リツコ「シンジ君。女性を侍らせ続けないと首の爆弾が爆発するわよ」 (47)

シンジ「え」

ミサト「エヴァの呪縛か…」

リツコ「あなたも苦労するわね」

シンジ「いや待ってください! この爆弾、リツコさんが付けたんじゃないですか。外せば解決するんじゃ」

リツコ「ごめんなさい。もう私にも取り外すことはできないの」

ミサト「つまりエヴァの呪縛…」

シンジ「意味が分かりません…」

リツコ「とにかく、日に20時間は侍らせる必要があるわ」

ミサト「人はこちらで用意するから、頑張ってね。シンジ君」

ミサト「というわけで、レイ。頼んだわよ」

レイ「はい」

シンジ「綾波…! はいじゃないよ、こんな命令にまで従うことなんて」

レイ「どうして? 私は構わない」

ぎゅっ

シンジ「!!?」

レイ「こんな風に、碇君と密着していればいいのね」

リツコ「基本はそうよ」

シンジ「ちょっと、あのっ」

ミサト「綾波のカラダやわらかいな~、とか考えて照れてる顔ねあれは」

リツコ「ええ。所詮は中学生男子というわけね」

シンジ「外せよ首輪!」

ミサト「で、アスカ」

アスカ「嫌」

ミサト「アスカ! シンジ君が首からどーんってなってもいいの!?」

アスカ「外せばいいじゃないの爆弾」

ミサト「それが無理だから言ってるんじゃない」

アスカ「とにかく嫌ったら嫌! なんで私がシンジなんかの取り巻きしなきゃなんないのよ!!」

レイ「碇君……」ギュゥゥ

シンジ「その、あっ綾波。そんなしっかりくっつかなくて大丈夫、だから…ぁぅ」

アスカ「む…」

ミサト「アース―カー」

アスカ「…………分かったわ。仕事のうちと思ってしてやるわよ。ただしあくまで仕事だから」

テクテク

シンジ「…」

レイ「…」

アスカ「…」

テクテク

アスカ「ま、こうして両側から腕抱えてやれば、移動もできるってわけよね」

シンジ「う…うん」

レイ「…」ギュ

アスカ「…」ギュ

シンジ(ぅ……やわらかいのが肘あたりに……勃っちゃダメだ。勃っちゃダメだ。勃っちゃダメだ!)

運転手「お待ちしておりました。碇シンジ様ですね」

シンジ「…? そうですけど」

運転手「そのままで長距離の移動は大変でしょう。車でお送りするようにとの指示を受けています」

シンジ「はぁ……やっと着いた」

アスカ「いつもより時間かかってないわよ」

シンジ「それはそうなんだけど」

レイ「…」

アスカ「そんで、あんたはどうすんのよ。まさか家にまでくっついてくる気?」

レイ「そうしないと20時間を越せないもの」

アスカ「……ちっ」

シンジ「ね、ねえ。悪いけど、少し一人にさせてくれないかな」

レイ「でも」

シンジ「時間なら、ちゃんと間に合わせるようにするから。少しだけ」

バタン

シンジ「…」ドサ

シンジ(車の中でもずっと両側からくっつかれて、頭ヘンになるかと思った……)

シンジ(これがずっと続くのか。生きてくためにはこれに慣れなきゃいけないのかな? そもそも慣れるのかな、僕が……)

シンジ「…」ムズムズ

シンジ(い、今のうちに一回は処理しといたほうがいいかも)

シンジ「ん……う、ハァ、ぅ」

バタン

シンジ「ゴメン。もう大丈夫……って、あれ?」

マヤ「こ、こんばんはシンジ君」

ヒカリ「おじゃましてます…」

シンジ「どうしたの? 2人とも」

マヤ「……レイ達にくっつかれてたら、シンジ君、家事ができないでしょ? だから手伝うようにって先輩が」

ヒカリ「私も。葛城さんから頼まれて」

シンジ「そんな、わざわざ」

アスカ「しゃーないでしょバカ。パイロットの生活成り立たないと、人類全体が危ういんだから」

シンジ「首輪付けなきゃいいじゃないか」

マヤ「とにかく、シンジ君は何もしなくていいから座ってて。すぐご飯作っちゃうわね」

アスカ「ほら、シンジ!」

シンジ「あ……よ、よろしくお願いします」

ヒカリ「ボウル取ってもらっていいですか?」

マヤ「これ?」

ヒカリ「ありがとうございます」

マヤ「ううん、助かっちゃった。私、頼まれたはいいけどお料理とか得意じゃないから」

ヒカリ「そうなんですか!?」

シンジ「…」

アスカ「なぁに『落ち着かない』って顔してんのよ」

シンジ「だって。自分が食べるものなのに何もしないでいるって、なんか」

アスカ「貧乏性ね~。大体、いつもあんた以外はそうしてるでしょ」

シンジ「そりゃミサトさんとアスカは平気かも知れないけど…」

アスカ「失礼ね」

シンジ「事実だろ」

レイ「……仲、いいのね」

ヒカリ(それにしても、碇君のあれ……ホントにずっと侍らせて?るんだ……)

マヤ(フケツ!って言いたいけど、しないと死んじゃうんだから仕方ないわよね……)

アスカ「さて。ヒカリもマヤも帰って、あとは寝るだけなんだけど……」

シンジ「川の字?」

レイ「それだと侍らせたことにならないわ。多分」

アスカ「……ま、そうよね。やっぱりここも」

シンジ「い、いや、マズいよ! いくらなんでも……!」

アスカ「他に方法無いし、あんたがヘンなことしなければいい話でしょ」

シンジ「それはそうだけど、でも」

アスカ「それとも我慢できない? 私と一緒に寝たら、またキスしちゃいそう?」

シンジ「あっあれは一時の気の迷いでっ。誰がアスカになんて!」

レイ「……私は?」

シンジ「どっちにも。なんにもしないよ」

アスカ「あっそ。なら問題ないじゃない。お風呂とトイレ以外の時間はなるべく離れないようにしないと」

レイ「ええ。睡眠時間だけで4時間は超えてしまうもの」

シンジ「……」

アスカ「…まずあんたが寝っ転がらないと」

シンジ「う、うん。そうだよね」

アスカ「じゃ……い、いくわよ」

ぎゅ

アスカ「ん…」

レイ(碇君……あたたかい)

むにゅぅ

シンジ「う、ぁ」

シンジ(くっつかれるのは一日やったけど、一緒に布団に入るのって、やっぱりなんだか……)

シンジ(それに。脚もお腹も体温も、む、胸ももっと、全部感触が伝わってきて……!)

シンジ「……」ドキドキドキ

シンジ(ダっダメだ! 一回出しといたくらいじゃ、全然)

アスカ「バカシンジ。アレ、か、固くなってんの?」

シンジ「え。え?」

アスカ「…………この状態じゃ、アレが膨張するくらいは許してやるわよ」

レイ「?」

シンジ「……ごめん」

アスカ「ありがとう、でしょ。バァカ。おやすみ」

シンジ「おやすみなさい」

ぎゅぅ

シンジ(……眠れない……)ドキドキドキ

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