咲「タイラントウイルス?」(286)

和「そうです。なんでもアンブレラという会社が生物兵器を流出させたとか」

優希「なんでニュースとかで放送されてないんだじぇ?」

和「アンブレラが世界的な大企業なので、情報統制が行われてるとか」

咲「ふーん……じゃあ今日の当番は私だから、窓閉めしてから帰るね」

和「はい、ではさよなら」

優希また明日だじぇ!」

ガラガラ

咲「タイラントウイルス……かぁ」

ガタ…

咲「ん? 何の音だろ?」

まこ「……」

咲「あ、染谷先輩。まだ帰ってなかったんですか?」

まこ「……」

咲「染谷先輩?」

まこ「さ……き……」

咲「……はい?」

まこ「s…a……k…i……」

咲「……え……?」

ガバッ

咲「や、やめて……先輩っ!」

パンパン!!

咲(銃声? あ、力が弱まった……)

?「大丈夫?」

咲「あ……部長……」

久「どこも噛まれてない?」

咲「ええ、あの……ありがとうございます」

久「よかった。まこは……残念だったわね」

咲「あ……」グスッ

久「泣いている暇があったら立ちなさい。ここからすぐに逃げるわよ」

咲「逃げるって?」

久「この学校、もうゾンビだらけなのよ!」

咲「そんなっ!?」

ガシャ!

