小鳥「アンチエイジング」(281)

あさ!

小鳥「ヴァ~…飲み過ぎた」

小鳥「あたまいたい…」

小鳥「みずみず…いやまずは顔を洗わないと」

小鳥「ops…」

せんめんじょ!

小鳥「uhuuuups…」

小鳥「うげぇっ!?ヒドい顔!」

小鳥「まずい…これはまずいは…」

小鳥「嫁入り前の女子がこんな顔をしてちゃいけないわ」

小鳥「なんとかしないと」

小鳥「…うん!」

小鳥「明日から…いいえ!」

小鳥「もう今日から生活を改めないと!」

小鳥「とは言ったものの…どうしたらいいのかしら」

小鳥「こういうのって早寝早起きが基本よね」

小鳥「でもただの事務員とはいえいろんなイベント時は雑用もやってるから時間は不規則だし」

小鳥「やっぱり運動とかマッサージ、あとは食生活を気を付けることから始めないと」

小鳥「…」モミモミ

小鳥「…」グニグニ

小鳥「ヤバい…」

小鳥「運動!運動しないと!」

小鳥「でもアレよね!まずは朝食とらないと」



小鳥「…」モグモグ

小鳥「アカン!」

小鳥「パンにマーガリン塗りたくってハチミツかけて…」

小鳥「デブまっしぐらやで!」

小鳥「運動だけじゃない!食事も同時に考えないと!」

小鳥「まずはプラン立てから始めましょう」

小鳥「見切り発車してもダレてしまってはいけないものね」

小鳥「実現可能なことからコツコツ生活の中に組み込まないと」

小鳥「…とは言っても私にできることって何があるのかしら」

小鳥「まずは自分の限界を知ることから始めないとね」

小鳥「基本はランニングよね」

小鳥「夏用ジャージもあったはず…どこにしまったかな」

小鳥「…」

小鳥「今まで気にしてなかったけど」

小鳥「いざ仕舞ったものを探そうとすると部屋が随分散らかって見えるわね」

小鳥「もう!いっそのこと掃除しちゃいますか!」



小鳥「ふう…大分きれいになったわね!」

小鳥「要らないものと着ない(着れない)ものは捨てて整理整頓したしバッチリ!」

小鳥「…あれ?」

小鳥「もう夕方だわ」

小鳥「貴重な休日がぁ」

小鳥「ううん!いいのよ小鳥!」

小鳥「これはスタートを切るために必要なことだったのよ!」

小鳥「音無小鳥2×歳!」

小鳥「若い子にだって負けないもん!」

小鳥「今日は疲れたしもう寝よう…」

よくあさ!

pipipipipipi

小鳥「うぅ~ん…もう朝なの」

小鳥「ふわぁ~あ」

小鳥「…あれ?」

小鳥「部屋がきれい…」

小鳥「あ!」

小鳥「そうだったわ…生活を改めるんだったわ!私は!」

小鳥「締りのないおなかやたるんだ脚とはおさらばするの!」

小鳥「まだ二十代だもの…綺麗なカラダを保って素敵な恋愛だってするの!」

小鳥「したいの!」

小鳥「でも今日は仕事だしとりあえずは会社会社…」

じむしょ!

