ほむら「最後の魔獣を倒したわ」(253)

魔獣「ギョエー」

ほむら「…ふぅ」

QB「人類が地球から出て行った事でで新しい魔獣は生まれなくなった」

QB「そして、君が今倒した魔獣が人類が残していった最後の魔獣」

QB「つまり、これで君の魔法少女としての任務は完全に終わったという事さ」

ほむら「これでやっと終わり…」

ほむら「でももう、地球上には私一人しか残っていないのね…」

QB「僕を除けば、そうなるね」

ほむら「…任務が終わったところで、どうするのよ」

QB「それは君自身が決める事さ。僕から君に言う事はもう無いよ」

ほむら「…」

QB「結局君が言っていた、鹿目まどかとやらも最後まで現れなかったね」

ほむら「ええ…」

QB「彼女は"いつかまた、もう一度会える"って言っていたんだろう?」

QB「そのいつかってのは、君のソウルジェムが濁り切った時か…それとも単なる口からのでまかせだったのか」

ほむら「…」

QB「まあそれは君のソウルジェムが濁り切った時にわかるさ」

ほむら「…家に帰りましょ、キュゥべえ」

ほむホーム

QB「僕の体、美味しいかい」

ほむら「まずいわ」ムシャムシャ

QB「そうかい」

ほむら「今日は食べないの?キュゥべえ」

QB「僕はいいよ、暁美ほむら」

ほむら「あっ、そう」ムシャムシャ ゴックン

ほむら「…けっぷ」

ほむら「さあ、寝ましょ。今日も毛布代わりに抱かせてもらうわよ」

QB「構わないよ」

ほむら「…それにしても、なんで私のソウルジェムはどんなに魔法を使っても、苦しんでも」

ほむら「今までずっと濁らなかったのかしら」

QB「知らないよ」

ほむら「もしかしたら、まどかがずっと守ってくれたのかもしれない」

QB「そうかもしれないね」

ほむら「そう信じたいけれど…」

QB「けれど?」

ほむら「実は会うのが嫌で、わざとソウルジェムを延命させたのかもしれないわ」

QB「君は嫌われるような事をしたのかい?」


ほむら「してないわ」

QB「じゃあなんで、そんな事言うんだい」

ほむら「なんとなく、よ」

QB「ふぅん」

QB「人間ってのは、本当に理解できない生き物だよ」

ほむら「貴方達のように何もかもが単純じゃないだけよ」

数日後

QB「残念だけど、地球上から魔獣が消滅したお陰で僕たちインキュベーターもこの星から手を引く事になった」

QB「もうこれでお別れ。君とずっと一緒にいれて、幸せだったよ」

ほむら「下手な御世辞ね、感情無い癖に」

QB「…この個体は地球に廃棄されるみたいだから、君にあげるよ」

QB「それじゃあ、さようなら」

ほむら「さようなら、キュゥべえ」

QB「」ドサッ

ほむら「これで本当に一人ぼっちになったのね」

ほむら「まあ、キュゥべえと一緒でも一人ぼっちと変わらなかったけれど」

ほむら「とりあえず、キュゥべぇの置き土産の死体でも食べましょうか」

ほむら「いただきます…」ムシャムシャ

ほむら「インキュベーターを…食べるのも…これで最後…」ムシャムシャ

ほむら「まずかったけど…感慨深いわね…」ムシャムシャ

ほむら「最初は…絶対に嫌だったけど…慣れって…怖いものね…」ムシャムシャ ゴックン

ほむら「ほっぷい…ごちそうさま」

ほむら「これからは何を食べて行けばいいのかしら…」

ほむら「確か戸棚の奥に缶詰があったはず…」ゴソゴソ

ほむら「あったわ、賞味期限が三十年前で切れてるけれど…」

ほむら「まあ、大丈夫よね。私魔法少女だもの」

数時間後

ほむら「…うっ」

ほむら「お腹が痛い…心なしか熱もあるみたい…」

ほむら「薬…薬…あぁ、ずっと前に使い果たしちゃったんだ」

ほむら「辛いよぅ…まどか、助けて…」

ほむら「早く迎えに来てよぅ…まどか…まどか…」

ほむら「意識が途切れて…頭が痛い…」

ほむら「もう…ダメ…」バタッ


モワワワワン

夢の中

ほむら『…』ブツブツブツ

ドンドンドン ドンドンドン

ほむら『扉を叩いてるのはだあれ?』

『助けに来たよ、ほむらちゃん』

ほむら『…まどか?まどかなの?』

ほむら『やっと来てくれた…疑ったりしてごめんなさい、まどか』

ほむら『今開けるからね…沢山話したい事が…」ガチャ

ほむら『え…』


クリームヒルト『…』

QB『本当にもの凄かったね、変身したまどかは。彼女なら、最強の魔法少女になるだろうと予測していたけれど…。
  まさかあのワルプルギスの夜を、一撃で倒すとはね』

ほむら『あ…あ…』

QB『遅かれ早かれ、結末は一緒だよ。彼女は最強の魔法少女として、最大の敵を倒してしまったんだ。
 もちろん後は、最悪の魔女になるしかない』

ほむら『い…いや…いや…』

QB『今のまどかなら、おそらく十日かそこいらで、この星を壊滅させてしまうんじゃないかな?
  ま、後は君たち人類の問題だ。僕らのエネルギー回収ノルマは、おおむね達成できたしね』

