京子「結衣の愛情を感じなくなった!!!」(90)


京子「さて、もうすぐ私の誕生日が終わってしまうわけですが」

結衣「なんだよ、まだ物足りないの?」

京子「まぁ皆の家回ってプレゼントとか貰えたし満足してるよ」

結衣「よかったね」

京子(でも結衣の奴、いつになったらプレゼントくれるんだよ)

京子「今日の夕飯何ー?」

結衣「え、夕飯食べてく気?」

京子「な、何だよその言い方?」

結衣「誕生日だから家に帰るものだとばっかり…」

京子「食べてくよ!」

京子「泊まる気だって満々だよ!」

結衣「主食は?」

京子「なんでもいいよ」ブゥ

結衣「何拗ねてるんだよ?じゃあオムライスでいっか」

京子「拗ねてねーよ!」

結衣「一緒に買いに行く?」

京子「行く!」

~スーパーだよ

結衣「えっと卵と…ご飯炊いてないからさとうのご飯と」

京子「え、ご飯炊いてないの?」

結衣「忘れてた」

京子(今日の結衣おかしくない?ご飯を炊き忘れるなんて)

結衣「ケーキどれがいい?チーズケーキとショートケーキとシュークリーム」

京子「ほ、本当にスーパーのケーキなんだ」

結衣「いらないならいいけど」

京子「…じゃあショートケーキ!あとラムレーズン」

結衣「はいはい」

~夕飯だよ

「いただきます」

京子「オムライスうめえ」

結衣「よかったな」

・・・

京子「ごちそうさま」

結衣「はい、プレゼント」

京子「おーありがとう…ってさっき買ったケーキじゃん」

結衣「happy birthday」

京子「発音良」

結衣「ハッピバースデイトゥーユー♪」

京子「…」

結衣「ハッピバースデイディア京子♪」

結衣「ハッピバースデイトゥーユウウう♪」

京子「いただきます…」

結衣「じゃ、お風呂の準備してくるから」

京子「おう」

京子「……なんだこれ。」

京子(こんな悲しい誕生日があってたまるか!)モグモグ

結衣「あ、まだ食べてる」

結衣「ゲームでもするか」

京子(きっとあれだ)

京子(このあとすごいサプライズが待ってるはず…)

結衣「あ、京子」

京子「な、なに?」

結衣「もういっこプレゼントあるよ」

京子「待ってました!」

結衣「はい、ラムレーズン」

京子「……」

結衣「え、いらなかった?」

京子「そ、そういうわけじゃないけど」

結衣「おいしくお食べ」

京子「うん…」


京子(ゲームに戻っていっちゃった)

京子「ラムレーズンうめぇ…」ジワ

京子「……」

結衣「……」ピコピコ

京子「結衣の愛情を感じなくなった!!!」

結衣「…はぁ?」ピコピコ

京子「結衣から私への愛情を感じなくなった!!」

結衣「京子のこと好きだよ(棒)」ピコピコ


京子「ううううう」

結衣「さて、お風呂でも入るか」

京子「一緒に入る!」

結衣「却下」

結衣「京子はレベル上げでもしといてよ」

京子(このくらいじゃ泣かないぞ)ブゥ


結衣「あーいいお湯だった」

結衣「京子レベル上がった?」

京子「……」ピコピコ

結衣「京子?」

京子「楽しみにしてたのにさ、結衣のバカ!」

結衣「はぁ?」


京子「結衣は何くれるかなって」

京子「どう祝ってくれるかなって」

京子「3月になってからずっと楽しみにしてたのにさ…」

結衣「期待に添えなくて悪かったな」

京子「……」

結衣「ほんとは何が欲しかったんだよ?」

京子「……結衣の愛」ボソ

京子「お風呂入る」スタコラサッサ



結衣「…意地悪しすぎたかな」


~お風呂だよー

京子「なんだよ結衣の奴…」

京子「ずっと楽しみにしてたのに」

京子「今日だって結衣の家来てからずっとドキドキしてたのに」

京子「もう…!」


京子「最悪の誕生日だ」ウワーン


~お風呂あがるよー

京子「…あれ部屋暗い」

京子(まさか、結衣の奴寝ちゃったのか)

京子(今日の結衣の様子ならやりかねない)

京子「結衣…?」

結衣「京子、動かないで」

京子「結衣?」

京子(結衣が後ろに立ってる?)