久「こちら久、そちらはどう?」

加治木『こちらはかじゅ、残念だが睦月が犠牲になった』

久「そう……、じゃあ予定通り龍門渕で落ち合いましょう」

加治木『OK』

久「聞いてたわね。急ぐわよ!」

透華「きましたわね」

加治木「お邪魔する」

久「ありがとうね」

美穂子「失礼します」

透華「ハギワラ! 一! まずは彼らを休ませてやって」

ハギワラ「承知しました。こちらへおいでください」

一「わかったよ、透華」

透華「智紀、純は今どこへ?」

純「周囲を哨戒してる」


咲「ぐす……なんでこんなことになっちゃたのかな……」

池田「泣くなし、まだ私達は負けてないんだからな!」

咲「あ、池田さん! 風越のみんなは無事だったんですか?」

池田「……純代が星夏を食ってたし……それをコーチが止めようとして……だし……」

咲「池田さん……」

ガチャガチャ……

一「みんなの武器を持って来たよ」

透華「みなさん、落ち着いたら好きな武器を取って武装してくださいな」

加治木「弾薬が切れそうなところだったんだ。恩に着る」

久「ありがとう。みんなに配ってくるわね」

咲「……」

久「咲、どうしたの?」

咲「私……和ちゃんたちを助けに行かないと……」

久「咲……気持ちはわかるけどね」

透華「……宮永さん。外は大変危険な状況だとわかって言ってらっしゃるのかしら?」

咲「はい……でも……でもっ!」

透華「ふぅ……どうします? 竹井さん」

久「仕方ないわね……。それじゃ、私もついて行きましょうか!」

咲「部長!?」

久「可愛い部員が心配なのは、私もかわらないしね!」

似たようなssを二個ほど知ってる

透華「でも二人だけじゃ心配ね……ええと
池田「あたしが行くし!」

美穂子「華菜!?」

池田「あたしが行くし。お前たちだけじゃどんくさそうで心配だし。キャプテンは心配しないで待っていてほしいし!」

美穂子「華菜……」

池田「みはるん、キャプテンのこと、よろしく頼むし!」

未春「華菜ちゃん……気をつけてね」

加治木「ふぅ……蒲原!」

蒲原「ワハハ! 何だ?」

加治木「久達の護衛をしてやってくれ」

蒲原「ワハハ、かまわないぞ!」

咲「みんな……ありがとうございます」

久「そうと決まったら早速出発よ!」

咲「はい!」

>>27
kwsk

純「俺が付いていけるのはここまでだ。気をつけていけよ!」

咲「はい、ありがとうございました」

久「でも何か以外ね」

蒲原「何がだ?」

久「ゾンビであふれかえっているわけじゃないのね」

咲「そういえばそうですね。和ちゃんも大丈夫かも」

池田「いや、よく耳をすましてみろよ」

咲「耳……何も聞こえないけど?」

蒲原「ああ、何も……何もっ!?」

池田「耳が痛いほどの静けさ……これが以上じゃ無くてなんなんだし!」

久「まさか……ゾンビ化は人間だけじゃない!?」

池田「あくまで予想だし」

咲「部長! 急ぎましょう」

久「ええ、そうね」

久「何事も無く和の家までつくなんて、なんだか拍子抜けね」

咲「ええ、でも油断は禁物です」

ギィ…

咲「和ちゃーん…?」

蒲原「返事がないな」

池田「入ってみるし!」

咲「気をつけて」

池田「わかってるし!」

ソロソロ…

池田「月明かりが届かないからよく見えないし……」

コツ……

池田「ん? 足元に何かあたったし……っ!」

ガブッ

池田「!! 何だこいつ!?  離れろし!」

咲「池田さん!?」

蒲原「ワハハ!!」

ボスッボスッ!!

「ぐぅぅぅうううぅっぅぅ!!!」

久「動かなくなった?」

咲「池田さん、大丈夫ですか?」

池田「私のことは良いから、早く原村を探したほうがいいし! 家の中にゾンビがいたってことは、ピンチだし!」

咲「はっ!? のっ和ちゃん!!」

ダダダッ

久「また先走って! 私も行くわね!!」


咲「和ちゃーん」

和「さっ咲さんですか?」

咲「和ちゃん! 無事だったんだね!?」

和「咲さんこそ無事でよかった! 私……街中でゾンビに襲われて……優希と一緒に家まで逃げてきて……そうしたらお父さんが……」

咲「和ちゃん……」

誰も突っ込んでないが>>15

透華「智紀、純は今どこへ?」

純「周囲を哨戒してる」

和「優希が守ってくれて……」

咲「優希ちゃんは……?」

和「ベッドに寝かせてます……」

咲「優希ちゃん……よかった……」

久「……」

蒲原「ワハハ、みんないるか?」

池田「見つかったなら早く逃げるし!」

咲「うん、早く逃げよう!」

久「まって!」

咲「先輩?」

久「和、優希はあなたをかばったのよね?」

和「はい、そうですけど」

久「優希は、どんな傷を負ったの?」

和「それは……腕を噛まれて……」

ガバッ

>>45
智紀は生きてるのな

優希「……」

咲「良かった……優希ちゃん、気が付いたんだね」

久「咲、和、こっちに来なさい!」

咲「先輩? 何を言ってるんですか? 優希ちゃんが助かったのに……。優希ちゃん、早く逃げよ?」

優希「……」

久「もうっ! このばか!!」

カチャ

サッ

久「池田さん!? なんで邪魔を!?」

池田「勘違いしちゃ困るし! この華菜ちゃんが代わりに恨みをかってやるだけだしっ!」

ズドンッ!!

優希「……ああぁぁっぁああ」ガクッ

咲「きゃあ――――――――っ!! 優希ちゃん!? 優希ちゃん!!!!!  優希ちゃん……」

咲「池田さん……!!! あなたなんてことをっ!!!」

池田「怒っている暇があったらまず逃げるしっ!!」

咲「勝手なことを……」

久「咲! 今はとにかくここを離れることが先決よ!! 和も早くっ!」

和「はっはい! 咲さんも行きましょう」

咲「あ、待って……そんなに腕を引っ張らないで!!」


蒲原「ふぅ……ここまでくれば、龍門渕までもう一息だな」

池田「さっきから宮永に睨まれっぱなしだし……」

咲「絶対に許さない」

池田「それならそれで結構だし! どのみち華菜ちゃん、龍門渕に行くつもりないし」

久「あなた……もしかして……」

咲「逃げるの!?」

池田「そういうことになるし!」

久「咲……違うの……違うのよ。池田さんは、さっきゾンビに噛まれたの」

咲「!?」

池田「そういうことだし! 華菜ちゃん、湿っぽい話嫌いだけど、キャプテンには生き残って欲しいって伝えて欲しいし!」

咲「そんな……、勝手だよ……っ!!」

和「咲さん……」

池田「そうそう、華菜ちゃんは勝手気ままな猫なんだし、それに小池達を3人のままにしておくのは忍びないしっ!」

久「わかった。美穂子には家に帰ったって伝えておくわ……」

池田「そういうわけで、さらばだしっ!」

タッタッタ……

咲「うう……かって……だよ……ぅ…」グスッ

蒲原「私達も早く龍門渕まで戻るぞ」

久「そうね……」

咲「……はい」

>>34
ようやく見つけたし
>>42と 咲「ボールを相手のゴールにシュゥゥゥーッ!!」の>>620からだし
というかこのssは今読み返しても面白いからおすすめだし

