アルミン「その厄、もらってあげようか?」(328)

―立体機動訓練―

エレン「よし!これで10体目!」ザシュ!

ミカサ「(ああ…今日もエレンは輝いている…)」ズバッ!

ジャン「クソ!立体機動はオレの方が上手いはずなのに…」

ライナー「撃破数で点数が決まる訓練だからな。移動が速くても標的を先に見つけられなかったら意味無いぞ」

ジャン「それにしたっておかしいだろ!あの死に急ぎ野郎もう二桁だぞ!?なんでいつもいつもあいつの行く先には誂えたかのように模型があるんだよ!ズルしてんじゃないのか?!」イライラ

ベルトルト「ははは…エレンがそんな卑怯なことするとは思えないけど…」

ライナー「まあ、運が良いやつなんだろ。そういう奴はいる。神様にでも気に入られてるんじゃないか?」

10巻くらいまでのネタバレ注意です。
完全に書きたいことだけ重視で書いたので不親切な展開注意

ジャン「あんな死に急ぎ野郎を気に入るなんざ、よほど見る目のない神様がついてんだな…」

エレン「よし!20体目!ミカサに追いつくぞ!」

ミカサ「(!エレンが私を意識している…!私の横に並びたい=ともに夫婦として歩いて行きたい=結婚しよ)」

ミカサ「わかった。エレン。望むところ。(あなたのプロポーズを断るわけがない…)」ザンッ!

エレン「うおおおおおお」ズバババッ

アルミン「(…まだ一体も倒せてない…)」グスッ

――昼食――

エレン「あー腹減ったー」グウウ…

ミカサ「エレンは頑張った。ので、ご褒美にわたしのパンも分けてあげよう」

エレン「いやそれはお前が食えよ。飯食わなきゃ体壊しちゃうだろ」

ミカサ「(やっぱりエレンはやさしい‥‥)」

キース「飯の前に話がある!訓練兵は全員こちらを向け!」

ザワザワ ナンダナンダ??

キース「貴様ら訓練兵達は所属兵団は違えど、卒業後はともに戦う戦友である。よって仲間どうしで仲良くするのは良いことだ。」

キース「しかし貴様らはライバル同士でもあるのだ。お互い負けん気を発揮して競いあうことが優秀な兵士になるためには不可欠だ」

キース「よってこれから定期的に、その日の訓練で特に成績の良かったものには褒美を与え、悪かったものには罰を与える!」

キース「今日の立体機動訓練!アッカーマン訓練兵並びにイェーガー訓練兵は非常に優秀であったため、両者のシチューは肉入りだ!」

エレン「まじか!やったああああ!」

ミカサ「(エレン…あんなに喜んで…可愛い)」ホッコリ

マジカ!!!ウラヤマシイ…サキニイッテクダサイヨオオオオ!!!ワタシノニクウウウウ!!!

キース「なお、アルレルト訓練生は撃破数ゼロなどという大変けしからん成績を残した。このようなことは私が教官になって以来例をみない。」

キース「アルレルト訓練生のシチューは具なしだ。パンも無し。」

アルミン「……えっ?」

エレン「うおおお肉うめえええ!!!いつ以来だろう…」モグモグ

ミカサ「エレン、慌てて食べてはダメ。消化に悪い。ゆっくりかんでたべないとせっかくの栄養が体に吸収されない。」モグモグモグモグモグ

エレン「うるさいなーお前は俺の妻かよ」

ミカサ「!!!!!!?????」

ミカサ「もう思い残すことはない…」

ライナー「お前ら肉いいなぁ。隣座っていいか?」コトッ

エレン「おー。いちいち確認とらなくてもいいぞ。遠慮すんなよ」

ベルトルト「サシャに取られないように気をつけてね」コトッ

サシャ「人聞きの悪いコト言わないでください!」バッ

ライナー「うおっ?!いつの間に座ってたんだ?!」ビクッ

サシャ「エレンとミカサのシチューの肉の匂いを嗅ぎながら自分のシチューを食べる…私はそれだけで満足なんです…」モグモグモグモグモグ

ベルトルト「な、なんか目が怖いよ…」

ライナー「しかし俺とベルトルトもいつもより多くシチューがもらえたな?訓練で上位にはいったからか?」

ベルトルト「あっちで食べてるジャンは普通の量みたいだけど…」

サシャ「ああ…お肉の匂い…心なしか食感までお肉みたいに…」モグモグ

サシャ「あれ?」

サシャ「!!!!」

サシャ「うわあああああ!!!」

ライベルエレミカ「???!!!」ビクッ

エレン「ど、どうしたサシャ?」

サシャ「お、お…








お肉のかけらがはいってましたあああああ!!!!」

サシャ「小さいけど!間違いなくお肉です!!!きっと作ってる時に紛れたんや!」ガツガツ

ミカサ「サシャ。エレンのお肉をかすめたんじゃないの…?」ゴゴゴゴ

エレン「そんな怖い顔するなよミカサ。俺は取られてないぞ。サシャの言うように間違えて入ってたんだろ。」

サシャ「ラッキーです!ついてます!神様ありがとうございますうう!!!」ガツガツガツ




アルミン「…あ、なんか入ってる……」モグモグ ヒョイッ

アルミン「…なんだゴキブリか」ポイッ




クリスタ「」ジーッ
ユミル「どうしたクリスタ?肉がうらやましいのか?」

――夜・男子寮――

エレン「疲れたけど今日も良い一日だったな。肉食えたし」

ジャン「…ケッ!立体機動の成績が良かったのはただの運だろ?」イライラ

エレン「なんだと?喧嘩売ってんのか?!」

ジャン「事実を言ってるだけだが?実際お前は立体機動の技術は…」ネチネチ

エレン「ふざけやがって!表にでろ!」

ジャン「望むところだ!どっちが上か教えてやるよ!」

ガヤガヤガヤバタン!

アルミン「ふぅ‥‥やっと静かになった。本でも読むか」

キース「おい!騒がしいぞ!」ガチャ

キース「む、アルレルト訓練生一人か。何を騒いでいるんだ!」

アルミン「えっ…いや、ジャンとエレンが…」

キース「この部屋にはお前しか居ないだろう!人のせいにするとは兵士失格だぞ!明日の朝食は抜きだ!」

アルミン「えっ?!そ、そんな…」

数分後


ライナー「おーっす。あれ?アルミンだけか?」

アルミン「ああ…ライナー…」

ライナー「ほかの奴らはジャン「うおおおお!」ガチャ

ライナー「どうかしたのか?」

ジャン「外でエレンと喧嘩してたらミカサが止めに来たんだよ!」

ライナー「そ、そうか(いくらミカサに相手してもらえないからって喧嘩を仲裁されただけでこの喜びようはどうなんだ…)」

ジャン「おい!なんかバカにしてるだろ?!誤解だ!」

ジャン「ミカサにあいつとの喧嘩を止められるのなんていつものことだろ?」

ライナー「まあそうだな。ほかになんかあったのか?」

ジャン「俺達の声を聞いて慌てて駆けつけたんだろうな…ミカサ、あいつな」

ジャン「風呂あがりで上透けてた…!!!!」

ジャン「ウヒョおおおおお!!最高だぜえええ!ついてるうううう!!」

ライナー「そ、そうか」ドンビキ

エレン「あーくそ、うるせえぞ」ガチャ

ライナー「おーエレン。ジャンが嬉しそうだぞ」

エレン「見りゃ分かるよ。あーあなんかイライラもなくなっちまったな」

ライナー「ははは。いいことじゃないか。あんまり喧嘩してるとそのうちほんとに教官から罰もらうぞ」

エレン「それは怖いな…」

エレン「でも、運がいいんだろうな。なぜかあれだけ騒いでても教官にジャンと喧嘩してるのバレたこと無いんだ」

ライナー「お前ら結構な頻度で争ってるのにな」

エレン「案外教官も見逃してくれてたりしてな」

ライナー「あーそれもあるかもな。今日もライバルがどうこうって言ってたし。対抗意識は悪いものじゃないからな」

エレンライナー「ははははは」

アルミン「……………」




アルミン「はぁ…」

アルミン「」トボトボ

アルミン「(いつからだろうか。いや、忘れてるだけで生まれた時からかも知れない。)」

アルミン「(ぼくにはどうやら、人の不運をもらって自分の幸運を近くの人に与えてしまう体質らしい。)」

アルミン「(ミカサは僕に貯まるこの不運のことを厄って呼んでたっけ…)」

アルミン「(そしてこの力は年々強くなっていく…)」

アルミン「(開拓地に居た頃もこの力はあったけど、ミカサやエレンが助けてくれたし、なにより二人が僕の力で幸せになっていると思うと僕もうれしかったんだ。)」

アルミン「(最近ではある理由から二人とも関われなくなっちゃったんだけど…)」

アルミン「(ほかの訓練兵も僕には近寄ろうとしない。僕に集まった厄が、陰鬱な空気を出して近寄りがたくしてるらしい。)」

アルミン「(まあそれはぼくにとっても好都合なんだけど…)」

アルミン「(仲間は、傷つけたくないから)」ユラッ…

アルミン「(…さっきライナー僕に話しかけてきたけど、明日大丈夫かな)」シンパイダ‥

――翌日食堂――

ライナー「うおおおおお!?」ガシャーン

コニー「ああっ!ライナーが寝起きで機嫌の悪いアニから特に理由のない暴力を!」

アルミン「(やっぱこうなったか…)」

アルミン「(不運のほうが世の中多いからね。厄を集めすぎて消化できてない状態の僕に好意や善意を向けると、どうやら厄が伝染ってしまうらしい)」

アルミン「(そして…)」

キース「アルレルト訓練兵、昨日のことは反省したか?」

アルミン「はい、もう夜中に騒いだりしません。立体機動訓練も自主練をして能力向上につとめ、二度とあのような失態はしないことを誓います。」

キース「うむ。良い心がけだ。反省したのなら朝食は食べてよい。食べなければ訓練にも身が入らないだろうからな。」

アルミン「ありがとうございます」

アルミン「…こんなふうに、幸運とは言わなくても僕も人並みの幸運度に一時的に戻ることができる」

アルミン「だから目立たないようにしてたんだけどなぁ・・・ライナーには悪いことしちゃったや」ションボリ

アルミン「(開拓地に居た頃はまだ僕のなかで厄を消化できたのに…やっぱり訓練兵たちに囲まれてると厄が集まりすぎるや。お陰でミカサやエレンにも近づけない。悲しいなぁ…)」

