未央「魔人プロデューサー脳噛ネウロ」 (62)
需要あるかわからないけど、
未央「魔人探偵?」
未央「魔人探偵?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1380546182/)
↑の続きです。
モバマス×魔人探偵脳噛ネウロのクロスです。
キャラ崩壊注意
話の面白さは保証できません。
更新が遅いです
それでもよければお付き合いください。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1383128829
午前十時。未央は自らの所属するCGプロダクションのドアを開ける。
未央「みんな、おはよう!」
卯月「あ、未央ちゃん!おはよう!」
凛「おはよう」
ちひろ「おはようございます!」
未央の所属するCGプロダクションにはすでに人がいた。
社長「やぁ、おはよう。未央くん」
未央「社長、おはようございます!」
社長「うむ、元気でよろしい!」
事務所に笑い声が広がる。
未央「……あれ?ネウロは?」
社長「彼ならまだ来てないよ」
ちひろ「プロデューサーさん、今日は遅いですねぇ」
そのように全員でこのプロダクションに唯一人のプロデューサーである脳噛ネウロのことを話す。
彼はとても有能で社長やアイドルからの評判もいい。
だが、未央は知っていた。彼が、人間でないことを……。
ネウロ「みなさん、おはようございます!遅れてしまって申し訳ありません」
社長「お、噂をすれば」
全員がネウロに挨拶をする。
ネウロ「遅刻してしまって申し訳ありません。なにせ昨日は興奮で眠れなかったものですから」
社長「興奮?何かあったのかね?」
ネウロ「えぇ。実は……」
胸のポケットから紙を取り出すネウロ。
ネウロ「ニュージェネレーションのテレビ出演が決定しました!」
数秒の沈黙の後、
みんな「え、ええぇぇ!」
ネウロ「テレビといっても、ローカル番組ですけどね 」
卯月「それでもすごいですよ、プロデューサーさん!」
凛「うん、本当にすごい」
ネウロの働きに興奮を隠せない凛と卯月。だが、未央はこの事に不安を抱かずにはいられなかった。
ネウロ「あれ、どうしたんですか?先生。元気ないみたいですけど」
ネウロはとある一件から、未央のことを先生と呼ぶ。
未央「え、あ、いや。う、嬉しいなぁ!あは、あははは!」
未央は笑うしかなかった。
車で走ること三時間。未央たちニュージェネレーション達は某ケーブルテレビ局にたどり着いた。
卯月「ついたぁ!」
凛「卯月、はしゃぎすぎだよ」
卯月「だって、はじめてのテレビだよ!前の事務所では小さいライブとかサイン会とかしかしなかったけど」
凛「そうだね。あれ?そういえば、未央は?」
卯月「あれ?プロデューサーさんもいないよ?」
凛「二人ともどこ行ったんだろ?」
人気のない場所。
未央「ね、ねぇ。ネウロ」
ネウロ「なんだ?」
未央「今回のお仕事って、やっぱり謎の気配があるの?」
ネウロ「当たり前だ。察しろごみ虫が」
未央「……」
ネウロは謎の気配のある仕事を選んで取ってくる。だが、すべてに謎があるわけではなく、謎の気配のある仕事を受けるのは今回がはじめてだ。
ネウロ「まぁ、安心しろ。謎は今回の仕事とは無関係の場所で発生する可能性もある」
未央「え、そうなんだ」
正直、仕事にいく度に殺人事件にあってはたまらないと思っていたのだが、それを聞いて安心した。
未央「そういえば、今回の仕事は料理番組なんだよね?ゲロゲロキッチンだっけ?」
ネウロ「そうだ。……料理番組か。我輩は物体は食えないが暇潰しに見たことがあるぞ」
未央「へー。魔界にも料理番組なんてあるんだ」
ネウロ「ああ。出演者全員が番組が終了する頃には調理されてしまっているがな」
未央「出演者が材料なんだ……」
