遊戯「彼女がデュエリストの暁美ほむらだ」まどか「よろしくね!」 (312)

※叛逆の物語、及び遊戯王シリーズのネタバレがあります。
 アニメオリジナルカードや原作効果のカード、俺ルール、チート等も多く出てきます。あと設定上のミス等も出るかもしれませんが温かい目で見てください


ほむら「見滝原中に転校してきた暁美ほむらです。よろしくお願いします!」

さやか「これでこの街のデュエリストは8人かぁ…」

遊星「ああ、これでナイトメアの浄化も随分と楽になるな」

マミ「暁美さんのデュエルは凄いのよ?昨日のナイトメア浄化も彼女がこっそり協力してくれたんだから」

まどか「ええー!そうなの!?」

ほむら「そんな…大した事では…」

ユベル『百聞は一見にしかずだ』

十代「とりあえず、ほむらのデュエルの腕を見せてもらおうか」

杏子「そうだな。そっちの方が手っ取り速い」

まどか「それなら私がやるよ。遊戯さん達じゃ強すぎるから」

遊戯「じゃあまどか、よろしく頼むぜ」

ほむら「よろしくお願いします。鹿目さん」

まどか「私の事はまどかでいいよ。ほむらちゃん」

ほむら&まどか「「デュエル!」」LP8000 vs LP8000


ほむら「先行は私です。私のターン。ドロー!」

ほむら「私は手札のレベル・スティーラーを捨て、THE トリッキーを特殊召喚」

ほむら「更に私はもう一枚の手札のレベル・スティーラーを捨て、THE トリッキーをもう1体特殊召喚」


THE トリッキー攻撃力2000 THE トリッキー攻撃力2000


ほむら「墓地に行ったレベル・スティーラー2体の効果を発動。THE トリッキー2体をレベル5からレベル4にする事でレベル・スティーラー2体を墓地から蘇生」


レベル・スティーラー攻撃力600 レベル・スティーラー攻撃力600


ほむら「フィールド魔法、光の結界を発動」

ほむら「そして私はレベル・スティーラー2体をリリース。アルカナフォースXXⅠ ザ・ワールドを召喚!」


アルカナフォースXXⅠ ザ・ワールド攻撃力3100


ほむら「フィールド魔法、光の結界の効果を発動。ザ・ワールドを正位置にします」

ほむら「墓地のレベル・スティーラー2体の効果を発動、ザ・ワールドのレベルを8から6に下げ二体を蘇生」

ほむら「ザ・ワールドの正位置の効果、エンドフェイズ時に自分フィールド上のモンスター2体を墓地に送って次の相手のターンをスキップします!」

ほむら「そして私はターンエンド!次のまどかのターンはスキップされます!」

まどか「ええー!そんなのってないよー!」

ほむら「そして時は動き出す。私のターン、ドロー!墓地のレベル・スティーラー2体の効果を発動、ザ・ワールドのレベルを6から4に下げ二体を蘇生」

ほむら「バトル!トリッキー2体、レベル・スティーラー2体、ザ・ワールドの合計5体でダイレクトアタック!」

まどか「酷いよー!こんなのってないよー」LP8000 → LP0


遊戯「時を止めて相手のターンを待たずしてライフポイントを0にするとは…」

十代「1ターンキルならぬ、0ターンキルか…」

遊星「流石だな。中々の実力だ」

マミ「言ったでしょ?暁美さんのデュエルは凄いって」

杏子「確かに凄い腕だな。こいつがいたらナイトメアの浄化も随分楽になるな」

まどか「だからって酷いよ!私何もせずに負けちゃったんだよ!?」

さやか「まあまどか、今回は相手が悪かったよ」

ほむら「まどか…その、ごめんなさい…」

十代「勝ったのは君だ。謝る事はない」

ほむら「で、でも…」

遊戯「そうだぜほむら。ベェーラーを握れなかったがまどかが悪いぜ」

遊星「その通りだ、エフェクト・ベェーラーは現環境必須カードだ。こういう時に一番頼れるのがあのカードだ」

まどか「はい…」

十代「そう落ち込むなまどか、負けても別に死ぬ訳じゃない。負けや失敗の経験は次のデュエルに生かせばいいんだ」

ユベル『十代も僕も今までそうしてきた訳だしね』

まどか「そ、そうですよね!」

マミ「ともかく皆、暁美さんの実力はわかったわね?」

さやか「確かにほむらのデュエルタクティクスは強力だね!」

杏子「ああ!心強い味方が出来たな!」

まどか「ほむらちゃん!改めてよろしくね!」

ほむら「はい!」

キュゥべえ「きゅう?」



十代「今日はやけにナイトメアの数が多いな」

マミ「そうね、各自で別行動を取ってデュエルして浄化するのが良さそうね」

ほむら「別行動なんて取って大丈夫なんですか…?」

遊星「いざという時は俺がDホイールで駆けつける。心配するな」

ほむら「は、はい!」

遊星「俺はB地区でナイトメアを浄化する。遊戯さんはA地区を、十代さんはC地区を、マミはD地区を頼む」

遊戯&十代「わかったぜ!」マミ「わかったわ!」

杏子「じゃああたしはさやかと一緒にE地区に行ってくるよ」

まどか「じゃあ私とほむらちゃんはF地区だね。頑張ろうね!」

ほむら「ええ!頑張りましょう!まどか!」

遊戯「これだけの数のデュエリストが揃っているんだ!俺達に叶う敵はいないぜ!」

マミ「じゃあ行きましょう!みんな!今夜も満足させてもらうわよ!」


一同『チーム・ピュエラ・マギ・ホーリー・サティスファクション!行くぜ!!』

一同『デュエッ!』\(`д´)ゝ

B地区

ナイトメア「マヤレキガー、オトコナンカー、セカイナンテイッソホロンデシマエー」

遊星「おい、デュエルしろよ」

ナイトメア「デュ…エル…?デュエルぅ…デュエルぅ…」

遊星「行くぞナイトメア!お前をデュエルで浄化する!」


ナイトメア&遊星「「デュエル!」」LP8000 vs LP8000


ナイトメア「私の先行、ドローよ!」

ナイトメア「私は手札からレスキューラビットを召喚よ。そしてレスキューラビットの効果を発動です!このカードを除外する事によりレベル4の通常モンスター2体をデッキから特殊召喚するわ!」

ナイトメア「私はヴェルズ・ヘリオロープ二体を特殊召喚。この2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚。現れなさい!ヴェルズ・ナイトメア!」


ヴェルズ・ナイトメア、守備力1950


ナイトメア「このカードは相手がモンスターを特殊召喚した時、オーバーレイユニットを1つ取り除く事で裏側守備表示にする事が出来るわ!」

遊星「シンクロ召喚を封じてきたか…」

ナイトメア「私はカードを2枚伏せてターンエンドよ!」

ナイトメアLP:8000
手札:3

フィールド
モンスター:ヴェルズ・ナイトメア/守1950
魔法・罠:伏せ2枚


遊星「俺のターン!ドロー!」

ナイトメア(私の伏せカードは侵略の汎発感染と聖なるバリアミラーフォース)

ナイトメア(奴がヴェルズ・ナイトメアに魔法や罠を使ってきても、このカードさえあれば不発に出来るわ…)

ナイトメア(万が一ヴェルズ・ナイトメアが対処されたとしても、聖なるバリアミラーフォースを使えば奴のモンスターは全滅よ…)

遊星「俺はマジックカード、ナイトショットを発動!このカードは相手の場のセットされた魔法罠カード一枚を破壊する!また、このカードに対して相手はカードを発動する事が出来ない!俺は右のカードを破壊!」

ナイトメア「な、なんですって!?侵略の汎発感染が破壊されるなんて!」

遊星「更に俺は手札から速攻魔法、月の書発動!ヴェルズ・ナイトメアを裏側守備表示にする!これによりヴェルズ・ナイトメアの効果の発動は出来ない!」

ナイトメア(くっ…!侵略の汎発感染が破壊された上にヴェルズ・ナイトメアの効果が無力化された…だけど私にはまだミラーフォースがあるわ…)

遊星「このモンスターは、相手フィールドにモンスターがいる時に一度だけ特殊召喚する事が出来る。現れろ!アンノウン・シンクロン」

遊星「更に俺は魔法カード、ワンフォーワンを発動、手札のダンディライオンを捨ててデッキからチューニング・サポーターを特殊召喚。墓地に送られたダンディライオンの効果で綿毛トークン2体を特殊召喚する」

遊星「レベル1アンノウン・シンクロンに、レベル1チューニング・サポーターをチューニング!」

遊星「集いし願いが新たな速度の地平へ誘う。光さす道となれ!シンクロ召喚!希望の力、シンクロチューナー、フォーミュラ・シンクロン!」

遊星「俺はシンクロ素材になったチューニング・サポーターとフォーミュラ・シンクロン自身の効果で2枚カードをドローする!」

遊星「そして俺は手札から魔法カード、調律を発動!このカードは、デッキからシンクロンと名の付いたカードを一枚手札に加え、その後デッキの一番上のカードを墓地に送る」

遊星「俺が手札に加えるカードはジャンク・シンクロン!そしてデッキの一番上のカード、ボルト・ヘッジホッグを墓地に送る!」

遊星「ジャンク・シンクロン召喚!このカードが召喚に成功した時、墓地にあるレベル2以下のモンスターの効果を無効にして守備表示で特殊召喚する!来い!チューニング・サポーター!」

遊星「墓地のボルト・ヘッジホッグの効果を発動!このカードは、自分フィールド上にチューナーモンスターがいる時、墓地から特殊召喚する事が出来る!」

遊星「だがこの効果で特殊召喚したボルト・ヘッジホッグが、フィールドから離れる場合ゲームから除外される。甦れ!ボルト・ヘッジホッグ!」

ナイトメア(長い…)

遊星「レベル1の綿毛トークン2体に、レベル1チューニング・サポーター、レベル2ボルト・ヘッジホッグ、レベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!」

遊星「集いし願いが、新たに輝く星となる。光さす道となれ!シンクロ召喚!飛翔せよ!スターダスト・ドラゴン!」

遊星 「シンクロ素材となったチューニング・サポーターの効果で俺は一枚カードをドローする!」

遊星「クリアマインド!レベル8シンクロモンスター・スターダストドラゴンに!レベル2シンクロチューナー・フォーミュラシンクロンをチューニング!」

遊星「集いし夢の結晶が新たな進化の扉を開く!光さす道となれ!アクセルシンクォロオオオオオオオオオオオオオオ!!」ヒュンッ

ナイトメア「あの…まだ終わらないんですか?」

遊星「生来せよ!シューティング・スター・ドラゴン!!」


シューティング・スター・ドラゴン、攻撃力3300


ナイトメア「あ、終わりましたか?」

遊星「シューティング・スター・ドラゴンのモンスター効果!」

遊星「シューティング・スターは1ターンに一度、デッキの上からカードを5枚確認し、その中のチューナーモンスターの数だけ相手モンスターに攻撃できる!」

遊星「一枚目!チューナーモンスター・ジャンクシンクロン!二枚目!チューナーモンスター・ニトロシンクロン!」

遊星「三枚目!チューナーモンスター・デブリドラゴン!四枚目!チューナーモンスター・エフェクトヴェーラー!」

遊星「そして最後のドロー!これが俺の未来!五枚目!チューナーモンスター・ハイパーシンクロン!!」

遊星「これによりシューティングスターは5回の攻撃が出来る!」

遊星「バトル!シューティング・スター・ドラゴンで伏せモンスターに攻撃だ!」

ナイトメア「はいはい、ミラーフォース発動。これで相手の攻撃表示モンスターは全滅よ…」

遊星「シューティングスターのモンスター効果、フィールド上のカードを破壊する効果が発動した時、その効果を無効にし破壊する事ができる!」

ナイトメア「知ってます…」

遊星「シューティング・スター・ドラゴンで更に四回攻撃!スターダストミラージュ!!」

ナイトメア「負けました…」LP8000 → LP0


ドカーン


遊星「よし!浄化完了だ!」

数分後

さやか「いやぁ、まさか仁美のナイトメアが出て来るなんてねぇ」

杏子「あんな男と付き合っているんだから色々と気苦労が絶えないだろうね」

遊星「雑魚だったろ、相手」

さやか「そりゃ、仁美のナイトメアだもん。すぐにデュエルで浄化出来たよ。あの程度の相手わざわざ杏子と組まなくたって余裕余裕ー」

十代「そうやって油断をしていると、いつか足元をすくわれるぜ?」

遊戯「そうだな。さやか達はまだ俺達程デュエル慣れしてないんだから、もっと色々と気を付けるべきだ」

杏子「あんたはそうやってすぐに調子に乗るんだから、そんなのじゃいつナイトメアにやられるかわかったもんじゃないよ!いつも組んでるあたしの身にもなって欲しいっての!」

さやか「なんですって杏子!?」

杏子「悔しかったら追いついてみなよー!」ダッ

さやか「あっ!待ちなさいよ、杏子ー!」ダッ

杏子「あはははー」

マミ「もう、美樹さんも佐倉さんも相変わらずなんだから…」

まどか「ウェヒヒwwwあの二人は本当に仲がいいですよね」

キュゥべえ「きゅう?」

十代「それにしても、腹減ったなぁ」

ユベル『君は本当に食い意地が張っているなぁ十代』

十代「だってよ、ナイトメアとデュエルした後だぜ?腹も減るに決まってるじゃねえか」

マミ「そう来ると思って、皆の為にケーキを用意しておいたわよ」

十代「おお!マミ、それは本当か!?」

杏子「そいつは有り難いぜ!」

マミ「あとこの前お店で結構珍しい美味しい紅茶も見つけたんだけどね、結構高かったんだけど散々迷った挙句買っちゃった」

遊星「美味い紅茶か…」

マミ「勿論皆の分もあるわよ」

まどか「ウェヒヒヒヒwwwじゃあ折角だから皆でマミさんの家にお呼ばれしようか。ほむらちゃん」

ほむら「は、はい!」

マミ「それにしても、ナイトメアの浄化をする生活がこんなに幸せな物になるなんて思ってもみなかったわ。やっぱり頼れる仲間がいるっていいわね」

遊星「ああ、その通りだ!俺達の絆パワーがあれば俺達は無敵だ!」


一同『チーム・ピュエラ・マギ・ホーリー・サティスファクションは最高だぜ!!』

一同『ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!』

一か月後


遊戯&まどか「「デュエル!」」LP8000 vs LP8000


遊戯「俺の先行!俺のターン、ドロー!」

遊戯「俺は手札から黒魔術のカーテンを発動!このカードはライフを半分にする事で、デッキからブラックマジシャンを特殊召喚する!」LP8000 → LP4000

遊戯「現れよ!我が最強のしもべ!ブラックマジシャン!」


ブラックマジシャン「はぁっ!」攻撃力2500


杏子「1ターン目から遊戯のエースモンスターであるブラックマジシャンを出してくるなんて…」

マミ「これは鹿目さんにとっては厳しいデュエルになりそうね」

遊戯「更に俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ」


遊戯LP:4000
手札:4

フィールド
モンスター:ブラックマジシャン/攻2500
魔法・罠:伏せ1枚

まどか「私のターン、ドロー!私は魔法カード、手札抹殺を発動!」

遊戯「相手が魔法罠カードを使った時、このカードは発動できる!リバースカードオープン!永続魔法、召喚時計!」

遊戯「このカードは自分のターンのスタンバイフェイズ毎に、このカードにターンカウンターを1個乗せ、
   自分のモンスター1体とこのカード自身を生贄にする事で、このカードに乗ったターンカウンターの数だけ、手札からモンスターを特殊召喚する!」

まどか「だけどそのカードの効果はすぐには使えませんよ!」

まどか「手札抹殺の効果でお互いの手札を全て捨てて、デッキから同じ数だけカードをドローします!」

まどか「私は手札のワタポンの効果を発動!ワタポンはカードの効果によって自分のデッキから手札に加わった場合、特殊召喚出来る!」

まどか「私はワタポンを生贄にブラックマジシャンガールを召喚!」


ブラックマジシャンガール「あはっ!」攻撃力2000


まどか「更に手札から装備カード、魔導師の力と魔術の呪文所をブラックマジシャンガールに装備!これによりブラックマジシャンガール攻撃力が2000ポイントから3700にアップ!」

さやか「出た!まどかのマジックコンボだ!」

まどか「バトル!ブラックマジシャンガールでブラックマジシャンに攻撃!ブラック・バーニング!」

ブラックマジシャン「ファラオぉおおおおおおおおおおおおおおおー!!!!!!!」ドカーン

遊戯「マハードぉおおおおおおおおお!!!」LP4000 → LP2800

まどか「師匠のブラックマジシャンが墓地に送られた事で、私のブラックマジシャンガールの攻撃力は更に300ポイントアップ!」

マミ「これで鹿目さんが一気に形勢を逆転したわね」

杏子「ああ、あいつのブラックマジシャンを倒すなんて大したもんだ」

遊戯「俺のブラックマジシャンを倒すとは、随分腕を上げたな!まどか!」

まどか「ウェヒヒwwwこれも遊戯さんの指導の賜物です!私はカードを一枚伏せてターンエンド!」

遊戯「ならば俺はお前の更に上を行くぜ!」


まどかLP:8000
手札:3

フィールド
モンスター:ブラックマジシャンガール/攻4000
魔法・罠:魔導師の力、魔術の呪文所、伏せ1枚

遊戯LP:2800
手札:4

フィールド
モンスター:なし
魔法・罠:召喚時計


遊戯「俺のターン!ドロー!」

遊戯「まどか、君はさっき召喚時計の効果はすぐには使えないと言ったな?」

まどか「だってそのカードは、何ターンも経過しないと真価を発揮しないカードの筈ですよ?」

遊戯「甘いぜまどか!手札から速攻魔法、時の飛躍 ターンジャンプを発動!」

まどか「ターンジャンプ…?」

遊戯「このカードは、発動した3ターン後の未来まで全てのフェイズをスキップする!」

まどか「えっ!?」

遊戯「これにより、召喚時計のカウンターは貯まる!そして俺は手札からクリボーを召喚!」

遊戯「召喚時計の効果でクリボーを生贄に、俺は手札から三体モンスターを特殊召喚する!」

遊戯「現れろ!オシリスの天空竜!オベリスクの巨神兵!ラーの翼神竜!」

オシリスの天空竜&オベリスクの巨神兵&ラーの翼神竜「「「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」」」


まどか「ええー!?さ、三幻神ー!?」

遊戯「三幻紳の力をオベリスクに集結!オベリスクの攻撃力は∞になる!」

まどか「む、無限ー!?」

遊戯「攻撃力は∞となったオベリスクの巨神兵でブラックマジシャンガールに攻撃!インフィニティ・ゴッド・インパクト!!」

まどか「と、トラップ発動!聖なるバリアミラーフォース!」

遊戯「無駄だ!神にトラップなど通用しない!」 ※三幻紳は原作効果です

まどか「ひえええー!」LP8000 → LP0


さやか「流石遊戯さん!容赦ないねぇー」

杏子「いつ見ても凄いよなぁ…やっぱりあたしらじゃ到底敵わないなぁ」

マミ「無理もないわ。遊戯さんはキングオブデュエリストなんだもの」

まどか「酷いよー!あんまりだよー!こんなのってないよー!」

遊戯「そんな事言ってたらナイトメアにやられてしまうぞ。まどか」

まどか「流石に物には限度がありますよー!三幻神なんて出されたら勝てる訳がないよー!」

相棒『やっぱり神三体はやりすぎだよ!これじゃまどかちゃんが可哀想だよ!』

遊戯「確かに相棒の言う事も一理あるな。練習試合といえど、神三体召喚は流石に俺も大人げなかったぜ」

十代「でも遊戯さんの強さはいつ見ても本当に凄いぜ!」

遊星「全くだ。彼の強さに俺達はいつも助けられているからな」

ほむら「…………」

まどか「どうしたの?ほむらちゃん?」

ほむら「え?なんでもないわ!」

まどか「そう?」

ほむら(何だろう…?この言いようのない違和感は…)

キュゥべえ「きゅっ?」

ある日の昼休み

まどか「ほむらちゃん。から揚げ食べる?」

ほむら「あ…はい…」

まどか「元気ないね。どうかしたの?ほむらちゃん?」

ほむら「なんか、変な感じがして…私たちの戦いってもっとこう、銃器とか刃物とか使った物騒な物だったような気がして…」

まどか「ほむらちゃん?何を言っているの?銃や刃物じゃナイトメアは倒せないよ?」

マミ「そうよ。ナイトメアはデュエルでしか浄化出来ないんだから」

ほむら「なんで、そうなっているんですか…?」

杏子「お前大丈夫か?宇宙は一枚のカードから出来ているんだぞ?」

マミ「だからデュエルでナイトメアを浄化するのだって、全然不思議じゃないわ」

ほむら「そう…ですよね…」

杏子「お前…本当に大丈夫か…?」

ほむら「ちょっと…疲れているのかもしれません…」

まどか「毎日ファントムの浄化やデュエルの練習で大変だもんね。疲れるのも無理ないよ」

キュゥべえ「きゅっ?」

放課後

杏子「どうした、ほむら?こんな所に呼び出して」

ほむら「佐倉さんにどうしても聞きたい事があって…」

杏子「他の奴らじゃなくてあたしにか?」

ほむら「はい…私の中のイメージで、一番違和感を感じたのが佐倉さんなんです…」

杏子「何だかよくわからないけど。いいよ、答えてやるよ」

ほむら「佐倉さん、貴方は今どこに住んでますか?」

杏子「どこって、さやかの家に居候してるよ。言わなかったっけ?」

ほむら「いつから美樹さんの家で居候していたんですか?」

杏子「ほら、一年くらい前にこっちの学校に転校してきただろ?」

ほむら「見滝原に転校する前はどこに住んでいたんですか?」

杏子「どこって、ネオ童実野シティだけど…」

ほむら「ネオ童実野シティのどこに住んでいましたか?」

杏子「あたしは旧サテライト地区から来たんだよ。サテライトは昔はスラム街だったけど、遊星達がシティとサテライトを併合してから随分と住みやすくなったんだよなぁ」

ほむら「シティとサテライトを併合…?」

杏子「ほら、ダークシグナーとの戦いがあっただろ?あの事件の後、遊星達の功績のお蔭でシティとサテライトが併合されたんだよ」

杏子「でもしばらくしたら、イリアステルって連中が未来からやってきて、シンクロ召喚がモーメントのマイナス回転を招いて未来で世界が破滅の未来を呼び込んで人類を滅ぼすとか言って、
   シティ全部をアース・クレイドルとか言うで押し潰そうとしたけど、それも遊星が止めたんだ」

