一夏「死にたい…」 (499)

一夏「色々あってIS学園なんて所に来てしまった…」

一夏「男一人で後は全員女なんて…」

一夏「死にたい…」


一夏「」フラフラフラ

箒「おい、ちょっといいか?」

一夏「……なんですかぁ?」

箒「屋上まで来てもらおう」

一夏「入学早々、不良、屋上」

一夏「なんで俺が…」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1381757467

~屋上



箒「………」

一夏「………」

箒「…なにか言ったらどうだ?」

一夏「死にたい」ボソッ

箒「ん?聞こえないぞ」

一夏「…そうか、今が人生の分岐点なんだ」ガシャガシャ

箒「!?」

箒「おい柵を登ってなにする気だ!そっちは危ないぞ!」

一夏「今日でもう明日を見なくて済む」

ビュォォォォ

一夏「ひどい人生だった…」ダッ

箒「ま、まてッ!」ガシィ!

一夏「…あぶないよ。君まで一緒に落ちてしまう」

箒「なにがあったのか知らんが死に急ぐにはまだ早いぞ!」グイッ

ドサッ

一夏「………」

箒「ハァハァ…なにを考えているのだお前は!」

一夏「見ず知らずの人に借りを作ってしまった…」

一夏「いずれ連帯保証人に実印を押さなければならない事態になるくらいなら」スッ

箒「やめろッ!」バシ!

一夏「……止めないでくれ」

箒「カッターナイフを首にあてがっていたら止めるだろ!」

箒「だいたいさっきから聞いていれば覚えていないのか!わたしだ!篠ノ之箒だ!」

一夏「………」

一夏「小学校が一緒の?」

箒「そうだ!幼馴染だぞ!わたしは!」

一夏「…剣道の全国大会で優勝した?」

箒「そうだ!剣道の全国大会で優勝した…ってなんで知ってるんだ!」

一夏「……スイスの安楽死についての記事の隣に乗っていたから」

箒「そ、そうか…それは…まぁ…なんだ…し、新聞読むんだなお前」

一夏「………」

箒「で、どうして死にたがっているんだ?」

一夏「……学校で男一人…他に友達もいない……だから死にたい」

箒「あのなぁ、そんなことで死んでいたらこの先何回死ななきゃならないんだ?」

一夏「だから今の内に死にたい」

箒「馬鹿かお前は!そんな境遇以上に苦しい思いをしている人たちはこの世にごまんといるんだ!」

箒「お前はそんな人達が望んでも手に入れられないような所で生きていけているんだぞ!」

箒「贅沢だと思わないのか!お前の不幸なんてちっぽけなもんだ!」

一夏「…箒はその人たちじゃない」

箒「なに?」

一夏「その本当の苦しい思いをしている人が言うならまだしも」

一夏「特に現状に不自由してなさそうな箒がその人達の代弁者であるかのように振舞っても説得力がない」

一夏「第一苦しみは人それぞれの環境下に於いて症例は様々で」

一夏「日本人は集団意識が強く、その幸福度も相対的な価値観によって計られて」

一夏「不幸であるという認識は脳の本能的な部分に基づき、同じ環境下においてのみ検証が可能なもので」

箒「うるさいっ!だまれっ!」バキィ

一夏「ひぎゃ!」ドサ

箒「…ッ!し、しまった!つい殴ってしまった」

箒「し、しかしお前もお前だ!いつまでも女々しいことを言ってないで!男らしく振舞え!」

一夏「ぅぅぅ」ヨロヨロ

箒「お、おいっ!どこへ行くんだ!」

一夏「……殴られたことと助けてもらったことで差し引きチャラでいい…です」

一夏「だからもう俺に関わらないでください…」フラフラフラ

箒「あっ、一夏…」




千冬「では今度のクラス対抗戦の代表を決めるぞ」

「織斑君がいいと思います!」

「そうだよね!男なんだから使わないと」

一夏「」ブルブルブル

千冬「……だそうだが、どうなんだ織斑」

一夏「」ガタガタガタ

千冬「ええい耳を塞いでうつむくな!」バッ

一夏「ぐぎぎぎ」ギリギリギリ

千冬「このっ!」グイッ

千冬「お前がクラス代表に推薦されたぞッ!なにか意見はあるかッ!!!」

「お、織斑先生…なにもそんな耳元で大声叫ばなくても」

一夏「し、死んでやる…」ガタガタガタ

千冬「なにか言ったかッ!」

一夏「死んでやるッ!」ギリギリギリ

千冬「まったく貴様はッ!決定だ!貴様がクラス代表になれッ!」

千冬「これは命令だぞ!わかったな!」

一夏「イ、イヤだッ!」ギリギリギリ

セシリア「ま、待ってください!」

千冬「…なんだオルコット?なにか異議でもあるのか?」

セシリア「い、いえ…えーっと…」チラッ

一夏「」ガタガタガタ

セシリア「そ、その…本人が乗り気じゃないのでしたら無理にやらせるのはどうかと…」

千冬「これはわたしの命令だッ!拒否権はないッ!」

セシリア「し、しかしその…」チラッ

一夏「タスケテクレ…」ブルブルブル

セシリア「…アアモウッ!わ、わたくしはこのように男性だからと言うだけでクラス代表に選ばれるなど納得できませんわ!」

千冬「ほう…どういうことだ?」

セシリア「この人は最近になってようやくISに触れたいわばド素人ですわ!そんな人がクラスの代表だなんてわたくし我慢できませんわ!」

千冬「ふむ…一理あるな」

セシリア「ですからッ!どちらがクラス代表にふさわしいのか投票で「ならば決闘だッ!!」

セシリア「えっ?」

千冬「お前達二人が戦い、勝ったほうがクラス代表を務める!」

千冬「それでいいなッ!」

セシリア「わ、わたくしはかまいませんが…」チラチラ

一夏「」ブンブンブン

セシリア「あ、あの…クラス投票でも…「よし決まりだなッ!では1週間後に訓練場にてクラス代表決定戦を行う!」

セシリア「あっ…」

千冬「そういうことだ…それまでにISの知識でも蓄えておくんだな!以上だ!授業を始めるぞ!」

----------------------
-----


箒「お、おい、いち「ちょっとあなた!少しいいですか!」

箒「あっ…」

セシリア「あなた…その…ISの実働時間はおいくつですか?」

一夏「……13分」

セシリア「じゅ、13分って…」

セシリア「ほんとにずぶの素人じゃないですかっ!ならなぜあそこで無理やりにでも止めなかったんですか!?」

一夏「あいつに…千冬姉に…後でボコボコにされる…」

セシリア「えっ?」

一夏「昔…あいつに逆らって家出したことがある…」

一夏「その時…東尋坊に行く道中見つかって…」

一夏「剣道の竹刀で気を失うまで殴られたことがある…」

セシリア「そ、そうでしたの…」

「それって織斑くんも悪くない?」

一夏「だから…あいつには不用意に逆らえない…逃げる算段が整うまで…」

セシリア「で、ですがどうするおつもりですか!?あなたとわたくしではまともな試合にはならないですわよ!」

セシリア「今の内に棄権をした方が…」

一夏「そんなことをすれば歯が折れるまで柔道の稽古をさせられる…」

セシリア「な、ならわざと負けるとか」

一夏「一週間、土だけを食わされたこともある…」

「織斑くん…」

セシリア「おかわいそうに…」ジワ

一夏「でももういい…まだ一週間ある…」

セシリア「なにか秘策でも?」

一夏「一週間あれば…身の回りの整理ができる…」

一夏「ひどい人生だった…」フラフラ

セシリア「ま、待ちなさい!あなた!何考えてますのっ!」ガシ

一夏「オルコットさんに迷惑はかけない…クラス代表頑張ってください…」

セシリア「まだクラス代表と決まってませんわ!」

セシリア「ああっ!もう!わたくしが一週間後のクラス代表戦まであなたを鍛えて差し上げますわ!」

セシリア「それでいい試合をして織斑先生を納得させればいいのでしょう!?」

一夏「……無理だ」スッ

セシリア「カッターを首に当てがいなさるなッ!」バシッ

セシリア「やる前から無理などといわないことですわ!」

セシリア「結果は誰にもわかりません!だから今から特訓ですわ!」

一夏「………どうして俺にそこまで」

セシリア「あなたのような人を見ているとイライラしますの!もっとシャンとなさいッ!男の子でしょうあなた!」

一夏「……わかった…一週間だけよろしくお願いします」

一夏「…お礼に保険金の受け取り人はオルコットさんにしておきますから」

セシリア「結構ですッ!妙なことをわたくしの前で口走らないで下さい!」


箒「……わたしと同じことを言っているはずなのに」

箒「一夏の反応が違うのはどうしてだ…」

箒「……死にたい」グスン

~訓練場

一夏「ぐふっ……」バタ

セシリア「お立ちなさい!まだ訓練は始まったばかりですわ!」

一夏「……死ぬのは一苦労だ…」ガタ

セシリア「妙なことを口走るなといいましたわよ!」ピュンピュンピュン

一夏「ぐぎぎぎ」スッスッ

バシーン

一夏「ぐぎゃああ」

セシリア「シールドを切るなといってるでしょう!」

セシリア(…しかし反応速度は悪くないですわね)

セシリア(潜在的なポテンシャルは期待できるものがありますわ…それに)

一夏「ぎぎぎぎ…」グイッ

一夏「もうすぐ…もうすぐ…[ピーーー]る…」ガタガタガタ

セシリア(動機はともかくモチベーションの維持にも役立っているみたいですし)

セシリア(汎用機でここまでの機動性を発揮してる点といい)

セシリア(もしかして本当に一週間で物になるかもしれませんわね)

セシリア「まだまだ行きますわよ!」ビュン!

-----------------------
-----

一夏「ぐぐぐ…あと少しで[ピーーー]たのに…オルコットさんの情けのおかげで」

一夏「今俺の体に生命への躍動が地獄を体感させている」

一夏「死ぬのは難しい…」

ガチャ

箒「ん?ああ、そういえば今日から同室になるんだったな」

箒「わたしは篠ノ之箒だ、シャワーを浴びていてこんな格好で悪いがこれからよろしくたの…む」

一夏「………」

箒「な、ななな、なんでお前がここにいるんだッ!」

一夏「……今日から俺が住む部屋がここなんだ」

箒「なに!?…って」バスタオル

箒「///」カァー

箒「み、見るなッ!」ガシ ←竹刀を拾う音

一夏「ッ!?」

箒「~~~ッ!?」

箒(こ、ここで殴ったらまた一緒じゃないかッ!)

箒「ぐぐぐぐ…」

箒「む、向こうを向いてろッ!」

カランカラン ←竹刀を捨てる音


一夏「……後一撃で[ピーーー]たのに」ボソ

箒「向こう向けと言ってるだろ!」

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・





箒「………」

一夏「………」


コンコンコン

山田「失礼します」ガチャ

山田「あっ、丁度よかったです、お二人に言っておかなければならないことが」

箒「一夏と同室のことですか?」

山田「ま、まぁもうお分かりですよねっ」

山田「そういうわけなのでよろしくお願いしますねっ!」

箒「はぁ…わかりました」

一夏「……俺は外でねるから」スッ

箒「お、おいっ!まて!」ガシ

山田「後織斑先生から伝言です」

山田「「一夏のアホが自殺しそうになったら心臓が止まらないかぎりなにをしてでも止めてくれ」」

山田「…だそうです」

箒「千冬さん…」

一夏「離せッ!」ジタバタ

山田「……織斑君のことは私も聞いてますから」

山田「出来る限り協力しますっ!なので篠ノ之さん、よろしくお願いしますね!」

箒「は、はぁ」

一夏「HANASE!!!」ジタバタ

山田「じゃあ後はお二人で」ガチャ

バタン

一夏「ぎぎぎぎぎ」ギリギリギリ

箒「その歯軋りをやめろ!」

一夏「ぐぐぐ……おえっ!」ウップ

箒「は、吐くのかっ!ええいッちょっとまってろ!」ダダダダ

箒「も、もってきたぞ!」バケツー

一夏「おぼぼぼぼぼぼぼ」ビチャビチャビチャ

箒「うっ…」

一夏「~~~~~~ッ!!!」

箒「だ、大丈夫か…」サスサス

一夏「………死にたい」

箒「先行きが心配になってきた…はぁ…」

~クラス代表決定戦当日~

千冬「織斑!貴様に見せたいものがある」

一夏「はぁはぁはぁ…ぐぎぎぎ」ギリギリギリ

千冬「お前またビタミンCサプリメントを過剰摂取したのか!」

千冬「吐き出せ!」ボコォ

一夏「おごぉ!」ビチャビチャ

千冬「まったく…お前の専用機が届いたぞ」

一夏「ぐぐぐぐ」ジャラジャラ

千冬「やめろ!」バシ



~格納庫

白式「」

千冬「これがお前の専用機、白式(びゃくしき)だ!」

千冬「かっこいいだろ!お前はこれに乗って今から戦うんだぞ!」

千冬「まるで子供の頃見たヒーローじゃないか!」

千冬「うらやましいな~、あこがれちゃうな~」チラ

一夏「」ブクブクブク

千冬「ッ!?こいつ舌を噛み切って…このアホがッ!」ガシィ

千冬「ええい口をあけろ!」ググググ

一夏「」ブクブクブク

山田「あれ?織斑先生…って、お、織斑くん!一体なにが!」

千冬「この馬鹿が舌を噛み切ったんだ!なにか長細い棒を持ってきてくれ!」

山田「ハ、ハイッ!」ダダッ

千冬「どんだけ死にたいんだお前はッ!」

一夏「」ブクブクブク

ここまで千冬が非難されると思わなかった…
一応千冬なりに一夏のことは考えているつもり


------------------
---

~訓練場

セシリア「………まだですか?」

山田「あのー、オルコットさん」

セシリア「はい?」

山田「今日の試合中止になりましたから」

セシリア「へっ?」



~医務室

一夏「~~~~~ッ!」ジタバタジタバタ

千冬「さっさと麻酔を打て!」

一夏「~~ッナ゛セ゛ロ゛ォ゛ォ゛ォ゛~゛~゛」ガシャンガシャン

医者「暴れていてまともに打てませんよ!」

千冬「~~~ッ仕方ない!!」バキィ

一夏「」バタ

千冬「今だ!」

医者「ッ」プス

チュー

千冬「運びこめッ!」


セシリア「なんですのこれは…」

一夏「………」

千冬「とりあえず手術は終わった、完全にちぎれてなかったから明日には退院できるだろう」

千冬「ただ麻酔の効果で今日はもう起きないだろから」

千冬「すまんが後はたのんだぞ」

ガチャ バタン

箒「………」

セシリア「……あなた、篠ノ之さんでしたわよね?」

箒「箒でいい」

セシリア「そうですか、ならわたくしもセシリアでいいですわ」

セシリア「で、幼馴染だとお聞きしましたけれど」

セシリア「どうして一夏さんはこうも死にたがるのですか?」

箒「さぁ、少なくとも昔はこんなやつじゃなかったんだがな…」

セシリア「……訓練をしている時」

セシリア「口では死にたいと言っていましたけれど」

セシリア「その動きはとても美しく生命の躍動を見ているようでしたわ」

セシリア「正直後半は見惚れてしまいました…今日の試合も楽しみにしておりましたのに…」

箒「そうか」

セシリア「なにか根底に闇を抱えているようですわね」

箒「うむ……わたしもできればそれをとってやり払ってやりたいのだが…」

セシリア「ふふ、あなた…一夏さんのことが好きなんですわね」

箒「なっ///なにを言い出すんだ!」

セシリア「見ていて分かりますわよ、まぁわたくしも……その」

箒「えっ!?」

セシリア「一目ぼれと言うやつですわね!」

箒「だ、だにぃ!」

セシリア「……早くしないとわたくしが取ってしまいますわよ♪」

----------------
---


山田「今日はなんと転校生を紹介しますっ!」

山田「シャルル・デュノアさんです!」

シャルル「こんにちは、ただいまご紹介に預かりましたシャルル・デュノアです」

シャルル「ここにはぼくと同じ境遇の方がいらしゃると聞いております」

シャルル「皆さんこれからよろしくお願いしますね!」

「お、男の子…」

「ふ、二人目…」

キャーーーーーッ!!!

山田「えーじゃあ織斑君、シャルル君はわからないことが多いと思いますので面倒を見てあげてくださいね」

山田(これで織斑君と友達になってくれてなんとか気力が沸いてくれば万々歳ですね♪)

シャルル「よろしく、織斑君!」

一夏「……お、男……」ブワァ

シャルル「ど、どうしたのっ」アセアセ

一夏「な、なんでもないんだなっ!」グシグシ

シャルル「は、はぁ…」

キンコンカンコン♪


一夏「つ、次はISの実習だから!男の更衣室は遠くにあるから!いそがなきゃ間に合わないから!」

シャルル「ちょ、ちょっとまとめてから話してっ!」

一夏「ご、ごめんっ!」

シャルル「とりあえず更衣室にいそがなきゃなんだねっ」


タッタッタッ


キャーキャー

「見つけたわ!転校生よ!者ども出会え!出会え!」

「シャルルくーん!」

「一夏くーん!!」


シャルル「わわっ、なんの騒ぎ!?」

一夏「ここじゃ男は珍しいんだな!だから仕方ないんだな!」

シャルル(なんだかさっきからしゃべり方がおかしく感じるような…ぼくがフランス人だからかな?)

一夏「とにかく走るんだなっ!」

タッタッタッ


~更衣室

一夏「後5分しかないんだなっ!」

シャルル「あっ!」

一夏「?」

シャルル「そ、その…着替え中はあっち向いててっ!」

一夏「別に男の裸を見る趣味は……変な奴だな」

シャルル「そ、そうだよねっ!」

一夏「早くしないと千冬姉のケツバットで痔が悪化してしまう!」スルスル

シャルル(痔なんだ…)

一夏「ええ…っと…あとは上着を」

シャルル「一夏~、先に行くよ~」カンリョウ

一夏「はやっ!」

千冬「遅いぞ織斑!」

一夏「わ、わるいっ!」

千冬「なんだその謝りかた…ん?」(なんだか目に生気が戻っているような…)

千冬「まぁいい、さっさと並べ」

一夏「お、おぅ」


千冬「では訓練に入る…それではまず山田先生が見本を…」


一夏「おいシャルル!置いていくなんて酷いじゃないか!」ヒソヒソ

シャルル「ごめんねっ!間に合いそうになかったから」ヒソヒソ

シャルル「そうだ…お昼ジュースでもおごるよ!これからの親睦もかねて」

一夏「おっ!マジか!ラッキー!」

千冬「そこ!なにをしゃべっているんだ!」

一夏「な、なんでもありませんっ!」

千冬「ふむ…」(どうやら段々と明るくなっているようだな)

千冬(デュノアのおかげか…男同士悩みを打ち明けられる存在ができたことで心の不安も取り除かれていくことを期待しよう)


山田「きゃーっ」ドシーン


一夏「山田先生訓練場につっこんだぞ」

シャルル「シールドがあるとは言え痛そうだよね」

一夏「でも山田先生って良い体してるから衝撃とか吸収しそうww」

シャルル「………」

一夏「あ、あれ?シャルル!?」

シャルル「えっ?あっ!そ、そうだよねっ!」

一夏「……?」

今気づいた…鈴のほうが先だった…だから部屋の配置替えとかもろもろストーリーがおじゃんになった…orz

やり直してもええんやで(ニッコリ)

>>33

お言葉に甘えて書き直してくる。

シャルを早く登場させたくてあせりすぎたわ

ので今日はここまで…

悩んだ結果鈴は後回しにする
というか話が思いつかない


つづき

~更衣室

一夏「今日の山田先生おもしろかったな!あれで代表候補生なんだから俺でもなれそうだ!」

シャルル「…じゃ、じゃあぼくは先に部屋に戻ってるねっ!」

一夏「ん?シャワー浴びてか無いのか?」

シャルル「い、いや…部屋でゆっくり浴びることにするよっ」

シャルル「じゃあねっ!」ピュー

一夏「…変なやつだな」


~部屋

一夏「ふぅ~今日は疲れたな」

シャルル「あっ、お帰り!」

一夏「あれ?シャルル…箒は?」

シャルル「男女が同室ってのがやっぱりまずいみたいでさ」

シャルル「とりあえず一夏とぼくが一緒の部屋になったんだよ」

一夏「まぁそりゃそうか…普通ならもっと早く対処するんだけどな」

一夏「結構この学園もいい加減なんだよな~」

シャルル「あはは、そうなんだ!」

一夏「だってさ、いくら幼馴染とは言え年頃の女と一緒だぜ!」

一夏「男なら浴場の一つもするってもんだ!」ケタケタケタ

シャルル「へ、へぇ~、そ、そういうもんかな///」

一夏「?」

一夏「そういえばシャルルは下ネタとか嫌いなほうなのか?」

シャルル「えっ?ど、どうして?」

一夏「今日の山田先生とかさ、男ならやっぱああいう体系には目がいくだろ?」

一夏「もしかして女に興味ないとかソッチ系かww」

シャルル「や、やだな~、バリバリ女の子が好きだよ!うん!」

シャルル「ま、前の学校じゃ下ネタ王子って呼ばれてたくらい下ネタが好きなんだよ!ぼくは!」

一夏「へ~、それはちょっと引くけどな」

シャルル(引いちゃうのっ!?)

一夏「まぁいいや、今日はもう寝ようぜ、シャワーの取り決めとか部屋のことについてはまた明日な」

一夏「おやすみ~」

シャルル「お、おやすみっ」

~数日後


一夏「ふぅ、今日も訓練疲れたな~」

シャルル「そうだね~」

山田「あっ、織斑くん!デュノアくん!朗報ですよ!」

山田「な、なんと大浴場が男子にも解禁されたんです!」

一夏「本当ですか!山田先生!」

山田「ええっ、ただし曜日と時間の指定はありますが」

山田「まぁでも男二人であの広さを貸切ですからねっ、先生もちょっとうらやましいです」

一夏「じゃあ先生も一緒に入りましょうよ!なんつって!」

山田「もう織斑くんたら!」

アッハッハッハッ

シャルル「………」ムゥ

一夏「ん?どうしたシャルル?」

シャルル「別にっ」

一夏「?」

山田「それじゃあお邪魔しました、お二人仲良くしてくださいね」

山田(織斑くん…だいぶ元気になってきましてね…これはデュノアくんに感謝ですね♪)

一夏「さぁてシャワーでも浴びるか」

シャルル「じゃ、じゃあぼくは先に…」

一夏(今日も部屋で浴びるのか…)

一夏「まぁ待てよ、今日は俺と一緒にシャワー浴びようぜ!」

シャルル「な、なんでッ!?」

一夏「いいじゃねーか、男同士裸の付き合いも大事だぜ!」

シャルル「べ、別に裸で付き合わなくても親しくなれると思うけど…」

一夏「そういうなよ。腹割って話そうぜ!」グイ

シャルル「キ」

シャルル「キャーーーーーッ!」ダダダダダダ

一夏「!??!?!?」

一夏「な、なんだ一体!?」

~部屋

一夏「ふぅ、ん?シャルルはまだシャワー浴びているのか」

ザーーーーーー

一夏「…そういえばボディーソープが切れてたよな」

一夏「困ってるだろうし、届けてやるか」

ガチャ

一夏「おーい、シャルルー、ボディーソープ切れてるだろ?これ変えのやつ」

シャルル「えっ?」

一夏「だ…から……ここに置いておく………ッ!?」

シャルル「えっぁ…い、一夏?」

一夏「………」

一夏「……これ」スッ

シャルル「あ、ありが、と」

一夏「………じゃあ」ガチャ

シャルル「………」

シャルル(み、見られた!?ぼ、ぼくが女だって一夏に見られた!?ど、どうしようっ!!!)

シャルル(湯気ではっきりと見えてない!?一夏の反応妙に淡白だったし!)

シャルル(で、でもいくらなんでも見えないってことはないだろうし…)

シャルル(ああっ!もうっ!どうしてこんな大事な時ッ!)ブンブンブン

シャルル「……と、とにかく事情を説明しないとッ!」

ガチャ

一夏「」ブクブクブク

シャルル「キャーーーーーッ!」

シャルル「い、一夏ッ!どうしたのっ!」ダッ

一夏「」ブクブクブク

シャルル「しっかりしてっ!」ユサユサ

一夏「」ゴボゴボゴボ

シャルル「だ、ダメだ!こういう時は無闇に触っちゃっ!」

シャルル「先生を呼んでこなきゃ!」ダッ

-----------------
---


シャルル「こっちですっ!」

ガチャ

千冬「い、一夏ッ!」

一夏「」………

千冬「このアーモンド臭は…ッ!こ、こいつ青酸カリなんて隠し持ってやがったのかッ!」

シャルル「せ、青酸カリ!?」

千冬「クソっ!普通の対応じゃもう助からない!」

シャルル「ど、どどどうすればっ」アワアワアワ

千冬「仕方ない…ISの治癒システムを使って」カチャカチャ

白式「」グシャァ…

千冬「わたしが使うと見越して壊してやがるッ!なんて馬鹿だッ!」

シャルル「ぼ、ぼくのラファールを使ってください!」サッ

千冬「くっ、フォーマットに時間がかかるがやるしかないようだな!」

千冬「一夏!死ぬなーーーーッ!!」ウィーン

・・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・




ピコーン ピコーン

シャルル「な、なんとか助かったみたいですね…」

千冬「ああ…」

医者「奇跡ですね」

千冬「すみません、愚弟がなんども…」

医者「馴れましたよ」

シャルル「あ、あの…どうして一夏は自殺なんて図ったんでしょうか?」

千冬「この馬鹿は普段からこんな感じだ。コンビニ行くかのようにフラッと天国へ出かけていこうとするんだ」

千冬「だが、デュノアが来てからは明るくなって来て、大分安心してたんだが…やっぱり馬鹿はなかなか直らないな…」

シャルル(ぼくが来てから明るくなった!?なんでだろう?)

千冬「男の友達が出来たことで学園での不安や不満を共有できると思ってたんだが」

千冬「もしかして喧嘩でもしたのか?」

シャルル「ッ!?」

シャルル「シ、シテナイデスヨ?」

千冬「?」

千冬「まぁここ数日みていてもそんな感じじゃなかったし…はぁ~やはり根本的に解決しないとダメか…」

シャルル(…これって確実にぼくが女だってバレたからだよね)

シャルル(ISのデータ欲しさに近づいたらまさかこんな事態になるなんて)

シャルル(ど、どうしよっ!ぼくのせいで一夏が自殺をするようになっちゃったなんて!)

シャルル(せ、責任とらなきゃっ…だよね!)

箒「一夏のやつまた自殺を図ったのか!」

セシリア「最近お友達が出来て明るくなってきたと思ってましたのに…」

箒「シャルルよ…一夏はお前だけがこの学園で唯一気が許せる相手なんだ…」

箒「重い話で申し訳ないがなんとか友達として付き合ってやってくれないか?」

シャルル「も、もちろんだよ!一夏とはもう友達だもんっ!」

セシリア「わたくしからもお願いしますわ」

セシリア「今回のことで男性同士の友人関係がここまで有効的にストレス解消になるとは思いませんでしたわ」

シャルル「うん」

箒「ところで一夏のやつは目覚めたのか?」

シャルル「さめたことはさめたんだけど…面会拒絶だって」

セシリア「どういうことですか?」

シャルル「なんだか女の人とはもう話したくないそうなんだ」

箒「そこまで思いつめるほど酷い目にあったのか!?この短期間で!」

セシリア「酷い女性もいるものですわね!」

シャルル「そ、そうだ…ね…」

箒「それなら尚のこと一夏のことをよろしく頼むっ!」ガバ

セシリア「…わたくしもお願いしますわ!」ガバ

シャルル「あ、頭を上げてよっ!ぼ、ぼくはそういうつもりで一夏と友達なんかじゃないんだからっ!」

箒「…すまん、わたしにはこれしかできないのだ」

セシリア「わたくしもですわ」

シャルル「ぅぅぅ~」

シャルル(うぐぐ…良心の呵責で胃が痛い…)キリキリキリキリ

コンコンコン

シャルル「い、一夏~…は、入るねっ」

ガチャ

一夏「ッ!?」

一夏「ウガガガガガガガッ!!!」ガタガタガタ

シャルル「キャッ!お、おちついてッ!」

一夏「偽者の友情ッ!偽りの魂ッ!虚無の世界ッ!」ガタンガタンガタン!!!