ネウロの故郷の魔界は人間の未央にはよくわからない。
ここまで。短いな…
テレビ局内。
ディレクター「やぁ、どうもこんにちわ!今日はよろしくお願いします!」
ネウロ「こちらこそ、よろしくお願いします」
ネウロとディレクターのやり取りを遠巻きに眺める凛と未央と卯月。
卯月「ねぇねぇ未央ちゃん」
未央「何?うづきん」
卯月「プロデューサーさんとどこにいってたの?」
未央「え?いや、別にたいした用事じゃないよ。ちょっとした世間話をしただけ」
卯月「ふーん…」
卯月「ね、ねぇ。未央ちゃん。ひょっとしてさ、もしかすると、プロデューサーさんと……」
凛「プロデューサーと未央って付き合ってるの?」
とんでもないことを言う凛。
未央「」ブフォッ
卯月「り、凛ちゃん!そんなストレートに言わなくても!」
未央「わ、私とあいつがつ、つつつ付き合ってるとかあり得ないから!冗談きついよしぶりん!」
凛「そうなの?いつもしたの名前で呼んでるし、時々二人でこそこそ何か話してたりするし」
未央「違う!違う違う違う違う!絶対あり得ないから!」
凛「そうやって、剥きになって否定するとことか怪しいなぁ」
未央「違う!誤解だってしぶりん!あいつとは別にそんなんじゃないの!大体……」
ネウロ「大体?なんの話をしてるんです?」
未央「わ、ね、ネウロ」
いつのまにか後ろにいたネウロに驚く未央。
凛「何でもないよプロデューサー。世間話」
ネウロ「そうですか。なら行きましょう。向こうで準備をしてもらいます」
未央「あ、うん」
ネウロについていく未央。それをその場に留まって眺める卯月と凛。
凛「………」
卯月「り、凛ちゃん。未央ちゃんもああ言ってるんだしさ、やっぱり考えすぎじゃないの?」
凛「………そう……だよね」
卯月「そうだよ。だから凛ちゃんにもチャンスはあるよ」
凛「うん……」
凛はネウロに対して恋心を抱いていた。
出会ってまだ数ヵ月だが、凛は本気でネウロに恋をしている。
未央「しぶりん、うづきん!早くおいでよ!」
卯月「あ、うん!今行くよ!」
凛「……」
そして、ネウロの事を下の名前で呼び、自分よりもネウロと親しそうにしている未央に、嫉妬のような感情も抱いていた。
メイク「はい、それじゃあ、メイクしますよぉ」
某ケーブルテレビ局内の一室にニュージェネレーションの三人はいた。
凛「よろしくお願いします」
卯月「よろしくお願いします!」
未央「よろしくお願いしまーす!」
メイク「あら?未央ちゃんはあっちよ?」
未央「へ?」
未央が目を向けると、そこにはカエルのキグルミがあった。
未央「………へ?」
メイク「あらぁ?未央ちゃんが自分からカエルのキグルミやりたいって、プロデューサーさんがいってたんだけどぉ」
未央(あいつの仕業か!)
ネウロ「どうかしましたか?」ヒョイ
未央「わっ、ネウロ!ていうかあんた!なんで私がキグルミなの!」
ネウロ「え?だって先生仰ってたじゃありませんか。一度でいいからカエル以下の自分もカエルと同じになりたいと」
未央「いってn」
ネウロの手が未央の肩に伸びる。
未央「……カエル……やります」
ネウロ「そうこなくっちゃ!」
そんなわけで、未央はカエルのキグルミを着ることになった。
メイク「はい、メイク終わりましたぁ」
卯月「わぁ、凛ちゃんきれい!」
凛「卯月こそ…」
メイクさんの手で二人はよりいっそう綺麗に、可愛らしくなっていた。
未央(カエル)「本当だ!二人ともいつもより可愛い!」
凛「未央もカエルのキグルミ、似合ってるよ」
未央「キグルミに似合ってるも似合ってないもないでしょー?」
はははと笑う三人。
メイク「うんうん、やっぱり三人とも可愛いわねぇ」
凛「あ、メイクさん。ありがとうございました」
メイク「いえいえ、可愛いものを更にかわいく仕上げるのが私の仕事だから」
