鳴「なんだろ、これ」
鳴「鏡………」
鳴「私の頭の上の数字は“03”」
鳴「さっき霧果を見たら“12”だったし」
鳴「なんの数字なんだろう…」
学校
鳴(せっかくだから皆の数字も見てみようかな…)
鳴(うーーん……)
鳴(赤沢さんは……“08”)
鳴(勅使川原君は“04”)
鳴(望月君は“17”)
鳴(中尾くんは……“35”)
鳴(検討がつかない……)
恒一「おはよう、見崎」
鳴「“01”」
恒一「え?」
鳴「…なんでもない」
恒一「そう?じゃ、僕席戻るから、また昼休み屋上で」
鳴「うん」
鳴(さて……)
鳴(次は誰のを見ようかな、と)
川堀「昨日さーすんげぇAV拾っちまったんだ」
辻井「マジ!?」
水野「見たのか!?中身は?」
川堀「あぁ、タイトルは『絶倫ナース隔離病棟24時間F●●K』って言うんだけど」
辻井「ナース物か!今度貸してくれよ」
水野「…………俺は、パス」
鳴(………下品)
川堀「昨日それで6回もヌいちまってよー」ゲラゲラ
辻井「声デカイって」ゲラゲラ
川堀「………」
鳴(………ヌく?)
鳴(なんのことだろ)
鳴(後で榊原君に聞いてみよ)
鳴(……数字は)
鳴(辻井君が“02” )
鳴(水野君が“01”)
鳴(川堀君が………“06”)
鳴(6…?)
鳴(謎は解けそうね…)
鳴(どうやらこの数字は『昨日ヌいた回数』)
鳴(これで間違いない)キリッ
鳴(………………)
鳴(だからヌくってなんなの……)
鳴(国語辞典にも載ってないし………)ペラペラ
鳴「う"ーーーー…………」
久保寺「うるさいぞー見崎ー」
鳴(モヤモヤする……)
鳴(榊原君に聞いたら分かるだろうけど昼休みまで待てない……)
鳴(仕方ない)
チョイチョイ
佐藤「?」
佐藤「な、何?見崎さん」
鳴「聞きたいことがあるんだけど」
鳴「ヌくって何?」
佐藤「抜く?何かを抜くことの抜く?」
鳴「さっき川堀君が言ってた」
鳴「昨日は6回もヌいたって」
鳴「それで気になって」
佐藤「えっ、と、うーーん、な、なんだろうね」ハハ
佐藤「ごめんなさい分からないよ、べ、別の人に聞いてね」
鳴「……………」
鳴(数字は“06”)
鳴(分からない、ね……)
昼休み
恒一「………」モグモグ
鳴「………」モグモグ
恒一「………」モグモグ
鳴「………」ゴクン
鳴「榊原君、一つ聞きたいことがあるんだけど」
恒一「ん……………何?見崎?」
鳴「榊原君はヌいたりするの?」
恒一「はぁ!?」
鳴「答えて」
恒一「み、見崎、突然何言い出すんだ」
鳴「答えられないの?」
恒一「そんなの言えるわけないじゃないか」
鳴「言えないようなことなの?」
恒一「当たり前だろ!ましてや女の子としていい会話なんかじゃないよ」
鳴(………そういうものなのか)
午後の授業
鳴(どうやら『ヌく』は卑猥な単語だったらしい…)
鳴(…………)
鳴(そう考えると恥ずかしくなってきた……)
鳴(まぁ、いいや)
鳴(暇だから他の人のも見ちゃおうっと…)
鳴(まずはこの列からね)ヒョイ
佐藤「?」
鳴(……赤沢さんは“09”)
鳴(渡辺さんは“01”)
鳴(小椋さんは“11”)
鳴(有田さんは“12”)
鳴(佐藤さんは“06”っと)メモメモ
鳴(…………ん?)
鳴(赤沢さんの数字が増えてる…?)
鳴(これは新たな収穫ね…)
鳴(つまり、これは)
鳴(彼女は真っ昼間の学校でヌいていたことになる……!)
