P「気づいたらやよいと同棲してた」(370)
はい
やよい「ご飯できましたよー!」
P「あぁ、ありがとう」
やよい「はい、召し上がれ!」
P「おぉ、今日もまたうまそうだな」
やよい「えへへ、頑張って作っちゃいました!」
P「助かるよ、本当にやよいはいい子、というかいい嫁さんになるな」
やよい「そ、そんな! ま、まだそういうのは……は、早いっていうか……」
P「……」
P(でももうこれ、新婚みたいになってるんだが)
P(そもそもどうしてこうなったんだっけか……)
やよい「うっうー! おはようございまーす!」
P「おぉ、やよいおはよう……とと」
やよい「だ、大丈夫ですかプロデューサー!?」
P「いや、ちょっとしためまいだ……」
春香「プロデューサーさん、どうかしたんですか?」
P「なんだろうな、疲れかもしれん」
美希「ハニー大丈夫? ミキのところで休んでもいいよ?」
P「いや、もうすぐ出なきゃならんし……ぐっ……」
やよい「わわっ! とりあえず座ってください!」
P「すまんな……」
春香「ちゃんとご飯とか、食べてるんですか?」
P「最近は抜くことの方がおおいかもしれん」
やよい「そんな! ダメですよ、ご飯はちゃんと食べないと!」
P「そうは思うんだが、忙しいとどうしても、食べてもカップめんって感じでな」
美希「それならミキがハニーにご飯を作ってあげるの!」
>>3
どうか続きをお願いします
P「え? 美希が? でも、悪いだろ。そんな毎回持ってきてもらうみたいな」
美希「ハニーさえよかったら、ハニーの家に行って作ってあげてもいいよっ!」
春香「なっ! だ、だったら私も!」
P「ど、どういうことだ……」
美希「ちょっと春香! ミキが先に言ったんだよっ!」
春香「私の方が料理は得意だもん!」
P「だったら両方交互にってわけにはいかないのか?」
美希「……それでもいいけど」
美希(ハニーとの時間が、半分になっちゃうの……)
美希(それにきっと、春香のことだからごめん曜日間違えちゃったー! とか言ってくるに決まってるの!)
春香「まあ、確かに……」
春香(でも、プロデューサーさんにアピールする絶好のチャンスが……)
春香(ミキのことだからプロデューサーさんの家に上がったら、何するかわからないし……)
美希「やっぱりそれはなんていうか……」
春香「そ、そう。なんかごっちゃになっちゃいそうで……プロデューサーさんはどっちがいいですか!」
美希「そうなの! ハニーがどっちか決めて欲しいの!」
P「えぇ……でも悪いだろ?」
春香「それくらいなんてことないです!」
美希「ミキも! ハニーのためならなんてことないの!」
P「でもなぁ……お前らは特に忙しいし、なかなかな。確かにありがたい話だから暇なやつに来てもらえるなら願ったりかなったりなんだが」
律子「何をやってるんですかまた」
P「あぁ、律子おはよう。いや、春香たちがありがたいことに飯を食わせてくれるって話でな」
律子「はぁ……アイドルに食べさせてもらうなんて、キャバクラにでも通ってるんですか?」
美希「えっ!? は、ハニーそれ本当!?」
P「そんなわけないだろう……違うんだ、実は……」
律子「なるほど、そういうことだったんですね」
P「まあ、誰かに来てもらっても申し訳ないことに変わりはないんだが」
律子「そうですね、でもまあ嬉しいじゃないですか」
P「そうだな、それじゃせっかくだし誰かに頼むとしようか」
やよい「は、はいっ!」
P「え? やよい?」
やよい「私も、プロデューサーのために何かできないかって思ったんですけど、お料理とか家のことなら!」
春香「なっ! ……でも、確かに」
美希「うん、やよいなら……安心なの」
P「あ、えっと……いいのか?」
やよい「はい! その、家のことをやってからになっちゃいますけど!」
P「もうそれは全然、ついでで構わないからな。それに、面倒くさくなったらいつでもやめていい」
やよい「はい!」
P「ってことなんだが、春香と美希もそれでいいのか?」
春香「は、はい」
美希「わかったの」
春香(やよい相手に家事はリスクが高すぎる……もうすこし別の案を)
美希(違うところで頑張るしかないの! 待っててねハニー!)
