ユミル「(シュウウウウゥ…)」ベルトルト「……」(570)


超気持ち悪い超大型巨人の
股間の超大型巨人に調教されるユミルの話

ベルユミ。
ライクリ要素あり。
ユミルは訓練兵になってから本を読む喜びに目覚めたという特殊設定あり。

短い。ひねりもない。調教のネタが尽きたら、唐突に終わる。

道具は使わない。殴る等のわかりやすい暴力はなし。
ただし、後々非常にグロい描写が入る。
苦手な人は注意。

話の都合上、卒業一年前から話が始まる。
こんな15歳と16歳いねーよ! というツッコミはなしで。

今度こそゆっくり更新。


調教といいつつ、しばらく過去話が続く。
「エロはよ!」の人は2週間ほど待ってくれ。


立体軌道訓練場 巨大樹の森

ユミル「(シュウウウウゥ…)」

ベルトルト「……」ヌギ! パサ…

クリスタ「ユミル! 大丈夫!」

ライナー「かなりの勢いでぶつかったぞ! その後、大きく振られてまた木にぶつかったみたいだが平気か?」

ベルトルト「気絶してる。頭を打ったかもしれない」

クリスタ「大変! ユミル、私をかばって大怪我を…」

ベルトルト「僕が医務室へ連れていく。目立った怪我はないけど、少しでも早い方がいい」

クリスタ「ユミル! ユミル!」

ベルトルト「ライナー、クリスタは動転してる。彼女を押さえておいて」

ライナー「おう」ガシッ!


クリスタ「邪魔しないで! ユミル! 平気?!」

ライナー「落ち着け、クリスタ!」

ベルトルト「とりすがって揺さぶったら命が危険になるかもしれない」

ベルトルト「なるべく揺らさないように運べるのは、この場には僕しかいない」

クリスタ(ユミルを見ながら、ベルトルトがすごく恐い顔してる…)

クリスタ(真剣に心配してるから…なの? 何か変…)

ライナー「クリスタ、ああいう場合は、とにかく安静が第一だ。ユミルが気を失ってる以上は、何もできん」

クリスタ「でも…」

ライナー「ベルトルトに任せて、訓練が終わってから医務室に行こう」



本日ここまで。
年末近いし、不定期で細切れ投下になってしまうかもしれん。
今度こそ、自分の趣味全開で好きなようにやるつもりだ(ゲス顔)。


過去

座学教室

ユミル「マルコ、今いいか?」

ユミル「またちょっと教えてくれ。読めない字が出てきた」

マルコ「どれ?」

ユミル「待ってろ。今書くから」サラサラ

マルコ「いつも思うけど、読みも意味もわからないのによく書けるね」

ユミル「ページをあちこちめくるの、面倒じゃんかよ」

マルコ「『接吻』…。これは、口付け、キスだね」

マルコ「『抱擁』…。抱き締めること…」

ユミル「なんだ、目新しいことでもなかったか。やたら難しい字だからよ、何かすげぇことしてるのかと思った」

マルコ「もしかして、また恋愛小説を読んでる?」


ユミル「古本で安く買えて、いつでも読めるようポケットに突っ込んで、」

ユミル「くしゃくしゃになっても惜しくねぇってのになると、それしかないんだよ」

ユミル「今度のは特に古い本で、ごちゃごちゃした字がいっぱいあるんだ」

マルコ「最初ユミルが恋愛小説を読んでるって知ったときは、正直、意外だったなぁ」

マルコ「でも、よく考えてみると、この壁の中の世界にとって、いちばん都合がいいジャンルなんだね」

ユミル「極端にいえば、人がふたりいれば成り立つからな」

マルコ「古本で安く買えるほど大量に余ってるとなると、恋愛小説ぐらいしかないんだね」

ユミル「そうなんだ。壁の外のことが少しでも書いてある本は、検閲に引っかかって憲兵に没収されちまう」

マルコ「でも、ユミルにとって恋愛小説って面白いかい?」

ユミル「字が書いてあればなんでも面白い」

マルコ「そういう気持ち、羨ましいなぁ。僕はもう忘れてしまった感覚だよ」

ユミル「そうなのか?」


マルコ「えっと、他の字は、『諧謔』…。これは冗談、ユーモア」

マルコ「『韜晦』…。読みは、たぶん『とうかい』。ちょっと意味は分からない」 

マルコ「『悔悛』…。『かいしゅん』。後悔する…だったかな?」

マルコ「あ、ベルトルト、君もかなりの読書家だったよね? この字、見てくれないか? 意味わかる?」

ベルトルト「『韜晦』は、自分の本心や才能を目立たないように隠して、人の目をごまかすこと」


ベルトルト「『悔悛』は、犯した罪や過ちを悔い改め、心を入れかえること」

ユミル「ふーん…、お前みたいな奴なんだな」

ベルトルト「え?」

ユミル「ああ、今読んでる小説の主人公の相手の男がさ…」


マルコ「ユミル、よければ本貸すよ? いいかげん、恋愛小説も飽きたんじゃない? とりあえず、これはどう?」

ユミル「確かに食傷気味で他の本に手を出してぇが、それ、ハードカバーだし、でかいし、ポケットに入らねぇよ」

マルコ「枕元に置いておいて、寝る前に読めばいい。普段はいつも持ち歩ける恋愛小説で」

ユミル「そうか! 2冊を平行して読むって発想はなかった。サンキューな。寝床で読むわ」

マルコ「読み終わったら、感想聞かせてよ。そういう話ができる人がずっと欲しかったんだ」

ベルトルト「……」


過去

別の日 深夜 班別サバイバル訓練 山中 野営地

ユミル「ライナーさんよ、ちょっと起きてくれ」

ライナー「う…?」

ユミル「班長のお前に用がある。外まで顔貸してくれ。他の班員に聞かれたくない」

ライナー「なんだ…? こんな夜更けに…、男側のテントに侵入してきてまで…」

ユミル「早くしてくれ。他の奴らが起きちまう」


翌晩 山中 次の野営地

ベルトルト「昨夜、ユミルと何を話してた?」

ライナー「気が付いてたのか、ベルトルト。ちょっと待ってくれ」

ベルトルト「何を話してた?」

ライナー「……」

ベルトルト「ライナー! 僕たちは戦士だろう? 任務を達成するために、お互い、何も隠し事をしないって決めたじゃないか!」

ライナー「お前に隠し事をする気なんてない。ただ、奇妙でな。どう話していいか考えをまとめていただけだ」

ライナー「今日の進行ルート、当初の予定と変更したな。あれは、昨夜のユミルの進言だ」

ベルトルト「そうだったのか。不思議に思ってたけど、おかげでずいぶん先に進めたね」

ライナー「そうなんだ。あいつの判断は的確だ。俺が見落としていたことを、実に鋭く指摘してくれた」

ライナー「ただ、これが上手くいって目的地に早くたどり着けた場合、」

ライナー「あいつはそれを副班長のクリスタが言い出したことにしてくれといってきた」

ライナー『そういうことは認められない』

ユミル『いいじゃねぇか。お前が惚れてるクリスタの点数になるんだぞ。あいつが憲兵になればお前も嬉しいだろ?』

ライナー『駄目だ。お前が考えた、お前の意見だろう? クリスタのためにもならん』


ユミル『お堅いな。実直すぎるお前らしい。わかった。これ以上は押さねぇ。じゃあ、お前がそう判断したことにしといてくれ』

ライナー「…と言ってな。自分の功績は教官には秘密にしてほしいみたいだった」

ライナー「何を考えているのかさっぱりわからん奴だ」

ライナー「今夜のことは他の誰にも言うな、と口止めのために色仕掛けまでしてきて…」

ベルトルト「…!」

ライナー「おいおい、やましいことは何もなかったぞ! そんなに目を剥くな、ベルトルト!」

ライナー「お前が隠し事をするなというから、ここまで話したんだ!」

ライナー「何にせよ、ユミルは、俺に対しては逆効果だと見て取ったらしく、すぐに引いたぞ」

ライナー「俺が誑かされたってことはない。安心しろ」

ライナー「まったく、色仕掛けで人にいうことを聞かそうなんて…ふしだらな…」

ライナー「あいつには、人類を守る兵士としての自覚が足りん!」

ベルトルト「……」



本日はここまで。一部改行がおかしかったな。

尊敬にする書き手に間違われたことは嬉しいが、残念ながら俺じゃない。

俺が誰かはどうでもいいじゃないか。先入観なしで作品のみを楽しんでくれ。

だが、他のSS書きへの尻叩きは続ける。そこのお前、頑張れよ! 楽しみにしてるぞ!


過去

対人格闘訓練場

ユミル「アニ、お前、強すぎるのが知れ渡って、誰にも組んでもらえねぇみたいだな」

アニ「……」

ユミル「教官に叱られねぇよう私が組んでやるから、お前の技、少しでいい、教えてくれないか?」

アニ「必要ないだろう? あんた、十分強いじゃないか。さぼってるにしては不自然なほど」

ユミル「そういわずに教えてくれよ。エレンには教えてやってるんだろ?」

アニ「私が教えた格闘術を後々犯罪に使われるのはごめんなんだけど」

ユミル「ひでぇ言い草だな。お前、私のことなんだと思ってんだよ」

アニ「とても兵士に向く性格でなくて、訓練自体も落第しなければいい程度に手を抜いて、」

アニ「将来、兵士をやる気なんてまったくないだろ? 加えて、態度と素行の悪さ、狡猾な目つき」

アニ「どう見ても、犯罪者になるほうが向いてる」

アニ「私が教えた格闘術を悪用されるのは困る。気分が良くない」

ユミル「嫌われたもんだな。まあ、お前の眼力は正しいぜ。私も自分が兵士に向くとは思ってない。ここにいるのは、仕方ない理由だ」


アニ「あんたみたいなのが、どうして訓練兵団に入ったんだい?」

ユミル「お前と同じだと思うぜ」

アニ「…それってどういう意味?」

ユミル「恐い顔をする理由がわからねぇな。ここにいる奴らの理由は、大きく分けて、みっつだ」

ユミル「ひとつは、兵士として人類を守るって理想に燃えて」

ユミル「ふたつめは、兵士を目指さない奴は腰抜けだって世論に流されて」

ユミル「みっつめは、手っ取り早く食う物と寝る場所を確保するためだ」

ユミル「お前のいつもつまんなそうな冷めた態度と、一匹狼ぶりからすると、ひとつめは当てはまらない」

ユミル「ふたつめは、とても周囲に流されるような腑抜けた性格には見えないからやっぱ違う」

ユミル「なら、私と同じ、みっつめのはずだ。ウォール・マリアが突破されて以降、爆発的に増えた孤児」

ユミル「ここにいる奴らの3分の1はそうだ。親兄弟どころか、面倒見てくれる身内さえいないから、ここに来た」

アニ「……」

ユミル「どうだ? 違いねぇだろ?」

アニ「…残念だけど、違うよ」


ユミル「へえ、お前の身内は生きてんのか? そりゃ、羨ましい」

アニ「そうじゃない。でも、違う」

ユミル「そうか、憲兵の特権階級狙いってのがあったな。私としたことが盲点だった」

アニ「あんた、その気になれば充分10位以内を狙えるのにどうして手を抜いてるんだい?」

ユミル「は? 性格が向かない。お前自身が指摘したとおりだ。努力して憲兵になったところで、私には意味がない」

ユミル「ただ、飯を食わせてもらってる内に、生き抜くための術を身に付けなきゃなんねぇとは考えてる」

ユミル「お前の技は、護身術にちょうどよさそうだと思ってな」

アニ「…いいよ、教えてやるよ。模造のナイフ、構えな」ザッ!

ユミル「ありがてぇ…が、お手柔らかに頼むぜ」ザッ!

ベルトルト「……」


過去

別の日 夕刻 訓練終了後 訓練場端

ユミル「いきなり人を呼び止めて、どうした? 肩を並べて、夕陽に向かってバカヤロー! とでも青春する気か?」

ジャン「こないだの立体機動の試験のとき、お前に頼まれて教えた技を、クリスタが使ってんのを見た」

ジャン「それはいい。お前がクリスタに教えんのはおかしくねぇ。ベタ惚れだからな」

ジャン「不自然なのは、お前自身が使わなかったことだ。アニから教わってた格闘術もそうだ」

ユミル「私にはうまくできなかったんでな。本番で失敗するより無難に手堅く試験をパスしようとしただけだ」

ユミル「格闘術は、クリスタが直接アニから教わったもんで、私は関係ない」

ジャン「嘘吐け。小柄なクリスタにできて、俺とほぼ同じ身長のお前にできねぇわけがねぇ」

ジャン「アニはクリスタ相手だと本当に子供扱いして、適当にいなすだけだ。そんな技を教えてるとこなんざ、見たことねぇ」

ユミル「よく見てんな」フゥ…

ユミル「今の話、黙っててもらうには何をしてやりゃいい? 技を教えてもらったときと同じく、」

ユミル「おっぱい、ひと揉みか? ふた揉みか?」

ジャン「おまえ、自分を安売りするようなことやめろ。んなことしなくても、誰にも言いやしねぇから」


ユミル「童貞のガキどもにどう思われようが、痛くもかゆくもねぇよ。だいたい、服の上からなんて、大したことじゃねぇ」

ジャン「お前の胸、触ってから、どうしようもなく深ーい自己嫌悪が襲ってきて、俺の中の大事な何かが汚れた気がすんだ」

ユミル「ジャン、お前、見かけによらず、純情だったんだな」

ジャン「見かけによらずたぁ、何だ!」

ユミル「悪かった、謝る。いい奴なのに、傷つけちまったみたいだな。すまん」

ジャン「いや、誘惑に負けた俺が何より馬鹿だったんだ。もうすんなよ。…まさか、他の男にもしてんのか?」

ユミル「さぁな」

ジャン「とぼけるか。深くは訊かねぇ。俺の傷口が抉れるから」

ジャン「だが、ユミル、お前、何をたくらんでる?」

ユミル「人聞きの悪いこと言うなよ。何もたくらんでやしねぇよ」

ユミル「私は道ならぬ恋に悩むただの乙女で、報われないとわかっていて、好きな相手のために涙ぐましい努力を捧げてるだけの…」


ジャン「はぐらかすな。言い方を変える」

ジャン「どうして、そこまで献身的なんだ? クリスタに対して、まるで母親みてぇに」

ユミル「……」

ジャン「ただのレズってわけじゃねぇ。それ以上の何かがあんだろ? レズのふりしてクリスタにべったりなのも、」

ジャン「女の中でいちばん可愛いクリスタを、下衆な野郎どもから守ってやるためなんだろ?」

ユミル「お前の目は鋭いな。下手に言い繕っても無駄か」

ユミル「それも黙っててもらうためには、どうすりゃいい? …ああ、もう、身体は使えねぇんだったな」

ジャン「…時々でいい。対人格闘、組んでくれ」

ユミル「はぁ? 正気か? ミカサにつれなくされすぎて、ついにとち狂っちまったのか?!」

ジャン「うるせぇ…」

ユミル「まぁ、そんなんでいいなら、たまに組んでやるけどよ…」

ジャン「……」


ユミル「念のため言っとくが、レズじゃなくても、私はクリスタがいちばんだからな」

ジャン「わあってるよ。クリスタにかかりきりのお前に、それ以上、期待はしねぇ…。安心しろ」

ジャン「けど、もうひとつ…、マルコがお前に貸した本のタイトル、教えてくれ。俺も読む…」

ジャン「そんで、時々マルコと話してる中に、俺も入れてくれ」

ユミル「ますますイカれてんぞ」

ジャン「いいんだよ。こうすりゃ、マルコが歯止めんなる」

ユミル「なんだそりゃ…、って、ちょっと待て、つまり…。おいおい、マジかよ…」

ユミル「お前ら、ふたりともどうかしてんぞ…」



付近の木陰

ベルトルト「……」



本日はここまで。

あれ? ジャンユミよくね?
このまま日常系でモテユミルを延々書いててもいいような気がしてきた。

このユミルを好みと言ってもらえて嬉しいな。

ライナーは、クリスタが関わると兵士スイッチが入る(入りやすい)、という割とどうでもいい設定がある。
兵士ライナーはクリスタに惹かれ、戦士ライナーはユミルに惹かれる、というネタを入れるか迷い中。
他所で見た人様のネタなんだが。

お言葉に甘えて、この話を書き終わったら、前作を紹介させてもらおう。
ただ、あまりにも方向性が違うんで、ぶっ飛ぶかもな。


過去

別の日 深夜 野外

ペラ…

ペラ…

ユミル「……」

ペラ…

ベルトルト「それ、またマルコから借りた本?」

ペラ…

ユミル「ん? ああ、なんだ、ベルトルさんか…」

ベルトルト「明かりがちらちらしてるから、誰かと思えば…。こんなところで、今、何時だと…」

ユミル「その言葉、そっくりそのままお前に返してやるよ」

ベルトルト「僕は男だ。君は女の子じゃないか。少しは身の危険を感じてこんな夜更けまで出歩くのを止めようとか思わないのか?」

ベルトルト「僕がここまで近づいても気付かないほど、本に夢中になって…」


ユミル「へーへー、ご心配どうも。お前も襲われて傷物にされるかもしれないから、その前にさっさと帰れよ」

ユミル「私はこれを読み終わるまで戻れない」

ベルトルト「部屋で読めばいいじゃないか」

ユミル「寝床で読むのは同室の奴らに迷惑がかかる。こうして抜け出して読むしかねぇんだよ」

ベルトルト「外じゃなくても、どこか屋内で…」

ユミル「屋根のある所は、どこでもあっはんうっふんの最中だ。うるさくて集中できやしねぇ」

ベルトルト「先が気になるにしても、そこまでして読みたいものなのか?」

ユミル「こちとら、ガキの頃は、貧民街の、生き馬の目を抜くような修羅場をくぐり抜いて、」

ユミル「兵団に入ってからやっとまともに読み書き習って、ようやく目覚めた楽しみなんだ」

ベルトルト「それにしたって…」

ユミル「読める字があんのに読まないなんて贅沢してる、恵まれた野郎にわかってもらおうとは思わねぇ」

ベルトルト「本を読む楽しさを知って貪欲になる気持ちはわからなくもない」

ベルトルト「けど、そんなに喧嘩腰につっかかってくることないじゃないか」


ベルトルト「消灯時間前に読むとかできるはずだろう?」

ユミル「それまではクリスタをかまうのに忙しくて、そんな暇ねぇんだよ」

ベルトルト「クリスタにいろいろ教えるためにか? どうして君はそんなにクリスタに…」

ユミル「……」

ペラ…

ベルトルト「だんまりか…」

ペラ…

ベルトルト「膝の間にランタンを抱えてうずくまるのは危ない。僕も本を読むときやったことあるけど」

ユミル「うん…うん…」

ベルトルト「そんな小さなランタンの明かりだけじゃ、目が悪くなる」

ユミル「うん…うん…」

ベルトルト「夜、外をうろつくのに、ノーブラはよくないよ」

ユミル「うん…うん…」ペラ…

ベルトルト「襟刳りの開いた服も…、よくない…。上から見えてる…。男が見たら…」ゴク…

ユミル「うん…うん…」


ベルトルト「いや、襟刳りの開いた服でなくても…、君、うなじが…」

ユミル「うん…うん…」

ベルトルト「どうしてそんなに無防備でいられるんだ?」

ユミル「うん…」

ベルトルト「君の頭の鋭いところは好きなのに、性格はつんけんしてて、ちっとも可愛くない!」

ユミル「うん…」ペラ…

ベルトルト「僕が持ってる本、貸そうか?」

ユミル「うん…」

ベルトルト「もう寝たほうがいい」

ユミル「うん…」

ベルトルト「生返事ばっかり…。聞いてるのか? 戻って寝たほうがいいよ!」

ユミル「うっせーな! 3日ぐらい寝なくたって平気だ!」

ベルトルト「3日以上じゃないか!」


ユミル「は? 何だ? さっきは、今日初めて私に気付いたような口振りだったくせに!」

ベルトルト「う…」

ユミル「毎日場所変えてんのに、どうして知ってんだ? 人を見張ってでもいんのか?」

ユミル「邪魔すんなら向こう行けよ!」

ベルトルト「」ムカッ! クルッ!

ユミル「待った! ベルトルさん、この字なんて読むんだ?」ハッシ!

ベルトルト「僕が邪魔だったんじゃないのか?」

ユミル「山場にさしかかってすげぇ面白いとこなんだ。意味がわかんねぇままだと気持ち悪い」

ユミル「今教えてくれるのはお前しかいないんだ。教えてくれるまで離さねぇ」

ベルトルト「」ハァ…

ベルトルト「どれ?」

ユミル「ここだ。この字」

ベルトルト「見えない」

ユミル「明かりが弱いんだ。もっとこっちに顔寄せろ!」グイッ! フニュッ!

ベルトルト「『躊躇』…。『ちゅうちょ』。ためらうこと…」



翌日

マルコ「もう読み終わったって? いくらなんでも、ペース速すぎだよ?!」

マルコ「ちゃんと寝てるかい?」

ユミル「平気平気。次の本、貸してくれよ」

マルコ「本を読むおもしろさに気づいた頃は、僕もそんな感じだったけど、」

マルコ「無理は良くないよ。日中の訓練はハードなんだ」

ユミル「おー、さすが、マルコ! 私の気持ちをわかってくれるうえに、優しいな」ニカッ!

マルコ「え?」ドキッ!

ベルトルト「……」



現在

医務室

ベルトルト「寝ないから怪我なんかするんだ」

ベルトルト「忠告したのに…。僕の言うことを聞かないから、こんなことになるんだ」

ベルトルト「…蒸気が止んだ。鎖骨が砕ける重傷だったのに、もう完全に治ったのか。こんなに、綺麗…に…」ツ…

ユミル「……」スヤスヤ

チュッ…



本日はここまで。

ベルトルトが優しかったところは見事に聞いてないユミル。
股間の超大型巨人登場まではまだかかる。

件のネタはいれないことにするよ。

現行ではSSが短すぎるかと思って口にしたが、
戦士ライナーと、本作のベルトルトの性格だと、血を見るどころか、
手足がもげるまで戦り合って収拾がつかなくなりそうだ。

その分、マルコとジャンに頑張ってもらうことにしよう。

マルコとジャン相手だと、「 が揃うのが気持ちいいな。
ベルトルトだとでこぼこして、収まりが悪い。


その日 夕食時 食堂

クリスタ「ユミル、ブラしてきたほうがいいよ」ヒソヒソ

ユミル「えー、面倒だ。このまんまでいい」

クリスタ(もう! 湯上がり+石鹸の香り+濡れた髪+ノーブラで、色気を振りまいてるのわかってない!)

クリスタ(ユミルったら、自分は女の子じゃないみたいな態度、いつもしてるけど、それ間違いよ!)

ユミル(今日の訓練終了の時間まで医務室でさぼって寝たが、寝足りねぇ…)ボー…

ユミル(一度クリスタがライナーと一緒に見舞いに来てくれたらしいが、全然気付かねぇで寝こけてた)ボー…

ユミル(寝てる間に汗かいて気持ち悪くてシャワー使って時間がなくなっちまった…)ボー…

ユミル(ベルトルさんが私を医務室まで運んだものの医務官がいなくて、わざわざ探して呼んできて、)ボー…

ユミル(そんで、私を任せて自分は訓練に戻ってったと話を聞いたが、)ボー…

ユミル(ベルトルさんに礼言っとかねぇと。飯前には言う暇なかった…)ボー…

ユミル(こないだの夜、つっけんどんな物言いしたのに運んでくれたんだから…)ボー…


マルコ「木に激突して気を失ったって聞いたけど、大丈夫みたいだね」

マルコ「ひどく眠そうなのは、きっとここのところの寝不足のせいだ」

ジャン「」

マルコ「ところで、ジャン、どうして明後日の方向に目をそらしてるの?」

ジャン「ユミル、やべぇ…。直視できねぇ…」

マルコ「実を言うと、僕も…。全く自覚のない無防備さが、また…」

ジャン「眠くてぼんやりしてるせいで目元のきつさが柔らいで、とろんとしてやがる」

ジャン「おまけに湯上がりとか、反則だろ。あいつなぁ、少しは男の視線てもんを警戒しろよ。欲求不満の狼だらけなんだぞ、ここは」

マルコ「同意…」



───ゾワッ!

ユミル(なんだ? 今の視線、べたっと粘り着くような…。どこから…?)キョロキョロ

クリスタ「ユミル、やっぱりブラしてこないと」ヒソヒソ

ユミル「並んで飯のトレーまで受け取ってきたのに、今さら遅ぇよ」

ユミル「あとは席に座って食うだけだろうが。どうしてそこまでしつこく…」

クリスタ「だって…、その…、とりあえず、自分の胸、見てみて」

ツン…

ユミル「え…、あ…、わっ!」ガシャンッ!

クリスタ「きゃあ、ユミル! 大丈夫?! やっぱり私をかばって強く木にぶつかったせい?! まだ身体、どこかおかしいの?!」

クリスタ「パンは無事ね! 私のスープ、半分あげるから! 食べ終わったら、すぐ休もう!」

ユミル「大したこっちゃねぇって。うっかりトレーを落としただけだ。心配性だな、私の優しい女神様は」ダハハハ…

ユミル(心臓やべぇ。乳首が勃って、動悸に合わせて服に擦れるのだけでも感じちまう)ドッドッドッ…

ユミル(クリスタの言うとおり、さっさと食って部屋へ戻るか)ドッドッドッ…

ユミル(あの視線のせいなのか…?)ドッドッドッ…



翌日 深夜 野外

ユミル(昨夜はクリスタに引き留められたのもあって、本読みに外に出ず、おとなしく部屋で寝たが、)

ユミル(今のこの状況、何かの猛獣に睨まれてるみてぇだ)ペラ…

ユミル(餌が少なくて、熊でも降りてきたか? ここ、森が近いしな)

ユミル(いや、野生の動物じゃねぇ。…こっちが探ろうとすると、即座に完璧に気配を消しやがる。只者じゃねぇな)ペラ…

ユミル(屋内でもガンつけてくる奴と同じだとしたら、周りの誰にも気付かせねぇで、私だけに…)

ユミル(誰なんだ? そんな奴に恨み買うような真似、何かしたか? 思い当たらねぇ…)

ユミル(単純な殺気や恨みの視線じゃねぇのが、すげぇ気持ち悪ぃ)

ユミル(複雑で、どろどろしてて、底が知れない感情がこっちに向かって迸ってきやがる…)

ユミル(気ぃ抜くと、たちどころに絡め取られちまいそうだ)

ユミル(何にせよ、厄介な奴に目ぇ付けられた。獣じゃねぇが、獣並の野郎に…)ペラ…

ユミル(駄目だ! 落ち着かねぇ! とても本読むどころじゃねぇ! 中身が頭に入ってこねぇ!)パタン!

ユミル(ちくしょう、不本意だが、今日は引き上げるか…)



本日はここまで。

悪いが、細切れ投下が頻発しそうだ。
モチベーション維持のために毎日投下を目指してきたが、さすがに忙しくなってきた。
3日にいっぺん覗くぐらいがちょうどいいと思う。


数日後 夕食後 食堂

ユミル「ああ、やっぱり、お前の頭しょりしょりすんのは落ち着く。癒しだわ~」ショリショリ

コニー「くっそおおお! また捕まったー!」

サシャ「ユミルからは逃げられませんよ、コニー」モグモグ

ユミル「おんなじ手に何度も引っかかってくれる馬鹿のおかげで、癒されるわ~」ショリショリ

コニー「食ってねぇで助けろよ、サシャ!」

クリスタ(コニー、どんどん顔が赤くなってる。ユミルの胸が当たってるのね)

クリスタ(ユミルってば、気にしなさすぎよ! こっちがハラハラしちゃう!)

サシャ「おもしろいから、助けません」モグモグ

コニー「そう言わずに、今すぐ助けてくれ…。でないとまじぃんだ…」

サシャ「あらら、コニー? ずいぶん情けない声出しますね」

サシャ「どうしてどんどん赤くなるんですか? 首が締まってるわけでもないのに?」

コニー「サシャ…、後で覚えてろよ…」

クリスタ(サシャも鈍すぎよ…)


───ゾワッ!

パッ!

コニー(助かった…)ゼーハー

ユミル「」キョロキョロ

コニー「…? 何探してんだ、ユミル?」ゼーハー

ユミル(すぐに振り返ったのに、まるでわからねぇ。悟らせないのはたいしたもんだ…)

サシャ「コニー! 鼻血出てます!」

コニー「うえっ?!」

クリスタ「大変! 上を向いて! とりあえず、私のハンカチで押さえて!」

コニー「うぷぷ…」

ユミル「もったいねぇ。クリスタの純白のハンカチがコニーの鼻血なんかに汚されてく…」

クリスタ「誰のせいだと思ってるのよ! コニーに謝って!」

ユミル「優しいなぁ。さすが私のクリスタ」

ユミル「結婚してくれ。愛してんぞ」キリッ!


───ゾゾッ!

ユミル(また、来た!)

ユミル(いつもは一瞬で消えんのに、今度のはずいぶんと全開だな。何がそんなに…)

クルッ!

ユミル(見つけた…!)

クリスタ「ユミル、ふざけてないで…、え? どこへ行くの?」

ツカツカツカ…

ユミル「ちょっと面貸せ!」グイッ!

サシャ「ユミルー、今度はベルトルトをいじめるんですかー?」


食堂へ続く廊下 物陰

───ダンッ!

ユミル「お前だったのか、ベルトルさんよ!」 

ユミル「優等生様がこんな物騒な一面を持ってるたぁ、驚きだな! とんだことを腹ん中に抱えてたもんだ!」

ユミル「とんでもねぇ修羅場をくぐってきたようなガンのつけ方、どこで覚えた?」

ユミル「今まで、ライナーの影に隠れて無口で大人しい人間、演じてたのか?」

ユミル「どうして私にガンつける? このあいだの礼を言うのを忘れていたからか? それが気にくわなかったからか?」

ベルトルト「……」

ユミル「言えよっ!」グッ!

ベルトルト「僕の胸ぐらをつかんで凄んだって、ぜんぜん持ち上げられてないじゃないか」クッ…

ユミル「何を余裕こいて笑って…」

ガシッ! ギリッ!

ユミル「…痛っ!」


ベルトルト「よく聞けよ。理由、教えてやるよ」

ベルトルト「僕は君が好きだ。大好きだ」

ベルトルト「けど、これは恋とは別物だ。ひどく凶暴な気持ちだ」

ベルトルト「恋愛小説みたいな甘い言葉を期待するな。優しくもしない」

ベルトルト「君をぐちゃぐちゃにして、ドロドロに汚してやりたい」

ベルトルト「泣き叫ばせて、許しを乞わせたい」

ベルトルト「消えない傷を負わせて、一生縛り付けたい」

ベルトルト「男と一切口を利くな、とは言わない」

ベルトルト「ただ、二度と男と対人格闘を組むな」

ベルトルト「その身体を他の男に触らせるな」

ベルトルト「無防備な格好で出歩くな」

ベルトルト「綺麗な身体のままここを卒業したければ、僕を煽るな」

ユミル「……」

ベルトルト「どうしたんだ? ショックで言葉が出ないのか?」


ユミル「…童貞のガキが粋がってんじゃねぇぞ…」

ベルトルト「声が震えてるよ。最初の迫力はどこに行った?」クッ…

ユミル「…確かにお前は熱烈に好きなんだろうさ、私の身体がな」

ユミル「異様な執着心がないと、あんなねちっこい視線は出せねぇ」

ユミル「おおかた、気絶した私を運んだとき触った身体にムラムラきちまったんだろ?」

ユミル「え? どうだ? むっつりスケベのベルトルさんよ」

ユミル「お前、いつも絶対本心明かさねぇで、内にいろいろ溜め込んでそうだしな」

ユミル「…手ぇ出してみろよ! どうせクソみてぇな女なんだ! 処女なんてうっとおしいもん、」

ユミル「身体だけが目当ての男相手にして、どぶに捨てるのが似合いだ!」

ベルトルト「」クッ…


ユミル「何を笑って…」ギリッ!

ベルトルト「そう言えば、相手が引くと高を括ってる? それとも、僕が大喜びで押し倒したところを、」

ベルトルト「隙を見て、チンポ蹴り潰して逃げるつもりだった? どっちも僕には通用しないよ」

ユミル(こいつ…!)

ギュッ! サワ… モミッ!

ユミル「な…!」ゾワ…

ベルトルト「今その口で『どぶに捨てる』って言ったのに、僕に触られて鳥肌立てるんだ? 僕の胸ぐらを掴んでる手も、震えてる」

ベルトルト「人を童貞のガキ呼ばわりしておいて、粋がってるのはどっちだよ?」

ベルトルト「嫌なら、僕の言いつけを守って、大人しくしてなよ」



本日はここまで。

超気持ち悪い超大型巨人、やっと登場。
股間の超大型巨人登場まではまだしばらくかかる。

ユミルを可愛いと言ってもらえて嬉しいな。

ぶっちゃけ、貫通以後はユミルをユミルらしく書くことが難しくなるんで、
今の内に存分に書くことにする。

エロじゃない部分が長くなってすまんな。


翌日 対人格闘訓練場

ジャン「ユミル、この間の約束、覚えててくれてるか?」

ジャン「今日…、いいか?」

ベルトルト『二度と男と対人格闘を組むな』

ユミル(関係あるかよ! あんな奴に私の行動を制限されるいわれはねぇ!)

ユミル(それに、男と組むなったって、どだい無理な話だ。男の数のほうが圧倒的に多いんだからな)

ユミル(卒業までのあと一年間、守れるわけねぇ。息苦しい思いして過ごすのはまっぴらだ!)

ユミル「いいぜ」ザッ!

ジャン「おし、頼む!」ザッ!

ヒュッ! パシッ! ガッ! バシッ! ガガッ! ヒュンッ!

ユミル(ジャンも腕を上げたな。エレンに刺激されてまともに取り組むようになって以来…)

ユミル(小気味いい。いつもは同じさぼり目当ての奴と組んで、かったるい時間だが、ジャンとなら楽しいくらいだ)

ユミル(あとは、あの野郎の邪魔なガンつけさえなければ…)


───ゾクッ!

ユミル(あいかわらず、きつい視線だ。頭から丸飲みにされちまいそうだ…)

ユミル(粘っこくまとわりついてきやがる。振り払えるもんなら、振り払いてぇ)ハァ…

ベルトルト『綺麗な身体のままここを卒業したければ、僕を煽るな』

ジュン…

ユミル(チッ…)

ユミル(ああ、ちくしょう! うぜぇっ!)

───ガンッ!

ユミル「あ…」

ジャン「」ドサッ!

モブ「うわ、痛ったそー」

モブ「綺麗に入ったなー、アッパーカット」


ユミル「ジャン、平気か?」ペチペチ

ジャン「」

ユミル「駄目だ、完全にのびてやがる。医務室まで連れてくか…」ドッコイセ

マルコ「僕も肩を貸すよ」ヨイショ

ユミル「マルコ、サンキューな」


医務室

マルコ「ジャンのことなら僕が見てるから、訓練に戻っても大丈夫だよ?」

ユミル「……」

ユミル「少し、こいつのこと教えてくれないか」

マルコ「突然、どうしたんだい?」

ユミル「こいつは元々ミカサが好きだった。今も想いを残してるのは間違いねぇ」

マルコ「ジャンの気持ちを疑ってるのかい? それで気を悪くした?」

ユミル「そうじゃない。こいつが子供だから、何だかほうっておけない。その理由を知りたいだけだ」

マルコ「ジャンが子供…?」

ユミル「ミカサと私の共通点は、愛情を注ぐ対象をすでに持ってること、だ」

マルコ「ミカサはエレン、君はクリスタ、だね」


ユミル「そうだ。愛情深いとすでに証明済みの女に惹かれてんだ。自覚があるのかどうかは知らねぇが」

ユミル「一方で、憲兵になりたいと、吹聴してたな。わざわざ敵作るような言い方しちゃあ、エレンと衝突してた」

ユミル「それも、憲兵になれるだけの力を自分が持ってるとアピールするためで…、」

ユミル「そうでないと、人から相手にされないと心の奥底で考えてるんじゃねぇか?」

ユミル「憲兵って特権階級のステータスにこだわってもいるんだろうが…」

ユミル「私の勝手な推測だが、こいつは無償の愛に飢えてる。無条件に愛情を注がれたいと、無意識に願ってるんじゃねぇかな…」

マルコ「……」

ユミル「私はジャンのことをあまり知らないんだが、こいつ、孤児か?」

マルコ「いや、ジャンはトロスト区の出身で、たぶん両親とも健在のはずだよ」

ユミル「その『たぶん』て、口振り…。今まで、こいつが自分から昔のことを話したことあるか?」

ユミル「親でも、兄弟でも、ガキの頃遊んだ友達のことでも」

マルコ「そういえば、聞いたことない…。自分からは喋りたがらなかったかも…」

ユミル「私の推測は当たってる可能性が高いか」フゥ…


ユミル「もっと成長して、視野が広がって、男として女の一生を丸抱えにして守れるだけの自信がつけば、」

ユミル「私なんかより、もっといい女が見つかるはずだ。こいつ、いい奴なんだし」

ユミル「それまでは、まあ、クリスタの10分の1くらいは気にかけてやる」

マルコ「僕は?」

ユミル「は?」

マルコ「ジャンが他に良い女性を見つけて、クリスタが君の手から離れて、それがいつになるかはわからないけど、」

マルコ「そのとき、僕のことを思い出してくれるかい?」

ユミル「こんながさつで口汚い女相手に、お前らふたりとも本当に物好きだな。正直、呆れるぜ」

マルコ「君は聡明だし、愛情深いよ。人の心を理解できるし、とてもいい人だ」

マルコ「いや、僕にとっては、素敵な人だ」

マルコ「僕の勝手な想像だけど、誰かを守るんじゃなく、守ってもらう立場になれば、」

マルコ「鎧のようにまとってるそのがさつさの下から、素の君が出てくるんじゃないかな?」

ユミル「おいおい、そんなくさい台詞を吐ける奴だとは知らなかったぞ、マルコ。残念だが、その期待は裏切られると思うぞ」

マルコ「少し赤くなったってことは、希望を持ってもいいのかな?」

ユミル「私が愛してんのはクリスタだ」


マルコ「ふふっ、そういうことにしておくよ」

マルコ「それから、近頃、君の様子が少しおかしくて、実は心配してる」

マルコ「本を読むペースが目に見えて落ちてるし、時々、不意に表情が強ばるし」

マルコ「余計なお世話かもしれないけど、よければ相談に乗るよ」

ユミル「私は…」

ユミル(お前が思ってるような人間じゃない。私にそんな価値はねぇ。…と言っちまったら、)

ユミル(こいつの気持ちを踏みにじることになるか)

マルコ「黙り込んじゃったね。返事は強制しないよ。とりあえず、僕は自分の気持ちを伝えたことだけで満足だ」

ユミル「悪ぃ、訓練に戻る…」ガラガラピシャ

マルコ「……」


マルコ「ジャン、ユミルは行っちゃったよ」

ジャン「ぐす…」

マルコ「涙ぐんじゃって…。平気かい?」

ジャン「気ぃ使ってくれなくていい。失恋には慣れてんだ」プイッ!

マルコ「失恋だとはいえないよ。今現在、彼女が気にかけてるのは僕より君のほうだ」

ジャン「ガキだと思われてるってこたぁ、男としちゃ失恋したも同然だろうがよ!」

ジャン「ズバズバ人のこと見透かしやがって! 惨めじゃねぇかよ! クソッ!」

ジャン「…怒鳴って悪かった。マルコ、あと頼むぞ。俺もできる限り協力すっから」

マルコ「彼女が僕を選んでくれるとは限らないよ。他にもっと素敵な彼氏ができるかも…」

ジャン「馬鹿野郎! そんなこって、女を幸せにできるか! あんないい女、滅多にいねぇぞ! しっかり、捕まえとけ!」

マルコ「ジャン…」



医務室前廊下 数分前

ユミル「!」

ベルトルト「……」

モブ「」キュ~

ユミル「」タッタッタッ…


その夜 野外

ペラ…

───ゾワッ!

ユミル(来たか…!)パタン!

ユミル「出てこいよ、ベルトルさん」

ベルトルト「」ヌゥ…

ベルトルト「ん、今日はノーブラじゃないね。僕の言いつけ、守ってくれたんだ。嬉しいよ」

ベルトルト「昼間は対人格闘の件でひとつ破ったけど、一回くらいは許してあげる」

ユミル「どうすれば止めてくれるんだよ! その気持ち悪ぃ目付き!」

ユミル(そのせいでジャンに怪我させちまった。マルコには薄々感付かれてる)

ベルトルト「僕の言いつけを守ること。卒業して僕の視界から消えるまで」

ユミル「その他で、だ! そんな窮屈な生活、続けられるか! 私の自由を奪う権利がお前にあんのか?!」


ベルトルト「他の方法なんてひとつだけじゃないか。この間の言い方でわからなかったのか? なら、もっと具体的に言うよ」

ベルトルト「君のオマンコに僕のチンポをぶち込みたい」

ベルトルト「壊れるくらいがつがつ突いて、泡が立つほどぐちゃぐちゃにかき回して、」

ベルトルト「溢れるまでオマンコに精液をぶち撒けたい」

ベルトルト「そして、そんな君が泣き叫ぶ悲鳴を聞きたい。それだけだ」

ユミル「お前、おかしいぞ! 完全にイカれてる!」

ベルトルト「男としては正常だ。警告してる分、親切だよ」

ベルトルト「力で敵うわけもないのに、僕が来るってわかってて、こんな時間にたったひとり、」

ベルトルト「のこのこここへやってきた女の子に、優しいだろ?」

ユミル「…!」バッ!

ベルトルト「今さら身構えたって遅いよ。というか、夜だろうが昼だろうが、どんな抵抗をしたって無駄だ」

ベルトルト「その気になれば、いつでも君を担いで攫って、どこか人目につかない場所でじっくり君を犯すこともできる」

ベルトルト「でも、そうしない。君のことが好きだから」クス…

ベルトルト「なるべくなら合意の上でセックスしたいな。そのほうがきっと気持ちいい…」ペロ…


ユミル「」ジリ… クルッ! タッタッタッ…

ベルトルト「あははっ、逃げるんだ?」

ベルトルト「処女膜を破られる覚悟と、中出しされてもいいよう危険日の把握をしてから、また来なよ」

ベルトルト「それ以外は、僕の側に寄らないほうが賢明だ。君の匂いをかいだだけで、理性が飛んじゃいそうだよ」



その後 女子宿舎近く

タッタッタッ…

ユミル「わっ!」ガクン!

ユミル「クッソ! 腰が砕けてやがる!」ハァハァ…

ユミル「」ヌル…

ユミル「どうして、こんな…。あんな奴に…」ゾクゾク…



本日はここまで。

医務室へ行く口実作りのためだけに、ベルトルトにのされたモブ。第一の犠牲者である。

医務室前廊下のシーンは、気絶したモブに肩を貸してたんで、ベルトルトはユミルを追えなかった、というのを表現したかった。

これからも、とんでもなく気持ち悪くなっていくから心配無用だ。
おそらく、日常系の描写を気に入ってくれた人からはドンビキされるほどに。


数日後 午前 座学教室

座学教官「845年、シガンシナ区を襲撃した超大型巨人は…」

ユミル(しつこく何度もやるよな、この講義。シガンシナ区が陥落したときのこと…。あくびが出るぜ)

座学教官「…当時はたいへんな恐慌状態あり、住人に対する後の聞き取り調査は困難を極めたが、」

座学教官「一致するところは、超大型巨人接近の前触れであるはずの巨大な地響きを一切聞いていないことである」

座学教官「15メートル級が歩いても起きる地響きを、60メートルを越える超大型巨人がまったくさせないのは不可解だった」

座学教官「当時シガンシナ区を防衛していた駐屯兵団からも、遙か遠くから見えるはずの超大型巨人接近の目撃情報はない」

座学教官「よって、超大型巨人は、他の巨人のように歩いてウォール・マリアまでやって来たのではない」

座学教官「突如、その場に現れたと考えざるをえない」

座学教官「扉を蹴破った超大型巨人はその後、壁の向こうへ引っ込み、やはり地響きを立てることなくいずこかへ姿を消した」

座学教官「シガンシナ区内を一直線に突進して内門を破壊し、ローゼ内に侵入した鎧の巨人もいつの間にか消えている」

座学教官「この2体は、扉を破壊後、速やかに人間の目から消えている」

座学教官「その後、マリア内で再び見かけたという報告は、少なくとも調査兵団、」

座学教官「及び、ローゼの4つの突出区を守る駐屯兵団からはあがっていない」


座学教官「超大型も鎧も、目的を達したから消滅したというのが、大勢を占める見解だ」

座学教官「このことから、超大型巨人、及び、鎧の巨人は、普段は通常の巨人の形態をとり、」

座学教官「扉を見ると超大型、または鎧の巨人に変化して扉を破壊する、」

座学教官「極めて特殊な奇行種であると考えられる」

ユミル(的外れだ。今日はいつもの退屈な講義よりは気の利いたもんになりそうだったのに、つまらねぇ)

ユミル(お偉い奴らが雁首揃えて、何年も考えて行き着いたのがそれかよ。おめでてぇ脳味噌してんな)

ユミル(巨人にも知性があると考えねぇのか。壁よりもろい扉部分をわざわざ狙って蹴り破ったんだと…)

ユミル(たまたま扉を見つけたから破壊したとか…、どういう思考回路してりゃ、そんな結論が出んだよ)

ユミル(それとも、知性がある巨人の存在を認めたくねぇのか。自分たちの安心のために…)

ユミル(信じたいものを信じるってやつか。そんなこっちゃ、いずれやられちまうぞ)

ユミル(もしこの場にその2体の中身がいて、今の話を聞いてたとしたら、きっと心の中で高笑いしてるはずだ)

ライナー「……」


座学教官「シガンシナ区住民○名のうち、避難が間に合わず巨人に食われた、」

座学教官「あるいは混乱による事故での死者・行方不明者△名」

座学教官「住民の避難誘導のため、勇敢に戦った駐屯兵団の犠牲者数◇名」

座学教官「その後の奪還作戦に□名。これは、総人口の2割に当たる」

座学教官「食糧不足による栄養失調が原因と思われる死亡者は、推定▽名」

座学教官「総勢で約◎◎万人が命を落とした。この中には君たちの肉親も数多くいただろう」

座学教官「まさに人類の宿敵というべき憎き化け物たちだ」

アニ「……」

座学教官「これ以上壁を突破されることは人類の滅亡と等しい」

座学教官「ウォール・シーナ内での生産力では、現在の人口を支えることは不可能だ」

座学教官「諸君等が有能な兵士となり、心臓を捧げることが人類の未来の希望となる」

座学教官「諸君等の精励に期待する」


その日 午後 対人格闘訓練場

ジャン「『シガンシナ区陥落』関連の講義の後は、きまってエレンがエキサイトしやがるな」

ジャン「駆逐、駆逐、うるさいったらねーよ。アルミンとミカサはなだめ役一方だ」

ジャン「あいつらだって、たまには嘆き悲しみたいだろうによ」

ユミル「あいつらはああやって3人で精神のバランス取ってんだよ。外野が口出すとこじゃねぇ」

ユミル「それより、続けて同じ奴と組むと、教官にどやされんぞ、ジャン」

ジャン「前んときは、教官が来る前に医務室送りになっちまった。だから、ノーカンだノーカン」

ユミル「ははっ、ワンパンでお前を失神させるとは、我ながら、会心のアッパーだったな」

ジャン「これでも近頃は真面目に取り組んでたつもりだったんだが、さぼり常習のお前にのされちまうとはなぁ。…おっ?」

ユミル「どうかしたか?」

ジャン「あれだ。すげぇ…、ライナーとベルトルトが組んでるのはけっこうレアだぞ」

ユミル「あぁ、さすがに惚れ惚れするな。みんな手ぇ止めて、そっちのけで見てる」

ジャン「男の1位と2位だもんな。体格もでけぇ者同士、たしかに、凄まじい迫力だ…」


ブンッ! ヒュバッ! ガガガッ! ヒュンッ! ドシッ! 

