幼馴染「私に何か用?」(368)

男「え、ええとね…」

幼馴染「男君、用がないのならもう行くけれど」

男「ま、待って!」

幼馴染「…何なの?」

男「そ、その…母さんが明日暇ならおいでって…」

幼馴染「そう、おばさんには申し訳ないけれども忙しいから無理だと伝えておいて」

男「あ…」

幼馴染「他に何か?」

男「い、いや…」

幼馴染「ならもう行くから」

男「…」

男「明日幼馴染忙しいって」

母「あらそうなの?せっかくご馳走しようと思ってたのに」

男「…いい加減あっちも迷惑してるからやめたほうがいいんじゃない?」

母「そんなことないわよ。あんたもたまに幼母から誘われて遊びに行くじゃない」

男「…あれももう気まずいからやめて欲しいんだけど」

母「昔からのつきあいなんだし照れくさいからってそんなこと言うもんじゃないわよ」

男「…」

母「あと買い物行くから手伝いなさい」

男「…分かったよ」

幼母って何?

男「あ…」

母「あら?幼馴染ちゃんじゃないの。おーい」

幼馴染「…おばさんこんばんわ」

母「幼馴染ちゃんも買いだし?」

幼馴染「はい、母さんに頼まれて。それとおばさん、明日行けなくてごめんなさい」

母「全然いいわよ、また次の機会にね」

幼馴染「ありがとうございます」

母「じゃあ私は向こうに行ってるから男、あんたは幼馴染ちゃんの荷物持ってあげなさい」

男「でも…」

母「じゃあよろしくね」

幼馴染「…はい」


>>7
幼馴染の母

男「…」

幼馴染「…」

男「あ、あのさ…」

幼馴染「何かしら?」

男「母さんが余計なことしてごめんね…」

幼馴染「おばさんの厚意には感謝しているわ」

男「…そう」

幼馴染「ただ迷惑していると言えばしているわね、おばさんじゃなくてあなたに」

男「…」

幼馴染「あなたといるとイライラするの」

男「…」

幼馴染「おばさんのお誘いだってあなたさえいなければ喜んで行っていたわ」

幼馴染「とりつくろうためにもあなたと話をしないといけない私の苦労も考えて欲しいわ」

男「…ごめん」

幼馴染「そうやってすぐ謝るのね。そういうとこも嫌い」

男「…幼馴染が気を悪くするならもう帰るよ」

幼馴染「一人で帰ってきたあなたを見ておばさんはどう思うのかしらね」

男「…」

幼馴染「おばさんが戻ってくるまで私の傍にいなさい」

男「うん…」

幼馴染「ここまでで大丈夫です」

母「あらそう?家まで男に運ばせればいいのに」

幼馴染「いえ、流石にそれは申し訳ないので」

母「じゃあまた今度」

幼馴染「はい、さようなら」

男「…」

母「さっきからあんたずーっと黙りっぱなしよね」

男「…それがどうしたの?」

母「そーんなに幼馴染ちゃんといるのが恥ずかしいの?ひょっとして好きなの?」

男「…そんなことはないさ」

母「ふーん」

男「…それだけは絶対にありえないから」

ギスギスしとるでぇ・・・











いいぞもっとやれ

~翌日~

男「はあ…」

委員長「どうしたのため息なんかついて」

男「幼馴染と仲良くなりたい」

委員長「あははは!何それ」

男「笑うなよ…真剣に悩んでるんだから」

委員長「あんたら前は凄い仲良かったじゃん」

男「それはそうなんだけどさ…あいつが私立の中学行ってから別々になってから気まずくなったんだ…」

委員長「小学校の頃は幼馴染あんなに落ち着いた子じゃなかったもんね。人って変わるな~」

男「…小学まで眼鏡かけて隅っこで本読んでたお前がなにを言うか」

委員長「それは言わないお約束だよ~!」

男「しかしまあどうしたものか」

委員長「よし!ここは策士委員長様にお任せしなさい!」

男「全力でお断りします」

委員長「ぶーなんだよー」

男「余計にこじれそうだからやだ」

委員長「ちっ…バレてたか」

男「何かあいつを変えるようなことあったんかな…」

委員長「たんにあんたが嫌なだけじゃないの」

