ほむら「ほむほむとQBの魔女見学」(141)


ほむら「何回ループを繰り返したのかしら」

ほむら「どうがんばっても成功できない」

ほむら「もうちょっと、頭を使わないとダメなのかしら」

ほむら「思えば、今までまどかの心ばっかりを探っていた。だから失敗したのかもしれない」

ほむら「…なら、いっそのこと魔女を研究してみるのはどうかしら」

QB「魔女をもっと知りたい…?」

QB「君みたいな魔法少女は初めてだよ。それに僕の事、魔法少女のことを何もかも知っているようだね」

ほむら「ええ。あなたがやっている事も、目的も何でも」

QB「ふぅーん…なるほどね」

QB「まあ、いいや。ちょうど新しい魔女が生まれたんだ。ついてきてよ」


マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」

ほむら「気味の悪い結界ね…昔良く見た、魔法少女アニメの色合いを反転させたような世界…」

QB「ここの魔女の名前はキャンデロロ。イタリア語で"蝋燭職人"を表すファミリーネームだよ」

QB「彼女は生前、家族を無くしたんだ。それからはずっと魔女との戦いに明け暮れててね」

QB「過酷な現実に耐えるためには、アニメに出てくるような魔法少女に成りきるしかなかったわけさ」

ほむら「…」

QB「珍しいタイプの魔法少女だったよ。彼女は」

QB「でも…流石に耐え切れなかった。途中で仲間も一人出来たけれども、すぐ喧嘩別れしてしまったんだ」

QB「それからずっと孤独。残ったのは自分が"正義の為に戦う魔法少女"であるという」

QB「ケーキの上に立っている砂糖菓子の人形ようなアイデンティティだけ」

QB「そんなものが続くのなんて、そう長くは無かった。まあ、他に比べれば長い方だと思っていたけれど」

ほむら「哀れね…」

ほむら「林檎の木に、黒いティーカップ、そして虹色の橋…」

QB「この黒い家の中が、魔女の居室だよ。入るかい?それとも、もう帰るかい?」

ほむら「…入らせてもらうわ」

QB「君の表情を浮かべる人間は、恐怖を感じているんだろう?その状態で入るのは、危険だと思うけれど」

ほむら「いいの、入らせて」

ほむら「室内も、かなり薄暗いのね…」

QB「それだけ、彼女の心の闇が深かったって事なのかもしれないね」

ほむら「巨大なティーカップに、ケーキ…まるでお茶会のテーブルの上ね…」

ほむら「それに…きゃっ!」

使い魔「…チッ」

QB「あれはキャンデロロの使い魔だね。役割は、給仕だと思う」

QB「ツインテールの髪型をした、弓を使う使い魔と、ポニーテールの…を使う使い魔の二種類居るみたいだよ」

QB「あの連中は、彼女が生前共に戦ったある魔法少女とを模した使い魔だよ」

ほむら「パートナーなのに、なぜ給仕の格好をしているの?」

QB「もしかしたら、彼女は同じ目線で戦える魔法少女を欲していたのかもね。でも、目線が下の後輩しか自分の周りには出来なかった。まあ多分違うと思うけど…」

QB「着いたよ。十分警戒して」

ほむら「着いたって…何処にも居ないわ。魔女は何処に…」

QB「上だよ」

ほむら「…あっ!」

キャンデロロ「…」フワフワフワフワ チョコン


ほむら「…ずいぶんと、歪な体型をした魔女ね…それにあの、巨大なボンネットは何なのかしら…」

QB「彼女の生前の体型を表してるんだと思う、僕が言うのも変だけど…彼女は、ボンキュッボンな体型だったから…」

ほむら「ボンキュッボン…ああ、確かに」

QB「攻撃方法はたぶん、あの腕の位置に当たる場所から生えている巨大な2つのリボンだと思う」

QB「縛り上げるのか、それとも硬化させて刀のように斬りつけるのか…」

ほむら「彼女は生前マスケット銃を使っていたんじゃなくて?なぜリボンしか武器が無いのかしら」

QB「何で知っているんだい?まあ、確かにそうだけどそれは後から身につけた能力で、最初の武器はあくまであのリボンだったんだ」

ほむら「つまり、たいていの魔女は一番最初に使っていた武器をモチーフとした攻撃方法を行うということなのかしら…」

QB「さあ、それはわからないや」

ほむら「あの青い服と、巨大なボンネットは何を表しているのかしら」

QB「あの青い服、僕が彼女と初めて会った時に着ていたのとそっくりだよ」

QB「事故の前、彼女はとても幸せだったみたいだよ。事故の直前までは」

QB「魔女はどうやら、過去にあった最高の記憶を延々と自分の中で繰り返したがる傾向にあるように見える」

ほむら「過去にあった、最高の記憶?」

QB「うん。それで、キャンデロロの場合、家族と一緒にドライブに行った記憶を繰り返しているんだろうね。事故にあう直前の記憶を…」

QB「誰か、また新しい魔法少女に倒されるまで…」

ほむら「…」

QB「どうする?倒すかい?」

ほむら「そういう気分じゃないわ。一旦帰りましょう…」

QB「そうかい」

ほむら「最後に、あの魔女の生前の名前を教えてくれないかしら」

QB「巴マミだよ。15歳の見滝原中の三年生」

ほむら「ああ、そう…本当にそうなの…」

QB「うん、これは間違いないよ」

QB「僕も長い間、彼女と一緒に暮らしていたから彼女が魔女化する時は驚いたよ」

ほむら「嘘。感情無いくせに。それじゃあ、インキュベーター…」

QB「じゃあ、また明日。魔女が生まれ次第君の所に行くよ」

数週間後

QB「暁美ほむら、新しい魔女が生まれたようだよ」

ほむら「そう…」ガタガタガタ

QB「今度の魔女は一応、ガスマスクを付けた方が良いかもしれない。君なら持ってるだろう?」

ほむら「ええ、いいのを持ってるわ。それより、なぜガスマスクを?」

QB「行けばわかるさ」

QB「ところで、君はこの町の外れにある、廃墟の焼けた教会を知っているかい?」

ほむら「ええ、知ってるわ。神父の父親と母親、そして二人の娘が無理心中した教会」

QB「聖職者にあるまじき行為だね」

ほむら「ええ。それで、まだ娘の死体が残っていないって」

QB「その娘が、これから見る魔女さ。彼女は無理心中が行われるちょっと前に、かの教会から家出していたんだ」

QB「入るかい?それとも、また今度にするかい?」

ほむら「入るわ、入らせて…」

結界内


ほむら「ゴホッゴホッゴホッ…なぜか…凄い煙いわ…」

QB「この結界内は、一酸化炭素が蔓延しているみたいだよ。ほら、火事の時に出るガス…」

ほむら「ケホッケホッ」カシュ シュコー

QB「それで、魔女はどこに居るの…?」

ミス
ほむら「それで、魔女はどこに居るの…?

実のこというと、ほむほむ以外の魔女が全部明かされたから書きなおすことにした
前のSSについてはあまり触れないで欲しいです



QB「どこかに居るはずだよ。まあ、もし見つけたとしても、それが本当かどうかはわからない」

ほむら「どういうこと?」

QB「ヤツは幻覚を使うんだよ。自分の姿を何体も分身させて、一斉に襲いかかるんだ」

QB「生前得意としていた戦術を、魔女になっても使ってくるのさ」

ほむら「幻覚魔法…」

QB「それに輪をかけて凶悪なのが、使い魔だよ」

>ほむほむ以外の魔女が全部明かされた
kwsk

>>53
魔女キャンデロロ(マミ)
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2671413.jpg