アルミン「…がんばろう」





クリスタ「………」ジーッ

――対人格闘訓練――

ユミル「クリスタ~一緒に組もうぜ~」ヒラヒラ

クリスタ「うん!負けないんだから!手加減とかしないでよ!」ブンブン

ユミル「クリスタは頑張りやさんだなぁ(可愛い)」



ユミル「とうっ!」スパーン
クリスタ「はうっ!?」コテーン

クリスタ「ううう…全敗だ…」グスッ

ユミル「!!く、クリスタもう一回だけやろう!こんどは私が暴漢な!」アタフタ

クリスタ「…手加減してわざと負けるつもりでしょ。そんなことしないでよ」ウルウル

ユミル「クリスタ…」

クリスタ「でも!次は負けないんだから!覚悟しといてね!」グッ

ユミル「!おうっ!クリスタは頑張ってるからきっとすぐ強くなるぞ!」

コニー「サマーソルト!」ドカッ

サシャ「甘いですよ!コニー!」バッ

アルミン「グハッ」

コニー「うおおお??!!居たのかアルミン!すまん!」

アルミン「ダイジョウブダヨ」




クリスタ「……‥」チラッ

――夜・女子寮――

クリスタ「ねぇねぇユミル。アルミンってお話したことある?」

ユミル「はぁ?どうしたんだいきなり。一目惚れでもしたか?クリスタは私の嫁なんだから浮気は許さないぞ?」グリグリ

クリスタ「もうユミルったら…そういうのはいいから。あとあたまグリグリしないで」

ユミル「ちょうどいい位置にあったから…」

ユミル「アルミンだっけ?いや、ないな。てかあいつ影薄いからなぁ‥なんか気になるのか?」

クリスタ「うん、アルミンっていつも不幸に巻き込まれてる気がして…」

ユミル「そうかぁ?我らが優しき女神様にはそう見えるのかもしれないが、私はとくにはきがつかなかったなぁ」

ユミル「てか話したこともないやつそんな注目してみないし。どんなやつなんだ?」

クリスタ「わたしもあんまり知らないんだけど‥あ、でもミカサやエレンの居る机でいつもご飯食べてるよね?ミカサは仲いいのかな?」

ミカサ「よんだ?」

ユミル「うおっ?!音もなく背後から近寄るなよ!」ビクビク

クリスタ「ちょうどよかった。ミカサってアルミンと仲いいの?」

ミカサ「アルミンとは幼なじみ。私がエレンに出会うまえからエレンとアルミンは友達だった。」

ミカサ「特にエレンはアルミン以外に友達が居なかったから…」

ユミル「クッ‥ハハハハハ!!なんだよあの死に急ぎ野郎の親友だったのかよ!」ゲラゲラ

クリスタ「もう!ユミルったらなにがそんなにおかしいの!」

ユミル「わりーわりー」

クリスタ「でも、アルミンってエレンやミカサともはなししてると込みたこと無いけど・・・ 無口な子なの?」

ミカサ「そんなことはない。アルミンは頭も良くて話題も豊富なおしゃべり上手。」

ミカサ「開拓地に居た頃はアルミンに何度も助けてもらった」

クリスタ「今はあまり関わってないように見えるけど…」

ミカサ「…ここで訓練するようになってから、アルミンは私達と話をしようとしなくなった。」

ミカサ「とくに、好意や善意を向けると逃げるように離れてしまうのでアルミンが困っていても助けられない。」

ミカサ「エレンは反抗期だろって言うけど・・・アルミンは異常に運が悪いことがあるので、私は心配している。」

クリスタ「あ…やっぱり運悪いんだ…」

ミカサ「でも、アルミンにも考えがあるはず。なので、私はアルミンが話してくれるのを待つことにしている」

ユミル「ただ単に嫌われてんじゃね―のw?死に急ぎ野郎とその保護者に愛想つかしたとかさw」

クリスタ「ちょっとユミル!」

ミカサ「そうだと悲しい…でも、アルミンは無理をしているようにみえる」

クリスタ「ミカサ…」

ミカサ「しかしアルミンはとても、とても頭がよい、ので。きっとわたしには想像もつかないような考えがあるのだろう。そしてそれは正しいのだと信じている」

クリスタ「やけにアルミンの頭脳推すけど、ミカサは座学も名前載るくらい成績いいじゃない。ミカサのほうが上なんじゃないの?」

ミカサ「?何言ってるの?アルミンは今期座学トップどころか歴代でもずば抜けて良い成績を残している」

ユミルクリスタ「はぁ?!」

ミカサ「…なにを驚いているの」

ユミル「いや、さすがにそれは…」

クリスタ「教科トップどころか、上位は貼りだされるし前に出る機会も多いからさすがに覚えてるよ…アルミンが貼りだされてるところ見たこと無いよ。」

ミカサ「ちゃんと貼りだされてる。なんならいまから見に行こう」

移動中


ミカサ「ほら。」

クリスタ「ほ、ほんとだ」

ユミル「マジで気が付かなかった…紙の上でも存在感無いって、どんだけだよ」

ミカサ「『唯一の長所が誰にも認知されていない』という不幸なのだと思う。アルミンならあり得る」

ユミル「それもう魔法かなんかの類だろ…」

クリスタ「アルミンかわいそう…」

ミカサ「私のお母さんが言っていた。こういう長く続く不幸の塊のようなものを、私達の一族は厄と呼んで忌み嫌っていたらしい」

クリスタ「厄が集まってくる体質ってこと…?」

ユミル「それすげーやだな」

ミカサ「厄を払う方法もかつてはあったらしいけど…私はその方法をしらない、ので、残念ながらアルミンを助けることが出来ない…指をくわえて(ry)

クリスタ「(…あれ、なんだろうこの違和感)」

夜・ベッド

クリスタ「(なにか忘れている気がする…大切な何かを‥)」

クリスタ「(でもそれより今はアルミンのことだ。)」

クリスタ「(アルミンの特殊な体質。厄を集めるって言ってたっけ‥)」

クリスタ「(じゃあその厄はどこから集まってきたの?)」

クリスタ「(ミカサによると厄は人や物に付いているものらしい。じゃあアルミンの厄は…?)」

クリスタ「(そういえば、アルミンの周りってみんな運がいい気がする)」

クリスタ「(それだけじゃない。もう訓練生活も2年目なのに…)」

クリスタ「(今年、誰も訓練中の事故で死んでないじゃない)」

クリスタ「(こんなことってありえるの?厳しい立体機動の訓練で?)」

クリスタ「(毎年少なくない訓練兵が事故で亡くなるというのに…)」

クリスタ「(アルミン…あなたまさか…)」

――食堂・朝食――

アルミン「(ヤバイな…今日は厄のたまり方が半端じゃない…)」ズズズズズズ…

アルミン「(コレって、今日誰か死ぬ予定だったってことだろうなぁ…。まあ、僕がちょっと不幸になるくらいで人の命が助かるなら安いもんだ)」

アルミン「(まだきは抜けないな…今日好意を向けられたらその人にこの厄が伝染っちゃう…僕はダイジョウブだけど、耐性ない人に伝染ったら元が死ぬ厄なんだから命が危ない)」




アルミン「今日はエレンたちから離れて座るか…」

クリスタ「(!!今日はアルミン一人か…話しかけてみようかな)」

クリスタ「(私にできることがあったら、何かしてあげたいし…)」

ユミル「おいクリスタ…また”善い事“しようとしてんのか?」

クリスタ「ユミル…」

ユミル「ほっとけよ。親友のミカサやエレンでさえ諦めてるんだ。お前が出てって何になるんだよ」

クリスタ「…わからない。でも‥」

ユミル「でもじゃねえ。あいつには関わるな。おせっかいだぞ」

クリスタ「‥‥‥」

―――訓練――――

キース「今日は班ごとに分かれて目的地までの到達時間を競ってもらう!上位チームには褒美があるぞ!」

サシャ「うううおおおおおおきましたあああ!!!今日こそお肉を食べます!」

コニー「サシャ気合入ってんな―。まあ俺も肉食いたいし、頑張るか。」

サシャ「コニー?!足引っ張らないでくださいよ?!」

コニー「そのセリフ、そっくりそのまま返すぜ!ジャンもがんばろうじゃん」

ジャン「なんでお前らとなんだよ・・・」

ミカサ「エレン、がんばろう」

エレン「お、ミカサ一緒の班か。お前となら心強いな」

ミカサ「!!嬉しい…まかせて。嫁の役割を私はちゃんと果たす」キリッ

エレン「お、おう。期待してるぞ(余命の役割…?なんだこいつ死ぬ気で頑張るってやつか!俺もまけてらんねぇな)」

ミーナ「アハハハ…」

ユミル「なんてこった」
クリスタ「よ、よろしくね!アルミン!」
アルミン「うん、こちらこそ(まずい!グループに分かれての練習か!厄が伝染っちゃう!)」
アルミン「(なるべく距離をとろう。好意や善意を向けられないようにしなきゃ)」


キース「それでは、はじめッ!」

急用で数時間外に出なきゃならなくなりました。10時ぐらいには戻ります。
てかまだ見てくれてるひといますか?謎設定でてきて激しく読むのしんどいと思うので
心配やでェ・・・

すみません遅くなりました!
続き投下します!

読んでくれてる人がいて嬉しいです。ありがとうございます。

キース「それでは、はじめッ!」

エレン「行くぞ!俺達の班がトップになるんだ!」バシュウッ!

ミカサ「任せてエレン」バシュッ

ミーナ「ちょ、置いてかないでよ~」バシュウウウッ!

ミカサ「ミーナ。ガスをふかしすぎ。それより慣性を利用して飛んだほうがよい」バシュッ

ミーナ「こ、こうかな」バシュウッ!

ミカサ「そう。上手。」

エレン「ミカサって周り結構見てるよなー。教えるのも上手いし」

ミカサ「!?(教えるのが上手い=教育上手=子供は3人以上ほしいんだが)」

ミカサ「分かった。エレンが望むのなら何人でも産もう」

エレン「(何にでも羽毛?)」

エレン「ああ、頼むよ(羽毛ぶとんでも作ってくれんのか?)」

ミカサ「今夜が勝負…」

ミーナ「……………」

サシャ「うおおおおおお!!!!」バシュッ!タタタタ・・・・バシュッ!

ジャン「な?!木の間を縫うように…あいつ俺より上手いんじゃないか……?」ショボン

コニー「飯がかかってるからなぁ。おーい、サシャ!チーム戦だからお前一人行っても肉もらえないぞ―!」バシュウ!タンッ!

アルミン「(クッ!ユミルはある程度予想していたけどクリスタもかなり速い!!)」バシュッ

アルミン「(でもスピード落としてなんて言ったら心配されるし……)」カンッ!バシュッ

アルミン「(そうなるとクリスタに厄が伝染っちゃう!)」

アルミン「(今日は、今日だけは絶対にそれはまずい!こんな量の厄を僕以外が背負ったら…)」スカッ!!!

アルミン「えっ…?」

ユミル「おい?!」

アルミン「あ…(しまった…僕でも死ぬくらいに大きい厄だったのか…)」

アルミン「(ダメだ。アンカー引き始めれてない。絶対間に合わない)」

アルミン「(ああ…地面が近づいて…)」

クリスタ「アルミイイイイイイン!!!!」バシュゥウウウ!

アルミン「くっ、クリスタ?!」

ギュッ

クリスタ「アルミン、ダイジョウブ?!」ダキカカエル

アルミン「あ、ありがと…ってまずい!クリスタ、僕をはやく投げ捨てろ!」ズズズズズ…

クリスタ「はぁ?!何言ってるのそんなのできるわk」ギャリリリ…ギチッ!

クリスタ「え?(なにこれガスふかしてるのに巻取りが止まって…)」

アルミン「(故障か!落ちる)」

あれ?俺上げちゃったか?sage打ったつもりだったんだが…すまん

ユミル「おらあああああ!!!」バシュ!

アルミン「ゆ、ユミル?!(すごい‥僕とクリスタを同時に抱えて…)」

ユミル「くっ、なんとか助かったな」ストッ

ユミル「貴様!アルミンなんで無茶した!ペース早いならそういえこの馬鹿野郎!クリスタをしなせるところだったんだぞ!」

アルミン「ご、ごめんなさい……」

クリスタ「ちょ、ちょっとユミル…」

ユミル「クリスタは黙ってろ!こいつは言って聞かせねぇと……」

ギギギギギギ……

ユミル「あ?何の音だ?」

アルミン「!!!!!拙っ!二人共僕から離れろ!」

クリスタ「アルミン?!」

ユミル「(……昨日のミカサの話が本当なら…)」

ユミル「こい、クリスタ」バシュッ!

クリスタ「えっ?!……!!!木が、倒れてくる…!」

アルミン「(……ギリギリまで待つ…)」

バターン!!!!!



