春香「夢見ていたい」 (17)

代行

代行ありがとうございます。
書きだめしてあるので、どんどん投下しまう


芸能事務所765プロダクション

-談話室-

春香「私、最近よく夢を見るんです」

あずさ「そんな顔をするなんて、悪い夢なのかしら?」

春香「悪い夢…なんだと思います」

あずさ「誰かに話すだけでも気が楽になることもあるわ。春香ちゃんさえよければ聞かせてくれるかしら?」

春香「ありがとうございます」

春香「好きな人がいるんです。あの人の笑顔を見るだけで、どんな疲れも吹っ飛んじゃうし、頭を撫でてもらえただけで、どんなに辛くても頑張ろうって思えるんです、」

あずさ「とっても素敵な人なのね」

春香「はい。でも、片想いなんです。あの人はみんなに優しいから…」

あずさ「うん」

春香「なのに、夢の中では私だけ見ててくれて、私の想いにも応えてくれて…でもそれはやっぱり夢の中だけで…」

あずさ「うん」

春香「目が覚めると…あの人に会うと…夢でしかこの恋は叶わないんだって!心が…狂いそうになるくらい思い知らされるんですっ!!」

春香「もう…夢に出て来て欲しくないのにっ!それなのに…勝手に出てきて……ぐすっ…すみません、大きな声出しちゃって」

あずさ「大丈夫よ。今は私たちしかいないから秘密にしておくわ。だから、泣いたって構わないのよ」

春香「ぐすっ…あり…ござい…ぐすっ」

あずさ「落ち着いたかしら?」

春香「はい、もう大丈夫です。あずささんの言う通り、楽になりました」

あずさ「それは良かったわ~。でも、春香ちゃんも辛いのね」

春香「私もって、あずささんも?」

あずさ「ええ、似たよう夢を見るの。私の話も聞いてもらっていいかしら?」

春香「はい、もちろんです」

あずさ「私の場合はね、決まって公園を散歩しているの。そこは芝生のある大きな公園で、決まって芝生に寝転がっていろんなお話をしているわ~」

春香「そういう公園、レッスンスタジオの近くにありますよね」

あずさ「そういえば、あの公園に似ているわね。いつも見ているから夢に出るのね、きっと」

春香「そうかもしれ…あ、腰を折ってごめんなさい」

あずさ「うふふ、大丈夫よ~。それでね、そのうち彼は寝ちゃうの。その寝顔がとっても可愛くって。思わずぎゅっと抱きしめて、たくさんキスをしちゃうの」

春香「キ、キスって…あずささんって大胆なんですね」

あずさ「大胆だなんて、嫌だわ~春香ちゃん。夢の中でなら片想いの人にだってキスくらいするでしょう?」

春香「えーと…」

あずさ「するわよね~?」

春香「はい、キスも…ハグも…たくさん…します」

あずさ「うん、素直でよろしい。でも、現実の彼にはそんなことできないし、してもくれないのよね」

春香「わかります。それとなく話題を振っても、鈍感なのか狙ってなのか、いつも上手くかわされちゃって」

あずさ「うんうん、私と同じね。彼と二人だけのときとか、向こうから誘って来ないかなって考えちゃうこともあるわ~」

春香「わ、私もあります。たまに家まで車で送ってもらうんですけど…ほら、私の家って郊外じゃないですか」

あずさ「電車で2時間でしょう?いつも大変なのに偉いわ~」

春香「あはは、もう慣れましたから」

春香「そ、それで、そのぉ…帰り道に、ラ、ラブホテルが幾つかあるんです」

あずさ「まぁ!」

春香「お、徐にラブホテルの前で車のスピードを落としつつ、ぷろ…じゃなくて、あの人が私の手を握ってくるんです。そしたら、私も握り返して、そ、それが合図で…」

あずさ「春香ちゃん、プロデューサーさんとラブホテルに行ったの!?」

春香「あずささん!…声が大きいですよぅ。それに、今のは想像ですから」

