あかり「向日葵ちゃんってすっごく優しいよねぇ」(490)

向日葵「そ、そうですか?」

あかり「うん!すっごく優しいよぉ」

向日葵「赤座さんも思いやりのある方だと思いますけど……」

あかり「えへへ、向日葵ちゃんに褒められちゃった」

向日葵「そ、そんな大層なものではありませんわ」

あかり「でも櫻子ちゃんは幸せ者だよねぇ」

向日葵「へ?」

あかり「だって、向日葵ちゃんにすっごく大切にされてるから!」

向日葵「べ、べべ別に、櫻子はそんな……」

あかり「……いいなぁ」ボソッ

向日葵「え?」

あかり「あかりも、向日葵ちゃんに大切にされてみたいなぁ……」

向日葵「あ、赤座さん!?」

なんかおかしいな確かに

あかり「だってね?櫻子ちゃんは向日葵ちゃんの幼馴染だし、ちなつちゃんはマフラーの編み方とか教えてもらってたし、
    あかりだけ向日葵ちゃんとの関わりが少ないかなぁ……って」

向日葵「そ、そんなことないですわ!赤座さんも、大切なお友達だと思っていますし……その」

あかり「もちろんだよぉ!あかりも向日葵ちゃんだぁいすき!」

向日葵「……ふふっ」ニッコリ

あかり「でも、あかりもっともっと向日葵ちゃんと仲良くなりたいなぁ」

向日葵「も、もっと?」

あかり「うん!」

向日葵「そう言われましても……どうすれば」

あかり「そ、それで提案なんだけどね?」

向日葵「はい?」

あかり「あかり、向日葵ちゃんのお家にお泊りしてみたいんだぁ」

向日葵「お、お泊り?」

あかひま!あかひま!

あかり「ダメかな?」

向日葵「構いませんが、ご家族の方などは大丈夫ですの?」

あかり「えへへ、実はもう友達のお家にお泊りするって連絡してあるんだぁ」

向日葵「そうですか、なら大丈夫ですわね。うちは平気ですので、ぜひいらしてください」

あかり「ほんと!?やったぁ!あかり嬉しいよぉ!」

向日葵「うふふ」

あかり「えへへ」

あかり「じゃあ早速準備して向日葵ちゃんのお家に行くね?」

向日葵「はい、お待ちしてますわ」

あかり「わぁい!あかり向日葵ちゃんとのお泊り楽しみだよぉ!」

向日葵「わたくしも楽しみですわ。なんだか新鮮ですし」

あかり「すぐ準備するから待っててね!」

向日葵「わかりましたわ」

向日葵「赤座さん、大丈夫かしら……随分とお時間がかかっているようですが」

ピンポーン

向日葵「あっ、来たみたいですわね。はーい」

あかり「ぜぇぜぇ……ごめんね向日葵ちゃん、遅くなっちゃって」

向日葵「どうかされたんですの?あれから2時間以上経ってますけど」

あかり「干してあるお着替えを取ろうとしたら風に飛ばされちゃって、追いかけてたら遅くなっちゃったんだぁ」

向日葵「そ、そうですの……」

向日葵(不憫な子……)

向日葵「とにかく、事故などではなくて安心しましたわ。上がってくださいな」

あかり「はーい!お邪魔しまーす!」

あかり「へぇ!ここが向日葵ちゃんのお部屋なんだね!」

向日葵「あ、あんまり見られるとなんだか恥ずかしいですわ……」

あかり「ふふっ、向日葵ちゃんらしくてとっても可愛いと思うなぁ」

向日葵「か、可愛っ!?」

あかり「どうしたの?」

向日葵「い、いえ……なんでもありませんわ!その、あまり言われ慣れてないものですから」アタフタ

あかり「え~?あかり向日葵ちゃんすっごく可愛いと思うなぁ!」

向日葵「あ、赤座さんっ!」

あかり「えへへっ、でも本当だよぉ」

向日葵「あっ、その……ありがとうございます」カァァ

楓「……」ジーッ

向日葵「ひゃっ!?」

楓ちゃんキタ━(゚∀゚)━ !!!!!

