俺「よーしじゃあシャッター押すからなーせーのっ」ｶｼｬｯ

妹「よぉーしっ！お兄ちゃん次アレ乗ろぉーっ！くまどんばいばーいっ」ｸﾞｲｯ

俺「おっ、おいおいはしゃぎすぎだろ」ﾀｯﾀｯﾀ

姉「（あぁー置いてかないでぇー…）」ﾌﾙﾌﾙ

姉「（うぅ…よし決めたっ！ごめんなさいっ教育係の人っ！！）」ｽﾀﾀﾀｯ

子供「あーっ！くまどんだぁっ！！くまどぉーんっ♪」

姉「ひっ、人違いですぅっ」ｽﾀﾀﾀｯ

子供「く、くまどんが喋ったぁぁぁぁぁぁっ！？」

ｽﾀﾀﾀｯ

カップル男「おいｗあれなんだよｗ」

カップル女「ウケルーくまどんが走ってるｗ」

姉「（あぅ…視線が…）」ｽﾀﾀﾀｯ

ｺｹｯ

姉「（ほぇっ！？）」ﾄﾞｻｯ

ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

姉「（あぁぁぁー起き上がれないぃぃぃ）」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

カップル男「おいｗくまどんコケてじたばたしてんぞｗ」

カップル女「助けてあげよーよｗ」

カップル男「あのー？ｗ」

姉「す、すいませんっ…起こしてくださぃ…」

カップル男「あっ･･･はいｗ」

ﾋｮｲｯ

姉「あ、ありがとうございましたっ」ﾍﾟｺｯ…ｽﾀﾀﾀｯ

カップル男「くまどんお礼言って行ったぞｗ」

カップル女「くまなのに律儀だねぇｗ」

ｽﾀﾀﾀｯ

姉「（はぁはぁ…み、見つけたぁー）」ﾍﾛﾍﾛ

俺「ジェットコースター好きだなお前」

妹「楽しいじゃぁーんっ♪」ｷﾞｭｯ

姉「（ぐぬぬ…う、腕組んでるぅー！！）」ｽﾞｶｽﾞｶ…

スタッフ「えっ…！？あっ、ちょっとくまどんっ！？」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ…

ｽﾞｲｽﾞｲ　ﾄﾞｯｺｲｼｮ

客「くまどんすげぇな…ジェットコースター乗るのかよ」

姉「（こ、こうなったらずっとついていくぞーっ）」

妹「んっ…？お兄ちゃん後ろにくまどんいるよぉーっ！！」

俺「おっ、くまどんも乗りに来たかー」

スタッフ「ま…いっか、企画かなんかだろ、それじゃあ出発でーす」

ﾌﾟｼｭｩ…　ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ

姉「（ああっ･･･あたしジェットコースター苦手だったぁぁぁぁー）」

ｶﾞﾀﾝｯ　ﾌﾜｯ…　ｺﾞｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｯｯｯ

姉「」

妹「きゃぁぁーっｗ」

俺「うひょぉぉぉぉーっ」

･･･

ｶﾀｶﾀｶﾀ･･･

スタッフ「お疲れ様でしたぁー」

姉「」

俺「あー凄かったな」

妹「だねーっ、次はオバケ屋敷行こーっ」ｸﾞｲｯ

姉「」

スタッフ「･･･あのー･･･くまどん･･･？」

姉「ﾊｯ･･･怖かったぁ･･･」ﾖﾛﾖﾛ･･･

ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ･･･

妹「ほらほらっ！！お兄ちゃんこっちこっち！！」ｸﾞｲｸﾞｲ

俺「はいはい、ひっぱんなって」

スタッフ「どうぞ～」

ｽﾀﾀﾀｯ

姉「み、見つけたぁーっ！！」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ

ﾃﾃﾃｯ

スタッフ「えっ！？く、くまどん入んのっ！？」

姉「はいっ」ｺｸｺｸ

スタッフ「あっ･･･そう、えと･･･どうぞ」

姉「どーもぉー」

ｽﾀﾀﾀｯ

ｷｬｧｧｧｧｧｯ　ｳﾜｧｧｧｧｧｯ

姉「（あぁ･･･怖すぎるぅ･･･絶対そこからオバケ出てくるよっ）」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

オバケ係「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

姉「ぎぃゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ！？」

ﾄﾞﾃｯ

姉「（あぁぁっ･･･来ないでぇぇっ！！）」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

オバケ係「あ、あれっ？くまどん？」

姉「（ﾊｯ･･･）あ、ど･･･どうも///」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

オバケ係「何してんの？ってか起き上がれないのっ？ｗ」

姉「だ、大丈夫ですっ一人でっ」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

姉「よっ」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

姉「あれっ？」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

姉「うーん･･･」

オバケ係「起こそうか？ｗ」

姉「･･･ごめんなしゃぃ」

ﾋｮｲｯ

オバケ係「大丈夫？ｗ」

姉「あ、ありがとうございましたぁっ」ﾍﾟｺｯ

姉「あっ、あのっ･･･私の前に男の子と女の子入ってきましたよねっ？」

オバケ係「んっ？あー･･･さっきのカップルね」

姉「か、かっぷる･･･」

オバケ係「女の子がビビッちゃって彼氏に抱きついてたよｗ」

姉「か、彼氏･･･」ｼｮﾎﾞﾝ･･･

オバケ係「くまどん･･･？」

姉「あぅ･･･あ、ありがとうございましたー･･･」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ･･･