ジャン「体さばきも一級だ。大味なところがねぇ」 

ヒュンッ! ドシッ!

ライナー「ぐ…ぅ…っ!」

ジャン「うえっ?! 連続できたか! あの蹴り、ライナーだから受け止められたが、」

ジャン「他の奴じゃ腕ごとへし折られて首刈られるぞ。無防備に頭に受けたら脳漿が飛び散る威力だ」

ユミル(確かにすげぇ。とても敵わねぇ。圧倒的な力の差だ…)ゴク…

ユミル(一度捕まっちまったら、どう足掻いても逃げられねぇな…)

ユミル(おまけに、あいつには騙し討ちも通用しねぇ。もしものときは蹴り潰して逃げるつもりだったのも見透かされてる)

チラッ

ユミル「ん? ベルトルさん、時々アニのほうに目をやるな」

ユミル(今のアニは表情暗くて、とても見物どころじゃないって感じだが)

ジャン「アニが自分のかっこいい姿を見てくれてるか、チラチラ確認してんじゃねぇの?」

ジャン「ベルトルトは、昔からずっとアニを見てたじゃねぇか」


ジャン「今日のライナーはいつもより、少し動きが鈍いな。ベルトルトのスピードについていけてねぇ」

ジャン「だからか、ベルトルトの奴、余裕こいてやがる」

ユミル(そうだよな、あいつはいつもああやってアニを見てた)

ユミル(アニが本命で、私は身体目当て…。薄汚い性欲をぶつける相手は私で、純粋な想いはアニ…)

ユミル(…だが、そうなのか? 本当に? なんか、あの目、違和感がある)

ユミル(アニがうっかり何かしでかさないかと心配して、警戒してる目だ)

ユミル(それを悟られないよう、装っちゃいるが…)

ユミル(ずっと前からああいう目だったか? どっちかってぇと、それとなく見張ってると言ったほうがしっくりくる…)

ユミル(興味がなかったから、ベルトルさんはアニが好きだって周囲の噂を鵜呑みにして深く考えたことがなかったが、)

ユミル(よく観察してみれば、好きな相手に向ける目にしては、熱がない…)

ジャン(ユミルがベルトルトに目ぇ奪われたまま、考え込んでやがる…)ムッ…

ジャン「そろそろ俺たちも始めようぜ」クルッ! グッ!

ユミル「あ? ああ…」


───ザワッ!

ジャン「今のすっげー気持ち悪ぃ視線…、どいつからだ?」キョロキョロ

ユミル(後ろを向いてたジャンも気付いたか)

ユミル(私は…、もろに眼ぇ見ちまった…。真正面から…)ズクン…

ズル… 

ユミル(一瞬だったのに…。ジャンと組む以上、またあの視線が襲ってくるってわかってて、気構えもしてたはずなのに…)ズクン…

ヘタ…

ジャン「おい、どうした! ユミル! ユミル!」

ユミル(あいつ、やばい…、やばい…!)ズクン… ズクン…

ユミル「悪い、ジャン、やっぱり今日はお前とはやれねぇ」

ジャン「おい、なんで! どうしてだよ! ユミル!」グッ!

ユミル(駄目だ! 男のお前が触ったら、また…)パシッ!

ユミル「」フラフラ…

ジャン「ユミル! どうした! ちょっと待てよ」グッ!


ユミル「今日はクリスタと組む! 他の相手、探してくれ」パシッ!

ユミル「」フラ…

ユミル(クリスタ、どこだ? じゃれつくふりしてお前に寄りかかれば何とかごまかせるか…?)

ユミル(あそこか? 訓練場の端。よかった…、そんなに遠くない)

ユミル(鼻血出したライナーの介抱してんのか? あいかわらず優しくて天使だな、お前は)

ユミル(私に気づいて、心配して駆け寄ってきてくれて…)

クリスタ「ユミル! どうかしたの?!」

ユミル(ああ、これで安心…)ギュッ…

ユミル「ライナーの野郎といい雰囲気だったから妬けちまってな。邪魔しにきた。愛してんぞ、私のクリスタ」ダハハ…

───ゾォッ!

ユミル(何…だ…? 今まででいちばん重てぇ…)ガクガク…

クリスタ「きゃっ?!」


ライナー「ユミル! クリスタが倒れるぞ! ふざけてじゃれついてないで、しっかり立て!」ガシッ!

クリスタ(ドキ…! ライナーに支えてもらっちゃった)///

???「危ないよ。もしかして、自力で立てないの? クリスタじゃなく、こっちにもたれかかりなよ」グイッ!

ユミル「」トサ…

ユミル(肩? 男の? 私との身長差を考えると、クリスタの後ろにいるライナーでなければ、)

ユミル(目の高さに肩が来る奴はひとりしかいねぇ。クリスタにばっか気を取られて…。しくじった…)

ジャン(ユミルがベルトルトに抱かれて…!)イラッ!

ジャン「ベルトルト、ちょっとユミルと話させろ! …おい、何で後ろに隠すんだよ!」

ベルトルト「ジャン、気を悪くするかもしれないけど、どうもユミルの様子が変だから、言うよ」

ベルトルト「ユミルが君の手を振り払いながら、君から逃げてきたように見えたんだけど」

ジャン「俺がユミルに何かしたってのか?!」

ライナー「悪いが、俺にもそう見えた。とても、ただ事じゃなさそうだったぞ」

クリスタ「私も…」

ジャン「クリスタまで…」

ライナー「ジャン、いくらユミルとはいえ、女に拒否されて、それでもしつこくするのは感心せんな」


ジャン「誤解だ! 鼻血噴きながら、説教モードに入んな!」

ユミル「違う、ジャンは悪くねぇ。私がちょっと…、気分悪くなっただけだ…」

ジャン「(ホッ…)」

クリスタ「そういえば、顔が赤いわ。瞳も潤んでる」

ベルトルト「熱中症かもね。今日は暑いし。おぶっていくから医務室へ行こう」

ベルトルト「ほら、僕の背中に乗って」

ユミル「どうってことねぇ! 行かなくたって平気だ!」

クリスタ「まともに立てないほどふらふらになってるくせに、何強がってるの?」

クリスタ「早くベルトルトに連れて行ってもらったほうがいいよ!」


ジャン「俺が連れてく!」

ライナー「ジャン、まぁ、お前は落ち着いて、詳しい話を聞かせろ」

ジャン「ライナー、それは誤解なんだって! 今ユミルが言ってくれたじゃねぇか!」

ライナー「気分が悪くなったのが本当でも、近くにいたお前に頼らず、手を振り払って逃げてきたのは事実だろうが」

ライナー「何にせよ、今、この状況でお前に任すことはできんな」

ライナー「ユミルも強情張ってないで、さっさとベルトルトの背におぶされ。ほら」トサッ!

ベルトルト「ありがとう、ライナー」


???への途上

ユミル「…こっちは医務室の方向じゃねぇぞ」

ベルトルト「わかってるくせに」

ユミル「とんだ猫かぶりだな。中身は猛獣のくせに。この野郎!」ギリッ!

サワ…

ユミル「ひ…っ!」

ベルトルト「背後から首を極めても力を入れられないんじゃ意味がないね」

サワサワ…

ユミル「止めろ! 撫でるな! 変態!」

ベルトルト「お尻撫でられるより、オマンコをなぞってほしかった?」

ベルトルト「こんなふうに」ツツ…

ユミル「嫌ぁっ!」ゾクッ!

ベルトルト「そんな声が出せるんだ。楽しみだな、これから。…下ろすよ」ドサッ!


───ノシッ!

ユミル「こんなとこで押し倒すなんて…。訓練の最中だぞ、正気か?」

ベルトルト「そんなこと言って、君こそ、発情した雌の顔してる。頬を赤くして、瞳が艶やかになってる」

ユミル「そんなこと、あるわけねぇ! 嫌だ、離れろ! あっち行け!」

ベルトルト「……」ジィー

ベルトルト「その分じゃ、危険日の把握もしてきてないみたいだね。残念だなぁ」

ベルトルト「性懲りもなく僕の言いつけを2回も破るから、僕に『抱いてほしい』って合図だと思ったのに」

ユミル「お前、狂ってる…。どういう頭してりゃ、そんな考えになるんだ?」

ベルトルト「妊娠されても困るし、今日は止めてあげるよ」

ユミル「(ホッ…)」

ベルトルト「その代わり、答えろ」グッ!

ユミル「!」


ベルトルト「忠告をしてからそれを無視して2回もジャンと組んで、彼に特別な感情でも持ってるのか?」

ユミル「ジャンは関係ねぇだろうが!」

ベルトルト「関係はある。どんな形であれ、君が気にかけてる相手だ」

ユミル「この間、医務室でマルコと話してたこと、やっぱり外から立ち聞きしてたんだな!」

ユミル「お前、私の身体だけが目当てなんだろ? 別にジャンとは男と女の感情で好き合ってるわけじゃねぇんだ」

ユミル「そこまで束縛する理由なんかねぇはずだ」

ベルトルト「身体だけなんてひどい誤解だな。君が大好きだってちゃんと伝えたじゃないか」

ベルトルト「好きだから、君が気にかけてる人間は、みんないなくなればいいと思ってる」

ユミル「まさかクリスタもか?!」

ベルトルト「さあ、どうかな?」

ユミル「はじめにガンつけてんのがお前だって気づいたときも、私が相手してたのはクリスタだったな」


ユミル「私が捕まえてふざけてたコニーのときはこれまで通り隠しおおせて、気配を残さなかったお前が、」

ユミル「クリスタのときはそれに失敗した」

ユミル「さっきも、男じゃないから安心だと思ってクリスタに寄りかかったのに、」

ユミル「最大級に重てぇ視線をぶつけてきたのも、相手がクリスタだったからなのか?!」

ベルトルト「……」

ユミル「答えろよ! そうなのか?!」」

ベルトルト「いちばん邪魔といえば、彼女かな。君がいちばん大切にしてる彼女…」ニタ…

ユミル「そんな…。クリスタは女だぞ?!」

ベルトルト「でも、君は彼女に、結婚したい、愛してると言ってるじゃないか」

ユミル「あんなのはふざけて言っただけだ! ただのお遊びだ! あいつに何かしたら承知しねぇ! 殺してやる!」

ベルトルト「僕も君を愛してる。男でも、女でも、他の人間のものになるくらいなら殺したいほどにね」

ベルトルト「男女の恋愛感情でなくても、君が真心を傾けている相手は全員消してしまいたい」

ベルトルト「…訓練中に事故は付き物だろ?」ニヤ…


ベルトルト「ああ、女の子に対しては、傷つけるためだけに犯すって手が使えるね」

ユミル「!」

ベルトルト「できれば、僕の初めては君にもらってほしいんだけど…」

ユミル「私に…、どうしろってんだ…」

ベルトルト「わかってるはずだろ? また具体的に言おうか?」

ユミル「嫌…、言わないでくれ…」

ベルトルト「耳を塞ぐな。よく聞けよ」 

ベルトルト「君の処女マンコの破瓜の痛みで僕のチンポをきゅんきゅん締め付けてもらいたい」

ベルトルト「体力の限界までがつがつ突きまくって、何度も何度もオマンコの中に射精したい」

ベルトルト「君のオマンコを広げて、僕の精液がごぽごぽ泡を噴きながら流れ出てくるのをじっくり目に焼き付けたい」

ユミル「……」


ベルトルト「黙り込んじゃったね。人を頭おかしいとか、イカれてるとか罵る気力もなくなったか?」クッ…

ユミル「……」

ベルトルト「君って、涙ぐむと可愛いね。きっと、泣くともっと可愛いよ…」チュ…ペロ…

ユミル(今、こいつの顔が迫ってきて、唇が触れて…、キスされた? その後舐められた?! 気持ち悪ぃっ!)ゴシゴシッ!

ベルトルト「あははっ! 傷ついた顔して! ファーストキスを僕なんかに奪われたのがショックだった?」

ベルトルト「君、案外、純情だったんだ」

ベルトルト「いつもの強気で狡猾な眼はどうした? ここまでされても、僕を殴ることもできないのか?」クッ…

ベルトルト「新しい一面を見た気がするな。もっといろんな君を見てみたい」

ベルトルト「チンポをオマンコに突き立てて処女膜を破ったら、そのとき君はどんな顔をしてくれるのかな?」

ベルトルト「今から、とっても楽しみだよ」



本日はここまで。

もうこの先は俺だけが楽しいって展開だ。
見切りをつけるのなら今のうちだぞ。画面の前の読み手のお前。

もし俺の前作を知ってるから読んでるって人は、ああいう展開にはならんと言っとく。

ついてこれるのは、今現在満面のゲス顔になってるお前だけだ。

「殺したい」とまで言ってもらえて、書き手としては本望だ。これからも頑張るよ。

ユミルの反撃からの勝利はなしなんだよな?


翌日 昼 

ユミル「マルコ、こないだ借りた本、返す。サンキューな」

マルコ「もう読み終わったのかい? ほんとに?」ジィー

ユミル「人の顔をまじまじと見て、どうした?」

マルコ「実は…、君に聞きに来てもらいたくて、わざと難しい字の多い本を貸したんだ」

マルコ「一度も聞きに来てもらえなくてちょっと残念だなぁって、思って」テレテレ

ユミル(あれ以来、なるべく男は避けてたからな)

ユミル(マルコ、顔を赤くすんなよ。嬉しい…と思っちまうじゃねぇか)

ジャン「マルコ、ユミル、その本空いたのか?」

マルコ「ジャン、昨日は行き違いがあって、大変だったみたいだね」

ジャン「おう、ライナーから根掘り葉掘り訊かれたが、俺には心当たりはねぇって繰り返すしかねぇし。堂々巡りだった」

ジャン「ライナーよりクリスタだ。おっかねぇくらい怒ってた。俺がなんかしたって決めつけて」

ジャン「可愛い顔してんのに怒ると迫力あるな、あいつ。クリスタもお前のことが相当大事なんだな」

ジャン「あれほどとは思わなかったぜ。正直、まいった」


ユミル「悪かったな。私がお前のためにもっとしっかり弁明してやれば…」

ジャン「まあ、俺のことはいい。それより、身体は大丈夫なのかよ? なんだか、ふらふらで尋常じゃなかったぞ」

ジャン「ベルトルトの奴に変なことされなかったか?」

ユミル「え?」ギクッ!

ユミル(知ってるのか?! まさか、あんな現場をジャンに見られてたのか?!)

ジャン「クリスタにもたれかかってたお前を引き寄せたとき、ちょっと強引だったような気がしたからよ」

ユミル「(ホッ…)」

ユミル(そうだよな、ジャンはライナーとクリスタに足止め食ってたんだ。追ってこられるわけがねぇ)

ジャン「まあ、あいつは俺と違って物静かな優等生だから、そんなことしねぇだろうけど」

ジャン(ユミルを包み込めるように抱ける姿に嫉妬しちまった。その後、軽々と背負って飛ぶように歩いてった後ろ姿にもな)

ジャン(俺もあのくらいの体格と力がありゃあな。考えてみりゃ、俺、あいつに勝てるとこひとつもねぇ…)

ジャン(って、落ち着け! 先走って気ぃ回しすぎだ! どうしてユミルを取られるって考える?)

ジャン(あいつはアニが気になってんだ。ユミルとは全然タイプが違うアニに…。心配することねぇ)


マルコ「そうそう、これ、今ユミルから返ってきた。今度は君が読みなよ。それから、ふたりからいっしょに感想を聞きたい」

ユミル「悪ぃ。せっかくだが、それはできねぇ」

マルコ「え?」

ユミル「それ、読んでないんだ」

ジャン「は?」

マルコ「読めない字が多すぎて挫折した? だったら、もっと平易な字の本貸すよ?」

ユミル「もういいんだ」

ジャン「もういい、って…」

ユミル「飽きた。読書なんて高尚な趣味、やっぱり私の性分には根っこが合わないみてぇだ」ダハハ…

マルコ「あんなに一生懸命貪るように読んでたのに…。ユミル! 君、何か隠してる?」キッ!

ユミル「だから、飽きただけだって。そう、目をマジにするほどのことじゃねぇよ」

マルコ「…わかった。これ以上訊かない。男の僕らには打ち明けにくいデリケートなことなのかもしれないし」

マルコ「ただ、覚えておいてよ。この間医務室でも言ったよね、心配してるってこと…」



マルコもジャンも本当にいい奴だな。

こんなクソみてぇな女を好いてくれた。

おかげで、自尊心なんて厄介なものが芽生えちまった。

お前とジャンが私を好きになってくれたから、

自分を安売りせずに少しは自分を大事にしようとか、

幸せになってもいいのかとか、考えられるようになった。

クリスタを内地へ送る目的だけの生活に、別の張りをくれた。

せっかく人間に戻れて、イカした人生を送ろうとしたのに、

どうしてあんな厄介な奴に目ぇ付けられちまうんだ。

自尊心が芽生える前なら、ここまで辛くはなかったはずなのに、ちくしょう!

あいつからは逃げきれない。

クリスタのために兵団を辞めるわけにはいかねぇんだ。


毎日顔をつき合わせている以上、いつか捕まって犯される。

それでも無理に逃げ回れば、クリスタに危害が及ぶ。

下手をしたら、マルコとジャンにも…。

初めてヤラれて処女を失うときの痛みがどれほどのもんか知らねぇが、

辛い痛みなんて、これまで何度も味わってきた。

生きてるだけで世界から憎まれたこともあるんだ。そんときの心に比べりゃ、

大したことじゃねぇはずだ。

クリスタを10位以内に入れて卒業させるまでの辛抱だ。

一年だけ我慢すりゃいい、と考えろ。

あいつは憲兵を目指してて、卒業と同時に否応なしに切れる。

それで済む話だ。それであいつとは永久におさらばできる。

たった一年…

一年、あいつに身体を開けば…

一年も、あんな奴に抱かれるなんて…

ジワ…



本日はここまで。

直感は正しかったジャン。
気遣いが裏目に出て踏み込めないマルコ。

ゲス顔どもがいっぱいで嬉しいぜ。俺、頑張るよ。

>>111
ないねぇ(ゲス顔)


某日 夜中 野外

ユミル「……」

ベルトルト「今日は本もランタンも持ってこなかったんだ」

ベルトルト「あ、ノーブラだね。乳首どっちもツンツンさせて…。エロいなぁ」

サワ… モミ…

ユミル「」ピク…

ベルトルト「じっくり触ってみると、見た目よりけっこう胸あるね。嬉しい誤算だったな」モミモミ…

ベルトルト「抵抗…しないね。いいんだ? 優しくしないよ?」クリ…


ユミル「あ…っ!」ヒクッ!

ベルトルト「」ニタ…

ユミル「無駄口…、たたくな。お前なんかに、んなもん期待しねぇ…」

ベルトルト「髪留めもしてない。君の髪、いい手触りだ。それに、いい匂い…」サラ…

ユミル「あれひとつしか持ってねぇんだ。無くすと困るんだよ」

ベルトルト「どこかに飛んでいく勢いで乱暴されると思ったから?」

ユミル「違うのか?」

ベルトルト「いいや、よくわかってる」

───ガバッ!



空き部屋

ドサッ!

ユミル「うわっ!」

ベルトルト「」ギシッ! ヌギッ!

───ザワッ!

ユミル(こいつ、いつもライナーが隣にいるからひょろ長く見えたが、脱ぐとすげぇ逞しい身体してやがる)

ユミル「お前はズボンだけ下ろせば充分だろうが?! お前まで脱ぐ必要ない!」

ベルトルト「僕の身体が恐いのか? こうして押し倒されたら、もう逃れようがないって?」クッ…

ユミル(ああ、怖ぇ! 力の差をまざまざと見せつけられてるみてぇだ!)ゾクゾクッ!

ユミル(さっきだって、人を軽々と肩に担いで運びやがって! どこにそんな力があんだよ?!)

ベルトルト「脱がすよ」

ガバッ! ズルッ! スルン…

ユミル(服全部、扉とは反対の、部屋の奥へ投げられちまった)

ユミル(理性なんか吹っ飛んでんのに、そういうところは頭回るんだな)


ベルトルト「ほら、おっぱいとオマンコ隠してる手、どけて」

ユミル「……」

ベルトルト「自分から抱かれに来たんだろ? 足、開くよ」グイッ!

ユミル「や…っ!」

ベルトルト「綺麗なピンク色だ。少し濡れてる? 期待してた?」ヌルッヌルッ

ユミル(じっくり眺めながらいじるな! 気持ち悪ぃ…!)

ベルトルト「あはは、ひどい鳥肌だね。傷つくなぁ」

ズプ…

ユミル「痛…っ!」

ベルトルト「ん、ユミルの処女マンコ、指一本でもきついや。食いちぎられそう」

ベルトルト「ちょっとでも動かすと、ぎゅうぎゅう締めて…」

ベルトルト「楽しみだな。この中にチンポ挿れるの。あっという間にイケそう…」

ベルトルト「指、増やすよ」ズプッグリッ!

ユミル「あ、ぁ…。そんな! もう指2本なんて…! もっとゆっくり…」


ベルトルト「僕の指、どんな感じだ?」

ユミル「痛い! 嫌っ! 嫌だぁっ!」

ベルトルト「聞かせろよ」

ユミル「太くて中でごりごりして…、痛い…。抜いてくれ…」ハァハァ…

ベルトルト「そんなこと言ってるくせに、ユミルの身体、熱くなってきた。鳥肌も消えたね」

ベルトルト「」チュ…ペロペロ…

ユミル(キスはしても舌は入れてこねぇ。唇を舐めるだけ。噛み切ってやるつもりだったのに。警戒してんのか?)

ユミル(指で慣らすなんてしねぇで、いきなり突っ込んで腰振って終わりになると思ったのに)

ユミル(眼の色はおっかねぇ。射すくめられる。訓練場で見ちまったあの狂った眼と同じだ)

ユミル(欲望でギラギラして、息遣いだって荒いのに…)

ユミル(まさか、理性的に狂うことができる奴なのか? だとしたら、ますます厄介だ)

ユミル(この年で、どんな修羅場くぐってくりゃ、そんなのが身に付くんだ?)


ユミル「お前、本当に童貞か? がむしゃらにがっついてくるかと思ったのに、そうじゃねぇ」

ユミル「私に触れる手も、淡々としすぎてる。だからって、慣れてるわけじゃねぇのはわかる」

ベルトルト「さあ? 本で読んだとおりにしてるだけだから」

ベルトルト「手が躊躇うのは、下手と思われるのが嫌だとか、恥ずかしいとか、嫌われたくないとか、余計なことを考えるからだ」

ベルトルト「でも、君のその反応、まんざらでもないみたいだね。痛い痛い言ってる割に濡れてきた…」ニヤ…

チュルン… ニチャ…

ベルトルト「ん…」チュパ…ベロベロ…

ユミル「止めろ…、そんなとこいじった指、舐めるな!」

ベルトルト「ユミルの処女マンコの味、記念に味わっておこうと思って」ベロ…

ユミル「へ、変態…」

ベルトルト「ん、おいしい…。脳味噌がグズグズに融けそうな味だ…。ああ、僕ももう挿れたい…」ゴソゴソブルン!

ユミル「!」


ベルトルト「どうした? 急にひきつった顔して?」

ユミル「ちょっ…! 待て…! でかすぎる! そんなの無理だ!」

ベルトルト「もっと大きくなるよ」

ユミル「嘘だろ! 化け物じゃねぇか!」

ベルトルト「へぇ、僕って大きいんだ? 誰と比べて?」

ユミル「見たことなくたって、ここまででかけりゃ規格外だってわかる! やめろ! 壊れる! 来るな!」ジタバタ!

ベルトルト「嫌がるほど大きいんだ? 今から君の中に挿入って処女膜突き破るのに」ヌラリ…

ユミル「そんなが挿入ったら、裂ける! 死ぬ!」

ベルトルト「逃げるなよ。赤ん坊だって通ってくる道だ。僕のチンポの大きさくらい、広がらないはずない」ガシッ!

ユミル「嫌だ! 離せ!」ジタバタ!

ベルトルト「嫌がってる君、ますます興奮する。ああ、また大きくなっちゃった」ニタ…

ユミル「あ…、あ…」

ベルトルト「見入ってないで。ほら、挿れるよ。力抜いたほうがいい」ピト…


ズプ… ミチミチ…

ユミル「痛い! 痛い! 嫌ぁ! あ、ああっ! やあああぁっ!」

ベルトルト「ん、イイ鳴き声」ズブッ!ズチュッ!

ベルトルト「思ったとおり、君、泣くと可愛い」ペロ…

ユミル「痛い! 動くな! 死ぬ! 死んじゃ…」ボロボロ…!

ベルトルト「もっと奥に進めるよ」ググッ…

ユミル「あ…ぐっ…! 深…い…! 裂ける…! 裂け…」

ベルトルト「挿入った、ユミルのいちばん奥まで。もう我慢できないや…。イクよ」

ベルトルト「くっ…」ドクドクッ!ビュルルルッ!

ユミル(熱い! 出てる…? こいつがイッて…、射精してんのか…? 私の中で…?)

ユミル「や、だ…。嫌だぁっ!」

ベルトルト「はっ…、ずり上がって逃げようとするな。まだ終わりじゃない」ガシッ!

ベルトルト「全部、オマンコで受け止めろよ、僕の精液…!」ドクッ!ドクッ!

ユミル(まだ出てる…! 腹ん中、火傷する…! 奥…、子宮にかかって…っ!)


ベルトルト「すごく気持ちいい。よかったよ、ユミル」チュッ!

ベルトルト「ああ、ユミルは痛いだけだったね。初めて同士だし、仕方ないね」

ユミル「」ハァハァ…

ユミル「…抜け、早く抜けよ! 早漏! 童貞のガキが!」

ズブゥッ!

ユミル「ひぁ…ぁ…っ!」

ベルトルト「抜くわけないだろう? 童貞のガキが初めてを好きな女の子とするんだ」

ベルトルト「2回や3回で収まるわけない。猿みたいに腰ふってヤリまくりたい」

ユミル「私を好きなんて見え透いた嘘つくな! お前は私じゃなく、アニが好きなんだろ?!」


ベルトルト「僕がアニを好きだって?」

ユミル(こいつ、今、鼻で笑った…?)

ベルトルト「僕が好きなのは君だけだ。殺したいほど愛してる」

───ゾォッ!

ベルトルト「このままヤリ殺されたくなければ、二度と口にするな」

ベルトルト「僕とセックスしてる間、他の人間の名前を出すな」

ベルトルト「君は僕だけ見てればいい」



○時間後

ベルトルト「く…、また…出る…!」ビュプッ!ビュルルッ!

ベルトルト「はあ…、気持ちいい。ユミルのオマンコの中、精液でズルズルだ」

ユミル「も…無理…だ。壊れ…る…」ハァハァ…

ベルトルト「すっかり目が虚ろになっちゃったね。泣きじゃくって、普段の目付きからきつさが取れて、とっても可愛いよ」

ベルトルト「僕も、5回もイッて余裕が出てきたし、少し違うふうにやってみようか」

ベルトルト「君のイイところもわかってきた。割と浅いところのここと…、いちばん奥のここ」グリッ!

ユミル「え? あっ…? あ、あんっ!」キュゥンッ!

ベルトルト「今までの悲鳴と違う、艶のある声だね。やっぱりそうなんだ」ジュポッ!ジュボッ!

ユミル「あぁ…っ! あ…、あ、あ、あ、やあぁっ!」

ベルトルト「すごい反応…。中の動きも全然ちがってる…」グジュッ!グポッ!

ユミル「そんなことあるわけ…! あぁん、やめろ…、お願い、やめてぇっ!」

ベルトルト「初めてでイケるとしたら、君のオマンコ、相当いやらしいね。たまらないな…」ズチュズチュッ!

ユミル「やあっ! これ以上、無理…! 動けなくなるぅ…っ…!」


ベルトルト「チンポを奥に引き込むみたいに絞ってるくせに。本当はどうしてほしいんだ?」グチュゥッ!

ユミル「そんなこと、望んでないっ! 早く抜けっ! もう充分だろ!」

ベルトルト「強情張ると…こうだよ」ゴリッ!

ユミル「だめぇっ! そんなとこ、抉るな…ぁ…。あ、あ、あ、ああぁっ!」

ベルトルト「痛みで萎えてた乳首もまたツンツンに勃起してるじゃないか。素直になりなよ」クリクリ…

ユミル「さ、触るな…、胸…、いやっ! いやあっ!」ビクビク

ベルトルト「ん、乳首いじるたびに締まりが変わるね? ここ、オマンコに直結してるんだ?」クリクリ…

ユミル「あはぁっ、あ、んっ! やあっ! は…ふぅ…っ! ああああぁっ!」

ベルトルト「なんだか、君、すごい…。オマンコが洪水みたいに愛液分泌して…、もう限界が近そうだね」グチュグチュッ!

ユミル「やだっ! イキたくないっ! お前なんかにイカされたくないっ!」

ベルトルト「今の君、可愛くって、とっても綺麗だ…」ズプッ!ズニュッ!

ユミル「あ、あ、あ、あ、…。あんっ! は…く…、ふあぁっ?!」

ベルトルト「もう聞こえてないか」ジュプッ!ズチュッ!

ユミル「ふ…ぁっ、身体、おかしくなる…。やだっ! 怖い…、やだぁっ! はぁ…んっ!」


ベルトルト「ユミル、イカせてあげるよ。イッちゃいなよ。僕のチンポで。思いっきり」

ベルトルト「大きすぎるって怖がってた僕のチンポ、おいしそうにぱっくりくわえ込んで、」

ベルトルト「涎垂らしてきゅんきゅん締め付けて、イッちゃえよ!」グリッ!

ユミル「奥…、だめっ! い…やぁっ! いやああああああああああぁっ!」ビクビクビクッ!

ベルトルト「く…、痙攣して…もってかれそう…。僕も出すよ、オマンコにいっぱい…」ビュクッ!ビュルルッ!

ベルユミ「」ハァハァ…

ズルン…

コプ…コポ…ドロ…

ベルトルト「……」ハァ…


ユミル「マジで…猿並だった…」ハァハァ…

ベルトルト「初めてなのにイッちゃった君も、充分淫乱だ」チュ…

ベルトルト「オマンコ、ぽっかり空いて閉じなくなっちゃったね。奥まで丸見えだ」

ベルトルト「チンポに絡みついてたピンクの襞までよく見える…」

ユミル「」バッ!

ベルトルト「冗談だよ。それにしても、こんな小さなところによく入ったなぁ、僕のチンポ」

ベルトルト「君の身体が思ったより淫乱だったのも、嬉しい発見だったな。これからが、すごく楽しみだ」ニタ…

ベルトルト「次からは、今日のように、君が髪留めをしないのを合図にしようか」



───ガラガラピシャ

ユミル(終わればさっさと退場か。やっぱりただヤリたかっただけじゃねぇか)

ユミル(人をその程度にしか思ってねぇくせに、『愛してる』とか、聞いて呆れるぜ)

ユミル(だが、さっさといなくなってくれて、むしろ助かった)

ユミル(戻って…こねぇよな。足音は遠ざかったまま、もう聞こえない)

ユミル(あいつが忘れてったものは…)キョロ…

ユミル(よし、ないな。さっさと治しちまおう。このままじゃ、歩いて帰れねぇ…)シュウゥ…

ユミル(…もう治ったのか。あっけないもんだ)

ユミル(あんなに痛いと思ったのに、傷自体は浅いもんだな)

ユミル(もう痛みはないんだ…。痛くなんかねぇ…、痛くなんか…)ボロ…

ユミル「う…ぇ…、ふ…ぇ…、痛い…、痛い…、ちくしょう…」ボロボロ…



空き部屋前廊下

ベルトルト「……」



本日はここまで。
股間の超大型巨人、ついに登場。

今回は処女と童貞同士だから、痛々しいだけだったな。


3日後 夕食前 物陰

ユミル「こんなとこで、盛るな! 今日はお前の言い付けを破った覚えはねぇ!」

ベルトルト「あれ以来、全然抱かれに来ないし、溜まってきたって仕方ないだろ?」

ユミル「たった3日も我慢できねぇの…か…、ん…ぅ…」

チュッ!

ベルトルト「危険日でも生理でもないんだろ? 僕を避けてるのか? 無駄なことなのに」

ベルトルト「せっかく抱かれる側の君の意思を尊重するつもりだったのに、あんまり我慢させると、他の手段を取るよ?」

ユミル「! それだけは…!」

ベルトルト「じゃあ、どうする?」

ユミル「今夜…行く…。いつもの…所…」

ベルトルト「そう、嬉しいな」ニコニコ


食堂へ続く廊下

マルコ(あれ、ベルトルトとユミル? ふたりで話してるところ、初めて見た)

マルコ(ベルトルトがあんなにニコニコした表情してるのも)

マルコ(いつもは控えめにして、一歩引いてる感じなのに)

マルコ(ユミルの表情はここからじゃ見えないけど)

マルコ(ベルトルトかぁ…。意外な伏兵だった)

マルコ(もし彼がユミルにアタックしだしたら、僕、勝ち目ないなぁ)

マルコ(しかたないか、ユミルは素敵な人だし)

マルコ(彼女の内面の魅力に気付いた人なら、誰だって惹かれるよね…)

マルコ(本を僕から借りてくれなくなったのも、同じ読書好きのベルトルトから借りるようになったからかもしれないな…)シュン…


その夜 空き部屋

ヌチュヌチュ… サワ…

ユミル「…! は…ぁ…、んんっ! あ、ん…、…あ、はぁ…」

ベルトルト「イイんだ? さっきまで固くしてた身体、もう熱くして汗ばんじゃって、力が抜けてるよ?」

ベルトルト「僕の手で感じてくれて嬉しいな」クス…

ユミル(なんで…、どうして、こいつ、いきなり格段にうまくなってるんだよ…?)

ベルトルト「後ろ向きに君を抱いたこの格好、ユミルのイイところ全部刺激できるね」

ベルトルト「可愛い耳も噛めるし、敏感なうなじも舐めたり噛んだりし放題だ」ハム…ベロ…カプ…

ユミル「ひ…、ああ…っ!」ゾクッ…

ベルトルト「後ろからだとおっぱいも揉みやすいや」モミモミモミモミ

ユミル「あん…っ、強くしないでくれ…。痛い…!」

ベルトルト「ユミルの開いた足の間、オマンコの向こうにチンポがのぞいてて、エロいなぁ」

ユミル「は…、そんな汚ねぇもん、気持ち悪いだけだ…!」

ベルトルト「その汚い物をおいしそうにきゅんきゅん締め付けて、おもいっきりイッたのは君だ」


ユミル(ほんとにでかい…。これで半勃ちとかマジで化け物だ…)ゴク…

ユミル(あんなのが挿入って、痛ぇのは当然だ。なのに…イカされた…。奥の奥まで抉られて…)ズクン…

ユミル(また、でかくなった…。血管がくっきり浮いてきて…、固そうに…)ズクン…

ユミル(駄目だ、見てるだけで変な気持ちになっちまう)フイッ

ベルトルト「ん、オマンコがドキドキしだした? チンポにオマンコを擦り付けだしたね? もう欲しくなった?」

ユミル「そんなこと…してない…っ! それより、あ…、なんで上手くなってんだよ? 前より触り方がねちっこくなって…」

ベルトルト「一昨日の休日に娼館へ行ったんだ」

ユミル「は? 何だよ、それ?!」

ベルトルト「僕のチンポが大きいって珍しがって、他のお姉さんがふたりも寄ってきて、大変だった」

ユミル「はっ! 人に好きだ、愛してるだ、抜かしておいて、翌日には娼館でお楽しみか! 呆れて物が言えねぇな!」

ベルトルト「3人分のおしろいでむせそうになってまいったよ。いろいろ丁寧に教えてもらったのはいいけど、指がふやけちゃった」

ユミル「もてて結構なことじゃねぇか! 女買って発散できるもんなら、最初からそっちでやれ! 私をおもちゃにするな!」

ユミル「手慣れたプロはさぞ気持ちよかったろうよ! 痛てぇ痛てぇと、無様にひぃひぃ泣き喚かなくてな!」

ベルトルト「何? 僕が操を立てるのを期待してくれてた?」クス…


ユミル「そんなんじゃねぇ! その気持ち悪い考え方、止めろよ!」

ベルトルト「行かないよ。もう二度と行かない。僕の精液は君の身体にしか出さない」

ユミル「どの口が…」

ベルトルト「本当だ。僕のチンポ、君のオマンコで全部面倒みてよ」

ベルトルト「君のココ」ツプ…

ユミル「あ…」ヒクッ!

ベルトルト「君のオマンコにしか挿入れない。裂けても、壊れても、逃がさない」

ユミル「そんなのは…、ごめんだ…」

ベルトルト「君の意思なんて関係ない。逃がさないよ。そうそう、他にも教わったことがある」

ベルトルト「ん…」

チクッ

ユミル「痛…っ!」

ベルトルト「キスマークの付け方もね」ペロ…


ユミル「馬鹿野郎、こんな目立つとこ付けやがって!」

ベルトルト「君は僕の物だ」

ユミル「」ゾッ…

ベルトルト「せっかく覚えてきたんだ。君の身体で試したい」

ベルトルト「処女膜を破って、苦痛に泣き叫ぶ君は堪能できたし、」

ベルトルト「今度は気が狂うほどの快感で泣き叫ぶ君の悲鳴を聞きたい」

ベルトルト「オマンコからだらだら涎垂れ流して欠片もなく理性が飛んで、完全に発情した雌になった君を見てみたい」

ベルトルト「夢中でチンポを欲しがる君に押し倒されて跨がられてみたい」

ベルトルト「恥じらいを失ったそんな君を組み敷いて、獣のように愛し合って、中も外もどろどろの精液まみれの姿にしたいな」

ユミル「私がそんなことするわけねぇ! これからだって絶対するもんか!」

ベルトルト「そうやって強情を張る君の意思なんか聞かなくなるほど、身体を開発してあげる」

ベルトルト「僕なしじゃ生きていけない位に、ね」



○分後

ユミル「嫌…、もう止めろ…、いつまで…いじって…」ハァハァ…

ベルトルト「もう充分オマンコ広がったかな? ほら、うつ伏せになって」

ゴロン!

ベルトルト「腰を高くあげるんだ。…挿入れるよ」ピト…

ズブゥ!

ユミル「く…、あああああぁっ!」

ユミル(一気に奥まで…! 身体が…裂ける…!)

ズチュゥ…パン…パン…

ベルトルト「後ろから突くこの格好、つながってるところが丸見えだ。興奮するな」

ベルトルト「ピンクのオマンコがチンポをぱっくり咥え込んで、ひくついて、いやらしい…」

ユミル「あっ、いやぁっ!」

ユミル(ぎりぎりまで引き抜いて…、また一気に根元まで押し込んでくる…!)


ベルトルト「ユミルの中、きつきつでヌルヌルだ。突き込むのも、奥に引き込む動きに逆らって抜くのも、どっちも気持ちいい…」ハァ…

ユミル(気持ち…いい…、擦れて…中が…、融ける…、頭…おかしくなる…!)

ベルトルト「ははっ、自分から腰を動かしてる! もう痛くないみたいだね」

ユミル「あっ…、痛てぇに…、は…、決まってる…。まだ2回目…だぞ…」

ベルトルト「まだ痛い? 本当に? オマンコびちゃびちゃにしてるくせに」

ユミル(圧迫感はものすげぇが、もうそれほど痛くはない。治しちまったから…)

ユミル(けど、それを悟られたら怪しまれる…。ああ、でも…)

ユミル「ひゃうっ! は、ああっ、あん! あ、あ、あ、あ、やぁっ! いやあぁっ!」

ユミル(気持ちいい…っ! 挿入ってくると、大きいのでゴリゴリに擦れて…、抜かれるとき、中の襞に何かが引っかかって…)

ユミル「ふあっ?! やああぁっ! 奥まで…くる…! いっぱい…、あああぁっ!」

ユミル(引き抜かれるの寂しい…。押し入ってくると、中がいっぱいに広がって悦んでるの、わかる)

ユミル「ベ…トルさ…、激し…! 激しすぎ…る…! いやだぁっ! おかしく…なる…っ!

ユミル(私の身体、どうしちまったんだよぉ…。こんな奴に犯されてんのに感じて…)ポロ…


ユミル「あ、はぁっ! もっとゆっくり…、でないと…! もう…っ! あ゛あ゛…っ!」

ベルトルト「……」

ズル…

ユミル「あ…、何で、止め…?」ハァハァ…

ユミル(イキそうだったのに、何で抜くんだよ…)

ベルトルト「どうしてほしい?」ニヤ…

ユミル「え…?」

ベルトルト「イカせてもらいたければ、どうしてほしいか、ちゃんと言えよ」

ベルトルト「いやらしいオマンコに大きなチンポじゅぽじゅぽ入れて突きまくって、」

ベルトルト「オマンコ可愛がってください、って。形が崩れるまでかき回して、」

ベルトルト「ベルトルさんにしか見せられないぐちゃぐちゃの淫乱マンコにしてください、って」

ユミル「そんなこと、言えるか!」

ベルトルト「がさつで口汚いのに、チンポやオマンコとは言えないのか? 今さらカマトトぶるな」

ベルトルト「2回目のセックスで、もうはしたなくオマンコをパクパクさせてチンポを待ちわびてるくせに」


ユミル(ふざけてやがる…! なのに…、あんな苦しかったのに…、抜かれたら中が空虚な感じに疼いて…)

ユミル(下に心臓がもうひとつあるみてぇだ。その鼓動がどんどん激しくなってく…)

ユミル(身体が空虚さを埋めてほしがって、求めてる…)

ユミル(言うなよ、馬鹿! 言えばあいつを図に乗らせるだけだ! でも…イキたい…っ!)ズクン…

ユミル(言っちまえばいい。口先だけなら何とでも言える。どうせ私はクズみてぇな女なんだ。クズ…みてぇな…)

ユミル(好きでもない気持ち悪ぃ男に犯されて感じてる、気持ち悪ぃクズ女なんだ…)ポロポロ…

ユミル(あのぬらぬら濡れて勃ってるチンポが…欲しくて…)

ユミル「ください…、オマンコ、可愛がって…」

ユミル「形が崩れるまでかき回して…、ベルトルさんにしか見せられない…淫乱マンコにして…」

ベルトルト「少し違うけど、今日は許してあげる。ほら、ご褒美のチンポだよ」ズブッ!

ズプッ!ズボッ!ズニュッ!

ユミル「あっ?! やっ! 激しすぎ…、馬、鹿…! いやあぁっ! あはぁ…ん…っ!」

ベルトルト「お望み通り、淫乱マンコにしてやるよ。それとも、元々そうだったかな? あははっ」グチュッ!ズチュッ!グプッ!

ユミル「やあっ! ああっ! あ、あ、あ、あ、あっ! あんまり激しいのは…、嫌ぁっ!」


ベルトルト「激しくしすぎた? チンポにまとわりついた襞がめくれて、オマンコの外にのぞいてるよ」グジュッ!ブチュッ!ジュボッ!

ユミル「そんな…嘘…だ…。あ、ああっ! も…駄目ぇっ!」

ベルトルト「嘘。初めてのときからそうだったよ。ユミルのオマンコは本当にいやらしいなぁ」ズチュズチュズチュッ!

ユミル「速い…! 速…すぎ…! あぁっ! 身体、変にな…る…。嫌っ、嫌だっ!」ボロボロ…

ベルトルト「ん、一層締まってきた。イクんだね? 淫乱なユミル?」ジュプジュプジュプッ!

ユミル「イクッ! イカせて! 今度こそイカせてっ! おかしくなる前にっ! イカせてぇっ!」

ベルトルト「その絶叫もイイな。素直になった君、最高だ。調教しがいがある…」ニタ…

ユミル「あ、イカせ…、あはぁっ! あ、あ゛あ゛…。あ゛あ゛あ゛あ゛っ!」

ベルトルト「動物っぽい声出しちゃって、そんなに気持ちいい? …顔、こっちに向けて」クイッ!