楓「楓、お邪魔みたいなの」

向日葵「か、かか楓!」

あかり「び、びっくりしたぁ!」

楓「初めまして、楓なの。向日葵お姉ちゃんがいつもお世話になってるの」

あかり「あ、こ、こちらこそよろしくね楓ちゃん!赤座あかりだよぉ!」

楓「あかりお姉ちゃん、よろしくお願いします、なの」ペコーリ

あかり「わぁ!」

向日葵「楓、その……あんまり驚かさないでちょうだいな。心臓が止まるかと思いましたわ」

楓「ごめんなさいなの。驚かせるつもりはなかったの。ただ、お邪魔しちゃいけない気がしたから、話しかけずに黙ってたの」

向日葵「べ、別にそんな気を使わなくてもいいですわよ」

楓「わかったの。でも、楓、今日は花子お姉ちゃんのお家にお泊りする約束なの。それを向日葵お姉ちゃんに伝えにきたの」

向日葵「まあ、櫻子のお家に?」

楓「はいなの」

向日葵「大丈夫かしら、送っていきましょうか?」

楓「ううん。花子お姉ちゃんがお迎えに来てくれるから平気なの」

向日葵「そうですの。それなら安心ですわ」

ピンポーン

楓「噂をすれば、なの」

花子「楓ー!」
あかり「もしかして、櫻子ちゃんの妹さん?」

向日葵「そうですわ」

楓「それじゃ、行ってきますなの」
向日葵「気をつけて行きなさいな」

楓「はーい!なの」パタパタ

花子「か、楓!きょ、きょうも、その……ふ、服似合ってるし」カァァ

楓「えへへ、ありがとうなの、花子お姉ちゃん」

花子「じゃ、じゃあ行こう!ほら、手!繋がないと危ないし!」ギュッ

楓「えへへ」ギュッ

あかり「わぁ!」ニコニコ
向日葵「うふふ」ニコニコ

あかり「楓ちゃんと櫻子ちゃんの妹さん、とっても仲が良いんだね!」

向日葵「ですわね、家も隣ですし昔からの付き合いですから」

あかり「いいなぁ……!」

向日葵「幼馴染といえば、赤座さんにも歳納先輩と船見先輩がいらっしゃいますわよね?」

あかり「そうだよぉ!二人ともとっても仲良しなんだぁ!」

向日葵「見ていても伝わってきますわ」

あかり「うんうん!」



ネタ無さすぎワロタ

あかり「向日葵ちゃんと櫻子ちゃんも仲良しだよねぇ」

向日葵「そっ、そんなことありませんわ。櫻子とは、なんというか腐れ縁みたいなもので……」

あかり「向日葵ちゃん素直になりなよぉ」

向日葵「素直ですわ!」

あかり「え~?でもあかり、向日葵ちゃんと櫻子ちゃんはお互いすっごく信頼し合ってるように見えるなぁ」

向日葵「それは……間違ってはいないと思いますけど」

あかり「でしょ?櫻子ちゃんも向日葵ちゃんを頼りにしてるみたいだし」

向日葵「櫻子は頼りすぎですわ。もう少し自分で色々できるようにならないと、将来が不安ですの」ハァ

あかり「あはは……」

向日葵「あっ!わたくしとしたことが、まだお茶も出してませんでしたわね。すみません」

あかり「い、いいよいいよぉ!そんなに気を遣わなくても」

向日葵「ですが、おもてなししたいので……今用意しますから、少し待っててくださいな」

あかり「あ、ありがとねぇ、向日葵ちゃん」

向日葵「いえいえ」

結衣「ふぅ、俺くん、もう二人は叩きのめしたよ…だから…褒めてくれるかな…」上目遣い

俺「ウヒョーwwJC結衣たそのデレ入りましたwwwクーデレ最高www」ナデナデッ

結衣「えへへ……でも…口にもご褒美…欲しいな」ムチュッ

京子「コラー!俺くん!私も!私も生意気な生徒会はやっつけたよ!」ギュムッ、ペロペロッ

あかり「あかりも!……わぁいハグ!あかりハグ大好き!!」ギュムッ

ちなつ「俺くん、ち、ちーなにもくださいっ///」チュッ、ギュムッ

向日葵「次はわたくしの番ですわ!!」

ちなつ「おっぱいだけの女なんかほっといて、ちーなと結婚…して下さい!って言っちゃったぁ~~!!」キャー

櫻子「も、もう…先生に…いいつけ…て…くる…」ボコッ

綾乃「だ、だめ…!まだリンチに合うわ櫻子ちゃん…や、やめて!としのうきょーこ!」(´;ω;`)ブワッ

俺「コポォ!!櫻子たその泣き顔最高でおじゃるwww綾乃ちゃんの苦痛と絶望にゆがんだ顔が最高だおww写メうpww」

スマソwwwwガチで誤爆したwww
見なかったことに


あかり「こうして向日葵ちゃんのお部屋でくつろいでるのがなんか不思議だよぉ」

あかり「ふぅ……落ち着くなぁ」

あかり「……」

あかり「……って!これじゃいつもと同じになっちゃう!」

あかり「うーん、向日葵ちゃんともっともっと仲良くなるにはどうしたらいいのかなぁ」

あかり「うーん、うーん……」

あかり「……」

あかり「……」スピー

向日葵「お待たせしましたわって、あら」

向日葵「赤座さん、眠ってしまってますわね……」

向日葵「……確か余りの掛け布団があったはずですわ」スタスタ

ファサァ

向日葵「ふふっ」

あかり「……」スピースピィー

向日葵「よく眠ってますわね。洗濯物を追いかけたとおっしゃってましたし、疲れていたのかもしれませんわね」

あかり「……」スピーヌ

向日葵「……」ズズッ

向日葵「あ、おいし……」

ガチャ!

櫻子「ひーまわりー!!!!」

向日葵「!?」ビクゥ

櫻子「おーい!!来てあげたぞー!!」

向日葵「さ、櫻子!?全く大きな声を出して!赤座さんが起きてしまいますわよ!」ボソボソ

あかり「ん……」スパァーニュ

向日葵「……ほっ、よかったですわ」

櫻子「ん?あかりちゃん?」

向日葵「静かになさいな!何の用ですの?」

櫻子「遊びに来てやったぞ!」フフン
向日葵「誰も頼んで無いですわ」ジトッ

櫻子「それよりあかりちゃんなんでいるの?」

向日葵「遊んでましたのよ」

櫻子「えっ、二人で?」

向日葵「ええ、二人で」

櫻子「な、なにー!?」

向日葵「静かに!起きてしまったらどうするんですの!」

櫻子「あぁ、ごめん、つい。でも向日葵とあかりちゃんなんて珍しいじゃん。なんで?」

向日葵「赤座さんが誘って下さったのよ」

櫻子「ふーん……。はぁ、仕方ないなぁ」

向日葵「何がですの」

櫻子「私も混ざって遊んであげよう!」

向日葵「結構です」

櫻子「え゛っ!?」ガビーン

櫻子「向日葵ー、お茶!あとお菓子!」バンバン

向日葵「はぁ……」
向日葵(せっかく赤座さんと二人という新鮮な機会でしたのに……)

