ミスタ「…あー、すまねぇブチャラティ。今なんて言ったんだ?最近耳掃除してなかったから聞こえが悪いみたいだ」
ブチャラティ「ん?聞こえてなかったか、ホモセックス。ホ モ セ ッ ク スだ」
ミスタ「聞き間違いであって欲しかった…」
ブチャラティ「どうした?そう驚くことでもないだろう。俺は男色家だ、今までは黙っていたが」
ミスタ「うわぁ……」
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ブチャラティ「最近組織のトップが変わったらしくてな」
ブチャラティ「これからは麻薬の密売はやめて、クリーンな組織に生まれ変わらせる方針で行くそうだ」
ミスタ「クリーンて…」
ブチャラティ「それで、今後の収入はホモセックスのビデオを売って経営していくそうだ」
ミスタ「ぶっ飛び過ぎてて頭痛くなってきた」
ミスタ「百歩譲ってそれはいいとしよう(良くねーけど!)、だが麻薬チームはそれで納得するのか?」
ミスタ「待遇もよかった筈だし、何よりお払い箱となっちゃあ争いは免れないだろ」
ブチャラティ「本来ならばチームごと排除するのがこの世界としては定石だが……それでも優秀な人材たちだ」
ブチャラティ「ビデオ出演を理由に和解へ向かっているらしい」
ミスタ「出演!?オファーしたのかよッ!?」
ブチャラティ「いや、麻薬チームの方から是非出演させてくれと言ってきたそうだ」
ミスタ「」
ミスタ(俺の認識が甘かった……この世界はホモが多いのかぁ?)
ブチャラティ「それでだミスタ。俺のチームからも何人か抜粋して立候補するように言われているんだ」
ブチャラティ「ポルポの遺産を組織に寄付した手前、俺達が先立って行動を示す必要があるからな」
ミスタ「そのポルポの遺産は何に使ったんだよ…」
ブチャラティ「AV会社の設立金だ、新しいボスが大層喜んでいたそうだ」
ミスタ「oh...」
ミスタ「それで、その新しいボスってのはどういう人なんだ?(聞くまでもねーけどよぉ)」
ブチャラティ「素性については一切不明だ。前のボスと同じく、こちらから探りを入れない方が懸命だろう」
ブチャラティ「ただひとつ分かっていることは、俺と同じホモって事だけだ」
ミスタ「だろうな…」
ブチャラティ「そういうことでミスタ。お前の返答を聞きたい。一応強制はしないし命令もしない」
ミスタ「わりぃ、いくらアンタの言うことでも組織の方針でも俺はパスだ。そっちの気は無い」
ブチャラティ「そうか、残念だ」
ミスタ「残念!?」
ガチャ
ジョルノ「ブチャラティ、そろそろ時間ですよ」
ブチャラティ「おっと、話し込みすぎたな。それじゃあミスタ、俺達はホモビデオの打ち合わせがあるから今日は先にヌけるぞ」
ミスタ「おいおいおい!?ジョルノと一緒に行くって事は……」
ジョルノ「僕は立候補しましたよ。彼らと同じ類の人間ですからね」
ミスタ「なんてこった……」
ジョルノ「それじゃあ、車出しますね」
ブチャラティ「ああ、頼む」
ジョルノ「そういえば、前のボスはどうなったんでしょうね。フフフ……」キラン
GER「シンジツニトウタツサセナイ……」
ミスタ(ジョルノの手に矢のような何かがーッ!?そしてゴールド・Eが変化してるーッ!?)
ブチャラティ「暗殺チーム全員も参加するみたいだな。楽しみだ」
ジョルノ「そうですね」
ミスタ(これはマズイぞ……)
――――――
―――
―
ミスタ「わりぃな俺の家まで来てもらって。お前らに集まってもらったのは他でもねぇ」
アバッキオ「ああ、分かっている…」
フーゴ「あなた達も声を掛けられたんですね」
ミスタ「……」
アバッキオ「……」
フーゴ「……まずは話し合いましょうか」
ミスタ「一応先に聞いておく、お前らはホモじゃあねーよな?」
アバッキオ「俺はノーマルだ、流石にブチャラティの誘いも断った」
フーゴ「僕も同じです。そんな趣味ありません」
アバッキオ(穴あきスーツ着てるから手っきりホモだと思ってたぜ)
ミスタ(スゲー服装しておいてよく言うぜ)
フーゴ「今回話し合う内容は」
ミスタ「今後俺達がいかに巻き込まれないようにするかが第一だが」
フーゴ「ブチャラティは強制するような男ではありません。しっかり気を持てば流されることもないでしょう」
アバッキオ「問題はジョルノだ。奴は何かとこちらを引き込もうとする。それに、妙な魅力すら感じるからな」
ミスタ「しかしだ……」
ミスタ「俺はさっきブチャラティにカミングアウトされるまでホモだって事を知らなかったんだよ」
アバッキオ「俺もだ。そもそも自分からわざわざ話すようなことでもないしな」
フーゴ「正直ショックですよ…キレるのを通り越してもうどうしていいのか分からなくなりました」
ミスタ「それだけみんなブチャラティに心酔してたってことだ」
フーゴ「しかし、ジョルノまでホモだったなんて」
アバッキオ「あ、いや。ジョルノの方は知っていたぞ俺は」
ミスタ「何ぃッ!?何で言わなかった!?危ねぇだろぉーッ!」
アバッキオ「危ないって何がだよ」
フーゴ「ホモは見境がないといいますからね。ノンケでも食ってしまうような人がいるくらいですし」
ミスタ「アバッキオ、お前は何でジョルノがホモだって知ってたんだ?」
アバッキオ「思い出してみろ、ブチャラティが初めてジョルノを連れてきたときの事を」
―
―――
――――――
ブチャラティ「昨日話した新しい仲間を連れて来た!ジョルノ・ジョバァーナだ!!」バタァーン
ジョルノ「よろしくお願いします」
アバッキオ(新入りか、ちょいと脅かしてやるか)
アバッキオ「お茶でも飲んで話でもしようや……」アバ茶スタンバイ
ジョルノ「いただきます……うっ!」
フーゴ「プークスクス」
ナランチャ「ヘヘヘ」
ミスタ「仲間になりたくねーから飲みたく……」
ジョルノ「……」グイィィー!
「「「「えッ!」」」」
ジョルノ「美味い!」
アバッキオ「えっ」
――――――
―――
―
ミスタ「そういえばそんなことやってたな……でもよ、それはアイツのスタンド能力で…」
アバッキオ「後からゴールド・Eの能力を聞いてみんな納得していたが……」
アバッキオ「あれ、絶対飲み干してたぞ」
フーゴ「そもそもクラゲに吸わせるというやり方があまりにも無茶苦茶すぎますよ」
アバッキオ「それから俺に妙に迫ってくるわ股間を弄ってくるわでホント嫌になるぜ……」
フーゴ「同類と思われたんですね。それもスカトロ趣向の」
ミスタ「知りたくなかったそんなこと…」
フーゴ「ところで、なぜこの場にナランチャを呼ばなかったのですか?」
アバッキオ「話し合いなら奴も参加させたほうがいいだろう。どうせ声も掛けられているだろうし」
ミスタ「いや、アイツはまだ何も聞かされていなかったみたいだ。さっき確かめてきた」
アバッキオ「聞かされていないのならこっちから先に教えておくべきじゃあないのか?」
ミスタ「やめておいた方がいいような気がするんだよなー」
ミスタ「アイツはブチャラティをどこか神格化してる感じがあるだろう?」
フーゴ「僕たちにとっては神に近い存在ですがね、彼は」
ミスタ「それに、奴の性癖も至って普通だ。部屋にはエロ本が隠してあった」
アバッキオ「まぁ年頃だからな、そういうのもあるだろう」
ミスタ「フーゴより1つ年上って言っても精神的には一番お子様だ」