ベルトルト「」プチュ…ヌル…

ユミル(キス…されて…、舌、入ってきた…?! ぬるぬるして…、気持ちいい…)

ベルユミ「」クチュ…クチャ…

ユミル「ん…ん…、ふ…」ヌル…プチュ…チュゥ…

ベルトルト「はあ…」プハ…


ベルトルト「はは…、噛み切ることも考えられなくなったんだ。自分から舌絡めて吸ってきた」

ベルトルト「そんなうっとりした瞳で名残惜しそうに見るなよ。僕もすぐにイキたくなるだろ?」

ユミル「…って! イッてっ! 中にぶち撒けてっ! 早くっ!」

ベルトルト「僕はそこまで言えって要求してないよ。でも、言っちゃうんだ?」

ベルトルト「いいね、ユミル、これからも楽しみだよ。君がどこまで変わっていくのか」ゾクゾク…

ユミル「あ゛あ゛、あ゛あ゛、イクッ! イクゥッ!」

ベルトルト「く、すごく締まる…。僕もイク…。一緒にイこうね…。僕だけの可愛いユミル…」

ユミル「はぁ、んっ! あ゛あ゛っ! クるぅっ! イクッ! やああああぁっ!」ビクビクッビクンッ!

ベルトルト「は…、く…」ドクドクッ!ビュルルッ!

ユミル「あ、出てる…。いっぱい…。熱…」ヒクヒク…

ベルトルト「ほら、休んでないで、今度は仰向けになって。まだ全然終わりじゃないんだ。一旦、抜くよ」ズルン…

ゴロン!

ユミル「待っ…、まだイッたばかり…」

ベルトルト「」ズプ…


ユミル「あぁ…! 感じすぎるから…、駄目ぇっ!」

ベルトルト「だからだよ。君が逆らえないうちに、いろいろ仕込まないと」

ベルトルト「まずは僕にキスして、背中に腕を回して抱き締めて、『愛してます』って言ってみろよ」

ユミル「愛し…」

ベルトルト「聞こえないよ?」

ユミル「は…、愛し合ってる恋人同士で…するもんだ、そういうことは…」ハァハァ…

ユミル「嫌いな奴と…そんなことしたくねぇ…」ハァ…

ベルトルト「そういう口をきくか。僕が嫌いでも、僕のチンポは好きだろ?」ユサッ!

ユミル「あぁっ! 揺らす…な…」キュゥン!

ベルトルト「素直になりなよ。君のオマンコだって、まだまだしたがってる」

ベルトルト「イカせてもらえないのは苦しいだろ? 返事は?」

ユミル「は…い…」ポロポロ…



本日はここまで。
卑猥な言葉を仕込み始める超大型巨人。

会話文のみでは限界を感じてきた。ので、エロの書き方を少し模索してくる。


某日 夜 空き部屋

ベルトルト「君の匂い、久しぶりだ」スリスリ

ベルトルト「やっと君の生理が終わって久しぶりにセックスできる。長かったなぁ。気が狂うかと思った」スリスリ

ユミル「私にとっちゃ、天国の終わりで、地獄の始まりだがな」

ベルトルト「しばらくしないうちに、また可愛くない口をきくようになったね」

ベルトルト「君、訓練に対しては不真面目でも、頭はかなりいいんだ。教えたことは、一度で覚えられるはずだろ?」

ベルトルト「僕も何度も同じことを教えるのは煩わしい」

ベルトルト「この間は、『愛してる』とか、卑猥な言葉を並べて、もっともっとってねだってくれたじゃないか」

ユミル「それはお前に言わされただけだ!」

ベルトルト「あれだけあんあん喘いでおいて、よく言う。言わされる度に気分が煽られてオマンコの中をひくつかせてただろ? そうやって否定しても」

ベルトルト「気が強い君がチンポに逆らえない様がたまらなかった」

ベルトルト「嫌がってても、最後のほうは、腰をくねらせて自分からイイところに当たるようにしてたし」

ベルトルト「いやらしい身体だよね。思い出すと、それだけでイケそうだ」クッ…


ユミル「……」ギシッ

ベルトルト「自分から四つん這いになって、可愛い小尻向けて、どうかした?」ナデナデサワサワ

ユミル「後ろからしてくれ…。そのほうがお前もヤリやすいんだろ?」

ベルトルト「ずいぶん殊勝な態度だね。どういう心境の変化?」

ユミル「……」

ベルトルト「無様に泣いてる顔を見られるのも、みっともなくアヘってる顔見られるのも嫌だから?」

ユミル「わかってんなら、いちいち口に出さねぇで、さっさと突っ込んで、腰振って、抜いて、終わりにしてくれよ!」

ユミル「惨めになるだけじゃねぇか! どうせ私は変態に犯されてよがる淫乱な汚ねぇ女だよ…」ポロポロ…

ユミル「お前は私を辱めんのが、さぞ楽しいんだろうけどよ…」ポロポロ…

ユミル「ぐす…、ちくしょう…、うぁ…あ…ぁ…」ボロボロ…

ベルトルト「突っ伏して泣くなんてもったいない。その泣き顔、見せてよ」

ユミル「いやだっ!」


ベルトルト「子供みたいに駄々こねてないで、見せろよ」グイッ!

ユミル「」ペッ!

ビチャッ!

ベルトルト「…泣いた顔、本当に可愛いな」チュッ…ペロ…

ベルトルト「涙、おいしい。吐きかけられた君の唾もおいしいや」ベロ…

ユミル「ゲス野郎…」

ベルトルト「どう思われたってかまわないよ。今さらだ。ついでに下の味もみておこうか?」

ユミル「下って、まさか…」

ベルトルト「オマンコ、舐めさせて。久しぶりで、僕も余裕がない」

ベルトルト「手っ取り早く濡らして慣らして、もう挿入れたい」

ユミル「止めろ! そんなとこに、顔近づけんなっ!」

ベルトルト「」ググッ…

ユミル(クソッ! 全力で押し返してんのに、びくともしねぇ!)

ベルトルト「こうして足の間から見上げてると、暴れる君のおっぱいがぷるぷる揺れて、いい眺め…」


ユミル「」カァッ!

ワシッ! グッ!

ユミル「お前なんか! 髪の毛むしって、禿げ散らかしてやる!」

ベルトルト「痛いなぁ。掴まないでよ」グイッ!

ベルトルト「」スック!

ユミル「うわっ?!」

ブラン…ッ!

ユミル(足首掴まれて、引き上げられて…、逆さ吊りに…された?!)

ユミル「離せっ! 下ろせっ!」ジタバタ

ベルトルト「君も懲りないな。力で敵う訳がないんだ。僕が優しくしてるうちに、」

ベルトルト「逆らわずに言うことを聞いたほうがいい」

ユサッ! ユサッ!

ユミル「上下に揺さぶるな! 止めてくれ! 頭に…血が集中しちま…う…」


ズキッ!

ユミル「~~ッ!!」

ベルトルト「少しは懲りた? 下におろすよ」

ユミル「」クタ…

ベルトルト「とろんとして潤んだ瞳、可愛い。いつもそんなだといいのに」

ベルトルト「おとなしく言うことに従ってくれれば優しくするよ。むしろ甘やかしたい」

ベルトルト「優しくさせてよ、ユミル…」

ユミル(勝手なことを…。お前が欲しいのは、都合のいいおもちゃじゃねぇか…)

ベルトルト「とりあえず、足を開いて、自分で抱えて。…ん、オマンコ、いただきます」グニッ! ベロォ…

ユミル「ひゃ、…う…ぁ…、は、ああぁんっ! あぁっ! 刺激…強…、やだ…っ!」

ユミル(ぬめぬめしたのが足の間を這い回って…!)

ベルトルト「すごい反応…。足、びっくんびっくんしてる…」ベロ…グチュ…ベチャ…

ユミル「あ、ん、やあぁっ! 強く舐め回すなぁ…、はぁっ! あ、舐め回さないで…」

ベルトルト「薄皮を剥いて、クリトリスも刺激してあげる」ムキ! クリクリ


ユミル「あ、鼻先でいじってんのか…?! それ止めろ…! 舌、入れるな…! 2箇所同時に…! いやああぁぁっ!」ビクビクッ!

ベルトルト「ん、ジュンジュン愛液が分泌されてきた。いっぱいで溺れそう…」ジュル…ゴク…

ユミル「や、ああぁっ! 吸う…なぁ…っ! ああっ、ああっ! ふあぁっ!」

ベルトルト「ん…」ゴク…

ユミル「そんな…汚ねぇとこに…、よく口をつけて飲めるもんだ…」ハァハァ…

ベルトルト「君に汚いところなんかないよ。僕にとってはね」ツプ…グニュッ!グプ…

ユミル「痛っ! お前の指、太いんだ…! そんな乱暴にかき回すな…ぁ…」

ベルトルト「オマンコ、狭くなってる。少しこなれてきたと思ったのに、また逆戻りか…。一週間も空けちゃ、駄目なんだな」

ベルトルト「今日はもう我慢できないし、チンポで無理矢理広げようか」ピト…グッ!

ユミル「待て…、お前それ…、完全勃起じゃねぇか…」

ベルトルト「胸いっぱいにユミルのオマンコの匂いを吸い込んでたら、こんなになっちゃった」

ユミル「無理だ! 挿入らねぇ!」

ベルトルト「挿入るよ。処女のときでも挿入ったんだ。今度も大丈夫」

ユミル「人がどんだけ痛い思いしたと思ってんだ!」


ベルトルト「泣き叫ぶ君、本当に可愛かった。思い出させると、また大きくなっちゃうよ?」ヌルヌリュ

ユミル「擦りつけるな…、ぁ…、やだぁ…」

ベルトルト「しょうがないな。じゃあ、自分で指入れてオマンコ広げてねだって。僕のチンポ」

ベルトルト「準備ができたら、『大好きなベルトルさんのチンポください』って」

ユミル「お前の目の前で自分で指入れて慣らせってのか?!」

ベルトルト「早くしないと、痛い思いするよ?」

ユミル「わかった! やるから…、腰引け…!」

ベルトルト「わかってると思うけど、よく見えるようにね」

ユミル「う…ふぇ…、ちくしょう…、あ…ん…」グチュグチュ

ベルトルト「両手使って、エロいなぁ。ああ、4本も指入れちゃって…。そういうふうにすればいいんだ」

ユミル「これ…は、手っ取り早く広げるため…だ。お前はやるなよ…」

ユミル「あ…、お前の太い指4本も入れられたら…、裂ける…」グチュゥッ…


ベルトルト「娼館に行かず、君自身に教えてもらうのがいちばんだったな。もっとも、素直に教えてはくれなかっただろうけど」

ユミル「…! う…、ふ…え、ぇ…」ポロポロ…

クチュ…ヌチュ…ズチュ…グジョ…

ユミル「……」クパァ

ユミル「準備…できた…。ベルトルさんの…、チンポ…ください。ここに…」

ベルトルト「『大好きな』、は?」

ユミル「う…、大好きな…、ベルトルさんの…、チンポ…ください」ボロボロ…

ベルトルト「よくできました」ズブッ!

ユミル「ああああぁっ! ああっ! ああっ! いやああああっ!」

ベルトルト「イイ悲鳴…。途中で理性が飛びそうだったけど、待った甲斐があった」グチュプ!ヌジュッグジョッ!

ユミル「はぁ…、んっ! イ…、んんっ…、やぁっ! い、やあぁっ!」

ベルトルト「気持ちいいんだ? さんざん渋ってた僕のチンポをオマンコで受け止めて、」

ベルトルト「背中をのけぞらせるほど、感じてるんだ?」ブチュッグポッグチュッ!

ユミル「いやぁっ! いやあっ! あ、あ、やあぁっ! ちが…、感じてなんか…! いやぁっ!」


ベルトルト「首を振って否定しようとしても、丸わかりだ。余計なことを考えずに、僕を受け入れろよ。そのほうが楽になれる」グリッ!

ユミル「そん…、な…、の…、あっ! はぁっ! ああぁんっ!」

ベルトルト「」プチュ…ヌル…

ユミル「! んぶ…っ、んんっ! んぅ~!!」

ユミル(あんなところを舐めた口でキスされた…! 舌まで…!)

ユミル「んっ! ん~! ふ…、ん~!!」

ユミル(口をふさがれて、息ができない…!)

ベルトルト「は…、僕の唾液も飲みなよ」

ユミル(こいつの唾液が口の中に流れ込んできて…、気持ち悪…)

ベルトルト「」ヌチュ…クチャ…

ユミル(飲み込むまで、唇を離さない気か…? 逃げようがねぇ…。酸欠で頭が痛ぇ…)ズキッ!

ユミル「」コク…


ベルトルト「飲んだね。いい子だ。もっと、飲めよ。下の口も…、もっと激しく可愛がってあげる」ブチュ…

グチュグチュズチュジュポッ!

ユミル「んんっ!」コクコク…

ユミル(どんどん流れ込んでくる…。嫌だっ! 嫌…なのに…、身体が…熱い…。頭も…朦朧と…)

ユミル「」プハッ!

ユミル「あっ! イイッ! 気持ちいい! はぁ…、イイよぉ…、ど…して…こんなに…」 

ベルトルト「酸欠で頭がイッちゃったか。今までで最高のアヘ顔してるよ、ユミル」ジュプジュブヌジュッ!

ユミル「あぁんっ! オマンコ…、熱くて…。もっと…、イカせてっ! イカせてぇっ!」

ベルトルト「思った以上の乱れっぷりだ。君も一週間セックスを我慢してたわけだし、無理ないのかな」ジュポジュッポグチュッ!

ユミル「早く…っ…! 早く…、イキたい…っ! ベルトルさん、イカせて…」

ベルトルト「スイッチが入ると、君、本当にすごいね。僕も耐えた甲斐があったよ…」チュ…

ユミル「キス…より、もっと腰振って…! チンポで、オマンコ、感じさせてぇ…!」

ベルトルト「あははっ、こっちが望んだ以上の台詞を聞かせてくれるね。たまらないな」


ベルトルト「僕とセックスしてるときは、これが常態になるよう、みっちり仕込んであげる」ジュプジュプズチュッ!

ベルトルト「今はとりあえず、一度イカせてあげるよ」グリッ!ゴリッ!

ユミル「ひゃあんっ! イイッ! 奥に…、ゴリゴリくるぅっ! あ、イクッ! イクゥッ!」

ベルトルト「イッていいよ。僕のチンポ、君をイカせるためのものだ。思いっきりイッちゃいないよ!」ズンッ…!

ユミル「あっ?! ああああぁっ?! イク…、やああああああああぁぁぁっ!」ビクビクビクッ!

ベルトルト「く、ユミルッ…!」ビュクッ!ビュルルルッ!


しばらく後

ユミル「……」ハァ…

ベルトルト「…茫然自失って感じだね。悪態も吐けなくなった? 最初はあれだけ嫌がってたのに」

ユミル「私は…、お前なんか…」

ベルトルト「いいかげん、認めなよ。僕たち、身体の相性も最高だって」

ベルトルト「僕の巨大なチンポ、受け入れられるのも、きっと君だけだ」

ユミル「……」

ベルトルト「それに、まだまだ終わりじゃない。これから一週間分射精するんだから。きっと朝までかかる」

ベルトルト「いちいち拒否の態度を示すより、君も楽しんだほうがいい」

ユミル「!」

ベルトルト「逃げようとしても無駄だよ。僕は君を離さない」ギュウゥ…

ベルトルト「愛してるよ、ユミル…」


夜明け前

ベルトルト「服、着終わった? じゃあ…」ゴソゴソ

ベルトルト「これ、君にプレゼント。開けてみてよ」

ユミル「受け取りたくない…、って言っても、無駄なんだろうな」

ベルトルト「そこまで邪険にしないでよ。君のためを思って選んだんだ」

カサ…

ユミル(本と、髪留めが色違いでふたつ。意外だな。こいつにしては気が利いてるかも…)ペラ…

ユミル「!」

ユミル「これ…、カバーと中身、違う…」ガクガク…

ベルトルト「震え出すほどのことかな? それを読んで、フェラと素股の仕方を予習しておいて」

ベルトルト「あとは、実地で僕のイイところを教えてあげるから」


ベルトルト「髪留めは、ひとつは危険日用、もうひとつを生理用にして、毎日僕に知らせてよ」

ユミル「口でしろって言うのか…! お前のを口に咥えろって…! そこまで…しなきゃならないのか…!」ガクガク…

ベルトルト「危険日を理由に逃げ回られるのは厄介なんだ。男の僕には本当かどうかわかりようがないからね」

ベルトルト「で、考えた。中出ししなければ問題ない」

ベルトルト「生理のせいでできなくて、思い知ったんだ。毎日でも君に触れたいって。さすがに生理の日だけは許してあげるけど」

ユミル(毎日抱かれる…? これから…? こいつに…?)ガタガタ…

ベルトルト「小鳥みたいに震えなくても、大丈夫だよ。一方的に奉仕だけさせない」

ベルトルト「危険日には挿入れないけど、僕も君をイカせてあげる」

ベルトルト「オマンコに出せなかった分の精液を、君の顔に、身体に、くまなくぶっかけたあとで」



本日はここまで。

二段ベッドかもしれないってことは、書いてる間、頭から抜け落ちてた。
伏線を張りながらエロを書くって難しいな。

それから、むしろ会話文だけでどこまでやれるかに挑戦してみることにしたよ。

あと、そこのSS書きのお前、更新してくれないのは寂しいぞ。頑張ってくれよ。


朝 女子宿舎内 ユミルとクリスタ、他の部屋

クリスタ「やっとユミルにもおしゃれ心が芽生えてきたのね。嬉しい!」ニコニコ

ユミル「え?」

クリスタ「そうやって髪留めを並べて、今日はどれを付けようか悩んでるんでしょ?」

ユミル「そんなんじゃねぇよ…。今日付けるのはもう決まってんだ…」

クリスタ「違うの? じーっと眺めて、真剣に考え込んでる様子だったのに。ね? ちょっと見せて?」

クリスタ「…このふたつの髪留め、細工が凝ってて高価そう。訓練中に無くしちゃったら大変じゃない?」

ユミル「そう…なのか?」


クリスタ「自分で買ったんじゃないの? もしかして、誰かからのプレゼント?」ワクテカ

クリスタ「こんな素敵な髪留め、ねぇ、いったい誰からもらったの? ねぇ? ねぇ?」

ユミル「」ズキ…

ユミル(クリスタ…、お願いだから、そんなに顔をキラキラさせて無邪気に訊かないでくれよ…)

ユミル(あいつのこと、思い出させないでくれ…。あいつが私にしたことまで思い出しちまう…)ズクン…

ユミル(私を見下してたあの眼…。上から降りかかってくる嘲笑う声…)ズクン…

ユミル(目の前で上下する逞しくて広い胸に…、私の身体を振り回すように扱える力強い腕も…)ズクン…

クリスタ「ぼーっとしちゃって、また本の読み過ぎ?」

ユミル「(ハッ!)」

クリスタ「今朝も夜が明けてから戻ってきたみたいだし、夜はちゃんと寝なきゃ駄目よ?」

クリスタ「また怪我しちゃうわよ?」

ユミル「…時間がねぇ。もう食堂へ行くぞ。朝飯がなくなる」

クリスタ「あ、ユミル、待って! それ、いつものじゃない。新しいのを付ければいいのに」


食堂への途上

クリスタ「ねえ、ユミル、ライナーって、私のこと好きなのかな?」

ユミル「お前は誰からも好かれてると思うぞ。なんせ、天使だから」

クリスタ「ライナーは、いつも私に特別優しい気がするの」

ユミル「あいつは誰にでも面倒見のいい、頼れる兄貴だろ」

クリスタ「そっか、そうだよね…。やっぱり私の都合のいい勝手な思い込みなのかな…」シュン…

ユミル「しょげんなよ、お前には私がいるだろ!」ダハハ

ユミル(確かに、ライナーの野郎は、いい奴だ。前に私が口封じの色仕掛けをしたときも、きっぱりはねつけた)

ユミル(クリスタの点数になってもそれはクリスタのためにならないと、即座に断った。どっちもなかなかできることじゃねぇ)

ユミル(しかも、そのことを誰にも漏らさずしっかり自分の胸に収めてくれてる。男気もある)


ユミル(クリスタに下手な男が近寄らないようこれまで守ってきたが、)

ユミル(今のところ、クリスタを託せるとしたら、あいつしかいねぇな)

ユミル(堅すぎるところがちょっと気になるが、他の奴らの人望も厚いし、頼りになる男だ)

ユミル(何よりクリスタに惚れてて、きっと充分以上にクリスタを守ってくれる)

ユミル(クリスタが自分から惚れたのなら、任せてもいいかもな、あいつに)

ユミル(私はもう…、自分のことだけで手一杯だ…。悪ぃ、クリスタ…)


その夜 空き部屋

ユミル「あ、はぁ…、はぁ、ん、ど…して…胸ばっかり…、ああっ!」

ベルトルト「」チュゥチュゥチュパ

ユミル「強く吸うな…、あとで…痛くなる…、は、あぁ…、や、ん…っ! あんっ!」

ベルトルト「息を切らせて大きく上下してるおっぱい、色っぽい…」チロチロ…ヌロ…

ユミル「舌先で…ねぶるな…ぁ…、乳首は…、だめぇっ! いやぁ、…ぁ…んっ!」

ベルトルト「どこを何しても、『駄目』とか『嫌』ばっかりだね。僕の指を咥え込んだオマンコは、こんなに悦んでるのに」ズル…ニチャァ…

ベルトルト「ほら、糸引いてるよ。白いのまで指に絡んで垂れてる…」

ユミル「承知してんなら…、は…、いちいち指広げてみせるなよ、そんなもん…」フイッ!

ベルトルト「君が潔く認めないのがいけない。素直になってくれれば、お互い楽しめる時間も増えるじゃないか」

ベルトルト「オマンコ、今日の明け方までしたせいか柔らかくて、でも締まりは良くて…。もう僕のチンポを欲しがってる」

ベルトルト「いじらしくて可愛いオマンコだ。上の口と大違いの。その上の口も、これから口マンコに仕込むけどね」


ユミル「…先に言っとくが、この本、字が難しくてどうすりゃいいのか、よく飲み込めなかった」

ベルトルト「そうだと思った」

ユミル「怒らないんだな。てっきり不機嫌になってまた私に無茶苦茶するのかと覚悟してた」

ユミル「むしろ、機嫌が良くなってないか? 不気味なことに」

ベルトルト「読めない字をマルコに教えてもらったわけじゃないんだ。それが嬉しい」

ユミル「それを試してたのか?!」

ベルトルト「僕のところに訊きに来てくれれば、もっと良かったけど」

ユミル「あいかわらず、気持ち悪ぃ…。反吐が出る…」

ベルトルト「もっとわかりやすいのを探したんだけど、図版があると、猥褻本扱いで没収対象なんだって」

ベルトルト「裏では取り引きされてるみたいだけど、そこまでして手に入れる必要はないかなって」

ベルトルト「君には本物を使って教えればいいんだし」

ユミル「……」


ベルトルト「口開けて。そう、素直だね。いい子だ」

ベルトルト「読めない字、指して」

ベルトルト「『顎』。『あご』だね。上顎と下顎がある。上顎のここに、亀頭を押しつけて刺激するんだ」

ユミル「か…っ! はぐ…っ!  げほっ! げほっ!」

ユミル「おま…、遠慮なしに思いっきり指、突っ込みやがって…! …あ…ぐ…っ!」

ベルトルト「『咽頭』。『いんとう』はここだね」

ユミル「う…げ…」

ベルトルト「『咽喉』。『いんこう』はその奥」

ベルトルト「『扱く』。ん、これ読めない? 『しごく』。読みがわかればどうすればいいかわかるだろ?」

ベルトルト「平たく言うと、喉で扱くんだよ。僕のチンポ」

ユミル「は?」

ベルトルト「口のずっと奥にチンポを咥え込んで喉の奥で扱くんだ」


ユミル「馬鹿か?! 誰が考えついたんだ、んなもん! 息ができないじゃねぇか!」

ベルトルト「そんなの知らないよ。実地で教えるときに、うまくやってよ。…できるよね?」

ユミル「」ゾ…

ベルトルト「引き攣った顔して。ショックが大きかった?」

ベルトルト「ほら、頭下げて、とりあえずしゃぶってみなよ。怖がらずに。いきなり奥まで入れたりしないから」グイッ! ピト…

ユミル「ずいぶん無防備に汚ねぇもん押し付けるが、私が噛みつくとか思わねぇのか?」

ベルトルト「僕のチンポでイカせてもらえなくなるのに、君がそんなことするわけないだろ?」

ユミル(その通りだ…。見透かされてやがる…。情けねぇ…)ジワ…

ベルトルト「上目遣いの目尻に涙溜めて…。誘ってる?」

ユミル「お前、もう黙っててくれ…。ちゃんと…、やるから…」パク…

ベルトルト「」ムクムク

ユミル「っ! ぷはっ! いきなりでかくしやがって! とても私の口に収まりきらねぇぞ! 化け物!」

ベルトルト「このくらいで慌ててどうするんだ? どのみち口の中でイクんだ。もっと大きくなったのをふくまなきゃならないよ」

ユミル「無理だ! 顎が外れる!」


ベルトルト「そう? 娼館のお姉さんはできたよ? 慣れ次第だよ」

ユミル「無理だ…、無理なんだよ…。もう…」ハラハラ…

ユミル「私だって人間なんだ。クソみてぇな女でも、プライドをずたぼろにされて平気でいられるわけねぇんだよ…」ヒックヒック…

ベルトルト「……」

ユミル「プロの技がいいなら、そっち行って3Pでも4Pでもして楽しんできてくれよ…」ハラハラ…

ベルトルト「……」ナデナデ

ユミル「金のかからない性処理道具にそこまで要求しないでくれよ…」ハラハラ…

ベルトルト「(愛してる…)」ボソ…

ユミル「」ハラハラ…

ベルトルト「…いいかげん、顔を覆ってめそめそしてないで泣き止んだら?」

ベルトルト「泣いたくらいで僕は止めないし、だいいち、僕は君の泣き顔が大好きだ」

───グイッ!

ベルトルト「咥えろよ。喉の奥まで入れなくていい。今日だけは許してやる」

ベルトルト「その代わり、おっぱいに挟んで扱くんだ。先っぽだけ口にふくんで舌で奉仕しろ」


ユミル「ん…ぶっ!」

ベルトルト「早くしないといつまでも終わらないよ? チンポ咥えたまま朝まで過ごすか?」

ユミル「う…え…」ボロボロッ…

ハプ…

ベルトルト「おっぱいを両手で寄せて挟むんだ。ん、柔らかい。気持ちいいよ、ユミル」

ユミル(変な…臭い…、固くて脈打って…。先から何か滲んできた…)ジュプジュプッ!

ベルトルト「ははっ、涙零しながらしゃぶられるなんて、最高だね!」

ユミル(苦い…! ぬるぬるして、変な味…、舌に刺さる…、口の中…粘りついて気持ち悪ぃ…)ジュプッ!

ベルトルト「眉間にしわを寄せて、本当に嫌そうな表情がたまらないよ」

ユミル(また、でかくなった…。こんなのが私の中に入ってたのか…? こんなのに突かれてよがって…)ジュン…

ベルトルト「おっぱいを寄せながら、乳首いじってる? いやらしいなぁ」

ユミル(何とでも…言え…。腰、痺れて…、内股に濡れて垂れてるの…、こいつに気付かれるよりマシだ…)タラ…

ユミル(泣きながらしゃぶって感じてるなんて…)


ベルトルト「ね? 目を開けて、僕を見て」

ユミル「…? わ…ぷっ!」

ドクドクッ!ビュルッ!

ユミル「あ…あ…」ベッタリ…

ユミル(青臭ぇ…。顔にかけられた…。ひどい…臭いだ…)ヘタ…

ベルトルト「いっぱい出たなぁ。君のそばかすが、精液でほとんど塗りつぶされちゃった」ハァ…

ベルトルト「君、そばかすが見えなくなると別人みたいだね。あとは、目元のきつささえぼかせば、きっと…誰にもわからない…」ジィ…ッ!

ユミル「何…、人の顔をじろじろ見て考え込んでんだよ…」

ベルトルト「さぁね。それより、今日はフェラはこれで許してあげるけど、」

ベルトルト「危険日までに頑張って喉でしごいて僕をイカせられるようにならないと、中出しされて孕んじゃうよ?」

ユミル(こいつの子供を孕む…?)ズクン…

ユミル(何だよ、この気持ち…? 今まで嫌悪感しかなかったのに…)ズクン…

ユミル(膣の奥どころじゃなく、その上…、子宮が…疼く…)ズクン…

ベルトルト「とろんとした瞳しちゃって。雌の顔になってる。精液の匂いで酔った?」


ユミル(腰の奥を中心に、身体がジンジンする…。私…、どうしちまったんだよ…?)

ベルトルト「おいで。ご褒美あげる。僕に跨がって自分から挿れるんだ」

ユミル「あ…」フラ… トサ…

ベルトルト「オマンコ、しばらくいじってなかったのに、乾くどころかぐしょ濡れだ。そんなに僕が欲しかった…?」ギュッ…

ユミル「ベルトルさん…、そんなにきつく抱き締められたら挿入らない…」

ベルトルト「そんなに挿れたいの? 君が怯えてた、化け物チンポ?」

ユミル「挿れ…たい…。挿れて…! もう、オマンコがジンジンして…気が狂う…!」

ベルトルト「ん、いいよ、腰落として」ピト…

ユミル「ふ…、あ…」

ズプンッ!

ユミル「ああああっ! そんな…一気に奥まで…っ! やあぁっ! 腰掴んで押し付けな…で…!」

ベルトルト「は、この体勢すごい…! 子宮を小突いてる感じが…!」ジュプッ!ズグッ!

ユミル「やぁんっ! 奥に響く…ぅ…! あ、あはぁっ、壊れ…、子宮壊れる…!」


ベルトルト「精液まみれの顔で喘いで、いやらしくて色っぽいよ、大好きだ…」ズニュッ!ズブッ!

ベルトルト「ね、ユミル、顔に飛び散った精液、舐めて飲んで」ズプッ!グチュッ!

ユミル「あんっ…、ど…やって…?」

ベルトルト「僕の指ですくい取ったの、しゃぶって」

ユミル「は…む…、あ…、まず…い…。苦くて…臭くて…、これ…嫌い…」

ベルトルト「ははっ、舐めた瞬間、締まりが変わった。下の口が寄越せって怒ってるよ、ユミル」グジュプッ!グジョッ!

ユミル「そんなこと…、な…い…。ああっ、激し…、激…、やああぁっ! また…!」

ベルトルト「オマンコが精液いっぱい寄越せって。それとも、僕の勘違いかな?」ヌジュッ!グチョッ!

ユミル「違…わない…から…、奥に…」

ベルトルト「ん? なぁに?」グチュッ!ゴリッ!


ユミル「んあ…、当たる…ぅ…。奥に…、ぶちまけて! ちょうだい! あ…っ、ベルトルさんの子種いっぱいちょうだいっ!」

ベルトルト「本能が刺激されて孕みたくなった? 雌顔、可愛いよ。けど、駄目だ。それは許さない」ズプッ!ズチュンッ!

ベルトルト「赤ちゃんができたら、子宮を虐めるような、こんなに激しいセックスはできなくなるよ? それでもいいのかな?」グリュッ!ゴリュッ!

ユミル「それは…、嫌ぁっ! めちゃくちゃにされるのがイイ…の…っ! ああっ! お腹、熱い…っ! イクゥッ!」

ベルトルト「もうイキそう? 嫌いな僕に抱かれて? ねぇ、本当は、僕のこと好きなんだろ?」ズチュズチュッ!

ユミル「うん、ベルトルさん、好き! ぐちゃぐちゃにしてくれるベルトルさんのチンポ、大好き!」

ユミル「全部、忘れさせてっ! オマンコの気持ちよさで全部、どうでもよくさせてっ!」

ベルトルト「いいよ、僕も同じだ…! 愛してる、ユミル…! イッて!」グリッ!

ユミル「あっ! あっ! イイッ…! イク…! い、いやああああああぁぁっ!」ビクビクビクビクッ!

ベルトルト「く…、ユミ…、愛してる…!」ビュクビュクッ!ドプッ!ドプッ!



ベルユミ「」ハァハァ…

ユミル「」ハァ…

ベルトルト「」チュッ…

ユミル「あ…」ピクン…

チク…チク…チク…

ユミル(キスマーク…、付けられてんのか…? 身体中に…、こんなにいっぱい…?)

ユミル(けど…、まるで抵抗する気が起きねぇ…。むしろ、もっとされたいと期待してる…)

ユミル(もう、私は戻れそうにない…、クリスタ…)

ユミル(大事なものが…、崩れちまった気がする…)



本日はここまで。
自分のM気質を自覚しはじめるユミル。

4回目でフェラは、実際問題、可哀想だなぁ(ゲス顔)。

ノリのいい住人がいて嬉しい限りだ。
俺の頑張りがお前のやる気になってくれると思うと、俺自身の励みにもなる。

ユミルが可哀想すぎて住人も減ったようだが、レスをくれるお前らには感謝だぜ。
俺は好き勝手できて満足だ。


翌日 朝 訓練場

ユミル(まだ身体の奥が痺れてるみてぇだ…)

ユミル(昨夜のあの感覚…。女は子宮で物を考えるって話、あながち嘘じゃねぇんだな…)

ユミル(股が緩い女の言い訳かと馬鹿にしてたが、いざ自分が経験してみると、)

ユミル(ちょっと抗えそうにねぇ危険な感覚だった。思い出すと、ぞっとする…)

ユミル(もし、危険日にあの感覚に襲われたら…)ゾワ…

ユミル(あんな奴のガキがデキたら身の破滅だ! 気をしっかり持て!)

ユミル(もう何をされても構わねぇ覚悟はあるが、それだけは駄目だ!)

ユミル(クリスタを10位内に押し込むために、あと一年、なんとしても兵団に残らなきゃならねぇのに!)

ユミル(だいいち…、私のようなクソみてぇな女のところに生まれてきたら、子供が可哀想だろうが…)


クリスタ「どうしたの? ユミル? お腹、痛くなっちゃったの?」

ユミル「あ…、いや、平気だ。心配してくれたのか」

クリスタ「なんだか、大事そうにお腹を押さえてた気がしたから。よかった、平気なのね」

クリスタ「女の子は身体を冷やしちゃ駄目なのよ」

マルコ「ユミル、今度の雪山サバイバル訓練、同じ班になったよ。よろしくね」

ユミル「発表されたのか? …あれ? どこに貼り出されたんだよ? 私とクリスタは気付かなかったぞ」

マルコ「いつものところだけど、教官に頼まれて、僕が掲示をしたから、僕がいちばん早く知ったんだ」

マルコ「今、皆その前に集まって、自分の班を確認してる」

ユミル「早く来すぎたのが裏目に出たか」

マルコ「ジャンも一緒だよ。装備を整えて、ルートの計画を立てて、半月後に出発だ」

マルコ「雪深い中で野営することになるから、防寒対策をきっちりしないとね」

ジャン「前に行軍訓練したとこより、さらに北の険しい山らしいぜ。きつそうだな」

クリスタ「」ズイッ!

ジャン「おいおい、クリスタ、どうして俺とユミルの間に立ちはだかるんだよ?


クリスタ「」ムゥ~

ジャン「まだ怒ってんのか?! 俺はユミルに何もしてねぇって!」

ユミル「誤解だって私からも何度も説明してんだけどな。クリスタ、いいかげんジャンを許してやれ」

ユミル「こいつ、いい奴だから。お前が思ってるようなことはねぇっての」

クリスタ「ユミルは私に心配かけないために我慢して隠しちゃうところがあるから、そう言われても信用できないの!」

ユミル「ジャンの言葉も、私の言葉も信用しないって、じゃあ、どうすりゃいいってんだよ?」

マルコ「クリスタはユミルのことがよほど大切なんだね」

クリスタ「だって、私はユミルに守ってもらってばかりだもの。今度は私が守るの!」

ユミル「それはありがてぇけどな、誤解でジャンを邪険にしてやるなよ」

クリスタ「誤解じゃないもん! あのときのユミル、本当にただ事じゃなかったもん!」

ユミル「しかたねぇな、こうすりゃ納得するか?」キョロ…

ユミル(あいつは…、よし、いないな)


───ガシッ!

ジャン「」

ユミル「ほら、私はこうしてジャンと肩だって組めるんだ。ジャンに変なことをされたわけじゃない」 

ユミル「私自身、警戒してねぇだろ? 大丈夫なんだって。もうジャンを許してやれよ」

クリスタ「本当に本当? 信じていいのね?」

ユミル「本当だって。なんなら、目の前でジャンにチューしてやろうか?」ダハハ

ジャン「」ボンッ!

ユミル(あ、やべぇ…、こいつがけっこう純情で、このテの冗談が通じねぇこと忘れてた…)

パッ!

ユミル「まあ、そういうことだ、クリスタ。納得したか?」

クリスタ「…今、急いで離れたような気がした」

ユミル「はぁ? じゃあ、もう一回だ。今度はマルコも来いよ!」グイッ!

マルコ「わっ!」


ユミル「ダハハ! こうしてると、成績優秀者の男をふたりも手玉に取る悪女みてぇだな!」

マルコ「もう、悪ふざけして。…ジャン、ユミルの足持って!」

ジャン「よし、きた!」

ユミル「おわっ!」

マルコ「僕たちふたりなら、ユミルでも余裕でお姫様抱っこできるね」

ジャン「おう、軽いもんだ」

ユミル「ちょ…っ、離せ! お前ら、顔が近い!」ジタバタ! 

マルコ「ささやかな仕返し。相手がジャンでも、あんまり男に気安く触れないでね」ヒソ…

ジャン「あんま、男をからかうなよ」ヒソ…

マルコ「わかってくれたら、下ろすよ」

ユミル「わかった! わかったから、早く下ろしてくれ!」ジタバタ!

ユミル(訓練場に人が集まってきた。あいつにこんなとこ見られたら…!)


クリスタ「わぁっ! ユミル、顔真っ赤よ!」

ユミル「お前ら、あとで覚えてろよ! クリスタ、行こうぜ!」

クリスタ「ユミル、赤い顔見られるのが恥ずかしいの?」ニコニコ

ユミル「うっせー! とにかく行くんだよ、ここじゃないところへ!」

マルコ「…行っちゃったね。でも、久しぶりに、いつものユミルが見られて良かった」

ジャン「だな。近頃、おかしかったもんな。妙に男を避けてる感じがしたり、いきなり辺りを見回したり」

ジャン「無防備さはなくなったが、なんつーか、その前より色気が出て、物憂げになったっつーか」

マルコ「それは、ユミルも年頃の女の子だしね。自然なことだと思うよ」

ジャン「何にせよ、無防備が過ぎて、こっちがはらはらしねぇですむ」

ジャン(けど、さっき襟の奥にのぞいた痕…、まさかな…)

マルコ(だけど、さっき襟の奥にのぞいた痕…、まさかね…)


その夜 空き部屋

ギシッ! ギシッ!

ユミル「やっ! はぁっ…! あぁっ! んっ、好き…、ベルトルさん…!」

ベルトルト「」ピタッ

ユミル「あ…? 何…で…、止める…? イカ…せて…、ベルトルさん…」ハァハァ…

ベルトルト「……」

ユミル「ど…して…? 背中に腕も回してるし…、言われた…通りに…してる…のに…」ハァハァ…

ユミル「さっき、しゃぶるの…、うまくできなくて…、不満だったか…」ハァハァ…

ベルトルト「マルコとジャンと一緒に…、同じ班になったんだろ?」

ベルトルト「打ち合わせのためにふたりと話す機会も増える…」

ユミル「…?」

ベルトルト「難しいな。雪山での訓練の間に、君が男を欲しがって浮気されても困る」

ベルトルト「けど、浮気もできないよう、いつものように激しく抱いて、体力を奪いすぎて遭難されても困る」


チク…

ユミル「…!」

ベルトルト「こんな痕…、どんなに強く付けても、2日も経てば消える…」

ベルトルト「二週間後には、一ヶ月も君を抱けなくなるなんて…」

ベルトルト「君は僕の物だ。僕の物なんだ…、僕だけの…ユミル…」ギュゥッ!

ユミル(痛っ…! 骨が…きしむ…、馬鹿力…)

ユミル(何なんだ、辛そうな顔しやがって! 処理道具がいなくなるのがそんなに辛いか! 辛いのは私のほうだ!)

ユミル(それとも、今さら空しさでも感じちまったとでも言うのかよ! 言わせてることに…)

ベルトルト「ユミル、愛してる…」

ユミル(お前の言葉は、嫌いだ。重くて、粘り付いて、身体が地の底に沈んでいくみたいだ…)



本日はここまで。
久しぶりの日常パート。チームワークのいいマルコとジャン。

雪山…、
まあ、ぶっちゃけるとお決まりの展開になるんで、さらっと書く予定だ。

ゲス顔のみんな、レスありがとうな。
みんなの熱い励ましのおかげで、ユミルがどんどん可哀想になっていくよ(ゲス顔)。


数週間後 雪山サバイバル訓練 野営地 洞窟

パチパチ…

ジャン「空がどんよりと嫌な感じに曇ってきたぞ。それに、冷えてきた。焚き火がありがたいぜ」

マルコ「まあ、今の時期はそれほど天候は荒れないはずだよ」

モブ男「明日の行軍は、前に決めたとおり行くってことで、変更はなし?」

ユミル「いや、尾根伝いに歩くのは、強風に晒される危険がある。天気、明日から荒れるぞ」

マルコ「じゃあ、ルートを再検討したほうがいいかな。ユミル、こっちから行くのは?」

ユミル「それより、多少遠回りになっても、こっちの窪地からだな」

ユミル「風を遮ってくれるし、幸い、例年より雪は積もってないから、雪崩の危険は少ないだろ」

ユミル「ただ、明日だけはそれでいいが、悪天候が続いて雪が積もるようになると…」

マルコ「うんうん…」

モブ女「マルコ、ユミルのことずいぶん頼りにしてるのね」

マルコ「ユミルの判断は的確だよ。僕より色んなことに気付いて総合して考えてくれる」


ユミル(貧民街時代の経験のおかげか、生き残るための術は、直感的にわかる)

ユミル(兵団に入ってしばらくは、道徳外な行動でもつい取っちまいそうになる自分を矯正するのに、多少苦労したな)

ユミル(ま、今こいつらの役にたってるなら、いいか)

ジャン「おかげで、さくさく進めたな。今日は、先発した班の奴らの足跡まで見つけたもんな。この分じゃ明日には追い付いちまうかもな」カチャカチャ

ジャン「ほらよ、コーヒー淹れたぞ、みんな」

ユミル「ああ、サンキューな、ジャン」

ジャン「なあ、ユミル、お前、憲兵になる気ないか?」ヒソヒソ

ユミル「はあ? 私が憲兵様って柄かよ?」

ジャン「声がでけぇよ。さっきだって、筋の通った説明して、頭はかなりいいだろ。身体能力も体力も申し分ねぇし、どうして目指さねぇ?」ヒソヒソ

ジャン「お前が本気出せば、今からでも余裕で間に合うはずだ」ヒソヒソ

ユミル「性に合わねぇよ。すまし顔して他人を取り締まるなんざ。人には向き不向きってもんがあるんだよ」ヒソヒソ

ユミル(私が10位以内に入ったら、クリスタが弾き出されちまう可能性がある。あいつを憲兵にできないだろうが)


ユミル「だいたい、私は兵士を続ける気はねぇ。タダ飯食わせてもらった分の、義務の兵役期間が過ぎれば…」ヒソヒソ

ジャン「お前、兵士辞めんのか?!」

ユミル「そんなに意外か?」ヒソヒソ

ジャン「いや…、だってよ、そうか、兵士自体を辞める気なのか…」ヒソヒソ

ジャン「お前が憲兵になってくれりゃ、俺もマルコもお前と離れずにすむかと…」シュン…

マルコ「ジャン、無理強いはよくないよ。ユミルにはユミルの人生があるんだ」

ジャン「聞いてたのか?」

マルコ「まあ、漏れ聞こえてきた言葉の端々で、だいたい」

マルコ「だけど、ユミル、僕もなってくれると嬉しいと思うよ」

ユミル「お前まで…」

マルコ「せっかく優秀な資質を持ってるんだ。自分の力を試す意味で、挑戦してみるのもいいんじゃないかな?」

ジャン「おまっ?! 自分は物わかりがいいふう装って、結局俺と同じこと言ってんじゃねぇか!

マルコ「当たり前じゃないか。僕だってユミルと分かれたくないよ」

ジャン「マルコ…、お前って穏やかそうな顔して、けっこう押せ押せだよな…」


マルコ「ユミル、僕なりに君に憲兵になってほしい理由もある」

マルコ「僕は、王にこの身を捧げようと志して、憲兵を目指してるわけだけど、」

マルコ「はっきり言って、憲兵団は良い噂を聞かない」

ジャン「確かにな。汚職は日常茶飯事で腐敗の巣窟だとか、ぼろくそ言われてるな」

マルコ「僕は真面目なだけが取り柄の男だ。そんな中でも一生懸命頑張る覚悟は当然あるけど、」

マルコ「きっと行き詰まる時や、志が折れる時が来ると思う。そんなとき、」

マルコ「ユミルがいてくれれば、良いアドバイスをくれるんじゃないかと思うんだ」

ユミル「マルコ、お前は確かに人が好すぎだ。買い被りもそこまでになると行き過ぎだぜ…」

マルコ「そんなことないよ。君は聡明だし、人を見る目もある」

マルコ「僕は君を必要としてる。そのことを、覚えておいて」


その夜 就寝後

夜になると重くて憂鬱な気分が襲ってくる…。夜は、あいつとの時間だったから。

『ユミル、愛してる…』

この訓練に入る前、1日も欠かさず抱かれて、繰り返し耳元で聞かされた。

粘り付いてくる。耳から取れねぇ。うっとおしい。

あいつは囁くとき、決まって、こっちの骨がぎしぎしと悲鳴を上げるほど、きつく抱き竦めてきた。

命令を痛みと一緒に刻み込んで、そして、従わせる。動物の躾と一緒だ。

あの声を思い出すたび、あいつの長い腕が身体に絡んでくるような錯覚に襲われる。

抱き潰されそうになるときみたいに、胸と腹がぎゅっと絞られて痛くなる。 

あいつはここにいないのに あいつの存在から逃れられない。


どうしたらいい?

いっそ、マルコかジャン、どっちかに抱かれちまうか…。

あの異様な独占欲…、自分だけのものじゃなくなれば、私に興味を失うかも…。

待て! 何、考えてる?!

胸を揉ませたぐらいで傷つくほど純情なジャンにか?! そのジャンより数段、清廉潔白なマルコにか?!

駄目だ! そんなこと許されねぇ! なんてこった、頭冷やせ! 冷静になれ!

私は…、自分が逃げたい一心で最低なことを考えてる。

それにあいつが興味を失ってくれるとは限らない。人を雁字搦めにしようとするあの執着…。

私だけが痛い目をみるならいいが、マルコやジャンに矛先が向くかもしれねぇ。

他人を巻き込もうなんて、そんな考えは捨てろ。

無駄に足掻こうとするのも、止めろ。心なんて殺しちまえ。

あと一年我慢すれば、憲兵志望のあいつとは切れるんだ。


その後は、あいつに会うのは金輪際、ごめんだ。二度と会いたくねぇ。綺麗さっぱり忘れちまいたい。

ジャンもマルコも、私が憲兵になることを望んでくれたが、

あいつと顔を合わせる可能性を考えると、シーナの内側にさえ寄り付きたくねぇ。

けど、そうなると、マルコとジャンにも会えなくなるのか…。

しかたねぇよな、しかた…

ポタ、ポタ…

いっそ、そのほうがいいじゃねぇか…。

私みてぇな女にいつまでもかかずらわせておくにはもったいねぇほどいい奴らなんだ…。

ポロポロ…



本日はここまで。

区切りの関係で短い。
楽しみと言ってもらえて嬉しいな。ゲス顔仲間も多くて嬉しいぜ。

年末が迫ってきて忙しくなってきたが、お前らも風邪引かないように頑張れよ。


数週間後 雪山サバイバル訓練終盤 昼 下山開始

ザクザク…

マルコ「ユミルが言ったとおり、あれから連日天候が荒れて、かなり雪が積もったね」

ジャン「吹雪で足止め食って計画よりだいぶ遅れたのが痛いが、まあ、どこの班も状況は同じだろうな」

マルコ「安全が一番だよ。訓練でいい成績を取るために無理をして命を落としたんじゃ、元も子もない」

モブ男「吹雪に閉じこめられて寒いばっかりのきつい訓練だったけど、晴れた山の上からの景色は最高だな」

モブ女「本当、綺麗ね。ゆっくり眺めてたいくらい」

ユミル「そんなこと言ってねぇで、急いだほうがいい。ここは危険だ」

ジャン「こんなにいい天気なのにか?」


ユミル「天気が良すぎて、暖かいからだ。雪崩が起きやすくなる」

マルコ「確かにその通りだ。最後まで、気を緩めずに行こう」

ジャン「そうだな。遅れた分を取り返すために、距離を稼ぐ必要もある。急ごうぜ」

ユミル(マルコは性格が穏やかなのがいいところだが、危険に対する勘が少し鈍い)

ユミル(勘の鋭いジャンは、危険には薄々気付いてても、マルコの言うことなら、と受け入れちまう傾向がある)

ユミル(だから、こいつらうまくいってんだろうが、この訓練のような予想外の厳しい状況だと、それは通用しねぇ)

ユミル(だから、今回、いつものように人任せにせず、どんどん口出ししたんだが、マルコが素直に意見を容れてくれる奴で助かった…)

ユミル(こいつらと組めて、良かったな…)



数時間後

ザクザクザク…

ユミル「……」

ジャン「ユミル、遅れてんぞ! ユミル! どうした?!」

マルコ「次の野営地までもうすぐだ! 頑張って!」

ユミル(夜毎に身体が疼いて、よく眠れねぇ…。あいつの声が…どんどん大きくなる…)ズクン…

ユミル(帰り道だからって、気が緩んで…、緊張の糸が切れたのもあるか…)ズクン…

ユミル(早く…帰って…、あいつに…抱かれることしか…考えられねぇ…)ズクン…

ユミル(けど…、その考えに囚われるほど…、身体から力が…抜ける…)ズクン…

パシッ!

ユミル(…?! 誰かが手を取って、引いてくれてる…?)

モブ女「私、ユミルのこと誤解してたわ。最初はね、意地悪そう、って怖がってたの。ごめんね」

モブ女「私たちのために、一生懸命色々考えてくれて。ひどい悪天候だったのに、この訓練を乗り切れそうなのは、ユミルのおかげよ」


ユミル「わざわざ戻ってきたのか? 私のために?」

モブ女「」コクン

ズズズズズズ…

ジャン「お、おい、なんだこのやばそうな音と地響き…?」

マルコ「まずい! ジャン、先に行って! 雪崩が来る! 彼女たちを助けないと!」

ジャン「俺も行くぞ! ひとりより、ふたりだ!」

モブ男「マルコ! ジャン! 無茶だ!」

ドオオオオォォォォォォォッ!

ユミル「やばいっ! 雪崩だっ! 走るぞっ!」

モブ女「きゃああああぁっ!」

ユミル(マルコたちの方向へ走っても、こいつの足じゃ間に合わねぇ! だったら…)

ユミル「こっちだ! あの岩に向かって走れ!」」

ジャン「ユミル、どこ行くんだ?! 俺たちから離れて!」

ユミル「早くそこの大岩の上に登れ! 私を踏み台にして」

モブ女「ユミルはどうするの?!」


ユミル「上から引き上げてくれ! だから早く登れ!」

ユミル(そうは言っても、間に合うわけがねぇが、私なら絶対死ぬことはねぇ! かまうな!)

グイッ!

ユミル(誰かが私を持ち上げてる…? マルコとジャン?! おまえら、何してんだ…!)

ユミル「馬鹿野郎! なんで私なんか助けに来るんだ!」

ジャン「誰が馬鹿だ! お前が馬鹿だ! 自分を大事にしろ! このやろう!」

マルコ「ユミル! そうやって、すぐに自分を『なんか』とか言う癖、なんとかしなよ!」

ユミル「ああ、お前ら、本当に馬鹿野郎だ! …登ったぞ! さあ、早く上がって…」クルッ!

ドオオオオォォォォォォンッ!

ユミル「おい…、嘘だろ…」ガクガク…

ユミル(ふたりがいない…。雪崩に飲まれちまった…。あいつらが死んじまう…。助けに行かねぇと!)バッ!

モブ女「きゃああっ! ユミルッ!」

モブ男「どうした?!」

モブ女「マルコとジャンが雪崩に飲まれて、ユミルが雪崩に飛び込んじゃった!」



夕刻 雪崩発生地点から遙か下

ヒュウウウウウゥゥゥ…

ユミル「う…」ガバッ!

ユミル(マルコは? ジャンは? どこだ?!)

ユミル(ちっ! 暗くなってきたうえに、吹雪いてきやがった! 早くふたりを見つけねぇと…)

ユミル(埋まっちまってるとしたら、呼吸ができなくて窒息してるはずだ。私はどのくらい、気を失ってた?)

ユミル(あそこに手袋がある…。この下か…!)

ズボッ!

ユミル(ジャン! 幸い、どこも折れていないようだが、息をしてねぇ! 人工呼吸…!)フーッフーッ

ジャン「」スーハー

ユミル(呼吸は確保できた。ジャンはひとまず安心だ。今度はマルコを探さねぇと…)



十数分後

ユミル「マルコ! マルコ! どこだ?! 返事しやがれ!」ザクザク…

ユミル(吹雪が強くなって、視界が悪い。おまけに、暗い。早く! 早くしねぇと!)

ユミル(雪崩に飲まれてから経った時間からみて、そろそろ限界だ。あいつが死んじまう!)ザワ…

ユミル「どこなんだよっ! …あっ!」

ユミル(今、掘ってる雪の中、何かが手に当たった…。まさか…?)ズボッ!

ユミル「マルコ!」

マルコ「」グッタリ…

ユミル(死人みてぇな顔色だ。間に合うか…? 生きろよ、マルコ!)

ユミル(…心臓マッサージと人工呼吸はしたが、身体が冷え切ってる。一刻も早く温めないと、このまま凍死しちまう!)

ユミル(…地図を見たときの記憶が正しければ、この先に避難用の山小屋があるはずだ)

ユミル(だが、担ぐにしても、引きずっていくにしても、女の力で行くには遠い距離だ)


ユミル(方法は…、ある。ついでに身体を温めることもできる一石二鳥の方法だ)

ユミル(だが、バレたらどうする? 兵団にいられなくなるぞ。クリスタを10位以内に入れる目的は?)

ユミル(四の五の考えてる場合じゃねぇ! 今大事なのは、目の前のこいつらの命だ!)

ユミル(バレてもバレなくても、どのみち、一年後には会えなくなるんだ。こいつらとも、クリスタとも…)

ユミル(それが少し早まるだけだ…)ポロ…

ユミル(こんなことなら、さっさとクリスタをライナーの野郎とくっつけておきゃよかった…)

ユミル(お互いに知らないだけで、好き合ってんだ。水を向けりゃ、すぐだっただろうによ)

ユミル(マルコ、ジャン、お前ら、なんとしても、山小屋まで連れていってやる! 会えなくなっても、死なれるよりはいい! どこかで元気にしててくれりゃいい!)

ユミル(…こうして3人で肩を組むのは、あんときみたいだな。お前らふたりに抱えられたの、楽しかったし、ちょっと嬉しかった)

ユミル(窮屈になるが、少しの間、我慢してくれよ…)

───ガリッ!


その後 山小屋

ブチッブチッ…

ユミル「辿り…着いた…」ハァッ!ハァッ!

ユミル(よし、薪も寝袋も備蓄の食糧もある。とにかく、火を熾して小屋ん中を暖かくして、ふたりを寝袋に突っ込めば、ひと安心だ)

メラメラパチパチ…

ユミル(ここに来るまで、ふたりとも、気を失ったままでいてくれて助かった)ホゥ…

ジャン「」スースー

ユミル(ジャンは血色が良くなったな。呼吸も安定してる。こいつはもう大丈夫だ)

ユミル(マルコは…、マルコ? 巨人の身体の熱さで温めたのに、全然体温が戻ってねぇ!)

ユミル(雪に埋まってる間に、体温を奪われすぎて身体の芯まで冷え切っちまったのか?)


ユミル「マルコ?! 目ぇ覚ませ! おい、冗談だろ?!」ペチペチ

マルコ「」

ユミル(さらに身体が冷えて、呼吸が弱くなってやがる! どうする?)

ユミル(どうするかなんて、ひとつだ。こういうときの対処法は)

ユミル(薄着になって、同じ寝袋の中に入って、人肌で温める…。幸い、巨人化を解いたばかりで身体は熱い)

ゴソゴソ… ピト…

ユミル(マルコの身体、冷てぇ…! 死体みてぇだ…!)ブルッ!

ユミル(いや、死体にはさせねぇ! 死ぬなよ、マルコ…)



朝 山小屋

マルコ「ん…」

マルコ(温かい…。柔らかい…? 女の子のいい匂いがする…)

ユミル「ん…」モゾ…

マルコ「うわぁっ! ユミルッ?! ど、どうして、そんな薄着で?!」

ジャン「んだよ、うっせぇな…」ゴシゴシ…

ジャン「あっ! マルコ! なんでユミルと一緒の寝袋に入ってんだよ?!」ガバッ!

マルコ「こ、これはっ! どうして抱きつかれてるのか、僕にもわからないよっ!」アタフタ!

マルコ(ユミルの胸が僕の胸に押しつけられて、感触が…!)

ジャン「ちょっ、おま、なんて羨ましいっ!」

ユミル パチッ!「マルコ、身体、平気か? ジャンも目ぇ覚ましたのか?」


マルコ「そうだ、僕ら、雪崩に飲まれて…。ユミルが助けてくれたの?」

ジャン「気を失った俺たちふたりをこの山小屋まで連れてきてくれたのか? 女のくせにすげぇ馬鹿力だな」

マルコ「ちょっと、ジャン!」

ユミル「」ジワ…

ジャン「すまねぇっ、悪気はなかったんだ! 泣くなよ、ユミル!」

ユミル「いいんだ、泣かせてくれ…。お前らが生きててくれたのが嬉しいんだ…」ポロポロ…

マルコ「ユミル…」

ジャン「お前がそんなふうに泣く姿…、初めて見た…」

ユミル「ははっ、みっともねぇな! 情けねぇ姿、見せちまって!」

マルコ「そんなことないよ。君を助けに行ったつもりが、反対に助けられちゃったね。ユミル、ありがとう」

ジャン「みっともねぇとか、思うわけねぇだろうが。ありがとうよ、ユミル。でかい借りができたな…」



下山後 麓の町 訓練兵一時待機所

ガヤガヤ…

モブ「今回の雪山訓練は、季節外れの猛吹雪でどの班も大変だったらしいな」

モブ「俺たちのように、途中でリタイヤした班がほとんどで、今回ばかりは鬼の教官も全然責めてこなかったな」

モブ「この悪天候は、教官もまったく予想外だったらしいよ」

モブ「肺炎を起こして寝込んだり、ひどい凍傷で兵士として使い物にならなくなったりした奴と比べたら、俺は運がいいや」

モブ「アルミンの班は、下山途中でメンバーの約半分が凍傷で動けなくなって、そいつらを動ける奴がそれぞれおぶって、

モブ「ベルトルトが全員分の荷物背負って下山してきたんだと。教官が唖然としてたぜ」

モブ「ライナーなんて、もっとすげぇぞ! 滑落したダズともうひとりを助けに自分も滑り降りて、ふたり担いで登って戻ってきたって!」

モブ「ミカサは、冬眠に失敗して気が立ってる凶暴な熊を仕留めて、全員で熊鍋にしたってよ」

ミカサ『エレンがお腹を空かせていた。ので、食料になってもらった』

モブ「うへぇ、成績上位の奴は、やっぱ、化けもんだな。俺らとは地力が違うわ」



訓練所へ戻った後 夜 空き部屋

ユミル(直接ここに来てみたら、やっぱりこいつ、先にいた…)

ユミル(離れて立ってんのに、こいつの熱気が伝わってくる…。おそらく私のも…、伝わってる…)

ユミル(心臓が異常に跳ねて、汗ばんできて…、お互いに熱を煽り合ってるみてぇだ…。ただ立ってるだけなのに…)ズクン…

ベルトルト「久しぶりだね、ユミル」

ユミル「……」フイッ!

ベルトルト「そうやって目をそらしても、ここに来たってことは、僕に抱かれに来たんだろ?」

ベルトルト「浮気はしなかった? 我慢できなくなってオマンコをひくつかせて、他の男のチンポを咥え込まなかった?」

ユミル「凍死寸前のマルコを温めるために…、同じ寝袋に入ったぞ。一晩中な」

ベルトルト「」ピク

ユミル「あれ以来、マルコが私を見ると顔赤くして、まともに目を合わせてくれないんでな」

ユミル「お前が気付いて、ゲスな勘操りをしてくる前に、正直に言っとく…」


ベルトルト「賢明だ。そうだとすると、たぶん、蘇生を試みただろうから…、人工呼吸もした?」

ユミル「…した」

ベルトルト「ジャンにも?」

ユミル「……」

ベルトルト「雪崩に飲まれたのは、そのふたりだったんだろ?」

ユミル「確かにしたが、あの場合はしょうがねぇだろ! 雪に埋まって、ふたりとも仮死状態だったんだ!」

ユミル「あいつらに非はねぇ! もし、危害を加えたら承知しねぇぞ!」

ベルトルト「君のことだ、マルコとジャンの命が助かったとわかったときには、嬉しくて泣いたんだろ?」

ユミル「気味が悪いくらい、お見通しだな。その通りだ…」

ベルトルト「君は、一見、自分本位のようでいて、情が深い。たぶんそうだろうと思った」

ベルトルト「この唇と涙は、僕だけの物じゃなくなったか…。ああ、おっぱいの感触も、かな?」

ベルトルト「せっかくたくさん揉んで少し大きくなったのに、残念だな」サワ…

ユミル「私に対する興味が削げたか? 自分だけのものじゃないものが増えて?」

ベルトルト「まさか。そんなこと、あるわけないじゃないか。絶対に」

ユミル「だろうな。わずかでも期待した私が馬鹿だった」


ベルトルト「マルコとジャン、泣いた君の顔を見てどきどきしただろうな」

ベルトルト「好きな女の子が自分の命を助けてくれて、助かったことを涙を流して喜んでくれて、嬉しかっただろうな」 

ベルトルト「でも、君は僕の物だ。君のおっぱいを思うさま揉みしだけるのも、このオマンコをチンポでぐちょぐちょにかき回して、」

ベルトルト「可愛いイキ顔を見下ろしながら、何度も何度も繰り返しオマンコの中に射精できるのも僕だけ」

ベルトルト「マルコとジャンには、絶対に手が届かない」ギュッ!

ユミル(熱い…。抱き締められると、男の…、雄の体臭が強くて…、くらくらする…)ジュン…

ベルトルト「けど、本当に何もなかったか? 君の身体、淫乱だから嘘を吐いてないか心配だな」ツツ…

ユミル「あ…、誰もが、お前みてぇにどろどろした性欲を腹に抱えてるわけじゃねぇんだよ」

ユミル「あいつらはお前と違って誠実に私のことを好いてくれてるんだ」

ユミル「自分たちの命も構わずに私を助けようとしてくれた。なのに、私は…」ジワ…

ベルトルト「涙ぐんじゃって、何か悲しい?」

ユミル「わかってるくせに、もう、くだらねぇ話をだらだらして、焦らすな!」

ユミル「お前の言う通り、私はどうしようもねぇ淫乱のクソ女だ! 今も、身体が熱くて、気が狂いそうだ!」

ベルトルト「僕もだ」


ドサッ! ギシッ!

ユミル「ん…む…、ん…」クチュ…プチャ…

ベルトルト「ん…、ん…」ヌチュ…ヌロ…

ユミル(もどかしい…。キス、より早く挿れられたい…。手順を踏む煩わしさがうっとおしい…)

ベルユミ「」プハ…

ユミル「お前、仰向けに寝ろ…。私がしゃぶる…から…。その間に自分で慣らす…」ハァハァ…

ベルトルト「駄目だ。君のオマンコが本当に他の男を咥え込んでないか、調べる」

ユミル「好きにしろ…。けど、あんまり時間かけるなよ。…欲しいんだ。もう、身体がおかしくなりそうだ…!」ハァハァ… ヌギッ! バサッ!

ベルトルト「君って本当、淫乱…。挿れるだけがセックスじゃないのに」ヌギッ! バサッ!

ユミル「私をこんな身体にして、どの口が言うんだよ!」ハァハァ…

ベルトルト「責任は取るよ。でも、せっかくだからチンポはしゃぶってもらおうかな」

ベルトルト「オマンコはこっちに向けて。そう、僕の顔を上から跨いで…。いい子だ…」ベロ…

ユミル「ひゃあ…んっ!」ビクンッ!

ベルトルト「ほら、鳴いてないで、チンポしゃぶりなよ。上手にできなければ、あげないよ」


ユミル「ん…ぶ…、ぷ…ぅ…」ジュポジュポ!

ベルトルト「やり方は忘れてないみたいだね。たどたどしかった君も良かったけど、」

ベルトルト「我を忘れてむしゃぶりついてくるのもたまらない」ゾクゾク…

ユミル「ぷ…あ…、ん、ん…」チロチロ…クチュクチュ…

ベルトルト「夢中で聞いてないか。オマンコのほうは、他の男の匂いはしないね」ツプ…

ユミル「んんっ…!」プハ…

ベルトルト「中がすごく狭くなってる…。じっくり解さないと駄目かな?」ヌチ…クチ…

ユミル「そんなことしなくてい…、あ…、自分で広げるって言ってるのに…! 早くぅ…」

ベルトルト「口が休んでるよ。オマンコのほうは僕に任せなよ。痛くないように広げるから…」ヌチュ…グニィ…

ユミル「あ…、む…、は…ん…」ジュプジュブ…

ベルトルト「むやみに腰を揺らすから、僕の顔に愛液が降りかかってくるよ…。いけない子にはお仕置きだ…」ムキ… カリ…

ユミル「んっ! ぷぁっ! あっ! あああああああああああっ!」ガクガクガクッ!

───プシャァッ!

ベルトルト「あーあ、クリトリスを剥かれて噛まれただけで、潮まで噴くなんて…。顔がべとべとになっちゃった」


ユミル「い、嫌ぁ…、いや…」ヘナ…

ベルトルト「腰に力が入らなくなっちゃった? 僕の顔にオマンコ押しつけてへたばらないでよ。嬉しいけど」ヒョイッ!

ベルトルト「ほら、僕の上から退いて、仰向けになって」

ゴロン ツプ…

ユミル「あんっ!」

ベルトルト「ん、一度イッたら、中が格段に柔らかくなった。でも、まだ狭いな」

ベルトルト「もっと慣らしたほうがいいと思うけど、ユミルはどうしてほしい?」ニタ…

ユミル「…れて、お願い! 挿れて! もう焦らさないで! 挿れてぇ…!」

ベルトルト「ははっ、雌顔全開だね。いいよ、あげるよ。1ヶ月我慢できたご褒美…!」

ズプン…ッ!

ユミル「あ、ああっ! いやああああああああぁぁっ! いやっ! やあぁっ!」

ベルトルト「思った以上に狭い…な…、慣らしたのに、食いちぎられそう…。ユミルは…、苦しくない?」グチュッ!グプッ!

ユミル「苦し…けど…、あぁっ! イイ…ッ! 気持ちい…、はぁん、いやぁっ!」


ベルトルト「気持ちいいのに、は…、どうして『いや』って言うんだ?」ズチュズチュッ!

ユミル「あっ! あっ、感じすぎて…怖い…、自分じゃ…なくなる…、ひぁぁっ!」

ベルトルト「そう、じゃあ、もっと激しくしようか」グチュグチュグプッ!

ユミル「いやあぁっ! だめぇ! おかしくなるっ! 身体、変になるぅ…っ!」

ベルトルト「もっとおかしくなって、もっと淫乱になって。僕を嫌ってるユミルじゃなく、僕を大好きなユミルに生まれ変わってよ」グジュプズチュグジョッ!

ベルトルト「昼間でも、僕とのセックスを思い出してオマンコ濡らしてるいやらしい雌に…」ヌジュグジョジュプッ!

ユミル「ベルトルさん、ベルトルさ…、イカせてっ!」

ベルトルト「さっきイッたばかりなのに、早いね」ズチュズチュグプチュッ!

ユミル「ベルトルさんのチンポ、大きくて、あんっ! 奥まで来て…、気持ちいい…。大好き…。だから、もうイカせてぇっ!」

ベルトルト「いいよ、僕ももうユミルの中にぶちまけたい。今日の君は素直でとっても可愛いな。僕も大好きだ」グチュズヌッグチョッ!

ユミル「あ…、クる…、イクッ! イ…、やああああああああぁぁぁぁっ!」ビクッビクンッ!

ベルトルト「く…、出る…」ドプッ!ビュルルルルルッ!

ユミル(いっぱい…きた…、あ、まだ出てる…。滲みてく…。精液を迎え入れて、中が悦んで、イクのが収まらな…)ハァハァ…

グチュッ!


ユミル「ひあぁっ!」ビクンッ!

ユミル「動かな…で…、まだ、イッてるのに…!」

ベルトルト「イッたときの、引き絞るような痙攣に逆らって動かすのが気持ちいいんじゃないか」ズプッ!ズプッ!

ユミル「あ、はぁっ! 感…すぎる…。ダメッ、ダメッ! やああっ!」

ベルトルト「足を…、僕の腰に絡めてるくせに…、よく言う…」ジュプッ!ズジュッ!

ユミル「またイッちゃうっ! すぐイッちゃうからっ、駄目ぇ…っ…! ああっ! ああっ!」

ベルトルト「すごい乱れっぷりだ。今の君のぐちゃぐちゃの泣き顔、マルコとジャンに見せてやりたい」

ベルトルト「嬉し涙なんかより、数段いやらしくて可愛い涙…」ペロ…

ユミル「あ、あいつらの名前、出すな…ぁ…っ! いやぁっ! あ、あ…? いやああああああぁっ!」ビクンッ! ガクガクッ!

ユミル「」クタ…

ベルトルト「3回も立て続けにイクなんて、セックス大好きなんだね」

ユミル「そんなの…、ベルトルさんのせい…」ハァハァ…


ベルトルト「元々、君も素質があった」

ユミル「…思惑通りになって嬉しいだろ。私を…屈服させられたんだ…」ハァ…

ベルトルト「……」

ユミル「そうじゃないのか?」

ベルトルト「僕は君と愛し合いたいんだ」

ユミル「同じことじゃないか」

ベルトルト「……」

ユミル「今さら違うとでも言うのか?」

───ズンッ!

ユミル「あ…、いきなり…、奥…抉るな…ぁ…」

ベルトルト「僕はまだイッてないんだ。君がさっさとイッちゃったから」グチュッ!ズニュッ!

ベルトルト「は…、出すよ…、受け止めなよ」ドクッ!ドクッ!

ユミル「あ…、熱…、あ…、あはぁっ!」ビクッ!


ベルトルト「中にぶちまけられて、軽くイッたね。あいかわらず、いやらしい身体だ…」チュ…

…ドサッ!

ユミル「なんだ? どうした?」

ベルトルト「はは…っ、訓練の疲労が溜まってて…、そろそろ限界だ…」

ベルトルト「ユミル、どこにも行かないで…」ギュッ…

グー…

ユミル(のしかかったまま寝るなよ、デカブツ。重苦しいだろうが…)

ユミル(身体が、汗でぬるぬるのべたべただ…。男くさい…)

ユミル(…しばらく離れてみて、ひとつわかったことがある)

ユミル(こいつは人格がやばいのはともかく、生物的には優秀な雄なんだ。それも、かなりの)


ユミル(雪山で、あんだけ身体が疼いてたときに男の身体に触れたのに、マルコとジャンには少しもそういう気にならなかった) 

ユミル(人より秀でた体格に、卓越した身体能力…。やることにもそつがない。基本の能力も高いが、用意周到なんだろうな)

ユミル(非情な分、迷いなくきっと何でもやり遂げられる。そのために手段を選ばない)

ユミル(ぞっとするほど冷たいかと思えば、奥底はどろどろと熱くて、こっちまで溶けそうになる…)

ユミル(マルコにもジャンにも感じなかったものを、こいつは持ってる…。なぜか抗えないものを…)

ユミル(こいつの子種を欲しがって、子宮が疼くのも…当たり前…なんだ…)トロ…

ユミル「」スゥスゥ…

ベルトルト「」クークー…


ギシッ… ギシッ…

ユミル(ん…? 夢か…?)

ユミル(きっと夢だな。こいつが優しい顔してるなんて…)

ユミル(眠いせいか、なんだか、感覚がやたらふわふわしてる。…気持ちいい)

ユミル(こんな穏やかな快感は…、初めてだ…)

ユミル「ベルトルさん…、好き…」

ベルトルト「…!」

ユミル(戸惑った顔してやがる…。おもしれぇ…)

ユミル(いつもやられっぱなしなんだ…。からかってみるか…)

ユミル「愛してる…」

ベルトルト「寝惚けてるのか? 誰かと…間違えてるのか?」

ユミル「ベルトルさん、愛してる…」

ユミル(感極まった顔して、どうしたんだよ…? 底意地の悪いお前らしくもねぇ…)

ベルトルト「寝惚けててもいい…」

ベルトルト「僕も大好きだ、優しいユミル…。愛してる…」チュ…



本日はここまで。

久々のエロだ。楽しんでもらえれば幸いだ。

巨人体のうなじに普通の人間が入った場合、呼吸ができるのかという問題はスルーで頼む。

冬休みというか、凍傷や肺炎にかかった者続出で、
しばらく訓練休みという展開にするつもりだ(ゲス顔)。


翌日 夜 空き部屋

ギシッ! ギシッ!

ユミル(あの雪山訓練の後、凍傷や肺炎になった兵が多すぎて、そいつらの回復を待って、)

ユミル(ある程度の人数が復帰するまで、しばらくの間、訓練は中止なった…)

ギシッ! ギシッ!

ユミル(降ってわいた休日に、無傷で帰ってこれた奴らは、皆喜んでるが…)

ギシッ! ギシッ!

ユミル(私にとっては…、無慈悲な…時間…だ…)

ベルトルト「く…、は…」ドプッ!ビュルルッ!

ユミル「ベルト…さん、は…、も…、イケない…、イケな…から…、止めて…」

ベルトルト「ふぅ…、んっ、…」ズプン… ジュポッ!ジュボッ!

ユミル「やあっ! また…! あっ、何回…、するんだよ…? あ、あぁっ!」


ベルトルト「昼間、訓練がなくて体力が余ってるんだ。昨夜は2回しか出してないし、まだまだできる」ジュプッ!ズニュッ!

ベルトルト「君が体力の限界でイケなくなっても、僕は1ヶ月分、全然出し足りない…」ハム…

ユミル「耳…、噛むなぁ…。お前…、底なし…すぎ…る、オマンコ、壊れて…、死んじゃ…う…」

ベルトルト「死ぬわけない。オマンコが壊れるなんて、お笑い草だ。元気にもっともっと…、ってねだって、」

ベルトルト「きゅんきゅん僕のチンポを締め付けて可愛がってるよ」ズグッ!

ユミル「いやあっ!」

ベルトルト「ほら、突き上げるだけで僕の精液と一緒に愛液が噴き出てきた…」

ベルトルト「君の子宮を虐めるの楽しいな。先っちょにコリコリしたのが当たって、最高に気持ちいい」グリッ! ゴリュッ!

ユミル「ひ…ぃ…! やあああぁっ!」

ベルトルト「勃ってコリコリの乳首も虐めてあげる」クリクリ…

ユミル「許して…、許してぇっ! 本当に…死ぬ…、壊れる…ぅ…」

ベルトルト「イイ悲鳴だ。これだけ泣き叫べるなんて、君もまだ余裕があるじゃないか」

ユミル「あ、ひっ! ああぁぁっ!」ビクビクッ!


ベルトルト「あ、軽くだけど、今勝手にイッたね。お仕置きに、もっと虐めなくちゃ」ペロ…

ユミル「いやぁっ! やだぁっ! もう…、本当に…、嫌ぁっ! あああぁっ!」

ベルトルト「逃がさないよ、絶対に。僕のユミル、愛してる…」ズプッ!ズチュッ!

ギシッ! ギシッ!

ユミル(『2回』…か、やっぱり夢だったか、あれは…)

ギシッ! ギシッ!

ユミル(そうだよな。よりにもよって、こいつがあんな優しい顔をするわけがねぇ)

ギシッ! ギシッ!

ユミル(願望が見せた夢か幻…。こいつから逃げられないなら、せめて『愛されてる』…、と、そう思い込みたかったのか…)

ギシッ! ギシッ! ドプッ!

ユミル(自分は犯されるだけの穴じゃない…って…。本当の馬鹿だ、私は…)


ギシッ! ギシッ!

ユミル(たとえ、百歩譲ってあれが現実だったとしても、さっきの言い方は、こいつ自身が認めたくない、)

ギシッ! ギシッ!

ユミル(なかったことにしたい、ってことだ。何かを期待するだけ無駄…だ)

ギシッ! ギシッ!

ユミル(弱いな、私は…。まだ、心を殺し切れてねぇのか…)

ギシッ! ギシッ! ドプッ!

ユミル(こいつの口にする『愛してる』は、支配するための言葉だ)

ギシッ! ギシッ!

ユミル(ただの性欲の捌け口の私を、こいつがまともに人間として気にかけるわけがねぇのに…)

───ドプ…ッ!

ズルン…

コプ…コプ…コポ…、ゴポ…ッ!



その後

ベルトルト「そろそろ立って歩けるようになった? じゃあ…」

ゴソゴソ

ベルトルト「服を着る前に、これ…。今日…、もう昨日か、街へ行って買ってきたプレゼント」 

ベルトルト「着て見せて、今すぐ」

ユミル「…身体がだるくて、億劫でしかたねぇんだが」

ベルトルト「着せてあげようか?」

ユミル「断る…」モゾモゾ

サラ…

ユミル「このワンピース、いやにサイズがぴったりなんだが」

ベルトルト「君の身体はすみずみまで知ってるから」

ユミル「」ゾワ…

ユミル(重たい視線と、感じる悪寒は前と変わらねぇ…。そのままだ)


ベルトルト「それから、その服に合う化粧ができるよう、明日、君からクリスタに頼んで教えてもらってよ」

ユミル「っ! 何を考えてるのか知らねぇが、クリスタを巻き込むな!」

ベルトルト「彼女には何もしやしないよ。君に女の子らしさを少し身に付けてもらいたいだけだ」

ベルトルト「僕も見ていたいから、女子宿舎の中でやるより、空き教室のほうがいいな」

ベルトルト「充分わかってると思うけど、君に拒否権はないよ」



昼 空き教室

クリスタ「あと少しよ、ユミル…。できた!」

クリスタ「ベルトルトの希望どおり、そばかすを隠して、目元を少しぼかしたわ」

クリスタ「それだけで、びっくりするくらい印象が違ってくるのね。驚いたわ」

クリスタ「このワンピースも素敵ね。ユミルにすごく似合ってる」

ベルトルト「思った通り、別人みたいだ。とっても綺麗だよ、ユミル」チュッ

ユミル「やめろ、クリスタが見てる。…んぅ」

ベルユミ「」チュチュ…ピチャ…

ベルトルト「ああ、口紅、ずれちゃった」クイッ!

クリスタ(熱烈!)///

クリスタ「お化粧を教えてほしいってユミルから頼まれたときもびっくりしたけど、」

クリスタ「ふたりが恋人同士だったなんて全然知らなかった。いつから付き合うようになったの?」

ベルトルト「僕が夜中に外で本を読んでて、ユミルもそうしてて、それでなんとなく親しくなって…かな」


クリスタ「そう…。水くさいわね、ユミル! 私にだけは教えてくれてもよかったじゃない!」

ユミル「……」

ベルトルト「やり方も教わって、次から自分でできるようになったね?」

ユミル「」コクン

ベルトルト「ん、いい子だ。クリスタ、このことは僕たちだけの秘密にしてくれる?」

ベルトルト「ユミルは極端に恥ずかしがりで、僕と付き合ってることを誰にも絶対秘密にしたがるんだ」

ベルトルト「けど、もちろん僕はデートだってしたい」

ベルトルト「ユミルとばれなければ、街の中を歩けるかなってこの方法を思いついたんだ」

クリスタ「そういうことだったのね。ユミルったら、別に恥ずかしがることないじゃない」

ユミル「……」

クリスタ「むっつりしちゃって。素直じゃないんだから。わかった、誰にも言わないわ」


ベルトルト「ありがとう。ところで、これがお礼になるかはわからないけど、ライナーは君が好きなんだ」

クリスタ「え?」

ベルトルト「もし君もライナーに好意があれば、仲良くやってしてほしいな」

ベルトルト「もちろん、君の気持ち次第だから強制はしないよ。この話は最初から聞かなかったことにすればいい」

ベルトルト「でも、もしそうなってくれると、僕もユミルも嬉しい。ね? ユミル?」

クリスタ(ライナーが私を? それって、本当なの?)ポー///

クリスタ「ユミル…、嬉しい? 喜んでくれる? もし、私がライナーと付き合うことになったら?」

ベルトルト「嬉しいよね、ユミル?」

ユミル「……」

ベルトルト「ね?」

ユミル「……」コク…


ベルトルト「それから、ライナーに勉強や、いろいろ教えてもらうといいよ」

ベルトルト「ユミルが君にかかりきりで教えてた分、僕もユミルとの時間が取れる」

ベルトルト「ユミルが君にべったりだったから、実は今までかなり妬いてたんだ。でも、ようやくユミルを僕だけの物にできる…」チュ…

クリスタ「あの、お邪魔なようだから、私、戻るね」ガラガラピシャ! パタパタパタ…

クリスタ(人前でも堂々とキスするなんて、こっちがドキドキしちゃう。あのふたり、いつの間にあんなにラブラブになったのかしら?)

クリスタ(それよりライナーのこと、すごく嬉しい! でも、これからなんて話しかけたらいいのか、全然わからない…)

クリスタ(意識しすぎて、かえって話しかけづらくなっちゃった…)

バッ!

ユミル「そのでかい面を離せ! お前、何を企んでやがる?!」

ベルトルト「企んでるなんてひどいなぁ。ライナーはいい奴だよ?」

ユミル「たしかに、ライナーはいい奴だ。お前なんかと親友なのが不思議なくらいな!」

ユミル「お人好しが過ぎて、お前の裏面なんか見抜けないんだろうな!」

ユミル「とにかく、お前が糸引いてるってのが気に入らねぇ!」


ベルトルト「彼は面倒見がいいし、人に教えるのも上手い」

ベルトルト「あのふたりが付き合うことになるのは、クリスタにとっても悪い話じゃないと思うけど?」

ベルトルト「ライナーは一生懸命クリスタに教えるだろうし、クリスタの成績だって上がる」

ユミル「お前の目的は何だ!」

ベルトルト「さっき言った通り、君とクリスタの仲に嫉妬してるんだ。穏便に君から離れてもらうための方便だよ」

ベルトルト「君は僕だけ見てればいいんだ」

ベルトルト「この方法を許してくれなきゃ、もっと物騒な方法を取らざるを得ないよ」ニタ…

ユミル「」ゾ…

ベルトルト「君とのデート、楽しみだな。明日が待ちきれないよ」ニコニコ



本日はここまで。

読んでくれる人、ありがとうな。
呼びかけに応えて頑張ってくれてるSS書きのお前もありがとうな。

ぶっちゃけ、このSSは精神的に追い詰めるのが主体で、ガチ調教物としてはやってることはぬるいと思う。
それでもよければこれからもよろしく頼むぜ。ゲス顔のみんな。


翌日 朝 ユミルとクリスタ、他の部屋

ユミル「悪ぃな、クリスタ。じゃあ、化粧道具、借りてくぞ」

クリスタ「ここで着替えてお化粧していくわけにはいかないものね」

クリスタ「でも、ちょっと残念。ユミルはすごい美人さんなんだって、みんなに知らせたいのに」

ユミル「それは絶対に止めてくれ!」

クリスタ「!」ビクッ!

ユミル「いや…、ブスが色気づいたとか、男どもから恰好の笑い者にされちまう…」

クリスタ「そんなことない! お洒落したユミルの姿を見れば、みんな黙っちゃうわ! とっても大人っぽくて綺麗だもの!」

ユミル(だとしても、そうして着飾ったのがあいつのためなんて滑稽だ…)

ユミル(昨日、あの後、とんでもないことを要求してきやがった)


ベルトルト『そうそう、この服に着替えるときは、ブラは着けないでね』

ユミル『私にノーブラで街を歩けってのか?!』

ベルトルト『君だってわからないからいいじゃないか』

ユミル(いくら賞賛されたところで、ひどく惨めな気分にしかならねぇ…)

ユミル「そんなわけねぇだろ。どうせ、私なんか…」

クリスタ「自分をそんなふうに思っちゃ駄目! ベルトルトのためにもお洒落しなくちゃ!」

ユミル「……」

クリスタ「自信もって、ユミル。いつまでもそうやって自分を卑下するのは、好きになってくれたベルトルトに悪いと思わない?」

クリスタ「彼はユミルのことが大好きなのよ、きっと。前に素敵な髪留めをくれたのもベルトルトなんでしょう?」

ユミル「…そうだ」

クリスタ「やっぱりね! ベルトルトには見る目があるのよ。ユミルが美人なのも、どうすればそれを引き出せるのかも、ちゃんと見抜いたんだから」

クリスタ「ねぇ、ベルトルトなら、背の高いユミルとも身長が釣り合うし、すごくお似合いだと思う」

クリスタ「並んで歩けば、きっと誰もが振り返る素敵なカップルに見えるわ」


ユミル(そんなことに、なんの意味があるんだよ…。あいつと私は恋人同士でもねぇのに…)

ユミル(それとは程遠い、反吐が出るほど醜い関係なのに…)ズクン…

ユミル「なぁ…、本当に私とはわからないんだな? 絶対に?」

クリスタ「大丈夫よ、そんなに心配しなくても。印象が全然変わっちゃうから。誰もユミルとは気付かないわ」

クリスタ「そりゃあ、輪郭とか鼻筋とか、変えようのない部分をじっくり見られたらわかるかもしれないけど、」

クリスタ「他人の顔のそんな部分を詳しく覚えてる人はいないわ」

ユミル「…そうか」

クリスタ「そうよ。意外と心配性ね、ユミルは。デート、楽しんできてね!」

ユミル「ああ…、行ってくる…」パタン…

クリスタ(ユミル、なんか表情が固かった。初めてのデートで緊張してるの…?)

クリスタ(ユミルも普通の女の子らしいところがあるのね。帰ってきたら、いっぱいデートの話を聞かせてもらわなくちゃ!)ワクテカ



本日はここまで。
無邪気なクリスタが辛いユミル。

さすがにシャレにならないほど忙しくなってきたのと、区切りの関係で短い。
すまんな。お前らも仕事頑張れよ。

結末はスレを立てたときから決めてあって、変える気はない。
ゲスな俺の気に入るエンドしか書けない。
ので、少しでも不安のある住人は、早々に見切りをつけるのが賢明だ。


日中 街外れ 待ち合わせ場所

ベルトルト「やあ、ユミル。太陽の下で見ると本当に綺麗で可愛いな、僕の彼女は」

ユミル「」ゾワ…

ベルトルト「僕の言いつけ通り、ブラも取ってきたね。おいしそうな乳首が、僕を待ってるみたいにツンて上を向いてる」

ベルトルト「今すぐその服を破いて、むしゃぶりつきたいな…」ジィ…

ユミル「変態野郎…」

ベルトルト「あはは、そんなに睨みつけないでよ。恋人同士らしくないじゃないか」

ユミル「…ひとつ条件を出させてくれ。絶対に、私の名前を呼ぶな」


ベルトルト「それ、僕が守る必要ある?」

ユミル「!」

ベルトルト「冗談だよ。恋人のお願いくらい、聞くよ。そんなに顔を青くしなくても大丈夫」ニコニコ

ユミル「(ホッ…)」

ベルトルト「だから君も、恋人らしく振る舞ってよ」

ユミル「…わかった」

ベルトルト「さてと、まずは…、靴だね」

ユミル「ああ、相当間抜けだ。ワンピースにドタ靴なんてな」

ベルトルト「ごめんね。服と一緒に買ってプレゼントすればよかった。男だから、そこまで気が回らなかった」

ベルトルト「まあ、靴は実際に履いて選ぶべきだし、君とふたりで選ぶほうが楽しいか」


日中 中心街 靴屋

店員「いらっしゃいませー」

ベルトルト「うーん、いっぱいあっても、君のサイズに合う靴は、案外、置いてないね」

ユミル「足のデカい大女だからな。デカいのなんて作ったところで、買う奴が少ない。儲けにならねぇ」

ベルトルト「背が高くてスタイルがいいんだ。そんなこと言わない。とても僕好みなのに」

ユミル「そのせいでお前に目を付けられたとしたら、全然嬉しくねぇ。災厄を引き寄せたも同然だ」

ベルトルト「これと、これと、これと…」

店員「お手伝いしますか?」

ベルトルト「ああ、おかまいなく。彼女の物は自分で選びたいので」

店員「それでは、御用がありましたら、お声をお掛けください。とても綺麗な方ですね」

ベルトルト「どうも。このサイズの在庫は他にありますか?」

店員「数は少ないですが…。今、持って参ります」

ユミル「そんなに、あるだけかき集めてどうすんだよ」

ベルトルト「履かせてあげる。そこに座って、足出して」


ユミル「……」ストン

ベルトルト「ああ、本当に形の良い足…。足首もきゅっと締まってて…」スリ…

ベルトルト「こっちは服に合わないなぁ…。この靴は痛くない? 爪先が当たらない?」

店員「お客様、お持ちしましたが…」

ベルトルト「ああ、そこに置いておいてください」

店員「かしこまりました。それでは、ごゆっくり…」

ユミル(何なんだ、こいつ? さも楽しそうに、私の前に跪いて、靴をとっかえっひっかえ…)

ベルトルト「やっぱり、このふたつかな。こっちの靴とそっちと、どっちがいい?」

ユミル「お前が選べばいいだろ。勝手にしろ…」

ベルトルト「(ユミル)」ボソ…

ユミル「」ビクッ!

ユミル「そっちがいい…」


ベルトルト「こっちのほうが服に合うのに。いっそ、両方とも買おうか?」

ユミル「いくつも買ったところで、私物の置き場所なんざ寝台の下ぐらいしかねぇんだ」

ユミル「どんな服にも合わせやすい無難なやつが1足あれば充分だ」

ベルトルト「それは、これからも僕とデートする気があるってことだね。嬉しいな」ニコニコ

ベルトルト「じゃあ、それ履いて、ここで待ってて。僕は会計してくるから」

ユミル(もう何とでも、勝手にしてくれ…。私を振り回して弄ぶのが目的なんだろ…)

ユミル(いちいち反応すんのも、思う壺だ…)

ベルトルト「お待たせ。さあ、次のお店へ行こうか」

ユミル「ああ…」スク…

ユミル「うわっ!」ガクン!

トサ…

ベルトルト「どうかした? 生まれたての子鹿みたいに足をぷるぷるさせて」

ユミル「ヒールの高い靴は初めてなんだ! なんだこれ?! こんな歩きにくいもんをわざわざ履くなんて、馬鹿じゃねぇか?!」ガクガク…


ベルトルト「……」キュムッ

ユミル「ひゃんっ!」ジュン…ッ!

ユミル(い、今、支える影で、乳首つねりやがった…!)

ベルトルト「店の人が驚いた顔でこっちを見てる。せっかく綺麗になったんだ。そういう言葉遣いは慎みなよ」ヒソ…

ユミル「う…」

ベルトルト「踵の高い靴を一度も履いたことがないんだね。可愛い…」

ベルトルト「慣れてうまく歩けるようになるまで、僕の腕につかまるといいよ」ニコニコ

ユミル(ちくしょう、悔しいが、そうでもしないととても歩けねぇ…)ギュゥ…


ベルトルト「君にしがみつかれて、腕に柔らかいおっぱいが押しつけられて、いい気持ち…」ヒソ…

グッ…!

ユミル「腰に腕を回すな!」ヒソヒソ

ベルトルト「こうして支えたほうが安定するだろ。荷物は僕が持ってあげる。着替えを入れたその袋も、こっちへ寄越しなよ」

ユミル「手つきがいやらしいんだよ! 止めろ!」ヒソヒソ

ベルトルト「それは君が変に意識してるからだ」

ユミル「そんなわけあるか! 絶対わざとやってるくせに! この野郎!」ヒソヒソ

ベルトルト「また言葉遣いが荒くなったね。僕は『恋人』には優しい彼氏だよ?」

ユミル「」ゾッ…


中心街 大通り

ベルトルト「ええと、他には、着替えや靴を入れる大きめの鞄と、化粧道具かな?」

ベルトルト「今日だけはクリスタのを借りたけど、君専用のを買わないと。あとは、新しい服だね」

ユミル「その前に、帽子だ」

ベルトルト「顔を隠すために? せっかく綺麗なのに。ほら、道行く人がみんな、君を振り返って見てるよ」

通行人「今の、すっげーいい女だったな」

通行人「あんな美人、一度見れば忘れないはずだが、このへんじゃ見かけたことないな」

通行人「スタイル良くて、羨ましー。すごくすらっとしてる。モデルさんかしら?」

通行人「彼氏のほうも、背が高くて素敵ね。優しそうだし」


通行人「小尻がきゅっと上がってて、アソコの締まりもよさそうだな。うぅ、ヤリてー」

通行人「バッカ、彼氏がおっかねぇ顔で睨んでんぞ。だいいち、お前なんか相手にもされねぇよ」

ベルトルト「ね? もっと顔を上げて、堂々とするといい。僕の自慢の彼女なんだから」ニコニコ

ユミル(止めてくれ。いくら褒められたところで、惨めなだけだ。いっそ、耳をふさいで、消え入りてぇ…)

ユミル「帽子…」ジワ…

ベルトルト「ああ、涙ぐんじゃって。化粧が崩れちゃうよ」クイッ

ユミル(こんな人前で堂々と涙を拭うな…)

ベルトルト「しかたないな、帽子屋に行こうか」



一時間後 中心街 大通り

ベルトルト「そんなにつば広の帽子を買わなくても良かったのに」

ユミル「鞄も化粧道具も買った。帰るぞ」

ユミル(こいつ、周りにはわからないように身体を触ってくる。そのたびにびくつく私を、面白がってやがる)

ベルトルト「帰るって? 子供じゃあるまいし。宿はこっちだ」グイッ!

ユミル「こんな真っ昼間からか?!」

ベルトルト「君が真面目に選ばずに、どれもさっさと決めたから時間が余ったんだろ。僕はゆっくり君と選びたかったのに」

ベルトルト「新しい服もアクセサリーもいらないって言い張るし、つまらないな」

ユミル「変装道具は最低限あれば充分だ。余計なもんまでお前に施してもらうつもりはねぇよ」


ベルトルト「新しい服は季節の変わり目に買うことにしようか」

ベルトルト「これからは、じっくり君の身体を堪能する時間だ…」

ユミル「」ゾクッ!

ユミル(周りの空気が一気に重たくなりやがった…!)

ユミル「待て、昨日、クリスタに面倒かけた分の、礼の品物を何か買わないと」

ベルトルト「……」

ユミル「おっかねぇ目で睨んでも、これだけは譲れないぞ!」

ユミル「クリスタに対しては、私たちは普通の恋人同士ってことにしておくつもりなんだろ?」

ユミル「手間をかけさせた礼として何か渡さないと、不自然じゃねぇか!」

ベルトルト「…早く済ませてね」


中心街 大通り

ジャン「エレンよぅ、お前、ミカサにもっと優しくしてやれよ」

エレン「はぁ? 一人で熊を狩れるような逞しい奴相手に優しくする必要なんかあるか」

ジャン「そういうこっちゃねぇんだよ! 熊だってお前のためだったんだろうが!」

エレン「じゃあ、どういうこっちゃなんだよ?!」

同期モブ「またエレンとジャンがおっぱじめたぞ」

同期モブ「本当、犬猿の仲だな。おもしれー」

ジャン「見せもんじゃねぇっ!」

コニー「俺らは最初、やりすごそうとしたんだよな。鼻息荒くて気の立ってる熊を、こりゃ危ねぇと思って」

コニー「けど、通り過ぎるのを雪ん中じっと待ってる間にエレンが『寒くて腹が減ったな』ってぼそっと呟いた瞬間…」

エレン「ミカサがいきなりブレードを抜いて熊に斬りかかったんだよ。俺はそこまでしろとは言ってないのに」

エレン「いつもあいつが勝手に世話を焼くのをうっとおしく思ったってしかたないだろ。しかも、やりすぎで重てぇんだ、毎回」

エレン「俺は、あいつに返せる物を持ってないし、返せる機会もなかなか巡ってこない。だから、困るんだよ」


同期モブ「ヒュ~♪」

同期モブ「ジャン、安心しろよ。お前の割り込む余地なんてないくらい、ミカサは幸せもんだぞ。だから、潔く諦めろ」ワハハ

ジャン「ちくしょう! 羨ましい!」

エレン「どうして、涙目でつっかかってくるんだよ?!」

ジャンエレ「」ギャーギャー!

アルミン「ふたりとも、ほどほどにね…」

コニー「それにしても、熊鍋美味かったよなぁ。あれで身体が温まって、猛吹雪から無事帰ってこれた。連日、熊の肉にありつけたし」

エレン「コニーがいてくれて助かった。俺もミカサも血抜きの方法なんて知らなかったからな」

コニー「俺の村は狩猟中心の生活してっからな。あの程度、慣れたもんだぜ!」エヘン!

ジャン(アルミンに誘われて暇人同士で集まってぞろぞろと街に繰り出してみたが、)

ジャン(やっぱりエレンが一緒って段階で断りゃよかった…)

ジャン(マルコが軽い肺炎と凍傷にかかって、負傷した他の奴らと麓の町の病院で治療中で、いくら暇だったとはいえ…)


アルミン「やぁ、ベルトルト」

ベルトルト「やぁ」

ユミル(ジャン…! 他の奴らも…!)

アルミン「今日は…、デート? 声を掛けて、お邪魔だったかな? とても綺麗な人だね」

コニー「ベルトルトの彼女なのか? そうなのか? へえぇ…」

ジャン「コニー、下から覗き込んで、じろじろ見るんじゃねぇよ。引っ込め」グイッ!

ジャン「見ろ、ベルトルトの後ろに隠れちまったじゃねぇか」

ジャン(ベルトルトの相手…、ユミルじゃなかったんだな)ホッ…

ジャン(訓練場でクリスタから強引にユミルを引き寄せたあの場面がどうにも頭から離れなかったが、俺の取り越し苦労だったか)

ジャン(それにしても、思わず間抜けにぼけーっと見蕩れちまうほどの美人だな)ポー

ジャン(ちくしょう、ベルトルトの野郎も、むかつく。すっげぇ優越感を顔に滲ませて、ドヤ顔してやがる…)


ベルトルト「彼女は恥ずかしがり屋なんだ」

アルミン「そうなんだ。やっぱり、お邪魔だったね。じゃあ…」

ベルトルト「うん、それじゃあね」

ユミル「(ホッ…)」

同期モブ「今の、すっげー美人だった! さすが成績上位様は、いい女、連れてるな!」ヒソヒソ

同期モブ「けどよ、あの胸、よく見るとノーブラだったんじゃねぇか? ポッチが浮いてた気がすんぞ」ヒソヒソ

同期モブ「もしかして、商売女か? 彼女じゃねぇのか? ベルトルトもはっきり彼女だとは言わなかったな」ヒソヒソ

同期モブ「どっちでもいいだろ。顔良し、スタイル良し、おまけにエロいとか、最高じゃねぇか」ヒソヒソ

同期モブ「それより、あっちの方向は…」ヒソヒソ

同期モブ「ああ、きっとこの後、お楽しみだな!」ヒソヒソ

同期モブ「付いてってみようぜ! 悪い、俺たちここで分かれるわ! じゃあな!」

コニー「あいつらふたり、何盛り上がってんだ?」

エレン「?」


アルミン「あ~、え~と、僕、本屋に寄りたいな。皆、付き合ってくれる?」

ジャン「アルミン、俺もここで分かれる…」

アルミン「あ、あぁ、うん、じゃあね、ジャン」

コニー「なんだよ、アルミン。お前、わかってんなら教えてくれよ」

アルミン「僕たちにはまだ早いよ。いいから、行こう」

エレン「?」

同期モブ「お、ジャンも来たか」ニヤニヤ

同期モブ「お前も男だねぇ」ニヤニヤ

ジャン「うっせぇな! お前らも同じ穴の狢だろうが!」



本日はここまで。
思春期なジャン。

エロまで行けなかった。

思ったんだが、会話文のみのSSの場合、掛け合いが醍醐味であるのに、
主役格のベルトルトとユミルはまともに会話が成り立たない状態だな。
そんなことに今頃気付いた。

クリスタはユミルの希望だから大丈夫だ(ゲス顔)。

熊を捌いたのはコニーだった。



連れ込み宿 二階の一室

ユミル(ともかく他人の目がなくなって、ほっとした…)ハァ…

ユミル(まずは風呂だ)スタスタ

キュッ! ジャーッ!

ベルトルト「」カタン… キィ…



連れ込み宿 外

同期モブ「なあ、二階の窓が開いたぞ!」

同期モブ「見えたのは男の腕だけですぐ引っ込んだが、あれ、ベルトルトか?」

ジャン「あいつ、まさか…」



連れ込み宿 二階の一室

ベルトルト「……」ヌギッ! パサッ!

ベルトルト「風呂場で何してる?」

ユミル「さっぱりしてぇ。嫌な汗かきどおしで身体がべたべただ」

ベルトルト「」キュッ!

ユミル「おい、どうして、止める…? 待て、何でもう上、裸…? んぅ…!」

チュ…ヌルッ…

ユミル「んんーっ!」プハッ!

ベルトルト「入らなくていいよ。そのままがいいんじゃないか。汗の匂いも全部そのまま僕の物だ…」ガバッ!

ユミル「ばっ! 下ろせ! この手を離せ! 汗くさい汚ねぇ身体がいいってのかよ、この変態!」ジタバタ!

ベルトルト「抵抗したって無駄だ。君って細いよね。スレンダーで、すごくスタイルが良い」

ベルトルト「ああ、本物のお姫様を抱っこしてる気分だ」スリスリ


ドサッ!

ユミル「寄るな! 覆い被さってくるなっ! …嗅ぐなっ! やだぁっ!」

ベルトルト「気にすることない。君の汗の匂いは、僕にとってはとても甘く感じる…」

ベルトルト「前にも君に汚いところなんかないって言ったじゃないか。その証拠に…」グリッ!

ユミル「ひ…っ!」

ベルトルト「ズボン越しでもわかるだろ?」

ユミル(もうこんな…。あいかわらず、でけぇ…)ズクン…

ベルトルト「服を下におろすから、肩を抜いて。そう、いい子だ」

ユミル「……」プルン!

ベルトルト「おっぱい、乳首ピンピンに尖ってる…。また、ちょっと大きくなった?」チュバッチュパッ…チロチロ…

ユミル「ひゃ…、あ…、あぁっ!」

ベルトルト「おっぱいの下、汗の匂いが濃いね。…しょっぱいや」ヌロ…ペチャ…

ユミル「あ…、そんなところ舐めるな…。くすぐったい…」


ベルトルト「自分でスカート、捲り上げて。下着を下ろすよ」

ユミル「……」ピラッ

ベルトルト「オマンコの割れ目が透けて見えるほどぐっしょりだ…」スルン

ベルトルト「濡れそぼって、糸を引いて、いやらしい…。外を歩いてる最中、ずっと興奮してたんだ」

ユミル「お前が胸だの腰だの触るからだろうが…」

ベルトルト「蒸れたオマンコの匂い…。朝から発情しっぱなしの雌の匂いが凝縮されてる…」

ベルトルト「頭がおかしくなりそうだ…」

ユミル「や…っ、元々、狂ってるくせに…」

ベルトルト「君のせいだ。君と出会わなければ、僕もこんなふうにはならなかった。責任…取ってよ」ツプ…ベロ…

ユミル「あぁっ!」ビクッ!

ベルトルト「中を広げながら、クリトリスを舐めてあげる」グニグニッ…ベロ…

ユミル「んぁっ! あはぁっ! いやぁっ!」

ベルトルト「ん、すぐびちゃびちゃになるね…。あいかわらず、お漏らししてるみたいに濡れやすい…」ペロ…チュパ…

チュブ…ヌチュ…ヌロ…ブチュ…グニグニ…グチョ…

ユミル「は、ああぁぁ…」ヒク…


ベルトルト「もうよさそうだね。オマンコが充血して赤くなって…」

ベルトルト「本当は全身をゆっくり触って君のほうからおねだりしてくるまで焦らしたかったんだけど、挿れるよ」

ベルトルト「そろそろ、外もお待ちかねだろうし」ピト…

ユミル「それ、どういう…?」

ベルトルト「」ズグゥッ!

ユミル「あああああぁっ!」

ベルトルト「じっくり愛撫したわけでもないのに、もう中がとろとろだ…。本当に淫乱なんだから…」チュ…

ユミル「あんっ!」

ユミル(さんざん煽られた身体が…、空いてた部分を埋められたような…充足感がある…)

ユミル(空虚さを抱えてた身体が…、悦んでる…。熱くて大きいのが挿入ってきて…)

ユミル(欠けてたもんを取り戻せた…みたいに…)

ユミル「ふあ…」ギュゥッ!

ベルトルト「ずいぶん素直に抱き締めてくれるね。嬉しいけど、でも、今日は…」ペロ…

グッ…! 

ユミル「あ…?」


ユミル(両手首を掴まれて、頭の横に押さえつけられた…?)

ベルトルト「いくよ…」グチュズチュジュポッ!

ユミル「…! い、やあぁっ! いきなり、激し…。こんな…嫌だぁっ! あああああぁっ!」  

ベルトルト「」グジュグジュグチュッ!

ユミル「あ、あっ! ゆっくり、して…! もっとゆっくり…! 駄目ぇっ!」

ベルトルト「」ズチュグチャヌチャッ!

ユミル「ひ…ぃ…! 大きいチンポ、苦し…! 乱暴に、しないで…! オマンコが…熱くなりすぎて…おかしくなる…ぅ…!」

ベルトルト「」ジュプジュポズボッ!

ユミル「あ、はぁんっ! ああっ! ベ…トル…さん…っ、ベルト…さん! ベルトルさんっ!」

ベルトルト「」グチグチュヌチャッ!

ユミル「イイ…、気持ちいい…っ! 深い…の…! もうイクッ! オマンコ、抉られて…! は、ああぁっ!」

ベルトルト「……」グジョジュポグジュッ!

ユミル「イクゥッ! あっ、やっ! くる…っ! いやああああああああぁっ!」ビクビクッ!



連れ込み宿 外

同期モブ「うっひゃあ、女のほう、あっという間にイッちまったぞ。甘ったるい声で悲鳴上げて」

同期モブ「名前呼んでたの、聞いたか? やっぱり、ベルトルトだったか。激しかったなぁ」

同期モブ「見た目は清楚そうだったのにあの女、チンポだ、オマンコだ、平気で口にしてよ。エロくてたまんねぇな」

同期モブ「やっぱり商売女だったのかな。金さえ払えば、俺も相手してもらえるかな?」

ジャン「俺、帰るわ…」

同期モブ「おぉい、ジャン、顔真っ赤にして案外ガキだな。ほれ、第二ラウンド始まんぞ?」

同期モブ「しっ! あいつは放っといて、静かにしろよ! 聞こえねぇだろうが!」

ジャン(とてもついていけねぇ。アレの生声…、刺激的なんてもんじゃねぇな。俺には早すぎだった…)

ジャン(下卑た興味に負けて、付いて来るじゃなかった。耳にこびりついて取れそうにねぇ。今晩、寝れるかな…)フラフラ…

ジャン(前が突っ張って、歩きにくい…。俺、最低だ…)フラフラ…



連れ込み宿 二階の一室

ベルトルト「ワンピースを脱がせるから、背中、浮かせて」

ユミル「ん…」

ゴソ… パサ…

ベルトルト「ああ、やっぱりお互いにちゃんと裸で愛し合うのがイイな」

ユミル「お前…、イッてないよな…?」

ベルトルト「僕を気遣ってくれるの? 嬉しいな」

ユミル「そんなんじゃねぇ。何考えてる…?」

ベルトルト「気にしないで気持ちよくなってよ。全力で感じさせてあげる」グリッ!

ユミル「んあっ! 奥を…ぐりぐりすんの…、止めろ…よ…ぉ…! あっ、あっ!」

ベルトルト「愛してるから、気持ちよくなってほしい。いくらでも」

ユミル「立て続けにイカせられるの…やだ…、後でぐったりきちまう…」

ベルトルト「でも、好きだろ? 僕も、イキまくる君の顔、大好きだ…。普段と全然ちがうはしたない顔が見られて…」 

ベルトルト「涙と涎でぐちゃぐちゃなのに、綺麗で…可愛くて…。今は化粧が崩れて、特にみっともないよ…」


ユミル「…! 見るな…、見るなよ…! ああっ! 腰、動かすな…ぁ…っ! く…、ふ…!」

ベルトルト「嫌がる顔を見ると、興奮するなぁ。逃げようとする君の身体を力で押さえつけるのも、支配欲が満たされる…」

ベルトルト「ああ、どうしてこんなに美しいんだろう…?」

ユミル「」ズクン…ッ!

ユミル「は、あぁ…」モジ…

ベルトルト「どうした? 自分から腰をよじりだして?」

ユミル「あ、やだ…」モジモジ…

ベルトルト「あ、オマンコの中がきゅうきゅう絡みついておねだりしてきた…。イキたいんだ?」

ユミル「そ、そんなんじゃ…。…ああっ!」ピクンッ!

ベルトルト「嘘はよくない。淫乱なお姫様のわがままを叶えてあげる…」ズブ…グチュッグチャッ!

ユミル「ひぅ…、あ、はぁんっ! や、は…、あぁ、ああっ! う…、ひぁあっ!」

ベルトルト「」ヌジュグチュゥッヌポッ!

ユミル「イイッ! ベルトルさ…、イイよぉ…、気持ちいいっ! あっ! あっ!」


ベルトルト「」ジュボジュボジュポッ!

ユミル「あっ! また…っ! イクッ! やあああああああああぁっ!」ビクビクビクッ!

ベルトルト「あっという間だね。早すぎない?」

ユミル「お前、また…イッてないな…?」ハァハァ…

ユミル「私ばっかりイカせて…、ど…いう…つもり…?」ハァハァ…

ユミル「男は…、出せばそれでいいんだろ…? イカせるだけで何が楽しいんだ…」ハァハァ…

ベルトルト「お姫様を堕落させて…ただの雌になるまで感じさせたい」

ベルトルト「男として当然だろ?」


ユミル(自分の快感を置き去りにして、私をイカせるためにめちゃくちゃに腰動かして…)

ユミル(汗がぽたぽた降りかかってきて…、髪の先からも滴って…、男くさい…)

ユミル(いくら訓練がなくて、体力が有り余ってるからって、異常…だ)

ユミル(待てよ? まだイッてないこいつが満足するまで、私はそれに付き合わないといけないのか…?)ゾ…

ベルトルト「僕の心配をしなくても、これから存分に楽しませてもらうよ。ほら、足を僕の肩にかけて」グイッ!

ユミル「!」



連れ込み宿 外

《いやあっ! ベルトルさ…、オマンコもう限界…! しゃぶるから! 口でする! チンポしゃぶるから!》

《そんなに激しく突かないで! いやぁっ! オマンコ壊れる…! 壊れちゃう…っ!》

《しゃぶらせてっ! チンポしゃぶらせてっ! だから止めてぇっ! やあぁっ!》

同期モブ「ベルトルトの奴、えっぐいことしてんなぁ…」

同期モブ「悪い、俺、トイレ…。たまんなすぎる」

同期モブ「もうかよ。早漏だな」ワハハ

《ひぁ…あ…、イクッ! お願い、ベルトルさんもイッて! 精液出して! いっぱいぶちまけて!》

《あっ、一緒に…! お願い…! イッ、ああああああああああぁぁっ!》

同期モブ「……」

同期モブ「俺もトイレ行く…」



連れ込み宿 二階の一室

ハァハァ…

ユミル「しゃぶらなくていいのか…?」ハァ…

ベルトルト「君、フェラはあまり上達しないから。嫌がってばかりいないでもっと努力してよ」

ベルトルト「でも、オマンコは最高だから今日のところはそっちで面倒見てもらうよ」チュ…

ベルトルト「それとも、しゃぶりたい?」

ユミル「」フルフル

ユミル「私を…、殺したいほど愛してると言ったな。今でもそうか? 私を殺したいか?」

ベルトルト「…君の態度次第だ」


ユミル(目つきがやばくなった…。偽りでもさっきまで優しげだったのに…)

ユミル(私がこいつを殺したいと思ってる気持ちと同じ深さの想いを私に向けてるとしたら、)

ユミル(それはそれは深く『愛してる』んだろうな)

ユミル(こいつの想いは、殺意と紙一重だ。相手が思い通りにならないなら殺すしかない。そう考えてる)

ユミル(その不穏な気配がビンビン伝わってくる)

ユミル(今、この瞬間、私の首に手が伸びてきてもおかしくない)

ユミル(あいにく、こいつに殺されるわけにはいかない。クリスタが10位以内に入ったのを見届けるまでは)

ユミル(こいつを殺すわけにもいかない。兵団にいられなくなっちまう)

ユミル(クリスタ…)ジワ…

クリスタ『いつまでもそうやって自分を卑下するのは、好きになってくれたベルトルトに悪いと思わない?』

クリスタ『ベルトルトなら、背の高いユミルとも身長が釣り合うし、すごくお似合いだと思う』

ユミル(お前の笑顔が辛い…。お前が笑ってるの、好きだった…。救いだった…)

ユミル(大人の勝手な都合で傷つけられてきたお前が、ようやく近頃屈託なく笑ってくれるようになったのに…)

ユミル(お前の笑顔のためなら何でもできると思ってたのに…)


ユミル「ベルトルさん…、ベルトルさん…」ギュッ!

ベルトルト「何?」

ユミル「大好きだ…、愛してる…」

ベルトルト「」ドキ…!

ユミル「お前の望むとおり、こうして、いくらでも媚びてやるから。腕を回してお前の身体に縋ってもやるから」

ユミル「今日、私をにこにこして送り出してくれたクリスタの笑顔が辛いんだ…。辛くて…、お前の…せいなのに…」

ユミル「全部忘れさせてくれ。お前じゃないとできない。忘れさせてくれるのは…」

ユミル(今朝のはしゃぐクリスタのことも、マルコとジャンのことも、)

ユミル(私を大切に思ってくれる奴らのこと、全部…)


ユミル(それに、私の身体はもう…きっと、お前から離れられない…)

ユミル(汗に濡れたこいつのひどく男くさい匂いにまで惹かれてる…)

ユミル(欠けていた物が見つかったみたいな感覚を、こいつから感じるから…)

ユミル(ただ傷つけられて弄ばれるだけだとしても、かまわない…)

ベルトルト「ユミル…」

ベルトルト「そうだ。そうやって、全部諦めて、僕だけに縋って。僕なしじゃ生きられない身体になって」ギュッ!

ベルトルト「そうすれば…、僕も…」



数時間後 連れ込み宿 二階の一室

ベルトルト「」クークー

ユミル「」スヤスヤ…


夕刻 街外れ ユミルの着替え場所 出口

ユミル(あの後、中出しされまくってへとへとになって、)

ユミル(疲れ切って眠りこけて、門限間近になっちまった…)

ユミル(あいつの腕の中で目を覚ますなんて…。人の顔をのぞき込んでニヤニヤしやがって…)

ユミル(けど、私がうまく歩けないと知ると、私を抱えて風呂に入れてかいがいしく洗ってくれた…。よくわかんねぇ奴…)

ユミル(ああ、空がすっかり暗く…、ってどうして?!)

ユミル「どうして先に帰らねぇでここにいるんだよ?!」

ベルトルト「荷物、持ってあげるよ。いっぱいで重いだろ?」

ユミル(親切ごかしてるが、あいかわらず拒否は許さねぇって眼だ)

ユミル(完全に言いなりになれば、こいつは優しい。少なくとも、優しいふりをしてくれる)

ユミル(卒業までこうしてやり過ごせばいい。それが利口だ。逆らわずに…)

ユミル「頼む…」

ベルトルト「うん」キュッ!

ユミル(手をつながれた。しかも、指同士を組んで…、恋人つなぎかよ…)

ユミル(まあ、いい。逆らわないって決めたんだ。幸い、暗いし、俯けてれば顔はわからないだろ…)


夕刻 訓練所正門から数十メートル地点

ユミル「なぁ、ベルトルさん…、そろそろ手を離してくれないか?」

ユミル「お前と手をつないでるところを見られて、今日一日、付き合ったのが私だとバレたらまずい」

ギュゥッ!

ユミル「痛…っ!」

ベルトルト「…今日はさ、わざと宿の窓を開け放して、外に君の色っぽい声を聞かせたんだ」

ユミル「!」

ベルトルト「僕たちをつけてきた同期が何人かいたからね」

ベルトルト「今夜が楽しみだな。ああ、想像するだけで、興奮する…」ニタ…

ユミル「な、なに…考えてる…?」ゾワ…ッ!

ベルトルト「何人の男が今夜君でオナニーするかな?」

ユミル「」バッ! タタタ…

ベルトルト「荷物を忘れてるよ。誰かに訊ねられたら、君のために買ったものだって口を滑らせちゃうかも…」

ユミル「…! 寄越せ…! やっぱりお前なんて最低の変態野郎だっ!」グイッ! タッタッタッタッタッ…


その夜 男子宿舎 ベルトルトとライナー、他の部屋

ライナー「聞いたぞ、ベルトルト」ヒソヒソ

ベルトルト「何を?」ヒソヒソ

ライナー「とぼけるな、男たちの間でもっぱらの噂だ。お前がどこかの美女と連れ立って、連れ込み宿に入ったってな」ヒソヒソ

ライナー「あまつさえ…、その…、わざと窓を開けて外にふしだらな声を聞かせたとか…」ヒソヒソ

ライナー「俺たちは戦士だ。任務を忘れてはいないだろうな?」ヒソヒソ

ベルトルト「その大事な任務を、時々完全に忘れる君が、それを言う?」ヒソヒソ

ライナー「…これ以上はここじゃまずい。場所を変えるか…」



その後 人気のない倉庫

ライナー「よし、周囲には誰もいない。確認済みだ」

ベルトルト「彼女とのことは、息抜きだよ。単なる息抜き。お遊び。張りつめてばかりじゃあ、大事なときに緊張の糸が切れてしまう」

ベルトルト「卒業後は、アニと3人で憲兵になって、中央のウォール教の奴らから『座標』を奪う」

ベルトルト「そのために、文字通り不眠不休で働いて、死に物狂いで事に当たらなくちゃならない。卒業してからが本番なんだ」

ベルトルト「それなのに、君ときたら、まだ訓練兵でいる間に、もう重圧に耐えかねて人格が分裂するまでに追い詰められてる」

ベルトルト「本番はまだまだ先なのに」

ライナー「それについては、本当にすまないと…」

ベルトルト「何度謝ってもらったところで意味がないよ。根本をどうにかしないと。そうだな…」

ベルトルト「君も女の子と付き合ってみたら? 思った以上に緊張が解けて心が休まるよ。とりあえず、クリスタは、どう?」

ベルトルト「君はクリスタと話すとき、すごく和んだ顔をしてる。憎からず思ってるんだろう?」

ライナー「女に現を抜かして、任務をおろそかにして、お前たちに迷惑をかけるわけにはいかん」

ベルトルト「迷惑というなら、今でも充分迷惑だよ。僕もアニも、不安でしかたない」

ベルトルト「いつ秘密が漏れるか、完全に『兵士』に乗っ取られた君がいつ僕たちを告発するか、気の休まるときがない」


ライナー「う…」

ベルトルト「クリスタと接触を増やしてみるのはいいかもしれないよ」

ベルトルト「神経を休めるためと割り切って、付き合ってみるのも」

ライナー(俺とクリスタが付き合う? いずれ殺してしまう相手とか?! 駄目だ! 許されない!)

ライナー「しかし、それでは俺は…」

ベルトルト「クリスタに対して、罪悪感が刺激される?」

ライナー「」コク

ベルトルト「あいかわらず、実直すぎるね。こういった問題を器用に割り切れないのは、君の良いところだと思うよ」

ベルトルト「けど、その生真面目さが君自身を追いつめていることを自覚しなよ」

ベルトルト「うまくやることだ、僕みたいに」

ライナー「お前はその女性とは…、その女性をゆくゆくは殺すことになってもいいのか?」

ベルトルト「心なんてひとつも痛まないね。情もないし、そもそもどこの誰かもよく知らない」

ベルトルト「素性は全く知らないんだ。向こうから声を掛けられて誘われただけで」

ベルトルト「確かに顔は良かったな。でも、ノーブラで外を歩くような痴女の類だし、ろくな女じゃない」


ベルトルト「外に声を聞かせたのも、彼女の希望だ。そういう性癖の女なんだ。都合が良かったんだよ」

ライナー「都合が良かったって…。そこまで冷徹に割り切れるものか? 行きずりとしても、その…、身体を重ねた仲だろう?」

ベルトルト「僕は僕の命と幸福のために、何でも利用するだけだ。どれだけ汚れても、誤解されても」

ベルトルト「それこそ泥水を啜るような…、そのくらいの覚悟をしなければやり遂げられない困難な任務を果たそうとしてるんだ」

ベルトルト「遠慮なく言わせてもらえば、汚いことから目を背けたがる君は、その覚悟が不十分だと感じる」

ライナー「そう鋭く指摘されると、一言もないな。…お前の言う幸福は、アニとの幸せな未来か? そのための覚悟か?」

ベルトルト「……」

ライナー「お前の覚悟の強さはわかった。俺の甘さもな。任務に対するお前の姿勢を疑って、すまなかった」

ベルトルト「わかってくれればいいよ」

ライナー「戻るか…」

ベルトルト「ああ、そうだ。ひとつ、思ったんだけど、アニが探り出したクリスタの境遇からみて、」

ベルトルト「ずっと妾腹の子だと虐げられてきた彼女は、壁の中の世界に未練が少ないんじゃないかな?」

ライナー「クリスタを俺たちの故郷へ連れて行けと?!」

ベルトルト「察しがいいね。もしかして、そうなればいいと心の底で望んでた?」


ライナー「…否定はしない。だが、生まれた世界を捨て去るだけの覚悟を決めさせるなんて、途方もないことだぞ!」

ベルトルト「それは僕の関知するところじゃないね。連れて行きたいのか、無理だと諦めるか、」

ベルトルト「連れて行きたいと願ったとして、クリスタが承諾してくれるだけの愛を育めるのか。それは、君次第だ」

ベルトルト「とにかく僕は、君の精神の安定のために、君がクリスタと仲良くするのには、賛成だよ」

ライナー「だが…。いや、それは確かに…。しかし…」

ベルトルト「無理強いはしないよ。そもそも、クリスタの気持ちがどう転ぶかわからないしね」

ベルトルト「いっそ、考え方を変えてみるのもいい」

ベルトルト「人類を滅ぼすのは、未来のない壁の中の世界からクリスタを救い出すための必要悪だって」

ベルトルト「僕たちがやらなくても、いずれこの壁の中は地獄になるんだ。だけど、僕たちが手を下すならば」

ライナー「クリスタの命だけは助けられる可能性は、ある…か」



本日はここまで。
毎度、読んでくれる人、ありがとうな。
レスくれて励ましてくれるゲス顔仲間のみんなにも感謝だ。

おそらく年内の投下はこれが最後だと思う。
お前らも、身体に気をつけて年を越せよ。
それと、SS書きのお前、頑張れよ。

乙!今年はありがとうよ>>1。来年も楽しみにしてる!
さて…俺も頑張って書くぞ~!


誤り訂正

>>328の4行目と5行目の間に次を挿入

ベルトルト「クリスタの存在が…辛い?」

ユミル「」コクコク



再開は、1月9日以降になると思う。

>>339
おう、頑張れよ。待ってるぞ。

お前ら、良い年を。


翌日 朝食後 食堂

モブ1「でさ、連れ込み宿に入ってったベルトルトがすげーんだ! 女を立て続けにイカせてよ」

モブ2「ああ、アノ声で3発抜いた! 今まで聞いたこともない艶っぽい声でひぃひぃ鳴くんだ、これが」

モブ3「で、どこの女なんだ? そのイイ女?」

モブ1「今朝、ベルトルトに、『あの女は彼女か?』って訊いたが、『向こうから声を掛けられただけだからよく知らない』とよ」

モブ1「『じゃあ、もし商売女だったら、金払えばヤラせてくれるか? 紹介してくれよ!』って頼んだら、」

モブ1「すっげぇ恐い顔で睨まれた。普段地味で目立たないけど、あんな顔もできんだな」

モブ2「まぁ、彼女でなくても、あんなイイ女を他の男にくれてやる気になれないのはわかる」

モブ1「そうだよな。独り占めしたいよな。俺でもそうする」

モブ3「向こうから誘われただと?! さすが、成績上位様はおいしい思いできんだな」

モブ2「ベルトルトは、身長でけーし、なんでもそつなくこなせるハイスペック野郎だろ。顔だって悪かない」

モブ2「女がほうっておかねぇよ。近頃、とみに男っぽく顔が締まってきたしな」


モブ1「そういや、ベルトルトと比較してだからそんときは思わなかったけど、女のほうもでかかったな」

モブ1「ヒールの高さを抜いたら、ちょうどユミルくらいの…」

モブ2「バッカ、あんなイイ女がユミルなわけねぇだろ」

モブ1「だから、例えに出しただけだ」

モブ2「印象が正反対だったろが。ベルトルトの後ろに隠れて、怯えた瞳ぇしてて、」

モブ2「綺麗で大人っぽいのに、可愛かった」

モブ1・2「おまけにエロい!」

モブ3「けどよ、ユミルも最近、どことなく色気が出てきてないか?」

モブ1「趣味わりーぞ。ダハハなんて大口開けて笑う、あんながさつな男女のどこがいいんだよ?」

モブ2「あー、時々気怠そうにしてるときは、そうだな。わかる」

モブ3「物憂げで眼に力がないときとか、なかなかイイと思うぜ、俺は。けっこう細いしよ」

モブ1「おいおい、目ぇ覚ませよ。あいつは吹雪ん中、自分より重い男ふたりを山小屋まで引きずってけるほどの怪力女だぞ」

モブ2「なんだよ? お前、ユミルなんかがいいなのか? もてないにしても、飢えすぎだろ」

モブ3「ちげーよ! まぁ、頭に袋かぶせてヤる分には、確かに最高だなとは思ってるぜ」

モブ1「ひでー!」


ギャハハハッ!

ジャン「止めろ、お前ら」

モブ1「途中で帰ったお子さまのジャンくんが、何の用だよ?」

ジャン「俺が青臭いガキなのは否定はしねぇが、ユミルを馬鹿にする話は止めろ」

モブ2「ミカサが望み薄すぎて、ユミルに乗り換えか? クリスタ命のレズ女に期待しても肘鉄食らうだけだぞ」

ジャン「俺とマルコにとっちゃ、命の恩人なんだからよ。あんま、いい気持ちしねぇんだよ!」

モブ3「おいおい、おっかねぇ顔すんなよ…」

ジャン「やるか! おい!」

モブ1「…白けちまったな。止めだ、止め。せっかくの休みの最後の日だ。怪我してもつまらねぇ。別んとこで、羽伸ばそうぜ」ガタッ

モブ2・3「」ソソクサ

ジャン(ちっ、あいつらゲスな話を嬉々としてしやがって。…もっとも、一緒になってのこのこベルトルトの後を追った俺も同類だ)

ジャン(昨夜は寝床で悶々として、結局、アノ声をオカズに一発抜いちまった)


ジャン(その後、かえって深ーい自己嫌悪が襲ってきて、ジャン(余計眠れなくなっちまった…)

ジャン(この感覚にゃ、覚えがある。立体機動の技をユミルから教えてくれと頼まれて、)

ジャン(おっぱいひと揉みで取り引きしたときだ。一時の誘惑に負けて後悔たぁ…)

ジャン(また繰り返して、俺って奴は学習能力がねぇな。性懲りもなく、自分で傷口を広げて…)

ジャン(マルコがあの場にいてくれりゃ、止めてくれただろうによ)

ジャン(…ユミルのおっぱい、柔らかかったな)

ジャン(『後ろからのほうが鷲掴みに揉みやすいぞ』なんつって、)

ジャン(だからうなじや耳の形や顎の線や、そういうのが記憶に残ってる。細くて長い首も…)

ジャン(あけすけで平気なふりしてたけど…、顔…、見られたくなかったんかな)

ジャン(ユミルはどこだ? なんか、無性に、ぐじぐじした自分をあいつの、)

ジャン(人を小馬鹿にしてるときの表情で笑い飛ばされてぇ…。すっきりする気がする…)

ジャン(ユミルは、向こうの端っこか)

ジャン(…え?)ドキッ!

ジャン(ここから表情は見えねぇが、あの後ろ姿…、儚いを通り越して、崩折れそうだ…)

ジャン(まさか泣いてんのか? けど、クリスタは笑顔で話しかけてるし…)


その後 廊下

ベルトルト「おいで」

ユミル「断る。昼間、人前で声かけてくんな」

ベルトルト「意地張らないで。他に誰もいないよ。クリスタの前ではもう隠す必要ないだろ」グイッ!

ユミル「」トサ…

ベルトルト「クリスタ、ユミルを借りていってもいいよね?」ギュッ…

クリスタ「え? ええ! もちろん!」

クリスタ(ベルトルトって好きな人には大胆なのね。普段の控えめな態度からは想像もできない)ドキドキ

クリスタ(ユミルも、ベルトルトには弱いのね。黙って抱き締められてる。ああいう場合は、すぐ手が出るはずなのに)


クリスタ「あの、昨日は紅茶を、ありがとう。お化粧を教えたお礼にユミルとふたりで選んでくれたってユミルから聞いたわ」

クリスタ「別に気を遣ってくれなくてもいいのに。私はユミルの幸せのためなら何でもするの」

ユミル「……」

ベルトルト「ありがとう。ライナーは学習室にいるよ。コニーたちに勉強を教えてる」

クリスタ「あのね、ベルトルト。私、変に意識しちゃって、ライナーになんて話しかけていいのかわからない」

ベルトルト「そう? まあ、あまり構えないで気を楽にして。とにかくライナーの側に行ってみるといいよ。きっと、ライナーも待ってると思うから」



戸外

ベルトルト「クリスタへの贈り物、僕と一緒に選んだことにしたんだ?」

ユミル「あいつには、普通の恋人同士と思わせておきたいんだよ。あいつの表情が少しでも曇るのは嫌なんだ」

ユミル「クリスタに汚いもん見せたくねぇ。こんな最低で醜悪な関係なんてな」

ベルトルト「クリスタの存在が辛いんじゃなかったのか?」

ユミル「辛いさ。辛いが…、それでも、お前といることが私の幸せと信じて気遣ってくれるあいつの笑顔を壊したくねぇ」

ベルトルト「それで自分の心が傷ついても? 君はどこまで彼女が大切なんだ? まったく、妬けるなぁ…」ギリ…

ユミル「また物騒な顔になってんぞ、変態野郎。殺すなら、私にしてくれ」

ベルトルト「軽々しく自分を犠牲にする発言をしないでよ。僕には君が必要なんだ」

ユミル「性処理道具としてな」

ユミル(雪山でマルコからも同じことを言われたが、マルコとは全然ちがう…)

ベルトルト「また可愛くない口を聞く…。それと、今、他の人間のことを考えたね?」

───ゾクッ!

ユミル(背筋が寒くなるほどの殺意を向ける相手に対して、『必要』もクソもねぇだろ)


ユミル(本当に、イカれてる。いや、イカれてるというより、底が知れない…。こいつは理性的に狂える奴なんだ…)

ユミル「…それより、外に連れ出してどうするつもりだ。今日は変装はしてねぇんだ」

ベルトルト「変装じゃなくて、おしゃれだろ?」

ユミル「どっちでもいい。素顔でお前といるところを他人に見られたくねぇんだが」

ベルトルト「じゃあ、先に行ってよ。後から僕も行く」

ユミル「どこにだよ?」

ベルトルト「森の中。いい天気だし、絶好の青姦日和だよ」


学習室前廊下

ジャン「おい、クリスタ、ユミルがどこにいるか知らないか?」

クリスタ「ユミル…なら、宿舎で寝てるわ」

ジャン「マジか?! 食堂に飯食いに来てたのにか? どっか悪いのか、あいつ? 雪山で俺たちを助けて、やっぱ無理しすぎてたのか?」

クリスタ「そうじゃないの。眠いから寝るって、行っちゃったわ」

ジャン「本当だろうな? ユミルはお前に心配かけたくなくてそう言っただけなんじゃねぇのか?」

クリスタ「本当なんだから!」

クリスタ(ユミルにはもうベルトルトっていう素敵な彼氏ができたんだから付きまとったって無駄よ!)

クリスタ(…ってジャンに教えてあげたい! ユミルとの約束で誰にも言えないけど)

ジャン(むきになってやがる。何か…、隠してるか? もっと突っ込んで、揺さぶってみるか?)


ガラガラ…

ライナー「やっぱりクリスタか。廊下から声が聞こえたんでな」

クリスタ「な、なぁに、ライナー? コニーに勉強を教えてるのはいいの?」ドキドキ///

ライナー「ああ、そっちは大丈夫だ。それより、ちょっと話があるんだが…、今いいか?」チラッ

ジャン(視線で俺を牽制してきた?)

ライナー「」///

クリスタ「」///

ジャン(この雰囲気…、いきなりラブラブオーラが場を支配した?!)

ジャン「わぁったよ、消えるよ! けっ! リア充どもめ、爆発しやがれ!」

ジャン(クリスタからユミルの様子を聞き出すのは無理か。何にしても、ユミルは女子宿舎の中じゃ、どうにもできねぇな…)


同時刻 森の中

───ズチュッ!グチュッ!クチュッ!

ユミル「あぁっ! あぁっ! ふ、あぁんっ! ベルトル、さぁん…」グジュッ!グジュッ!

ベルトルト「あられもない声出して、すごい勢いで腰振って…」

ベルトルト「ユミルはいったんオマンコにチンポを刺されると本当に素直で可愛いね…。それまでの冷たい態度が嘘みたいだ…」ナデナデ…

ユミル(気持ちいい…、気持ちいい…! 熱い…、身体の中…、溶ける…!)ポロ…

ユミル「はぁ、ん…っ! やぁっ、あ、ん…っ! ベルトルさんも…、あぁ…っ! 動いて…!」ジュプッ!ジュボッ!

ベルトルト「まだ、もう少し自分だけで動いて、ユミル。僕も動いて激しく突き上げたいのはやまやまだけど…」

ユミル「意地悪…ぅ…、やぁ、腰が止まら…な…っ! あぁ、あんっ! やあぁっ!」ジュブッ!ジュブッ!

ベルトルト「僕の頭にしがみついて身体を支えてるから、おっぱいに顔が埋まって幸せ…」フニフニ…

ユミル「寄せるなぁ…! 息、熱くて…、くすぐったい…!」

ベルトルト「柔らかい。もう一生こうしていたいな…」ギュッ!

ユミル「動けな…い、やだ…っ! 腕、離せ…、離して…! 動きたい…っ!」

ベルトルト「動かなくても、オマンコの中、別の生き物みたいに動いて締め付けてくる…。気持ちいい…」

ユミル「やだぁ…っ! 足りない…! もっと激しく…したい…ぃ…!」


ベルトルト「ダァメ、もう少しこのまま…。自分のイイところにばっかり当たるように動いてた罰だよ…」ヨシヨシ

ユミル「あやすな…ぁ…、人を何だと…! あ…、ぁ? イッちゃ…、嫌だぁ! あはぁっ!」ビックンッビクッ!

ベルトルト「軽くイッたね。子供扱いされるの好きなんだ?」

ユミル「そんなわけ…あるか…! だいたい、お前のほうが年下のガキ…」ハァハァ…

ベルトルト「」ムカッ!

───ズグッ!

ユミル「ひぅ…っ!」

ベルトルト「その年下のチンポが大好きで、上から跨がってひぃひぃ鳴いてる雌は、どこの誰だよ?」

ドサッ!

ベルトルト「身体は細くて小さい。力では敵わない。どこに僕より偉ぶれるところがあるっていうんだ?」ズチュッ!ヌジュッ!

ユミル「いきなり、押し倒して、激しくするな…! ああ、ああっ! やだぁっ! ひゃあんっ!」


ベルトルト「してほしかったんだろ? こうして、オマンコぐちゅぐちゅ突いてほしかったんだろ?」ジュプジュプッ!

ユミル「欲しかった…、してほしかった…ぁ…! もっと…、ベルトルさん、もっと、イカせて…ぇ…」

ベルトルト「ははっ、僕の腰に足を絡めて、完全な雌顔さらして、子供みたいに泣きじゃくって、みっともないな!」

ベルトルト「本当に、ユミルは可愛い…」グジュジュボグボッ!

ユミル「ひぁ…、う…、うぁ…、はあぁっ! イクッ! イカせて…! 意地悪しないで、このまま…、イカせてぇ…っ!」

ベルトルト「おねだりするときは…、どうするか、わかってるだろ?」グジュヌジュジュボッ!

ユミル「ベルトルさん、好き…、大好き…!」ギュゥッ!

ベルトルト「ん、よくできたね。だんだん真に迫ってきた。ご褒美にイカせてあげる」ズンッ!

ユミル「やあっ! 奥…、イイッ! イク…! い、ああああああああああああぁっ!」ビクビクビクッ!

ベルトルト「く…、ユミル、僕も…。受け止めて…」ドクンッ!ビュルルッ!ビクッ!ビクッ!


1時間後

ズル…

ベルトルト「綺麗にしてよ」

ユミル「や、やだ…! そんなもん、顔の前に突きつけんな!」

ベルトルト「今さらなんだ? さっきまで君がおいしそうにずっぽり咥え込んでたチンポだよ?」

ベルトルト「上の口も下の口も関係ないだろ。どっちもはしたなくていやらしい雌の穴なんだ」

ユミル「う…、え…」チュバ…レロ…

ユミル(全体に精液がかかって…、苦くて青臭い…)

ユミル「まずい…。精液の味…、大嫌いだ…」

ベルトルト「おそるおそる舐めてないで、時間をかけるとまた大きくなっちゃうよ?」

ユミル「……」チュブ…ヌロ…レル…レロ…

ベルトルト「そう、丁寧にね。いい子だ」ナデナデ…

ユミル「終わった…ぞ」プハッ!

ベルトルト「今度は君が立って、僕の顔を跨いで。綺麗にしてあげる」

ユミル「変態…」


グチュ…ベロ…グチャ…

ベルトルト「ん…」ジュル…

ユミル「ひゃっ!」ピクッ!

ベルトルト「」ゴク…

ユミル「そんなもんよく飲めるな。汚ねぇのに…」

ベルトルト「僕と君がたくさん愛し合った証だ。汚いなんて思わないよ」

ユミル(飲めんのもおかしいが、しゃあしゃあとそんなことぬかせる神経がわからねぇ…)

ベルトルト「じゃあ、今夜、またね」

ユミル「ちょっと待て! まだヤリ足りねぇってのか?!」

ベルトルト「当たり前だろ。明日から訓練も再開だし。それとも、これから日が暮れるまで愛し合う? 僕はどっちでもいいよ?」

ベルトルト「どろどろの精液まみれになって立つこともできなくなった君のこと、お姫様抱っこして宿舎まで送り届けてあげる」

ユミル「う…、今夜、いつもの部屋…、行く…」

ベルトルト「やっぱり外より寝台の上で愛し合うほうがいいよね。気が合うね、僕たち」ニコニコ


昼 シャワー室

サアァァァァァ…

ユミル「」ゴシゴシッ!ゴシゴシッ!

───ドロッ!

ユミル「また…」

ユミル「かき出さ…ねぇと…」クチュ…

ユミル「はっ! こうしてかき出して綺麗にしても、今夜…、また…」キュゥン…!

ユミル「は、ははっ! 身体が、期待してやがる。お笑いだ。はははっ…」

ユミル「あいつのこと最低だなんて偉そうに言えねぇなっ! 似合いのクソ女だ…」ボロボロ…

クチュグチュ…

ドロドロ…


その夜 空き部屋

ユミル「あ、はぁ、ああぁっ!」ビクビクッ!

ベルトルト「く…、ユミル…!」ドクッ!ドプッ!

ベルユミ「」ハァ…

ユミル「なぁ…、いいかげん、飽きないのかよ?」ハァハァ…

ベルトルト「全然」

ユミル「言い方を変える。少しは飽きてくれよ」

ベルトルト「無理だね。君の身体、どんどんよくなる。オマンコの中が僕の形を覚えて、熟れて、」

ベルトルト「別の生き物みたいうねって…。身体全体の感度も上がる一方だ。どこを触ってもビクビク身体が跳ねる」

ベルトルト「肌なんて溶け合いそうに馴染んで…。それは君も感じてるだろ?」

ユミル「」フイッ!

ユミル(確かに、時々、こいつとの境がわからなくなる)

ユミル(それに、いくら体力を奪われたからって、こいつの腕の中で眠れるのが不思議だ…)


ベルトルト「僕が覆い被さると、密着して抱き合えるよう自然と足を開く。下着をおろすともう濡れてる」

ベルトルト「オマンコを舐めようとすると、膣口がぱっくり開いて誘う」

ベルトルト「いやらしい身体…、大好き…」ペロ…

ユミル「ん、あ…」ピクッ!

ベルトルト「僕の匂い、染みついたかな? 他の男たちにわかるかな? 取られないか、心配だ」スリスリ…

ユミル(マーキングかよ…。野生の獣じみた考えだ…)

ベルトルト「ん、君の呼吸も整ったみたいだし、休憩は終わりだ」グイッ!

ユミル「またかよ?! もう充分だろ?!」

ベルトルト「もうすぐ生理が来て、できなくなる。今のうちに出し尽くしたい」

ユミル「もう今夜は無理だ! 明日にしてくれ! 生理はまだ先だ! おまえにそんなこと把握できるはずがない!」

ベルトルト「できるよ。僕のほうが君の身体を知ってる。オマンコの味が変わってきたから、多分、明日にでも来るよ」

ユミル「な、な…!」

ベルトルト「さて、また一週間中出しできない分を、君のオマンコに流し込もうか」ニタ…


翌朝 

クリスタ「ねぇ、ユミル! 私、ライナーと付き合うことになったの!」キラキラニコニコ

ユミル「そ、そりゃ良かったな」

クリスタ「それでね、ライナーには教えてもいいかな? ユミルがベルトルトと付き合ってること」

ユミル(冗談じゃねぇ…!)

ユミル「それは止めとけ」

クリスタ「どうして? やっぱり、恥ずかしいからなの?」

ユミル「それもあるが、二組のカップルの男同士、女同士が友達なんて、ややこしいもんだぜ」

ユミル「どっちかの仲が悪くなると、もう一方の間も気まずくなっちまう」

ユミル「こっちはさ、私の性格がこんなだから、ベルトルさんと喧嘩するのはしょっちゅうだ」

ユミル「付き合い始めたばかりで、私たちが喧嘩するたびに振り回されちゃ、敵わねぇだろ?」

ユミル「ライナーの性格からいって、頼まなくても絶対仲裁しようとしてくるだろうしな」

ユミル「私たちに気兼ねせず、ライナーと付き合えるよう、黙っとけよ」

ユミル「頃合いがくれば、ベルトルさんからライナーに話すだろ」

クリスタ「そうだね。それはベルトルトに任せたほうがいいよね」


クリスタ「ありがとうね、ユミル。ユミルがベルトルトと付き合ってなかったら、」

クリスタ「ライナーの気持ちを知ることなんてできなかったと思う」

クリスタ「私、今まで生きてきて、いちばん幸せ。こんな気持ちを味わえるなんて思わなかった…」

クリスタ「私はずっといらない子だと思っていたから…、自分に自信が持てなかった…」

クリスタ「でも、ライナーが私を好きだって言ってくれたから、これからは自信が持てる気がするの」

クリスタ「ユミルとベルトルトのおかげよ。だから、私もふたりのために何でもするからね」ニコッ

クリスタ「いつか、4人でダブルデートしようね! 私もユミルに負けないよう、いっぱいおしゃれするから!」

ユミル「」ズキッ!

ユミル(落ち着け、痛みを顔に出すな…。クリスタに悪気はねぇんだ。今まで耐えてきた意味もなくなるぞ)

ユミル(これで良かったんだ。ベルトルさんがクリスタに危害を加えようとしても、ライナーが歯止めになる…)

ユミル(頼むぜ、ライナー。あいつの理不尽な嫉妬から、クリスタを守ってくれよ…)



今日はここまで。
けっこう書きたまったので、投下。

クリスタによって心を追い詰められるユミル。

お前ら、良い年末を。



お前ら、明けましておめでとう。
待っててくれたゲス顔の住人よ、今年も元気にゲス顔。

新年早々なんだが、
注意書きで展開バレするのは好きでないので詳しく書けないが、
今回から人によっては不快になる表現が入る。

苦手な人は注意してくれ。


その日 朝 食堂

ユミル「おー! マルコ! 元気そうだな! 身体はもういいのか?」

マルコ「全快だよ。ユミルのおかげだ。改めてお礼を言いたいんだ。ありがとう」

ユミル「よせよ。こそばゆい気分になっちまう。もうしつこいくらい聞いたぞ」

マルコ「何度お礼をしてもし足りないよ。ユミルがいなければ、僕は雪崩に飲まれたまま、命を落としてたんだ」

マルコ「凍死寸前の僕の身体は冷たかっただろうに、君は躊躇わず温めてくれたんだ。ありがとう」

ユミル(私から目をそらして顔を赤らめることはなくなったか。いつものマルコに戻ってくれたな)

ジャン「しつこいかもしれねぇが、マルコも帰ってきてふたり揃ったし、改めて俺からも礼を言わせてくれ。本当に、すまねぇ」

マルコ「昨日の夜、馬車に乗って、麓の町の病院で負傷や肺炎の治療を受けていたみんなと一緒に帰ってきたけど、」

マルコ「夕食の時間をちょっと過ぎちゃって、お礼を言おうにも君が見つからなくて。昨日のうちに言いたかったんだけど…」

ユミル(それは少し違う…。食堂にはいたが、外ががやがやしだした瞬間、マルコが戻ってきたと知って、席を立って宿舎へ引っ込んだんだ)

ユミル(本当は会いたかったが…、あの後ベルトルさんに抱かれると思うと、顔向けできない気分になっちまって、避けたんだ…)

ユミル「だから、気にすんなって」


マルコ「あ、そういえば、髪留めを変えたんだね?」

ユミル「あ、ああ、まぁな…」

ユミル(今朝になって生理が来たと、あいつに知らせるための髪留めだがな…)

ユミル(本当に来るなんて…。身体の隅々どころか、内のことまであいつに掌握されてるみたいで気持ち悪ぃ…)ゾ…

ユミル(だが、これで、またしばらくあいつからは解放される…)

マルコ「よく似合ってるよ。それ、素敵だ。ユミルは趣味がいいね」

ユミル「」ズキッ!

マルコ「僕も君に髪留めを贈ろうかな。何か形に残るお礼をしないと」

マルコ「今してる物ほど高価なのは、ちょっと無理かもしれないけど…」

ジャン「マルコ、俺にも半分持たせてくれ。そうすりゃ、良いもん買えるだろ」

ユミル「そんなもん、いらねぇよ」

ジャン「そう言わずに、受け取ってくれ。でないと、俺たちの気がすまねぇ」

マルコ「ねぇ、ユミル、お願いだよ。ジャンもこう言ってる。僕たちの気持ちを受け取ってほしいんだ」

ユミル「髪留め…は、いい。そこまで言うんなら、何か別のもんもらう」

マルコ「そう? じゃあ、考えておいて」


ユミル「ああ」

ユミル(身に着ける物でさえなければ、あいつの妙な嫉妬も煽らねぇだろ…)

ユミル「じゃあな、私はもう行くわ」スタスタ…

マルコ「うん。また、後で」

マルコ「ユミル、数日見ないうちに、ぐっと大人っぽくなった…」ポー…

マルコ「けど、後ろ姿はなんだか寂しそうだ。何かあった? ジャン、心当たりあるかい?」

ジャン「クリスタがライナーと付き合いだした。俺が思い当たるのは、そのくらいだな」

マルコ「本当に?!」

ジャン「自分の目で見てみろよ。あのところかまわねぇラブラブオーラ」ゲンナリ…

マルコ「うわぁ、クリスタってば、ライナーにべったりだね」

ジャン「恋人ってより、父親に甘える娘みてぇだがな」

ジャン「無自覚なボディタッチが多すぎて、むしろライナーのほうがたじたじしてるぜ」

ジャン「放っておくと、おんぶや肩車をねだりそうな勢いだ」


マルコ「スキンシップに飢えてるのかもね。ユミルがクリスタにべったりしてるように見えたのも、」

マルコ「実はクリスタのほうが望んでて、寂しがらせないようにしてたのかも…」

ジャン「あれ見て、俺もそう思うようになった。クリスタの過去は知らねぇが、なかなかのワケありっぽいよな。ここにいるってことは」

ジャン「クリスタの体格じゃ、小さくて華奢すぎて、兵士には向かねぇ。性格も優しすぎる」

ジャン「可愛い顔してんだ。他の生き方なんていくらでもあったはずだ。わざわざ命を張る兵士になる必要なんかねぇ」

マルコ「ユミルは、クリスタを柄の良くない男子たちからだけでなく、精神面もずっとずっと支えて守ってきたんだ…」

マルコ「そこまでして守っていたクリスタが手を離れて…、それで寂しくて、どことなく頼りなく感じるのかな?」

ジャン「お前もそう思うか? ライナーと付き合うのを認めるなんて、まったく、晴天の霹靂だったぜ」

ジャン「なんか、弱々しくてユミルらしくねぇ。こっちの調子まで狂っちまう」

マルコ「それとも、それどころじゃなくなったのかな…」


数日後 夜 空き部屋

ユミル「待て! こんなとこに人を引きずり込みやがって!」ジタバタ!

ベルトルト「我慢の限界」

ユミル「この間、出しまくったのに、もうかよ! 絶倫の変態野郎っ!」

ベルトルト「実際そうなんだ。しょうがない。ああ、ユミルの匂い、久しぶり…」スリスリ…

ユミル「脱がすなっ! まだ生理は終わってねぇ!」

ベルトルト「君だってクリスタが側にいなくて、手持ち無沙汰で退屈そうにしてたじゃないか」

ベルトルト「ふたりで楽しもうよ。僕、血生ぐさいのは気にならないから」ズルッ!

プルンッ!

ユミル「や、やだぁっ!」

ベルトルト「ん、女の子らしい悲鳴、いいね。慣れてないときに戻ったみたいな反応も」カプ…

ユミル「うなじに歯を立てるなぁっ!」

ベルトルト「」ガジ…

ユミル「ひっ!」ゾ…

ベルトルト「生理の間は手を出されないと安心しきって、君らしくもなく油断してたね」ペロ…


ユミル「」ビクッ!

ベルトルト「僕が背後に近づいても気付かないなんて。ああ、すっかり怯えた君の表情、たまらないな…」モミモミムニュムニュ…

ユミル(ちくしょう! こいつが完璧に気配を消せるってことを忘れてた。でかくて目立つはずなのに、人の意識に留まらない奴だってことを…)

ベルトルト「」キュム!

ユミル「ひぅ…っ!」

ベルトルト「」クリクリ…

ユミル「乳首、つま…むな…ぁ…」ジュン…

ベルトルト「つまむ前から硬くなってる…。嫌だとか言ってても、身体はすごく期待してるね」

ユミル「い、やぁ…っ! あ、あっ! 離せ…ぇ…」ゾクゾク…

ベルトルト「試しに乳首だけでイカせてみようか? いやらしいユミルなら、きっとイケるよ…」クリクリ…

ユミル「は…っ! ひゃ、…んっ! あ…、や…!」ジワ…

ベルトルト「足を擦り合わせてもじもじさせて、オマンコが熱くなってきた?」キュムキュム

ユミル「やぁっ! 耳元で…、喋…な…! あっ、あっ! 駄目っ! 駄目ぇっ!」ニチャ…


ベルトルト「僕に舐め回されて、乳首も少し大きくなったよね。僕が吸いやすいようにしてくれたのかな?」クリクリ…

ユミル「そんなわけ…な…、ふあぁっ! 嫌ぁっ!」ジュク…

ベルトルト「初めてのときと比べるとちょっと色も濃くなって…。君の身体、どんどん変わるね」

ベルトルト「自分から可愛いお尻を僕の股間に押しつけてるの、わかる?」

ユミル「…! そん…な…、これは違う…っ!」

ベルトルト「ユミルが、どんどん、僕のせいで色付いて、汚れていく…」ゾクゾク…

ベルトルト「いつか、母乳も噴くようになったら、飲ませてもらおう、っと。ユミルのツンと勃った乳首から出るお乳、きっと甘くておいしい…」

───ゾクッ!

ユミル「~~~~~ッ!!」ビクビクッ!

ベルトルト「イッた? 大した前触れもなくイッちゃったね。感じやすいユミル、可愛いよ…」ナデナデ…

ユミル「はぁ…」クタ…

ユミル(一瞬で血の気が引くとてつもない悪寒に襲われたのに、同時に背中を突き抜けるような快感が走って、)

ユミル(混乱してるうちにわけもわからずイッちまった…)

ズクン…ズクン…

ユミル(子宮がひどく疼いてる…。今日は絶対デキねぇのが救いだが、この感覚やばい…。感じるたびに強くなる…。屈しそうだ…)


ユミル(しっかりしろ! こいつのガキを孕むのだけはごめんだ! 卒業するまでの我慢なんだ! 卒業するまでの…)

ユミル(…まさか、こいつ、卒業した後まで執着してこないよな?)

ユミル(私のために憲兵になるのを諦めて、付きまとったりしないよな?)

ユミル(この間、外でヤッたとき、『一生』こうしていたいとか不穏なことを口にして、)

ユミル(今だって、取り方によっては私を孕ませたいとも取れる言い様だった…)ゾ…

ユミル(待てよ? 前に、あいつは確か、こう言ってた)

ベルトルト『消えない傷を負わせて、一生縛り付けたい』

ユミル(あれが本気だとしたら、冗談じゃねぇぞ…)

ユミル(…大丈夫だ、落ち着け。消えない傷なんか付けられるもんか。巨人の修復能力で、跡も残らずに治せるんだ)

ユミル(最悪、もし執着されたら、クリスタが憲兵になるのを見届けた後、その足で密かに行方をくらませちまえばいい)

ユミル(力づくで無理矢理言うことを聞かせようとしてきても、逃げるのは簡単だ。いざとなれば、巨人になれる)

ユミル(そんな羽目に陥った場合、下手すりゃ二度と同期の奴らと会えなくなるだろうが…)

ユミル(クリスタ…。マルコとジャンにも嫌われちまうかな…。クソみてぇな私を人間扱いしてくれた奴ら、皆と…)


ベルトルト「ユミル、寂しそうな顔してる…。大丈夫、僕がいるよ」ギュッ…

ユミル(気持ち悪ぃ…。本気だとしたら、とち狂ってるとしか思えねぇ…)ゾワ…

ベルトルト「ユミル、愛してる…」

ユミル(鳥肌を立てているのに気付いてないはずはない。私に嫌われていることも承知してるはずだ…。なのに…)

ユミル(底が知れない…。イカれてるなりに、そのうち傾向が見えてくるはずだが、まったくそれを読ませないのが怖ぇ…)

ユミル(私を振り回して混乱させて、惑う様子を楽しむこと自体が目的なのか?)

ベルトルト「ユミル…、ユミル…」

ユミル(それとも、揺れているのか? 私と同じく? 身体を貪るだけの対象のはずだった私に、もしかして、情でも湧いたか?)

ユミル(…こいつの奥底を知りたい)

ユミル(手っ取り早く従わせるために、腕力の差に物を言わせて、殴ってそうしないのはなぜだ?)

ユミル(こいつの腕の中で眠れるのはなぜだ?)

ユミル(それにあの、雪山訓練から訓練所へ帰ってきた夜、夢とも現実ともつかない中で見た、感極まったあの表情…)

ベルトルト『僕も大好きだ、優しいユミル…。愛してる…』

ユミル(素直に認めたくねぇが、一刻も早く離れろと警告してくる理性とは裏腹に、私の身体はこいつの肉体と離れたくないと願ってる…)

ユミル(どうしようもなく惹かれてる…。馬鹿を通り越して愚かとわかっちゃいるが、本能に抗えねぇ…)


ユミル(その証拠に、さっきイッたが、物足りない…。奥深く抉られる感覚が、欲しい…)モジ…

ベルトルト「……」

ベルトルト「…いつまで休んでる? 次は君が僕をイカせる番だ」グイッ!

ユミル「んぶっ?!」

ベルトルト「今日こそ喉奥でイカせてもらうよ。できるまで終わりはなしだ」

ユミル「ん、ん~~っ!」ジタバタ!

ベルトルト「暴れるなよ。僕のチンポに傷をつけたら、君のオマンコにもそれなりのことを返すよ?」

ベルトルト「…それにしても、手コキはそこそこ上手なのに、何度やっても喉で扱くのがうまくいかないのはどうしてだろ?」

ユミル「ゲホッ! ゲホッ!」

ユミル「でかすぎるんだよ! 顎が外れちまう! 化け物!」

ベルトルト「だから、慣れでどうにかなる…。でも、待てよ…? そうか…」ガシッ!

ユミル「かっ、はぐ…、ん、ぐ…」


ベルトルト「顔が小作りで…、そもそも頭全体の骨格が小さいのか」

ベルトルト「口開けて。大きく。ほら、あーんして。…それが限界?」

ユミル(指つっこんで開くな! これ以上は無理だ!)

ユミル「あ、ぐ…」

ベルトルト「口の容積も小さいんだな。喉で扱いてもらうのは諦めるしかないか」

ユミル「(ホッ…)」

ベルトルト「残念だなぁ、君の頭を掴んでズコズコして口マンコに射精したかったのに」

ベルトルト「君の穴全部、オマンコと同じ淫乱な雌穴にしたかった」

ベルトルト「しかたないな、代わりに手コキを頑張ってよ」

ユミル「わかった…」キュ…

ユミル「」ニュク…ニュル…

ユミル(ひとつ無理難題から解放された…。滑稽だが、それだけでひどく安心してる…。惨めなのに変わりはねぇが…)

ベルトルト「そう、上手だ。ユミルは器用だね。いい子だ…」ナデナデ…

ユミル(でかい…。先走りが滲んできてべとべとだ。嫌だ…、変な臭い…)ニュ…ニュル…


ベルトルト「く…」

ユミル(また一際でかく…! どくどく脈打って…、血管がくっきり浮き上がってきた…)

ベルトルト「はぁ…、ユミル…、胸で挟んで、先っちょだけ口に含んで舐めて…」

ユミル「ん…」ムニュ…チュプ…

ユミル(硬い…。この硬いのが欲しい…。中をぐちゃぐちゃにかき回されたい…!)ニュルニチャ…ムニュ…

ベルトルト「僕のチンポにうっとり見蕩れてる今の君の顔、すごくいやらしいな…。早いけど、もうイクよ…」

───ビュクッ!ビュルゥッ!

ユミル「!」

ビチャッ!

ユミル「あ、あ、……」

ベルトルト「あーあ、べっとり顔にかかっちゃったね。溜まってた分、濃くてねっとりしてる…」

ユミル「……」

ベルトルト「ユミル? 惚けてるの?」

ユミル「」ペロ…

ベルトルト「口の端に付いたのを自分から舐めるなんて。精液の味は大嫌いなんじゃなかった?」


ユミル「」ハッ!

ユミル(『もったいない』って…、ごく自然にそう思って、思わず舐め取っちまった…)

ユミル(本当なら、これを…、身体の中心で受け止めて…。子宮の入り口に熱いままのをかけられて…)ズクン…

ベルトルト「顔に付いたの、全部舐めて飲んで、君の栄養にしてよ。僕が指ですくい取ってあげる」

ユミル「や、やだっ!」

ベルトルト「ほら」ズイッ!

ユミル「う…え…」ペロ…チュパ…

ユミル(やっぱり、まずい…。濃い分、臭いもきつくてひどいのに、この味…)ジュン…

ベルトルト「夢中になって舐めてるね。赤ちゃんみたいだ、可愛い…」

ユミル「んぅ…」チュプ…ピチャ…

ベルトルト「ん、あらかた舐め終えたね。下着を下ろして、脚開いて」

ユミル「けど…」

ベルトルト「ずっと切なそうな顔してたし、挿れないと物足りないんだろ?」

ユミル「う…」

ベルトルト「生理中だからって、遠慮することないよ」


ユミル「」スル… クパァ…

ベルトルト「オマンコ、赤くて、濃い血の匂いがするよ…」ツプ…

ベルトルト「いつもより襞が滑らかになってる気がする…」クニクニ…

ユミル「あ…、んっ、あ、待っ…」

ベルトルト「ちょっと血が溢れてきた。愛液とは違ったぬるぬるでおもしろい…」グニィ…

ユミル「あ…、ひゃ…、んんっ…!」

ベルトルト「広げるのはもういいかな? 君のほうも程良く力が抜けてるし、血じゃないほうのぬるぬるも分泌されてきた…」ズル… ピト…

ズプ…ンッ!

ユミル「はっ、う…、あ…っ!」


ベルトルト「生理中でも、君のオマンコ、最高に気持ちいい。やっぱり、毎日ひとつにならないと落ち着かないな…」ハァ…

ユミル「あ…、血が出てくる穴なんかに、よく挿れられるな…」

ベルトルト「結局、自分から足を開いたくせに、そういう可愛くない口を利く? 下の口は素直に僕を迎え入れてるよ?」

ユミル「男ってのは…、見慣れないうちは、血が苦手なもんだと思ってたが…。萎えないなんて、相当な変態だ…」

ベルトルト「別に、僕は何とも思わないね。人間なんて全部、血液の詰まった袋じゃないか」

ベルトルト「潰れたり囓られたりすれば、漏れるのは当たり前のことだ」

ベルトルト「でも、君だけは違う。僕の愛しい人だ。やっと見つけたんだ。もう離さない…」スリスリ…

ユミル(もしかして、ウォール・マリア陥落の大混乱の最中、目の前で肉親が巨人に喰い殺されたか? それがこいつの心の傷で…、狂った原因か?)


翌日 昼 休憩時間

ライナー「ユミル、相談があるんだが…。クリスタのことだ」

ユミル「可愛い彼女をほっぽって、他の女と内緒話とはふてぇ野郎だ。そんな不実な男にクリスタを任せた覚えはねぇぞ」

ライナー「ふざけるのはひとまず後にしてくれ」

ユミル「どうやら真剣な話のようだな。で、当のクリスタはどうした?」

ライナー「コニーとサシャに任せて逃げてきた」 

ユミル「ずいぶんと余裕がなさそうだな。相談の内容は、まぁ、だいたい予想はつく」

ライナー「話が早い。あまり不用意にぺたぺた男に触るなと、お前からクリスタに言ってやってくれ」

ユミル「お熱くて、あてられちまうな、確かに。男冥利に尽きるな、ライナーさんよ」ニヤニヤ

ライナー「茶化すな! 真剣に考えてくれ! 抱きつかれて胸に顔を埋められてスーハーされる身にもなれ!」

ユミル「お触り魔の次は、匂いフェチを発症したか。よっぽどお前を信頼してんだな」

ライナー「その信頼を壊したくないんだ! 俺も男だ! 辛抱できなくなりそうなときもある! 俺はクリスタを大切にしたいんだ!」


ユミル(クリスタをこいつに任せて良かった…。私の目に狂いはなかったな)

ユミル(あの異常なベルトルさんの親友で幼なじみ…。ひょっとして、妙な性癖を持ってるとか、)

ユミル(山奥のど田舎では女を物扱いすんのが当たり前なのかとか、かすかに不安に思ってたが、呆れるほどの堅物だ…)

ユミル(クリスタの身は安全だ。あいつは、絶対に私のような目に遭わねぇですむ…)ホッ…

ユミル「実際問題、それは難しいな。クリスタは人のぬくもりに飢えてるところがある」

ライナー「お前にも抱きついてたのか。いや…、クリスタがそうなる前に、お前のほうからべたべたしていたのか?」

ライナー「そうやって、クリスタを守ってやっていたのか? 男たちの格好の餌食にされないように?」

ユミル「…クリスタは、小さいときにいろいろあってな。親はいねぇも同然だ。全力で人に甘えたことがないんだ」

ユミル「思いっ切りそれができる対象…、つまりお前っていう彼氏ができて、箍が外れて暴走気味なんだろ。とにかく、今はお前に抱きついて甘えたいんだ」

ユミル「小さいガキの頃に満たされなかった欲求の埋め合わせを一気にしてんだ。心配するな。そのうち収まるはずだ」

ライナー「それまでの間、何とかする方法はないか? どうしたらいい? 俺にとっては切迫した問題なんだ!」

ユミル「みんなの兄貴分も、女神クリスタのことになると必死だな。そうだなぁ…」


ユミル「次の休みに一緒に街行ってでかいぬいぐるみでも買ってやれ。お前の胸回りと同じぐらいの抱き心地いいやつ」

ユミル「お前の代わりにひっつける何かを贈ってやれ」

ライナー「そうすれば、収まってくれるか?」

ユミル「うーん、それだけじゃ不十分か…?」

ユミル「古着あるか? お前の匂いが染み着いてるやつ」

ライナー「そんな物、どうするんだ?」

ユミル「私からそれとなく、クリスタが欲しがるようにもっていくから、クリスタにねだられたらくれてやれ」

ユミル「それをぬいぐるみに着せて寝るようにすりゃ、少しは緩和するだろ」

ライナー「すまん、面倒を掛けるな。恩に着る」

ユミル「礼を言うのは、私のほうだ。クリスタのこと、大切にしてくれて、ありがとうな」

ユミル「その調子で、ずっとあいつを守ってやってくれ…」

ライナー「ユミル…?」



本日はここまで。
毎度、読んでくれる人と、レスくれて励ましてくれる人には感謝だ。

久しぶりなのにエロが薄くてすまんが、
今年もよろしくな。


今回も、人によっては不快な描写注意だ。

冒頭、ベルトルトは寝台の端に腰掛けて、その膝にユミルが乗ってると思ってくれ。


約一週間後 次の休日 昼 連れ込み宿

ベルユミ「」チュ…チュク…チュプ…クチュ…

ユミル「」プハッ!

ベルトルト「新しい服、よく似合ってる。可愛いよ…」ナデナデ…

ユミル「馬鹿みてぇに値の張るもん買いやがって。そんな金持ってんなら、娼館へ行けよ」

ベルトルト「僕が君に買ってあげたいんだ」

ユミル「嬉しくねぇし、恩にも着ねぇぞ。残念だったな。無駄金だ」

ベルトルト「お店の人だって綺麗だって誉めてたじゃないか」

ユミル「世辞に決まってんだろ。買わせるためのリップサービスだ」

ベルトルト「そんなことないと思うけどな。素敵だよ、僕のユミル…」

ベルトルト「街を歩いてる間もみんな振り返ってたし、僕の彼女が羨望の的になるのはいい気分だ」スリスリ…

ベルトルト「男たちがどんなにいやらしい目を向けたって、君を抱けるのは僕だけだ」

ユミル「単にでけぇ女だって、物珍しくて振り返ってただけだろ」プイッ!

ベルトルト「また可愛くない口を利く…」


ユミル「とにかく、もう服なんかいらねぇ。その他も一切な。お前から施しを受けるのはまっぴらなんだよ」

ベルトルト「次は厚手のあったかいロングコートとブーツを買ってあげる。そろそろ本格的に寒くなってくるだろうし」

ユミル「人の話、聞いてんのか?」

ベルトルト「もちろん、コートの下は裸でね。下着を着けるのも許さないよ。冬中、デートの間はその格好で通してもらおうか」

ユミル「う…」

ベルトルト「そうすれば、君の希望通り、新しい服を買う必要はなくなるね」

ユミル(いったい、どこからそんな発想が湧いてくるんだよ、変態野郎…)

ベルトルト「僕のこと好き?」

ユミル「うん、ベルトルさん、大好きだ」

ベルトルト「響きが空々しい。セックスしてるときはあんなに真に迫ってるのに」

ユミル「文句があるなら、最初から言わせるな。空しさは承知の上と思ってたんだがな」

ユミル「それとも、自分を騙して、私を本物の恋人と思い込みたいのか?」

ユミル「今更私に対して罪悪感でも湧いてきたか? そんなに精神がやわな奴だとは思えないが」

ユミル「それどころか、思いやりとか、慈悲とか、そういう人間的な感情を欠片でも持ってるとはとても思えねぇな」


ベルトルト「僕はこんなに君のことを愛してるのに」

ベルトルト「どうかした? ご機嫌ななめ? さっきから何を拗ねてるの?」

ユミル「子供をあやすような言い方は止めろ。この間から、気色悪ぃ」

ベルトルト「この宿の前で、腰がガクガクになるまでキスしたこと、怒ってる?」

ユミル「当たり前だ。帽子をはぎ取って、後をつけてきたゲスな同期の奴らに見せつけるようにじっくりねっとりやりやがって」

ベルトルト「あれは君が悪いんだよ。ここに入るのを嫌がるから。今さら躊躇うことないだろ。おぼこじゃあるまいし」

ベルトルト「街の中で、クリスタとライナーにばったり会ったから? 大きなぬいぐるみを抱えてたね」

ベルトルト「お子様な付き合いだ。クリスタにはお似合いだね。もっとも、生真面目すぎる彼には、あのぐらいがちょうどいいか」

ユミル(鼻で笑うな。あいつは、私の助言を容れてくれただけだ。お前と違って、まともなんだ。異常なのはお前のほうだろうが)

ユミル(…なんてうかつに言い返したら、こいつの理不尽な嫉妬の矛先が、今度はライナーに向いちまうか?)

ベルトルト「それとも…、マルコとジャンを見かけたから?」

ユミル「……」


ユミル(出てきた店からして、あいつら、おそらく私へ贈る物を選んでくれてたんだろうな…)

ユミル(ジャンはなぜだか顔を赤くしてこっちを見ないようにしてたが、)

ユミル(マルコはぽーっとした顔で、私をじっと見て…。でも、私だとは気付かなかった…)

ユミル(こいつに強引に腕を引かれて、あいつらから離れてった後、なんだか、たまらない気分になっちまった…)

ユミル(抵抗しても無駄だとわかってて、今日だけは、こいつに抱かれるのが無性に嫌になった…)

ベルトルト「やっぱりそうなんだ。表情が固くなった」

ユミル「あいつらは関係ない」

ベルトルト「本当に?」

ユミル「お前な、自分のしていることを考えてみろ。楽しい気分になれると思うほうがどうかしてる」

ベルトルト「気持ちいい気分にはしてあげてるだろ? イクときは天国にでも昇ったみたいなアヘ顔晒すくせに」

ベルトルト「正面にある大きな鏡を見てみなよ。せっかく、お姫様みたいに綺麗で可愛いのに。少しはにこやかにしてよ。もったいない」

ユミル「お姫様じゃなく、性処理用のおもちゃだろ。着せ替え人形機能付きの」

ベルトルト「あくまでも憎まれ口を叩くつもりみたいだね。じゃあ、人形みたいにすましたその顔、蕩けさせようか」スル…

ユミル「あ…」ヒク…


ベルトルト「自分でスカート持ち上げて」

ユミル「」ヒラッ…

ベルトルト「」ゴソ… ツプ…

ユミル「ん…、下着…、履かせたまま、指…、突っ込むの…、止めろ。染みになって、後が…大変なんだ…」

ベルトルト「ぬるぬるしてて、熱いよ。手遅れじゃない? 外でキスしたときにはもうぐしょぐしょに濡らしてたんだろ?」クチュクチュ…
 
ユミル「うるさい…」

ベルトルト「自分で下着を下ろして」

ユミル「」スル…

ベルトルト「やっぱり、糸引いてる…。今度は胸のボタン、外して」クチュ…クチ…

ユミル「」プチプチ…

ベルトルト「」グイッ!

ユミル「や…!」

プルンッ!

ベルトルト「ユミルのおっぱい、今日も乳首がツンと尖ってて、おいしそう…」キュムキュム…クリ…

ユミル「んあ…、はぁ…」ジュワ…


ベルトルト「ユミルは濡れやすいね。僕のズボンにまで染み通りそうだ。少し待って、僕も下、下ろすから…」ゴソゴソ…ブルンッ!

ユミル「あっ…!」

ベルトルト「ほら、僕の上に座り直して、鏡に向かって大きく足を開くんだ」グイッ!

ユミル「やだっ! この格好、やだぁっ!」

ベルトルト「ピンク色のオマンコ、ちょうど僕のチンポが間に入って隠れちゃって見えないね」

ユミル「嫌っ!」バサッ!

ベルトルト「スカートをかぶせて隠すなよ。往生際が悪いな」キリ…

ユミル「痛っ…! 乳首、痛い…っ! 離せ…ぇ…っ!」

ベルトルト「スカートを持って。自らオマンコを晒すようにね」

ユミル「する! するからっ! 乳首をつねるの、やめてぇ…っ! ちぎれるっ…!」

ベルトルト「ん、いい子だ。まだ綺麗なピンク色だけど、さすがに初めての時より色が付いたかな? もうオマンコに挿れてあげる」ピト…

ユミル「ひゃっ! そんなっ! ま、まだ、ろくに慣らしてな…い…のに…。やだっ!」

ベルトルト「昨夜セックスして12時間も経ってないし、まだ君の中、広がってるだろ?」

ベルトルト「少し辛いかもしれないけど、それは今日の反抗的な態度へのお仕置きってことで、我慢しなよ」

───ズプン…ッ!


ユミル「ああああああぁっ!」ビクビクッ!

ベルトルト「ほら、暴れないで。鏡をよく見るんだ。君のはしたないオマンコが、僕のチンポをずっぽり咥え込んでるよ」

ユミル「あ…、あ…」

ユミル(大き…すぎる…。ありえないくらい膣が広がってる…)

ユミル(こんな化け物に身体をこじ開けられて、毎日毎日犯されてるなんて…)ゾク…

ベルトルト「はぁ…。挿れるときは柔らかく迎えてくれて、奥に到達して子宮を小突くときゅんきゅん締まって最高…」

ベルトルト「けど、僕以外の男が挿れたら、ガバガバだって呆れられちゃうかもね。君のオマンコは、僕専用だ…」

ユミル(私は…、こいつの『物』なんだ…。逃れようもなく…)ボロボロ…ッ!

ベルトルト「急に涙を溢れさせてどうした? 泣いたって止めないよ? むしろ僕を興奮させるだけだ」グチュウッ…グジョ…ッ!

ユミル「あっ! また、大きく…っ! はあぁっ! いや、だ…っ、いやだぁ…、辛い…っ!」ボロボロ…

ベルトルト「辛い? 嘘ばっかり」グチュッ!グジュッ!

ユミル「苦し…、苦しい…んだ…っ! あっ、やあああぁっ! 嫌あああぁっ!」ボロボロ…

ユミル(辛い…、のも、苦しい…のも、本当…なのに、感じてる…。それが…、なにより嫌なんだ…。私の身体、どうなっちまったんだよ…)

ベルトルト「そう。じゃあ、苦しいのを忘れるくらい、気持ちよくしてあげる」ジュプッ!ジュボッ!

ユミル「ひぃ…っ! 駄目ぇっ! 壊れるぅ…っ! あひぃっ! んああああぁっ!」ボロボロ…


ベルトルト「ユミル、目をそらしてないで、僕のチンポがズボズボ出たり入ったりしてるところ見ろよ! 見るんだ!」グイッ!

ユミル「やだっ! 見たくないっ! もう、やだぁっ! ベルトルさん、離して、くれ…!」ジタバタ!

ベルトルト「いくら抵抗したって、僕の腕の中からは逃げられないよ。ははっ、非力だね。なんて可愛いんだ、僕のユミル…」グジュッ!ジュブッ!

ユミル「あぁ…っ! もう嫌なんだっ! 抱かれたくないっ! 私の中に、入ってこないでくれっ! ひあぁっ!」ボロボロ…

ベルトルト「」ムカッ!

───ズグッ!

ユミル「いやあああああああああああっ!」

ユミル(お、奥…、抉られ…、子宮の入り口に…、体重がかかって…!)

ユミル「やあぁっ! 苦しい…っ! 痛い…っ! 許して、許してぇっ!」ボロボロ…

ベルトルト「『ベルトルさんなしじゃ生きていけません』、『私はチンポ大好きな雌です』って、『愛してる』って言えよ!」ユサッ!

ユミル「くは…っ! あぁっ! 揺らさないでっ! 嫌ぁっ! ああああああぁっ!」ボロボロ…

ベルトルト「このまま子宮を虐めつけ続ければ、子供の産めない身体になるかもね。その前に言えよ!」ユサッ!

ユミル「止めてっ! ベルトルさんっ! 死ぬっ! 本当に死んじゃうっ!」ボロボロ…

ベルトルト「言って…。お願いだ、ユミル…。愛してるんだ…」


ユミル「う…、ベルトルさん…なしじゃ、生きて…いけません。私…は、チンポ…大好きな…雌…です…」ボロボロ…

ユミル「愛してます…」ボロボロ…

ベルトルト「ユミル…」ギュッ!

ユミル(今、一瞬、鏡の中のこいつが優しい顔をした…? いや、涙で目の前が歪んで、そう見えただけか…)

ベルトルト「よく言えたね。ご褒美に、意地悪しないでイカせてあげる」グジュッ!グチョッ!

ユミル「あっ! は、あぁっ! あんっ! あ、やぁっ!」

ベルトルト「はっ! 取り繕ってないで、最初から素直に気持ちよさだけを追ってればよかったんだ。今みたいに」ジュプッ!グジョッ!

ユミル「あふっ! やぁ…、んっ! あぁっ! あんっ! ベルトル…さんっ! あっ! イイッ!」

ベルトルト「口の端から涎を垂らしただらしない雌顔、自分でもよく見なよ」ジュグッ!グチュッ!ヌチュッ!

ユミル「あっ! イイ…の…っ! 気持ちいいっ! ひゃ…ん…っ! あああぁっ!」

ベルトルト「チンポ大好きな淫乱ユミルにふさわしい、蕩けきった顔してるよ…」ヌポッ!グチャッ!ジュボッ!

ユミル「イク…、イキそう…っ! イク…の…、イキたいっ! あ、あ、あああああぁっ!」ビクッ!

ベルトルト「いいよ、さんざん化け物って罵った僕のチンポで、イッちゃえよ!」グチュゥッ!


ユミル「ベルトルさ…っ! ひゃ、あああああああああっ!」ビクビクッ!ビクンッ!

ベルトルト「ユミル…、好きだ…っ!」ドクドクッ!ドプッ!

───ズルンッ! ドサッ!

ユミル「は…ふ…」グス…

ベルトルト「ほら脱いで。…動けない? しかたないな」ゴソゴソ… ズボッ!

ユミル(服…、強引にはぎ取られた…)

ベルトルト「まだ身体をひくつかせて…。辛いとか苦しいとか泣き言言ってた割に思いっきりイッたみたいだね」

ベルトルト「」ツプ…クチュ…ヌル…

ユミル(まだするのか…。だよな。こいつが1回で収まるわけがねぇ…)

ベルトルト「ユミル、そのまま力抜いてて」ズル… ツプッ!

ユミル「───ッ!!」

ベルトルト「ああ、力を入れちゃ駄目だよ。君が辛くなるだけだよ?」

ユミル「お、おま、お前…」ワナワナ…


ベルトルト「危険日でも、こっちの中に出せばいいよね」ニタ…

ベルトルト「口は諦めてあげたんだ。今日はユミルのアナル処女、もらうよ」グニ…グニィ…

ユミル「馬鹿っ! 何、考えてんだっ! うぁっ! そんなところに挿れるとか、正気じゃねぇっ!」 

ベルトルト「僕はそういうの、気にしないから。汚しても宿のお風呂に入り放題だし、いいだろ? 丁寧に洗ってあげるよ」グプ…

ユミル「痛い…ぃ…、やだ、気持ち悪い…」

ベルトルト「恥辱に泣く君の顔、やっぱりたまらないな。最高だ…」グヌ…グチ…

ユミル「は…、う…、んぁっ! うあぁっ! 止めろ…、止めて…ぇ…」ポロポロ…

ベルトルト「敷布を握りしめてる手、外して。仰向けになって、こっちを向くんだ、ほら」

ゴロン…

ユミル「止めて…、お願い…、許して…。もう、無理だ…」ポロポロ…

ベルトルト「オマンコのぬるぬるをチンポにぬりつけて滑りを良くするから」ヌルヌリュ…

ユミル「あ…、嫌…ぁ…」ポロポロ…

ベルトルト「か細い声で懇願されたって止まらないよ。せめて、力を抜いて傷つかないようにしておきなよ」


ユミル「ふ…、う…」ポロポロ…

ベルトルト「いただきます」

ズブズブ…

ユミル「いやぁぁぁ…、深い…、怖い…」ガクガク…

ベルトルト「すごい…、オマンコと違って行き止まりがなくて、どこまででも挿入ってく…」

ベルトルト「締まりも…、ずっときつくて…、ギチギチだ…。く…」

ユミル「か…、は…、うぅ…」

ベルトルト「位置が下過ぎて動きづらいな。腰の下に枕を入れないと…。ユミル、腰浮かせて」

ユミル「は、は…い…」

ユミル(何でもいい…。早く終わってくれ…。腹の中、こいつが深く入りすぎて、熱くておかしくなりそうだ…)

ベルトルト「そんなに怯えた瞳をしなくても、まだ動かずにいてあげる。その前に…」ベロォ…

ユミル「んあっ! な、なんだよっ! いきなり!」

ベルトルト「化粧を舐め取ってあげる。君が泣き喚くイイ顔は、君の素顔で堪能したいから」ベロ…ペロ…


ベルトルト「女の人の化粧って苦くてひどい味だなぁ。そばかすが見えてきた。目元は複雑でなかなか落ちないな…」ペロペロ…

ユミル「眼球ごと舐めるな…! 化粧が目に入っちまう…!」

ベルトルト「じゃあ、目に入ったの、取ってあげるよ。丹念に舐めて…、ね」ペロ…ヌチュ…

ユミル(う…、眼球に舌が触れる感触が、気持ち悪い…)

ベルトルト「ん、いつものユミルになった。やっぱり、こっちのほうがいいな…」チュ…

ユミル「んぅ…」チュ…チュプ…ヌル…

ユミル(腹の中、圧迫感がひどくて、苦しい…。キスなんかしてねぇで、早く…、早く終わらせてくれ…)プハッ!

