まどか「私鹿目まどか!ハンターランク、1です!」 (198)

QB「人類の、歴史をね!」

まどか「やめてー」


まどか「…もし、あなた達が人類に干渉していなかったら?」

QB「今でもまだ、狩と採集ばかりを繰り返す、救いようのない文明レベルだったんじゃないかな」

QB「洞窟で火起こしてうほうほしたり」

まどか「…」

まどか(狩と採集かぁ…)

まどか「憧れだったんだよねー、私」

QB「おや?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1386428960

まどか「見つけた!私の叶えたい願い!」

まどか「私は、QB達の人類への干渉を無かったことにする!」

QB「!」

QB「そっ」

QB「あっ、叶ったっ」


世界改編

少女達は船に揺られていた

さやか「あ、見えてきたよ」

まどか「あれがチーズ村…」

ほむら「そう、今回私達が雇われたのは潮の香る港町」

ほむら「チーズ村よ」

まどか「緊張するなぁ…」

ほむら「初めての遠征は不安でいっぱいよね、分かるわ」

まどか「ほむらちゃんはハンターランク4だよね」

まどか「やっぱりベテランさんは落ち着いててかっこいいな…」

さやか「腕が鳴るわー」

あ、叛逆キャラ出てくるので要注意でお願いします

チーズ村

なぎさ「こんにちわなのです!」

まどか「こんにちわ!元気だね!」

さやか「小学生?村長さんのところに案内してくれるかな?」

なぎさ「なぎさは村長さんなのです」

ほむら「二人とも、失礼よ」

ほむら「村長さん、この度依頼を受けてやってきました、ハンターランク4の暁美ほむらです」

ほむら「よろしくお願いします」

なぎさ「よろしくなのです」

なぎさ「もう聞いてると思うのですが、なぎさ達チーズ村の住民は先週から始まった群発地震に悩まされているのです」

さやか「群発…?」

ほむら「それで周囲のモンスターが荒れて、被害を抑えるために私達が雇われたのよね?」

なぎさ「いえ…」

なぎさ「実は、地震の原因が分かっているのです!」

まどか「そうなの?」

なぎさ「です」

ほむら「と言うと?」

なぎさ「割と結構昔から住み着いていたラギアクルスがここ最近になって沖で暴れているのです!」

なぎさ「ラギアクルスが村のがんぱん」

なぎさ「きっとあいつはなぎさ達の村を壊滅させる気なのです!」

ごばった


なぎさ「ラギアクルスが村の岩盤に体当たりしているに決まっているのです!」

これがんぱんのとこです、ごめんなさい

ハンターやったことないからハンターランクの基準が分からないから誰か教えて

ほむら「そんなわけないでしょう」

なぎさ「!」

ほむら「馬鹿ね」

なぎさ「!!」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「確かにラギアクルスは大型のモンスター…」

ほむら「危険ランクもA指定のモンスターではあるけれども」

ほむら「ラギアクルスほどの大きさがあっても、この辺一体を地震に悩ませるほどの力は無いわ」

ほむら「このご時世、ラギアクルス一匹で大地震ならそこらかしこ大地震」

ほむら「モンスターが歩くごとに大地震」

ほむら「ドスンドスンのパンパンカーニバルよ」

なぎさ「あっ」

なぎさ「イラっとするのです」

さやか「ほむら、言い過ぎだよ…」

さやか「なぎさちゃん、大丈夫」

さやか「このモンスターハンターさやかちゃんが、地震の被害も原因も」

さやか「がんがん解決しちゃいますからね!」

まどか「当面はモンスターの被害の処理と、ラギアクルスの調査、地震の調査が仕事になるね」

まどか「頑張るよ!」

>>10
4で上位っていってちょっと強い人なんだけど
その辺はまあ数字高ければベテランさんかな、くらいに思ってくれればあんまりゲームに沿わないから大丈夫ですよー

なぎさ「すぐにラギアクルスの討伐に取り掛からないのですか?」

まどか「あ、私鹿目まどか」

なぎさ「まどかもなぎさの話は半信半疑なのですか?」

ほむら「私、半分も信じてない」

まどか「んーん、そういう訳じゃ無いよ」

まどか「海竜は基本的に、遊泳速度や水中での私たちの動きの制限から討伐が難しいの」

まどか「だからしっかり寝床、縄張りを把握した上で誘導して狩猟するの」

まどか「色んな準備に時間がかかっちゃうんだ、ごめんね?」

なぎさ「まどかは頼りになるのです!」

まどか「と言っても経験は無いから訓練所で習ったことなんだけどね」

さやか「習ったっけ」

まどか「もう!さやかちゃん!」

HR1……小型の肉食モンスターくらいしか狩れない。
HR2……中型のモンスターを狩れる
HR3……弱い大型モンスターを狩れる
HR4……ちょっと強い大型モンスターを狩れる。
HR5……強力な大型モンスターを狩れる
HR6……古くから伝わる超強力な大型モンスターを狩れる
HR7……出てきたら世界が終わるレベルのモンスターを何とか狩れる
HR8~100……出てきたら世界が終わるレベルのモンスターの中でもちょっと強い個体を狩れる
HR101~500……出てきたら世界が終わるレベルのモンスターの中でも比較的強力な個体を狩れる
HR501~999……狩れないモンスターはいない。こいつらのせいでモンスターの世界がやばい

ラギアクルス
http://i.imgur.com/PfN7O5x.jpg

>>16
ありがとうございます!!
あと脚色の都合でこれにはそぐわないところもあるかもしれないけど勘弁です!!

なぎさ「今日はこの村にハンターさん達が来てくれたことを祝って宴なのです!」

村人「ドンチャン!!!」

さやか「すごいドンチャン騒ぎ!」

まどか「みんな困ってたんだね」

ほむら「明日から頑張るわよ」




一方その頃
マミ「私は巴マミ」

マミ「ハンターランクは560、そのイビルジョー討伐…参加してもいいかしら?」

杏子「へぇ…」

杏子「足ひっぱんじゃねえぞ?」

マミ「造作もないことよ…」

イビルジョー
http://i.imgur.com/GiYYa2q.jpg
マミさんの主食

翌朝
ほむら「まずはこの地図を見て頂戴」

ほむら「この村は西に砂漠が、北に草原、活火山、南に行くと断崖絶壁」

ほむら「そして東に離れ島の孤島があるわ」

ほむら「まず私は飛竜がよく飛来することで村人が遠ざけてきた孤島に調査拠点としてベースキャンプをつくる下見に行ってくるわ」

なぎさ「ラギアクルスは?」

ほむら「今日はあなた達は西の商業ルートを妨害するジャギィの群れを退治してきて」

まどか「うん、分かったよ」

さやか「了解」

ほむら「くれぐれも無理はしないでね、まどか?」

まどか「はぁい」

さやか「砂漠のベースキャンプは商業ルートの駅を使っていいんだっけ?」

ほむら「ええそうよ」

QB「じゃあ行こうか」

まどか「あ、オトモQBだ」

さやか「ついて来てたんだね」

ほむら「それじゃ、解散」

砂漠 ベースキャンプ
まどか「とりあえず荷物はここに…っと」

さやか「さーって、初めての狩猟なわけですよ」

さやか「まあ鳥竜種は闘技訓練でも見たことがあるし」

まどか「そうだね、いつも通りの力を出し切ろう!」

さやか「よーっし、さっさと見つけちゃおう!太刀が疼いて仕方がない!」

探索
まどか「ジャギィは比較的に涼しい場所にいるはずだから」

さやか「崖下の日陰とかにいそうだね」

まどか「まずはそこから見てみよう」

さやか「慎重にね」

QB「僕は臭いを辿るね」



まどか「うーん、見つからないね」

さやか「あれ?行き止まりじゃん」

QB「そういえば村長がキノコとってきてって頼んでなかったかい?」

まどか「あっ、忘れてたよ」

さやか「熟成キノコだったっけ、うーんよくわかんないや」

まどか「私も…とりあえずこの辺のキノコ全部とっていこ」

さやか「そうだね、ぶちぶちーっと」

まどか「えへへ、キノコキノコ」

その時まどかとさやかは呑気にキノコをとっていた!

背後!左右!全方位から迫る脅威に気づくこともない!

QBは虫を食っていた

ジャリッ…

ささやかに小石が崩れて音を立てた

さやか「ん?QB?」

まどか「どうしたのさやかちゃ…!?」

まどか達はジャギィの群れに囲まれていた

さやか「油断したっ…」

まどか「先に見つかってたのはこっちだったわけだね!」

QB「袋小路まで誘導されていたのか!」

のっそりと現れたのは群れのボス!

ドスジャギィ「ガオォ!!」

ドスジャギィだった!!
http://i.imgur.com/EOWF1mL.jpg

辺り一面十数匹とそのリーダー、ドスジャギィに囲まれたまどかとさやか

まどか「くっ…」

円のように囲んで様子を伺っている

その、一匹のジャギィが飛びかかった!

さやか「ちっ、舐めるな!」

回避!身を翻してからの素早い一閃!

ジャギィの噛み付きは空をかき、さやかの刃は敵を捉える!

まどか「えい!」

一匹、弓矢で狙撃してみるが…

まどか「さやかちゃ、この数はまずいよ!」

まどか「一斉に襲われたりしたら!」

さやか「そうだね…!ひとまず…」

さやか「退散!!」

ボシュッ!

真っ白な煙が視界を奪う!

ドスジャギィ「ガオォ!!」

ジャギィ「オイ!!!」

煙玉を使って、まどかとさやかはその場を後にした

砂漠 ベースキャンプ
まどか「はぁ…はぁっ…」

さやか「あぁ…ひどい目にあったよぉ…」

まどか「ふぅ…」

まどか「闘技訓練とは全く違うね…」

さやか「群れは卑怯だよ、群れは…」

まどか「ジャギィはボスを失えばその群れとしての機能を無くすから、計画的な狩りはしなくなる…」

さやか「そうすれば通商ルートに害を出すこともないわけだから…」

まどか「ドスジャギィと群れを分断しなきゃ…」

QB「難しいだろうね」

さやか「うーむ…」

まどか「…あれ?これ」

さやか「ん?」

QB「旅商人の忘れ物だね」

QB「一緒にある食べ物の痛み具合から見て、少し古いもののようだけれど」

まどか「…なら、使ってもいいかな?」

さやか「いやいや、ダメだしょ」

まどか「あ、じゃあお金置いておこ」

まどか「手紙も…ごめんなさい、借りますっと」

さやか「どうする気なの?」

まどか「えへへ、生肉持ってきてたよね?」

さやか「まあね、ドスジャギィは生肉ですぐに釣れるから」

さやか「罠用に」

まどか「そうそう、ならあとはジャギィの群れの性質を利用するだけだよ」

さやか「性質?」

まどか「そ、親優先…ってね?」

崖の壁の作る日陰はジャギィ達の癒しだった

岩場なのもあって、ひんやりとした空間に彼らは度々くつろぎに集まっていた

彼らが水浴びから帰ってくると、そこにはポツンと生肉があった

美味しそうな肉

今日は一度、狩りに失敗した

お腹がペコペコだった

ジャギィ達は一定の距離をとって見守る

おこぼれが彼らのわけ前で

ドスジャギィはまず、肉に寄って行った

周囲に漂う油の匂いも気にせず…

「今だ!」

上空から声!