小鳥「おはようございます」

P「おはようっす」

小鳥「…あの~」

P「はいはい」

小鳥「プロデューサーさんって朝いつも早いですよね」

P「まぁ始業時間よりは早く来てますね」

P「でもそれは律子も同じですし」

P「俺の場合は前日の仕事も見切りつけて帰ってるってのもあるんでそれをやってますね」

小鳥「見切りつけてるっていっても結構遅くまでやっているじゃないですか?」

P「まぁ最近忙しいですし」

P「特に忙しい子だけでもマネージャーがつけば楽になるんですけどねぇ」

P「まぁこればっかりは会社次第ですね」

小鳥「はぁ…」

P「あー話が反れましたね」

P「なんでした?」

小鳥「えっと、遅く帰って早く出社して…身体とか疲れが溜まりませんか?」

P「しんどいはしんどいですね」

P「簡単なストレッチやマッサージなんかしてだましだまし身体動かしてますね」

小鳥「ストレッチ、ですか?」

P「えぇ」

P「学生のころは結構鍛えてましたけど今はそんなことする暇も体力もないですし」

P「仕事に支障のない範囲で身体を動かしてます」

小鳥「へぇー…プロデューサーさんも相当忙しいと思うんですけど」

小鳥「どのタイミングでやっているんですか?」

小鳥「あ!プライベートのこととかちょっと応えづらいですかね…?」

P「いやプライベートっつうほどのことでもないですけど」

P「テレビ観ながらストレッチしたり簡易マッサージしたり」

P「朝はちょいとランニングしてシャワー浴びて」

P「仕事で疲れてるつってもちょっとくらい動かした方が身体も調子良いですね」

小鳥「うーん…やっぱり身体は動かしてなんぼですか」

P「そうですね」

P「オフの日には道場行ってるんですよ」

小鳥「ど、どうじょう!?」

P「学生の頃通ってた総合の道場ですね」

小鳥「総合って総合格闘技ですか?ヒェ~ッ」

P「道場と言ってもダイエット来てるおっさんに混じってアマ連してるだけですよ」

P「アザ作ったりなんかもできないからスパーだってしてないですし」

小鳥「ほへ~」

小鳥「プロデューサーさんイイ身体してると思ってましたけど鍛えてるんですね」

P(イイ身体て…)

P「でもどうしたんですか音無さん?」

P「急にこんな質問して?」

小鳥「えぇ。生活を改めようと思いまして」

P「えーと…運動不足な感じですか?」

小鳥「そ、そんな感じです」

小鳥「もっとシマリのある身体にしたいな~って思いまして」

P(シマリて…)

P「小鳥さん十分きれいだと思いますよ」

小鳥「そ、そんな~///もうプロデューサーさんったら///」

小鳥「でもその…もっときれいになりたいじゃないですか///」

P(もっとて言ったでこの人)

P「一度アイドルのレッスンに付き合ってみたらどうです?」

小鳥「えぇ!ムリムリムリカタツムリですよ!」

P「いいじゃないですか」

P「真や響のダンスレッスンならともかく他の子のレッスンやトレーニングなら少しは付いていけるんじゃないですか」

小鳥「す、すこしは…」

小鳥「わかりました!いっちょやったります!」

P「今日は雪歩たちのユニットが10:30からスタジオでトレーニングやるみたいですよ」

小鳥「10:30から…それまでに仕事ひと段落つけるかな…」

P「手伝いますよ」

小鳥「あ、ありがとうございますプロデューサーさん」

P「音無さんにはいつもお世話になってますからね」ニッ

小鳥「そ、そんな~」

小鳥(はぁ~やっぱイケメンだわプロデューサーさん)

小鳥(う~んゲットしたい///)

すたじお!