ほむら『いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!』


ほむら「いやぁ…」ガバッ

ほむら「嫌な夢…」

ほむら「汗で布団が汚れちゃったじゃない…はぁ」


数週間後

ほむら「相変わらずソウルジェムは相変わらず紫色の綺麗な光を輝かせている…」

ほむら「なぜ濁らないのかしら」

ほむら「まあ気長に待ちましょう。とにかく、今日の夕食を狩ってこないと」


イノシシ「ゲフゲフ」

ほむら「よく狙って…」ギギギギ

ほむら「そこだ!」ヒュンッ

イノシシ「ギヤッ」

ほむら「今日は猪汁ね…イノシシさんごめんなさい」

ほむら「よいしょっと、魔法少女でよかった…」

ほむら「猪汁もいいけれど…豪勢にすき焼きもいいかもしれない…焼き肉もいいわね…」

ほむら「…まあ、食べるのは一人だけだから…余っちゃうけれど」

ほむら「ふぅ、やっと家に着いたわ…ん?」


ウェヒヒヒヒヒ ウェヒヒヒヒヒ

ほむら「家の中から笑い声が…まさか」

ほむら「まどかっ!」ガチャ

ほむら「あれ…居ない…」

ウェヒヒヒ ウェヒヒヒ

ほむら「どこにいるの?まどかー!まどかー!?」

ウェヒヒ ウェヒ

ほむら「おかしいわね…笑い声は聞こえるのに」

ウェ ウェヒヒヒヒ

ほむら「声のする方はえーっと…なっ…嘘でしょ…」

ハイエナ「ウェヒヒヒ ウェヒヒヒヒ」

ほむら「ハ…ハイエナが家の中に…」

ほむら「…」ギギギギギ

ほむら「あっちに行け!あっちに行け!」ヒュンヒュン

ハイエナ「ウェヒッ!ウェヒヒヒヒヒ!」ドタバタ ピュッ

ほむら「ああ、お部屋がめちゃくちゃ…」

ほむら「とりあえず猪を家に入れないと…あれ?」

ハイエナ「ウェヒヒヒッ!」ガブガブ

ハイエナ2「ウェヒッ」ムシャムシャ

ほむら「ああ、猪が!このやろっ!」ヒュンヒュン

ハイエナ「ウェヒィ!」ドタドタ ピュッ

ほむら「あぁぁ…美味しい所が食べられてしまってるわ…うぅ…」

ほむら「今度来たら、ハイエナも食べてしまおうかしら…」

数ヵ月後

ほむら「あれから何度も飢死しそうになったり、病気になったりしたけど…」

ほむら「ソウルジェムはいっこうに濁る気配を見せないわ」

ほむら「どういう事なのかしら…まさか」

ほむら「まどかは私に会いたく無くて、ソウルジェムに細工をしたんじゃないかしら」

ほむら「まさかね…でも、こんなに絶望しているのにソウルジェムが濁らないなんて…」

ほむら「…のに」

ほむら「あの時私にいつか会えるって言ってくれたのに…最高の友達って言ってくれたのに」

ほむら「あれもこれも全部嘘だったの?ねぇ、まどか…」

ほむら「…リボンは何も喋ってくれないわね」

ほむら「最近は動物もめっぽう減ってきたし…地球が滅びるのも近いのかしら」

ほむら「あの時、魔獣と戦うからって拒否しないで自分も宇宙船に乗りこめばよかったかもしれない」

ほむら「そうすれば一人ぼっちにならなくても済んだかもしれない…」

ほむら「温かいお部屋で、美味しいお食事と楽しい会話…寝るときはふかふかベッド…」

ほむら「でもだめよ、まどかを裏切ることになるわ」

ほむら「そんなの、自分が許さないわ…」

ほむら「でもまどかは裏切った、のかもしれない」

ほむら「…」

まさかとは思いますが、この「まどか」とは、あなたの想像上の存在にすぎないのではないでしょうか。もしそうだとすれば、あなた自身が統合失調症であることにほぼ間違いないと思います。
 あるいは、「まどか」は実在して、しかしここに書かれているような異常な行動は全く取っておらず、すべてはあなたの妄想という可能性も読み取れます。この場合も、あなた自身が統合失調症であることにほぼ間違いないということになります。