シャルル「じゅ、10分だけぼくに時間を下さい!お願いします!」ガバ

シャルル「10分立てばすぐ出て行くし、もうここへは現れないから!」

一夏「………10分だけだ」

シャルル「ありがとうっ!」パァァ

一夏「………」

シャルル「そ、それで、なんだけど、わかってると思うけど、ぼくは女なんだ…」

一夏「ぎぎぎぎ」ギリギリギリ

シャルル「じ、事情があるんだっ!実は…」


シャルルは親のことやなんやかんやを一夏に喋った

シャルル「…と、いうわけなんだ」

一夏「親の…いいなりか…」

シャルル「仕方ないよ、だって逆らえないもん、それに…やっぱり親ってのはどんだけ憎くてもこの世に2人しかいないかけがいのない人だからね…」

一夏「……そうか」

シャルル「うん!ごめんね…嘘ついてて…償いになるかわからないけれど、ぼくはフランスに帰ってちゃんと罰を受けるよ」

一夏「罰?どうして?」

シャルル「だって仮にも日本の重要機密を盗もうとしたんだから…当然だよ」

一夏「……俺が変わりになってやる」

シャルル「えっ?」

一夏「そんな重要機密なら俺が変わりに罰を受ける…そうすれば自殺者のあこがれ死刑が受けられる」

シャルル「だ、ダメだよ!そんなのっ!」

一夏「俺がシャルルに情報をうっかりもらしてしまったことにすれば……ふふふ」

シャルル「一夏っ!ぼくをかばってくれるのはうれしいけど!そんなことしてもぼくはうれしくないよ!」

一夏「……もう決めたことだ」カチャ

prrrrrrrr

シャルル「何してるのっ!」

ガチャ

受付「はいこちらデュノアカンパニーでございます」

一夏「あの…俺、織斑一夏っていいます…世界で唯一の男性IS操縦者の…」

受付「どなたかのアポイトメントですか?」

一夏「いえ…白式のデータを御社に渡したいと思って電話したんですけど…」

受付「はぁ?……あの、いたずら電話はやめてください」ガチャ

ツー ツー

一夏「……死刑の壁とはなんと高いものか…よしもう一度」

シャルル「やめてっ!」バッ

一夏「かえせーーーーッ!!!」ガリガリガリ

シャルル「指を食うなッ!」バシッ!

一夏「もう俺には生きてる意味なんてないんだッ!」ギギギギギギギギギ

シャルル「い、一夏…」

シャルル「…そんなこと言わないでよ」ジワ

シャルル「一夏の…ちょっと歪んでるけど、その人を思う優しさは本物だと思うよ」

シャルル「少しだけしか付き合いはないけど…いつもぼくのことを気にかけてくれたし」

シャルル「さっきだって…死刑とかいう動機はともかく…ぼくのことかばってくれたし」

シャルル「それに一度だってぼくのこと責めたりしないし…」

一夏「ウガガガガガガガガ!」

シャルル「……本当はこのまま一夏とずっと友達でいられたらって思ってるんだ」

一夏「……友達?」ピク

シャルル「男とか女とか関係ないよ…一夏とは友達で……それでたわいのない話で盛り上がって…」

シャルル「そうやってお互い気を使わない関係で学園生活を送れたらどんなに楽しかったか…」グスグス

一夏「……お前が俺と友達だっていうんなら…そう簡単にあきらめるな」

シャルル「でも…」グスグス

一夏「……生徒手帳にこう書いてある」

突起事項第二十一、『本学園に於ける生徒はその在学中に於いて、ありとあらゆる国家・組織・団体に帰属しない

一夏「つまり楽に自殺したくてもスイス的な安楽死は得られないということだ」

一夏「だからお前も言いなりになる必要はない」

一夏「親が大事だっていうんならちゃんと話合えばいい」

一夏「…今回のことはまだなにも起きてないし、俺もなにもみなかったことにする」

一夏「ただ単に俺が炭酸水と青酸カリを飲み間違えただけだ…それだけだ」

シャルル「い、一夏…」ウルウルウル

一夏「……友達だろ俺達?」

シャルル「一夏ーーーッ!」ダキッ

フヨン♪

一夏「ッ!?」

シャルル「うええええええんッ!」

一夏「………」プルプルプル

シャルル「……ありがとねっ、一夏…」グスグス

一夏「………」

ブチンッ

シャルル「へっ?なんの音?」

一夏「……やっぱし……男と……女に……友情は……存在しない……」ブクブクブク

シャルル「い、いちかーーーーーッ!」

一夏「」ピクピクピク

千冬がクズってことになってるけど
行動が異常なのは介護疲れ的なものだと………


以下本文


~翌日

セシリア「一夏さんもう退院してもよろしいのですか?」

箒「また舌を噛み切ったらしいじゃないか!なにをしてるんだお前はっ!」

シャルル「うぐぐ…」キリキリキリ

一夏「………死にたい」

ガラガラ

千冬「授業を始めるぞ!席に着け!」




千冬「すっかり忘れていたがクラス代表は結局どっちになったんだ?」

セシリア「それなら一夏さんにお譲りしま ブチンッ!

一夏「」ブクブクブク

千冬「またか貴様はーーーーッ!」

ピーポー ピーポー




~翌日

千冬「とにかくクラス代表は保留にするとしてもだ!」

千冬「来週にはクラス対抗戦がある!」

千冬「戦闘シミュレーションくらいは行っておけよ!以上!」


ワイワイガヤガヤ

生徒「でも実質うちらの優勝できまりよね!」

生徒2「だって専用機もちってうちらのクラスしかいないもんね!」

生徒3「おりむ…セシリア頑張ってねっ!」

セシリア「まだわたくしと決まったわけでは…」チラ

一夏「ぎぎぎぎ」ギリギリギリ

セシリア「……はぁ~」タメイキ


「その情報古いよっ!」


セシリア「何者ですかッ!」

鈴「ふっふっふっ、今度2組に転向してきた凰鈴音よ!」

一夏「ッ!?」ガタン!

鈴「待ちなさいッ!」ガッ

一夏「ぎぎぎぎぎ」ギリギリギリ

鈴「あんた相変わらず自殺に励んでいるみたいだけど!」

鈴「わたしがここへ来たからにはあんたの好きにさせないからねっ!」

セシリア「な、なんですのっ?二人はお知り合いなんですの?」

箒「は、初耳だぞ…」

鈴「こいつとは中学校が一緒だったのよ」

鈴「いわば幼馴染ってやつ?」

箒「なにぃ!?」

鈴「なによ?」

箒「わ、わたしだって一夏の幼馴染だ!」

鈴「はぁ?なにそれ?そんなの聞いて無いわよ!」

鈴「どうなのよ一夏っ!」

一夏「はなぜぇぇぇぇぇッ!」ジタバタジタバタ

箒「…わたしは小学校が一緒だったのだ」

鈴「あーなるほど…でも小学校が一緒ってさ」

鈴「なんか薄いわよね」プクク

箒「どういう意味だ!」

鈴「だって小学校の時の友達なんて大人になったらほとんど他人じゃない!」

鈴「結局将来を連れそう友達ってのは中学、高校の時の友達なのよっ!」

鈴「だからあんたの小学校ってのはまったくの無意味よ!」

鈴「わたしは中高のダブルパンチだけど~♪」

箒「ふぎぎぎっ!」ギリギリギリ

セシリア「……移ってますわよ」

鈴「とにかくさっ!あんたなんかどうせ一夏のことなにもしらないんでしょ!」

鈴「こいつのことは私が一番よく知ってるんだから、余計な口出ししないでくれる?」

セシリア「お待ちなさいなっ!」

鈴「次から次へと…」

セシリア「あなたが一夏さんとどんな関係なのかは存じませんが」

セシリア「この学園へ入学してから今まで一夏さんと過ごした時間は決してあなたに劣るとは思いませんわ!」

鈴「……ふーん」

鈴「相変わらず変に女にはモテるみたいねあんた」グイ

一夏「……死にたい」

鈴「まぁいいわ、あんたらじゃ一夏は手に追えないからさ」

鈴「わたしに一夏を預けなさい。はい決まりね!」

一夏「ガガガガガガ」

シャルル「待ってよ!一夏が嫌がってるじゃないっ!」

鈴「ん?あんた……男?」

シャルル「そ、そう……かも?」キリ

鈴「なによそれ、男服きてるんだから男でしょ…ふーん、一夏以外にも男がいたなんてね」

鈴「男なら…まぁいいか」

鈴「とにかく一夏の世話は今後わたしがするから!あんたらは下手に一夏を刺激しないように!以上!」

千冬「だれがだれの世話をするって?」

鈴「わたしが一夏の……ってギャァァァァァァ!!!」

千冬「な、なんだッ!いきなり叫ぶなッ!」

鈴「ち、血不愉さん!」

千冬「久しぶりだな凰、それよりもお前はチャイムの音が聞こえなかったのか?」

鈴「あ、あの…その…し、失礼しますッ!」ピュー

千冬「…失礼なやつだな」

セシリア「なんなんですの?ものすごく織斑先生におびえてたようですが…」

箒「う~ん」

シャルル「ぅぅぅ良心の呵責が…」キリキリキリ



~昼

セシリア「一夏さん、お食事に行きましょう」

一夏「……食うと生きるからいらない」

箒「なんだその理由は」

シャルル「い、いちかっ!この前買ったゲームなんだけどさ!」

一夏「ゲーム……おっ!シャルルあれ買ったのかっ!おもしろかったか!?」

シャルル「う、うん…まぁまぁだったよ…照準からかなりずれて弾が飛ぶけどね」

一夏「500円にしちゃ遊べるだろ?」

セシリア「やっぱり男の方同士はいいですわね」

箒「うらやましい」

シャルル(一夏と話をあわせるために徹夜でFPSやったけど)

シャルル(ぼくあんな血が出るゲームってダメなんだよっ!)キリキリキリ

一夏「こんどポスタル貸してやるよ!」

シャルル「う、うん、楽しみにしとくねっ、あ、あんまりグロイやつはダメだよっ」

一夏「大丈夫だって!せいぜい中級者レベルだから!」

シャルル「とりあえずご飯行こうよ」

一夏「おう!腹減ったぜ!」


~食堂

鈴「一夏!待ってたわよ!」

一夏「ウギギギギギギギギギッ!!!」ガタガタガタガタ

シャルル「一夏っ!落ち着いてッ!」

鈴「相変わらず女には弱いみたいね」

シャルル「っていうかあきらかに君に反応してるんだけどっ!?」

鈴「ハァ?ネタか?」

箒「お前は一体一夏になにをしてきたんだ!」

鈴「別に…なにもしてないわよ!失礼しちゃうわね!」

セシリア「なにもしてないのにこれだけ拒否されてるっておかしいじゃありませんか?」

鈴「あー、もしかしてあれ引きずってんのかも」

箒「あれ?」

鈴「まぁ…その…中学の時さ……最近の中学生ってさ…早いじゃない?」

セシリア「なにが?ですわ」

鈴「その……キスとか色々…」

箒「!?ま、まさかお前…」

鈴「///い、いやっ!最後まではやってないわよっ!」

鈴「ノ、ノリでさ!やるじゃないっ!そ、その…さわりっことか…///」

一夏「ガヒューガヒュー」

シャルル「一夏ッ!この紙袋を吸ってっ!」バッ

一夏「ガヒュー!!」バシ

シャルル「コラッ!死のうとしないのッ!」

箒「話だけで過呼吸おこしてるんだが…」

セシリア「もしかして…一夏さんの女性嫌いの原因は…」

鈴「な、なによっ!わたしが悪いってのっ!」

鈴「わたしはただ一夏にオ○ニーしてるところ見せてもらったり」

鈴「前立腺を刺激したらどうなるのか実験してみたり」

鈴「飲尿健康法をお互いでためしたりしただけよっ!」

箒「…吐き気がするほどの悪ってのは存在するんだな」

セシリア「それは性的虐待ですわ…」

鈴「ちゃ、ちゃんとわたしも見せてあげたわよ!」

箒「それ以上口を開くな!外道がッ!」

セシリア「同じ女性として恥ずかしいですわっ!」

鈴「な、なによなによっ!あ、あんたたちだって性春真っ盛りの鉄分大目なビチクソ女じゃないのっ!」

鈴「わたしだけじゃないわよっ今時!女尊男卑の社会じゃ今や当たり前よ!そんなのっ!」

鈴「だいたい血不輸さんのほうがもっとエグイことやってたんだからっ!」


鈴「一夏の童貞奪ったのだって血不輸さんなんだからねっ!」

箒「えっ?」

セシリア「それって…」

シャルル「う、うそ…」

一夏「ウガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッ!!!!!!!!」

ブチ ブチ ブチ ブチ ブチ

ブチンッ!!!!!!!!

シャルル「い、一夏ーーーーッ!」

一夏「」ダラーン

箒「お、おい!これはやばいぞ!」

セシリア「はやくお医者さんにッ!」

鈴「ちょ、ちょっとなによなによっ!」アタフタアタフタ


-------------------
----


セシリア「先生!一夏さんの具合はどうなんですか!?」

医者「全身の筋肉組織が壊滅的なダメージを受けています」

医者「死にたいと思う気持ちが自身の肉体を細胞単位でコントロールさせて筋組織を破壊させた」

医者「今はISに使われる治癒装置の中で眠っていますが」

医者「あと一歩処置がおそければ心臓までも停止していたでしょう」

医者「あぶない所でした…」

シャルル「と、とりあえずは助かったんだね…」ホッ

医者「いえ…非常に言いにくいのですが…破壊のスピードに治癒のスピードが追いついてないのです」

医者「破壊の命令を出しているのは織斑さん本人ですから」

医者「それをやめさせないかぎり……もってあと3日って所でしょうね…」

箒「そんな…」

ガラガラ

千冬「おい!一夏のやつが倒れたって聞いたが!」

箒「………」

セシリア「………」

シャルル「………」

千冬「な、なんだお前達…どうして黙っているのだ!?」

千冬「ま、まさかっ!」

セシリア「今は無事ですわ…でも…」

医者「カクカクシカジカ」

千冬「な、なんだと!?一夏に破壊命令を取り下げさせないと死んでしまうだと!?」

千冬「一体なにが原因でこんなことに…」

箒「……千冬さん、正直にお話していただきたいのですが」

千冬「な、なんだ?お前たち…どうしてそんな恐い顔してるんだ?」


~モップ説明中


千冬「……そうか…聞いてしまったか」

セシリア「いくら一夏さんのことを想ってのことだとしても異常ですわ!そのせいで一夏さんは今日まで女性に対して怯えて過ごしていらしたんですよ!」

千冬「………」

シャルル「どうしてそんなことしたんですか!」

千冬「篠ノ之…小学校の頃の一夏を覚えているか?」

箒「ええ…明るく活発な子供だったと記憶してます」

千冬「そうだ…一夏は明るくて無邪気で…わたしによくなついていて…」

千冬「いつも「千冬ねぇちゃん!」と擦り寄ってくる愛くるしい姿を眺めているうちに……… なんていうか……その…下品なんですが…フフ………… 潮……吹いちゃいましてね」

箒「は?」

千冬「仕方なかったんだ…我慢できなかった…親もいないわたし達は姉弟二人で一つ屋根の下で暮らしていた」

千冬「だれも止めるものはいなかった…そもそもわたしがショタ属性をもっていることすら咎めるものがいなかった…」

千冬「わたしが養っているという自負心が…次第に独占欲へと代わって言った…」

千冬「中学に入りってからもその行為は続いた…」

シャルル「もうやめてくださいッ!聞きたくありませんッ!」

セシリア「…教師にこんなこと言うのは失礼ですが…あなたは姉として…いえ、人として最低ですわ」

箒「……姉さんは知ってるんですか?このこと?」

千冬「束か?…知らないんじゃないか?あいつは一夏をかわいがっていたからな」

千冬「もし知っていたらわたしを殺しにきてたかもしれないな」

箒「そうですか…」

鈴「ちょっとあんたたちなにしてんのよ!」

鈴「一夏はどうしたのよっ!」

セシリア「諸悪の根源のNo2が来ましたわ」

箒「ともかく…今はこの二人のせいで生まれた一夏のトラウマを取り除くことが先だ」

箒「でなければ一夏は死んでしまう」

鈴「な、なんですってっ!」

シャルル「ちょっと黙れ!」

千冬「凰…お前も来たのか」

鈴「ん?ってギャアアアアアアアアアアッ!血不輸さんっ!」

シャルル「そういえば全く全然興味の欠片もないんだけど」

シャルル「どうして女のクズ2号は女のクズ1号のことが苦手なの?」

セシリア「シャルルさん…結構口が悪いんですのね」

鈴「……血不輸さんってレズなのよ。それもとびっきりの」

箒「頭が痛くなってきた」

鈴「一夏はさ、昔から女にモテててさ、よく女の子が家まで遊びに行ってたんだけど」

鈴「……帰ってくるころには…みんな死んだ魚のような目をしてたわ」

鈴「そしてその子達はみんな口をそろえてこう言うの」

鈴「破瓜の返り血をまとったその不動明王のごとし姿で輪廻を覆し永遠の中で少年少女を食らいつくす化け物…」

鈴「いつの間にかついたあだ名が織斑血不輸……地元じゃ有名な話よ」

セシリア「もうあなた死ぬがいいと思いますわ」

千冬「………」

眠いからまた明日…
コメントくれた人感謝

箒「今はそんなこと言っている時ではないぞ!」

箒「クソレズとメス豚にも協力してもらわなくてはならないし」

箒「はやく打開策を考えなければならないんだ!」

シャルル「でもどうすれば…一夏は今眠ちゃってるんでしょ?」

セシリア「お話をしようにも寝ている人相手ではどうしようもありませんわ」

箒「………一人だけこの状況でもなんとかできそうな人を知っている」

セシリア「ど、どなたなんですか!?」

箒「わたしの姉だ」

シャルル「箒のお姉さんってたしか篠ノ之束博士のことだよね!」

シャルル「たしかに博士ならなんとかできそうだねっ」

箒「うむ…」

セシリア「どうしましたの?できれば今すぐにでも連絡を取っていただきたいのですが?」

千冬「こいつら姉妹は仲が悪いんだ」

千冬「束は一夏を弟同然にかわいがっていたが」

千冬「実の妹には河原のホームレスよりシームレスにゴミ目がをする奴だからな」

千冬「昔海に行ったときも一夏と箒が一緒におぼれたとき」

千冬「まっさきに一夏を助けて次に船にへばりついてるフナ虫を助けたくらいだからな」

シャルル「なにその優先順位…」

セシリア「そ、それは……なんとも…」

千冬「束にとっちゃゴキブリ以下の存在なんだろうな」

箒「……今はそんなこと言ってられない」

箒「まず一夏の携帯から連絡を取るとしよう」

シャルル「箒の携帯には番号入ってないの?」

箒「昔教えてもらったやつはダイヤルQ2にかかる番号だった」

シャルル「…ごめん」

鈴「はい一夏の携帯よ」つケイタイ

シャルル「あれ?なんで持ってるの?」

鈴「メールとか着歴とかウェブ履歴とかみたいから出会い頭にパクッたのよ」

シャルル「もうだめだこいつ…」

箒「えーっと……これか」ピッピッ

箒「………」ピッ

pr ガチャ

束「もすひねもす!いっくーーんッ!どうしたの!?いっくんから電話くれるなんて!!」

束「どういう風の吹き回し?あっ!もしかして休みの日のデートのお誘いかな?かな?」

束「あははっ、冗談だよ!いっくんがそんな気の利いたことするはずないもんねっ」

束「でもでも、束さんはいっくんのためならいつでも予定は空いてるからね!!!」

束「そうそうこの前いっくんが欲しがってたゲーム買っておいたから!」

束「今度私の家に遊びに来てねっ!焼肉おごっちゃうよ~、そして夜通しゲーム祭りだよっ」

束「で?今日はわざわざ束さんになんのようなのかな!?」

箒「あ、あの…姉さん」

ガチャ

ツー ツー

箒「………」

シャルル「ど、どうしたの?」

箒「切られた…」

セシリア「そんな…」

箒「…次はメールをしてみる」

To:束姉

件名:緊急事態

本文:

お久しぶりです姉さん。箒です。ご無沙汰しております。

急なご連絡でさぞ驚いたでしょうが、実は緊急事態なんです。

本日一夏が過労のため倒れてしまい、現在危篤の状態です。

ICUに入り、延命措置を取っていますが

現状打つ手がないとのことです。

一縷の望みがあるとすれば、それは姉さんだけだと思っております。

私のことがどれだけ嫌いでもかまいませんが

一夏がこのような状態であることだけ、お伝えさせていただきます。


末筆になりますが束様の今後のご健闘を心よりお祈り申し上げます。



箒「よし、送信だ」ピッ

シャルル「何?最後の一文?」

セシリア「………」

千冬「こいつも少なからず姉のことが嫌いなんだよ」



~~~♪


箒「返ってきた」

ピッ


FROM:束姉

件名:とりあえず[ピーーー]

本文:

今から向かう

嘘だったら[ピーーー]

シャルル「………」

セシリア「ご、ご家族のことは他人が口出ししていいものではありませんわねっ」

シャルル「そ、そうだねっ」

箒「………」パタン


ガチャ

束「いっくんはどこッ!?」

シャルル「うわーーッ!もう来たのっ!」

セシリア「いくらなんでも早すぎですわっ!」

束「おいお前等!いっくんはどこだ!」クワッ!

千冬「束、落ち着け…一夏なら今ICUの中だ」

束「ちーちゃん……ごめんねっ、ちーちゃんもつらいよねっ!でもわたしが来たからにはいっくんは絶対に死なせないからねっ」グスグス

シャルル「…織斑先生とは仲がいいんだ」

箒「…姉さん」スッ

束「それよりちーちゃん…ここ換気したほうがいいよ」

束「なんか200年くらい排気されてない下水道みたいな臭いがするよ」

束「あー、くさっ!オエーッ、くさっ!」

箒「姉さんッ!」

束「……ああ、いたんだ」

束「わるいんだけどファブリーズ買ってきてくんない?」

束「そして自分に満遍なくかけてくんない?」

束「でさ、結局臭いまんまだと思うからそのままビルの屋上から飛び降りてくんない?」

セシリア「これが姉妹の会話ですの…」

シャルル「ぼ、ぼく一人っ子だから、わかんないけど…みんなこうなのかなっ?」

千冬「こいつ等だけだ」

箒「…あいかわらずですね、わたしのことはいいですから早く一夏の所へ行ってください」

箒「………そしたらたぶんこの部屋の換気も必要なくなりますよ?」

シャルル(箒も…喧嘩するき満々じゃん!)

束「………ちーちゃんいっくんはどこ?」

千冬「そこの扉を入ったところのICUのプレートがかかっている所だ」

束「いっくん…まってってねっ!束さんがすぐに直してあげるから!」スッ

ドンッ

箒「ッ!?」ドサ

束「あれ?なんか当たっちゃった?」

束「…も~ちーちゃんっ!病院に生ゴミを出しっぱなしにするのは良くないよ!」

束「おかげで服汚れちゃったじゃないッ!」プンプン

束「まったく…地肌まで臭いが染み付いちゃうよ…消毒、消毒ッ!」シュッシュッ

束「お気に入りの服だったのに…これはもう捨てないとね」ヌギヌギ

束「えーっと……さすがに一般ゴミといっしょじゃマナー違反だよね」

束「お金払うから産業廃棄物で出しといて」ポイ

スタスタスタ

シャルル「ほ、箒!…大丈夫!?」

箒「別に…なんてことない」スッ パン パン

シュ シュ

セシリア「…わ、わたくしたちも行きましょう!」

一夏「」シュコーシュコー

束「ああっ!いっくん…どうしてこんなことに…」ウルウル

千冬「まったくもって皆目検討がつかない」

セシリア「………」

シャルル「………」

束「まってて!すぐに助けてあげるからっ!」

箒「どうする気ですか?」ヌッ

束「ペッ!」

ビチャ

箒「」デロー

シャルル「ほ、箒ぃ…い、一回外出ようか…」ススス

セシリア「わ、わたくしが見てますので…」

束「あー、丁度いい所にバケツが置いてあって助かったよ」

束「最近よく痰が絡むんだよね~」

箒「…コロス」ビキビキ チャキ

セシリア「!?」

セシリア「ン、ン゙ン゙ッ!ア、アー、わ、わたくし喉が渇いてしまいましたわっ!すみませんが何か飲み物を買ってきてくださらないかしらっ!」

シャルル「そ、そうだねっ、ほらっ、ジュースでも買いに行こうよ!つ、ついでに顔も洗おっ!」グイグイグイ!


ウィーン


………

ガンッ!バンッ!ドンッ!バンッ!

ガンガンガンガンッ!

~~~~~ッ!~~~~~ッッッ!!!

ガンガンガンガンガンッ!!!





千冬「本当に仲の悪い姉妹だな」

束「へーくしゅんッ!…あーなにー?きこえなーい?」

千冬「…治療を頼む」




ガンッ!バンッ!バンッ!バンッ!ガンッ!

~~~~オ、オチツイテッ!ホウキッ!

~~~ッコロスコロスコロスッ!!~~~~~~ッッッ!!!

ガンッ!ドンッ!ガンッ!ガンッ!

ベキィ!!!