杏子「その後確か、遊星が作った新しいモーメント『フォーチュン』でイリアステルの言っていた破滅の未来も回避された筈だぞ。皆も知ってる筈の事だろ?」

ほむら「待ってください!それは何年前の話ですか?」

杏子「いつだったっけ?よく思い出せないなぁ…」

ほむら「そもそもモーメントってなんですか?」

杏子「モーメントはライディングデュエルで発生する粒子をエネルギーを変換する物だろ。そんなの常識だろ」

ほむら「ライディングデュエルとはなんですか?」

杏子「Dホイールを使うデュエルの事だろ。シティではこれが流行しているお陰でモーメントに大量のエネルギーが…」

杏子「待てよ…ライディングデュエルが流行している…?おかしいじゃねえか…?」

ほむら「そうですね。デュエリストはナイトメアを浄化する事が出来る唯一の存在の筈」

ほむら「流行する程大勢いるなんてあり得ない。それなのにシティではデュエルが流行してるなんて明らかにおかしいです」

杏子「どういうことだ?」

ほむら「確かめましょう。今から一緒にネオ童実野シティに行きましょう」

杏子「そういえば、ネオ童実野シティに私がよく行っていたカード屋がある。ちょっと前に禁止から戻ってきたトリシュを奢れ。それが条件だ」

数時間後

杏子「何だよこれ…コイツは、幻覚か何かか!?」

杏子「バスは同じところをずっと回ってる。歩いて行こうとしてもネオ童実野シティには行けずに何故か見滝原町に戻ってしまう…一体どういう事だよ!?あたし等は見滝原町に閉じ込められたのか!?」

ほむら(何故だろう…私は以前にも似たような感じの状況に遭遇した事があるような気がする…)


 デュエルぅ… デュエルぅ… デュエルぅ…

杏子「おい…なんだよ、こいつ等…」

ほむら「気づかれたようね。ともかく、これ以上の行動を取るのは危険よ。ここはひとまず帰りましょう」

杏子「ああ…どうやらそうした方がいいようだな」

ほむら「恐らく、今まで私たちが普通にしていた時に彼らが何もしなかった所を見る限りだと、私達が今まで通りの生活に戻れば彼らが危害を加えてくる事はない筈よ」

ほむら「この事は他言無用でお願いするわ。私達をこのような状況に陥れている黒幕がどこにいるかわからないから」

杏子「ああ、わかった」

杏子「それにしても、お前なんだか急に雰囲気変わったな」

ほむら「そう?」ファサ

杏子「むしろ今の方がしっくり来るくらいだ」

マミハウス


マミ&十代「「デュエル!」」LP8000 vs LP8000


マミ「私はマドルチェ・チケットを発動!このカードはマドルチェが自らの効果でデッキか手札に戻った時、デッキからマドルチェと名の付いたモンスター一体を手札に加える!」

マミ「更に私は手札からマドルチェ・ミィルフィーヤを召喚!ミィルフィーヤの効果でマドルチェ・メッセンジェラートを特殊召喚!」

マミ「メッセンジェラートのモンスター効果、このカードが特殊召喚された時、獣族マドルチェがいればデッキからマドルチェと名の付いた魔法罠カードを一枚手札に加える!」

マミ「私はフィールド魔法、マドルチェ・シャトーを手札に加えて発動!」

マミ「このカードはマドルチェの攻撃力を500ポイントアップさせ、マドルチェの墓地に送られる時デッキに戻る効果の代わりに手札に戻す事が出来る様になる!」

十代「1ターン目から鉄壁の布陣を固めてきたな!ワクワクするぜ!」

マミ「マドルチェは倒しても何度でも蘇る不死のモンスターよ!」

マミ「だから十代さん、あなたが何度倒しても無駄よ!私はこれでターンエンド!」


マミLP:8000
手札:4

フィールド:マドルチェ・シャトー
モンスター:ミィルフィーヤ/攻1000、メッセンジェラート/攻2100
魔法・罠:マドルチェ・チケット

十代「俺のターン!ドロー!」

十代「俺はマジックカード、コンバートコンタクトを発動!このカードの効果で、手札のN・アクアドルフィンNとデッキのN・グランモールを墓地に送り二枚ドロー!」

十代「更に俺は手札からE・HEROプリズマーを召喚!」


E・HEROプリズマー、攻撃力1700


十代「プリズマーのモンスター効果を発動!融合デッキの融合モンスターを相手に見せる事で、融合素材となるモンスター1体を墓地に送り、プリズマーをそのモンスターと同名カードとして扱う!」

十代「俺はネオス・ワイズマンをマミに見せる事でユベルを墓地に送る!」 ※ネオス・ワイズマンは原作基準で融合モンスターです

十代「そして手札からミラクル・コンタクトを発動!手札のE・HEROネオスと墓地のN・グランモールをコンタクト融合!現れろ!E・HEROグラン・ネオス!」


E・HEROグラン・ネオス、攻撃力2500


十代「グラン・ネオスは、1ターンに1度、相手フィールド上のモンスター1体を選択して持ち主の手札に戻す事ができる!ネビュラスホール!」

マミ「私のメッセンジェラートが手札に!?」

十代「俺はグラン・ネオスでミィルフィーヤに攻撃!」

マミ「うっ…!」LP8000 → LP6500

マミ「でもミィルフィーヤは破壊されてもマドルチェ・シャトーの効果で手札に戻るわ!更に私はマドルチェ・チケットの効果でマドルチェ・マジョレーヌを手札に加えるわ!」

十代「更に俺はプリズマーでダイレクトアタック!」

マミ「くっ…!」LP6500 → LP4800

十代「そして俺は手札から速攻魔法、コンタクトアウトを発動!グラン・ネオスのコンタクト融合を解除しグランモールとネオスの二体を召喚して二体でダイレクトアタック!」


N・グランモール、攻撃力900 E・HEROネオス、攻撃力2500


マミ「うっ!でもこれで十代さんに攻撃出来るモンスターはもういないわ!」LP4800 → LP1400

十代「それはどうかな?まだ俺のバトルフェイズは終了してないぜ?」

マミ「え…?」

十代「俺は手札を一枚、ハネクリボーを捨て、速攻魔法!超融合を発動!ユベルとなったプリズマーとネオスを超融合!現れろ!ネオス・ワイズマン!」


ネオス・ワイズマン、攻撃力3000


十代「ネオス・ワイズマンでダイレクトアタック!アルティメット・ノヴァ!」

マミ「きゃああああああー!!」LP1400 → LP0

十代「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!」

ほむら(巴マミのあの鉄壁の布陣を1ターンで破るなんて恐ろしい強さね…これが遊城十代の持つユベルと超融合のカードの力だと言うの…)

マミ「相変わらず十代さんは強いわね。これも経験の差って奴かしら?」

十代「まあな。でもマミの方も中々だったぜ?流石チーム・ピュエラ・マギ・ホーリー・サティスファクションのリーダーだ!」

ほむら「そういえば、巴さんはいつからデュエリストになったんですか?」

マミ「何年か前だったわね。あの頃は毎日一人ナイトメアと戦っていて本当に大変だったわ…」

十代「あの頃のマミは一人でこの街を守るために戦っていたけど、そんな時に俺がやってきたんだよな」

マミ「ええ。十代さんが来てくれて本当に助かったわ。私にデュエルを教えてくれたのも十代さんなんだから。彼が強力するようになってからナイトメアとの戦いも随分と楽になったわ」

ユベル『十代は単にマミのケーキ目当てで強力してただけだけどね』

十代「よせよユベル。ほむらに知られたら先輩として恥ずかしいだろ」

ユベル『なんで彼女相手に見栄を張るんだ?』

マミ「うふふ…もう、ユベル。やきもちなんて焼かないの」

ユベル『僕は別にやきもちなんか…』

ほむら「十代さんもユベルさんも巴さんも、長年付き合って来ただけに本当に信頼し合っているんですね」

マミ「そうね。最初は私だけで、その後十代さんとユベルさんがやってきて、遊戯さんや遊星さん。鹿目さんや美樹さんや佐倉さんまで来てくれて。暁美さんも来てくれた」

マミ「これだけ心強い仲間に恵まれているなんて、ナイトメアとの戦いがここまで充実感溢れる物になるなんて思ってもいなかったわ。私は今の生活に満足してるわ」

ほむら「そう…」

18 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/29(金) 22:42:48.46 ID:eEie/s410
デッキ構築中...

―――――――――――――――――――――――

杏子「アイキャッチ。……って言えば良いのか?あーウゼぇ、超ウゼぇ」

杏子「あ?お前誰だって?うるせーな急に連れて来られてアイキャッチしろって言われたんだよ」

杏子「あー……劇場版魔法少女まどか☆マギカ、皆見ろよー」スタスタ...

杏子(……え?何で私じゃないの?というかあの子誰……?)

―――――――――――――――――――――――

数分後

十代「Zzz…Zzz…」


ほむら(さっき隙を見て二人の紅茶に仕込んでおいた睡眠薬が効いてきたようね…)

ほむら(巴マミの方も少し前に自室に眠りに行った。やるなら今ね…)

ほむら(彼に宿っているユベルは強靭な力を秘めているデュエルモンスターズの精霊。かつて破滅の光に犯されてこの宇宙を消滅させようとしていた存在…)

ほむら(そしてその際に使われようとしていたカード。超融合…)

ほむら(覇王十代の象徴であり、使い方次第で宇宙の崩壊も招く事が出来る危険なカード…)

ほむら(この二つの要因があれば、この歪んだ世界を作り上げる事は簡単に出来る筈…)

ほむら(もしこの超融合のカードが、私達をこの世界に閉じ込めている要因だとすれば、これを破壊すれば恐らく…)


ガラッ

マミ「人のデッキを覗き見るなんて、あまりいい趣味とは言えないわね」

ほむら(巴マミ…どうして…?)

マミ「あなたが私と十代さんの紅茶に何かを入れていた所を見たわ。暁美さんに限ってまさかと思ったけど、一体どういうつもりなの?」

ほむら(そういえば、私はずっと前から彼女が苦手だった事を思いだしたわ…)

ほむら(一人で背伸びして、本当は人一倍脆くて…)

マミ「そのカードを一体どうする気?まさか盗むつもりでこんな事を?」

ほむら「このカードは一度は世界を滅ぼしかけたカードよ!?思い出して!」

マミ「暁美さん?何を言っているの?デュエルモンスターズのカードはナイトメアを退治する為の物よ?世界を滅ぼせる訳ないじゃない」

ほむら「貴方はダークシグナーやイリアステルの事も忘れたの!?ユベルを犯した破滅の光の事だって…」

マミ「ダーク…シグナー…?イリアステル…?ごめんなさい、貴方が何を言っているかわからないわ…」

ほむら「とにかくこのカードは駄目よ!恐らくこのカードがこの歪んだ世界を作り上げている原因よ!」

マミ「どうやら…言ってもわからないみたいね。なら、無理やりにでもわからせるしかないわね」

ほむら「やはり、そうなるのね…」

マミ「ここでは狭いわ。場所を変えましょう」

広場

ほむら「ここなら誰の邪魔も入らない。気兼ねなく戦えるわ」

マミ「そうね。貴方と本気で戦うのは、不本意だけど仕方ないわね…行くわよ!」


ほむら&マミ「「デュエル!!」」LP8000 vs LP8000


ほむら「私の先行。カードドロー」

ほむら「テラ・フォーミングを発動このカードの効果により私は光の結界をサーチ。そして発動」

ほむら「永続魔法、神の居城→ヴァルハラを発動。このカードは一ターンに一度、手札から天使族モンスターを特殊召喚する事が出来る」

ほむら「私はヴァルハラの効果により手札からアルカナフォースXXⅠザ・ワールドを特殊召喚。光の結界の効果により私は正位置の効果を適応」

ほむら「手札からワン・フォーワンを発動。手札のレベル・スティーラーを墓地に送り、デッキからレベル・スティーラーを特殊召喚」

ほむら「墓地のレベル・スティーラーの効果を発動。ザ・ワールドのレベルを8から7にして蘇生」

ほむら「二体のレベル・スティーラーを墓地に送り、ザ・ワールドの効果を発動してあなたの時をとめ…」

マミ「私はエフェクト・ヴェーラーの効果を発動!このカードを手札から墓地に送る事で、相手のモンスターの効果を無効にするわ!」

ほむら「なんですって!?」

マミ「遊星さんも言ってたでしょ。エフェクト・ベェーラーは必須カードだって!」

マミ「時の魔法に過信しすぎよ。自分が常に優位だって思っているのは貴方の悪い癖よ!」

ほむら「くっ…!」

ほむら(ザ・ワールドの効果が使えなくなった以上、ここは守りを固めるしかない…!)

ほむら「私はザ・ワールドのレベルを7から5に下げる事によって墓地のレベル・スティーラー2体を守備表示で蘇生。更にカードを一枚伏せてターンエンド」


ほむらLP:8000
手札:0

フィールド:光の結界
モンスター:ザ・ワールド/攻3100、レベル・スティーラー/守0、レベル・スティーラー守0
魔法・罠:伏せ1

マミ「私のターン!ドロー」

マミ「私は手札からマドルチェ・ミィルフィーヤを召喚!ミィルフィーヤの効果でマドルチェ・メッセンジェラートを特殊召喚!」

マミ「メッセンジェラートのモンスター効果はこのカードが特殊召喚された時、獣族マドルチェがいればデッキからマドルチェと名の付いた魔法罠カードを一枚手札に加える!」

マミ「私はフィールド魔法、マドルチェ・シャトーを手札に加えて発動!」

マミ「そして手札から二重召喚を発動!このカードの効果により通常召喚する回数を一回増やすわ!来て!マドルチェ・マジョレーヌ!」

マミ「マジョレーヌのモンスター効果で、デッキからマドルチェという名の付いたモンスターを一枚サーチする!私が選ぶのはマドルチェ・マジョレーヌ!」

マミ「マドルチェ・メッセンジェラートとマドルチェ・マジョレーヌをオーバーレイ!クイーンマドルチェ・ティアラミスをエクシーズ召喚!」

マミ「更に私はもう一枚のマドルチェ・シャトーを再び発動!これにより墓地にマドルチェと名の付いたカードが送られた為、ティアラミスの効果を発動する事が出来る!」

マミ「ティアラミスのモンスター効果発動!このカードは、1ターンに一度、オーバーレイユニット一つを取り除いて墓地のマドルチェを2枚まで選択して発動できる!
   選択したマドルチェをデッキに戻し、その枚数分だけ相手のフィールド上のカードを選んで持ち主のデッキに戻す事が出来る!

マミ「ティロ・フィナーレ!」ドーン ドーン

ほむら「私のザ・ワールドと伏せていたミラーフォースが…!」

マミ「バトル!私はミィルフィーヤとティアラミスでスティーラー2体に攻撃!」ドーン ドーン

ほむら「くっ!私の場のモンスターが…!」

マミ「貴方の手札は0。フィールドのカードも0。この状況、貴方は一体どうやって覆すかしら?」

ほむら「サレンダーよ」

マミ「え?」

ほむら「この状況でどうやって勝てって言うの?この圧倒的アド差でどうすれば勝てるって言うの?」

マミ「ちょっと待ってよ!こんな所で諦めるなんて、暁美さん!貴方それでもデュエリストなの!?」

ほむら「リアリストよ」

マミ「だからって!」

ほむら「貴方のお遊びに付き合っている暇はないわ」ダッ!

マミ「え?ちょっと暁美さん!どこに行くの!?」


マミ「行ってしまったわ…」

マミ「一体…暁美さんは何を思ってあんな事を…」

遊星「それは俺達が説明しよう」

マミ「遊星さん…遊戯さん…」

遊戯「マミ、君はデュエリストではない。本当は魔法少女だったんだ」

マミ「魔法…少女…?」

路地裏

ほむら「追ってこない…何とか巴マミを振り切ったようね」

ほむら(巴マミ…やっぱり私は彼女が苦手だわ…)


さやか「どうやらこの世界の違和感に気付き始めたようだね」

ほむら「美樹さやか…」

さやか「でもその様子だと、どうやらまだ真相にはたどり着いていないみたいね」

ほむら「貴方は円環の理に導かれた筈…それなのに何故、この世界にいるの…?」

さやか「円環の理の事、ちゃんと覚えているの?」

ほむら「いえ、その言葉が出て来ても言葉の真の意味はわからないわ…でも貴方のその口ぶり、もしかして何か知っているの?」

さやか「それを知りたいのなら、やる事はわかってるわよね?」

ほむら「やはり…デュエルなのね…」

さやか「行くわよ!」


ほむら&さやか「「デュエル!!」」LP8000 vs LP8000

ほむら「私の先行、ドロー。私は手札抹殺を発動。お互いの手札を全て捨て、それぞれ自分のデッキから捨てた枚数分のカードをドローする」

ほむら「フィールド魔法、光の結界を発動。このカードはアルカナフォースの正位置と逆位置の効果を選ぶことが出来る」

ほむら「更に使者蘇生を発動、墓地のアルカナフォースXXⅠザ・ワールドを蘇生。光の結界の効果により私は正位置の効果を適応」

ほむら「ザ・ワールドのレベルを8から6に下げ、墓地からレベル・スティーラー2体を特殊召喚。そしてレベル・スティーラー2体を墓地に送り、ザ・ワールドの効果をは…」

さやか「ベェーラーで無効にするよ!」

ほむら「な…!あ、貴方までそれを…」

さやか「遊星さんにも言われたでしょ?これは現環境必須カードだって!」

さやか「昔っからあんたは馬鹿の一つ覚えみたいにその戦法ばかりだったよね。一つの力に頼りすぎるのはあんたの欠点だよ」

ほむら(昔から…?)

さやか「どうする、転校生?これでターンエンド?」

ほむら「くっ!私はザ・ワールドのレベルを6から4に下げて墓地のレベル・スティーラーを2体を守備表示で蘇生!カードを3枚伏せてターンエンドよ!」


ほむらLP:8000
手札:0

フィールド:光の結界
モンスター:ザ・ワールド/攻3100、レベル・スティーラー/守0、レベル・スティーラー守0
魔法・罠:伏せ3

さやか「あたしのターン!ドロー!」

さやか「手札から魔法カード、大嵐を発動!」バーン バーン バーン

ほむら「私の伏せた強制脱出装置と神の警告とミラーフォースが…!」

さやか「これであんたの伏せカードは0だね」

ほむら(だけどスティーラー二体とTheワールドがいる…まだ耐えられる…)

さやか「あんたが発動してくれた手札抹殺のお蔭で、このカードが使えるようになったわ」

ほむら「え?」

さやか「奇跡も魔法もあるんだよ!マジックカード、ミラクル・フュージョン発動!」

さやか「あたしは墓地のE・HEROフォレストマンとE・HEROオーシャンを融合!現れろ!E・HEROジ・アース!」


E・HEROジ・アース、攻撃力2500


さやか「そしてあたしは装備魔法アサルト・アーマーを装備!このカードは自分の場に戦士族モンスターが一体の時にのみ装備する事が出来て、装備を解除する事で装備モンスターを二回攻撃出来る様にする!」

ほむら(でも私の場にはモンスターがまだ三体いる…それに美樹さやかのモンスターの攻撃力では私のザ・ワールドには届かない…)

ちょっと誤字が多すぎやしませんかね

>>68
すみません


さやか「更にもう一枚!ミラクル・フュージョンを発動!」

さやか「墓地のE・HEROアイスエッジとE・HEROエアーマンを融合!現れろ!E・HEROアブソルートZERO!」

さやか「ジ・アースのモンスター効果発動!このカードは自分フィールドのE・HEROを生贄にする事で、そのE・HEROの攻撃力分攻撃力がアップする!」


E・HEROジ・アース、攻撃力2500→攻撃力5000


さやか「そして墓地に送られたアブソルートZEROの効果を発動!このカードはフィールドから離れた時、相手の場のモンスターを全て破壊する!」

ほむら「なんですって!?」

ドーン ドーン ドーン

さやか「これであんたのフィールドはガラ飽きね」

さやか「あたしはE・HEROジ・アースでダイレクトアタック!アース・インパクト!」

ほむら「くっ…!」LP8000 → LP3000

さやか「更にあたしはE・HEROジ・アースで追加攻撃!アース・コンバスション!」

ほむら「うわあああぁー!!」LP3000 → LP0

ほむら「バカな…私の知っている美樹さやかは、こんなに強い子じゃない筈…」

さやか「随分な言い草だねぇ…でもその言い分だとあたしの事、ちょっとは思い出した見たいね」

ほむら「ええ…思い出したわ…貴方の事も、私達の事も…」

ほむら「私達は魔法少女であって、デュエリストではなかった筈よ」

さやか「そうだね。あんたの言う通りだよ」

ほむら「私はこの空間の性質を知っている…これは恐らく魔女の結界…」

ほむら「閉鎖された空間に人を閉じ込め、魔法少女の人間が迷い込んだら中からは決して出る事が出来ない。結界を作り上げている魔女を倒さない限りは…」

ほむら「でも魔法少女であった筈の私達でもこの結界の外に出る事が出来ない。しかもこの結界は、私達の住んでいた見滝原町とまったく同じ構造をしている」

ほむら「更に言うとこの空間は魔女も魔獣もいない代わりにナイトメアという明確な敵はいる。しかもそのナイトメアは何故かデュエルでしか倒す事が出来ない。あまりにもこの空間は歪だわ」

ほむら「その上私達魔法少女は本来の使命を忘れ、自らの事をデュエリストだと思い込んでいた」

ほむら「これは一体どういう事なの?この空間はどうなっているの?そもそもこの結界を作り上げている魔女は一体どこにいるの?」

さやか「質問が多いわね」

ほむら「いいから今すぐ知ってる事を全て答えなさい」

さやか「あたしとのデュエルに負けたって言うのに随分な態度ね」

ほむら「元から私はデュエリストじゃないわ。だからデュエルに負けたからって相手の要求を受け入れる必要はないわ」

十代「それは、君自身が見つける事だ」

ほむら「遊城…十代…」

さやか「十代さん!さっきのデュエル見てくれましたか!? あなたの指導のお蔭であたしのHEROデッキもかなり強くなりましたよ!」

十代「ああ、そのようだな!俺も教えた甲斐があったと言うものだな!」

ほむら「遊城十代、答えなさい。この歪んだ世界を作り上げたのは貴方達なの?貴方の持つユベルの力や超融合のカードを使えば、この程度の事は造作もない筈よ?」

ユベル『この歪んだ世界を作ったのは僕でも十代でもない。第一そんな事をして僕達に何の得がある?」

ほむら「その言葉を信じろって言うの?」

十代「そもそもお前、何の証拠もないのに勝手に俺達を犯人だと決めつけてたのか?ってか、それにしても睡眠薬を仕込むなんてやりすぎだろ」

ほむら「貴方達が私に嘘をついている可能性だってあるわ。私は目的の為には手段を選ばない主義なの」

十代「お前には俺達がそんな事をするような奴に見えるのか?」

ほむら「…………」

ほむら「さっき思い出したわ…武藤遊戯も遊城十代も不動遊星も三人とも伝説のデュエリストよ」

ほむら「武藤遊戯は名もなきファラオの魂を宿し、史上最強と唄われたキングオブデュエリスト」

ほむら「遊城十代は強力なカードの精霊であるユベルと魂を融合し、破滅の光やダークネスの危機から人類を救った」

ほむら「不動遊星は数千年に渡るダークシグナーとの戦いを終わらせてシティとサテライトを併合し、イリアステルの計画を阻止し、
    その後彼は新モーメント『フォーチュン』の開発者になって、イリアステルの危惧していた破滅の未来の襲来も未然に防いだ英雄」

ほむら「だけど全員、歴史の教科書に乗るような人間の筈…しかも三人が活躍した時代はバラバラで、三人が一緒にいる事自体がまず有り得ない…」

ほむら「まして、この時代でこうして私達と一緒にいるなんてある筈がない…」

十代「そこまで思い出したって事は、この世界の事も少しはわかってきたようだな」

ほむら「いいえ、まだわからない事が沢山あるわ。少なくとも、この世界には有り得ないものが六つある。一つはこの結界を作った魔女」

ほむら「内三つは私達とは違う時代に活躍した筈のデュエリストの武藤遊戯、遊城十代、不動遊星。そしてデュエルモンスターズの精霊であるユベル」

ほむら「あとの一つは、円環の理に導かれた筈の美樹さやか…あなたは一体何者なの…?」

さやか「わたしは、あなたの知っているさやかだよ。転校生」

ほむら「…………」

ユベル『君がそこまで気づいているのなら、じきに真相にも辿り着けるだろう』

ほむら「答えなさい貴方達はどうしてこの世界に来たの?」

十代「確かに俺達は君の住む時代の人間ではない。だけどこの時代のこの世界に来た。その意味をよく考えてくれ」

ほむら「誤魔化さないで!貴方達の目的は一体何なの?何故私達はデュエルをさせられていたの?」

さやか「それはね、あんたが考えてあんた自身が気づかないと意味がない事だよ」

ほむら「どういう事?答えなさい、美樹さやか」

さやか「……考えようによっては、こんな世界も結構いいんじゃないかな?」

ほむら「あなたは魔女の肩を持とうとするの!?」

さやか「あたしたちが行き着く果ての姿だもの。同情だってしたくなるわよ」

さやか「これって悪いことなの?誰にも邪魔されずに、皆と一緒に戦うことって」

さやか「あんたがいてあたしがいて、杏子がいてマミさんもまどかもいる。誰も不幸にならないし、皆が仲良くやっていける」

さやか「マミさんだって今の生活に満足してるって言っている」

やさか「遊戯さんや十代さんや遊星さんみたいな心強い仲間だっている」

さやか「ナイトメアだって、皆で協力すればデュエルで簡単に浄化できる」

さやか「だから昔みたいに、散々傷ついて沢山辛い思いをしてまで戦う必要はない」

さやか「こんな世界を最も望んだ人物は誰なのか、よく考えてみて」

ほむら「…………」

公園

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「まどか…?」

まどか「探したんだよ!マミさんが、ほむらちゃんの様子が変だって言うから、心配になって…」

まどか「大丈夫…?ほむらちゃん?」

ほむら「ええ…大丈夫よ、まどか…」

まどか「良かった…」

ほむら「……」

ほむら「私ね、とても怖い夢を見たの…」

まどか「夢?」

ほむら「あなたがもう二度会えないほど遠い所に行っちゃって、なのに世界中の皆がそれも忘れちゃって、私だけがまどかのことを覚えたまま取り残されて…」

ほむら「寂しいのに、悲しいのに…その気持ちを誰にもわかってもらえない…その内にまどかとの思い出は私が勝手に作り出した絵空事じゃないかって、自分自身さえ信じられなくなって…」

まどか「うん、それはとっても嫌な夢だね…でも大丈夫だよ」

まどか「私だけが誰にも会えなくなるほど遠くに一人で行っちゃうなんて、そんな事ありっこないよ」ギュッ

ほむら「どうして…?何故そう言い切れるの…?」

まどか「だってほむらちゃんでさえ泣いちゃうような辛い事、私が我慢できるわけないじゃない」ナデナデ

ほむら「あなたにとっても、それは我慢できないほど辛い事?」

まどか「そうだよ。ほむらちゃん、さやかちゃん、マミさんに杏子ちゃん、パパやママやタツヤ、それに仁美ちゃんやクラスのみんな、遊戯さん、十代さん、遊星さん」サワサワ

まどか「誰とだってお別れなんてしたくない、もし他にどうしようもない時だったとしても、そんな勇気私にはないよ」アミアミ

ほむら「そう…そうだったのね…」

ほむら「それがあなたの本当の気持ちなら…私、なんてバカな間違いを…」

ほむら「やっぱり、認めちゃいけなかったんだ…あの時私はどんな手を使ってでも、あなたを止めなきゃいけなかった…」

まどか「え…?」

ほむら「あなたにはね、どれほど辛い事だとわかっていても、それを選択出来てしまう勇気があるの…」

ほむら「あなたが、あなたにしかできない事があると知った時、あなたは自分でも気付いていない程、優しすぎて、強すぎる…私ね、知ってるんだよ…?」

まどか「ほむらちゃん…?」

ほむら「そっか…やっぱりまどかも何も覚えてないんだね…」

ほむら「もしかしたら、あなたは幻かもしれないって、誰が用意した偽物かもしれないって思ってた…」

ほむら「でなければ、こうしてまた会えるなんてどう考えでもおかしいもの…」

ほむら「でもわかる。あなたは本当のまどかだわ…」

ほむら「こんな風に一緒に話ができて、もう一度また優しくしてくれて、本当に嬉しい…」

ほむら「ほむらありがとう、それたけで十分に私は幸せだった…」

ほむら「もう行くわ。私、まだやり残したことがあるから…」スタスタ


まどか「ほむらちゃん? どうしちゃったんだろ…?」

まどか「ほむらちゃん…」

キュゥべえ「きゅう? 」

数分後

ほむら「どういう事なの…!?」

ほむら「ソウルジェムが肉体を動かせるのは精々100メートル圏内までの筈…なのに私はこうして生きている…」

ほむら「魔法少女ですらなくなったっていうの…!?」

ほむら「そう…そういう事だったのね…」

ほむら「私が…魔女だったのね…」

キュゥべえ「やっと気づいたのかい?」

ほむら「インキュベーター…やっぱり何もかも、あなたの仕業だったのね…」

キュゥべえ「真実なんて知りたくもない筈なのに、つくづく人間の好奇心というものは理不尽だね。まあ君ならいずれはきっと、答えにたどり着くだろうとは思っていたよ。暁美ほむら」

キュゥべえ「君の命と魂は今どこにあるのか知りたいだろ?僕が教えてあげるよ?君のソウルジェムは僕達の作り出した干渉遮断フィールドで包まれている」

キュゥべえ「限界まで濁りきっていたソウルジェムを、外からの影響力が一切及ばない環境に閉じ込めたとき何が起こるのか、
      魔法少女を浄化し消滅させる力、君達が円環の理と呼んでいる現象から隔離された時、ソウルジェムはどうなるのか?僕達は実験していたのさ。
      興味深い結果あ見えたよ。閉鎖空間の形成と、外部の犠牲者の誘導し捕獲した。これこそいつか君が説明してくれた魔女の能力その物だよね」

ほむら「そんな…!?」

キュゥべえ「遮断フィールド内のソウルジェムがまだ砕けていない以上、君は完全な形で魔女になった訳ではない。
      君は自らの内側に結界を作り出した。まさか町一つを丸ごと模倣して再現できるとは驚きだ。ここはね、君のソウルジェムの中にある世界なんだよ」

ほむら「その理屈は変よ。外部と遮断されているなら、この結界に誰かが迷い込む事だってなかった筈でしょ?」

キュゥべえ「そこは僕たちが調整しているのさ。このフィールドは外からの干渉は弾くけれど、内側からの誘導で、犠牲者を連れ込む事はできる。
      魔女としての君が、無意識の内に求めた標的だけがこの世界に入り込めるんだ」

ほむら「他の皆はともかく、私は不動遊星や遊城十代や武藤遊戯の存在まで無意識中に求めていたと言うの?」

キュゥべえ「彼らは完全なイレギュラー因子だ。君との面識すらない上に、既に過去の存在であった筈の彼らが何故君の結界内に現れたのかは僕にもわからない。
      だけど彼らのお蔭で、魔法少女のシステムにデュエルモンスターズの要素を加えると、相乗効果で物凄い量の感情エネルギーが発生する事が判明した。だから僕達は傍観を続ける事にした」

キュゥべえ「どうやら魔法少女に下手に魔法少女の力を行使させるよりも、魔法少女にデュエルのみをやらせた方が感情エネルギー回収の効率は増大するみたいだ。
      だから魔法少女達は自身の持つ本来の力が使せず、代わりにデュエルのみをさせるように僕たちがこの世界内の法則を調整したんだ」

ほむら「それで私たちは、この閉鎖された世界で延々とデュエルばかりをしていたのね…」

キュゥべえ「君たちも知っての通り、この宇宙は始めは一枚のカードだった。その為デュエルモンスターズのカードには不思議な力がある事には僕達も前々から気づいていた
      だけど今回の実験により、デュエルモンスターズは扱い方次第でエントロピーを増大させるという事が明確に判明した。
      そして彼らデュエリストの三人はこの世界にとっても極めてイレギュラーな存在だったが、特にこの世界に害を加える事もなかった」

キュゥべえ「それどころか、彼らの持つクリアマインドやシグナーの力、超融合のカードやユベルの力、千年アイテムや神のカードと言った非常に不可思議で強力な因子を観測出来た。予想外の幸運だったよ。
      今は不可思議としか言いようのない力だが、観察を続けて研究を重ねれば、将来的には僕らインキュベーターにも制御できるようになるだろう。
      彼らのデュエリストの乱入は僕らとしては害はなかったし、いいデータも沢山取れた。その上莫大な感情エネルギーも回収出来たから、僕らとしても喜ばしい事ばかりだった」

キュゥべえ「話が逸れたね。
      とにかく、この限定した条件で円環の理なる存在が暁美ほむらに接触しようとすれば、その時は君の結界に招き入れられた犠牲者という形でこの世界に具現化する。
      そうなれば、僕達は今まで謎だった魔法少女消滅の原因をようやく特定し、観測することができる。実際、君が作った結界には既に存在しない筈の人物が奇妙な形で参加している。

キュゥべえ「とりわけ興味深いのは、過去の記憶にも未来の可能性にも存在しない一人の少女だ。この宇宙とに存在しない筈の存在なのに、彼女は君の世界に紛れ込んできた。
      手間を省いてくれたのは君自身なんだよ、暁美ほむら。君は以前から、円環の理のことを鹿目まどかという名前で呼んでいたからね」

ほむら「じゃあ…あの子はやっぱり… 」

キュゥべえ「唯一厄介だったのは、鹿目まどかは未知の力を一切発揮しなかったことだ。結界の主である君の記憶操作は、まどかに対しても作用してしまったみたいだね。
      彼女は君を救済するという目的だけでなく自分自身の力と正体さえ見失っていたようだ。これでは手の出しようがない」

キュゥべえ「鹿目まどかは神である事を忘れ、暁美ほむらは魔女である事を忘れ、おかげで僕らはデュエルだらけの日々に付き合わされることになった。
      デュエルでの感情エネルギーを回収しつつも、円環の理の謎が解ける事を気長に待つつもりでいたけれど、君が真相に辿り着いた事でようやく均衡も崩れるだろう」

キュゥべえ「さあ暁美ほむら、まどかに助けを求めるといい。それで彼女は思い出す。自分が何者でこの宇宙にとってどんな存在なのかを、何の為にここに来たのかを」

ほむら「インキュベーター、あなたたちの狙いは何?」

キュゥべえ「勿論、謎の現象であった円環の理をこの目で見届ける事だよ」

ほむら「何の為に?まどかの存在をただ確認する為にこんな大げさな段取りまで用意する訳がない…まどかを支配するつもりね!?」

キュゥべえ「最終的な目的については否定しないよ。まあ道のりは困難だろう。この現象は僕達にとって全くの謎だったし、当初は存在すら確認できない物だったからね」

ほむら「それで諦める貴方達じゃないわ!」

キュゥべえ「観測さえできれば干渉できる。干渉できるなら、制御もできる。いずれ僕達の研究は円環の理を完全に克服するだろう。
      そうなれば魔法少女は魔女となり、更なるエネルギーの回収が期待できるようになる。希望と絶望の相転移、その感情から変換されるエネルギーの総量は予想以上のものだったよ。
      やっぱり魔法少女は無限の可能性を秘めている。君たちはデュエルを続けた後に魔女へと変化する事で、その存在を全うするべきだ」

ほむら「…………」

キュゥべえ「なぜ怒るんだい?君にはもう関わりのない話だ。君は過酷だった運命の果てに、待ち望んでいた存在との再会の約束を果たす。これは幸福な事なんだろう?」

ほむら「いいえ…そんな幸福、求めてない…!」ゴゴゴゴゴゴ

キュゥべえ「そんな…自ら呪いを募らせるなんて、何を考えているんだ?浄化が間に合わなくなるよ!」

ほむら「今のあなたが知る筈もないけれど、私はまどかを救う!ただそれだけの祈りで魔法少女になったのよ!」

ほむら「だから今度も同じよ!まどかの存在が暴かれるくらいなら、私はこのまま魔女になってやる!もう二度と貴方達なんかにあの子は触らせない!」

キュゥべえ「君はそんな理由で救済を拒むのかい?このまま永遠の時を、呪いと共に過ごすつもりなのか!?」

ほむら「大丈夫。きっとこの結界が私の死に場所になるでしょう…でもここには巴マミも佐倉杏子も武藤遊戯も遊城十代も不動遊星もいる!彼らを信じる!」

キュゥべえ「バカな!?この遮断フィールドの内側で死ぬことが何を意味するのか、分かっているのかい?君がこのまま魔女として完成してしまったら、君は円環の理に感知されることすらなく破滅する!
      もう誰も君の魂を絶望から救えない!君は再び鹿目まどかと巡り会うチャンスを永久に失うんだよ!?」

ほむら「だまりなさい…!」

キュゥべえ「君にとっても最悪の結末だろうに。まったく、どうして人間の思考はこうも理不尽なんだい?」

魔女化ほむら「…………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


杏子「なんだかとんでもない事になっているな…」

キュゥべえ「あれはほむらだ。君たちは仲間と戦うつもりかい?」

杏子「あんた、普通に喋れるんだ」

キュゥべえ「きゅっ?」

マミ「これじゃあ遊戯さん達の言う事を、信用するしかなさそうね」

まどか「一体何がどうなってるの…?」

キュゥべえ「まどか、思い出してくれ、あなたのその本当の力を」

さやか「そいつの言う事は無視しな、まどか。あんたはまだ知らなくてもいいよ。ともかく、皆でほむらを救うよ!」

キュゥべえ「でもこの世界の中では魔法少女の力は使えないよ」

遊戯「それでも俺達は彼女を止めてみせる!」

遊星「その為に俺達は赤き竜の導きでここに来たんだ!」

キュウベエ「魔法少女の力が使えないと言うのに、君達は一体どうやって魔女化した彼女を止めると言うんだい?」

十代「そんなの決まっている!」

遊戯「デュエルだ!」

BGM
http://www.youtube.com/watch?v=mzc7fBNjrPw

遊星「俺達の絆パワーがあればどんな逆境でも乗り越えられる!」

マミ「ええ!私達チーム・ピュエラ・マギ・ホーリー・サティスファクションの絆パワーさえあれば不可能なんてないわ!」

遊戯「行くぜみんな!」


一同『デュエル!!』

遊戯「いでよ!ブラックマジシャン!魔道戦士ブレイカー!アルカナナイトジョーカー!マジシャン・オブ・ブラックカオス!カオス・ソルジャー!」

十代「来い!E・HEROネオス!E・HEROフレイム・ウィングマン!E・HEROワイルド・ジャギーマン!E・HEROテンペスター!E・HEROエリクシーラー!」

遊星「飛翔せよ!スターダスト・ドラゴン!ジャンク・ウォーリアー!ニトロ・ウォーリアー!ターボ・ウォーリアー!ジャンク・アーチャー!」

まどか「来て!ブラックマジシャンガール!カード・エクスクルーダー!白魔道士ピケル!黒魔道士クラン!マジシャンズ・ヴァルキリア!」

マミ「行きなさい!クィーンマドルチェ・ティアラミス!マドルチェ・マジョレーヌ!マドルチェ・メッセンジェラート!マドルチェ・バトラスク!マドルチェ・ホーットケーキ!」

さやか「行くわよ!E・HEROアブソルートZero!E・HEROジ・アース!E・HERO The シャイニング!E・HEROガイア!E・HEROノヴァマスター!E・HERO GreatTORNADO!E・HEROエスクリダオ!」

杏子「出ろ!H-Cエクスカリバー!H-Cガーンディーヴァ!H-Cクサナギ!H-Cダブル・ランス!H-Cウォー・ハンマー!」


使い魔「…………」使い魔「…………」使い魔「…………」使い魔「…………」使い魔「…………」

ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン

さやか「そういえば、遊星さん達はなんでここに来たの?」ドカーン

遊星「俺達は赤き竜に導かれてここに来たんだ。円環の理を呼び戻す為に」ドーン

十代「インキュベーターの野望をぶっ潰して、ほむらとまどかを救わないと世界が大変な事になると言う事を知らされたんだ」スパン

遊戯「だから俺達は過去の世界からやってきた。赤き竜に魔法少女の事も魔女の事も全部伝えられたぜ!」バシュー

さやか「なるほどね。じゃあまどかの鞄持ちをする為に円環の理から来た私と似たような物ね!」ドーン

杏子「ちっ!訳わかんねぇ事に巻き込みやがって…!」ズバン

さやか「サンキュー!杏子!」

杏子「胸糞悪くなる夢を見たんだ…あんたが死んじまう夢を…」

杏子「でも本当はそっちが現実で、今こうして二人で戦ってるのが夢だって…さっきのはそういう意味なのか?さやか」

さやか「夢っていう程、そんな悲しいもんじゃないよ…」

さやか「何の未練もないつもりでいたけど…それでも結局、こんな役目を引き受けて戻ってこれたのって…やっぱり私、心残りだったんだろうね…」

さやか「あんたを…置き去りにしちゃった事が…」

遊戯「速攻魔法発動!バーサーカーソウル!ドロー!モンスターカード!ドロー!モンスターカード!ドロー!モンスターカード!ドロー!モンスターカード!ドロー!モンスターカード!」

さやか「うぅ…おいコラ!空気読めってぇの!」

杏子「へっ…」

まどか「ブラック・バーニング!」

杏子「必殺真剣!一刀両断ッ!」

さやか「瞬間氷結-フリージングアットモーメント!アース・インパクト!オプティカル・ストーム!コンティネンタルハンマー!スーパーセル!ダーク・ディフュージョン!」

マミ「ティロ・フィナーレ!アルティマシュート!ティロ・デュエット!ティロ・フィナーレ!ティロ・フィナーレ!」

遊戯「ブラック・マジック!バーサーカーソウル!ライトニングサンダーブレード!滅びの呪文-デス・アルテマ!カオスブレード!」

遊星「シューティング・ソニック!スクラップ・フィスト!ダイナマイト・ナックル!アクセル・スラッシュ!スクラップ・アロー!」

十代「ラス・オブ・ネオス!フレイム・シュート!インフィニティ・エッジ・スライサー!カオス・テンペスト!フュージョニスト・マジスタリー!」


ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン


ユベル『この勢いのままいくぞ!十代!』

十代「ああ!行くぜみんな!」

遊戯「この勢いはもう止められないぜ!」

遊星「最高に高めた俺達のフィールでほむらの心を取り戻してやるぜ!」ドギャーン

まどか「マミさん!今だよ!」バーーーッ!

マミ「オッケー!おっ! 佐倉さん、おねがい!」バルバルバルバルバル!

杏子「ああ!とどめだ!さやか!」ガァー!

さやか「ええ!杏子!」ブッピガン!


ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン


魔女化ほむら(私は今まで、どれだけの人の心を踏みにじってきたか…)


遊星「ほむら!俺達はお前を絶望させたりなんかしない!」

十代「思い出せほむら!」

遊戯「俺達と一緒にデュエルしたあの日々を!まどかと共に過ごしたあの日々を!」

遊星「デュエリストだった頃のお前は、もっと輝いていたぞ!」

魔女化ほむら(それでも、こんな私だからこそ、あの子は救ってくれた…でも、もう…)

使い魔「…………」使い魔「…………」使い魔「…………」使い魔「…………」使い魔「…………」


マミ「また使い魔が増えた!?」

杏子「これじゃキリがないぜ!」

遊戯「ならばこれだ!マジックカード発動!拡散する波動!このカードによりブラックマジシャンの攻撃を相手フィールド全てに拡散させる!」


ドーン! ドーン! ドーン! ドーン! ドーン! ドーン! ドーン! ドーン! ドーン! ドーン! ドーン! ドーン! ドーン! ドーン! ドーン!


遊星「行け!まどか!」

さやか「今がチャンスよ!」

十代「ほむらの意思を取り戻すんだ!」

遊戯「行くぜまどか!」

まどか「はい!遊戯さん!」

遊戯&まどか「「ブラック・バーニング・マジック!!」」


パリーン!

遊戯「よし!結界が破壊された!」

キュゥべえ「何故だ?何故魔法少女の力が使えない筈の君達にこれ程の力を使えるんだ?カードのモンスターを実体化させてこれだけの事をやるだなんて非科学的だ」

遊戯「俺達デュエリストにそんな常識は通用しないぜ!」

十代「俺達のカードの可能性は無限大だ!」

遊星「俺達の絆パワーは無敵だ!この絆があればどんな困難も乗り越えられる!」

さやか「見えた!あれがインキュベーターの干渉遮断フィールドよ!」

杏子「あれをぶっ壊せばいいんだな!?」

マミ「ええ!みんな行くわよ!」

十代「マグマ・ネオスで攻撃!スーパーヒートメテオ!」

遊星「シューティングスターで五回攻撃!スターダストミラージュ!」

遊戯「オシリスの天空竜!オベリスクの巨神兵!ラーの翼神竜で攻撃!サンダーフォース!ゴッド・ハンドクラッシャー!ゴッドブレイズ・キャノン!」

マミ「ティロ・フィナーレ!」


キュゥべえ「わけがわからないよ」


ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン!

現実世界

十代「ここは、現実世界…?」

遊星「現実世界に戻れたと言う事は、俺達はやり遂げたのか…?」

遊戯「そのようだな。見ろ、あれが円環の理だ」


まどか「待たせちゃってごめんね…」

杏子「あれが…鹿目まどか…あれが、円環の理なのか…」

マミ「ええ…私たち魔法少女を救済へと導く存在よ…」

まどか「ほむらちゃん…さあ、一緒に行こう」

ほむら「まどか……」

ほむら「待っていたわ…この時を…!」ニヤリ

まどか「えっ…!?ほ、ほむらちゃん!?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


マミ「な、なに、これっ…!?」

遊星「どういう事だ…!?」

杏子「なんなんだ!?一体何がおこってやがる!!」

マミ「あの光は…一体…」

十代「ほむら!?お前、一体何をするつもりなんだ!?」

ユベル『ソウルジェムが…希望よりも力強い、熱い光に包まれている!』

遊戯「なんだこの力は!?友情でも絆でもない…!?」

さやか「あれは……希望?祈り?ううん…そんなんじゃない!もっと別の…!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


まどか「ほむらちゃん、何をするの…!?」

ほむら「ごめんね、まどか…」

まどか「待って!ダメっ!やめて!ほむらちゃんっ…!私が、裂けちゃう!」


ピカーン!

……………………

遊星「これは…宇宙…?」

遊戯「なんなんだ、このビジョンは!?ソリッドビジョンか!?」

十代「違う!これは本物の宇宙の光景だ!」

キュゥべえ「これは一体どういう事なんだ…!?」

遊戯「ほむら!一体お前は何をしたんだ!?」

ほむら「…………」

ほむら「私はね、まどかの力の一部を奪ったの。そしてまどかのた為に宇宙を書き換えた…」

ほむら「あの子が寂しくないように…」

ほむら「孤独な運命の理から抜け出せるように、神の力を奪って、彼女のために力を行使した…」

遊星「まるで意味がわからんぞ!?」

キュゥべえ「新たな概念の誕生…これは希望でも絶望でもない…」

ほむら「そうね、あなた達にとっては初めてかもしれないけど、私は二回目だから…」

ほむら「今では痛みすらも愛おしいわ…」

十代「宇宙の法則が書き換えられていく!?新たな宇宙の法則が生まれようとしているのか!?」

遊星「バカな!?何故彼女にそんな事が出来る!?」

ほむら「これまでの戦いで、まどかのために積み重ねてきた想い…」

ほむら「私のオーブを濁らせたのは、呪いではない…これこそ人間の感情の極み…希望より熱く、絶望より深いもの『愛』よ」

ユベル『愛だと!?』

ほむら「私は『魔』を司る者・摂理を捻じ曲げ世界を蹂躙する存在」

キュゥべえ「そんな…それじゃあまるでキミは…キミは一体何者なんだい!?」

ほむら「そうね。神にも等しい聖なるものを蝕んでしまったですもの。そういう存在は、もはや悪魔と言った方がいいんじゃないかしら」

遊戯「ほむら!神の力を行使して、お前は一体何をする気なんだ!?」

ほむら「世界を変えるのよ」

通学路

さやか「あんた、自分が何をやったか判ってるの!?」

ほむら「その様子だと、美樹さやか、あなたは判ってるみたいね。私は円環の理の力の一部を奪って世界を書き換えたのよ」

さやか「あんたは本当に円環の理の一部をもぎ取っていったんだ…私達の希望をね…!」

ほむら「今の私は魔なるものよ。摂理に抗うのもありではないのかしら?」

さやか「あなたは、この世界を壊すつもりなの!?」

ほむら「私が奪ったのはまどかの人間だった頃の記憶の一部だけ。円環の理自体は今でも機能している。だから世界の均衡は保たれているわ」

さやか「だからって、あんたはそれでまどかが選んだ決断をなかった事にしたの!?」

ほむら「あなただって再びこの世に生を受けられた。その喜びを少しは噛みしめたらどうかしら?」

ほむら「それに、じきにあなたも私が何をしたのかも忘れるわ。巴マミや佐倉杏子。そしてまどかとも同じようにね」

さやか「それでも、これだけは絶対に忘れない!暁美ほむら、あんたが悪魔だってことは…!」

上條「さやか。おはよう」

さやか「あ…」

仁美「あら、さやかさん。おはようございます」

さやか「え?うん…」

上條「元気がないみたいだけど、どうかしたのかい?さやか」

仁美「お気分が優れないのですか?」

さやか「いや…そんな事ないよ!あはは…」



ほむら「どうやら美樹さやかも自分が何者であったかを忘れた様ね」

ほむら「でもあなた達は、何が起きたかをちゃんと覚えているようね」

遊戯&十代&遊星「…………」

ほむら「これも赤き竜の力かしら?それともユベルと融合したお蔭?もしかすると千年パズルの力の恩恵かしら?」

遊星「そんな事はどうだっていい」

十代「ほむら。君は世界を彼女と一緒にいられるように宇宙を書き換えた」

ユベル『気持ちはわからなくもないけど、その行動は彼女が一度下した決断を無下にしているとは言えないかい?』

ほむら「確かに一見すればそうかもしれないわね」

遊戯「自ら決心して、一度はこの世界の為に犠牲になったまどかの意思を無視してもいいと、お前は本気で思っているのか?」

ほむら「まどかが皆の為に犠牲になるのを決めたのは、ワルプルギスの夜によって大好きな家族や友達が窮地に陥っていた時よ?そんな緊迫した状況で下した判断が、まどかの本当の気持ちだと思うの?」

ほむら「私はインキュベーターのあの世界に閉じ込められていた時、まどかの本当の気持ちを聞いたわ」

ほむら「私ですら泣いてしまうような辛い事はまどかは耐えられない。誰とだってお別れしたくない。もし他にどうしようもない時だったとしても、そんな勇気は自分にはない」

ほむら「これでも貴方達は、あの時のまどかの決断が本当の彼女の本心だと思うの?」

遊戯「そ、それは…」

ほむら「確かにあの時彼女は私にそう言ったわ。でもまどかは結局は皆と世界を救う為に、現在過去未来の全ての時で永遠に魔女を滅ぼし魔法少女に救いを齎し続ける概念になってしまった」

ほむら「まどかの本当の気持ちを知ったから、私はまどかが円環の理になってしまった事に耐えらくなった。だから世界を書き換えてまどかを普通の人間に戻した」

ユベル『確かに君の言う事も正しいのかもしれない』

十代「おい、ユベル…!?」

ほむら「貴方は話がわかるようね」

ユベル『君の行動は誰かを愛する者としては当然の行動だ』

遊星「だがこれで君は本当に満足なのか?」

ほむら「確かにこの世界でも魔獣という存在が脅威としてまだ残っている。でも魔法少女たちも魔獣を狩る者として存在していて、人々の平和を守っている」

遊星「お前の力を持ってすれば、全ての魔獣を滅ぼす事くらい容易いのではないんじゃないか?もしそうだとしたら何故そうしない?」

ほむら「そんなの決まっているわ。まどかと一緒にいられなくなるからよ」

ほむら「そんな事をしたら、今度は私が以前のまどかのように、誰からも干渉されず誰にも干渉できない存在すらしない概念になってしまうわ」

ユベル『確かに君の言う事はわかる。僕だって君と同じ立場だったら、恐らく同じ行動を取っていただろう』

ほむら「そうよ。私がまどかと一緒にいられなくなったら、元も子もないでしょ?」

十代「そんな身勝手な理由でこんな事をしたというのか!?」

ほむら「身勝手?確かにそうかもしれないわ。でもそれが私の愛なの」

ほむら「私の愛を否定する権利があなた達にはあるの?」

ユベル『それが君の愛か…なら否定はできないな』

ほむら「それによく考えて。美樹さやかを初めとする多くの魔法少女たちは、本来は円環の理に導かれる筈だった。でもこの世界でああしてちゃんと生きている」

ほむら「私は円環の理からまどかの人間だった頃の記憶だけを引き抜いてこの世界に呼び戻したけど、今のこの世界でも円環はちゃんと機能している。だから魔法少女が魔女になる事もない」

ほむら「これって私にとっても世界にとっても、幸せな事なんじゃないのかしら?」

遊戯&十代&遊星「…………」

教室

早乙女先生「いいですか皆さん!今日は大事な話があります!心して聞くように!」

早乙女先生「卵焼きとは半熟ですか?完熟ですか?はい中沢くん!」

中沢くん「え、えっと…どっちでもいいんじゃないかと…」

早乙女先生「そうです!どっちでもよろしい!たかが卵の焼き加減なんかで女の魅了が決まると思ったら大間違いです!」

早乙女先生「女子の皆さんはくれぐれも、半熟じゃなきゃ食べられないとか抜かす男とは交際しないように!そして男子の皆さんは絶対に、卵の焼き加減にケチをつけるような大人にはならない事!」

さやか「またダメだったみたいねぇ」

杏子「またダメだったみたいだなぁ」

早乙女先生「はい!それでは今日は転校生を紹介します!」

さやか「そっちが後回しかよっ!」

早乙女先生「鹿目さん。どうぞ」

まどか「鹿目まどかです!」

まどか「親の出張で三年間アメリカに滞在していましたが、やっと日本に戻れました!」

まどか「これから、よろしくお願いします!」


ほむら「…………」

生徒1「そのリボン、かわいいね」

生徒2「英語ペラペラなの?凄ーい!」

生徒3「アメリカの学校はどんな感じだったの?」

生徒4「ねぇ、鹿目さんはデュエルやるの?」

生徒5「何のデッキを使ってるの?良かったら今度デュエルしようよ!」

まどか「ええっと…」


ほむら「ちょっと皆。一度に質問されて、その子が困っているわ」

生徒1「あ、暁美さん…」

生徒2「その…すみません」

スタスタ スタスタ


ほむら「鹿目まどかさん」

まどか「え…?」

ほむら「学校、案内してあげるわ」

廊下

まどか「あの…暁美さん、でしたよね…?」

ほむら「ほむらでいいわ」

まどか「ほむら…ちゃん…」

ほむら「どう?三年ぶりの日本は?何か変わった感じはある?」

まどか「なんでだろう…何か大切な事を忘れているような気がする…凄く、大切なことを…」

ほむら「…………」ギュッ

まどか「ほ、ほむらちゃん…?」

ほむら「ねえ。あなたは自分の事を尊いと思う?あなたは欲望よりも秩序の方が大切だと思う?」

まどか「……うん。尊いと思うよ…やっぱり、自分勝手にルールを変えちゃいけないと思う…」

ほむら「だとしたら……あなたはいつか、私の敵になるかもね…」

まどか「え…?」

ほむら「これ、あげるわ」ファサ

まどか「リボン…?」

ほむら「うん…やっぱり、あなたの方が似合ってる…」

一カ月後 屋上


上條&さやか「「デュエル!」」


上條「僕の先行、カードドロー」

上條「召喚僧サモンプリースト召喚 効果でサイクロンを切ってダーク・グレファー特殊召喚。
   ダーク・グレファーの効果で手札のインフェルニティ・ネクロマンサーを捨てて、墓地にヘルウェイ・パトロールを送る。
   召喚僧サモンプリースト、ダーク・グレファー二体をエクシーズ、ラヴァルバル・チェイン特殊召喚。
   ラヴァルバル・チェイン効果でオーバーレイユニット、ダーク・グレファーを取り除きデッキから墓地にインフェルニティ・リベンジャーを送る。
   カードを2枚伏せて、墓地のヘルウェイ・パトロール効果発動、ヘルウェイ・パトロールを除外してインフェルニティ・デーモン手札から特殊召喚。インフェルニティ・ガンサーチ
   インフェルニティ・ガン発動。伏せたZERO-MAX発動、効果で墓地のインフェルニティ・ネクロマンサーを蘇生。インフェルニティ・ネクロマンサーの効果で墓地のインフェルニティ・リベンジャー蘇生。
   インフェルニティ・ネクロマンサー、インフェルニティ・リベンジャー、インフェルニティ・デーモンの三体をシンクロ、煉獄龍オーガ・ドラグーン特殊召喚。
   インフェルニティ・ガン効果でインフェルニティ・ネクロマンサーとインフェルニティ・リベンジャー蘇生。
   インフェルニティ・ネクロマンサーの効果発動インフェルニティ・デーモン蘇生。インフェルニティ・デーモンの効果でインフェルニティ・バリアサーチしてセット。
   インフェルニティ・ネクロマンサー、インフェルニティ・リベンジャー、インフェルニティ・デーモンの三体をシンクロ、ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン特殊召喚。
   ワンハンドレッド・アイ・ドラゴンの効果発動、墓地のインフェルニティ・ネクロマンサー除外、インフェルニティ・デーモン墓地から特殊召喚。インフェルニティ・ブレイクサーチして伏せてエンド」


上條LP:8000
手札:0

フィールド
モンスター:煉獄龍オーガ・ドラグーン/攻3000、ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン/攻撃力3000、インフェルニティ・デーモン/攻撃力1800、ラヴァルバル・チェイン/攻撃力
魔法・罠:伏せ3枚


さやか「ちょっと恭介!先行一ターンでそれだけやられたら勝てる訳ないでしょ!」

上條「ヴェーラーを引けなかったさやかが悪いよ」

さやか「もう!あたしのターン、ドロー!」

さやか「あたしは手札からマジックカード、融合を発動!」

上條「僕は煉獄龍オーガ・ドラグーンの効果で無効にするよ」

さやか「手札からE・HEROエアーマンを召喚!効果を発動!」

上條「伏せていたインフェルニティ・バリアの効果を発動。エアーマンの効果を無効にして破壊する」

さやか「あたしはカードを二枚伏せてターンエンド!」

上條「伏せていたインフェルニティ・ブレイクを二枚発動。さやかの場の伏せカード二枚を破壊する」

さやか「サレンダー…」

上條「いやぁ、これだけ気持ちよくデュエルが出来て僕は満足だよ」

さやか「こんな負け方をしちゃったら、あたしは全然満足できないよ…恭介はあたしを虐めたいの?」

上條「そんな事ないさ。あ、そういえば仁美ちゃんと買い物に行く約束をしてたんだ」

上條「じゃあね、さやか。楽しいデュエルだったよ」

さやか「あたしは全然楽しくかったよ…」

マミ「美樹さん、今日も魔獣退治の為にパトロールに行くわよ」

さやか「はぁ…」

マミ「美樹さん?どうしたの?」

さやか「こんなんじゃ、満足できないよ…」

杏子「どうした?またデュエルで恭介の奴に負けたのか?」

さやか「そうだよ…先行一ターンでインフェルニティを大量展開されたんだよ…」

杏子「またか?あんな自己満足デッキを使う奴とのデュエルはやめとけっていつも言ってるだろ?あたしだったらあんなデッキを使う奴の相手は絶対に後免だね」

さやか「だってさぁ…」

杏子「自己満足なデッキでソリティアされるくらいなら壁とでもデュエルさせておけよ」

さやか「あたしは壁程度の価値しかない女なのね…」

マミ「はいはい。愚痴もその辺にして、この街の満足を守る為に魔法少女の仕事をするわよ。遊戯さん達はもうとっくに行っているんだから」



魔獣「……」 魔獣「……」 魔獣「……」

遊星「シューティング・ブラスターソニック!」ドカーン

十代「フレア・ネオスで攻撃!バーン・ツー・アッシュ!」ズドーン

マミ「まだ一体残ってるわ!」

杏子「おい、さやか!そっち行ったぞ!」

さやか「くっ!素早い!」

マミ「遊戯さん!お願い!」

遊戯「トラップカード発動!六芒星の呪縛!」

魔獣「……!?」

さやか「あいつの動きが封じられた!今よ!」

マミ「ティロ・フィナーレ!」


ドカーン!


杏子「よし!倒した!」

さやか「いやぁ、遊星さん達のお蔭で本当いつも助かるよ」

マミ「私等だけでこの街全部を魔獣から守るのは大変だからね」

遊戯「そうだな…」

さやか「魔法少女でもないのにカードを使ってで魔獣を退治するなんて本当凄いですよ!しかもこんなに強いし」

マミ「やっぱり遊戯さん達って、デュエルだけじゃなくてリアルファイトも強いんですね」

十代「そうだな…」

杏子「ああ、あんた等みたいな事はあたし等じゃ絶対に真似できないね」

さやか「全くだね。魔獣を退治する為に遊戯さん達を過去の時代からこの時代に連れてきてくれた赤き竜には感謝したいくらいだよ」

遊戯「まあな…」

マミ「皆さん元気がないようですね?どうかしたんですか?」

遊星「なんでもない…気にしないでくれ…」

マミハウス

杏子「さやか、このケーキ食べないなら貰っとくぞ?」

さやか「ちょっと杏子!これから食べようとしてたのに!」

杏子「もう食っちまったよ!」

さやか「このぉー!今度という今度は覚悟しなさい!」

マミ「そう喧嘩しないの。ケーキならまだ沢山あるから」

遊星「……」

マミ「遊星さん。紅茶のおかわり、要りますか?」

遊星「あ、ああ…ミルクでも貰おうか…」

マミ「遊星さん?」

十代「……」

マミ「十代さん?」

遊戯「……」

マミ「遊戯さん?」

遊戯(本当にこれでよかったのだろうか…)

翌日 公園

遊星「ほむらが世界を改変した後、鹿目まどかは円環の理ではなく、一人の普通の人間としてこの世界で暮らす事となった」

十代「魔法少女達も自分らの事をデュエリストではなく、本来の使命を思い出し人々の生活を守っている」

遊戯『この世界にはまだ魔獣という驚異は存在するが、この世界にはそれを狩る魔法少女がいる。そしてこの世界では、魔法少女達は以前のように心に穢れを溜め込んで魔女になる事もない…』