小鳥「ダメだ!全然だめだ!」ゼーゼー

雪歩「だ、大丈夫ですか」

やよい「うっうー、小鳥さんすごい汗でぅ!」

貴音「小鳥嬢にはいささかはぁどだったのでは」

小鳥(小鳥ハード…!)ビクンビクン

小鳥「ちょっと外すわね…」ゼヒーゼヒー

雪歩「大丈夫かなぁ」

バシャバシャ

小鳥「ふー」

小鳥「うわ…メイク崩れひどい」

小鳥「っていうかメイクしたまま参加してる私って…」

小鳥「…」

小鳥「みんなは…アレでスッピンよね」

小鳥「…」

小鳥「はぁ~あ…」

???「あら?なんだか限界を思い知らされた人間のため息が聞こえるわ…」

小鳥「!?」

小鳥「うぬ…!なにやつ」

???「あはは、ごめんなさいつい」

???「ちょっと自分に重ねちゃって…気分を害しちゃったのならごめんなさいね」

小鳥「あなたは…?」

???「私もB-4スタジオでレッスンしてたんだけど音をあげちゃってね…」フウ

小鳥「隣のスタジオですね」

???「えぇ。トイレ行こうとしたらちょうど貴女が顔洗ってため息ついてて」

小鳥「あはは…恥ずかしいとこみられちゃいましたね」

???「恥ずかしいだなんて…若い子と一緒にトレーニングしてたとか、そんな感じ?」

小鳥「ええ…全然ついていけなくて凹んでました」

???「それは凹むわよね…歳の差って言うのかしらね」

???「こればっかりは認めたくないけど…痛感しちゃうわよね」

小鳥&???「はぁ~…」

小鳥「…」

???「…」

???「ふふふっ」

小鳥「あははっ…」

???「やっぱり若い子には…うぅん! そんなことないはずよ!!」

小鳥「なんていうか…まだまだ負けたくないですよね、私たち!」

???「えぇ!」

小鳥「私…音無小鳥っていいます」

小鳥「アイドル事務所で事務員してます」

???「え?アイドル事務所!?」

???「奇遇ね!私もアイドル事務所に所属してるのよ」

小鳥「え?そうなんですか?」

???「と言っても私の場合はアイドルやってる側なんだけど…28でね」

小鳥「え!本当ですか!?」

???「アハハ…」

小鳥「だったらなんてねいうか…なおさら私も頑張ろうって気になってきました!」

小鳥「まだまだイケるってこと、証明しましょうよ!」

???「そうね!まだまだイケるわよね!」

???「私は川島瑞樹。シンデレラプロダクション所属よ」

川島さん「よろしくね、小鳥ちゃん」

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小鳥「小鳥ちゃん…」

川島さん「あ、ごめん!馴れ馴れしかったかな?」

小鳥「ううん、そうじゃなくて…ちゃん付けで呼ばれることってもう全然なかったから」

小鳥「エヘヘ…小鳥ちゃんかぁ」

川島さん「ふふっあなたなんだか可愛いわね」

小鳥「そ、そうですか?」

小鳥「でも川島さん…とても28には見えないんですけど」

小鳥「とても綺麗…肌だって私なんかとは全然違う」

川島さん「ふふっありがとう」

川島さん「結構アンチエイジング頑張ってるからね」

小鳥「アンチエイジング…?」

川島さん「えぇ。25過ぎたら日ごろから気を付けてないとね」



雪歩「小鳥さーん、大丈夫ですかー」


小鳥「あっ雪歩ちゃんだ…」

小鳥「ごめんなさい、私そろそろ」

川島さん「私こそ、こんなところで話かけちゃってごめんなさいね」

川島さん「また今度、時間のある時にゆっくりあってお話しない?」

小鳥「えぇ。これ…私の携帯番号です」

小鳥「都合のいいときにお電話ください。七時以降なら大体大丈夫ですから」

川島さん「わかったわ、ありがとう」

川島さん「また電話するから、これからよろしくね小鳥ちゃん」

ちょいと休憩します

おすすめのアンチエイジングあったら教えてくれるとたすかる

月曜が近づくにつれ頭が痛くなるのもアンチエイジングが足らないせいだと思うの

よる!