男「…」

委員長「ごっ、ごめん!今のは嘘!ほら冗談だって!」

男「…ほんとにそうかもしれない」

委員長「ほっ、ほら!へこまない!」

男「…この前あいつにはっきりと俺のことが嫌いって言われたし」

委員長「あちゃー…それはそれは」

男「俺何かしたかなぁ…」

委員長「うーんとねぇ…幼馴染の前ではなんかヘタレてるイメージがあるんだけどね…」

男「そうか?」

委員長「うん!そうだよ!それだよ!良い作戦思いついた!」

男「へ?」

委員長「今から私がいうことをよーく聞いてね!ええとね―」

男「おっ、幼馴染!」

幼馴染「何かしら?」

男「俺のナウい車でホットなビーチへトゥギャザーしない?」

幼馴染「あなた車持ってかしら?」

男「親のなら…」

幼馴染「免許は?」

男「ないです…」

幼馴染「それに今春よ。泳ぐにはまだ早いと思うけど」

男「はい…」

幼馴染「他になにかあるかしら?」

男「なにもありません…」

幼馴染「ならもう行っていいわよね」

男「はい…」

男「ダメじゃん!」

委員長「あちゃー駄目だったかー」

男「なんだよ!他人事かよ!」

委員長「いやいやごめんごめん」

男「どうすんだよ…余計気まずくなっちまったじゃねえかよ…」

友「うーっす何してんだ?」

男「よう友…」

委員長「じつはかくかくしかじかというわけでして」

友「ふむふむ…よりかっこよくみせるためにはか…」

委員長「なんか良い案ない?」

友「俺に任せておけ―」

男「おっ、幼馴染!」

幼馴染「…何かしら?」

男「フッ…今日は風が騒がしいな」

幼馴染「そうね」

男「ぐわああああああああっ!静まれ俺の右腕!」

幼馴染「どうかしたの?」

男「…ふぅ、危なかった。危うく力が暴走してお前を傷つけるところだった」

幼馴染「何の力かしら?」

男「えーと…」

幼馴染「それとあなたは急に叫び出す頭のおかしい人だったの?」

男「いえ…」

幼馴染「…相手してられないわ」

男「…」

男「ダメじゃないか!」

友「そりゃそうだろ」

男「分かってて行かせたのか!?この野郎…」

委員長「しかしアレだね、男君も相当焦ってるね」

友「お前幼馴染のことが好きなの?」

男「そういうんじゃなくてさ…昔みたいに仲のいい悪ガキみたいな関係に戻れたらなって思うんだ」

委員長「ふーん…なら昔みたいに接すればいいじゃない」

友「気さくに話しかけてくれば?」

男「それが…その…なかなか恥ずかしくて」

友「仲良くしたいのかしいたくないのかどっちなんだか」

男「はあ…」

委員長「よし!私が探りいれてくる!」

友「よっしゃ行って来い」

男「いっ、いやいいよ」

委員長「まっかせとけーい!」

友「まあここは委員長にやらせておけよ。進展あるかもしれんだろ?」

男「うん…」

委員長「幼馴染!」

幼馴染「何かしら?」

委員長「男のことどう思ってるのっ!?」

幼馴染「…いきなり何?」

委員長「いやちょっと気になって」

幼馴染「…そうね、昔は好きだったわ。今は嫌い」

委員長「へーそうなんだ」

幼馴染「もしかしてあなたは男に頼まれてそれを聞きに来たの?」

委員長「いいいいいいいいいやそんなことあるわけないじゃないっすかー」

幼馴染「…そう、男に伝えといてくれない?」

委員長「?」

幼馴染「もう私に話しかけてこないでって」

委員長「りょーかい!」

男「どうだった?」

委員長「もう2度と話しかけて欲しくないくらい嫌いだって」

友「おっ、おい男!窓から飛び降りようとするなっ!」

男「死にたい…俺がなにをした」

委員長「ドンマイ!男!良い人でもみつければいいよ!」

男「もうやだ…」


男「なら良い人紹介してくれよ…」

委員長「ここにいるではないですかー!」

友「え、どこだ?」

男「全然分からん」

委員長「ひどいなあもう!親友悪友恋人姉妹役なんでもござれですよ」