ミスタ「そんなナランチャが、この世で最も慕っている男がホモだなんて知ったらどうなると思う?」
フーゴ「あぁ…」
アバッキオ「色々考えられるが…まぁ…」
ミスタ「順応してもらっても大ショックで寝込んでもらっても暴れられても困る」
フーゴ「だったらいっそこの場に呼ばず、隠し続けた方がいいと?」
アバッキオ「いずれバレるんだ、どうしようもない事だと思うが」
ミスタ「先延ばしになっちまうが…これも一応対策は考えておこう」
フーゴ「しかし…気になることがあるんです」
ミスタ「気になる?」
フーゴ「ジョルノが組織に入ってきてから何かが狂い始めたって言う感じがします」
アバッキオ「どういうことだ?」
―
―――
――――――
ブチャラティ「ジョルノ、ここに焦点をあわせてくれ。うまそうなウインナーが見えてきただろう?」
ジョルノ「はい、僕はそれよりも本物にしゃぶり付きたいですけどね」
ブチャラティ「ハハハ、言うじゃないか!」
ガチャ
フーゴ「失礼します、ブチャラティ。この間借りた本を返しに来ました」
ブチャラティ「ああ、机の上に置いておいてくれ」
フーゴ「……何の話をしていたんですか?」
ジョルノ「軽い雑談ですよ。ねぇ、ブチャラティ」サスサス
フーゴ(新入りの癖にやけに馴れ馴れしいな)
ブチャラティ「そうだな、たまには仲間内での息ヌキも必要だ」
フーゴ「言っていただければ話し相手くらいにならいつだってなりますよ。あなたの命令ならね」
ブチャラティ「プライベートに命令は必要はないだろう?」
ブチャラティ「それに話し相手以上の関係……」
ジョルノ「ブチャラティ、まだ言わない約束でしたよね?」
ブチャラティ「おっと、すまないな。時期を見るんだったな」
フーゴ「?」
フーゴ「それとジョルノ、君は少しブチャラティに近すぎやしませんか」
フーゴ「リーダーである彼にそう馴れ馴れしく接していると彼のメンツも……」
ブチャラティ「そう言うなフーゴ。お互いに同じ趣味だったからつい俺も砕けてしまっていたんだ」
ジョルノ「そうですね。それもいずれみんなと話せるようになる時が来ますよ、きっと」
ブチャラティ「そうだな、みんな目覚めてくれると俺としては嬉しいのだが」
フーゴ「趣味?目覚める?」
ブチャラティ「悪いフーゴ、そろそろ席を外してくれないか。ジョルノと少しシたいことがあるんだ」
フーゴ「したい事…ですか。何か悪巧みでも?」
ブチャラティ「大したことじゃあ無いんだが、まだ明かす勇気が無くてな」
ジョルノ「近いうちに皆さんにも伝えると思いますよ。それまでは内緒です」スッ
フーゴ「(近い近い)……ブチャラティが言うのなら、信用しましょう」
ブチャラティ「ああ、助かるよ」ギュッ
フーゴ(手を握ってきたッ!?それほどまでに何か重要なことなのかッ!)
――――――
―――
―
フーゴ「今にして思えばあの時から段々とその片鱗を見せていました」
アバッキオ「隠していたものをジョルノに引き出され、そして唆された……か」
ミスタ「最悪じゃあねーかッ!ブチャラティが直々に連れてきたジョルノがすべての元凶かよおーッ!」
アバッキオ「奴のスタンドもたまに妙なものに変化しているのを見かける…まさか前ボスを始末して組織の方針を変えたのは…」
ミスタ「そんな馬鹿なッ!」
フーゴ「早期に気が付いていればこんなことにはならなかったのかもしれない…ッ!」
アバッキオ「強かな奴だとは思っていたが…流石にそれは考え過ぎか」
フーゴ「ハァ…話し込んでいたら疲れましたね」
ミスタ「そろそろ昼にするか。台所から適当なもん持ってくるよ。即席だがパスタでいいよな」
フーゴ「僕も手伝いますよ」スッ
アバッキオ「ああ、俺も手伝うよ」スッ
ミスタ「ピストルズにも飯作ってやらねぇとな」
ガチャ
パンパンパン
No.3「ホラホラ!もっと喘ゲヨー!」パンパンッ!!
No.5「ウワアアアアン!やめてよNo.3ー!」
No.1「No.3を引キハガセー!」
No.7「何でよりによってブチャラティとジョルノのマネスルンダヨー!」
No.3「オレはホモセックス・ピストルズなんダゼー!!」パンパンッ!!