蒲原「あ、あれ……なんで龍門渕の屋敷の方から……火の手が上がってるんだ……?」

久「これは……みんな! 急ぐわよ!」


純「おう、遅かったじゃねぇか……」

久「これは……ここで一体何があったの?」

純「メイドの誰かがタイラントウイルスに感染していたようでな……ゴホッ……あとはごらんの通りさ」

蒲原「みんなはどうなったんだ!?」

純「さぁ…な……。ハギヨシが大量のゾンビを足止めしている間に、あらかたの奴は逃げられたみたいだが……ゴホゴホッ……。智紀の奴は内部から鍵を閉めて自爆しちまいやがった……」

咲「そんな……」

純「ハギヨシの奴も透華が衣をつれて逃げるまで時間を稼いだら……。一はどうなったかわかんねぇ。福路は吉留に連れられてどっかに言った」

蒲原「……鶴賀のみんなはどうなった?」

純「わからねぇ……俺が屋敷についてからは見てねぇな……」

久「ありがとう…あなたも少し休みなさい」

純「悪いがそいういうわけにもいかないんだわ……。伝言は終わったから、お前らは早くどこかに逃げろ」

久「……わかったわ。戻るまで待ってくれててありがとう」

純「気にすんな……。少し離れたら、耳をふさいでおいてくれよ」

久「ここまで来たら大丈夫ね」

咲「部長……井上さん、もしかして」

久「咲、和、耳をふさいでなさい」

和「はい……」

咲「え、……はい」

蒲原「……」


ズドン……


久「もういいわよ」

和「……」

咲「……うっ……」ポロポロ…

蒲原「……これからどうしようか」

久「うーん……まずは美穂子かゆみを探すのが先決かしら」

>>61
おお、一期のころのSSとは珍しいな。

このころの名作読んでみたいわ

蒲原「でも今日は一度寝た方がいいみたいだぞ」

久「そうね……今日はこの辺で野宿かしら」

咲「……わかりました」

和「咲さん、あちらの方で一緒に寝ましょうか?」

咲「和ちゃん……うん……」


蒲原「行ったか……。竹井、これから先、どうなるかなぁ」

久「そうねぇ……、長野がダメなら東京に向かうしかなさそうね」

蒲原「なら車を探さないといけないな」

久「運転はどうしようか……」

蒲原「ワハハ! 私に任せておけ!」


和「咲さん、もう寝ました?」

咲「……」

和「……咲さん、ごめんなさい……弱い私を許してください……」

ガサゴソ……

チュンチュン……

咲「ふぁあ……」

咲「……あ、そうか……昨日は……色々あったんだっけ……」

咲「和ちゃん……和ちゃん……?」

咲(和ちゃん、どこにいるんだろう?)

咲(……?)

咲(ん? なんだろう? この傷……)

久「咲――? 起きたの――?」

咲(はっ……!)

サッ

咲「はーい、今起きたところ!!」

久「そう! ちょっとだけど食べ物があるから早く来なさいね」

咲「わかりました!」

咲「……」

咲(なんで……なんで私の腕に……噛まれたような……傷が……あるのっ!!)