魔女オフィーリア(杏子)
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2671419.jpg


ほむら「あれは何…?京都の"おいらん"?」

QB「彼女の生前と、京都の花魁の違いは僕にもちょっと繋がりにくいけど」

QB「使い魔連中は、あの花魁のような外見の使い魔なんだ」

QB「あいつは近づくと、頭を変形させて、かんざしを刃のように振り回してくる」

QB「遠くにいる敵には…」

ほむら「アチチッ」

QB「火の玉を飛ばしてくるのさ」

ほむら「今までで見た中でも、かなり凶悪な部類の使い魔ね…」

QB「多数の使い魔を、従士のように従わせているあの馬に乗った魔女が…」

ほむら「杏子…」

QB「…何か言ったかい?」

ほむら「いえ、何も」

QB「魔女オフィーリアだよ」

ほむら「ど、どうしてあんな外見の魔女になったの…?」

QB「正直、なぜ彼女が和風で、馬に乗っていて、頭が蝋燭のように燃えているのかはわからない」

QB「さっぱりわからないんだ。生前の子からはいまいち結びつきの感じられない造形魔女なんだ。さっきのキャンデロロと違って、まったくわからない」

QB「でも、彼女もどこかでこの世界を作り上げる内面を持っていたんだろうね。どこかで…」

ほむら「なるほど…」

オフィーリア「…」ジャキ

QB「まずいね、槍を脇に溜めて、こっちの方を向いている…」

ほむら「えっ…」

QB「どうやら、魔女に見つかってしまったようだ。どうする?戦うかい?」

ほむら「…いえ、今度もそういう気分にはならないわ…」

QB「じゃあ逃げようか、彼女が危険な幻覚を見せてくる前に」

QB「あの姿勢を見たのは、大昔以来だよ。昔ジャンヌ・ダルクという魔法少女が居てね…その子もあの姿勢をよく取っていた」

QB「ランスチャージっていって、あの姿勢を取ると馬と人の全体重を槍に込める事が出来るんだ。ノルマン人が産み出した槍の使い方でね」

QB「あの魔女は自身を槍にして攻撃もしてくるみたいだね。かなり攻撃的な魔女だから、君が戦っても勝てたかどうかはわからないや」

ほむら「…どうかしらね」

ほむら「私はもう帰るわ。さようなら」

QB「それじゃあ、またいつか」


ほむら「…気が狂いそう」

ほむら「キャンデロロ…オフィーリア…」

ほむら「生前の名前は巴マミ、佐倉杏子…聞き覚えのある名前ね」

プルルル プルルル

ほむら「電話だわ。誰かしら」

まどか「もしもし、暁美さんですか…?」

ほむら「…鹿目まどか?」

まどか「名前、覚えててくれたんだ…」

ほむら「ええ、それで何の用かしら」

まどか「あの、美樹さやかって子見てないかな?青い短い髪の子、なんだけれど…」

ほむら「…いえ、見てないわ。どうしたの?」

まどか「それが…失踪しちゃって」


ほむら「それは心配ね。見かけたら連絡するわ」

まどか「ありがとう、暁美さん。それじゃ」

QB「昨日の夜に、新たな魔女が孵化した。出来たてほやほやだよ」

ほむら「へぇ…」

QB「人魚の魔女。その性質は恋慕。生前の名前は…」

ほむら「言わなくてもわかるわ。行きましょ」

QB「なんだ、知ってる子だったのか」

ほむら「ええ…」

オクタヴィア「…」ユラユラ

QB「あれが魔女オクタヴィア。鎧をまとった上半身に、極彩色の鱗を持つ、人魚の騎士さ」

ほむら「何度も見たわ…何度も…」

QB「何度も…?おかしいなぁ、この魔女は魔法少女から生まれた純粋な魔女なんだけど」

ほむら「ええ、でも私は何度も見たの…」

QB「君は本当に、イレギュラーで不思議な子だね。それよりも、鎧の中身を見たくないかい?」

ほむら「鎧の、中身…?」

QB「大抵の中身は、外見は比較的綺麗に取り繕ってるものの中身は恐ろしい物が入っている場合がよくあるんだ」

ほむら「お菓子の魔女、委員長の魔女、ハコの魔女…」

QB「そう、それらの魔女たちもあまりに醜かったり、滑稽だったりする中身があった」

QB「実のことをいうと、この魔女にも中身があるんだよ。見てみたいかい?」

ほむら「…」

QB「見たくないなら、もう帰ってもいいけど」

ほむら「見たい、見させて頂戴…」

QB「わかった、じゃあ鎧を剥がそう」

QB「音楽が止まっている間は、ほぼ無抵抗なんだ。妙な動きをするだけで、こっちに攻撃はしてこない」

委員長の魔女の中身ってどんなんだよ

>>>90
スカートの中の顔

オクタヴィア「ヴォ…」ユラユラ

ほむら「なんて酷い姿なの…」

QB「これが、彼女の中身さ。どろどろに溶解していて、目玉が常に目のあった場所からこぼれ落ちている」

QB「童話の人魚姫は涙を流したというようだけど、彼女の場合は涙も枯れて、目玉まで流してしまうようになってしまったんだね」

ほむら「…」

QB「彼女は生前、ずっと病院に入院していたある男の子に片思いしてたんだ。必死に看病していたんだけど、献身は彼の心に響かなかったってわけさ」

QB「それで、他の女の子に寝取られてしまった…まあ他にも理由はあると思うよ。見返りを求めてしまう自分への自己嫌悪とか、親友の子に酷く当たってしまった事の罪悪感とか」

