寒く、灯りもない学園地下の牢獄に閉じ込められ手錠をかけられた。
主「なにが牢獄だ!俺がなにしたっていうんだよ!」
主人公はこの学園に入学を果たし学生生活を謳歌しようと思ってい矢先、メディカルチェックを受け、危険な能力だと判断され強制連行された。
主「危険な能力だからなんなんだ。俺はそんな危険な使い道なんてしてねぇよ。だから今の今まで世界は平和だったんじゃねえか」
手錠は、能力を無効果させるシステムが搭載されていて付けられた者は能力を使用出来なくなる。
主「これを作ったのが親父だっていうのが皮肉だよな」
そう呟いた直後、地面が揺れを感じた。
「揺れがデカイな?学園は耐震がされているみたいだから安心だが外は大丈夫なのか…。ん?大型地震の影響か?手錠で繋がれいる柱が緩んだぞ」
主「よし、とりあえず柱から手錠は取れた。後は手錠の鍵か・・・?階段のすぐ側だったよな。その前にこっから脱出しないと」
主人公が足で柵を蹴ると、一部分だけ壊れ人が一人通れるぐらいのスペースが作れた。
主「モロ過ぎるだろ…何年も整備してなかったのかよ。学園に金使うなら、こっちにも気をくばった方がよかったんじゃねえか」
呆れながら、出来た空間に身を入れ脱出に成功した。
主「なんか上手くいきすぎて怖いな。誰かの手の上で踊らされてる感じがする」
予想通り、階段近くにあった鍵で手錠を外しながら辺りを警戒するが誰かが来る気配はない。
「もうちょいセキュリティ強化頑張れって言っておくわ。さてと…復讐始めますか」
まず手始めに、メディカルチェックを受けさせた学園長を皮切りに、教師、生徒の順に葬る計画を立てた。
主「そういえばヒロインもこの学園に来てたっけ…。あいつだけは生かしてやろうかな」
ステルス迷彩能力を使いながら階段をかけ上がる。こうすれば監視カメラなんてただの玩具に過ぎない。
「っと…!やっぱりあるよなあ…鉄格子」
最上段まで上がると、扉の前に鉄格子が設置されていて、さすがにここからは整備がされているようだ。手で確認するが地下の柵より遥かに頑丈だ。
「関係ないけどさ」
もう一度鉄格子に軽く触れ意識を集中させる。
「炎紅…暁の生誕にて、あらゆる障壁を消滅させよ」
主人公が詠唱を行うと鉄格子は音もなく目の前から姿を消した。
「物体消去能力…こいつを使うのも久しぶりだったな」
唯一使ったのが幼なじみのクレーンゲームの景品が欲しいとねだり仕方なく使用した時か。すぐに復活させたが、アレから反省し使用をやめていた。
「透視能力は…よし!周りには人はいない。普通に出ていっても問題なしだ」
扉を開けると赤カーペットに横幅が5メートルはある廊下が目に入った。まるで城のような作りになっている。
「さすが、世界で五本の指にはいる学園だな。壊しがいがある」
授業中なのか辺りは静まりかえっている。脱出したのがバレないようステルス能力をもう一度使用する
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