櫻子「むっ、向日葵ー!早くお菓子を出さんか!」

向日葵「はいはい、わかりましたわよ……」

櫻子「やったー!」
あかり「んんっ……」

櫻子「おっと危ない。そういえばあかりちゃん寝てるんだった」ボソボソ

櫻子「……」

あかり「……」スピー

櫻子「……」ウズウズ

あかり「……」スパピィー

櫻子「つんっつんっ」ツンッ

あかり「んっ……!」ピクッ

櫻子「おぉっ……!」

向日葵「……何をしていますの」
櫻子「げっ」

向日葵「櫻子、あなたイタズラするだけなら帰ってちょうだいな」

櫻子「怒るなよ向日葵ー」

櫻子「でもこのあかりちゃん見てたらついイタズラしたくなっちゃうもん」

あかり「……」スピッ

櫻子「向日葵もだろー?」

向日葵「うっ……まぁ、お気持ちはわからなくもないですわ」

櫻子「へへん!」

向日葵「ですが実際にするのは話が違いますわ。赤座さんにとっては迷惑ですから」

櫻子「ちぇー、わかったよー向日葵のケチ」

向日葵「はぁ……」

あかり「……」スピィ

向日葵「……ふふっ」ニッコリ

櫻子「むっ」

向日葵「気持ち良さそうに寝てますわね……」

あかり「……」スピャー

向日葵「……」ナデナデ

櫻子「あっ!」

向日葵「ふふっ……」ナデナデ

あかり「ん~……お姉ちゃん……むにゃ」
向日葵「あら、お姉さまと勘違いしてますわね」クスッ

櫻子「むむむ~っ!」
櫻子「ナデナデ禁止!!」ペシッ

向日葵「あだっ!!な、なにしますの!」

櫻子「あたしにはあかりちゃんにイタズラすんなって言ったくせに向日葵ばっかりずるい!」

向日葵「わ、わたくしのは別にイタズラではありませんわ!」

櫻子「でもずるいー!ずるいずるいずるい!ナデナデ禁止ー!」

向日葵「わ、わかりましたわよ!もう!なんなんですの……」

あかり「ん~……ん? あれぇ……?」ムクッ

向日葵&櫻子「あっ」

あかり「ん~……」コショコショ

あかり「お姉ちゃん?」

向日葵「お、おはようございますですわ、赤座さん」

櫻子「あっはは!あかりちゃん寝ぼけてる~」

あかり「ん? ……あ、あれっ!?向日葵ちゃんと櫻子ちゃん!?」

向日葵「疲れてましたのね、赤座さん。気持ち良さそうに寝ていたので起こすわけにもいかず……」

あかり「わぁ!ごめんねぇ!あかりの方から遊ぼうって誘ったのに……」

櫻子「いいっていいってー」

向日葵「なぜあなたが偉そうなんですの……」

あかり「うぅ~やっちゃったよぉ……」

櫻子「罰として肩たたきだー!」

向日葵「櫻子!」

あかり「はぁ~い」トントン

向日葵「って、赤座さん!?」

櫻子「おぉ~」

櫻子「あかりちゃん、もうちょっと右」

あかり「はぁい」トントン

櫻子「はぁ~……生き返る~」

向日葵「調子に乗りなさんな!というかおじさんみたいですわよ、櫻子」

櫻子「なんだとー!向日葵はおっぱいのくせにー!」

向日葵「なっ、関係ありませんわ!赤座さん、櫻子の言うことなんか聞かなくてもいいですわよ?」

櫻子「ちぇー、なんだよ自分はあかりちゃんをナデナデしてたくせに」

あかり「えっ?」

向日葵「さ、櫻子!……もうっ!」

あかり「そうなんだぁ!あかり夢の中でもナデナデしてもらってたよぉ!
    向日葵ちゃんがしてくれてたからなんだねぇ!」

向日葵「夢の中ではお姉さんにしてもらってませんでした?」

あかり「えぇっ!?ど、どうして知ってるのぉ!?」

櫻子「あかりちゃん寝言で言ってたよ」

あかり「えぇぇぇっ!?うぅ……あかり恥ずかしいよぉ」カァァ

向日葵「ふふっ」

あかり「でも、本当のお姉ちゃんみたいですっごく安心したよぉ。向日葵ちゃんありがとねぇ」

向日葵「い、いえっ……そんな」

あかり「良かったらまたしてもらってもいいかなぁ?」

向日葵「えぇっ!?」

あかり「ほ、ほら!あかり向日葵ちゃんともっと仲良くなりたいのに、どうしたらいいかわかんないし……。
    向日葵ちゃんがナデナデしてくれたら、もっと仲良くなれるかなぁって思ったんだけど……」

