ベルトルト「2000年後の君へ」 (6)

ネタバレありです

捏造です

短いです

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ならはよっかかんかいなぁ

矛盾や突っ込みどころも満載かと思われますが、温かい目で見守ってください

それでは投下していきます!

僕らには任務が与えられた。

たった四人で遠くのところまで行って大きな壁を壊し、中の人間を全て殺さなければいけないらしい。

その理由は二つあった。

一つは、何でも壁内の人間が急速に発展しているらしい。

僕らはそんなことどうでもいいと思ったけど、どうやらその壁内の人間はいずれ・・・そうだな、2000年後くらいには巨人を駆逐するかもしれないらしい。

すると、巨人に対抗するために僕の故郷で皆が持っている巨人の力を恐れ、殺しにかかってくるという話だった。

そんな先の話は僕にはわからないけど、僕たちは選ばれしものらしい。

ライナーの巨人は常に全身が硬く、アニはお父さんから習っているらしい格闘技のおかげか身のこなしがとてもよく、大声を出すと普通の巨人を呼べるらしい。

ベリックはよく知らないけど、僕は巨人化すると、60mもの大きさになる。

僕の村の村長は、僕たちの子孫繁栄のために僕たちに悪魔の駆除を頼んだ。

悪魔というのはさっきの壁内の人間のことで、彼らは同属ですら躊躇なく殺すらしい。僕らの村ではそんなこと考えられなかった。

だってそうでしょ?

巨人から村を守るためには助け合わないとだめだから。

巨人化したからといって、その力に飲み込まれたら巨人に負けるかもしれないし、村に被害を与えるかもしれない。

だから僕たちは戦士として幼少期から戦い方を教えられた。

僕はあまり乗り気じゃなかったけど、ライナーが頑張ろうって言ったから、それに従った。

村長が、壁内の悪魔を殺してくれというからそれに従った。

壁内の悪魔が知恵や力を身に着けると、全滅させるのが難しくなるので、早々に手を打ったほうがいいと皆がいうのでそれに従った。

ただ、全滅させなくてもいい方法が一つだけあるらしい。

それは、壁内の巨人化能力者を村に連れてくることだった。

僕の村から出て行った者は今まで一人もいないらしい・・・一人を除いて。

その人の名前は教えてもらえなかった。

けれど、彼は昔から巨人を駆逐するという目標を掲げ、どうにかできないかと常に模索している人間だったという。

そこで、医者であった彼は村の巨人化能力者だった人間の体を調べ、ただの人間を巨人化できるようにする薬を作ったのだ。

僕の村にも、巨人化できない人はいたので、それは驚愕の発見だったらしい。

その薬は見事成功した。

彼は村で英雄と称えられ、祭り上げられた。これでしばらくは安泰だと。

しかし、彼はこれでよしとしなかったのだ。

僕たちの村は総勢40人とちょっと。

これでは世に蔓延している巨人を駆逐するなんて到底不可能と考えたのだろう。

彼は気がついたらいなくなっていたらしい。ついでにいうと馬も1頭。

村の皆は考えた。

彼は壁内の人間で巨人軍団をつくり、巨人を駆逐する気だということに気がついた。

これがもう一つの理由だった。

壁内の人間が全員巨人化して、巨人を駆逐しにかかったら、普通の巨人と見分けがつかない僕たちは、彼らに対抗するだろう。

故に結局彼らと対立し、数で負ける僕らは殺されてしまうという村の見解だった。

幸い、薬を作るための薬草などは壁内のほうには少ないらしい。

薬一個作るためには少なくとも20年はかかると。

そこで巨人化能力の高かった僕らは壁内へと赴くために生きる術を学んだのだ。

僕たちの体は、まだ未発達だったけど、時間が無いため10歳のときに出発した。

まずはその彼を見つけて村に連れてくることが優先だった。

そうすればまだかなりの猶予がある。

彼だっておいそれと巨人化できるようになる薬を公にはしないだろう。

そうすれば彼は下手したら殺されてしまうだろうから。

村で聞いたことを確認しあいながら僕らは長い道のりを進んだ。

しかし、途中で巨人の群れに会った。

不意のことで、ベリックが成す術なくやられる。

何とか僕たち残りの三人は生き延びたが、精神的にも身体的にも疲労は最高値に達していた。

そして再び巨人の群れと遭遇。

僕たちが死を覚悟したときに、助けが現れたんだ。

普通の巨人では15mが最高だけど、その巨人は18mくらいあり、さらに、全身が毛で覆われていて、手足が異常に長かった。

彼はその巨人軍を追い払うと、僕たちに進むべき方向、これからの作戦、そして僕たちに頼みごとをしたんだ。

僕たちは命の恩巨人に恩を返すべく、その願いを聞いた。

そしてとうとう僕たちは壁までたどり着いたんだ。

僕たちは抱き合って喜び、作戦の再確認をし、何があってもうろたえず、自分の役割を果たすことを胸に誓い、明確な意思を持って親指を噛んだ。

僕が巨人化すると、ちょうど顔が壁上に出るくらいで、中身が一望できた。

中には普段の僕たちとあまり変わらない人間の姿をした悪魔がたくさんいた。

僕は今からこの壁を壊してこの悪魔たちを全滅させる。

僕たちの故郷のために、確固たる意思を携えて。

2000年後の故郷はどんな風なんだろうか?

2000年後の故郷の人たちはどんな人なんだろうか?

わからないけど・・・僕は未来の故郷のために、君たちのために戦うよ、戦士として。

僕も大好きな故郷を壊されたくなんてないからね。

2000年後の君へ、僕のこの思いが、少しでも伝わってるといいな。

~ fin ~

質問あれば答えます!

ぬるぽ

ぬるぽ

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