佐天「食べれば食べるほど強くなる能力かぁ」(111)

佐天「やっぱ初春くらいじゃ全然強くならないなぁ。やっぱり御坂さんを狙わないと……」

初春「」

ハンターハンターのメルエムのつもりだった

初春「佐天さん! 能力開発に成功したって聞きましたよ! よかったじゃないですか!」

佐天「うん……そうなんだけど……」

初春「あれ、なんか浮かない感じですね…あんまりいい能力じゃなかったんですか……?」

佐天「うん、その能力なんだけど……」

佐天「人の体液を食べれば食べるほど強くなる能力なんだって……」

初春「えっ……?」

初春「それはまた……なんというか……」

佐天「しかも、現時点でまだ誰の体液も口にしてないから、実質的にレベル0の時と一緒みたい……」

初春「ま、まぁたしかに人の体液となるとそう簡単には行きませんもんね……」

佐天「うん、だからさ……」

佐天「初春の体液をさ……ちょっと……ちょっと食べさせてもらっていい?」

初春「えっ……ええええっ!?」

佐天「お願い! こんなこと頼めるのも初春しかいないし!」

初春「で、でも、た、体液だなんて恥ずかしいですよっ! それに体液って言っても、その……色々あるじゃないですか!
   具体的にどの体液なんです!?」

佐天「うん、先生からもらったメモによると……」

涙<汗<血液<唾液<鼻水<精液、愛液

佐天「この順で上位のものほど能力の伸びる量が大きいんだって…」

初春「……なんか上位の体液ほど恥ずかしい物になってるのは気のせいじゃないですよね……?」

おしっこ入れ忘れてたわ
鼻水の一個上で

佐天「じゃあさ…試しに涙からもらってもいい?」

初春「えええっ、そんな急に言われても涙なんて出ませんよう………」

佐天「うーん、それじゃあ汗で! 今日暑いから汗いっぱいかいてるでしょ?」

初春「そりゃまぁ、かいてますけど……」

佐天「よし、じゃあ決まり! それじゃ流石にここじゃ恥ずかしいから私の部屋いこっか!」

初春「ううう……ちょ、ちょっとだけですよ…?」


………………

佐天「よし、それじゃ上着脱いで、初春」

初春「は、はい…」ヌギヌギ

佐天「おっ、やっぱり汗いっぱいかいてるねぇ。まぁこの炎天下じゃ仕方ないよね」

初春(ううっ…恥ずかしい……)

佐天「それじゃさっそく…失礼して…」

佐天(まずは……この鎖骨の辺りから…)

 ペロッ

初春「ひゃっ!」

 ペロペロペロペロ

佐天(やっぱり、しょっぱいなぁ)

 ペロペロペロペロ

初春「ひ、ひぃ……さ、佐天さん舐めすぎですよぉ…」

 ペロペロペロペロ

佐天(ん……? あれ、この感覚は……)ピタッ

初春「はぁはぁ、佐天さん…? どうかしたんですか?」

佐天(あの時と同じ……レベルアッパーを使った時と…)

初春「あれ、佐天さんの手から風が……?」

佐天「これ…レベルアッパーの時に使えた能力だ…」

初春「えっ、じゃあこれが佐天さんの本当の能力…!!」

佐天「やった……私にも能力が…これで私は欠陥品じゃなくなったんだ…」ウルウル

初春「もう…そういう事はもう言わないでって約束したじゃないですか」ウルウル

佐天「ははは、ごめんごめん」

初春「でも本当によかったです。佐天さんに……能力が目覚めてくれて……」ポロポロ

佐天(もう、初春たらっ。鼻まで垂らして泣いちゃって…)

佐天(……)

佐天(鼻水……)

佐天(これ舐めたらどうなるんだろう……)

佐天「初春…」

初春「っん……なんですか、佐天さん?」

佐天「えいっ」

 ぺろっ

初春「へっ………へええええええぇぇっ!!??」

佐天「ううっ……やっぱりしょっぱい…」

初春「ちょっ…さささ佐天さん!? あ…あなた な、なななんてことをっ!?」

佐天(鼻水はたしか結構上位だったはず……どれぐらい強くなったのかな……えいっ!)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

初春「えっ、ちょっ、急に強風が…」

 ゴゴゴゴゴゴ……ドカンガシャン!!!