向日葵「そ、そそそうですか!か、構いませんわ!」

あかり「ほんと!?やったぁ!あかり向日葵ちゃんに甘えてみたかったんだぁ」

向日葵「甘えっ!?」

あかり「だって向日葵ちゃんしっかりしててお姉ちゃんみたいだから……」

向日葵「あ、ありがとうございます……」

あかり「向日葵お姉ちゃん」ボソッ

向日葵「!?」ドッキーン

櫻子「……あの~」ポツーン

向日葵「あ、あああああ赤座さん!!」

あかり「どうしたの?向日葵お姉ちゃん」

向日葵「ひゃあう!?」ドッキドキーン

櫻子「おい!無視すんな向日葵ー!」

あかり「ご、ごめんね櫻子ちゃん」

向日葵「はぁ……はぁ……」

向日葵(とんでもない破壊力……ですわ。惜しい気もしますがこのままではわたくしの心臓が持ちませんし、
    ここはとりあえず櫻子ナイスですわ)

向日葵「とりあえず、赤座さんが眠ってしまったので用意したお菓子がまだ残ってますわ。それを食べましょうか」

櫻子「わーい!お菓子お菓子ー!」

あかり「わぁい!」

向日葵(妹が2人増えたような感覚ですわね)クスッ

櫻子「おっ菓子♪おっ菓子♪」

あかり「あかり楽しみだなぁ!」

あかり「わぁ!このクッキーおいしいよぉ!あかり幸せだなぁ!」ポリンパリン

向日葵「ふふっ、ありがとうございます」

櫻子「うむむっ……んまいっ!」ボリバリ

向日葵「櫻子……欠片がポロポロこぼれてますわよ……。落ち着いて食べなさないな」

あかり「そういえば櫻子ちゃんはあかりが寝ちゃってる時に来たんだよね?」

櫻子「そうだよー、なんか楓がうちに来たからあたしがこっちに来た!交換留学ってやつだね!」

あかり「わぁ!すごぉい!」

向日葵「全然違いますわ……」

櫻子「花子がはしゃいじゃってー、なんかお菓子あげるから向日葵んとこ行けばだって!
   ふふんっ!お菓子を貢ぐとはあいつもついに姉の偉大さがわかったか!」

向日葵(楓との遊びを邪魔されたくないから追い出されたんですのね……)

あかり「そうなんだー、櫻子ちゃんもお姉ちゃんだねぇ」

櫻子「まぁねー」エッヘン

向日葵「はぁ……」

櫻子「食べ終わったぞー!なにするー?」

向日葵「どうしましょう。赤座さんは何かやりたいこととかあります?」

あかり「あかり?ん~……やりたいことかぁ。こういうのはいっつも京子ちゃんが決めてくれるから、中々思い浮かばないかも」

櫻子「おぉっ!歳納先輩!」

あかり「うん!京子ちゃんは遊びを考える天才なんだぁ!」

向日葵「ですが、いらっしゃいませんしねぇ……」

櫻子「聞けばいいじゃん!」

向日葵「へ?」

櫻子「電話で聞けばいいじゃん!」

向日葵「何をして遊べばいいのか、この場にいない方に聞くんですの?さすがにそれは……」

櫻子「まあまあ!ほら、あかりちゃん電話してみなよ!」

あかり「う、うん!わかったよぉ」ピポパ

京子「京子だよーん、どったのあかりー」

あかり「あ、京子ちゃん!実はね、かくかくしかじかで」

京子「ほほー、それで私を頼ったと!いやー、照れますなぁ」

あかり「そ、それで、あかり達、何して遊べばいいかなぁ?」

京子「おままごと!」

あかり「えぇっ!?そ、そんな、あかりもう中学生だよぉ!?」

京子「ちっちっちー、たまには初心に帰ることも大切なのだよ、あかりぃ」

あかり「そうなのかなぁ~?」

京子「そうそう!」

結衣「おい京子、お前適当に言ってるだろ」

あかり(あ、結衣ちゃんだ)