赤沢「!?」ゾクッ
鳴(…………)
鳴(ま、いいか)
鳴(次の列行ってみよ)
鳴(前島君は“03”)
鳴(中尾君は……“39”…?)
鳴(また増えてる…)
鳴(…米村君は“02”)
鳴(水野君は“01”)
鳴(辻井君が“02”)
鳴(川堀君が“06”ね)メモメモ
中尾「せ、先生…気持ち悪いので保健室行っていいですか……」
久保寺「顔色悪いな、行って来なさい」
中尾「はい………」
中尾(ヌきすぎた…頭痛い…)
鳴(次は、と)
鳴(桜木さんは“01”)
鳴(中島さんは“00”)
鳴(綾野さんは“05”)
鳴(望月君が“17”)
鳴(江藤さんは“07”)
鳴(柿沼さんは“03”ね)メモメモ
鳴「ここに来て“00”がきたか………」ブツブツ
鳴「女子だから低いとかそういうのは無さそうね………」ブツブツ
鳴「でも“00”があるのは唯一中島さんだけ……と」ブツブツ
佐藤(こ、怖い)
鳴(さて、次)
鳴(風見君、“07”)
鳴(猿田君、“02”)
鳴(和久井君、“01”)
鳴(榊原君、“01”)
鳴(王子君、“03”)
鳴(勅使河原君、“04”、と)
鳴「特に変化無しね…」
鳴(さて、最後の列は…)
鳴(藤巻さん、“01”)
鳴(多々良さん、“06”)
鳴(松井さん、“09”)
鳴(金木さん、“09”)
鳴(杉浦さん、“00”)
鳴(高林君、“01” 、と)メモメモ
鳴(これで完成ね)
鳴(しかし)
鳴(なんで数字が増えたのがあったんだろう)
鳴(もしや、昨日ヌいた回数ではなく)ハッ!
鳴(24時間以内にヌいた回数………!)
鳴(これで赤沢さんの数字が増えたことに説明がつく!)
鳴(ふふ、学校でヌくなんて、とんだ、変態……?)
小椋「んっ………ふっ……んんっ」クリクリ
鳴(す、数字が“12”に……!?)
有田「ちょっと、由美…今授業中…」ボソボソ
小椋「んっっ………ふぅ」
小椋「わぁーってるわよ」
小椋「ちょっと触りたくなっただけよ」
有田「もう…」
鳴(あ、あれが『ヌく』!!)
鳴(…………)
鳴(そういえば)
鳴(昨日、私も………)
鳴(……………)
鳴(………な、なんてことを榊原君に聞いてしまったんだ…)カァーッ
鳴「う"ーーーーーあ"ーーーー」ガタガタ
_ ''"´ ̄`丶、
, '" _... -─''ヽ、 _,
_ '' _.. '"´............._,.. -──…'' "  ̄. ̄' ̄ ̄, ̄'
{ ,..'"............._. '" ,..-''´::::ハ...........,.. ''"
l´...........,.. '" _...<"::::::::::::::...|ヽ-''
!......./ , _,从-、|!:::l|-!||:ハ:! ヽ
},/ ,r'' ,ィ!:::斥ヽヾ!|「´!l!:::::l ヾ、
/' ,. '"::::ヘヽ込ソ _リL_イ:::::::| i!
/ ,.. ''"::::::::::::::::ハ、_ - ' 〉 イ::::::::! i|
. / ,. '{:::::::::::::::::::::::::::ヽ\ rァ /::::::::::| i!
.. / ,.. '""´丶::::::::::::::::::::::::::ヘ\ /:!:ト::::::, i!