オバケ係「･･･くまどんも大変だなぁ」


俺「あーうるさかった」

妹「な、なによぉっ///」

俺「お前ビビリすぎだろー」

妹「うっ･･･うるさぁいっ」

ｷﾞｨｨｨｨｨﾔｧｧｧｧｧｧｧｧｯ！！ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ･･･

妹「んっ？」

姉「追っかけて来ないでぇぇぇっっ！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ･･･

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ･･･

妹「･･･」

俺「･･･」

妹「くまどんが疾走してたけど･･･」

俺「うん見た」


姉「はぁ･･･はぁ･･･もう二度とオバケ屋敷には入らないもん･･･」ﾍﾀｧ

ｷｬｯｷｬｷｬｯｷｬ

妹「お兄ちゃんっ！！観覧車乗ろぉーっ♪」ｸﾞｲｸﾞｲ

俺「なっ、なんでそんなもんっ」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

姉「（か、観覧車といえば･･･密室で･･･カップルが･･･ちゅ、ちゅーしたり･･･）」

姉「（だっ、だめーっ！！そんなのだめーっ！！）」ｽﾀｯ

スタッフ「はいどうぞー」ﾆｯｺﾘ

ｽﾀｽﾀ

俺「はぁ･･･出来ればね･･･」

妹「言わないでっ･･･今は私といるんだから･･･言わないでよっ･･･」

俺「･･･ごめん」

スタッフ「じゃあ閉めますねー」ﾆｺｯ

ｽｯ･･･

スタッフ「！？」

俺＆妹「！？」

姉「（･･･）」ｽｯ

スタッフ「く、くまどんっ！？駄目だよーお客さん乗ってるんだからっ」ｵﾛｵﾛ

妹「だ、大丈夫ですっ、くまどんと一緒でも」ﾆｺｯ

俺「だけどお前･･･」

姉「」ｸﾏｧ

妹「良いからっ」

俺「･･･」

妹「･･･」

姉「･･･」ｸﾏｧ

妹「景色･･･綺麗だね」

俺「･･･うん」

姉「･･･」ｸﾏｧ

妹「あのね･･･くまどんにも見届けてもらおうと思って」

姉「！？」ｸﾏｧ！？

妹「えへっ･･･あのね、くまどん･･･私お兄ちゃんが、この人が好きなのっ」

俺「なっ･･･」

姉「！？」ｵﾛｵﾛ

妹「お兄ちゃん、お兄ちゃんは私のこと･･･嫌いっ？」

俺「そ･･･それは･･･」

姉「（ど、どうしよぉー･･･こんなことになるとはぁっ）」ｸﾏｧｵﾛ

妹「わ、私だって･･･正直な想い伝えたんだよっ･･･お兄ちゃんの気持ちも聞かせてよ･･･」

姉「（あぁぁぁっ･･･どうしよどうしよっ）」ｸﾏｧ

俺「お、俺･･･」

妹「お兄ちゃん･･･」

姉「ちょーっと待ったぁっ！！」ｸﾏｷﾘｯ

妹「へっ･･･？」

俺「おおっ！？」

姉「･･･（ああっ･･･何も考えてなかったぁぁぁっ）」

妹「あ、あのぉ･･･くまどん？」

俺「お、俺さっ･･･妹のこと･･･」

姉「わっ、私も好きですっ///（ああーっ･･･言ってしまったぁっ！！）」ｸﾏｧ

俺＆妹「えええっ！？」

姉「（あぁぁぁっ･･･もう元の仲良し姉兄妹には戻れないよぉっ）」ｳﾙｳﾙ

妹「ﾌﾟｯ･･･お兄ちゃん･･･くまどんにも好かれてたんだねっ」

姉「（･･･？バレてない？セーフっ！？せーーふっ！！）」

スタッフ「おかえりなさーいっ」

妹「ありがとーございましたっ」ﾆｺｯ

俺「どもー」

姉「･･･」ﾍﾟｺｯ

スタッフ「あっ、どもっ」ﾍﾟｺｯ


妹「ふぅー･･･やっぱお兄ちゃんのこと独り占めしちゃだめかぁっ･･･」

俺「い、妹･･･」

妹「えへっ･･･そうだよね、くまどんまでお兄ちゃんが好きなんだもんっ」

姉「（妹ちゃん･･･）」ｸﾏｧ

妹「私もくまどんに好かれるくらいまでっ･･･自分磨かなきゃっ」ﾆｺｯ

俺「･･･ﾌﾟｯ、別にくまどんに好かれなくても良いだろー」

妹「えーなんでよーっ？ｗ･･･えへへっ･･･さ、帰ろっかお兄ちゃん」

俺「ああ、帰ろうか」

姉「（うんうん･･･）」ﾎﾝﾜｶ

妹「あー･･･今日楽しかったねーっ♪」ﾃｸﾃｸ

俺「なー、久しぶりに遊園地行ったもんな」ﾃｸﾃｸ

姉「でもオバケ屋敷はもうやだなぁー」ﾃｸﾃｸ

妹「･･･」

俺「･･･」

姉「･･･？」ｸﾏｧ

妹「あのぉー･･･くまどんもうち来るのっ？」

俺「いやいやねーだろｗｗｗ」

姉「（あっ！？あぁぁぁぁぁぁっ！？しまったぁっ･･･ついうっかり･･･）」ｸﾏｧ

姉「しっ、失礼しましたぁぁぁーっ」ｽﾀﾀﾀﾀｯ

俺「ﾌﾟｯ･･･なんだったんだよｗ」

妹「何かお姉ちゃんみたいな天然さだったねーっｗ」

俺「あー･･･ねぇちゃんに言っておこー」

妹「あーっ！！だめだめっ！！」

ｱﾊﾊﾊｯ･･･