京子「えっ、い、いやいやー!真剣真剣!そんじゃ、あかりまったねー」

あかり「あ、京子ちゃん!……切れちゃった」

櫻子「どうだった!?」ワクワク

あかり「そ、それが……」

櫻子「それが!?」

あかり「おままごと、って」

向日葵「おままごと?」

あかり「うん、京子ちゃんいわく、初心に帰るのも大切なんだって」

櫻子「へぇー!じゃあお出かけの準備しなきゃだね!」

あかり「えっ?ど、どうして?」

櫻子「へ?だってその『しょしん』ってとこに帰らなきゃなんでしょ?近かったらいいんだけど……」ウーン

向日葵「櫻子、あなたって子は……」

あかり「あ、あはは……」

京子ちゃんの突拍子もない提案にしてはかなりいいところを突いている

向日葵「おままごとって、なんだか恥ずかしいですわ……」

あかり「そうだねぇ、あかり達、もう中学生だし……」

櫻子「あたしは別にいいけど」
あかり「あっ!そうだ!」
向日葵「どうかされましたの?」

あかり「あのぉ、良かったらなんだけど、あかり向日葵ちゃんにお菓子の作り方教えて欲しいなぁ」

向日葵「お菓子の作り方ですか?」

櫻子「おぉっ!それいいじゃん!おいしいし!」

向日葵「あなたは食べたいだけでしょうに」ジトッ

あかり「ダメかなぁ?」

向日葵「まさか、いいに決まってますわ。赤座さんは何か作りたいものはありますの?」

あかり「やったぁ!あかり、あんまり難しいのはできないと思うから、簡単なのがいいなぁ!」

向日葵「そうですか……では、完成品の味を知っていますし、先程食べたばかりですがクッキーでも作ります?」

あかり「わぁい!クッキー!あかりクッキー大好き!」

櫻子「じゃああたし試食係ね!」ジュルリ

向日葵「あなたは食べてばかりですわね……」

櫻子「でもさー、それじゃおままごとっぽさがあんまりないよね」

向日葵「必要ですの?それ」

櫻子「なにをー!せっかくの歳納先輩の助言を無駄にする気かー!」

向日葵「ま、まあそうですわね……」

あかり「えぇ~?でもどうしたらいいのかなぁ?」

櫻子「ふふんっ!この櫻子に任せなさい!」エッヘン

向日葵「きっとろくなことになりませんわね……」

櫻子「むっ!ちゃんとおままごとっぽいこと考えついたもん!」

向日葵「じゃあ言ってみなさいな」

櫻子「ズバリ!家族になろう!」

あかり「えぇぇっ!?」
向日葵「か、家族!?ですの?」

櫻子「おままごとと言えば家族ごっこ!つまりお菓子を作ってる間は3人は家族ね!」

向日葵「は、はぁ……」

あかり「わぁ!さすがだね!櫻子ちゃん!」

櫻子「そ、そうかなー?」テレッ

向日葵「ですが、その……立ち位置?というものはどうやって決めますの?」

櫻子「そんなこともあろうかと、ジャジャーン!」

『サクラコ・ファミリア』

あかり「な、なにこれぇ!?」ガビーン

向日葵「抽選BOXのように見えますけど……」

櫻子「その通り!この箱の中に『母』とか『父』とか書かれた紙が入ってるから、引いた人になりきる!」

向日葵「あ、なるほど……」

あかり「わぁ!なんだかあかり緊張するよぉ!」

櫻子「じゃあまずあたしからねー、ほぁ!!」バッ

櫻子「とーうっ!」シュバッ

『赤ちゃん』

櫻子「え゛っ!?」

あかり「あ、赤ちゃん……」

向日葵「赤ちゃん……ですわね」

櫻子「ば、ばぶー……」ズーン

あかり「じゃ、じゃあ次はあかりだねぇ!普段は妹だから、お母さんとかになってみたいなぁ!」バッ
あかり「んしょ!」ペラッ

『妹』

あかり「えぇっ!?」ガビーン
向日葵「そ、そのまんまですわね……」

あかり「えぇん!あかりなんにも変わらないよぉー!」

向日葵「最後はわたくしですわ」

向日葵「……」ゴクリ

向日葵(赤座さんが妹ということは、ここで姉を引けばまた向日葵お姉ちゃんと……)

向日葵「ひ、引きますわっ!」シュバ
向日葵「……どうですの!?」バッ

『姉』

向日葵(きましたわ!!)グッ

あかり「あ、向日葵ちゃんも普段と同じだねぇ……」

向日葵「え!?あ、そっ、そうですわね!残念ですわ!」

櫻子「ばぶー……」

向日葵「ですが、両親の居ないご家庭ですのね……」

あかり「そ、そうだねぇ……。両親を失って、赤子を抱えながらもなんとか生きようとする三姉妹って感じなのかなぁ……?」

向日葵「暗い設定ですわね……」ズーン

あかり「うん……」ズーン

櫻子「……ばーぶー」

向日葵「……」

あかり「……」

櫻子「……」

あかり「うっ……ぐすっ、ひくっ……あ、あかり……なんだか悲しくなってきちゃったよぉ」グスッ

向日葵「赤座さん!?せ、設定ですから!あくまで!」

あかり「そ、そうだよね……」グスン

櫻子「……」

櫻子(しゃべれない……)

向日葵「き、気を取り直して、クッキーを作りましょうか!赤座さん!」

あかり「そ、そうだねぇ!でも、その前に……」

向日葵「どうかされましたの?」

あかり「いや、その……ね?ど、どうせならちゃんと家族やりたいなぁって」

向日葵「へ?」

あかり「だ、だから……お姉ちゃんが、妹のこと名字とさん付けで呼ぶのはおかしいかなぁって思うんだぁ」

向日葵「それは……ですが」

あかり「あかりって呼んで欲しいな……向日葵お姉ちゃん」ジッ

向日葵「ひぃあっ!?」ズキョーン

あかり「……だめ?」

向日葵「あ、わわわかりましたわ!あ、あか、あかりさん!」

あかり「……えへへ」ニコォ

櫻子「……」

櫻子(あっ、でもよく考えたら赤ちゃんだから食べるだけでいいんじゃん)

櫻子(へへへ、ラッキー)

向日葵「それでは作りましょうか。あか……りさん!」

あかり「うん!あかりがんばるよぉ!よろしくね向日葵お姉ちゃん!」

向日葵「は、はいっ!任せなさい!ですわ!」

あかり「わぁ!やっぱり向日葵お姉ちゃんは頼りになるよぉ!」

向日葵「ふふっ♪」

あかり「えへへ」





ネタ無さすぎワロタ

とりあえず、お菓子作ってしばらくしてから、寄りかかり上目遣いで
あかり「あのね向日葵お姉ちゃん、あかり、って呼び捨てで呼んでしてほしいの」
とか、でそこに櫻子を絡ませて……

赤ちゃんプレイの櫻子をあやしたり、食べ物食べさせたり、寝かしつけたりとかはどうよ?

向日葵「そう、それで後は型をとって、焼くだけですわ」

あかり「わぁ!あかり楽しみだよぉ!うまくできるかなぁ?」

向日葵「ふふっ、あかりさんならきっと大丈夫ですわ」

あかり「ありがとう向日葵お姉ちゃん!」

向日葵「いえいえ、こんなことでよければいつでも力になりますわ」

あかり「わぁい!あかり向日葵お姉ちゃんだぁい好き!」

向日葵「ふふふっ」ナデナデ

あかり「んっ……」

向日葵「あっ、わたくしとしたことが……すみません、つい」パッ

あかり「えっ……や、やめなくてもいいよぉ」

向日葵「え?」

あかり「あかりのお姉ちゃんはよくあかりの頭撫でてくれるんだぁ。
    それで、今は向日葵ちゃんがあかりのお姉ちゃんなんだから、やめなくていいよぉ」

向日葵「あかりさん……」

あかり「ついでに言うと、あかりのお姉ちゃんはあかりのこと呼び捨てにするんだぁ」

向日葵「そ、それは……あの」

あかり「向日葵お姉ちゃん」

向日葵「えぇっ!?えっと、その……あ、あか……あかり」カァァ

あかり「えへへ、なんだか向日葵ちゃんにそうやって呼んでもらえると嬉しいなぁ」
向日葵「ダ、ダメですわ、全然慣れませんもの」

あかり「えー、でも櫻子ちゃんは下の名前で呼び捨てだよねぇ?」

向日葵「さ、櫻子はその!付き合いも長いですし……」

あかり「そっかぁ……そうだよね。あかりと向日葵ちゃん、まだ出会って一年も経ってないもんねぇ」
向日葵「で、ですから」

あかり「でも、呼び捨てで呼んでくれたら、その長い年月分が一気に埋まるかもしれないよぉ?」

向日葵「なっ」

あかり「向日葵お姉ちゃん?」
向日葵「うっ……」

向日葵「そ、その、おままごとの、間だけでいいのなら、なんとか頑張ってみますわ」

あかり「ごめんね、わがまま言っちゃって。でもあかり嬉しいなぁ」

向日葵「構いませんわ。あ、あかりは……その、わたくしの妹ですもの」

あかり「……えへへ、向日葵お姉ちゃん、ありがとぉ」

櫻子(……まだか)


チーン!

向日葵「あっ、焼き上がったようですわよ」

あかり「ほんと!?じょ、上手にできてるかなぁ……」ドキドキ

向日葵「開けてみますわね……んっ」

あかり「わぁ……!」

向日葵「ふふっ、美味しそうですわ」

あかり「やったぁ!向日葵お姉ちゃんのおかげだよぉ!」

向日葵「そんな、あかりの努力の賜物ですわ」

あかり「あっ!えへへ、向日葵ちゃん普通にあかりって呼んでくれたねぇ」

向日葵「えっ……あっ、そうですわね」カァァ

あかり「もぅ!恥ずかしがらなくてもいいよぉ!あかり嬉しいんだから!」

向日葵「意識してしまうとどうも恥ずかしくなってしまって……」

櫻子(おっ!できたっぽい!良い匂い!早く食べたいー!)

櫻子「ばーぶー!」ジュルリ


向日葵「でもどうします?クッキーは少し前に食べたばかりですし……」

あかり「うーん……じゃあ少しだけ味見して、残りは明日の朝に食べてもいいかなぁ?」

向日葵「そうですわね。あんまり食べすぎるのもいけませんし」

あかり「あっ、でも櫻子ちゃんはたくさん食べたいかも」

向日葵「櫻子は……」

櫻子「……」キラキラ

向日葵「……そうですわね」

あかり「じゃあ、櫻子ちゃんのはちょっと多めに準備するね!」

向日葵「ではわたくしは飲み物を準備いたしますわ」

あかり「うん!よろしくねぇ」

あかり「櫻子ちゃん、あーん」

櫻子「あー、むっ!」ムシャ

櫻子「おぉ!うまいっ!!……あっ」

向日葵「随分と流暢にしゃべる赤ちゃんですのね」

櫻子「ああぁもうっ!もう黙っとくの飽きた!ばーぶーしか言えないし!不公平だ!」

向日葵「あなたが作ったクジでしょうに……」

櫻子「これあかりちゃんが作ったんだよね!?」

あかり「う、うん、そうだよぉ」

向日葵「人の話を聞きなさいな」

櫻子「ふふふっ!あかりちゃんには今度からあたしにクッキーを作って来る権利を与えよう!」

あかり「わ、わーい!」

向日葵「何様ですの……やはりあなた赤ん坊のままの方が良くて?」

櫻子「もうクッキー食べれたからどうでもいいや」モシャモシャ

向日葵(この子……)

櫻子「いやー、中々面白かったね!おままごと!さっすが歳納先輩!」

向日葵「あなたクッキー食べただけでしょう」

櫻子「次なにするー?」
向日葵「そうですわね……そろそろ夕飯の食材を買いに行かないと」

櫻子「へ?なんで?」
向日葵「なんでと言われましても」

櫻子「だって楓はあたしん家に泊まるのに、そういう時は向日葵余り物で済ましてるじゃんか」

向日葵「あっ、そういえばまだ赤座さんのこと言ってまs」

あかり「た、たまには一人でも豪華なご飯食べていいんじゃないかなぁ!?」

向日葵(えっ……?)