あずさ「そ、そうよね~、私ったら…」

春香「ていうか、プロデューサーさんってバレてる…」

あずさ「あら、私は最初からプロデューサーさんのことだと思って話していたんだけれども」

春香「そんな…バレないように隠そうとしてた自分が恥ずかしいです…」

あずさ「でも、ラブホテルって憧れるわ~。部屋中にいっばい赤いバラの花が飾られてるのよ、きっと」

春香「うわぁ、憧れますねぇ!じゃ、じゃあ、ハート型の真っ赤な絨毯の上に、キングサイズのシルクのベッドがあったり…?」

あずさ「いいわ~春香ちゃん。産まれたままの姿で、二人朝まで愛し合うんだわ。あなたをもっと感じさせて!」

春香「あ、あずささん!声が大きいですよぅ!」

あずさ「もぅ、せっかくノってきたのに…今は二人しかいないのよ?」

春香「で、でも私たちアイドルですから…」

律子「春香の言う通りですよ、あずささん」

あずさ「あ、あら~律子さん…」

律子「でも、その気持ちはわかります」

春香「えっ!?」

律子「ちょっと春香!そんなに驚かなくてもいいじゃない…傷ついちゃうわ」

春香「や、そうじゃなくて、律子さんも話に乗っかるんだ~って」

あずさ「春香ちゃん?律子さんはプロデューサーだけども、私たちと同じ乙女なのよ。ね~?」

律子「ね~」

春香「ご、ごめんなさい」

律子「わかればよろしい」

春香「それじゃあ、律子さんも片想いしてるんですか?」

律子「そうね。初めて意識したのは、765プロの単独初ライブが成功したときかな」

あずさ「何があったんですか?」

律子「プロデューサーがね、人目も気にせず嬉し泣きしてたのよ。アイドルたちに向けられた、大歓声とたくさんの拍手に感極まったみたい」

春香「でも、あの後そんなこと一言も言わなかったじゃないですか」

律子「だって、秘密にしといてくれって言われたんだもの。その時、この人はなんて純粋なんだろうって」

あずさ「私も見たかったわ~。泣いているプロデューサーさんを抱きしめて、頭を撫でたりなんかして…うふふ」

春香「ぐぬぬ、包容力じゃあずささんには…あぁ、律子さんもだった…」

律子「ちょっと春香、どこ見て言ってるのかしら?」

あずさ「あらあら~、春香ちゃんはおませさんね~」

春香「そ、そんなこと…あり…ます…」

律子「うんうん、素直でよろしい。でも、嬉しいことだけじゃなくて、悲しいことも二人で分かち合いたいって思うんです」

あずさ「わかるわ、律子さん。苦楽を共にしてこそ、恋人から一歩進んだパートナーになれるのよね」

春香「そっか、楽しいことばかりじゃないですもんね」

律子「あずささんの言う通りです。どんな時も二人で乗り越えて、その上で毎日聴きたいんです。愛してるよって」

あずさ「律子さん!素敵よ、ステキっ!プロデューサーさんが、朝晩耳元で愛してるよって囁いてくれるなんて…あぁ幸せだわ~」

春香「あずささん!アイドルがしちゃいけない顔になってますよ!」

律子「いいじゃない春香、私たちしかいないんだから」

あずさ「うふふ…うふふふ…」


P(実は最初っからいるんだけどなぁ…)

尾張

わざわざ代行までしてもらってこれ?

大好きな曲の歌詞をなぞってアイドルたちに恋バナをしてもらいました。
一番だけだとやっぱり短いですね。
二番は気が向いたら投下します。
お目汚し失礼しました。

代行してくださった方、ありがとうございました。

>>14

代行してもらうためのルール知らなくてごめんなさい。
気を損ねてすみませんでした、ROM専に戻ります。

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