メイク「…可愛い……ああ!本当に可愛いわ!」
顔をずいっと凛と卯月に近づける。
凛「ど、どうも……」
メイク「うふ、うふふふふふふふ。可愛い、可愛い……うふふ…」
メイクさんはそのまま笑いながら去っていった。
未央「な、なんか変な人だったね」
凛「う、うん」
取り合えずこれだけ投下
取り合えずこれだけ投下
某ケーブルテレビ局内スタジオ。
ディレクター「やぁ、アイドルのみんな、こんにちわ!今日はよろしく!」
さっきネウロと握手していた中年のディレクターが握手を求めてくる。
ディレクターは顔にニキビが浮かび、汗で光る顔を精一杯歪めて笑いかける。
卯月未央凛「よろしくお願いします!」
ディレクター「はは、元気がいいねぇ!」
ディレクター「じゃ、そろそろリハーサル始まるから」
凛「はい」
卯月「は、はははい!」
未央(カエル)「うづきん、緊張しすぎだよー!リラーックス、リラーックス!」
卯月「う、うん。リラーックス、リラーックス…」
未央(カエル)「そうそう、その調子!」
スタッフ「アイドルの皆さん、リハーサル始めるんで、お願いします」
こうして、ゲロゲロキッチンのリハーサルが始まった。
リハーサル終了後。
未央「ふぅー……」
スタジオの端で、未央は一人、カエルのキグルミを脱いで座り込んでいた。
卯月と凛は今局内の売店で昼食を買いにいってきている。未央は持参したものがあるので、ここで待っているのだ。
未央「……はぁ」
ディレクター「よっ。おつかれ!」
未央「あ、お疲れさまです」
未央の前にディレクターがやって来た。ディレクターは帽子を被っていた。
ディレクター「あれ?どうしたの、なんか元気ないじゃん」
未央「え?いえ、そんなことは……」
ディレクター「……なんかあったの?話してごらん? 」
未央「……あの」
ディレクター「何?」
帽子を脱いで隣に座るディレクター。
未央「私、失敗とかしてませんでした?」
ディレクター「失敗?別にどこもおかしなところはなかったよ?」
未央「そうですか……」
ディレクター「何か、腑に落ちないところでもあるの?」
未央「はい……。私、うづきんにはああいう風に言ったけど、本当は私もすごく緊張してて……。それで、いつかどこかで大きな失敗をしたらって思うと、不安で……」
ディレクター「そうかい………」
ディレクター「未央ちゃんはさ、まだ新米でテレビに写るのも初めてなんでしょ?」
未央「はい」
ディレクター「テレビに写るんだから、自分の失敗を恐れちゃいけないよ」
未央「……」
ディレクター「新米なんだから、失敗するのも当たり前だし、それを怖がるのもよくわかる。でも、君はアイドルで、テレビに写るんだから、自分の失敗なんかよりも視聴者を心配しなさい」
ディレクター「それに、もし失敗しても、また撮り直せばいいんだ。何も気にする必要はないよ」
未央「……そう、ですか。そうですよね!」
ディレクター「お、元気が戻ったねぇ」
未央「はい!話したらスッキリしました。ありがとうございます!」
ディレクター「いいって、いいって。じゃ、今後もよろしくね 」
未央「はい!」
ディレクター「あ、そうそう。元気に戻ったついでに聞きたいんだけど、ネウロ君みなかった?さっきから姿が見えないんだよ」
未央「え?あぁ、あいつなら」
ネウロ「呼びましたか?」
ディレクター「わっ」
ネウロ「驚かしてして申し訳ありません」
ディレクター「ビックリしたわ本当に~」
その後、ディレクターはネウロと話をすると、スタジオから去った。
未央「ネウロ、あんた今までどこいってたの?収録中にもいなかったし」
ネウロ「謎とは何も関連がないからな。謎が関係しないところに興味はない」
未央「そう……。ん?」
ネウロ「なんだ?餌でも見つけたかおたまじゃくし」