クリスタ「あああああ?!アルミンが!ユミル離して!!!」ジタバタ

ユミル「ば、ばかやろう!今行ったら危ないぞ!」

クリスタ「何言ってるの?!アルミンの立体機動装置も壊れてるんだよ!逃げられない!」

クリスタ「アルミーン!!!!」

アルミン「イタタタ……」

ユミルクリスタ「アルミン?!」

アルミン「(“木が倒れてきて足が折れた”)」

アルミン「(まあ、死ぬよりは軽いけど、十分災厄だよね。8割くらいは消費出来たかな…しばらくは人にうつす心配もない。)」

クリスタ「アルミン!大丈夫?!」

アルミン「ごめん、手を貸してくれないかな?意識が…」クラッ

------――




?????「ひぅ…ぐすっ…」ポロポロ

????「どうしたの?」

?????「ぐすっ…あなただれ?」

????「ぼくは????。もう夕方だよ。そろそろおうちにかえらないとあぶないよ?」

?????「…………おうちかえりたくない」

????「おかあさんがしんぱいするよ?」

?????「おかあさんは………しんぱいしない…」

????「…………じゃあ、おとうさんは?」

?????「おとうさんはしんぱいするかもしれないけど………おしごとでいつもかえってこない」グスグス

????「そうなんだ…ねぇ、ちょっとこっちにおいでよ」

――------


―医務室――

ユミル「ったく……死に急ぎやろうの親友だけあって死に急ぐのがお好きらしいな」

クリスタ「ユミル!!」

アルミン「ハハハ…返す言葉もないです……」

ユミル「さっきは木が突然倒れてきたから有耶無耶になったが、元言えばお前が無理なスピードを出すから…」クドクドクドクド

アルミン「ごめん……」

クリスタ「ゆ、ユミルもうそれくらいにしてあげようよ。私達は怪我しなかったんだし…」

ユミル「クリスタ!お前もだぞ!お前の体格でアルミンを助けようなんて無茶しやがって…」

クリスタ「アルミンくらい抱えられるよ!何故かあの時アンカーが出なかったのが悪かっただけだよ!」

ユミル「“だけ”じゃねえ!実際私が行かなきゃあの時二人して死んでんだろうが!出来もしないことすんな!」

クリスタ「ううぅ…ごめんなさい」ションボリ

ユミル「…わかりゃいいんだよ。今日は運が悪かったんだ。」

クリスタ「(そう、運が…運が?)」

クリスタ「(アルミンがアンカーを打ち損ね、それを助けようとした私の立体機動装置が壊れ、私達を助けようとしたユミルはアルミンが叫ばなきゃ木に押しつぶされてたかもしれない)」

クリスタ「(ついてないってレベルじゃない…
     まさか、アルミンの体質が関係してるの?じゃあなんで私達まで?)」ムムム…



アルミン「(なにげにクリスタの“アルミンくらい抱えられる”が一番傷つくんだけど…)」イジイジ

―夜・女子寮――


ミカサ「二人共大丈夫?訓練中事故にあったと聞いた。」

ユミル「私達は大丈夫だよ。まあお前のとこのもう一人の死に急ぎ野郎は足を折ったけどな」

ミカサ「??!!アルミンが怪我をしたの?!大丈夫なの?!」

クリスタ「しばらくは訓練に出られないみたいだけど、状態は落ち着いてるよ」

ユミル「しかし、私達が危なかったのはみんなに知れ渡ってるのに怪我した
アイツのことは噂にならないのな。」

ミカサ「アルミンは、そういうことがたびたびある。例の体質のせいだと思う」

ミカサ「二人が危なかったのも、本人は悪くはないとはいえアルミンの
体質に巻き込まれたのだと思う。申し訳ない。」

クリスタ「そのことなんだけど…アルミンの不幸に巻き込まれるのって、昔もあった?
三人は一緒だったんでしょ?」

ミカサ「…そういえば、ない。エレンや私はむしろ運がいいくらい。」

ユミル「たしかに死に急ぎ野郎はそうとう強運の持ち主だよなー」

クリスタ「…………」

就寝前

クリスタ「ねえ、ユミル起きてる?」

ユミル「…ふぁぁ。なんだよクリスタ?添い寝なら大歓迎だが?」

クリスタ「もう……そうじゃなくて、アルミンのことなんだけど」

ユミル「またアルミンか。無事だったんだし、運が悪いのは仕方ないだろ」

クリスタ「そうじゃなくて……おかしいと思わない?」

ユミル「何が?」

クリスタ「アルミンはすごく不運。そしてアルミンのまわりは運が良い人が多い」

クリスタ「アルミンが不幸なのは厄が集まるからでしょ?だったらその厄ってどこから来てるのかな…」

ユミル「…まさか、アルミンが周りの不幸を肩代わりしてるっていいたいのか?」

クリスタ「うん。だって、今期はおかしいよ。けが人は少ないし、事故死する訓練兵は0人」

クリスタ「そしてアルミンと特に近い人達の強運とか……」

ユミル「…は、ばかばかしい。じゃあ今日の私達はスペシャルラッキーってことだな。
アルミンと同じ班だったんだぜ。」

ユミル「それともうちのネガティブな死に急ぎ姫が“仲間を助けようとして死ぬ”
って幸運に恵まれたと考えるか?」

クリスタ「…」

ユミル「もうねろ。そんな非科学的で馬鹿馬鹿しいことあるわけないさ。偶然だよ、偶然」スヤァ…





クリスタ「(いや、違うよユミル…アルミンはみんなを避けてた。でも、今日の事故ではわたしが助けに行った。つまり……)」

------――


????「ほら、ぼくのてをにぎって」ギュッ

?????「……あんしんする…ありがとう」ニコ

????「ふふふ、どういたしまして。そんなふうにわらってればいいこともあるよ。」

?????「そうかなぁ……!!あ、お父さんだ!」

????「ほんと?よかったじゃない。いっしょにかえりなよ」

?????「うん!ありがとう!おとーさーん!」タタタタ

―朝食――


アルミン「いててて……松葉杖ってなかなか使いにくいな…腋に体重かかってつらい……」ピョンピョン

アルミン「あ、ご飯運ばなきゃ…こぼさない様にいけるかな…」ピョン…

クリスタ「アルミン!おはよう!」

アルミン「あ、おはようクリスタ(まだ厄はそんなに溜まってないし‥挨拶くらいなら大丈夫かな)」

クリスタ「さ、速く行こっ!出遅れちゃうと座るとこなくなっちゃうよ!」ギュッ

アルミン「?!えっちょっクリスタ?!なにしてるの?!」

クリスタ「なにって、一緒に御飯に行こうと…」

アルミン「な、なんで急に…」ドキドキ

クリスタ「アルミン杖ついてるからご飯運びにくいでしょ?運んであげる!それにアルミンとお話したいんだ」ニコ

アルミン「(可愛い…ってそうじゃないだろ!厄がクリスタに行っちゃう!)」ズズズズズ・・・

アルミン「クリスタ、気持ちはうれしいけdクリスタ「分かったならはやくー!」グイグイ

アルミン「あわわわ、ちょ、クリスタ!」ヒッパラレル


ユミル「おいクリスタなんでこいつ連れてきたんだよ」

アルミン「あ、アハハハ…」

クリスタ「もう!そんなこと言わないでよ!一緒に御飯食べるくらいいいじゃない!」プンプン

ユミル「私はクリスタとイチャコラしながら飯を食いたいんだよ」キリッ

クリスタ「そう………(無関心)」

ユミル「クリスタァ?!」ジワッ

アルミン「(うーん困った…)」


「「「いただきまーす」」」
モグモグモグ

ユミル「ったく…こんな死に急ぎやろうその2のどこがいいんだか………」モグモグ

ユミル「おっ!今日はいつもよりスープの具が多いな!ラッキー!」

クリスタ「えっ本当?私のはむしろ少ないくらいなんだけど…」ショボン

ユミル「!!クリスタ、私の具を分けてやるから!落ち込むな!」ヒョイヒョイ

クリスタ「え、わ、悪いよ……」

ユミル「いいからいいかrサシャ「あー!ユミル食欲無いんですか?!」

ユミル「ば、バカちがう!」

サシャ「え……でもクリスタに具を………」

ユミル「(このバカに説明するだけ無駄だな………)」

ユミル「ちがうから。ほら自分で喰ってるだろ?」モグモグ

ユミル「スマンなクリスタ。サシャが………」

クリスタ「いいよ。もともとユミルのなんだし。」モグモグ

クリスタ「あ、私のにも大きい具が…」ヒョイ

クリスタ「…………コレ………人参のヘタだ………」ポイッ

ユミル「はぁ?!調理当番は何やってんだよ!ゴミ入れんじゃねえ!しかも私のクリスタのスープに!!!」プンプン!

クリスタ「ま、まあ間違いは誰にでもあるって」

アルミン「(ヤバイな…ユミルからは厄を貰えるけど、クリスタには逆に厄が流れていっちゃってる…
僕の食事運ぶの手伝ってくれたから…)」

アルミン「そしてぼくのスープには具が全く入ってないんだけど…」



サシャ「私はヘタでも美味しく食べれますよ。クリスタ、いただきますね」パクッゴリゴリッ

―座学――


アルミン「今日は座学の日か。これなら足が折れてても受けられる」

アルミン「なるべく人の居ない方nクリスタ「アルミーン!」

クリスタ「隣いいかな?!」

アルミン「く、クリスタ?!なんで…」

クリスタ「アルミン成績いいでしょ?わからないところあったら教えてほしいかな―なんて」テヘヘ

アルミン「(ミカサとエレン以外で気づいてる人いたんだ)」

クリスタ「あっ、松葉杖邪魔だよね、ほらかして。後ろにおいてきてあげる」ヒョイ

アルミン「あっクリスタいいって!(僕を助けると君に厄が!)」ズズズズ…

―授業中――


教官「えーではこの問題をレンズ訓練兵」

クリスタ「(ど、どうしよう。簡単なはずなのに公式ど忘れしちゃった…わからないよ…)」

教官「ちなみにこんな問題もわからないなら今日課題2倍だからな」

クリスタ「えっ、そんな………」

アルミン「…」スッ

クリスタ「!(アルミンが公式を………ありがとう!)」

クリスタ「~~~~~より300km/secです」

教官「…レンズ訓練兵。解き方はあっているが、単位をミスしているぞ………」

クリスタ「あっ?!(しまった、うっかりミス!せっかくアルミンが助けてくれたのに…)」

教官「ほとんど正解何だがな…私も言ってしまった以上取り消すことは出来ん。レンズ訓練兵は課題3倍だ」

クリスタ「えっ?!2倍の間違いでは…?」

教官「む?確かに3倍といったぞ。ごまかして量を減らそうとは感心せんな。レンズ訓練兵の課題は4倍とする」

クリスタ「…っ?!そんな………」ガックリ


ユミル「」ピキピキピキピキ

―自由時間――

ユミル「あのメガネじじい!私のクリスタになんてことを…」ワナワナ

クリスタ「ははは………しかたないよ。たしかに2倍ってきこえたんだけどなぁ」

ユミル「わたしもそう聞こえたぞ!あいつ耄碌してんじゃねえか?!」

サシャ「わたしも2倍と聞こえました。酷いですよね………」

クリスタ「そもそも私がミスしたのがいけなかったんだし‥しかたないよ」

ユミル「クリスタ、課題を出せ。手伝ってやる。4倍なんて絶対終わらない。」

クリスタ「ユミル、気持ちは嬉しいんだけど…課題コレなの。」パサッ

ユミル「コレって…………」

サシャ「歴史の、年表書き取り‥」

クリスタ「同じ表をずっと写すやつだから………筆跡違ったら一発でバレちゃうよ」

ユミル「あああああ!!!なんでよりによってコレなんだよおおお!!いつもの計算問題だしとけよおおお!!」

サシャ「ほんと…ついてないですね………」

クリスタ「ははは…」



アルミン「……ゴメン」

クリスタ「アルミン!明日の休日なんだけど一緒にお買い物行かない?
アルミン本が好きって聞いたよ!私もよく本読むから一緒に本屋さんに…」

アルミン「…ねえ、クリスタ。ひょっとして、気づいてるでしょ?」

クリスタ「…何のこと?それより明日何時に行こうか?お昼はオススメのお店が」

アルミン「ごまかさないでよ。僕の体質のこと、わかってるんでしょ?」

ミスしました。↓が正しいレス

―夜・休暇の前日――

クリスタ「アルミン!明日の休日なんだけど一緒にお買い物行かない?アルミン本が好きって聞いたよ!
私もよく本読むから一緒に本屋さんに…」

アルミン「…ねえ、クリスタ。ひょっとして、気づいてるでしょ?」

クリスタ「…何のこと?それより明日何時に行こうか?お昼はオススメのお店が」

アルミン「ごまかさないでよ。僕の体質のこと、わかってるんでしょ?」

クリスタ「…うん、ミカサから聞いて‥でも!哀れんでとかじゃなくtアルミン「違うよ」

アルミン「全部、知ってるんでしょ?」

クリスタ「アルミン…」

アルミン「やっぱり理解してるみたいだね。ってことは、わざとだよね。」

アルミン「僕の厄を自分に移るようにしてるのは。」

クリスタ「…………」

アルミン「クリスタ‥君は優しいから、そんなことするんだろうけど」

アルミン「正直、必要ないよ。僕は今までこうやって生きてきた。コレは僕の役割なんだ。」

アルミン「君が何とかしようとして、つらい目に合う必要なんてこれっぽっちもない。」

アルミン「だかr クリスタ「でも!アルミンすごくつらそうだよ?!!」
 
アルミン「…クリスタ?」

クリスタ「それにこの前足を折った時だって、そもそも私が助けなきゃアルミン死んでたじゃない!」

アルミン「それは…」

クリスタ「幼なじみのエレンやミカサにもほんとのこと言わないし!自分でばっかり抱えちゃって!」

クリスタ「せめて事情に気がついた私くらい少し頼ってくれてもいいじゃない!」

クリスタ「アルミンが一人でつらい目に会ってるの見るのほうがつらいよ…」

アルミン「…………クリスタ、なんでそこまでしてくれるの?」

クリスタ「…………それは分からないなら、分からなくていいよ。」

クリスタ「でも、わたしがアルミンを助けたいってことはわかってほしい」

クリスタ「困ったときは‥頼ってよ………」

アルミン「……………」

------――


?????「はぁ……」

????「あれ、ひさしぶり。きょうもげんきなさそうだね」

?????「あ!このまえの…」

????「なにかつらいことあったの?」

?????「うん……」

????「…いいづらいこと?」

?????「そう、だね。…ねえ、しばらくいっしょにいてくれない?……」プルプル


????「いいよ。ぼくにできることならなんでも。となりすわるね」スッ

?????「ありがとう…ううぅ…なんでわたしばかりこんなにつらいことばっかりなんだろう…」ギュッ

????「そういえば、きみのなまえきいてなかったね」

?????「わたし?わたしは?????だよ」

????「いいなまえだね。ねえ、?????。」





????「その厄、もらってあげようか?」

―――兵站行進―――


キース「今日は兵站行進訓練だ!各々班に分かれて雪山を超えてもらう!」

キース「雪山の反対側に物資を運び、そこに簡易基地をたててもらう」

キース「先に行っておくが、この訓練では死者が出ることも多い。非常に危険な訓練だ。」

キース「体調の悪いものはやめておけ。そうでないものも逃げてもらっても構わんぞ!!」

キース「点数よりも、命のほうが大切だ。」

アルミン「(やばい!やばい!)」

アルミン「(厄の集まり方がやばいいいい!!!!)」ズズズズズズ!!!!