櫻子「んー?ま、まあ別にいいけど」

あかり「と、とにかく!向日葵ちゃん夕飯の支度するなら、あかり達帰った方がいいかなぁ?」

向日葵「えっ、でも赤座s」

櫻子「んー、まあまたいつでも遊べるし、じゃあ今日はここで解散!」

あかり「わ、分かったよぉ!」

向日葵(赤座さん……?)

違うか
>>370無しで

櫻子「いやー、中々面白かったね!おままごと!さっすが歳納先輩!」
向日葵「あなたクッキー食べただけでしょう」

櫻子「次なにするー?」
向日葵「そうですわね……そろそろ夕飯の食材を買いに行かないと」
向日葵「赤座さんは何か食べたいものとかあります?」

あかり「えっ、あかり!?」
櫻子「へー、今日はあかりちゃんも食べて行くんだ」

向日葵「そういえば赤座さんが今日お泊りになることをあなたにまだ言ってませんでしたわね」

櫻子「えっ!?」
櫻子「なにそれあたしも泊まるー!」イェイ

向日葵「どうせそう言うと思ってましたわ……」

櫻子「こんな面白そうな機会見逃せないもん!」

向日葵「ではわたくしと赤座さんでお買い物に行ってきますから、あなたはご家族の方に連絡だとか、準備をしておきなさいな」

櫻子「ラジャー!あっ、ご飯はサーロインステーキがいい!」ジュルリ
向日葵「今日は赤座さんに決めて貰いますから」

あかり「い、いいのかなぁ」
櫻子「あなたはサーロインステーキが食べたくなぁるぅぅ」ワキワキ

あかり「わぁ!あかり催眠術かけられちゃってるよぉ!」

向日葵「何をしていますの……」ハァ

櫻子「たっだいまぁー!」

花子「げっ」

楓「櫻子お姉ちゃんお帰りなさいなの」
櫻子「おー花子!楓!姉ちゃんは!?」

花子「撫子お姉ちゃんならリビンg」

櫻子「さんきゅー!」バビューン

楓「櫻子お姉ちゃん元気なの」

花子「もうちょっと静かにして欲しいし……」

楓「ふふっ、でもそこが櫻子お姉ちゃんの良いところなの」

花子「ま、まぁ……そうかもしれないけど」

楓「花子お姉ちゃんも良いところたくさんなの!」

花子「えっ!?」
花子「あ、そのっ……ありがと」カァァ

楓「楓は?楓も良いところたくさん?」
花子「あ、当たり前だしっ!!楓は、櫻子なんかより全然しっかりしてるし!!」

楓「えへへ、ありがとうなの」ニパァ

花子「えへへ」

櫻子「姉ちゃんただいま!」
撫子「あ、櫻子おかえり」

櫻子「今日向日葵ん家泊まるから!」
撫子「ひま子の家に?なんでまた」
櫻子「うん!あかりちゃんって子が泊まりにきてて面白そうだから!」

撫子「へぇー、珍しいね。でも櫻子、今日料理の当番だよ」

櫻子「代わって!」
撫子「断る」

櫻子「えぇっ!?」ガビーン
撫子「泊まりたいなら当番くらいやってから行きな」
櫻子「いいじゃんいいじゃん!姉ちゃんのケチー!」ブー

撫子「やることやらないで泊まるなんて甘すぎるよあんた」

櫻子「本当に楽しそうだから早く行きたいのにー!だってあの向日葵が『あかり』なんて呼び捨てにしてたんだもん!」

撫子「なにって?」ピクリ
櫻子「だからぁー!あの向日葵があかりちゃんのこと『あかり』なんて呼んでてさー、
   そんであかりちゃんの方は向日葵のこと『向日葵お姉ちゃん』とか呼んでたの!」

撫子「……へぇー」
櫻子「だから早く行きたい!!絶対面白いし!!」

撫子「櫻子、あんた今日はやめときな」

櫻子「え、なんで!?」ガビーン

撫子「あんたはいつでも泊まりに行けるんだから」

櫻子「でもそれじゃああかりちゃんがいないじゃん!」

撫子「あ、そういえばなんか食べたいものある?」

櫻子「え?サーロインステーキ」

撫子「仕方ない、じゃあ今日はサーロインステーキにしよう」

櫻子「ほんと!?」ジュルリンヌ

撫子「あー、でも櫻子が泊まりに行っちゃったら櫻子はせっかくのサーロインステーキ食べられないね」

櫻子「んぐぬぬ……」

撫子「今日のひま子はそのあかりちゃんって子が食べたいものを優先するだろうし、
   今日逃したらサーロインステーキなんて次食べられるのはいつだろうねぇ……」

櫻子「し、仕方ない!今日は泊まらずにいておいてやろう!」

撫子「あっそ。じゃあ買い物と夕飯作りお願いね」

櫻子「えっ!?」

撫子「サーロインステーキ」

櫻子「……し、仕方ない!!」

撫子(我が妹ながら単純すぎて将来が心配になってきた)