未央「餌じゃないしおたまじゃくしでもないよ」
そこには帽子があった。おそらく、ディレクターの物であろう。
未央「あの人の忘れ物かな……」
ネウロ「人間は数秒前の自分の行動さえ忘れるのか」
未央「きっとうっかりだよ、うっかり」
ネウロ「そのうっかりが、自らのその後を大きく左右するかもしれぬぞ?」
未央「え?」
「うっ」
その時、スタジオの入り口から声が聞こえた。
それはディレクターだった。おそらくこの帽子を取りに来たんだろう。
そして、彼の足元は赤黒い血が広がっていた。
ディレクターが倒れる音が響く。
ディレクターの後ろには黒い被り物をした人物がたっていた。
未央「きゃ、きゃあああぁ!」
思わず悲鳴をあげる未央。
そしてその悲鳴に気づいた謎の人物が未央とネウロに気づき、逃げ出そうとするが、
謎の人物「!」
どうやら服の端が扉の入り口に立て掛けてあった梯子に引っ掛かったらしい。身動きがとれずにいる。
ネウロ「目をさませ、おたまじゃくし」
未央の後頭部にチョップするネウロ。
未央「痛!」
ネウロ「早く追うぞ。謎が逃げる」
ネウロが走り出すと同時に、謎の人物も身動きが取れるようになり、逃げ出した。
未央もネウロのあとに続く。
スタジオを出て少しあるくと廊下は二つに分かれる。
まっすぐ進めばロビーに出る。
右に曲がれば控え室などが並ぶ廊下。
謎の人物は右に曲がった。
未央「待てぇ!」
謎の人物「………」
だが、謎の人物は足が早く、なかなか追い付けない。
謎の人物は廊下の突き当たりを曲がり、走っていく。
未央「はぁ、はぁ」
突き当たりを曲がると、一番奥に二つ部屋がある。
右はスタッフの部屋、左はなんの部屋か解らないが、左の部屋の扉が閉じかけるのが見えた。
未央「待ああぁてええぇ!」
その閉じかけた扉に突進し、部屋のなかにはいる。
未央(物置部屋……?)
部屋は大量の物が置いてあった。入ってすぐ前にはクローゼットが置いてあり、他にも色々な物がある。
未央が部屋に入ったすぐあとに、ネウロが入ってきた。
未央「犯人はこの部屋のなかに……。探そう」
しかし、ついに犯人を見つけることは出来なかった。
未央「そんな……なんで?」
犯人は煙のように、消えてしまった……。
明日には終わらせようと思います。
再開します
数時間後、警察がやって来た。
警部「では、君達は犯人がディレクターさんを殺害するのをみたというんだね?」
未央「は、はい」
ネウロ「えぇ。僕と先生の目の前で殺されてしまいました……」
警部「…先生?」
ネウロ「あ、ついいつもの癖が出てしまいました」
ネウロ「こちらの本田未央先生はネット上では名の知れた推理マニアでして……」
警部「推理マニア?くだらん。捜査の邪魔になるような真似はするなよ」スタスタ
未央「……」
ネウロ「…よし、未央。早くこの謎を食うぞ」
未央「え?さっき捜査の邪魔するなって言われたばっかじゃ」
ネウロ「そんなことは関係ない。我が輩は謎を食うだけだ」
未央「……」
未央(まぁ、こいつが謎を食うのを諦めるわけがないか……)
未央「でもどうするの?捜査の見学はさせてくれないみたいだし」
ネウロ「何の問題もない。場所を移すぞ。見られては困る」
未央「うん」
卯月「未央ちゃん!」
未央「あ、うづきんぐぅ?!」バキ
ネウロ「すいません。先生は番組が潰されそうになっているのと、この事件の事で気が立ってるそうなので、また後で」
ネウロは未央をつれて行ってしまった。
凛「……いいなぁ」ボソッ
卯月「り、凛ちゃん、今はそんなこといってる場合じゃ」
凛「わかってるよ」
使われてない部屋。
未央「いてて……。で?こんな場所でどんな調査をするの? 」
ネウロ「なに、警察の目があるのなら、こちらは耳を使って聞くだけだ」
ネウロ「魔界777道具」
イビルバタフライ
