竜児「んっ…」ギュッ
竜児(何だ?抱き枕?そんなもの家にあったか…?)ハグハグ
亜美「た、高須君…」
竜児「ん?」パチ
竜児(あれ、川嶋…?何で俺の家に川嶋がいるんだ?)
亜美「おはよう」
竜児「いや、ありえない…これは夢か、それにしても川嶋は抱き心地良いな」ハグハグ
亜美「……」ツネッ
竜児「痛っ!?」
竜児(えっ、ほっぺを抓られた…!?)
亜美「夢じゃないよ、現実だよ?」
竜児「うおおおおおおあああああああああ本物だあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
竜児(何で俺の隣に川嶋が、ていうか俺が川嶋と一緒に寝てるんだ!?)
亜美「朝っぱらから目の前で大声出さないでくれる?耳が痛いから」
竜児「す、すまん…」
亜美「どうかしたの?」
竜児「何でお前が俺の家にいるんだよ?」
亜美「高須君に誘われたから来たんだよ」
竜児「誘った?俺が?いつ?」
亜美「あれー?高須君は昨日のこと覚えてないのー?」
竜児「…え?」
竜児(昨日俺が川嶋を誘った…?そうだっけ?)
竜児「…うーん」
川嶋「どう?思い出した?」
竜児「いや、何も…というか昨日の記憶がない」
川嶋「ええっ!?何も覚えてないの!?」
竜児「ああ」
川嶋「昨日の高須君、凄かったんだよ?」
竜児「凄かった…?」
川嶋「ええ、そりゃあもう…」
竜児「何がどう凄かったんだ?」
川嶋「亜美ちゃんを無理やり布団の上に押し倒して…」
竜児「俺がそんなことするわけないだろ、馬鹿か」
川嶋「本当だよ?」
竜児「ないない」
亜美「じゃあ何で亜美ちゃんと高須君が一緒に寝てるの?」
竜児「うっ…」
竜児(言われてみれば確かに…)
竜児「俺が川嶋を無理やり押し倒して…そのまま一緒に寝たってことか?」
亜美「いいや」
竜児「え?他に何かしたのか?」
亜美「うん」
竜児「何を…?」
亜美「年頃の男女が布団の上ですることって一つしかないでしょ?」
竜児「…は?」
やめる
少しだけ続ける
竜児「だから何を」
亜美「亜美ちゃんに言わせるつもりなの!?わかるでしょ!?」
竜児「えっと……」
竜児(年頃の男女が布団の上ですることって……えっ!?)
竜児「いやいや、ない!それはない!絶対にしてない!」
亜美「亜美ちゃんを滅茶苦茶にしておいて今更してないって逃げるんだー?」
竜児「…マジで?マジでやったのか俺は?」
亜美「うん」
竜児「oh…」
亜美「何も覚えてないのは昨日激しくしすぎて記憶が飛んじゃったんじゃない?」
竜児「んなアホな」
亜美「亜美ちゃんはぜーんぶ覚えてるけどね」
竜児(昨日の俺は何で川嶋に手を出したんだ…?)ジー
亜美「ん?」
竜児(いや、確かに川嶋は可愛いけども俺には櫛枝という好きな人が…)
亜美「何か思い出した?」
竜児「何も」
亜美「でも吃驚したなーてっきり高須君はみのりちゃんのことが好きなんだと思ってたけどまさか私を襲ってくるなんてねー」
竜児「……」
亜美「もしかして高須君の好きな人って私だったの?」
竜児「いや、俺は櫛枝が…」
亜美「ふーん、そうなんだ…高須君ってクズ野郎だったんだね」
竜児「えっ?」
亜美「好きな人がいるのに私なんかに手を出してさ」
竜児「それは…」
亜美「責任も取らずにそのままやり逃げするんだ」
竜児「……」
亜美「高須君って最低だよねー」
竜児「うっ…」
亜美「亜美ちゃんは高須君を信じて初めてをあげたのにショック」
竜児「じ、実は…」
亜美「ん?」
竜児「俺…川嶋のことが好きなんだ」
亜美「…へっ?」
竜児(何も覚えてないけどやっぱりやったからには責任取らないとな)
亜美「私のことが好き…?」
竜児「おう」
亜美「みのりちゃんよりも?」
竜児「おう」
亜美「大河よりも?」
竜児「おう」
亜美「マジで?」
竜児「おう」
亜美「…さっきからおうしか言ってないんですけど」
竜児「おう…おう?」
亜美「本当に亜美ちゃんのことが好きなの?」
竜児「お、おう!もちろん」
亜美「亜美ちゃんの何処らへんが好きなの?」
竜児「それは…」
亜美「エッチな身体しているところとか?」
竜児「そうそう、エッチな身体しているところが」
亜美「高須君サイテー」
竜児「なんてこと言わすんだよ!」
亜美「高須君が自分でいったんでしょう?」
竜児「……」
亜美「で、私の何処が好きなの?」
竜児「えっと…」
亜美「ふーん、何も出てこないんだ…やっぱり私のことは好きじゃなかったんだね」
竜児「そんなことはない!」
竜児(何かないか…)
竜児「…そう、一目惚れしたんだよ!」
亜美「…は?」
もうやめる
もう少しだけ続けるかも
亜美「一目惚れ?私に?」
竜児「おう」
亜美「またまたーそんなこと言って」
竜児「前までは櫛枝のことが好きだったんだけど川嶋を一目見た瞬間心を奪われたというか」
亜美「…はいはい、もういいよ」
竜児「は?」
亜美「どうせ嘘なんでしょ?」
竜児「何言ってんだよ?俺は本当に」
亜美「だって高須君さっきから目が泳いでるし」
竜児「……」
亜美「高須君は嘘つくのが下手すぎ、つくならもうちょっと相手に分からないように…」
竜児「…じゃねえ」
亜美「え?」
竜児「嘘じゃねえ!俺は本気だ!」ガシ
亜美「ちょ、高須君!?」
竜児「俺はマジで川嶋亜美のことが好きなんだ!」
亜美「え、えっと…」
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