ほむら「昼の間はまだ明るいし、生き物が居るから孤独が紛らわせるけど」

ほむら「こうやって…日が沈むととても寂しくなるわ…」

ほむら「まどかに美樹さやか、巴マミ、佐倉杏子…皆何をやっているのかしら」

ほむら「今ごろ皆で楽しくお茶会でも…」

ほむら「私だけ仲間はずれ…」

ほむら「嫌うのはいいけれど、一度でもいいから会ってくれると嬉しいわ…まどか…」

ほむら「死ぬ前に…一度だけでいいから…」

数年後

ほむら「ほむらちゃん、待たせてごめんね」

ほむら「まどか、来てくれる事を信じていたわ」

まどか「私も、ほむらちゃんが信じてくれてるって信じていたよ」

ほむら「大好きだわ、まどか」

ほむら「私もだよ、ほむらちゃん」

ほむら「エヒヒヒヒ、皆待ってるよ…早く行こうよ」


             所詮奴はセールスマンファイブの中でも最弱

   
 ヽ|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;レ     (_`> - <´)       _,,、--――-- 、,
 コ;;;;;;;;;Nヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;ハ;;;;;;イ..     ノ、 ・_・ >、    /´::::::::::::::::::::::::::::::::::::`',
 _」;;;;;;;/   '''W''  ヾ;;;7     ((;;i`ー-‐'i;;))   /::::_;;、--――-- 、;;;:::::::l
 ヾ;;;;;;ト、,,__、     ___ イ;;/     `ー┬┬‐'   /゙´,,. --―――-- 、,,`゙ヽ!
  (r7トミ( O )>z=( O) !;;k)  ノ|/   レ 、l    ;:´---;=t;;ァ┬┬t;;ォ、、,_`ヽ|
ヽ|ヾ-|  ゙゙  r゙ i   リン r=イ;|r    W    ..ハ,゙´    ノ,、 l,     ヽ,゙l::〉‐、
;;;;;;;;;;; !ヾ、ノ、____ンリ ノ|_ノ;;ノル゙;;          ヽ、... 'r'゙ ヽヽ、.... -'  Y 〈  ホーホッホッホ
;;;;;;;;ェェト、ミ{テ元元テ州ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; |\..       l''ー;=/|―゙ニ゙-----__,ニ'' | ヽ
;;;;;;;;匕 ヽ ヾ三三三シノY1;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; |\\     ト//|| ̄Τ ̄「 ̄|__,/  j  ノ
;;;;;;;レ   ヽ____ア  Zコ;;;;;;;;;;;;;;;;;. :  ,> `´ ̄`´ <  ′二,^,二,二´,/  /-ヘ
;;;;;;;匕  <ヽ >/ ノ | Iコ;;;;;;;;;;;;;;;;;;  V           V..、L.,,__|__,,.」.../   ,イ
;;;;;;;;;zノ )      rk丁;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;  i{ ●      ● }i`''ー---‐''゙´ _,,/
;;;;;;;;;;;匕ルハ儿/YKヽ;;;;;;;;;;;;;;/\;;;;;;. 八    、_,_,     八`ヽ、_,,. -'´l
                契約はもっとスマートにいかないとね



       ...-―-...

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    /::::::::イ) /:::::::::::::::::::}  /::/    ぐぬぬぬぬぬ
    !::::::/ /::::::::::::::::::::::::::!/::/
    ヽ:::i/::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
      \::::::::::::::::::::::::::>'"
        ` ー―='"


ほむら「…まどかの笑い声はこんなものじゃないわ」

ほむら「イヒヒヒ…いや、ウヒヒヒヒ…あれ、なんだったかしら」

ほむら「ウェ…ウェフフフ…」

ほむら「あれっ…そもそもまどかってどんな顔だったかしら…どんな声で…どんな性格で…」

ほむら「…」ブルッ

ほむら「なんで今ごろになってまどかの事を忘れてしまうの…?」

ウェヒヒやめろwwwwww

さらに数年後

ほむら「生き物が減ってきたのは、これが原因だったのね」

ほむら「一面の銀世界…今は確かえーっと、夏ぐらいの季節だったかしら」

ほむら「これが氷河期ってやつなのかしら」

ほむら「地球がこうなってしまっては、まどかも寒がって来てくれないわね」

ほむら「地球がもっと暖かくなるまで、なんとか耐えてみましょう」

ほむら「暖房も、もう今となってはただの汚い箱になってしまったけれど」

ほむら「この毛皮さえあればなんとか…生きていけるわ。だって私魔法少女だもの」

ほむら「と強がってみたものの、やっぱり寒いわ…」

ほむら「こんなに体が冷たくても、痛くてもソウルジェムは相変わらず綺麗に輝いてるわね」

ほむら「いっその事、寝てしまおうかしら」

ほむら「そうだわ、それがいいかもしれないわね…もっと暖かくなれば」

ほむら「まどかも来てくれるわ、美樹さやか達と一緒にハイキングに来てくれて」

ほむら「そのついでに、私に会いに来てくれるかもしれない」

ほむら「足の感覚も、手の感覚も、顔の感覚も無くなってしまったから好都合」

ほむら「おやすみなさい、まどか」

xxx年後

ピヨピヨ ピヨピヨ

ほむら「ん…あぁ、もう氷河期は去ったのね」

ほむら「周りは暖かくて…鳥は舞い、草木は育ち、地面では鼠が…鼠?」

「ホムホム、ホムホム」

ほむら「何かしら、この小さな生き物は。私にどことなく似てるわね」

ほむら「ほら、こっちおいで」

「ホムホム…」チョコン

ほむら「ウフフ、肩に乗って可愛いわ…」

ほむら「もうまどか達はハイキングに来てるかしら」

ほむら「…なんてね」

「ホムムムム…」

ほむら「あら、どうしたの?」

「ホムホム…ホムホ…ホム…」

ほむら「…?」

「ホ…」キューバタン

ほむら「ちょ、ちょっと!どうしたの?」ユサユサ

ほむ?

「」

ほむら「嘘でしょう、死んでいる…!」

ほむら「私、何かウイルスでも背負ってたのかしら…!」

ほむら「なぜ…どうして…」

ほむら「よく見ると、私の周りに生えている草や、虫が死んでいる…!」

ほむら「私という存在が時代の風土に合ってないのかしら…」

ほむら「とりあえず、まどかが来るまで生き物の居ない場所に潜まないと…」

ほむら「これ以上生き物を無駄に殺したくないわ…」

ほむら「…この洞窟の中だったら、どんな生き物もいないわね」

ほむら「とっても寒いけれど…まどかが来るまで我慢しないと」

ほむら「はぁ…はぁ…息が凍って…足が…手が…体が…」

ほむら「コールドスリープってやつなのかし…」

ほむら「」カチーン

xxxxxxxx年後


「…かい」

「…てるかい」

ほむら「ん…」

「生きてるかい、暁美ほむら」

ほむら「ん…あ…まどか…?」

QB「インキュベーター。キュゥべぇだよ」

ほむら「ああ、キュゥべぇ…何年ぶりの再会かしら」

QB「数千年ぶりって所かな」

QB「どうやら生きているみたいだね」

ほむら「もちろんよ。だって私、魔法少女だもの」

ほむら「これが割れない限り、永遠に生き続けるわ」

QB「…」

ほむら「それでキュゥべぇ、何の用かしら」

ほむら「もうこの星に用は無いんでしょう?」

QB「実は君に謝りたい事があって、ここに来たんだ」

ほむら「貴方が謝りたいなんて、よっぽどの事ね。なあに?」

QB「実は君に別れてから、新たな魔獣が地球上に誕生した事を確認した」

ほむら「新たな魔獣?」

QB「ああ、それも非常に長生きで、強大な魔獣だ」

もう死なせてやれよ

QB「つまり君の魔法少女としての任務は、終わっていなかったってことさ」

QB「あの時、誤解を生むような発言をした事を謝るよ」

ほむら「ああ、なんだそういう事だったの…」

QB「どうしたんだい?」

ほむら「なぜまどかがずっと来てくれなかったか、やっとわかったわ。そういうことだったのね」

ほむら「つまり、まだ地球上に魔獣が残っていたから…まどかは来てくれなかったのね…」

ほむら「てっきり私嫌われていたからだと…」

ほむら「それでキュゥべぇ。その本当に最後の魔獣というのは、何処にいるの?」

QB「何処って、ここだよ」

うわあ…(´;ω;`)