ホ、ホウキ!ウ、ウデガヘンナホウコウニッ!

~~~~~~ガァァァァァァッッッ!!!!!



束「実はさっき医者からだいたいの話は聞いたのよ」

束「ようはいっくんが死にたくないと思わせることが出来ればすぐにでも体調は回復するわ」

セシリア(よく何事も無かったようにしゃべれますわね)

千冬「それができないから悩んでいるのだ」

束「ふっふっふっ、そこでこの天才科学者の束さんの出番なのだよっ!」

束「じゃーんっ!夢であえたら~~~!」ペカァァァ!

千冬「秘密道具かッ!?」

束「この機械を使うと他人の夢に侵入できて!」

束「さらに!その人の不安や悩みさえもが体感できちゃうすぐれものなのだっ!」

千冬「………へぇー」

束「だからこれを使っていっくんの悩みを取り除けばもう自分を痛みつけるようなことはしなくなるってわけだよっ!」

セシリア「で、ではっ、さっそく使いましょう!」

束「あわてるな素人!これを使用するには少なくてもいっくんと同じ心のバランスが取れた人員で望まなくてはならないのだ!」

セシリア「???」

セシリア「どういうことですか?」

束「例えばさ、男友達が数人いて付き合ってる彼女もいて親もいて兄弟も居る人がいるとしよう!」

束「その人がその中で共に過ごした時間の多い人ほど心に占める割合も増えていくというわけだ」

束「つまりは彼女との時間がおおければ、一番心を占める割合が多いのは彼女ということになる!」

セシリア「ではその時間が多い人が使用するってことですか?」

束「そんな甘くないのよ素人よ!心のバランスを取るにはまだあまった部分を補える友人なり親族なりを!」

セシリア「???」

束「ええいっ!馬鹿にも分かりやすく言うとだな!」


一夏の中の友情、愛情ランキングの上位3名のものが使うことが出来る機会


束「というわけなのさっ」

千冬「最初からそういえばいいだろう」

セシリア「ではそのランキングはどうやって決めるのですか?」

束「まぁ普通に考えて 1位わたし2位以下知らね」

千冬「はぁ? 1位わたし2位以下ゴミ共だろう!」

セシリア(本当にこの人にまかせていいのでしょうか…)

束「どうせわたしの占める割合が100%だから後の二人はおまけでいいんだけどね」

束「生ゴミ以外は」


ウィーン

シャルル「ジュ、ジュース買って来たよ!」

箒「ハァハァハァ…」ソエギ

束「あれ?収集拒否されちゃったの?生ゴミは燃えないゴミだっけ?」

シャルル「箒ーーーーッ!!!緑茶でいいかなーーーーッ!!!」

セシリア「今一夏さんの治療方針がきまりましたのよーーーーッ!!!」

千冬「とりあえず、デュノア、オルコット、束の3人で使ってみろ」

セシリア「あら?織斑先生は行かないんですの?さっきは乗り気でしたのに…」

千冬「……バックアップ体制も必要だろう」

束「なんでもいいからさっさといくよ!そこにあるヘッドギアをつけて」

セシリア「こうですか?」スチャ

シャルル「う~んなんだかあやしい機械だなぁ」スチャ

束「4番サード、束、背番号3」ブン!ブン!

シャルル「へっ?」

束「グワァラガキーン!!!」パコーンッ!

シャルル「」ドサッ

セシリア「シャルルさんっ!な、なになさるんですかっ!!」

束「言い忘れてたけど夢へ行くには金属バットで後頭部強打しないといけないの……わたし以外は」

セシリア「き、聞いてませ「グワァラゴワガキーン!!!」パコーンッ!!!

セシリア「」ドサッ

束「さて、それじゃちーちゃんあとよろしくねっ!」

束「よろしくってのは生ゴミ処理機ちゃんと使って収集してくれるようにしてねって意味で」

箒「~~~~~ッッッッッッ!!!!!」ジタバタジタバタ

千冬「今は落ち着けっ」ガシ

束「じゃあね~♪」ピッ



ウィィィィィィィィィィィィン!


・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・


シャルル「う、う~ん……ここは…」

セシリア「起きましたのか」

シャルル「どこ?ここ?」

セシリア「一夏さんの夢の中ですわ」

シャルル「へっ?そういう機械だったの?」

セシリア「知らなかったんですか?」

シャルル「うん…否応なしに事が進んでいたから」

シャルル「あれ?セシリア髪型変えたの?お団子ヘアーになってるじゃない」

セシリア「……イメチェンですわ」

シャルル「ふーん」ズキズキ

シャルル「?」ズキズキ

シャルル「なんか後頭部が痛い…」ズキズキ

セシリア「シャルルさんもイメチェンしたんですわ」

シャルル「なにそれ?」ズキズキズキ

ストーリーがわけわからんようになってきた…

申し訳ないがやりなおすかもしんない

とりあえず明日また……

PS

米感謝


シャルル「じゃあこれが今一夏の見てる夢…?」

セシリア「真っ暗で景色がわかりませんわ」

シャルル「でもぼくたちの姿ははっきり見えるんだね…なんだか不思議な世界」

束「やぁやぁ君達!遅いじゃないか!」

セシリア「篠ノ之博士、どこにいらしたんですか?」

束「ちょっと安全装置とか色々と設置する必要があったからね」

束「万が一のためにいっくんにも負担がかからないよう配慮しないと」ジュクジュクジュク

シャルル「その気持ち悪いのが安全装置ですか?」

束「予備のやつだけどね。この肉の芽を植えてもし夢の世界が崩壊しても数分は時間が稼げるんだ」

セシリア「本当にそれだけの用途ですか?」

束「………」

束「じゃあさっそくいっくんのトラウマを取り除きに行くよ!」

束「一応時間を遡って一つずつつぶして行くからねっ!」

シャルル(スルーした)

セシリア(スルーしましたわ)

束「直近のトラウマは……中学の時だね」

束「烈豪!」


ウィンウィンウィン

セシリア「なんだか周りに景色がだんだんはっきりと」

シャルル「…どこだろう???」


/*ここから 読み飛ばし推奨


束「う~んカラオケボックスかな?」



一夏「………」

シャルル「あっ、一夏だ!」

束「ちなみに当然向こうからわたし達は見えないしこっちから手出しもできないよ」

束「テレビの中に入ったとでも思ってね」

セシリア「もう一方誰かいますわ」


禅「なぁそんな落ち込むなよ…まぁ今の社会じゃ男なって皆こんなもんだよ」

シャルル「友達かな?」

一夏「………」

禅「とにかく歌おうぜっ!歌ってなにもかも忘れよう!」

禅「お前の好きなGLAY入れてやるからよ!」

ピッ

GLAY

逢いたい気持ち


~♪~♪~♪

禅「よっ!浪花のTERUッ!」

一夏「……死にたい気持ちがため息にとけてゆく」

ピッ

禅「…ま、まぁそういう時もあるわな」

一夏「………」

禅「次行こうかっ」

ピッ

GLAY

Way of Difference


~♪~♪~♪

禅「よっ!日本橋のTERUッ!」

一夏「……死にたくて[ピーーー]なくて流すぎる夜に光を探しては一人佇んでいる」

ピッ

禅「…曲がちょっと暗かったよなっ」

禅「次行くぜっ!」

ピッ

GLAY

Winter again


~♪~♪~♪

禅「よっ!コスモスクエアーのTERUッ!」

一夏「………死にたいからー恋しくてあなたを想うほどー」

ピッ

禅「…なぁ、ちゃんと歌おうぜ、いきなりサビだしさ」

一夏「ウッ…ウッ…」ポロポロ

禅「泣くなよ…」



シャルル「これは重症だね」

束「いっくんって大阪だったんだ」

束「ちょっとショック」

セシリア「………」

シャルル「どうしたの?セシリア?」

セシリア「…発声がなってませんわ!」

シャルル「へっ?」

セシリア「一夏さんは普段から声がこもりがちで聞き取りにくいのですわ、ただそれを地声だと認識してそのままの発声方法で裏声で高いキーを出そうとしているので変な歌い癖がついてしまいまともに音程がとれなくなってますわっ!」

セシリア「歌を歌うときはおなかから大きく声を出すとよくいいますが、あれは実は声帯を伸ばしてまま適度に声帯閉鎖をして裏声を力強く発生する方法の感覚であり」

セシリア「実際、音程が取れない人のほとんどがその発声ができていないがために音域が狭まってしまい、しかも無理に音程を取ろうとするがゆえに一つ一つの音がブレてしまうのですわ」

セシリア「下手だと想う人は大声で歌うことをまず行うべきですわ!音程など二の次です!」

セシリア「実際一般的なPOPSはオペラ言うところの音域を2つくらい使っています!その音域を綺麗に出すにはやはりしっかりとした発声練習を行ってから」

シャルル「あの…セシリアさん?何言ってるんですか?」

セシリア「あら…いやだわ、わたくしったら…つい…」

束「頭逝かれたかと思っちゃったよ」

セシリア「実はわたくし幼少期に合唱団に入っておりまして」

セシリア「少々歌についてはうるさいんですの」

シャルル(セシリアとはカラオケにいかないようにしよう)

セシリア「ミックスボイスとはッ!」

束「ミックス厨うぜええええwwwwwwwwww」



/*ここまで

心許した相手しか入れないはずじゃ……………

>>147
束は裏技で入ったよ



シャルル「でもさ、一夏ってすでになにかに落ち込んでるよ?」

シャルル「もう少し前の映像じゃないとわからないんじゃないですか?」

束「う~ん、初期不良かな?じゃあちょっと時間を戻して…」ピッ


ウィーン


~学校

セシリア「ここはどこかの学校ですわ」

シャルル「てことは一夏の通ってた?」

鈴「おーい一夏ーッ!」

一夏「……鈴か」

鈴「今日予定あるの?一緒に帰らない?」

一夏「……いいぞ」

セシリア「あら?まだ鉄分大目なビチクソ女とまともに話てますわね」

鈴「今日はね!行きたい所があるのっ!付いてきて!」

一夏「……わかった」

ウィンウィン

シャルル「また映像が変わった…」

セシリア「ここは?」

ーーーーッ♪♪♪ーーーーーーッ♪



ワーワーワー キャーーーーーッ!



セシリア「な、なんですかこのやかましい音はッ!?」

シャルル「クラブってやつだね…み、耳がッ!」


鈴「うぃ~す!」

タトゥーの女「オッスオッス鈴先輩ッ!」

舌ピアスの女「鈴~どうした~あんた最近来てなかったじゃん!」

舌ピアスの女「男漁ってなんぼのあんたがどうしたんよ?」

鈴「いやーちょっといそがしくてさっ」

マンピの女「いそがしいって柄かよお前っ!キャハハハハハッ!」

ラビピの女「うぃ~、小宇宙ぅぅぅぅ~~スペースキャンサーだいみょーーーじんッ!」クラクラクラ

鈴「んだよっ、もうやってんのかよ、私にも分けて」

売人「金が先だよ!」

鈴「サービスしろよっ!」

一夏「お、おい鈴…なんだよここ…」

タトゥーの女「ん?だれよそれ?……結構イケメンじゃん」

鈴「ああ、同じクラスの一夏ってんの」

鈴「今日はさ、皆と楽しもうと思ってつれてきたわけっ」

タトゥーの女「ふぅぅぅぅぅうぅッ!やるじゃねぇかッ!こんな上玉めったにいねぇぞ!」

一夏「おい鈴ッ!」

ラビピの女「うぃ~、あんたも宇宙の存在を感じるようになる…トンで飛んtで豚で㌧で!」ヌガシヌガシ

一夏「や、やめろっ!」

鈴「ふぃ~~~~…効くわぁぁぁ」ズッ!

鈴「あんたにもわけて上げるわよ」つ粉

一夏「か、帰るっ!」

鈴「まぁ待ちなさいよ!……これからが楽しいんじゃない…」ヌギヌギ

一夏「や、やめろーーーーーーーッ!」

鈴「」ズッズッ

鈴「ハァーーーーーーーーーーーーーーーッ!天国へ上るわッ!」

麺麭 麺麭 麺麭 麺麭

鈴「あんたも腰動かしなさいよっ!」


麺麭 麺麭 麺麭 麺麭 


鈴「アアアアアアアッ!!!サイッコーーーーッ!!!!!」



麺麭 麺麭 麺麭 麺麭 


シャルル「これどうするんですか?」

束「とりあえずこの記憶をいいように摩り替えてしまえばいいのさ!」

セシリア「どうやってですか?」

束「まず登場人物を…」ピッ



束「アアアアアアアッ!!!サイッコーーーーッ!!!!!」

麺麭 麺麭 麺麭 麺麭 


シャルル「は、博士に変わったッ!」


束「次にいっくんの表情を」ピッ


一夏「や、やめろーーーーーーーッ!」アヘガオダブルピースッ!!


セシリア「おおう…」


束「これでこの記憶はいっくんと束さんが純愛S○Xした記憶にすり変わったよ」

シャルル「そんな馬鹿な」

束「じゃあ次のトラウマにいくよっ!」ピッ

~家


シャルル「今度は家…ですね」

セシリア「じゃあ一夏さんのお宅ですわね」

束「なつかしいな~」シミジミ


一夏「…た、ただいま」

千冬「ああ一夏か?ん?友達か?」

女「は、はじめましてっ」

一夏「ちょっと家で遊んでいいかなっ?」

千冬「ああ、いいぞ……なんだ?彼女か?」ニヤニヤ

一夏「ち、違うよっ!」アセアセ


セシリア「なんだか初々しいですわ」

束「いっくんかわいすぎ!」キャワワ

シャルル「時間が戻ったからさっきより少しだけ明るいね」



千冬「変なことするんじゃないぞっ!」

一夏「し、しねーよっ!さっ、上がってっ」

女「う、うん、おじゃまします!」

千冬「」ニヤニヤ

一夏「に、二階だから」グイッ

ドタドタドタ


千冬「」ニヤニヤニヤ

千冬「ふひひ」ジュルル

女「わー、一夏くんの部屋ってこうなってるんだッ!」

一夏「ち、散らかってるけどさ、ま、まぁ座ってよ!」

女「全然綺麗じゃない!わたしの部屋のほうがきたないよー」

一夏(この日のために掃除した甲斐があったぜ!)グッ

一夏「ゲ、ゲームでもやろうかっ」

女「あっ、じゃあレースゲームある?わたし強いよ?」

一夏「望むところだよっ」


・・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・




ギャルルルルルッ  カ、カンセイドリフト…


一夏「よしっ勝ったぞ!」

女「一夏くん強いねっ!わたしも結構やりこんでるのに」

一夏「ま、まぁ普通だよ!」

一夏(…この日のために200時間特訓してきた甲斐があった!)

一夏「次はバイクのやつをやろうよ!」

女「いいよー、リベンジマッチだよっ!」

一夏(やった!なんかいい雰囲気だッ!)


コンコン


一夏「ん?」

ガチャ


千冬「おぉ、一夏、仲良くしてるか?」

一夏「なんだよっ!なにしに来たんだよ!」

千冬「おいおい、姉にむかってそれはないだろ?」

千冬「まったく…そんなんじゃ嫌われるぞ?」

一夏「か、関係ないだろっ!」

女「ふふふ、一夏くんお姉さんには弱いんだね!」




シャルル「なんだか和やかだね」

セシリア「織斑教官とも仲がよろしいですわね」

シャルル「これがトラウマってなんだか信じられないよ」

シャルル「もしかして博士の機械壊れてるんじゃないですか?」

束「天才束さんが作った機械にケチをつけるとは何事かッ!」プンプン

セシリア「でもここからトラウマになるようなこと考えにくいですわ」



千冬「じゃあさっそくだがお前等二人服を脱いで全裸になれ」

一夏「えっ?」

女「えっ?」

シャルル「えっ?」

セシリア「えっ?」

束「ほらねっ!ってちーちゃん!?」

最初は面白かったが露骨なキャラ改悪が出てクソつまんなくなったな

一夏「ち、千冬姉!な、なに言ってんだよッ!」

千冬「」バシン!

一夏「いてぇ!」ドサッ

千冬「女王様…だろ?」フヒヒヒ…

女「い、一夏くん!大丈夫ッ!」

千冬「お前もさっさと脱ぐんだよ!」ビリビリビリ

女「や、やめてくださいっ!きゃーーーッ!」

一夏「や、やめろーーーーーーッ!」


~中略


一夏「ウッ…ウッ…」

女「ヒドイヨ…コンナノ…」

千冬「」スッキリッ!


シャルル「エグい」

セシリア「好きな女の子を始めて家に連れてきたら、実の姉に目の前で犯されてさらには自身も肉奴隷になった」

束「……あの野郎」



シャルル「博士…これも改変するんですか?」

束「…まぁやらなきゃいっくんのトラウマは取り除けないからね」

束「まず初恋っぽい相手を私にして…」ピッ


束「や、やめていっくん!きゃーーーッ!」アーレー


束「んでもって今回はちーちゃんをいっくんにすげ替えて」ピッ


一夏「お前もさっさと脱ぐんだよ!」ビリビリビリ


束「これでこの記憶はいっくんがわたしの体に浴場して純愛S○Xした記憶にすり変わったよ」リプレイ ピッ


束「や、やめていっくん!きゃーーーッ!」アーレー

一夏「お前もさっさと脱ぐんだよ!」ビリビリビリ




シャルル「そんな馬鹿な」

セシリア「ディジャブですわん」

>>162
同意



束「これでいっくんのトラウマは全て解消されたよ!」

シャルル「そんな馬鹿な」

セシリア「でも…博士がそうおっしゃるならこれで一夏さんは助かるのですね!」

束「あたぼーよ!」

束「じゃあさっそく戻ろうかね!」ピッ

束「………あれ?」ピッ

シャル「どうしたんですか?」

束「ちょっとまってねっ」ピッピッ

束「ええい!クソッ!」ピッピッピッピッピッピッ

束「このボケェェェ!!」ピッピッピッピッピッピッ

束「ブリャリャリャリャリャ!!!」ピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッ


ピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッ


ボンッ


セシリア「なんの音ですのっ?」

束「………」

シャルル「は、博士っ!」

束「……機械が壊れちゃったみたい」

シャルル「えーーーーーッ!!」

束「ま、まだ大丈夫っ!肉の芽システムでいっくんの精神は安定を保ってるからっ!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

束「あれ?」

ブチンッ!

ブチンッ ブチンッ ブチンッ ブチンッ ブチンッ ブチンッ ブチンッ 

ブチンッ!!!

セシリア「今度はなんですかッ!」

束「……肉の芽が壊れたみたい」

シャルル「数分は大丈夫なんでしょっ!?」

束「あーあれ嘘なの」

セシリア「ハァ?」

束「実はいっくんの夢に入るときにさ」

束「なぜかわたしだけ入れなかったから肉の芽で脳みそ制御して無理やり入ってきたのよ」

束「まったく、いっくんてばシャイなんだから♪」

シャルル「……博士もしかして」

セシリア「嫌われてますの?」

束「ありえないからー、ありえないからー」


ウィーーーーーン


シャルル「あれ?また映像が切り替わったよ?もうトラウマはないはずじゃ?」

束「………」





束「いっくーーーんッ!さいこーーーーだよーーーーー」


麺麭 麺麭 麺麭 麺麭


束「ああっ!もういくいくいく!いっくーーーーーーんッ!!!」



麺麭 麺麭 麺麭 麺麭 




シャルル「………」

セシリア「………」

束「………」



シャルル「全ての元凶は博士だったんですね」

セシリア「諸悪の根源が目の前にいましたわ」

束「いやいやいや、合意の上だよ?」



一夏「やめてくれーーーーーーッ!!!」



シャルル「どうするんですかこれ…」

セシリア「もう収集がつきませんわ」

束「よし、諦めよう!」



~IS学園

鈴「ふぅ…まさか篠ノ之博士がここへ来るなんて」

鈴「もし一夏のトラウマが見れる機械なんてもってたらわたしの過去がばれちゃうじゃない」

鈴「とりあえずほとぼりがさめるまで身を隠しておこう」

鈴「ファンタでも飲むか」つ120円

ピッ ガコンッ

鈴「ふぅ」プシュ



鈴はファンタが爆発して死んだ


~FIN

米貰ったからストーリーふっとばしでラウラから書く




シャルル「う、う~ん」

セシリア「あれ?戻ってきましたわ

箒「起きたかッ!一夏はどうなったんだ!?」

医者「おおっ!奇跡だ!織斑くんの細胞破壊が収まり、治癒が進んで行っている!」

千冬「なんと!」

束「どうやら成功のようね」

シャルル「博士!?」

束「日本古来につたわる幻の治療法中国人をファンタで爆発させることによりその衝撃波はエーテル理論の否定を覆す効果をもたらしうんたらかんたら」

シャルル「あっそうですか」

医者「これなら明日にでも退院できますよ」

鈴「酷い目にあった」ボンバヘッ!


~明日

一夏「ぎぎぎぎぎぎ」ギリギリギリ

シャルル「結局元に戻っちゃったね」

セシリア「まぁトラウマがすげ変わっただけですからね」

箒「一応お礼メールを入れておくか」


To:クソ姉

件名:当選いたしました


おめでとうございます。

ISキャンペーンにてご応募いただきました「懸賞金コース」に見事ご当選されました。

当選手続き後当選商品が確定いたします。コースによっては定数がございますのでお急ぎください。

手続きは下記URLよりお願いいたします。

https://sineba-ka!



箒「これでよし」パタン



キンコンカンコン


山田「皆さん今日はまた転校生を紹介しますよ!」

ラウラ「ラウラ・ボーディヴィヒだ」

ツカツカツカ

一夏「ギギ?」

ラウラ(こいつが教官を…)

ラウラ「ふん!」

バシン!

セシリア「あっ!」

シャルル「やばっ!」

一夏「」ジンジンジン

ラウラ「お前が織斑教官の弟なんてわたしは認めないからなっ!」

一夏「ッ!?い、今なんて…」

ラウラ「なんだ?しゃべれるのか?」

ラウラ「もう一度言ってやる!お前が織斑教官の弟などと認めないと「その通りだッ!」

ラウラ「!?」

一夏「お、俺はあいつの…弟なんかじゃないんだっ!」

一夏「お、お前が証人になってくれるのかっ!」

ラウラ「は、はぁ!?なに言ってるんだ貴様は?」

ラウラ「姉弟に証人もなにもないだろうが?」

ラウラ「ただわたしは認めないと言っただけで…」

一夏「それでいいんだっ!!!」

ラウラ「」ビクンッ!

ラウラ「な、なにいって」

一夏「例え世間が俺達を姉弟だと言っていても!」

一夏「ただ一人姉弟じゃないと言ってくれる人がいれば俺は救われるんだッ!!!」

ラウラ「あ、あのな…おまえ頭おかしいんじゃないか…」

一夏「あんたは俺の唯一の理解者だ…今後ともよろしくお願いします」ペコ

ラウラ「い、いや…その…」

セシリア「なんとも歪んだ友情ですわね」



ラウラ「つ、ついてくるなっ!」スタスタスタ

一夏「べ、弁当いっしょに…」スタスタスタ

ラウラ「ええいっ!うっとおしい奴だっ!」バッ

ラウラ「だいたいなんだ!わたしは初対面であるお前を殴ったのだぞ!」

ラウラ「それなのにどうしてわたしに懐いてくるんだ!理解不能だっ!」

一夏「ご、誤解は誰にでもあるさ!これから分かり合えばいいだけで…」

ラウラ「別にわたしはお前となんか分かり合いたくないわっ!!!」

ラウラ「わかったらわたしに二度とかまうんじゃないっ!」

一夏「い、いやだ…」

ラウラ「いやってあんた」

ラウラ(くっ…どうしたものか…こんなやつだとわかっていればわざわざちょっかい等出さなかったのに…)

ラウラ(面倒くさいことになってしまった)ハァ

一夏「きょ、今日は転向祝いに俺が飯おごるからさっ」

ラウラ「………仕方ない、一食だけだぞ?」

一夏「!?」パァァ

~食堂

ラウラ「…以外とうまい」パクパク

一夏「よ、よかったらおれのやつもやるよっ」スッ

ラウラ「うむ?すまんな」パクパク

ラウラ「…って、ハッ!?」

ラウラ(な、なにを仲良くしてるんだわたしはっ!)

ラウラ(こいつは教官を連れ去った張本人だぞ!)

ラウラ(……いやがらせで水に唐辛子を入れてやる)パッパッ

ラウラ(クックックッ、わたしってすごい悪だぜ!)

水「」マッカッカッ

ラウラ(!?)

ラウラ(しまった!あんなに赤いんじゃ唐辛子が入ってるってすぐにバレてしまうじゃないかっ!)

ラウラ(なんと言う凡ミスだッ!!)

一夏「………」ジー

水「///」

一夏「」グイ

ラウラ「!?」

ラウラ「お、おいッ!何してるッ!それには唐辛子が入ってるんだぞ!」

一夏「ゴボァッ!ゲホゲホゲホッ!!」

ラウラ「い、言わんこっちゃない…ほら水だ」

一夏「」グイイイ

ラウラ「お前は馬鹿か!一目で唐辛子が入っていると分かるだろうにっ!」

一夏「ゆ」

ラウラ「♨?」

一夏「ゆ、友情の証かと思って…」

ラウラ「うぐっ」ズキンッ!

ラウラ「そ、そんなわけないだろっ!アホかお前はっ!」

ラウラ「ご、ご馳走様だ!ええいっ!元々貴様におごってもらう筋合いは無かったのだ!」

ラウラ「680円くらい自分で払ってやる!」つ千円

一夏「えーっと…今細かいの無いんだけど」

ラウラ「ちょっとまってろ……500円玉あるか?」

一夏「一枚だけ」

ラウラ「180円足すから500円渡せ」

一夏「はい」つ500円

ジャラジャラ

ラウラ「おいっ!一応ちゃんと180円あるか確認しろよ!後々言われても知らんからなっ」

一夏「わかった」ヒィフゥミィ

ラウラ「まったく…」

ラウラ(3、2、1)

ラウラ「ええいっ!貴様におごってもらう筋合いなどないっ!もう気安く話しかけるなっ!」バンッ

サッ

ラウラ(ふっ、決まったな…なんて悪いんだわたしは…)

一夏「あっ、10円多いぞ」

ラウラ「ほんとか?まぁ10円くらい……っていちいちそんなことで呼び止めるなっ!」

ラウラ「せっかく決まっていたのにっ」

ラウラ「う~~~~~~~~~~~~////////」ジダンダジダンダ



セシリア「すっかり仲良しですわね」

シャルル「これで一夏もまた女の子に興味を持ってくれるといいんだけどね」

箒「うむ」

ラウラ(クソッ!なんであいつに話しかけられると無性に心配になるのだ!?)

ラウラ(そもそもわたしが無視をしておけばいいだけの話じゃないか!)

一夏「ラ、ラウラー」

ラウラ(くっ、気安く名前で呼びやがってッ!…無視だ!無視!)ツーン

一夏「き、きこえないのか…」

一夏「ラ、ラウラーーーッ!」

ラウラ(無視無視無視)

一夏「ラウラーーーーーーーーッ!!」

ラウラ(無視無視無視無視無視無視)

一夏「………」

ブチンッ!

ラウラ「ん?なんの音だ?」クルッ

一夏「」ブクブクブクブク

ラウラ「なっ!何事だッ!」

一夏「」ピクピクピク

