伊織「誰もいない765プロ」(115)
2作目SSです
書き溜めしてないので質は下がります
一人称、二人称、しゃべり方等が変な可能性がありますがご了承ください
貴音は基本げろっぱ状態です
いおりん誕生日記念SSです
いったいどれだけの間、ここにいたのだろうか・・・
たしか、4日・・・5日?
この誰もいない事務所でたった一人
私はみんなの帰りを待ち続ける・・・
ダレモ、カエッテコナイ
そんなことは無い、帰ってくる
リツコモ、アズサモ、ヤヨイモカエッテコナイ
例え律子、あずさ、やよいが帰ってこなくても
彼は、プロデューサーは必ず帰ってくる
~4月30日~
今日はお父様主催の私の誕生パーティー
でも、そんなのは建前
本当は汚い大人たちがお父様やお兄様、そして私に媚を売り来るだけ
だから私は誕生日があまり好きではない
765プロで行われる誕生日パーティーもあるが
やっぱり、誕生日は好きじゃない
パーティーが終わったら事務所に行こう
ここには居たくない
パーティーは昼前から始まったが
私はすぐに抜け出した
あんな場所にいるなら事務所に居たほうがいい
~765プロ事務所前~
伊織「変ね、明かりがついてないじゃない」
伊織「誰もいないのかしら?」
ガチャ
伊織「無用心ね、鍵を掛けないなんて」
伊織「やっぱり、誰もいない・・・」
伊織「小鳥もいないなんて珍しいこともあるのね」
伊織「ここまで歩いてきたから疲れちゃった・・・」
伊織「ソファーに横になりましょう」ギシッ
伊織「はぁ・・・」
伊織(誰かこないかな?)
バタン
伊織「へ?」
ガチャッ
伊織「え?」
伊織(開けっ放しだった扉が)
伊織「閉まってる・・・」
ガチャガチャ
伊織「鍵がかかってる・・・」
伊織「ど、どうしよう」
伊織「携帯で連絡を・・・」
伊織「・・・」
伊織「携帯が無い・・・」
伊織(部屋の机の上に置いたままだ)
伊織「固定電話を使うしか・・・」
伊織「・・・」
伊織「繋がらない・・・」
伊織「な、なんなのよー!もー!!」
伊織「・・・」グー
伊織(パーティーでほとんど何も食べてないからお腹が・・・)
伊織「何か無いかしら」
伊織「・・・」
伊織「見事に何もないわね」
伊織「この事務所にはカップめんしかないの!?」
伊織「考えられない!!」
伊織「・・・」
伊織「こんなこと言っても始まらないわ」
伊織「お湯を沸かしましょう」
ピー
コポコポ
カップめん「3分間待ってやる!」
伊織「それはこっちのセリフよ」
カチカチカチカチ
伊織「・・・」
カチカチカチカチ
伊織「・・・」
伊織(一人でいるのがこんなにも長く長く感じられる・・・)
伊織(シャルルと遊んでようかしら)
伊織「・・・」
伊織(シャルルも家にある・・・)
伊織(とか言ってる間に3分経ってしまった)
ズゾゾゾゾゾゾ
伊織「カップめんも悪くないわね」
伊織「ま、家の一流シェフの料理に比べたらお粗末なものね」
伊織「・・・」ズルズル
伊織「ごちそうさま」
伊織(貴音がラーメンを好きになる理由がわかった気がする)
伊織「・・・」
伊織「たかがカップめんで何を言ってるのかしら」
~夜~
伊織「結局誰も来なかった」
伊織「電気が止められてる」
伊織「ガスがあるからお湯は作れるわね」
伊織「・・・」
伊織「大変なことを忘れていたわ」
伊織「お風呂どうしましょう・・・」
伊織(汗臭くなることはないでしょうけど)
伊織「さすがに入らないのはマズいわ」
伊織(でも、どうやってお風呂に入る?)
伊織「あ、そうだわ!」
伊織「前にやよいに教えてもらったあの方法で」
~お風呂(?)中~
伊織「濡れたタオルで体を拭く」
伊織「弟がインフルエンザのときはこうしたってやよいが・・・」
伊織「・・・」
伊織「私って、一人じゃ何もできないのね」
伊織「さすがにこの服じゃ眠れないわね」
伊織「ジャージを使いましょう」
~着替え中~
伊織「・・・」
伊織「ソファーで寝るしかないわね・・・」
伊織「・・・」ギシッ
伊織(こんなソファーじゃ、熟睡できないじゃない)
伊織「・・・」
伊織「zzz」
みんな、どこに行っちゃったのよ
こんな可愛い私をおいて
帰ってきたらおしおきしてあげなくちゃ
モウ、カエッテコナイ
ミンナワタシヲオイテニゲタノヨ
そ、そんなことない!あるわけないじゃない!!
ドウシテ?コンナ、ヒトリジャナニモデキナイヤクタタズ
ステラレテトウゼンヨ
そんなことない・・・そんなこと・・・ない・・・
~5月1日~
ピヨピヨ
伊織「ん・・・」
伊織「あさ・・・?」
伊織「なんで誰も起こしにこないのよ・・・」
伊織「あ・・・」
伊織「そうだった・・・私一人じゃない」ゴキッ
伊織「いだだだだだだ」パキッ
伊織「体が・・・あいたたたたた」
伊織(固いソファーで寝たから?)
伊織「だ、だいぶ収まって」ゴキッ
伊織「あいたたたたた」
伊織「こんな目覚めの悪い朝は初めてよ・・・」
伊織「・・・」グー
伊織「カップめん食べましょう」
伊織「・・・」
伊織「・・・!」ピー
めん「3分間待ってくれ」
伊織「・・・」カチカチカチカチ
伊織「・・・」ズゾゾゾゾゾゾ
伊織「・・・」ズルズル
伊織「・・・」
伊織「やることがないのも辛いわね・・・」
伊織「ダンスも発声練習も汗かいちゃうから無理ね」
伊織「シャルル・・・」
伊織「こういうとき美希は昼寝をしてるわ」
伊織「・・・」ギシッ
伊織「これでよく眠れるわね」
伊織「・・・」
伊織「zzz」
一人は嫌だ、誰かとおしゃべりしたり遊んだり
真と他愛のないことで喧嘩してるほうが・・・
プロデューサーをこき使っていじめたり
亜美真美と一緒に律子を困らせたり
一人は嫌だ
ウフフ
またあなた?私はあなたとはしゃべりたくないわ
ウフフ、マダキヅカナイノ?
なにを?
ミンナガカエッテコナイワケ
アナタガソウヤッテ、ミンナニメイワクカケテルカラ
ミンナイナクナッチャッタ・・・
そんなはずないわ
ドウシテソウイイキレル?
そ、それは・・・
ホントウハキヅイテイルデショ?
ミンナワタシニイヤケガサシタ
ダカラ、ワタシヲステタ
リツコモ、ヤヨイモ、アズサモ
やめて!それ以上何もいわないで!!
プロデューサーモ・・・
いやああああああ!!!!
ミンナイナクナッタ
うるさい!!だまれ!!しゃべるな!!
ウフフ・・・
伊織「うるさい・・・」
伊織「・・・はっ!」
伊織「ゆ、ゆめ・・・?」
伊織「・・・」
伊織「変な夢ね・・・まるで悪夢だわ」
伊織「もう夕方じゃない」
伊織「・・・」
伊織「もう、あのソファーで寝たくない・・・」
伊織「律子の机・・・」
伊織(中に何が入ってるのかな?)
伊織「・・・」
伊織「やめておきましょう・・・」
伊織「こっちは小鳥の机」
伊織「なんで、本棚に漫画があるのよ、まじめに仕事しなさいよ」
伊織「ここは・・・プロデューサーの机」
伊織「あのバカ、私をおいてどこ行ったのよ!」
伊織「ここでいつも仕事してるのね」
伊織「椅子もだいぶボロボロね」
伊織「座りにくいったらありゃしない」
伊織「・・・」
伊織「・・・」ウトウト
伊織「zzz」
伊織「なに・・・これ・・・zzz」
伊織「い・・・や・・・zzz」
伊織「zzz」
P「いおり・・・」
伊織「ふぇ・・・?」
P「お、起きたか」
伊織「プロデューサー・・・?」
P「だいぶうなされてたけど大丈夫か?」
伊織「あ、当たり前じゃない!私を誰だと思ってるの!?」
P「そっか、ならいいんだ」
P「そうだ、伊織に伝えなきゃいけないことがあるんだ」
伊織「なによ?」
P「765プロを辞めろ」
10分で飯を食うからちょっと待っててくれ
伊織「・・・へ?」
P「もう、お前のワガママにはうんざりなんだ」
伊織「ちょ・・・あんた何言って」
P「律子も同じこと言ってたぞ」
伊織「律子・・・が?」
P「言う事聞かないくせにワガママばかり、もう疲れたって」
伊織「そんな・・・」
P「事務所のみんなも賛成してくれた、社長の許可も取ってある」
伊織「な、なんで社長まで」
P「だから今日でお別れだ」
伊織「そんなの嫌よ!私はアイドルでいたいの!」
P「じゃあ他所のプロダクションに行ってくれ、ここにはもう居られない」
伊織「あ・・・そん・・・な・・・」
P「もう、迎えが来てるから」
執事「お嬢様・・・」
伊織「嫌よ!嫌!帰りたくない!ここにいたいの!!」
執事「ワガママを仰らないでください、さぁ、帰りますよ」
伊織「嫌!離して!離して!!」
やよい「いおりちゃん・・・」
伊織「やよい!?たすけ
やよい「いおりちゃん、またね」
伊織「え?やよ・・・い・・・」
やよい「もう会うこともないけど、いままでありがとう」
伊織「そんな・・・やよい!」
やよい「じゃあね!」
執事「お友達ともお別れが済んだでしょう、車が用意してあります、それで帰りますよ」
ガチャ・・・バタンッ
伊織「やよい!やよい!!」バンバン
バタッ
伊織「痛た~い・・・」
伊織「!?やよい!!」
~5月2日~
~765プロ事務所~
伊織「ま、また夢・・・?」
伊織「・・・」
伊織「うっ・・・ひっく・・・」
伊織「もう・・・いやぁ・・・」
伊織「・・・」
伊織「体・・・拭かなきゃ・・・」
~洗面所~
伊織「・・・」
伊織「やつれてるわね・・・私・・・」
伊織「・・・」フキフキ
伊織「カップめん・・・」
伊織「・・・」
伊織「・・・」ズルズル
伊織「・・・」ズルズル
カサカサ
伊織「?」
G「( ´・ω・)やぁ」カサカサ
伊織「い・・・いやああああああ!!!!」
G「( ´A`)ヨウジョノオパンツハァハァ」カサカサ
伊織「こっち来るなああああ!!!!」
伊織「殺虫剤!殺虫剤は!!?」
伊織「あった!」
伊織「さあ、出てきなさい!この水瀬伊織が相手になってやるわ!!」
G「( ´・ω・)そろ~りそろ~り」カサカサ
伊織「そこ!」プシュー
G「( ´;ω;)ゆっくりできねぇ」コロッ
伊織「はぁ・・・はぁ・・・」
伊織「み、見たかしらこの伊織ちゃんの勇士を!」
G「・・・(死体)」
伊織「これ、どうしよう・・・」
サッサッ
伊織「ゴミ箱に放り込んでおけばいいのよ」
伊織「ふぅ・・・」
伊織「疲れちゃった・・・」
伊織「・・・」ウトウト
伊織「!ダメよ伊織、寝ちゃダメ!」
伊織「・・・」
伊織「・・・」
伊織「zzz」
プロデューサー・・・いつになったら帰ってくるのよ
もう一人はイヤ・・・寂しいのはイヤ・・・
はやく帰ってきて・・・
ウフフ・・・
今度は何の用?
ドウシテカエッテクルッテオモウノ?
ここが765プロの事務所だから
デンキモツイテナイノニ?
それは・・・何かあったのよ
ナニカッテナニ?
・・・
そんなの知らないわよ
ミンナアナタヲステタ
違う、誰も私を捨ててない
ドウシテソウオモエル?
モシアナタガミンナダッタラ
ワガママナアナタヲミテ、ドウオモウ?
それは・・・
ジャマダッテオモウデショ?
でも、みんなは私を捨てない!
みんなは・・・765プロのみんなは
絶対にそんなことしない!
ソンナコトハワカラナイ
そんなことはない!
やよいが私を捨てるはずが無い!!
やよい「イオリチャン、マタネ」
やよい「モウアウコトモナイケド、イママデアリガトウ」
やよい「ジャアネ!」
うるさい!やよいはそんなこと言う子じゃない!!
伊織「・・・ん」
伊織「あ・・・」
伊織「また寝ちゃってた」
~5月3日~
伊織「どうして、あんな夢ばっかり」
伊織「これも夢なの?」
伊織「・・・」
伊織「みんな・・・」
伊織「・・・」フキフキ
伊織「・・・」
伊織「・・・」ズルズル
伊織「・・・」ズルズル
伊織「・・・」
伊織「・・・」ギシッ
伊織「はぁ・・・」
伊織(なんでこんなことになっちゃったんだろう)
伊織(私が誕生パーティーを抜け出したから?)
伊織(それも自分勝手なワガママで・・・)
伊織(携帯もない、シャルルもいない・・・)
伊織(私一人だけ・・・)
伊織(誰もいない・・・)
~夜~
伊織「うそ・・・」
伊織「食料があと2食分しかない」
伊織(ど、どうしよう・・・今日の分はすでに食べ終わってる)
伊織(一日一食でも二日しかもたない・・・)
伊織「・・・」
伊織(このまま誰も帰ってこなかったら・・・)
伊織「私、ここで死ぬの?」
このまま誰も帰ってこなかったら、私は・・・
シヌ
もって2週間・・・いや3週間が限度ね・・・
ソウイエバ、アサッテキミノタンジョウビダネ
誕生日なんて大嫌い・・・
汚い大人たちが来るだけ
祝ってくれるのは家族のみんな、執事やメイド
それに765プロのみんな
デモ、765プロノミンナハモウイナイ
誕生日なんて・・・誕生日なんて・・・
伊織「・・・」ムクッ
伊織「あさ・・・」
伊織「・・・」
伊織「誕生日なんて・・・」
伊織「大嫌い・・・」
~5月4日~
伊織「・・・」
伊織「どうしよう・・・」
伊織「カップめんをいつ食べるか・・・」
伊織「・・・」
伊織「・・・」
伊織(なんか、どうでも良くなってきた・・・)
伊織「どうせ、誰も帰ってこなければ私は死ぬ」
伊織「なら、いっそのこと・・・」
~夜~
めん「3分間、待ってくれ」
伊織「最後の晩餐・・・か」
伊織「これでもう、食料はない」
伊織「・・・」
伊織「いただきます」
伊織「・・・」ズルズル
伊織「・・・」ズルズル
伊織「ごちそうさまでした」
カチカチカチ
伊織「3・・・2・・・1・・・」
伊織「0」
~5月5日~
伊織「はーぴばーすでーぃとぅーみー・・・」
伊織「はーぴばーすでーぃとぅーみー・・・」
伊織「・・・」
伊織「今日は帰ってくると思ってたけど」
伊織「結局誰も帰ってこなかった・・・」
ウフフ・・・
なによ・・・
ツイニダレモカエッテコナカッタネ
・・・よ
エ?
まだよ、まだわからない・・・
ドウシテ?ナニカコンキョデモアルノ?
うっふふ、わかるわよそんなこと
根拠なんて必要ない、みんなは帰ってくる
コンキョモナイノニ?ドウシテ?
それはね
みんなが、みんな私の大好きな765プロのメンバーだから
絶対仲間を見捨てたりなんかしない!
大好きな仲間を見捨てたりなんかしない!!
・・・
明日には絶対、みんなが私を迎えに来てくれる!
ソウ・・・
ナラ、ヒトリデソウオモッテイレバイイワ
サヨウナラ、ミナセイオリ
・・・
私は一人じゃない・・・
・・・り
いおり・・・
誰かが私を読んでる・・・
いおり・・・
懐かしい、でも何だろう・・・
とても、あたたかい・・・
そうだ・・・この声は・・・
伊織「プロデューサー・・・」
P「お、おう・・・」
伊織「あれ・・・?」
P「ど、どうした?」
伊織「プロデューサー?」
P「おう・・・」
伊織「夢じゃ・・・ない・・・」
P「ほっぺた抓れば?」
伊織「・・・」ギュッ
伊織「痛い・・・」
P「だろ?」
伊織「・・・」
P「いおり?」
伊織「・・・」
P「いおりさん?」
伊織「バカ・・・」
P「はい?」
伊織「バカ!バカ!バカ!」ダキッ
P「ちょっ、いおり?」
伊織「寂しかった・・・寂しかったんだから!」
P「ごめんな、いおり・・・」
P「・・・」
伊織「・・・」
P「いおりさん」
伊織「なによ」
P「そろそろ離れてくれるとうれしいんですが」
伊織「がまんしなさい」
P「ですが、みなさん見てますよ?」
伊織「!!?」
一同「ニヤニヤ」クスクス
亜美「あれれ~?でこちゃん、兄ちゃんとラブラブですな~」
真美「や~い、兄ちゃんのいけず~」
P「なんで俺に」
伊織「うるさーい!こ、これは違うのよ!!」
小鳥「いいわね、青春ってやつかしら」
やよい「いおりちゃん、おとなですぅ~」
伊織「や、やよいまで!あ~ん、も~う!!!」
春香「プロデューサー!準備できましたよ!」
千早「こっちも終わりました」
貴音「げろろん」
真「荷物これで全部です!」
雪歩「真ちゃんお疲れ様ですぅ」
響「わ、私もがんばったぞ!」
美希「ハニー、ケーキ持って来たよ!」
あずさ「おいしそうな、ショートケーキですよ~」
伊織「みんな・・・」
P「今日は伊織の誕生日だろ?」
P「だからみんなで準備したんだ」
伊織「プロデューサー・・・」
P「ほら、主役だろ?行って来い」
伊織「ちょ、ちょっと押さないでよ」
やよい「いおりちゃん!」
一同「誕生日おめでとう!」
伊織「みんな、ありがとう!」
伊織「私、誕生日が大好き!!」
響「貴音どうした?」
貴音「私のとっておきのかっぷらぁめんが無くなっているのです・・・」オヨヨ
おしまい
書き溜めしてなかったから質が下がってしまったすまぬ
反省:書き溜めは重要だった
すまぬ
書き溜めしてないから
どうにもならんかった
意味不明なのはわかってるが
途中で離脱するわけにもいかんし
すまぬ
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません