京子「な、なんか駅前でスカウトされた…」(204)

京子「ほら なんか本格的な名刺」

結衣「ムーンライトプロ… ムープロ? 確かに本格的だな…」

あかり「す、すごいね 京子ちゃん! アイドル!?」

京子「うん アイドルらしいよ 別に同人以外の夢もないし、ありかもって思った」

ちなつ「…ま、まぁ… 見た目だけで言ったら学校でもトップクラスなのは認めてましたけど…」

京子「なんだって! ちなつちゃんには負けるぜ…」

結衣「冗談はいいよ どうするの? 受けるの?」

京子「オーディションは今週の土曜だって まぁ行くだけ行ってみるよ」

あかり「が、頑張ってね! アイドルになってもあかりのこと忘れないでね!」

ちなつ「さ…サインくらいはもらってあげます…」

結衣「気が早いよあかり、ちなつちゃん」

土曜日

京子「あ、あれ? お見送りかい!?」

結衣「まあね スカウトされたからって簡単に通るわけでもないだろうし まぁ期待しないで受けて来い」

京子「あれ…結構マジなんだけど… じゃあ行ってくるよ」

結衣「いってらっしゃい」



結衣「……検索してもあまり出ない会社だったし…怪しい 追うか…」

京子「あ、すみません この前、七森駅でスカウトされました と、歳納京子といいますっ」

「あぁ、どうぞ まず面接があるのでそちらのお部屋で」

京子「は…はい、失礼しますっ」

結衣「アガってるな… ってやば!部屋に入られたら確認できなくなる!」


結衣(…こ、こうなったら)

結衣「おほん すみません 駅前でスカウトされたんですが」

「えっと…? 担当の名刺とかあります?」

結衣「すみません、無くしました …でも受けたくなって、きました」

「うーん… まぁ、いいでしょう そちらの部屋へどうぞ」

結衣「ありがとうございます」

結衣(同じ部屋じゃばれるな 適当に隠れるか…)

京子「……うう… やっぱりやめればよかったかな…」ソワソワ

結衣(結局弱気になってる…)

京子「でももうここまで来ちゃったし…」

結衣(今からでも連れて帰るか…?)

「次の方、どうぞ」

京子「あ! ひゃいっ! 歳納京子、いきます!」

結衣(おいおい…)

結衣「あ、しまった… 結局見えないぞ」

結衣(まぁ…話くらいは聞こえるか…?)

「……を志望するわけね ……から……しいけど」

京子「あ、あのっ! 周りを明るくできる雰囲気作りならだれにも負けません!」

「……はねー ……んだよね」

結衣「相手の声が聞こえない…」

「アダ…… ……るよ  まぁ……後になるけど 大人……」

結衣「え、アダ…?」

京子「わ、わかりました 出直します すみません、覚悟が足りませんでした」

京子「失礼します」

ガチャッ

結衣「やばっ! ていうか終わるのはやっ」

京子「…なんだよここ… 結局のところ、グラビアか…あ、アダルトって…///」ボソボソ

結衣(…やっぱり思ってたのと違ったんだ)

京子「そうだよなぁ 私程度でアイドルになんてなれるわけないよ はは…」トボトボ

結衣(独り言が激しいな 仕方ない)