男「あーはいはい」

委員長「というわけで二人とも、今度の週末この前できたとこのスイーツを食べに行こう!」

男「へいへい」

友「りょーかい」

委員長「それに幼馴染も誘えばいいんじゃない?」

男「…」

委員長「幼馴染ー!週末ひまー?」

幼馴染「ごめんなさい」

委員長「りょうかーい!」



友「どうだった?」

委員長「ダメでした」

友「はあ…他に誰か誘っていくか?」

委員長「なら声かけてみるよー」

男「…任せた」

~休日~

男「うーっす、友は?」

委員長「ドタキャンしおったあいつ…」

委員長「んじゃれっつごー!」

男「今日行くのってどんなとこ?」

委員長「ケーキのバイキング」

男「へーそんなとこあるんか」

委員長「ふふふ…朝飯も抜いてきたし今日は食べるぞ…ふふ…ふふふふ」

男「太るぞ」

委員長「いいですよーだ」

続きはよ

委員長「男君!これ美味しいよ!」

男「もうおなかいっぱいです」

委員長「え~美味しいのに」

男「…ほんと変わったよな」

委員長「だからそれはいわないでって」

男「中学で何があったんだ?」

委員長「運動部に入ったらこの有様でして」

男「なーるほど。もう大人しい文学少女に戻る気はないんだ」

委員長「本は今でも好きだよ~」

男「変わるきっかけなんて人それぞれだよな…」

委員長「男君は昔がどんなんだったか私知らないな」

男「小学校の頃は全然話さなかったもんね」

委員長「幼馴染と凄い仲いい記憶しかないなあ」

男「…多分あいつも俺も今よりもっと元気だったと思う。今の委員長みたいに」

委員長「例えが不適切です!訂正することを要求します!」

男「そうそうそんな感じ」

委員長「しっかしそれがなんでこんなひねくれた子に育っちゃったのかねえ…」

男「うるへー」

委員長「それに幼馴染が変わったことも気になる」

男「…」

委員長「ここで私の情報収集能力を発揮するべきなのでは」

男「勘弁してくださいマジで」

委員長「えー!大丈夫だよ」

男「破滅の未来しか見えない。ってかあいつも知られたくないことだってあるだろうし」

委員長「つまんなーいの」

男「まあ気にするようなことでもないさ」

委員長「ぶー」

男「…そろそろ出ようか」

委員長「うん」

委員長「今日はおいしかったねー!次は友も首輪つけて引っ張ってこよう!」

男「犬耳もちゃんとつけておくか」

委員長「んじゃまたねー!」

男「あいよー」

男「…ほんと元気だな」

幼馴染「随分と仲がいいのね」

男「うわっ!おっ、幼馴染!?」

幼馴染「なにもそんなに驚くことはないじゃない」

男「いつからいたんだ?」

幼馴染「ほんのついさっきよ」

男「そ、そうなんだ…」


幼馴染「あんな子が好みだったのかしら?」

男「べっ、別にそういう関係じゃないよ」

幼馴染「あら?傍から見ればカップルのようだったけれど」

男「きょっ、今日友と委員長と3人で遊ぶ約束しててさ!それで友が急にこれなくなって…」

幼馴染「都合よく来なかったって訳ね」

男「…幼馴染こそ今日は何してたんだよ」

幼馴染「あなたに言う必要があるのかしら?」

男「言わなくてもいい理由もあるか?」

幼馴染「…そうね。私も今日はデートみたいなものかしら」

男「デっ、デートっ!?」

幼馴染「そうよ」

男「だっ、誰と!?」

幼馴染「あなたの知らない人」

男「おっ、お前と付き合うなんてよっぽどの変わりものだな」

幼馴染「あなたに言われたくないわ」

男「くっ…」

幼馴染「いつもよりずっと強気ね。何かあなたをそうさせることがあったの?」

男「なにもないよ!別にお前の相手なんてどうでもいいさ!」

幼馴染「普段もそれくらい威勢が良ければいいのに」

男「うるさいっ…もう帰る」

幼馴染「なら一緒に帰りましょうか」

男「一人で帰るっ!」

~翌日~

委員長「おっはよー」

友「おはよう、ごめんなー昨日は行けないで」

委員長「大丈夫、次は首輪着けて行くから」

友「首輪っておい」

男「おはよう…」

委員長「おはよう!…なんか元気ないね」

友「なんかあったか?」

男「なんでもないよ…」

委員長「ほんとに?」

男「うん…」

友「まあお前がそう言うならいいけど…」

幼馴染「おはよう男君」

男「っ…」

幼馴染「あいさつも返せないのかしら?」

男「…」

幼馴染「まあいいわ。うちの親が今日あなたに夕食を誘いたいみたいだけど」

男「…行かない」

幼馴染「分かったわ。そう伝えておく」

男「…」

委員長「あらら…フラグをバッキバキですな」

友「誘いくらい受ければよかったじゃねーか」

男「もういいんだ」

委員長「へ?あんなに仲良くしたいしたい言ってたのに?」

男「もう諦めた。あっちの態度に問題があるんだ!」

友「…そうおもうんならまあいいけど」

委員長「ほんとにそれでいいの?」

男「うん…」

委員長「よし!なら今日は3人でご飯食べに行こう!」

友「さんせーい」

男「…分かった」

~放課後~

友「委員長、誰か友達の女の子しょうかいして」

委員長「うーん…どんな子がいい?」

友「可愛い子」

委員長「じゃあ私で決まりだね」

友「ないわ」

委員長「そんなこと言う人には紹介なんてしてあげません」

友「世界で一番美しい委員長様どうか私に可愛い子を紹介してください」

男「…俺にもだれか紹介してくれよ」

委員長「えっ!?」

男「やっぱり彼女欲しいよな、友」

友「ああ、だからもてない俺らに出会いをください」

委員長「かっ、彼女なんていいものじゃないよ!」

友「なんでお前が言うんだよ」

男「頼むっ!この通りだ」

委員長「え、ええと…私が特に仲いい子だったら大丈夫…かな?」

友「よっしゃ!流石話の分かる委員長だ」

委員長「ふっ、二人に紹介しないとダメかな?」

男「もちろん」

委員長「あうう…いきなりはまずいからとりあえず友達として…」

友「で?誰になるんだ」

委員長「…地味子とお嬢様」

友「マジで!?」

新キャラキタ━━ヽ(≧∀≦) |ズ|バ|ッ|と|三|振|毎|度|あ|り|っ|!|(≧∀≦)ノ━━!!!

男「地味子さんは分かるが…お嬢様さんって誰だ?」

友「ほら2組のあのすっげー可愛い子」

男「…?見たことないな」

友「よっしゃ!持つべきものは友人だな」

委員長「でっ、でもあんたらじゃ相手にされないかもよ…?」

友「知るかっ!当たって砕けろだ」

男「で、どっちを紹介してもらえるんだ?」

委員長「とりあえずじゃあ…男は>>75で」

お嬢様

男「あい了解」

友「なんでだよ!俺だってそっちが…」

委員長「あんたは性格的に無理だわ」

委員長(それにお嬢様なら男の相手なんかしないだろうし…)

男「んじゃ今度楽しみにしとくわ」

友「うう…」

委員長「おっけー!任せといて!」

AA間違えた・・・

男「んでいきなり二人きりで遊んで来いってどういう神経してんだよあのアホ」

お嬢様「あ、あの…」

男「ごめんお嬢様さんいきなりこんなことになって」

お嬢様「いっ、いえ大丈夫ですけど…」

男「全部あのアホ委員長が悪いから」

お嬢様「はあ…」

男「んじゃ行こうか…っていってもどこに行くか」

お嬢様「…」

男「どこか行きたいとこある?」

お嬢様「いえ…特には…」

男「じゃあえーと…」

お嬢様「…」

男(幼馴染を見返すために彼女作ろうと思ったが…こんな面倒なことになるとは…)

男「じゃあ適当にぶらぶらしようか」

お嬢様「はっ、はい…」

男「お嬢様さんって委員長と知り合いなの?」

お嬢様「はい、1年の頃お世話になりました」

男「面倒見が良いようには見えないけどなぁ…」

お嬢様「そんなことないですよ、凄く優しい方です」

男「結構意外なとこもあるんだな」

お嬢様「はい…」

男「…」

お嬢様「…」

男(会話がもたない…)

