…一人で生きていくのが当たり前だったのに…)

アスカ(人に触れられるってこんなに気持ちいいことだったのね……)

アスカ(あ、ペンペンは人じゃないか……)

アスカ(………人…バカシンジ…)

アスカ(…)

アスカ「ーーーーっ!」カァァ

アスカ(なんでそこでシンジが出てくるのよっ!)

アスカ(あいつはバカでドジで変態でトロくて料理が上手で優しいだけのただの同居人で無理やり一緒に住まわされてるだけなのに!)

アスカ(…でももしアイツに髪洗って貰えたら……)ボッ

アスカ(やめやめ!もう寝よう!)



アスカ「そっか…私笑えるんだ…」

ペンペン編完

風呂入ってくる

もうちょっとしたら再開する

数日後

アスカ「ペンペンー?ペンペーンお風呂入るわよー?」キョロキョロ

シンジ「ペンペンなら疲れきって寝てるみたいだよ」

アスカ「えーっ!せっかく洗わせてあげようかと思ってたのにぃ、なんでよ!」ガックリ

シンジ「ははは…どうもミサトさんが昼過ぎ帰ってきてペンペンに洗ってもらったみたい。ほら、ペンペン一日一回までしか洗ってくれないしさ」

アスカ「ちっ…ミサトのせいか。あーもう腹立つー!」

シンジ「まあまあアスカ、しょうがないよ。ミサトさんだって疲れて昼間帰ってきて、ちょっと休んでまた夕方からネルフ行ったんだから…」

アスカ「そんなの子供じゃないんだから分かってるわよ!」

アスカ「あーあ、予定が狂ったわー」

アスカ「! そうだわバカシンジ!あんたが私の髪洗いなさいよ!」

シンジ「ええっ!?何言ってんだよアスカ!」ドキドキ

アスカ「はぁ?あんたばかぁ?何一人で興奮してんのよ」

アスカ「ただ髪洗ってって言っただけじゃ無い、これだから童貞は」ニヤニヤ

シンジ「違うよ!そんなこと考えてないよ!」

アスカ「そっ、やましいこと考えてないなら何の問題も無いじゃない」

アスカ「じゃあ私荷物取ってくるからあんた先に入っててよね」バタン

シンジ「どうしてこうなった…」

シンジ(アスカとお風呂だなんて、そんなのできるわけないよ…!)

シンジ(だいたいなにか企んでるのかもしれないし…)

シンジ(それでこれをネタにあとでこっぴどくぱしられるかもしれない…)

シンジ(いや、でもせっかくアスカが誘ってくれたんだ!ここで逃げるなんてそれこそ童貞じゃないか!)

シンジ(逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ…)

シンジ「……よし!」

バタン

アスカ(あああああっ!!!)カァァ

アスカ(勢いにまかせてなんてこと言ってんのよ、私!)

アスカ(最初は髪洗うことしか考えて無かったけど、風呂は裸で入るものじゃない!)

アスカ(シンジ裸を見せるなんて……そんなの無理無理無理!できないわよぉ……)アタフタ

アスカ(でもせっかくシンジにしてもらう約束取り付けたんだからこのチャンスをみすみす逃すわけには…)

アスカ(って違う!これじゃ私がシンジのことす、好きみたいじゃない!)

アスカ(ただ単にペンギンであんなに気持ちよく洗えるんだから、人間だとどうなのかという飽くなき探求心よ!そうに決まってる!)

アスカ(でも流石に裸を見せるわけには…)

アスカ(! 良いこと思いついたわ、これなら行ける…!)

トントン

アスカ「シ、シンジ入るわよ…」ドキドキ

シンジ「う、うん…」ドキドキ

シンジ(平常心、平常心、平常心、平常心…)