ほむら「ここ?」

QB「そう、ここ」

ほむら「…」キョロキョロ

QB「要するに、最後に残った魔獣というのは君なんだよ。暁美ほむら」

ほむら「…えっ?」

QB「魔獣は基本的に、人間の絶望や、猜疑心から生まれる」

QB「大抵は元の人間から分離して生まれるんだけど…君の場合珍しい事に魔獣が分離せず、君の体の中に留まった」

QB「そして長い長い年月のうちに、君の内に秘めていた絶望、猜疑心、罪悪感、憎しみ、ねたみ、そねみ…その他もろもろの物をたっぷり吸収して」

QB「今となっては、この星を滅ぼすぐらいの力を持つ魔獣になってしまっているわけさ」

QB「つまり今の君は魔獣であり、魔法少女でもある不思議な存在」

QB「まあ言葉を言いかえれば、君がいつも言っていた"魔女"という存在に近いかもしれないね」

ほむら「…いつ頃からそうなっていたの?」

QB「だいたい、僕が最後の魔獣と称した魔獣倒した時ぐらいからかな」

ほむら「なるほどね…」


ほむら『実は会うのが嫌で、わざとソウルジェムを延命させたのかもしれないわ』

ほむら『これで本当に一人ぼっちになったのね』

ほむら『あれもこれも全部嘘だったの?ねぇ、まどか…』

ほむら『でもまどかは裏切った、のかもしれない』

ほむら『私だけ仲間はずれ…』

ほむら「ソウルジェムが濁らなかったのは、自分自身がグリーフシードのようなものだったから…ということね」

QB「まあそういう事になるかな」

QB「君の絶望はとてつもなく深いよ。エネルギーに換算すれば、君の寿命ぐらいに宇宙を延命させる事が出来る」

ほむら「なるほど、見えてきたわ…つまり私に私自身を殺させて、形としてのグリーフシードになれってことね」

QB「…まあ、そういうことだね」

ほむら「…」

QB「これが、本当に最後の任務だ。やるかい?」

ほむら「やらせてもらうわ。このソウルジェムに、矢を当ててしまえばいいのでしょう?」

QB「うん、それを破壊すれば、魔獣も消えてなくなる」

ほむら「…」ギギギギギ

ほむら「まどか…」ギギギギギギ

ほむら「…」ヒュンッ

ほむら「」






ほむら「」ジュワワワワワワ

グリーフシード「」コトッ





終わり

      十   十
       (二   (二
      つ   つ

      | 十° | 十°
      レ d、   レ d、
      レ |    レ |
        ノ      ノ
             / ̄`ヽ
         ∠___<

       /|(,.,.,.ハ、、、、、)_|\
        /@ !<ワ <ワ リフ.!@\
     └─○(`∀__ノz''〇 ̄厂
        ヾ `ーiへへ‐`ノ  ノノ
         ノ‐-、___ゝ
         |__jー‐、__j┐} }
         { { レ′   ヽ_j

まどほむやっちゃう?

違う意味で意表を突かれて面白かった

あっさりしすぎワロタ

こう言われると思って一応少しだけ書き溜めといたんだ
>>42辺りから、狩りから帰ってきたほむらの感じで、脳みそを使わないで読んでください


まどか「事後処理のせいで、めちゃくちゃ遅刻しちゃったよぉ…ほむらちゃん怒ってるよね」

まどか「ずっと戦ってくれたのに…私嫌われていたらどうしよう…」

まどか「…はやく迎えに行かないと」

まどか「ここがほむらちゃんの家、だよね…殆ど原型留めてないけれど…」

まどか「それはそうだよね、あれから数百年も経ったんだもん」

まどか「その間、ずぅっとほむらちゃんは戦い続けていたんだよね…それなのに、遅刻するなんて…私…」シュン

まどか「許してくれるかなぁ…」

ほむら「最近、自分がおかしくなってきているような気がするわ。もしかしたら、狂う一歩手前なのかもしれない」

ほむら「気をつけないと…」ガチャ

まどか「あっ…ほむらちゃん」

ほむら「…」バタン

ほむら「とうとうここまで来てしまったわね、幻覚が見えてくるなんて」

ほむら「気にしない…気にしない…よし」ガチャ

さっきまでの寒々としたドライな感じがまどかの台詞1つで潤った

まどか「ほむらちゃんっ」ギュッ

まどか「ごめんね、待っていたよね…でもこれからはずっと一緒だからね」スリスリ

ほむら「…」

まどか「待たせちゃって怒ってるよね、ごめんなさい」スリスリ

ほむら「今日は頭を休ませるために、草のおかゆにしようかしら」

まどか「ほむらちゃん…?」

ほむら「そうね、それがいいわ」

まどか「ほむらちゃん、怒ってるのはわかるけど…無視は嫌だよ?」ユサユサ

ほむら「…」





ほむら「頂きます…」ムシャムシャ

まどか「ざ、雑草のおかゆなんて食べたらお腹壊すよ!ほむらちゃん?」

ほむら「…」ブツブツブツ

まどか「ほむらちゃん!ほむらちゃん!ほむらちゃん!」ユサユサ

ほむほむ・・・

ほむら「ご飯を食べたら…寝ましょう」

まどか「こんなぼろぼろの布が毛布代わり…」

ほむら「おやすみなさい…まどか」

まどか「!?」

まどか「ほ、ほむらちゃんが私の名前を呼んでくれた…」

まどか「えへへ…私が体で暖めてあげるよほむらちゃん」

感動?

