『一人の小さな温もり』(23)

小さな事故に巻き込まれてしまった春香…くじけそうな心を支えたのは、とある少年だった

春香「……えーっと、今日のお仕事は久々の野外ロケっと!!天海春香、がんばりますっ!!なんちゃって♪」

P「春香は今日も絶好調だな」

千早「おはよう、春香」

春香「あ、プロデューサーさんに千早ちゃんおはよう!今日はロケ頑張ろうね!!」

千早「えぇ、久々の春香との仕事だしとても楽しみだったのよ」

春香「えへへ、ありがとー千早ちゃん!」

本日は晴天なり!天海春香平常運転ですっ
最近お互いに忙しくて全然お話とか出来なくて…でも、今日は自由な時間ももらえるみたいだし千早ちゃんとお買い物!!
あー、お仕事も楽しみだけどお買い物も楽しみだなー!!


春香「みなさんっ!天海春香です!!」

千早「今回はとある山奥に来ています」

春香「なんかこう、探検みたいでワクワクするよね!」

千早「そうね、まるで子供の頃を思い出すわ」

春香「えっとー…山の奥にある絶品スイーツを探せ!っていう指令とのことです!」

千早「なるほど…(これ考え方によっては芸人さんの仕事にもなり得るわよね…)」

春香「さて…と、じゃあ行こうか千早ちゃん!」

千早「えぇ!」

こうして途中色々なハプニングもありながらも無事に収録は終了、私たちはプロデューサーさんに声をかけてからゆっくり山を降りていくことにしましたっ!!
プロデューサーさんたちの車で降りようって話もあったんですけど、少しでも長くお話したかったから歩いて下山しますっていって!

―――このとき、プロデューサーさんの車で下山していたらきっとこんなことには…

春香「にしても本当にこうやって二人でゆっくり歩くのも久しぶりだねっ!」

千早「そうね、昔はよく一緒だったから」

春香「えへへ、あの時はお仕事も少なかったりだったからレッスンも地方のお仕事もいっつも一緒だったよね」

千早「えぇ、それからどんどん仕事が増えてきて…」

春香「今では千早ちゃんは歌番組に引っ張りだこだもんね!!」

千早「春香だって色々な舞台とかドラマだって出演しているじゃない、私には演技なんて難しいわ」

春香「えへへ、それほどでも…それに、ほかのみんなもそれぞれ仕事が増えちゃって最近じゃ生っすかサンデー以外ではあんまりお話出来なくなった子とかもいるし…」

千早「そうね…確かに有名になってトップアイドルに近づいてきているのは嬉しいけど、昔みたいにクリスマス会や…みんな揃ってのライブやフェスも出来なくなっているわよね…」

春香「うん、嬉しいことなんだと思うけどちょっと悲しいよね…」

千早「そうね…だけど春香」

春香「どうしたの?千早ちゃん」

千早「確かに会うことは減ったけど、私たちの心はちゃんと繋がっているわ」

春香「千早ちゃん…」

千早「少なくとも私は、今でもステージに立って歌うときにあの日のみんなで歌ったステージを思い浮かべるわ。
今の私の支えになっているのは春香達よ」

春香「千早ちゃん…!!」ギュッ

千早「ちょっ…ちょっと春香!//くすぐったいわ!!///」

春香「えへへーっ!そんな感動的な言葉言ってくれたお礼っ!」

千早「もうっ…春香ったら…///」クスッ

春香「さーてと、今日はお買い物楽しんじゃおう!!」

千早「ふふっ…えぇ!」

春香「ということで全身あるのみ!!」

千早「……は!春香危ない!!」

春香「え?どうし―――」ズガガガガガ

千早「春香!?春香ぁぁぁぁぁっ!?」

春香「―――ってて…」


気がつくと、私は知らない場所で寝転がっていました

春香「……えっと…たしか私って千早ちゃんと…そうだ!千早ちゃん!?どこ!?」


辺りを見回しても誰もいない…私、まさかあそこの崖から…!?