京子(ていうか耳元で喋るなよ)

京子(恥ずかしいだろ)


結衣「……」

京子(おおう、結衣の手が)

京子(こんな暗闇で結衣に後ろから抱きしめられたらやばいよ)

京子「…ってあれ?」

結衣「京子…」

京子(だから耳元で…って本当に後ろから抱きしめてきたよこの人)ドキドキ

結衣「誕生日プレゼント」

京子「え…?」


結衣「気に入ってくれると嬉しいんだけど」

京子「これって…ネックレス」

京子(暗くてよく見えないけど、さっきつけてくれたんだ)

結衣「さ、おいで」

京子「……」

パッ~電気点く

京子「あ、あれ…ケーキがある」

結衣「まぁ一応手作りだよ」

結衣「今から食べたら太りそうだけど」

結衣「ローソク消しくらいはやろうっか」

というわけで再び消える電気


Happy birthday to you,
Happy birthday to you,
Happy birthday, dear 京子,
Happy birthday to you

京子「ふーーー」

結衣「改めて、誕生日おめでとう、京子」

パッ~再び点く電気

京子「え、へへ」

結衣「さて、これは明日食べるか」


京子「待って!一口だけ」

結衣「デブまっしぐらだぞ?」

京子「今食べたいんだもん」

結衣「ほら一口だけな、あーん」

京子「あ、あーん」カァー

結衣「どうかな?」

京子「おいしい!おいしいよ!結衣!」ジワ

結衣「よかった」

京子「あ、あれ…嬉しいのに…変だな」ポロポロ


京子「涙が出てくるよ」ポロポロ

結衣「…ごめんな、京子」

結衣「ちょっといじめすぎた」

京子「結衣ぃ」

結衣「ごめん」ギュ

京子「……」

結衣「どうしたら許してくれる?」

京子「結衣が愛をくれたら」


結衣「……はぁ」

京子「た、溜息つくなよ!」

結衣「京子、ネックレス見て」

京子「ネックレス…」

結衣「さすがに指輪を買う勇気と自信がなかったけど…」

結衣「ネックレスについてるだろ…指輪」

京子「……結衣」

結衣「それじゃだめか?」


京子「駄目!もっと欲しい」

結衣「うーん……じゃあ、京子がしてほしいことをするよ」

京子「……うーん(そんなこと言われても)」

結衣「なんて冗談だよ」

結衣「これ以上イジワル言ったらさすがにひどいもんな」

結衣「京子が好きだよ」

京子「……」

結衣「今日は誕生日だからって張り切って皆の家を周って」

結衣「プレゼント貰って嬉しそうにしてるのが悔しかったんだ」

結衣「だから意地悪しちゃった」


結衣「あ、あとさ」

23:59

結衣「誕生日の1番最初じゃなくて、最後に言ってみたかったんだ」

結衣「京子、誕生日おめでとう」

0:00

京子「…結衣のばか」

結衣「だからごめんって」

京子「私も好き」

結衣「え?」


京子「だから私も結衣が好きだってば!」

京子「みんなの家を周ったのはプレゼントをもらうためだけじゃなくて」

京子「緊張をほぐしておきたかったからなんだよ」

結衣「京子…」

京子「結衣!愛の言葉ありがとう」

結衣「そう言われると恥ずかしいな」

京子「結衣」

結衣「ん?」

京子「愛のあかしが欲しいです」んー

結衣「……」カァー

京子「んー」

結衣「…し、しょうがないな、京子は」チュ

京子「結衣…ん」


結衣「今日は町内駆け回って疲れただろ?」

京子「うーん…」

結衣「寝よっか」

京子「うん」

結衣「ネックレスは外せよ」

京子「えっ」

結衣「いや、首締まるかもしれないし」

京子「むぅ」


結衣「ほら後ろ向いて」

京子「ぶぅ」シブシブ

結衣「はい、ここ置いとくよ」

京子「うん」

結衣「電気消すよ」

京子「あ、結衣。」

結衣「ん?」

京子「ありがと」

結衣「うん」


京子「手繋いでもいい?」

結衣「いいよ」ギュ

京子「いい夢見れそう」

結衣「それはよかったな」

京子「起きたらこれが夢だったらどうしよ」

結衣「そうだったりして」

京子「起きてる」

結衣「そんなわけないだろ」ギュ