飛び降りる何者か!

ジャギィ達は油断して、腰を下ろしていた

まどか「ふぁいやっ!」

先に火を付けた矢を、まどかは目印に射る

ボッ!

音と光の連鎖

ドスジャギィは炎の檻に閉じ込められた

円形の火の輪にジャギィ達は入れない

背の丈ほどもある炎の壁を、ジャギィ達は越えられない!

そして熱気の中に、もう一人

さやか「これでタイマン!」

まどか「上から狙うよ!」

2vs1!

さやか「熱いな…」

太刀を構える

さやか「さっさと決着つけようよ!」

ドスジャギィ「ガオォ!!」

舞う

舞う

華麗に舞う

蝶のように舞い!蜂のように刺す!

さやか「見てよ…この太刀…」

さやか「生命を刈り取る形をしているでしょ…?」

ドスジャギィの噛み付きを半身を返して避け…

さやか「眠れぇ!!」

今、首が飛ぶ音

祝砲!

崖の上のまどか

ロープを垂らしてさやかをちゅるちゅると救出した

さやか「油を使って火の結界なんて考えたね、まどか」

まどか「うん」

まどか「QBは…死んじゃったけどね…」

そう、QBは作戦段階で足を滑らせ、火の海にダイブしていた

絶命必至

さやか「いやぁ、地形や罠を駆使した見事なハントだったね」

まどか「さやかちゃんもカッコよかったよ」

まどか「あんな狭い空間の限定された円内でドスジャギィをさばくなんて!」

さやか「えへへ、そうかな」

ひとまず、旅商人達の心配事は晴れそうだ

そう、彼女たちはモンスターハンター

獣を狩り、自然の秩序を守る

蛮勇を踏み越えてなお、その頂を見ることはない!




一方その頃
マミ「コンビを組みましょうよ!」

マミ「私たち、最高のチームワークだったじゃない!」

杏子「あぁ!よろしく頼むよ!」

寝ます
不定期で

ありがとうございました

群発地震解決が目標だから多分ほのぼのになると思います
仮の仕方はゲームと違ってバリエーションつけるつもりです

>>まどか「私は、QB達の人類への干渉を無かったことにする!」
「干渉禁止」でなく「これまでの干渉がなかったこと」になっただけなので、別の干渉をされたクサイな。

チーズ村
ほむら「というわけで明日、早朝から孤島にリオレイアを狩りに行くわ」

ほむら「幸いリオレウスは確認されなかったから、卵を守っているという訳でも無さそうよ」

まどか「リオレイア…」

ほむら「飛竜は始めてよね?」

さやか「ほむらは?」

ほむら「愚問、何度も倒したわ」

まどか「すごい!」

ほむら「褒める!」

さやか「ちょっと怖いな…」

さやか「荷物揃えとこ」

まどか「村長さん村長さん」

なぎさ「はい?」

まどか「これ、頼まれてた熟成キノコ!」

まどか「ちゃんと取ってきたよ!」

なぎさ「!」

なぎさ「わーいなのです!」

なぎさ「ありがとうなのです!」

まどか「えへへ」

なぎさ「さっそくチーズグラタンを作るのです!」

まどか「可愛いなぁ」

なぎさ「まどかも食べて行くのです!」

まどか「私も?」

なぎさ「はい」

まどか「ありがとう、頂こうかな?」

なぎさ「腕によりをかけるのですよ!」

まどか「じゃあ私も手伝っちゃお」

出来た

なぎさ「出来たのです!!」

まどか「うん、美味しそう!」

なぎまど「いただきまーす!」

まどか「あっ!!」

なぎさ「?どうしたのです?」ぱくぱくー

QB「まどか?」

まどか「な、何でもないよ?うぇはへ(マジキチスマイル)」にこにこ

なぎさ「変なまどかなのですよ」ぱっくぱくー

まどか(参ったなぁ…これ、毒キノコじゃない保証がないや…)

まどか「適当に根こそぎ採取してきたの忘れてたよ…」

なぎさ「え?」

まどか「美味しい!美味しい!」

なぎさ「んふ」ぱくぱっく

まどか(あの辺はシビレダケやドクテンも生えてるよね)

まどか(村長さんは美味しそうに食べてるし、今更言うのは気が引けちゃうな…)

まどか(ここはQBに食べさせて…と)

QB「え、いらないの?」

まどか「静かにして、私今ちょっとお腹いっぱいなんだけど、村長さんに申し訳ないでしょ?食べなかったら」

QB「ほーん、なら横流しぱくぱく」

QB「うまい」

なぎさ「美味しいのです!」

まどか(ごめんね)

翌朝
まどか「うぅ…QB…」

さやか「仕方ないよ、切り替えていこ」

QBは朝、気が付くと冷たくなっていた

ほむら「さて、荷物はokね」

ほむら「船に乗るわよ」

まどか「とにかく飛竜退治…頑張らなくちゃ!」

孤島
ほむら「ひとまず簡易テントは建てられたわね」

ほむら「ここを狩りの拠点とするわ」

さやか「荷物どっこいしょ」

まどか「うぅ、ドキドキしてきた」

QB「ほむらがいるから大丈夫だよ、まどか」

ほむら「油断は禁物よ」

ほむら「しっかりとした計画と準備を持って、それぞれが自分の仕事を遂行する」

ほむら「これからの狩りはお互いの信用と能力が大きく命に関わってくる」

ほむら「しっかりとした責任と意気込みを持って頂戴」

まどか「うん!分かったよ!」

さやか「して、プランは?」

ほむら「ええ、焦らずとも」

ほむら「飛竜、リオレイア」
http://i.imgur.com/iKiS0ys.jpg

ほむら「強靭な足腰を持ち、その突進力は脅威の一つよ」

ほむら「口から吐き出す火の玉と尾の先の毒には注意して頂戴」

ほむら「解毒についてはさっき話した通り」

ほむら「迅速な手当が必要になるので一時的に全員撤退するわ」

さやか「煙玉、ok」

まどか「覚えたよ」

ほむら「それならいよいよ狩りのプランね」

ほむら「今回は短期決戦」

ほむら「相手の行動をひたすらに制限してそのまま撃破するわよ」

ほむら「設置の早いシビレ罠を使用するわ」

ほむら「まず…」

作戦開始

まどか「見つけた、山頂を飛び立ったよ」

ほむら「良し、木の葉に隠れながら下から追跡するわよ」

さやか「QB?」

QB「大丈夫、いつでも罠を貼れるよ」

ほむら「高度が下がったらわたしがで狙撃するわ」

ほむら「弾種は拡散、ヒット後に爆発し、翼膜をボロクソにする」

まどか「落下点にQBがシビレ罠を仕掛けるんだね?」

ほむら「ええ、強力な電圧で数秒間動きを止めるわ」

さやか「と、なかなか降りてこないね」

まどか「高度よし!」

ほむら「行くわよ!」

ほむら「轟音と共に散れ!」

ほむら「唸れヘヴィボウガン!」

バシュゥッ!!!

ぐんっと加速した弾はリオレイアの右翼に着弾

リオレイア、異変に気づく!が事態を未把握!

ほむら「弾けろ!」

まどか「ほむらちゃん命令系が好きなんだね」

ボゴォン!!!ドンチュドド!!!!

リオレイア「オギャアアア!?」

空中で爆発したリオレイアは翼のダメージにより落下する

二人とは別、落下予想点に待機していた二人は駆け出す

さやか「QB!」

QB「ここだね!」

トコトコと駆け出し、シビレ罠を設置!

リオレイア着陸!!

QB「むぎゅ!」ブツィッ!

潰れて死亡!

シビレ罠!作動!!

衝撃と電流により拘束される!

リオレイア「オアアァァ!!!!」

悲痛な叫び!

間髪入れず!

さやか「首ぃ!!」

ザシュッ!!!

ビピッと血が飛ぶが、切断には至らない!

まして

さやか「浅い…!」

さやか「もう一発!」

振りかぶる!

リオレイア「ゴォアアアア!!!!!」

炎が口から漏れ出している!

激昂したリオレイアは予定より早く拘束から抜け出していた!

熱を感じる

口元が光る

さやか(死っ…!)

まどか「さやかちゃん伏せて!!!」

さやか「!」

目を瞑り、背を向けて飛ぶ!

ボッ!!!

突然の閃光!!!閃光玉だった!

リオレイア「オアアァァ!!!!」

さやか「さんきゅ!まど…」

リオレイアの視界を完全に…

ほむら「閃光玉!スカしてる!」

まどか「そんな!」

背中に大きな衝撃!

激痛がさやかを襲う!!

さやか「…っ!!!」

吹き飛ばされ、転がり、横たわったさやかは動かない

背からどくどくと血を流して地に伏せた顔からは表情が確認できない!

サマーソルト!

リオレイアの必殺技である!

その毒を持った刃、尾を用いた攻撃!

バク転によって尾で殴りつける!

さやかは背中からもろに食らっていた

まどか「さやかちゃん!!」

ほむら「逃げるわよ!」

ほむら「さやかを回収して!私が時間を稼ぐ!」

リオレイア「ゴォアアアア!!!!!」

熱球が迫る!

ほむら「くっ…!」

ドゴンッ!ほむらの目の前に着弾する!

ほむら「これでも喰らいなさい!」

┣¨┣¨┣¨┣¨ドドッ!!

狙撃に継ぐ狙撃!

翼膜を負傷したリオレイアは長くホバリング出来ない!

空を飛ぶ能力も格段に下がる!

逃げ切れる!

ほむら「煙!」

ボシュッ!!!

まどか「さやかちゃん!さやかちゃん!」

さやかを負ぶって、三人は撤退した

飛竜の咆哮が背中を押した

孤島 簡易テント
まどか「さやかちゃん…さやかちゃん…」

ほむら「応急処置は終えたわ、でも…」

ほむら「尾の先の刃が想定よりも深く刺さってしまったみたいで…」

さやか「…」

ほむら「発熱が…」

まどか「さやかちゃんごめんなさい…ごめんなさい…」

まどか「私が失敗したから…」

さやかの手を握り、泣く

ほむら「まどか、自分を責めないで…」

まどか「さやかちゃん…」

ぎゅっ…

ほむら「とにかく、ここに寝かせていても状態は良くならないわね…」

ほむら「本格的に撤退するわよ」

ほむら「急いだ方がいい、テントや他はそのまま」

ほむら「必要な荷物だけ積んで、村に戻るわ」

まどか「さやかちゃん…」

ほむら(…このまま意識が戻らなかったら…)

ほむら(…)

孤島、チーズ村間 船上

まどか「私が閃光玉をしくじってなければ、さやかちゃんはこんなことにはならなかったし…」

まどか「今頃リオレイアも狩り終えてて…」

まどか「みんなで…笑ってたはず…なのに…」

涙が零れる

ほむら「…」

まどか「ねぇ…さやかちゃん、元気になるよね?」

まどか「すぐ起きるよね?」

まどか「またさやかちゃんの笑顔、見れるよね…?」

ぐじぐじになったまどかをそっと抱きしめた

ほむら「大丈夫…大丈夫よ…」

まどか「さやかちゃん…っ…ごめんなさい…っ…」




その晩、チーズ村では葬式が執り行われたのだった…

一旦〆

見上げると星空

目の前で、蛍のように火の粉を上げている

村人が囲む

その中にまどかとほむらの姿もあった

まどか「…うぅ…」

ほむら「…」

遺体を焼く炎の中に、皆順番に花を投げる

まどか「悔やんでも悔やみ切れないよ…」

ほむら「まどか…気に病まないで…と言っても無理よね…」

QB「言わなきゃバレない、黙っているのが得策だよ」

村長さんは、今日、朝、自宅のトイレにて、便座に座ったまま壮絶な戦死を遂げていた…

そう

これは村長さん、もといなぎさの葬式であった

まどかに毒キノコを食わせられたなぎさは腹を壊し死んだのである

その頃さやかちゃんは意識も取り戻し、早めに就寝していた



パチパチと鳴っていた音も止んだ

村人は、黒焦げの灰になった棺を見つめて動かない

明かり一つ無い広場は真っ暗だった

「チーズ…チーズ…」

まどか「え?」

「まぁるいチーズ…」

村人がポツリポツリと呟き始めた

「まぁるいチーズは村人A?」

「ちーがーう…私はトマト」

「まぁるいチーズは眉毛わさわさ…」

「まぁるいチーズは村人B?」

「ちーがーう…」

まどか「何?…なんなの…?」

何かの儀式か…徐々にほむらとまどかの番が迫る

「まぁるいチーズはハンターさん?」

ほむら「えっ…ちがっ…います…」

ほむら「私は、か、カボチャ」

ほむら「まぁるいチーズは甘い?」

ほむら「まぁるいチーズは、まどか?」

まどか「ち、ちーがーう」

まどか「私はメロン!」

まどか「まぁるいチーズは…えっと、えと…」

その時囲む中心が盛り上がる!

黒い暗闇、なおも黒い何か!

もこもこと、もと棺があった場所が膨らみ!

弾けた!

なぎさ「まぁるいチーズはなぎさなのです!!!!」

村人達「ドンチャン!!」

まどか「すごいドンチャン騒ぎ…」

ほむら「村長さんの復活祭だものね」

なぎさ「なぎさは脱皮が得意なのです」

村長さんは脱皮が得意なのであった

なぎさ「まどか、心配することはないのです」

なぎさ「なぎさはくいしんぼうだから、良く毒キノコも食べてしまいますが死ぬようなことは無いのです」

なぎさ「ただ、脱皮の時期だっただけなのです!」

まどか「良かったぁ…ごめんなさい、村長さん」

なぎさ「毒キノコも美味しかったのですよ?」

QB「僕は死んだけどね」

まどか「じゃあどうして火葬したの?」

なぎさ「皮、焼いてくれないと出て来れないじゃないですか」


寝室

さやか「すぅ…すぅ…」zzz

コンコン

まどか「さやかちゃん…起きてる…?」

さやか「すぅ…むにゃ…」zzz

まどか「…」

まどか「さやかちゃん…私、次は頑張るよ…」

まどか「…次は…」

一週間後
ほむら「さて、さやか」

ほむら「体調はもう大丈夫かしら?」

さやか「バッチリだよ!ご心配お掛けしました!」

ほむら「じゃあ調査結果を発表するわね」

ほむら「この一週間でリオレイアに合わせてリオレウスを確認」

ほむら「卵があることを確認したわ」

まどか「卵が…」

さやか「リオレウスも…」

ほむら「卵を守る飛竜種は気性が荒くなるわ」

ほむら「ベースキャンプ建設の邪魔にもなるし…」

まどか「あの…卵が孵化したら、どこかに行くんじゃないかな?」

まどか「それまで待てないのかな…」

ほむら「孤島は村に近すぎるわ」

ほむら「卵が孵化し、子供がある程度成長し、巣を離れるまで、どれくらいかかるか分かる?」

ほむら「それまでに村に危害を及ぼさないと保障出来る?」

まどか「…」

さやか「なーんか可哀想だよね」

さやか「今のところ何も被害を出しては無いわけだしさ」

ほむら「存在するだけで村人には恐怖になる」

ほむら「私達はチーズ村の専属ハンター、村人の安心出来る生活を守るために派遣されたのよ」

ほむら「人間の活動圏内に現れるモンスターは全て狩り取る」

ほむら「勘違いしないで?私達が守っている自然の秩序とは、人間の生活するために必要な…というものよ」

ほむら「モンスターは人間にとって害のあるものでしかないの」

ほむら「保護すべき対象では無いわ」

ほむら「子供がいるから情が沸くのは分かるわ」

ほむら「でも割り切って」

ほむら「二体を相手にするのは骨が折れる」

まどか「うぅ…大変な狩りになるね…」

ほむら「大丈夫、そのための機材を先輩から送ってもらったわ」

さやか「先輩から?」

ほむら「ええ、丁度近くに居たみたいでギルドの支部から輸送されて来たわ」

ほむら「明日は二体とも捕縛するわ」

ほむら「この移動式拘束用バリスタでね」

翌日 孤島
ほむら「さて、後はこの地点に二匹をおびき寄せるだけね」

二重の円形に並べた拘束用バリスタ十数台

ワイヤー付きの槍が何本も射出され、モンスターの動きを完全に停止させる

ほむら「本来は超大型種用のもの」

ほむら「これにかかればまず捕縛出来ないことはないわ」

さやか「これ、すっごく高いよね?」

さやか「こんなのを何十台も所有してる先輩って一体どんな…」

さやか「まぁいいや、初めのプランは前回と同じだよね?」

ほむら「ええ、リオレウスが餌を求めて巣を飛び立った時を狙ってここに落とし、二重の円形に並べた拘束用バリスタの前列を射出、拘束」

ほむら「今回は落とすポイントがシビアだから気をつけなきゃね」

ほむら「次に拘束されたリオレウスを助けに来たリオレイアを後列のバリスタを射出し拘束」

ほむら「ここまでが手順となるわ」

QB「あれ、卵を守ってるリオレイアは出て来ないんじゃ?」

さやか「はあ?あんた打ち合わせ聞いてたの?」

ほむら「それは問題ないわ、まどかが行ってる」

ほむら「すでに巣の付近に身を潜めているまどかはリオレウスの落下を確認、後に」



まどか「卵を射る…全て割る…」

まどか「ごめんね」

飛竜、飛ぶ

ほむら「来たわ…」

ほむら「おい囮ぃ!」

QB「はっ…!はっ…!」

QB「そーれ!美味しいぞ!僕は良質な餌だぞ!」

さやか「うまく誘導してよね」

卵を守るのはリオレイアの仕事である

その間、縄張りの掃除や餌の調達はリオレウスが担当する

この日も狩りの時間

小型の草食獣が多いこの島は絶好だった

と、リオレウスは小さな白い動物を見つけた

こんなものでも、とリオレウスは狙いを定める

リオレウスの狩りは一瞬

上空、獲物の死角から一直線に下降し鷲掴みにする

ほむら「バリスタにはシートを被せてある…」

リオレウスはQBの真上に位置取り

ぐん!と狙いを定めて降下した!

つまり、今!

ほむら「来る!」

バリスタの中心、リオレウスが降り着く!

むんずっ!!!

QB「ぐえっ!」

QB捕獲!

ほむら「射出!!!」

バシュシュシュシュシュシュシュシュシュ!!!!!

リオレウス「オオォアアアアアァァォ!!!!」

バシュシュシュシュシュシュシュシュ!!!!!

金属製のワイヤー!

弾ける火花!

次々に突き刺さるバリスタ弾!

ほむら「よし!」

さやか「やった!」

リオレウスはがんじがらめになった



カッ!!

熱球が一撃!

ほむらに向く!

首だけを動かして、リオレウスが狙っていた!

ほむら「まずっ…!」

さやか「でやっ!」

ザンッ!と一太刀

ボボンッ!!と二つに分かれた熱球は脇に着弾する

さやか「大丈夫?怪我、無い?」

ほむら「ありがとう、助かったわ」

リオレウスは捕縛成功した

「オオォアアアアアァァォ!!!!」

響く咆哮

タタタタッ

まどか「はぁっ…はぁっ…あっちはうまくやったみたいだね…」

まどか「こっちもうまくいったよ…はぁっ…」

リオレイア「オオォアアァァ!!!!」

ズン!ズン!とリオレイアが追ってくる

右に、左に

大木の間や岩の下を潜りながらリオレイアをポイントに誘導する

まどか「やっぱり私を追ってくるよね…」

まどか「飛び立ってはくれなさそうだし…」

まどか「直接誘導するしかない!」

まどかは走る

ほむら「見つけた!まどか!」

さやか「追ってきてるよ!」

まどか「ほむらちゃーん!さやかちゃーん!」

リオレイア「オオォアアアアアァァァァァ!!!!」

ズン!ズン!ズン!ズン!

ほむら「まどか!ここよ!」

さやか「早く!」

まどか「んくっ…!」

リオレイアが迫る!

