鈴羽「今日はラボに泊まっていくよ」(140)


岡部「ほう、バイト戦士はどこに住んでいるのだ?」

鈴羽「あたしは公園とか、ネカフェとかで寝泊りしてる!」

岡部「なんだとぅ!? よぉし、今日からお前も特別にラボの宿泊を許そうではないかっ!」




書き溜めなし、展開未定


岡部「今日はもう遅いからな、そこのソファを使うことを特別に許してやろう!
   フゥーーハハハ!!」

鈴羽「そんなの岡部倫太郎に悪いよ! 私は床で十分だからさ、君が使ってよ」

岡部「ふん、笑わせるな! 大事なラボメンを粗末に扱うはずがなかろう」

鈴羽「君ってさ、実はすごくいい奴だよね!」

岡部「んなっ!? 笑わせるな、俺は狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真っなんだぞっ!」

鈴羽「とりあえず今日はご好意に甘えてソファを使わせてもらうよ」

岡部「スルーするではない!」

鈴羽「その前にさ、シャワー借りていいかな?」

岡部「…なに?」


鈴羽「今日もあっつくてさぁ、いっぱい汗かいちゃったんだよねー」

岡部「そ、そうなのか」

鈴羽「だから汗でベタベタでさ、頼むよ岡部倫太郎ー…」

岡部「そそそ、そういうことなら仕方ないなっ、いいだろう使うがいい!」

鈴羽「ありがとう、すごく助かったよ! じゃあ入ってくる」

岡部「勝手にしろっ」


シャー


岡部「くそっ、これは機関の精神攻撃なのかっ!? もしもし俺だ、鳳凰院だ……
   いま、とんでもない状況なのだ…なに、まさかこれもシュタインズゲートの選択だというのか!?」

岡部「…俺は耐えてみせる…そうだ…それと両親に伝えてくれ……愛しているとな」

キュッキュ


鈴羽「んー、久しぶりに気持ちよかった!」

岡部「あ、上がったのかバイトせ、ってお前は何をしているのだっ!?」

鈴羽「なにがー?」

岡部「なななな、なぜバスタオル一枚なのだと聞いている!」

鈴羽「だって着替えないんだから仕方ないじゃん」

岡部「お、俺の服を貸してやるからそれに着替えろ!」

鈴羽「本当!? 今日は一晩このままかと思ったよ」

岡部「(俺の理性が壊れるではないか)」

鈴羽「じゃあこの白衣を借りることにするよ!」

岡部「あ、ああ(ダル用にさらに買った新品か)」

鈴羽「あはは、おっきいやこれ」

岡部「……」


岡部「そ、そのバイト戦士よ…下着はどうした」

鈴羽「パンツのこと? ないよ?」

岡部「どういうことだ!?」

鈴羽「だって、あのスパッツはパンツはかないし、スポーツブラはそのままブラにしてるし」

岡部「……」

鈴羽「でも白衣だとなんだかすーすーするよ!」

岡部「いちいち説明するなっ」

鈴羽「そういうものなの?」

岡部「そういうものだっ!」

鈴羽「へぇ、この世界の常識ってよくわからないや」

岡部「未来は分からないが断言しよう、どこの世界でもお前は非常識だ……っ!」


鈴羽「ところでさ、まだ眠たくならないんだよね」

岡部「では雷ネットでも対戦するか? まゆりとダルのデッキがここにあるが」

鈴羽「いいね! しようしよう!」

岡部「フゥーーーハハハ、この天才である鳳凰院凶真に跪くことになる未来が見えるなっ」

鈴羽「むっ、あたしだって負けないよ? これでも立派な戦士なんだから」

岡部「いいだろぉ、かかってくるがいい」

鈴羽「望むところ!」



鈴羽「くそぉ、このままじゃ負ける…」

岡部「フハ、フハ、フゥーーーハハハ!!!」

鈴羽「こうなったら最期の手段しかないね…」

岡部「貴様がなにをしようと結果は変わらないのだ、負けという結果はなっ!」


岡部「(ところで、目のやりばに凄く困るぞ)」

岡部「(割り座はいいのだが、サイズのせいで胸元が見える)」

岡部「(辛うじて見えない下がより一層…くそっ…)」


鈴羽「岡部倫太郎、あたしって足に自信あるんだよね」

岡部「…は?」

鈴羽「ほら見てよ、しまった良い足だと思わない? 自転車とか、筋トレの成果だと思うんだ」

岡部「た、確かにっ…」

鈴羽「ふふん、いいでしょ? 自慢の足なんだよねぇー実はさ」

岡部「……」

鈴羽「どうしたの岡部倫太郎?」

岡部「少しトイレに行ってくる、どうも腹の調子が悪いのでなっ」

鈴羽「いってらっしゃーい!」




鈴羽「(今のうちにっ!)」

割り座ってのは
床に座った状態でハの字になる女の子座りな

ジャー


岡部「すまないバイト戦士よ、再開しようではないかっ!」

鈴羽「よぉーっし、勝負だよ!」



岡部「な、なぜだ……俺が負けるだなんて……」

鈴羽「言ったじゃん、あたしは立派な戦士だって!」

岡部「ああ、完敗だ……と言うと思ったか?」

鈴羽「へ?」

岡部「トイレから帰ってきたとき、カードの配置や細かい場所にズレがあったのだ」

鈴羽「あ、あははー……」

岡部「鈴羽」

鈴羽「ご、ごめん岡部倫太郎っ! あたしズルした!!」

岡部「…まぁよい、負けず嫌いなのだなお前は」

鈴羽「えへへ、ごめん! でもさ、お詫びになんかしてあげるよ!」

岡部「ふむ、それで手を打とう」


鈴羽「なにがいいかな? 君ならなんでもしてあげるよ?」

岡部「……」ゴクリ

鈴羽「気持ちいいことでもいいよ」

岡部「……」

鈴羽「ほらほら、岡部倫太郎ー……」

岡部「ままま、待て!!」

鈴羽「おりゃーーー!!!」

岡部「なんだぁーーー!?」



鈴羽「ほら、このマッサージ気持ちいいと思うでしょ」

岡部「いだ、いだだだだ、でも気持ちいいな、確かに気持ちいいぞ鈴羽ぁーーー!!!」


岡部「体の疲れは取れた気がする、だが精神的には非常に疲れた気もする…」

鈴羽「何を言ってるのさ?」

岡部「…はぁ、そろそろ寝るか」

鈴羽「でも本当にあたしがソファを使っていいの?」

岡部「もぉちろんだっ! ラボメンは大事な構成員だからなっ! 世界を改変するためには、誰一人欠けてはならぬのだっ!」

鈴羽「あ、あはは…。じゃあそろそろ寝よう」

岡部「ああ、眠るがよいバイト戦士よ! 明日の戦いは今から始まっているのだ」

鈴羽「そうだね。あたしもそう思う」

岡部「……そろそろ寝よ、な」

鈴羽「えー」

岡部「えー、ではない!」

鈴羽「せっかくなんだし、もっと遊ぼうよ」


鈴羽「じゃあさ、岡部倫太郎もあたしにマッサージしてよ」

岡部「なにっ? この俺にマッサージをさせるだと…貴様、ラボメンのリーダーたるこの狂気の」

鈴羽「お願い、お願いだから!」

岡部「…くっ、仕方ないなっ、今日だけだぞ」

鈴羽「ありがとう岡部倫太郎! 実は今日、腰から足がすっごく痛くてさ」

岡部「そういうことなら仕方ないな…仕方ないのか…?」

鈴羽「ほら、こっちに来て」

岡部「あ、ああ」



鈴羽「んー、そこぉ…上手だよ君…」

岡部「…(腰が細いな…はっ、無心だ無心…!)」


鈴羽「あ、あははは、くすぐったいよおか、おかべ、あははは!」

岡部「ん、どうした?」

鈴羽「そこ、脇腹…あは、あははは!!」

岡部「いやすまない、わざとはでは…!」

鈴羽「はぁはぁ…死ぬかと思った…」

岡部「女子の体に触れるのは初めてだなっ」

鈴羽「そうなんだ? てっきり椎名まゆりとか触っていると思ってたよ」

岡部「あ、あいつは妹みたいなものだっ」

鈴羽「そうなの? ほら、続きしてよー」

岡部「まったく人使いの粗いバイト戦士だな…」

鈴羽「……あ、そこもいい」

岡部「……(……諸行無常……諸行無常)」


鈴羽「あっ……」

岡部「どうしたのだバイト戦士よ、痛いか?」

鈴羽「そのさ……そこ、お尻なんだよね…」

岡部「んなっ!? すすすす、すまないっ!」

鈴羽「い、いやぁ…別に気にしてないよ?」

岡部「あ、あとは大人しく足を揉んでおくぞっ」

鈴羽「そうだね、そのほうがいいかも知れないっ!」



岡部「……」

鈴羽「……」


岡部「これでいいか?」

鈴羽「うわぁ、すっごく体が軽くなったよ!」

岡部「それは良かったな。この鳳凰院凶真にかかれば、マッサージの一つや二つどうとでもないっ」

鈴羽「お尻も揉まれたけどね」

岡部「そ、それはさっきすまないと謝ったではないか!」

鈴羽「あはは、そろそろ本当に寝ようか」

岡部「…うむ、そうだな」

鈴羽「じゃあさ、電気消してよ」

岡部「ああ解った」


パチ


鈴羽「真っ暗だね」

岡部「もう夜中の日付が変わる前だからな」


鈴羽「ねえねえ岡部倫太郎」

岡部「なんだ、もう寝るぞ」

鈴羽「ちょっとくらい、いいじゃんか」

岡部「…はぁ、なんだバイト戦士?」

鈴羽「こういう夜はさ、好きな人をこっそり教え合うって父さんが言ってた」

岡部「そうか、貴様の父さんは間違いなくエロゲ脳だ」

鈴羽「……否定できないのが悔しいよ」

岡部「そうなのか?」

鈴羽「母さんが言ってた、父さんはヲタクだったんだって」

岡部「お前がそう言うのならそうなんだろうな」

鈴羽「それで君は好きな人っている?」

岡部「……」


                       ヘ(^o^)ヘ フェニックスの鳳凰に、
                         |∧  
                     /  /

                 (^o^)/
                /(  )      院、そして
       (^o^) 三  / / >

 \     (\\ 三
 (/o^)  < \ 三 
 ( /

 / く   凶悪なる真実、だ
 


岡部「ひ、人に尋ねる前に自分はどうなのだっ」

鈴羽「……」

岡部「まさか好きな人がいるのか?」

鈴羽「いるよ…」

岡部「なにっ?」

鈴羽「そんなに驚かないでよ」

岡部「……」

鈴羽「あのさ……あたしの好きな人は」

岡部「止めよう鈴羽」

鈴羽「え?」

岡部「そういう大切な気持ちはかるんじて言うものではない」

鈴羽「……そだね」

岡部「もういいだろ、寝よう」

鈴羽「うん」


岡部「おやすみ」

鈴羽「うん、おやすみ岡部倫太郎」



岡部「スースー」zzz

鈴羽「ぅー……トイレ……」ゴシゴシ


ジャー


鈴羽「……床がいいや……んー……」ゴソゴソ

岡部「…んん」



鈴羽「すーすー」zzz

岡部「スースー」zzz

チュンチュン


岡部「ありのままを話そう……バイト戦士にソファを譲ったと思ったら、バイト戦士が俺の隣で寝ていた。
   俺が何を言っているのか解らないと思うが、俺も解らない。
   シュタインズゲートや世界線なんてチャチなもんじゃない、もっと恐ろしい戦士の片鱗を味わった……」

鈴羽「むにゃむにゃ」zzz

岡部「ええい抱きつくな!!! 起きるのだバイト戦士よ!!!」

鈴羽「んー…」zzz

岡部「くそっ、無理やり引き剥がしたら衣服が乱れる…見えてはならぬものが見えるではないかっ」

鈴羽「……おかべぇー…」zzz

岡部「寝言を言う暇などないっ! 起きろ、起きてくれっ!」

鈴羽「あぅー……」

岡部「早くせねば助手やまゆりが来てしまうっ」


ガチャ

     |┃三              , -─- 、
     |┃              /::::::::::::::::::::::::\

     |┃                /:::::;;;::::::::::::::::::;;;::::::',
 ガラッ. |┃             l:::::(●)::; - 、:(●):::::l
     |┃ //   r .、     l:::::::::::::( ー' )::::::::::::l

     |┃三    l:::::l      〉:::::::::::::`~´:::::::::::::〈
     |┃      |:::::l     /::/` ─----─ ´ ヘ:',
     |┃      |::::::',   /::/      __l^l_ ';:',
     |┃三    |::::::::ヽ. /::/      「r─ュ |. ';:ヽ

     |┃三    l:::::::::::::`::::;'         |.|   l |   l::::ヽ
     |┃ //    ';:::::::::::::::l.         | !.-'´ |  l:::::::::',
     |┃三

     |┃


紅莉栖「ハロー、岡部い……る……?」

岡部「あ、ああハロー…はぁあーゆー?」

紅莉栖「あ、あいむふぁいんせんくー?」



紅莉栖「(ありのままを話すわ。ラボに来たら岡部と阿万音さんがいっしょに寝てた)」

岡部「じょ、助手よこれは違うのだっ! 機関の連中がだなっ?」

紅莉栖「こんなときでも厨二設定を出すな!」

鈴羽「んあー……おはよう……」

岡部「お、おい鈴羽、立ち上がるなっ!」

鈴羽「えー?」バサァ

紅莉栖「……え」

鈴羽「あれ、牧瀬紅莉栖…?」

岡部「……これがシュタインズゲートの選択なのか」

紅莉栖「えええええ!!? なんで阿万音さん全裸なのっ!!?」


鈴羽「あちゃー、そういえば昨日岡部倫太郎といっしょに寝たんだ」

紅莉栖「はいっ!?」

岡部「や、やましいことは一切していないっ!」

鈴羽「昨日は(マッサージが)すごく気持ち良かったよ。君って上手だから力が抜けちゃった」

紅莉栖「―――っ!!?」ボンッ///

岡部「紛らわしいことを言うなぁ!」

鈴羽「えー、あたしも君を気持ちよくしてあげたんだけどなぁ」

紅莉栖「……あぁ」フラ

岡部「クリスティーナ!? 紅莉栖、おいしっかりしろ!!」

紅莉栖「……はは、きょ、今日は帰ることにするわ……」

岡部「だ、大丈夫か? 顔が真っ青だぞ?」

紅莉栖「ええ、だから今日はホテルにいるわ……ばいばい、岡部……」

鈴羽「何があったんだろう」

岡部「(この女、殴りたいっ)」


ガチャ


鈴羽「なんだったんだろうね、岡部倫太郎」

岡部「お前のせ……服を着るのだバイト戦士っ!!」

鈴羽「忘れてた!」

岡部「……」




鈴羽「これでいい?」

岡部「おい、それはまゆりのコスプレか?」

鈴羽「いやぁ、そろそろ洗濯に出さないと臭いがさ…嗅いでみる?」

岡部「そんな変態的趣味など俺にはないっ!」

鈴羽「へ、変態じゃないっ!」

岡部「そんなことより、なんだその白いワンピースは」

鈴羽「わかんない」

岡部「……(くっ、胸部の破壊力は最強か!)」


鈴羽「ふしゅるーふしゅるー」

岡部「いきなりどうした」

鈴羽「よくわからないけど、なんとなく」

岡部「……仕方ない、お前の服を洗濯しに行くぞ」

鈴羽「オーキードーキー、岡部倫太郎!」

岡部「お、お前はとりあえずこれを羽織っていけ」

鈴羽「なんでぇー!? 熱いのに汗をかいちゃうじゃんか!!」

岡部「だからだっ! 言う事を聞け!」

鈴羽「……よくわからないけど、わかったよ」



岡部「(ノーブラで白のワンピースで汗など、露出狂みたいではないか!)」

テクテク


岡部「今日も非常に暑いな」

鈴羽「ねぇー、脱いでもいいかな」

岡部「それだけはダメだ」

鈴羽「なんでー!」

岡部「……自分の上着の下をこっそり見てみろ」

鈴羽「それってどういうこと?」

岡部「いいから」



鈴羽「うわぁ、乳首まで透けて見えるよ!」

岡部「いちいち報告するではないっ!! ほら数人こっちを見ているではないかっ!」

鈴羽「あちゃー。ごめんごめん」

オカリンってアニメ版じゃ結構紳士で落ち着いた感じだけど
原作でもあんな感じ?それとも年相応にムラムラしてたりするの?


鈴羽「ここでいいの?」

岡部「ああそうだ。ほら早く洗濯ものを入れるんだ」

鈴羽「そうだね! よいしょっと」

岡部「……なぁ鈴羽」

鈴羽「なに?」

岡部「お前には恥じらいはないのか?」

鈴羽「いちいち恥らっていたら、ゲリラ戦や機関との戦いにやっていけないよ?」

岡部「だからと言ってだな、お前は女なのだぞ」

鈴羽「女とか男とか、あんましそういうの意識しないなぁ」

岡部「お前という奴はっ!」

鈴羽「でも君は別だよ」

岡部「なっ!?」

鈴羽「おっと、洗剤はこれでいいのかな」

岡部「…あ、ああそれでいい」


鈴羽「暇だね」

岡部「そうだな」

鈴羽「……」

岡部「……」


ブーブー


岡部「メールか」


[紅莉栖『さっきのどういうことなの? あんたまさか阿万音さんと交際してるの?』]

[岡部『お前の想像に任せる』]


岡部「めんどうだし、これでいいか」

鈴羽「へぇ、牧瀬紅莉栖の想像によってあたし達は交際するかもしれないんだ」

岡部「うわ、勝手に見るな!!」

>>55
萌郁さんを自分の欲望のために押し倒して接吻する程度だよ


鈴羽「ねぇ君ってあたしをどう思っているの?」

岡部「な、なんだ」

鈴羽「どうなのさ」

岡部「…た、大切なラボメンだっ」

鈴羽「それだけ?」

岡部「どういう意味だ」

鈴羽「べっつにぃ、他意はないよ」

岡部「たい?……ああ、『他意』か」

鈴羽「そろそろ洗濯も終わりそうかな」

岡部「そ、そうみたいだな! それにもうお昼だ、何か買って帰ることにしよう!」

鈴羽「ねぇねぇ、お肉買っていいかな?」

岡部「おい俺に奢らせる気か、そうなのだなっ!?」

鈴羽「たまにはいいじゃんかぁー」

テクテク


岡部「帰りも同じ距離を歩かねばならんのだな」

鈴羽「ラボについたらまたシャワー浴びていい?」

岡部「……勝手にしろ」

鈴羽「やった! ありがとう岡部倫太郎!」

岡部「……」

鈴羽「元気ないね、大丈夫?」

岡部「いや気にするな、お昼はほっかほっかか亭にするぞ」

鈴羽「じゃあわたしはデラックスから揚げ弁当!」

岡部「なぬっ、貴様ぁ……よりによってデラックスシリーズだとぅ!?」

鈴羽「いいでしょ、ねぇー?」

岡部「くっ、仕方ない……今回だけだからなっ!」


ラボ


岡部「くっ、やっとついたか」

鈴羽「もう脱いでいいよね!? というか脱ぐ!」

岡部「や、やめっ!」

鈴羽「ふはぁ、やっと開放された感じがするよ!」

岡部「……」

鈴羽「岡部倫太郎ー? なんでこっち向かないの?」

岡部「あ、あれほどお前は恥じらいを持てと」

鈴羽「別に君ならあたしは別にいいってばさぁ」

岡部「お前がよくても俺がダメなのだっ」

鈴羽「変な岡部倫太郎」

岡部「それよりも、ダルやまゆりが来たらどうするのだ」

鈴羽「あ、そうだったね」


ブーブー


岡部「…メールか」


[ダル『今日はメイクイーン・ニャンニャンで1日つぶしてるお。まゆしぃも今日はラボに寄らないだってさ』]

[岡部『わかった…エル・プサイ・コングルゥ』]


岡部「なんと言う事だ…」

鈴羽「今日は誰も来ないんだね! じゃあわたしもこのままでいいや」

岡部「ふ、服だって乾いているだろ?」

鈴羽「その前にシャワーを浴びてくるよ。それからご飯を食べようよ」

岡部「あ、ああ」

>>59>>62>>64>>66>>67
スレ汚しすみません、最後にお聞きしたいのですか、マジですか…?


シャー
キュッキュ


鈴羽「いいお湯だったよ!」

岡部「その表現は風呂でつか……またバスタオルか!!」

鈴羽「だって体濡れてるじゃん」

岡部「それなら拭いてから出てこいっ!」

鈴羽「めんどくさくってさぁ。それにお腹も空いたんだよね」

岡部「……」

鈴羽「あと白衣だと気持ちよくてさぁー」

岡部「……か、勝手にしろ」

鈴羽「ありがとう岡部倫太郎! 本当に君って優しいね」

岡部「……」

>>76
だいたい本当なのだぜ


鈴羽「おおお、これがデラックスシリーズ!」

岡部「ありがたく食せ、その前に全裸白衣は止めてくれ」

鈴羽「えー、だって岡部倫太郎しかいないんだよ?」

岡部「俺だといいと言うのか?」

鈴羽「君だからいいんだよ、さっきから言ってるけどさぁ」

岡部「……それって」

鈴羽「ん゛ー!! 美味しい!!」

岡部「……」

鈴羽「ねぇねぇ、これすっごく美味しいよ!! 君も一口食べなよ!」

岡部「テンション上がり過ぎたバイト戦士! それに俺にもシャケ弁当がだな」

鈴羽「いいからいいから、ほらあーん」

岡部「…あーんだと、くっ……今回だけだからなっ」


ガチャ


紅莉栖「岡部、あんた想像にまか……せる……」

岡部「んあ?」

鈴羽「あーん」



紅莉栖「ありのままを以下略。全裸白衣であーん、戦士の片鱗ね、グッバイ」グス



鈴羽「……なにあれ」

岡部「もう、気にするな。俺も気にしないから……」

鈴羽「まぁいっか。はい、あーん」

岡部「お前はどうしてもそれがしたいのだなっ」

鈴羽「えっへへー」


鈴羽「ねぇ岡部倫太郎」

岡部「なんだ?」

鈴羽「あたしは君に萌え萌え☆キュンなんだよ!」

岡部「はぁ?」

鈴羽「……え?」

岡部「それよりも弁当が上手いな。機関の連中も黙ってはいないだろう」

鈴羽「……」

岡部「どうしたのだ鈴羽? 突然元気が無くなったぞ」

鈴羽「な、なんでもないよ岡部倫太郎」

岡部「何か悩みか? それなら俺に相談してみろ、ラボメンは大切だからなっ」

鈴羽「大丈夫だよ!? うん、だってあたしは立派な戦士だからさ!」

岡部「…お前がそこまで言うのなら」

鈴羽「うん、平気平気!」


岡部「なぁ鈴羽、雷ネットでもしないか?」

鈴羽「今は別にいいよ」

岡部「鈴羽…」




岡部「ほら鈴羽、アイスがあるぞ!」

鈴羽「いらない」

岡部「……」




岡部「なぁ、もう夕方だぞ」

鈴羽「公園に帰れって言ってるの?」

岡部「いや、そういう訳ではないのだが……」

鈴羽「ううん、冗談。ごめん岡部倫太郎」

岡部「あ、ああ」


鈴羽「今日もラボに泊まっていくよ」

岡部「あ、ああそれがいい」




岡部「晩飯はピザでいいか?」

鈴羽「…あたしはこれがいいな」

岡部「なんだ、ダルの好物ではないか! 鈴羽も好きなのだな、フゥーーハハハ!!」

鈴羽「…うん」

岡部「…鈴羽、本当に大丈夫なのか?」

鈴羽「大丈夫だからほっといて……」

―――
――



岡部「では先にシャワーを使わせてもらうぞ?」

鈴羽「わかった」




岡部「(どうしたというのだバイト戦士は)」


シャ


岡部「―――っ!?」

鈴羽「ごめん岡部倫太郎、いっしょに浴びよう!」

岡部「ま、待て待てっ! お前、素っ裸ではないか!!」

鈴羽「えー、何度もあたしの裸見てたでしょ? いまさら別にいいじゃん」

岡部「くっ、本当にどうしたので鈴羽!?」

鈴羽「いいからいいから、ほら座って」


(省略されました・・全てを読むにはある場所を押してください)