相棒「デュエルも限られた者がナイトメアを浄化する為の物ではなく、今までのように誰でも楽しめる物に戻った」

十代「中には俺達みたいにカードの力を実体化させて魔獣に対抗できるデュエリストも存在するが、それはあくまで一部のデュエリストだけだ」

相棒「デュエルモンスターズは本来なら皆が楽しくデュエルをする為の物。本当ならこれでいい筈なんだ…」

遊戯『だが相棒。この世界、俺はどうにも釈然としないぜ』

相棒「それは皆も一緒だよ。もう一人の僕」

十代「確かにこの世界なら以前のように皆が辛い思いをする事もない」

遊星「円環の理が機能している以上魔法少女が魔女を生む悲しみの連鎖も断ち切られたままだ。そしてその為に犠牲になったまどかの存在もこの世界に戻ってこれた」

遊戯『だけど本当にこれでよかったのだろうか?』

相棒「僕にはこの世界が間違っているとは思えない。だけど正しいとも思わない」

ユベル『暁美ほむらという一人の存在によって、彼女にとって都合のいいように書き換えられた世界だからね』

十代「なあ、俺達。本当にこれでよかったのか?」

遊星「わからない…だが俺達をこの時代に導いた赤き竜には何の反応もせず、こうしてこの時代に残されている。だから恐らく、俺達にはまだ何らかの使命がある筈だ」

遊戯『さやか達は、俺達がこの時代に来たのは単に魔獣を退治する為だと思っていたようだが、俺には到底そうは思えない』

遊星「それにマミも杏子も、円環の理からやってきた筈のさやかですら、まどかがかつてどのような存在だったのかを忘れている」

十代「しかもほむらは、魔獣退治を俺達に丸投げしていて、何もせずに毎日まどかと話してばかりだ」

相棒「その上彼女は僕達やさやかちゃん、マミちゃんや杏子ちゃんとも一切関わろうともしない。まるでまどかちゃん以外の誰も見えていないみたいだ」

ユベル『彼女の今までしてきた行動は全て鹿目まどかの為に行っていた行動だ。彼女の望んでいた世界がやっと実現できたんだ』

ユベル『今まで死ぬような思いをして散々苦労してやっとの思いで掴めた鹿目まどかと過ごす平穏な日々だ。だから彼女がああするのも当然の事だろう』

十代「経験者は語る。だな」

ユベル『うるさい』

遊戯『それにしても、俺はやっぱり納得がいかないぜ』

まどか「ほむらちゃんの髪ってサラサラしてて綺麗だね」

ほむら「そうかしら?」

まどか「何か手入れでもしてるの?」サワサワ

ほむら「特に変わったことは何もしてないわよ…」

まどか「でも何だかいい匂いがするよ」クンカクンカ

ほむら「まどか…恥ずかしいわ…」

まどか「肌も真っ白でこんなに綺麗…」スリスリ

ほむら「まどかぁ…もう…」



十代「当の本人達はいつもあんな感じだし…」

相棒「なんだか二人だけの世界って感じだね…」

ユベル『幸せそうで結構な事だろ?ほむらはともかく、まどかの方もまんざらではなさそうじゃないか。君たちは彼女たちの幸せに水を差す気かい?』

相棒「別にそうは思ってはいないよ。彼女達二人だけじゃない。沢山の人がほむらちゃんの行動のお蔭で幸せになれたんだ」

遊星「でもやはり彼女の取った行動には納得できない…確かにまどかが今あそこでああして幸せそうにしているのは全部ほむらのお蔭だ」

遊戯『だが俺には、ほむらの取った行動が正しかったのかどうかわからない…本当にこれで良かったのだろうか…』

マミ「みんな!大変よ!」

十代「マミ?一体どうしたんだ?」

マミ「また魔獣が現れたわよ!でもなんか様子が変なの!」

遊星「様子が変…?」

マミ「今美樹さんと佐倉さんが戦っているわ!でも私達だけじゃとてもじゃないけど敵いそうにない!だから遊戯さん達に助けを呼ぶ為に私だけが戻ってきたの!」

十代「お前達三人が束になってかかっても敵わない魔獣だなんて、相当な強敵みたいだな…!」

マミ「とにかく早く駆けつけないと!美樹さんも佐倉さんも危ないわ!」

遊星「わかった!さやかと杏子を助けに行こう!」

遊戯「行くぜみんな!」

謎の空間

マミ「この空間おかしいの!まるで何もかもが歪んでいるみたいで、何だかここだけがこの世界から切り離されているみたいなの!いつも魔獣が現れる時にこんな空間は現れない筈なのに!」

遊戯「この空間…まさか…!?」


杏子「遅いぜマミ!」

マミ「ごめんなさい!二人とも大丈夫!?」

さやか「危ない所だったけどなんとかね!相手がどれだけ強力な魔獣でも、遊戯さん達がいればもう安心ね!」

遊戯「……」

さやか「遊戯さん?」

遊星「何故だ…何故奴がこの世界にいるんだ…」

十代「バカな…あれは…」

ユベル『ああ、間違いない。あれは魔獣ではない。魔女だ』


魔女「ギエエエエエエエエエエ!!!!」

遊戯「この世界に何故魔女が現れたか詮索するのは後だ!今はあいつを倒す事だけを考えるんだ!」

十代「わかったぜ!遊戯さん!」

遊星「行け!ジャンク・ウォーリアー!スクラップ・フィスト!」

十代「フレイム・ウィングマンで攻撃!フレイム・シュート」

遊戯「暗黒騎士ガイアで攻撃!スパイラル・シェイバー!」

マミ「ティロ・フィナーレ!」


魔女「ギエエエエエエエエエエ!!!!」


ドカーン


遊戯「よし!魔女を倒せたぞ!」

遊星「待て!様子が変だ!」

十代「何故だ?何故魔女を倒したのに結界が解除されないんだ!?」

ユベル『この空間からとてつもない邪気を感じる。恐らくそいつの仕業だろう』

ズドーン!


マミ「くっ!一体何なの!?」

杏子「なんだ!?一体何が起こっていやがるんだ!?」


大邪神ゾーク・ネクロファデス「…………」


さやか「何よ…あれ…」

遊戯「大邪神ゾークだと…!?」

遊星「バカな!?大邪神ゾークはかつて遊戯さんが倒した筈だ!?」

大邪神ゾーク・ネクロファデス「ウオオオオオオオオオオー!!!!」

十代「まずい!来い!ハネクリボー!」

ハネクリボー「クリクリー!」

大邪神ゾーク・ネクロファデス「ゾークインフェルノオオオオオオオオオオオー!!!!」


ドカーン!

十代「ハネクリボーの効果は、ハネクリボーが破壊され墓地に送られたターン、プレイヤーの戦闘ダメージを0にする!助かったぜ相棒」

杏子「なんだかよくわからないけど、あいつはヤバいぞ…」

さやか「そうみたいだね…今までの魔獣達とは訳が違うみたい…」

遊星「怯むな!相手が大邪神だろうと行くしかない!」

マミ「そうね!みんな行くわよ!ティロ・フィナーレ!」

十代「ラス・オブ・ネオス!」

遊星「シューティング・ソニック!」


大邪神ゾーク・ネクロファデス「…………」


遊星「俺達の攻撃が一切効いていないだと!?」

大邪神ゾーク・ネクロファデス「ゾークインフェルノオオオオオオオオオオオー!!!!」


ドカーン!

遊戯「クリボーの効果を発動!このカードは、手札から墓地に送る事でプレイヤーの戦闘ダメージを0にする!」

マミ「危なかったわ…遊戯さんのお蔭でなんとか助かったわ…」

十代「安心するのはまだ早い!奴にはこっちの攻撃が一切通用しないんだぞ!?」

さやか「そんな相手、どうすれば…」

遊戯「奴は普通の攻撃では倒す事が出来ない!ここは俺に任せろ!」

杏子「一体どうするつもりなんだ!?」

遊戯「現れよ!オシリスの天空竜!オベリスクの巨神兵!ラーの翼神竜!」

さやか「神を三体召喚した!?」

遊戯「我が名は、アテム!今、ファラオの名の下に神を束ねる!光の創造神 ホルアクティ!闇よ、消え失せろ!」


光の創造神 ホルアクティ「光創世!(ジェセル!)」


大邪神ゾーク・ネクロファデス「ウオオオオオオオオオオー!!!!」


ピカーン!

マミ「やったわ!どうやらあいつを倒したみたいよ!」

遊星「ああ、結界も解除されたようだ…」

十代「どうやらあの結界を作り上げていたのは、あの大邪神ゾークだったみたいだな…」

さやか「待ってよ!大邪神ゾークって言ったら、歴史の教科書に出て来るようなので、昔世界を滅ぼそうとしていた奴でしょ!?しかもあたし等が生まれる大分前に滅んだ筈…」

杏子「どうしてそんな奴が、今この時代にいるんだよ!?おかしいじゃねえか!?」

遊戯「それは俺にもわからない…一体何がどうなっているんだ…?」

キュゥべえ「それは僕が説明しよう」

遊星「インキュベーター!?生きていたのか!?」

キュゥべえ「今ここにいる僕と言う個体以外のインキュベーターの個体の全てが、暁美ほむらによって新たな宇宙の概念が構築される際に存在を抹消された。
      でも人間達の感情エネルギーを処理する為、僕という個体だけが唯一残されたんだ」

キュゥべえ「幸い今の暁美ほむらは鹿目まどかと仲良くする事に夢中みたいで、何とか僕は逃げる事が出来た。
      デュエルモンスターズの力を行使できる君たちといればとりあえず安心だ。暁美ほむらに酷使され続けたせいで僕の身体はボロボロだよ」

十代「元はと言うと全部お前のせいじゃないか!」

キュゥべえ「その言葉は否定できない。現に僕達は人間の持つ感情エネルギーを過少評価し過ぎた。まさかこんな事になるなんて思いもしなかった。
      今は反省している。人間の持つ感情エネルギーは危険すぎるという事が存分に理解出来た。手を引ける物なら今すぐにでも逃げ出したいよ」

十代「都合のいい事ばかり言ってるんじゃねえ!」

キュゥべえ「きゅっ?」

遊星「とにかくインキュベーター、何が起こっているのか俺達に説明しろ。今この世界は一体どうなっているんだ?」

キュゥべえ「いいだろう。暁美ほむらが円環の理の一部を奪ったのは君たちも知っているだろう?」

遊戯「ああ、でも円環の理はちゃんと機能していると彼女は言っていた」

キュゥべえ「最初はそうだった。でも今は暁美ほむらが無理やり行った世界改変のせいで、円環の理のシステムに異常が生じたんだ」

遊星「どういう事だ?」

キュゥべえ「彼女が奪った円環の理の力はあくまで一部。暁美ほむらはその一部の力と自身の悪魔の力を行使して無理やりこの世界を書き換えたんだ。つまり不完全な方法で世界を改変したという事だ。
      ひとまずはそれで彼女にとって都合がよく、皆にとっても決して不利益ではないようにこの宇宙は改変された。だが元は不完全な方法で世界を改変されていたから結局は無理が祟った」

キュゥべえ「やがては円環の理のシステムに異常が出始め、そしてこの宇宙にもほころびが生じた始めた。
      悪魔となった暁美ほむらがの力と不完全な神の力を行使して無理やり宇宙の法則を変えたせいで、この宇宙のエントロピーが急激に消費されるようになった。
      エントロピーの消費が加速し、宇宙全てのエントロピーが消滅に近づくと起こる現象。それが宇宙の終焉。つまり世界の終りだよ」

十代「世界の終りだと!?」

キュゥべえ「現在過去未来の時間軸に加え、様々な並行世界から破滅の因子が集まっている。近い内にこの宇宙その物の存続も危うくなる」

遊戯「それがさっき魔女や大邪神ゾークが現れた理由なのか?」

キュゥべえ「そうだよ。本来なら武藤遊戯によって滅ぼされた存在である大邪神ゾークや、今のこの世界にとっては有り得ない存在である筈の魔女。でも大邪神ゾークも魔女もこうして実際にこの世界に現れた」

遊星「やはりあれは魔女だったのか!?」

杏子「待ってくれ!そもそもさっきから言ってる魔女ってなんだよ!?」

さやか「魔女は魔法少女に狩られるべき存在…そしてあたしたち魔法少女が、絶望の果てに行き着く姿…」

杏子「おい、どうしたんだよ…さやか…?」

さやか「今、全部思い出した…あたしは一度魔女になった。そして円環の理に導かれて、まどかとほむらを助ける為に一度は呼び戻されて。ほむらが世界を書き換えて、あたしはまたこの世界で生を受けた…」

杏子「そうか、そうだった…なんでこんな大事な事を忘れていたんだ…?さやかは一度死んで、円環の理に導かれて…」

マミ「円環の理が鹿目さんで、でもそれがこの宇宙と一緒に書き換えられて、鹿目さんが戻ってきて、こんな風に宇宙を書き換えたのは暁美さんだった…」

さやか「暁美ほむらは悪魔だった…じゃあこれも全て、皆あいつの仕業なの?」

キュゥべえ「これは彼女が意図して起こした現象じゃない。暁美ほむらの願いは鹿目まどかと共に平穏な日々を過ごす事であって、決してこの宇宙の滅びではない。
      言うなれば彼女の願いの副産物と言った所だ。彼女の希望より熱く絶望より深い愛とやらがこの宇宙の終焉を招く事となった」

遊星「答えろ!インキュベーター!」

十代「宇宙の終焉とはなんだ!?これから一体この世界では何が起こるんだ!?」

キュゥべえ「この世界ではもう有り得ない存在である筈の魔女に加えて、一度は滅びた筈の大邪神ゾークまで現れた。でもこれはこれから起こる宇宙の終焉の前兆でしかない。
      これからもっと沢山の破滅の因子が集まる事になるだろう。そして最終的にこの宇宙は消滅する」

杏子「どういう事だおい!?今日みたいな奴がもっと大勢やって来て、最後は宇宙ごと皆消えちまうって事か!?」

キュゥべえ「そうだよ。このままではこの宇宙は確実に終焉を迎える。それを回避する方法は鹿目まどかが再び神に戻り、彼女が宇宙を再び改変するしかない」

遊戯「またまどかの存在を犠牲にしなければいけないのか!?」

キュゥべえ「元々は鹿目まどかが自ら選んだ選択だ。本当なら彼女以外の存在によって覆されるべきではなかった。だが暁美ほむらがそれを覆してしまった。
      このままではこの宇宙は消滅して滅んでしまう。暁美ほむらという一つの存在の願望によってこの宇宙は滅びを迎える。そんな事になったら僕だって困る。
      この宇宙を破滅から救うには、鹿目まどかに再び本来の役割を思い出してもらい、円環の理に戻って本来の力を行使して再び世界を作り変えるしかないだろう」

寝ます

万一残ってたら続きを書きます

残ってたようなので続き書いて行きます

広場

まどか「さやかちゃん、急に呼び出してどうしたの?凄く焦っていたようだけど…皆揃って、一体何があったの?」

さやか「まどか!あんたの本来の役目を思い出すんだよ!」

マミ「鹿目さん!あなたが円環の理に戻らないとこの宇宙が滅んでしまうの!」

さやか「あんたにまた世界の為に犠牲になれだなんて、残酷な事はあたしも言いたくはない!でもこのままじゃ本当に全部が終わってしまうの!」

まどか「何言ってるの…訳わかんないよ…」

杏子「これだけ言っても駄目か…!」

N・アクアドルフィン『まどか、ワクワクを思い出すんだ!』

十代「まどか!宇宙を救えるのは君しかいない!君はかつて魔法少女だったんだ!そして円環の理の中心であり、この宇宙を救う存在だったんだ!」

遊戯「お前が円環の理に戻ってくれないと、この世界そのものが終わってしまうんだ!だから頼む!思い出してくれ!」

まどか「私が、この宇宙を救う…世界が、終わる…?」

遊星「思い出せまどか!君の本来の役目を思い出してくれ!」

まどか「私の役目…」

さやか「そうよ!まどかには、まどかにしか出来ない大事な役目があるの!思い出して!」

ほむら「その必要はないわ」

まどか「ほむら…ちゃん…」

ほむら「ちょっと彼らと話があるの。まどか、悪いけど外して貰える?」

まどか「え…う、うん…」

さやか「待って!まどか!」

ほむら「御大層に皆でよってたかって…まどかを円環の理に戻すつもりね」

さやか「暁美ほむら…悪魔め…」

ほむら「その様子だと、どうやら全てを思い出したようね。美樹さやか」

さやか「黙れ!悪魔ッ!」

ほむら「でも今更何をしても無駄よ。彼女はもう円環の理でもなければ魔法少女ですらない。そう言う風に私が世界を書き換えた」

ユベル『愛するまどかと離れたくない。ただそれだけでこんな事をしたのかい?気持ちはわかるが、君の行動によってこの世界は滅びを迎えようとしている。君はそれでいいのかい?』

ほむら「だからと言って、貴方達はまたまどかに未来永劫に終わりなく世界に救いを齎し続けるだけの概念に戻れと言うの?死ぬより辛い思いをまたあの子にさせるつもりなの?」

さやか「あんただって今この世界が滅ぼうとしている事を知っているんでしょ!?だったら!」

ほむら「確かに私が行った世界改変は完全ではないわ。だから無理やり書き換えたこの宇宙に不具合が生じるのも仕方ないわね」

ほむら「でもね、そのせいで世界に滅びが招かれたとしても、私とまどかの二人だけが生きていける新しい宇宙を創造するくらいの事は私の力を使えば出来るの」

ほむら「例えこの宇宙が滅んでも、私はまどかと一緒にいられる世界を作れるの。私はまどかと一緒に平和に暮らせればそれでいいの。それで私は満足なの」

さやか「暁美ほむら!やっぱりあんたは悪魔だよ!」

ほむら「ええ、そうよ。この宇宙の滅びをどうしても回避したいのなら、まどかに本来の使命を思い出してもらって、再びこの宇宙を正しい形へと改変させてもらうしかないわね」

ほむら「もっとも、部外者の貴方達が何を言った所で、彼女が円環の理に戻る事なんて有り得ないけど。私がそういう風に世界を書き換えたから」

ほむら「かつて円環の理自身だったまどか本人が自分自身で自らの使命に気付くなら、まだ可能性はあるかもしれないけどね」

遊戯「ほむら!お前は自分だけが幸せならそれでいいのか!?だからこの世界が滅ぶのをただ黙って見ているというのか!?」

十代「自分だけが幸せなら、大勢の人が犠牲になってもいいと本気で思っているのか!?」

ほむら「そうよ」

遊星「そんな事、許されると思っているのか!?」

ほむら「許されるわ。私は世界の摂理を捻じ曲げ世界を蹂躙する悪魔ですもの」

十代「ふざけるな!」

遊星「そんな事をしても、まどかは絶対に喜ばないぞ!」

ほむら「ならまどかの記憶をまた書き換えるまでね。私とまどか以外の誰も存在しない世界が当たり前だって思えるように」

遊戯「貴様ぁー!覚悟しろよ!この悪魔め!」

ほむら「私が許せない?じゃあどうするの?私と戦うの?世界の摂理を捻じ曲げる悪魔である私に、貴方達が戦いを挑んで勝てるとでも思っているの?」

遊戯「大勢の人を犠牲にした上での幸せなんて、俺は絶対に認めない!デュエルだ!」

十代「デュエルでお前をぶっ倒す!」

遊星「デュエルで決着をつけるぞ!」

十代「デュエルで俺達が勝ったらまどかを元に戻せ!」

遊星「そしてまどかを円環の理に戻してこの世界の滅亡を止めさせるんだ!」

ほむら「嫌よ」

遊星「何故だ!何故デュエルをしない!?」

ほむら「貴方達はデュエリストは、何でもかんでもデュエルで決着をつけようとするけど、世の中そんなお菓子みたいに甘くないのよ」

ほむら「デュエリストの中だけで通じるルールを世間一般の私達に押し付けないでほしわ。常識知らずのデュエル馬鹿」


遊戯&十代&遊星「「「うわああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」」」LP8000 → LP0

マミ「遊戯さん!?十代さん!?遊星さん!?」

杏子「あの三人がこうも簡単にやられるなんて…!」

さやか「暁美ほむら!悪魔め!」

ほむら「その悪魔に、あなた達三人で勝てるとでも思ってるの?」

さやか「うるさい!」

杏子「行くぞ!マミ!さやか!」

マミ「ええ!彼女を倒さない限り、この世界に満足は訪れないわ!」

ほむら「バカね…悪魔である私にただの魔法少女の貴方達じゃ勝てる訳がないわ」


ドカーン!


さやか「うぐっ…!」

杏子「くそっ!」

マミ「……」

ほむら「昔のよしみよ。命までは取らないわ。精々そうやってこの世界が終わるのをただ茫然と見ている事ね」

マミハウス

キュゥべえ「という事で、君たちは鹿目まどかに円環の理に戻ってもらう事にも失敗し、暁美ほむらにも敗北した訳か…」

遊戯「面目ないぜ…」

キュゥべえ「だけど彼女の希望も絶望も超越した力、『愛』とやらは、君たち全員の力をもってしても叶わないだろう」

十代「愛か…」

ユベル『それにしても、なんだか彼女の言動を見ていると他人の気がしないよ』

十代「お前が言うと重みが違うな…」

ユベル『ふん…』

キュゥべえ「今の彼女の悪魔の力に対抗できる存在がいるのだとしたら、やはり本来の力を取り戻した鹿目まどかしかいないだろう」

遊星「だがどうすればいい?今のまどかはほむらのせいで元の神だった頃の状態には戻れない」

遊戯「まどかに再びこの世界の概念になってもらわなければ、この世界の均衡を取り戻せず、この宇宙は滅んでしまう…」

相棒『まどかちゃんに神に戻ってもらってこの世界を救ってもらうには、やっぱりほむらちゃんを倒すしかない…」

十代「だがほむらの力は強力過ぎる…俺たち全員で挑んでもあいつには全く通用しなかった…」

ユベル『仮にまどかがほむらを必死で説得したとしても、恐らくほむらはまどかが元の神に戻る事を許さないだろう。再び二人が離れ離れになってしまうからね』

遊戯「これではいつ世界の終焉が来るのかわったもんじゃないぜ…」

マミ「みんな!大変よ!」

遊星「マミ!?一体どうしたんだ!?」

さやか「いいからテレビを付けてみて!さっきやってたニュースでも人が次々と消失しているって言ってて、挙句の果てにニュースキャスターまで消えたの!」

マミ「さっき学校のクラスの名簿も見てみたんだけど、その名前もどんどん消えて行ったの!」

杏子「今さっき町の様子を見てきたけど誰もいないかった!町の人間も次々と消えている!」

十代「この手口!?まさか!?」

ユベル『ああ、恐らく奴らだ』

杏子「しかも今までで見た事もないような変なのの大群もとんでもない数で現れやがったんだ!なんだかよくわからないけどとにかくヤバそうだ!」

さやか「あれはどう見ても魔女でも魔獣でもない!その上巨大ロボットみたいな奴らの大群も現れたの!」

遊星「巨大ロボットの大群…!?」

遊戯「まさか、これが宇宙の終焉の始まりなのか…!?」

町中

ミスターT「ダークネース…」 ミスターT「ダークネース…」 ミスターT「ダークネース…」


十代「町から人が消えたのは、やはりあいつ等ダークネスの仕業か…!」

遊戯「ああ。どうやらもうこの世界には、魔法少女以外は俺達三人くらいしか残っていないみたいだな」


機皇帝軍団「……」 機皇帝軍団「……」 機皇帝軍団「……」


遊星「あれは機皇帝じゃないか!?」

キュゥべえ「この惑星のモーメントがマイナス回転を始めて暴走している。機皇帝の発生はそのせいだろう」

遊星「バカな!?イリアステルの言っていた破滅の未来は、俺が作ったモーメント『フォーチュン』によって回避された筈だ!?だから機皇帝だって発生しない筈…」

キュゥべえ「恐らく、現在過去未来の時間軸やあらゆる並行世界から破滅の因子が導かれたせいだろう。どうやらこの宇宙が本格的に崩壊してきたようだ。宇宙の終焉がついに始まった」

ユベル『ダークネスの発生もその為か…』

十代「なんだっていい!とにかく俺達はこの世界を守る!」

遊星「宇宙の終焉なんかでこの世界を滅ぼされてたまるか!」

マミ「行きましょう!みんなでこの世界を守るのよ!」

さやか「まどかの代わりにあたし達はこの世界を守って見せる!」

杏子「世界の終焉だろうとなんだろうと、やってやるよ!」

遊戯「行くぜみんな!」


遊星「クリアマインド!生来せよ!シューティング・スター・ドラゴン!ジャンク・ウォーリアー!ニトロ・ウォーリアー!ターボ・ウォーリアー!ロード・ウォーリアー!」

十代「出ろ!E・HEROマグマ・ネオス!E・HEROワイルド・ジャギーマン!E・HEROテンペスター!E・HEROエリクシーラー!E・HEROシャイニングフレア・ウィングマン!」

遊戯「いでよ!超魔導剣士-ブラック・パラディン!アルカナナイトジョーカー!マジシャン・オブ・ブラックカオス!カオス・ソルジャー!マグネット・バルキリオン!」


ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン

破滅の光ロボット「ぴぴぴ!宇宙を覆い尽くす闇。その静かなる闇の海命を作り出すダークマター。すべてを焼き尽くす光。エントロピーの増大。そして熱的死。それが宇宙の終焉の時だ」

さやか「うるさい!」スパン!