ラウラ「おい!しっかりしろっ!傷は浅いぞ!」

ラウラ「舌をやられたのかっ!大丈夫だすぐに手当てしてやるからなっ!」

ラウラ(まず舌が喉を塞ぐ前に押さえつけて…くっ痙攣してうまく動かない!)

ラウラ「衛生兵ーーーーッ!衛生兵ーーーーーーッ!!!」

ラウラ「すぐに戻ってくる!約束だ!それまで死ぬんじゃないぞッ!」ダッ!


・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・



医者「またですか」

ラウラ「また?」

一夏「」in bed

医者「まぁいつものことだと言え頻度が多いですね」

ラウラ「なんだ?その言い草だといつも舌を噛んでるみたいじゃないか」

医者「そうですよ…織斑くんは自殺癖がありますから」

医者「いつも死ぬことばかり考えていてすぐに舌を噛み切ろうとするんですよ」

ラウラ「な、なんだとっ!」

ラウラ「ここは日本だぞ!戦争も内乱もない平和な国だ!」

ラウラ「そんな中どうして自殺しようだなんて考えるやつがいるのだ!」

医者「まぁ意外と日本って自殺者数は世界的に上位の数を誇りますからね。織斑くんはちょっと異常ですけど」

ラウラ「なんということだ…」

ラウラ(わたしの仲間たちは生きて祖国に帰りたいという思いだけで戦地に立っていた)

ラウラ(もちろん誰も死にたくない、しかしそんな思いなど関係なく命が奪われてしまう。それが戦争だ)

ラウラ(それでも誰かが自分の代わりに命が救われているならと考えて、わが身を捧げていたのだ!)

ラウラ(それをこいつは死にたいだと…)ブルブルブル

ラウラ「ええいっ!教官のことは後回しだ!まずコイツの腐った根性を叩きなおしてやるっ!!」

医者「デリケートな問題ですので、あまり無茶なことをされるのは…」

ラウラ「うるさいっ!わたしはこういううじうじと湿っぽい考えをしているやつが大嫌いなんだ!」

ラウラ「明日の食料にも困る人がいるなかで飽食国家にいながら自ら命を絶とうなど言語道断だ!」

医者「あっつ」

ラウラ「とりあえず今日は一日十分に治療に専念して明日から訓練を始めるっ!そう伝えておいてくれ!」

医者「はぁ…」

ラウラ「以上!なにか質問は!?」

医者「特にありません」

ラウラ「よろしい。では解散ッ!!」バッ

医者(なんか変なスイッチ入っちゃったよ…大丈夫かな織斑君)

眠いから今日はここまで

また夜に…


米くれた人多謝

~朝

一夏「」ファーァ

一夏「うぐぐ…今日も憂鬱だ死にたい」

コンコン ガチャ

ラウラ「起きているようだな」

一夏「ラ、ラウラ!お、おは「ラウラではないっ!」

一夏「!?」

ラウラ「隊長とよべっ!」ビシィ

一夏「隊長…?」

ラウラ「そうだ!聞けば貴様はいつも死にたい死にたいと言っていて」

ラウラ「3日に1回は自殺を図り周囲に迷惑をかけている愚か者らしいじゃないかっ!」

ラウラ「そんな貴様の根性を叩きなおしてやるため今日からわたしの隊へ入り訓練を受けてもらうっ!」

一夏「い、いやだ…これは俺のアイデンティティだ…」ギリギリギリ

ラウラ「そんなもの認められるかっ!貴様のは自己同一性障害だッ!」

ラウラ「それにこれは命令だっ!拒否権はないっ!」

一夏「うぐぐ…死にたい…でも…ラウラと友達になれるチャンスかもしれない…」ギリギリギリ

ラウラ「と、友達はともかくっ!今日からビシバシ指導するから覚悟するんだなっ!」

ラウラ「付いて来いっ!」

ラウラ「ここだ!」

一夏「……ヘリや戦車がところかしこに」

一夏「ありがとう」

ラウラ「なにがだ?」

一夏「これで俺を殺し「集合ッ!!」

一夏「」グスン

ゾロゾロゾロ

ラウラ「整列っ!敬礼っ!」

ビシィ バッ

ラウラ「ふふんっ」フンス

ラウラ「」チラ

一夏「ブツブツブツ」カリカリカリ

ラウラ(こ、こいつ下を向いて指を噛んでやがる…せっかくのわたしのカッコいい所を…)

ラウラ「も、もう一度だっ!」

黒ウサギども「えーっ」ブーブー

ラウラ「いいからやれっ!あと貴様も指を噛むなっ!」バシッ

一夏「ギギギギギ」ギリギリギリ

ラウラ「変な声を出すなっ!いいからわたしを見てろ!」

一夏「……わかった」コクン

ラウラ「よしっ!整列っ!敬礼っ!」

ダラダラダラ

ペチャクチャペチャクチャ

一夏「ラウラってあんまし威厳がないんだな」

ラウラ「こ、これは違うっ!お、お前達ダラダラするなっ!」

黒ウサギども「だってもう整列してますし敬礼もさっきやりましたし」

ラウラ「屁理屈を言うなっ!これだから我が部隊は他の部隊の奴らに馬鹿にさるのだっ!」

ラウラ「この間なんて戦車に若葉マークを貼られたのを気づかないまま凱旋パレードに参加して!」

ラウラ「ドイツ中に生中継されたのをもう忘れたのかっ!」

黒ウサギども「違いますよ隊長、若葉マークじゃなくて枯葉マークですよ」

ラウラ「なお悪いわっ!だから老人ホームのパンフレットが大量に基地に届いていたのかっ!」

黒ウサギども「色んな嫌がらせを考えるもんですね~ww」

ラウラ「少しは恥ずかしいという気持ちを持てっ!」

黒ウサギども「へーい」

一夏「………」

ラウラ「……へんな目で見るな。馴れてるから別にいいけど」

一夏「ラ、ラウラは人間としていいやつだと思うよっ!」

ラウラ「無理やり励まそうとするなっ!わたしだって泣く時があるんだぞっ!」グスン

ラウラ「それではお前達に紹介する人物がいる!今日から我がシュヴァルツェ・ハーゼに入隊する織斑一夏だ!」

ラウラ「なにも知らない新兵でありこれからみなと共に訓練を行ってもらう!」

ラウラ「わたしも指導にあたるがお前達もこいつには厳しく指導を行ってくれっ!」

ラウラ「一夏っ!みなにあいさつをしろっ!」

一夏「………」

黒ウサギども「」ジーーーーッ

一夏「……織斑一夏です。趣味は自殺です。特技は舌を噛み切ることです。」

一夏「みんなと訓練するに当たって死ぬ気で頑張って死にたいと思いますのでよろしくお願いします」

黒ウサギども「」アゼン

ラウラ「…こういうやつだ。お前達もこいつの根性を叩きなおしてやってくれ」

黒ウサギども「キャハハハ!おもしろーい!一夏くんてお笑いの才能あるんじゃなーい!」

ラウラ(こいつら…)

ラウラ「クラリッサッ!」

クラリッサ「なんでせうか?」

ラウラ「…こいつに部屋の案内や基地の説明などをやってくれ」

クラリッサ「了解でせう」

ラウラ「……今度はなんのアニメに影響されてるのだ?」

クラリッサ「」つとあるなんとかかんとか

ラウラ「…ほどほどにしろよ」


クラリッサ「じゃあビリビリ、付いて来い!」

一夏「ビリビリ?」

クラリッサ「特技が舌を噛み切るって言ってから」

クラリッサ「舌を噛み切ったら口内が痙攣してビリビリするでしょ?」

クラリッサ「だから今日から君のあだ名はビリビリよ」

一夏「……わかった」

クラリッサ「!?」

クラリッサ(わ、わたしのあだ名を素直に受け入れた…?)

クラリッサ(も、もしかしてこの人アニメオタク様なんじゃ…)

クラリッサ「す、好きなキャラはなんですか!」

一夏「アーネスト・トウゴウ」

クラリッサ(わざわざ漫画ゴルゴ13第56巻KING OF BIRDSの回からのゴルゴの偽名を選択するなんて…)

クラリッサ(これはためされている……返答を間違えれば、”死”)

クラリッサ「あなたが神か」

ラウラ「馬鹿なことやってないでさっさと案内しろ!」

クラリッサ「へーい」


クラリッサ「まず基地の案内ね」

クラリッサ「これがアパッチ、あれがテポドン、それがスコーピオン」

クラリッサ「うちら国から嫌われてるからドイツ製のやつはおいてないんよ」

一夏「………」

クラリッサ(う~ん、あんま興味なさそうだわさ)

一夏「…死にたい」ボソ

クラリッサ(そういえば自己紹介の時もそうだったけど)

クラリッサ(もしかして鬱病かなんかなのかな?)

クラリッサ(せっかくわたしと話があいそうな人が入ったんだから、元気づけてあげよう!)

クラリッサ「あのさ」

一夏「?」

クラリッサ「なにかあったのか知らないけれど、とにかく"頑張れ"ばいいと思うよ!」

クラリッサ「そんな暗い顔してないで"笑顔"を見せて、"元気"だそうよ!」

クラリッサ「そもそも欝なんて"根性"でどうにかなんだしさ!"病は気から"だよ!」

クラリッサ「"気分転換"にアニメでもいっしょに見ようよ!」

クラリッサ「だいたい欝の人って"いい加減"だし"役立たず"だからさ、あなたもそう見られる可能性もあるわけだし」

クラリッサ「さっさと直したほうが"世のため人のため"だよっ!」

一夏「ウガアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」ギリギリギリギリギリギリギリギリ

クラリッサ「なんじゃあこりゃあ!」ジーパン

ラウラ「な、何事だッ!」ダダダダ

クラリッサ「い、いや、あ、あの…なんでもないですっ!」

一夏「ガギギギギギギギギギギギギギッ!!!」ガンガンガンガンガンガン

クラリッサ「本日も異常なしっ!」ビシ

ラウラ「お前…隠し通せると思ってるのか?」

クラリッサ「What?ワタシニホンゴワカリマセン?」

ラウラ「わたしは英語とドイツ語もしゃべれるぞ、どっちがお望みだ?」

クラリッサ「………(゚3゚)」プエー

ラウラ「さっさとわけをはなせっ!」

~眼帯説明中

ラウラ「なるほど…鬱病だから励まして元気を出させようとしたわけか…」

一夏「ウギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ」ガリガリガリガリガリガリガリ

ラウラ「わたしも専門外だから対処できない、相談室にカウンセラーがいただろう。とりあえず呼んでこい!」

クラリッサ「あの人給料未払いでやめていきましたよ?」

ラウラ「ハァ!?国からちゃんと出てるはずだろ!」

クラリッサ「いや…うち等予算少ないんで」

ラウラ「給料くらい出せるだろ!経理のアホはなにしとるんだっ!!」

クラリッサ「だって国の恥だからってドイツ製の装備が揃えられないから予算の中から闇市で払い下げのものを買ってるんですよっ!」

クラリッサ「正直ずっと赤字続きらしいですし」

一夏「ガリャリャリャリャリャリャリャリャリャッ!」ピキピキピキピキピキ

ラウラ「と、とにかくこいつをなんとかしないとっ!」

クラリッサ「すんません、もうすぐ朝の子供劇場の時間なので」ノシ

ラウラ「ああもうっ!どいつもこいつも!!」


ラウラ「ど、どうすりゃいいのだ…」

一夏「亜ギア外gじゃ以外がkネイおヴぁ言え字オアjんヴぁおうぇじjヴぁいkdじヴぉじゃうぇp」

ラウラ「こ、こういう時はなにか別のもので気をそらせれば…」

ラウラ「なにかないか」キョロキョロ

ラウラ「!?」

一夏「qあwせdrftgyふじこlp!!!!!!」

ラウラ「そこまでよ!」

一夏「ッ!?」

ラウラ「わたしの名前はラウラー仮面ッ!」スクミズカメン!

ラウラ「地球侵略を目論む悪の組織に立ち向かう正義のヒロインッ!」ペカァァァ

ラウラ「こらっ!邪悪なる悪の手下よっ!マジカルビューティーセレインレボリュゥショォォォォォンッ!」

ラウラ「月見変わってグラコロよッ!」

一夏「………」

ラウラ(うっ…この間の懇親会の出し物の衣装があったからやってみたが…)

一夏「………」

一夏「場応永jzsどいえjdszjしおえjぢおjfヴぉじぇお」

ラウラ「江木vんzdsじゃいおうぇじょいどあじぇあいいいZavnioejfvioaejww」ガンガンガンガンガン!!!

ラウラ「は、恥ずかしさで息ができない…」カヒューカヒュー

ラウラ「台本書いたの誰だッ!」ペラ

脚本:クラリッサ・ハルフォーフ

ラウラ「ぐおおおおおおっ!どこまで状況を悪化させれば気が済むんだあいつはっ!」

ラウラ「い、いや、これはわたしが勝手にやったことだ…やったことだが…」

ラウラ「無性に腹が立つのはなぜだあああああああ!」

一夏「65458418464186786514548645252657265412861824368541386754215421423263632」

ラウラ「ハッ!こ、こんなこと言ってる場合じゃない!」

ラウラ「どんどん謎の症状を発祥していっている!」

ラウラ「は、はやくなんとかしないとっ」

一夏「3.141592653589793238462643383279502884197169399375105820974…」

ラウラ「と、とうとう円周率を数えだしたぞ…」

ラウラ「なにかなにかなにか…」

ラウラ「!?」

ラウラ「そ、そういえばこいつはわたしと友達になりたいとか言っていたな…」

ラウラ「仮に欝なら一つの目標達成が行われればある程度症状は緩和する…と思う」

ラウラ「し、しかしっこいつは教官を連れ去った張本人だっ!」

ラウラ「それに偽りの友情をわたしの口から吐くなど…”できるわけがないッ!”」

???「・・・・・・・・・・今 言ったか?『できるわけがない』・・・と?」

???「ラウラ・・・あと3回だけ『できない』・・・と言っていいぜ おまえが3回目に言った時」

???「これをお前にやる・・・わたしの『おかしの食べかけ』だ!」

ラウラ「どこに行ってたんじゃ貴様ぁぁぁぁぁッ!!!」ボカ!

クラリッサ「いてて…なにも殴るこたぁないじゃないですか…」スリスリ

ラウラ「お、お前のせいで大変な事態になっているというのに…」

クラリッサ「だからこうしてHDD録画を済ませて戻ってきたんじゃないですか」

ラウラ「ならなにか秘策でもあるのか!?」

クラリッサ「ありませんっ!」

ラウラ「があああああっ!わたしの胃に穴を開けることが目的カアアアアアアアアッ!!!」

クラリッサ「あっ!それジョニーがサウンドマン戦で習得した爪弾とかけてます!?」キラキラ

ラウラ「黙れっ!もうあっち行けっ!」


ラウラ「ぐぐぐっ…言うしかないのか…で、でも…わたしは嘘の友達を作るなど…」

クラリッサ「あっ、そうそうこれ持ってきましたよ」つ鬱病とは

クラリッサ「この中でちゃんとした鬱病患者との話し方例が載ってますので」ペラペラ

ラウラ「こ、これは…こんなことわたしに言えってのかッ!」

クラリッサ「おなしゃーす!」

ラウラ「ぐぅ…」

一夏「01000101000000101010000000000000101011000000000000000010000101000000000000101111111」

ラウラ「とうとうビット計算まで……し、仕方ないっ」

ラウラ「い、一夏ッ!」

一夏「001000…ッ!?」

ラウラ「一夏よっ!お前の悩みが分かるとはいわない!」

ラウラ「お前が苦しいのならそれはまぎれもなく苦しいのだ!」

ラウラ「つ、つらかっただろう…」ヒクヒク

ラウラ(な、なんだこの反吐が出るような台詞は…甘やかしすぎだろッ!)

ラウラ「わ、わたしは一夏の友達だから…これからいっしょに頑張っていこうじゃないかっ!」

一夏「……ラウラ」

一夏「お、おれたち友達なんだよなっ!」

ラウラ「ああっ!友達だ!」

ラウラ(……隊に所属してい間は否応なしにわたしの部下だ…)

ラウラ(”部下”と言う字を点までばらして組み替えれば”友達”になる…かもしれない)キリキリキリキリ

ラウラ「ど、どもだぢだぞぉぉ!!!」ゴブァ

クラリッサ「あっ、隊長の胃が臨界点を突破した」

一夏「だ、大丈夫かっラウラっ!」

ラウラ「心配するな…どもだぢならあだりまえッ!!!」ブシャアアア

一夏「ラウラーーーーッ!!!」


ラウラ「わ、わたしは今から部隊長会議に出席してくる」

クラリッサ「また馬鹿にされに行くんですか?」

ラウラ「………案内の続きを頼むぞ…」フラフラフラ

一夏「……ラウラ」

クラリッサ「あれでも隊長は隊のことを思っていろいろ駆けずり回ってるの」

クラリッサ「隊員のみんなは普段隊長のことをめっちゃ馬鹿にしてるけど」

クラリッサ「影ではもっと馬鹿にしてるのよ」

クラリッサ「なんであんな頑張っちゃってんのプギャーwwって」

一夏「………」

クラリッサ「あっちょっとトイレってくるから待ってて」

タッタッタッ

ジャーーーー

クラリッサ「ふぃーやばかったー」シャバシャバシャバ

ウエッ…グスッ…

クラリッサ「?」

クラリッサ「なんかすすり泣く声が個室から…」

クラリッサ「まぁいいか」フキフキ



~部屋

クラリッサ「じゃあこの部屋使ってね!訓練は明日からだから」

クラリッサ「アニメが見たくなったらわたしに声かけてよね!じゃあ」バタン


一夏「………無駄に広い」

一夏「新兵は普通タコ部屋と相場は決まっているのに…」

一夏「なぜだ……死にたい…」

一夏「とりあえず、完全自殺マニュアルでも呼んで暇をつぶそう」

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・





ガチャ

一夏「!?」

ラウラ「ふぅ…今日も疲れた…ってなんでお前がここにいるのだっ!」

一夏「お、おれはあの眼帯の人からここが部屋だって言われて」

ラウラ「あいつ…どこまでわたしを…」

一夏「ラ、ラウラの部屋だったのか!?」

ラウラ「……もう別にいいや」

ガチャ

つリポDロイヤル

ラウラ「」ゴクゴクゴク

ラウラ「ふぅ……」

ラウラ「…わたしはもう寝るからお前も適当に寝てろ」ゴソゴソ

ラウラ「おやすみ」スゥ

一夏「……ラウラも大変なんだ」


~朝

チュン!

ラウラ「…もう朝か…」

ラウラ「今日は…朝から決算会議…また予算を出し渋られるのか…」

ラウラ「はぁ…」

ジュージュー

ラウラ「ん?なんだこの臭いは…」

一夏「お、おはようっ!」

ラウラ「…なにしてるんだ?」

一夏「い、いや…朝ごはん作ろうかなと思って…」

一夏「ラウラもどうだっ!」

ラウラ「……朝はこれで間に合わせてる」ガチャ

つウィダーインゼリー

ラウラ「」チュー

ラウラ「ゲホッゲホッゲホッ!」

一夏「だ、だいじょう…」

ラウラ「…歯を磨くの忘れてた」スッ

キュ ジャー

シャコシャコシャコシャコ

一夏「………」

ガラガラ ペッ!

ラウラ「……やっぱり貰おうかな」

一夏「!!」パァァ

ラウラ「………」パクパクパク

一夏「……ど、どうかなっ」

ラウラ「…うまい」

一夏「よ、よかったっ」ホッ

ラウラ「………」カチャカチャ

一夏「………」

ラウラ「…意外だな」

一夏「な、なにがだ?」

ラウラ「料理が得意な所だ」

一夏「ああ、千冬姉が家事全般ダメだから…おれが変わりにやってるんだ」

ラウラ「そうなのか?ふふっ、教官も苦手なものがあったんだな」

一夏「そうだな…裁縫とか壊滅的だった」

一夏「破れた所を縫うだけなのにミシン一台壊すくらい壊滅的だったな」

ラウラ「ははっ、そんなことがあったのか!」

一夏「それで自分でやってる内に裁縫、炊事、掃除、選択の腕がどんどん上がっていって」

一夏「いつしか千冬姉も全部俺にまかせるようになったんだよ!」

一夏「「お前はいい嫁になれるぞ」なんて言われてさっ、俺男なのに」

ラウラ「教官は冗談も言われるのだな、だが意外と的を得ているかもな」

ラウラ「今の社会じゃ誰かのお嫁さんとして嫁ぐこともあるんじゃないか!」

一夏「や、やめてくれよっ、俺に女装でもしろってのか!」

ラウラ「ん?意外と似合うと思うがな?お前の女装姿は!」ハハッ

一夏「~~~~っ///」

ラウラ「うまかった、ごちそう様」

一夏「お粗末さま」

ラウラ「今日はわたしは所要で訓練には参加できない」

ラウラ「クラリッサにまかせてあるから…まぁ頑張ってくれ」

一夏「ああ」


-----------
---

クラリッサ「と、言うわけで一夏くんの訓練はわたしに一任されてるから」

クラリッサ「よろしくねっ!」

一夏「よ、よろしくっ」

クラリッサ「まずは準備運動からね」

クラリッサ「いち・に・さん・し」

一夏「ごー・ろく・なな・はち」

クラリッサ「下から数えたら”しち”じゃないの?」

一夏「べ、べつにいいと思いますが」

クラリッサ「う~ん…なんか気持ち悪いな~」

クラリッサ「よしっ!罰として腕立て伏せ用意っ!!」

一夏「!?」

黒ウサギ1「一夏くん…副隊長のシゴキに耐えられるかな?」

黒ウサギ2「う~ん、副隊長のシゴキは本当意味不明だからね」

黒ウサギ2「何人もその理不尽さに耐え切れずやめていったし…」

黒ウサギ2「1時間も持たないんじゃないかな?」

クラリッサ「今回は初めてだから甘く見て100回でいいよ」

一夏「百回…」

クラリッサ「ほら、さっさとするっ!」

クラリッサ「はいっ、22!23!」

一夏「に、24っ!」プルプルプル

クラリッサ「う~ん…」

一夏「………」プルプルプル

クラリッサ「そこは"TWENTY FOUR"じゃない?だって流行ってるじゃんあのドラマ…」

一夏「えっ?い、意味がわかりませんっ!」

クラリッサ「よしっ!重りを乗せようっ!」

クラリッサ「"TWENTY FOUR"にかけて、48キロの重りだよ!」

ズシンッ!!!

一夏「ぐえっ」ドシャァ

一夏「な、なんで…せめて24キロじゃ…」

クラリッサ「だから"24"2掛けてって言ったじゃん」

24 2 × = 48

クラリッサ「うちの隊が数学教える時は逆ポーランド記法だから式もあってるよ」

一夏「ぐぐぐぐ…つ、つぶれるっ!」

一夏「死ぬには軽く生きるには重い…」ピクピク

クラリッサ「ほらっ!根性だしてっ!後200回残ってるよっ!」

一夏「へ、減ってないし増えてる…どうして…」ググググ

クラリッサ「一回地面につくごとにリセットされて回数が倍になるシステムなの」

クラリッサ「だから死ぬ気でやらないと一生終わらない可能性あるよ」

一夏「ぐぐぐぐ…い、いち…」プルプルプル

クラリッサ「やるんだ…冗談だったのに…」ボソ

一夏「にぃ……」プルプルプル

一夏「193…194…」プルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプル

クラリッサ「すげぇ…ほんとにやるとか…ちょっと尊敬」

一夏「………に、200ッ!」ドシャァ

一夏「」ピクピクピク

クラリッサ「大丈夫け?」ツンツン

一夏「……おれ…死んでますか?」

クラリッサ「残念ながら生きてるみたい」

一夏「……死にたい」

クラリッサ「なんだか元気そうだね」

クラリッサ「じゃあ次の訓練行こうか」



クラリッサ「次はランニングだよ!」

クラリッサ「わたしが先導するからついてきてっ!」キュルルルル

ブォォォンッ

ドルドルドルドルドル

一夏「……それは?」

クラリッサ「CBR1000RR~ファイアーブレード~」ブォォォォォォンッ!!!

クラリッサ「じゃあ行くぜオラぁ!」

ギュルギュルギュルギュルッ!

ブォォォォォォォォォォッ!!!!

一夏「は、はやいっ!」

クラリッサ「開始2秒で100キロだぜっ!」ォォォォォォォォッ!!!

クラリッサ「わたしは風になるっ!」

一夏「…ぐっ!とりあえず付いていかなきゃっ!」ダッ

クラリッサ「追いつけるもんかよっ!」ギャルギャルギャル!!!


黒ウサギ1「あれこそ意味不明だよね」

黒ウサギ2「なんでランニングしようってのにバイクに乗って競争しようとしてんのかしら」

一夏「ガヒューガヒュー」

クラリッサ「まぁ最初だから20キロくらい走る感じでいいよね」

クラリッサ「じゃあ次は筋力トレーニングだよ」

クラリッサ「腕立て伏せ9999回っ!」

黒ウサギ1「子供かよ」

一夏「……うぐぐ」ギリギリギリ





クラリッサ「次はトライアスロンだよ!」

クラリッサ「たしかバタフライで1,5キロと三輪車で40キロとムーンウォークで10キロだっけ?」

クラリッサ「まぁそれでおなしゃーす!」

一夏「ガハァギハァ!」ゼェゼェ… ポゥッ!





クラリッサ「次はビリードブートキャンプだよ!」

クラリッサ「5回見終わったら起こしてね」

クラリッサ「zzzzzz」

一夏「ガギギギ」グル グル グル グル





クラリッサ「次はデスマーチだよ」

クラリッサ「10000工数のJAVAを全部COBOLに直してね」

一夏「ヒィヒィヒィ」カタカタカタカタカタカタ





クラリッサ「じゃあ次は…」


・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・




一夏「」

クラリッサ「えーと…あれ?いつごろ終わればいいんだっけ?」

クラリッサ「まぁいいか…そろそろアニメシャワーの時間だし」

クラリッサ「もう終わりでいいよ一夏くん!」

一夏「」

クラリッサ「わたし先上がるからあと適当にやっといてねっ!」スタスタスタ

一夏「」

ラウラ「くそっ!なにが「今年の予算は昨年の半分でいいだろう」だ!」

ラウラ「会議室から戦争をやっているつもりでいやがる!}

ラウラ「前線に立つわたしたちをまるで使い捨ての駒としか思っていないのかっ!」

ラウラ「……どうしてこううまくいかないんだ」

クラリッサ「」テクテクテク

ラウラ「クラリッサ?おい、一夏のやつはどうした?」

クラリッサ「ふぁ?一夏くんなら訓練終わってから見てないですよ?」

ラウラ「なに?わたしが渡した訓練プログラムにはちゃんと訓練後の身体検査まで含まれているはずだろう!」

ラウラ「初日だから身体の状態まで考えて行えといったはずだぞ!」

クラリッサ(あ~またうっとおしいこと1T)

クラリッサ「はいはいわかってますよ!忘れてました!ごめんなさい!」

クラリッサ「これでいいですかぁ?」プークスクス

ラウラ「クラリッサッ!貴様なんだその態度はっ!」

クラリッサ「アニメシャワー始まっちゃうんですよ、後にしてくれません?」

クラリッサ「だいたい隊長がそもそもわたしに偉そうにしないでくださいよ!」

クラリッサ「たかだか数年戦地にたった新兵に毛が生えた程度でわたしに説教ですかぁ?」

クラリッサ「国が試験官ベイビーをキャリアにしてその能力値を計る実験の過程で」

クラリッサ「隊長に任命されただけのただのお飾りじゃないですかぁ?」