アルミン「(5.6人死ぬ予定だったんだろうな……)」

アルミン「(さすがに今回はダメかもしれない。でも僕が棄権すれば、間違いなく5.6人死ぬ。)」

アルミン「(その5.6人にミカサやエレンや…)」

アルミン「(クリスタが入ってるかもしれない…)」

アルミン「僕は、逃げない。絶対に勝つ。」

アルミン「勝って、守りたいんだ。」

―訓練中盤・山中――

アルミン「さて」ボロボロ

アルミン「“運悪く”ココ十年で最大の吹雪がおこって」

アルミン「“運悪く”雪崩が起きて」

アルミン「“運悪く”足場が崩れて、僕だけが下に落ちみんなからはぐれ」

アルミン「“運悪く”左腕が折れて」

アルミン「しかも僕の荷物には寝袋も食事もない」

アルミン「運が悪いにも限度があるだろ!なんでこんな時に限って僕の担当が
簡易基地作るための工具と木材なんだよ!重いし食えないし!」

アルミン「まあこれだけ厄がたまってたらある意味当たり前だけど…」

アルミン「あと火も起こせない。かな。他に何かあるかなぁ。なんかもう感覚が麻痺しちゃったや……」

アルミン「とりあえず、歩くか。」

―クリスタの班――


教官「おい!連絡だ!訓練は中止だ!」

サシャ「どうしたのですか?」

教官「バカ!この吹雪だぞ!こんな雪山超えさせたら訓練兵の半分も生き残らない!
がけ崩れも起こってるみたいだし…とにかく、戻れ!」

ダズ「(まじかあああ!!!ラッキー!これで減点されずにすむ!体調悪かったけど無理して来てよかった…)」ゲロゲロ

ユミル「おいどうした汚いな。しかし災難だなぁ。まあ私達のルートは幸いにも歩きやすかったから良かったけどな」

ミーナ「ね~。吹雪いてるけど追い風だし…ってあれ?戻ろうとしたら風向きかわった!また追い風だ~楽ちんだね」

アニ「ほんとだ。ついてるね」

クリスタ「(多分アルミンのおかげなんだろうな……アルミン大丈夫かな)」

クリスタ「す、すみません。他の訓練兵は無事なのでしょうか?」

教官「伝令は全班に向かってるが…第7グループはがけ崩れに巻き込まれたらしい。
ほとんどは無事だが、一人崖下に落ちたらしい。この吹雪では救出も出来ない。残念だが…」

クリスタ「え……?第7グループって……」

クリスタ「あ……アルミンの……」ガクガク

ユミル「おい、クリスタ。バカなこと考えてないよな?私達は戻るぞ?」

クリスタ「うん……わかってる……」


ザッザッザッ


クリスタ「(助けなきゃ…でもどうやって?アルミンの場所も分からない。)」

クリスタ「(隣の班だから、ルートも近いはず。ならスタート地点に戻っている今、アルミンには近づいているはずだけど…)」

クリスタ「(考えろ…考えれば…)」

ユミル「おい、クリスタ。本当に勘弁してくれよ。それにアルミンが不運を集める体質なら、
アイツのそばに行くのなんか自殺行為だぞ。二人して死ぬだけだ。」

クリスタ「(!!!そうか!)わかったよ・……」

クリスタ「(いまここでいちばん“運が悪い”のは、厄だらけのアルミンのそばにいること。)」

クリスタ「(そして、アルミンに善意を向ければ私にも厄が集まるのなら…)」

クリスタ「(距離的にもアルミンはこの近くのはず!よし!)」


クリスタ「アルミンを助けたいアルミンを助けたいアルミンを助けたいアルミンを助けたいアルミンを
助けたいアルミンを助けたいアルミンを助けたいアルミンを助けたいアルミンを助けたいアルミンを
助けたいアルミンを助けたいアルミンを助けたい……」ブツブツブツ



アルミン「あれ……?なんか厄がどっかいくぞ…?」ズズズズ

アルミン「厄が勝手に減るなんて、初めてだなぁ」

アルミン「ハハハ、さすがに神様が助けてくれてるのかな。こんなに死にそうなんだし」ゲホッビチャッ!

アルミン「うわぁ……喀血してるんだけど…」ゲホゲホ




クリスタ「アルミンアルミンアルミン」ガラララ!

クリスタ「!!!足元に崖が?!雪で気が付かなかった!落ちる!」

ユミル「くっそ、吹雪いて前が見えねぇ…クリスタ大丈夫か?」

ユミル「……クリ、スタ?」


ダズ「どうした?早く戻るぞ!(熱出てきた…)」

アルミン「やばい死ぬ」ゲホゲホ

アルミン「落ちた時に何処か痛めたのかな・・……?」ゴソゴソ

アルミン「ウワァ…胸のあたりが真っ黒なんだけど……内出血…?」ゲホッ

アルミン「そりゃあ、血も吐くよね。ああ、寒いなぁ・……」ブルブル

アルミン「ゲホッ!ゲホッ!……寂しい。僕はみんなのためにみんなの分のつらい思いをしてきたのに…」

アルミン「なんでこんな最期をすごさなきゃいけないんだ。」


アルミン「べつに感謝してもらおうと思って頑張ったわけじゃないけど」


アルミン「だれも僕に気づかない。誰もぼくのそばに居ない」


アルミン「最期まで、こんな誰も居ないところで一人さみしく死んでいくの…………?」


アルミン「流石5.6人が死ぬだけの厄がいっきに集まっただけあるね。死に方が最悪だ…」ゲホッゲホッ


アルミン「寂しいよ」


アルミン「つらい…つらい!」ゲホッ


アルミン「つらいよ!!!!!!」ゲホッゲホッ




アルミン「誰か助けて!!!」


クリスタ「アルミン!!!!!」

アルミン「く、クリスタ??!!」

クリスタ「アルミン!!そこにいるの??!!」

アルミン「なんでだ!どうしてここにいるんだクリスタ!」ゲホッ

クリスタ「崖から落ちちゃって…」ハハハ

アルミン「そ、そんな…………なんでよりによってクリスタが崖から落ちなきゃならないんだ……!!!」ゲホッゲホッ

アルミン「あ!まさかさっき僕から消えた厄はクリスタのところに??!!」

アルミン「ご…ごめんクリスタ!!!!僕が!僕が弱音をはいたりするから!!」ゲホゲホ

アルミン「君みたいな優しい子をこんな目に…!」ポロポロ

アルミン「僕は……クリスタの優しさに甘えて…結局クリスタを殺してしまうことに…」ゲホ

クリスタ「アルミン、そんなこと考えないで。」

クリスタ「アルミン、さっきつらいって言ってたでしょ?わたしは安心してるんだ。
だって、アルミンが辛い時にそばに居てあげられるんだから。」

アルミン「クリスタ…」

クリスタ「ねえ、アルミン、こっちにきて」

アルミン「僕に近づいちゃだめだクリスタ。厄が伝染る…それに僕はもうダメなんだ。血を吐いてる。臓器を痛めたみたいだ。」ゲホゲホ

アルミン「きみだけでも、麓にいくんだ。一人ならまだ助かる。残りの力で君の厄を全部もらってあげるから…」ゲホッ



クリスタ「…・だめだよ。ダメなんだよアルミン。それよりもっとこっちにきてくれない?」

クリスタ「アルミンがどこに居るのか………わからないんだからさ………」

アルミン「…………クリスタ?……………君………まさか」フラッ



クリスタ「ははは、目、両方共潰れちゃった。運が悪いよね。」

クリスタ「最後にアルミンの顔も見れないなんて。」


アルミン「く、クリスタ!」ヨロヨロ

クリスタ「アルミン…」ギュッ

アルミン「ごめん!ほんとうにごめん!僕のせいで!」ポロポロゲホゲホ

クリスタ「ううん。さっきも言ったでしょ?わたしはアルミンのそばに居られるのがうれしいんだ。」

クリスタ「あはは………こうしてるとあったかいね。わたし今幸せだよ。」ギュッー

アルミン「なんで………きみはそんなことが言えるんだよ。本当に天使かなにかなのか?
僕とはついこの前まで話すらしたことなかった間柄じゃないか…………」ゲホゲホ

クリスタ「…私はそんな立派なものじゃないよ」


クリスタ「ただ、ね。わたしが死にかけてた時。」

クリスタ「助けてくれた人が…それも2回も。」

クリスタ「心が死にそうな時も、体が殺されそうな時も助けてくれたひとが」

クリスタ「大好きになっちゃっただけだよ」

クリスタ「ねえ、アルミン。あなたは今、つらくて、寂しくて、死にそうなんでしょ…?」

クリスタ「じゃあ、さ。」






クリスタ「その厄、もらってあげようか…?」

―翌日・訓練兵宿舎――

キース「…残念なことだが、アルレルト訓練兵並びにレンズ訓練兵は雪山で死んでるところが発見された。」

エレン「…………は???!!!嘘だろ!!??」ガクガク

ミカサ「アルミンが‥死ぬはずがない…」プルプル

ユミル「クリスタ…ッ!!!くそおおお!!!!」ポロポロ

エレン「…そんな…なんで……クソ、こんなことなら反抗期だなんていってないで無理にでも話してればよかった…!」グスッ

キース「(…アルレルト訓練兵は片方の肺に穴が空き、左手は折れて肝臓が打撲で内出血していた。そうとう苦しかっただろう。)」

キース「(レンズ訓練兵は両目を岩で打ち、失明したのち凍死していた。二人共決して楽ではない死に方だった。)」

キース「(だが………なぜだろうか)」

キース「(よりそって死んでいた二人の顔は…)」

キース「(清々しいほどに、幸せそうだった)」

キース「(悪い憑物でも落ちたみたいに、な。)」




はっぴーえんど?