バリスタの円に到達!

リオレウス、吠える!

リオレイア走る!

まどか、円を抜ける!!

ほむら「射出!!!」

バシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ!!!!!!!

「オオォォォアアアアアアアァォァォア!!!!!!!!」

少女達は船でご機嫌

まどか「うまくいって良かったよぉ~…」

さやか「お疲れ様、まどか」

さやか「カッコよかったよ?」

ほむら「さやかも凄かったわ」

ほむら「ブレスを一刀両断だなんて、カッコよかった」

さやか「え?えへへ…」

まどか「これで孤島にも震度観測計が設置できるね」

ほむら「そうね、この村に滞在して一週間と少し」

ほむら「たしかにこの頻度の地震は何か異常があるに違いないわ」

さやか「昔から地震が多いって地域でもないしね」

まどか「私はやっぱり火山が怪しいと思うんだよなぁ」

ほむら「えぇ、次は火山にベースキャンプを作るための下準備にかかるわ」

ほむら「まずは掃除…それから」

さやか「剥ぎ取ったリオレイアとリオレウスの素材で新しい武器と防具だ!」

まどか「楽しみだなぁ…!」

ほむら「ふふふ」

火山
ウラガンキン「ゴオオオォォォ!!!」

さやか「まどか!」

まどか「おっけ!」

http://i.imgur.com/c1CdFqm.jpg

その顎は凶器

地を揺する一撃をまどかは回避する

まどか「空を裂く風が聴こえるか!」

まどか「支配の焔!炎帝!リオレウス!!」

まどか「剛射ぁ!!」

ギリギリと引き絞った矢が叫ぶ!

ブツんっ!

ウラガンキン「ゴアアァァ!!」

ボンッ!と着弾点が燃え上がる!

まどか「眼球の焼け焦げるお味はいかが!?」

まどか「さやかちゃん!」

さやか「蝕む斬撃!」

さやか「邪毒!リオレイア!!」

ドプッ!

ウラガンキンの額から斜めに斬りつける

さやか「脳まで毒に、犯されなよ!」

岩上、飛び降りるほむら!背中に飛び乗る!

ウラガンキン「ウウウゥゥ!!!ゴオオォォ!!!」

ブンブンと体を振り回し、ほむらを振り落とそうとする!

ほむら「くっ!静かにしなさい!」

ほむら「ゼロ距離射撃を喰らえ!」

ガチャッ

銃口を頭頂部に押さえる

ほむら「ふぁいあっ!」

ドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!

ウラガンキン「ガアアアアォォォァァ!!!!!」

ドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!

ウラガンキンは、暴れるのを諦めた

まどか「ふぅ…なんとかなったね!」

さやか「んーっチョロいチョロい!」

ほむら「ええ、私達にかかればこんなものね」

まどか「これでベースキャンプが作れるね!」

さやか「いい汗かいたわぁ~」

さやか「ん?」すんすん

まどか「ひぇっ!?嗅がないでよ!」

ほむら「あなた達、随分成長したわね」

さやか「えへへ」

まどか「それじゃ、戻ろっか」

ほむら「ええ、そうね」

ほむら「あっ、いてっ!」

ほむら「痛い!」

さやか「ん?」

さやか「あー、足捻った?結構高いところから飛んだもんね」

まどか「ほむらちゃん、大丈夫?」

ほむら「ええ、ご心配なく…」

ほむら「…」

ほむら「肩貸して貰える?」

チーズ村
なぎさ「んー、まあ食って寝てれば直すのですよ」

まどか「骨とか?」

なぎさ「心配ないのです」

さやか「良かったじゃん」

ほむら「そうね」

まどか「ほむらちゃん、明日はお休みしなよ」

ほむら「え?」

さやか「うんうん、無理しないで大事とりなって」

さやか「明日は私達が二人でちょっと火山に手掛かりが無いか探して回って来るからさ」

ほむら「…」

ほむら「そうね、もうあなた達も立派なハンター」

ほむら「並大抵のモンスターなら仕留められるでしょうね」

さやか「えへへ、任せてちょ」

ほむら「頼りになるわ」

翌日 火山

さやか「地震といえば火山だよね」

まどか「活火山だし」

さやか「よーし!なんか無いか見に行こう!」

まどか「おー!」




まどか「この辺は比較的涼しいね」

さやか「もうちょっと登ってみよっか」




さやか「お、橋になってんじゃん」

まどか「大っきいね…しかもめちゃくちゃ高いよ」

さやか「石のアーチかぁ…落ちたら死ぬね」




まどか「ん?あれは…」

さやか「ラングロトラ!」
http://i.imgur.com/yWE1zjV.jpg

煮えたぎる溶岩

視界が歪むほどの熱

ここは火山

ラングロトラは大きな羽虫、ブナハブラをその長い舌で捕まえて食べていた

こちらには気が付いていない

まどか「ラングロトラは岩陰に生息するから昨日は見つけられなかったんだね」

さやか「よーし…」

二人とも同じことを考えていた

ラングロトラは器用に羽虫を捕まえる

と、その時

ズシ…ズシ…

大きな足音…

まどか「あれは…!」

「グルルル…」

さやか「ブラキディオス…!?」

ブラキディオス「ガアアアァァァ!!」

ラングロトラ「!」

ブラキディオス
http://i.imgur.com/kv31Fc3.jpg

そのブラキディオスは背中に大きな特徴的な傷を持っていた

そして

まどか「大きい…」

さやか「随分でかい個体だね…」

ブラキディオスが腕を振りかざす!

ブラキディオス「グオオオオオォォォ!!!!!」

ゴスッッ!!!

鈍い音と共にラングロトラが吹き飛ばされる!

ラングロトラの顔にはドロドロの粘菌がこびり付いた

ラングロトラ「ぐぁ…」

ボボンッ!!

粘菌が爆発する

ラングロトラ「…ォ…」

ズンッ…

ラングロトラは一撃で仕留められた

ブラキディオスの纏う粘菌はブラキディオスの体表を離れ、敵に付着すると数秒後に爆発する時限爆弾である

ブラキディオス「ゥルルル…」

食事が始まる


さやか「…」

まどか「逃げよう、一旦引いて作戦を立てて、三人で望もう」

まどか「幸い気付かれていないし、退こうよ」

さやか「…」

さやか「いや、倒そう…」

まどか「!」

さやか「ほむらも言ってたじゃん…並大抵のモンスターなら、私達に任せられる…頼りになるって…!」

さやか「やろう!まどか!」

まどか「…っ」

まどか「うん…!くれぐれも無理はしないこと、厳しかったらやっぱり一度退くこと…約束して?」

さやか「おっけぃ…」

さやか「さあ!行こう!ブラキディオスの大狩猟だよ!」

勝ち目のない戦いに、少女は挑む

弱者は力量をはかり誤る

今日は〆

ゲームでは
ドスジャギィ 2とか
リオレイア リオレウス 3とか
ウラガンキン 3くらい
ラングロトラ 2くらい
ブラキディオス 3

あくまでゲームでは、って考えてくれると嬉しいです

上位、下位は現実に還元しずらいから強個体、弱個体みたいなイメージで

ここではブラキは三人のキャパをオーバーしてると思ってほしい

ギルドでは砕竜と呼称されている

ブラキディオス

戦闘能力に特化、進化した獣竜種

獰猛で非常に攻撃的

「殴る」という戦闘スタイル

俊敏な動きと粘菌で領域を制圧して行く

今、蛮勇を打ち砕くべく

二人に牙を剥く

ブラキディオスは捕食を中断した

ブラキディオス「ゴアアァァ!!」

ボコボコと溶岩が噴出する

さやか「行くよ!」

まどか「うん!」

ドスジャギィから始まり、リオレイア、リオレウス…

それからしばらく村人の依頼をこなしていた

ここ最近の好調な狩猟は、二人に危険な自信を与えていた



腕を舐め、腕の粘菌を活発化する

ブラキディオス「グルルル…」

ズン…ズン…

二人の周りを一歩二歩

さやか「硬い甲殻は骨が折れそうだけど、あの大きな傷なら刃も矢も通る!」

構える

まどか「来るよ!」

ブラキディオス「ガアアアァァァ!!」

ダンッ!!!!

めり込む踏み込み!

間合いは一瞬!

さやか「はやっ…!」

右のフック!

さやかは屈んでかわす

もう一発!

さやか「よけ切れな…!」

ガンッ!

細い刀身では受けきれない!

さやか「ぐっ!」

転げる!

ブラキディオス追う!

真上!

振り下ろす!

ブラキディオス「ガアアアァァァ!!」

ズブンッ!!!!

さやか「あっ…ぶな…」

心臓がばくばくする

目の前を拳が掠めた

粘菌が地面に溜まりをつくる

まどか「さやかちゃん!立って!」

爆破には爆破!

小型の爆弾を括った矢が背中の傷を抉る!

ボンッ!

ブラキディオス「オォォアアァァァ!!!」

仰け反る!

さやか「効いてる!」

まどか「いけるよ!」

ブラキディオス暴れる!

次々に至る所を殴る!

まどか撃つ!

さやか、斬りかかる!

さやか「貰った!」

足に一撃!

深い!

機動力を削いだ!

さやか「勝てる!」

まどか「まだまだ!」

ブラキディオス「ゴオオオォアアアアァァォァ!!!!!」

ドズンッ!!!!!

ブラキディオスは大きな咆哮と共に頭を地面に叩きつけたまま動かない

大きな角のような粘菌の塊が、浸透し地面に広がる

さやか「足元、気を付けて!」

まどか「足…!」

見回すと絶望

そこらかしこが粘菌に覆われていた

ふつふつと赤く発光する場所もある

まどか「これは…」

四方八方が粘菌

バツッ!!

さやか「痛っ…!?」

さやかの太刀が弾け飛んだ

さやか「さっき受けた時の…!」

カランッカランッ…

流れ溢れる粘菌

まどかは踏まないように少し動く

ゆっくりとブラキディオスが顔を上げる

ブラキディオス「グルルッ…」

ヤケクソに暴れていたのでは無かった

ブクブクと赤くなる粘菌達

さやか「このエリア一体が…」

支配下に

さやか「爆…」

ボボンッ!!

初めの一箇所が爆発してからは連鎖だった

ドン!!ドドドドドド!!!!!

バババババババババババババッッッッ!!!!!

想像を絶する爆発に包まれる!

光が!

音が!

熱が!

衝撃が!

空間を埋め尽くす!

爆炎の中、ブラキディオスだけがその厚く堅い甲殻に覆われてたたずむ!