初春「ひ、ひぃっ!? 窓ガラスが外れて外に!!」

佐天「わわっ、すごい風! これレベルにしたら3くらいあるんじゃない、初春!?」

 パリンガシャンドカン!!

初春「わ、わかりましたから! もう止めてください!」


……………………

初春「まったく……いくら嬉しいからって部屋の中で能力使わないでくださいよう
   それに人の鼻水まで勝手に……」

佐天「ごめんごめん、でもさ、鼻水でレベル3なら、もういっこ上のおしっこなら……」

初春「……絶対嫌ですからね?」

佐天「ははは、もう、冗談だよ初春」

初春「佐天さんの今日の一連の行動を見てたら冗談に聞こえないですよ…」

佐天「まあまあ……それよりさ、御坂さんや白井さん達にも能力見せに行こうよ!」

初春「あっ、それいいですね! きっと白井さん達も一緒に喜んでくれますよ!」


…………………


佐天「ん……?」

初春「どうしました、佐天さん」

佐天「初春、あれ……」


スキルアウトA「おい、お前そいつ暴れないように抑えとけよ」

女性「いやぁ……来ないで」

スキルアウトB「へへっ、怪我したくなかったら大人しくしとけよ、な?」


初春「スキルアウトが女の人を!」

佐天「大変だっ早く助けないと!!」

佐天(レベル0の時は無力だったけど、能力を得た今なら……!)

佐天(………でも、相手は5人いる……私はまだ、能力の扱いに慣れてないし、そもそもうまく使えても、
   さっきの風の強さじゃ勝てるかどうか……)

佐天(………)

佐天(こうなったら……)

佐天「初春、私にあんたのおしっこを飲ませて!!」

初春「えっ……えええっ!? な、何言ってるんですか!?」

佐天「今の私の能力じゃあいつらにはまだ勝てないし、レベルアップする必要があるの!!」

初春「で、でも……」

佐天「はやく! 早くしないと女の人が襲われちゃう!!」ズルズル

初春「ちょ、ちょっ、勝手にパンツ降ろさないでくださいよっ!」

佐天「さぁ出して、初春!」

初春「そんなぁ…やっぱり無理です……」

スキルアウトA「おらっ! 大人しくしろや!!」

 バチン!

女性「きゃぁっ!」

初春「……!!」

佐天「初春、はやく!」

初春「……わ、わかりました…」

初春(……)

 チョロ……

 チョロチョロチョロチョロ…

佐天(わっ、出てきた)

 チョロチョロチョロチョロ…

佐天(んっ……す、すごい味…)ゴクゴク

初春(うう……私のおしっこ飲まれちゃってる…)

10分後

御坂「ふん!」

上条「な、なあ御坂、許してくれよ・・・」

御坂「変態!」

上条「うっ!」グサッ

御坂「すけべ!」

上条「うっ!」グサッ

御坂「どうせプールに誘ったのもそういうことなんでしょ?」

上条「ちがうって!」

御坂「どうだか」

上条「な、なあ・・・」

御坂「よりにもよって・・・あんな・・・・あんなのを・・・」プルプル

>>66

誤爆ですすみません


 チョロチョロ……チョロ…

 チョロ………

佐天「ふぅ…」

初春(……)

初春(結局、勢いで全部出しちゃった……)

佐天「す、すごい…体に力がみなぎってくる……!」

ゴゴゴゴゴゴ…

初春「わわっ、すごい……台風みたい……って…まだパンツ履いてないんですから風起こさないでくださいっ!」

佐天「うん、これなら勝てそうだよ! それじゃ、行ってくるね初春!」

 ビュウウウウウウウウウゥン

初春「だ、だから風起こさないでくださいって!」

佐天「そこのスキルアウト達! その女の人を離しなさいっ!」

スキルアウトA「あ? なんだお前?」

佐天「離さないと……はぁぁぁっ!!」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

スキルアウトB「うっ、なんだこの風圧……こ、こいつかなりの能力者だぞ…」

佐天「はっ!」

 ビュウウウウゥン

スキルアウトB「ぶべらっ!」ドシン

佐天「まずはひとりっ!」

スキルアウトA「く、くそっ、逃げるぞお前ら!!」

佐天「逃がさないっ!」

 ビュウウウウゥン

スキルアウトC「ひでぶっ!」ドシン

佐天「ふたりっ!」

スキルアウトE「くそっ、風の壁に囲まれて逃げられねぇぞ!」

スキルアウトD「おいっ、ここでやられたらアンチスキルに捕まっちまうぞ……!」

スキルアウトA「くっ、おい! あの女をなんとかして止めるぞ」

佐天「無駄無駄ぁ!」

 ビュウウウウゥン

スキルアウトE「あべしっ!」ドシン

佐天「みっつっ!」

佐天(よし…このまま畳みかけ……)

 シュウウウウウ………

佐天(って、あれっ……なんか力が……抜けてきた……?)