エピローグ

?「あなたは居てはならない妾の子。ほんとうならここで殺すしかないけれど…」

?「兵士として、名前を変えて生きる選択肢を特別に与えます」

?「選びなさい。ここで死ぬか、別人として生きるか」

?????「(信じられない。いつか殺されると思ってたのに。)」

?????「(…あの子のおかげかな?だとしたら)」

?????「(いつか、恩返しがしたい。そして、あの子と仲良くなって)」

?????「(ずっと一緒にいられたら。そうしたら、たとえここで“私”が死んでも)」

?????「(名前を変えた、別の“私”として幸せになることもできる気がする)」

ヒストリア「また会えるかな…アルミン」

救いはないのか…

生存ルートが見たい

くう疲!
最後までお付き合いいただいてありがとうございました。進撃の巨人ではアルミン・ミカサ・エレンの三人が好きです。
でも、クリスタはもっと好きです。


どうでもいい補足:ダズが無理して出てこなかったらアルミンやクリスタが死ぬほどの厄にはならなかったから
ダズが悪いってことでお願いします。体調悪いダズさんを助けるのは大変なんや!(風向き・コース・伝令がくる速さすべてダズ仕様)
ダズさんの命マジ重い。

最初のゴキブリは、あるみんさんにとっては日常茶飯事なんや!
ちなみにいじめじゃないです。かってにゴキがはいっただけです。

>>131,132
二人は最期は幸せだったから救いはあったと思います。

>>133
手元には用意してないので…あした時間あったら書くかもしれません

1です。
みなさん感想ありがとうございます。こんな趣味全開の不親切なSSを見ていただいて、本当に感謝です。
コメントいただけて、本当にうれしいです。
この結末にすると決めて、最期のシーンを書くためにほかのシーンも書いてきた感じなので
ハッピーエンド(真)は用意していなかったのですが、本編書きながら思い浮かんだもうひとつの結末も投下しようと思います。

本編で満足した方には蛇足なので、読まなくてもいいと思います。

ハッピーエンドにするためギャグ要素ありです。

今日は途中まで、明日か明後日の夜には完結させます。

>>102くらいから

生存ルート

―――兵站行進―――

キース「今日は兵站行進訓練だ!各々班に分かれて雪山を超えてもらう!」

キース「雪山の反対側に物資を運び、そこに簡易基地をたててもらう」

キース「先に行っておくが、この訓練では死者が出ることも多い。非常に危険な訓練だ。」

キース「体調の悪いものはやめておけ。そうでないものも逃げてもらっても構わんぞ。」

キース「点数よりも、命のほうが大切だ。」

アルミン「(…今回はかなりやばそうだな…)」ゴクリ

アルミン「(かなり厄が溜まってる。何人か死ぬ予定だったんだろう…)」

アルミン「(でも、僕が厄を引き受けてるから死人は出ないはずだ)」

アルミン「僕が死ななければ、だけどね」ガクガク

―第7グループ・アルミンの班――

ライナー「よし、みんな準備はいいか?」荷物:食料 重量:普通

ベルトルト「いつでもいいよ。」荷物:寝具その1 重量:やや軽

ジャン「忘れ物はないか?途中で気がついたらシャレにならないぞ」荷物:寝具その2 重量:普通

マルコ「えっと…忘れ物はないんだけど…その‥‥アルミン大丈夫?」荷物:テントなど 重量:重い

アルミン「」プルプル 荷物:工具+木材(簡易基地作成キット)重量……極 重

ごめんsageてなかった

ライナー「は?!なんでアルミンの荷物がソレなんだよ!貸せアルミン!体格的に俺が運ぶべきだ。」グイッ

アルミン「え!?ら、ライナー!?(厄がライナーにいっちゃう!)」ズズズ

ベルトルト「待ってライナー。僕の荷物のほうが軽い。アルミン、僕のと交換しよう。」グイッ

アルミン「ベルトルトも!?(まずいよ厄があああ!!)」ズズズズ

ジャン「まあ、そうだよな」

マルコ「異論なしだよ」

アルミン「ちょ、二人とも…!!(うわあゴメン!厄がみんなにちょっと行っちゃった…)」ズズズ

キース「おい!お前たち何をしている!」ギロッ

ライナー「ハッ!!木材と工具のリュックは、アルレルトには重すぎると判断し、荷物の交換を行っておりました!」

キース「それはならん!!!」カッ!

ライベルジャンマル「「「「なっ?!」」」

ライナー「な、なぜですか!?納得いきません!!理由を説明してください!」

キース「ではブラウン訓練兵。貴様は例えば調査兵団に所属し壁外遠征をしたとして
重いからといって自分の荷物を誰かに持ってもらうのか?」

ライナー「そ、それは!!」

キース「訓練で出来ないことが本番でできるはずもない!ここでアルレルト訓練兵が力尽き死んだとしても
遅かれ早かれ死ぬ運命だったということだ。」

ジャン「あ、あんまりだ…」ワナワナ

キース「これ以上の問答は無意味だ。さあわかったら行け!」クワッ

ライベルジャンマルアル「「「「は、はい!!」」」」」






キース「(………なんてな。)」

キース「(実はアルレルト訓練兵のリュックにはたしかに木材と工具が入っているが、
どれも極軽いものになっている。また量も少なくしてある。)」

キース「(アルレルト訓練兵は体力に自信がない。そこで今回の作戦を利用した。)」

キース「(体格的に最も優れ、持久力ならばアッカーマンより勝り実質トップであるブラウン訓練兵や、
それにならぶフーバー、ボット、キルシュタイン訓練兵)」

キース「(彼らよりも重い荷物を背負って雪山を超えられたとしたら…アルレルト訓練兵は自分もやればできると思い、
自信を持つだろう。)」

キース「ふん…こういうことは本来自分の力で乗り越えるものだが…」



キース「私も甘くなったな。まあ、背中を押してやるくらい構わんだろう。」

―第6グループ・クリスタの班――


ダズ「な、なんだ?!俺の荷物すごく軽いぞ…!!!…これなら今の体調でもいけるかもしれん!!!!!
やはり俺は神から愛されている、選ばれた男だった!!!」   荷物:工具+木材 (アルミン仕様軽量版) 重量: 極極軽い

ユミル「ん?なんか言ったか?」

ダズ「!!??い、いやなんでもねえ。緊張してきただけだ。
(荷物軽いのバレたら心証悪いかもしれん…この班唯一の男なのに軽い荷物だと知られたら…)」ガクガク

アニ「なんだい。もう震えてるじゃないか。そんなに気張ってちゃもたないよ」

ミーナ「ダズ、私のネックウォーマー貸してあげようか?」

ダズ「い、いいのか?!」

ミーナ「うん。私髪の毛も長いから風も入ってきにくいし。ゲロで汚さないでよ?」フフフ

ダズ「すまん、恩に着る!(やべぇ‥‥女子の衣類身につけられるとか勝ち組じゃねぇか…)」

クリスタ「(気のせいかな…なんかダズがすごくラッキーな気がする…アルミンの力?)」

―第2グループ・エレンの班――

エレン「ミカサ、わかってるな?」

ミカサ「ええ……安全にクリアするのは当たり前。トップでゴールも当たり前…それ以上を目指す…
(そう、エレンと同じテント。そこでエレンの下のテントを…!!!)」ゴゴゴ


エレン「(さすがだミカサ…トップを取るのは大前提で、どれだけ2位に差をつけるかを考えている…)」

エレン「楽しみだぜ」

ミカサ「!!!任せてエレン。」

トーマス「…なんでエレン・ミカサと同じ班になっちゃったんだろ…」ドンヨリ

コニー「二人共気合入ってんなー」

フランツ「何も気づいてないコニーが少し羨ましい…ああ、なんでハンナと一緒の班じゃないんだ…」シクシクシク




キース「準備はいいか?!では、始めっ!」ドン!

―訓練序盤・山中――

―第7グループ・アルミンの班――

ライナー「だいぶ吹雪いてきたな…今夜は洞窟か何か見つけたほうがよさそうだ。」ザッザッザッ

アルミン「ハアッ!ハッ…ゼーゼーッ!」ヨロヨロ

ライナー「アルミン大丈夫か?ってうわっ?!風で樹の枝がッ!」ゴンッ

ベルトルト「何やってるのさライナー…痛いっ!な、なんだなにかが服の中に…」チクッ

ジャン「どうしたベルトルト?」

ベルトルト「…なんかよくわからない虫に噛まれた。ってか臭っ!!」プーン

マルコ「えぇ…?この吹雪の中、虫が?」ザッザッザッ



アルミン「(カメムシじゃないか…やっぱりさっき僕の荷物を持ってくれようとしたからみんな運が悪くなってる)」ヨロヨロ

アルミン「(でも、結局荷物は僕が持つことになったし、そんなたくさんは厄が行かなかったみたいだ。)」フラフラ

アルミン「(むしろ僕の負担がすこし軽くなった分、二人には悪いけど助かった。
荷物は重いけどこれさえ耐えられれば…)」

アルミン「(てか教官鬼過ぎるよ…ぼくになんのうらみがあるんだ…)」ゼーハーゼーハー




―暖かい部屋・教官室――

キース「ふぅ‥‥アルレルト訓練兵は無事だろうか。まああれだけ軽い荷物で死ぬようでは
それこそいつかは巨人の餌だがな。」(注:軽くないです)

―第6グループ・クリスタの班――

ユミル「はっはー!すげえ追い風だな!楽ちんだー!」タッタッタッ

ミーナ「ほんとにねー!なんでだろうね?出発したときは横殴りの強風だったのに…」タッタッタッ

アニ「ここが谷になってるからだろ。風の通り道なんだよ。谷に沿って進む限り、追い風だろうね」タッタッタッ

ユミル「マジかー!このままゴールまで行っちゃうんじゃね?私達の班が一番かもしれないぞ!」タッタッタッ

クリスタ「た、たしかにこれは楽だね(あわわわ…きっとアルミンに厄が…ごめんアルミン!)」

クリスタ「でもどうしてこんなに楽なんだろう。特別アルミンの近くに居るわけじゃないのに…?」

ダズ「うおおおお!やはり神は俺の味方だあああ!!
(やべー!さすがに調子悪化してきたけど、この追い風なら進める!!!)」

―第2グループ・エレンの班――

ミカサ「わたしが先導する!私の歩いたところを通って!」ザザザザザザ

エレン「すごいなミカサ。雪で全然見えないのに歩きやすいところを選んで通ってる。しかも雪をかき分けながら。」スタスタ

トーマス・フランツ「(前言撤回します‥‥ミカサの班で良かった…)」スタスタ




コニー「ちょ、まてよお前ら!こんだけ雪が深いと俺の身長だと雪にリュックが引っかかるんだよ!」ズルズル

―訓練中盤・山中――

―第7グループ・アルミンの班――

ライナー「ふうっ…しかしやけについてないな。飛んできたものでボロボロになっちまった。」ダラダラ

ベルトルト「ら、ライナー血が出てるよ…しかも結構たくさん…」ヒリヒリ

ライナー「そういうお前はなんか顔腫れてるぞ」

マルコ「うわっ…ちっちゃいプツプツがいっぱいできてる…」ゾワッ

ジャン「なんだよそれ…」

ベルトルト「なんかのアレルギーみたい…なんだろ?途中で顔に粉っぽいものが飛んできたんだ…」

ジャン「ついてねえな…」

アルミン「(みんなには申し訳ないな…この訓練が無事終わったら、なにかお礼したほうが良さそうだ。)」

アルミン「(ふふっ。といってもいつも厄を引き受けてるんだし、たまには助けてもらうのも許されるのかも…)」

アルミン「(ああ、吹雪が強くなって視界が悪くなってきた…)」ガラッ・・・ガラララララララ

アルミン「えっ?」ズボッ…グラアッ!

アルミン「う、うわああああ????!!!!」

申し訳ないのですが、明日朝早いので今日はここまでです…


ほとんど書いてあるので、あとはチェックしながら投下するだけです。明日夜もしくは
明後日夜にはまた残りを投下します。

途中で消えたりはしないので、また見ていただけると幸いです。

1です。
昨日、今日の夜に続きを全て投下すると宣言していたのですが
急な仕事が入ってしまい時間が取れない状況です。
申し訳ないのですが、投下は明日以降の夜になります……

数レスだけでもと思いましたが、展開的にキリが悪いので
時間がとれてから投下します。

待ってくださってる人には申し訳ないです。

なんとか今日で仕事一段落つきました!
コメントありがとうございます。励みになります!