杏子「そんな訳のわからない理由で、世界を滅ぼされてたまるかよ!」ブッピガン!

マミ「ティロ・フィナーレ!」

破滅の光ロボット「ぴぴぴ!この者達の思考回路、理解不能」ドカーン

マミ「敵は強敵ばかりよ!皆、気を引き締めて!」

杏子「ああ!」

さやか「どんな相手とだって、戦ってやるよ!」


破滅の光ロボット「ぴぴぴ!」破滅の光ロボット「光を!」破滅の光ロボット「もっと光を!」


遊星「スターダスト・ミラージュ!スクラップ・フィスト!ダイナマイト・ナックル!アクセル・スラッシュ!ライトニング・クロー!」

十代「スーパーヒートメテオ!インフィニティ・エッジ・スライサー!カオス・テンペスト!フュージョニスト・マジスタリー!シャイニング・シュート!」

遊戯「超魔導無影斬!ライトニングサンダーブレード!滅びの呪文-デス・アルテマ!カオスブレード!電磁剣!(マグネット・セイバー!)」


ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン

機皇帝「…………」 機皇帝「…………」 機皇帝「…………」

遊星「アサルト・ソニック・バーン!」

マミ「ティロ・フィナーレ!」ドカ-ン!

魔女「キキキキキキキキ!!!!」 魔女「キキキキキキキキ!!!!」 魔女「キキキキキキキキ!!!!」

さやか「これでとどめだぁー!」

マミ「ティロ・フィナーレ!」ドカ-ン!

ミスターT「ダークネース…」 ミスターT「ダークネース…」 ミスターT「ダークネース…」

十代「アルティメット・タイフーン!」

マミ「ティロ・フィナーレ!」ドカ-ン!

大邪神ゾーク「ゾーク・インフェルノオオオオオオオオオオオオオ!!!」

遊星「サンダーフォース!ゴッド・ハンド・クラッシャー!ゴッド・ブレイズキャノン!」

マミ「ティロ・フィナーレ!」ドカ-ン!


ドカ-ン!ドカ-ン!ドカ-ン!ドカ-ン!ドカ-ン!ドカ-ン!ドカ-ン!ドカ-ン!ドカ-ン!ドカ-ン!ドカ-ン!ドカ-ン!ドカ-ン!

遊星「凄まじい数の敵だな!ならばこれだ!シューティング・スター・ドラゴンのモンスター効果発動!」

遊星「シューティング・スターは1ターンに一度、デッキの上からカードを5枚確認し、その中のチューナーモンスターの数だけ相手モンスターに攻撃できる!」

遊星「一枚目!チューナーモンスター・ターボシンクロン!二枚目!チューナーモンスター・クイックシンクロン!」

遊星「三枚目!チューナーモンスター・エフェクトヴェーラー!四枚目!チューナーモンスター・デブリドラゴン!」

遊星「そして最後のドロー!これが俺の未来!五枚目!チューナーモンスター・ジャンクシンクロン!!」

遊星「スターダストドラゴンで五回攻撃!スターダストミラージュ!!」

マミ「ティロ・フィナーレ!」


ドーン! ドーン! ドーン! ドーン! ドーン! ドーン! ドーン! ドーン! ドーン! ドーン! ドーン! ドーン! ドーン! ドーン! ドーン!


遊戯「ならば俺はこれだ!マジックカード!拡散する波動!このカードの効果により、ブラックパラディンの攻撃を相手フィールド全体に拡散させる!」

遊戯「行け!ブラックパラディン!超魔導烈破斬!!」

マミ「ティロ・フィナーレ!」


ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン! ドカーン!

ズドーン!


遊戯「なんだ!?」

十代「また敵の増援か!?」

さやか「どれだけ敵が来ようと、あたし等は引き下がる訳にはいかないんだよ!」

マミ「でも…あれはまさか…!?」


ワルプルギスの夜「ウフフフフフフフ!!!!!! アハハハハハハハハハハハ!!!!!」


杏子「ワルプルギスの夜…」

十代「しかも最強の正位置モードだと!?」

遊星「現在過去未来の時間軸に加えて並行世界からも破滅の因子が来ているんだ…ワルプルギスの夜が来ても不思議はない…」

遊戯「相手がワルプルギスだろうと行くしかない!行くぜみんな!」

十代「究極コンタクト融合!来い!E・HERO ゴッド・ネオス!」

遊星「集いし星が1つになるとき、新たな絆が未来を照らす! 光さす道となれ!リミットオーバー・アクセルシンクロオオオオオオオオオオ! 進化の光!シューティング・クェーサー・ドラゴン!」

遊戯「我が名は、アテム!今、ファラオの名の下に神を束ねる!光の創造神 ホルアクティ!」

十代「ゴッド・ネオスでワルプルギスの夜に攻撃!レジェンダリー・ストライク!」

遊星「行け!シューティング・クェーサー・ドラゴン!天地創造撃 ザ・クリエーションバースト!!」

遊戯「闇よ、消え失せろ!光創世!(ジェセル!)」

マミ「ティロ・フィナーレ!」


ワルプルギスの夜「ウフフフフフフフ!!!!!! アハハハハハハハハハハハ!!!!!」


ドカーン!

大邪神ゾーク「ウォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

破滅の光ロボット「ぴぴぴ!」 破滅の光ロボット「ぴぴぴ!」 破滅の光ロボット「ぴぴぴ!」

ミスターT「ダークネース…」 ミスターT「ダークネース…」 ミスターT「ダークネース…」

機皇帝軍団「……」 機皇帝軍団「……」 機皇帝軍団「……」

魔女「キキキキキキキキ!!!!」 魔女「キキキキキキキキ!!!!」 魔女「キキキキキキキキ!!!!」

ワルプルギスの夜「ウフフフフフフフ!!!!!! アハハハハハハハハハハハ!!!!!」


ユベル『どうやら敵は何度倒しても無尽蔵に湧いてくるみたいだ…』

マミ「なんですって!?それじゃあ…」

遊戯「ああ…このままでは俺達は確実に負ける…!」

遊星「ここで負けたら、俺達は一体何の為にここまで来たというんだ…!?」

十代「この世界は、もうおしまいなのか…!?」

マミ「でも私たちはまだ戦えるわ!」

杏子「ここで諦めるなんて冗談じゃねえ!」

さやか「そうよ!あたし達は生きてる限りこの世界を守り続けるのよ!」

……………………

まどか「ほむらちゃん!あの化物たちは一体なんなの!?」

ほむら「宇宙の終焉に伴ってやってきた様々な時間軸や並行世界から来た破滅の因子達よ」

まどか「これって一体どういうことなの!?さやかちゃん達が言っていた世界が終わるって、こういう事なの!?」

ほむら「そうよ。でも安心して。世界が滅んでも、まどかだけは私が守ってあげるから…」

まどか「ほむらちゃんならあいつら皆やっつけられるんでしょ!?皆を助けられるだけの力があるんでしょ!?だったら皆を助けてよぉ…」

ほむら「私があいつ等を全部倒したとしても、どうせもうすぐこの宇宙は滅ぶわ」

ほむら「でも大丈夫。この宇宙が滅んでも私とあなたは生き残れる。あなたはもう皆の為に犠牲になんかならなくてもいいの…」

ほむら「だからこれからは二人だけで幸せに暮らしましょう」

まどか「嫌だよ!」

ほむら「まどか…?」

まどか「ほむらちゃんと私だけが残されても!さやかちゃんもマミさんも杏子ちゃんも、パパもママもタツヤも仁美ちゃんもクラスの皆も、遊戯さんも十代さんも遊星さんも皆居なくなっちゃうんだよ!?」

まどか「ほむらちゃんはそれでいいの!?私さえいれば本当にそれでいいの!?ほむらちゃんはそれで幸せなの!?」

ほむら「そう…まどか、わかったわ…」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「やっぱり二人だけの世界を作った後に、あなたの記憶から私以外の存在の全てを消す事にするわ。そしたらあなたももう寂しくなくなるでしょ?」

まどか「全然わかってないよ!それじゃ私たち二人が助かっても皆は助からないんだよ!?」

キュゥべえ「そうだ。君たち二人が助かっても、僕達やこの宇宙は助からない。でも君なら皆もこの宇宙も救う事が出来る。避けようのない滅びも嘆きも全て覆せる。その為の力が君にはあったんだ」

まどか「キュゥべえ…」

ほむら「まどか…!?どうしてインキュベーターの事を知っているの…!?まさか、自分の役目を思い出したの!?」

キュゥべえ「この宇宙を終焉から救える存在は君しかいない。鹿目まどか。君の本当の役目を思い出すんだ」

まどか「私がこの宇宙を救う…それが私の本当の役目…そうだった、思い出した…」

ほむら「まどか!?」

まどか「私、皆を救う為に行かないと…」

まどか「ほむらちゃん、ごめんね。私、やっぱり皆を見殺しにする事なんて出来ない。ごめん…」

ほむら「まどか…そんな…やめて…!」

キュゥべえ「さあ、鹿目まどか。その魂を代価にして、君は何を願う?」

まどか「私は皆を救いたい。宇宙の全て、この世界に生きる人、全てを…」

キュゥべえ「元々はそれが君の本来の役目だ。鹿目まどか。暁美ほむらが引き起こした宇宙の終焉からこの宇宙を救ってくれ」

……………………

遊星「くっ!もうデッキのカードが残されていない!」

遊戯「デッキからカードがドロー出来なくなった時、デュエリストは敗北する…」

十代「ここまでなのか…」

さやか「こんなので、あたし達の命もこの宇宙もみんな終わってしまうの…」

杏子「こんなのがあたし等の世界の最後だなんて…」

マミ「もう、全ておしまいなの…?」


大邪神ゾーク「ウォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

破滅の光ロボット「ぴぴぴ!」 破滅の光ロボット「ぴぴぴ!」 破滅の光ロボット「ぴぴぴ!」 破滅の光ロボット「ぴぴぴ!」 破滅の光ロボット「ぴぴぴ!」

ミスターT「ダークネース…」 ミスターT「ダークネース…」 ミスターT「ダークネース…」 ミスターT「ダークネース…」 ミスターT「ダークネース…」

機皇帝軍団「……」 機皇帝軍団「……」 機皇帝軍団「……」 機皇帝軍団「……」 機皇帝軍団「……」

魔女「キキキキキキキキ!!!!」 魔女「キキキキキキキキ!!!!」 魔女「キキキキキキキキ!!!!」 魔女「キキキキキキキキ!!!!」 魔女「キキキキキキキキ!!!!」

ワルプルギスの夜「ウフフフフフフフ!!!!!! アハハハハハハハハハハハ!!!!!」


ピカーン!

ドカーン!


遊戯「い、一体何が起きたんだ!?」

十代「ワルプルギスの夜が、ダークネスや他の奴らも皆一瞬で消滅した…?」

マミ「みんな!見て!」

杏子「あ、あれは…」


まどか(アルティメット状態)


遊星「あれがまどかの真の姿なのか…」

さやか「どうやら本来の役目を思い出したようだね…まったく、散々人に苦労をかけさせて…」


まどか「もう大丈夫だよ。みんな」

さやか「まどか…」

マミ「巴さん…」

杏子「へっ…遅えんだよ…」

まどか「遅くなってごめんね。この世界にいた破滅の因子は私が全て消し去ったよ」

ユベル『だがまだ宇宙の終焉自体が回避された訳ではない。このままではいずれこの宇宙自体が消滅するだろう』

十代「そうだ。まどか、君が再び世界を正しい形へと書き換えてくれなければこの世界は…」

まどか「ごめんね…それはまだ出来ないの」

遊星「何故だ…?」

さやか「まさか、皆の為に犠牲になるのが嫌になったの!?確かにあたし達はまどかに酷な事を頼んでるけど、そうしないとこの宇宙そのものが…」

まどか「ううん…違うの。そういう事じゃないの」

ほむら「そうよ。彼女のせいではないわ」

さやか「暁美ほむら…!あんた…!」

ほむら「万が一まどかが自身の役目を思いだしてその力を取り戻したとしても、世界の改変だけは私の力でしか出来ないようにあらかじめ宇宙の法則を書き換えておいたの」

さやか「悪魔め…!」

まどか「…………」

>>214
× マミ「巴さん…」  ○ マミ「鹿目さん…」 でした

ほむら「全ては私がまどかと二人でずっと一緒にいたいが為にやった事よ。まどかが再び円環の理に戻って世界を変えるには私を納得させるか、或いは私を倒すしかないわ」

ユベル『彼女の説得で今更納得する君じゃないだろ?』

ほむら「納得なんてする訳ないでしょ?だってまどかが円環の理に戻ったら、私はもうまどかとは一緒にはいられなくなるんですもの」

まどか「考えを変える気はないんだね…?ほむらちゃんは、皆が死んじゃっても私とほむらちゃんがだけがいればいいって、本気でそう思っているんだね…?」

ほむら「そうよ。そしてあなたは、再び円環の理となって未来永劫に終わりなく世界に救済を齎す概念に戻りたいと、本気で思っているのね?」

まどか「私は皆とこの世界を救いたい…私はもうこの世界の誰も悲しませたくない…この世界も皆も死なせたくない…」

ほむら「だったら、私を倒して私の力を無理にでも奪って再び世界を変えるしかないわ」

ほむら「そして悪魔である私に対抗出来るのは、神であるまどか。あなただけよ」

まどか「…………」

ほむら「私は何としてでもまどかと二人だけで一緒にいられる世界を作るわ。その為にはどんな犠牲も厭わない」

ほむら「この宇宙が終わる前に、あなたの大切なお友達に最後のお別れをする事ね」

ほむら「あなたと決着をつける為に、待っているわ…」ヒュン…

遊星「き、消えた…」

ユベル『恐らく空間転移の類だろう』

マミ「鹿目さん…本当に暁美さんと戦うの…?」

まどか「うん…それしか皆とこの世界を救う方法がないのなら、仕方のない事だよ…」

杏子「本当にいいのか?だってあんたとほむらは…」

まどか「私にとってほむらちゃんは、今でも最高の友達だよ…」

遊戯「一番大切な友達と戦うなんて、君は本当にそれでいいのか…?」

まどか「全然良くない…けど、ほむらちゃんの考えは間違っている…」

さやか「あいつは悪魔になってしまったけど、それでもまどかにとって一番大切な友達なんだよね…?まどかは辛くないの…?」

まどか「辛いよ、とっても辛い…泣きたいくらい…でも皆がこの世界と一緒に消えてしまう事の方が、もっと辛い…」

マミ「鹿目さんが勝ったとしても、鹿目さんがまた永遠に誰からも認知されず誰からも干渉されない存在になるのよ…?それでも本当にいいの?」

まどか「それが皆の為に、私が一度は決めた選択だから…辛くないって言ったら嘘になるけど、それは私にしか出来ない大事な役目だから…」

マミ「鹿目さん。再びあなたは希望になるのね…私達やこの世界の人々にとっての、全ての希望に…」

まどか「はい…マミさん」

杏子「それがあんたが自分で決めた答えなら、あたし達にはもう止められないな」

さやか「わかった…あんたがそこまで言うのなら、あたしはもう止めはしない。行ってきなさい、まどか」

まどか「杏子ちゃん…さやかちゃん…」

まどか「皆と別れる前にもう一度会う事が出来てよかった。パパもママもタツヤにもお別れを言いたかったけど、ダークネスのせいでそれが出来なくなったのが心残りだけど…」

まどか「でも私は自分の使命を果たす…ほむらちゃんを止めて、この世界と皆を救う…」

十代「ならまどか、これを持って行け」

まどか「こ、これは…十代さんの大切なデッキじゃないですか!?」

遊星「俺のも持って行くといい」

遊戯「俺のデッキもまどかに託すぜ!」

まどか「二人とも、いいんですか!?だってこのデッキは皆の…」

十代「全宇宙の存亡が賭かっているんだ!」

遊戯「だが俺達では何もする事が出来ない。だからまどか、お前に俺達の魂のデッキを託す!」

遊星「俺達の絆パワーをほむらに見せてやれ!」

十代「それに喧嘩している友達同士が仲直りするには、デュエルが一番だぜ?」

ユベル『ああ、そうだな。まどか、彼女の目を冷まさせてやるんだ』

まどか「うん…!」

まどか「ありがとう。さやかちゃん…杏子ちゃん…マミさん…遊戯さん…十代さん…遊星さん…ユベルさん…」

まどか「私、行くよ…!」

宇宙空間

ほむら「待ってたわ。まどか」

ほむら「お友達とのお別れは済んだかしら?」

まどか「私は皆を助ける為に来たの…ほむらちゃん、私はこの世界の皆を助けたいの」

ほむら「その皆の中に私はちゃんと入っているのかしら?」

まどか「あたり前だよ!だってほむらちゃんは私にとって大切な…」

ほむら「友達……ね。でもあなたにそんな事をされたら、私はまた一人ぼっちになってしまうわ」

まどか「だからって、ほむらちゃんはこの世界の皆が死んでもいいって言うの!?」

ほむら「どうやらあなたは本気でこの世界も皆も救いたいようね。その為に未来永劫に終わりなく世界に救済を齎すだけの存在に戻りたいと、あなたは本気でそう思っているのね…」

まどか「そうだよ…ほむらちゃん…」

ほむら「そう思うなら私を倒す事ね。ここなら私とまどか以外誰も来られないわ」

ほむら「誰にも邪魔される事なく、思う存分あなたと戦う事が出来る」

まどか「私はほむらちゃんを傷付けたくないよ…」

ほむら「私だってそうよ。でもまどかが抵抗するようなら容赦なく傷つけるわ。私がまどかと幸せに暮らせるようにする為にね」

まどか「…………」

ほむら「でも困ったわね。私とあなた、どうやら悪魔と神の力が相殺し合ってて、お互いの持てる力の殆どが使えなくなってるみたい」

ほむら「どうする?殴り合いでもして決着をつける?」

まどか「魔法少女や円環の理の力が使えなくても…私には皆から託されたデッキがある!」

ほむら「やっぱり、それしかないのね」

ほむら「そういえば、この宇宙は最初は一枚のカードから生まれたんだったわね」

まどか「そうだよ。だから私はこのデュエル、絶対に勝つ…!」

ほむら「ただの紙切れで宇宙の命運が決まるなんて滑稽ね。私が勝ったらそんな馬鹿げた宇宙とは全く違う新しい宇宙を作るわ」

ほむら「この宇宙が滅ぼうと関係のない二人だけの世界…私とまどかが二人だけでいつまでも幸せに暮らせる新しい世界を…」

まどか「そんな事…させない…!」

ほむら「あなたが再び概念に戻って、この世界と皆を守りたいと言うのなら、この宇宙を滅びをもたらした悪魔である私を倒す事ね」

まどか「行くよ!ほむらちゃん!」


まどか&ほむら「「デュエル!」」LP8000 vs LP8000

まどか「私の先行!ドロー!」

まどか「私は手札から魔法カード、手札抹殺を発動!手札抹殺の効果でお互いの手札を全て墓地に送り、その枚数分カードをドローする!」

まどか「そして伏せカードを5枚伏せてターンエンド!」


まどかLP:8000
手札:0

フィールド
モンスター:なし
魔法・罠:伏せ5枚


ほむら「モンスターが召喚出来ないなんて、もしかして手札事故かしら?まどか」

ほむら「歴戦のデュエリストから託されたデッキといえど、寄せ集めのデッキじゃ所詮そんな物ね」

まどか「このデッキは寄せ集めなんかじゃない!みんなの気持ちが詰まった大切なデッキなの!いくらほむらちゃんでも馬鹿にはさせない!」

ほむら「私のターン、ドロー」

ほむら「私はカードを3枚伏せ、手札から魔法カード、天よりの宝札を発動。このカードはお互いの手札が6枚になるようにカードをドローする。私はカードを4枚ドローする」

まどか「天よりの宝札!?なんでそのカードをほむらちゃんが!?」

まどか「天よりの宝札は最強の手札増強カード…でもそのあまりの強力さのせいで、禁止カードに指定されている筈…」

ほむら「私は魔を司る者。摂理を捻じ曲げ世界を蹂躙する存在…だからこの程度の事は造作もないわ」

ほむら「さあまどか、あなたもカードをドローしなさい。もっとも、次のターンは回ってはこないかもしれないけど」

まどか「私はデッキからカードを6枚ドローする!」

ほむら「私は伏せていた魔法カード、ハーピィの羽根帚を発動。このカードの効果により、まどかの場に伏せてある魔法・罠カードを全て破壊する」

まどか「させない!私はトラップカード、スターライト・ロードを発動!」

まどか「このカードは、自分フィールドのカードを2枚以上破壊する効果が発動した時に、それを無効にしてエクストラデッキからスターダスト・ドラゴンを呼び出す事が出来る!」