結衣「や、やあ京子!偶然だねー!!」

京子「…あれ 結衣?」

結衣「オーディションはどうしたんだ?」

京子「……やめた なんか違ったよ 考えてたのと」

結衣「そっか  まぁ、いいんじゃないか」

「君、オーディション受けないの? さっき受付したよね?」

結衣「あ…… あの、気が変わりました やめます (や、やばい)」

「あっそう… 冷やかしはやめてよ 君そんなに可愛くないんだからさ… チッ」

結衣「……す、すみませんでした…」

京子「え? 結衣も受けに来たの?」

結衣「…そういうことでいいよ」

京子「可愛くないって… なんだよ… 態度が全然違うじゃん」

結衣「いいんだよ」

京子「よくない! 結衣かわいいよ!」

結衣「お、お前がそう思ってくれてれば十分だよ…」

京子「あー 変なオーディションのためなんかに無駄に早起きした」

結衣「いいことだろ 早く起きて早く寝る」

京子「どうせだからこのままどっか遊び行こう おしゃれしちゃったし!」

結衣「…いいけど? どこ行くの?」

京子「ゲーセン」

結衣「どこいく? に ゲーセン! って完全におたくの思考回路だよ…」

京子「結衣もおたくのくせにー」

結衣「……否定はしない」

ゲーセン

京子「たはは、なんだこのぬいぐるみ変な顔ー」

結衣「……そうだね」

京子「おぉっ!? あのレースやらない!?」

結衣「……今日は勝てない気がする」

京子「え、えっと…結衣さん…?」

結衣「あ…悪い…」

京子「……気にしてる? 可愛くないって言われたこと」

結衣「そんなことない…」

京子「結衣が可愛くないなら私なんてブス以下だよ 気にすんなっ!」

結衣「いや… お前の方が可愛いだろ…」

「君、友達とゲーセンなんて暇なの? 俺たちと遊びいかない?」ゲヒヒ

京子「う… あの…中学生なんで、そういうのはちょっと」

「いいじゃん 少し遊ぶだけだよ、ね?」

結衣「やめてください 私と遊んでるので」

「んだよこいつ… 萎えたわ― 行こうぜ」

結衣「……ふぅ… 大丈夫?」

京子「う、うん…」

結衣「はは… また「京子だけ」誘われたな…」

京子「たまたまだよ! それに誘われたかったの?」

結衣「そういうわけじゃないけど」

京子「ならいいじゃん!」

結衣「なぁ 私って京子と一緒にいていいのかな」

京子「え…? どうしたの?」

結衣「京子は勉強もしないし運動も苦手だし、すぐふざけるし…」

京子「ちょっとちょっと」

結衣「でもいろんな友達がいるし、可愛いし… 優しい」

京子「ちょ… 褒めるなよー」

結衣「なのに色々中途半端な私なんかが一緒にいていいの?」

京子「今更なに言ってるの? 結衣がいるから私もこうなれたんだよ」

結衣「うん…」

京子「まったく、スカウトされなかったりナンパされなかったくらいで… すぐネガティブになるんだからー」

結衣「…あぁ、ごめん」

結衣「……ふぅ」

京子「今日は帰る…?」

結衣「ごめんね京子 私が慰めるはずがいつの間にか逆になってて」

京子「い、いいっていいって 私はそんなに落ち込んでないし!」

結衣「…帰ろう うち、くる?」

京子「うん 暇だから行くよ」

結衣の家

京子「ふぃー 落ち着きますなぁ…」

結衣「オレンジでいい?」

京子「うん、なんでも」

結衣「はい…」コトッ

京子「…結衣、おいで たまには私が元気にしてあげよう」ポンポン

結衣「え…… うん」コロン

京子「結衣はいい子、私に必要な子だよ」ナデナデ

結衣「うん…」

京子「落ち込まないで 結衣の良さがわからない奴が悪いんだよ」ナデナデ

結衣「はは、なんだよそれ…」

京子「もし本当に私が可愛いって思うなら、結衣が独り占めしていいんだよ」ナデナデ

結衣「う…それは恥ずかしいな///」

京子「い、いや 言ってる私の方が恥ずかしいから…」

結衣「で…でもさ」

京子「うん?」

結衣「私が京子に独占されたいな… なんて…」

京子「…!/// ゆ、結衣にゃん!かわうぃーやつめぇ!」ギューッ

結衣「ば、バカ! ひざまくらから抱きつくな、く、くるし」

京子「…アイドルなんてばかばかしい! やめたよ 私は結衣と一緒にいたいし」

結衣「そっか… うん、お前にアイドルは似合わないよ やめといた方がいい」

京子「それより真面目に働いて結衣を養わないといけませんな」

結衣「養うって… ま、まぁご飯とか掃除とかはやれるけど」

京子「私が夫で結衣が妻だね なんかいいね」

結衣「おまえよく恥ずかしくないな…///」

京子「あ、ごっこじゃないからね マジだから」

結衣「…それは、わかってるよ ありがとう」

2日後 部室

京子「うぉっほん!今帰ったよ結衣!」

結衣「お、おかえりなさい あ、あ、あああなた…///」

あかり「あ、あなたって!?」

ちなつ「」

結衣「いやそのこれは… そ、そう!夫婦ごっこらしいよ」

京子「なんだよー ごっこじゃないって言ったのにー」

結衣「わかってるって」ボソッ

あかり「ちなつちゃんが気絶してるよ!」

京子「うーん 気絶してても可愛い」

結衣「……ムッ」

京子「結衣ほどじゃないよ?」

結衣「…///」

あかり「え、え? なに? 2人ともどうしたの?」

結衣が夫パターンが多いんで逆にしてみたんですが
やっぱりスタンダードのが人気なんすかね

京子「ちなつちゃんが気絶してる間に言っておくよ あかり」

あかり「?」

結衣「そ、その 私が妻で 京子が夫みたいな…///」

あかり「え?え? どういうこと!?」

京子「いやぁ あかりは小さいころから知ってるから分かってくれるよね」

あかり「う、うん… あのね まだお付き合いとかよくわからないけど 2人がいいなら、いいんじゃないかなっ」

結衣「そうだよね …ありがとう」

ちなつ「うぅ… 嫌な夢を見ました あっ結衣せんぱーい!」

結衣「お、おはようちなつちゃん」

あかり(結衣ちゃん大変だね…)