律子「……まあくれぐれも変なことにはならないようにお願いしますよ」
ピンポーン
やよい「こんばんは! えっと……」
P「あぁ、いいぞ。散らかってるけど勘弁してくれ」
やよい「あ、は、はい! 失礼します!」
P「あんまりかしこまらなくていいぞ? くつろげって言っても難しいかもしれんが」
やよい「うわぁ……なんか、すごいですね」
P「そうかそうか」
やよい「あ、えっと一応作ってきました!」
P「おっ! ありがたいね。どれどれ……」
やよい「その、もやしですけど……」
P「うんうん、全然ありがたいよ。というか後で考えたらきっと野菜不足だったみたいだ」
やよい「そうなんですか~、でも確かに栄養のバランスは大切ですから!」
P「そうだな、じゃ早速いただきます」
やよい「……ど、どうですか?」
P「うん! 流石やよいだな。おいしいよ」
やよい「ほ、ホントですか! よかったですっ!!」
P「こんなものが食える奥さんは幸せだろうなぁ」
やよい「えっ!? お、奥さんですか!?」
P「あはは、まあまだまだ先の話だろうけどな」
やよい「あ、う……」
P「ふぅ、ごちそうさまでした。いや、久しぶりに飯という飯を食べたな」
やよい「もう、ちゃんと食べないとだめですよ?」
P「そうだな、これを機にできるだけちゃんと食べるようにするよ」
やよい「……その、また持ってきますから」
P「本当か? いいんだぞ無理しなくても」
やよい「無理なんてしてません! その、おいしいって言ってもらえたらすっごく嬉しいんで!」
P「そうか、うん。それならまた、お願いするよ」
やよい「は、はい!」
P「それじゃ、今日はもう遅いし。送るよ」
やよい「わざわざありがとうございました!」
P「いやいや俺のセリフだ。ありがとうな」
やよい「はい! それじゃ! ……プロデューサー?」
P「ん?」
やよい「ちゃんと元気になってくださいね!」
P「……あぁ」
「はい、たーっち! いぇい!!」
P「今日も来てくれたのか」
やよい「はい!」
P「あ、そうだ。一応だな、お礼にとこれ」
やよい「わぁ! お肉と野菜と……こ、こんなにいいんですか!」
P「あぁ、もちろん。弟たちもさみしいだろうに、俺がとっちゃって。やよいも食材もな」
やよい「そ、そんなこと! でも、これ喜ぶと思います! あ、そうだ! よかったらこれで何か作りましょうか?」
P「え? いやいや悪いよ、全部持って帰ってくれていいんだぞ?」
やよい「いいんです! それに、アツアツを食べてもらいたいなーって!」
P「……そういうことなら、ご馳走になるか」
やよい「はい、できました!」
P「流石手際がいいな、うわぁうまそう……」
やよい「どうぞ!」
P「それじゃ、いただきます。……うん、やっぱりうまいな」
やよい「ありがとうございます!」
P「ホント、これは毎日来てほしいって感じだ」
やよい「え、そ、そんな……」
P「いやいや、本気にしなくていいからな? それくらいおいしいっていうのもあるし、やっぱりいいもんだよな」
やよい「え?」
P「家で料理を作ってもらう、っていうのがさ。俺も年的に結婚とか考えた方がいいんだろうけどなぁ」
やよい「……プロデューサー、結婚しちゃうんですか?」
P「あはは、言ってるだけさ。俺みたいな仕事人間誰も引き取ってくれないさ。それこそ、やよいくらいのもんで」
やよい「……」
P「あ、いや別にやよいと、ってわけじゃないぞ? わざわざ作ってきてくれるって意味で」
やよい「あ、はい……」
P「さてと、そろそろだな」
やよい「そ、そのプロデューサー!」
P「ん?」
やよい「次のお休み、朝から来てもいいですか?」
P「え? どうしてだ?」
やよい「その、なんていうか、もっとプロデューサーのために頑張りたいって思ったんです!」
P「それはありがたいけど……家はいいのか?」
やよい「長介もかすみも、最近は自分で頑張ってくれてるんです。ずっとあのままじゃかわいそうだけど、きっと大丈夫です!」
P「……そうか」
やよい「プロデューサーが嫌なら、私は……」
P「いやいや、嫌なわけはないんだ。それじゃ、お願いできるか?」
やよい「は、はい!!」
やよい「おはようございますプロデューサー……プロデューサー?」
P「すまん、今の今まで寝てたんだ……」
やよい「いえ、いいんです! ついでにやっちゃいましょう!」
P「……ホント、すまないな。何から何まで」
やよい「いえ! 慣れてますから!」
P「俺の部屋が、部屋じゃないみたいだ……洗濯から全部やってもらって……」
やよい「喜んでもらえたら嬉しいです!」
P「そりゃもう、やよい様様って感じだよ。ありがとな」
やよい「えへへ……あ、お昼作りますね!」
P「あぁ。……なんか、すごい贅沢なオフだな」
やよい「できましたよー!」
P「へぇ、そういうことか」
やよい「はい! だから私も一緒になって……」
P「なるほどな。……あ、もうこんな時間か」
やよい「あ、ホントだ……お話してたらあっという間でした……」