クラリッサ「ちゃんちゃらおかしいですよ!ちょっと最近うざさ倍増なんですよね!お飾り隊長さん?」

ラウラ「ク、クラリッサ…お、お前…」

クラリッサ「ほんとは皆影で馬鹿にしまくってるの気づいてるんでしょ?」


クラリッサ「子供が背伸びして隊長ゴッコしてるのに付き合うのも限界あるんですよねぇ」

クラリッサ「あっ、クビにするんならどうぞしてくださいね」

クラリッサ「ここ意外の働き口はいっぱいありますから」

クラリッサ「お飾り隊長の戯言に付き合うよりよっぽど効率的で生産性のある仕事がねwwwwww」

ラウラ「………」

クラリッサ「じゃあ失礼しやーす」スタスタスタ


ラウラ「………」

ラウラ「………これは…もう無理だ…もう……限界だ…」ジワァ

ラウラ「ふぐ……っ!」ダッ


~トイレ

ラウラ「ウッ……ウッ…ッ……ウエッ」グスグスグス

ラウラ「…知ってたさ……みながわたしのことなど認めていないことなど…」ポロポロ

ラウラ「でも……それでも……頑張っていればいつか認めてくれると思って…」グシグシ

ラウラ「今まで……やってきたのに……」ズズズッ

ラウラ「………もう…やめよう…」

ラウラ「…一夏には……悪いことをしたな…」

ラウラ「こんな所へつれてきて…無理やり訓練なんて……」

ラウラ「……謝りに行こう」グスッ

ヒュゥゥゥゥゥゥ

一夏「」

ラウラ「あんなところに…そんなつらい訓練は用意してなかったつもりだが…」

タッタッタッ

ラウラ「一夏!」

一夏「」

ラウラ「…寝ているのか?」

ラウラ「おい!一夏!」

一夏「」

ラウラ「お、おいっ!返事をしろっ!」ユサユサ

一夏「」

ラウラ「ッ!?ま、まさか…」サッ

シーン

ラウラ「し、心臓が止まってるっ!」


ラウラ「クソッ!」バッ

ラウラ「一夏!帰って来いっ!」グッグッグッ

一夏「」

ラウラ「だ、だれかッ!来てくれッ!」グッグッグッ

一夏「」

ラウラ「っ」フゥーーーー

ラウラ「くっ!帰って来い一夏っ!」グッグッグッ

一夏「」

ラウラ「だ、だれかーーーーーッ!」

ラウラ「クソッ!どうして誰も来ないんだ!こんな…こんなときにッ!」グッグッグッ

ラウラ「わたしの…わ、わたしのせいで一夏がッ!」

ラウラ「絶対に死なせないぞっ!」グッグッグッ

ラウラ「っ」フーーー

ラウラ「くそっ!くそっ!くそっ……ぅ…ぅぅぅ…」

ラウラ「いちかぁ…」グスグス

一夏「」


~少しまえ

一夏「」

一夏(……意識が薄れていく)

一夏(寒い……これが死ぬ間際の感覚か…)

一夏(でもこれでようやく[ピーーー]る…)

一夏(なんだか…死ぬとわかったらすごく寂しい気持ちになる…な)

一夏(千冬姉……あんな姉でも今は少し会いたいと…思う)

一夏(シャルルも……ゲーム貸せなくてごめん…)

一夏(……最後に…ラウラと友達になれてよかった…)

一夏(本当に……よか………っ……………た…………………)

チカ


イチカーーッ


一夏(………ラ………………ウ…………………………ラ………………………………)


一夏「」


一夏(……………………も…………う……………………こ…………え………………で…………な……………………)


ラウラ「一夏!帰って来いっ!」グッグッグッ



一夏(………………ラ………………ウ………)


ラウラ「くっ!帰って来い一夏っ!」グッグッグッ



一夏(……………………………………………………)



ラウラ「わたしの…わ、わたしのせいで一夏がッ!」


一夏(……………………)


ラウラ「絶対に死なせないぞっ!」


一夏(……………………し…………に…………た…………く…………な…………)


一夏(……………………)


一夏(…………)


一夏(…)


一夏()


・・・・・・・・・


・・・・・・


・・・





一夏がそう願うにはもう遅すぎた

自分が死のうと思っていたことを悔やんでも遅すぎた

自分が今までやってきたことを否定はできない

それがたとえ時がたとうとも過去を清算することはできない

世の中そんなに甘くはなかった


一夏はその日死んだ


山田「えーっと、今日からみなさん二年になりましたけど」

山田「一応自己紹介からやりましょうか」



山田「じゃあ次、ラウラさん」

ラウラ「………」

山田「ラウラさん?あ、あのっ、あなたの順番なんですが…」

ラウラ「………死にたい」



終わり

ネタつきた…
今まで米くれた人ありがとう。さようなら。

米貰ったからラウラルート

>>216から

一夏「……ラウラ」

クラリッサ「あれでも隊長は隊のことを思っていろいろ駆けずり回ってるの」

クラリッサ「隊員は普段隊長のことをめっちゃ馬鹿にしてるけど」

クラリッサ「影ではみんな慕ってるのよ?」

クラリッサ「私等みたいな落ちこぼれがこうやって軍にいられるのも」

クラリッサ「そしていっつもPixivやニコニコ動画をロムってられるのも」

クラリッサ「隊長が必死で上層部と掛け合ってここを存続させるよう働いてるからなの」

一夏「………」

クラリッサ「…前にいた教官…一夏くんのお姉さんね」

クラリッサ「教官がいたころは隊長も頼れる人がいて、まだ大丈夫だったんだけど」

クラリッサ「教官が去ってからは、全部自分で抱え込んじゃって……今にも爆発しそうなくらい色々と思いつめてるの」

クラリッサ「こんなこと…一夏くんにいうのはお門違いなのはわかってるんだけど」

クラリッサ「隊長のこと…気にかけてあげてほしいのよ」

一夏「お、俺は…」

クラリッサ「もしかして隊長からなにか言われた?」

クラリッサ「隊長の半分は優しさでできているから、教官のことなら気にしなくていいわよ?」

一夏「で、でも…」

クラリッサ「う~ん…そうね~、じゃあ隊長のこと気にかけてくれるってなら」

クラリッサ「わたしの秘蔵コレクションを特別に見せてあげるわよ!」

一夏「そんなつもりじゃっ」

クラリッサ「ゴルゴ13のまぼろしの10パターン目が実は…「俺でよければ」

クラリッサ「決まりねっ」

クラリッサ「じゃあ時間かかっちゃったけど部屋に案内するわね、ついてきてっ」

スタスタスタ

一夏(ラウラは……現実と必死に戦ってるんだ……お、俺は………)






ラウラ「ふぅ…今日も疲れた…だが、なんとか実績報告も…まぁ少し大げさに言ったが評価された」

ラウラ「これで今度の予算会議の時にもこちらが有利に話を進められそうだな」

ガチャ

クラリッサ「あっ、隊長おかえりなさい」

一夏「お、おかえりっ」

ラウラ「……なにをしてるんだ?わたしの部屋で?」

クラリッサ「ね?わたしの言ったこと本当でしょ?」

クラリッサ「軍をまとめる隊長がこんな質素なタコ殴り部屋なんてありえないって言ってたけど」

ラウラ「…わるかったな。質素なタコ部屋で」

クラリッサ「隊長は謙虚ですもんねっ」

ラウラ「やかましいっ!それよりなんでお前らがここにいるんだと聞いているのだっ!」

クラリッサ「一夏くんの部屋を案内してたんですよ」

ラウラ「で?」

クラリッサ「いや。終わりです。以上?END?FIN?なんでもいいや。そんな感じです」

ラウラ「つまり一夏の部屋に案内したらそこがわたしの部屋だったということか?」

クラリッサ「イエスマイロードっ!」ビシッ

ラウラ「……頭が痛くなってきた」

クラリッサ「できる部下でありたい!」つバファリン

ラウラ「できる部下ならこんなもの必要ないはずだ…」ジャラジャラ

ゴクン

一夏(飲むんだ…)

ラウラ「まず二つほど言いたいことがある」

クラリッサ「わかってますって!わたしはできる部下ですから!」

ラウラ「…言ってみろ」

クラリッサ「どうしてこんな汚くて臭い「臭くないっ!」

クラリッサ「くさ「臭くないっ!」

クラリッサ「く「さくないっ!!」

ラウラ「………」

クラリッサ「…まぁ建前は必要ですよね」

ラウラ「臭くないと言ってるだろうがッ!」

クラリッサ「どうして隊長の部屋に一夏くんを案内したかですよね?」

ラウラ「そうだ!ここにはベットは一つしかないし!風呂トイレ台所共用の4畳半部屋だぞぉぉっ」ウッ…ウッ…

クラリッサ「泣かないでくださいよ…クジで決まったんですから」

ラウラ「仮にも隊長がどうしてこんな貧乏ミュージシャンの様な生活をしなくてはならないのだ…」グスグス

クラリッサ「隊長の年収って190万でしたっけ?」

ラウラ「言うなっ泣きたくなる」ポロポロ

クラリッサ「…しかも14時間労働のサービス残業、週休0日制ですもんね」

ラウラ「びえええええええええええっ!」ギャピー

クラリッサ(やべっ、臨界点突破しちゃった!)

クラリッサ「ま、まぁ今度の部屋決めの時にロイヤルスイートを引けばいいだけですよっ!」アセアセ

ラウラ「お、お前…クジに…細工する…」グスグス

クラリッサ「あ、あれはっ、本当は隊長に引かせたかったんですけどっ!」

クラリッサ「細工するクジをたまたま一番ひどい部屋と間違えただけですよっ!」アワワワ

ラウラ「…本当か?嘘ついてないか?」

クラリッサ「ドイツ軍人は嘘つかないっ!」

ラウラ「………信じる」グスッ

一夏(こういうのって同じ国の人同士でも通用するんだ)

ラウラ「だが不正はだめだっ、皆に平等に部屋が回るよう公正に行えよっ!」

クラリッサ「はぁ」

クラリッサ(公正にやったら隊長5年連続でタコ部屋引いたからこの前細工したんだけどな…)

ラウラ「でだ!どうして一夏が私の部屋にいるのだっ!」

クラリッサ「部屋余ってなかったんですよ」

ラウラ「お・ま・え・のロイヤルスイートが死ぬほど余ってるだろおおおがああああああッ!!!」ガオオオオオッ!

クラリッサ「いや、男と女が一つ屋根の下ってあんちゃんですやん?」

ラウラ「わたしも女だあああああああああああっ!」ギャオオオオオオオオオッ!!

ラウラ「ハァ…ハァ…」

クラリッサ「」サッ セクシーポーズ

ラウラ「…なんの真似だ?」

クラリッサ「この傾斜角ッ!」ボイーン!

ラウラ「………」ペタァン…

ラウラ「ガアアアアアアアアアッ!こいつ言ってはいけないことを言いやがってっっっ!!!」

クラリッサ「できる部下でありたい!」つ降圧剤

ラウラ「オノレが原因じゃああああああああッ!」バシィ!

一夏(早く寝たいのに)

ラウラ「あともう一つ!仮にも隊長であるわたしの部屋に軽々しく新兵が入って!それも寝泊りしていいわけないだろぉがっ!」

ラウラ「部下への威厳にもかかわることだっ!」

クラリッサ「そんなものは~~~~~~~~~ないッ!!!」ビシン

ラウラ「キィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!また言ってはいけないことベスト7をっ!」

クラリッサ「さっきの何位ですか?」

ラウラ「1位だあああああああああああああっ!」ギャアアアアアス!

クラリッサ「まあとにかく我慢してくださいよ。隊長でしょ?」

ラウラ「それは7位だあああああああああああ!」

クラリッサ「あっ、そろそろアニメシャワーの時間なので」サッ

クラリッサ「この話はまた明日ってことで今日はよろしくお願いしますよ!」

ラウラ「……もういい、これ以上怒ったら本当に降圧剤が必要になってくる」

クラリッサ「さすが隊長!じゃあおやすみなさいっ」

バタン

一夏「………」

ラウラ「………」

ラウラ「仕方ない。一緒に寝るか」

一夏「え!?」

ラウラ「ベットは一つしかないんだ…しょうがないだろう」ヌギヌギ

一夏「ガ、ガリャガッ……な、なんで脱いでるんだ!?」

ラウラ「わたしは裸じゃないと寝れないんだ。気にするな」月とスッポンポン!

一夏「アガガガガガガガッ!」ブルブルブルブル

ラウラ「…なにを震えているんだ…いいからさっさと来い!」グイ

一夏「フガッ」ドサッ

ラウラ「こうなれば……この状況を最大限利用するまでだっ!」キラン

一夏「!?」

一夏(お、犯されっ)

ギュゥゥゥゥ

一夏「!?」

ラウラ「」スゥ

一夏(…へっ?)

ラウラ「……ちょうど…抱き枕……ほしかった………んだ………」スゥスゥ

一夏「ラ、ラウラ?」

ラウラ「……人と…くっついてると……なんだかあったかいな……」

ラウラ「今夜は冷えるからな………おやすみ………」

ラウラ「」zzzzzzzzzz

一夏(………)

一夏(お、おやすみっ)

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・



~朝

チュン!

ラウラ「」zzzzzz

一夏(ね、寝れなかったっ)ギンギンギン

一夏(お、女の裸は見慣れてるはずなのに…恐怖の対象でしかないはずなのに…)

一夏(ど、どうして…)

ラウラ「ぅんっ……もう朝か…」ファ

一夏「お、おはよう…」

ラウラ「ん?なんだ?寝てないのか?」

ラウラ「もしかして枕が替わると寝れないとかか?」

一夏「そ、そんな感じだ…」

ラウラ「そうか、体調管理はしっかりしろよ?」

ラウラ「今日は訓練前の身体検査と座学だ。まぁ寝てなくても大丈夫だろう」

ラウラ「夕方には終わるからそれから睡眠をとるといい」

ラウラ「クラリッサのロ・イ・ヤ・ル・ス・イ・-・トでなっ!」ギリギリ

一夏「お、おう」

クラリッサ「ペプシッ!」クシュン!

黒ウサギ「それコカコーラですよ」

クラリッサ「…風邪かな?」ズズ

黒ウサギ「コカコーラですって!」



-----------------------
---

クラリッサ「今日は私が一夏くんの面倒をみるから」

一夏「よ、よろしくお願いしますっ」

クラリッサ「っても身体検査と覚えなくていい座額なんだけどね」

クラリッサ「…アニメでも見る?」

一夏「い、いや、身体検査は命にかかわるので…」

クラリッサ「だよねー」

クラリッサ「じゃあついてきて」



~病院

クラリッサ「ああ、どうもどうも、いつもお世話になってます」

医者「ああ、今日は身体検査だったね…って一夏くんじゃないか?」

医者「自殺もしてないのにどうして病院なんかに?」

一夏「い、いや…あの…」

クラリッサ「今日からうちに入ることになったんですよ」

医者「……そうか」

医者「超絶ブラック企業に入って過労死……一夏くん。一番苦しい自殺を選ぶなんて…」

医者「なにかの贖罪なのかね?十字架を背負っているのなら、いい教会を紹介」

クラリッサ「うちの悪口はそこまでですっ!」

クラリッサ「たかだか給料安くて残業出なくて労働基準法をかなぐり捨てただけでブラック扱いですか?」

医者「ワ○ミでもそこまではっきり言い切らないけどね」

医者「まぁパワハラセクハラがないだけましかな…」

クラリッサ「うちの企業理念ですからね!」

医者「最低の企業理念だね」



シュヴァルツェ・ハーゼ 就業規則

理念:パワハラとかセクハラはしません!……たぶん



医者「じゃあ血液検査からはじめようかね」

~血液検査

看護死「じゃあお注射しますね~」

一夏「そ、それまだ空気がたっぷり入ってますよ!」

看護死「???」

一夏「く、空気注射ですか!」

看護死「なんですかそれ~?大丈夫ですよ!こう見えても注射はうまいほうですからっ!」エヘンッ!

一夏「そういう問題じゃ…」

クラリッサ「なんですかあれ、大丈夫なんですか?」

医者「ん?ああ……対自殺者用の看護師だよ。わざとああやって死への恐怖心を煽って自殺を思いとどまらせようとドジッ子を雇ったんだ」

クラリッサ「反面印刷的な?すみません、言葉知らないもんで表現が見当たらなかったんですが」

医者「それでも印刷ではないよね。ボキャブラリーが少ないのも人生考え物だよ」

医者「それよりどうしてまだいるのかな?ここはもう私に任せてもらって大丈夫だよ?」

クラリッサ「すみません仕事がまだ残ってるもんで」エヘヘ

医者「それは帰る理由じゃないの?」

クラリッサ「いや、帰らない理由ですよ?」

医者「色々と心配になってきた…」ハァ

一夏「や、やめろーっ!」ジタバタジタバタ

看護死「ちょっとチクッとするだけですよ~!だいたい蚊が刺しても痛くないのに注射が痛いわけないじゃないですか~アッハッハッハ!」

クラリッサ「止めなくていいんですかっ!」アセアセ

医者「大丈夫だよ、10ml以上の空気が一度に入らなければ、一般的な注射器は10mlに最大メモリを振ってますから間違って死ぬということも…」

クラリッサ「いやあれ…50mlまでメモリ振ってますよ…」

医者「ん?」

注射器「コロス!」チュー

医者「ありゃ獣用の注射器だな…」

クラリッサ「ちなみに空気満タンです!」

医者「………ま、まてっ!」

看護死「もう遅いわっ!実は私はドジッ子看護師になりすましたドジッ子連続殺人鬼だったのさっ!」

看護死「こいつの生命活動はもうじき停止する!すなわち死んだのだ!」

看護死「しねぇぇぇぇぇぇぇぇっ」ブスッ!

クラリッサ「やめろーーーーーッ!」

スカッ

看護死「ん?あれ?な、なんで空気が漏れていくんだ?」

医者「間違えたありゃ浣腸用の注射だった。だから針がついてない」

クラリッサ「まさにドジッ子」

看護死「………」

スカスカ

一夏「………」

看護死「テヘッ!」ペロッ

クラリッサ「確保ーーーーーーっ!」ダダダダ

ウーーーーーー!ウーーーーーーー!

警殺官「犯人逮捕のご協力に感謝しますっ!」

クラリッサ「いやー当然のことをしたまでですよ!まぁでも表彰とお礼金くらいは受け取りますよ!」

警殺官「と、見せかけて実は俺は警察官になりすました連続殺人鬼だったのだっ!」

警殺官「くらえっ!目玉おまわりさん発砲!」タイホダーーーー!パン!パン!パン!

スカスカ

クラリッサ「どこ撃ってんのよ?」

警殺官「あれーーー?」カシャンカシャン

刑事「私は本物ですよー」ガチャ タイーホ

看護死「あれーーーー?」

刑事「実はこいつら夫婦なんですよ。片方を張っていたら芋ずるですわ!」アッハッハ!

クラリッサ「じゃあ今度こそわたしへのお礼金を!」

刑事「はい」つ3千円

クラリッサ「えっ?これだけ…」ショボーン

刑事「こんなもんですよ。あ、あと表彰なんですが後日「あっ、それはいいです」

刑事「(´・ω・`)」

ラウラルートだけどクラリッサがすきなんだ……




クラリッサ「まぁいいや、じゃあ軍資金手に入ったから焼肉食べにいこー一夏くん!」

医者「えっ?精密検査は?」

クラリッサ「オールAでいいですよ!どうせ適当でしょあんなの?」

医者「命を軽く見るなっ!」

医者「まぁいい…今日はうちの落ち度でこんなことになってしまったんだから」

医者「また時間があるときにでも今度は無料で…」

ヒュゥゥゥゥゥゥゥ

医者「っていねーし」


--------------
---

クラリッサ「ふぅ~食べた食べた!」ケポッ

一夏「い、いいんですか?検査しなくて!?」

クラリッサ「いいじゃん!若いんだから大丈夫だよ!」

クラリッサ「それに実は検査代貰ってたんだけど、焼肉で全部無くなったんだよね~」

一夏「えっ?」

クラリッサ「いやさ、3000円じゃ安い肉しか食えないし…どうしても一度女々園にいきたかったんだよね~」

一夏「そ、そんなっ!」

クラリッサ「…一夏君も食べたよね?じゃあ共犯だからねっ!」

一夏「うっ…」マンプク

クラリッサ「大丈夫だって!黙ってればばれないから!あの医者とはツーカーだから診断書とかも偽造し放題だし!」

ラウラ「ほう…そうだったのか…じゃあもしかしてお前が欠勤した時に提出された診断書はすべてそうなのか?」

クラリッサ「あたりまえじゃないですかっ!わたしは生まれてこの方病気怪我は一度もしたことないんですよ!」

クラリッサ「生理でダルい時はつい頼んで……」

ラウラ「なるほど、だからお前の月経周期と欠勤の日にちがいつも合致していたわけだ…」

クラリッサ「………」サッ

ラウラ「まぁまて!」ガシッ

クラリッサ「親にもぶたれたことないのにっ!」

ラウラ「まだ殴ってないだろうが!」

クラリッサ「どうせこれからぶつんでしょ?」

ラウラ「日常的に殴ってる風に言うなっ!」

ラウラ「な~に、お前の大好きなビリードブートキャンプをやってもらうまでだ」

ラウラ「5回くらい」

クラリッサ「し、死んじゃう!」



 命をだいじに

▶ がんがん死のうぜ!

ピッ


クラリッサ「そんな命令はないーーーーーーッ!」

クラリッサ「ひぃぃぃぃぃぃぃぃ」グルグルグルグル


ラウラ「では検査は後日にして座額を始めるぞ!」

一夏「あ、あの…あれは…」

ラウラ「気にするな」


クラリッサ「ヤーレン!ソーラン!ソーラン!ソーランッ!」グッ グッ


ラウラ「ではテキストの30ページを開いて」

一夏「あ、ああ」ペラペラ

ラウラ「ISのサークル軌道についてのところだが…」



クラリッサ「サガワッ!サガワッ!サガワッ!サガワッ!」バッ バッ



ラウラ「もう飛行訓練の段階には移っているのか?」

一夏「き、基本的な所は」

ラウラ「ならここからでも大丈夫だろう」



クラリッサ「ホホホイホホホイホホホイホーイ!」ピョン ピョーン!



ラウラ「サークル軌道についての注意事項だが…」



クラリッサ「毎日!毎日!僕らは鉄板!毎日!毎日!僕らは鉄板!」シュ シュ



ラウラ「……で、あるからして…」

一夏(す、すごいっ!完全に無視してる!こ、これが軍隊…)




クラリッサ「上で焼かれて!いやになっちゃうっ!上で焼かれて!いやになっちゃうっ!」ヒィィィ




一夏(つ、ついていけるだろうか…お、おれに…)

ラウラ「…ということが想定される……ん?こらっ!ちゃんと聞いてるのかっ!」

一夏「ご、ごめんっ!」

ラウラ「まったく…座額は大事なんだぞっ!」

---------------
----

ラウラ「…というわけだ……もうこんな時間か」

ラウラ「すまんが私はこれからキックオフに出なければならないから」

ラウラ「今日はここまででいいぞ」


クラリッサ「」チーン


一夏(死んでる…)


ラウラ「じゃあまた明日な」スタスタスタ

ガチャ バタン


クラリッサ「」ピクピク


一夏「だ、大丈夫ですか…」

クラリッサ「み、水を頂けると…ありがたい……です…」

一夏「も、持ってきますっ!」ダー



一夏「ど、どうぞ」つ超軟性水

クラリッサ「……飲ませて」

一夏「えっ?ど、どうやって!?」

クラリッサ「なんでもいいから…」

一夏「な、なんでもいいって…」

クラリッサ「は、はやくしろーーーっ!間に合わなくなっても知らんぞーーーーッ(私が)」

一夏「ま、待ってっ!」クイッ


チューーー


クラリッサ「」コクコク

クラリッサ「うンめェ~~~~~~~~~~~~~~~~~~」

一夏「………///」

一夏(な、なんでこれくらいで恥ずかしいって思うんだろう…)

一夏(…今までもっと酷いことされてきたはずなのに)

クラリッサ「しかしだ…」

クラリッサ「ウマさはせいぜいが19倍」

クラリッサ「喜びもせいぜいが22倍」

クラリッサ「これのどこに10ドルで売られる手頃なワインの10000倍もの価値がある!」

一夏「これただの水ですから」

クラリッサ「ちぇー」

一夏「じゃあ俺はこれで…」

クラリッサ「待って!」

一夏「な、なんですか!?」

クラリッサ「……ん」バッ

一夏「両手が広がってますね」

クラリッサ「女性に言わせる気なの?」

一夏「???」

クラリッサ「はぁ…まったく…一度しか言わないからねっ!」

クラリッサ「あ、足がぶるっちまってうごかねぇんだっ!」

クラリッサ「しょ、正直に言う……わ、私は…ビリーに恐怖してる…」

クラリッサ「しょんべんも少し駄々漏らした!」

クラリッサ「だ、だから情けなくママにオブさっても部屋に帰れるってんなら!」

クラリッサ「よろこんで町内の笑いものにでもなんでもなってやるぜっ!」

クラリッサ「それくらい…ビリーとはもう会いたくねぇ!」

一夏「………」

クラリッサ「………おぶってっ!」バッ

一夏「漏らしてるんですよね」

クラリッサ「私は気にしないよ?」ビチャビチャ

一夏「………」

クラリッサ「は~や~く~」バタバタ

一夏(アンモニア臭が…)

なんでメル欄にsagaって入れないの?

>>314

hatumimi
次からいれる。さんくす



一夏「ひぃひぃ」ヨロヨロ

クラリッサ「ごめんねー、わたしって身長あるから結構重いでしょ?」

一夏「だ、だいじょぶ…それより…」

クラリッサ「ん?」

一夏(背中が冷たくて気持ち悪い…)

一夏「な、なんでもないです…」

クラリッサ「あと少しだからがんばって!ついたらアイスあげるから!」

一夏「い、今冬…」

クラリッサ「ハーゲンダッツだから!」

一夏「冬…だって…」ヒィヒィ


ガチャ


一夏「つ、ついた…」バタ

クラリッサ「きゃっ!」ドサ

クラリッサ「もうっ!おろすならもう少しやさしくするがいいよ!」スク

一夏(普通に立ってる…)ゼェゼェ

クラリッサ「はぁー今日は疲れた~、もう寝よう」

一夏「…着替えないんですか?」

クラリッサ「別にパジャマじゃないと寝れないとかないからね!」

一夏「そういう意味で言ったわけじゃ…」

クラリッサ「もしかしておしっこ漏らしちゃったこと?」

一夏「ま、まぁ」

クラリッサ「…や、やっぱ変かな?漏らしたまま寝るのって?」

一夏「一般的にはそう思います」

クラリッサ「………」

クラリッサ「そ、そうだよねっ!」

一夏「?」

クラリッサ「あ、あのねっ!引かないでほしいんだけど…」

一夏「なんですか?」

クラリッサ「実はわたし……人の考えてることとかまったくわからないの」

一夏「???」

クラリッサ「考えてることっていうか…常識とかマナーとかモラルとか…」

クラリッサ「とにかくそういったことが全然感じ取れないのよ!」

クラリッサ「だからさ…その……も、もしかして嫌だった?」

クラリッサ「おしっこ漏らした女をおんぶして部屋まで運ぶの?」

一夏「い、いや……その……」

クラリッサ「……嫌……だよね」

クラリッサ「ごめんね…一夏君が…アニメ好きで優しいアニ神様だったから」