川島さん「ごめんねー小鳥ちゃん。今日の今日で呼びだしちゃって…大丈夫だった?」

小鳥「えぇ、大丈夫ですよ」

小鳥「私こそ夜は大丈夫って言っちゃって…急かした風になっちゃいました?」

川島「ううん、ぜんぜん大丈夫よ」

小鳥「よかったー」

川島さん「二人の出会いに」

小鳥「乾杯…なんちゃって」チン

川島さん「ふふっ」

小鳥「でもここ…いい雰囲気のお店ですね」

小鳥「静かで…誰にも邪魔されないような…そんな感じで」

川島さん「ふふっ気に入ってくれて嬉しいわ」

川島さん「もしかしてぇーここに連れてきて一緒に飲みたいカレがいたり…する?」

小鳥「そそそんな」

小鳥「そんな彼氏いないですよ、あはは」

川島さん「彼氏…ねぇ?」

川島さん「じゃあ彼氏じゃあなくけど連れて行きたい人はいるってことだ?」

小鳥「うぐっ」

川島さん「あはっ!小鳥ちゃんかわいい~」

小鳥「もう…///」

川島さん「でも幸せ者よね、そのヒト」

小鳥「へ?」

川島さん「小鳥ちゃんみたいな可愛い子に好意を寄せられてる何て幸せ者じゃない」

小鳥「そんな…私なんて」

小鳥「彼の周りには若くて可愛い子がいっぱいいますから」

小鳥「私なんて、最初から選択肢にも入ってないですよ」

川島さん「駄目よそんなこと言っちゃあ」

川島さん「だったらなおさら頑張らないと幸せ掴めないわよ」

小鳥「幸せ…」

川島さん「でも、アレでしょ?」

川島さん「さっきの口ぶりから察するに…同じ事務所の人?」

小鳥「えへへ、そうなんですよ」

小鳥「毎日一緒に仕事できるだけで満足っていうか」

小鳥「私なんかがそれ以上を望んじゃいけないような気がして」

川島さん「駄目よ、それじゃあ」

川島さん「欲しいものを掴もうとしなくなった女は老けこんじゃうわよ」

小鳥「うっ」

川島さん「身体だけじゃないわ」

川島さん「精神的のアンチエイジングも必要よ」

小鳥「アンチエイジング…」

川島さん「そうよ」

川島さん「若いってだけの子に負けてなんかいられないでしょ?」

川島さん「気持ちも若さを保つのに必要なアイテムよ」

小鳥「若さ…!」

小鳥「川島さん」

川島さん「んー?」

小鳥「私も…」

小鳥「アンチエイジングが…したいです…」

川島さん「…」

川島さん「えぇ」ニコッ


そう言って川島さんは白い歯を見せて微笑みました。

川島さんはとても若々しくて綺麗で、

20代前半と言っても信じてしまいそうだけど──

私にほほ笑んでくれた川島さんはお母さんのような暖かさも持っていました。

じたく!

小鳥「川島さん…やっぱり綺麗だったな」

小鳥「事務員じゃなくてアイドルだからってのもあるんあろうけど」

小鳥「私も頑張らなくちゃ!」

小鳥「今日はもう寝るけど…」

小鳥「明日から私は変わるわよ!」ドン☆

よくあさ!

pipipipipipi

小鳥「んー…ねむいー…」

小鳥「もうちょっと…」

小鳥「zzz…」



小鳥「うげーえ!もう七時半!」


小鳥「しまった…急がないと…!」バタバタ

事務所

小鳥「ふぅー、おはようございまーす」

律子「おはようございます」

律子「珍しいですね、小鳥さんが始業時間ギリギリに来るなんて」

小鳥「ご、ごめんなさい!つい…」

律子「いや責めてるわけじゃなくて」

律子「昨日は仕事終わってから飲みに行ったみたいですから」

律子「そういうのも楽しそうだなーって思って」

律子「そういう大人の付き合い、ちょっと羨ましくて」

小鳥「羨ましい…ですか」




若さを羨んだり、夜酒を羨んだり…

私たちはお互い無い物ねだりをしているだけなのかもしれません

でも──

P「音無さん、おはようございます」

小鳥「おはようございます、プロデューサーさん」

やっぱり、欲しいものは欲しいです!


アンチエイジングさんとの出会い
                     完

アンチエイジング続けていって
Pが「小鳥さん最近綺麗になった」みたいなことピヨーピヨーする話を書きたかったのに
ネタが思い浮かばないのもアンチエイジングが足りないせい
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小鳥「うーん…」