まどか「ほむらちゃん!ほむらちゃん!ほむらちゃん!」ユサユサ

ほむら「何もしていないのに私の胸が揺れている……?」ユサユサ

ほむら「寒い…寒いわ…」

ほむら「まどか…」

まどか「ほむらちゃん…?私はここにいるよ?」

まどか「ねえったら…ねえ…」グイグイ

ほむら「.zzz...」

まどか「寝ちゃった…」

まどか「もう知らないもん、救済なんてしてあげないよ」フン

          |      ,,       ||⌒ヽ、
          | ,,  '"          `丶》_,, -‐‐==;┐

          |   __             \''" ̄\| |
          |彡⌒i }                :.  \| |ニ=‐
          |   | |                   ':,  ノ/、
          |   | |                  '</  '
          |、  | |   |   /|   |、   _   \\  :.
          |、\ ,j j  ,斗 '"/¨「`  | \´  |`  |ヘ⌒`  ,
          |{\ノノ// l / 八   |   \  !   | ハ::ヽ l
          ||\  l / |/    \ |  ァミx、|\ |::..::|、:lハ|  このスレは神に監視されています
          ||    |/  ,ィ:テ"   `   {::::ハ l} ,'::ヘ}::::::|ハ|
          |ヘ    | 〃:::ハ       {r'゚ノ  !:l:::ト、::::’
          |ゝヘ   | 《 Vr' :ノ       `´  |::|::| ゙/   (じ~~~っ)
          |`ーヘ |  ` ´        丶 ```ノ::|::|
          |   r?Y、  ````       .ィ::从!゙|     
          |   ノ⌒ヽ、≧- .._   ´’ . <‐-レ゙  
          |、"\   `ー- ,,_/_ァ'ヘ     ハ
          |  ヾ:、\      |/  〉-‐.、   |
          |   ?Y    _,, 斗-r'":::::::::::} j |
          |\  ||,...::'"::::::::::::ノ--、,,斗-;:リ /八

          | ヽ 〈:::::::::::::::/  `ヽ廴,,, |:|〈   ハ
          |  〉 V\/       )  } l/ノ
          |   | /   \   ノヽ )"´ } ,ノ/

ほむら「…」ガバッ

まどか「…」ツンツン

ほむら「はぁ…」

ほむら「今日は食べ物が残っているから、家で休みましょう」

ほむら「それにしても、まどかは私を嫌っているのかしら」

まどか「…き、嫌ってなんか…」

ほむら「最後の魔獣を倒したのに、なぜ来てくれないのかしら…」

まどか「来てるよ!来てるったら…!」

ほむら「今ごろ私の事なんて忘れて…」

まどか「忘れてなんかいないよ!ずっと見ていたよ!ほむらちゃん!ほむらちゃん!?」

これはつらい

ほむら「ほむらちゃん、待たせてごめんね」

まどか「!?」

ほむら「まどか、来てくれる事を信じていたわ」

まどか「ほ、ほむらちゃん…?」

ほむら「私も、ほむらちゃんが信じてくれてるって信じていたよ」

まどか「確かにそうだけど…」

ほむら「大好きだわ、まどか」

まどか「わ、私も好きだよ…?///」

ほむら「私もだよ、ほむらちゃん」

まどか「だけど変な一人芝居は止めて欲しいなって…」

ほむら「エヒヒヒヒ、皆待ってるよ…早く行こうよ」

まどか「へ、変な笑い方はよしてよほむらちゃん…」

ほむら「…まどかの笑い声はこんなものじゃないわ」

ほむら「イヒヒヒ…いや、ウヒヒヒヒ…あれ、なんだったかしら」

ほむら「ウェ…ウェフフフ…」

まどか「そ、そんな変な笑い方はしないよ…?普通の笑い方だよ…」

まどか「どうしちゃったのかなあ…ほむらちゃん」

まどか「でも…ウェヒヒヒ…ほむらちゃんが私のこと大好きって…」

まどか「なんだかんだいって私の事、好いてくれてるんだ…」

まどか「でもなんで私を気づいてくれないんだろう?魔法少女なのに」

大してかわんねーよwwwwwwwww

ほむら「足の感覚も、手の感覚も、顔の感覚も無くなってしまったから好都合」

ほむら「おやすみなさい、まどか」

まどか「さ、さ、さ、寒いよぅ…」ガタガタ

まどか「ほ、ほむらちゃんは凄いな、ななあ…こんな中眠れる何て…」

まどか「ほ、ほ、ほむらちゃんの体暖めてあげるね…」ギュッ

まどか(ついでに自分の体もほむらちゃんの体温で暖めてもらうね…)ギュウウ

「ホムホム ホムホム」

まどか「か…かわいいよぅ…」ヒョイ

「ホミャッ」バタバタ

まどか「ほむらちゃんそっくり…お名前なんていうのかな」

「ホムホム」

まどか「ほむほむ?」

「ホムン」ヒョイ スタスタ

まどか(もしかしたら哺乳類の進化の果てがこの子たちなのかな…)