クラリッサ「つい甘えちゃって…」

一夏「クラリッサ…さん?」

クラリッサ「こういう性格だからさ、ずっとアニメとか漫画とか二次元の世界に逃げていて」

クラリッサ「人と会話するときもそのキャラクターの真似してればみんな笑ってくれてたし」

クラリッサ「だから…一夏くんが嫌だったら嫌って言ってほしいなって…」

一夏「べ、べつに嫌とかじゃ…ないですけど」

クラリッサ「けど?」

一夏「い、いや…なんでもないです」

クラリッサ「ふふふ………」ジワァ

一夏「!?」

一夏「ど、どうしたんですか!?」

クラリッサ「み、皆そういって……だれも本当のこと教えてくれないんだよ……」ポロポロ

クラリッサ「影でわたしのこと悪く言ったり…するくせに……わたしの前じゃ平気で嘘ついたりする…んだよっ!」グスグス

一夏「……たしかに…その…嫌な気持ちはありましたよ」

クラリッサ「……やっぱり…」

一夏「でも…嫌だからってすぐにクラリッサさんが嫌いってわけじゃないですから」

一夏「悪い部分もありますが、いい部分も…ありますから」

クラリッサ「……隊長と同じこと言ってくれるね」グス

クラリッサ「だから…わたし…一夏くんには隊長と一緒になってもらって…ずっとここにいてほしいなって思ったの」

一夏「いやっ、ラ、ラウラは俺のこと嫌って」

クラリッサ「隊長は口下手だから」

クラリッサ「昔、わたしがまだ軍の訓練兵として学校に通ってたとき」

クラリッサ「死ぬほど苛められたことがあるの」

クラリッサ「この性格が災って髪の毛切られたり、タバコの火を当てられたり」

クラリッサ「便所おにぎり食べさせられたり、スズメバチの幼虫かまされたり」ウル

クラリッサ「つ、次はゴキ「も、もういいですよっ!」

クラリッサ「…そんなとき助けてくれたのが隊長だったの」

クラリッサ「みんながわたしを無視している中で話しかけてくれて」

クラリッサ「ISを使った訓練のときにわざといじめっ子たちを指名して皆のまえでボコボコにしたのよ」

クラリッサ「そんなことしたら隊長が次の標的になるのわかってるのに」

クラリッサ「それでも隊長はいじめなんて関係ないって顔でわたしに付き合ってくれて」

クラリッサ「いじめっ子たちにはISの訓練でやられたことの10倍返しでボコボコにして」

クラリッサ「そんなことを繰り返していくうちに自然といじめはなくなっていったわ」

一夏(10倍返しってどんなのだろう…)

クラリッサ「今はみんなやさしくて馬鹿だから…わたしが変でも受け入れてくれる」

クラリッサ「だから…一夏くんも…わたしと同じ境遇だから…ここでずっと一緒にいよ?」

一夏「…おれはまだ自分がなにをしたいのかわからないんです」

一夏「前は死にたいって思っててずっと自殺のことばかり考えてました」

一夏「でも…今は…ラウラを見ているうちに…俺もがんばらなきゃって…」

クラリッサ「……いいことだと思う」

一夏「そうですかね?」

クラリッサ「うん」

一夏「あとはやくパンツ着替えたほうがいいですよ」

クラリッサ「言ってくれてありがとう」ニコ

ヌギヌギ

クラリッサ「…今日はもうつかれたから寝ようか」

一夏「…シャワー浴びたほうがいいですよ」

クラリッサ「や、やっぱり…」


------------------
----

ガチャ

ラウラ「ふぅ~えらく長引いてしまった」

ラウラ「………」

ラウラ「一夏のやつはクラリッサの所か…」

ラウラ「まぁわたしが言ったんだし…そうだよな」

ラウラ「………」

ラウラ「おやすみ」ポフッ

千冬「…最近みないと思ったらこんなところにいやがったのか…」

千冬「クックックッ、まさかラウラやクラリッサたちと一緒とはなww」

千冬「……明日が楽しみだ」

明日は花金…もうねます

~それから


クラリッサ「一夏くん!この前話してたアニメなんだけどさ!実は前倒しでBD手に入れたんだ!」

一夏「本当ですか!あれ俺も見たかったんですよ!」

クラリッサ「じゃあ今から」

ラウラ「今は訓練中だ!」

クラリッサ「た、隊長…」

ラウラ「まったくおまえた「久しぶりだな」

ラウラ「!?」

ラウラ「きょ…教官!!」

一夏「!?」

千冬「そうだ!わたしだ!」

ラウラ「も、戻ってこられたんですか!」ジワ

ラウラ「ぅ……きょうかーーん!」タタタタ

ダキッ!

千冬「なんだなんだ?珍しいじゃないか?お前らしくない」ヨシヨシ

一夏「千冬姉…なんで…」

クラリッサ「」ガタガタガタ

一夏「クラリッサ…さん?」

千冬「…クラリッサもひさしぶりだな!」

クラリッサ「!?」

千冬「なっ!!」

クラリッサ「ヒッ……お、お久しぶりです」

千冬「クックックッ」

一夏(なんだ…妙に温度差が…)

ラウラ「教官がお戻りになられたということは、またわたしたちと一緒に戦ってくれるんですか?」

千冬「そうだ」

千冬「ここを離れてだいぶたつ…その間わたしはお前たちのことが心配でたまらなかったんだ」

千冬「だからずっとここへ戻れるよう、今まで上層部へ働きかけていたのだ」

千冬「遅くなってすまなかったな…」

ラウラ「いえ…そのお言葉だけで十分でありますっ!」


一夏「く、クラリッサさん!どうしたんですか!?」

クラリッサ「ヒッ、ヒッ、ヒッ」ブルブルブル

クラリッサ「また……あの地獄が……」ガタガタガタ

クラリッサ「っ!?」

タタタタタタ

一夏「クラリッサさん!」

ラウラ「?」

ラウラ「どうしたのだクラリッサのやつは…せっかく教官が戻ってこられたというのに?」

一夏「…ちょっと俺いってきます!」

タタタタ

ラウラ「???」

千冬(ぐへへへへへ)


クラリッサ「ハァ…ハァ…ハァ…」

クラリッサ「ッ!」

ビチャビチャビチャ



一夏「!?」

一夏「だ、大丈夫ですか…」サスサス

クラリッサ「ハァ…ハァ…」

クラリッサ「あ…りが…と」ケホッ ケホッ

一夏「……なにがあったんですか?」

クラリッサ「…どうして?」

一夏「千冬姉を見るなりいきなり走り出したと思ったらトイレで吐いてるですから」

一夏「何かあったと思わないほうがおかしいですよ」

クラリッサ「……いえない」ガタガタガタ


一夏(クラリッサさん…)

千冬「こんな所にいたのか?」

クラリッサ「!?」

一夏「千冬姉!」

千冬「ん?なんだ一夏…ずいぶん元気そうじゃないか」

千冬「安心したぞ」

一夏「あんた…一体ここでなにやってたんだよ!」

千冬「なにって…不躾な物言いだな…」

千冬「わたしはここで1年間こいつらにISを教えていただけだ」

千冬「ただそれだけだぞぉ?」ニヤニヤ

一夏「………」

千冬「それよりも…お前がまた自殺してないか心配してたんだが」

千冬「どうやら大事なお友達ができたようだな」ニヤニヤ

一夏「!?」

一夏「あんた…まさかまた…」

クラリッサ「きょ、教官!」

千冬「ん?なんだクラリッサ?先ほどは突然走り出してどうしたのか心配したんだぞぉ?」

クラリッサ「グッ……な、長い旅路でお疲れでしょうから…一度お部屋に案内します…」

千冬「そうだな…ふふ、そうしてくれると…ありがたいなぁ」ニヨニヨ

クラリッサ「……じゃあ一夏くん…隊長のところに戻って訓練を続けてきて」

一夏「でもクラリッサさん…」

クラリッサ「わたしは教官に…部屋を案内しなきゃならないからっ」

クラリッサ「……では教官…こちらです…」スッ

千冬「うむ」

スタスタスタ

一夏(………)

実際まだ学生の身分で弟を一人養って女手ひとつで社会を生きていくのはすっごくしんどいことだと思う…
千冬もまた被害者なんだよ……


~夜


ラウラ「では本日は我等の教官がこのシュヴァルツェ・ハーゼにご復帰なさった記念を祝して歓迎会を開始したいと思う」

千冬「固いぞラウラ!そんなもんは適当でかまわん!」

ラウラ「はっ!」

ラウラ「それでは今夜は無礼講である。みな多いに楽しむように!乾杯ッ!」

カンパーイ! カシャン♪


一夏(…クラリッサさんがいない)


ラウラ「それで教官!実はISの機体整備性についてなんですが…」

千冬「おいおいこんなときまで仕事の話とは」

千冬「お前はもう少し色気を覚えたほうがいいぞ」

ラウラ「はっ!申し訳ありませんっ!」

千冬「一夏!お前もこっちにこい!」

ラウラ「そうだぞ一夏!お前にすれば久しぶりの姉弟の再会じゃないか」

ラウラ「わたしに気を使わずもっと楽しんでくれよ!」

一夏「」ジー

千冬「」ニヤニヤ

一夏「……おれ、ちょっと用があるんで」スッ

ラウラ「?」

ラウラ「どうしたんだ一夏のやつ…」

千冬「そういえばずいぶん仲がいいじゃないか一夏と」

ラウラ「…最初は正直嫌っていました」

ラウラ「我等から教官を奪った張本人だと」

ラウラ「しかし、一夏をここへつれてきて同じ空間で過ごすうちに」

ラウラ「一夏も一夏なりに苦しみに立ち向かっているのだと知りました」

ラウラ「そんな姿を見ているうちに自分の考えの浅はかさに気づいてしまって」

ラウラ「いまじゃ一夏には感謝しているほどです」

千冬「へぇー」ジュルルル

ラウラ「…教官?」

千冬「なんでもないよー」


一夏(…たしか千冬姉を部屋に案内するって言ってたっけ)タタタタ

一夏(たぶんだけど一応千冬姉は教官なわけだし、ロイヤルスイートへ案内しているはずだ)

一夏(てことはクラリッサさんの部屋に…)

ガチャ

クラリッサ「きゃっ!」バッ

クラリッサ「い…一夏くん…」

一夏「!?」

一夏「く、クラリッサさん…そ、それ…」フルフル

クラリッサ「こ、これは……」

一夏「なんですかその傷跡!」

クラリッサ「………」

クラリッサ「や、やだなー、わたしはこう見えても軍人だよ?」

クラリッサ「軍人たるもの体に傷の一つや二つ…」

一夏「そんなんじゃないっ!」

一夏「それは……虐待の跡だ!」

クラリッサ「ち、ちがうって!」

一夏「」バッ

クラリッサ「ちょっ、いきなり脱ぎだしてどうし……一夏くん…それ…」

一夏「」キズダラケ

一夏「俺も…虐待を受けてたから…わかる…」

クラリッサ「………一夏くん」

一夏「……千冬姉に…ずっと虐待されてた時期がある」

クラリッサ「………」

一夏「だから…クラリッサさんのそれも…千冬姉から」

クラリッサ「やめてっ!それ以上言わないで!」

一夏「!?」

一夏「ど、どうして」

クラリッサ「……このことが…もしみんなにばれたら…」

クラリッサ「この部隊は…つぶされちゃう…の」

一夏「!?」

一夏「ど、どういうことですか!!」

クラリッサ「………ここへ初めて…教官が来たとき…」


~回想

千冬(ここか…今日からわたしが指導を任された基地は)

千冬(ドイツの訓練兵の中で落ちこぼれが集まって終結された部隊か)

千冬(周りは馬鹿で役立たずのごみ共だが)

千冬(隊長を務めるラウラボーディヴィッヒというやつがずば抜けて優秀らしく部隊を取り仕切り中々の戦火をあげている)

千冬「そんなアンバランスな部隊だから国も手を焼き、わたし白羽の矢がたったというわけか」

千冬「国もなんとか使い物にしたいようだな」

千冬「………だが」

千冬「人選ミスだな」

千冬「わたしはそんな国の軍事戦略にまったく興味はない」

千冬「ようは馬鹿共は簡単に股を開く!」

千冬「わたしがこの仕事を引き受けた理由はその一点だ!」

ラウラ「織村千冬教官でありますかっ!」

ズラーーー ビシィ

千冬(こいつらか)

千冬「…君は?」

ラウラ「はっ!私このシュヴァルツェ・ハーゼの隊長を務めております」

ラウラ「ラウラ・ボーディヴィヒ軍曹でありますっ!」ビシッ

ラウラ「織村教官ご芳名は兼ねてから耳にしており!」

ラウラ「かの世界大会でのご活躍を皮切りに!その技術を国境を問わず各部隊へのご指導を承ってISの発展に尽力なされておられ、今回わが部隊へ足を運んでくださったことに、部隊のみなは喜び待ち望んでいたしだいでありますっ!」

千冬「……そうか」

千冬(これは…マジか?)

ラウラ「?」

ラウラ「どうなされたのでありますか?」

千冬「い、いや…なんでもない…」

千冬(この世に…天才はいるのものだな)

千冬「失礼だが、軍曹は今いくつになられたのだ?」

ラウラ「はっ!私は今年を持ちまして14になりますっ!」

千冬「……」ジュルリ

ラウラ「???」

ラウラ「本日は長い旅路にてお疲れかと存じますっ!」

ラウラ「狭いところですが部屋を用意させていただきましたのでそちらで御寛ぎ下さいっ!」

ラウラ「クラリッサっ!」

クラリッサ「へ、へぁいっ!」ヨタヨタ

クラリッサ「ぐえっ!」ドシーン

ラウラ「貴様っ!教官の前で見苦しい姿を見せるなっ!」

クラリッサ「ご、ごめんなさっ!」

ラウラ「…失礼致しました」

ラウラ「お聞きになられていることかと思いますが、我等の部隊はみなあまり軍事成績のよくないものたちの集まりでして」

ラウラ「副隊長であるこのクラリッサでさえこの体たらくなのであります」

千冬「ああ、聞いている」

千冬「だからわたしが派遣されてきたんだ。お前たちをこれから指導するためにな」

ラウラ「よろしくお願い致しますっ!」ビシッ

クラリッサ「よ、よろ…しく…お、おおおおね…」フラフラ

千冬「そう畏まらなくいい…クラリッサ君といったね?」ニコ

千冬「君の階級は?」

クラリッサ「に、二等兵です…」

ラウラ「…ここではわたし以外みな二等兵なのです。クラリッサはその中で一番古株ですので…」

千冬(想像以上のクズの溜り場だな)

クラリッサ「に、荷物…お、お持ちします…」ススス

千冬「ああ、頼む」

ラウラ「ではこちらに」



~部屋

ラウラ「今日からこの部屋をお使いになってください」

千冬「ふむ、中々いい部屋じゃないか」

ラウラ「はっ!恐縮でありますっ!」ビシッ

ラウラ「もし必要なものなにかおありでしたら、そちらの電話をかけていただくと部隊のものがでますので」

ラウラ「なんなりとお申し付けください」

千冬「わかった」

クラリッサ「ヒィヒィ」ヨロヨロ

千冬「………」

ラウラ「ク、クラリッサっ!」タタタ

クラリッサ「ご、ごめっラーちゃん」ヨロヨロ

ラウラ「ここでは隊長と呼べ馬鹿っ!」ヒソヒソ

ラウラ「し、失礼しました!」

ラウラ「では私たちはこの辺りで失礼させていただきます!」

クラリッサ「し、ししつれいします!」

千冬「ああ、ちょっと待ってくれないか」

ラウラ「はっ!なんでしょうか!」

千冬「今日の夜だが、実はわたしはチェスが趣味でな」

千冬「誰か相手を務めてくれる人をお願いしたいのだが…」

千冬「軍曹はおやりになるのかな?」

ラウラ「たしなむ程度ですが…」

ラウラ「申し訳ありません。本日の夜は軍の予算会議がありまして」

ラウラ「おそらくご就寝の時間までかかるかと思いますので」

千冬「ふむ、そうか」

ラウラ「代わりといってはなんですが、このクラリッサが教官のお相手を勤めさせていただきます」

クラリッサ「ラ、ラーちゃんっ!」

ラウラ「お前ボードゲームは得意だろう…失礼のないようになっ」ヒソヒソ

クラリッサ「わ、わかった…」

ラウラ「では、改めて失礼させていただきまっ!」

キィ バタン


千冬「…まぁお楽しみは後にとっておくか」クックックッ

~夜

ホーホー


コンコン

「し、失礼しますっ!」

ガチャ

クラリッサ「あ、あのっ!チェ、チェスの相手を務めさせてもらいにきまして、そのっ」

千冬「わかっている、こちらへ来い」

クラリッサ「ししし、失礼しますっ!」タタタタ

千冬「………」

千冬「ちなみにノックは四回、こちらの応答があってから初めてドアを開けろ」

クラリッサ「す、すすすみませぁっ」

千冬「まぁいい座れ……ん?なんだその袋は?」

クラリッサ「ちぇ、チェス盤と……お、おみやげを…」

千冬「おみやげ?」

クラリッサ「へぁっ!」

千冬「ウルトラマンかお前は」

クラリッサ「あ、ああの、こ、これ…おもしろい漫画とか…アニメとか…」ガサゴソ

クラリッサ「ひ、暇つぶしにいいかなとおもいまして…」スッ

千冬「ふーん…」

クラリッサ「あ、あのっ!こ、これなんか結構レアなやつで」つ薄い本

千冬「なんだこれは?」ペラペラ

クラリッサ「あっ!そ、それはちがくて…で、でもそれもレアなやつ…で…え、えへへっ」

千冬「ほう…君はこういうのが趣味なのか?」

クラリッサ「い、いえっ!、それは付加価値がつくかなっておもって!」

千冬「隣…意味がわからんが…ん?これサインが書いてあるな…クラリッサ・ハルフォーフ?」

千冬「たしか君の名前と同じだな」

クラリッサ「と、となりってのは…ってそ、それ…あ、あの……や、やっぱしその…」

クラリッサ「………た、宝物です」

千冬「……そうか、宝物なのか」

クラリッサ「……そ、それわ、わたしが書いたんです」

千冬「君が?」

クラリッサ「は、はいっ!そ、それで…は、初めて書いて…ら、ラーちゃ…た、隊長に…見せたら…は、はじめて…褒められて…」

千冬「そうか、君が初めて書いた本を軍曹に見せたら喜んでもらえて、その記念に取ってあるのか」

クラリッサ「は、はいっ!」

千冬「ふふふ、それは宝物だな!」

クラリッサ「は、はいっ!宝物で ビリビリビリ

クラリッサ「す………」


クラリッサ「……あ、あの…」

千冬「ん?どうした?なにか言いたそうだな?」ビリビリビリ

クラリッサ「あ、ああ」フルフル

千冬「なんだ?怒ってるのか?だとしたら「わ、わたしなにか失礼なことしたでしょうかっ!」

千冬「!?」

クラリッサ「わ、わた、わたし!教官に失礼なことを!」ビクビク

千冬(……こいつ)

クラリッサ「す、すみませっ!わ、わたし!ひ、人の考えてることとか、わ、わからなくてっ!」

クラリッサ「だからっ!し、しらずしらずに!きょ、教官に失礼を働いてしまってっ!」ブルブルブル

千冬(……ここにも天才がいたか)

クラリッサ「い、言ってくれれば!あ、あやまりますっ!」ガタガタ

千冬「……とりあえずその紙切れを拾ったらどうだ?」

クラリッサ「は、はいっ!」サササッ

ガサガサガサ


グシャッ!

クラリッサ「ひぎゃっ!」

千冬「ん~?どうした?早く拾わないか?教官の部屋にそんなごみクズをいつまで散らかせているつもりだ?」グリグリグリ

クラリッサ「あ、あぐぐっ」

クラリッサ「きょ、教官…あ、足を…どけてくれないと…手が…つ、つかえませっ」

千冬「なら口で拾ったらいいだろうっ!」ガッ

ガンッ!

クラリッサ「ふぎっ!」

千冬「早くしないかっ!わたしはさっさとチェスがしたいんだがぁ?」ゾクゾクゾク

クラリッサ「す、すみませっ」ググググ

ハム

千冬「ハッハッハッ!本当に口で拾うとはなっ!こっけいなやつだ!」

クラリッサ「ぅぅぅぅ」ズルズル

千冬「………ふぅ」

千冬「興奮してきた」

中身を書くと駄目なのかな……


一応続き


クラリッサ「ふぐっ……ぅぅぅ」ズルズルズル

千冬「もういいぞ…立て」

クラリッサ「は、はぃ」フラフラ

千冬「貴様はなかなかいいな…気に入ったぞ」

クラリッサ「!?」

クラリッサ「あ、ありがっ、ありがとうございますっ!」

千冬「では服を脱げ」

クラリッサ「えっ?」

千冬「聞こえなかったのか?服を脱げといったんだ?」

クラリッサ「で、でも…な、なんで…」

千冬「ふぅ…馬鹿にもわかりやすく言ってやる」

千冬「わたしがお前をここへ呼んだのはお前にわたしの夜の相手をさせるためだ」

千冬「つまりSEXを強要しているんだよ!」

クラリッサ「セッ!セッ…クス///」カァー

千冬「そういうことだ。わかったらさっさと服を脱げ」

クラリッサ「イ、イヤ……そ、それだけは…か、堪忍してくださっ」

千冬「もう少しわかりやすく言ってやろうか?」

千冬「別にお前じゃなくても…そうだな、あの軍曹に相手をさせてもいいな」

クラリッサ「!!」

千冬「それと」

千冬「わたしがここへ派遣される時に一つ提案したことがあったんだ」

千冬「もしわたしがこの部隊をもう駄目と判断した時は」

千冬「ただちに部隊が解散されることになる」

千冬「つまりわたしのさじ加減一つでこの部隊の存続が決まってしまうのだよ」

クラリッサ「そ、そんな…」

千冬「ふぁ~、今日はもう眠くなってきたな…もうかえっていいぞ?」

クラリッサ「えっ!」

千冬「ただこのまま欲求不満で明日を迎えるとな~」

千冬「わたしも指導のモチベーションがあがらずに結局上へは部隊解散の方向で話をもっていかなくてはならないかもな~」

クラリッサ「………ぶ、部隊が解散する…」

クラリッサ「わ、わたしを……受け入れてくれる……わたしの……帰る…場所が……なくなる…?」

千冬「どうした?さっさと出て行かないか!わたしはもう眠いといっているんだぞ!」

クラリッサ「や、やりますっ!」

千冬「ん~なにをだぁ~?」ニヤニヤ

クラリッサ「きょ、教官の相手を!」

千冬「いやいややってくれなくてもいいんだけどな~、明日軍曹にでも頼めばな~」

クラリッサ「ラ、ラーちゃんには手を出さないで下さいっ!」

千冬「……ほう…ずいぶん生意気な口を聞くじゃないか」

千冬「じゃあなんだ?お前はわたしのすべての欲求を満たしてくれるというのか?」

クラリッサ「わ、わたしは……」

クラリッサ(………今まで…助けてもらってきたんだ…だから……今度はわたしが!)

クラリッサ「な、なんでもしますっ!きょ、教官が望むことならっ!な…なんでもしますっ!」

千冬「…言ったな…今日は適当にヤッたら帰すつもりだったが…」

千冬「そういうことなら話は別だ…おまえには地獄を見てもらうぞ?」

クラリッサ「……っ」ブルブルブル

千冬「そのかわり…軍曹や他のものたちには手を出さないことを約束しよう…」

千冬「お前がわたしに答え続けるかぎりはなっ!」

クラリッサ「ッ!?」

クラリッサ(………ラーちゃん)

~翌日


ラウラ「ふぁぁぁ」アクビ

ラウラ「昨日は結局寝れなかったな…」

ラウラ「…いかん!今日から教官がわたしたちを指導してくれるのだ!」

ラウラ「情けない姿は見せられないっ!」ビシ

ラウラ「ん?」

クラリッサ「………」

ラウラ「お、おいっ!クラリッサ!どうしたんだその手はっ!」

ラウラ「お、折れているじゃないか!」

クラリッサ「……ラーちゃん」

クラリッサ(駄目だ……ラーちゃんに知られたら…きっと……)

クラリッサ(でも……声がでないよ……)

ラウラ「クラリッサっ!なんとか言えっ!もしかして誰かに襲われたのかっ!」アセアセ

クラリッサ「か」

クラリッサ「階段で転んだであります軍曹ッ!」ビシッ

ラウラ「は?」

クラリッサ「自分が間抜けであったでありますっ!」

クラリッサ「しかし、今日はいい天気でありますねっ!」

クラリッサ「絶好の戦争日和だぜ相棒!」

ラウラ「……ハァー」

ラウラ「なにをふざけているのか知らんが」

ラウラ「体調管理はしっかりとしろよ?仮にも副体調なんだからなお前は」

クラリッサ「あっ!それって隊長と体調をかけていってます?」

ラウラ「うるさいっ!心配して損したわ!」フン

クラリッサ「あははっ、隊長って優しいですねっ!」

ラウラ「……隊長?」

クラリッサ「じゃあ今日も訓練がんばりましょーーー」

ラウラ「……そうだな」

クラリッサ「あははははははは」




ポロ

この千冬はHELLSINGのグールになったロンドン市民に追い回された挙句、マクスウェルの爆撃を受けるべき

>>358
いや、違う。
オラオララッシュか無駄無駄ラッシュかドララララッシュを999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999ページに渡り見開きで食らうべきだ

~回想終わり


一夏「………」

クラリッサ「という…わけ…なの…」ウッ

一夏「クラリッサさん!」

クラリッサ「~~~~~~ッ!」

一夏「」サスサス

クラリッサ「…だから…わたしさえ黙ってれば…この部隊は…ずっと…」

一夏「………」

一夏「…俺は…今まで死ぬことばかり考えてきたけど…」

一夏「ここまで人を殺したいと思ったことはない…」

一夏「あのやろうっ!」ダッ

クラリッサ「まってッ!」ガシ

一夏「止めないで下さいッ!」

クラリッサ「こ、ここで…教官に手を出したら…ぶ、部隊が…」フルフルフル

一夏「……ッ!!」



ガンッ!!!



~宴会場

千冬「どこにいったんだろうな一夏のやつは?」

ラウラ「なにか用事だとか言ってましたね」

千冬「ふふふ、まぁいい…それよりそろそろ……」

ラウラ「………わかっています」

ラウラ(クラリッサ……すまない…)

今日は寝ます

※感謝

この教官に許された『選択肢』は2つだ…
『惨たらしく殺されるか』…
『惨めに殺されるか』…だ

>>363

後GERに無限の回転も追加で

>>364
あとラブトレとボラボラとアリアリとロードローラーとうばしゃあああとグリーン・デイと

>>371
その理論を>>1が持っているのなら
>>1はかなりヤバい人になるな怖っ

~四畳半

千冬「ふぅ、少し疲れたな」

千冬「ラウラよ。いつも通り頼むぞ」

ラウラ「はい」

シュルシュルシュル

千冬「ふふ…いつみても美しい…やはりロリは最高だ」

ラウラ「…」マッパGOGO!

千冬「貴様はナノマシンにより体を制御され」

千冬「成長を止めているんだったな」

千冬「いい時代になったものだ」

ラウラ「…では、教官、本日のお相手を勤めさせていただきます」ススス

千冬「ああ、全身熊ナックル舐めろよ」ヒヒヒヒ

ラウラ「………」


キラ


~ロイヤルスイート

一夏「くそっくそっ!」ガンガン!

一夏「お、おれは…なんにもできないのかっ!」ガンッ!

クラリッサ「一夏くん…手から血が…」

一夏「クソォ!!!」


ドゴォォォォォォ!!


クラリッサ「い、一夏くんっ!」アセアセ

一夏「い、いやっ、今のは俺じゃ…外からだ」

クラリッサ「い、行って見ましょうっ」

タタタタ

>>373
レイヤの問題だと思う…
今自分がどこに立っているのか…
それを考えれば、多かれ少なかれ人は人を傷つけているし、人を助けてもいる…