ユミル「う、ごいて…。終わらせて…。お願い…。苦し…んだ…」

ベルトルト「少し馴染むまでは無理だよ。僕だって痛いくらいなんだから。このまま動いたんじゃ、君も辛いだけ…。あ…」

ベルトルト「あははっ! オマンコがどうしてこっちに挿れないんだって、膣口をパクパクさせながら怒ってるよ」

ベルトルト「寂しがってるみたいだね。指で我慢して」ツプ…

ユミル「はぅ…っ!」ビクッ!

ベルトルト「僕も締まりはオマンコのほうが好みだな。だから、やきもち焼かないで」ズプゥッ!

ユミル「指、入れるな…! これ以上、入ってこないでくれ…!」


ベルトルト「アナルを広げたのは左手。これは右手。汚くないよ。ユミルのオマンコは僕にとっても大事だから」ヌチュヌジュ…

ユミル「そ…いう…こと…じゃなくて…、そこ、いじるな…ぁ…」

ベルトルト「このぷっくりしてるところ? ここをいじると、ユミルすごいよね」ジュプグチュ…

ユミル「きゃ…っ! んっ! いやぁっ! ひああっ! やあああああぁっ!」ビクンッ!

ベルトルト「薄い壁を隔てて、指とチンポが当たって、おもしろい感触…。気持ちいい…」ヌチュヌチュ…

ユミル「いやああああっ! 動かさないでっ! 嫌あぁっ!」ガクガクッ!

ベルトルト「身体を引き攣らせて、足をばたばたさせて、動物みたいに暴れて…。そんなにイイの?」グチュグチュ…

ベルトルト「クリトリスも一緒に虐めてあげる」カリ…クリ…

ユミル「ひぃっ、は…っ! 引っかかないで…! 刺激が強すぎる…! 痛い…っ!」ボロボロ…

ベルトルト「全然、『痛い』って反応じゃない。嘘は止めなよ」クリクリ…

ユミル「限界っ! 限か…っ! 頭が…、おかしくなる…、馬鹿になる…」 

ベルトルト「後ろの処女を奪われたのに、すごい感じよう…。そういえば、初めてのときもイッちゃった淫乱ユミルだったね」ズチュグチュッ!

ユミル「止めて…、ベルトルさん…っ! 何でもするから…ぁ… 狂う…っ! 死ぬ…っ!」


ベルトルト「」カリッ!
 
ユミル「きゃああああっ! し、死んじゃう…っ! ひあああああっ!」

ベルトルト「初めて聞く悲鳴だ…。色っぽい…。さっき出した精液もオマンコから溢れてきて、いやらしい眺め…。もっと聞かせて…」グリッ!

ユミル「いやあああぁっ! きゃああああああああっ!」ガクガクッ! ビクンッ!

ベルトルト「盛大にイッたね。もう1回…」カリッ!グリッ!クリクリ…

ユミル「いやだぁっ! 休ませてっ! いやああっ! イクッ! また、イクゥッ!」

ユミル「きゃああああああああああああっ! やあああああああああああっ!」ビクビクッ!ガクガクッ…!

ユミル「はぁ…、あ、あ…」クタ…

ベルトルト「すごい痙攣だったね。すごく可愛かったよ、ユミル…」チュ…

ベルトルト「ん、痛いくらいきつかったアナルも丁度良くほころんできた。ユミル、動くよ…」ズブ…

ユミル「んあ…、苦し…。や…、せめて、オマンコから指離して…」

ベルトルト「ダァメ、こっちもいじって感じさせてあげる」ズブッヌブッグボッ! クリクリ…

ユミル「あぁっ! ひどい…、そんな、速く、乱暴にしないで…、お願い、許して…ぇ…」

ユミル「ひぃっ! あひぃっ! 助けてっ! ベルトルさんっ! んあああああああああああぁっ!」


ベルトルト「窓は閉まってても、そんなに叫んじゃまた外に聞こえちゃうよ?」

ベルトルト「アナル処女を奪われた悲鳴、外のみんなに聞かれながらイッちゃうつもり?」グチュッ!ヌジュッ!

ユミル「きゃあああああっ! あっ! あっ! いやあああああああっ!」

ベルトルト「もうそれどころじゃないか」グジュッ!グポッ!

ユミル「イクッ! ベルトルさ…っ、離れて…、抜いてっ! 駄目、きちゃう…」

ベルトルト「いつもと違うね。なにが『きちゃう』の?」ニタ…

ユミル「駄目ぇっ! 見ないでっ! おねが…、あっ! きゃあああああああああぁっ!」ビックンッ!ビクッ!

───プシャアアアアアアアアアアアァッ!

ユミル「あ、あぁ…」フルフル…

ベルトルト「お漏らししちゃったね。可愛い…。僕も出すよ…」ドクッドクッ!


ユミル「ひゃうっ! 熱い…、あ…、出てる…」

ベルトルト「ユミル、愛してる…。顔、隠さないで、キスさせて…」チュ…

ユミル「んんっ、ん…」チュプ…チュル…

ベルトルト「君の責任じゃないよ。僕のしたことだ…」

ベルトルト「だから、もっと見せて。おしっこを漏らすより恥ずかしい姿も…」

ユミル「まさか…!」

ベルトルト「大丈夫、僕は気にならないから。君に汚いところなんかないよ。だから、見せてよ…」

ベルトルト「どんなに拒否しようと、見れるまで犯し続けるからね」ニタ…

ユミル「いやっ! 嫌ぁ…っ! 止めて…、離して…! もう許して…っ!」

ベルトルト「」ズプッ!グチュッ!ズグッ!

ユミル「いやあああああああああああああああああああああぁっ!」



その夜 夕食時 男子宿舎 ライナーとベルトルト、他の部屋

ライナー「」ゴソゴソ…

───パタン…

ベルトルト「ただいま」

ライナー「おう、今、帰りか」

ベルトルト「他の皆は?」

ライナー「食堂で飯だ。お前は飯はいいのか?」 

ベルトルト「夕食前に着替えようと思って」

ベルトルト「君は残って、古着を引っ張り出して何をしてるの?」

ライナー「クリスタにやる俺の古着を選んでる」

ベルトルト「え?」


ライナー「誤解するなよ。ユミルに相談に乗ってもらってな。俺の代わりに抱きつけるよう、」

ライナー「ぬいぐるみと俺の古着をくれてやれと助言してもらったんだ」

ベルトルト「へぇ、そうなんだ…」

ライナー「まったく、自覚も危機感もなくぺたぺた触ってきて…。ほとほと参ったぞ、あれには」

ベルトルト「そんなこと言って、嬉しそうな顔してるね。さっさと抱いてしまえばいいのに」

ライナー「…俺は、故郷へ連れていくまでクリスタに手を出す気はない」

ライナー「それが最低限のけじめだ。お前の目には、俺たちの付き合いは、ままごと遊びのようでまどろっこしく映るだろうが、」

ライナー「俺の、俺たちの犯した罪を許してくれた上で俺を受け入れてくれるのが本来のあるべき姿だ」

ライナー「でなければ、クリスタも俺も幸せにはなれん。大量殺人鬼の分際で幸せになろうと考えること自体、おこがましいのかもしれんが」

ベルトルト「欲がないね。君はクリスタにとって命の恩人になるのに。抱いても罰は当たらないよ」 

ライナー「俺はクリスタの命さえ助かればそれでいい」

ライナー「クリスタの意思を尊重せず、助けたことを恩に着せて、自分の物になってもらおうとは思わん」

ライナー「これも、お前から見れば、甘っちょろい綺麗事か?」


ベルトルト「いや、実直な君らしくていいと思うよ。何より、顔に迷いがなくなった。僕もアニもようやく安心できる」

ライナー「『クリスタのため』と心に決めて、任務を果たす覚悟ができたからな。もう『兵士』になることもないだろう」

ライナー「同期の奴らは皆いい奴らだが…、欺き通す覚悟もできた」

ベルトルト「君のその言葉、頼もしいね。任務を果たして故郷へ帰れる可能性がぐっと高くなった」

ライナー「クリスタのために、ユミルも故郷へ連れていければ良かったんだがな…」

ライナー「付き合ってみてわかったが、クリスタは本当に子供なんだ。ユミルが懸命に守っていたのも納得だ」

ライナー「ユミルはクリスタのことをよく見てるし、よくわかってる。普段はがさつでふてぶてしいが、意外と細やかに気を遣える奴だ」

ライナー「人類を滅ぼして結果的にユミルも殺してしまう俺が言うのもおかしいし、罪滅ぼしにもならんが、」

ライナー「ユミルのためにもクリスタだけはなんとしても守る。生き延びさせる」

ライナー「あいつは、良い母親になりそうだな…。もっとも、壁を破って、そんな未来どころか命まで奪っちまうんだが…」

ライナー「罪深いな、俺たちは…」

ベルトルト「……」



本日はここまで。
ついにもうひとつの処女まで奪われてしまったユミル。

読んでくれる人、いつもありがとうな。
今回のもゲス顔で読んでくれたか?

ラスト付近と同時進行で書いていて、投下間隔が長くなってすまん。
まだもうちょっとかかるが、終わるときには大量投下になると思う。

それから、更新がなくて寂しいぞ。SS書きのそこのお前、頑張ってくれよ! 諦めんなよ!

最後のライナー良いこと言ってるけどまたベルトルさんは変な風に嫉妬してユミルを苛めてくれるんだろうな
楽しみだ


3日後 夜 空き部屋

ユミル「はぁっ、あんっ! あ…、ふ…っ、ふあぁっ…! はぁっ! あぁんっ!」

ベルトルト「ん、オマンコ、おいしい…。ユミルが感じてる証拠、ぬるぬるの愛液がいっぱい溢れてくる…」ペロ…チュパ…ジュ…ゴク…

ユミル「んっ、あぁっ! 飲むな…、あっ! 飲まないで…、恥ずかしい…っ! はぁんっ! は、うぅ…!」

ベルトルト「ユミル、口開けて…」

ユミル「う…」

ベルトルト「開けて」

ユミル「は…い…」

ベルトルト「」チュ…チュプ…ヌル…

ユミル「ん、ん…」コク…

ベルトルト「オマンコを舐めた口でキスしても眉をしかめなくなったね」ペロ…

ベルトルト「僕の唾液も素直に飲むし、いい子だ。心のほうも、ようやくここまで躾られた…」ナデナデ…

ベルトルト「君が可愛くてたまらないよ…」

ベルトルト「(もうひと息だ…)」ボソ…


ベルトルト「チンポ舐めて」

ユミル「……、ふ…、ぅ…」ペチャ…チュ…ヌロ…

ベルトルト「そういえば、近頃、髪留めをしてくるようになったね? しゃぶるとき髪が邪魔になるからかな?」

ユミル「……」チュバッジュプ…

ベルトルト「こんなに淫らで色っぽい顔をするなんて、処女膜を突き破る前の君からは想像もできなかった」

ベルトルト「後ろの処女を奪った後から、すごく従順になったね」

ユミル「ん…」チュル…ジュポ…ニチャ…

ベルトルト「初めてでイキまくって、その後…、おしっこを漏らすどころか、もっと恥ずかしい姿も見られたしね…」

ベルトルト「瞳の光を失った君、今までで最高に美しかった…」

ベルトルト「やっと全部諦めて、余計なことを考えずに、僕だけの物になってくれたんだね…」チュ…

ユミル「……」グチュ…チュ…

ベルトルト「もういいよ。自分から跨がって挿れて。つながるところがよく見えるように広げながら、ね」

ユミル「は…い…」クパ…ピト…

ベルトルト「いい眺めだ」


ユミル(もう何も…考えたく…ない…)

ユミル(悲しくて…)ポロ…

───ズプ…ッ!

ユミル「あっ! あんっ! 大き…い…! 腰、突き上げないで…! あっ、奥まで一気に挿入っちゃう…!」ポロポロ…

ズブゥ!

ユミル「ひゃ、ああああぁっ!」ビクンッ!

ユミル(苦し…い…。気持ちいいのと…、痛いのが…、紙一重の感覚で…、身体、おかしくなる…)

ユミル(こいつのことを知りたいと、少しでも思った私が馬鹿だった…)

ユミル(本当に狂ってる…。頭のねじが吹っ飛んでる)

ユミル(とにかく私を汚して、堕として、無様な姿を楽しむことしか考えてねぇ…)

ユミル(ただただ私を辱めたいだけだ)

ユミル(あんなところまで見られて…、私の中の何かが焼き切れちまった…)


ユミル「ベルトルさん、愛してる…」

ベルトルト「僕も愛してるよ、ユミル…」グチュッ!ズチュッ! 

ベルトルト「ずっと、愛してる…」ギュッ…

ユミル「『愛してる』」

ユミル(こんなのはただの言葉だと、口先だけと割り切って、いくらでも言えると思ったのに、)

ユミル(口にするたび、自分を切り刻んでるみたいだ)

ユミル(お前は人形がほしかったんだよな。生意気で可愛くない女の鼻っ柱をへし折って、)

ユミル(手間暇かけて、決して逆らわなくなるまで追い込んで)

ユミル(そういう女のほうが征服欲を満たせるからだろ? だから、私に目を付けたんだろ?)

ユミル(そのくらいしか、私にいいところなんかねぇもんな)

ユミル(望み通り、私を完全に従わせられて、満足したか?)

ユミル(あれ以来、妙に優しいのも、望んでいた物が手に入ったからなんだろ?)

ユミル(化粧して黙って人形ぶってさえいりゃ、誰もが羨ましがる自慢の彼女だもんな…)


ユミル(悲しい…、悲しい…。何も感じないように感情を遮断しようとしても、なぜか完全に心が閉ざせない…)

ユミル(きっと、身体がどうしようもなく惹かれてるからだ。この男に。こいつの眼の熱っぽさが、私を誤解させるからだ…)

ユミル(殺意まじりの、どろどろしたやばい眼だっていうのに…)

ユミル(命の危険すら感じるのに、どうして惹かれる? どうしてこいつが欲しいんだ?)

ユミル(まるで、身体を作り替えられたみてぇだ。もう私の意思なんか聞かない。私の身体は、こいつの奴隷なんだ…)

ユミル(その身体に、心が引っ張られてる…)

サラ…

ベルトルト「髪留めがはずれちゃった。激しく腰を使いすぎだよ」

ユミル「あっ! はっ! あんっ! い…、んっ! ああぁっ! やあぁっ!」

ベルトルト「聞こえてないみたいだね。髪の毛を振り乱して感じまくって…、みっともないなぁ」

サラサラ…

ユミル「んあぁっ! あはぁっ、はっ、イクッ! ベルトルさん、イッちゃう…!」

ベルトルト「もう? 早すぎるよ? 挿入れたばかりじゃないか。せっかく、髪の手触りを楽しんでるのに」

ユミル「一緒にイッて! ふ…ぁ…っ、ベルトルさん、お願い! 一緒に…っ!」


ベルトルト「少し我慢して。ユミルは堪え性がないなぁ。そんなところも可愛いよ…」ナデナデ…

ユミル「焦らさないで…、イカせて…ぇ…!」

ベルトルト「焦らす気は、ないよ。君にそんなふうに必死にねだられたら、僕もイキそうだ…。一緒にイこうか…」

ユミル「ベルトルさんもイッて! イクとき、中にいっぱい出してっ! あ、あぁっ! イクッ!」

ベルトルト「出すよ…! 受け止めて、ユミル…!」

ユミル「イクッ、イクッ! イッちゃ…、あ、あ、あああああああああああああぁっ!」ビクビクビクッ!

ベルトルト「く…」ドクッドクンッ!ドプッ!ビュルルッ!


数十分後

ベルトルト「今日はこのくらいにしておこうか」

ユミル「え…?」

ベルトルト「そんなに驚いた顔しなくても、終わりだよ。明日も訓練がある。身体を休めたほうがいい」

ユミル(今日も…、なのか…? こんな短く…)

ベルトルト「ちゃんと真面目に取り組みなよ。君に大怪我されても困るし。手を抜いたりすると、かえって危ない。特に立体軌道はね」

ユミル(なんで、そんなことを言い出すんだ…?)

ベルトルト「固まっちゃって、どうかした? まだ愛し合いたい? じゃあ、遠慮せずに抱こうかな?」グイッ!

ユミル「」パシッ!

ユミル「いや…、戻る…」

バサバサ…ッ!ゴソゴソ…


ベルトルト「そんなに急いで服をかき集めて着なくても、無理に襲ったりしないよ。…最後にキスだけしていってくれる?」

ユミル「」チュ…

ベルトルト「ん、じゃあ、また明日、ね」

ユミル「」ガラガラ… パタパタパタ…

ベルトルト「ユミル、慌てて髪留めを忘れて、行っちゃった…」ヒョイッ

ベルトルト「ユミル…、僕のユミル、愛してる…」

ベルトルト「殺したいほど、愛してる…」

ベルトルト「もう少しで、僕なしではいられないようになる。そうなれば、大丈夫…」

ベルトルト「他の誰かの物になるなんて、許さないよ。殺すしか…なくなるから」


その後 女子宿舎 ユミルとクリスタ、他の部屋

───パタン…

ギシッ…

ユミル(クリスタ、よく眠ってるな…。お前は、あいかわらず天使だな…)

ユミル(ベルトルさんのところから戻ってきたとき、毎回、隣の寝床で眠るお前の可愛い寝顔にいつも癒される…)

ユミル(狂って爛れた、歪んだひとときから、戻ってこれたってひどく安心する…)ホゥ…

ユミル(ライナー代わりのぬいぐるみに抱きついて、無邪気なもんだ。…私も寝るか)

クリスタ「」ムニャ…

クリスタ「うふふ、ライナー…、大好き、愛してる…」

ユミル「…!」ズキッ!

ユミル(クリスタ、私も、お前のように幸せそうに、心底惚れた相手に言ってみたかったよ!)

ユミル(お前は誠実な男に愛されて、毎日笑顔でいっぱいで、どうして私は毎晩化け物に弄ばれてるんだ?)

ユミル(ライナーとのデートを楽しそうに話すお前の笑顔。その後、私のデートを根掘り葉掘り聞きたがる残酷なお前に、)

ユミル(ベルトルさんと私がまるで幸せな恋人同士のように、嘘を並べ立ててごまかして、作り笑いを浮かべて…)

ユミル(そのたびに全身が冷えて、がくがくと力が入らなくなって、その場に崩れそうになる…)


ユミル(必死で耐えてる私の苦労なんてまるで知らないんだろうな! お前はバカで度を超えたお人好しだから!)

ユミル(助けてくれ…)

ユミル(このままじゃ、クリスタを恨んじまう。何の罪もないのに。クリスタは何も悪くない)

ユミル(お前の笑顔を壊したくないから、私が勝手に我慢してるだけだ。クリスタが気付かないからって、それはクリスタの罪じゃねぇ!)

ユミル(私を追い込んだのはベルトルさんだ)

ユミル(元凶はあいつなのに、今すぐあいつの肉体に逃げ込みたい)

ユミル(あの胸に抱かれて、溺れたい)

ユミル(あの雄の匂いに沈み込みたい。あの熱に貫かれて、ぐちゃぐちゃにされたい)

ユミル(頭の中までそうなるほど、感じさせてほしい)

ユミル(獣みたいに狂って永久に戻れなくなってしまえたら、どんなにいいか…)

ユミル(ベルトルさん、ベルトルさん、助けてくれ…)

ユミル(忘れさせてくれ…)



本日はここまで。

精神的に追い詰められすぎて、ベルトルトに助けを求めるユミル。

読んでくれる人、感謝だぜ。

>>437
クリスタをはさんで、いつの間にか父親役と母親役を務めて、
疑似夫婦っぽくなってしまうライナーとユミル。それに嫉妬するベルトルト。
…という展開も考えたんだが、長くなり過ぎるので、次回作ででも使う。


同時刻 男子宿舎 ライナー、ベルトルト、ジャン、他の部屋

グーグー… ガーゴー… zzz…

───パタン…

ギッギッギッ…

ジャン(梯子を上る音…、誰だ?)

カツンッ!

ベルトルト「あ…」

ジャン(ベルトルトか…。何かを落としたのか? あんまゴソゴソうるさくしねぇでくれよ。こっちはくたびれてんだ…)モゾモゾ

ベルトルト「暗くて見えないな…。明日の朝、探せばいいか…」


翌朝 起床時間

カンカンカンカンッ!

モブ「うあっ、もう起床の鐘か」ガバッ!

モブ「ふわ~ぁ、今日も一日、厳しい訓練の始まりかぁ。ああ、やだやだ」ノビ~

ジャン(? 向かいの寝台の下に入り込んで、何か見慣れねぇもんがある…)

ジャン(昨夜の消灯前にあんなところにそんなもんなかったはずだ。ベルトルトが落としたのって、これか?)

ジャン(って、もしかして、ユミルの髪留めか?!)

ジャン(昨日の夕飯時、確かに着けてんのを見た。間違いねぇ)

ジャン(ちょっと待てよ? 考えろ。飯の後、すぐユミルは宿舎に引っ込んで、)

ジャン(ベルトルトがその後、シャワーを浴びて寝間着代わりの服に着替えてから、)

ジャン(昨夜遅くに落とすまでの間に、ポケットにあれが入り込む余地なんて…)


日中 訓練場

ジャン(頭ん中が、ぐるぐるする…)

ジャン(着替えながらそれとなく見てたら、ベルトルトがあれを探してポケットへ入れた…)

ジャン(やっぱり落としたのは、ベルトルトだったってこった。ユミルと夜中に会ってたのか?)

ジャン(それとも、偶然どこかに落ちてたのを拾っただけか?)

ジャン(相談しようにも、マルコは近頃、上の空でぼんやりしてて、話しかけても生返事ばかりだし)

ジャン(こないだの休日、雪山で助けてもらった礼に、ユミルの欲しがってたもんを街で買ってきて、)

ジャン(その夜のうちに渡して…、その後しばらくしてからだ。様子がおかしくなったのは)

ジャン(あれ以来、元気ねぇというか、落ち込んでるというか。訳を聞いても、話そうとしねぇ)

ジャン(まだ不確実だからとかなんとか、わけのわからねぇこと言って)

ジャン(そういや、あんときは、ユミルも、感謝はしてくれたが、無理矢理空元気を出してるみてぇで少し不自然だったな)

ジャン(俺たちに対して、どことなく、よそよそしいっつーか、それとなく避けてる感じがする)

ジャン(いや、俺たちだけじゃねぇな。誰とも、長いこと話すことがなくなった)


ジャン(ライナーにいちゃいちゃべったりのクリスタは、まぁ、当然として、コニーさえからかわなくなったし)

ジャン(サシャや、雪山の訓練で一緒の班だった女が心配して、ユミルに声をかけてるが、)

ジャン(毎回そっけない態度をとって、なるべくひとりになろうとしてるみてぇだ)

ジャン(もともと誰とも馴れ合わない一匹狼な性分だったのかもしれねぇが)

ジャン(毎日、飯を食い終わると、さっさと宿舎へ引き上げちまう。じっくり話す暇がねぇ)

ジャン(わざと人を寄せ付けなくなった…?)

ジャン(ユミルはどこだ? ひとりでぐずぐず考えてねぇで、本人にはっきり聞いて、すっきりしちまおう…)キョロキョロ

ベルトルト「ユミル」

ジャン(ユミルの奴、ベルトルトに呼ばれたのに、通り過ぎようとしてるな。気付いてないのか、わざとか…)

───グイッ!

ジャン(なんだ? ベルトルトが強引にユミルを物陰に引っ張り込んだ?)ドキッ!

ジャン(…出てきた。髪留めがさっきと変わってる。今朝、落ちてたほうだ)

ジャン(ユミルの目が赤い。手の甲で口をゴシゴシ擦って…。まさか、無理矢理キスされたのか…?)


夕刻 訓練終了後 訓練場端の納屋の陰

ジャン(あいつら、それとなく離れて、納屋の陰のほうへ…!)

マルコ(ジャンが、ベルトルトとユミルを追っていった? しかたないな、止めないと。きっと、ジャンは知らないんだ)

ユミル「う…、やだ…。夜以外は接触してくんな。誰かに見られてお前との関係がバレるのはごめんだ…」

ベルトルト「キスだけ、ね。すぐ終わるよ。君が嫌がらなければ」

ユミル「そんなこと言って、絶対私の腰が砕けるまでする気だろ…」

ベルトルト「僕のこと、よくわかってるね。理解してくれてるんだ。嬉しいな…」ペロ…チュッ…

ジャン「おい、ユミルを離せ。ベルトルト、お前はどっかのすげぇ美人と付き合ってんだろ?」

ジャン「それなのに、どうしてユミルにちょっかいかけてんだ? ユミルを弄んでんのか?」

ジャン「その前はアニばっか見てたくせに! 気が多いのはかまわねぇが、ユミルを巻き込むんじゃねぇよ!」

マルコ「ジャン、冷静になって」

ジャン「マルコ! 邪魔すんな! 俺ははっきりさせてぇんだよ!」


マルコ「ユミル、たしかに君の様子、どうも変だ。君たちが幸せな恋人同士なら、僕らは何も言わない。でも、そうじゃないのかい?」

ユミル「……」

マルコ「せめて、こっちを向いて…」

ベルトルト「あれはユミルだ」

ジャン「あ?」

ベルトルト「彼女を好きなのに、気付かなかった? その程度の気持ちだったのか。高が知れてるね」

ジャン(あの女がユミル? マジか! 俺、アノ声で抜いちまったぞ…)カァ…ッ!

ユミル『あ、はぁんっ! ああっ! ベ…トル…さん…っ、ベルト…さん! ベルトルさんっ!』

ジャン(ユミル、ベルトルトとヤッてたのかよ! しかも、あんな激しく…!)ゴク…

マルコ「知ってたよ。街で見かけたときは気付かなかったけど、訓練所へ帰って贈り物を渡したときに気付いたんだ」

マルコ「君が連れてたのは、ユミルだったって」

ベルトルト「へぇ…、じゃあどうして今まで黙ってた? 僕たちの仲を認めてたってこと?」

マルコ「さっきまではね。君のほうが僕より優秀で、将来性もある素敵な彼で、」

マルコ「ふたりが並んだ姿は本当に絵になって、ユミルにふさわしく見えた」


マルコ「ユミルも君のためにあんなに綺麗になったんだと思って、」

マルコ「僕と付き合うより幸せになれると思ったから、諦めたのに!」

マルコ「ユミルが嫌がってるなら、話は別だ! 君にユミルは渡さない! ユミル、こっちへ!」グイッ!

ベルトルト「僕の物に触るな!」ギッ!

ジャンマル「…!」ゾォ…ッ!

ユミル(マルコは気付いててくれてたのか。私だって…)ポロ…

ユミル「助けてくれ、助けて…、こいつ、嫌だ!」ポロポロ…

ベルトルト「ユミル…」

ユミル「もう嫌なんだよ! お前に抱かれるのは! お前なんか、大嫌いだ! ずっと気持ち悪かった!」ボロボロ…

ユミル「離せよっ! 変態っ! 化け物っ!」ボロボロ…

ジャン「はっ! 確定だな! 嫌われたもんだな、デカブツ! これで遠慮なしにお前をぶん殴れる!」

ベルトルト「…いいよ、ふたりのところへ行けばいい」トン… 

ユミル「あ…」トサ…

マルコ「ユミルッ!」ギュッ…


ベルトルト「オマンコもアナルも開発してある。ふたりで喧嘩せずに同時に楽しめるよ」ニタ…

ジャン「!」カアァッ!

ジャン「この野郎っ、歯ぁ食いしばれっ!」ビュッ!

───ガッ!

ジャン(な…っ! 岩でも殴ったみてぇだ。微動だにしねぇ!)

マルコ「仮にも好きになった女の子の恥部を晒して貶めるようなことを言うなんて! ベルトルト、君って最低だ!」

ベルトルト「誉め言葉だね。僕がどれだけ深くユミルを愛してるか、可愛いままごと程度にしか愛せない君たちには、到底わからない」

マルコ「相手を傷つけてもいいなんて、そんな愛があるもんか!」

ベルトルト「そんなことないよ。そういう類の愛を想像することすらできない地点にいる君たちは幸せだ」

ベルトルト「だけど、君たちの生ぬるい愛は、ユミルのためにならないんだよ」

ジャン「こいつ、狂ってる…! ユミルを傷つけて弄ぶために、勝手な妄想を作り出してる!」

ベルトルト「そうだ、僕は狂ってる。ユミル、君のせいだ。君にさえ出会わなければ、僕もこうはならなかった」

ユミル「私が…、お前に何をしたっていうんだよ…!」


ベルトルト「君が必要だから、真に僕の物にしたい。君をいちばん深く理解しているのは、僕だけだ。いつかわかるときがくる」

ジャン「永遠にこねぇよ! クズ野郎! 都合のいい妄想を垂れ流してんじゃねぇ!」

ベルトルト「マルコ、ジャン、しばらくユミルを君たちに預けるよ」

ベルトルト「だけど、もし、ユミルが自分から僕のところへ戻ってきたら、二度と離さない」

ベルトルト「めちゃくちゃにしても、文句は言わせない。ユミル、君も覚悟しておいてね」

ユミル「」ビクッ!

ベルトルト「ああ、怯えちゃったね。ははっ、ふたりとも、せいぜい守ってあげなよ。ユミルが大切なら、ね」

ジャン「言われなくても、もう二度とお前には近付けねぇよ」

ベルトルト「じゃあね、ユミル。君の大好きな化け物チンポとお別れだ」

ベルトルト「僕のチンポなしで、君のオマンコ、いつまで保つかな? オナニーでごまかしたとしても、」

ベルトルト「何度も何度も、ぐちゃぐちゃになるまでかき回されて中に射精される気持ちよさを我慢できる?」

ユミル「そんなこと、思い出させないでくれ…! 嫌だっ!」ジュン…


マルコ「もう黙れ! その腐った口を塞げ! ユミル、行こう! 耳を貸しちゃいけない!」

ベルトルト「さっき一瞬戻ってきたそうな顔をしたね。駄目だ。ちゃんとマルコとジャンに言ってからだ」

ベルトルト「黙ったままだと、誠実に君を好いてくれてるふたりに失礼だろ?」

ベルトルト「僕のチンポが忘れられないから戻るって、チンポ大好きなどうしようもない雌だからって、

ベルトルト「ちゃんとふたりに言って決別してから戻っておいで」



その後 宿舎への途上

ジャン「おっかねぇ…。目立たなくて物静かな奴だと思ってたのに、完全にイカれてやがる…。冷や汗がぐっしょりだ」

マルコ「ユミル…、平気? 涙がたくさん出てる。これで拭いて」

マルコ「悪い夢を見ていたと思って、早く忘れよう。ね?」

ユミル「……」



本日はここまで。
投下間隔が長い割に、短くてすまん。

読んでくれる人も、レスくれる人も、ありがとうな。

うっかり今後のネタバレしそうで、それがこわくて、あまりレスを返せなくて悪いな。
ありがたく、励みにしてるぜ。

ユミルがまともに会話できない精神状態まで追い詰められてるせいもあるが、
今更だが、会話文のみでやれる話じゃなかったな。


悪い夢…、本当に悪夢のような数ヶ月だった…。

巨人から戻れないまま壁の外で過ごした60年間の悪夢とは、別種の、

だがそれに匹敵する悪夢…。

もう抱かれなくてすむ。付きまとってもこない。最初から何もなかったみたいに。

私は解放されたんだ。そのはずなのに…、

マルコが新しく貸してくれた本…、内容がぜんぜん頭に入ってこねぇ…。

パラパラ… パラパラ…

巨人だった60年間の最初の頃、壁の外をさまよって、人間社会と隔絶されて、

どんどん文字を忘れていって、自分の中から人間らしさがこぼれ落ちていくようだった。

どうやっても人間に戻れないことも恐怖だったが、

人間に戻れても、もう人として生きられないかもしれないっていう恐怖も大きかった…。

だからこそ、貧民街時代にはそんな余裕なかったが、訓練兵団に入ってからまともにこの時代の読み書きを体系立てて習えて、

それから、どんな本でも貪るように読んだっけ…。


ベルトルさんに抱かれるようになってからは、また本を読む余裕をなくした…。

だけど、今またこうして読めるようになったはずなのに、まるで集中できない。

あいつのこと、ベルトルさんのことばかり考えてる…。

身体が、『どうしてあの男を…、最高の雄を逃がしたのか』って怒ってる。私を責め立ててる。

もう私の意思なんか聞かないと、逆らって…、反乱を起こしてる。

大嫌いだと思ったのも、心底気持ち悪ぃと思ったのも、本当なのに…。

身体の半分が欠けたように感じる…。

ズクン…

ひどく、疼く…。そうか、もうじき…。

駄目だ! 戻るなんて論外だ! あいつは私を自分の思い通りにしたいだけだ!

それが叶わなければ、私を殺すつもりなんだぞ!

そんな奴のところへ戻れるか! 私はあいつの望むような人形にはなれねぇんだ!


それなのに、いつの間にか、あいつの姿を目で追っちまう…。

目が合うたびに、あいつは他の誰にも気づかれないように口だけ動かして、私に伝えてくる。

『ユミル』

『愛してる』

『おいで』

笑ってるのは、嘲笑か? そう感じるのは私が後ろめたいからか? マルコとジャンに対して。

残酷に見える一方で、ひどく優しげにも見える…。こっちは私の願望か?

自分の感情が混じりすぎて、当てにならない。あいつが何を考えてるのか、まるで読めない。

あれほど執着していたのに、どうしてあっさりマルコたちのほうへ突き放した?

…あいつの身体が遠い。

ズクン… ズクン…

マルコ、ジャン、お前たちふたりは、私を人間扱いしてくれるから、駄目なんだ。

お前らは、いい奴だ。けど、いい奴だから、駄目なんだ。


私を抱いてくれ。

私と一緒に汚れてくれ。

濁った淀みの中に沈んでくれ。

本当に、私はクソみてぇな女だな。

助け上げようとしてくれてるあいつらに、同じところまで堕ちてくれと望んでる。

そうでないと、その覚悟を信じられない。口先だけだと。

私のように地獄を見てきたわけじゃない。

あいつは見てきた。それがわかる。肌で感じる。綺麗事で片付かない、残酷な世界の実像を。

世界は地獄だと。人間は全部血の詰まった皮袋だと言い切るほどに。

戻れば、あいつの思うつぼだって、わかってる…。

私の口から、マルコとジャンと、きっぱり決別させること。

あいつの狙いはそれなんだろうな。どこまで私をいたぶれば気が済むんだ。

だけど、逆らえない…。


マルコ…、ジャン…。

私は、汚い女だ。身体だけじゃなく、精神も腐ってる。どうしようもねぇ女だ。

お前らが私を好いたりしなければ、これほど痛くて苦しい思いをせずにすんだのに。

あいつに抱かれて無茶苦茶されても、心を閉ざしてやり過ごして、

卒業すると同時に、あいつとは完全に切れて、それで終わりになるはずだったのに。

身を切られるように辛いんだ。

あいつのせいだってわかってる。これからしようとしてることが、どんなに馬鹿げたことかも。

なのに…、この辛さから逃げるために、私が切り捨てるのは、とっさに縋った私を助けてくれたお前らのほうなんだ…。


某日 夜 宿舎近くの戸外

ジャン「それが…、お前の答えかよ、ユミル! 俺たちが、どんな気持ちで…! ちくしょうっ!」

マルコ「ジャン、それ以上は僕に免じて止めてあげて」

ユミル「いいや、もっと罵れよ。そうするのが当然だ。私は汚い。クソみてぇな女だ」

ユミル「はっ! 元からそうだったんだ! お前らにさんざん世話をかけて! なのに裏切って! 最悪だな! 笑えよ!」

ユミル「男欲しさに股を濡らしてのこのこ戻るアバズレが、いっぱしの人間面してまともに生きようってのが、そもそも間違いだったんだ!」

マルコ「そうやって自分を貶めて…、振り切ろうとしてるのかい? それ以上は君自身が傷つくから、止めたほうがいい」

ジャン「…そうだ。そんなこと言うなよ、ユミル。さっきは頭に血が上って思わず怒鳴っちまって、すまねぇ」

ジャン「俺同様、今のお前だって、まともじゃねぇんだ。混乱してるだけなんだよな? な?」


ユミル「気を遣ってくれるな。私にそんな価値はねぇ。お前らには一銭の得もねぇぞ。もう、構うな」クルッ! スタスタ…

マルコ「それでも…、僕は君が好きだ。忘れないで。君は素敵な人だ。僕が知ってる」

マルコ「また戻ってきていいんだ。僕は、いつまでも待ってる」

ユミル「…!」ズキッ!

ユミル(そういうところが嫌なんだ。お前らは潔白すぎる)

ユミル(いっそ、汚物を見るような目で思い切り軽蔑してくれよ…!)タッタッタッ…

ジャン「走って行っちまった…。ちくしょうっ! ちくしょうっ! ベルトルトの野郎っ!」

マルコ「……」


その後 空き部屋

ベルトルト「おかえり、僕だけのユミル」ギュッ…

ユミル「ベルトルさん…」

ベルトルト「見てたよ。マルコとジャンはショックだろうね。好きな君を守ろうとした結果がこれだなんて」

ベルトルト「さぞ、無力感に打ちひしがれてるだろうな」ニタ…

ユミル「……」

ベルトルト「もう僕のところ以外、どこにも行けないね」

ユミル「満足か?」

ベルトルト「可哀想な君、とても綺麗だ。折れそうで、儚くて…。でも身体は僕を求めて、燃えるように熱い…」

ユミル「う…」ボロボロッ!

ベルトルト「」チュ…

ベルユミ「」ジュル…ベチャ…クチュ…

ユミル(忘れさせて…、忘れさせてくれよ…!)

ベルトルト「ふ…、自分から舌を絡めてきて…、噛みつかれそう…」


ユミル「座れ…よ。しゃぶってやる…から」

ベルトルト「うん」ギシッ! ゴソ…

───ブルンッ!

ユミル「ふあ…、ふぅ…、ん…」ジュプジュプッ!

ベルトルト「すごい勢い…。は…、気持ちよすぎるよ、ユミル…」

ユミル「んん…」クチュグチュ…

ベルトルト「オマンコをいじる音も、ぐちゅぐちゅってすごい大きくて、いやらしい…」

プハッ!

ユミル「はぁ…、もう…」

ベルトルト「まだ、だよ」

ユミル「なんでだよ! どうして頭押さえて止めるんだよぉ…。意地悪するなよ…。なんでもするから、くれよ…ぉ…」

ベルトルト「まだ止めないで。一度イカせてよ。でないと、自分を抑えられない。激しくしすぎて、本当に君を壊しちゃうかも…」ゴク…

ユミル「でも…、硬いのがいい…。全部、私がするから、いちばん硬いチンポで奥まで…、お願い…、抉って、ベルトルさん…」ボロボロ…

ユミル(忘れさせてくれよ、マルコのこと、ジャンのこと…! 頭から追い出すほど、めちゃくちゃにしてくれよ…!)


ベルトルト「ユミル…、ぼろぼろ泣かれてそんなふうにねだられたら、僕…」ゾクゾク…

───ドサッ!

ベルトルト「!」

ユミル「」ギシッ!

ベルトルト「ははっ! 僕を押し倒してのしかかるなんて、なんて力だ。そんなに挿れてもらうの、待ちきれないんだ?」

ユミル「黙っ…て…」ズプ…

ユミル「ふ、あっ! あああっ!」ズグゥッ!

ユミル「ひあっ、ひああぁっ! ベルトルさん、ベルトルさんっ! 気持ちいいっ! あぁっ!」

ベルトルト「ユミル…!」ギュッ! 

ゴロンッ!

ユミル「ひゃっ?」

ユミル(転がって…、組み敷かれた…?)


ベルトルト「ユミル、ユミル、戻ってきてくれた!」ジュプジュブズチュッ!

ユミル「あぁっ! 激し…、は…、ああぁっ! やあぁっ!」

ベルトルト「僕の物だ! 心も身体も、僕だけの物だ!」グチュヌジュジュボッ!

ユミル「ひゃ…っ、あぁんっ! ふ、あああああぁっ!」ビクンッ!

ベルトルト「他の男に取られたらどうしようかと、ずっと怖かった!」ズチュズチュグボッ!

ユミル「あ…っ! ベルトルさん、はぁっ! ひああああぁっ! いあああぁっ!」

ベルトルト「僕以外を選んだら、もう君に触れることができなくなったら、って、ずっと、不安だった!」ヌチャグチュグプッ!

ユミル「はぁ…んっ! 激し…、激し…い…の…、ベルトルさ…、壊れちゃう…っ!」

ベルトルト「ユミル、大好きだ! 愛してる!」グジョジュプヌプッ!

ユミル「私…も、あっ! 愛し…てる! だからっ! もっと激しく…、ベルトルさんっ!」

ユミル「壊れても…いい…。あぁっ! もっと…っ! もっとして…! おかしくしてっ! めちゃくちゃにしてぇっ!」

ベルトルト「全身を染めて僕を求めてくれて、たまらないよ、ユミル…」ジュポジュポジュチュッ!

ユミル「あああぁっ?!」ビックンッ!


ユミル「ベルトルさんっ! イクッ! いっぱい出してっ、中にっ! ベルトルさんも、熱い精液、いっぱい、出してぇっ!」

ベルトルト「乱れすぎだ…。あまり煽ると…、明日が辛いよ?」ズッチュズニュグチャッ!

ユミル「かまわない…からっ! 今さら…、あんっ! 優しくしないで…! お願い、チンポで奥、いじめて…ぇ…!」 

ベルトルト「ユミル…、いいんだね…? 僕も腰が止まらない…。君のせいだ…。君が淫らで可愛いから…!」ジュボヌボグジュッ!

ユミル「はぁっ! イクゥッ! あ、ああぁっ?! オマンコ、溶けるぅ…! イクッ、イクッ!」

ベルトルト「軽く2回もイッたくせに、またイキたいの? オマンコの中、ビクビクうねって、食いちぎられそう…」グプチュグチョッ!

ユミル「溶けちゃう…っ! あんっ! いやっ! あっ?! イクッ! いやああああああああああああっ!」ビクビクビクッ!

ベルトルト「く…、すごい…、締まる…。僕も…!」ビュクッ!ドクッ!ビュルルルッ!

ベルユミ「」ハァ…

ユミル「…ベルトルさん」

ベルトルト「ユミル…」

ユミル「ベルトルさん、ベルトルさん…」ギュゥゥッ!

ベルトルト「ユミル、ユミル…!」ギュッ!

ユミル(肌が溶け合いそうだ…。まるで境がなくなったみてぇに…)

ユミル(今まで認めたくなかったが、これがセックスの充足感…なのか?)


───ズチュゥッ!

ユミル「やああぁっ! …んっ!」

ベルトルト「休憩は終わり。つながったまま四つん這いになって」

ユミル「や…、いったん抜いて…!」

ベルトルト「ダァメ。ほら、早くしなよ」

ユミル「あんっ! 意地、悪い…」

ユミル(もっと浸っていたかったのに…)

ゴロンッ!

ベルトルト「いい子だ…。動くよ…」グッチュッ!グッチュッ!

ユミル「んっ、んっ! ああぁっ! そんな…っ! それ、止めろ、止めてぇ…っ!」

ベルトルト「何を?」グッチュッ!ズッチュッ!

ユミル「あっ、ぎりぎりまで抜いて…、一気に押し込むの…、駄目っ! 駄目っ!」

ユミル「ベルトルさんのチンポ、大きすぎるから、それ…駄目ぇ…っ! いやあああぁっ!」ビクンッ!

ユミル「」クタ…

ベルトルト「イキすぎだよ、ユミル。この程度でへたばってる場合じゃないよ。まだまだ夜は長いんだ」キュム…クリ…


ユミル「ひゃぅっ!」

ベルトルト「乳首とクリトリスを可愛がってあげる」ハム…

ユミル「いやっ! 耳まで噛まないで…! 感じすぎる…ぅ…! あんっ!」

ベルトルト「ははっ! これだけで愛液がだらだら垂れてきた。おしっこじゃないよね、これ?」

ユミル「あ…、ちが…違う…ぅ…。嫌ああぁぁ…」ブルブル…

ベルトルト「身体を震わせて、何が嫌なの?」

ユミル「お漏らしさせられるのは、もう嫌…! 恥ずかしい…!」

ベルトルト「それは、今日は許してあげるよ。また、連れ込み宿へ行ったときのお楽しみに取っておこうね」チュ…

ユミル「それが…、嫌ぁ…! あんなところ、もう見られたくない…っ!」

ベルトルト「どうして? また優しく洗ってあげる。すみずみまで…ね」

ベルトルト「だいいち、口でそう言ってるその割に、オマンコはきゅんきゅん締まってるよ。期待してるんだろ?」

ユミル「そんなこと…、してない…!」

ベルトルト「そう?」ヌルッ!

ユミル「あぁっ?! そこは…っ! やだぁっ!」


ベルトルト「アナルの入り口をいじるだけですごい反応…。本当はここも好きなんだ?」

ユミル「駄目っ! 駄目ぇっ!」ブルブル…

ベルトルト「あの瞬間、大事なものが崩れ去ったような顔をして、すごく可愛かったよ…」

ユミル「思い出させないで…ぇ…」ブルブル…

ベルトルト「そうだね。今日はユミルが帰ってきてくれたんだ。オマンコを可愛がることにするよ」

ベルトルト「楽しみは、次の休日までお預けだ」グチュゥッ!

ユミル「あっ! ん、やああぁっ! 深い…、おかしく…! おかしくなる…っ!」

ベルトルト「」ヌッチュッ!グッチュッ!

ユミル「それ…、止めて…言ったのに…ぃ…! あっ、あああああぁぁっ!」


ベルトルト「はぁ…、ユミル、可愛いよ…。襞が絡みついてきて、僕を逃がさないようにしてる…」ズッチュッ!ジュップッ!

ユミル「オマンコ、熱い…! あっ、あっ! あっ、擦れて、熱い…よぉ…!」

ベルトルト「く…、また締め付けが…。またイキそうなの? 早すぎるよ…」ジュップッ!ジュボッ!

ユミル「あっ、だって…ぇ…、こんな身体…になったの…、ベルトルさんの…せい…。責任…取って…」

ベルトルト「ユミル…!」ヌチャグチュグプッ!

ユミル「やあぁっ! 速いっ! 壊れる…っ! いやあああああぁぁっ!」

ベルトルト「大好きだ! どこにも行かないで! お願いだっ!」ジュボヌボグジュッ!

ユミル「イクッ! イッちゃ…、ひ、あっ! ああああああああああああぁっ!」ビクンッ!ビクッ!

ベルトルト「く、は…あ…」ドクドクッ!ドプッ!ビュルルッ!



○時間後

ギシッ! ギシッ!

ユミル「ベルトルさ…、体力が…もう限界…」ハァハァ…

ユミル(身体中…、汗と体液でどろどろだ。身体の中も…。腰が甘く痺れて…、快感しか感じない…)

ユミル(起床時間までに、歩けるようになるか? 今すぐ止めねぇと、手遅れになるんじゃ…)

ベルトルト「まだできるだろ?」グリッ!

ユミル「いやあっ! 歩けなくなる…! もう許してっ! 止めてぇっ!」

ベルトルト「……」ガリッ!

ユミル「痛…っ! 何す…?!」

ユミル「あ…、うなじのこんな目立つところに歯形まで…。どうしてくれんだよ…。こんなバレバレのところに…!」

ユミル(マルコとジャンに見せつけたいのか? 所有の印として?)


ベルトルト「……」

ギシッ! ギシッ!

ベルトルト「治せるだろ。簡単に、あっという間に。歩くことだって、できるようになる」

ユミル「…!」

ギシッ! ギシッ!

ベルトルト「君は巨人だろ?」

ギシッ! ギシッ!

ベルトルト「僕も巨人だ。超大型巨人」

ユミル「お前…! 人類の仇…!」

ギシッ! ギシッ!

ベルトルト「言ってもいいよ」

ギシッ! ギシッ!

ベルトルト「君と僕と、周囲はどっちを信じるかな?」


ギシッ! ギシッ!

ベルトルト「真面目な優等生の僕と、お世辞にも態度が良いとは言えない君と」

ギシッ! ギシッ!

ベルトルト「よしんば君が信じてもらえたとしても、僕を捕らえるにはかなり大がかりな準備が必要だ」

ギシッ! ギシッ!

ベルトルト「それが整うまで、僕が気付かないと思う? その前に姿を消すよ」

ギシッ! ギシッ!

ベルトルト「どこかに身を潜めて、ある日壁を蹴破る。簡単だ」

ギシッ! ギシッ!

ベルトルト「そうそう、消える前に、僕も君が巨人だってばらす」

ギシッ! ギシッ!

ベルトルト「そうなれば、人間としての君の生活は終わりだ。せっかく人間に戻れたのにね」

ギシッ! ギシッ!

ベルトルト「人類に敵意があるなし関係なく、地下深くに閉じ込められて、実験と解剖の日々が待ってる」


ギシッ! ギシッ!

ベルトルト「どんなことをされるかな? 僕が君に施した調教なんて可愛いものだ。きっとそれよりずっとひどい拷問をされる」

ギシッ! ギシッ!

ベルトルト「どっちにしても、僕の秘密を漏らせば、僕たちは離ればなれだ。それは間違いない。確実だ」

ギシッ! ギシッ!

ベルトルト「僕のチンポ…、もう君のいやらしいオマンコで味わえなくなるよ? いいのかな?」

ギシッ! ギシッ!

ベルトルト「今もきゅんきゅん締め付けてイキまくってるのに、君の身体、戻れる…?」

ギシッ! ギシッ!

ベルトルト「僕以外の男のチンポで満足できる…?」

ギシッ! ギシッ!

ユミル「やだっ! イキたくないっ!」

ゴリッ! ゴリュッ!

ユミル「ああぁっ!」ビクビクッ!

ベルトルト「僕も君のオマンコと離れたくないな…。一生チンポの面倒みてもらうって決めたんだ…」


ギシッ! ギシッ!

ベルトルト「濡れやすくなって、こなれて、僕の形を覚えて、」

ギシッ! ギシッ!

ベルトルト「僕の精液をおいしいおいしいって飲み込んでくれる、はしたないオマンコにここまで仕込んだんだ…」

ギシッ! ギシッ!

ベルトルト「ねぇ、ユミル…」

ギシ…

ベルトルト「愛してるよ…」



本日はここまで。
ついに自分の正体を明かす超大型巨人。

マルコとジャンの活躍に期待してくれていた人には申し訳ない。


エロは今回が最後で、
あと2回の投下で完結する。

大量投下なので、少々間が空くと思う。

いつも読んでくれる人、2ヶ月間ありがとうな。おかげで最後まで書き通せそうだ。


補足

初めてのセクロスのときの猿うんぬん(>>130,>>135)は、
巨人になれることをユミル自身が知らないという可能性があるので、
ああやって確かめた、ということ。

ついでに、もしその点を不審がられて問い詰められても、
憲兵は山奥の村までは滅多に来ないんで、検閲から漏れた本がけっこうある、
とでも言い訳させる気だった。


今回、>>1のテンプレで予告したグロ描写が入る。
人によっては非常に不快になる。注意してくれ。


某日 夜 空き部屋

チュ…チュ…ベロ…チュバ…ヌロ…

ユミル「あっ、あっ! いや、いやぁっ! 身体中…、舐め回さない…で…。恥ずかしい…っ!」

ベルトルト「ユミル、僕だけのユミル…。全部、味わいたいんだ。記憶に焼き付けたい。いつ失ってもいいように」ペロ…チュウッ…

ベルトルト「いっそ巨人になって、裸の君を舌の上で転がしてみたいな…」

ベルトルト「きっとおいしくて…、うっかりそのまま食べちゃったらどうしよう…」

ユミル「あ、んっ!」ビクンッ! …ジュンッ!

ユミル(こんなことを言われて感じるなんて、私も相当イカれてきてる…)

ユミル(巨人だとバラしてきて以来、こいつが妙に優しいから…)

ユミル(私も…、巨人であることを隠さずにすむ安心感からか、こいつとのセックスにますます依存するようになっちまった…)

ユミル(今は何の気まぐれか知らねぇ、優しくしてても、こいつは危険な男だ。どろどろした感情の中から私に向けてくる殺意は変わらねぇ…、のに…)

ユミル(それに、私は…。いくらぐずぐずに溶けちまいそうなほど気持ちよくても、いいかげん、断ち切らねぇと…)

ベルトルト「ん、そろそろメインディッシュに行こうか。足を開いて」グイッ!

ベルトルト「じっくり感じさせたから濡れ濡れだ。雌の匂いが凝縮してる…。頭がクラクラするよ…」ベロォ…クチュ…ジュ…


ユミル「そこ…、舐めるの本当…、ん…、好きだよな…。あっ、はぁ…っ!」ビクッ…

ベルトルト「君も好きだろ? 淫乱ユミル」

ユミル「う…、好き…」

ベルトルト「ん、素直でよろしい」ペチャ…ベロォ…

ユミル「きゃあ…んっ! はぁ、んっ! いやぁっ! いやっ! ああぁっ!」

ベルトルト「」グチュ…ムキ…クリクリ…グニグニ…

ユミル「そこ…、駄目…っ! クリトリスは…ぁ…っ! あはあぁっ!」ビクンッ!

ベルトルト「ユミルも出来上がってきたね。僕もこんなになった…」ブルンッ!

ベルトルト「ね、跨がって挿れて?」


ユミル「…できない」

ベルトルト「なんで?」

ユミル「騎乗位は駄目だ。それだけは嫌だ。他の体位で…」

ベルトルト「どうして? 今さら僕に逆らう気? ほら、してよ?」グイッ!

ユミル「頼むから、それだけは止めてくれ! 近頃は特に優しくしてくれたじゃねぇか! どうして今日に限って…!」

ベルトルト「駄々をこねてないで、早く跨がって、腰を振ってよ」

ユミル「嫌だ! 絶対、駄目だ! 流れちまうっ…!」


同時刻 男子宿舎近くの戸外

マルコ「ジャン…」

ジャン「ああ、マルコか…」

マルコ「眠れないのかい? こんな夜更けに、膝の間に頭を抱えて考え込んで…」

マルコ「また…、部屋にベルトルトがいないんだね? 隣、座るよ?」ストン

ジャン「ああ…」

ジャン(あの野郎、きっとユミルと…。ユミルを抱いて…。クソッ、アノ声が頭の中に反響して眠れねぇ。毎晩毎晩盛りやがって!)

ジャン(クッソ! 俺は、何硬くしてんだよ! 最低だ!)

ジャン(…俺に抱いてやる勇気があれば、ユミルはベルトルトのところへ戻らずにすんだのか?)

ジャン(何もしなかったことで、結局、とんでもねぇことになっちまった気がする…)

ジャン(いや、ユミルが、ユミル自身が選んだことだ。どうしようもなかった。ちくしょうっ! 心配してる俺たちの気も知らねぇで…)


マルコ「ジャン、僕は、もしユミルに子供ができたら、兵団には僕が父親だと名乗り出るつもりだ」

ジャン「おい?! 正気か?! んなことして、自分がどうなるか、わかってんのか?!」

ジャン「ベルトルトのガキを、自分の子供だって言って育てるってのか?!」

マルコ「もう決心したんだ。雪崩に呑まれた僕を彼女が助けてくれなければ、僕の命はなかった」

マルコ「王でなく、彼女にこの身を捧げるのに、何の躊躇いもない」

ジャン「ユミルは自分でベルトルトの奴を選んで戻ってったんだぞ!」

マルコ「確かにそうだけど、それは愛し合ってるからじゃない!」

マルコ「そう仕組まれたんだ! 逆らえないよう心を縛って! ユミルの責任じゃないんだ!」

マルコ「子供ができたとして、あのベルトルトが潔く責任をとるとは思えない! ユミルが不幸になる! 僕はそんなのは嫌だ!」

ジャン「だからって…。そんで、どうすんだよ…」


マルコ「兵士を辞めて、彼女を連れて故郷のジナエ町に戻るよ。そして、家業を継ごうか。彼女が了承してくれればだけど」

ジャン「将来を楽しみにされてたんだろ。憲兵になるどころか、女を孕ませてすごすご帰ってきたなんて、勘当もんだろ」

マルコ「彼女なら、家族もきっと気に入るよ。聡明だし、普段はぶっきらぼうな仮面をかぶってるけど、細かい気配りもできる人だ」

マルコ「もし両親が許さなくても、そのときは、一緒に開拓地へ行く」

マルコ「だから、ジャン、そうなった場合は、お別れだね。君と一緒に憲兵になりたかったけど、君ひとりでも、大丈夫だよね?」

ジャン(マルコの奴、表情がぐっと引き締まった、男の顔になってやがる…)

ユミル『男として女の一生を丸抱えにして守れるだけの自信がつけば、…』

ジャン(すげぇ…。俺にはとてもあそこまでの覚悟は持てなかった…)

ジャン(クソッ! 俺はまだ女を好きになる資格もねぇガキってことかよ!)


同時刻 空き部屋

ベルトルト「妊娠したのか…。僕の子供がお腹に…」

ユミル「そうだ…。だが、お前の子供じゃない。私の子供だ。私だけの子供で、お前は関係ない」

ベルトルト「」ピクッ

ユミル「責任取れなんて言わねぇ。開拓地には私ひとりで行く」

ユミル「お前と一緒にいたくない。お前みたいなやばい奴が側にいたんじゃ、子供に悪影響だ」

ユミル(たった11で万人単位の大量虐殺をやってのけた精神性が、本物の化け物だ…)

ベルトルト「僕が滅ぼす世界で子供を産んで、どうする気だ?」

ユミル「子供のひとりくらい、先のねぇ世界でも、私が守りながらなんとかする」

ユミル「私は巨人になれるんだ。巨大樹の上でだって、どこでだって、育てられる」 

ユミル「腹に宿った以上は、情も湧く。私なんかのところに来てくれたんだ。この子のためなら何でもできる。やってみせる」

ユミル「少なくとも、寂しい思いとひもじい思いはさせねぇよう、精一杯育てる」


ベルトルト「さっきまでの雌顔から完全に母親の顔になっちゃって…。そんなに子供が大事?」

ベルトルト「子供の未来のために、僕を告発しようとは思わない?」

ユミル「逆らえないように念入りに調教してきたお前が言うな」

ユミル「邪魔はしねぇよ。お前の正体は絶対ばらさねぇから安心しろ。お前には敵いっこないから」

ユミル「巨人について的を外した結論しか出せねぇ間抜けな人類どもに、お前を退治できるわけねぇ。期待するだけ無駄ってもんだ」

ユミル「その代わり、私が巨人だってこともばらさないでおいてくれ。お前に頼むのはそれだけだ」

ユミル「私が巨人だとばらされたら、子供と引き離される。この子まで格好の実験材料にされちまう」

ユミル「子供との貴重な時間を、大事に過ごしたいんだ」

ユミル(ささやかでいい。イカした人生なんていらねぇ。この子と過ごせれば…)

ユミル「…お前には気付かれないまま去りたかったが、肉欲に負けて、ずるずるとお前との関係を引き延ばしちまった」

ユミル「身体が言うことを聞かなかった。馬鹿な女だ、私は…」

ベルトルト「知ってたよ。しばらく前から、オマンコの味が変わったから、今までと違った味だから、そうかな…って」

ベルトルト「危険日にかかってたのにオマンコに欲しがったし」

ベルトルト「僕との子供、欲しかったの? 卒業前に、クリスタを捨ててまで?」

ベルトルト「開拓地へ行く前に最後のセックス、したかったの?」


ユミル「……」

ユミル(お前の子種が欲しくて、身体が疼いてどうしようもなかった。それは…、事実だ)

ベルトルト「そうだったんだ。早く言ってくれればよかったのに。準備もしてたのに」

ベルトルト「早く教えてくれれば、それだけ身体に負担をかけずに済んだのに」

ドサッ!

ユミル「…!」

───ゴキンッ!

ユミル「…ッ!! う、ああぁっ?! むぐ…っ!」

ユミル(痛ぇ…っ! 何が起きた? 肩を外されたのか? 口に布を押し込まれた?)

ベルトルト「もう片方も」ゴキッ!

ユミル「──────ッ!!」ガクガク…

ユミル(両肩が焼けるように熱い…! 痛い! 腕が…、動かせねぇ!)


ベルトルト「こういうときが来ると思って、刃が肉厚でよく切れるナイフ、用意しておいたんだ」ギシッ!

ユミル(こいつ、異常すぎる…! 来るな…、来るな…っ!)

ベルトルト「大人しくしなよ」グッ!

ユミル(ちくしょう、腿を膝で押さえられちまった…! 完全に動きを封じられた…!)

ベルトルト「大丈夫だよ。静かにしてればすぐ終わる」

ブツッ!

ユミル「~~~~~~ッ!!」ビクッ!ガクガクッ!

ベルトルト「お腹を裂いたぐらいの傷、すぐ治るよ。血を失うほうが、あとで身体がきつくなる」

ベルトルト「余計な血を流さないよう、動かずにいたほうが身のためだ」

スカッ ドクドク…

ベルトルト「よく切れるなぁ。大して力も入れずに、あっさり君のお腹、開いちゃった」

ユミル「…っ! …!」ガタガタ…

ベルトルト「瘧にかかったみたいに震えてるね。…腸を引き出すよ。ん、血塗れでけっこうわからないものだね…」ズルズルッ!

ユミル(怖い…! 怖い…!)ガタガタ…


ベルトルト「子宮…、これだね。意外と小さくて、女の人はここで子供を育むんだ…」

プツッ! グチャァ… ズル…

ユミル(止めろ! 腹ん中に手を突っ込んで何すんだ! 止めろよ! その手に握ってるのは、私の子供だ! 私の赤ん坊だ…!)

ベルトルト「内壁の血の塊をこそげ取ってかき出すから、もう少しの我慢だ…」

グチャ…ベチャ…ビチャッ…

ベルトルト「ん、こんなものかな。かき出し終わったよ」

ベルトルト「腸も戻した。もう治していい」

ユミル「」クタ…

ベルトルト「ぐったりしてないで、早く治せ!」パシッ!

ユミル「…!」シュウウウウウウウウウウッ!

ベルトルト「あっという間に傷が塞がった。もう大丈夫だね」


ベルトルト「…こんなに小さくても、人の形をしてるんだねぇ」

ユミル(蒸気の向こうで何してる?! 私の子供、返せよ! 返せっ!)

ペキ… ペキ…ペキ…

ユミル(何…、何だよ、今の音…。小さくてかすかな…、背筋が凍る音…)ゾォ…

ベルトルト「ユミル、顔が真っ青だね。でも、まだ気を失うのは早いよ。口に詰めた布を取ってあげる」ズル…

ユミル「プハッ! お前っ! …んぐっ!」

ベルトルト「半分、君も…」グイッ!

ユミル(まさか…! 嘘だろ?! 嘘だと言ってくれ!)

ユミル(血塗れの小さな足…。私の口に押し込んでるのは、私の赤ん坊か!)

ユミル(どうしてお前の口が真っ赤なんだ? 半分て何だ?!)

ユミル「う…げ…」

ベルトルト「吐いちゃ駄目だ! 吐くなよ! 飲み込むんだ!」

ユミル「んんーっ! う、うぅ…」ゴク…


ユミル「」グタ…

ベルトルト「お腹の傷も綺麗に治った。もう痛くないだろ? …瞳の光がなくなっちゃったね」

ベルトルト「聞こえてないだろうけど、肩をはめてあげる。力を抜いてて…」ゴグッ! ゴグッ!

ユミル「」

ベルトルト「挿れるよ」ズプゥ…ッ!

ユミル「」

ベルトルト「ん…、さすがに熱いね、君の中。修復の熱で火傷しそうだ」グチュッ!グチャッ!

ユミル「」

ベルトルト「もっとも、焼けただれても千切れても再生するけど、僕のチンポ」ズチュッ!ズチュッ!

ユミル「」

ベルトルト「あ、今頃オマンコから血が溢れてきた」グチャッ!グジュッ!

ユミル「」

ベルトルト「涙も溢れてきたね。オマンコの締まりも良くなってきた。少しは、正気付いた?」ジュプッ!グプッ!

ユミル「あっ! やぁっ! いやぁっ! はぁ…っ! あ、くぅ…、ん…、ふぁっ!」


ユミル(…視界がぼやけて、もう何も見えねぇ…)

ユミル(腹を裂かれて、自分の子供を殺して喰った、反吐が出るほど鬼畜な男に犯されて、)

ユミル(馬鹿みてぇに身体ひくつかせて感じてる)

ユミル(私も最低のクソ女だ)

ユミル(不思議なほど、痛くねぇ…。むしろ、気持ちいい…。どうして…?)

ユミル(箍が外れちまった…)

???「愛してる…」

???「愛してる…」


ユミル(これはこいつの言葉か? 私の言葉か?)

ユミル(『愛してる』。なんて汚ねぇ言葉だ…)

ユミル(血生臭い息を吐く口が、馬鹿みたいに同じ言葉をかたどって繰り返してる…)

ユミル「ベルトルさん、愛してる…」ギュッ…

ベルトルト「ユミル、愛してる…」ギュッ…

ユミル(忘れさせてくれ。お前にしかできない)

ユミル(どこも痛くないのに、痛くてたまらない)

ユミル(忘れさせられるのは、お前がくれる地獄のような快感だけだ…)



約九ヶ月後 解散式の夜 深夜 巨人組密談場所

ユミル「その後は、お前らもだいたい知ってるとおりだ。周囲には心を入れ替えたふりをして、真面目に訓練に取り組むようになった」

ユミル「私を後ろからがっちり抱き留めてるこの超大型野郎の命令で、私自身が10位以内に入って憲兵になるためにな」

ユミル「雪山でマルコとジャンの命を救ったことで、私に対する教官の評価と印象がかなり良くなってたのも都合良く働いた」

ユミル「ただ、私が10位内に入るとクリスタが弾き出されるおそれがある。だから、密かにサシャを陥れた。そうやって枠を作った」

ユミル「そのせいで一時期クリスタと気まずくなっても、な」

ユミル「もっとも、あいつはバカで度を超えたお人好しだから、」

ユミル「私がベルトルさんと一緒にいたいがために何が何でも憲兵になろうとしてると勝手に好意的に解釈してくれて、」

ユミル「すぐに私との仲も元に戻ったがな。今じゃ、私と一緒に憲兵になれるってはしゃいでる」

ライナー「どうして俺たちにそんなことを話す? ベルトルトがお前をこの場に連れてきたのにも驚いたが…」

ユミル「そのベルトルさんが全部話せって言ったからだ。私はこいつに逆らえない。絶対」

ユミル「それに、腹の中を全部曝して明かさねぇと、お前ら、私を仲間として信用できないだろ?」


ライナー「それを聞いたからといって、信用できるとは限らん」

ライナー「むしろ、ベルトルトが憎いはずだ。深く傷つけられて何もかも奪われたお前にとっては、仇だろう?」

ライナー「付け加えると、お前は狡猾だ。どう考えても、裏切る可能性が高い。仲間にするのは、危険が大きい」

ユミル「何もかも奪われたからこそ、だ。私はこいつに逆らえない」

ユミル「ナイフを突き立てられた時点で、その傷で巨人化すれば、腹の子だけは守れたんだ」

ユミル「だが、そのときの私は、繰り返し繰り返し心を折られてきて、逆らうなんて考えもしなかった」

ユミル「抵抗するなんて選択、頭をかすりもしなかった。ただただ恐ろしさに竦んでいるだけだった」

ユミル「絡め取られ、縛り付けられ、支配されて、服従することしか頭になかった」

ユミル「どこにも行けない。私にはこいつしかいない。離れられない」

ユミル「滑稽だが、私に絶望を与える張本人しか、縋る相手がいない」

ユミル「後になって、あのとき巨人化して逃げ出せば…、と何度自分を責めたか知れない」

ユミル「後悔が頭にこびりついて、片時も離れない」

ユミル「辛いのを全部忘れられるのは、こいつに抱かれてるときしかないんだ」


ユミル「それにだ、お前らの仲間に入れてもらえなければ、秘密を守るために、知りすぎた私は殺されるしかない」

ユミル「お前とアニと、こいつ。3人から狙われて逃げ延びるのは不可能だ」

ユミル「いや、きっと逃げる暇もないな。お前たちふたりから拒絶された瞬間、」

ユミル「背後のこいつが、即座に私の首を捻じ切るだろうな」

アニ「すまない、席を外させてもらうよ」スクッ

ユミル「口元押さえて行っちまった。女にはきつすぎる話だ」

ユミル「お前も顔色が悪いな。すまないな。不愉快な話を聞かせちまって」

ライナー「いや…、最も辛いのはお前だ…」

ユミル「こいつの力は圧倒的だ。もう反抗する気力すら残ってねぇ。さっき言ったように、逃げることもできない」

ユミル「だからこそ、私はたったひとつ残された希望だけは実現させたいんだ。そのためなら、何でもやるし、何でもしてみせる」

ユミル「もっとも、こいつはそれも計算済みなんだろうがな」

ユミル「私からは見えないが、こいつ、ニタニタ笑ってやしないか?」

ライナー「……」


ユミル「協力する理由はまだある。これは、わたし自身がそうしたほうがいいと思う理由だ」

ライナー「それは何だ?」

ユミル「お前とアニは根っからの悪人じゃないってことだ」

ユミル「アニが、最初は渋っていたのに私に格闘術を教えてくれたのも、」

ユミル「『シガンシナ区陥落』の座学の後、表情を暗くしてたのも、」

ユミル「おそらく、自分のしでかした罪の重さを改めて目の当たりにして、罪悪感が募ったからだろう」

ユミル「お前らが人類を滅ぼさなきゃならない理由は、こいつから聞いた。お前らが何もしなくても、いずれ壁の中が地獄になることもな」

ユミル「人類の仇敵だ、化け物だと、大層な悪名を戴いちゃいるが、」

ユミル「お前らは、自分たちの生きる場所を確保するために足掻いてるだけだ」

ユミル「自分たちの生き死にがかかってる、ぎりぎりのところで。どんな生き物でもやってることだ」

ユミル「善悪なんざ、立場によって変わる。お前たちふたりは、私から見れば悪人じゃない」

ユミル「それだけに、苦しかっただろ? よく3年も耐えてこれたもんだ」


ライナー「確かにな…、辛かった…。ここには、いい奴らが多すぎた」

ライナー「壁の中の人類はすべて悪魔の末裔だと教わってここに来たが、実際は…、そんなものはどこにもいなかった」

ユミル「こう言っちゃなんだが、お前とアニのふたりに人類を滅ぼすなんて大それた汚れ仕事を成し遂げられるとは思えねぇ」

ユミル「汚い仕事が根本的に合わない性分の奴ってのはいるもんだ」

ユミル「貧民街時代には、そんないい奴らから死んでいったのをさんざん見てきた」

ユミル「生まれ持った性質ってやつだ。こればっかりはどうしようもねぇ」

ライナー「そんなことを言ってくれる奴がいるとはな…」

ライナー「少し救われた気がする」

ライナー「その言葉、後でアニにも言ってやってくれ。多分、あいつがいちばん救われる」

ライナー「無口な影でずいぶん悩んでいたからな…。感謝する」


ユミル「礼はいい。代わりに、私を信じて仲間に入れてくれ。汚い仕事は、こっちで引き受ける。そして、私の願いを叶えてくれ」

ユミル「頼むぜ、ライナー。お前だけが頼りだ」

ユミル「俺が? なぜだ?」

ユミル「クリスタがお前を好いてるからだ」

ユミル「任務を果たして、先のないこの壁の中の世界からクリスタを連れ出してくれ」

ユミル「あいつを救うために、私も死に物狂いで協力する」

ユミル「お前がクリスタを幸せにしてくれることだけが、私に残された唯一の希望なんだ…」


(了)



本日はここまで。
ここで一応の終わりだ。

ここまでどれだけのゲス顔が残っているのかわからないが、
こんなえぐい話を最後まで読んでくれて感謝する。

次回、ベルトルトの動機のネタばらしで完結だ。

会話文だけで詳しく描写されてなかったから割と大丈夫だったわ

ユミル「頼むぜ、ライナー。お前だけが頼りだ」

ユミル「俺が? なぜだ?」

ユミル「クリスタがお前を好いてるからだ」

↑これ真ん中はライナーだよね?


>>528
ミスっていたか。指摘してくれて、感謝する。


会話文ではわかりにくい部分をひとつ説明。
クリスタはライナーと同じ馬に同乗してると思ってくれ。


○年後 壁内人類の滅亡した世界 ライベルアニの故郷への途上

ダカッダカッダカッダカッダカッダカッダカッ…

ライナー「見えてきたぞ! 俺たちの故郷が!」

ユミル「ライナー!」

ライナー「なんだ?!」

ユミル「ここまでくれば、もう安全か? たどり着いたも同然なのか?」

ライナー「ああ、まだ巨人がうろついてる領域だが大丈夫だ。見渡したところ数はごく少ないし、馬の速度に追いつける奴はいない」

ユミル「そうか!」クルッ!

クリスタ「ユミル、どうしたの?! どこへ行く気なの?!」

ユミル「クリスタ! ごめんな! 私は行けねぇ! 必ず、ライナーの野郎と幸せになれよ!」

ダカッダカッダカッダカッダカッ…

クリスタ「ユミルが! ユミルがどんどん離れてく! ライナー、ユミルを追って!」

ライナー「クリスタ、落ち着け! 馬の上で暴れるな! 落馬するぞ!」

ベルトルト「僕が追う! みんなは先に行って! 固まってると巨人が寄って来やすい!」

アニ「……」



───ザッ!

ベルトルト「どこへ行くつもりだ?」

ユミル「クソッ! 追いついて回り込みやがって! そこどけよ!」ハァハァ…

ユミル「私がここまで付いてきたのは、クリスタが私も一緒でないとお前らの故郷へ行かないと思ったからだ!」ハァ…

ユミル「もう、クリスタの前で、お前と幸せな恋人のふりをする必要もない!」

ベルトルト「だから、どこへ行く気だ?! 僕たちの故郷以外に人の住める場所はない!」

ユミル「お前には関係ない! 私ひとりくらい、どこででも生きていける!」

ユミル「私はもうお前から自由になりたいんだ!」

ベルトルト「…!」

ユミル「マルコとジャンを死なせちまった! いい奴らだったのに! 私が殺したんだ!」

ユミル「この罪の意識は一生消えねぇっ!」

ベルトルト「君が直接手を下したわけじゃないだろう? 彼らは僕らの見えないところで死んだんだ。おそらく、巨人に喰われて」

ユミル「殺したも同然だ! どんなに言い繕おうがその事実は変わらねぇ!」


ベルトルト「君がそうやって苦しむだろうから、君が大切に思ってる人間は全部排除したかったのに!」

ユミル「…なんだそりゃ?」

ベルトルト「君のためだったんだ! 君を故郷へ連れてくるために、壁の中に未練を残すものは、全部断ち切りたかったんだ!」

ベルトルト「僕がしたことは、全部、君のためだ!」

ユミル「ふざけるな! 私の赤ん坊、返せよ! お前が…、お前と私で喰っちまった私の子を!」

ユミル「殺して喰ったのも、私のためだったってのか!」

ユミル「どうしたらあんなことができるんだよ! お前、人間じゃねぇ! 心まで化け物だ!」

ベルトルト「僕たちが滅ぼさなくても、どのみち壁の中は先のない世界だったんだ!」

ベルトルト「そんな世界で子供を産んでも、どうせ死なせてしまう! 不幸になるだけだ!」

ベルトルト「だから、僕たちふたりの身体に還したんだ! また生まれてこれるように!」

ベルトルト「あんなに小さくても人の形をしてた! 僕の手の中で動いてた!」

ベルトルト「僕たちの子供を、たとえ弔うためでも、冷たい土の下に埋めるなんてできなかった!」

ユミル「そんな理屈が通じるか!」


ベルトルト「君が僕と一緒に生きるのを、僕と開拓地へ行くのを望んでくれれば、僕はそうした!」

ベルトルト「先のない世界でもそれまで3人で生きようと!」

ベルトルト「もし、運良く子供が長旅に耐えられるまで成長するだけの猶予があれば、」

ベルトルト「ウォール・マリアの無事に残った突出区のどれかに君たちを避難させて、」

ベルトルト「なんとかウォール教の奴らから『座標』を奪う道もあった!」

ベルトルト「君抜きでは、成功率の低い賭けだけれど」

ベルトルト「失敗しても、そこで君と子供を守りながら生きようと思ってた!」

ベルトルト「だけど、君は最初から僕を必要としてくれなかった!」

ユミル「今度は私のせいにするつもりか? 赤ん坊を死なせたのは、私の罪だとなすり付けるのか? ふざけるな!」

ベルトルト「違う!」

ユミル「お前と顔を突き合わせて生活するなんざごめんだ!」

ユミル「私はひとりで生きる!」


───ガリッ!

ドオオオオォォォォンッ!

ユミル(ただの人間の姿じゃ、あいつは巨人化した私に対抗できねぇ!)ダッ!

ユミル(だが、巨人化すれば、超大型巨人のあいつは、でかい分、動きは鈍い…。逃げられる!)ドドドドドドドッ

ベルトルト「」ガリッ!

ドオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォンンッ!

───ズォォッ! 

ユミル「!」

ユミル(クソッ! 伏せた状態に巨人化して腕の中に囲いやがった!)

ユミル(一瞬で30メートル超のリーチが伸びてくるなんざ反則だ…! 逃げられねぇ…!)


パシッ!

ユミル(掴まれた!)

グッ…! バキボキメキメキッ!

ユミル巨人「ギャアアアアアアアアアアッ!」

ユミル(巨人体の…骨が砕ける…。全身が…、痛覚の刃で貫かれたみてぇだ…)

パカッ! ガブッ! 

ユミル(うなじを噛み切ろうとしてるな…。逃がして…くれねぇのかよ…。どこまで…私を…縛る気…だよ…。ちくしょう…)

ミチミチ… ブチブチ…


故郷

ユミル「」グッタリ…

ライナー「ユミルは?」

ベルトルト「失神してる」

クリスタ「ユミル! ユミル! どうしちゃったの?! どうして逃げようとしたの?」

ライナー「クリスタ、ベルトルトは危険な奴だ。近付くな。ひとまず、俺に任せてくれ」

ライナー「あの巨人は、ベリックを食った奴だな?」

ライナー「お前がユミルに酷いことをしてきたのは、それが理由なのか?」

ベルトルト「違うよ…。僕は彼女の巨人を見たことはない。ただ、薄々そうだろうとは気付いてた」

ベルトルト「巨人から人間に戻れるなんて稀だから」

ベルトルト「後でユミルから人間に戻ったときの時期と場所を聞き出して、ほぼ間違いないと確信してたけど、」

ベルトルト「ベリックのことは理由じゃない…」

ライナー「そうか…」


ライナー「だが、それとは関係なく、ユミルが望むなら、もう自由にしてやったほうがいい」

ライナー「お前がユミルにしてきたことを考えれば、逃げ出したくなる気持ちも当然だ」

ライナー「俺たちが故郷へ帰れるようになったのは、ユミルのおかげといっていい」

ライナー「ユミルはよくやってくれた。申し訳なくなるくらいにな」

ライナー「俺はユミルをお前から解放してやりたい。好きなところへ行かせてやれ」

ライナー「格闘術なら互角だし、お前が巨人体になっても、ユミルが逃げるまでの足止めくらいはできる」

アニ「私も賛成だ。父さんとの約束を守るために、唯一壁を壊せるあんたと仲違いすることはできなくて、」

アニ「見て見ぬ振りをしてきたけど、もうユミルの味方をするよ」

アニ「罪滅ぼしにもならないけど、ユミルがあんたを拒むなら、全力で阻止する」

アニ「とにかく、ユミルには指一本触れさせない」

アニ「ユミルは喜んで故郷に迎え入れる。孤独にはさせない」

ライナー「俺も異存はない。ユミルはベリックの穴埋め以上のことをしてくれた」

ライナー「ベリックが生きていても、これ以上うまくはやれなかったろう。ユミルは、いちばんの功労者だ」

アニ「ベルトルト、二番目は間違いなくあんただけど、何か他の方法で報いる。ユミルだけは諦めてもらうよ」


ライナー「だが、それとは関係なく、ユミルが望むなら、もう自由にしてやったほうがいい」

ライナー「お前がユミルにしてきたことを考えれば、逃げ出したくなる気持ちも当然だ」

ライナー「俺たちが故郷へ帰れるようになったのは、ユミルのおかげといっていい」

ライナー「ユミルはよくやってくれた。申し訳なくなるくらいにな」

ライナー「俺はユミルをお前から解放してやりたい。好きなところへ行かせてやれ」

ライナー「格闘術なら互角だし、お前が巨人体になっても、ユミルが逃げるまでの足止めくらいはできる」

アニ「私も賛成だ。父さんとの約束を守るために、唯一壁を壊せるあんたと仲違いすることはできなくて、」

アニ「見て見ぬ振りをしてきたけど、もうユミルの味方をするよ」

アニ「罪滅ぼしにもならないけど、ユミルがあんたを拒むなら、全力で阻止する」

アニ「とにかく、ユミルには指一本触れさせない」

アニ「ユミルは喜んで故郷に迎え入れる。孤独にはさせない」

ライナー「俺も異存はない。ユミルはベリックの穴埋め以上のことをしてくれた」

ライナー「ベリックが生きていても、これ以上うまくはやれなかったろう。ユミルは、いちばんの功労者だ」

アニ「ベルトルト、二番目は間違いなくあんただけど、何か他の方法で報いる。ユミルだけは諦めてもらうよ」


アニ「私とライナーは人類を滅亡させるなんて大それたことを実行するには、心が弱かった」

ライナー「まったく、そのとおりだ。情けないことにな。ユミルが泥をかぶってくれて、俺たちは精神面でも支えられた」

アニ「ユミルの鋭くて的確な判断力と、あんたの非情さがなけりゃ、人類への情に絆されてもたついてる間に、」

アニ「いずれ正体がばれて地下深く捕まって拷問されていただろうさ」

アニ「ユミルには恩義がある。あんたをユミルには触れさせない。おもちゃが欲しければ、私がなってやる」

ライナー「アニ?! お前が犠牲になる必要はない!」

アニ「覚悟の上だ! ずっと考えてたんだよ! 追い詰められたユミルの悲しい顔を見ない振りをしながら!」

アニ「どうやって贖罪をすべきかって!」

アニ「私は、人類を滅ぼす本当の覚悟を最後まで持てなかった」

アニ「ユミルとベルトルトの背中に乗っかっていただけの卑怯者だ…」

アニ「ユミルはもともと関係なかったんだ! ユミルのおかげで故郷へ帰れたのに、私は父さんに会うことができるのに、」

アニ「当のユミルはまたこのクズ野郎におもちゃにされ続けるって?!」

アニ「そんなひどいこと認められない! 私はこいつを許さない! 目をそらし続けてきた自分自身も許せないんだ!」


クリスタ「どういうこと? ひどいことって、ユミルは何をされたの? それを知ってて黙ってたの? ライナー!」

クリスタ「教えて! ライナー! どうして黙ってるの?」

ライナー「俺は…、お前の命だけはなんとしても救いたかったんだ、クリスタ…」

クリスタ「ユミルもそうなの? ユミルは私の命のためにベルトルトと幸せな恋人同士を演じてきたの? また私はユミルに守られたの?」

クリスタ「ユミルは、本当は逃げ出したいほど大嫌いな相手と恋人のふりをして…、ずっとずっと我慢してきたの?」

クリスタ「そんなのって…、ひどい…。ユミル…、ごめんなさい…」

キッ!

クリスタ「…ベルトルト、ユミルを返して!」

アニ「ベルトルト、ユミルをこっちに渡しな!」ズイッ!

ライナー「ベルトルト、ユミルを解放してやれ!」

ベルトルト「嫌だ、ユミルは渡さない…。これからやっと…、やっと普通にユミルを愛せるんだ…」

アニ「ちっ! どの口が言うんだい、ゲス野郎!」

ベルトルト「僕の子供を産んでもらって、ふたりで幸せになるんだ…」ギュゥ…

ライナー「お前はまだユミルを傷つけるつもりか! いい加減にしろ!」


ベルトルト「精神的に脆い君たちとじゃ、とても任務を完遂できないと思った」

ベルトルト「君たちの甘さの巻き添えをくって、何もかも無駄になるのは嫌だった」

ベルトルト「失敗して、僕の命も失われる。悲惨な死しか待ってない」

ベルトルト「だから、ユミルを利用した。縛り付けて、逆らえないように繰り返し執拗に心を折ってから、仲間に引き入れた」

ベルトルト「頭の鋭さ、判断力、交渉力、人を見抜く目…。ユミルは申し分なかった」

アニ「そうして、利用するだけ利用して目的を達したんだろう? もうあんたがユミルを所有する理由はない」

アニ「ごちゃごちゃ言ってないで、さっさと寄越しな」

ベルトルト「…利用価値なんて関係ない。僕は、ユミルを故郷へ連れていきたいと、願ったんだ」

ベルトルト「だけど、故郷は、ベリックを喰った彼女には針のむしろだ」

ベルトルト「もしそれが知れたら、故郷のみんなは、彼女を仲間の巨人に食わせてしまえと責めるだろう」

ベルトルト「僕が彼女をかばったとしても、将来、僕たちの子供だって、腫れ物に触るような扱いをされる」

ベルトルト「ユミルが村を救えば、故郷のみんなも責められない。文句を言えない」

ベルトルト「任務を放棄して壁の中で彼女と生きようとも思った。でも、いずれ地獄へと変わってしまう。壁の中には未来がない」

ベルトルト「任務を果たして故郷へ帰るしか、未来がない。他に方法がなかったんだ」


ベルトルト「愛してるから、生きていてほしかったんだ! どんなに傷つけても!」

ベルトルト「生きてさえいれば、傷が癒えるときもくる!」

ベルトルト「消えない傷でも、その上から何度でも楽しい思い出を塗り重ねていける!」

ベルトルト「ライナー、クリスタ、君たちが付き合うよう、最初にそう仕向けたのは僕だけど、」

ベルトルト「普通に愛を育んで、クリスタにここまで付いてくる決心をさせた君がずっと羨ましかった…」ポロ…

ベルトルト「僕は自分に自信がなかったんだ。ユミルに愛してもらえるわけがないと」

ベルトルト「だけど、他の男に取られるのも嫌だった。ユミルの横に僕以外の男が並ぶなんて許せなかった」

ベルトルト「最低な手段で縛り付けるしかなかった」

ベルトルト「ユミルの心を殺して、自分の心も殺して、本心を隠し続けて、」

ベルトルト「血を吐くような思いをして、やっとこの未来を手に入れたんだ! もう離さない!」

ベルトルト「これからいくらでも許しを乞うよ。僕にできる精一杯の償いをする。一生、彼女の下僕でもいい」

ベルトルト「だから、僕と彼女を引き離すのは止めてくれ!」

ライナー「ベルトルト…」

アニ「……」

クリスタ「ユミルをそこまで愛してたの? 命を救うために…。そう信じて…、いいのね?」


ポタ…

ユミル(あたたかい…。濡れて落ちてきたのは、涙…か?)

ユミル(それ本当なのか、ベルトルさん…? 信じていいのか…?)

ユミル(それとも、私が聞いていると承知の芝居で…、計算ずくなのか…?)

ユミル(期待させておいて、もっと深い絶望へ突き落とすための演技なのか…? そうなのか…?)

パタパタ…

ユミル(泣くなよ、ベルトルさん…)

ユミル(お前が泣くなんて、今までで最高に気持ち悪ぃだろ…)

ユミル(だから、泣くなよ…)


パタパタ… パタパタ…

ユミル(泣くな…。お前の涙があたたかいなんて…、思いも寄らなかった…。似合わねぇの…)フッ…

パタパタパタ…

ユミル(ああ、また意識が遠のく…)

ユミル(次に私が目を覚ますときには泣き止んでろよ…)

ユミル(ベルトル…さん…)



(了)



これで本当の最終回だ。
ここまで付き合ってくれたゲス顔仲間のみんな、ありがとう。
最後の最後で痛恨の二重投稿をやってしまったが、許してくれ。

途中からあまりレス返しもしなくなってしまったが、感想や励ましのレス、
すごく嬉しかったぞ。
完結まで書き続けられたのは、お前らのおかげだ。感想をくれると嬉しい。

最後に、期待に添えたかはわからんが、
前作のSSで「ベルトルトなしでは生きていけない位調教されるユミル」を
リクエストしてくれた人に、今回いちばんの感謝を捧げる。


補足:
本作のベルトルトは、壁を壊して人類を滅ぼすことには覚悟完了していて、
それだけにライナーとアニの脆さ弱さ甘さをふがいなく思ってるという設定だった。
アニを見ていたのも、気を張りすぎてるアニの心が折れて秘密を漏らさないかと
心配してのこと。


後書き:
ベルトルト、ユミル、ライナー、クリスタ、アニ、そしてマルコとジャンで、
全員憲兵になって、憲兵編もやりたかったが、
「人類を滅ぼす=マルコとジャンを殺す」ことに積極的に荷担することになるんで、
ユミルにとって重すぎるし、会話形式で書けるものでないから諦めた。

その強烈な罪悪感から逃れるためにベルトルトとのセックスに
さらに深く溺れていく描写はしたかったがな。
精神的にも肉体的にもものすごくえぐいものになっただろうな(ゲス顔)。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年04月06日 (日) 12:11:17   ID: fRWYG5Fz

最初は読むのが嫌になりましたが、とってもいい話でした!

2 :  SS好きの774さん   2014年04月20日 (日) 23:54:49   ID: XHQaN8uf

とっても面白かったです!!!
特に赤ん坊を食べるシーンが……ハァハァ

ベルユミって美しい!

3 :  SS好きの774さん   2014年05月01日 (木) 17:16:02   ID: XdrFYpmM

うーんきちがい

4 :  SS好きの774さん   2014年05月11日 (日) 00:09:49   ID: VqXc1wjh

タヒね

5 :  SS好きの774さん   2014年08月07日 (木) 13:53:23   ID: C6kMtosp

おいおい、色々な意味ですげぇな……
ここまで会話文で緻密に書けるとは
結構矛盾点や強引な点が多くて違和感を感じるところもあったが、なかなかの構成力だと思う

まぁ、良くも悪くも人を選ぶ作品だわな

6 :  SS好きの774さん   2014年08月24日 (日) 03:34:51   ID: rBhsd6J1

なんというマジキチ(褒め言葉)
ここまでキャラ付けできるってすごいな…この人の他の作品も読んでみたくなった

7 :  SS好きの774さん   2014年10月27日 (月) 21:47:59   ID: wlCiNa3n

ぅわあキモすぎるわぁ

8 :  SS好きの774さん   2014年11月04日 (火) 21:28:24   ID: 7pZHlf6W

凄いけど作者の気持ち悪い米で萎えた

9 :  SS好きの774さん   2014年11月07日 (金) 17:22:19   ID: Qvf1OkS8

マジでキモい

10 :  SS好きの774さん   2015年03月05日 (木) 02:30:14   ID: wv3L0fMj

私女だけどユミルの心理変化ついてけねーわ。
でもベルトルさんマジキチぶりが可愛かったので乙です。

エロシーン長過ぎて飛ばしたけど。

11 :  SS好きの774さん   2015年11月13日 (金) 02:38:18   ID: HhxqaF0M

私おばさんだけど
ユミルの心理変化
超分かるわー。
楽しかったわー。

12 :  SS好きの774さん   2016年05月11日 (水) 00:45:09   ID: SMi2WGqT

愛が深い……!
最高に素敵で理想なベルユミでした
ベルトルトの独占欲の塊で身勝手な愛の間に垣間見える本来の優しさにきゅんきゅんした〜
またあれだけされてるにも関わらず本能でベルトルトの事を好きになっていくユミルもよかった。本能で愛が伝わってたのかな??
エロの部分は最高に滾ったし、それに不足なくストーリーも作り込まれてたし本当に最高でした!!

13 :  SS好きの774さん   2017年09月28日 (木) 22:27:17   ID: _y3zno-J

今まで読んだ中で一番と言っていいほど素晴らしいですね!

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