/_. ''" \::::::::::::::::::\ヽ‐r─,ァ'乂ヽ!:::j /
"´ )从ヽ\ミ、`ー!≧‐''" ̄ `ヽ、
,r「「iヽ、_ ,ノ ゙,
f| | l ゞi ヾァ‐'" .:. l
ヽ、 l! / ! `:.: ト、
`ヽfベ '. |:.: , `ヽ,
ノ∧\ 、 \ l:.: ! } ,r';>ァ
// ヽ::::ヾ、 ゙、 \. |:. | __,...:'-─ニニ7"',/チ、
,'./ >,、`丶、_l__ _`.={: |三ニ;ー''´ ハ ´<マ
i/ :.:/ `ヽ:::::::::: ̄::::::::::::::i: !:l:::::::; ヽ ヽ
,' :.:/ \::::::::::::::::::.....l: !:l:::::::l _,.-''´ヽ ノ
/ .:./ ヽ:::::::::::::......l:. |::l:::::::}__,.-‐'' , -'´
鳴(後で榊原君に謝ろう……)グスッ
ガラッ
千曳「大変だ!久保寺先生!」
鳴(“04”)
久保寺「ど、どうしました?千曳先生」
千曳「中尾君が!階段から落ちて傘立てに突っ込んで首に穴が開いた上に
倒れてきた下駄箱の下敷きになって死んだ!」
久保寺「な、なんですって!!」
一同「!!!!!!!」
後に中尾君の死因は尖った傘や重たい下駄箱ではなく
心臓麻痺であることが明らかになった
どうやら階段から落ちる寸前に既に死亡していたらしい
心臓麻痺の原因を知る人間はおそらくこの学校で私ぐらいなものだろう
そんな珍事があった翌日、榊原君の『数字』1つ増えていた
もしやと思い、霧果のレディコミから得た単語を
榊原君との会話に出してみたら翌日の『数字』がまた1つ増えていた
それからというもの榊原君とのY談と『数字』の変化を見ることが
私の日課になっている
____さて、榊原は昨日何回ヌいたのかな?
お わ り
傘立てに逆さにセットしてある傘を想像してワロタwwww
>>120
桜木「てへっ」
鳴 (中尾君は『1』 風見君が『11』)
榊原「おはよう見崎」
鳴 (猿田君が『5』 で、望月君は数字がないや)
鳴 (クラスの女子は大半が『30』 ……何を示しているのだろう)
榊原「見崎?」
鳴「あ、うん。おはよう榊原君」 (『1』と『24』 ……2つ?)
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2805927.jpg
そんな感じで続きオナシャス
ほ
ほ
見崎(二つ数字が見えるのが、榊原君だけ。数字は1と24)
榊原「あれ?見崎」
見崎(逆に数字が見えないのが、今いる人では杉浦さん)
榊原「眼帯外して……どうしたの?」
見崎(番号は……30が多い。次に、1?)
榊原「見崎?」
見崎「!何、榊原君?」(『24』の色が濃くなってる?)
榊原「いや、見崎が眼帯外してるから、どうしたのかと思って。学校じゃ外さないって言ってたし」
見崎「なんでもない。今は例外。外すときだって思ったから」(榊原君に相談したほうが良いのかな)
榊原「そっか。そういう時もあるんだね」
見崎「そう」(もう少し、何か分かってからのほうがいいか)
柿沼「……」教室入る
見崎(『18×30』と『26×30』?)
見崎(掛け算?18×30は540、26×30は780)
勅使河原「いよっ!サカキおはよう!」
望月「おはよう榊原君」
榊原「おはよう二人とも。今朝は早いね」
勅使河原「いやぁ、今日の英語の課題写させてもらおうと思ってさ、頼みます!サカキ大先生!」
榊原「えー?まったく、早く来たならその時間でやればいいのに。はい、これ」
勅使河原「恩にきる!お礼に今度何でもすっからさ!」
見崎(『18×30』が凄く濃くなった)
はよ
見崎(そう言えば……私の数字は何だろう?)
見崎(後でトイレの鏡で確認しよう)
赤沢「勅使河原、恒一君のを丸写しにすると、あんたが自分でやったんじゃないってバレるわよ」
勅使河原「おー確かにな。サンキュー赤沢!よし、三つくらいわざと間違って……って馬鹿!」
赤沢「馬鹿はあんたでしょ」
見崎(赤沢さんの『30』は他の人より随分濃い。勅使河原君は『1』で、望月君は見えないか)
望月「あはは」
見崎(……?薄いけど、よく見ると『30』がある?)