ガララッ

シンジ「アスカ!?」

アスカ「はん!私があんたに裸見せると思ってんの?まったくそんなことあるわけ無いでしょ。何期待してるのよこのエロシンジ!」フフン

シンジ「な……だよ……」ボソッ

アスカ「え?なに…?」

シンジ「なんで、水着なんだよ…」

アスカ「えっだって…」カァァ

シンジ「だってもくそもないよ!なんで水着かって聞いてるでしょう!!!」ドン

アスカ「!」ビクッ

シンジ「ねえ…アスカ…答えてよ…」

アスカ「その、やっぱり恥ずかしかったから…」ビク

シンジ「そんなの関係ないよ!」

アスカ「いやでも、私達まだ子供だし…」ビクビク

シンジ「そんなの関係ないっていてるでしょ!!」

シンジ「アスカは僕の気持ちを裏切ったんだ!期待しないはず無いよ!好きな子に一緒にお風呂入ろうっていわれて期待しない方が男としてどうかしてるよ!!!」

アスカ「……」ビクッ

ポーン
アスカ『バカシンジー、ペンペン見なかったー?』
シンジ『見てないよー』
ミサト『ファイヤー』

シンジ「大体いっつもアスカはそうなんだ!僕に期待ばかり持たせて!
下着みたいな格好で家をうろうろしたり、いきなり料理作り始めたり、褒めたときのあの照れた顔とか、今だってなんか妙にぐっと来るくらいかわいいし、しかたないじゃないか!
アスカはただ僕をからかってるだけがもしれないけど、それでも僕は期待しちゃうんだよ!」

アスカ「…え?ちょっと…え?」カァァ

シンジ「…あっちがっそうじゃな」カァァ

アスカ「……違うの…?」

シンジ「いや、その、…」アタフタ

アスカ「どっちなの?」ジー

シンジ(逃げちゃ、だめだ!)グッ

シンジ「僕はアスカが好きだ!だからいろいろ期待もしてしまうんだ!……これでいいだろ!」カァァ

アスカ「ふーん、あっそ」プイ

アスカ「とりあえず、寒いから湯船浸かりましょ」

チャプン

シンジ・アスカ「……」

シンジ「…ね、ねえアスカ…」

アスカ「……なによ」ソッポムキ

シンジ「アスカは…どうなの…?」

アスカ「どうって…なにが…」

シンジ「そりゃあ……アスカは僕のこと、どう思ってるか、ってことだよ!」

アスカ「……嫌いじゃない」

シンジ「なんだよそれ!さっきは僕にはっきり言えっていったのに、そんなのずるいよ!」

シンジ「というかさっきからどうしてそっぽ向いて顔合わせてくれないんだ!こっちを向いてよ!」グイッ

アスカ「ちょっ!ちょっと何すんのよシンジ!やめてよ!」バッ

シンジ「あっご、ごめん」シュン

シンジ「じゃあせめて理由だけでも教えてよ…」

アスカ「………恥ずかしい…」ボソッ

シンジ「えっ?」

アスカ「だ、か、ら!恥ずかしいからだって言ってるでしょ!あんたにいきなり好きだって言われて自分の気持ちがわけわかんないの!」ザバァッ!

アスカ「私の中のあんたに対する感情が好きってものなのかもよくわからないし、顔がにやけるの押さえらんないし、もう本当に頭の中ぐちゃぐちゃなの!これが私の今の気持ち!わかっ

シンジ「アスカぁああああああ!!!」ガバッ

アスカ「は?!ちょっと!えっ!あんた何やって今の私の話聞いてたの!?」プシュー

シンジ「アスカ!アスカ!アスカ!僕もう我慢できないよ!こんなにかわいいアスカを目の当たりにして我慢なんかできないよ!」ギュー

アスカ「え?え?え?ってあんたなにすり付けてんの!?や、やめなさいよ!」ビクッ

アスカ「シンジ!やめてよ!今すぐ離れないと嫌いになるわよ!」ウルウル

シンジ「っ!わ、わかったよごめん……」オズオズ

アスカ「あ、後そのたててるもの早くなんとかして!」アセアセ

シンジ「な、なんとかしてっていわれてもこんなお預けくらってそんな、どうすればいいんだよ!」

アスカ「適当にお父さんのことでも考えてなさいよ!」

シンジ「と、とうさん…?」ズーン

ガキシンジ「(´・ω・`)」

アスカ「よし、なんとかなったわね」

アスカ「シンジには悪いけど、そういうのは自分の気持ちをはっきりさせてからじゃないといやなの」

シンジ「そう、だよね…ごめん僕アスカを怖がらせるようなこと…」

アスカ「まあ元はといえば私があんたを挑発してたようなもんだし、謝る必要はないわよ」

アスカ「それよりさ、髪、洗ってくれないの?」

ワシャワシャ

シンジ「ど、どうかな?」

アスカ「んーペンペンの方が上手ね」

シンジ「そんなぁ…これでも頑張ってるのに…」シュン

アスカ「……」

アスカ「…次はもっと上手になってなきゃ承知しないんだからね、バカシンジ!」

もう限界だ…
夜遅くまでありがとう、おやすみ

誰かちゃんとしたエロパート頼んだ

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