まどか「あっ、ほむらちゃんも起きたみたい。ウェヒヒヒ…ほむらちゃん、肩に乗せちゃってるね」

まどか「なんだか親子みたいで可愛いなあ」

まどか「あれっ…でも様子がおかしいよ」

「ホムムムム…」

ほむら「あら、どうしたの?」

まどか「えっ…嘘…」

「ホムホム…ホムホ…ホム…」

ほむら「…?」

まどか「あれって魔獣が人間の魂を吸い取ってるときと同じ現象…」

「ホ…」キューバタン

ほむら「ちょ、ちょっと!どうしたの?」ユサユサ

まどか「なんでほむらちゃんが、魔獣のように魂を吸い取ってるの?」

まどか「それどころじゃない…ほむらちゃんが周りの生き物の魂を吸い取ってる…!」

まどか「ど、どうしちゃったんだろう…」

ほむら「私という存在が時代の風土に合ってないのかしら…」

ほむら「とりあえず、まどかが来るまで生き物の居ない場所に潜まないと…」

まどか「あっ、ほむらちゃんも気づいたみたい…」

まどか「どうしちゃったんだろう…」

ほむほむ「」

まどか「とりあえず死んだ子達の体は拾っといて」

まどか「ほむらちゃん追いかけないと…」


ほむら「」ガチーン

まどか「ほむらちゃん、これ以上生き物を殺さないために氷漬けになったんだね」

まどか「ずっと氷河期の間凍ってたのに…優しいな」

まどか「それにしても、さっきのはどういう事なんだろう…ちょっと体借りるね、ほむらちゃん」

まどか「なるほど…つまり、ほむらちゃんの体の中には魔法少女のほむらちゃんと、魔獣と化したほむらちゃんの二つが入っていて…」

まどか「魔獣と化したほむらちゃんがあの時、魂を吸い取ってたってわけなんだ」

まどか「魔獣のほむらちゃんを倒して、魔法少女のほむらちゃんだけ取り出すのは出来ないかな…」

まどか「難しいよね…同居してるってことだもん」

まどか「もし取りだせたとしても…魂の入れ物はどうするか…」

まどか「うーん…」

チビほむ!

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まどか「そうだ!」



QB「うん、それを破壊すれば、魔獣も消えてなくなる」

ほむら「…」ギギギギギ

ほむら「まどか…」ギギギギギギ

ほむら「…」ヒュンッ

ほむら「」




ほむら「…」

ほむら「ん…」

ほむら「ああ、魔獣にもあの世があったのかしら…頭がぼんやりして…」

「…のくせに…結構かわいい…」グググ

ほむら「ひっ…!巨大な手が!」

ほむら「逃げないと…」ピュッ

「あっ…逃げた…さん…捕まえて…」

「ほぅら、逃げないで…なでなでしてあげるから…」グググ

ほむら「こっちからも…あぁ、やっぱり魔獣の行き着く先は地獄なのね…まあ、わかっていたけれど」ダダダダ

「キャハハハ…子猫じゃないんだから…」

ほむら「とにかく、安全な所…安全な所…」ダダダダダ

ほむら「ふぅ、この隙間に隠れれば大丈夫なはず…」

「そう驚かせるからいけないんだよ…小さい生き物はな、ほら、こうやって…」

「美味しいロッキーだぞー…ほら、ほら…」

ほむら「あ、あれは…チョコレート菓子!最後に食べたのはいつぐらいかしら…」

ほむら「いや、だめよ。あれを食べようとしたら、その瞬間グシャッなんだから…食べちゃだめ、食べちゃだめ…」

ほむら「でも…」


『ほむらさん、好きなお菓子ある?』

ほむら『お菓子はあまり食べないわ…でもしいて言えば、チョコレートかしら…プリッツェルにチョコレートをコーティングしたお菓子…』

『はい、これあげるよ』

ほむら『あれ、いつの間に…貴女手ぶらじゃなかった?』

『えへへ、実はね…私魔法でお菓子を生み出せる力を持つ魔法少女なんだ』



ほむら「…懐かしいわ」

ほむら「あの時は、魔獣との戦いが激しかったけれど楽しかった…」

ほむら「…」ジュルリ

「ほらほら、美味しいぞぉ~」

ほむら「…」チョコチョコ カプッ

「おっ、食い付いた」

ほむら「美味しい…」ポリポリ

「ウェヒヒ…」

ほむら「…」ポリポリポリ

「捕まえた!」ガシッ

ほむら「!」

ほむら「は、放して!潰さないで!」

ほむら「助けて!まどかぁー!」バタバタバタ

「誰が潰すって?」

ほむら「誰ってあなたは地獄の…あれ?」

「にひひひ」

ほむら「そんな…嘘でしょ」ヘナヘナ

「地獄の鬼だと思った?」

ほむら「」

さやか「残念、さやかちゃんでした!」

鬼じゃん

キャーサヤカチャーン

ほむら「な…な…」

杏子「久しぶりだな、ほむら」

マミ「貴女がずっと一人で戦っていたのを見ていたわ。手伝えることは出来なかったけれど…」


ほむら「へ…へぇ…」ヘナヘナ

「ほむらちゃん、お疲れ様」

ほむら「その声は…」

まどか「ウェヒヒヒ…」

ほむら「まどかぁぁぁぁ!」トテトテトテ ギュウウウ

まどか「よしよし…」ナデナデ

ほむら「ずっとこの時を待っていたよ…ずっと待っていたよ…」スリスリスリスリ

まどか「私もだよ、ほむらちゃん…」キュッ

ほむら「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」ボロボロボロボロ

まどか「大変だったね…ずっと会ってあげられなくて、ごめんね…うっ」ナデナデナデ

まどか「ぐすっ…ウェヒヒヒヒ…よしよし…」ナデナデナデ


マミ「羨ましいわ…あんな可愛い生き物に懐かれるなんて…」

さやか「後で私もなでなでしよ…」

杏子「私はお菓子沢山やろうっと」

ほむら「まどか…ヒック…どうして…ヒック…私はこの世界に来れたの?」

ほむら「私…ヒッ…もう魔獣になってしまっていて…手遅れだったはずなのに…」

まどか「…ほむらちゃんが自分の弓で自殺する直前に、魔法少女の方のほむらちゃんの魂をうまく分離させて…」

まどか「その体に入れ込んだの」

ほむら「その体…まさか、私の体が小さかったのって…」

まどか「うん、ほむらちゃんが氷漬けになる前に魂を吸い取ってしまった小さなほむらちゃん」

ほむら「ああ、あの子…」

           /\       /\
        //\\     .'::/\ヽ
         //  )::::ヽ-‐--':/   i::`、
       〃 '"´::::::::::::::::::::::::::::`丶i::::::;
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      .':::::::::八::/ |ト、::::| ∨\l::::::|::::::::::::::
    i::λ:::::| ΤΤ \|ΤΤ l::::::|:::::::::::::::i

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.   /   i | ハ   |\__」     |     `ヽ
   /   i  十7 ', |  \|\|   |         i
  "7|  l  ハ/  }/      |   |     ト、|
   .' ∨ トト、 |≡≡ "  ≡≡ |  从     |
  ;   | | N             |   /入  __  |
  i{∧   | リ    「 ̄)   | / | 八| ̄
  |  ヽ ハ `ー┬―┬―┬ヒ'/  /  `
     }/ |/\.| r‐+ ―┴i¬、

     ノ  ′ ` 入 `>、 /   ヽ
          く  |/ ∨     〉

ほむら「でも、それだったらあの小さな生き物は…」

まどか「…あの子なら、ほむらちゃんがグリーフシードに変化したのと同時に、他の吸収された魂と共に解放されて天国に行けたよ」

ほむら「でも、悪い事をしたわ…」

まどか「うん…まあ、そうだよね…」

ほむら「でも…犠牲はあったけれど…あなたに再会出来て良かった…」

まどか「ほむらちゃんが約束を守ったんだもん。私もちゃんと守らないと、神様失格だからね」

ほむら「まどかぁ!」ギュッ

まどか「ほむらちゃん!」ギュウウウ

ほむら「ふげっ」

まどか「あっ…強く抱きすぎちゃった…」

ほむら「ふぇ…」クラクラクラ

杏子「二人でいちゃいちゃしているところに水を差すようで悪いけどさ」

マミ「私たちが円環の理に導かれてからの後の話、聞きたいのよね」

さやか「それよりもなでなでさせてよ!ほむら」


まどか「…だめだよ、これからほむらちゃんは私と寝るんだから」

ほむら「…//」

さやか「いいなぁ、まどかばっかり」

マミ「じゃあ起きたら、ね」

杏子「楽しみにしてるからな」


まどか「じゃあ、行こっか」

ほむら「えぇ…」テレテレ

まどか「やっとほむらちゃんの体、温められた…」ギュギュギュ

ほむら「何の話?」

まどか「うぅん、こっちの話」ギュギュギュ

まどか「私の体、暖かいかなぁ」

ほむら「ええ、とっても」

ほむら「明るい部屋で…まともな食べ物を食べて…お話出来て…そしてこんな暖かいベッドで眠れるなんて何年ぶりかしら…」

ほむら「それに、まどかもいる…他の子たちも…」

まどか「ウェヒヒ…」ナデナデ

ほむら「もう絶対に、貴方から離れないからね…」スリスリ

まどか「私もだよ、ほむらちゃん」ナデナデ

ほむら「えへへ…」ニッコリ

ほむら「おやすみなさい…まどか…」

まどか「おやすみなさい、ほむらちゃん」

ほむら「Zzz....zzz...」



まどか「みんな、みんないつまでも私と一緒だよ…」




終わり

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