京子「あかりはあっさりと笑ってくれたね」

結衣「いい子だから あかりも」

京子「んじゃ、期待を裏切っちゃいけませんなぁ」

結衣「ん…?」

京子「いやいや」

結衣「でもさ 意識するだけで、これといってやることとか変わらないよね」

京子「・・・確かに ていうか、まだ働けないし …手でもつないでみる?」サッ

結衣「う、うん…」ギュッ

京子「変な感じだね」

結衣「うん、変な感じだ…」

結衣「今日なにが食べたい?」

京子「結衣にゃん」

結衣「…ば、バカ! 冗談はいいから 夕飯だよ」

京子「んー? 結衣が作ってくれるならなんでもいいかな」

結衣「お前なんで既に一家のお父さんみたいなこと言ってるんだよ…」

京子「んじゃあ、ハヤシライス」

結衣「いいね ハヤシライス そうしよう」

京子「結衣はいいお母さんになるよ」

結衣「お母さんか 子供ができればだけどね」

京子「そこは… き、気合い?」

結衣「気合じゃどうにもならないよ…」

結衣の家

京子「…子供かぁ」

結衣「え、軽い冗談だったのに もしかして真面目に考えてる?」

京子「まあね 女の子がほしいです」

結衣「お前の人生設計がどんな感じになってるのか分からない」

京子「でもさぁ 私たちがずっと一緒にいるとして 子供って出来ないよね」

結衣「そりゃそうだ… でも別に世の中には、夫婦だけで過ごしてる人もいるよ」

京子「そっか そっちでいいか」

結衣「そっちってなんだよ…」

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ID:XsUAjVqdO

正直この辺がうるさすぎて萎える
はやす気はないのでそちらを期待するなら撤退で

結衣「できたよ ハヤシ」

京子「オムハヤシ! 大サービスですね結衣さま! いただきまーす」

結衣「うん おいしい?」

京子「ま、まだ食べてないよ」パクパク

結衣「…子供、いなくてもさ」

京子「うん?」モグモグ

結衣「私は京子とずっといられればいいよ そのまま…」

京子「ごほっ! しょ、食事中に急にそれは反則だよ」

結衣「なんか京子がすごく先のこと気にしてたからさ」

京子「ま、まぁそうだよね 今は普通の仲良しでいいよね」

結衣「私がいないとダメなんだろ? 京子は」

京子「何を言ってるんですか! 結衣もでしょ!?」

結衣「ま、まあね…」

結衣(52)
京子(52)

京子「ごちそうさまぁ」

結衣「うん お風呂わいてる」

京子「おっ!じゃあ入っちゃおー」

結衣「どうぞ いつだか持ってきたパジャマと下着あるからだしとく」

京子「ど、どうも… (主婦じゃん)」

結衣「タオルはこれね 身体洗うのは…私のスポンジ使っていいから」

京子「いつも使ってるけどね」

結衣「……あ、そう…///」

京子「~♪」

結衣「なんの曲だよそれ」ガララ

京子「オリジナルー って結衣!なんで入ってきてるの!?」

結衣「え…たまにはいいかなーって… ダメだった?」

京子「い、いいよ」

結衣「お背中流します あなた  …なんて」

京子「お、おおう…///」

結衣「久しぶりだね 2人だけで入るのは」

京子「そだね…」

結衣「……」ゴシゴシ

京子「これからも、たまに一緒に入ろっか」

結衣「しょ、しょうがないな… いいよ」

結衣「布団しいたよ もう寝る?」

京子「ゲームしよう」

結衣「ナモクエはクリアしちゃったよ」

京子「ええー じゃあ寝るー」

結衣「ゲームしか生きがいがないみたいな発言だな、まったく…」

京子「生きがいは同人とゲームと結衣ですが!?」

結衣「そ、そう…///」

京子「…この布団で何回一緒に寝たかな」

結衣「遊びに来た回数と同じくらいだろうね」

京子「覚えてないや」

結衣「私も…」

結衣「なんか、当然だったから気付かなかったけど やっぱり京子は私に必要だ」

京子「何回言ってるの、結衣 私もだけどね」

結衣「ふつつか者ですが これからもよろしくお願いします」

京子「え、はい…かしこまりました」

結衣「…好きだよ おやすみ」

京子「私から言わないとかっこよくないじゃん! …まぁいっか 私も好きだよ おやすみ」


~END~

ホントはもっとあったけど萎えた
告白後の意味なくなった ごめん

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