若母親「あの！うちの子が高熱を出して！！」

幼女「うわぁーん」

父医「お、若い奥さんだね」

ナース「こら！いいから診察！！」

父医「あーおたふくかぜですね。安心してくださいすぐ治りますよ」

若母「そうですか？でも高熱が……」

父医「子どもってのは体温が上がりやすいもんなんです」

父医「おい！初仕事だぞ！」

新米医「いｙ

父医「嫌だなんて言わないよな！？こんなに苦しんでいる子を前にして！！」

幼女「えーん！！」

新米医「ちっ……処置室に……」

父医「それでこそ俺の息子だ」

父医「おたふくかぜってってのは耳下腺炎ってやつだ。耳から首にかけてをペロペロしてやるんだ」

新米医「わかったよ」

幼女「うぇーん」

新米医「お嬢ちゃん、ちょっとペロッとするよ～」

幼女「いたい？」

新米医「全然痛くないよ？ペロペロするだけだからね」

幼女「うん。がんばる」

新米医「耳から首にかけてをペロっとする……」ｼﾞｭﾙﾘ

ﾍﾟﾛ……

幼女「ひゃう！」

ｼﾞｭﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ!!!!!!!!!!!!!!

幼女「くしゅぐったいよぉ！！！」

ﾁｭﾙﾙﾙ……

新米医「ふぅ……処置完了……」

父医「見事だ……」

ｶﾞﾁｬ

若母「あの……うちの娘は……」

父医「大丈夫ですよ。もうすっかり熱も顔の腫れも引いてます」

幼女「ママ―！」

若母「よかった……ありがとうございました」

父医「礼ならコイツに言ってやってください」

若母「新しいペロ科医さんですね。ありがとうございました」

新米医「あ、はい……///」

若母「よかった。ここに来て……」

父医「小児ペロ科をご存知でしたか」

若母「はい、昔父先生にペロられましたから」ﾆｺｯ

父医「はっはっは！そうでしたか」

若母「はい。交通事故で太ももをぱっくりやったときです」

父医「ああ！あのときのか！」

若母「親子でお世話になるなんて……ですね！」

父医「どうだった初患者は……」

新米医「父さん……」

父医「どうした？」

新米医「俺、小児ペロ科医やるよ！」

父医「おお！お前もペロペロの魅力に気づいたか！」

新米医「そ、それもだけど、うちのペロ科の重要性というか地域とのつながりとか……」

新米医「なくしちゃいけないっておもったんだ……」

父医「それでこそ俺の息子だ」

新米医「がんばるよ俺！これからたくさんの子供をペロペロするんだ！！」

父医「良い心意気だ！頑張れよ！」

新米医「おう！」

ｊｃ「す、すいませーん」

新米医「はーい……って中学生！？」

父医「いや、中学生は小児科来るぞ」

新米医「そうなのか……で、どうしました？」

ｊｃ「あの……なんだか熱っぽくて……」

新米医「そうですか、じゃあ診察しますねー」

――診察後――

新米医「ただの風邪ですね。薬を飲んで2，3日寝ていれば治りますよ」

ｊｃ「それじゃダメなんです！ゲホゲホッ」

新米医「なにかあるんですか？」

jｃ「明日は大事な大会があって……」

新米医「部活かな？」

ｊｃ「はい……テニスの大会なんです」

新米医「そう言われても……安静にしておくのが一番ですよ？」

ｊｃ「そんな……」

父医「お嬢さん大丈夫ですよ。今日、今すぐに治してあげます！」

ｊｃ「ホントですか！？」

新米医「おい、父さん！」

父医「こういうときにペロペロしなくてどうするんだ？」

新米医「でも中学生ですし……」

ｊｃ「私、ペロペロされに来たんです！すぐに治したくて！」

父医「ほらな？」

新米医「でも……」

ｊｃ「お願いです……私をペロペロしてください……」