ただ千冬がマイノリティだったというだけの話…
そのマイノリティを許さないのが法律…



ラウラ「ぐ、ぐぐぐ…」ヨロヨロ

千冬「おいおい…どうしてだぁ?」ニヤニヤ

千冬「よい子のラウラちゃんが…ナイフなんて人に突きつけるなんてなぁ?」クルクルクル 

千冬「しかもこのわたしにぃぃぃ!」ゴゴゴゴゴゴ

一夏「ラウラッ!…と、千冬ねぇ!」

千冬「ん~?一夏か…それと…クラリッサか」ニヤ

クラリッサ「っ!!」ビクン

ラウラ「クラリッサっ!一夏っ!離れろ!」

ラウラ「来い!シュヴァルツェア・レーゲンッ!」ピカァァァ

ガシャーーーンッ!

千冬「…ISまで展開するとはなぁ…これは少し灸をすえなければならないな」

ラウラ「黙れっ!この外道がっ!!」ドシュ!

ラウラ「AICッ!」ウィンウィンウィン

千冬「………」

千冬「まさか…本当に…ISを出したくらいで…わたしをどうこうできると思っていたのかっ!」バリーン!

ラウラ「ッ!?AICが!」

千冬「ISなどわたしの前ではただの飾りだっ!」オラオラオラオラオラオラオラッ!!!

ラウラ「ぐああああああッ!」ドシャァァァン!

千冬「わたしはその気になればISなしでブリュンヒルデにもなれたのだ」

千冬「ゆえに世界最強!世界最高!わたし以外のものは総じてクズだッ!」

千冬「世界はわたしを中心に回っているのだッ!!!」

千冬「せっかく気にかけてやっていたのに…反乱するとはなぁラウラ」

ラウラ「き、貴様だけは…わたしの手で…」ググググ

クラリッサ「た、隊長!」アセアセ

クラリッサ「よ、よくもっ!」チャキ

千冬「ほう…向かってくるのか?…できるのか?お前に?」

千冬「いつもわたしの足の下でプルプル震えながら許しを請うていただけの」

千冬「なにもできない落ちこぼれのクズにッ!」

クラリッサ「ぅ…ぅぅぅ」ブルブル

千冬「はははッ!お似合いだぞ?そうやって震えてただ時が去るのを耐えている姿は!」

千冬「ラウラも大変だな…こんなクズしか部下にいないなんてな…少し同情するよ」

ラウラ「き、貴様ぁぁぁぁぁ!」ガクガク

千冬「せっかく隊長が身代わりになってわたしに身をささげてきたのに」

千冬「そんなことは知らずにわたしの元へ毎日毎日必死になって頭を地に這い蹲らせて」

千冬「必死に懇願してきてwあー受けるwwツボにはいっちったwww」プククク

クラリッサ「隊長が身代わり…ど、どういうこと…」

ラウラ「聞くなクラリッサ!あいつの妄言だ!」

千冬「お前は自分がわたしに身をささげることで部隊が守られていると思っていた悲劇のヒロインきどりだったろうけどな」

千冬「実際はラウラにも同じことを進言して同じことをさせていたんだよwww」

千冬「わかった?アンダスタン?」what?

クラリッサ「うそ……だって……ラーちゃんには手を出さないって……」

千冬「嘘にww決まwwwってwwwんじゃんwwwwww」プギャー

クラリッサ「そんな………」

ラウラ「クラリッサ!聞くなっ!わたしを見てろ!今からこいつを殺してやる!!!」

闇のデュエルで[ピーーー]ばいいサモプリサモプリ猫ベルンベルンDDBDDB大寒波ダイレクトダイレクト射出射出アザッシター

千冬「オラァ!」モットコイオラァ!!!

グシャア

ラウラ「がっ!」ドサッ

千冬「無理だって言ってるだろうに」

クラリッサ「ラ、ラーちゃんッ!!」タタタ

千冬「ふふふ…もっとおもしろい話を聞かせてやろうか?」

ラウラ「や…めろ……」ゴフ

千冬「身代わりを言い出したのはラウラのほうからなんだよ」

クラリッサ「そんなっ!どうしてっ!」

ラウラ「………こいつが来た次の日…お前は怪我をしていた……」

ラウラ「その時……いつまでたっても…名前で呼ぶことを変えなかったお前が……」

ラウラ「急にわたしを隊長と呼んだ……だから気になってお前の部屋を調べたんだ」

ラウラ「そうしたら……お前の大事な本が……つぎはぎだらけに机に置かれていた…」

ラウラ「あんなに大事にしている本が……不自然に破かれているのを見て……」

ラウラ「わたしは前の晩のことを思い出して…こいつの元を尋ねた…」


~回想2

ラウラ「失礼しますッ!」ガチャ

千冬「どうしたのかな?」

ラウラ「…大変不躾な物言いになることを先に謝らせて頂きます」

ラウラ「昨夜…クラリッサとチェスの対戦をされたと思いますが…」

ラウラ「その時、彼女になにか異変は無かったでしょうか?」


千冬「別に、まぁ普段を知らないがいつもあんな感じじゃないのかね?」

ラウラ「そういうことではなく…彼女はチェス盤を持っていったと思いますが」

千冬「ああそうだな、昨夜はいい時間をすごせたよ」

ラウラ「……彼女が持っているチェス盤は駒が10個ほど足りないものでして」

ラウラ「わたしも伝え忘れたのですが電話にて部隊のものが届けるものだと思っておりましたが」

ラウラ「どうやら昨夜は一回もご連絡がなかったとか…」

千冬「……ああ、思い出したよ。彼女のチェス盤…駒が少なくてね…まぁ変則的なものだと思って趣向を変えて楽しんだのだよ」

ラウラ「…無くした駒がキングで「バレちまっちゃあしょうがねぇなッ!!!」

ラウラ「!?」

千冬「くっくっくっ」

千冬「軍曹が思っているとおりだよ」

千冬「昨晩はわたしの…夜の相手をさせていた」

ラウラ「!!あ、あなたは…」ワナワナ

千冬「ああ、思い出しただけでも……初潮を迎えた気分になる…」コウコツ

千冬「ブルブルと震えながらわたしにまたを開いて…無理な体勢でことに及んでいたらつい力が入ってしまってね」

千冬「腕がポキリと折れる音……あれは勃起するなぁ…女だけど」

千冬「そこから地にはいつくばって苦しみに耐える姿は、わたしはモナリザより美しいと感じたよ」

ラウラ「き、貴様!」チャキ

千冬「おっと…いいのかな…彼女…せっかく頑張ったのに…その行為を無駄にする気かね?」

ラウラ「…どういうことだ?」

千冬「ふふふ、簡単なことだ」

千冬「実はわたしがここへ派遣されるときに、この部隊の解散決定権を譲ってもらっただけの話」

千冬「だからわたしの機嫌一つでどうにでもなるのだよ?」

ラウラ「ふんっ!部隊などまた作ればいい!それよりも今は目の前のクズを殺すことが先決だ」

千冬「…彼女…泣いてたなぁ…」

ラウラ「なに!?」

千冬「「わたしの帰る場所はを…わたしの家を…とらないでください」って」

千冬「ことあるごとに口ずさんでわたしにすがりついてくる姿は本当に爆笑w」

千冬「おっと失礼…しかしいいのかね?彼女の家を…きみがなくしてしまっても?」

ラウラ「ぐっ……ク、クラリッサは……ま、またわたしと一緒に…」

千冬「はっはっはっ、君はなんにもわかっていないねぇ」

千冬「”いつも隣にいてくれるその人は…優しくて強くてかっこいい…いつもわたしを守ってくれる”」

千冬「”でもわたしはいつも隣にいるけど…いつか隣に座って…いつか共に戦って生きたい”」

ラウラ「…それは…クラリッサの本の…」

千冬「いやー、非常に面白い本だったよ…なんだろうねあれ?コメディって言うのかな?」

千冬「爆笑w」

ラウラ「」ブチッ

千冬「まぁ落ち着け…これを見ろ」スッ

ラウラ「…ビデオカメラ?」

ラウラ「!?」

ラウラ「ク、クラリッサ…」

千冬「今彼女の近くにはわたしの雇ったスナイパーがいる」

千冬「本当は夜にでも君を呼ぼうと思ってたんだが…手間がはぶけた」


~クラリッサの近く

束「へーくしっ!」

束「ううう~自給5000円とか安すぎ~」ズズズ



千冬「下手に動くと彼女がどうなるか…聡明な軍曹ならわかるだろう?」

ラウラ「くっ!」

ラウラ「………クラリッサにはもう手を出すな…代わりに…わたしがお前の相手を務める…」

千冬「いいだろう…彼女にはもう手を出さないことを約束する」

千冬「その代わり、君にはこの発信機を飲んでもらう」

千冬「試験管ベイビーにも使われるナノマシンで君なら消化されることもないだろう」

千冬「これは盗聴もかねているから、下手な動きをすればすぐにわかるよ、あと」

千冬「決して周りに違和感を与えないように…今日までの教官として、尊敬の念をもって今後接してくれよ?」

ラウラ「ッ!」

ラウラ「………了解だ」

吐き気を催す『邪悪』とはッ!!

血 不 輸

クラリッサ「ラーちゃん…」

ラウラ「わたしは…今日まで…お前が…まだこいつに苦しんでいるとは…知らなかった…」

ラウラ「だから…今日のお前の態度を見て…はっきりとわかった…」

ラウラ「約束は…守られなかったんだと……」グフッ

一夏「ラウラっ!もうしゃべるなッ!」

千冬「死亡フラグw」

ラウラ「お前たちは…逃げろ…ここは…わたしが…」ガクガクガク

千冬「生まれたての小鹿www」

クラリッサ「そ、そんなことできないっ!ラーちゃんをほってなんて!」

一夏「……いや、ここは逃げるぞ」

クラリッサ「!?」

クラリッサ「一夏くんッ!何言ってるのッ!ラーちゃんをほって行く気!?」

ラウラ「一夏……それでいい…」

ラウラ「お前と過ごしたこの数日間…悪くなかったぞ…」チャキ

千冬「ほぅ…成長したなぁ一夏…それが…一番助かる可能性の高い、聡明な判断だ!」

千冬「誰もわたしは殺せない!なんせわたしは世界最強だ!」

一夏「……逃げるのは俺だけじゃない…ラウラ…お前…まだアレを使ってないだろう」

ラウラ「…気づいていたのか?しかし…あいつはそんなもんじゃ死なない…」

一夏「だから今使うんだ!それを合図に脱出する!」

ラウラ「しかし…それでは食い止める相手が…」

一夏「俺たちにはISがない…逃げるにしてもラウラが必要なんだ!」

ラウラ「………わかった」

千冬「どうした?早く来ないか?こないならこっちからテンプレ」

一夏「ラウラッ!」

ラウラ「くっ」ポチ



ボカーーーーンッ!!!



一夏「いまだ!ラウラ!」

ラウラ「くっ」ドシュー

クラリッサ「きゃ!」



モクモクモク



千冬「………」

千冬「まさか…今朝のだいしゅきホールド時にわたしに爆弾をしかけていたとはなぁ」

千冬「………」

千冬「今から走ってもあいつらには簡単に追いつく」

千冬「しかし」

千冬「今日は一夏の誕生日だ!」

千冬「お祝いのプレゼントに見逃してやろうではないかっ!」

千冬「ハッピバースデー一夏♪」

       ヘ∞∧
        ))__(´∀` )|ヽ__/ ̄|
       ≪l|_   ̄ ̄nurupo ⊂⊃ノ
        ((  ─__⊆二二⊃ノ
           彡

       (二□

  (;;⌒;;";;;)")/ BOM!
 \;;":;);⌒";;;/        
\:"(:: ;;";; (;:'';::/        核爆弾投下
HAPPY BURSTDAY 血不輸!!

こうして一夏たちは千冬から逃げ切った

その後日本から遠く離れた土地で3人でひっそりと3人仲良く暮らしていた

誰にも見つからない静かな土地で……


~数年後

女子供「パパー!今日はなにして遊ぶー」

男子供「おい!今日は俺とキャッチボールする約束なんだぞ!」

女子供「いいじゃん!けち!パパー!おままごとしよー」

一夏「喧嘩するなよ、3人で遊べるやつにすればいいだろう」

男子供「ちぇー、まぁ今日はこれくらいで勘弁してやるか」

女子供「じゃあかくれんぼだね!」

キャッキャッウフフ

クラリッサ「みんなー、お昼の準備手伝ってー」

一夏「おっ、ママが呼んでるぞ?」

女子供「どっちのママ?」

一夏「眼帯ママだ!」

男子供「それじゃわかんねぇよ」

ラウラ「おい!ママが呼んでるだろ!さっさと行かないか!」

男子供「やべっ!暴力ママだ!」

ラウラ「な、なんだとっ!」

ラウラ「一夏ッ!」キッ

一夏「お、俺じゃないぞ!」アセアセ

女子供「やった!今日はシチューだ!」

クラリッサ「人数分のお皿を並べてね」

女子供「はーい!」




一夏はラウラとクラリッサとの中に子供が生まれた

どっちがママなのかは子供たちの間ではわからないらしい

ただ、怒ったら怖いママと怒ったら泣き出すママがいると思っている


一夏「……そういえばさ、俺の自殺がきっかけでお前たちと出会えたんだよな」

ラウラ「むっ?なにを言い出すんだ?」

クラリッサ「あーそういえばそうね…なんだか懐かしい」

ラウラ「あまり懐かしむようなことじゃないと思うがな…自殺など言語道断だ!」

一夏「ラウラは変わってないな」

ラウラ「お前たちもだろうに」

クラリッサ「ふふふっ」

男子供「なぁあっちの森へ探索行こうぜ!」タタタ

女子供「あっ!まってよー!」

ラウラ「おい!あまり遠くへは行くなよ!」

ハーイ!

・・・・・・

・・・




男子供「やっべー、まよっちまったぜ!」

女子供「ど、どうするのっ!ママに怒られちゃうよ!」

男子供「ま、まかせとけって!俺がなんとかしてやるからっ!」

ガサガサガサ

男子供「だ、だれだ!」

女子供「ひっ」ダキ

???「ふふふ、迷ったのかな?」

男子供「ふぅー、おい、大丈夫だよ。大人の人だ」

男子供「…それも美人」

女子供「………コノヒトコワイ」

男子供「?なにいってんだ?」

???「大丈夫。わたしがお家までつれてってあげるよ」

男子供「ほ、ほんとか!た、たすかった~」

女子供「だ、だめっ!ママには知らない人についていっちゃいけないって!」

男子供「でも俺たちの家知ってるってことはさ、きっとお客さんだよ!だから安心だって!」

女子供「で、でも…」チラ

???「」ジュルルル

女子供「ヒッ」

???「じゃあ行こうか」

男子供「うん!ねぇねぇ!お姉さんはパパたちの知り合いなの?」

???「知り合い?」

???「知り合いというより…家族かな?」

男子供「かぞく?」

女子供「ヒッヒッヒッ」ガタガタガタ

???「そう…家族だよ…」

男子供「じゃあ俺たちとも家族じゃん!よろしくな!」

???「ああ、よろしく」

男子供「へへへっ!うれしいな!家族が増えるのか!」

男子供「じゃあ早く家に帰らないとな!」

男子供「じゃないとママたちに怒られちまう!」

???「…ふふふ、そうか…ママ”達”か…」

???「早く帰らないとな…家に…」

女子供「ヒッヒッヒッヒッヒッ」ガタガタガタガタガタ

???「わたし”達”の…”家”に…」



~ラウラルート 

千冬 NORMALEND

次シャルルート書こうと思ってる…需要があれば…

ラウラルートは

True End 千冬が宇宙でカーズ

BAD End 千冬が一夏とラウラとクラリッサを(ry

ただその二つを書くには文章構成能力が足りない…

ので、シャルルートが…いい…

千冬と鈴と束が悪なのはたまたま…


以下シャルルート

シャワーで一夏にばれたところから


ガチャ

一夏「おーい、シャルルー、ボディーソープ切れてるだろ?これ変えのやつ」

シャルル「えっ?」

一夏「だ…から……ここに置いておく………ッ!?」

シャルル「えっぁ…い、一夏?」

一夏「………」

一夏「……これ」スッ

シャルル「あ、ありが、と」

一夏「………じゃあ」ガチャ

シャルル「ま、まって!」ガシ

一夏「はなせ!メス豚ッ!」

シャルル「め、メス豚!?」

一夏「ウガガガガガガガッガガガガガガ!!!」ギリギリギリギリ

シャルル「お、落ち着いてっ!」アセアセ

シャルル「と、とにかく話を聞いてよ!」

一夏「犯されるッ!助けてくれーーーーッ!!!」ジタバタジタバタ

シャルル「人聞き悪っ!犯さないよっ!」

シャルル(ってぼく裸のまんまだよ///)カァー

シャルル(……でも)

一夏「ギギギギギギギギギギギギギッ!」ガリガリガリガリガリ

シャルル「指を食うなっ!」バシッ

シャルル(なんだかここで離したら駄目なような気がする…)

シャルル「と、とにかくさっ!ぼくは丸腰だし!一夏にはなにもしないしできないし!約束するからっ!」

シャルル「いったん落ち着こう!ウェイト!オーケー?」

一夏「……オーケー」

シャルル「ふぅ…って…」

一夏「」ジー

シャルル「……一夏のえっち」

一夏「?」


~風呂上り部屋

一夏「………」

シャルル「ごめんね騙してて…でもぼくが男のふりをするにはわけがあるんだ」

一夏「ウガ?」

シャルル「うん…実は…」


シャルルは実家のこととかけっこうえぐい話をなんやかんや一夏に話した


一夏「そ、そんなことが…」

シャルル「……ウッ」ポロ

一夏「な、泣くなっ!生きてりゃいいことないよ!」

シャルル「……励ましてないよねそれ」ズズ

一夏「しかし…ひどい親もいるもんだな…俺のところの姉といい勝負だ」

シャルル「姉って…織村先生のこと?別段そうは見えないけれど」

一夏「……家庭の事情は色々ある」

シャルル「そうだね…ごめんねっ今まで騙してて…償いってわけじゃないけど…ぼくはフランスに帰ってちゃんと罰を受けるよ」

一夏「罰?なんでだ?」

シャルル「だって…日本の重要機密を盗もうとしたんだよ?国際問題に発展しかねない大罪だよ」

一夏「う~ん…」

一夏「死刑になれるのか?」

シャルル「なれるのかって……そもそもフランスは死刑制度が廃止されてるし…」

一夏「な、なんてかわいそうなやつだ…」ドォォォ

シャルル「それ泣くところ!?」

一夏「死刑にもなれないのに罰だけを受けるなんて俺が許さない!」

シャルル「一夏がそういっても…罪は罪だし…それに…女だってばれたらからたぶん強制送還されちゃうだろうし…」

一夏「生徒手帳にこう書いてある」

突起事項第二十一、『本学園に於ける生徒はその在学中に於いて、ありとあらゆる国家・組織・団体に帰属しない

一夏「つまり母国が死刑を廃止していようが死刑を受けたければ千冬姉のパンツを盗めばいいんだ!」

一夏「だからシャルルもここにいる間は国からの帰省命令に従わずにフランスの死刑制度が復活するまで待てばいいんだ!」

シャルル「……一夏ってぼくに死んでほしいの?」

一夏「!?」

一夏「も、もしかして…死にたくないのか!?」

シャルル「死にたくはないかな…」

一夏「そ、そんな親をもっていても…死にたくならない…のか?」

シャルル「…たしかに酷い親だ…け……ど………ッ!」

タタタタ

オエーッ!

シャルル「ハァ…ハァ…」ヨロヨロヨロ

一夏「だ、大丈夫か?映像にして思い出すと吐き気がするからテキストを読むように想起するんだ!」

シャルル「お気遣いありがとう…」

シャルル「…酷い親だけど…し、死にたくは、な、ないよ?」



こいつら仲良くなりそうだな

シャルル「一夏もさ…どんなことがあったのか知らないけれどさ…」

シャルル「あまり死ぬ死ぬって言うもんじゃないよ?」

シャルル「ぼくはね。せっかくお母さんが生んで育ててくれたこの体を」

シャルル「自分のわがままだけで終わりにしたくないんだ」

シャルル「だから…ぼくもがんばるから…一夏もがんばろ?ね?」

一夏「シャルル…お前ってやつは…」ジーン

シャルル「ふふっ、でも…せっかくだけど…今日でお別れだね…」

シャルル「一夏と過ごせたこの数日はすごく楽しかったよ?」

シャルル「学園で初めての友達にバレちゃったのって」

シャルル「不謹慎だけど…少し清清しい気分だよ」

シャルル「じゃあね……一夏…今から先生に話してくるよ」スッ

一夏「まてっ!お、俺がなんとかするっ!」

シャルル「駄目だよ…これ以上迷惑かけられないし…」

一夏「迷惑だなんて思ってない!俺達は友達だろ?これからゲーセン言ったり飯食いに行ったり風俗に行こうかどうかでテンション上がったり!」

シャルル「いや…ぼく一応女だから風俗はちょっと…」

一夏「とにかく!俺がなんとかするっ!だからお前はずっとここにいろっ!俺が守ってやるっ!」クワッ

シャルル「い、一夏…そ、それって……///」

一夏「今から10分あればどうにかなるはずだ」ピッ

prrrrrrr

シャルル「い、一夏の気持ちはうれしいけど///……物事には順番ってものがあって///……ま、まずはデートから…ゆ、遊園地とか……観覧車にも乗ってみたいって……そ、そしたら、キ、キキキ、キス……ナンテ///」モジモジモジ

一夏「?」

ガチャ

「モルヒネ!いっくーーーーーんっ!わたしだよーーーーっ!」

「シットッ!!!いっくんからの電話に5.483秒も遅れてしまうなんて束さん人生最大の失敗だよーーーっ!」ムキーーー

「でもでも~いっくんからわざわざ電話くれるなんてさーーーっ!人生失敗してみるもんだねーーーっ!あれ?あんま関係ないかも?」

「で?今日はいったい束さんに何のようなの?デートなら7分後から死ぬまであいてるよーーーーっ!」

「あっ、7分てのは今束さん入浴中なんだよね~、きゃっ!いっくんの前ではしたないっ///う~もういっくん以外のお嫁にいけないよー」シクシク

「で?式の日取りはいつにするの~?」

一夏「あ、あの…束さん……じ、実はお願いがありまして」ビクビク

「なにー?和装がいいとか~?別にわたしはどっちでも~」

一夏「実は…カクカクシカジカ」

「…ふーん、で、その女を助けるために、この束さんに電話したと…」

一夏「そ、そうです…」ビクビク

「……その女に代わってくれない?」

一夏「えっ?…」チラ

シャルル「?」

一夏(さすがに電話越しじゃなにもできないだろう…)

一夏「い、いいですけど…」

一夏「シャルル」つデンワ

シャルル「だ、だれから?」

一夏「篠ノ之束博士だ」

シャルル「えっ!?う、うそ…あのISの開発者の…」

シャルル「も、もしもし…」

「はーい、束さんだよー、さっそくだけどさー、テレビ電話モードにしてくれない?」

シャルル「は、はい…」

シャルル「一夏…どうやるの?」

一夏「テレビ電話って…何する気だよ」ポチ

束「ハロー、見えるー?」

シャルル「み、見えます…」

束「じゃあちょっと画面を見ててねー、あっ、いっくんは見ちゃだめだよ?…恥ずかしいから///」

一夏「???」スス

束「………食らえっ!」ピカッ

シャルル「っ!」ドサッ

一夏「シャルル!」

束「ふっふっふっ、あースッキリした~」

束「あっ、さっきの件だけどいいよー、束さんが10分で解決してあげるから♪」

一夏「それよりシャルルになにをした!」

束「ちょ、ちょっといっくん!キャラ変わってない!?ま、前までそんなこと言う子じゃなかった…」

一夏「いいから答えろよ!」クワ

束「ちょ、ちょっといたずらしただけだよ~、弱視になる光線を浴びせただけなんだから…」

一夏「弱視…だと?」

シャルル「ぅぅぅ…め、目が…」ヨロヨロ

一夏「シャルル!」

シャルル「あれ?一夏?どこ?…視界がぼやけて…見えないよ…」キョロキョロ

一夏「おまえっ!」

束「ちょっとまって!まだ話は終わってないでやんす!」

束「その光線の効果は10日だから!ご都合主義光線だから!ちゃんと元通りに戻るからっ!」アセアセ

一夏「……本当だろうな」

束「束さんウソツカナイ」キッパリ

一夏「………」

束「ま、まぁ今回の代金だとでも思ってよ…そ、それじゃ、後はやっておくから!じゃーねー」

ピッ

一夏「…シャルル…ごめん…俺のせいで…」

シャルル「へ、へいきだよっ!博士も10日で元に戻るって言ってたし…ちょ、ちょっとその間生活が不便かな?って思うくらいで…」ヨロヨロ

一夏「シャルル……」



~束工房


束「やべー、いっくんマジ勇者になってたじゃん!あせったー」

束「ほんとは失明光線当てようかと思ってたけど、寸前の所で思いとどまってよかったー」ホッ

束「…あやうくちーちゃん並に嫌われる所だったよ…」

束「まぁあれでいっくんもあの女のこと嫌いになるだろうな~」クスクス

束「責任感じていっくんが世話する流れで女の汚い部分が見えちゃって介護疲れになるいっくん…」

束「そこでわたしが登場していっくんの女神となるこの天才恋愛経路変更!」

束「女のわがままは底がないからね~」

束「……やっぱ式は洋装にしよーっと」

今日はここまで

※感謝

一夏「シャルル…ごめん…おれのせいで…」クッ

シャルル「いいって言ってるじゃない!一夏はぼくのためにやってくれたことなんだから」

シャルル「それに博士の言うとおり代金だと思えば安いものだよ…世界一の頭脳の持ち主に相談できたんだからさっ」

一夏「…ぅぅぅ…」スッ

シャルル「こ、こらっ!なにしようとしてるのっ!」オロオロ

一夏「…死んでお詫びしようかと」

シャルル「やめてっ!」スカッ スカッ

シャルル「ぅぅぅ~視界がぼやけて力がでない…」

一夏「さようなら…」

シャルル「まっ」

キュルルルルル

一夏「……ん?」

シャルル「///」

一夏「なんだ今の音は?」

シャルル「あ、あの…その…」

一夏「………もしかして原の音か?原減ったのか?」

シャルル「ち、ちがうよっ!空耳だよっ!」

グゥゥゥゥゥ! ギュルルルルルッ! アンギャーーーォォォォ!! ラーラーラーララララーラーラー♪

一夏「やっぱり原の音じゃないか、そういえば今何時?」

シャルル「………そうね、だいたいね、一夏にデリカシーを期待したぼくが馬鹿だったよ…」ブツブツ

一夏「???」

一夏「とりあえず飯にしようか」

シャルル「あ、あの……」

一夏「そうか…シャルルは今目がほとんど見えないんだったな」

一夏「じゃあ俺がここへ持ってきて食べさせてやるよ!」

シャルル「えっ!?い、いいよっ!持ってきてくれるのはありがたいけど…じ、自分で食べられるからっ!」

一夏「遠慮スンナよ!10秒で戻ってくるぜ!」ピュー

シャルル「あっ」



一夏「持ってきたぞ!」ガチャ

シャルル「あ、ありが……ってなんかすごく臭いんだけどっ!」

一夏「ん?そうか?」

一夏「そういえば今日は食堂のイベントで臭い飯体験の日とか書いてたな」

一夏「なんでも受刑者と同じ飯を食ってその気持ちを味わうとかなんとか」

シャルル「に、日本の受刑者はこんなご飯毎日食べてるの!?」


プーン~


一夏「えっと、納豆にクサヤに…デザートはドリアンか…」

一夏「たしかにちょっと臭うのかもな」

シャルル「ちょっとじゃないよっ!そ、そんなの食べられないからっ!」

