コナン「俺がやった」

蘭「あ、本当だ。ここって園子のプライベートビーチなのよね？」

園子「なんで知らない輩が紛れ込んでるのよ」

園子「ちょっと、あんた」

夜空「ん？」

園子「誰の許可でここに入ってきたのよ」

夜空「き、許可だと。私はただ肉の奴に連れられて……」

コナン「肉？」

星奈「ちょっとぉ！　なんで私の神聖なるプライベートビーチに」

星奈「見ず知らずの連中が徘徊してるのよ！」

コナン「俺の神聖な精液で浄化してやるよ」

園子「それはこっちのセリフなんだけど」

小鷹「おいおい、どういうことなんだよ、星奈」

星奈「そんなのあたしが聞きたいわよ」

園子「あ、そういえば」

蘭「何か思い出したの、園子」

園子「パパが言ってたんだけど、最近ここの別荘の近くに」

園子「別の新しい別荘が建ったって言ってたかも」

園子「私あまりここのビーチ来ることなかったから全然気にも留めてなかったけど」

コナン（ちゃんと確認しておけよ）

園子「ウチの家族もこの別荘滅多に使わないもんだから」

園子「新しく建った別荘の買主にビーチを好きに使わせてるとかで」

星奈「なんだ、そういうことだったのね」

星奈「初めからそう説明しなさいよ。まったく人騒がせな話ね」

園子「そっちだって、事前に確認くらいできたんだからお互い様でしょ！」

蘭「まあまあ、園子」

小鷹「星奈もやめておけ」

鈴木なんて会社だっけ

蘭「あ、私たち、今日隣の別荘に泊まるつもりなんですけど」

蘭「もし何か縁があったら、そのときはよろしくお願いします」

小鷹「あ、えっと、こちらこそ」

コナン（なんだ、コイツ）

コナン（すげえ髪や目つきしてるわりには腰が低いでやんの）

小鷹「ほら、夜空も挨拶しておけよ」

夜空「ふんっ」

夜空「なぜ見るからにリア充そうな連中に」

夜空「挨拶などしなければならない」

小鷹「おい、夜空ってば」

園子「リア充？」

小鷹「ああ、気にしないでくれ」

小鷹「なんていうか、こういう奴なんで」

蘭「は、はあ」

園子の別荘前

園子「まったく、いけ好かない奴らだったわね」

園子「あんな連中と一緒に、ビーチで泳がないといけないなんて最低」

蘭「まあ、いいじゃない。何かのきっかけで仲良くなれるかもよ」

園子「んな訳ないじゃない」

園子「あれ？」

コナン「どうしたの、園子姉ちゃん。まさかとは思うけど別荘の鍵を落としたってことはないよね」

園子「そのまさかみたい……」

蘭「えぇー！」

蘭「どうするのよ！」

蘭「園子ん家のクルーザーがこの島まで迎えに来るのは二日後でしょ」

コナン「おまけに別荘の電話は使えないし、携帯は圏外だからすぐに連絡も取れないよ」

園子「このまま野宿なんてイヤー！」

コナン「こうなったらさっきの人たちに頼んで」

コナン「別荘の電話でも使わせてもらうか、もしくは泊めてもらうしかないんじゃない」

園子「イヤよ。なんで私があんな連中に頭下げなきゃいけないのよ！」

コナン「だったらこのまま野宿決定だね」

園子「うぅ」

蘭「ねぇ、園子。とりあえず頼んでみようよ、ねっ」

園子「やっぱそれしかないかー」

園子「がくっ……」

犯人は誰だ…
園子が死んでるんだぞ！？

星奈の別荘

ｺﾝｺﾝ

蘭「すみませーん」

ｶﾞﾁｬ

星奈「何よ。さっきの連中じゃない」

星奈「一体何しに来たのよ」

星奈「また言いがかりでも付けに来たの！？」

園子「ムカっ！」

蘭「そうじゃないんです。実はお願いしたいことがありまして」

星奈「はあ？　お願い？」

あぁ、鈴木建設か？
いや、鈴木商事じゃね？建設は釣り馬鹿やん

コナン「僕たち隣の別荘に泊まるつもりだったんだけど」

コナン「その別荘の鍵を落としちゃって中に入れなくなっちゃったんだ」

コナン「電話も別荘の中だし、このままだと本土から人も呼べなくて」

コナン「だから、よかったらお姉さんの別荘にある電話だけでも貸してくれないかな」

星奈「ふーん。そういうこと」

蘭「どうかお願いします」

星奈「あははははは！　別荘に泊まりに来たのに鍵落とすとかあんたらバカじゃないのぉ！？」

星奈「バーカ！　バアァァーカ！！　びゃーははははははは！！」

コナン・蘭「え……」