二時半くらいまでに、区切りのつくとこまで投下させていただきます。
残りも明日には投下する予定です。

ライナー「ふぅ…それにしても吹雪くなぁ…アルミン大丈夫か?」

ベルトルト「アルミンの荷物は特に重いからね…まあ、風で飛ばされにくくなるって利点はあるかもしれないけど…」

ジャン「教官もいねぇし、荷物変えてもばれないんじゃないか?」

マルコ「そうだよね。アルミンどうする?荷物変えようか?」クルッ


シーン

ライナー「おい、アルミンどうした。返事くらい…」

ジャン「……なあ。もしかしなくてもなんだが…」






ジャン「アルミン、いなくないか?」

―第6グループ・クリスタの班――


アニ「うん。谷はとっくに抜けたけど、今度は風が少し治まってきた。歩きやすい。
いいペースだね…このぶんなら、しばらく休憩挟んでも余裕かも。」

ユミル「えー。さっさとゴールしてシャワー浴びたいんだが…雪は相変わらずだし…」グチグチ

サシャ「わたしもはやく晩ご飯にしたいです…」グルルル

ミーナ「サシャ。晩ご飯はどのみち携帯食料だよ。さすがに夜までにゴールは絶対無理だし…」

サシャ「エー…じゃあ休憩はどっちでもいいです。私はまだ歩けますよ?」

アニ「まああんたは大丈夫だろうね」

ミーナ「ダズは?大丈夫?」

ダズ「…す、すまん。実はちょっと疲れが…」ヨロヨロ

ミーナ「じゃあ休もう。あっ!あそこにちょうどいい洞窟が!」

ユミル「そんな漫画みたいに都合よく…お、マジだ。本当についてるな。」

アニ「運良すぎだね。」

クリスタ「アルミン……あれ?洞窟の反対側、なんか景色が急に途切れてない?」クビカシゲ

ユミル「んー…?」ジーッ

ユミル「!!!!クリスタ、みんな!あっちに行くなよ!」

アニ「どうしたのさ?」

ユミル「よく見てみろ。ありゃあ、崖になってる。雪で足場が伸びてるだろうから、近づいたらズボッと真っ逆さまだ。」

ミーナ「ええっ?!怖いなぁ…まあ、大分距離あるけどね。」

ユミル「ああ。ちょうどコース一個分くらい向こうだ。まあこの休憩時間に
あっち向いて散歩に行くような素っ頓狂なことしなきゃ、大丈夫だろ。」





クリスタ「……え?ゆ、ユミル?今なんて?」オソルオソル

ユミル「あー?だから、向こうに行かなきゃだいじょうぶだって。」グデー

クリスタ「そ、その前…」

ユミル「だーかーら。」





ユミル「あっちまではコース一個分は離れてるんだって。だからあえて向こう行かなきゃ大丈夫。」

クリスタ「………コース…一個分…?」


クリスタ「この班は…第6グループ」


クリスタ「アルミンは…」


クリスタ「…第7…ぐるーぷ…」


クリスタ「…………」

クリスタ「アルミン!!!!!」ダッ!!!

ユミル「はあああああ???!!!!おい、クリスタ!私の話聞いてたのか???!!!」ダッ!!


アニ「ちょ、どうしたのさ!」

ミーナ「あぶないよ!?」

サシャ「二人とも、落ち着いてください!崖に近づいちゃだめです!!」ダッ!



ダズ「(頭痛に響く…静かにしてくれ‥‥)」ズキズキ

クリスタ「(早く行かなきゃ!近くに居るかもわからない教官を呼んでる暇なんて…無い!)」

クリスタ「(こんな危険な訓練でいつもみたいに厄を集めてるとしたら…)」

クリスタ「(アルミンはほぼ間違いなく崖から落ちてる。)」

クリスタ「(……ヘタしたら、落ちたことも班のメンバーに気づいてもらえてない可能性だって……
今のアルミンなら、無いとは言い切れない。)」

クリスタ「(もし、一刻を争うような怪我をしてたら?)」

クリスタ「(ここで私が行かなきゃ、誰が助けられるっていうの。)」

クリスタ「(大丈夫。そんなに高さは無いはず。だって、あからさまに高低差があるようなところを
コースに選んだりはしない。)」タッタッタッ

クリスタ「(つまりここは、すこし斜面が急なだけの丘。雪が積もってるから
切り立った崖みたいになって、足場が消えてるように見えてるんだ。)」タッタッタッ

クリスタ「(怯むなヒストリア。いつもアルミンがやってくれてることに比べたら……。)」

クリスタ「(こんな、勝ちが決まってるような賭け、体を張ってることにすらならない!)」

クリスタ「(大丈夫。斜面はなだらかなはず…滑るように落ちることができる…)」

クリスタ「………………」

クリスタ「(今私、アルミンを助けようとしてるよね?)」

クリスタ「あれ?それって…」

クリスタ「厄がこっちに…?」ズズズズ…ズボッ!!!!

クリスタ「あっ…きゃああああ!!!」

ユミル「クリスタああああ!!!????」

サシャ「ば、馬鹿ですか!追いかけたらクリスタと同じ事になりますよ!」グイッ!!

ユミル「は、離せ!!!く、クリスタがあああああ!!!!」ジタバタ

ユミル「!!あ、わたしなら大丈夫だから!だからお前ら一瞬後ろ向いてろ!(巨人化して下に降りる!!)」ジタバタ

サシャ「せいっ!!」ズドォッ!!

ユミル「な、何を…」バタン

アニ「ちょっ、なにしてんの?!」

サシャ「下に行こうとしたので気絶させました。大丈夫です。すぐ目を覚まします」フーッ

ミーナ「ど、どうするの?」オロオロ

サシャ「ユミルは洞窟に運びましょう…クリスタは…ど、どうすればいいんでしょう?」オロオロ



ダズ「騒ぐな!!!」

女子「「「」」」ビクッ

ダズ「下に落ちたなら、俺達ではどうにも出来ない…助けに行っても死人を増やすだけだ。」

ダズ「ここは足の速い奴がスタート地点に向かい、教官に伝えるべきだ。残りは待機して、
この場所に居るのがいい。伝令が来るかもしれないし教官が来ても場所がわからなくなったら意味が無い。」


ダズ「それに、そこで寝てるソバカスをほっとくつもりか?」キリッ


サシャ「な、なるほど!」

アニ「ちょっと見なおしたよ…」

ミーナ「ダズ…」キュンッ

サシャ「あ、じゃあ、私とアニが行きますね!ユミルが気絶してる今、私達で行くのが一番速いです!」

アニ「しかたないね。まあじゃあ、そこでぶっ倒れてる奴のことはよろしく頼むよ!」ダッ

サシャ「あ、置いてかないでください!」ダッ

ミーナ「ははは…ダズっていざというときは頼れるんだね。見直しちゃったよ。」

ダズ「ま、まあな」

ダズ「(うっ…自分が危ない目に会いたくないし、正直もう歩けないからこの案出しただけなのに…
うぅ‥罪悪感で今にも吐きそうだ…)」 オエッー!!ゲロゲロビチャビチャ

―崖の上・ライナー以下3名・アルミン落下後――

ライナー「おい、どうなってんだ?!アルミンはその辺で倒れちまったのか?!」オロオロ

ジャン「落ち着け、ライナー。ついさっきまでアルミンは俺のすぐ後ろに居た。
その時は俺とも時々話をするくらいの余力はあったんだ。ありえない」

マルコ「ってことは…」

ジャン「………この辺りに崖があって、落ちたと考えるのが一番ありえそうな消え方だな…」

ライナー「なにっ?!なら早く助けないと…」

ジャン「いや、どこに崖があるのかすら分からないこの吹雪の中じゃ無理だ。」

ジャン「………というか、俺達もヘタしたら落ちるかもしれないって状況だぞ…」ブルブル

ライナー「……しかし、アルミンをほっとくわけには…」

ジャン「そんな高い崖があるとこをコースにするとは考えにくい。落ちても体は無事な可能性が高い。
それより夜になっても合流できなきゃあいつは凍死だ。」

ジャン「よって、救援を頼みに行くのが現実的だ」

ベルトルト「…そうだね。じゃあスタート地点にまっすぐ戻ろう(なんかアルミンを見捨ててるみたいだな……)」

マルコ「……足元に気をつけながらね。全員落ちれば、それこそ救助も来ずに全員凍死だ」ガクガク

―崖の下・アルミン落下地点――

アルミン「…っつぅ!」ズキズキ

アルミン「こ、ここは…?崖から落ちたのか?!」

アルミン「あ、あいたたた…足がなんかおかしいぞ」

アルミン「あ…」

アルミン「左足が変な方向に曲がってる…」

……数分後……

アルミン「とりあえず状況は確認した」

アルミン「左足が骨折。それ以外に外傷はない。」

アルミン「ただ、荷物は食料も寝袋もなく、このままでは凍死確実。よって移動して目立つところで助けを待ちたいが…」

☆アルミンのリュックの中身☆

・木材:多数
・ハンマー
・ハンマー
・ハンマー
・ハンマー
・ハンマー
・やすり
・やすり
・糸氏 や す り




アルミン「………」

アルミン「はああああああ????!!!!!!」

アルミン「ど、どうりで重たいと思ったら…」ガクガクブルブル

アルミン「なんだよこれ!切るものも無ければ、紐すら入ってないのかよ!」

アルミン「しかもなんだよこれ!ハンマー入れすぎだろ!」プンプン

アルミン「松葉杖くらい作れるかと思ったのに…」

アルミン「これじゃあこの木材をひたすらスベッスベにすることしかできないよ!!!」ヤスリゴシ!ゴシ!

アルミン「うあああああ!!!みんなこの厄が悪いんだああああ!!!!」ハンマーガンッガンッ!



アルミン「虚しい…」ハァハァ…

アルミン「ここにいたら…最悪夜まで一人だ……」ガクガク

アルミン「暗くなったら見つけてもらえない。寝袋もないし、動くことも出来ないこの状態で一晩越せるのか…?」

アルミン「……どう考えても…無理だ!!!」ワナワナ

アルミン「ど、どうしたらいいんだ?!考えろ!考えれば…」ズズズズ

アルミン「あれ、厄がどこかに行くぞ…?周りに誰も居ないのに。」

アルミン「ふふっ、さすがに神様が助けてくれてるのかな。」

アルミン「さて。落ち着け…木材…ハンマー…。ヤスリ…紐はないが…ここは森だ。ちょっと見渡せば…」キョロキョロ

アルミン「…!あった!」

アルミン「今結構な厄がどっかに行ったからね。人並みの幸運くらいはあるわけか。
本当に神様が助けてくれたのなら感謝しないと」フフフ

アルミン「神様、か…」

アルミン「(なぜだろう。こんな時に…もちろん冗談でだけど、みんなから女神と呼ばれてる少女のことを思い出した)」

アルミン「さて、作りますか。松葉杖」ゴリゴリゴリ

―崖の下・クリスタ落下地点――

クリスタ「いたたたた…あ。上からは分からなかったけど、やっぱり周りはそれなりになだらかな斜面だったんだ。」ズキズキ

クリスタ「けど登るのは無理そう…それにしても、私が落ちたとこだけ斜面が急になってるなんて…」ツイテナイ…

クリスタ「しかも下に岩が…頭は打たなかったけど、なんか目が開けにくい……?」サワサワ

クリスタ「えっなにこれ」ドロッ…

クリスタ「あ…あ……わ、わたしの左目…」ボタボタボタ






クリスタ「つぶれちゃってるの……?」ガクガクガク

―崖の下・アルミン落下地点――

アルミン「ふう、何とか出来たな。」ザッ…ズルッ…ザッ…ズルッ‥

アルミン「木片はいろんなのが入ってて選び放題だったからね。あとはそれが固定できればよかったんだけど…
釘どころか紐もなかった」ザッ…ズルッ…ザッ…ズルッ‥

アルミン「いつもの僕なら手詰まりだけど。今日はなぜか厄が抜けていったから見つけられた。」ザッ…ズルッ…ザッ…ズルッ‥

アルミン「枯れたツタ。意外と丈夫で助かったよ。」ザッ…ズルッ…ザッ…ズルッ‥

アルミン「さあ、開けた場所まで移動だ。これで生存確率は格段に……」ゴゴゴゴゴ

アルミン「………なに?この音」


ゴゴゴゴゴゴゴゴッゴゴゴゴ!!!!!



アルミン「……なんでだよ。助かったと思ったのに。」

アルミン「そんなに僕が生きてるのは悪いことなのか?」

アルミン「なんで、このタイミングで。」




アルミン「雪崩が起きるんだよ!!!!!!」ゴゴゴゴッゴゴゴゴ

アルミン「(死ぬのかな……ここで。)」ゴゴゴゴッゴゴゴゴ

アルミン「あっ、少し先に…岩のくぼみ?洞窟みたいになってる。」ゴゴゴゴッゴゴゴゴ

アルミン「そこまで行ければ助かるかもしれないけど。」ゴゴゴゴッゴゴゴゴ

アルミン「足、折れてるんだよね。」ゴゴゴゴッゴゴゴゴ

アルミン「あー。北のほうからこっちに向かって雪崩の範囲が広がっていくね。」

アルミン「僕がいる地点の真上の雪も落ち始めた。」

アルミン「あと20秒くらいかな…」



アルミン「なんでこんな最期をすごさなきゃいけないんだ。」

アルミン「だれも僕に気づかない。誰もぼくのそばに居ない」

アルミン「怖いなぁ……怖い。それに、悲しいよ」

アルミン「最期まで、こんな誰も居ないところで一人さみしく死んでいくっていうのか…………」

アルミン「………………」

アルミン「嫌だ……いやだ!!」

アルミン「そんなのやだよ!!!!!」

アルミン「誰か助けて!!!クリスタ「アルミン!!!!!」ダダダダダッ

アルミン「く、クリスタ??!!」

クリスタ「じっとしてて!」ガシッ!ギュ-ッ!

アルミン「わ、わあ?!なにしてるんだ!!僕を抱きかかえてちゃ、二人共死ぬぞ!」

クリスタ「黙って!舌噛むよ!」ダッダダダダダダ

アルミン「……ああもう!!クリスタ!前のあの岩の窪みに!」

クリスタ「……!!!わかった!いくよ!」ダダダダッ…………ズザーッ!!!!!


ゴゴゴゴゴッゴゴ………

―崖の上・ダズ/ミーナ/ユミル待機地点――

教官「(…ブラウス訓練兵・レオンハート訓練兵から事故があったと聞いて急いで駆けつけたが…)」

教官「これは…ひどいぞな」

ミーナ「きゅ、急に雪崩が起こって……でも、私達のいる付近は雪が避けるように流れたの!」ガクガク

アニ「不幸中の幸い、か。」フルフル

ユミル「はぁ??!!!なにが幸いだよ!私のクリスタは崖から落ちちまったんだぞ!
お前らが止めるから助けられなかったじゃないかああ!!!!」ポロポロ

サシャ「…すみませんでした。でも、ああしないとユミルが」

ユミル「余計なお世話だってんだよ!!!私は崖くらい平気だっての!!!」ポロポロ

教官「(……ひどく錯乱している。このままでは何をしでかすかわからんな)」

教官「しかし、レンズ訓練兵はお前たちの話によるとアルレルト訓練兵の方に向かったのだろう?」

教官「ならば、急いでスタート地点の方に移動していたら…雪崩に巻き込まれなかった可能性がある。
雪崩はアルレルト訓練兵が落ちたところを少し過ぎたところで終わっているからな」

ユミル「!!!そ、そうか!クリスタが死ぬわけないもんな!」パアッ

アニ「(ユミルが精神的に危ないね…早く戻ったほうがいい。)」

アニ「では、私達はスタート地点に向かうのがよろしいでしょうか?」

教官「うむ。すでに他の教官たちが現場に向かっている。われわれはすみやかに帰還し、捜査班のじゃまをしないようにするべきだ。」

アニ「だってさ。アンタがトチ狂って遭難したら、その分クリスタ救出に割かれる人員が少なくなるよ?」

ユミル「!!わ、わかった。おとなしく帰るよ。」オロオロ

ミーナ「(……クリスタのことで大分参ってるみたい…雪崩の起きたところまでは捜索できないってことは…気づかせないほうがいいよね)」

ユミル「なにしてんだみんな!早く帰らないとクリスタを助けてもらえない!」ヨロヨロ

ダズ「………」

今日はここまでです。
いいところ?ですが、流れが変わるところなのでここで切ります。

明日の夜に、またお付き合いいただけると幸いです。

おやすみなさい(つ∀-)

1です。

本編も終わったのに、まだ見てくれてる人が居るのはとてもうれしいです。本当に感謝です。


それでは続き投下します。

―崖の下・アルミン/クリスタ遭難地点――

アルミン「……なんとか、助かったのかな?」

クリスタ「……そうみたいだね」

アルミン「……けど、生き埋め状態だね………窪みのスペースでは動けるみたいだけど…外に出られそう?」ハァハァ…

クリスタ「うーん…ちょっと、難しいかな。」

クリスタ「あ?!この窪みの奥、光が指してる」

クリスタ「この石どけたら進めるかも……」ヨイショ

クリスタ「あ!アルミン!反対側につながってるみたいだよ!助かるかも!」

アルミン「ああ…本当かい…?クリスタ…それはよかった…」ハァハァ……

クリスタ「…?アルミン?どうかしたの?」


アルミン「いや…なんでも(…ここで隠しても意味無いか)」


アルミン「クリスタ。せっかく助けに来てくれたのに悪いんだけど…、僕は置いてってくれ」


クリスタ「……なんの冗談?笑えないよ」

アルミン「いや、冗談じゃなくて…多分だけど、失血がひどい。動けない。」ハァハァ…

クリスタ「えっ?!ど、どこ?暗くてよくわからない!」

アルミン「足、かな。じつは骨折してたんだけど…」

アルミン「折れた骨が皮膚を突き破って、血が出てるみたいなんだ。」ハァハァ…

―スタート地点・ライナー以下3名――

ライナー「えっ?!救助に行けない?!」

キース「正確には、雪崩の起きたところには、だ。」

キース「雪崩の後は不安定だ。もう一度崩れた時に巻き込まれる可能性がある」

キース「…残念だが、アルレルト訓練兵とレンズ訓練兵が雪崩に巻き込まれていたら、助ける術はない」

キース「雪崩が起きたエリアの直前までは向かおう……二人がそこまで逃げ延びていたら善いのだが…」クッ…



ライナー「………?!きょ、教官。今なんとおっしゃいました……?」

キース「雪崩の起きたところは捜索できないと…」

ライナー「そ、その前です!アルミンだけじゃなくて、クリスタも巻き込まれたんですか?!」ワナワナ

キース「……うむ。少し離れたところで同じく崖からおちtライナー「うおおおおんんんん!!!!」ポロポロ

ライナー「な、なぜ俺の天使がああああ?!」ポロポロ

ライナー「教官!誰も行かないのなら自分がいきますうううう!!!」ウオオオオ

キース「………(なんかアルレルト訓練兵のときと心配のしかたが違う気がするぞ…)」ヒキッ

ベルトルト「ライナー。おとなしくしてて」ゴスッ

ライナー「ウッ!」バタン!

ジャン「…しかしまあ、厄介なことになったな…」

マルコ「……皮肉なことに、アルミンを置いて戻った僕たちは逆に助かったけどね。」

マルコ「あの時戻らず進んでいれば、僕たちは雪崩の中で永遠におねんねだ。」

ジャン「ああ。こんな言い方はアルミン達に対して不謹慎だが……」



ジャン・マルコ「不幸中の幸いってやつだな。運が良い」

―洞穴の出口・クリスタ/アルミン――

クリスタ「…よし、できるだけの応急処置はしたよ。」

クリスタ「アルミン。私の背中にのって。」シャガミ

アルミン「……クリスタ。さすがに無理だ。僕を背負って下山するなんて…」

クリスタ「アルミン。あなたを置いてくなんて、それこそ無理だよ。」

クリスタ「前にも言ったでしょ?アルミンくらい抱えられるよ。」

クリスタ「アルミンはみんなの分の苦しみに耐えてきた。だから…」

クリスタ「アルミンの分の苦しみくらい、わたしが一緒に支えてあげる」

クリスタ「ほらアルミン、しっかりつかまって。」グイッ

――――――----


クリスタ「(洞窟から出た時にアルミンの足は、私の服を使って一応止血はした。)」

クリスタ「(でも、かなり血が流れちゃったみたい…)」

クリスタ「(多分アルミンはすでに、目も良く見えてない。)」

クリスタ「(…だって、治療の時もすぐ近くで話してたのに)」

クリスタ「(私の片目が潰れてることに…気づいていない)」

クリスタ「(私の目のことは言わないほうがいいよね。アルミンに心配かけるだけだし。)」

クリスタ「(……さっきまで痛みが麻痺してたのに…ちょっと、いや、かなり痛くなってきた)」

クリスタ「(アルミンに心配かけちゃいけない…ガマンガマン)」ヨロヨロ

――――――----

アルミン「(正直、そうとうやばい。)」

アルミン「(意識を保つのに精一杯だ。クリスタも少し前からあまり話しかけてこなくなったけど、正直ありがたい)」

アルミン「(もう目も霞んで見えないくらい血が流れてるからね…景色のこととか聞かれたら、僕の状態がばれちゃう。)」

アルミン「(クリスタだって、崖から落ちてるんだ。口数が少なくなったのはどこか痛めてるからか…?」」

アルミン「(そんな体で、自分より大きい僕を背負ってるんだ。楽なはずがない。)」

アルミン「(クリスタにこれ以上心配かけるわけにはいかないんだ。)」

アルミン「(耐えろ…ここは我慢だ。ガマンガマン…)」

だいたい30分後に、また書き込みますです

お待たせしました。

舞ってくださった方、このSSの続きでも読んでゆっくり休んでください

―スタート地点・ライナー以下3名/ユミル以下4名――

ユミル「うおおおお!はなせえええ!」バタバタ

ベルトルト「……ユミルはどうしたの?」

ジャン「クリスタを助けに行けないって聞いて錯乱してんだよ。」

マルコ「……この雪の中、しかも雪崩もあったんだ。訓練兵が一人で出れば死ぬだけなんだけどね…」

ユミル「はなせ!よくも騙したな!私はクリスタを助けに行くぞ!!!」ジタバタ

アニ「ちょ、ちょっと!まちなって!」グイグイ

ユミル「やなこった!わたしは行くぞ…クリスタが待ってるんだ…」

サシャ「……本当にそうですか?」

ユミル「……あ?おい、サシャ。今の私は冗談を受け流せるほど優しくねえぞ…
取り消すなら今のうちだ。空耳だったことにしてやる。」ギリギリ

サシャ「何度でも言ってあげますよ。本当に、クリスタはユミルを待ってますか?」

ユミル「サシャてめぇ!」

サシャ「ユミルがクリスタを大切に思っているのは分かります…ですが、それはクリスタもでしょう!?」

ユミル「??!!」

サシャ「危険な夜、足場も不安定です。そんな中、あなたに出てきてほしいと思うような人やろか!?クリスタは!。」

ユミル「そ、それは…」

サシャ「落ち着いてください。あなたが出て行っても、クリスタを見つけられず死んでしまう可能性のほうがずっと高い。」

サシャ「それよりも、クリスタが生きていて。教官たちと帰ってくるのを待って。そして迎え入れてやるほうがよっぽど“可能性”は高いと思いますよ?」ニコ

ユミル「……くっ、わかったよ。」

ミーナ「ユミル…」

ユミル「……とりみだしてすまなかった。それとサシャ、ありがとうな。」

サシャ「いえ、私も言い過ぎました…」

-部屋の隅―-―-

ダズ「(くそぅ……クリスタも、アルミンも心配だよ…なにしてるんだよあいつら…)」

ダズ「俺にも何かできることがあれば……」ポソッ

厄「オジャマシマース」ズズズズッズ

ダズ「(もういやだ……なんでこんな訓練があるんだよ…仲間が遭難して死んでくなんて耐えらるわけない……
さっきまで一緒にいたやつが死んでいくなんて耐えられるわけ無いだろ……ってなんだ急に胃が気持ち悪k)」ゲロゲロビチャビチャ

アニ「うわ、どうしたんだい。汚いね。」

―同時刻…麓からやや離れた森・クリスタ/アルミン――

クリスタ「はぁ……はぁ……」ザッ・・・ザッ・・・ザッ

アルミン「………クリスタ、やっぱり僕を降ろしてくれ」

クリスタ「……はぁ……はぁ…」

クリスタ「ダメだよアルミン…もうかなり進んだんだから、麓まできっとあと少しだよ。」ザッ・・・ザッ・・・ザッ

クリスタ「ここまで来たら、頑張れるから。アルミンはゆっくり寝てて」ザッ・・・ザッ・・・ザッ

アルミン「麓が近いならなおさらだよ。僕を置いて先に行ってくれ」

アルミン「そして、助けを呼んでくれ。そのほうが結果的に早い。これは“作戦”だ。」

クリスタ「……ふぅん。自分だけが犠牲になって、わたしを助ける作戦、かぁ…」ザッ・・・ザッ・・・ザッ

クリスタ「そんな作戦は聞けないよ。黙ってて。」

アルミン「……だから、クリスタが助けを呼んできてくれればいいんだって。そうすれば結果的に…」

クリスタ「……ねえ、アルミンはすごく頭がいいけど…さすがに頭に回す血が無いからかな?
考えてることわかっちゃうんだよ?」

アルミン「何を言って…」ギクッ

クリスタ「……別れた途端にわたしの厄を引き受けて、わたしだけ安全に下山させるつもりでしょ?」

クリスタ「その場合、わたしが今持ってる分の厄を抱えたアルミンはどうなっちゃうのかな……?」ザッ・・・ザッ・・・ザッ

アルミン「……………」

クリスタ「そんなのじゃ、だまされないから。黙っててね。傷に悪いよ」ザッ・・・ザッ・・・ザッ

アルミン「………なぜだ。」

アルミン「どうして、どうしてなんだよ!」

アルミン「どうして君は、そんなに僕の為にしてくれるんだ!」

クリスタ「……………」ザッ・・・ザッ・・・

アルミン「僕たちは少し前までは話したこともなかったじゃないか!」

アルミン「言うなれば他人と言ってもいいくらいの僕に…………なんでそこまで尽くしてくれるんだよ!」ポロポロ

アルミン「黙って僕を捨てて下山すればいいじゃないか!こんな“厄の塊”を背負う必要なんてないだろ!?」

アルミン「誰も責めなんてしない…………自分を一番大事にするのは、普通のことだ」

アルミン「お願いだから……捨ててくれ。僕のせいで君みたいな優しい子が死ぬなんて耐えられない……」グスッ…




クリスタ「……ねぇ、アルミン。あなたはとってもかわいそうだよ。」

アルミン「……なんだよ、急に。」

クリスタ「あなた、自分がいま言ったこと、自分に向かって言えるの?」

クリスタ「自分を一番大事にしろって。厄を背負う必要なんてないって、さ。」

アルミン「うっ………僕は…いいんだよ。こんな変な力があるんだ。“普通の人間”じゃないんだよ」

アルミン「だから、僕はいいんだ。これが僕の役目だから…」






クリスタ「そんなわけないでしょ!」カッ!