ネウロ「地獄の地獄耳……」
耳のような形の物体が、部屋の壁に刺さる。
未央「なにこれ?」
ネウロ「魔界の盗聴機だ。これを耳につけろ、受信機だ。ただ、気分次第でくしゃみをするのが困り者だが」
未央「くしゃみ?そんぐらい気にしないよ?」グイッ
受信機「へ、へ、へ、」
受信機「へぶしっ」ズッ
受信機の口から長い棘のようなものが飛び出した。
ネウロ「まぁいいか、これぐらい」
未央(よくねー!!)スポッ
ネウロ「さて、ご静聴だ……」
ネウロは受信機からながれる警察たちの声に耳を傾けた。
警察官「警部!部屋の整理が完了しました」
警部「御苦労」
それだけ言って中に入る警部。
何も置いてない部屋のなかは存外広い。
警部「あの窓は?」
扉から入ってすぐ前に見える窓を指差す。
警官「ずっと開きっぱなしだったようですが……」
ちらりと後ろに目をやる。
警官「あの窓の前にはクローゼットが置いてありました。動かした形跡もありません。クローゼットの重量はかなりあります」
警部「そうか」
犯人が逃げ込んだ部屋。
そこは使われない大道具や小道具などがしまわれた倉庫だった。
警部「この部屋の鍵は誰が持っていたんだ?」
中にある物を運ぶ部下を眺めながら聞く。大きいものはタンスや鏡、ブラウン管のテレビに本棚、クローゼットなど。小さいものは、全てまとめて段ボール箱の中に入っているらしい。
警官「いえ、それがどうもこの部屋の鍵は昔に紛失してしまったようで」
警部「紛失?」
警官「はい。まぁ、どうせ使われない物置ですからと、放置しておいたらしいですが…」
警部「そのようだな」
部屋のなかは埃だらけで、長い間使われていないことが伺える。
あの自称探偵のアイドルが言うにはクローゼットや段ボール箱の中を探しても誰もいなかったらしい。
警部「ふむ……」
本当に犯人は消えてしまったのか……。
ここまで
警部「そうだ。局内の人間には話を聞いたか?」
警官「はい。聞いたところ、怪しい人間は三人いるそうです」
警部「なぜ三人なんだ?」
警官「この局内ではこの時間昼食をとるそうです。この三人だけ、昼食をとらずに部屋で作業をしていたそうです」
警官「一人は、犯人が逃げ込んだ部屋の向かい側にある部屋に一人でいたメイクさん。一人で昼食をとっていたそうです」
警官「もう一人は、ADで、ディレクターと打ち合わせをする予定で、ずっと一人で会議室にいたそうです」
警官「最後は、一人で作業をしていたスタッフで、彼は番組で使う小道具のチェックを行っていたそうです」
投下します
警部「そうか……」
警部「そういえばまだあの自称探偵には話を聞いてないな」
警部「む?もしかしたら、あいつらが犯人なのか?」
警官「え?!」
警部「犯人が逃げるのをみたのはあのアイドルとプロデューサーの二人だけ。もしかしたら二人で嘘をついているのかもしれん」
警部「第一、人間が消えるなんて話、あるわけがないだろう?」
警官「それもそうですね……」
警部「よし、あのアイドルからもう一度詳しく話を聞くぞ」
警官「はい!」
未央「……え?ネウロ、私たち犯人扱いされてるよ?」
ネウロ「ふん。諦めの早い連中だ。もう少し調べればわかる謎なのにな」
未央「え?今回の謎ってそんなに簡単なものなの?」
ネウロ「あぁ、そうだ。人間が消えるという一見派手そうな謎で少し期待したが……」
ネウロ「この謎も、究極の謎ではないのか……」
イビルフライデー「ゲッゲッ」
未央「なにそのキモい虫?」
ネウロ「これは我が輩の魔界777道具だ。これも使って情報を集めてたのだが…。もしかしたら使うまでもなかったかもな」
ネウロ「まぁ、それでも謎には変わりない。未央、行くぞ。この謎はもう我が輩の舌の上だ」
犯人が逃げた部屋の前。
警部「……む?貴様らどこにいってた?」