川島さん「どうしたの、小鳥ちゃん?」

小鳥「いや…最近ちょっと寝苦しくて」

川島さん「あぁ、最近暑くなってきたものね」

小鳥「そーなんですよぉ」

小鳥「でもまだエアコンを付けるのには早いっていうか」

小鳥「そもそも若いころはこれくらいなんでもなかったと思うと…」

小鳥「うぐぐ」

川島さん「それは思うわね」

川島さん「若いころは夏の夜だって薄着で乗りきってたような気がするわ」

小鳥「ですよね」

小鳥「これも体力の低下かしら…」

川島さん「それもあるかもしれないけど」

川島さん「他の原因もあると思うわ」

小鳥「他の原因?」

川島さん「ストレスよ」

川島さん「同じ『疲れ』でもいろいろあるでしょ?」

川島さん「さわやかな疲れや不愉快な疲れ」

川島さん「仕事の疲れなんてことさら不愉快な疲れが多いと思うの」

小鳥「そうですねー」

小鳥「今の職場…アイドルもみんな良い子ですし、カレもその…素敵な人ですけど///」

小鳥「やっぱり日々の業務自体は決して楽しいものではないですからね」

川島さん「そう、そうなのよ」

川島さん「私もアイドル活動自体は好きだけど」

川島さん「やっぱりしんどいと思うこともあるわ」

川島さん「ほら、あなたのとこの…MEGAREって曲みたいにね」

小鳥「MEGARE…ウチのけっこう初期の曲ですね」

川島さん「おっとっと、話がそれたわね」

川島さん「ストレスにも負けない快適な睡眠方法が必要なのよ」

川島さん「勿論、快適な目覚めもね」

小鳥「快適な睡眠と目覚めかぁ…」

小鳥「なんだかどっちも欠けてる気がします」

川島さん「わかるわ」

川島さん「この快適な睡眠と目覚めをするだけで毎日が大分変ると思うの」

川島さん「快適な睡眠で疲れを取れれば…」

小鳥「翌朝さわやかな朝を迎えられるんですね」

川島さん「そうよ」

川島さん「自分の気持ちの問題だけじゃないわ」

川島さん「疲れの取れたってだけの顔も、カレには魅力的に映るかもしれないわよ」

小鳥「な、なんと…!」(驚愕)

小鳥「川島さん!」ガタッ

川島さん「はいっ」ビク

小鳥「どうすれば快適な睡眠と目覚めを得られると思いますか!?」

川島さん「さ・・・さぁ?」

小鳥「」


無意義な会合
         完

三ヶ月後、事務所

春香「…」じーっ

小鳥「あの…どうしたの春香ちゃん?」

春香「小鳥さん…きれいになりました?」

小鳥「えっ?」

春香「前から美人だったのに…もっと美人になってませんか?」

小鳥「そ、そうかしら~?」

春香「そうですよぅ!」

春香「スタイル良くて美人なのに更にきれいになるなんてずるいです」

小鳥「ずるいって…」

千早「女は恋をすると綺麗になるって言うわね」

小鳥「えっ」

春香「あーっ!つまり小鳥さんは今恋をしているということですかぁ?」

小鳥「ちょ、ちょっと春香ちゃん!千早ちゃんも!」

千早「すいません、つい」

春香「でも気になりますよぅ」

春香「小鳥さん遅くまで仕事してるのに肌もきれいで…」

千早「プロデューサーも最近の小鳥さんは惚れ惚れするくらい綺麗だって言ってたわね」

小鳥「!」

春香「ぬうぇえ!?」ガタッ

千早「」

春香「ぬうぇえ!?」ガタッ

千早「驚きすぎよ春香」

春香「ご、ごめん千早ちゃん」

小鳥(惚れ惚れ…プロデューサーさんが惚れ惚れ…///)

千早「ほら春香、そろそろ出発しないと」

春香「あ、そうだ!すいませんいってきます!」

小鳥「気を付けてねー」

バタバタ…

小鳥「…」

小鳥「うへへ…」

小鳥「いけないいけない!仕事しないと!」

小鳥「…」

小鳥「うへへ…」



やよい「ただいまですー!」

P「戻りましたぁー」

小鳥「!」ビク

P「あ、音無さん、お疲れ様です」

小鳥「おとょ、お疲れ様です」

P「?」

小鳥(落ち着くのよ小鳥…クールに…あくまでもクールに…)

小鳥「プロデューサーっさ!ん!最近の私どうですかぁ!?」

P「えっ」

小鳥「あっ」

やよい「?」

小鳥「いやあのその…」

P「最近の音無さんですか?」

P「そーですねぇ…」

小鳥「…」ゴクリ

P「すんごいきれいになりましたよね」

小鳥「うぇ!?」

P「前から美人でしたけど、若さを手に入れたっていうか」

P「あー!前は若さがなかったってわけじゃないですよ」

P「より若くなったっていうか」

小鳥「そ、そーですかぁ!?///」

P「えぇ」

小鳥「へへ…///」

P「なんかコツとか秘訣あるんですか?」

小鳥「ヒ…ヒケツっていうか…」

P「おっ!あるんですか?教えてくださいよー」

小鳥「わ、わかりました」

P「お!やった」

小鳥「そ、それはですね…」

小鳥「すー…」

小鳥「はー…」

やよい(よくわからないけど黙ってよう…)

小鳥「好きなひt」
P「最近彼女がこーいう肌のケアとか気にし始めちゃって」

小鳥「」

やよい(よくわからないけどこれはよくない)