耐火性の高い飛竜素材の装備で無ければ即死だっただろう



シュゥゥゥゥ……

パチパチとまだ火花が飛ぶ

視界がチカチカする…

ぐわんぐわんと揺れる…

体がガクガクと起き上がらない…

まどかは頭を強く強打したのか仰向けになって倒れている

岩を背に座り込んでいるさやかは動けなかった

さやか「っつ…」

手負いでこれか…

随分弱っているように見えたんだけどな

舐めてた訳じゃないのに

もう少しだった?

まどかは大丈夫かな

ぼーっとしたさやかにブラキディオスが近付いてくる

あぁ、私

死ぬのか

ブラキディオスは目前

食べられちゃうのか

殴り殺されるのか

どっちだって死ぬのに変わりは無いし

もうピクリとも動けない

こんなことなら挑まなきゃ良かったよ

どこかで奢っていた自分が恥ずかしかった

QB「まどかが死ぬよ」



QB「君がやらなきゃ、まどかが死ぬよ!」

まどかが…

そうか、まどかが!

私が一緒に挑ませて

私が…!

QB「逃げることに集中するんだ!僕も手伝…プンゲ!!」

QBは殴り飛ばされて空中で爆散した

さやか「私が諦めたら…」

さやか「まどかまで…!」

ぐぐぐ…と体に力が戻る

ブラキディオス「ガルル…!」

コツンと手に当たるもの

ありがとう、QB

さやか「これでも喰らえ!」

目を手で覆い、眼前で弾く

閃光!!

揺れる

心地よい揺れに目を覚ました

まどか「ん…」

ズキズキと頭が痛む

まどか「んっ…!ったた…」

まどかはさやかにおぶられていた

まどか「さやかちゃん…?」

さやか「まどか…起きた?」

まどか「ぁ…」

まどか「ブラキディオスは…?」

さやか「…ごめんね」

さやか「私が調子に乗らなければ、こんな事には…」

まどか「…」

まどか「さやかちゃんも怪我してるでしょ…下ろして」

さやか「ん、いや」

まどか「いいから」

すとんっ

まどか「一緒に戦おうって決断したのは私も一緒だよ」

まどか「それにほら、生きてる」

まどか「歩ける」

まどか「次は三人で、絶対勝とうよ?」

さやか「…」

さやか「うん…!」

QB「吊り橋効果」

ちょっと違う

チーズ村
ほむら「とにかく二人が無事で良かったわ」

ほむら「でも…」

バチンッ!!!

さやか「いっ…た!」

ほむら「こっちも!」

バチンッ!!!

まどか「!!いひゃぃょぉ!!」

ほむら「ハンターに一番大事な物が何かをよく思い出すことね」

さやか「…はい」

まどか「ほむらちゃん…ごめんなさい」

ほむら「まったくこんなにボロボロにされて…」

さやか「え、えへへ」

ほむら「死んでしまっていたらどうするのよ…」

ほむら「あんまり心配かけないで…」

まどか「気を付けます…」

ほむら「それにしてもブラキディオス…相当強いわね…」

さやか「正攻法は無理じゃないかな」

まどか「うん…万全で行く頃には怪我も治ってるだろうし…」

まどか「私達はもう傷だらけで弱り切ったブラキディオスにボコボコにされちゃったわけだし…」

さやか「太刀置いてきちゃったし…」

ほむら「大丈夫よ」

まどか「え?」

ほむら「大丈夫、いつも通り姑息で卑怯な戦法で行きましょう…」

ほむら「ハンターらしくね?」

決戦は怪我が治ったら!

火山
ほむら「ブラキディオスがこの火山を縄張りにしたことは明白」

ほむら「そしてやつの獰猛性」

ほむら「テリトリーを利用するのよ」

まどか「なるほど…この高さなら!」

さやか「確かにこれなら勝てる…!」

ほむら「あとは縄張りに侵入した敵の私達を見つけてもらえればいいわね…」

火山地帯、高度の高い岩場に存在する岩のアーチ

三人はここで仕掛ける

まどか「こっちは終わったよ!」

掘削機を担いだまどか

さやか「こっちもok」

ほむら「なら、QBも用済みね」

ほむら「煙弾発射!」

ボシュゥッ!

空に向けて狼煙を上げる


QB「お、掘削作業中の囮任務は完了だね!」

ブラキディオス「ゴアアァァ!!」

QB「キュベシッ!!」

QBは殴り飛ばされて溶岩に落ちた

煙弾

ブラキディオスが三人に気付いた

体調は万全

背中の傷筋肉が隆起し、塞がった

俊敏性も前回の比では無い

テリトリーを侵す者を排除しに向かう

さやか「来た!」

ブラキディオス「ゴアアァァ!!」

まどか「計画とは反対!対岸に渡らなきゃ!」

ほむら「QBのやつ、誘導を間違えたわね!」

ほむら「本来なら橋を渡らせてすぐにけりが着いたのに…!」

さやか「走ろう!ここで粘菌なんか使われたら計画がおじゃんだよ!」

まどか「戦闘は回避しなきゃ!」

ブラキディオス「ガアアアァァァ!!」

ズンズンと走り寄る!

さやか「早い!追い付かれる!」

ほむら「いえ!ギリギリ!」

まどか「走って!!」

ブラキディオス「グオォォォ!!!」

QB「酷い目にあったよ…」

ほむら「ナイス!QB!」

さやか「足止めして!」

QB「つまり死ねばいいんだね?分かったよ」

ブラキディオス「オオオオオォォ!!!!」

QB「そら殺せ!パンチ一発分立ち止まりやがれ!」

一閃!

QBは華麗に回避!

QB「馬鹿め!二度同じ技を見せるな!」

QB「そしてお見舞いする!痺れ罠!作動!」

ゼロ距離設置!

ブラキディオス「ガアアアァァァ!!」

さやか「渡り切った!」

まどか「良し!」

ほむら「導火線は!?」

さやか「ok!延長してきた!」

ほむら「ふぁいあっ!」

ブラキディオスを橋の中腹に残している

導火線によって炎が伝えられる!

ほむら「落ちろ!」

橋の両端が大爆発!!!

ドゴン!ドン!!ドドン!!!

埋められた大樽爆弾が爆発する

ズズンッ!と音を立てて橋が崩れる

ブラキディオス「ゴアアァァ!!」

ガラガラガラ!!!

床ごとブラキディオスが落下する!

ブラキディオス「グオオォァァァァ!!!!!」

まどか「やった…!」

さやか「倒した!」

眼下、遥か下

小さくなる

ズドドドドッ!!!

ブラキディオスは岩肌に叩きつけられ、砕けた岩の下敷きになった

QBも下敷きになった

火山 橋の落下地点

ほむら「確かに倒したようね…」

三人はブラキディオスの死亡を確認に来ていた

「あら?この巨体…私達が追っていたブラキディオスかしら…?」

ほむら「この声は…!」

ほむら「巴先輩!!!」

マミ「暁美さん?」

杏子「なんだなんだ?狩られちゃったのか…?」

ほむら「巴先輩久しぶりです!」

マミ「ふふ、どうやらブラキディオスを倒したのはあなたのようね…というか」

杏子「ここ、あんたらの狩場か」

杏子「あーあ、行儀の悪いことしたね!ごめんな!」

マミ「実はこの個体、ずいぶん前に追い詰めたのだけれどうまく逃げられてしまってね」

マミ「追って、追って、ここに辿り着いたわけなの」

ほむら「そうだったんですか…」

まどか「ほむらちゃんの先輩さんみたいだね」

さやか「きっとすごいハンターなんだろうなぁ…」

和気あいあいとした空気の中

ブラキディオスが動いた!

ブラキディオス「グオオォァァァァ!!!!!」

満身創痍!

雄叫びを上げ、立ち上がる!

まどほむさや「うわああああああああ!!!!」

死ぬ!死ぬ!死ぬ!

三人がそう思った

マミ「あら、まだ生きていたのね?」

杏子「任せたよ」

マミ「えぇ…」

ブラキディオス「ゴアアァァ!!」

マミ「見せてあげるわ…魔剣の舞踏…!」

杏子「マミはギルドで、最強の双剣使いだ」

杏子「その所以は異常に発達した腕力!」

杏子「マミはただの双剣使いじゃねえ…」

杏子「両手に大剣を握り、乱舞する!」

杏子「双大剣使いだ!!」

マミ「体重x握力x速度=…!!!」

マミ「破壊力!!!!!!」

激震!!!!

頭蓋を砕き!

大地を割る!!!

その時、火山が噴火した!!!!!

一旦〆

んで

杏子「なぁ、悪いんだけど少しだけ、私達に必要な素材を分けてもらってもいいかな?」

まどか「はい!是非!」

さやか「最後は助けてもらっちゃいましたしね!」

マミ「そう、暁美さんも一つの村を任されるほどになったのね」

ほむら「はい、今はチーズ村の専属ハンターです」

マミ「すっかり一人前ね!」

ほむら「いえ、まだです!」

ほむら「あの日の…私がハンターランク4相当と認められたクシャルダオラ討伐の戦いを…」

ほむら「私は今でも覚えています」

マミ「…」

マミ「暁美さん、あなたはチーズ村の専属ハンターとしてのプライドを持っている?」

ほむら「はい、あります」

ほむら「任せられた、という期待に応えられるように頑張ります」

マミ「ハンターは、時に危険な橋も渡らなければいけない」

マミ「それがプライドや、そして力になるから」

マミ「でも気を付けて?蛮勇は正義ではない」

マミ「上手にバランスをとるのよ」

マミ「まだまだ、あなた達は成長の途中にあるのだから」

ほむら「…いつか」

ほむら「いつか私が、私の率いるパーティで古龍種を仕留めることが出来たなら…」

ほむら「あの時のような惨めな戦いをせずに、勇敢に立ち向かうことが出来たなら…!」

ほむら「また、…一緒に戦いたいです…」

マミ「あら、いつでも歓迎よ?私は」

ほむら「…」

マミ「その、自責の念を振り払えた時にまた会いましょう」

ほむら「…はい!」

まどか「気刃大回転斬り…?」

さやか「私が?」

杏子「なんだ…出来無いのか?モンスターの素材から作った武器には特殊な…うんぬん」

マミ「…いい仲間を持ったわね」

ほむら「分かりますか?」

ほむら「巴先輩も、今、楽しそうですよ、すごく」

マミ「ふふ」

火山にもベースキャンプが建設され、各地の震度などが調査された

そこから割り出された震源地は南の海岸の絶壁であり

数週間の調査の結果ラギアクルスの寝床である洞窟を発見した

なぎさ「やっぱりラギアクルスが原因なのです!」

ほむら「馬鹿な…?」

なぎさ「それ見たことか!それ見たことか!」

その調査の間も三人は様々なモンスターと対峙し、経験を積んだ

そして

ほむら「いよいよ明日、ラギアクルスを討つ」
http://i.imgur.com/xyNeen4.jpg


まどか「いよいよチーズ村での仕事も大詰めだね…」

さやか「ラギアクルスかぁ…」

ほむら「この近海広範囲を縄張りとする個体よ」

ほむら「おそらく強個体…上位種でしょうね」

まどか「プランの変更はなし?」

ほむら「ええ」

ほむら「まず確実に眠っている夜に向かうわ」

ほむら「もちろん眠っている時の危険性を彼らは重々承知」

ほむら「どんなに慎重にしても寝ている間に仕留めるなんてことは無理ね」

ほむら「交戦は覚悟して」

さやか「外の作業はQBがやるんだよね」

まどか「QB、頑張ってね」

QB「任せてよ」

ほむら「では明日、南に向かう」

まどか「了解」

さやか「がんばろー!」

チーズ村 波打ち際

文明レベルの低いこの世界に、星の輝きを邪魔する光は無い

まどか「ほむらちゃん」

ほむら「まどか、さやか…」

さやか「明日は朝早いよ?こんなところに座って、空を眺めてどうしたのさ」

ほむら「ちょっとね」

まどか「うわぁ…綺麗だなぁ…」

まどか「ずっとずっと、こんな満点の星空に憧れていたような…」

さやか「まぁー、そんなに珍しいもんじゃないでしょ」

さやか「綺麗だけど」

ほむら「ねえ二人とも、少し話さない?」

まどか「ん?」

さやか「どうしたの?」

ほむら「まぁまぁ座って座って」

あ、なんかマミさんはファンタジー化け物神殺し枠で出したからそんなに深く考えてなくてごめん
適当に560くらいなら現実離れして強いイメージかな、と

足をぶらぶら

波の音

ほむらちゃんの声

ほむら「知っての通り私は昔、巴先輩と一緒に狩りをしていたの」

ほむら「いえ、一緒に…なんておこがましいわね」

ほむら「ついて行くのが精一杯で、それでもたくさんのことを学んで」

ほむら「巴先輩はあくまで先輩だというけれど、私にとっては師匠だったのよ」

ほむら「それからしばらく、すごく強いモンスターも倒した」

ほむら「二人で戦えば、勝てないモンスターはいなかった」

ほむら「自信があった」

ほむら「でも、初めて古龍と対峙した時、私は…」

ほむら「あの時巴先輩は一人で倒したようなものなのに、着いて行った私も同じように称えられて、ハンターランク4と認められた…けど」

ほむら「私には納得出来なかった」

ほむら「私のこの自身は、巴先輩ありきのもので」

ほむら「よく考えれば私一人では何も出来ないのだなぁ…とつくづく思わされるだけの」

ほむら「そんなハンターランク4だった」

ほむら「私は巴先輩の足を引っ張りたくなくて、一人修行に出たわ」

ほむら「そして自分にハンターランク4相当の実力をつけたとそう思った時に、この村の依頼を引き受けた」

ポータブルしかやったことないけど
ランク4って下位までしか受けられないよな

ほむら「初めて後輩を引き連れて、初めて一つの村に長期間滞在することになって」

ほむら「上手くやれているのか分からない」

ほむら「あなた達のいいお手本になれたのかは分からない」

ほむら「怖かった」

ほむら「でも、拙い私にここまで着いてきてくれてありがとう」

ほむら「明日で最後、頑張りましょう」

星が降る夜

>>129
あれ、4だと上位だから一応ベテランってことでどうか

南の海岸 絶壁

まどか「うへぇ…ここまで着くのにこんなに掛かるとは思わなかったよ…」

さやか「今回は距離が距離だし、絶壁を遠回りして来なきゃいけなかったからね」

ほむら「それでも予定よりうんと早いわ、もっと余裕を持っても良かったわね」

ほむら「ガスマスクはしっかりした?」

さやか「万全万全!」

まどか「ラギアクルス…久方ぶりの強敵に、心躍るよぉ!!」

QB「あれ?僕の分のガスマスクが見つからないけれど」

ほむら「無いです」

QB「やれやれ、シート張るのも起動するのも僕なんだけどな…」



ほむら「さて、ラギアクルスも寝床に着いたようね」

ほむら「QB、入り口の密閉は怠らないように」

QB「了解」

まどか「まどか、準備ok」

さやか「さやか、準備ok!」

ほむら「よし、これより作戦を開始するわ」

ザクザクと洞窟に侵入する者の気配がする

せっかく眠っていたのに不愉快だ

ラギアクルスはゆっくりと頭を起こした

帯電を始めるその巨躯は、洞窟の奥深く、暗闇で映える

ほむら「QBはうまくやってるかしら」

さやか「そんなに大きな洞窟じゃないから平気でしょ」

まどか「…と、お出ましだね」

バチバチと照らす

もう松明も要らない

ラギアクルス「グルル…」

ほむら「行くわよ…!」

まどさや「うん!」

ラギアクルス「ガアアアァァァァァ!!!!!」

揺れる洞窟!

最後の戦いが始まる!

サッと闇に紛れる

岩陰、光源もといラギアクルスの光に当たらない場所に隠れる

ラギアクルス「グアアァァォァ!!!」

適当な岩を砕く

ラギアクルス「…グルル…」

いない

ラギアクルスは炙り出すことに決める

口元に電気を集める

ほむら「ブレスよ!警戒して!」

ラギアクルス「!」

声がした!

雷弾はほむらへ飛ぶ!

ドゴシャッ!!!!地面ごと根こそぎ消し飛ぶ!

ほむら「残念、回避!今よ!」

ガガンッ!!と後頭部に鈍痛!

まどか「駄目だ、刺さんないや…」

言いつつさっと隠れる

ラギアクルス「…」

ラギアクルスは完全に四人を見失っていた

仕方ない、炙り出しを完遂することを決める

火花散る雷を口元に

さやか「へい!ここだよ!」

無視される

さやか「さやかちゃんだよ!」

無視

さやか「はーい!」

ラギアクルスは無視

溜め切った雷弾を数発天井に向けて撃つ!

ドドドドドドドドド!!!!!

まどか「ひゃあ!」

ほむら「気を付けて!」

尖った天井の岩がガラガラと落下する

ラギアクルス「グオオアアアアァァォ!!!」

逃げ惑うまどかを見つける

まどか「え!?」

ゴシャッ!!!

薙ぎ払われる!

まどか「ぎっ…!」

ゴツッと壁に体を打ち付ける

さやか「まどか!?」

まどか「ごはっ…!がふっ…!」

ほむら「大丈夫!?」

まどか「だ、大丈夫大丈夫…ちょっと、いいの貰っただけ…」

ラギアクルス「グルル…」

まどか「…!」

さやか「でやっ!!!」

さやか後ろから襲う!

ラギアクルス「ゴアアアァァァ!?」

首元を足場にし、頭にしがみ付く!

ラギアクルス「ゴォォオオオオオオ!!!」

暴れる!

さやか「離すかぁ!!!」

角を掴みしがみ付く!

さやか「貰った!」

ザクッ!

ビチビチと鮮血が飛ぶ

ラギアクルス「ンガァァァアアアアアアアォアア!!!!」

片目を太刀が貫く!

さやか「このまま脳天ぶち抜いたる!」

さやか「はあああああああ!!!!」

太刀を押す!

ラギアクルス「ゴアアアアアアアア!」

暴れる!

帯電が一層強さを増し!

全身を包む!!

一瞬!

バチッ!!!!

さやか「いぎっ…!?」

雷を貰いさやかは跳ね飛ばされる!

ラギアクルス「ガアアアァァァァァ!!!!!」

片目の太刀をそのままに!

さやかに噛み付く!

ほむら「させるか!!!」

ボンッ!!と大きく開いたラギアクルスの口内が弾ける!

ラギアクルス「グプッ…カハッ…」

煙を吐く

ほむら「来い!」

ダダダダダダダダダダダ!!!!!!

拡散弾を撃ち殴る!

爆発に次ぐ爆発!!

ラギアクルス「グオオオオオオオオオ!!!!!」

突進!

爆炎を突き抜けて!ラギアクルスが飛びかかる!

ほむら「!」

ガスッ!!

ほむら寸で回避!

が、掠める!

ほむら「いっ…!」

ラギアクルス振り向く!

噛み付き!

ほむら!咄嗟に判断が遅れる!

まどか「そこ!!!」

ズンッ!!!ラギアクルスの眉間に矢が突き刺さる!

ラギアクルス怯む!

ほむら「食らえ!」

カッ!!!と閃光!

ラギアクルス「ンギャアアアアアア!!!」

視界を奪う!

まどか「やっぱこれだね!」

さやか「太刀返せよ!」

飛び上がり太刀を引き抜く!

ラギアクルス「グオオオオオオオオオ!!!!!」

咆哮!

ほむら「撃て!」

まどか「でや!」

さやか「斬る!」

集中砲火!

弾を!斬撃を!矢を!

ラギアクルスは受け止める!

ラギアクルス「ガアアアァァァァァ!!!!!」

ヂヂヂ…ヂヂヂ…!

帯電音が変化したことに三人は気付かない

キラリと光った

また、閃光?と思うほどの

次の瞬間雷圧を受ける!

まどか「いっ…!」

ほむら「きゃっ!」

さやか「あぐっ!?」

ピシャン!!!!ゴロゴロゴロゴロ!!!!!!

雷鳴が轟く!

辺り一面が消し飛ぶ!

ラギアクルスが全方向に大放電を行った!

まどか「ぅ…」

ほむら「げほっ…」

地に打ち付けられ脳みそが揺れる

さやか「…ぁ…」

ゼロ距離で喰らったさやかは特にダメージが大きい

まどか「さや…かちゃん…大丈夫…」

ほむら「ガスマスクが…外れて無ければいいけれど…!」

まどか「早く…!早く…!」

ラギアクルスがさやかに目を向ける

まどか「早く…!早く…!」

口を大きく開ける

まどか「早く…!」

ほむら「QB…しっかりやったのよね…?」

さやかを丸呑みにしようと

まどか「早く!!」

ガクンッ

ラギアクルスは力が抜けて倒れ込んだ

ラギアクルス「…!?」

だらっと血が口から漏れる

同時に体の中から痛みが!

ラギアクルス「ゴフッ!グオオオオオオオオオ!!!!!」

まどか「やった…!」

のたうち回るラギアクルス!

血を吐き散らし!

暴れ回る!

帯電し雷をまく!

ラギアクルス「ゲボッ…オオオオアアアアァァァ!!!」

ドゴシャッ!!!!ドン!

壁が天井が雷弾で崩れる!

ズズズンッ!!!!

被弾した最奥の壁が崩れた!

その時、ヒュッと風が通る

まどか「まだ洞窟には奥があったの!?」

まどか「このままじゃ毒ガスが…!」

ほむら「いえ、大丈夫…もう長くないわ…!」

ラギアクルス「ガアアアァァァァァ!!!!!」

ゴポッ!

ラギアクルス「…っ」

バシャッ!

血の海に倒れた

ほむら「…はぁっ…はぁっ…」

まどか「…っ…」

ほむら「…生きてる…?さやか…」

さやか「…」

さやか「なんとか…」

まどか「…えへへ」

ほむら「ついにやったわ…!」

さやか「ラギアクルスを…」

まどか「地震の原因を倒した!!」

横たわる巨躯

大洋の支配者

ラギアクルス

ついに討伐した

QB「おめでとう!うまくいったみたいだね!」

まどか「QB!グッジョブおもてるよ!」

ほむら「ええ、密閉、毒ガス、お疲れ様」

さやか「あはは…でも動けないや…結構効いたよ…」

まどか「大丈夫?さやかちゃん」

まどか「肩貸すよ」

さやか「ありがとうまどか…」

ほむら「…」

ほっと一息着いた三人

立ち上がったその時、再び地震が起こった

ほむら「!?そんな…!」

まどか「地震の原因は、ラギアクルスじゃなかったの…!?」

さやか「…!聞こえる…!」

ォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!

ビリビリと振動

洞窟の最奥

ラギアクルスが開けた大穴から声がする

一旦〆

ダークソウルの猛毒「ん?」
デモンズソウルの疫病「何か?」

凄まじい地響き

疲労や怪我

未知に挑むにはコンディションが悪過ぎる

まどか「とりあえず洞窟を出よう!崩れたら危ないよ!」

ほむら「ええ…!」

QB「僕が松明咥えて先導するよ!」

QB「つ…」

QBは毒ガスの残り香で息絶えた

ほむら「急ぎましょう!」

洞窟を後にする三人

轟音

モンスターの咆哮

ほむら「応急処置を済ませたら撤退するわ」

まどか「そうだね」

さやか「さすがに満身創痍ですわ…はは…」

まどか「うぇひ…でも、上手く狩れたね、ラギアクルス」

まどか「っ…いてて…」

まどか「ちょっと、お腹強く打たれて…うぇひひ…」

ほむら「あっ、あの時に!」

ほむら「肋骨痛めたんじゃない!?大丈夫なの!?」

まどか「だ、大丈夫だよ」

ほむら「大丈夫なわけないでしょう!とりあえず湿布貼るわ!」

まどか「湿布?」

ほむら「脱いで!」

まどか「!!??!?」

さやか「QB、私全身打撲っていうかなんていうか…擦り傷もいっぱいあるし頭打っちゃってさ」

QB「包帯巻いとこう」

チーズ村
なぎさ「え!?ラギアクルスと違うのですか!?」

ほむら「のんきにチーズ食ってる場合じゃないのよ」

まどか「ラギアクルスを倒した直後にまた地震が起こったんだ」

さやか「奥にいるみたいだったね、もう一匹」

ほむら「調べる必要があるわ」

なぎさ「任せるのです」

まどか「潮…」

さやか「潮?」

まどか「あの時、風が流れ込んだ時に感じたのは潮の臭い…」

まどか「きっとあの奥には」

ほむら「水が…?」

ほむら「なるほど、それも視野に入れた準備が必要そうね」

さやか「よーし!一晩寝ればこんな怪我なんてことねーって!」

ほむら「そうね」

ほむら「3日後、探索に出ましょう」

3日後

洞窟

ほむら「酸素玉の使い方は覚えた?」

まどか「ぷしゅーってしたらシャボンをかぶればいいんだよね?」

ほむら「そうそうヘルメットみたいに」

さやか「おっけーおっけー」

ほむら「それにしてもこんなに大きな湖が…」

最奥

洞窟の地下には巨大な湖が広がっていた

水面と天井は近め

さやか「さっそく潜ってみようよ!」

まどか「装備は脱いだ方がいいかな?」

ほむら「そうね!」

まどか「なら水着だね!」

さやか「新調しちゃった!」

ほむら「いえ、モンスターに襲われることも考えてギルド支給のこの対モンスター用スクール水着を着ましょう」

QB「ナイスアイディア」

まどか「一番乗りドボン!」

しんと静まり返っていた湖にまどかが飛び込む音

反響して響き渡る

まどか「このシャボン、便利だなぁ」

まどか「水の中でも息が出来るよ」

さやか「それ!」

ジャプンッ!

さやか「ってうわ!深い!」

さやか「澄んでて…まるで底なんでないみたいな…」

天井の特殊な鉱石が青白く光っている

洞窟は奥に進むに連れて松明を必要としなくなった

ここは明るい

まどか「水面はこんなに明るいのに、下は真っ暗で…」

どこまで続いているのか、吸い込まれてしまいそうな恐怖

トプンッ

ほむら「さてと…」

ほむら「奥に進んで見ましょうか」

まどか「これ…人工物だよね」

さやか「文明の後…」

ほむら「海底に沈められた…都市?」

古代ここには人が住んでいたのだろうか

底の浅いここらには、建築物が見える

ほむら「先へ進みましょう…」

まどか「…」

さやか「…」

水は人を不安にさせる

ほむら「壁画…」

沈んだ城があった

大きな城には大砲や巨大な槍が備え付けられていて

ホールには大きな壁画

二本の強大な角を持つ…鯨のようなモンスターが描かれている

まどか「何を伝えたい絵なのかな?」

さやか「この都市は…戦ったのかな?」

ほむら「ふむ、何か手掛かりになりそうね」

ほむら「それにしてもこの湖はどこまで続いているのかしら…」

ほむら「まだ一番奥には着かないの?」

ほむら「そろそろ酸素が切れる時間よ」

ほむら「シャボンを乗り換えて」

まどか「はぁい」

随分奥に来た

さやか「こりゃ少し潜ってみないといけないかな?」

まどか「えぇ…怖いよ」

ほむら「もう少し行って見ましょう」

ほむら「まだ酸素玉には余裕があるし、往復分は水面下を進んで潜るのは一度戻ってから」

無音を泳ぐ

三人が並んで泳いでいると遠くに巨大な白い影が浮かんできた

まどか「ん?またお城?」

さやか「いや、お城より大きくない?」

ほむら「浮いてる…?」

ほむら「ってちょっと待って!」

まどか「!」

さやか「これ…!!」

とぐろを巻いて眠っているモンスターがいた

体を折りたたみ、水中に浮かんでいる

左右に開いた大きな二本角

首元を覆うふさふさ

というか大きい

遥かに大きい

さやか「これ…」

壁画の

まどか「…っ」

ほむら「これが…震源?」

さやか「生きてるの?こいつ…」

ぐっ…

まどさやほむ「!」

ゆっくりと動き出した

ゴオォォ…

少し動くだけで水流が三人を襲う

まどか「体を伸ばすともっと大きい…!」
http://i.imgur.com/wulYZ9E.jpg


ほむら「私達に気付いてないの?」

さやか「気付いてるよ…でも…」

興味ないんだ…!

そいつは三人を無視して壁へ進む

ほむら「くっ…!」

さやか「流される…!」

オオオオオオオォォォォォォォ!!!!

ドズンッッッッ!!!!!!

その大きな角を壁に思い切りぶつけ始めた!

オオオオオオオォォォォォ!!!!!

ズンッッッ!!!ドズンッッッッッ!!!!!

何度もぶつける

まどか「わっ…!水の中なのに!」

ほむら「こいつが震源で間違いなさそうね…!」

さやか「ここから…出たがっているの…?」

オオオオオオオオオオオオォォォォォォォ!!!!!!

ズンッッッッッ!!!!

寝ます

チーズ村

まどか「ナバルデウス…」

さやか「ギルドの資料を調べるに、間違いなさそうだね」

ほむら「古龍…」

悠久の時を経て

あらゆる生態系を逸脱し

天災に匹敵する力をもつ

それが古龍種と呼ばれるモンスター達

ほむら「クシャルダオラと同じ…」

なぎさ「文献によると古代都市の人々はナバルデウスと戦ったのです」

なぎさ「壮絶な戦いの末、都市は沈められ、ナバルデウスは討伐された」

なぎさ「長い年月を超えて目覚め、閉じ込められたナバルデウスが岩盤を壊して外に出ようとしている、それが地震の本当の原因だったのです!」

まどか「そんな相手に…勝てるの…?」

さやか「壁を壊せばどこかに行くんじゃない?」

ほむら「次に襲われるのはこの村よ」

まどか「ぁ」

ほむら「なんとしても倒す」

ほむら「専属ハンターとして、この手で…」

ほむら「ありったけの火力を用意しましょう」

ほむら「あの巨体を吹き飛ばすような、ありったけの」

さやか「水ん中だよ?」

ほむら「ええ、ちゃんと水中で使える爆弾よ」

ほむら「QB、沢山出ておいで」

QB「呼んだかい?」

ほむら「今からこいつにこの特別な爆弾を縄で結びつけていくわ」

ほむら「二人も手伝って」

まどか「はーい」

さやか「分かった」

ほむら「これから一週間、ナバルデウス戦への準備を進めるわよ」

毎晩星を数えた

ほむら「古龍…」

ほむら「…」

ほむら「…」

専属ハンターとしてのプライドや責任感ではない何かがほむらの中で渦巻いていた

一週間後
ほむら「さて、出発するわよ」

なぎさ「ほむら、まどか、さやか!」

なぎさ「よろしく頼むのです!」

まどか「はーい、いってきまーす!」

さやか「やっと地震を止めることが出来るよ!」

さやか「期待しててね、村長さん!」

なぎさ「ちゃーん!」

ほむら「荷台に不備は無いわね」

ほむら「よし…」

ほむら「乗りましょう」

まどかとほむらは水中での戦いに備えて片手剣を装備してきていた

まどか「まあ…武器が役に立つことはあまりないと思うけど…」

始めて会った時、絶対に勝てないと思った

というよりこれと戦うという発想が無かった

今、大地を揺るがす古龍ナバルデウスに挑む三人のハンター

目の当たりにする死

現実は、受け止め切れないと言うことを知らない

ほむら「緊張してる?」

まどか「…うん、すごく」

ほむら「大丈夫、私達なら勝てるわ」

ほむらちゃんはふるふると震えている

ほむら「あー、まいったー武者震いが止まらないわー」

ほむら「あー、はやくボコりてー」

まどか「ほむらちゃん…」

とぽんっ

二度目

今日は私達、勝ちにきた

QB「訳が分からないよ」

数え切れないほどのQB魚雷を携える

ほむら「さて、派手に爆破しましょう」

まどさや「うん!」

災害の元凶

古代都市の遺産

人類に仇なす深淵の海竜

ナバルデウス討伐作戦

まどか「見つけた…」

オオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォ!!!!!!

音が痛い

ナバルデウスは叫びながら壁に体当たりしている

ほむら「やつは私達に興味を示さない」

ほむら「囲むようにQBを配置させて一気に起爆するわ!」

さやか「さあQB!練習通りに動けよ!」

さやか「散開!」

QB「きゅっぷい…こんなに可愛い小動物を爆破するだなんてどうかしてるよ…」

すいすいーとQBが位置につく

ナバルデウスはゆっくりとした動きで何度も何度も壁にぶつかる

ほむら「さて、ナバルデウス…」

ほむら「チリになる時が来たわね…」

さやか「さ、離れよう」

まどか「遺跡の建物に入ってようよ」

無数のQBが取り囲む!

QB「あるモンスターが使う粘菌という液体を知っているかい?」

QB「僕に取り付けられた爆弾はそれを調合して作られたものなんだけれどね…」

ほむら「起爆!」

まどか「ぽちっ!」

しんっ

と静まり返ったあと

全てを包み込む大爆発がナバルデウスを襲った

ゴゴゴゴゴゴゴ…

水流が収まってきた

まどか「すごい爆発…」

さやか「やったんじゃない…?」

オオオオオオオオオオオオォォォォォォォ!!!!!

敵に向けた咆哮

ナバルデウスは片角がへし折れた

ほむら「やっと私達を敵と認識したわね」

まどか「バリスタは死んでるから誘導しなきゃ!」

さやか「よし、引き付けるよ!QB!」

古代都市の対龍兵器

撃龍槍で迎え撃つ!

さやか「それ!」

一匹のQBが弾ける

ナバルデウスは気付いた

さやか「こっちだよ!」

オオオオオオォォォォォォ!!!!

食い殺さんとナバルデウス

さやかを追う

さやか「その巨体にそのトロさ…」

さやか「耐久力だけが脅威!」

さやかは先を行く事に余裕を持っているが何やら変だ

ナバルデウスは体をバネのように縮める

さやか「え、追ってこないの?」

さやかが振り向いたその時

猛スピードでナバルデウスが突っ込んでくる!

さやか「うっ…!?」

ぐんと迫る大きな口

さやかは恐怖で動けない

仮に動けたとしても間に合わない

バクンッ

丸飲み

ほむら「撃龍槍を当てられれば…」

まどか「あれ?さやかちゃんは?」

ナバルデウスはほむらとまどかに気付く

オオオオオオオオオオオオォォォォォォォ!!!!!!!!

ゆったりと泳ぎ寄る

撃龍槍は白の外壁に取り付けられた三本の巨大な杭

まどかとほむらは城のバルコニーのような場所にいる

ここが撃龍槍の起動ボタンな訳だが

まどか「ひっ…」

ナバルデウスが目の前に来る

圧倒的なスケールに気圧される

私達に牙を剥く

怖い

ほむら「もう少し近くに…」

まだナバルデウスは射程外

城に近付いてほしい

ナバルデウスは体をバネのように縮めた…

一瞬で詰める

城ごと潰す

ナバルデウスは速度を溜める

ほむら「まずい!」

ほむら「逃げるわよ!」

時は遅く

ナバルデウスが迫り来る

先に水圧が届く

威力を物語る

まどか「ぅっ…!」

体を回転させながらナバルデウスが城に突っ込んでくる

まどか(死ぬ…!!!!)

ほむら「くそっ!!!!!」

目と鼻の先!

死を覚悟する!

オオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!

ぶつかっているはずだった

ナバルデウスは直前、悲鳴をあげて仰け反り進度をずらした

ズンッッッッッ!!!!

まどか「わっ!」

速度は失われているが城に柔らかく激突する

大口を開けたナバルデウス

さやか「た、助かった…」

さやかが出てくる

まどか「さやかちゃん!」

さやか「QBも一緒に飲まれてて良かったぁ…」

さやか「喉元で爆発物させてやりましたよ!」

ナバルデウスは苦しんでいる

目標は射程内

ほむら「撃てる!」

ガンッ!!!!

ボタンを叩き押す!

キュルキュルキュルキュル…

ズグシャッ!!!!!

錆び付いた音と共にナバルデウスは串刺しになった

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!

悲鳴

ほむら「勝った!!!」

まどか「効いてる!」

ナバルデウスの腹を槍が貫通した

ほむら「畳み掛けるわ!」

城を離れ後ろに回る

QB「僕達は爆発物じゃあ、ないんだよ」

ボコボコとナバルデウスを爆破

ナバルデウスはぐったりとして動かなくなった

ほむら「…勝ったの…?」

まどか「倒した…」

さやか「やったか…!?」

こぽこぽと聞こえる

ゴゴゴゴゴゴゴゴと地鳴る大きな音

ズオオオオオオオオオオオッッ!!!!

ナバルデウスが膨らむ

ほむら「何…!?」

さやか「こいつ…水を吸い込んで!?」

ズリュッとやりが引き抜けナバルデウスの胸元が膨らみ、振り返る

まどか「そんな…!まだ倒れないの!?」

くぷっ…とワンモーション

ナバルデウスが後ろに頭を引く

さやか「やばいんじゃない!?」

ほむら「とにかく離れましょう!」

まどか「何をするつもりなの!?」

ナバルデウスは大きな口を三人に向け

溜め込んだみずを一気に放った

頭や胸、背中をいっぺんに恐怖した

同時に全方向から圧力がかけられるような

体がバラバラになりそうな痛みを受ける

ほむら「ぁぐっ…!」

さやか「ぶあっ」

まどか「…っ!」

シャボンが割れる!

息が出来なくなる!

何が起こったか分からない!

オオオオオオオオオオオオオォォオオオオオオ!!!!!!

ナバルデウスはさらに水流を撒き散らす!

天井を砕き岩が落下する!

ドボンッドボンと水に落ち込む!

ほむら「ぅ…!」

ナバルデウスはその中を矢のように突き進む

ドゴンッ!!!と怒りに任せた突進は遂に壁にヒビを入れる

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!

天井が崩れ

壁にヒビが入り

海底遺跡は崩壊する

まどか(…息が…!)

オオオオオォォォォォォォォ!!!!!!

二度目の体当たりとともに壁は崩れ去り

日の光が差し込む

ドドドドドドドド!!!!

高低差のある洞窟内と外の海水とが混ざり合う

オオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォ!!!!!!!


まどか「…」

まどか「はっ…!」

きょろきょろと見渡す

心臓がばくばくする

まどか「ここは…」

洞窟の入り口の浜…?

まどか「私は何を…」

まどか「!」

まどか「そうだ!ナバルデウス!」

まどか「ナバルデウスは…!?」

まどかは洞窟の崩壊、その水流に流され

奇跡的に浜に打ち上げられていた

まどか「…あれ?」

まどか「さやかちゃんと、ほむらちゃんは…」

まどか「どこに?」

QB「起きたんだね、まどか」

まどか「QB!」

まどか「さやかちゃんとほむらちゃんはどこ!?」

まどか「ナバルデウスはどうなったの!?」

QB「残念だけれど…」

QB「さやかとほむらはしんでしまったよ」

QB「洞窟の崩壊の中で揉みくちゃにされて、岩に潰されたり息が出来なかったり…」

QB「今は海底遺跡の底に沈んでいるだろうね」

まどか「…」

まどか「そんな…」

ざぷんっ…と遠くの海に跳ねた物

狭い部屋から開放されたナバルデウスは自由に泳ぎ回っていた

まどか「…ふざけないでよ…」

まどか「返してよ!」

まどか「さやかちゃんとほむらちゃんを返して!!」

ざぷざぷと海に入る

まどか「どこに行くの…?」

まどか「戻ってきてよ…!」

まどか「逃げないでよ…」

まどか「逃げるなよ…!」

まどか「おい!!!!」

水位が腰まで来ている

QB「まどか、それ以上沖に行くと危ないよ」

ナバルデウスは海の彼方へ消えていく

まどか「殺す!!!!」

まどか「逃げるな!!!!」

まどか「さやかちゃんとほむらちゃんをよくも!!!!!」

まどか「ふざけんな!!!!!」

まどか「…!!!」

まどか「くそっ!」

まどか「くそっ!くそっ!!!!」

まどか「うわあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

夕日に照らされた少女は体育座り

まどか「…」

QB「…」

さやかちゃんも

ほむらちゃんも…

みんな死んじゃった…

まどか「…」

まどか「…」

QB「…まどか」

QB「さやかとほむらの仇をとりたいかい?」

まどか「…当たり前でしょ…」

QB「いや、むしろさやかとほむらを生き返らせたくはないかな?」

まどか「何言ってるの…」

まどか「そんな叶いっこないこと…」

まどか「馬鹿にしないでよ…」

まどか「でも…もし、もしも叶うなら…」

私は…

QB「その言葉は本当かい?」

QB「なら、まどか」

まどか「…?」

QB「僕と契



エンディング
http://www.youtube.com/watch?v=8ZCL9l3Xdbg&sns=em

エンディングこっち
http://youtu.be/8ZCL9l3Xdbg


おわり


      ._
       \ヽ, ,、
        `''|/ノ
         .|
     _   |
     \`ヽ、|
      \, V
         `L,,_
         |ヽ、)  ,、
        /    ヽYノ
       /    r''ヽ、.|
      |     `ー-ヽ|ヮ

      |       `|
      |.        |
      ヽ、      |
        ヽ____ノ


┼ヽ  -|r‐、. レ |
d⌒) ./| _ノ  __ノ

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