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!本当はこれが貼りたかったんだけどな

男「中学とかはどこ出身なんだっけ?」

お嬢様「ええと、~中学です」

男「あれ?てことは幼馴染と一緒?」

お嬢様「はい。男さんは幼馴染さんと知り合いなのですか?」

男「昔からの腐れ縁でね…今はあんまりしゃべらないけど」

お嬢様「そうなんですか」

男「あいつ、中学の時は今みたいに落ち着いた感じだったのか?」

お嬢様「いえ、入学当初は凄く快活な方でした」

男「なんで今みたいになっちまったんだ?」

お嬢様「詳しくは分からないのですが…周囲が皆おとなしい子ばかりでしたから…そのうち感化されたのかも」

男「ふうん…」

お嬢様「幼馴染さんのこと…気になりますか?」

男「まあ…なんだかんだで大切な友達だし」

お嬢様「昔からの友人なんて羨ましいですね」

男「そんないいもんじゃないよ。久しぶりに会ったらあったでぎすぎすしちゃうし」

お嬢様「それでも羨ましいです」

男「俺は人を冷たくあしら幼馴染よりお嬢様さんみたいな可愛くて落ち着いた友達が欲しかったよ」

お嬢様「そっ、そんなことないです!可愛いだなんて…」

男「むしろ知り合いになれただけでも天にも昇る気持ちです」

お嬢様「はっ、はい…」

男「今日はごめんね。本当にぶらぶら歩いただけだったし」

お嬢様「いえ、男さんとおしゃべりできてとっても楽しかったです」

男「今度委員長を叱っておくから」

お嬢様「ふふ…ほどほどにしておいてくださいね」

男「それじゃあまた」

お嬢様「はい、また次の機会に」

男「…」

男「ふう…疲れた」

幼馴染「あれだけ可愛いこといながらため息だなんて良い身分ね」

男「おっ、幼馴染!?」

幼馴染「こんなところで会うなんて奇遇ね、男君」

男「何してんだよ…」

幼馴染「デートの帰りよ。それよりこの前のあの女から乗り換えるのが早いわね」

男「だから委員長はそういうのじゃないって」

幼馴染「ならお嬢様とはどういった関係?」

男「…俺が委員長に頼みこんで紹介してもらった」

幼馴染「…」

男「っていうかお前には関係ないだろ」

幼馴染「関係あるわ。あの子は私の大切な友達だもの。あなたなんかに渡すわけにはいかないわ」

男「…」

幼馴染「あの子を狙う男なんて星の数ほどいるわ。どうせ相手にされないわよあなたなんて」

男「はいはいそうですか」

幼馴染「だから手を引きなさい」

男「俺の勝手だ。もう帰る」

幼馴染「…」

~翌日~

委員長「おっ、男君!昨日はどうだった…ってあいた!なんで叩くの?」

男「いきなり呼び出されて女の子と二人っきりにさせられた俺の気持ちも考えろ」

委員長「う~…ってことは失敗したの?お嬢様に聞いてはっきりしたことは分からなかったし…」

男「てきとーにしゃべっておしまいだよ。機会があれば今度は俺から誘う」

委員長「むう…」

男「友はどうなったんだ?」

委員長「さあ?」

友「おうっ!おはよう二人とも」

男「うーっす、どうだったんだ?」

友「いや~地味子ちゃんすげえ良い子!多分あの子どストライクだわ」

男「もういったのか?」

友「いや、次のデートにまでこぎつけただけだ」

男「くっそ羨ましい…」

友「お前はどうだったんだ?」

男「てkじとーにしゃべって進展なし」

友「まあ残念だな。賭けるか?」

男「…さきに出来た方が1週間飯奢ってもらうてのはどうだ」

友「よしきた覚悟しとけよ」

委員長「あうう…」

男「よーしこうなったらもっと積極性を…っていてもこの前の調子じゃダメだな…」

委員長「わっ、私が勝負に勝たせてあげよーか?」

友「ご飯たべたいからって加勢すんなよ」

委員長「そっ、そんなんじゃ…」

男「委員長も紹介とかいらんのか?」

委員長「遠慮しとく…」

男「さてと…どうしたものか」

お嬢様「あっ、あの…」

男「お嬢様さん、どうしたの?うちのクラスにまで来て」

お嬢様「ええと…この前はありがとうございました」

男「いえいえこちらこそ」

お嬢様「それで…その…」

男「?」

お嬢様「今度よければまた…一緒におしゃべりでも散策でもその…」

男「喜んで!是非いかせてください!いやむしろこっちからお願いしようと思っていました!」

お嬢様「ほっ、本当ですか!?良かった…」

男「一応連絡先教えとくからいつでも連絡して」

お嬢様「はい…男さんのアドレス…電話番号」

幼馴染「そいつだけはやめておきなさい」

男「幼馴染…!?お前いきなり何を言ってるんだ?」

幼馴染「男は黙ってて、私はお嬢様に話があるの」

お嬢様「…?」

幼馴染「その男は最低な人間よ」

お嬢様「そっ、そんなことないです!」

幼馴染「いいえ、約束を守らないただの屑よ」

お嬢様「約束…?」

幼馴染「あなたにアプローチを仕掛ける前は委員長と二人きりでデートしてたわ」

男「あれは違うって言ってるだろ!共も来る予定だったんだから!」

幼馴染「本当の事かしら?…まあいいわ。忠告はしておいたから」