久「おはよう咲。缶詰をあけるわね」

咲「うん……」

久「ん? 体の調子でも悪いの?」

咲「大丈夫……」

久「……何か、あったの?」

咲「和ちゃん、起きたらいなくなってました……」

久「……そう」

咲「……驚かないんですね?」

久「そりゃ驚いてるわよ……ただ、何かねぇ」

咲「何か?」

久「もう感覚が麻痺しちゃっているっていうか、さ」

咲「それなら……なんとなく……わかります」

久「とりあえず無理なことは切り捨てて、出来ることからやりましょ……そうだ! 朗報があるのよ……

ブロロロロ……

久「噂をすれば影、ね」

蒲原「ワハハ! みんな起きたようだな」

久「朗報っていうのが、車を発見したこと」

蒲原「ガソリンも満タンだったぞ」

咲「……これなら福路さんや加治木さんたちを探しに行けますね」

久「そうね。朝食をとったら探してみましょうか」

咲「……はい」

どうでも良いけど見張り無しの野宿ってかなりやばくね

>>88
別れるのも致命的だよな

久「まずは南に向かいましょうか。蒲原さん、ゆみたちを探すの優先できなくてごめんなさいね」

蒲原「ワハハ……生死不明なんだし、優先順位が下がるのは仕方ないさ」

咲「蒲原さん……」

久「……ん? あそこ、何か人が立ってないか?」

蒲原「迷彩服っぽいのが見えるな……。自衛隊かな?」

咲「その前にいるのは……福路さん!?」

久「!? お――いっ!! 美穂子――――!!」

美穂子「上埜さん!?」

未春「あ! 原村さんを助けにいった皆さん!」

久「よかった……無事だったんだ……」

美穂子「上埜さんも……よく無事で……」ポロポロッ

未春「あの……華菜ちゃんは……?」

咲「……」

久「池田さんは、その……家に帰るって……。小池たちが心配だからって……」

美穂子「そんな……っ!」

未春「華菜ちゃん、小池ちゃんたちがタイラントウイルスにかかって、それで、力も弱いから、外から鍵をかけてきたって……」

久「池田さん、それをわかってて帰ったっていうの!?」

美穂子「華菜……」ポロポロ

咲「……」

蒲原「色々報告することがあるのはわかるけど、今はどういう状況なんだ?」

美穂子「ごめんなさい……実は」

未春「ここにいる自衛隊の人たちが通してくれないんです」

自衛隊員「現在長野県全域に戒厳令がしかれました。そのため長野県より外へ出るのを禁止するものであります。ご了承ください」

久「戒厳令って……っ!! あなたねぇ……今、長野がどんな状況か知ってるの!?」

自衛隊員「現在情報収集中です。もうしばらくおまちください」

未春「さっきからこんな調子なんです」

蒲原「ワハハ……こりゃ埒が明かないみたいだな」

久「……物資の救援はあるのかしら?」

自衛隊員「はっ! 食料や医療器具の用意があります」

久「ふぅ……、とりあえずここは安全そうね」

美穂子「そうですか……井上さんが……」

久「美穂子たちも大変だったみたいね」

美穂子「ええ、加治木さんたちとはこの街道で落ち合うことになっていたのですが、ここで足止めになってしまいまして……」

久「だったらゆみたちもここに来るかもしれないわね」

蒲原「そうか……ゆみちんたち、無事に逃げられたのか」

久「良かったじゃない。せっかくだし、ここでゆっくり休みましょ」

咲「……ねぇ……あれ……」

久「ん? 何?」

咲「加治木さんと妹尾さんがいるよ」

蒲原「ワハハ! あんな豆粒みたいなのが見えるのか! 目が良いな!」

咲「え? あっ! うん……なんとなくそんな気がしただけだよ」

久「…………」

美穂子「よかったぁ……」

未春「良かったですね」

自衛隊員「…………」

蒲原「ワハハ! あいつら本当に無事だったんだな! 迎えに行ってやらないと!! オ――――――――――――イッ!!」

ガシッ!

蒲原「ワハハ……何するんだ?」

自衛隊員「安全のため、しばらく拘束させていただきます。ご了承ください」

蒲原「お前達、何を言ってるんだ?」

久「蒲原……おとなしくしていよう」

美穂子「そんな……加治木さん……」

未春「いや……いやぁっ!!!」

咲「……」

部隊長「全員の耳と目を塞いでおくように!」

隊員「はっ」

部隊長「照準用意!」

隊員「用意」

加治木「……」

部隊長「って!!」

蒲原「あ……あ…あ…………ゆみちん……佳織………………」

美穂子「うう……こんなことって……」

久「迫撃砲か……破片すら残さないとは、やってくれるわね……」

咲「……」


隊員「これでよかったのでしょうか?」

隊長「治療法も確立していないのだ。仕方あるまい」

隊員「………いたっ!?」

隊長「どうした?」

隊員「いや、何か腕に痛みが……」


久「なんだか向こうが騒がしいわね」

美穂子「……ええ、何かあったんでしょうか?」

久「ちょっとただ事じゃないような……! そういえば美穂子、逃げてきたのに東横さんはいたの!?」

美穂子「ええ、加治木さんたちと一緒に……っ!?」

久「みんな!!! 急いで車に乗って!!!」

蒲原「ワハハ……そうかぁ……モモのやつ、ゆみちんたちの仇をとりにいったんだな……」

久「蒲原さん、気持ちはわかるけど、今はあなたしか運転できる人がいないの……!」

蒲原「わかってる、事故を起こしたりはしない。……モモなら最後まで逃げられたのに、馬鹿だなぁ……」

美穂子「蒲原さん……」

蒲原「ワハハ! 本当にモモは馬鹿だなぁ! ゆみちんから最後まで逃げられなかったんだろうなぁ……!」

未春「うう……」

咲「……」

久「しかし、ここはもう突破されるわね……。恐らく二重三重に防衛線がしかれているのだろうけど、モモが野に解き放たれたなら一環の終わりだわ」

美穂子「このままでは全国に広がってしまうと?」

久「そうでしょうね。でも私達ではどうしようもないわ」

咲「……」

咲「…………ん?」

久「咲? どうかしたの?」

咲「いや、なんでもないです……」

咲(和ちゃん……私達が来たほうに向かって行ってるの……?)

隊員「ひぃ……どこだ……どこにいるんだよぉ……」

モモ「……」

隊員「そこかぁ!」

バババババババ――ッ!!

モモ「……」

ガブッ

隊員「痛ぇ!! くそっ!!」

隊長「よせっ! こっちに向けるな」

隊員「死ねぇ――――!!」

隊長「ぐぅ――――――――――――――――」


和「……さきさん」

モモ「……」

和「ああ……あれは……そうだ、いまは……ふくしょうせん………」

和「てき……を…、たおさない……と……」

和「さき……さん……が……わたし…を……おう……えん…して………くれ…て……」

久「しかし、次はどうしようかしらね……」

美穂子「長野全域がさっきのような検問だらけなのでしょうね……」

蒲原「ワハハ……もう好きなところに連れてってやるぞ!」

未春「……」

咲「……」

久(もうみんな限界ね……美穂子がタフなのは意外だったけど……)

咲「あ……前……」

蒲原「え?」

キキィ……

一「ああっ! みんな無事だったのか!」

久「国広さん! 無事だったのね?」

一「ああ……うん、ボクはなんとか、ね……。それより何か食べ物ないかな? あれから何にも食べてなくてさ……」

久「それならちょうど非常食を手に入れたところよ。龍門渕さんたちは大丈夫なの?」

一「ありがとう、恩に着るよ。透華はこっちにいるから、着いてきて」

久「みんな、行って見ましょう」

未春「あの、私は気分が良くないので、ここで待ってます……」

美穂子「……じゃあ、私もここで待つとするわ」

未春「駄目です! ……キャプテンは、みんなと一緒に行って下さい。ちょっと一人になりたいので……」

美穂子「未春……わかったわ。すぐに戻るからね」

未春「はい……、キャプテン?」

美穂子「なにかしら?」

未春「いつもありがとうございます」ペコ

美穂子「こちらこそ、未春にはいつも助けてもらってるわ」


久「吉留さん、なんだって?」

美穂子「ごめんなさい、ちょっと一人になりたいそうで」

咲「……」

蒲原「ワハハ、こっちでいいのか」

一「うん、透華――? 食べ物を貰ったよ――!」

透華「まあ一! こっちよ!」

咲「あ、龍門渕さんに……衣ちゃん! よかった……無事だったんだ……」

透華「宮永さん、シー! 小声で喋っていただかないと、衣が起きてしまいますわ」

咲「あ……ごめんなさい」

一「はい、透華の分」

透華「おなかすきましたわ。みなさんもありがとうございます」

久「困ったときはお互い様よ。昨日は随分助けられたしね」

美穂子「そうですよ、龍門渕さん。衣ちゃんも無事で本当に良かったですね」

透華「……ええ」

久「井上さんに会いました。ハギヨシさんがみんなを守ったこと、それに最後……」

透華「純は最後まで立派だったでしょう?」

久「ええ、立派でした」

透華「……」

透華「一、みなさんをお送りして差し上げなさい」

一「ええ!? もうですか?」

久「龍門渕さん、あなたたちも一緒に行かない?」

透華「一、あなたは一緒について行きなさい」

一「透華が行くならね」

透華「というわけで、折角の申し出、ありがたいけど辞退させていただきますわ」

久「……そう、残念ね。それじゃあ案内よろしくね」

一「はい、こちらへどうぞ」

咲「衣ちゃん……またね……」

衣「……」スゥスゥ


ザッザッ

一「……やっぱり、みんなには言っておくべきだよね」

久「何かしら」

一「うん……実はアンブレラを誘致したのは龍門渕なんだ」

美穂子「!!」

久「そう……だったの……」

一「衣が……何か適合者とか言われていて……でもだめだったみたいで……ごめん、詳しいことはわかんないや」

咲「……」

一「何だかわからないけど、起きてるときにおかしくなる時があるんだ。それで段々その頻度が上がってきて……」

支援

一「昨日もそうだったんだけど……。ほら、衣は小さいから押さえつけようと思えば簡単なんだけどさ。でも昨日はさ、知らない間に同僚たちにも感染していたみたいだんだ」

久「……そう」

一「萩原さんがいれば大抵はなんとかなるんだけど、あの時は衣も同時にでさ……」

美穂子「……」ポロポロ…

一「普段スカした顔をした萩原さんが、なんでか動けなくなったみたいで、あとは済崩しさ」

咲「あの……衣ちゃんは……」

一「衣は、起こさなければ大丈夫だよ。ボクたちはずっと最後まで、衣が眠り続けるのを見守るまでさ」

咲「……そう」

一「さ、この先がさっき車が止まったところだよ。……迷惑をかけたボクたちが言える筋合いじゃないのはわかってるけどさ」

久「……何かしら?」

一「ボクたちが行けるのはここまでだったけど、みんなは生き延びてもらえるとうれしいな」

久「じゃあ、またね」

一「うん、じゃあ、また」

美穂子「お元気で……」

蒲原「……行くか」

久「あった、あの車が私達のね」

蒲原「勝手に盗っていったのを自分のと言うのは度胸があるなぁ」

美穂子「吉留さん、今帰ったわよ……吉留…さん?」

咲「福路さん……こんなのが……」

美穂子「これ……書置き……?」

パラパラ…

久「美穂子…何て書いてあったの?」

美穂子「……上埜さん、ごめんなさい。私、ここで外させてください」

久「美穂子……、わかったわ。吉留さんにもよろしくね」

蒲原「食べ物を持っていくといいぞ」

美穂子「ありがとうございます……」

久「吉留さんと合流できたら、龍門渕さんのところに身を寄せてもらうと良いと思うわよ。人が多いほうが安心だしね」

美穂子「……はい、無事合流できたらそうしようと思います。みなさんもお元気で」

久「美穂子もね。元気で」

ブロロロロ……

咲「………………部長」

久「なぁに?」

咲「あの書置き、どんなことが書いてあったんでしょうね」

久「そうねぇ……ちょっと花摘みに行ってきますとでも書いてあったんじゃない?」

蒲原「ワハハ! そうだな! そういうことにしておこう!」

咲「もう! ふざけないでください!」

久「別にふざけてなんかいないわよ。それでいいじゃない」

咲「でもっ!」

蒲原「宮永、難しく考えると大変だぞ! ワハハって笑え!」

咲「……もうっ! いいです!」

久「………………咲」

咲「なんですか?」

久「美穂子のこと、心配してくれてありがとうね」

でも車持ちって死ぬ運命だよね……

ワハハ「かかれ……かかれ!!!……かかったぞ!!!」ブォォォォォ
ワハハ「よし!皆!逃げるぞ!!!」ブォォォォン

咲「蒲原さん!前!!!」

ワハハ「わhグシャ

あと少しだけど、パソコンがトラブっちゃったんで寝ます

出来たら。

みたことないメモリーエラー 

PSP

熱かもしれないので明日

再起動くらい試してる

新・保守時間目安表(休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安(平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

ほー

モモ「死ぬぜぇ、俺の姿をみた奴は、み~んな死んじまうぞぉ!」

蒲原「ふぅ……久……そろそろだな……」

久「どれどれ? ……ここね、ああ、確かにねぇ……」

咲「そろそろ? なにがですか?」

久「ガソリンがそろそろ切れるのよ」

蒲原「ワハハ……どこ行っても通行止めで県外へ逃げられない。街中はゾンビだらけ。ここまでだな」

久「どうやらそのようね」

咲「あ、止めちゃった……」

久「蒲原さん、遠いところまでつき合わせちゃって悪かったわね」

蒲原「ワハハ! 気にするな。こうなったら久と最後まで一緒にいるさ」

久「咲、食料と武器を預けるわ。これから先は一人でも大丈夫ね?」

咲「……なんで私だけ?」

久「私達はゾンビに噛まれたら死んじゃうけど、咲なら大丈夫なんでしょ?」

咲「なんで……そんなこと」

久「だってあなた、和に噛まれたんでしょ?」

咲「!! なんで……知って……」

おっ

久「まあそんなこと、いまさらじゃない」

咲「だってだって! 私がおかしくなったらみんな死んでたんですよ!? 一緒にいるなんておかしいよっ!」

久「あら、私だって襲われたら反撃してるわよ。でも現に襲われてないし、それにね……」

咲「……なんですか?」

久「あんまり切り捨てすぎても生きられないものよ」

咲「……」

蒲原「ワハハ! さっきも行っただろ! あまり深く考えず、笑っていればいいさ」

久「それに国広さんの話でなんとなくわかっちゃった。適合者とかそういうものが存在するなら、きっと咲のことなんだろうなって」

咲「……わたし…………」

久「さ、そろそろ行きなさい。街中でも咲なら大丈夫でしょ」

蒲原「ワハハ! 応援しているぞ!」

咲「部長……蒲原さん……お元気で」

タッタッタ……

蒲原「ワハハ、これでよかったのか?」

久「まあ、いいでしょ! それにしても咲は隠すのがへたねぇ……」

蒲原「まったくだな。あんなに袖を気にしてちゃあな」

久「はぁ……それにしても嫌んなるくらい高い青空ね」

蒲原「ワハハ! 旅立ちにはもってこいだな………死臭がする。武器は残ってたっけ?」

久「あらかた咲にあげちゃったけど、少しはあるわよ。口径が心元無いけどね」

蒲原「ゆみちんたちへの手土産を増やすことにするかな」

久「私の分も残しておきなさいよ」

蒲原「敵の数は多いからな。欲張っても切がないさ。……ワハハ!!」

パスッパスッ!!


咲「はぁ……はぁ……」

咲(私は生きないと……なんとしても、みんなの分まで!)

咲(街について……ゾンビをやり過ごし、食べ物を探して、生き延びるんだっ!)

咲(救援が来る……その日までっ!)

むしろ感染することのない咲が率先して戦うべきでは

文学少女()が戦えるわけないだろ!!!

それからのことを少しだけ話そう……

あれから一月ほどして救援が来た。

助け出された人たちはガラス室の小部屋のようなところにさらに一ヶ月ほど留置されたのち、感染の疑い無しとして開放された。

2ヶ月ぶりに帰った我が家ではお父さんの代わりにお母さんとお姉ちゃんが待っていた。

あんな事件があったからか、お姉ちゃんは過去の遺恨など無かったかのように優しくしてくれた。

それからの私の生活は平穏そのものだった。

でも、たまにどうしようもないほど餓えと渇きに襲われることがあるんだ。


お姉ちゃんがそばにいる時に……

コツッ

京太郎「お――い! 今度は何を書いてるんだ?」

咲「京ちゃ…あっだめっ! 読まないで!」

京太郎「……おまえ、読むのは純文学なのに、変わったの書くのな」

咲「いいでしょ別に。それになかなかの傑作なんだから!」

京太郎「いきなり染谷先輩が死ぬのか……。あれ? 俺が出てなくね?」

咲「あっ! 何か足りないなぁって思ってたんだけど、京ちゃんだったか……」

京太郎「何か足りないって……でも確かに面白いな。これで完結か?」

咲「うん、あと一行付け加えるだけだよ」

京太郎「じゃあちゃちゃっと書いちゃって部活行こうぜ!」

咲「そうだね。……さて、締めの言葉を…………」



カンッ!

ゾンビになっても一緒ですよ咲さん
こういうことじゃね

よし
終わったところで京太郎ssを書く作業に戻るんだ

乙です

ところでスレは落ちてしまったんですがこれの続きは……
京太郎「これが……一国を背負った男の雀力……」

京太郎「感染者がホモになるウイルス?」

>>261
>>263
実は俺、むこうぶちも哲も読んだことないんだよね

>>265
なん…だと…
ひとまず乙!

ついでに言うとバイオハザードも2までしかやったことないから、適合者とかさっぱりなんだ

スレでワードが出てきたんで、適当に合わせてやったんだぜwwwwwwwwwwwwwww

終わったから落とそうぜ

スーパー乞食タイムだろ

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