やよい「あれ?……べろちょろがない」(127)

やよい「うぅー……どこいっちゃったんだろう」キョロキョロ

P「ん?どうした、やよい」

やよい「あっ、プロデューサー。あの…べろちょろがどっかいっちゃって…」

P「ちゃんと探したのか?」

千早「別な場所に置いたのを勘違いしてるとかじゃないのかしら?」

やよい「衣装合わせの前にたしかにここに置いたはずなんです…」

やよい「どうしよう…。あれがないと、今日みんなのごはん買えなくなっちゃいます…」

P「何かのはずみでどこかに落ちちゃったのかもしれないし、もう一回よく探そう、やよい。俺も手伝うからさ」

春香「私も手伝うよ、やよい!大丈夫!すぐみつかるよ」

やよい「…ありがとうございます。うぅ…早く見つけないと、タイムセールが…」



書きため途中まで。変なとこあったら教えて。初SS。

亜美「あれ→どったの?」

真美「むむむ!何か事件ですかな!?」

律子「いくら給料が安いからって事務所で地見屋しないでくださいよ、プロデューサー」

P「ちがうよ!給料は安いけど、ちがうよ!!」

P「やよいのべろちょろがどっかにいっちゃったんだよ。どこかに落ちてると思うんだけどな」

やよい「あれがないと困ります…うぅ…」

P「亜美と真美は帰り支度がすんだんなら、さっさと帰れよー。もう遅いからなー」

真美「事件と聞いて、帰れないYO!兄ちゃん!」

亜美「亜美たちに流れる探偵の血がそれを許さないだYO!兄ちゃん!」

P「その話は明日にでも聞くから、早く帰れ」

真美「ちょっとは聞いてよ!」

春香「まぁまぁ、まだ事務所に残ってる人たちで探そうよ。みんなで探せばすぐにでてくるからね、やよい」

千早「そうね、みんなで探してみましょう」

P「よし、じゃあ、もう遅いしさっさと見つけちまおうか」

やよい「うぅ…、ありがとうございます、みなさん…」

― 一時間後―

千早「全然見つからないわね」

P「これだけの人数で探せば、すぐ出てくると思ったんだけどな…」

やよい「ごめんなさい、みなさん…。こんなに手伝ってもらっちゃって…」

やよい「うぅ…、べろちょろ…。せっかく春香さんに作ってもらったのに、なくすなんて…。春香さん、ごめんなさい」

春香「そんな!やよいのせいじゃないって、気にしないでよ!ほ、ほら!ソファーの下とか誰か探した!?もうちょっと探してみようよ!」

亜美「えー、でもこんなに探したのにないんだよ→」

真美「もしかして、誰かに盗られちゃったとかじゃ…」

「!?」

律子「コラ!そんなわけないでしょ。誰かが盗っただなんて、冗談でも言うもんじゃないわよ」

P「律子の言う通りだ、仲間をそんなふうに疑うもんじゃない」

やよい「そんな人はいませんよ!きっと私がどこかに落としたりしちゃったんです…」

真美「じょ、冗談だよ!そんなに怒んないでよ→」

P「とりあえず、今日は遅いし、明日また探そう。やよいにはとりあえず俺がお金を貸すからさ」

やよい「で、でも…、そんなのプロデューサーに悪いですし…」

P「気にするな、やよい。明日べろちょろがでてきたらすぐ返してくれればいいからさ」

やよい「うぅ…す、すみません、プロデューサー」

P「気にするな」

律子「そうですね、もうだいぶ遅くなっちゃいましたしね。それに探し物は忘れたころに出てくるって言うし、明日にはあっさり見つかるわよ」

春香「そ、そうだよ!明日になったら、ひょっこり出てくるよ!」

やよい「そ、そうですよね!?」

千早「えぇ、だからあまり心配しないで、高槻さん。明日は事務所のみんなにも知らせて、探してもらいましょう」