久保寺「出席を取ります。赤沢さん」
見崎(結局何の数字か、わからない)
赤沢「はい」
見崎(柿沼さんだけは掛け算になってたり、杉浦さんや何人かは見えない)
見崎(一つの数字として見えるのは、『1』から『30』まで)
久保寺「見崎さん」
見崎(同じ数字が見える人もいる)
久保寺「?24番、見崎さん」
見崎「……はい」
見崎(多い数字は、『1』と『30』かな)
久保寺「榊原君」
見崎(榊原君は、『1』と『24』)
榊原「はい」
久保寺「欠席なし、と。では今日も30人全員で頑張りましょう」
見崎(何なんだろう、これ)
1×俺
はよ
ほ
はよ
>>249
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fうl;;;ミミ、 ``丶 、::::::::,: - ''"´ リ;;;;;;f-、
{ l l;;;;;ッ=` (三> `^´ (三シ ム;;;;;;ソl}
t !;;;リ _,,...,,_ _,,..,,_ l;;;//
゙l ヾ;l :'ィテヘ9ンミ ,: ',シヒ9ン、 l;//
`ーll! `''==ヲ' l:.:^''==彡'" ,!リノ
ll ` '' " l:.:.:` '' " ,i;;l´
li, ,r .: :.ヽ、 ,:,り
t、 / ゙ー、 ,r '゙ヽ /,K′
ゝ、 ,:' :~: } // /ヽ、
/{lヽ ,ィ==ニニ==,ノ,ノ7 /:.:.:.:ヾニヽ
, ィ/:.:い ヽ `` ー一 ''"/,/,/:.:.:.:.:.:.:.:ソ }- 、、
/ /:.:.:.:ヽヽ `' ー‐ -- '"//:.:.:.:.:.:.:/ / ` 丶、
,, - { ヾ:.:.:.:.ヽ丶 //:.:.:.:.:, -'" ,/ ` 丶 、
,, - ''" 丶、 `` ーゝ、ヽ.,_,,ィ"ェくユ- ''" , ィ"
zipもってたわ
Anotherで一番可愛いキャラ
は?杉浦さんだろ
一歩ゆずって小椋さんはかわいいと思う
鳴ちゃんと小椋さんの二教
はよ
まだ?
>>293
恒一「うわー、手が抜けないなー」(棒読み)
鳴「動けないし手を繋いだままでいるしかないわー」(棒読み)
鳴「榊原君何してるの?」恒一「コックリさんだよ」
恒一「…じゃあ佐藤さん、ここの問題は解る?」佐藤「うーん……」
小椋「榊原君……」スルッ 恒一「小椋さん……」
このあたりかな
多々良「榊原君……」スルッ 恒一「多々良さん……」
榊原「佐藤さん、ゴメンね。……」
鳴「鏡で確認してみたけど、私の番号は30ね」
鳴「一体なにを表しているんだろう」
鳴「落ち着いて考えてみよう」
鳴「これまでに多かった数字は、女子が30で、男子は1ね」
保守
ほ
鳴「まさか」
鳴「好きな人の出席番号とか・・・?」
鳴「もしそうなら男子の数字が1番に集中していたのも納得」
鳴「赤沢さんの事を好きだってことか」
鳴「あれ、じゃあ私は榊原くんの事が・・・」
鳴「こんな不思議な力のおかげで自らの恋慕を知る事になるとは皮肉ね」
鳴「え、待って」
鳴「じゃあ榊原君の好きな人は」
鳴「私と赤沢さんの・・・2人?」
久保寺「ーーーーで、あるからでして」
鳴(・・・赤沢さんの数字も30だった)
鳴(もし私たちの中から1人を選べと言われたら、榊原くんはどっちを選ぶんだろう)
鳴(赤沢さんは対策係で頑張ってるし、美人だし)
鳴(それに対して私は料理も出来ないし、胸も無いし)
鳴(うぅ・・・)
鳴「・・・榊原くんに好きになってもらえるように頑張ろう」
鳴「まずは料理からね」
霧果「あら、料理なんて珍しいわね」
鳴「ええ、気が向いたので」
霧果「出来たら私にも頂戴ね。じゃあ私出掛けるから」
鳴「はい、いってらっしゃい」
鳴「・・・食べられる味に出来るといいのだけれど」
鳴「やっぱりお菓子作りだよね」
鳴「クッキーを上手に作れるようになろう」
鳴「えーと、まずは材料を揃えないと」
鳴「小麦粉に、お砂糖。あとはバターと・・・あれ」
鳴「バターが無い」
鳴「・・・買いに行こう」
霧果さんに、もきゅもきゅされたい
鳴(夜見北の生徒も結構居るのね)
鳴(! あれは・・・榊原くんと赤沢さん?)
鳴(どうして2人で買い物してるんだろう)
鳴(あ! 榊原くんが赤沢さんの頭を撫でてる)
鳴(あわわ、赤沢さんは睨んでるけど顔が真っ赤・・・)
鳴(可愛い・・・)
鳴(じゃなくてっ! も、もしかして2人は付き合ってたりするの?)
鳴(うぅ・・・)
可愛い…
あれ?赤沢さん委員長じゃなくね?
鳴「はぁ……あんなの見せられたら……」
鳴「……いや、私は自分に出来る事をするだけだから」
鳴「美味しいクッキーを作って榊原くんに食べてもらおう」
鳴「えっと、まずは小麦粉を――――」
鳴「できた!」
鳴「特に大きなミスは無かったハズだけど……」
鳴「さ、さっそく食べてみよう」
鳴「……いただきます」
鳴「……」
鳴「……粉っぽい」
鳴(うぅ……)
鳴「だ、誰だって最初はこんなもんだよね」
鳴「そうだ、お弁当も作れるように練習していかないと……」
鳴「榊原くんとオカズの交換して」
鳴「2人で一緒に昼ごはん」
鳴「ふふっ」
恒一「おはよう、見崎」
鳴「榊原くん、おはよう」
鳴(今日も相変わらず榊原くんの数字は2つ)
鳴(榊原くん……)
恒一「見崎、大丈夫? ぼんやりしてるみたいだけど」
鳴「あ、うん、大丈夫」
鳴「あの、榊原く――」
泉美「恒一くん、おはよう」
さる
鳴「!」
恒一「あ、赤沢さん。おはよう」
泉美「昨日はありがとう。またお願いするかもしれないけどいいかし
ら?」
恒一「僕でよければいつだって付き合うよ」
泉美「恒一君ならそう言ってくれると思ってたわ」
泉美「じゃ、またよろしくね」
恒一「分かったよ」
泉美「それじゃあね」
10タブで1つの短さがやばい
恒一「あ、ごめんね、見崎」
鳴「……」
恒一「? 見崎?」
鳴「榊原くん」
恒一「なに?」
鳴「……もうすぐ時間だから、席に行ったほうがいい」
恒一「あ、そうだね」
恒一「じゃあまたね、見崎」
鳴(……)
鳴(やっと昼休みが来た)
鳴(よし)
鳴「赤沢さん、ちょっと」
泉美「あら、珍しい。なに?」
鳴「放課後、2人だけでお話ししたいことがあるんだけど」
~放課後~
泉美「それで? お話ししたいことって?」
鳴「赤沢さんは榊原くんの事が好きなのよね?」
泉美「……随分と直球で来るのね」
鳴「どうなの?」
泉美「私は……」
泉美「そうね、彼の事が好きなのかもしれないわね」
鳴「やっぱりね……。私も榊原くんが好き。一緒ね」
泉美「それだけを言いに来たの?」
鳴「いや……私だけ見えるのはフェアじゃないからと思って」
泉美「?」
鳴「榊原くんはね」
鳴「榊原くんはね、私と貴方の事が好きなの」
泉美「!!」
鳴「私も貴方も榊原くんのことが好き。榊原くんも私たちの事が好き」
泉美「それは……恒一君が言ったの?」
鳴「違う。そして、信じるか信じないかは貴方次第だから」
泉美「……」
鳴「でもひとつだけ」
泉美「なに?」
鳴「榊原くんは渡さない」
ご飯
鳴「ただいまー」
鳴「はぁ」
鳴(……今日は凄いことを言ってしまった)
鳴(榊原くんのことを考えてるとどうも普通じゃ居られないみたい)
鳴(榊原くん、今日もかっこよかったな)
鳴(榊原くんの指、榊原くんの口、榊原くんの……)
鳴「んっ……ふぁぅ……」
鳴「っ……さかきばら……くんっ……」
泉美「ねぇねぇ恒一君――」
鳴(昨日あんなことを言ったからかな)
鳴(今日は赤沢さんがいつもより積極的に榊原くんに話しかけてるような気がする)
鳴(…………)
鳴(私も、頑張らないと)
あれぞ
IPhoneとPCの両刀使い
………
鳴「卵をもっと多く……」
………
鳴「腹筋10回頑張る」
………
鳴「揉めば大きくなるって雑誌に」
………
鳴「ここで味覇を入れて……」
………
鳴「よし」
鳴「ずっと練習してきて、やっと納得のいく出来のお弁当が出来た」
鳴「それに、きっと前よりずっと女の子らしくなったはず」
鳴「ふふふ、楽しみ」
鳴「榊原くん」
恒一「見崎、おはよう。どうしたの?」
鳴「今日のお昼ご飯、一緒に食べない?」
恒一「いいけど、突然どうしたの?」
鳴「ふふ、ひみつ」
恒一「もう、見崎ったら……」
鳴(とりあえず誘えたけど……大丈夫かな)
~昼休み~
鳴「じゃあ榊原くん、屋上にいこうか」
恒一「教室じゃだめなの?」
鳴「うん、ちょっと……ね」
恒一「それなら一緒に屋上で食べようか」
鳴「ありがとう」
「ちょっと待ちなさい」
恒一「赤沢さん?」
泉美「2人で何処に行くつもり?」
恒一「ちょっと見崎と一緒にお昼ご飯を食べにね」
泉美「私も混ざってもいいかしら」
恒一「うん、僕は大丈夫だけど……」
鳴「……私も構わないわ」
泉美「ふふ、ありがとう」
鳴「それでは」
『いただきまーす』
恒一「あれ、見崎お弁当なんだ」
鳴「うん、今日はちょっと自分で作ってみたの」
恒一「へぇ、珍しいね。一口貰ってもいいかな」
鳴「特別に認めますっ。えへへ」
泉美「わ、私も貰ってもいい?」
鳴「どうぞ」
恒一「それじゃこの卵焼きを」
泉美「私はこの、えのきの豚バラ巻きを貰うわね」
ぱくり
もぐもぐ
ごっくん
鳴「……どう?」
泉美「お、美味しい!」
恒一「すごい、手作りとは思えないよ」
鳴(やったっ)
恒一「でも見崎、前に料理は得意じゃないって言ってなかった?」
鳴「昔はそうだったんだけどね」
鳴「やっぱり料理できた方がいいかなと思って、練習してたの」
鳴「さ、榊原くんに、食べてもらうために」
恒一「え? 僕に?」
泉美(今度作り方教えてもらおう)
鳴「あの……ね」
鳴「ずっと言いたかったことがあるの」
恒一「ん、なに?」
鳴「私ね、榊原くんの事が好きなの」
恒一「!」
泉美「!?」
泉美「わ、私も!」
恒一「え?」
泉美「私も恒一君が好きなの!」
恒一「ありがとう2人とも、本当に嬉しいよ」
鳴「で、榊原くん」
泉美「どっちを選ぶのかしら?」
恒一「僕は……」
風呂
恒一「僕は……」
恒一「僕には、どちらかを選ぶなんて出来ないよ……」
鳴「まあそうだと思ったけどね」
泉美「そういうトコロも含めて好きになった訳だしね」
泉美「これからよろしくね」
鳴「ふふふ」
鳴(やっぱり恒一くんは恒一くんだったみたい)
鳴(それでも私が恒一くんのことを好きなのは変わらないけどね)
鳴(恒一くんの数字は相変わらず2つのまま)
鳴(私と泉美の戦いは、彼の数字が1つになるまで続くことになりそうね)
Fine
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