春香「ど…どうしよう…だ…誰か人を呼ばないと…け…携帯…っっ!!」


足を動かそうとしたら凄く痛みます…
多分、足をくじいちゃったみたいです…

春香「…どうしよう…圏外だし人も来そうにないよね…」ポツッ

春香「あれ…雨が降ってきちゃった…」ザーッ


ふと近くに小さな洞穴みたいな場所があったのでなんとかその場所に移動しました…

春香「雨…強くなってきちゃったな…」ザーッ

春香「…ダメダメ、ネガティブなこと考えてたら本当に悪いこと起こっちゃうよね…」ザーッ

春香「天海春香、現在遭難中ですっ!!なんちゃって…」ザーッ

春香「……」ザーッ

春香「流石の春香さんでもこれじゃあどんよりモードですよー…」ザーッ

春香「…私…どうなっちゃうんだろう…」

春香「うぅ…プロデューサーさーん…千早ちゃーん…」

???「どーしたのっ?おねーちゃんっ」

春香「ひゃっ!?き、キミいつからそこにっ!?」

???「さっきあそこから落ちちゃったの…その怪我、おねーちゃんも落ちちゃったの?」

春香「あ、あははーっ、実はそうなんだ…」

???「じゃあ、ボクとおんなじだねっ!!」

春香「そうだねっ…よし、一緒に助けが来るまでお話してよっか?」

???「うんっ!」


ということで、私はこの子とお話をすることになりました!!

…けど、どこかで見たことあるような気がするんだよね
それに…どことなく笑顔が…

???「おねーちゃん、何のお仕事してるの?」

春香「えっとね、アイドルっていうお仕事してるんだよ!」

???「あいどる?」

春香「うん、テレビに出てお歌を歌ったりするお仕事だよ!」

???「お歌?ボク、お歌大好き!」

春香「ホント?なら一緒にお歌歌おうよ!

???「うんっ!!」

春香「……って言っても、何を歌おっか…?」

???「ボクね!歌いたいお歌があるの!!」

春香「どんなお歌かな?」

???「ボクの大好きなお歌っ!ボクから歌うね?」スーッ

???「ねー、いまー、みつめーていーるよー、はーなれーててーもー」

春香「!!…らーぶ、ふぉーゆー、こころーはずーっと、そばにーいるよー」

???「もおなーみーだーをぬーぐってわーらってー」

春香「ひとりーじゃーなーいどーんなときーだってー」

???「ゆーめーみーるこーとーはーいーきーるーこーとー」

春香「かーなーしーみーをーこえるー、ちーかーらー」

???「あーるーこおー、はてーないーみーち」

春香「うーたーおおー、そらーをこーえーてー」

???「おーもーいーがー、とどーくよーおにー」

春香「やくそーくしーよおー、まえをーむくーことー、せんきゅーふぉーすまいる」

何でだろ…名前も知らないこの子の歌声から、何かを感じそうな…

???「おねーちゃんやっぱりお歌うまいね!!」

春香「えっへん!!伊達にアイドルやってないのです!!」

???「ボクのおねーちゃんもお歌がうまいんだよっ!!」

春香「へぇー!いつか聴いてみたいなっ♪」

???「いつかきっと聴けるよっ!!」

春香「そうだといいなぁ♪」

???「そういえば、おねーちゃんのお名前はなんていうの?」

春香「私は天海春香、アイドルやってます!!ってさっきも言ってたね、えへへ」

???「あいどるのはるかおねーちゃん!!ボクちゃんと覚えたよっ!」

春香「えへへ、ありがとっ!!キミのお名前は?」

???「えっとね、あなたって意味の言葉だっておかーさんが昔言ってたんだ」

春香「あなた?んー…わかんないや」

???「あと、上のお名前にお月様が入ってる!!」

春香「お月様か…なら、月君だね!!」

???「つきくん?」

春香「呼びやすいようにあだ名をつけてみましたー♪ダメかな?」

???「ううん、はるかおねーちゃんありがとっ!」

春香「どーいたしましてっ♪」

いつのまにか私たちはすっかり打ち解けちゃって月君のお友達の話や765PROのみんなの話もしてあげましたっ!