小鳥「…」

P「あれ?小鳥さん?」

小鳥「特に…ないです」

P「あれ?そうなんですか?残念です」

小鳥「ちょっと…席外してきます」

P「あ、はい」

やよい「…」

やよい「プロデューサーにはがっかりです」

P「えっ」

川島さん「ちょっと小鳥ちゃん、飲みすぎよ」

小鳥「ぐぇーい」

川島さん「もう…気持ちはわかるけどヤケ酒はお肌に悪いわよ」

小鳥「ぐぇーい」

小鳥「もっと…もっと酒を…」

川島さん「これはダメね…」

春香「プロデューサーさぁん…」

P「どうした春香」

春香「最近の小鳥さん、疲れがたまってませんか?」

P「そうだなー、前はすんげー綺麗だったのになんか目に見えて参ってきてるよな」

P「俺と律子も忙しいけど、負担をこっちに回してみるよ」

春香「お願いします」

春香「前の綺麗で明るい小鳥さんに戻ってほしいなぁ…」


小鳥さんのアンチエイジング
                  未完

美希「ハニーどういうことなの!」

P「えっ」

美希「やよいに聞いたの!いつのまにカノジョなんて作ったの!」

P「うっ」

美希「ハニーのカノジョはミキ以外にありえないの!別れて!」

P「そんな無茶な」

美希「無茶じゃなーいーのー!」グイグイ

P「事務所内は狭いんだから、危ないだろ」

美希「じゃあわかれてー!」

P「だっからそれはできんと」

美希「世の中にできないことなんてないの!あきらめなければ人間なんでもできるの!」

P「なにその変なポジティブ!」

美希「小鳥も黙ってないでなんとか言って!」

小鳥「えっ」ビク

美希「ミキのハニーがどっかの馬の骨にとられるなんてやー!」ガクガク

P「馬の骨とは失礼な」

P「俺たちはマジメに付き合ってるんだから」

美希「マジメとかカンケーないの!」

美希「ハニーはミキのなのー!」

小鳥「美希ちゃん…」

P「小鳥さんも言ってやってくださいよ」

小鳥「…」

美希「小鳥はミキの味方だよね?ね?」

小鳥「ミキちゃん…」

美希「ミキは絶対あきらめたくないのー!」

小鳥(あきらめない…か)

小鳥「ミキちゃん。私わかったわ」

P「え?」

美希「へ?」

小鳥「美希ちゃん、あなたは間違っているわ」

美希「そ、そんな…小鳥まで」

P「そうだ美希!小鳥さんの言うとおりだ!」

小鳥「寝取る!」グッ

P「えっ」

小鳥「まじめだとか関係ない」

小鳥「相手がどう想ってようが関係ない!」

小鳥「必ず寝取る!」

P「えぇ~」

美希「」

小鳥「そうときまればプロデューサーさん」

P「は、はい?」

小鳥「美希ちゃんの毒牙にかかるまえに帰りましょう」

P「は、はあ…」

美希「ちょ」

小鳥「明日はあまり仕事ないですし、ちょっと飲みにいきませんか」

P「は、はい」

小鳥「この前言ってた若さを保つヒケツ、教えてあげますから」

P「おっ!まじすか」

小鳥「えぇ」

小鳥「それはもうバッチリ、ね」ニッコリ


小鳥「アンチエイジング」
              fin?