ネウロ「いえいえ、ちょっと私用でね。それはそうと、貴女方警察が無駄な時間を過ごしている間に、先生は謎を解いてしまわれたようですよ」
警部「何?」ピクッ
ネウロ「関係者を集めてください。先生が謎を解いてくれるそうですよ」
警部「はっ!素人の自称探偵が、何を戯けたことを。そんなことをいってお前らが犯人なんじゃないか?」
未央「そ、そんなこt」
凛卯月「そんなことない(です)!」
警部「!!」
凛「未央が、そんなことする人なわけないじゃない!」
卯月「そうです!未央ちゃんを犯人扱いしたことを、謝ってください!」
警部「くっ。ガキがペチャクチャと口を出しやがってぇ?!」メキッ
未央「ネウロ?!」
ネウロ「警部さん?先生は大変お怒りです。さっさと私に謎を解かせないと、貴様の頭を食いちぎるぞ。と、仰っております」
警部「ひっ……。解った、関係者を集めてこよう……」
こうして関係者達が集まった。
メイク「ねぇ。犯人が解ったって、いったい誰が犯人なの?」
AD「えっと、僕は犯人じゃないですよ?」
スタッフ「お、俺だって!」
未央「犯人を知っているのは、未央先生のみです。では先生、よろしくお願いします」
未央「……犯人は……お前だ!」
未央の指先には、メイクさんがたっていた。
メイク「わ、私?!冗談じゃないわ!」
ここまで
乙です。
>>未央「犯人を知っているのは、未央先生のみです。では先生、よろしくお願いします」
ネウロ「犯人を知っているのは、未央先生のみです。では先生、よろしくお願いします」
でいいのかな?
警部「ひっ……。解った、関係者を集めてこよう……」
こうして関係者達が集まった。
メイク「ねぇ。犯人が解ったって、いったい誰が犯人なの?」
AD「えっと、僕は犯人じゃないですよ?」
スタッフ「お、俺だって!」
ネウロ「犯人を知っているのは、未央先生のみです。では先生、よろしくお願いします」
未央「……犯人は……お前だ!」
未央の指先には、メイクさんがたっていた。
メイク「わ、私?!冗談じゃないわ!」
続きを投下します。これでラストです
ネウロ「いいえ、冗談などではありません。これからあなたのした行動を先生が推理してくれます。ですが、先生は僕に代弁をさせてくれるそうです」
ネウロ「今回の事件のトリックは一見とても複雑なように見えますが、実はそうでもないのですよ」
警部「なんだと?人が一人消えてるのに、どこが簡単なんだ?」
ネウロ「ところが、それが簡単にできてしまうのですよ。まず、みなさん。このドアに注目してください」
ネウロ「このドアには実はドアクローザーがついています。ドアクローザーとは、自分の手でドアを閉めなくても勝手にドアが閉じてくれる装置です」
AD「それがどうか?」
ネウロ「犯人はこのドアを開けて、部屋に入らずにそのまま向かいの部屋に逃げ込んだのです」
メイク「!!」
ネウロ「我々は犯人がこの部屋に入った場面を直接見てはいません。ドアが閉じかけるのを見て、この部屋に犯人が逃げたと思った。しかし、実際にはこの部屋の隣に逃げたと言うわけです」
ネウロ「そして、これができたのはこの部屋に一人でいたメイクさん、貴方だけなのですよ 」
メイク「……っく!畜生………」
ネウロ「……いただいます」バクゥ
メイク「ふ、ふふふふふふあははははひはは!」
メイク「傑作ね!こんなガキに私のトリックが解かれるなんてね!はははははは!」
メイク「そうよ、あたしが殺した!あの豚を、殺してやったのよ!」
AD「そ、そんな……」
スタッフ「お前、なんでディレクターを……」
メイク「殺した理由ぅ?そんなの決まってるじゃない、あいつが醜いからよ」
メイク「美しいは正義、そして醜いは悪なのよ!」
凛「な、何をいってるのよあなた…」
AD「ディレクターさんは醜い人じゃない!」
メイク「はぁ?てめぇら綺麗事言ってんじゃねぇよ!あいつを始めてみたときどう思った、ああ?!醜いと思っただろ?!キモいと思っただろぉ!」
メイク「禿げ上がったあたまにニキビっ面、脂ぎった腹、キモいと思わない要素がどこにある!」
メイク「今まで醜い顔の人間はたくさんみてきたわよ。でもね、あそこまで醜い人間は始めてだわ!」
スタッフ「ディレクターは確かにビジュアルがよくなかったかも知れないけど、心は綺麗な人だった!」
メイク「はぁ?心が綺麗だからなんだ?ならお前は心がきれいなら例えゴキブリと付き合えるのか?無理だろ?キモいからなぁ!」
メイク「世の中所詮ビジュアルが全てなんだ!」
メイク「美しい人間と醜い人間、どちらが世間でより優先されるかは考えるまでもない!美しいものが何よりも優先される!醜い物に生きる価値なんて無いのよ!」
メイク「だから、殺してやった!美しい私が、醜い化け物を、成敗してやったのよ!」
メイク「あはははははははは!美しい夢物語のようねぇ!」
未央「そんな、理由で人が殺せるの…?」
ネウロ「……醜いな」
メイク「何?!」
ネウロ「醜いと言った。あなたはここにいる誰よりも醜い」
メイク「あ、あたしが、醜い、だと?」
ネウロ「先生がおっしゃっていますよ。貴女のいっていることは、傲慢で身勝手な言い分だとね。要するにあなたは、ゴキブリ以下の醜い者という訳です」
メイク「……取り消せ」ガチャ
警官「な、拳銃?!」
警部「いかん、それを捨てろ!」
メイク「その言葉を、取り消せええええぇ!」ガァン!
メイクの持つ拳銃から弾丸が放たれる。
ネウロ「ふん、どうやら自分が醜いという現実を見たくないようだな。なら、自分の目で確かめてみるがいい」
ネウロ「魔界777道具……」
イビルリフレクター
ネウロ「醜い姿見…」
ネウロの頭上に巨大な鏡が現れ、弾丸を写し出す。
ネウロ「来たものを、来たままのスピードでそのまま返すだけ道具だ。しかと見るがいい。自分の姿を」
メイク「そ、そんな、これが、あたし……」
醜い姿見には、メイクの醜く歪んだ顔まで写っていた。
メイクの銃に弾丸が帰ってきてそのまま手のなかで爆発し、メイクは意識を失った。
ネウロ「おやおや、銃が暴発でも起こしましたか」
数日後。
テレビにはあの日収録したゲロゲロキッチンが放送された。
卯月「うわあぁ、凛ちゃん、未央ちゃん!私たちテレビに写ってるよ!」
凛「ちょっと卯月、落ち着きなよ」
未央「おやおや~?しぶりんはテレビ出演が嬉しくないともうしますか~?」
凛「そ、そんなことないよ。嬉しいよ」
未央「わははは!しぶりんがでれたー!」
凛「ちょ、ちょっと未央!」
ちひろ「よかったですね、問題なく放送されて」
ネウロ「ディレクターさんが死んでしまっても、テレビの放送はできますからね」
ちひろ「それにしても、聞きましたよ!未央ちゃんとネウロさんが事件を解決したって!」
ネウロ「いえいえ、僕はただ先生の代弁をしただけですから…」
ちひろ「またまた、ご謙遜を!」
そのとき、事務所の扉が開き、社長が入ってきた。
社長「みんな入るね?」
ちひろ「あ、社長」
社長「みんな、聞いてくれ。今日からこの事務所に新しい仲間が増えるんだ!」
未央「えー!」
卯月「どんな子ですか?」
社長「ふふふ。それでは君たち、入ってきたまえ」
「は、はじめまして…」
入ってきた少女に、ネウロは謎の気配を感じた。
ネウロ(ふむ、次は良質な謎が食えるといいな)
ネウロ(いくら見た目が派手でも、中身がなければ意味がないからな)
ネウロ「はじめまして、僕は脳噛ネウロです。よろしくお願いします!」
これでこのスレは終了です。続きは考えているので、また建てようと思います。
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