No.2「ミスタ丁度いいトコロニ!」
No.6「おいなんとかシロー!」
ミスタ「」
アバッキオ「」
フーゴ「」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
ミスタ「…誰と誰のマネだって?」
No.7「前にチーム全員で飯食ってる時に二人がトイレにイッタダロ」
No.1「それでNo.5が覗き見ちゃってそれ以降こんなんナンダヨー!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
フーゴ「場所を問わず……」
アバッキオ「俺たちが近くにいるのにも関わらず……」
ミスタ「……」
No.5「ヒィィィッヤッハァァァーーーー!!」パンパン
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
――――――
―――
―
その後、俺たちは長期の休暇を貰った
ブチャラティには悪いが、正直考える時間が欲しかったんだ
俺とフーゴとアバッキオ、それと何も知らないナランチャを連れて一週間ほどここを離れようと思う
ナランチャ「おい見ろよみんな!空飛んでるぜ空ぁーッ!」
ナランチャ「エアロスミス出したらすっげー勢いで引っ張られるし!飛行機っていいなぁーッ!」
ミスタ「そうだな、お前が楽しそうだと俺たちも楽しくなってくるぜ…」
アバッキオ「ああ、せっかくブチャラティが休暇をくれたんだ。目一杯楽しんで行こう…」
ナランチャ「どうせならブチャラティも一緒に休暇取ればよかったのに。あとジョルノもよぉー」
ミスタ「多忙なんだ、察してやれ…」
フーゴ「ナランチャ、僕の分のケーキ食べますか?僕はお腹いっぱいで…」
アバッキオ「今度俺も勉強見てやろう、みんなで教えたが効率がいいはずだ…」
ミスタ「勉強なんてあとあと!あっちについたらまずは遊ぼうぜ!」
ナランチャ「なんだよみんな。妙に俺に優しいじゃん」
フーゴ「いつもの事ですよ、みんなあなたが好きなんですから…」
アバッキオ「そうだな、弟みたいなもんだ…」
ミスタ「よし、そんじゃ盛大に乾杯でもしようぜー!」
ナランチャ「何か気持ち悪いな……」
ブチャラティから休暇を貰ったなんて嘘はどうにか隠し通せるだろう
しかし、いずれナランチャに真実を伝えなければいけないこと
そして組織の今後の事、俺たちのケツ穴の事、いつか答えは出さなきゃいけない
重苦しい現実から逃げただけなんだ…俺たちは…
ナランチャ「ま、いーか!来れなかったブチャラティ達の分まで楽しんでくるか!」
No.3「ウッヒャァァァアア!次はミスタのケツをネラウゼェエエッ!!」パンパンパン
No.5「タスケテヨー!!」
――――――
―――
―
ブチャラティ「突然揃って休暇願いを出すなんて、アイツらどうしたんだ?」
ジョルノ「きっと彼らなりにブチャラティと僕の事を気を使ってくれたんでしょう」
ブチャラティ「いつかアイツらとも分かり合えるといいんだがな…」
ジョルノ「大丈夫です、そうなりますよ。そうさせて見せます」
ペリーコロ「おーい、そろそろ撮影を始めるそうだよー」
ブチャラティ「はい、今行きます」
ペリーコロ「今日は特別ゲストを用意したんだ」
ブチャラティ「特別ゲスト?」
ディアボロ「ンー!!ンー!!」ジタバタ
ブチャラティ「いい身体してますね、しかもゲイファッション。誰ですか?こんな縛られた状態で」
ペリーコロ「ジョルノ君の知り合いのホモだそうだ。心行くまで犯してほしいと志願してきたそうだ」
ブチャラティ「なるほど、こういうプレイか」
ディアボロ「ンー!!」ブルブル
ジョルノ「さぁ、時間も押しています。始めましょう」
ジョルノ「……さてボス、あんたははたして滅びずにはいられるのかな?」
ディアボロ「ンンー!!」
おわりが無いのがおわり♂
終わった
ムシャクシャして書いた、後悔はしていない
あと私はノンケです(憤怒)
お付き合いしていただいた方がいましたら、どうもありがとうございました
あ、トリッシュの存在忘れてた
今更ながらNo.3とNo.5が途中で入れ替わってる恥ずかしい
このSSまとめへのコメント
>>54
恥ずかしがる所はそこなんだな……
ナランチャが後からどうなるか少しだけ期待してしまったがホモじゃないぞ!(憤怒