お嬢様「…」

幼馴染「じゃあねお二人さん」

お嬢様「…」

男「…一応委員長と一緒に遊びに行ったことは事実だよ。けどそんなんじゃない」

お嬢様「…私」

男「気になるなら友と委員長に確認とってもらえばいい」

お嬢様「…私は全然幼馴染さんが言うことは気にしていません」

男「そう、なら良かった」

お嬢様「はい、これからもっともっと男さんと仲良くなってから自分で判断します」

男「そいじゃよろしく。早速だけど今度の祝日暇ならどこか出かけようか」

お嬢様「はい…喜んで」

男「ごめーん待った?」

お嬢様「いっ、いえ。そんなことはないです」

男「今日はあれこれ考えてきたけど…お嬢様さんの希望は?」

お嬢様「ええと…ごめんなさい。男さんと一緒にいれるだけで頭が一杯で…」

男「ならこの前みたいに気ままに歩こうか」

お嬢様「はい…」

男「…あれから幼馴染に何か言われなかった?」

お嬢様「いえ…特には」

男「…なら良かった」

お嬢様「あの…聞いてもいいですか?」

男「何を?」

お嬢様「幼馴染さんとはどのような関係だったのですか?」

男「…」

お嬢様「いっ、嫌なら別に構いません」

男「…家が近所でさ、親同士が仲良くて…幼稚園の頃からの付き合いだったかな?」

男「昔は本当によく一緒に遊んだ。近所じゃ割と有名な悪ガキだったかも」

お嬢様「…そうなんですか」

男「んで仲良くやってたんだけどあいつが全寮の女子中学に行ってそこから交流は高1までぱったり。たまに帰ってきても会えないことが多かったし」

お嬢様「高校に入って会った時はどうだったんですか?」

男「別人かと思った。昔殴り合った親友だとは到底思えなかったなあ…それなのに親は昔みたいな付き合いをしてさ…」

お嬢様「…」

男「それで余計気まずくなって…今じゃ冷戦状態」

お嬢様「この前は軽々しく羨ましいなんて言ってしまいましたけど…大変なんですね」

男「まあ…最近は特に関係が悪化してるような気もするけど…」

お嬢様「なんだかすみません…」

男「なんでお嬢様さんが謝るのさ。謝るのはあいつのほうだよ」

お嬢様「でも…」

男「気にしないでいいよ。お嬢様さんはあいつとどんな感じだったの」

お嬢様「ええと…凄く優しくしてもらいました…寮では右も左もわからない時に面倒を見てもらったり…」

男「…」

お嬢様「だから…幼馴染さんが男さんのことを悪く言うのが信じられないんです」

男「まあ…昔からの知り合いの方が悪く言えるんじゃないの?」

お嬢様「そうでしょうか…?」

男「たぶん」

男「はいこれであいつの話はもうおしまい」

お嬢様「はい…」

男「そういやお嬢様さんってケーキバイキングのお店知ってるかな?」

お嬢様「ええと…委員長さんが絶賛してたような」

男「口に合わないかもしれないけど行ってみる?」

お嬢様「是非行きたいです!」

男「なら行こうか。気まずい話題の口直しに」


~1カ月後~

友「最近どうよ」

男「大分親密になってきたと思う。一緒に帰ることも多くなったし」

友「どちらもいよいよ大詰めってところか」

委員長「うう…紹介なんてしなけりゃよかった…」

男「次一緒に出かけるときあたりにいってみようと思う」

友「なら俺もそうするか」

男「頑張れよ」

友「おまえこそへまするなよ」

男「ああ」

やあ (´・ω・`)

ようこそ、バーボンハウスへ。

このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。

うん、「バイト」なんだ。済まない。

仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。

でも、このキーワードを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない

「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。

殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい

そう思って、このキーワードを作ったんだ。

じゃあ、注文を聞こうか。

再開する時間だけ教えてくれ

>>137
実はバイト00:30までなんだ (´・ω・`)
残ってたら明日2コマだし頑張る

面倒臭いから全部コピペ

           奇蹟のカーニバル
         開     幕     だ

       n:       ___      n:
       ||    / __ \    .||
       ||    | |(゚)  (゚)| |    ||
      f「| |^ト    ヽ  ̄ ̄ ̄ /   「| |^|`|
      |: ::  ! ]      ̄□ ̄     | !  : ::]
      ヽ  ,イ  / ̄ ̄ハ ̄ ̄\  ヽ  イ

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