まどか「飛翔せよ!スターダスト・ドラゴン!」


スターダスト・ドラゴン、攻撃力2500

ほむら「あなたの伏せカードを全部除去した後に一気に決めようと思ったけど、どうやらそう上手くはいかない様ね」

ほむら「そうよね。折角の二人きりのデュエルだもの。こんな物ので終わってしまったらあまりにも呆気ないわ」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「でも私とまどかの二人きりのデュエルなのに、他の人のカードを使うなんて無粋よ。そんなカードで悪あがきするなんて…」

まどか「これは皆から託されたデッキで組んだ大切なデッキなの。ほむらちゃんとこの世界を救う為に作った皆の思いが詰まった大切なデッキなの…」

ほむら「他の皆も世界もどうでもいいわ。私はまどかと二人きりの世界が欲しいだけなのよ」

ほむら「このデュエルで貴方を叩きのめせば、誰にも邪魔されずに私がまどかとずっと二人でいられる理想の世界が作れるわ…」

まどか「そんな事…させない!」

ほむら「私は手札からデビル・フランケンを召喚。デビル・フランケンのモンスター効果でライフを5000支払いデッキから融合モンスター一体を特殊召喚する」LP8000 → LP3000

まどか「また禁止カード…!」

ほむら「私は青眼の究極竜を特殊召喚。更に青眼の究極竜に伏せていた装備魔法、巨大化を装備し、攻撃力を倍にする」


青眼の究極竜、攻撃力4500→攻撃力9000

まどか「攻撃力…9000…」

ほむら「これが摂理を捻じ曲げ世界を蹂躙する悪魔の力よ」

ほむら「そしてあなたがさっき使ってくれた手札抹殺のお蔭で、このカードが使えるようになったわ」

ほむら「私は伏せていた魔法カード、龍の鏡 (ドラゴンズ・ミラー)を発動。墓地の青眼の白龍3枚を除外してもう一枚青眼の究極竜を出すわ」


青眼の究極竜、攻撃力4500


まどか「龍の鏡の発動した事によりこのカードを発動!トラップカード、召喚時計!このカードは相手が魔法・罠を使って来た時に発動する事が出来る」

ほむら「だけどそのカードの効果はスタンバイフェイズ毎にカウンターを一つのせ、場のモンスター1体とこのカードを生贄にする事で、カウンターの数だけ手札からモンスターを特殊召喚するカード」

ほむら「このターンで勝負が決めればただの意味のないカードよ」

ほむら「バトル。私は巨大化を装備した攻撃力9000の究極竜でスターダスト・ドラゴンに攻撃」

まどか「トラップ発動、くず鉄のかかし!このカードは、相手モンスター一体の攻撃を無効にし、その後またこのカードをセットした状態に戻す」

ほむら「でも私にはまだもう一体の方の究極竜の攻撃が残ってる。究極竜でスターダスト・ドラゴンに攻撃。アルティメットバースト」

まどか「墓地のシールド・ウォリアー発動!戦闘ダメージを受ける時、自分の墓地のこのカードをゲームから除外し、自分フィールドのモンスター一体を戦闘での破壊から守る!」

ほむら「さっき手札抹殺を使った時に既にシールド・ウォリアーを墓地に送っていたのね。やるわね…でもダメージは受けてもらうわよ」

まどか「くっ…!」LP8000 → LP6000

ほむら「流石に歴戦のデュエリスト達のデッキだけあって、一筋縄では行かないようね。私はカードを一枚伏せ、ターンエンドよ」


ほむらLP:3000
手札:4

フィールド
モンスター:青眼の究極竜/攻9000、青眼の究極竜/攻4500、デビル・フランケン/攻700
魔法・罠:巨大化、伏せ1枚

まどかLP:6000
手札:6

フィールド
モンスター:スターダスト・ドラゴン/攻2500
魔法・罠:召喚時計、伏せ2枚、伏せ(くず鉄のかかし)


まどか「私のターン!ドロー!」

まどか「私は手札から速攻魔法、時の飛躍 ターンジャンプを発動!このカードの効果で3ターン後の未来まで全てのフェイズをスキップする!」

ほむら「ターンカウンターを溜める事で召喚時計の効果を最大限に活用する気ね」

まどか「これは遊戯さんから教えてもらった戦法だよ!私は翻弄するエルフの剣士を召喚!このカードを生贄に召喚時計の効果を発動!」

まどか「私は手札のE・HEROネオスとブラックマジシャンとマッシブ・ウォリアーを特殊召喚する!」


E・HEROネオス、攻撃力2500 ブラックマジシャン、攻撃力2500 マッシブ・ウォリアー、攻撃力600


ほむら「これであなたのフィールドには不動遊星と遊城十代と武藤遊戯のエースモンスター3体が並んだわね。でも究極竜の攻撃力の前では無力よ」

まどか「バトル!私はスターダスト・ドラゴンでデビルフランケンに攻撃!」

ほむら「やはり攻撃力の低いデビル・フランケンを狙って来たわね。でもそうはさせないわ。トラップ発動、立ちはだかる強敵」

ほむら「このカードは相手の攻撃宣言時に、自分フィールドのモンスター1体を選択して発動する。発動ターン相手は選択したモンスターしか攻撃できず、
    全ての攻撃表示モンスターで選択したモンスターを攻撃しなければならない。当然私は攻撃力9000の究極竜を選択するわ」

まどか「読んでたよ!私はトラップカード、ブラック・スパイラルフォースとネオス・スパイラルフォースを発動!」

まどか「ブラック・スパイラルフォースは、場のブラックマジシャンの攻撃権を放棄してモンスター1体の攻撃力をエンドフェイズまでを倍にする!」

まどか「ネオス・スパイラルフォースは、場のネオスの攻撃権を放棄してモンスター一体の攻撃力をエンドフェイズまで倍にする!どちらも対象はスターダスト・ドラゴン!これにより攻撃力を4倍にする!」


スターダスト・ドラゴン、攻撃力2500→10000


まどか「アルティメットドラゴン!爆殺!」ドカーン

ほむら「くっ…!」LP3000 → LP2000

まどか「更に私はマッシブ・ウォリアーでもう一体のアルティメットドラゴンに攻撃!」

ほむら「攻撃力600のモンスターで攻撃力4500の究極竜に攻撃するというの…!?」

まどか「マッシブ・ウォリアーの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になり、このカードは1ターンに1度だけ、戦闘では破壊されない」

まどか「そして私は手札からワンショット・ブースターを特殊召喚!このカードは自分がモンスターの召喚に成功したターン手札から特殊召喚できる!」

まどか「私はワンショット・ブースターの効果を発動!このターン自分のモンスターと戦闘を行った相手モンスター1体をこのカードを墓地に送る事で破壊する!対象はアルティメットドラゴン!」ドーン

ほむら「二体の究極竜がたった一ターンでどちらもやられるなんて…」

まどか「これが皆との絆の力だよ!ほむらちゃん!」

まどか「私はカードを一枚伏せて、ターンエンド!エンドフェイズ時、スターダスト・ドラゴンの攻撃力は元に戻る!」


まどかLP:6000
手札:1

フィールド
モンスター:スターダスト・ドラゴン/攻2500、E・HEROネオス/攻2500、ブラックマジシャン/攻2500、マッシブ・ウォーリアー/攻600
魔法・罠:伏せ(くず鉄のかかし)、伏せ1枚


ほむら「なら私はその絆の更に上にある愛であなたの気持ちに応えるわ」

ほむらLP:2000
手札:4

フィールド
モンスター:デビル・フランケン/攻700
魔法・罠:なし


ほむら「私のターン、ドロー」

ほむら「私は魔法カード、天使の施しを発動。三枚カードをドローし、その後手札から二枚を選択して墓地に捨てる。私は手札のグローアップ・バルブと処刑人マキュラを捨てる」

まどか「処刑人マキュラは、墓地に送られる事で手札の罠カードを発動する事が出来るバランスブレイカー級の禁止カード…」

ほむら「マキュラの効果を使いたい所だけど、残念ながら私の手札には今は使える罠カードはない…」

ほむら「でもこれで安心しない事ね。私は墓地に送られたグローアップ・バルブのモンスター効果を発動」

ほむら「自分のデッキの一番上のカードを墓地へ送り、墓地に存在するこのカードを自分フィールド上に特殊召喚する。またこの効果はデュエル中一度しか使用できない」

ほむら「そして私は手札から魔法カード、使者蘇生を発動。処刑人マキュラ墓地から特殊召喚する」

ほむら「レベル1・グローアップ・バルブに、レベル2・デビルフランケンに、レベル4・処刑人マキュラをチューニング」

ほむら「闇から出でよ、鉄血の翼。 黒き暴風となりて、全ての敵に死を与えん。シンクロ召喚。 現れよ。ダーク・ダイブ・ボンバー」

ダーク・ダイブ・ボンバー、攻撃力2600

まどか「ダーク・ダイブ・ボンバー…あまりの強力さのせいで発売からたったの290日で使用禁止になった最凶最悪の禁止カード…」

ほむら「そうよ。これも私のあなたへの『愛』の成せる業なの」

ほむら「あなたとあいつ等との絆なんか、私のまどかへの愛の前では無力よ」

まどか「そんな言い方やめてよ!遊戯さんも十代さんも遊星さんも私の大切な友達なの!」

ほむら「ならその大切なお友達のカードであなたを粉砕するわ。私は手札から魔法カード、強奪を発動。このカードは、相手フィールド上のモンスターに装備し、そのコントロールを奪う」

まどか「遊星さんのスターダスト・ドラゴンが!?」

ほむら「そのカードの効果は厄介よ。だから奪わせてもらったわ。そして私は手札から魔法カード、サンダーボルトを発動。このカードは相手の場のモンスターを全て破壊する」


ドカーン ドカーン ドカーン

まどか「遊戯さんのブラックマジシャンと十代さんのネオスが破壊された!?」

ほむら「どう?あなた達の友情がいかに無力か思い知ったでしょ?これがあなたの言う友情の力よ。これでも私の愛があなた達の友情に劣っていると言うの?」

ほむら「バトル。私はダーク・ダイブ・ボンバーでまどか、あなたにダイレクトアタック」

まどか「トラップ発動、くず鉄のかかし!ダーク・ダイブ・ボンバーの攻撃を攻撃を無効にし、その後またこのカードをセットした状態に戻す!」

ほむら「でも私にはまだスターダスト・ドラゴンの攻撃が残ってるわ。スターダスト・ドラゴンでダイレクトアタック。シューティング・ソニック」

まどか「うわああああああああー!!!!」LP6000 → LP3500

ほむら「どう?大事な友達のカードに攻撃される気分は?」

まどか「くっ…!」

ほむら「そして私はダーク・ダイブ・ボンバーのモンスター効果を発動。自分フィールドのモンスター1体をリリースして、そのモンスターのレベル×200ポイントダメージを相手ライフに与える」

まどか「させない!手札からエフェクト・ヴェーラーの効果を発動!このカードは、手札から墓地に送る事で相手モンスターの効果を無効にする!」

ほむら「またそのカード…本当に厄介なカードね…」

まどか「遊星さんが言っていたよ。エフェクト・ベェーラーは現環境必須カード。こういう時に一番頼れるのがこのカードだって!」

ほむら「私はモンスターを守備表示でセットしてターンエンドよ」


ほむらLP:2000
手札:1

フィールド
モンスター:スターダスト・ドラゴン/2500、ダーク・ダイブ・ボンバー/攻2600、伏せモンスター
魔法・罠:強奪

まどかLP:3500
手札:0

フィールド
モンスター:なし
魔法・罠:伏せ(くず鉄のかかし)、伏せ1枚


まどか「私のターン、ドロー!」

ほむら「スタンバイフェイズ時、私がスターダスト・ドラゴンに装備させた強奪の効果で、まどかのライフポイントは1000ポイント回復する」LP3500 → LP4500

まどか「私は手札のE・HEROバブルマンの効果発動!このカードは手札がこのカード一枚の時に特殊召喚出来る。私は守備表示で特殊召喚!」

まどか「そしてこのカードが出された時、このカード以外の自分の場も手札のカードが0だった場合、デッキからカードを二枚ドローする!」

まどか「マジックカード、O-オバー・ソウルを発動!このカードは、墓地からE・HEROと名の付いた通常モンスターを特殊召喚する!蘇れ!E・HEROネオス!」


E・HEROネオス、攻撃力2500


ほむら「またあいつ等のカードを…!私とまどかとの二人きりのデュエルなのに、なんで他の人のカードばかりを…」

まどか「あの人達も私の大切な友達なの。ほむらちゃんだって私にとって…」

ほむら「私が欲しいのは友情じゃないわ!あなたの愛よ!」

ほむら「最高の友達なんかじゃ足りないの!あなたにとって唯一絶対の存在になりたいの!」

ほむら「私はまどかが好きなの!まどかのその優しい眼差しも、髪も、唇も、声も、体も、胸も、ぬくもりも、まどかの心も全部好きなの!」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「好きなの!大好きなの!まどかの全てが愛おしくて堪らないの!だからまどか以外の者なんかもう何もいらないの。ただまどかだけが欲しいの…」

ほむら「だから…これからは二人きりの世界で幸せに過ごしましょう…まどか」

まどか「…………」

まどか「そんなの絶対おかしいよ…」

ほむら「まどか…」

まどか「私はただ、皆が幸せに過ごせる世界を作りたいだけなの…勿論ほむらちゃんの事だって…」

ほむら「だから私を置いて貴方は行ってしまったの!?皆を救う為に!? でもそれは私にとっては救いじゃないの!私はまどか以外の人間なんて要らない!他の人がいなくてもまどかがいればそれでいいの!」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「まどか以外の人間なんていなくてもいい…あなたさえいてくれれば、まどかと一緒にいられれば…それでいい…」

まどか「…………」

まどか「私はE・HEROネオスで、スターダスト・ドラゴンに攻撃。攻撃力が互角だから、どちらのモンスターも破壊されて墓地に送られる」ドーン ドーン

ほむら「大事なお友達のカード同士が潰し合うなんて、皮肉な光景ね…」

ほむら「でも友情なんて所詮はそんな物よ…最後に勝つのは何物にも代えがたい『愛』だけよ」

まどか「…………」

まどか「私は魔法カード、地割れを発動。このカードの効果でほむらちゃんの場のダーク・ダイブ・ボンバーを破壊する」ドーン

ほむら「でもこれであなたの手札はもう何もない…あなたの場にも雑魚がモンスターが一体いるだけよ」

まどか「私の友達のデッキに雑魚なんていないよ…!」

まどか「私はこれでターンエンドだよ…ほむらちゃん…」


まどかLP:4500
手札:0

フィールド
モンスター:バブルマン/守1200
魔法・罠:伏せ(くず鉄のかかし)、伏せ1枚

ほむらLP:2000
手札:1

フィールド
モンスター:伏せモンスター
魔法・罠:なし


ほむら「私のターン…ドロー」

ほむら「私は伏せモンスターを反転召喚。聖なる魔術師。このカードがリバースされた時、墓地から魔法カード一枚を手札に加える。私は天寄りの宝札を加えるわ」

ほむら「そして手札を2枚伏せ、天寄りの宝札を発動。お互いのプレイヤーは手札が6枚になるようにドローする」

ほむら「私は手札を6枚ドロー。さあまどか、あなたも手札を6枚引きなさい」

まどか「…………」

ほむら「更に私はさっき伏せた魔法カード、苦渋の選択を発動」

ほむら「このカードはデッキのカードを5枚を選択して相手に見せ、相手はその中から1枚を選択し、その選択したカードを手札に加えてそのカード以外の4枚を墓地に送る」

ほむら「私はデッキからクリッター2枚と、黒き森のウィッチ3枚を選ぶわ。さあまどか、この中から私が手札に加えるカードを1枚選びなさい」

まどか「私はクリッターを選ぶよ」

ほむら「どれを選んだ所で結果は全部同じだけどね」

ほむら「そして私は手札から装備カード、早すぎた埋葬を発動。このカードはライフポイントを800支払う事で墓地からモンスター一体を特殊召喚する。私は混沌の黒魔術師を特殊召喚」LP2000 → LP1200

まどか「混沌の黒魔術師…!?そんなカード、いつの間に墓地に…!?」

ほむら「最初からよ」

まどか「あの時…私が最初に使った手札抹殺…」

ほむら「そうよ。私は特殊召喚した混沌の黒魔術師の効果を発動。このカードが召喚特殊召喚された時、墓地から魔法カード1枚を手札に加える事が出来る。私は使者蘇生を手札に加える」

ほむら「更に私は使者蘇生を発動。墓地の黒き森のウィッチを特殊召喚する」

ほむら「そして私は墓地の光属性モンスター青眼の究極竜と、闇属性モンスターの黒き森のウィッチを除外…」

まどか「その召喚条件で出現するモンスターは…まさか…!?」

ほむら「現れろ…混沌帝龍-終焉の使者-」

まどか「混沌帝龍-終焉の使者-…多くのカードがあるデュエルモンスターズの中でも最強クラスと評される、史上最強クラスの禁止カード…」

ほむら「このカードの効果を使えばまどか、あなたのライフは0になるわ。私はライフを1000支払い、混沌帝龍-終焉の使者-の効果を発動」LP1200 → LP200

ほむら「お互いの手札とフィールド上に存在する全てのカードを墓地に送り、この効果で墓地に送ったカード1枚につき相手ライフに300ポイントのダメージを与える」

ほむら「クリボー辺りで私の攻撃を防がれたら敵わないからね。まどか、あなたと私の場と手札の全てのカードを墓地に送らせてもらうわ」

まどか「読まれてたみたいだね…」

ほむら「混沌の黒魔術師はフィールドから離れる場合ゲームから除外される。だから混沌帝竜の効果ダメージは適応されない」

ほむら「でもそれを除いても私のフィールドのカードは5枚。あなたのフィールドは3枚。お互いの手札は合わせて11枚」

ほむら「混沌帝龍の効果で私とあなたの場と手札のカードの全て、19枚が墓地に送られ、あなたは5700ポイントのダメージを受け、ライフは0になる。私の勝ちよ」

まどか「…………」

ほむら「セメタリー・オブ・ファイヤー」


ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン ドカーン

まどか「…………」LP400


ほむら「なんで!?どうしてライフが残っているの!?」

まどか「私はこのカードを発動させていたんだよ」

まどか「速攻魔法、非常食は、フィールドの魔法・罠カード1枚を墓地に送る事でライフを1000ポイント回復させるカード」

まどか「混沌帝龍の効果が発動される直前に私はこのカードの効果でくず鉄のかかしを墓地に送っていたの」

ほむら「フィールドのカードを2枚減らし混沌帝龍の効果ダメージを600ポイント軽減し、更に非常食の効果でライフを1000ポイント回復させて耐えたのね…」

ほむら「でもこれであなたのフィールドにも手札にもカードは何もなくなった。私は混沌帝龍の効果で場から墓地に送られた黒き森のウィッチの効果を発動」

ほむら「デッキから守備力1500以下のモンスターを加える。私は八咫烏を手札に加える」

ほむら「私は八咫烏を召喚。このカードは、相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、次の相手ターンのドローフェイズをスキップする」

ほむら「私は八咫烏でまどかにダイレクトアタック」

ほむら「このカードの攻撃が通ればあなたはドローが出来ない。そしてまどかのフィールドにはモンスターも伏せカードもなく、手札も0。私の勝ちね、まどか」

まどか「それはどうかな?」

ほむら「なんですって…?」

まどか「私は墓地のネクロガードナーのモンスター効果を発動」

まどか「このカードを墓地から除外する事で、相手モンスターの攻撃を一度だけ無効にする」

ほむら「またあいつ等のカードを…」

まどか「ほむらちゃんがさっき使った混沌帝龍の効果で墓地に送られたんだよ」

ほむら「混沌帝龍の手札を全て墓地に送らせる効果が仇になったわね…」

ほむら「でも何とか防いだようだけど、あなたにとって絶対絶命な状況である事には違いないわ」

ほむら「手札はなし。フィールドのカードも0。この状況であなたは一体どうするのかしら?」

まどか「本当に追い詰められているのは、私じゃなくてほむらちゃんの方だよ」

まどか「八咫烏は召喚したターンのエンドフェイズ時に手札に戻る」

まどか「だからほむらちゃんのフィールドには何もいなくなる。手札だって八咫烏だけ。そしてライフポイントは200しか残っていない」

まどか「ここで私が攻撃力200以上のモンスターを出せば、ほむらちゃんは負ける…」

ほむら「そうね…そしたらあなたはまた円環の理に戻る事が出来る…」

ほむら「私を残して、この宇宙を救う事が出来る…」

ほむら「私は救われないけど、この宇宙の皆は救われる…」

まどか「…………」

ほむら「私はこれでターンエンドよ…」


ほむらLP:200
手札:1(八咫烏)

フィールド
モンスター:なし
魔法・罠:なし

まどかLP:LP400
手札:0

フィールド
モンスター:なし
魔法・罠:なし


まどか「私のターン、ドロー」

まどか「私は強欲な壺を発動。このカードの効果により2枚ドロー」

ほむら「禁止カード!?」

まどか「私は皆を救う為なら、ほむらちゃんと同じ事だってやってみせるよ」

ほむら「……私も随分と嫌われた物ね」

まどか「ほむらちゃん…?」

ほむら「あなたは本気で私を置いて、皆の為にまた犠牲になるつもりなのね…」

まどか「…………」

ほむら「そんなにまどかは私と二人っきりの世界が嫌なの…?私よりもあいつ等が救われる世界の方がいいの…?私の愛より皆が救われる世界を選ぶの…?」

まどか「違うよ…」

ほむら「まどかはそんなに他の皆が大事だって言うの…?死ぬことも許されず、この世に救いを与える為だけに永遠の時を生き続けるだけの概念なんかにそんなに戻りたいの…?」

まどか「…………」

ほむら「私と二人きりでずっと一緒に過ごす世界なんかより、あなたは自分の存在を犠牲にする事になっても他の皆が救われる方がいいの…?」

まどか「そんな事ないよ…私はほむらちゃんにも幸せになって欲しい…」

ほむら「幸せ…?嘘…じゃあどうしてあの時、まどかは私の前からいなくなったの…?」

まどか「それは…」

ほむら「皆を救う為よね…?あなたのあの行いで宇宙も救われて、確かにあなたの大好きな家族も友達も皆救われたわ」

ほむら「でもあれは私にとっては救いではなかった…」

まどか「…………」

ほむら「私はいつだってあなたの為に生きていた。あなたの死ぬところも何度も見た…」

ほむら「あなたを殺した事だってあった…あなたを助けようと同じ日々を何度も何度も繰り返して、必死になってあなたを救おうとした…」

ほむら「私がまどかと幸せになれる未来…それを手に入れる為ならと思ったからこそ私は頑張れた…」

ほむら「だけどあなたは私から離れた。私を置いて自分を犠牲にする事で皆を救う事を選んでしまった…」

ほむら「確かに世界はそれで救われた」

ほむら「最初は私だって、まどかの守った世界を守る為にと思っていたからこそ魔獣達とも戦えた」

ほむら「でもインキュベーターの作り上げたあの世界の中であなたの本当の気持ちを聞いてしまった…」

ほむら「本当は皆と一緒にいたい。私ですら泣いちゃうような辛い思いは耐えられない。犠牲になんかなりたくない。そんなあなたの本音を…」

ほむら「まどか。貴方は確かに私にそう言ったわよね…?」

まどか「うん…そうだよ」

ほむら「だから私は世界を書き換えたの…あなたが寂しくならないように…」

ほむら「だけどまた、あなたは世界の為に犠牲になろうとしている。私を置いてまた自分を犠牲にする事で本気で世界を救おうとしている…」

ほむら「あなたにそんな事をされるくらいなら、世界なんて滅んだ方がマシよ…」

まどか「…………」

ほむら「私がまどかと一緒にいられない世界なんていらない…あなたが消える事でしか救われない世界なら、いっその事みんな消えればいいわ…」

まどか「ほむらちゃん…もういいの…」

ほむら「まどか…?」

まどか「苦しかったんだよね?ずっと辛かったんだよね?」

ほむら「私は…」

まどか「ほむらちゃんは自分で自分を追い詰めている」

ほむら「…………」

まどか「私と一緒にいたいと思っている。でもその為に皆を見捨てて、私とほむらちゃんだけの世界を作るのは本当は良くない事だと思っている」

ほむら「私は…まどかと一緒にさえいられればそれで…」

まどか「じゃあほむらちゃんがさっきから使っていたカードはなんなの?」

ほむら「え…?」

まどか「どれも強力な禁止カードばかり。だけどそのカードたちは強力な効果の代償として、自分のライフポイントを激しく消費するカードばかりだよ。ほむらちゃん、自分のライフポイントをよく見て」

ほむら「……」LP200

まどか「今のほむらちゃんのライフポイントの殆どは、ほむらちゃんが自分で使ったカード効果で減らした物だよ。ほむらちゃんが自分で自分を追い詰めて、沢山自分を傷付けている証拠だよ…」

ほむら「…………」

まどか「ほむらちゃんが悩んで苦しんでいるから、そんな事をしたんでしょ…?」

ほむら「…………」

まどか「もういいの…もう、いいんだよ…」

ほむら「じゃあ…どうすればいいのよ…」

ほむら「この宇宙を救えば、あなたの存在はまた誰からも認識できない、誰にも干渉できない存在に戻ってしまうのよ!?」

ほむら「私だって、あなたとはもう会えなくなる…この宇宙が助かっても、私は救われない…また、一人ぼっちになってしまう…」

まどか「私、考えたの…皆が救われて、ほむらちゃんも幸せになれる方法を…」

ほむら「え?」

まどか「私は手札を一枚捨てて、超融合を発動」

ほむら「そんな…あなたの場にも私の場にもモンスターはいない筈…」

まどか「違うよほむらちゃん」

まどか「私は、超融合の効果を発動」

まどか「融合するのは、私とほむらちゃんの魂!私とほむらちゃんの魂を一つに!」

…………………

まどか「このカードを使ったのは、もう一度ほむらちゃんとちゃんと話がしたかったから」

ほむら「…………」

まどか「ほむらちゃん、私このデュエルでやっとわかったの」

まどか「ほむらちゃんは悪魔じゃなかった」

まどか「大好きな人とすれ違っただけで凄く不安になって、大好きな人とただずっと一緒にいたいだけって思っている普通の女の子だった」

まどか「だけど今まで私は、そんな簡単な事も気付けなかった…」

まどか「ほむらちゃんは本当はこんな事望んでいない。心の中では自分が好きな人と一緒にいる為に、世界や皆を犠牲にするのは良くない事だと思っている」

まどか「大好きな人と一緒にいたいけど、その為に世界が滅ぶのは嫌だって思ってる…」

まどか「でも世界が滅んでも、それでも大好きな人と一緒にいたいとも思っている…」

まどか「だからいっぱい悩んで、自分の事を悪魔だなんて言って、沢山自分を傷付けて苦しんでいた…」

まどか「なのに私、そんなこと全然考えもしなかった…」

まどか「ほむらちゃんは自分さえ良ければ、他の人がどうなろうとそれでいいって、ついさっきまでそんな風にほむらちゃんの事を酷い子だと思っていた…」

まどか「ごめんなさい…」

ほむら「…………」

まどか「私は今までほむらちゃんが強いからって、優しいからってただ受けとめてもらって、ずっと甘えていた…」

まどか「ほむらちゃんは、いつもどんなに辛くて悲しくても精一杯我慢して、何度も何度も私を助けようとしてくれた…」

まどか「だけど私はあの時、ほむらちゃんを一人残して皆を救う為に勝手に行ってしまった。そのせいでほむらちゃんに寂しい思いや辛い思いを沢山させた…」

まどか「ほむらちゃんが一番苦しんでた筈なのに…」

ほむら「…………」

まどか「でもほむらちゃんは私が護ろうとした世界を護る為に頑張った。とっても寂しくて辛かった筈なのに、ずっと頑張っていた」

まどか「でも頑張りすぎた。もう耐えられないってくらい頑張った…」

まどか「私がほむらちゃんの所からいなくなったせいで、こんなにほむらちゃんを追い詰めてしまった…」

まどか「私の大好きなほむらちゃんを…こんなに苦しめてしまった…」

ほむら「違うわ…まどか…」

まどか「え…?」

ほむら「私はまどかが思ってくれてるほど立派じゃない…強がりで嘘つきで、弱くて、いつも自分勝手だった…」

ほむら「とてもじゃないけどあなたに好かれるような存在ではないわ…」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「それでも、こんな私でもまどかは救ってくれた。何度も何度も絶望しそうになったけど、あなたのお蔭で耐えられた…」

ほむら「あなたはこんな私を優しく包み込んでくれた。唯一信じれたのがあなただけだった…」

ほむら「だけどあなたの本当の気持ちを知ったら、あなたが皆とは違う理の中で永遠に存在し続ける概念になると選んだ事に我慢できなくなった…」

ほむら「私はただ、あなたと一緒にいたかっただけなの…」

ほむら「あなたに幸せになってもらいたかっただけなの…だからあんな事をしたの…」

ほむら「だからこんなこと望んでいなかった…世界の終わりなんて私は望んでいなかった…」

ほむら「それでもまどか、あなたと一緒にいたかったの…」

ほむら「大好きだから…」

まどか「私もだよ、ほむらちゃん」

ほむら「まどか…?」

まどか「私も、ほむらちゃんが大好き」

ほむら「ありがとう…まどかは優しいから、とても優しいから…そう言ってくれるんじゃないかなって思ってたわ…」

ほむら「でもね…私の好きは、まどかの好きとは違うの…」

ほむら「最高の友達じゃ嫌なの…あなたに愛されたいの…」

ほむら「私、あなたのその手で思う存分頭を撫でてもらいたいの…あなたを力いっぱい抱きしめて、その華奢な身体から伝わって来るぬくもりを全身で感じたいの…」

ほむら「唇を重ね合わせてあなたの口の中を思う存分舐めまわしたい…犯しているのか犯されているかさえわからなくなるまであなたと交わりたい…」

ほむら「女の子同士なのに…私はいつもこんな事を思っているのよ…?気持ち悪いよね…」

まどか「ほむらちゃんなら、いいよ…」

ほむら「ありがとう…まどかは優しいからそう言ってくれるんでしょ…?」

まどか「ほむらちゃんとなら、したいよ…」

ほむら「私はまどかに酷い事を沢山したわ…私の願望の為にこの世界に滅びを招いたのに、私はあなたの大好きな人達も皆見捨てようとした…」

まどか「それでも…いいよ…」

ほむら「いいえ…私はまどかの思いを踏みにじった…まどかが自ら選んだ選択をなかった事にした…!」

ほむら「まどかが散々悩んだ上で自分を犠牲にするって決断してこの世界を守ったのに、私はその世界を勝手に自分の都合のいいように書き換えた…!」

ほむら「しかもあなたを無理やり連れ出して、自分がした事の責任からも逃げ出そうともした…!本当に、最低よ…」

ほむら「そんな私にまどかを愛する資格なんてない…愛される資格だってない…許される筈がないのよ、私は…」

まどか「ほむらちゃん」


ズキュウウゥン


ほむら「え…」

まどか「これが私の本当の気持ち」

ほむら「え…どうして…」

まどか「私、ほむらちゃんの事、ずっと一人ぼっちにしてた…ごめんね…」

ほむら「うぅ…まどかぁ…」

まどか「大好きだよ、ほむらちゃん…」

ほむら「うん…」

まどか「一番大切で、最高で、本当の本当に大好きだよ…」

ほむら「うん…うん…」

まどか「愛してるよ、ほむらちゃん…」

ほむら「まどかはこれでいいの…?本当に、いいの…?」

まどか「ほむらちゃんと一緒なら何があっても平気だよ…ほむらちゃんと二人でなら、永遠の時だって頑張れるから」

まどか「それに私、ほむらちゃんとずっと一緒にいられるなら、幸せだよ」

ほむら「まどか…」

まどか「私一人では、現在過去未来から魔女を消し去るのがやっとだった…」

まどか「私がこの宇宙の概念になって皆の所から離れて皆から忘れ去られても、人々の心に暗雲がある限り魔獣は生まれ続け、人を苦しめる…」

まどか「だけど二人なら、二人なら出来る筈…」

まどか「魔女も、魔獣も絶望も、全部この宇宙から消す事が出来る筈だよ」

まどか「これなら皆を幸せにすることが出来る。ほむらちゃんともずっと一緒にいられる」

まどか「これが私が考えた答え…これが皆が幸せになって、私もほむらちゃんも幸せになれる唯一の方法…」

ほむら「わかったわ、まどか…」

まどか「皆と世界を救う!その為には、私とほむらちゃんの力を合わせるしかない!」

ほむら「私達二人の力があれば、哀しみと憎しみばかりを繰り返すこんな救いようない世界だって変えられる!」

まどか「私とほむらちゃんとなら、人の世からも呪いが消せる!」

ほむら「世界の歪みも闇も全部打ち消せる!」

まどか「だって魔法少女は、夢と希望を叶える存在だから!」

ほむら「私とまどかの二人の力を合わせれば、本当の奇跡だって起せる!」

まどか「行くよ!ほむらちゃん!」

ほむら「ええ!まどか!」



まどか&ほむら「「重なった熱き思いが、世界を希望の未来に再構築する!リ・コントラクト・ユニバース!」」



…………………………

放課後 屋上

上條「ミラージュ効果発動、墓地からネクロA、リベ特殊召喚。ネクロA効果発動、墓地からデーモン特殊召喚。デーモンA効果発動、デッキからガンサーチ。
   ネクロA、リベ、デーモンAでシンクロ。ワンハン特殊召喚。ワンハンA効果発動、墓地のミラージュコピー。ワンハンA効果発動、墓地からネクロA、デーモン特殊召喚。
   デーモンA効果発動、デッキからインフェルニティ・ナイトサーチ。ガン効果発動、手札からナイト墓地。ネクロA効果発動、墓地からナイト特殊召喚。ネクロA、ナイトでxyz。リヴァ特殊召喚。
   リヴァ効果発動、ミラージュ帰還。ミラージュ効果発動、墓地からネクロA、リベ特殊召喚。
   簡易融合発動。深海に潜むサメ特殊召喚。リベ、深海に潜むサメでシンクロ。ドゥロ特殊召喚。ネクロA効果発動、墓地からリベ特殊召喚。ネクロA、リベ、デーモンAでシンクロ。ワンハンB特殊召喚。
   ワンハンB効果発動、墓地のミラージュコピー。ワンハンB効果発動、墓地からネクロA、デーモン特殊召喚。デーモンA効果発動、デッキからネクロBサーチ。ドゥロ効果発動、ドゥロ、リヴァ、ガンバウンス。
   ガン効果発動、手札からネクロB墓地。ネクロA効果発動、墓地からナイト特殊召喚。ネクロA、ナイトでxyz。リヴァ特殊召喚。リヴァA効果発動、ミラージュ帰還。
   ミラージュ効果発動、墓地からネクロA、ネクロB特殊召喚。ネクロA効果発動、墓地からリベ特殊召喚。ネクロA、リベ、デーモンAでシンクロ。ワンハ。ワンハンC効果発動、墓地のミラージュコピー。
   ネクロB効果発動、墓地からリベ特殊召喚。ネクロB、リベでシンクロ。エイド特殊召喚。ワンハンC効果発動、墓地からネクロA、ネクロB特殊召喚。
   ネクロA効果発動、墓地からデーモン特殊召喚。エイド、デーモンAでxyz。エメラル特殊召喚。ネクロB効果発動、墓地からリベ特殊召喚。ネクロA、ネクロBでxyz。リヴァB特殊召喚。
   エメラル効果発動、墓地からサメ特殊召喚。リベ、サメでシンクロ。ドゥロ特殊召喚。リヴァB効果発動、ミラージュ帰還。ドゥロ効果発動、ドゥロ、エメラル、リヴァA、リヴァB、ガンバウンス。
   ミラージュ効果発動、墓地からネクロA、ネクロB特殊召喚。ネクロA効果発動、墓地からデーモン特殊召喚。デーモンA効果発動、デッキからデーモンBサーチ。ガン効果発動、手札からデーモンB墓地。
   ネクロB効果発動、墓地からリベ特殊召喚。ネクロA、ネクロB、リベでシンクロ。PTD特殊召喚。PTD効果発動、デッキから継承サーチ。ガン効果発動、墓地からリベ、デーモンB特殊召喚。
   デーモンA、デーモンBでxyz。エメラル特殊召喚。エメラル効果発動、墓地からサメ特殊召喚。リベ、サメでシンクロ。ドゥロ特殊召喚。継承発動。墓地からワンハン特殊召喚。
   ドゥロ効果発動、ドゥロ、PTD、エメラル、継承バウンス。ワンハン特殊召喚。ワンハンA効果発動、墓地のミラージュコピー。ワンハンA効果発動、墓地からネクロA、ネクロB特殊召喚。
   ネクロA効果発動、墓地からデーモン特殊召喚。ネクロB効果発動、墓地からデーモン特殊召喚。デーモンA、デーモンBでxyz。エメラル特殊召喚。エメラル効果発動、墓地からサメ特殊召喚。
   ネクロA、ネクロBでxyz。リヴァ特殊召喚。リヴァA効果発動、ミラージュ帰還。ミラージュ効果発動、墓地からネクロA、リベ特殊召喚。リベ、サメでシンクロ。ドゥロ特殊召喚。
   継承発動。墓地からワンハン特殊召喚。ドゥロ効果発動、ドゥロ、リヴァA、エメラル、継承バウンス。
   ワンハンA効果発動、墓地のミラージュコピー。ワンハンA効果発動、墓地からネクロB、デーモン特殊召喚。ネクロA効果発動、墓地からリベ特殊召喚。ネクロB効果発動、墓地からデーモンB特殊召喚。
   デーモンA、デーモンBでxyz。エメラル特殊召喚。エメラル効果発動、墓地からサメ特殊召喚。リベ、サメでシンクロ。ドゥロ特殊召喚。ネクロA、ネクロBでxyz。リヴァ特殊召喚。
   リヴァA効果発動、ミラージュ帰還。継承発動。墓地からワンハン特殊召喚。
   ドゥロ効果発動、ドゥロ、リヴァA、エメラル、継承バウンス。ミラージュ効果発動、墓地からデーモンA、デーモンB特殊召喚。デーモンA、デーモンBでxyz。チェイン特殊召喚。
   チェイン効果発動、デッキからデーモンC墓地。ワンハンA効果発動、墓地のミラージュコピー。ワンハンA効果発動、墓地からネクロA、ネクロB特殊召喚。ネクロA効果発動、墓地からデーモン特殊召喚。
   ネクロA、ネクロBでxyz。リヴァ特殊召喚。リヴァA効果発動、ミラージュ帰還。ミラージュ効果発動、墓地からリベ、デーモンC特殊召喚。デーモンA、デーモンCでxyz。エメラル特殊召喚。

さやか「サレンダー」

上條「もうサレンダーかい?さやか」

さやか「手札にヴェーラーがない以上勝てないに決まってるでしょ…」

上條「これじゃあ気持ちよくデュエルが出来ないじゃないか。満足出来ないよ」

さやか「そんな方法であんたに勝たれたらあたしが全然満足できないよ…」

上條「と思ったけど、相手の戦意を完全に喪失させて勝つのも中々良い物だね。やっぱり僕は満足だよ」

さやか「前から思ってたけど、恭介はあたしを虐めたいの?」

上條「そんな事ないさ。あ、そういえば仁美ちゃんと買い物に行く約束をしてたんだ」

上條「じゃあね、さやか。楽しいデュエルだったよ」

さやか「あたしは全然楽しくかったよ…」

通学路

さやか「はぁ…」

マミ「美樹さん?どうしたの?」

さやか「こんなんじゃ、満足できないよ…」

杏子「どうした?またデュエルで恭介の奴に負けたのか?」

さやか「そうだよ…今度はインフェルニティの無限ループコンボだよ…」

杏子「またか?あんな自己満足デッキを使う奴とのデュエルはやめとけっていつも言ってるだろ?あたしだったらあんなデッキを使う奴の相手は絶対に後免だね」

さやか「だってさぁ…」

杏子「自己満足なデッキでソリティアされるくらいなら壁とでもデュエルさせておけよ」

さやか「あたしは壁程度の価値しかない女なのね…」

マミ「落ち込んだ時は甘い物が一番よ。美樹さん、佐倉さん。よかったら今からうちに来てお茶会しない?」


遊戯&十代&遊星「…………」

さやか「あれ…?」

杏子「さやか?どうしたんだ?」

さやか「なんか今、知ってる人が通り過ぎて行ったような気がして…」

マミ「もしかして、あの変な髪型の三人?」

杏子「あたし等の知り合いであんな奴等いたか?」

さやか「知ってる人のような気もしたけど、なんか人違いだったみたい。あはは…」

マミ「そういえば駅前に新しく出来たケーキ屋さんのケーキが美味しくてね。この前も散々迷った挙句結局買っちゃったの」

杏子「本当か!?じゃあ有り難く呼ばれるぜ!」

遊馬「急げアストラル!まさかWDCの参加登録が今日の夕方までだなんて思いもしなかったぜ!」

アストラル『遊馬、君はどうしていつもそう浅はかなんだ?だから肝心な時にこんな目に合うんだ』

遊馬「過ぎてしまった事を悔やんでもしょうがないだろ!」


ドン

遊馬「いたたたた…」

遊馬「いきなりぶつかっちまってごめん!でも俺、急いでいて…」

遊戯「君、デュエルをやるのかい?」

遊馬「あぁ!これからWDCに参加するんだ!」

遊星「そうか。君もデュエリストなのか」

十代「頑張れよ」

遊馬「おう!」


遊馬「うおおおおー!かっとビングだ!俺!」

十代(この宇宙は再び一枚のカードから作り直され、新たな理の元で再構築された)

遊星(再構築された世界は魔女も魔獣も、魔法少女もいない世界)

遊戯(あるのはデュエルだけの平和な世界だ)

十代(だけどこの世界の人々は、皆彼女達の事を忘れてしまった…)

遊星(だが俺達は忘れない…)

遊戯(この世界を守った二人の少女の事を…)

ユベル(彼女達二人の愛の力によって、この世界は救われたんだ)


赤き竜『ウォオオオオオオオオオオオオオオオン!』


十代「赤き竜…」

遊戯「どうやら、この時代での俺達の使命は終わったようだな」

遊星「ああ、俺達の時代に帰ろう!」

まどか「ずっと一緒だよ。ほむらちゃん…」



ほむら「ええ。まどか…」



END

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、まどか達のみんなへのメッセジをどぞ

まどか「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

さやか「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」

マミ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

京子「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」

ほむら「・・・ありがと」ファサ

では、

まどか、さやか、マミ、京子、ほむら、俺「皆さんありがとうございました!」



まどか、さやか、マミ、京子、ほむら「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom