さやか「なんで杏子の初期ポイントが高いのよ！不公平よ！」

まどか「さやかちゃんもまあまあだから、努力次第だよ」

さやか「あ、そう」

なぎさ「なぎさはチーズが食べたいだけなのです」

まどか「べべべぇが一番初期ポイント高いよ」

なぎさ「チーズが食べたいだけなのです」

マミ「私は！？私はどうなの！！」

まどか「マミさんはあんまりかな。ほむらちゃん程じゃないけど」

ほむら「なぜ！」ガリガリガリガリ

まどか「だってほむらちゃんは乱暴だし……」

ほむら「！！！」

まどか「じゃあ皆さんポイント獲得目指して頑張ってね」

杏子「……急になに言い出すかと思ったら、あの子以外とヤバいんじゃないの？」

さやか「そう思うならあんたは抜けてくれていいよ」

杏子「当たり前だろ？だれが女の恋人なんか……」

さやか「杏子、あんた初期ポイントが高いんだってね。だったら抜けてくれた方が都合がいいんだけど」

杏子「だーかーら……」

杏子(そういやどうしてあたしの初期ポイントが高いんだ？)

さやか「じゃ、あたし放課後まどかと一緒に帰る約束取り付けてくるから」

杏子(まさかね……)

ほむら(信じられない……私に限って初期ポイントが低いなんて……)

ほむら(日頃から階段でパンチラを狙ったり体育の着替えをガン見していたのがマイナスだったのかしら)

ほむら(とにかく、初期ポイントの高い佐倉杏子を手本にしてポイントを稼ぐのが手っ取り早そうね)



マミ「鹿目さん……あんなに私のこと尊敬してくれてたのに、もうどうでもよくなっちゃったのかしら」

なぎさ「マミにはなぎさがいるのです。あとチーズが食べたいのです」

マミ「今月はもうチーズ買うお金がないわ」

なぎさ「……マミは今からひとりぼっちなのです」

マミ「まって！べべぇぇぇぇ！」

ｷｰﾝｺｰﾝ

ほむら「まどか、映画のチケットが偶然二枚ここに有るのだけど、良かったらこの後どうかしら」

まどか「映画？えーっと……」

ほむら「ポップコーン奢るわ」

まどか「え！ポップコーン……！」

さやか「まどか、あたしと帰る約束したよね？」

まどか「あ、うん……」

さやか「残念だけどお一人でどうぞ、転校生？」

ほむら「ぐぐぐ」

さやか「さ、まどか。ソフトクリームでも食べよっか」

まどか「わーい！」

杏子(ったく、さやかの奴正気かよ？まどかの恋人になりたいなんて……女同士でなんて……)くらくら

杏子(頭いてえ……。甘いもんが足りてねーわ。帰りになんか食おう)



さやか「はいどーぞ」

まどか「ありがとう！」

さやか「そういや転校生の方、行きたかったみたいだけど……」

まどか「いいのいいの。さやかちゃんと先に約束してたんだもん。それにさやかちゃんの方が……」

さやか「まどか……」

まどか「あっ」

さやか「ん？」


杏子「あむあむ」ばりばり


さやか「口からソフトクリームのコーンが生えてる！？」


まどか「ワイルド……！」ｷﾗｷﾗ

まどか「……」ぺろぺろ

さやか(かわいいなぁまどかは。これこれ、そんなに急いでたべると)

まどか「ーっ！」ｷｰﾝ

さやか「あはは、急いで食べるからだよ」なでなで

まどか「えへへ」ぱくっ

さやか「まどか！？」

まどか「あむあむ」ばりばり

さやか「あんな奴の真似しちゃだめだよ！お行儀の悪い！」

まどか「らってふごくかっこひーよ」ばりばり

さやか「ダメったらダメ！前からコーン押しこくるど！」

まどか「……」ばりばり

さやか「やめろおい」

まどか「……」ばりばり

杏子「……？」

杏子(なんであいつあたしの真似してこっち見てるの？喧嘩売ってんのか？)

ほむら「あむあむ」ばりばり

杏子(うわぉ、もう一人いた。こうして見ると随分間抜けだな……自分で恥ずかしくなってきた)

まどか(なんでほむらちゃん真似してくるの？)

さやか(あたしもやった方がいいのかな)

さやか「あむあむ」ばりばり

杏子「え？」

杏子「おいおいあんたたち、一体なんのつもり？」

まどか「あ、ひょうこひゃん！」ばりばり

さやか「おひゃまむひ……」

ほむら「ふぁろかー」

杏子「バカにしてんの？」

まどか「ひがうよ！ひょうこひゃんがしてて、かっこひーから……」

杏子「口に物いれて喋らない」ぐい

すぽっ

まどか「あっ」

杏子「罰として没収な」ばりばり

ほむら「いやあああああああ」

さやか「ぎゃあああああああ」

まどか「きゃあああああああ///」

杏子「な、なんだよ」

ほむら「な……ああ、死ぬ……」

さやか「ま、まどか、これはセクハラだよ！訴えれば勝てるよ！」

杏子「なにいってんのさ……？別に同性なんだし気にするようなこと……」

さやか「同性愛は否定したくせに！？同性だからキスしてもいいと！？」

まどか「きょ、杏子ちゃんと……///」

ほむら「」

杏子「あぁもう意味わかんねえ。かえるわー」ダッ

さやか「逃げたぞ！追え！」

ほむら「りんごおおおお」ﾋｭﾝ


さやか「ふふふ」

さやか「やっと二人きりになれたね、まどか。とりあえずベンチでも座ろっか」

まどか「うん」

さやか「まどか……杏子に傾いてるよね」

まどか「ちょっとだけ」

さやか「杏子のどんなところがいいの？」

まどか「うーん、さっぱりしてて、以外と優しいところとか」

さやか「あたしは？さっぱりしてるし、優しいじゃん」

まどか「さやかちゃんの人を気遣える優しさも好きだよ」

さやか「そっか。転校生は？」

まどか「一番私のことを思ってくれてるし、嫌いじゃないけど……」

さやか「けど？」

まどか「始めてあった時からすごくボディタッチしてきたり、あと常に見てくるから怖いかな」

まどか「……へっくす」

さやか「え！？あ、あたしと？」

まどか「なにが？くしゃみだよ？」

さやか「ああ、そういえば冷えてきたね。そろそろ帰ろっか」

まどか「うん」




マミ(ついに孤独になってしまった……。でもこれで良かったのよ！べべは私じゃなくてチーズが食べたかっただけなのだから！)

マミ(さて、明日からは気分新たに鹿目さんとまたやり直すわよ！)

マミ「鹿目さーん」

まどか「あ、マミさんおはようございます。珍しいですね」

マミ「たまにはかわいい後輩と一緒に登校もいいかなーと思ったの」

まどか「えへへ。素敵な先輩の隣を歩けるなんて、嬉しいです」

マミ「あらあら鹿目さんたら、お世辞が上手なんだから」

まどか「本当です！」

マミ「うふふ～」

さやか「まーどかー！ってうわ、マミさん」

マミ「こらこら、朝は「うわっ」じゃなくて、おはようでしょ？美樹さん」

さやか「……おはようございます」

マミ「今私たちはキラキラ登校中なのよ。よかったら美樹さんもどう？」

さやか「あ、はい」

マミ「ふふふ、三人で手でも繋いじゃおうかしら？」

まどか「いいですね！」

マミ「じゃあ私が真ん中ね？」

キラキラ

マミ(べべ、あなたがいなくても私、幸せよ！)


さやか(まあマミさんだし……いっか)

<●>ほむら<●>

ほむら(楽しそうね……まどかと手をつないでいるのは……巴マミ！？予想外のトリックスターね。でもまあ彼女に下心はなさそうだし、美樹さやかからまどかをガードする役割を果たしてくれているし)


ほむら(私はこれを準備しなければ、まどかが教室に入ってくる前に……！)




なぎさ(マミチーズ、故にマミ有り。チーズをくれないマミなんて嫌いなのです。早く新しい宿主をさがしてチーズを吸い尽くすのです)

まどか「えへへ」

マミ「うふふ」

さやか「……」

マミ「ふんふふーん」

さやか(うわあ、周りの視線が痛い……)

マミ「オーハッピーデー」

まどか(オーハッピーデー)

さやか「ああ、ごめん、お腹痛いからトイレ行ってくるわー！」ダッ

マミ「あら、ちゃんと手洗うのよー！」

まどか「さやかちゃん大丈夫かなあ？」

マミ「そうねえ、それ程辛そうでもなかったし、ただお腹が痛かっただけじゃないかしら」

まどか「そうですね！」

マミ「あ、私教室こっちなの」

まどか「はーい」

マミ「……あの、鹿目さん」

まどか「？」

マミ「帰りも一緒でいいかしら」

まどか「はい、もちろん」

マミ「やったあ！他の子もたくさん誘ってくれていいわよ！」

まどか「誘っておきますね」

マミ「じゃあ、行くわね！」