P「だな。どうする? 帰るなら送るけど」
やよい「大丈夫です! その、夕飯まで食べてくるって言っておいたので!」
P「……大丈夫なのか?」
やよい「長介も張り切っちゃって、留守は任せろ!なんて。だからいいんです!」
P「まあ、そういうことならいいんだけどな」
やよい「それじゃ、作っちゃいますね! あ、お風呂入れておきましたからどうぞ!」
P「なんといつの間に……」
やよい「あ、勝手にすみません!」
P「いやいや、もうこちらこそすみませんホント。それじゃ、甘えてしまおうか」
P「ふぅ……極楽極楽、って俺はいくつだ」
P「それにしても、至れり尽くせりといいますか。こんなの、どこのリゾートホテルでもないサービスだな」
P「さてと、上がるか……」
やよい「あ、プロデューサー! できてますよー!」
P「いや、もうなんて言ったらいいか。一生分の運を使ってしまったんじゃないかって感じだな」
やよい「そ、そんな!」
P「それじゃ、いただきます。……」
やよい「……どうですか?」
P「……これ以上ないくらいおいしいよ、やよい」
やよい「……えへへ、よかったです」
P「なんていうか、俺は幸せものだよ。一日中プロデュースしてるアイドルに世話してもらって」
やよい「私も嬉しいです! プロデューサーに喜んでもらえて、それに元気になったみたいで!」
P「もうそれはそれは、今ならダッシュで富士山を駆け上れる気がするさ」
やよい「あはは! あ、そろそろ……」
P「あぁ、そうだな。よし、送るよ」
やよい「……プロデューサー」
P「ん? どうした、やよい?」
やよい「……泊めてもらえませんか?」
P「……え?」
やよい「その、せっかくお風呂に入ったのに……」
P「あ……いや、それくらいいいって。男だからそういうの気にしないっていうか」
やよい「だ、ダメですよ! せっかく良くなったのに、私のせいで……」
P「……だからって泊まるって……それに家はどうするんだ」
やよい「多分もう寝ちゃってると思います……その、長介には言っておいたので。一日中、プロデューサーの家に行くって」
P「でもなぁ……」
やよい「私一人で帰るのはちょっと怖い、ですし……」
P「それはもちろんダメだ、が……」
やよい「……プロデューサー」
P「……今日だけ、ならまあ。それ以降はあいつらも心配するだろうし」
やよい「ホントですか?」
P「あぁ、いいぞ」
やよい「ありがとうございます!」
P「……」
やよい「……えっと」
P「あぁ、そうか。着替えも何もないのか……」
やよい「……はい」
P「同じの履くのもあれだけど……俺のを貸すっていうのもな……ちょっと買ってくるか」
やよい「だ、大丈夫です!」
P「あ、そうか……やよいが心配してくれた意味がなくなるな」
やよい「……その、一日くらいなら大丈夫ですから!」
P「……でも、気持ち悪いだろ?」
やよい「……」
P「でも、俺のも同じようなもんだしな」
やよい「その……プロデューサーのでも、大丈夫です……」
P「……マジ?」
やよい「……はい!」
P「……わかった」
P「とはいいつつ奥底に眠っていた新品のを。でも……やっぱりでかすぎないか」
やよい「……」
P「こんなのしかないから、好きにしてくれ。そのまま持って帰って捨てるなりしてくれていいから」
やよい「で、でも……」
P「いいんだ、安物だし」
やよい「……それじゃ、お風呂お借りします」
P「あぁ」
P「……何緊張してるの俺」
P「流石にこの年で独身には辛い状況、ってわけですかそうですか」
P「……情けない」
やよい「ありがとうございました~」
P「それはよかった……っと、ドライヤーがあったかな……おぉ、危ない危ない」
やよい「……その、プロデューサー」
P「ん? なんだ?」
やよい「やっぱり、迷惑でしたか……?」
P「何が迷惑か、俺には見当もつかんな。だってすべてやよいがやってくれてるじゃないか」
やよい「……でも」
P「まあ、俺が心配してるのはこんなところに泊まってることが知れたらうんぬんと、やよいの兄弟のこと」
P「やよいが俺のことを気遣う必要はないから、それは安心していいぞ」
やよい「……はい、ありがとうございます」
P「さてと」
やよい「あ、あのやっぱり……」
P「いいっていいって、俺はそっちで」
やよい「大丈夫です! だから、こっちで……」
P「……でも」
やよい「……」
P「……わかった」
P「それじゃ、消すぞ」
やよい「は、はい」
P「……」
やよい「……プロデューサー?」
P「……」
やよい「……私、嬉しかったんです」
やよい「兄弟のために何かするのは当たり前だったけど、他の人にすることってあんまりなくて」
やよい「おいしいって言ってくれたり、褒めてくれるのがすっごく嬉しくて」
やよい「……もっともっとプロデューサーのためにできること、したいなって」
やよい「だから、わがまま言っちゃいました……ごめんなさい」
やよい「……それじゃ、おやすみなさい」
P「……やよい」
やよい「おはようございます!」
P「あぁ、おはよう。こういう時は遅れて起きて朝食できてますよ! ってパターンなんだろうけど」
やよい「え?」
P「いや、なんでもない。あれだったら別に朝はいいぞ? というかこのまま事務所の行くのはまずいよな」
やよい「ダメなんですか?」
P「まあそりゃ、不自然だろ……律子なんかにばれたら……って他のメンバーでもダメか」
やよい「?」
P「それはともかく、朝は俺が作ろう!」
やよい「え、ホントですか!」
P「あぁ、料理ができないわけじゃないからな! 楽しみにしててくれ」
やよい「おいしかったです! プロデューサー、お料理上手なんですね!」
P「あはは、お世辞でも嬉しいな。やよいさんには負けますけどね」
やよい「そ、そんなことないです!」
P「さて、そろそろ……じゃあやよい、先に行ってくれるか?」
やよい「あ、わかりました! それじゃまた事務所で!」
P「……ふぅ」
P「……夢のような一日だったな」
P「……でも、この静かな部屋もまた恋しい。なんてそんなわけないですけど」
P「独り言言ってる場合じゃないな、そろそろ行かないと」
P「おはようございます……あれ? やよいは?」
律子「あ、おはようございます。やよいなら今日お仕事休みになったので、帰りましたよ」
P「あ、そうかそうか。それはちょうどよかった」
律子「え、なんて?」
P「あ、いやこっちの話だ」
律子「? ……まさか、やよいと何かしてるんじゃないですよね?」
P「バカな事言わないでくれ、シャレにならん」
律子「シャレにならないから釘を刺してるんです。ま、そこまでだとは思ってませんけど」
P「信用ないなぁ……ま、心に刻んでおきますよ、っとそれじゃ俺も仕事にかかりますか」
P「さて、仕事も終わったことだし帰りますかね」
やよい「あ、プロデューサー!」
P「おぉやよい。……今日は休みになったんじゃなかったか?」
やよい「あ、はい。だから家に行って、言ってきたんです」
P「何を?」
やよい「……その」
P「ん?」
やよい「これからはプロデューサーのおうちで暮らすって!」
P「……え?」
P「ちょっと待とう、やよい。それは一体どういう」
やよい「……プロデューサー、昨日起きてたんですよね」
P「……あ」
やよい「聞かれちゃってたなら、仕方ないです。でも、私本当にうれしかったんです」
やよい「だから、もっともっとプロデューサーと……」
やよい「ダメ、ですか?」
P「ダメというかなんというか、それ以前の問題というか……」
やよい「全部、やりますから! お願いします!」
P「……兄弟はどうするんだ」
やよい「……長介が、頑張ってくれるって」
P「……なんでまた」
やよい「……実は、喧嘩してるんです。反抗期、みたいで」
P「あぁ……」
やよい「だから、私が帰ってもしゃべらないし……かすみとかには何もしないんですけど」
P「まあ、年頃だもんなぁ」
やよい「だからこの前も……ごめんなさい」
P「あぁ、それも理由の一つだったわけか。……でもなぁ」
やよい「長介の機嫌が直るまででもいいです! ……長介はご飯があれば自分で作れますし、みんなはきっと大丈夫です」
やよい「もしものことがあったら、ってかすみにもプロデューサーの家、教えてありますから」
P「……本当に、長介が治ったら家に帰るんだな?」
やよい「はい!」
ビッチ
P「……それなら、いいだろう」
やよい「ありがとうございます!!」
P「というところから同棲生活が始まったわけだが」
P「なんだかんだで2週間目」
P「人間慣れてしまうと、怖いもので。……もしかしたらやよいが長介のことを忘れてるんじゃないかと思うほど」
P「それも、やよいはどんどんリアルな嫁さんポジションが似合う存在になりつつあるし」
P「……この先どうなるのやら」
おやすみなさい
残ってたら書くけど
新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内
新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内
ありがとうございますありがとうございます
残っているだと……
早く書きたいところだがあと1時間ほど待ってくれ
立て逃げスレがまさか残ってるとは
やよい「ふんふんふ~ん♪」
P(すっかりうちのキッチンはやよいの縄張りというか、後片付けもさまになってるよな……)
やよい「……どうかしましたか?」
P「えっ? あ、い、いや。ちょっと考え事をな……」
やよい「考え事、ですか?」
P「あぁ」
P(俺が思ってたよりずっとしっかりしてて、それでいて幼さの残る可愛らしさ)
P「……なんでもない」
やよい「? 変なプロデューサー」
P(それでいて毎日誠心誠意込めて、ここまでやってもらったらさ。例えロリコンじゃなくても……)
P「……好きになるだろ」
やよい「え? 何ですか?」
P「あ、いや、独り言!」
P(でも俺はプロデューサーだ、そんなことダメに決まっている。それに、単にここまでしてもらってるからそう思い込んでるだけかもしれない……)