向日葵「えぇ、そうですか、はい……わかりましたわ。わざわざありがとうございます」

ガチャン

向日葵「櫻子、泊まるのやめたらしいですわ。撫子さんから」

あかり「撫子さんって、櫻子ちゃんのお姉ちゃん?」

向日葵「ええ。なんだか、サーロインステーキを食べるからとかで……」

あかり「よ、よっぽど食べたかったんだねぇ」

向日葵「まあ、櫻子はいつでも泊まりに来れますし、平気ですわ。それより、食材二人分で済みますのね」

あかり「あっ、ほんとだねぇ!あかり半分出すよぉ。お姉ちゃんからお小遣いもらってきたんだぁ!」ニコッ

向日葵「それは……助かりますわ。ありがとうございます」

あかり「いいよいいよぉ!それじゃ早速買い物行こっか!向日葵ちゃん!」

向日葵「ええ!」

道中

あかり「なんかこうやって、向日葵ちゃんと二人きりで歩くってのも珍しいねぇ」

向日葵「そうですわね。学校では中々ないですし」

あかり「えへへ、あかりなんだか嬉しいよぉ」ニコニコ

綾乃「そ、そんなんじゃないわよ!」

千歳「うふふ~、綾乃ちゃん、素直にならんとあかんで」

あかり「あっ、杉浦先輩と池田先輩!」

綾乃「ん?……あら」

向日葵「先輩方、こんにちは」

千歳「あらあらまあまあ、赤座さんと古谷さんやないの。なんや珍しぃなあ」

綾乃「どこかへ向かう途中かしら?」

向日葵「ええ、今日は赤座さんがわたくしの家に泊まることになっていて……夕飯の食材を買い出しに行くところですの」

千歳「ええなぁ、綾乃ちゃんもはよう歳納さんと二人きりで遊べるようになれたらええんやけど……」

綾乃「べっ、べべ、別に歳納京子は関係ないわよ!」カァァ

向日葵「先輩方は?」

綾乃「あなた達と似たようなものね。泊まりまではいかないけど、一日遊んでこれから千歳とご飯でも食べに行こうとしてたところよ」

千歳「綾乃ちゃん、うち今日はオムライスがええなぁ」

綾乃「あら?千歳が洋食なんて珍しいじゃない」

千歳「聞いたところによると、歳納さんオムライスが好きなんやて。
   せやからいつか綾乃ちゃんが歳納さんにご飯を作ってあげる時の参考にもなるし、うちも食べてみたいわぁ」

綾乃「だ、だからなんで歳納京子がでてくるのよ!!」

千歳「うふふー」

向日葵「ふふっ」

綾乃「なっ!?古谷さんまで!」カァァ

千歳「ほなお二人の邪魔したらあかんし、そろそろ行こかー」

向日葵「じゃ、邪魔だなんてそんな……!」

綾乃「そうね。それじゃあまたね、古谷さんと赤座さん」

千歳「またなー」

向日葵「は、はい!」

あかり「はぁい!」


あかり「杉浦先輩と池田先輩も仲良しだねぇ」

向日葵「そうですわね、なんだか見ていて微笑ましいですわ。あっ……先輩ですけど」

あかり「うんうん!杉浦先輩の横に池田先輩がいないとなんだか不安になっちゃうもん」

向日葵「生徒会の時もお二人は常に一緒に行動されてますから、よほど信頼しあっているんだと思いますわ」

あかり「でもそれ、向日葵ちゃんと櫻子ちゃんもだよねぇ?」

向日葵「なっ!?」

あかり「多分向日葵ちゃんが今杉浦先輩と池田先輩に抱いてる感情をあかりも向日葵ちゃん達に持ってるよぉ」

向日葵「そ、そんな風に見られてますのね……」カァ

あかり「向日葵ちゃん……杉浦先輩と池田先輩にどんな感情抱いてたの?」

向日葵「い、いえっ!なんでもありませんわ!」

あかり「?」

向日葵(夫婦のようなどと思っていたなんて言えませんわね……)

スーパー

結衣「きょ、京子……やっぱりこれ恥ずかしいよ」

京子「えー、お揃いのミサンガくらい大丈夫だってー」

結衣「で、でも……もし誰かに会ったりしたら」

あかり「結衣ちゃん?」
結衣「うわぁ!あ、あかりっ!?」

向日葵「どうも」ペコリ

京子「おっすあかりー!それにおっぱいちゃん!」

あかり「京子ちゃんも今日は結衣ちゃんのお家に泊まるんだねぇ」

京子「そだよー」

結衣「ん?『も』ってことは、あかりも泊まるのか?」

あかり「うん!あかり、今日は向日葵ちゃんのお家に泊まるんだぁ!」ニコニコ

京子「おぉぉっ……」

向日葵「な、なんでしょう……」タジッ

京子「不束者ですが、うちのあかりをよろしくお願いします」ゲザッ

結衣「お前は誰なんだよ」


結衣「でも珍しいね、あかりと古谷さんが一緒にいるなんて」

京子「うーん、確かにイメージないかも。いつもおっぱいちゃんの隣にはちっぱいちゃんがいるから」

向日葵「皆さんそうおっしゃいますわ」

あかり「さっき杉浦先輩と池田先輩にも同じこと言われたよぉ」

京子「おっ、綾乃と千歳も遊んでるのかー!結衣ぃ、突撃してみない?」

結衣「いや、迷惑だろ」

あかり「あはは」

結衣「そういえば大室さんは?京子に電話かけてきた時はいたよね?」

向日葵「あ、はい、櫻子は先程まで居たんですけど、今日は泊まらないと……」

結衣「えっ、じゃああかりと古谷さんの二人きりなの?」

向日葵「ま、まぁ……そうなりますわね」

京子「不束者ですが」

結衣「だからお前は誰なんだよ」

うんこ風呂飯

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