スキルアウトA「ん? 風が止んだぞ…?」

佐天(あ、あれ? 風が出ない!?)

佐天(も、もしかして、この能力って時間制限ありだったり…!?)

スキルアウトD「よく分からないが助かったようだな…」

 ガシッ

佐天「あぅ……」

スキルアウトA「おい、お前のせいでさっきの女も逃げちまったんだが、どうしてくれんだ、おい?」

スキルアウトD「なぁ、こいつよく見たらかなりかわいいぞ、代わりにこいつをやっちまうか?」

スキルアウトA「それは名案だな、こいつにかわりに遊んでもらおうか」ギャハハ

佐天「ううっ…」


初春(あわわ……どうしよう……佐天さんが危機的状況に……)

初春(能力が能力だし、もしかして制限時間があったのかな……でも、おしっこもさっきので全部出しちゃったし……)

初春(おしっこ以外で鼻水より上位の体液となると……あっ)

初春(や、やるしかない……)

初春(今のまま放っておいても佐天さんは勝手にパワーアップしそうだけど…)

初春(佐天さんを傷物にするわけにはいかない…!)

 クチュクチュクチュクチュ

初春(うっ……)

 クチュクチュクチュクチュ

初春(はぁ…はぁ…)

 クチュクチュクチュクチュ

初春(で、出る……)

 プシャアアアアアアアッ!

初春(はぁ…はぁ…)

初春(これを容器に溜めて…)

初春(私の能力で保温する……!)ピィィン

初春(よし、佐天さん……今、助けにいきます!)

スキルアウトA「おら、股開けや!」

佐天「いやぁ……誰か助けて……」

初春「そこまでです!」

スキルアウトA「ん……お前、風紀委員か…」

佐天「う、初春……」

スキルアウトD「おい、俺こいつ知ってるぞ。確か戦闘に役立つ能力は持っていなかったはずだ。恐れることはねえよ」

スキルアウトA「へっ、そうかよ。じゃあこいつもまとめて――」

初春「いえ、その考えは間違いです!」

スキルアウトA「あ?」

初春「個人の能力だけを見て戦闘に役に立つかどうかなんて、一概には言えるものではありません!」

初春「大切なのは仲間との連携です! 私のレベル1の能力だって、佐天さんと一緒なら強力な武器となるんです!」

初春「その答えがこれです! さぁ、佐天さん! 受け取ってくださいっ!」ブンッ

 ピシャァァァ

スキルアウトA「うわっ、こいつなんかぶっかけてきたぞっ!」

スキルアウトD「な、なんだこれ……変に暖かいけど塩水か…? なんでこんなものを…………」

スキルアウトA「ん、なんだ……また風が……?」

 シュインシュインシュインシュインシュインシュイン

佐天「ありがとう、初春、後は私に任せて……!」

佐天「すごい力が沸いてくる…今なら、何だって出来そう……」

 シュインシュインシュインシュインシュイン

スキルアウトA「な、なんだこいつ……スーパーサイヤ人みたいな音出してるぞ…!」

スキルアウトD「こ、こいつはやべぇ! さっさと逃げるぞ」

佐天「……」

 ブゥゥゥゥゥゥン

スキルアウトA「たわばっ!」ドシン

スキルアウトD「うわらばっ!」ドシン

初春(す、すごい……指ひとつ動かさずスキルアウトふたりを一瞬で吹き飛ばした……!
    今の佐天さんなら軽くレベル4は越えてる……いや、ひょっとしたらレベル5に――)

 シュン!

黒子「ジャッジメントですの! ここに街中で淫行にふける痴女がいると聞いてやってきまし……って、あれ、初春!?」

初春「あっ、白井さん!」

スキルアウトA,D「」

佐天「……」シュインシュインシュイン

黒子「えっと、これはどういう状況ですの……?」

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