ほむら「うっ…」オェッ

QB「彼女もキャンデロロと同じく、人生で一番幸せだった瞬間を繰り返している。好きな男の子はバイオリニストで、彼ののコンサートの記憶を延々と繰り返しているんだ」

QB「その時みたいに、頭に薔薇の飾りを付けて、首にはリボンを巻いて…」

QB「まあ、はたから見れば、ただの醜い魔女だけれど…」

QB「魔女一人ひとり、裏には悲劇が隠れているのさ」

ほむら「…」

QB「これはどの魔女にも言えることだよ。キャンデロロや、オフィーリア…他の魔女達も」

ほむら「ワルプルギスの夜も…」

QB「ワルプルギスの夜を知っているのかい?なら良かった」

QB「あと一週間ぐらいしたら、ヤツがこの街に来る。どんな魔女かじっくりと見るといい」

ほむら「ええ、知ってるわ。あいつの事は、何もかも…」

QB「ワルプルギスの夜は数年クラスの誤差はあれどだいたい100年に一回、世界中のどこかで出現するんだ」

QB「最初に現れたのがえーと、1808年プロイセン王国。奇しくも、戯曲"ファウスト"が執筆された年だ。もしかしたら、ゲーテはワルプルギスの夜を見てファウストを書いたのかもしれない」