美希「ハニー!明日オフでしょ!遊びにいこうよ!」


春香「プロデューサーさん!シュークリーム作ってきました!」


真「プロデューサー!一緒にトレーニング行きませんか?」



小鳥「まさかほかの子たちもNTりにかかるなんて…予想外だったピヨ」

小鳥「仕事終わりに誘えるのはアドバンテージだと思ってたけど…」

小鳥「迂闊なことをしては感づかれてしまうし」

小鳥「何より彼氏いない歴=年齢の私にはNTRなんてハードル高すぎた!」

小鳥「うあぁ…このままじゃまずい」

小鳥「あんな可愛いアイドルに言い寄られてなびかないなんて♂としてありえないし」

小鳥「どうしたらいいのかしら…」

貴音「何やら面妖なことになっているようですね」

小鳥「た、貴音ちゃん!」

貴音「最近小鳥嬢が妙に色気づいてきたと思ったら…」

貴音「成程、そういうことでしたか」

小鳥「色気づいてきたって…」

貴音「しかしこの状況、わたくしにとってもあまり好ましくありません」

貴音「ぷろでゅうさぁがみなに振り回されていたら仕事になりませぬゆえ」

小鳥「うぐ…」

小鳥「ごめんね貴音ちゃん」

小鳥「私が迂闊なことを言ったせいで…」

貴音「…過ぎたことを言っても仕方ありません」

貴音「わたくしとしては、小鳥嬢を応援いたします」

小鳥「えっ」

貴音「ぷろでゅうさぁ担当アイドルに手を出したとあっては765ぷろの評判は下がってしまいます」

貴音「ならば小鳥嬢と結ばれるのがよろしいかと」

小鳥「貴音ちゃん…」

貴音「本来ならば元々付き合っていた女性と結ばれるべきなのでしょうが」

貴音「わたくしとしては小鳥嬢を応援したいですから」

小鳥(女神や)

小鳥「で…なんで私たちはプロデューサーさんの後を追っているの?」

貴音「ぷろでゅうさぁは日程を調整したうえでのオフ…」

貴音「これは想い人との逢瀬があると考えてしかるべきです」

貴音「ならば後を追い相手を確かめるしかありますまい」

小鳥「うぅ…」

貴音「あ!移動しますよ!」

貴音「止まりましたね。あそこが待ち合わせ場所のようです」

小鳥「あ…誰か来たわ」

貴音「あれは…?」


川島さん「ごめんP君、待った?」

P「いや、今来たとこさ」

川島さん「ふふっ良かった」

川島さん「じゃ、行こっか」

P「ああ」

小鳥「」

貴音「あれは…シンデレラプロダクションの川島瑞樹」

貴音「手を繋いで歩きだしましたね、確定です」

貴音「なんということでしょう」

貴音「他社のアイドルに手を出して食い物にしたとあっては」

貴音「業界内で765プロの信頼がなくなってしまいます」

貴音「しかし」

貴音「この距離からでもわかる若々しさ」

貴音「あの肌のつやとハリ」

貴音「とても28歳とは思えません」

貴音「逆年齢詐称をしているのではないでしょうか」

小鳥「川島さんはアンチエイジングをしているからね」

貴音「!?」

貴音「なんと…ご存知なのですか?

小鳥「えぇ」

小鳥「私にアンチエイジングという道を示してくれたのは…川島さんよ」

貴音「面妖な…なんという因果」

ダッ

貴音「あ!?小鳥嬢!?」

川島さん「ふふ…それでね」

「川島さん!」

川島さん「え?」

小鳥「はぁ…はぁ…」

川島さん「こ、小鳥ちゃん!?」

P「あ、小鳥さん…今日は仕事じゃあ?」

小鳥「こんなとこで会うなんて、奇遇ですね」

川島さん「ど、どうして…」

P「あれ?」

P「瑞樹、音無さんと知り合いなの?」

川島さん「そ、それは」

小鳥「親友です…」

小鳥「そして…私を導いてくれた師でもあります」

P「師ってなに」

川島さん「え、えーと…」

小鳥「…」キッ



パァン


川島さん「つッ…」

小鳥「この泥棒猫!」

P「ちょ!音無さん何を」

パァン

川島さん「くっ」

小鳥「何か言ったらどうなの!」

川島さん「…!」


貴音「はや~」

貴音「えらいことになってもうた~」(困惑)




小鳥「私の想いを踏みにじって…いい気分ですか!?」

小鳥「ずっと…私に隠れて付き合ってきて…!」バッ

パァン!


小鳥「ウグッ」

川島さん「黙っていれば二回もぶって…!」

川島さん「私だって…裏切りたくて裏切ったわけじゃなわよ!」

パァン

小鳥「ぐぇあ」

川島さん「泥棒も何も…貴方のオトコってわけじゃなかったでしょう!?」

小鳥「ウグ…」

P「ちょっと!二人ともやめて!落ち着いて!」

小鳥「うぅ…」

川島さん「Pくん…」

P「そもそも小鳥さん…今日は仕事じゃ」


貴音「この期に及んでそんな言を吐くとは…」

貴音「失望しましたよ、貴方様」


P「た、貴音まで!?なんでここに!」

貴音「わたくしどもがここにいる理由などどうでもいいのです」

貴音「問題は貴方様が原因で修羅場になっているこの状況です」

P「しゅらば…」

小鳥「…」

川島さん「…」

貴音「無論すべての非が貴方様にあるわけではありません」

貴音「浮気をしていたわけでもなければ悪い遊びをしていたわけでもないのですから」

川島さん「…そうね」

川島さん「悪いのは…小鳥ちゃんの想いを知ってて彼に手を出した私だものね…」

P「ちょ!ちょっと待ってよ!」

P「どういうことだよ!」

川島さん「私はね…貴方に会ったときからすでに小鳥ちゃんの気持ちを知ってたのよ」

P「えぇ!?」

川島さん「でも…惹かれちゃったんだもの…!」

小鳥「…」

貴音(この人どんだけモテるんやろぉ)