結衣「ほら今強く握ったの分かるだろ?」

京子「うん…」

結衣「あ、そうだ」

京子「なに、結衣」

結衣「まだ言ってなかったね」

結衣「京子、生まれてきてくれてありがとう」



終わり

京子さんまじ誕生日おめでとう!
というわけで少しおまけを・・・

おまけだよー

~朝だよー

京子「!」ハッ

京子「夢!?」

京子「…」キョロキョロ

京子「ネックレスある…」

京子「よかったあああ」

結衣「ふぁあ」

京子「結衣」

結衣「おはよう、京子」


京子「う、うん」

京子(やばい!恥ずかしくて顔見れない)

結衣「さすがに朝ご飯ケーキはないよな」

京子「え、食べるよ」

結衣「胃もたれるぞ?」

京子「大丈夫だよ」

結衣「ならいいけど」

京子(あーもう心臓がバクバクうるさいよ)

結衣「とりあえず一切れな」


京子「いただきます」

結衣「召し上がれ」

京子「そういえばどこにケーキ隠してたの?」

結衣「あー炊飯器の中だよ」

京子「へ、へぇー」

結衣「ところで京子」

京子「ふぁに(何)?」モグモグ

結衣「今日二人でどこか行こうか?」

京子「ふぇ!?」

結衣「昨日いじわるしたお詫び」

京子「これって……デート?」

結衣「ま、まぁそうなるかな」

京子「い、行きます」


結衣「なんか昨日の京子とはえらい違うな」

京子「そ、そうかな?」

結衣「昨日は結衣の愛が欲しいだの、愛のあかしが欲しいだの」

京子「うわあああああああああ」

京子「き、昨日はそんなテンションだったんだよ!」

京子「なんだよ、結衣だって私が皆の家を周るのを嫉妬してたくせに」

結衣「そりゃあ、嫉妬するよ」

京子「へ?」

結衣「ていうかいつも嫉妬してるよ」ニコ


結衣「普段はもう慣れたけどね」

結衣「だけど昨日は最後だっただろ?うちに来たの」

結衣「私は早く会いたかったんだけどな」

京子「~~~~!!」

結衣「ふふふ」

結衣「だから昨日は嬉しかったなぁ」

結衣「京子ってばあんなに拗ねちゃってさ」

京子「ストーップ!!!」

京子「この話終わり!!」


京子「なんで結衣はそんなに余裕なのさ?」

結衣「余裕なんてないよ」

京子「どこがだよ」

結衣「そういうテンションなんだよ」

京子「どういうテンションだよ」

結衣「京子とデートするっていう」

京子(なんだよもう!)

京子「あ、あの結衣さんや」

結衣「なんだい京子さん?」

京子「心臓がバクバクしすぎて死にそうです」


結衣「奇遇ですな、私もです」

京子「嘘つけ!」

結衣「聞いてみる?」

京子「え、遠慮します」

京子「それよりどこ行く?」

結衣「京子が行きたい所でいいよ」

京子「…がいるなら…よ」

結衣「ん?」

京子「結衣が一緒ならどこでもいいよ」

結衣「……」カァー


京子「今更照れんな!」

結衣「あ、なんか嬉しくて」

京子「くぅ」カァー

結衣「きょ、京子」

京子「な、何?」

結衣「き、キスしていい?」

京子「き、聞かなくても、いい」

チュウ

結衣「…」

京子「…」


京子「実感した」

結衣「何を?」

京子「愛されてるって」

結衣「…」カァー

結衣「あ、当たり前だろバカ」

京子「私も愛してるぞ!」

結衣「なんだよお前も昨日みたいなテンションになってんじゃん」

京子「よっしゃー!」

京子「デート行くぜ―!」

結衣「はいはい」

京子「結衣に貰ったネックレス付けて手を繋いで行くぜ―」


結衣「それじゃ行くか」

京子「べただけど水族館な!」

結衣「おー」

京子「あ、それと!」

結衣「何?」

京子「結衣の誕生日楽しみにしておけよ?」ギュ

結衣「プレゼントは私ってか?」

京子「…///」

結衣「え…(冗談のつもりだったんだけど)」

京子「き、期待して待ってろよ!」

結衣「お、おう」


本当に終わる

駄文失礼しました
木間市に少しでも貢献できたら幸いですぜ

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