QB「その次が1914年…第一次世界大戦のまっただ中。彼女は絶望と多大なる因果を振りまいていった」

ほむら「…」

QB「なぜ彼女が消えるのかはまだ判明されてない。時間を移動してるだの、普段は結界にいるだの色々な説がある」

QB「その日まで楽しみにして待ってるといいよ。暁美ほむら。それじゃあ、また」

ほむら「…」

まどか「あっ…暁美さん…どうしてキュゥべえと…?」

ほむら「ま、まどか?」

まどか「まさかほむらちゃん、その格好…」

QB「彼女が僕に、「魔女見学」をしたいっていうから色々な魔女を見せたのさ」

ほむら「…」

まどか「魔女見学…?」

ミス
ほむらちゃん→暁美さん

QB「うん、魔女見学だよ。彼女は魔法少女の成れの果てを見たいという奇特な趣向の持ち主でね、だから協力してあげたんだ」

まどか「魔法少女が魔女になるって事を知った上で、そんな事を…本当なの、暁美さん」

ほむら「…」

まどか「信じられない…」

ほむら「でも違うの。私は興味心からこんな事をしたんじゃないの。ただ…」

まどか「ただ?」

ほむら「あなたのために…」

まどか「わけがわからないよ…」

ほむら「本当なの、あなたの為にやった事なの…お願い、許して…」

まどか「…まあそれはともかく、暁美さん…ちょっと来て」グイ

ほむら「いたっ…お願い…許して…まどか、許して…」グスグス

まどか「泣いても何も始まらないよ。いいから、早く」

まどか「暁美さん。貴方がやった"魔女見学"とかについて、もう問わない。でもね、そのかわり」

ほむら「まどか…まどか…」グスグス

まどか「いいから聞いて。あと一週間後に、ワルプルギスの夜って巨大な魔女が来るのは知ってるでしょ?」

まどか「そいつを、みんなで倒そうって思ってたの。私と、マミさんって人と、杏子ちゃんって子と、あとクラスメイトのさやかちゃん」

まどか「みんな、暁美さんが傍観していた魔女だよ」

ほむら「…」

まどか「あっ、魔女化した子たちは、私達で倒したから、気に病む事はないよ」

まどか「暁美さんは魔女化した子たちを見つけても、ただ傍観していただけだったんだね」

まどか「それが良かったのか、悪かったのかは知らないけどね」

ほむら「…」

まどか「でもね、もう傍観しないで欲しいの。ワルプルギスの夜は、私一人だけじゃ勝ち目のない魔女なの」

まどか「だから、あなたの力が必要なの。だって暁美さん、魔法少女でしょ?」

ほむら「ごめんなさい…私は…」

まどか「言い訳はいらないから」

ほむら「…」

まどか「あと、もう"仲間"なんだから暁美さんじゃ変だよね。これからは"ほむらちゃん"って呼ぶね」

ほむら「うっ…」ウルウル

まどか「それじゃ…」

ほむら「うぅぅぅっ…」ボロボロ

まどか「あと、いい忘れてたけどもう"仲間"なんだから…」

まどか「逃げないでね…逃げたら、一生ほむらちゃんの事許さないから」

ほむら「ええ、わかってるわ…逃げない、絶対に逃げないから…」

まどか「じゃあさようなら」

ワルプル当日

まどか「…私、がんばるから見ててね。さやかちゃん、マミさん、杏子ちゃん」


QB「哀れなものだ。たった二人じゃ勝てっこない相手なのに。無駄骨だよ」

QB「彼女に協力するのは構わないけど、死ににいくようなものだよ」

ほむら「そんな事は、しないわ…」

QB「なら戦うがいい。君の決めたことだから、僕は関わらない」

ワルプルギスの夜「アハハハハハハハ」

まどか「ほむらちゃん、そこの爆弾を爆発させて!」

ほむら「ええ…」カチッ

ワルプルギスの夜「アハハハハハハ」

まどか「全然効いていない…なら」ギリギリギリ

まどか「スプレッドアロー!」ギリギリギリ ヒュン

魔法少女まどかはノーマルまどかとかなり性格違うから、そこらへん考慮したつもりだったんだけど…


ワルプルギスの夜「アハ…アハハハハハ」

まどか「少し効いたかな…あっ!」

ワルプルギスの夜「アハハハハハ」ビビビビビ

ほむら「まどか!危ない!」バッ

まどか「イテテテ…」

ほむら「あっ…大丈夫かしら、怪我とかはしていない…?」

まどか「…大丈夫だよ、ほむらちゃん」

まどか「私の事は気にしないでいいから、ほむらちゃんは砲撃援護を続けといて」

ほむら「ええ、わかったわ…」

まどか「パニエロケット!」ズバンッ!

ほむら「射角修正…発射」ポンッ

数時間後


まどか「うっ…うぅ」

QB「どうやら、戦果はほぼ相打ち、といった所かな」

ほむら「インキュベーター、消えなさい」

QB「今まで僕に頼っていたのに…突然冷たくなるなんてわけがわからないよ」

ほむら「二人きりで話したいの。だから、あっちに行って」

QB「わかったよ。どうせ君たちの魔女化は近い。それまでの辛抱だ」

まどか「うぅぅ…」

まどか「うぅ…ワルプルギスの夜は…もう消えたのかな…うぇひひ、街はぎりぎりで助かったね…」

まどか「これで皆の所に行ける…それじゃあ、ほむらちゃ」

ほむら「まどか、お願い…聞いて」ガシッ

まどか「…何?」

ほむら「実は私…私、未来から来たの…何度も何度も時間を繰り返して…」

まどか「…それで?」

ほむら「その理由が…あなたを助けるため…」

ほむら「どうすればあなたが助かるのか、どうすれば運命を変えられるのか、その答えだけを探して、何度も始めからやり直して」

ほむら「ごめんなさい…こんな話、突然したって…ただの口からでまかせにしか思えないでしょうけど…でも、どうしても誤解を解きたくて…」

まどか「そうなんだ…じゃあその魔女見学ってのも」

ほむら「ええ、あなたを助けるために…魔女についてもっと知っとくべきだと思って…」

まどか「…」

ほむら「まどか…本当にごめんなさい、でもまどかに嫌われたまままた繰り返すのは、どうも嫌だったの…」

まどか「ほむらちゃんの言ってること、なんとなくだけどわかったよ」

まどか「でもね」

まどか「私はほむらちゃんが、この世界でやった事を許さないよ」

ほむら「ッ…」

まどか「でもたった一つだけ、ほむらちゃんを許してあげる方法を教えてあげる」

まどか「ほむらちゃんは、私を助ける為に繰り返してるんでしょ?なら」

まどか「魔法少女全員、とまでは言わないけど…マミさんと、杏子ちゃんと、さやかちゃんも救ってあげて…」

まどか「お願い…私のことはいいから、他の子達だけでも…お願い…」

まどか「あっ、もう魔女化しそう…じゃあ、私は逝くね…」パリンッ

ほむら「…」

QB「どうしたんだい?随分と顔を青ざめさせているけど」

ほむら「何でもないわ、インキュベーター」フラフラ

QB「あーあ、残念だなあ…まどかの魔女化を失敗しちゃったよ。君に見せたかったのに」

QB「ねぇ、暁美ほむら」

QB「暁美ほむら…?どこへ行ったんだい?」



終わり

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