P「瑞樹は悪くないだろ!最初に誘ったのは俺なんだし!」

川島さん「Pくん…」

貴音(もう!事態を面倒にせんといてやぁ!)

貴音「小鳥嬢の暴走は小鳥嬢に非があります」

貴音「ですが、発端は貴方様がみなに思わせぶりな…」

小鳥「もう、いいのよ」

小鳥「いいのよ、貴音ちゃん」

貴音「小鳥嬢…」

小鳥「二人とも…何も悪くないわ」

小鳥「悪いのは全部私なんだから」

貴音「小鳥嬢…」

小鳥「ごめんなさい川島さん」

小鳥「あなたは何も悪くないのに」

小鳥「惨めな自分を認めたくなくて…貴方に責任転嫁してしまって…」

小鳥「貴方が掴んだ幸せを祝ってあげられなくて…」

小鳥「本当にごめんなさい…」

川島さん「小鳥ちゃん…!」


二人は涙を流し、固く抱き合った──


P「イイハナシダナー」

貴音「ぶちころすぞこら」

後日

春香「あ、プロデューサーさんの奥さんだ」

千早「やっぱり綺麗ねー、29には見えないわ」

春香「ねー」

P「お前らなぁ…人の女房見るたびに歳を連呼すんな」

春香「あ!プロデューサーさん!キスシーンですよ、キスシーン!」

P「グゥ…!ドラマの芝居とはいえ…!」

P「あーいかん!」

P「寝取られみたいで興奮してきた!」

千早「うわ…ひきます」

P「そうは言うがな千早!」


週刊誌に撮られてちょっと話題になったりもしましたけど、

結局プロデューサーさんと川島さんはそのままゴールインしました。

川島さんはアイドルと言ってもそんなに若くないし(失礼!)、

女優活動もやっていたので、引退せずにそっちをメインにしてやっていくことになりました。


そしてその話題の中心となった川島さんとハタキ合った小鳥さんはと言うと…


小鳥「千早ちゃんの言うとおりですよプロデューサーさん!」

P「ウゲッ!音無さん」

小鳥「なんですかその反応は…」

P「い、いや~だって…」

小鳥「瑞樹さん会うたびに言ってくるんですよ!」

小鳥「ドラマで俳優と絡む度ににプロデューサーさんが激しく求めてくるって」

小鳥「毎度毎度こんな話を聞かされる私の身にもなってくださいよ!」

なんだかんだで川島さんと友達やってるみたいです。

式の時ブーケもキャッチしたし。

イイ男捕まえるんだってアンチエイジングを頑張ってます。


春香「でもすごいよねー千早ちゃん」

千早「え?」

春香「好きな人とられても友達続けられるなんて」

春香「友情も恋愛に勝るんだね」

千早「まぁ…何があってもずっと友達っていうのもうらやましいわね」

春香「私と千早ちゃんもずっと友達でいたいね!」

千早「…そうね」ニコ

小鳥「ムッ!はるちはのにほひ!」

P「矛先があっち向いた隙に逃げよう」

小鳥「あ、ちょっと!」

小鳥「と…いけないいけない。小じわができちゃうわ」

小鳥「でも瑞樹さん…また綺麗になってるなぁ」

川島さん『ふふっ、当然よ』

小鳥「瑞樹さんはアンチエイジングしてるものね」

川島さん『やっぱり、あきらめたくないでしょ?』

小鳥「私だって、負けませんからね!」

小鳥「イイ男だって捕まえて見せます!」

川島さん『そーお?期待してるわよ?』



小鳥さんのアンチエイジングははじまったばっかりだ!

最後の最後にさるった
長くなってしまったけど寝ます

付き合ってくれた人ありがとう

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