P(やよいがどう思ってるか確証もない。けれど、善意でここまでやってくれてる、とも思いづらい……)
P(こういうときに経験不足が仇になるか。……なんて自虐してる場合じゃない。それより今気掛かりなのは……)
やよい「本当、今日のプロデューサー変ですよ?」
P「あ、うん。……ほら、一緒に暮らして結構経っただろ?」
やよい「……そうですね。すごく迷惑かけちゃって」
P「いやいや、そういう意味じゃない。これだけ長くここにいたってことは、やよいの家も」
やよい「……」
P「やよいはわがままだけでこんなことすると思ってないから俺もこうして一緒に暮らしてた」
P「でも、そろそろちゃんと話をしておいた方がいいと思ってな」
やよい「……たまに、帰ったりはしてました」
P「そうだったのか。それを聞いて少し安心したよ」
P(基本事務所に残って一緒に帰っていたが、やはり気になってたのか仕事の合間を見つけて様子を見に行ってたんだろう)
P「でも、長介と話が済んだわけじゃないだろ?」
やよい「……はい」
P「……そろそろ話して欲しい。きっと、ただの喧嘩じゃないんだろ?」
やよい「……すごい私の勝手な話になっちゃうんです」
P「そうか」
やよい「それでも聞いてくれますか?」
P「あぁ、もちろん」
やよい「……それじゃ、これ洗っちゃいますね。プロデューサー、お風呂入って来て下さい」
P「わかった」
保守
――
やよい「今日はもやし祭りだよー!」
かすみ「やったー!」
長介「……また?」
やよい「またって長介! 贅沢言うなら食べなくていいよ!」
長介「なんだよ俺ばっかり」
やよい「だってみんなは文句言わずに食べてるでしょ」
長介「自分は好きな事してるくせにさ……」
やよい「なっ!」
かすみ「あっ、それはちょっと……」
やよい「確かにそうだけど、違うでしょ! みんなにもっとおいしいものを食べさせてあげようって……」
長介「いつまでたっても食べられないじゃんか! それがこんなのだったらいらないよ!!」
やよい「あっ! 長介!」
やよい「……最近、ピリピリしてる気がする。少しくらい、おいしいもの食べさせてあげたいけど……」
やよい「……長介、さっきはごめんね?」
長介「……」
やよい「確かに、今はまだ余裕がないけど、きっと! 少しずつお金も入るから!」
長介「……うん」
やよい「……それじゃ、食べよ?」
長介「その、さ。俺もやよい姉ちゃんが頑張ってるのは知ってる」
やよい「……うん」
長介「なのに、なんで? それって仕事がないってことだろ?」
やよい「それは……仕方ないんだよ! みんな一生懸命頑張って……」
長介「こんなに頑張ってるのに……きっとそのプロデューサーが悪いんじゃ……」
やよい「えっ……」
長介「もっとやよい姉ちゃんのために頑張ってくれるようなプロデューサーに変えてもら」
パシン
長介「っ……」
やよい「それ以上、プロデューサーのことを悪く言わないでっ!!!」
長介「……くそっ」
やよい「あっ……」
やよい(どうしよう……流石に叩いちゃダメだったよね……)
やよい(でも、プロデューサーは悪くない……私が、私がしっかりしてないから……ぐすっ)
やよい(ううん、これから頑張ればいいの! よし! ……でも、あの様子だと家に戻るのは)
やよい(プロデューサーは、おいしいって言ってくれるのに……)
やよい(長介のバカ……)
やよい「わぁ! お肉と野菜と……こ、こんなにいいんですか!」
やよい(プロデューサー、ありがとうございます! これを持って帰れば、きっと長介も……)
やよい「ただいま~」
かすみ「あ、おかえり!」
やよい「……長介は?」
かすみ「多分、いるけど」
やよい「……これ! お肉と野菜! 今日は贅沢にお肉入りのもやし祭りだよ!」
かすみ「え! ホント! ちょうすけー!!!」
長介「……」
「「「いただきまーす!!」」」
かすみ「おいしーい!!」
やよい「よかった~ ……長介、食べないの?」
長介「……この肉、どうしたんだよ」
やよい「え? そ、そのお給料日で!」
長介「こんなに……もらえるはずない。それに今日はいつもより遅かった」
やよい「……プロデューサーから分けてもらったの」
長介「……」
やよい「ね、プロデューサーは私のためにこんなに頑張ってくれてるの。だからもう少し」
長介「こんな、仕事がとれないからって肉で……」
やよい「ちょうすけ――」
長介「だってそうだろ! 姉ちゃんも姉ちゃんだ、仕事がないからってこんなのもらって」
やよい「……違う」
長介「俺のこと殴ってまでかばうんだ……そうだ、プロデューサーのことが好きなんだろ」
やよい「……やめて」
長介「そうやって楽しんでるのは姉ちゃんだけじゃないか。ねぇ!」
かすみ「ちょ、長介ダメだよ……お姉ちゃんのおかげで食べられてるんだよ?」
長介「……その気になれば俺だってこれくらい」
やよい「……だったら長介がやってよ」
長介「え?」
やよい「もう勝手にして!!!!」
バタン
長介「……」
かすみ「あ、お姉ちゃん……」
――
やよい「……」
P「なるほど……」
やよい「私が、悪かったんです……長介を叩いちゃったから……」
P「……」
やよい「ごめんなさい、せっかくプロデューサーからもらったのに……」
やよい「私のわがままで迷惑かけちゃって……う、うぅ……」
P「……やよいだけのせいじゃないさ。でも、そうだな、よし」
やよい「プロデューサー……?」
P「明日、やよいの家に行こう」
やよい「え?」
P「俺もついていく、ちゃんと話をしよう」
やよい「……でも」
P「こういうのは誰かが入った方が話が進みやすいんだ。それに、俺も相当お世話になったからこれくらいはな」
やよい「……すみません、プロデューサー」
P「いいんだ、でもよく話してくれたな」
P「……さて」
やよい「はい……」
P「大丈夫」
やよい「……はい!」
やよい「ただいま……」
かすみ「お姉ちゃん……おかえり」
やよい「かすみ、ごめんね?」
かすみ「ううん、大丈夫」
やよい「……今日は、お客さん連れてきたの」
P「こんばんは。やよいのプロデューサーだ、かすみちゃんかな? よろしくね」
かすみ「あ……お肉の人」
やよい「こ、こらかすみ!」
P「あはは、いいじゃないか。肉の人で十分。これは思ったよりなんとかなるかもな」
やよい「あ、あはは……すみません」
長介「……」
P「どうも、肉の人ことプロデューサーです」
長介「……ふん」
やよい「長介……」
P「それじゃ、長介君と呼んだ方がいいかな」
長介「……別に」
P「……それじゃ、やよい」
やよい「あ、はい。……その、長介」
長介「……なんだよ」
やよい「ごめんなさい。まず、叩いちゃったこと」
長介「……」
やよい「それだけじゃなくて私も、やっぱり悪いところあったな……って」
やよい「だから、もう仲直りしよう?」
長介「……」
やよい「長介……?」
長介「……そこの」
P「ん? 俺?」
長介「……ずっと姉ちゃんと一緒だったんだろ?」
P「……まあな」
長介「……本当は殴りたいくらいだけど、許してやる」
P「……」
やよい「ちょ、長介!?」
長介「姉ちゃんは頑張ってるのに……」
P「……長介、君」
長介「……」
P「むしろ、俺を殴ってくれてもいい」
長介「え?」
やよい「プロデューサー?」
P「年頃だもんな、いろんな葛藤があるだろう。心のもやもやが」
P「なんていうか、言葉にするのが難しいんだよな。恥ずかしいっていうか」
長介「……」
P「俺はやよいのプロデューサーとして、できることをやってるつもりだし、やよいもそれに応えてくれてる」
P「長介君は俺といることでやよいがダメになってる。そう思ってるんだろうけど、それは違う」
P「ちゃんとしたタイミングさえ合えばやよいはきっと光るって俺も信じてる。それは長介君もそうだろ?」
長介「……」
P「それにさ、俺がたとえやよいが売れなくても見捨てる気なんてない」
P「あ、でもそれはそれで困るのか。見た感じ、お姉ちゃんが大好きって感じだもんな」
長介「なっ!」
P「よし、やっとしゃべってくれたな」
長介「……」
P「でも、ちゃんと言葉にしないと伝わらないぞ? 今は何言ってんだこのおっさん、って思うかもしれないけどさ」
P「いつか後悔する。家族ならなおさら、言いたいことを言い合えるけど、その逆言っちゃいけないことを言っても平気だったり」
P「そんなまま生きていくの、辛いだろう? だから、何かしたらちゃんと言わないとな。長介君だって、やよいのこと応援してるんだろう?」
長介「俺は……・」
やよい「長介……」
長介「……姉ちゃん」
やよい「何?」
長介「ごめん、俺……ひどいこといって……」
やよい「……ううん、私こそ」
長介「でも、俺応援してるから。……だから、絶対」
やよい「……うん!」
長介「それと……プロデューサー、さん」
P「ん?」
長介「やよい姉ちゃんのこと、よろしくお願いします」
P「……あぁ、任せておけ!」
やよい「えへへ、これで元に戻ったかな……」
かすみ「よかったー! これでお姉ちゃん戻ってくるの?」
やよい「あ……そ、そう、だね」
P「……」
長介「……ちょっと、プロデューサーさん」
P「どうしたんだ?」
長介「あの、ごめんなさい。俺、結構ひどいこと言っちゃってて」
P「あぁ、それはいいぞ。言いたいこと言い合ってぶつかりあうのは、男同士の特権だからな」
長介「あ、う、うん」
P「よかったらタメ口でいいぞ? なんならそうだな、兄ちゃんとかでも!」
長介「え……あ、それじゃ、プロデューサーの兄ちゃん」
P「よし」
長介「……それで、ちょっと聞きたいんだけどさ」
P「ん、なんだ?」
長介「兄ちゃん、やよい姉ちゃんのこと好きなの?」
P「……はい?」
長介「いや、だってさ。普通こんな長く泊めたりするの嫌じゃないか?」
P「あー……た、確かにそうだが、ほら! やよいが全部家事とかやってくれ……あ、いや」
長介「……」
P「ち、違うぞ! 断じてそれだけが理由じゃない! な、信じてくれ!」
長介「ていうか、それ犯罪じゃ……」
P「だから、何もしてないって!」
長介「そういえば兄ちゃん、とか呼ばせたし……」
P「それも偶然だって! なんならおっさんでも肉の人でもいいから!」
長介「……わかった」
P「はぁ、焦らせないでくれよ……」
長介「でも、やよい姉ちゃんのこと、大切に思ってるのはわかった」
P「……あぁ、それは本当だ」
長介「……よし」
やよい「できましたー! 今日はまた、お肉入りのもやし祭りですよー!」
P「おっ! 流石はやよいだな!」
やよい「皆いっぱい食べてくださいねー! これからもみんな仲良く頑張りましょー!!」
P「これにて一件落着、だな!」
長介「えと、ちょっといい?」
やよいかわいい
ちょっと速度が落ちまする
危ない
やよい「どうしたの長介?」
長介「……その、やよい姉ちゃんはいいの?」
やよい「え?」
長介「今まで兄ちゃん、プロデューサーの家に居たのに」
やよい「あ、それは……」
長介「なんていうか、兄ちゃんも姉ちゃんがいて助かったみたいだし」
P「ば、馬鹿! 余計な事を……」
やよい「……それで?」
長介「やよい姉ちゃんさえよかったら……またあっちで暮らせば?」
やよい「……え?」
P「長介……?」
長介「か、勘違いするなよ! 別に認めたわけじゃないからな! でも、姉ちゃんだってほら」
やよい「え?」
長介「兄ちゃんと暮らせなくなるってわかったらすごくがっかりし「わわわわわー!!」
P「え?」
流石長介君
やよい「そ、そんなこと!」
長介「それじゃあ、いいの?」
やよい「それは……う、うん」
P「……」
長介「俺はその、いろいろ教えてもらった方が、仕事も増えるかなって思っただけで。だったら一緒に居た方がさ」
長介「嫌なら、別に。でも、うちのことは俺がやるから心配しなくていいぞ」
やよい「長介……」
長介「そのかわり! 今度はちゃんと食べるから、肉! 持ってこいよ!」
P「……あぁ、腹いっぱい食わせてやるさ」
やよい「本当にいいの、長介? 浩二の世話とか、大丈夫?」
長介「俺だっていつまでもガキじゃないんだから。姉ちゃんがいない2週間誰が面倒みてたと思ってるんだよ」
かすみ「え、それは私が「と、とにかく!」
長介「そっちで話合って決めればいいだろ」
やよい「……」
P「うむ……」
バタン
P「……」
やよい「……」
P「その、よかったな。仲直りできて」
やよい「はい、ありがとうございます……プロデューサーのおかげで」
P「いやいや、やっぱりやよいの頑張りあってこそだ」
やよい「い、いえ……」
P「……」
やよい「ぷ、プロデューサーは!」
P「ん?」
やよい「私と、暮らしてもいいんですか……?」
P「……」
P「……問題ないけど、問題があるっていうか」
やよい「問題、ですか?」
P「俺は構わないんだ。でも、やっぱりそれはアイドルとプロデューサーとしてどうなのか、っていう……」
やよい「それは、そうですけど……」
P「……ごめんな、うまくいえなくて」
やよい「それじゃ、プロデューサーは私と暮らしたい、ですか?」
P「やよい……?」
やよい「答えてください……」
P「……」
P(やよいも、こんな目をするんだなと改めて気づかされた)
P(まっすぐで、いつものかわいらしさとは裏腹に真剣な。そんな顔されたら)
P「……俺だって、嫌じゃない。むしろ、来て欲しい」
P「もう一度、うちに来てくれるか? やよい」
やよい「は、はい! よろしくお願いします!!」
P(でも、俺たち)
P(お互いの気持ちは知らないんだよな……)
P「これなら同棲って言われない。……なんてうまい話にはならんよな」
――
P(かくしてやよいとの同棲生活が改めてスタートしたわけだが)
P(家族の了解済み、とは言え。俺たちがなんのために同棲しているのか……)
P(アイドル以上、コイビト未満……ってとこか?)
やよい「プロデューサー?」
P「あ、あぁ」
やよい「……えへへ」
P「どうしたんだ、急に」
やよい「……やっぱり、ここがおちつくなぁって」
P「そんな、1か月もいなかったのにか? 時間だけなら家の方が長いだろうに」
やよい「そうですけど、なんていうか……」
P「うん、でも確かに俺も落ち着く」
やよい「……プロデューサー」
P(”プロデューサー”、か)
やよい「プロデューサー」
P「ん……あぁ、朝か。おはようやよい」
やよい「……」
P「どうした?」
やよい「お願いがあるんですけど……」
P「おぉ、なんだ言ってみろ」
やよい「そ、その……今日は一緒に事務所に行きませんか?」
P「……ん?」
やよい「だ、ダメ、ですか……?」
P「どうしてか、理由を聞いてもいいか?」
やよい「せっかく一緒に暮らしてるのに、別々に家を出るっていうのが……ちょっと」
P「まあ、わからなくもないが……やはり怪しまれる恐れが」
やよい「……そうですよね」
P「……でもまあ今日だけならいいぞ」
やよい「ほ、ホントですか!?」
やよいはかわいいなぁ
ほ
やよいって処女なの?
P「ただ、事務所で何か聞かれたら偶然会ったって言うんだぞ?」
やよい「あ、は、はい」
P「よし、それじゃあ行くか」
やよい「あ、あの……」
P「ん?」
やよい「……いえ! 行きましょう!」
P「おはようございます」
やよい「おはようございます!」
律子「あら、珍しく同時に到着ですか」
P「あ、あはは! 偶然会っちゃいまして!」
やよい「……」
春香「おはようございます! プロデューサーさん! やよいもおはよう!」
やよい「あ、春香さんおはようございます!」
春香「それにしても、最近二人で一緒なことが多い気がしますね」
P「え? そ、それはだってほら! 春香と美希とやよいのグループなんだ、誰かと一緒に居たって変じゃないだろ?」
春香「あ、そういえば結構前にやよいにご飯作ってもらうって言うの、どうだったんですか?」
P「ど、どうっていうか……今も続いてるというか……」
春香「え、えぇ!? そ、そんな……やよい意外とすごいね……」
やよい「え、えへへ……ありがとうございます」
春香「私も負けないように頑張らなくちゃー……って、もしかして二人はそういう関係になってたり?」
P「なっ!? ど、どういう意味だそれ!」
春香「冗談ですって! やよいに限ってそんなこと。ましてやプロデューサーさんが手を出すなんてことはないと思いますし」
律子「ちょっと春香? 変な事言わないでよ少しでも噂にされたら面倒なんだから」
春香「あ、あはは。ちょっとした雑談ですって。でもいいなぁ、私もプロデューサーさんの家に行きたいです!」
やよい「……」
P「は、はは、まあそのうちな」
律子「プロデューサーもです、くれぐれも気を付けてくださいね?」
きたか
やよいっちはびんぼうだから体売ってるっしょー
>>332
長介が代わりに体売ってるよ
保守
やよい「プロデューサー中にだしてください!」
P「ん……うっ……うっー」
保守
し
やよい「わ、私は!」
律子「え?」
やよい「私は……あの……う、うぅ……」
P「ど、どうしたやよい? 具合が悪いなら、こっちに」
やよい「……」
P「どうした、急に」
やよい「私、変なんです……」
P「え?」
やよい「……プロデューサー」
P「……なんだ?」
やよい「みんなに、話したら……ダメですか?」
P「……やよい?」
やよい「私……なんていうか……」
やよい「今プロデューサーの家にいるのが、偶然だとか思いたくないんです」
P「……」
やよい「ごめんなさい、わがままですよね……わかってるんです。でも」
P「うん、やよいの気持ちはわかるよ。俺だって、偶然だなんて思ってない」
P「でも、今言ったからと言ってどうにかなるもんじゃない。それどころか一緒に住めなくなるかもしれない」
P「……苦しいかもしれないけど、もう少し我慢してくれるか?」
やよい「はい……すみません」
P「……」
P「やよいは俺が好きか?」
やよい「え?」
やよい「……あ」
P「……やよい」
やよい「……好き、です。プロデューサーのことが好きです。大好きです!!」
P「……そうか、よかった」
やよい「プロデューサー……」
P「俺もだ。ダメプロデューサーかもしれないけど、やっぱり好きになってた」
やよい「ぷろ、でゅー……」
P「なんで今まで言わなかったんだろうな。俺たち、こんなに近くにいたのに」
やよい「あっ、うっ、ぐすっ……」
P「やよい? どうした?」
やよい「あ、い、いえ……わかんない、ですっ……なんか、涙が……あぅ……」
P「……いいぞ、今は泣いてくれ」
やよい「う、うわぁ、うわああああん!!」
P「落ち着いたか」
やよい「は、はいっ……」
P「……でも、確かめられてよかった。そうとわかったら、俺もやることが決まったから」
やよい(プロデューサー)
やよい(私、自分で元気元気って頑張ってました)
やよい(でも、実はすっごく弱くって。迷惑ばっかりかけて)
やよい(私なんて、って思いながらでも頑張るぞ!って)
やよい(そうやって応援してくれたの、プロデューサーでした)
やよい(だから、私もプロデューサーに恩返しがしたかったから、お料理を作りに行ったんです)
やよい(でも、おいしいおいしいって喜んでくれるプロデューサーの顔を、声を聞いてるとどんどん心があったかくなって)
やよい(もっともっと聞きたい、もっともっと喜んでもらいたいって! 思ったんです!)
やよい(気が付いたら、泊まらせてもらってて。やっぱりプロデューサーは優しくて、私の弱いところを隠してくれたんです)
やよい(そうじゃなかったら今頃、長介とも仲良くなれてなかったと思うし、ありがとうございます)
やよい(でも、気が付いたら。プロデューサーが近くにいないと、不安になって。すごく、変な嫌な気持ちだった)
やよい(プロデューサーの家でまた暮らせるって思った時、すっごく嬉しかった!)
やよい(そして、プロデューサーに聞かれたとき、やっとわかったんです。私、プロデューサーのこと……)
やよい(えへへ、今頃わかるなんて私、やっぱり。……ううん、プロデューサーがいるから大丈夫)
やよい(これからも元気いっぱいで頑張りますから、よろしくお願いします! プロデューサー!)
P(年齢やら立場やらで伝えられない思いがあった)
P(それは、仲直りと同じだ)
P(いいたくても、相手が。それを理由に、言い訳に、自分から言おうとしない)
P(もし言って拒否されたら? 悪い方向に考え出してしまうともう止まらない)
P(なんて、格好つけて言ってみても、どこにでもあるような話か。うん、ただ俺はやよいに気持ちを伝えたかったそれだけ)
P(もちろんこのまま結婚! なんて馬鹿な真似はしないし、公表もしないさ)
P(だから、それまでの基盤づくりだ。もうやよいの言葉を聞いたときから決めたんだ)
P(俺がやよいを幸せにしてみせる、そのためにはまずトップアイドルにしてあげなければいけない)
P(しかもだ、同じグループのメンバーに影響が出ない程度に……あれ? そんなこと俺、できるのか?)
P(……とにかく、やよいとの生活は続けるが、それなりの覚悟を持って挑むってことだ)
P(やよいにもらったものは、数えきれない。それを返すために、俺は一生働いてみせるさ)
P(まずは、その一歩だ!)
P「それじゃ、やよい」
やよい「あ、はい!!」
「「ハイターッチ! いぇい!!」」 終わり
本当はイチャラブさせたかったんだが同棲するまでの過程に時間かけすぎた
だから機会があれば続き書こうと思ってるこのままだとグダりそうだし一旦ね
メンバーに知られて軽い修羅場展開とか、新しい同棲生活とか
とりあえずここまで長々とお付き合い&支援ありがとう 乗っ取りだったけど楽しかった
おつお
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