岡部「……フハ、フゥーーハハハ!!! 乗り切った、乗り切ったぞ!!」

鈴羽「なにが?」

岡部「な、なんでもないっ!」

鈴羽「変な岡部倫太郎」

岡部「なんとでも言え! 俺ほどの紳士はどこにもいないだろう」

鈴羽「今日はもう寝よう」

岡部「なんだ、昨日とは違うのだな」

鈴羽「……」

岡部「鈴羽はそういうのなら、もう電気を消すぞ」

鈴羽「うん」


鈴羽「ねぇ岡部倫太郎」

岡部「どうした、相談か?」

鈴羽「あたしのこと、嫌いなの?」

岡部「何を言う!? どうしてそう思うのだ!?」

鈴羽「だってさ、あたし頑張ったよ?」

岡部「頑張った?」

鈴羽「それにも気付いてくれないだね」

岡部「……鈴羽?」

鈴羽「結論から言うね。あたしは失敗した」

岡部「何に失敗したと言うのだ」

鈴羽「大切な想いを告げたのに、流された」

岡部「なんだとぅ!? 誰だそんな酷いことをしたのは!?」



鈴羽「君だよ、岡部倫太郎」

岡部「―――っ!!?」


鈴羽「ねぇ、あたしのことどう思っているの?」

岡部「……」

鈴羽「わたしって迷惑かな? それとも重たいのかな……」

岡部「す、鈴羽……」

鈴羽「こんな時代に来るんじゃなかった、とっても辛いよ」

岡部「おい、鈴羽」

鈴羽「こんな想いをするくらいなら、父さんにも会えないこんな時代に来るくらいなら…」

岡部「鈴羽!!」

鈴羽「さっさと1975年に飛ぶべきだったんだ!!」

岡部「お前の言っている意味がとことん解らん!!!」

鈴羽「へ?」

岡部「どうしたのだ!? なぜ勝手に暴走している、お前は何を考えているのだっ!」


岡部「いつの間にか俺がお前の大切な想いとやらを無駄にしたらしい、それは謝る」

鈴羽「…岡部倫太郎?」

岡部「本当にそれはすまない。いつ言われたのかすら解っていないのだ」

鈴羽「えと」

岡部「しかしだ、俺はお前を迷惑とか重いとか一切感じていない!! これは覆させたりはしないっ!」

鈴羽「お、岡部りんた」

岡部「何故ならばお前が大切だからだ!!」

鈴羽「ろ…う…」///

岡部「その、すまないが…もう一度お前の想いを聞かせてくれ」

鈴羽「…うん」///




鈴羽「萌え萌え☆キュン!」

岡部「は?」


鈴羽「え? だから、萌え萌え☆キュン、だよ!?」

岡部「だからそれがどうした?」

鈴羽「……萌え萌え☆キュン」

岡部「鈴羽、お前本当に大丈夫なのか?」

鈴羽「むっかーー!!! 萌え萌え☆キュン」ハァト

岡部「手でハートの形を作るな!」

鈴羽「むぅ。萌え萌え」

岡部「いい加減やめないか?」

鈴羽「ほらぁ、やっぱりあたしのこと嫌いじゃんか!!」

岡部「だから嫌いなど一言も言っていないだろう!?」

鈴羽「じゃあまだまだいくからね、萌え萌え☆キュン!!!」

岡部「ええい、うっとうしい!!!!」

鈴羽「そんなぁー……」


鈴羽「じゃあニュアンスを変化させて」

岡部「そういう意味ではない!」




鈴羽「次はセクシーに!」

岡部「いちいち脱ぐな!!!」




鈴羽「歌うように!」

岡部「知るか!」




鈴羽「演歌がいいの!?」

岡部「むしろ聞かせてみろ!!」



ワーワー
ワーワー!!!


鈴羽「はぁはぁ、なんだか戦っているみたいだね」

岡部「ぜぇぜぇ、なんだこのアホらしい戦いは」

鈴羽「どうすればあたしの想いを受け取って貰えるのさ」

岡部「そもそもその言葉の意味がわからん」

鈴羽「えー!? だってこの時代の流行語なんでしょ!?」

岡部「た、確かに萌えはそうだが…」

鈴羽「流行語に乗せたプロポーズだったよね!? 愛してるって意味に近いんだよね!?」

岡部「……はぁ?」

鈴羽「え、違うの?」

岡部「誰だそんなこと言った奴」

鈴羽「あたしの母さん」

岡部「……」orz

鈴羽「おーい岡部倫太郎? なんでうなだれてるの?」


岡部「鈴羽よ、それは違う。愛してるなんて意味ではないぞ」

鈴羽「ええええ!?」

岡部「それだと、フェイリスやまゆりも毎日不特定多数に言っているかもしれん」

鈴羽「そんな」

岡部「鈴羽……」

鈴羽「大人しい顔して椎名まゆりって結構ヤるんだね?」

岡部「バカか貴様は!!!」ドカ

鈴羽「いったぁーーー!!!! 何すんのさ!?」

岡部「萌えというのは可愛いもの、愛でる、トキめくとかそういう意味に近いと俺は思うぞ!?」

鈴羽「ほらぁ、愛でるって愛してるでしょ?」

岡部「しかしそれはあくまで二次元、アニメやゲームに適用されるものだ! 三次元では心を込めても通じにくい!」

鈴羽「な、なんだって!?」

岡部「それなら素直に好きですと言え!! ちなみに俺はそっちがいい!!」

鈴羽「じゃあ言うよ!? 好きです岡部倫太郎!!」


岡部「それでいいのだ!!……え?」

鈴羽「え?」

岡部「おいバイト戦士、いまなんと言ったのだ?」

鈴羽「好きだよ、岡部倫太郎」

岡部「なっ!?」

鈴羽「もしかして気付いてなかったの!?」

岡部「……ああ」

鈴羽「あんなに思わせぶりな行動してたのに」

岡部「お前ならしかねないと感じていたのだ」

鈴羽「人を変態みたいに言わないで欲しい!」

岡部「ならもっと恥じらいを持て!!」

鈴羽「うー!」

岡部「な、なんだバイト戦士よ」

鈴羽「牧瀬紅莉栖に裸を見せる結果になるまで頑張ったのにさ!!」


岡部「それは貴様の自業自得だろうが!」

鈴羽「それで返事はどうなの、岡部倫太郎」

岡部「うっ……」

鈴羽「ねぇ、教えてよ」

岡部「……フハ」

鈴羽「鳳凰院凶真は禁止、ふざけないで」

岡部「…正直に言おう、まだ解らない」

鈴羽「わからないってどういうこと」

岡部「俺のこの気持ちがお前を好きという気持ちなのか、自信がないのだ」

鈴羽「…君は」


岡部「だが、俺はお前を大切に思う」

鈴羽「本当!?」パァ

岡部「こんな俺でいいと言うのなら、…交際してくれないか」

鈴羽「もちろんだよ!! ありがと岡部倫太郎!!」

岡部「そのフルネームで呼ぶ癖はどうにかならんのか?」

鈴羽「ごめんね、これはばっかりは設定だからさ」

岡部「なんだ、俺の鳳凰院凶真と同じか?」

鈴羽「そう思ってくれて構わないよ」

岡部「ふむ、そうか」

鈴羽「じゃあさ岡部倫太郎、折角なんだしいっしょの布団で寝ようよ」

岡部「鈴羽!?」


鈴羽「それとさ、キスをしよう」

岡部「なっ!?」

鈴羽「いいじゃん、恋人なんだしさ」

岡部「……あ、ああいいだろう」





チュ


鈴羽「なんだか恥ずかしいや、あはは」

岡部「そ、そうだな」

鈴羽「これあたしのファーストキスなんだ」

岡部「そうだったのか」

鈴羽「君はどうなの?」

岡部「俺はそうでもないのだ」

鈴羽「え!? うそ、君みたいな人でも恋人いたの!?」

岡部「いや、子供の頃に遊び半分でだな…」

鈴羽「ははーん、そういうこと」

岡部「だから、実質は初めてなのかもしれん」

鈴羽「じゃあそういうことにしておこうよ!」

岡部「ああ、そうだな!」


鈴羽「これからよろしくね、岡部倫太郎」

岡部「ああ、こちらこそ鈴羽」





終わり

お疲れさまっした!!!
ラストの展開は以前書いたSSと同じになったけど気にしないでくらさい!!!
あと、萌え萌え☆キュンは漫画版シュタゲの亡環のリベリオンだお!!!!
読んでくれてサンクス!!

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