春香「そういえば、月君のお姉さんもお歌がうまいんだよね?」

???「うんっ!!とっても可愛くて、お歌も上手で優しいんだよ!!」

春香「へぇ、とてもいい人なんだね!」

???「うんっ!!」

春香「うらやましいなー、私もお姉ちゃんが欲しいなー」

???「はるかおねーちゃんはおねーちゃんいないの?」

春香「んー、本当の家族じゃないけど本当の家族とおんなじくらい仲のいい友達がたっくさんいるよ?」

???「へぇー!」

そんな他愛もない会話をしていて結構な時間がたちました


春香「…やっぱり、全然人が来ないね」

???「もうすぐ、くるとおもうよっ」

春香「…そうだよね、ダメだな春香さんは!年上なのに月君に励まされちゃうなんて」

???「えへへ!おねーちゃんにはわらっててほしーのっ!」

春香「ありがとっ!!」

???「あ、雨がやんできたよっ!!」

春香「ホントだ!!これで助けが呼べ…あれ?足が痛くない…?」



るかーっ……はるかーっ…

春香「この声…千早ちゃん!!」

おーい…春香ーっ…どこだー…

春香「プロデューサーさんも!!みんなー!!私はここでーすっ!!!」

千早「!!今、春香の声が!!」

P「ホントか!?」

春香「ここでーす!!!天海春香!ここに在り!なんちゃって!!」

千早「春香っっ!!」ギュッ

春香「きゃっ!!…もー!千早ちゃんったら心配性だなー」

千早「心配に決まってるでしょ…あなた崖から落ちて…」

P「無事でよかった…怪我はないか?」

春香「足を少し…ってあれ?どこを打ったんだっけ」

千早「怪我がなくてよかった…もし大怪我して二度とステージに立てなくなったりしたら…」

春香「そんな、大げさだな千早ちゃんは…」

P「……春香、本当に大丈夫か?」

春香「へ?どうしたんですか?」

千早「あの高さからなら確実に大怪我していてもおかしくはないはずよ春香…」

春香「えっ…!?」

P「一体何があったんだろうか…」


千早「私…優の時みたいに…おとなしく車で下山させてもらえてたらって…」

春香「と、とりあえず私は大丈夫だから、ね?月君も一緒に…って、あれ?」

P「月君?ここにいるのは春香一人じゃないのか?」

春香「さっきまで一緒に男の子が…」

千早「…きっと、その男の子は春香を助けに来てくれたんじゃないかしら」

春香「そっか…だから足の傷も…軽傷ですんだんだね!」

P「とりあえず上に上がって事務所に帰ろう…スタッフさん達も心配していたぞ?」

春香「はいっ!!」

???「はるかおねーちゃん、また遊ぼうねっ!!」

春香「……ふふっ、うんっ!!またね!!」

千早「どうしたの?春香」

春香「ううん、なんでもないよっ♪」





ある日に私に起こったちょっと不思議な出来事

誰かと似ていて、見覚えあるような少年とであった

そうして少年はいなくなりました



春香「あなたって意味の言葉…か」

千早「本当に大丈夫?」

春香「大丈夫だよっ、千早ちゃん!天海春香絶好調です!!」


この不思議な出来事は、私とゆ…月君だけの秘密ですよっ!秘密っ!!

???「はるかおねーちゃん、また遊ぼうねっ!!」

春香「……ふふっ、うんっ!!またね!!」

千早「どうしたの?春香」

春香「ううん、なんでもないよっ♪」





ある日に私に起こったちょっと不思議な出来事

誰かと似ていて、見覚えあるような少年とであった

そうして少年はいなくなりました



春香「あなたって意味の言葉…か」

千早「本当に大丈夫?」

春香「大丈夫だよっ、千早ちゃん!天海春香絶好調です!!」


この不思議な出来事は、私とゆ…月君だけの秘密ですよっ!秘密っ!!

ということで後記

初のSS投稿作品です、文才がなく駄作臭しかしませんが暇つぶし程度に読んでいただけたら幸いです!

私としては響のSSを書きたかったのですが、案を考えると何故か春香か千早が頭から抜けないんです(笑)

余談ですが、お気づきの方もいらっしゃるとはおもいます(というか駄文すぎてほぼ隠せてない)が今回の月君はアニメにも一度出ているキャラなんです!

ということで再びご縁がありましたらこちらに投稿させていただきます!!(本家2chだとスレ立て方がわからないからとかいえない…)

ち、ちなみにSSまとめスレやアプリとかに載っちゃったりしないかなー…みたいな厚かましいこと書いて去ります。

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