アルミン「っ!」ビクッ

クリスタ「アルミンだって!普通の人間だよ!」

クリスタ「優しくて、頭が良くて、でもちょっと不器用なところがあって…」

クリスタ「それで、少しだけ変わった力があるだけ!」

クリスタ「アルミンだって、幸せになっていいんだよ!!!!」

アルミン「!!!く、クリスタ……」

クリスタ「ねえ、アルミン。前にもわたし言ったよね?」

クリスタ「アルミンが一人でつらい目にあってるのは嫌だって。アルミンを助けたいって。」

クリスタ「困ったときは、頼って欲しいって!!」

クリスタ「わたしって、そんなに頼りないかな?」

アルミン「そ、そんなわけじゃ」

クリスタ「なら、頼って。」

クリスタ「アルミンはいつも一人で頑張ってる。」

クリスタ「じゃあ、こんなときくらい、こんなわたしくらい。」


クリスタ「頼ってくれたっていいでしょう?」

アルミン「…………」

アルミン「ありがとう。クリスタ」グスッ

クリスタ「……フフ。わかればいいんだよ!!」ニコッ

厄「チョットオウチニカエルワー」ズズッズ

アルミン「…?(あれ、気のせいかな?厄の一部がどこかに行く…?)」

アルミン「(クリスタに向かってるわけじゃないし…一体どこへ…)」

オーイ!アルレルト!レンズ!イタラヘンジシロ―!!!!!ガヤガヤ

クリスタ・アルミン「!!!!」

アルミン「あ、あれは教官たち!?」

クリスタ「助けに来てくれたんだ!!!!」

アルミン「し、信じられない……こんなラッキーがあるなんて…」

クリスタ「ふふっ。ね?一緒にいてよかったでしょ?」

アルミン「……そうだね。僕が間違ってたよ。」

アルミン「帰ろう。…一緒に。」

―夜・救護室―――

ユミル「うわあああああんんん!!!クリスタぁああああ!!!!」ボロボロ

クリスタ(目に包帯)「きゃっ!も、もうユミルったら!!!!」

ユミル「心配したんだぞおおおお!!!!」スリスリナデナデ

クリスタ「ご、ごめんね」

ユミル「全く……許す!」ドンッ!

ユミル「しかしな。アルミン!お前は許さねぇ!!」

ユミル「なにクリスタにおんぶしてもらってんだよ!私もしてもらったことないのに!!!」
ベルトルト「ははは…ユミルは体格的にちょっと無理があるんjユミル「黙れ」ゴスッ

ベルトルト「」チーン

アルミン(足に包帯・ギプス)「うぅ……悪いけど、まだ調子が悪いんだ。だいぶ失血したから。」

アルミン「説教はまた今度聞くよ」

ユミル「……チッ。今日は見逃してやるよ」

クリスタ「…………ユミル」

ユミル「…わかってるよ。目のことはまだ言わねぇ。いま聞かせることじゃないしな」コゴエ

ユミル「でもな、アルミンが回復したらそこんとこはきっちり詫び入れさせる。いいか?」コゴエ

クリスタ「もう…わたしは気にして無いのに…」ムスッ

ユミル「目一個潰しといてそれは無いだろ……はあ。お前らほんと良く似てるな。」タメイキ

クリスタ「????」






ライナー「ウーン、ウーン…クリスタ、イマイクゾ……」

ジャン「よーしよし。安心して眠れよ~そのほうが平和だからな~」ハハハ

ダズ「ウーンウーン、オナカキモチワルイ…」ゲロゲロビチャビチャ

ミーナ「ちょっと、ダズ。吐くなら洗面器に吐きなよ」

エピローグ



クリスタ「……もう!あんなことがあったのに、またひとりで抱え込むの?」

クリスタ「だーかーら!もっと頼ってよ!わたしはアルミンの力になりたいの!」プンプン

クリスタ「……」

クリスタ「ねえ、アルミン。みんなの厄を引き受けて、自分ばかりがつらい思いをして…」

クリスタ「しかもみんな、そのことに気がついていない。」

クリスタ「そんなの、苦しいでしょう?つらいでしょう?寂しいでしょう……?」

クリスタ「アルミン。わたしは。わたしだけはあなたの事、分かってあげられる。」

クリスタ「あなたを助けてあげられる。ずっと一緒にいてあげる。ずっと味方でいてあげる。」

クリスタ「そうすることが…わたしの幸せ。ずっと、望んでいたことなんだ。」

クリスタ「ねえ、アルミン。あなたがひとりぼっちでつらいっていうのなら。」










クリスタ「その厄、もらってあげようか?」ニコ

クリスタ・アルミンが生存する別ルート完結です。
無理やり生存ルートへねじ込んでるので展開に無理があるところもありますが
もともと蛇足だから気にしないでくださいな。

最終的にダズが二人を心配したから厄がダズに行って助かったことになります。
でも、これもともとダズの厄だし。
しかもダズはなんか女子から評価上がってるし。
おのれ!ダズ!やはり貴様はここで消し去らねばならん!!!


別にダズがきらいなわけじゃないですよ!

ここまで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。

ーおまけー

エレン「よっっしあああ!!ゴールだ!!」

ミカサ「周りには誰も居ない……基地もない……」

ミカサ「エレン。私達の優勝だ。」

トーマス「ははは……そりゃ、日が落ちるまでにゴールしちゃ、ねぇ。」

フランツ「この訓練って一泊して次の日の夕方ゴールが平均的な成績らしいんだけど…」

コニー「しかももう基地立ててるし」

ミカサ「フンッ!!」シュバババババ

エレン「ミカサは建築の才能もあるなぁ」ハハハ!

ミカサ「!!!(家を建てるの上手い→子どもたちと住めるデカイ家作ってくれ→結婚しよ→子作りしよ。)」

ミカサ「カクゴカンリョウ」スルッ

エレン「?!は、はぁ?!なんで服脱いでんだミカサ?!凍死しちゃうだろ!」

教官「?!お、おい!貴様ら!!何をやっている!!」

ミカサ「チッ…邪魔が入った…」

エレン「きょ、教官!すみません、すぐに基地を作ります!」

教官「そうじゃない!吹雪が酷いから訓練は中止になったんだ!」

教官「というかお前ら……この吹雪の中こんなに早く到着したのか……?!」キョウガク

エレン「えっ……(訓練中止…?)」

エレン「あ、あの。教官。失礼ですが、訓練の点数は……」

教官「……ほかの訓練兵は強制的に帰還させた。貴様らだけに点をやるわけにはいかん。」



教官「この訓練での点数は、つけられない」

エレン「」

トーマス「」

フランツ「」

コニー「?よくわからんが、俺たちだけ点がもらえるってことか!」

ミカサ「え、エレンとすごす雪山での一晩が・‥‥」ワナワナ

全員「………ついてねぇ……」

おまけその2

注意!!!アルミンとクリスタがイチャコラしてるだけ!!!!
おkならスクロール↓

アルミン「くっ?!イタタタ……」グググ

アルミン「手術は成功したんだけど‥怪我したところが化膿しちゃったよ…」ヒリヒリ

アルミン「……太腿の裏側か…自分じゃうまく消毒できない絶妙な位置」

アルミン「厄のせいかな………」ハァ・・・

クリスタ「そこでわたしの出番なわけです」ヒョイ

アルミン「うわぁ?!びっくりした!」ビクッ

クリスタ「さあアルミン!ガーゼと消毒薬を渡して!消毒してあげる!」キラキラ

アルミン「いや、あの…怪我してるの、太腿の裏側なんだけど」

クリスタ「そうなんだ。座るときとか痛そうだね…かわいそうに…」ナデナデ

アルミン「なんで撫でるのさ…」

クリスタ「いいからいいから。」ナデナデナデナデ

クリスタ「じゃ、消毒薬はやくかしてよ。」

アルミン「……ぼくの言いたいことは伝わらなかったのかな?」

クリスタ「う~ん?よくわからないかな!もっとはっきり言ってくれないと」ニコ

アルミン「……女の子にそんな場所さわられるのはハズカシイデス(なんかクリスタがいじわるだ…)」モジモジ

クリスタ「へぇー。アルミン、わたしに消毒してもらうだけでそんなことかんがえちゃうんだ?
(どうしよう…アルミン可愛くて、いじわるしたくなっちゃうよ…)」ニマニマ

クリスタ「アルミンって、意外と変態さんなのかな?」ニコッ

アルミン「うぇえっ?!そ、そんな……そんなわけないだろ!」アセアセ

アルミン「べ、別に消毒してもらうくらい平気だし!お願いしようかな!」カオマッカ

クリスタ「(なにこのお雛様)」プツン

クリスタ「じゃあ…ケガしたところ、よく見せてね…?」スッ

アルミン「う、うん」ズボンマクリアゲル

クリスタ「あーそうじゃないよ。アルミン。」

クリスタ「それじゃあ、ちゃんと消毒できないでしょ?」

アルミン「えっ…」

クリスタ「ほら、ズボンはまくり上げるんじゃなくて」





クリスタ「脱がないと、ね?」

アルミン「」


クリスタ「はい脱がしまーす」スルスル

アルミン「…わぁっ?!く、クリスタ!!さすがにそれは拙いって!!!」ジタバタ

クリスタ「あっ!こら暴れないの!」グイッ!

アルミン「っ!!??(えっクリスタ、力つよっ!?)」

クリスタ「えっ?!(えっアルミン、力よわっ?!)」

バターン!!

ライナー「おーい、アルミン!お見舞いに果物買ってきてやったぞ!朝市で新鮮…な…」ガチャ!






クリスタアルミン「」←クリスタがアルミンを押し倒して完全に密着している状態。俗にいう、天使の盛り合わせ


ライナー「は、ははっクリスタ……」

ライナー「邪魔したな…ごゆっくり…」ガチャ

アルミン「あうあうあう」プシュー

クリスタ「(真っ赤になってあうあう言ってるアルミン可愛い)」ムフフフ

クリスタ「あったかいし、しばらくこうしてようかな」ギューッ



クリスタ「(……そういえば、ライナー、果物持ってきてくれてたみたいだけど、厄は大丈夫かな)」

-------

ライナー「終わった。災難ってレベルじゃない…くそ!壁内の人間なんてみんなぶっ潰してやる!!!」ゴゴゴゴ

ベルトルト「(ライナー!…やはり君は、戦士だったんだね。)」




蛇足の蛇足終わり。

厄=アルミン
よって
クリスタ「その厄、もらってあげようか?」
は告白(婿にもらうてきなアレ)

完結したやつって完結まとめスレに報告した方がええんかな?

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年11月12日 (火) 21:31:52   ID: bDl_9Bea

どうしてもクリスタの目は潰れるのか…

2 :  SS好きの774さん   2014年10月01日 (水) 02:32:31   ID: QC_t9Sah

足はまだ治る可能性あるかもしれんが
目が潰れちゃ兵士としてやっていけないだろうな
しかし、いい話だった

3 :  SS好きの774さん   2015年12月19日 (土) 13:18:34   ID: Y3kZues1

教官マヂいらちゃ☆

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