P「よし、今日のところは帰るぞ。送ってくから準備しろ、な」

やよい「…はい」

―翌日―

やよい「あ、ありましたー!!!ありましたよ!プロデューサー!!べろちょろが見つかりましたーーー!!!」

P「お!!ホントか!?よかったな、どこにあったんだ?」

やよい「うっうー!この棚の足下にありましたー!」

P「確かにそんなところに落ちてたんじゃ、見つかりにくいかもな」

亜美「よかったね!やよいっち!」

真美「兄ちゃん、昨日そのあたりは探したって言ってたのに→。ちゃんと探してよね!」

P「すまなかったな。ちゃんと見たと思ったんだけどな」

やよい「大丈夫ですー!ちゃんと今日見つかったんですから!みなさん、ありがとうございます!あとで春香さん達にもお礼を言わなきゃ!」

律子「よかったわね、やよい。念のためだけど、一応中身は確認しておきなさいね」

やよい「はーい!!」










やよい「」

べろちょろに中出し…

P「ど、どうした、やよい?」

やよい「中身が…、べろちょろにいれてたお金が…」

P「ま、まさか、無くなったのか!?」

やよい「ど、どんぐりと葉っぱになってます…」

P「」

律子「」


P「こ、これは…」

亜美「間違いないYO!これはタヌキの仕業だよ!!」

真美「もしくはキツネの仕業かも!!」

やよい「そ、そうなんですか!?」

律子「あんたたち、そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!やよいもそんなこと信じないの!」

P「ま、まさか…事務所の誰かが…」

ガチャ

響「はいさーい!お、プロデューサー、いいところに!聞いてくれよ、昨日自分に新しい家族が増えたんだぞ!名前はたぬ吉って言って…」

P・律子「「!!!??た、たぬきの仕業じゃーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」」

亜美「響ちん…」

真美「…そういえば、前に動物たちの餌代が大変だって……」

P「響…、見損なったぞ。やよいのお金を盗んだ上に、葉っぱを入れて動物のせいにしようだなんて」

響 「な、なに!?なんなのさ!?お金って何のことさ!!?」

律子「白状するなら、早い方がいいわよ」

響「なんだか分からないけど、自分じゃないぞ!やよいのお金を盗むなんてするわけないじゃないか!?」

あれ?あみまみってひびきのこと、ひびきんだっけ?


P「お金の代わりにべろちょろに入ってたどんぐりと葉っぱが証拠だ!たぬ吉のせいにして、言い逃れようとしたんじゃないのか!?」

響「し、知らないぞ!!」

P「お金に困ってたんじゃないのか!?」

響「たしかに動物たちの餌代は大変だけど、事務所の仲間のお金に手を付けるまねなんかしないぞ!自分そんなに落ちぶれてないぞ!!」

P「だったら、たぬ吉がやったとでも(ry



やよい「ひ、響さんはそんなことしません!!」

響「や、やよい…」

やよい「響さんがお金盗む訳ないじゃないですか!?他の人たちだってそうです!事務所の誰かがお金を盗むなんてするはずないです!!だ、だから、こんな風に誰か疑ったりするのはやめましょうよ…」グス…グス…

P「……」

律子「……」

響「うぅ、やよい…」

亜美真美「やよいっち…」

P「そうだな、やよい。響だって証拠もないしな。俺だって、こんな犯人捜しみたいなことはいやだ。…でもな、やよい、お金が盗られたりするのは、見過ごせないよ。盗った奴にはプロデューサーとして、いや、一人の大人として、俺はちゃんと叱らないとならないよ」

やよい「そ、それはそうですけど…!でも、そんな犯人捜しだなんて…。あ!そ、そう!たぬ吉の仕業です!きっとそうです!!もう!めっですよ、たぬ吉!」

P「だからな、やよい。それは(ry

やよい「わ、わたし、もう帰ります!今日はレッスンだけですし!す、すみません、プロデューサー!失礼します」ガチャ

P「あ!おい、待て、やよい!」

真美「行っちゃった…」

P「はぁ…」

律子「まぁ、今日のところはそっとしておいてあげましょう。明日やよいともう一度話し合ってみましょう。ところでやよいは今日の夕食はどうするつもりなのかしら?」











響「……………………………ククッ」

やよい「うぅ……。プロデューサーはひどいです、事務所のみんなを疑うだなんて…。きっと、絶対そんなことする人はいません…」グスグス

やよい「……あ!どうしよう…べろちょろに入ってたお金、葉っぱになっちゃった…。こんなに葉っぱがたくさんあっても、もやしは買えないですよね…。これじゃあ、今日のもやし祭りも……うぅ……」グスグス

やよい「………」

やよい「………?」

やよい「………あ、あれ?ここどこだろう??」キョロキョロ

やよい「いつのまに、わたしスーパーなんて入ったんだろう…。今日は何も買えないのに…」

やよい「頭の上に葉っぱ乗せてるひとばっかり…?なんでのせてるんだろう…・」

やよい「え!?レジにいるお客さんがみんな葉っぱで買い物してる…。もしかして……」

やよい「ただいまー!」

長介「おかえり、姉ちゃん。今日は早かったね」

やよい「長介!今日のもやし祭りは中止だよ!」

長介「な、なんでだよ!?浩司たちだって楽しみにしてたんだぞ!」

やよい「うっうー!今日はなんと謝肉祭だよーー!!!」ウッウーウッウーウッウー

長介「qあwせdrftgyふじこlp」バタン

―翌日―

やよい「うっうー!おはようございまーす!!」

P「!!」

P「やよい、昨日はすまなかったな。だけど、聞いてほ(ry

やよい「プロデューサー、昨日は勝手に帰ったりして、すみませんでした!今日はわたし、昨日の分までがんばりますね!」

やよい「あ!今日は伊織ちゃんとグラビアのお仕事でしたよね!伊織ちゃん、がんばろうね!」

伊織「え、ええ…」

やよい「じゃあ、いってきまーす!」ガルーン

伊織「ちょ、ちょっと待ってやよい!」

P「あ!やよい…。ど、どうしたんだ、一体…」

―撮影後―

やよい「……!?」

伊織「?どうしたの、やよい」

やよい「……何でもないです!それより、伊織ちゃん、今日もすっごくかわいかったよー!ハイ、タッーチ!」

伊織「あ、ありがとう、やよい」タッーチ

伊織「ねぇ、今日プロデューサーから聞いたのだけれど、昨日べろちょろの中身が葉っぱになってたって…。その、昨日は大丈夫だったの?ごはんとか。長介たちの夕飯のお金も入ってたんじゃないのかしら?」

やよい「うっうー!大丈夫ですー!昨日はもやし祭りの日だったんですけど、なんと謝肉祭になったんですよー!」

伊織「へ?謝肉祭?お金はどうしたの?それに、こう言ったら悪いけど、やよいの家ってそんなに余裕は…」

やよい「それは秘密ですー!伊織ちゃんにも教えられません!うっうー!」

やよい「あ!今日は直帰してよかったんですよね?伊織ちゃん、ごめんね!今日はわたし早く帰らなきゃならないから、またねー」

伊織「え、えぇ…気をつけてね、やよい」

やよい「はーい。また明日ー!」タッタッタッタ











伊織「……」

やよい「………」

やよい「………今日はべろちょろの中身が見たことないお札になってます」

やよい「でも、伊織ちゃんに言ったら、きっとプロデューサーたちと犯人捜し、またはじまっちゃうし…」

やよい「こども銀行のお札か何かなのかな…。ペリカ?って読むんでしょうか…」

やよい「こども銀行でも、これだけたくさんあると、なんだかお金持ちになった気分です!うっうー!」

やよい「今日は昨日の残り物で夕飯は済みそうですし、きっと明日にはべろちょろの中身も元に戻ってるはずです!」

やよい「はやく帰って、みんなのご飯つくらなきゃ!」テッテッテッテッゴテッ

やよい「はわ!?いたたた…。あれ…?なんか穴に落ちちゃったみたいだけど、ここは…」

やよい「ただいまー!」

長介「おかえり、姉ちゃん。今日も早いね」

やよい「長介!今日の謝肉祭の後夜祭は中止だよ!」

長介「な、なんでだよ!?浩司たちだって楽しみにしてたんだぞ!」

やよい「うっうー!今日はなんと焼き鳥を崇める会だよーー!!!」ウッウーウッウーウッウー

長介「ありがてぇ…!ありがてぇ…!」バタン

―翌日―

やよい「うっうー!おはようございまーす!!」

P「!!」

P「やよい、べろちょろの話なんだがな、昨日みんなでいろいろ話し合っ(ry

やよい「プロデューサー!今日はわたし番組の収録でしたよね!がんばってきますね!」

P「あ、あぁ…。いや、そうじゃなくて、俺の話を聞いてくれ!やよい!」

やよい「いってきまーす!」ガルーン

P「あ!お、おい!やよい!!」

P「……いっちゃった」

律子「ちょっと、プロデューサー殿!今日こそはやよいとべろちょろの話するんじゃなかったんですか!?」

P「それはそうなんだが…。なんだか、やよいの勢いに押されてしまって…。その、すまん」

律子「しっかりしてくださいよ!大事なことなんですから!あとでやよいを迎えに行って、今日はちゃんと話し合えるようにしてください!」

P「あぁ、もちろんだ!」

律子「ところで今日、小鳥さんは見てないですか?」

P「音無さん?そういや、昨日の午後から見てないな…。どうしたんだろう」

律子「困りましたね。お願いしたい書類があったんですけど…」








雪歩「………コトリハギセイニナッタノダ……ギセイノギセイニナ……」

真「え?何か言った、雪歩?」

雪歩「ううん、なんでもないよ!まことちゃん」

―収録後、楽屋―

やよい「…はぁ、今日はなんだかうまくいかなかったな。プロデューサーは朝何を言おうとしてたんでしょう」

やよい「なんだか顔合わせづらいし…。今日も事務所には寄らないで帰ろう…」

やよい「!?」

やよい「今日もべろちょろの中身が…」

やよい「今日は真っ黒いカードが一枚だけ…。何なんでしょう、このカード」

コンコン

やよい「あ!はい!どーぞ!」

ガチャ

P「お疲れ、やよい」

やよい「ぷ、プロデューサー!?」

P「収録少し見させてもらったけど、今日は調子悪かったみたいだな。大丈夫か?」

やよい「…は、はい」

P「…まぁ、その、朝の話なんだがな、少し聞いてほしい」

やよい「……」

P「べろちょろに入ってたお金の話でな、事務所のみんなにも話を聞いてな、それで…」

やよい「……それで、また犯人捜しですか?」

P「へ?」

やよい「そうやって、また犯人捜しして、事務所のみなさんを疑って、私そんなのいやなんです!!」

P「いや、やよい!そういう訳じゃ」

やよい「そうやって、仲間を信じられないプロデューサーなんか大っ嫌いです!」フルフル

P「だから、そうじゃなくってだな」

やよい「もう知りません!!」

ガチャ!バンッ!テッテッテッテ

P「あ!待て!やよい!俺の話を聞け!」


P「……また、行っちゃったよ」

やよい「……」

やよい「……わたし、プロデューサーにひどいこと言っちゃった」グス

やよい「プロデューサー、本当は何が言いたかったんでしょう…」グス



やよい「……あれ?また、いつのまにか知らないスーパーに」

やよい「なんか、見たことない食材ばっかりです…。なんだか英語ばっかり書いてあるし…。どんな食べ物なんだろう…」

やよい「ただいまー!」

長介「おかえり、姉ちゃん。最近、早いね」

やよい「長介!今日のポテチ降誕祭は中止だよ!」

長介「な、なんでだよ!?浩司たちだって楽しみにしてたんだぞ!」

やよい「うっうー!今日はなんといくらフェスティバルだよーー!!!」ウッウーウッウーウッウー

長介「姉ちゃん、なんだかこのいくら黒いけど…。それにパッケージにキャビアって…」

やよい「きっと高級ないくらは黒いんだよー!ほら、うちの事務所だって、一番えらい社長が一番黒いし!」ウッウーウッウーウッウー

長介「まじかよ!知らなかったぜ…!」バタン

―翌日―

やよい「うっうー!おはようございまーす!!」

P「!!」

やよい「今日は確かレッスンでしたよね!さっそく行ってきま」

ガシッ

やよい「!?」

貴音「捕まえましたよ、やよい」

やよい「た、貴音さん!?」

貴音「今日こそは話を聞いてみたらどうですか?」

やよい「……で、でも」

P「悪いようにはしない、話を聞いてくれないか、やよい?」

貴音「大丈夫ですよ、やよい」

やよい「……はい」

やよい「へ?べろちょろの中身があった?」

P「すまん!やよいが最初にべろちょろを見つけた棚の下の奥の方に、よく探したらあったんだよ!ちゃんと探しもしないで、すまなかった」

春香「もう、プロデューサーさん、しっかりしてくださいよね!」

千早「春香には言われたら終わりね」

春香「ひっひどいよ!千早ちゃん!?」

P「たぶん、べろちょろの口が開けっ放しになってたから、床に落ちたはずみで出ちゃったんだと思う」

やよい「そ、そうなんですか…」

律子「悪かったわね、やよい。誰かが盗んだなんて騒ぎ立てて…。不安にさせちゃったわよね」

やよい「い、いえ!わたし、誰も盗んでないって信じてましたから!」

P「すぐに教えてやれなくて、ごめんな」

やよい「い、いえ!私もプロデューサーの話を聞かないで…。それに昨日プロデューサーにひどいこと…」

P「そんなこと気にするな。最初に騒ぎ立てた俺が悪かったんだ」

響「自分を疑うなんてひどいぞ!」

P「響もごめんな」

やよい「そうですよ!そんなひどいことする人なんて765プロにはいません!めっですよ、プロデューサー!」

P「そうだな、すまん!みんな」

やよい「でも、葉っぱだったり、変なお札だったり、黒いカードだったり、あれはなんだったんでしょう…?」







響伊織雪歩「………」

やよい「そういえば、だいぶ前にもべろちょろに白いねばねばしたのが入っていたことも…」

「「「え!?」」」


P・>>18「「……」」

社長「君ィ、ちょっと来てくれるかな…?」














P「そうして無職になった俺は今日も木のうろを見つけては中出しをする生活を続けているのであった…」

P「俺たちの中出しはこれからだ!!」

中出しが日本の未来を救うと信じて…!!

長い間、ご愛読ありがとうございました!>>1先生の次回作にご期待ください!

いろいろすまなかった。反省はしてる。

特に雪歩には悪いことをしたと思っている。

俺はただやよいに贅沢してほしかっただけなんだ…


以下、ザーメンスレ

やよい「あれからというもの、ときどきべろちょろの中身が変わるようになりました…」

やよい「誰がやっているのかは未だに分かりません…」

やよい「一体何なんでしょうか…」

やよい「…でも!悪いことばかりじゃないんです!」





やよい「今日はべろちょろの中身がプラスチックの札になってます…」

やよい「この札はなんなんでしょう…」

やよい「あれ?あそこの行列にならんでいる人たちが同じような札をもってるみたいです」

やよい「……こ、ここは二十郎?」

やよい「…もしかして」

やよい「ただいまー!」

長介「おかえり、姉ちゃん。今日は遅かったね」

やよい「長介!今日のもやし祭りは中止だよ!」

長介「な、なんでだよ!?浩司たちだって楽しみにしてたんだぞ!」

やよい「うっうー!今日はなんとお姉ちゃん、二十郎さんで修行してのれん分けしてもらったんだよーー!!!」ウッウーウッウーウッウー

やよい「だから今日は家で二十郎だよー!!」ウッウーウッウーウッウー

長介「ノットギルティ…!」バタン

―数日後―

やよい「うっうー!おはようございまーす!!」

P「!?」

P「や、やよい?」

やよい「?なんですか、プロデューサー?」

P「お前…ちょっと…いや、結構、前より太ったか?」

やよい「え!?そ、そんな…まさか…」

春香「ちょっと!プロデューサーさん!女の子にそんなこと言うなんてひどいですよ!」

P「いや、そうは言ってもな…。一応、おまえらの管理をするのも仕事だしなぁ…」

やよい(もしかして、毎日二十郎食べてたからでしょうか…?)

やよい(そういえば、長介たちも最近こころなしか、太ったような…)

千早「どんな体形でも、高槻さんは素敵よ」

P「まぁ、やよいが最近たくさん食べてるってことがわかって安心はしたが…」

P「すまんが、少し何とかしてくれないか、やよい?そのまま太ると芸能活動にも支障が…」

やよい「は、はい!がんばります!すいません、プロデューサー」

P「まぁ、育ち盛りだから、たくさん食べるのはいいが、少し量を調整してみてくれよ」

P「すまんな、やよい」

やよい「い、いえ!じゃあ、わたしレッスンに行ってきますね!」

P「あぁ、がんばってな」

―帰り道―

やよい「はぁ…どうしよう…。やっぱり毎日、二十郎ばかりだからですよね…。最近、長介も前の二倍ぐらいの体形になってたし…」

やよい「このままじゃ、わたしアイドル続けられなくなっちゃいます…」

やよい「どうやって痩せればいいんでしょう…?今までは放っておいても痩せる一方だったのに…」



やよい「あれ?」

やよい「べろちょろの中身がまた変わってる…」

やよい「スポーツジムの回数券?」

やよい「ただいまー!」

長介「おかえり、姉ちゃん。今日の晩飯はヤサイマシマシニンニクカラメアブラブラでお願い」

やよい「長介!今日の二十郎は中止だよ!」

長介「な、なんでだよ!?浩司たちだって楽しみにしてたんだぞ!」

やよい「うっうー!今日からはみんなでジムに通って痩せるよーー!!!」ウッウーウッウーウッウー

長介「そ、そんな殺生な…!?カネシが…たりない…」バタン

―数日後―

やよい「うっうー!おはようございまーす!!」

P「おはよう、やよい」

P「最近はすっかり痩せたな。というか、前よりスタイルがよくなったか?」

やよい「本当ですかぁ、プロデューサー!?」

やよい「実は最近、家族でジムに通ってるんですよー!インストラクターの菊地さんっておじさんがすっごい丁寧に教えてくれるんです!」

P「へぇ、よかったな、やよい。前よりも魅力的だぞ」

やよい「ありがとうございます!」

―帰り道―

やよい「うっうー!今日はプロデューサーに魅力的だって言われちゃいました」///

やよい「この調子でがんばるぞー!」




やよい「あれ?」

やよい「また、べろちょろの中身が変わってる…」

やよい「病院の紹介状?なんでこんなの入ってるんだろ…?」

やよい「早く帰って、みんなでジムにいこーっと!」

やよい「ただいまー!」

長介「……コヒュー…あ…姉…ちゃん……コヒュー……おか…え…り……コヒュー……」

やよい「長介!?大丈夫!?どうしたの、顔が紫色になってるよ!!?」

長介「……コヒュー…コヒュー……だ…だいじょ…ぶ…だよ……コヒュー……ちょっと…カネシが…切れただけ……コヒュー…だか…ら…」

長介「……コヒュー…カネシ……は…はやく…今日も……コヒュー……ジムに……いこう…よ……コヒュー……」

やよい「長介!今日のジムは中止だよ!」

長介「な…なんで…だよ…?浩司…たち…だって…楽しみに……してたんだ……コヒュー……」

やよい「ここに双海病院の紹介状があるから、今から病院に行くよ!お医者さんにカネシ中毒治してもらおう!!」

長介「……うぅ………カネシ……」バタン

―翌日―

やよい「うっうー!おはようございまーす!!」

P「おはよう、やよい。長介の具合はどうだ?」

やよい「明日には退院できるみたいなんです!いろいろありがとうございました、プロデューサー!」

やよい「最近はお仕事、無理言って休ませてもらっちゃって…すいません…」

P「なに、気にするな。俺に出来ることはやよいに長介の看病をする時間を作ってやることぐらいだったからな」

やよい「でも、いろいろ迷惑かけちゃって…」

P「いいって。これからその分がんばってくれればいいよ」

やよい「はい!がんばります!」

やよい「あ!そうだ!プロデューサー、あの、もう一つお願いがあるんですけど…」

P「ん?どうした?やよいがお願いなんて珍しいな」

やよい「実は……」

―数日後―

響「はぁー、今日の収録も疲れたぞ」

亜美「今日の響チャレンジはライオンと一緒に火の輪くぐりだったもんね→」

真美「さっすがひびきん!真美たちにはマネできないな→」

響「もう勘弁してほしいぞ…」

雪歩「だ、大丈夫ですかぁ?」

響「ありがと、雪歩…。心配してくれるのは雪歩だけさー」

真「それにしても今日は必ず帰る前に事務所に集合ってなんだろうね?」

伊織「どーせ、あのバカがまたくだらない企画でも考えたんじゃないのかしら」

貴音「はて、そんな話があったようには思いませんでしたが…」

響「ん?」

真「どうしたの、響?」

響「なんだか事務所からいい匂いがするさー……クンクン…この匂いは」

貴音「この匂いは…!?急ぎましょう!!のんびりはしておれません!!」タッタッタッタッ

真「あ!ちょっと!待ってよ、貴音!」

貴音「たのもう!!!」バーン

P「うおっ!!貴音!?ドアは静かに開けてくれよ」

貴音「申し訳ありません、あなた様。しかし、このような香りを嗅いでしまっては落ち着く方が無理というもの」

真「やっと追いついた…!どうしたんだよ、貴音?」

やよい「うっうー!!みなさん、お帰りなさい!!今日は大もやし祭りですよー!!」

雪歩「こ、これはどういう…?」

やよい「最近、みなさんにお世話になりっぱなしだったので、今日はみなさんにもやし祭りで恩返しなんです!!」

真「な、なんのことかな…?」タラタラ

響「ななななんのことか、ささささっぱりさー」

貴音「はて、私たちはやよいに恩返しされるようなことをした覚えは…」

雪歩「しっ知りません!私小鳥さんのことなんて知りません!」

やよい「いくらわたしだって、あれだけいろいろしてもらえばきづきますよー!!」

やよい「もう観念して今日は大もやし祭りをめーいっぱい楽しんでくださいね!」

やよい「あ!貴音さんには二十郎もありますよ!わたしの修行の成果、とくと味わってもらいますよー!」

貴音「なんと…!!よもや事務所で二十郎を食せる日がくるとは…!!感謝いたします、やよい」

亜美「な→んだ全部お見通しだったかー!」

雪歩「そ、そんなお礼だなんて…」

やよい「みなさん、いつもありがとうございます!これからもよろしくお願いしますね!」

やよい「それじゃあ、大もやし祭りはじまるよー!!」




小鳥「…ピヨォ。今日も給料日なのに、ビールに焼き鳥にポテチに…」

小鳥「さ、散財してしまったピヨ…。こないだもチンチロで班長に大負けしたのに…うぅ…」

小鳥「これじゃあ、いつになったら出られるようになるのか…」

小鳥「一日外出券への道は遠いピヨ…」

小鳥「もぉーやだー!たすけてー!プロデューサーさぁん!!!」

おわり

おやすみなさい

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