一夏「食わず嫌いはよくないぞ!ちゃんと食ってどれだけ食べれば致死量にいたる食材なのか見極めないと」

シャルル「そんな情報いらないからっ!」フラフラ

シャルル「てか一夏は大丈夫なの!?」

一夏「おれか?おれは昔千冬姉のクサ○○○を死ぬほど○○○させられたから鼻がつぶれたんだ」

シャルル「すごっ」

一夏「まぁそれならさ、このかんづめだけでも食べろよ…えーっと、スーストロンミング…何語だこれ?」

シャルル「!?」

シャルル「い、一夏!それは空けちゃダメーーーッ!」

一夏「えっ?」

プシューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一夏「わっ!シェイクしたコーラみたいに液体が…ま、まぁ吹けばなんとか…」

モワンモワンモワン

シャルル「」ピクピクピク

一夏「あれ?シャルル?………シャルルーーーーーーッ!」

一夏「だ、誰がいったい!?」クッ

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・



シャルル「うっ…ここは…」

一夏「起きたかシャルル…ごめんまた俺のせいで…」

ブォォォォォ 換気扇MAX

シャルル「だ、大丈夫…少し頭がクラクラするだけだから…」

一夏「シャルルが息をしてなかったからいそいで人工呼吸したんだ…そしたらなんとか息を取り戻して…本当によかったよ」

シャルル「そう…人口呼吸………っ!?」

シャルル「じ、人口呼吸!?」

一夏「?」

シャルル「いや…その……い、一夏がいいんなら別に…ってそういう問題じゃなくて…でもそういう問題なのかも…」ブツブツ

一夏「そういえばシャルルって独り言多いよな、まぁストレス発散になるらしいしおススメだけど」

シャルル「………」

シャルル「その呼び方イヤ」

一夏「えっ!なんか非道いこと言った?」

シャルル「ぼくの名前はシャルロットって言うの…お母さんがつけてくれた名前…だから呼ぶならシャルロットって呼んでほしいな…」

一夏「シャルロット……でも急に呼び方かえると回りにバレてしまうぞ?」

シャルル「…じゃ、じゃあ二人っきりのときだけでいいからっ」

一夏「う~ん……ならシャルでいいんじゃないか?」

一夏「シャルルからあだ名でそう呼んでるって周りに説明できるしさ」

シャル「シャル…」

一夏「い、いやか?」オソルオソル

シャル「…すっごくいい///」

一夏「よ、よかった」ホッ

一夏「ならもう寝ようか…明日はまた学校だ…死にたい…」

シャル「うん…」

一夏「おやすみー」グゥ

シャル「……おやすみ、一夏」

一夏「………」

シャル「もう寝ちゃったの?」

一夏「」グゥ

シャル「ふふ……今日はいい日だったね……おやすみ…」





~朝

一夏「ふぁ」

一夏「あー、今日も朝から絶好の自殺日和だ!」

一夏「なぁシャル!」

カラッポ

一夏「あれ?シャル?」

一夏「……もう出たのか?」

一夏「でも…あいつ目が見えないはずだよな…」

一夏「う~ん」

~教室

一夏「結局ここにもいなかった…一体どこにいったんだ…」

ガラガラ

山田「みなさんおはようございます」

山田「え、えー、今日はみんなに転校生を紹介します…」

山田「どうぞ」

シャル「シャルロット・デュノアです」

一夏「!?」

シャル「みなさんには黙っていましたが実はぼくは女なのです」

シャル「騙していたことをまずあやまりたいと思います」

シャル「すみませんでした」フカブカ

シャル「今日からはまた女性としてみなさんと一緒に学んでいきたいとおもいますので」

シャル「どうかよろしくお願いします」



エッ?ドユコト?

シャルルガジツハオンナ?

ウ、ウソ…

………………

一夏(シャルのやつ一体なに考えてるんだ!そんなことしたら…)


「ていうかなによそれ?」ボソ

「じゃあ一夏くんと一緒に同棲してたってことじゃ…」

「それにサングラスなんかかけて…なに様?」


一夏(や、やばいぞ…)

シャル「………」

~休み

一夏「シャル!」

シャル「あっ、一夏」

ヒソヒソヒソ

ナニアレ?アダナ?

ケガラワシイワ!

イロメツカッタンジャネ?


一夏「~~~っ」

一夏「来いッ!」グッ

シャル「あっ」




一夏「なに考えてるんだ!みんなに女だってばらして!強制送還されるんだぞ!」

シャル「ごめんね…なんの相談もなしに…でも…」

シャル「ぼくは決めたんだ…一夏といっしょに歩いていきたいって…」

一夏「な、なに言ってんだ!それとこれとは関係ないじゃないか!放っておいても束姉がなんとかしてくれるって昨日…」

シャル「関係なくないよっ!だってそれじゃ…ぼくは一夏と対等じゃなくなるからっ」

一夏「対等対等ってなんの話だよ!俺達友達だろ?対等もなにもないじゃないか!」

シャル「……友達じゃ…イヤになったから…」

一夏「……えっ?」

シャル「ぼく…一夏と友達じゃイヤになったの…」

一夏「お、おい…な、なに言って……」ワナワナワナ

シャル「あっ!ちがっ、そういう意味じゃっ」アセアセ

一夏「………そうか……友達だと思ってたのって俺だけだったんだな……」

シャル「一夏っ!は、話を聞いてっ!」

一夏「…もういい……所詮男と女に友情は存在しないんだ…」

シャル「一夏ッ!!!」

一夏「さよなら…シャル」

一夏「ッ!!」

タッタッタッタ

シャル「まって!一夏!」

一夏「……死にたい」

箒「お、おい一夏…どうしたんだ…また元に戻ってるぞ!」

セシリア「どうしたのでしょうか?最近はお元気になったと思ってましたのに…」

シャル(一夏…)

バシャァ

シャル「ッ!?」

「あっ、ごめんね~足がつまづいちゃって~」

「でもちょうど良かったわ!シャルロットさんの辺りから少し臭いが漂ってたから、掃除になったんじゃない?」


箒「おいっ!お前!」

セシリア「待つのですわ!」ガシッ

箒「なぜ止める!」

セシリア「……今日はダメですわ」

箒「………ちっ」


シャル「へ、平気だよ…気にしないでっ」アハハ

「本当ごめんね~」ケタケタケタ


シャル「………」ビショビショ







シャル「」フラフラ

ガッ

シャル「っ」ベチャ

「あれ?なにか足が引っかかったような…」

「気のせいじゃない?」

シャル「ぅぅぅ」パタパタ

「ぷっ、なにあれ?サングラス探してんの?」

「そこまでして格好つけたいのかね?」

グシャ

シャル「!?」

「あっ、ごめんなさい!サングラス踏んづけちゃった!」

「あちゃー弁償しなきゃね?どうせ安物でしょ?はいお金」チャリンチャリン

「小銭で買えるでしょw」

シャル「き、気にしないでっ」

「へっ!」カースガ

シャル「……」

シャル(ま、眩しい…目が開けられないよ)フラフラフラ

ドンッ

シャル「きゃっ!」ドサ

鈴「ちょっとどこみてあるいてんのよっ!」

シャル「ご、ごめんなさいっ!」

鈴「あれ?あんた確か…」

鈴「そうそうたしか男だって偽って一夏と同棲してたとか言うやつだ!」

シャル「あ、あの…ご、ごめんなさいっ!い、いそいでるからっ」スクッ

フラフラ ガンッ! フラフラ ガンッ! フラ ゴンッ!!!

シャル「~~~~~~っ」ズキズキズキ

鈴「急いでるたって、なにもそんなに…てかなんで目をつぶってるのよ?あんたバカァ?」

シャル「バ、バカじゃないよ…」ズキズキ

鈴「……ふぅ、ほら」グイ

シャル「!?」

シャル「あ、ありがと…」

鈴「見てらんないわね、わたしが連れてってあげるわよ、どこ行きたいのよ?」

シャル「えっ?…でも」

鈴「でもとかいいから、そんなの母国だけで十分よ」

鈴「この時間だと大方食堂にでも行こうと思ってたんじゃないの?わたしも行くところだったからついでよ」

シャル「………うん、お、お願いします」

鈴「じゃあちゃんと手握ってなさいよ」

テクテクテク

~食堂

ガヤガヤガヤ

鈴「さすがに混んどるわ」

シャル「あ、あの…ありがと、ぼくはここでいいからっ」スッ

鈴「はぁ?あんた目悪いんでしょ?ならこんなところ歩けるわけないじゃない」

鈴「わたしが買ってあげるわよ!なに食べたいのよ?」

シャル「い、いいよっ!そこまでしてくれなくても…」

鈴「うっさいボケ!いいから言うこと聞いてればいいのよあんたは!」

シャル「うっ……じゃ、じゃあ日替わり定職を…」

鈴「はいはい、ならあんたは席といてよね、そこ座ってりゃいいから」

シャル「うん…」ポス


ガヤガヤガヤ

シャル「………」

「あっ、ここあいてるわよ~」ドサッ

「よかった~、混んでるから座れないかとおもったよ~」ドカッ

シャル「あ、あの…ここ、ぼく達が座るところで…」

「あ?なにあんた…もしかして食堂でご飯食べる気?」

「図々しいね~、まぁじゃないと男のフリなんかして暮らせないわよね~」

シャル「っ」

「あんたにお似合いの場所があるでしょ?そこで食べなさいよ」

「個室だしね~うらやましいな~、水も出るじゃない!1階のトイレw」

「きゃははははははっwww」

シャル「ぼ、ぼく」フルフルフルフル


ドカァ!

「きゃっ!」ズシャァァ

「ッ!?あ、あんた!なにすんのよっ!」

鈴「うっさいわね!わたしの席にゴミが置いてあったから退かしただけじゃない!」

鈴「文句あんの?」

「ふ、ふざけないでっ!誰がゴミよ!」

鈴「生ゴミ?粗大ゴミ?産業廃棄物?…なんかわかんないけどさ」

鈴「くっさ~い息吐き出してギャーギャー騒ぐカラスのたまり場になってるようなもんなんてゴミ以外のなにになんのよ?」

「こ、こいつ」ガバッ

鈴「」ヒョイ 

ドカァ!

「うげっ!」

「な、なんなのこいつ!」


鈴「どうでもいいけどさ、わたし頼んだのラーメンなんだよね、ゴミはさっさと収集されてくんないかな?」

「せ、先生に言いつけてやるっ!」

鈴「あ~、いいんじゃない?織村先生にでも言ってみれば?」

鈴「そんな度胸あるか知んないけどさ」

「い、言ったわねっ!後悔させてやるんだからっ!覚えときなさい!」

「ま、まって!」

タッタッタッタッ


鈴「はい、あんたの分」スッ

シャル「あ、あの…ありがと…」

鈴「おごらないわよ?」

シャル「わ、わかってるっ!」ゴソゴソ

シャル「あっ」ジャラジャラジャラ

シャル「あわわわっ」

鈴「…わたしが言うのもなんだけどさ」

鈴「小銭大量に持ってる女ってどうなの?」ヒョイヒョイ

シャル「こ、これは…あの…」オロオロ

鈴「いいからあんたは座ってなさいよ」ヒョイ


鈴「ふぅ、はい、こっから680円抜いておいたから」

シャル「ありがとう…」

鈴「てか高いわねここの定職…ラーメン一杯で800円も取るしさっ」ズルズルズル

鈴「銀座にでも店構えてるつも……ん?コリャウマイ」ズルズルズルズル

シャル「………」

鈴「うまいうまい」ズルズルズル

シャル「………」

鈴「…食べないの?」

シャル「あ、あの……さっきは助けてくれてありがとうっ!」

鈴「いつの話よ。もう忘れたわよそんなこと」ズルズル

鈴「いいからさっさと食べなさいよ、お昼の時間も限られてるんだからさ」ズールズール

シャル「う、うんっ」カチャカチャ

シャル「っ」ポロッ

鈴「………まったく」

スタスタスタ

シャル「あっ…」

シャル(き、嫌われちゃったかな…)

スタスタスタ

鈴「はい」つパン

シャル「えっ?」

鈴「しょうがないからおごってやるわよ、つーか食べられないなら定職なんて頼まないことね!」

シャル「お、お金っ」ゴソゴソ

ジャラジャラジャラ

鈴「またッ!」

シャル「ご、ごめんなさいっ!」


~午後

山田「えーでは授業を始めます…あれ?生徒Aさんと生徒Bさんは?」

「早退しました」

山田「具合でも悪くなったのでしょうか?」

「さぁ?でも血がどうとか仏様がどうとか言ってましたよ」

山田「?」

山田「まぁみなさんも体は大切に」

シャル「………」

山田「えー、ではテキストの53ページを…」

~放課後

鈴「ねぇそこのあんた」

箒「わたしか?」

鈴「そうよ。このクラスにさ、えー…なんだっけ?そういえば名前聞いてなかったわ」

箒「はぁ?」

鈴「金髪のエロそうなやつなんだけど呼んでくれない?」

箒「なんだそれは?金髪のエロそうな……あぁ、わかった」

鈴「サンキュー」




セシリア「なにか御用ですか?」

鈴「いやあんたじゃなくて…う~ん…なんていえばいいかな…」

セシリア「はぁ」

一夏「!?」ガタン!

鈴「一夏じゃん!久しぶり!」

一夏「ウギギギギギギギギギギギ!」ガタンガタンガタン!

箒「ど、どうした一夏!発作かっ!」アワアワ

一夏「痴女ッ!ドラッグッ!マフィアッ!」ガタガタガタ

鈴「ち、痴女じゃないわよっ!……ま、まぁ薬には…ちょっと手を染めたけどさ…」

セシリア「えぇぇ」ドンビキ

シャル(あの人…たしかお昼の時の…)フラフラ

鈴「あ、いた!おーい!」ブンブン

シャル「こ、こんにちは…」ペコ

「あ、あいつ…マフィアの知りあいだったの!?」ヒソヒソ

「や、やばいよ…そういえば2組じゃ結構な噂だよあのツインテール」ヒソヒソ

「なんでも中学校の時中国マフィアにボスと繋がってて気に入らないやつは片っ端に粉塵者で犬のえさにしてたとか」ガタガタガタ

「麻薬の密売なんかも東京のほとんどのルートはあいつが仕切ってたとか…」ブルブル

「ど、どうしようっ!わたし達殺されちゃうよっ!」

セシリア「…今の彼女らのお話は本当ですか?」

鈴「なにいってんのよ、噂でしょ!そんなもん信じるとかあんたも見かけによらずミーハーなのね」

セシリア「いえ…そうではありませんが…」チラ

シャル「?」

セシリア「シャルロットさんをよろしくお願いしますわ」ペコ

鈴「よくわかんないけどシャルロットって言うのね…ご飯食べに行きましょ!」

シャル「う、うん…」フラフラ

セシリア「………」

箒「どうしたのだ?」

セシリア「いえ……世の中悪い人ってそういないのじゃないのか、と思いまして」

箒「?」

~食堂

ザワザワザワ

「あ、あいつって…」

「そうだよ…目あわせたら殺されちゃうよっ!」

鈴「やっぱあんたって人気者なのね、まぁ一夏を寝取ったって話じゃみんなの反感買うのは当然だと思うけど」

シャル「これはぼくじゃない気が…」

鈴「えーっととりあえず席だけど…あれ?」


一夏「」パクパクパク


鈴「なんだ、一夏のほうが先についてるじゃん。あんたの足が遅いから」

シャル「ご、ごめん」

鈴「いちかーっ!ここ座るわよ!」


一夏「!?」

一夏「痴女ッ!ドラッグッ!マフィアッ!」ガタガタガタ


シャル「い、一夏恐がってるよっ!や、やめたほうが…」

鈴「うっ…あ、あのさ…一夏…」

一夏「ギギギギギギギギギギギギ」ガリガリガリガリガリ

鈴「べ、別に中学のときのことを水に流せとは言わないけどさ…」

鈴「あ、あんたには悪いことしたと…思ってる…」

一夏「っ!?」ピタ

一夏「あ、あの鈴が…あ、謝ってる!?????!?!?!?!?」

鈴「な、なによっ!そ、そんなにおかしいこと!?」

一夏「自分から肩ぶつけといて半殺しにして3年間天井の染みを数えさせた相手にも謝らなかった鈴が…あ、謝っているッ!!!!!!!!!!」

鈴「あ、あれは相手が悪いのよっ!友達を騙して運び屋させるようなやつだったからっ!」

一夏「………用件を聞こう」

鈴「いや…別に用件とかないけどさ」

鈴「ま、まぁあいさつくらいしてくれると…う、うれしいかなっ、なんて…」ハハッ

一夏「………」

鈴「そ、それだけだから…じゃあ、あ、あっちあいてるわね、行くわよシャルロット!」

シャル「う、うん…」フラフラ

一夏「シャル……」

箒「ん?どうしたのだ一夏?」

セシリア「またあの方ですわね…そういえばシャルロットさんと仲がいいようですけれど…お知り合いなのでしょうか?」

一夏「たぶん違う…」

一夏「………」

箒「」ズズズ

箒「!?」

箒「味噌汁がしょっぱい」


---------------
---

~翌日

ラウラ(ようやく…足取りをつかんだ…)

ラウラ(この学園にあいつが…あの織斑千冬がっ!)


ガリュベチャクチャクチャ……


ラウラ「なんだ…この音は…?」

ラウラ「この部屋からだ」

スー

ラウラ「ッ!?」

ラウラ「な、なんだこの酷い悪臭はッ!」

千冬「ペチャペチャグチュグチュ」

女生徒「」死ーん

ラウラ「あ、あいつだ…」

ラウラ「まさか…人を…食ってやがるっ!」

千冬「ジュルルルルルッ!ぶはぁ!」

ラウラ「……化け物め」

ラウラ「無防備にこのわたしに背中を空けている!」

ラウラ「殺るならっ!今っ!」チャキ

ダッ

千冬「………」

千冬「………グヘヘヘヘ」

鈴「でさー、そいつったら酔った勢いで自分の○○○にニードルガンで風穴あけてやんのっ!」

シャル「へ、へぇ~」

鈴「それからシラフに戻ってわんわん泣いてたけど仕方ないからってすぐにピアス詰め込んで自撮りしたときは笑ったけどねっ!」

シャル「日本ってフランスより飲酒の年齢が若いんだね、知らなかったよ」

鈴「カルチャーショックってやつ?たしか日本じゃ2歳からOKだったような」

シャル「2歳ッ!?」

鈴「まぁわたしも初めて知ったときは驚いたわよ」

千冬「」スタスタスタ

鈴「げっ!あ、あれはっ!」

シャル「どうしたの?」

鈴「か、隠れるわよっ!」グイ

シャル「わっ!」フラ


千冬「」スタスタスタ


鈴「………」

シャル「あれって織斑先生じゃ…どうして隠れるの?」

鈴「しっ!だまってなさいっ!」

鈴「………」

鈴「行ったわね」

鈴「あんた…もしかして血不輸さんのこと知らないの?」

シャル「知ってるよ?ここの先生で一夏のお姉さんじゃ」

鈴「認識が甘いわっ!」

鈴「昔話をしてあげる」

千冬「どんナむガじバなジだッ!」ガシ

鈴「ふぎゃあああああああああっ!」メシメシメシ

千冬「ひザしブリだナ鈴ッ!!!!」ググググググ

鈴「ぐぎぎぎっ」ミシミシミシミシ

シャル「り、鈴っ!お、織斑先生ッ!離してくださいっ!鈴が死んじゃいますっ!」バシバシバシ

千冬「ぐげへへへへっ」

鈴(やば…意識が遠のく…)ミシミシミシ

シャル「~~~~~っ!」バシバシバシバシ

千冬「オまエばマえからうまソうだっだんダ」グググ

シャル「はなせ~~~~~~っ!」バシバシバシ

千冬「ウッとオジいワッッッ!」バキィ

シャル「ぎゃっ」

ガシャァァァァンッ!!!

シャル「ぁぅ……」バタ

鈴「!?」

鈴「こ…の…化けもんがッ!」ベリャ!

ポロポロポロ ←剥いだ爪

鈴「オラァ!」

グシュッ!!!

千冬「あアん?」キョトン

鈴「つ…痛覚の集まる指先に……釘を打ち立てても蚊が止まった程度って…」ミシミシミシ

鈴(や…ば……し…ぬ……)

ドンドンドンッ!

スガーンッ!

千冬「!!」

鈴「っ」ドサ

シャル「ハァハァハァ…」プスプス

千冬「………」ギロ

シャル「ヒッ!」

鈴「…に…にげるのよっ!」ダッ

シャル「ぐっ!」ダッ

千冬「……がひゃ?」ボリボリ

パラパラ ←肌の角質

タッタッタッ

鈴「た、助かったわ…ありがとう」

鈴「でもよく当てられたわね」

シャル「………れ、練習してるから」フラフラ

鈴「あれで死んでくれたらいいんだけど、ありえないわね」

シャル「そ、それにしてもどうして急に鈴を襲うようなことを…」

鈴「おそらく生理よ」

シャル「生理って…」

鈴「昔から血不輸さんが生理のたびには街から女が10人くらい行方不明になるんだけど」

鈴「血不輸さんの胃液は王水だから死体を全部胃袋の中で消滅させてしまうから警察も手を出せなかった」

鈴「というより見てみぬふりをしてたんだけどね」

シャル(ば、化け物…)

タッタッタッタッ


~教室

鈴「ふぅ…とりあえずここに隠れましょう」

鈴「……あれ?シャルロット?」

シャル「」フラフラフラフラ… ドサッ

鈴「!?」

鈴「シャルロットっ!」タタタタ

鈴「ど、どうしたのよっ!」

シャル「だ、大丈夫…だから」ググ

鈴「っ!……あんた…まさか、目が…」

シャル「きゅ、急に開けちゃったから、すこし立ちくらみがしただけだよっ、へ、平気だからっ」

鈴「どんな症状か知らないけど早く処置をしないと最悪失明するわっ!い、医者に見せなきゃっ!」

シャル「でも織斑先生が…」

鈴「ハッ!友達見捨てるくらいなら血不輸さんに食われたほうがマシよっ!」

千冬「ジャアクワゼロォォォォォォォォッッッ!」ドガァァァン!

鈴「ちっ!もう追いつかれたッ!」

パラパラパラ

千冬「……ぐへっ!ニゲないのガ?」

鈴「あんたじゃわかんないだろうけどさっ!世界最強?だったっけ?」

鈴「世間に我侭ばかり通してきて人を人と思わずやりたい放題やっちゃってっ!」

鈴「そうやって誰かれ構わず思い通りにできればさぞ気持ちいいんでしょうねっ!」

千冬「ゲヘゲヘゲヘっ」

鈴「だからあんたにはわたしの気持ちはわからないわっ!わたしの心は一生理解できないッ!」

鈴「いつも一人ぼっちでかわいそうなあんたの脳みそじゃあねっ!」ズズズ

鈴「甲龍ッ!」ジャキッ!

ドンドンドンッ!

千冬「っ!?」

グチャァ

鈴「呼吸の隙間を与えないわッ!全身隈なく斫りつくすッ!」

ドンドンドンッ!

千冬「がびゃぁあああああああッ!!!」

ドンドンドンッ!

シャル「すごいっ!これならいくら織斑先生でもっ!」

千冬「…がぎぎががッ!」

千冬「ッ!!」

千冬「ボォォォォォォォォォォッ!」ゴボボボボボボボ

鈴「ッ!?」

ドシュゥゥゥゥゥゥゥゥッ!

シャル「い、胃液が…織斑先生を覆って……と、溶けてるっ!」

鈴「なっ!?ま、まさか自殺???!血不輸さんが???ありえないでしょっ!?」

ジュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…

千冬「………」ブスブスブス

シャル「あ…」

千冬「ふぅ…ようやく生理が終わったか…」

鈴「ち、血不輸さん…」ガタガタガタ

千冬「どうした?さっきまでの威勢は?」

鈴「くっ…」

シャル「り、鈴…」

千冬「生理が終わったわたしには知能が戻り、戦闘力はおおよそさっきの5000倍だ」

千冬「この意味はわかるな?」

シャル「ごせっ」

鈴「に、にげるわよっ!」ダッ

千冬「逃げられると思っているのか?」シュイン

鈴「しゅ、瞬間移動!?」

シャル「こ、ここはぼくがっ「ぼくがじゃないッ!」

シャル「!?」

千冬「二人とも今からわたしに食べられるんだ」

千冬「なーに、さっきみたく頭齧り虫ではないから安心しろ」

千冬「大人の…食事会だ…」ジュルリ

シャル「ヒッ!」

シャル(…だ、だれか)


--------------------------
----

一夏「……職員に雑務を押し付けられた…死にたい…」

ガチャ

一夏「!?」

ラウラ「」ドクドクドク

一夏「(自殺の)せ、先輩ッ!」

ラウラ「ぅぅ…だ、誰かいるのか…」

一夏「だ、大丈夫じゃないですか!?い、いま葬儀屋を呼びますからっ!」

ラウラ「…今日はエイプリルフールだったか……気の効いたジョークを言う奴もいるもんだな…」

一夏「どこのどなたか存じませんが、死ぬ前に一つお尋ねしたいのですが、一体どのような経緯で」

ラウラ「え、演技でもないことを言うな…わ、わたしはまだ死ぬわけにはいかぬ…」ググググ ブシュ!

一夏「う、うごくと出血がっ!な、なんて無駄のない死を誘う一連の動き…」

ラウラ「……ぐぅ…」ゴフ

一夏「………」

ラウラ「…ぅぅぅ」ガクガク

一夏「もしかして死にたくないんですかぁ?」

ラウラ「あ、当たり前…だ…」

一夏「医者とか…必要だったり…」

ラウラ「ひ、必要ないっ!じ、時間が惜しい…」

ラウラ「あ、あいつの元に…命が終わる前に…」グググ

一夏(死にたいのかそうでないのかはっきりしない人だな)

一夏「じゃあおれが手伝ってあげますよ」

ラウラ「…なに?」

一夏「一応死に急いでる人を見捨ててはおけませんから」

ラウラ「よくわからんが…感謝する…」

シャル「あ…ああ…」

鈴「あ、あんたに食われるくらいなら…自殺した方がマシよ!」

千冬「…クックックッ」

シュイン!

鈴「!?」

ガッ

鈴「ふっ!ぐぐぐっ!」

千冬「これで舌を噛み切れないだろ?どうする?息を止めて窒息してみるか?」

千冬「あいにくだが人は自律神経が働いていて死ぬまで呼吸を止めることは不可能だ」

鈴「ふぐぐっ!」バタバタ

シャル「り、鈴っ!」

千冬「ふふふ」ガシ

シャル「やッ!は、離せ!」パタパタ

千冬「死なないように加工してから3日3晩…味わいつくしてやる」

シャル「やだ…やだ…」グイグイ

鈴(くっ…シャルロットだけでも…)

千冬「おっとぉ…なにさせない…なにも考えさせない」ギリリ

鈴「うっぐ……ッ!」ググググ

千冬「苦しいか?背骨が折れるくらいまで沿っているんだ?当たり前だなぁ」

シャル「鈴…鈴…」グググ

シャル(ぼくは…なんで弱いんだ…なんで…友達一人助けれないんだ!)ポロポロ

千冬「クックック」

千冬「そろそろ運び安くするためにコンパクトに折りたたんでやるか」

ドン!ドン!ドン!

千冬「っ!」

ドサドサ

シャル「きゃっ!」

鈴「ッ!ごほぉ!げほぉ!」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年10月16日 (水) 12:49:58   ID: kuaaavqY

鈴「わたしはただ一夏にオ○ニーしてるところ見せてもらったり」

鈴「前立腺を刺激したらどうなるのか実験してみたり」

鈴「飲尿健康法をお互いでためしたりしただけよっ!」

素直に羨ましい
交代しろ

2 :  SS好きの774さん   2017年08月16日 (水) 17:06:49   ID: DAv5pbIU

>>1
あんた一夏のオナニーを見たり、一夏の前立腺を刺激したり、一夏と飲尿健康法をお互いで試したりしたいのか?

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom