唯「……どうしよう誘拐されちゃったのかな」(538)

――――――9月30日 午後0時22分

唯「……うぅ…」

唯「・・・・・・うぅっ・・・・・・うん・・・さむっ・・・うぅ」

唯「・・・・・・ここは・・・(あれ目がぼやけてよく見えないや)・・・・・・うぅ・・・寒いなぁ・・・確か部活が終わって・・・」

唯「(ゴシゴシ)・・・ここは・・・どこだろ・・・・・・暗いからよくみえないや・・・・・・とりあえず出口出口・・・・・・」

ガシャン

唯「あてっ・・・なんだろ・・・・・・足引っ張られたような・・・ん・・・なにかついてる・・・・・・なんだろこれ・・・硬いし冷たいし…」

唯「……どうしよう誘拐されちゃったのかな」

唯「すいませ~ん誰かいませんか~」

唯「……誰もいない」

唯「あの~誰か~」

そのとき唯のすぐそばで物音がする
驚く唯は音の発信源からできるだけ遠のいた

唯「ひっ……だ、誰ですか」

梓「……うぅ……イタタタ」

唯「……ひぐっ…誰か……いるんですか」

梓「…えっ……なにこれ」

唯「(どこかで聞いたことあるような…)」

梓「暗くて何が何だか分からないし」

唯「……あれ、もしかしてあずにゃん?」

梓「へっ……その声は先輩ですか?唯先輩ですか」

唯「あずにゃ~ん、どこ~」

唯は暗闇の中手探りで梓を探した

梓「ここです先輩」

唯「おっ…これあずにゃんの手かな」

梓「はい」

唯「おおっあずにゃん」

梓「よかった……誰もいないのかと思いました」

唯「私もだよ~……それでここどこだろう」

梓「…わかりません、暗いし寒いし」

唯「あずにゃん怖いよおぉぉ」

梓「抱きつかないでください…っていいたいですけど今はいいです…さ、寒いですから」

唯「あずにゃんあずにゃん」

梓「すりすりするのはやめてくださいっ」

唯「もうあずにゃんのいけず~」

――――――9月30日 午後0時34分

梓「とにかくここから逃げる方法を探さないといけませんね」

唯「でもなんか足についてるしムリだよぉ…」

梓「何でしょうねこの鉄みたいなの……硬い」

唯「たどってみれば何かわかるかも」

梓「そうですね」

唯「……」

梓「…またなにかに巻きついてますね……棒みたいななんでしょうか」

唯「どうなってるんだろう」

梓「たぶん逃げないように…ってことでしょうか」

唯「なんで?」

梓「わかりませんよ……それよりなんで私たちが」

唯「誘拐かなあずにゃん…」

梓「怖いこと言わないでください」

唯「だって…だってだって…うぅ」

梓「泣かないでください…私だって泣きたいんです……怖くて怖くて」

唯「あずにゃん…手、つないでもいい?」

梓「……今回は特別ですよ」

――――――9月30日 午後0時45分

唯「あずにゃんの手…あったかいね」

梓「…せ、先輩の手もあたたかいです」

唯「ふふっ」

梓「何で笑うんですか」

唯「なんかおかしくって」

梓「……なにがですか」

唯「でねーお昼ごはんも憂のうんこなんだよ!」

梓「へぇ、美味しそうですね」

唯「でももったいないから昼は自分のうんこにして~」

唯「今、食べようと思います!」フンス

梓「部室で食べるのは禁止・・・じゃないですね」

唯「暑さでムワムワのうんこ食べるんだよ~」ゴソゴソ

梓「ジュルリ・・・ちょっと食べさせてもらっていいですか?」

唯「んー、あずにゃん二号のうんこくれるならいいよ!」

梓「そうですね、カリカリチップスウンコでどうですか?」

唯「あ、あれ美味しいんだよね!すごい好きだよ~」

梓「自分で作っておきながら結構好きですよ、私も」

唯「今日はうんこ祭りだぁーわっしょーい!」

梓「でへへ・・・憂のうんこ・・・・」

唯「いつもだったら怒るでしょあずにゃん……変なこと言わないでください…とか」

梓「そうかもしれません…いつもだったら」

唯「……」

梓「…ごめんなさい」

唯「そうだね、えへへ…あずにゃん」

梓「なんですか」

唯「…ありがとねいつも」

梓「やめてくださいそういうの縁起悪いです」

唯「だって…」

澪「誰かいるかー・・・・ってうわぁっ!!!?!!?!!」

唯「あ~!みーおちゃ~ん!」モリモリパクパクモリモリパクパクウメー

梓「澪先輩もどうですか?このうんこ美味しいですよ」モリモリパクパクモグモグ

澪「ひッ!?な、何食べてるんだよ!?!!」

梓「何って・・・うんこですけど・・・?」モリモリパクパクモグモグモリモリウメー

唯「澪ちゃんもうんこ食べてるでしょ?美味しいよね~」モリモリモグモグパクパク

澪「うっ、うんこなんて食べた事ないよ!というか食べないよ!」

梓「むっ!うんこの事バカにしましたね!?怒りますよ!」モグモグパクパク

澪「うんこ食べながら喋んないで!近寄らないでぇええ!!!!」

梓「感謝なら学校戻ってから…してください」

唯「…へへ、そうだね」

梓「そういえば……いつ連れてこられたんでしょうね」

唯「ええと…最後の記憶は……和ちゃんのお見舞いかな」

梓「……和さん、大丈夫なんですかね」

唯「……大丈夫だよ和ちゃんはきっと」

梓「でも…」

唯「……大丈夫」

梓「……」

――――――9月30日 午後0時50分

唯「どのくらいたったかな…」

梓「……そうですね、時計でもあれば…暗いからどうせ見えないでしょうけど」

唯「…あっ」

梓「どうしました」

唯「ケータイは?」

梓「そんなの持っていたら……ってあれ」

梓と唯はそれぞれポケットから携帯を取り出す

唯「あったね」

梓「……まぶしっ…こっち向けないでください先輩」

唯「ごめんごめん」

携帯のほのかな光が周囲を照らす
携帯の時刻表示は9月30日 午後0時52分を示していた

梓「昼過ぎ…ですか」

唯「あずにゃんの携帯は」

梓「どうやら充電切れみたいです……携帯自体はありますけど」

唯「警察に電話しよう」

梓「あっそうでした……ほんとは一番初めにやるべきですよね」

唯「パニックだったし仕方ないよ……あれ…でない」

梓「貸してみてください…あれ」

唯「でしょ」

梓「というか圏外ですよここ……ほら」

唯「そんな……」

梓「ライトで周囲確認しましょう誰かまだいるかもしれないですし」

唯「お化けとかでたらどうしよう」

梓「こ、怖いこと言わないでください」

唯と梓は周囲を確かめるように携帯の光を自分たちとは逆に向ける

唯「…ん、あれって」

梓「誰かいまし…あっ」

唯「りっちゃんに澪ちゃんだ」

梓「よく寝てますね」

唯「おーいりっちゃ~ん、澪ちゃ~ん」

梓「先輩方起きてくださーい」

唯「お~いお~~い……駄目だね」

梓「こんなに大きな声で話しているのに起きないなんて…」

唯「……もももしかして死んで」

梓「いやいや……あれ、先輩方の口」

唯「…なんか貼ってある……ガムテープかな」

梓「なんで…」

唯「じゃあ疲れて寝てるのかな」

梓「じゃあってなんですか、じゃあって」

唯「確かに最近は文化祭の準備やらで忙しかったもんね」

梓「……」

梓「疲れててガムテープ口に張って寝るなんて先輩方はしませんよ」

唯「そういわれればそうだね」

梓「澪先輩っ……律先輩っ」

唯「澪ちゃぁあん……りっちゃぁぁあん」

梓「先輩ふざけてるんですか」

唯「ふざけてないよ真面目だよ」

梓「そうは見えませんよ」

唯「あずにゃん酷い…」

梓「先輩なんか楽しそうですね」

唯「そういえばね、私たちのクラスね、劇やるんだよ」

梓「…」

唯「りっちゃんと澪ちゃんが主人公で」

梓「」

唯「あずにゃんも見に来てね…」

梓「……」

唯「あずにゃん…?」

梓「……ごめんなさい」

唯「ほえ」

梓「…いえ、なんでもないです」

唯「大丈夫?具合悪い?」

梓「そんなんじゃないですっ」

唯「うわっ…どどどうしたの」

梓「……そんなんじゃ…ないです」

唯「あずにゃん…」

――――――9月30日 午後0時55分

唯「……」

梓「……」

唯「怒ってる?」

梓「いえ…なんかすいません急に」

唯「ううん…私があずにゃんを傷つけたなら……その…ごめんね」

梓「そんなんじゃないです」

唯「あ…足についてるの鎖…みたいなのだ」

梓「え…ほんとですね鎖といえば鎖っぽい」

唯「いやいやこれは鎖だよあずにゃん」

梓「なんでそう断言できるんですか」

唯「ケータイの光で見たから」

梓「いつの間に…ちょっとみせてください」

唯「ほい」

梓「確かに…」

唯「でしょ?…ふふふこの名探偵唯が」

梓「もういいです、ほかになにかわかりました?」

唯「あずにゃん酷い」

唯「なんか穴があるよちっさい穴」

梓「鍵穴ですかね」

唯「というと?」

梓「鍵があれば開くんじゃないですか」

唯「なるほど~流石あずにゃん」

梓「でも鍵ないですけどね」

唯「鍵ならあるよ」

梓「……それってもしかして」

唯「家のかぎ」

梓「そんなんで開くわけないじゃないですか」

唯「物は試しだよあずにゃん」

梓「鍵穴にすら入らないじゃないですか」

唯「うぬぬぬ」

梓「折れますよそんなことしたら」

唯「駄目だぁ~」

梓「……そろそろ1時ですね」

唯「ホントだ」

カツッカツッカツッ
コンクリートの上をヒールで歩くような高い音が唯と梓の耳に届く
彼女らはすぐに息を殺して音が消えるのを待った
するとその高い音が急に止み、鈍いドアの開く音とともに光が部屋を照らしだす

――――――9月30日 午後1時01分

梓「……」

唯「……」

ジーパンにパーカーそして青色の覆面を被ったその人は入ってくるなり部屋の電気をつける
身長は唯や澪の中間ほどでどちらかといえばすらっとした体格だった
電気をつけるとドアを閉め、部屋の中を歩きだした

唯「(ブルーマンだ…)」

梓「(……気持ち悪い)」

覆面の人は梓と唯が目覚めていることに気がついたがすぐさま何やら作業を始める

唯「あれ…ムギちゃんにさわちゃんまでいるよ」コソコソ

梓「ホントですね」コソコソ

唯「みんなガムテープ張られてる…」コソコソ

梓「そうですね(私達の隣の角に澪先輩律先輩、さわこ先生とムギ先輩は対角線上の角…澪先輩方の対角線上の角がドア…か)」

梓「(みんな別々のポールに足を縛られているんですね……)」

唯「あずにゃん…」コソコソ

梓「…はい」コソ

唯「あれってブルーマンだよね」

梓「そんなわけないじゃないですか…きっと誘拐犯かなんかですよ」

唯「叫んだら殺されちゃうかな…『助けて~』って」コソコソ

梓「やめておいたほうが…」コソコソ

「無駄よ…叫んでも誰にも聞こえないし誰も来てくれない」

唯「聞こえてたっ…あれっ」

梓「あなたは誰ですかここはどこですかなんでこんなことを…」

「今死にたくなければ黙っていなさい」

梓「…」

唯「……あずにゃ」

唯の開いた口を右手で抑え、左手の人差し指をたてて自身の口元に近付ける

唯「……」コクンコクン

梓「…」

唯「……(大丈夫)」コクンコクン

梓「…」

ゆっくりと右手を口から離す
覆面の人は澪と律に近付きガムテープを手際よく剥がし、さわこと紬のガムテープも剥がす
痛みから4人は目覚める…

律「ったったた~」

澪「うぅ~……ん……」

さわこ「なによこれ、ちょっとあなたたちどういうことなの」

紬「イタッ……こ、ここは」

律「何だ足になんか巻きついててとれない……なんなんだこれ」

澪「助けてぇぇえええ」

さわこ「ちょっとあなた何やってるの…聞いてるのあなた」

紬「ここはどこなの…みんな…」

「なぜ集められたのか答えなさい……20分後に聞く…もし答えられなかったら1人ずつ殺していく」

それだけいうとドアのそばにあるボタンを押しその人は出て行った
ドア近くのカウントダウンタイマーが作動し時間の経過を知らせる

――――――9月30日 午後1時10分 【残り20分】

律「おい、ちょっと待てよ…なんなんだよ」

澪「怖いよお怖いよお」

さわこ「あなたたち無事なの?怪我はない?」

紬「どうしてこんな目に……」

唯「みんな…」

梓「起きたら起きたでまとまりがないですね」

律「くそっはずれねぇ……」

梓「みなさん……あのっ」

さわこ「梓ちゃん何か知ってるの?」

紬「どうしてここに…」

梓「…えっとどうしてここに連れてこられたのかはわかりません、けどみんなで協力すればきっと出られると思います」

唯「あずにゃん」

律「おいおい冗談だろ…この足かせみたいなもの外さないとどうにもなんねえよ」

唯「えっと私とあずにゃんはみんなが起きる前から起きてていろいろ試したんだけど…ダメだった…」

梓「携帯も圏外ですし……」

さわこ「う~ん誘拐と見るのが1番かしら」

澪「誘…拐?コワイコワイコワイ怖い」

律「ちょっとさわちゃんストレートすぎ」

紬「ドアには誰も届かないよね」

律「私達はまず無理だな」

唯「全然とおいよ…」

紬「う~ん、う~~~ん……ダメね」

さわこ「大丈夫よきっと警察が来てくれるわ」

唯「……そうだよねさわちゃん」

さわこ「そうよ…きっと」

梓「……」

紬「でも本当に殺されたりしたら…」

さわこ「大丈夫よ…もしものことがあっても私がみんなを守るわ」

――――――9月30日 午後1時15分 【残り15分】

唯「あと15分かぁ…」

梓「本当に殺されたりしたら…」

さこわ「そんなはずないでしょ…第一私達が怨まれるようなことしたかしら」

律「……う~ん」

澪「…ない」

唯「犯人だれなんだろう」

梓「声は女性でしたよね」

さわこ「身長は澪ちゃんくらいかしら」

紬「……」

梓「そういえば覆面の人が『集められた理由とかいってましたよね』」

澪「はは…そんなの簡単だろ」

律「わかるのか澪」

澪「何言ってもハズレだよ……」

唯「どういうこと?」

紬「つまりただ殺人を楽しむ狂った人間…」

梓「……そんな」

澪「だから考えるだけ無駄だよ」

さわこ「ちょっとみんなやめなさい……どうせなにかのドッキリよ…そこらへんにカメラとかあって文化祭で公開する気なのね」

唯「え~そうなのさわちゃん」

さわこ「ええそうよ、でも残念ねバレちゃったら本末転倒だもの」

唯「ほぉ~」

さわこ「ええそうよきっと…」

紬「さわちゃん……」

澪「何だドッキリか……びっくりした」

――――――9月30日 午後1時26分 【残り4分】

唯「あと4分かぁ…」

梓「何となく嫌な予感がします」

澪「ふふふふふふふっふふふふふふふみんな死ぬんだそうなんだ…ふふふふ」

唯「そういえば…和ちゃんのお見舞い行く途中だったんだよね…」

澪「っ…そうだったか?」

律「あぁたしかそんな気もする」

梓「何か関係あるんでしょうかね」

唯「和ちゃんはこんなことしないよ~」

梓「そうですけど…」

紬「……あと3分ね」

――――――9月30日 午後1時29分 【残り1分】

唯「もうすぐカウントが0になるね」

梓「なんかすごく怖いです」

律「心配すんなってドッキリだって」

さわこ「そうよ…こんなんで死んだらたまったもんじゃないわ」

紬「そうよ、きっとドッキリよっ私1度ドッキリにあってみたかったの~」

律「流石ムギだな…」

唯「ドッキリか~ってことはドッキリ大成功っていうプレートもって入ってくるんだね」

澪「赤いヘルメットかぶってな…ははっ」

梓「……」

カウントが0になりドアが開き先ほどの覆面を被った女性が部屋に入ってくる

「答えを聞くわ」

さわこ「ドッキリなのね…でも残念ねばれてちゃ企画つぶれね」

律「なんなら撮り直すか?はははもっとおもしろくできるぜ」

唯「ドッキリ大成功のプレートは?」

紬「きっとドアの陰に隠れてるのね」

澪「…ドッキリだったなんてな」

律「澪、めっちゃびびってたもんな」

澪「な…びびってなんかいないぞ」

律「何言ってんだか…さっきまで『こんな変な顔』してたのに」

澪「やめろっ馬鹿律」

律「アテッ…へいへい」

さわこ「それでどうなのかしら」

「残念ね…不正解よ」

覆面を被った女性はポケットに手を入れると拳銃を取り出す

律「え…」

さわこ「そんなものまで用意しているのね…さすがだわ何部かしら」

紬「おもちゃよね……そうよね」

澪「当たり前だろ…ムギ変なこと言うなよ」

唯「……警察とかが持ってそうな銃だよねあれ、ドラマとかでよく見るよ」

梓「そういえば…最近警官が襲われて…」

覆面の女性はゆっくりと歩みだしさわこに近付く

さわこ「な、なによ……」

「私はあなたみたいな教師が嫌いなのよ…自分さえよければと思っている教師がね、自分の為に生徒を犠牲にして何が教師なのかしら…何でこの子たちは守るのよ」

さわこ「ちょっとまっ」

紬「冗談よn」

覆面の女性は銃口をさわこの頭に向け引き金を引く
バァツンというけたたましい音と主にさわこの脳みそが飛び散る
その光景が唯たちの脳裏にしっかりと焼きついた

さわこ「     」

紬「さわこ先生…いや、いや…」

――――――9月28日 午後7時2分

唯「いただきます」

憂「召し上がれ…その筑前煮は隣のおばあちゃんが作ってくれたんだよ」

唯「おぉ~はむっ……うまいっ」

憂「おばあちゃんの筑前煮おいしいね」

唯「うん、世界1だよ」

憂「そうだねえへへ」

唯「憂の作ったハンバーグも世界1だよっ」

憂「もうっ…」

テレビ『ょうの夕方、警官の拳銃と銃弾数発が何者かに盗まれるという事件が起こりました。なお襲われた警官は病院で治療中とのことです。犯人は依然逃走中、県警は犯人の行方を追って検問などを実施しているとのことで』

憂「なんか怖いね」

唯「あれ…これって家の近くじゃない?」

憂「あれ、ほんとだ…怖いねお姉ちゃん」

唯「うぅ…憂、今日は一緒に寝よっか」

憂「そ、そうだね…えへへ」

唯「そう言えば明日和ちゃんのお見舞い行くんだ~憂も行くよね」

憂「うん…和さん早く良くなるといいね」

唯「うん、きっとすぐ良くなるよ和ちゃんだもん」

憂「そうだね」

――――――9月30日 午後1時32分

唯「うわあああああああああああああああああああ」

梓「いやあああああああああああ」

澪「うぇええぇぇぇヴぉえぇぇぇえ」

律「うわあああああぁぁぁっぁあああ」

「また20分後に答えを聞きに来るわ……もし答えがわかったらすぐに解放して、わたしは警察に自主するわ」

覆面の女性は皆が恐怖に支配されているうちにさわこの足枷を外し、ドアのほうへ引きずって行った
そしてまたボタンを押して部屋から出て行った
再びカウントダウンが始まる

――――――9月30日 午後1時34分 【残り20分】

梓「そんな……嘘ですよね…えええ映画とかであるやつですよね…ゆゆ唯先輩」

唯「へへ…へっ?わ、私にき……聞かれて……うわああああああああ」

紬「ひぐっ……えぐっ…さわちゃん……えぐっ」

澪「これは夢だこれは夢だこれは夢オヴォエェェェェエエ」

律「なんなんだなななんなだ…死んだのか?死んだのかよおおおお」

唯「もういやだよおおおおお助けてよおおおおおお」

梓「助けてくださいっここから出してくださいっお願いしますっ」

紬「うっ…嘘よこれは嘘よ」

唯「憂いぃぃいいいいいいいやだよもうおおおおおおお」

澪「うっ……もう嫌だもうやだだだだ死ぬんだみんんあみんな」

――――――9月30日 午後1時40分 【残り14分】

梓「……ど、どうしましょう」

唯「うう……どどどうしよう」

律「と、とにかく脱出する方法を」

紬「ひぐっ……答えを…みつけなきゃ」

唯「あああとじゅじゅじゅじゅうおんふんしかないよ」

梓「唯せんっぱいお、ちついてくだすい」

律「みんなとにかく深呼吸だ」

唯「ひっひっふーっひっひっふー」

梓「なにやってんですか唯先輩」

唯「あぅっ…ふぅ…」

澪「ひぃ~ふぅ~」

紬「えっと…ここに集められた理由」

梓「私達に関係あるもの…と言えば軽音部ですよね」

唯「なにか…あったっけ」

律「みんな思ったことどんどん言えばたぶん出てくるだろ」

――――――9月30日 午後1時42分 【残り12分】

梓「そういえば…あの…」

律「なんだよ言いたいことあるなら言えよ」

梓「えっと…さっきさわこ先生が撃たれる前に『自分の生徒を犠牲にして』とか言ってたじゃないですか…」

律「そういえば…そうだな……どういうことだ犯人は学校の生徒か?」

梓「よくわかんないですけどさわこ先生が何か隠していたのかもしれないです…それがわかれば」

澪「でも、もういないんだよ…」

唯「うぐっ…さわちゃん」

紬「ヒントでもあればいいんだけどね…」

梓「自分の生徒を犠牲…」

律「誰がいる…?さわちゃんに怨み抱くような」

唯「……わかんないや」

梓「なんとなくなんですけど覆面の人の話し方…和先輩に似てません?」

律「そうか?……言われてみれば確かに」

澪「でも和は今病院で」

唯「やめてよ和ちゃんはそんなことする人じゃないよ…なんでみんな」

梓「いや…これは」

唯「あずにゃん酷いよ……わかった、あずにゃんは犯人だ…いや犯人とグルなんだね」

梓「えっ…どういう意味ですか」

唯「そうやって答えわからないようにさせてみんな死んだあとそそくさと出て行くんでしょ」

律「おい唯」

澪「確かに梓がグルの可能性も否定はできないな」

紬「澪ちゃん…」

梓「なんなんですか…みなさん酷いです、うぅ」

唯「あずにゃん最低だよこんなことして何が楽しいの?ねぇ、答えてよ」

梓「…」

律「おい唯やめろ」

唯「大好きだったのに…なんでこんあことができるの……なんでなんでなんで」

梓「うるさいうるさいうるさいですっ」

紬「梓ちゃん…唯ちゃんそんなわけないでしょ」

梓「もう勝手に死んじゃえばいいじゃないですか…こんなに必死になってるのにこんなふうに言われるなら死んだほうがましです……ましですよ」

唯「死んじゃえあずにゃんなんか死んじゃえ」

律「唯いい加減にしろ」

誰も見てないから

紬「そうよ唯ちゃん言い過ぎよ」

唯「なんでなんでなんで……みんなグルなの?そうなの?次は私を殺すの?」

梓「うっ……もういいです…次私死にますからそうすればいいんですよね」

澪「……そういう問題じゃないだろ」

律「そうだ、そんな簡単に死ぬとか言うな」

――――――9月30日 午後1時48分 【残り6分】

梓「……」

唯「……」

律「あと6分か……いや、もう6分もないか」

澪「答え本当にあるのか…律」

律「そうじゃなきゃ…死ぬ……ただ死ぬの待つよりはそっちに賭けてみたいだろ」

澪「確かにな」

紬「もしかしてみんななにか隠し事してる?」

律「はい?」

唯「……」

紬「さわちゃんみたいに隠し事していてそれをあわせると答えとか…」

澪「私はないぞ…そんな変なこと」

律「とか言いつつあるんじゃねえのか……まぁ人間だしそらあるわな」

紬「でもその隠し事は言えないものよね」

律「そら隠し事だからな」

梓「そう言えばさわこ先生最近車かえましたよね」

律「あぁ~そういえばそうだな」

梓「まぁとくにそれが関係あるとは思えませんが」

澪「そう言えば『古くなったから変えた』とか言ってたな」

紬「確かに最近のエコカーから見れば燃費の悪い車だったものね」

律「ムギ車詳しいのか」

紬「お父さんの会社の系列に自動車販売の会社があるのよ」

律「恐るべし」

律「…そうだな、特にないな」

紬「えぇ……」

唯「前の車もよかったのにな」

律「まぁあれじゃ全員乗れないからな」

紬「今のも乗れないわよ」

澪「そ、そうなのか?」

紬「たしか4人乗りだったはず」

律「さわちゃん私達のこと何にも考えてない…」

梓「あの…」

唯「……」

梓「皆さんに黙っていたこと……黙っていたつもりはないですが…」

律「ん、なんだ」

梓「私……実は」

――――――9月30日 午後1時50分 【残り4分】

梓「…クリスチャンです」

唯「……」

澪「そ、そうか…」

律「それから……」

梓「いえ…それだけです」

唯「まだ隠してるくせに」

梓「本当です…隠してなんかないです」

唯「……」

紬「ほかに誰かいないかしら」

律「これじゃらちあかねえなぁ……」

澪「なんだよじろじろ見て」

律「澪は足長くていいよな」

澪「何だよ急に」

律「足砕いてくれね」

澪「ななななにいってんだ」

梓「おかしくなったんですか律さん」

律「足砕いて足枷外して外に出て助け呼んでやるよ」

澪「ムリだ…律」

律「何言ってんだよ死にたいのか」

澪「律にそんなことできるかよ」

律「いいからやれって言ってんだろもう時間ねえんだよ」

澪「……」

律「問題ない足砕けたぐらいじゃ死なないし助け呼んで医者行けば治るわ」

紬「むちゃよりっちゃんほかの方法さがそ、ね?」

梓「そうですよ…きっとなにか別の方法があるはずです」

律「理由も答えらんないのに…みんなが1人、また1人って殺されるのを見てろってのかよ」

梓「そうじゃないです」

こんなss見てる方が恥ずかしいだろww

――――――9月30日 午後1時52分 【残り2分】

澪「うわああああああああ」

澪は律が差し出した足を何度も潰した
そのグロテスクな音と律の悲鳴が全員の耳をつんざく

梓「いやあああああああああ」

紬「むりよもうやめてええええええええ」

澪「うわああああああああああうわああああああああああ」

律「ん゛~~~ん゛~~~~」

澪「うわあああああああ」

律「ん゛~~~~っがっ澪もういいっあああああああああああああ」

澪「律大丈夫か……律しっかりしろ怪我してないか」

律「気絶しそうだわ……でもみんなが死ぬとこみるよりはマシヴぁあぁあぁあああ」

律は渾身の力で足枷から足を引きぬいた
想像を絶する痛みが律を襲い悶絶必死だった

律「ぐぁぁぁぁあああ……はぁはぁ…いってくる」

片足を引きずりながらドアまで行き外に出る
律「もうすぐ時間だ…早くしないと出口どこだ」

慎重に、犯人に見つからにように行動した
すると一つの部屋が見えた

律「何だここ……まさかここにさっきのやつが」

律がのぞこうとした瞬間覆面を被った女が襲ってきた
必死に応戦し顔面に2,3発パンチを入れ、女はふらふらになった
すかさずマウントを取り何発か殴る、そして覆面に手をかけた瞬間

律「顔見せやがれっ」

ヴァォン

律「         」

『……』

――――――9月30日 午後1時52分 【残り0分】

ヴァォン

梓「今の銃声は……」

澪「律ぅぅぅうううわあああぁぁっぁぁ」

紬「そんな…」

唯「……りっちゃん」

しばらくすると覆面の女に引きずられながら律が部屋に戻された
そして先ほどとは逆の足に足枷を嵌められた
律は胸の少し下の辺りから出血していた

澪「おい律……しっかりしろ」

律「くそや……ろう」

梓「何でこんなことするんですか」

紬「もういい加減にして」

澪「律…しっかりしろ、おい…頼むから死なないでくれよ」

律「くふ……ホント痛いとか通り越してやがるさっさと死んだほうが…マシ」

梓「何言ってるんですか……私だって言ったじゃないですか」

唯「…っ」

律「ふ…バカ……こっちはけが人だ先逝かせろよ」

こんな大量の文字列をコピペし続けるなんてやってることは荒らしと変わらんな
誰か規制議論にスレ立ててやってくださいな

梓「いやですいやです」

「今回はあなたの番じゃないわ」

律「…ふざ……な」

覆面の女は銃口を梓に向ける

梓「……はは、わかってっても怖いですね……死ぬの」

律「い……ざ…な」

梓「先逝きますね律先輩……それと唯先輩…あんなこと言いましたけど私は先輩のことが」

唯「あず…」

「あなたの番でもないわ」

梓「へっ……」

梓は全身の力が抜けて崩れおちた
銃口は紬に向けられた

紬「来ると思ったわ……きっとそうだろうと」

澪「どういう意味だ」

紬「たぶんだけど知ってる……正解を…でも言えないわよ言えることじゃない」

「答えを聞くわ」

澪「ムギ答えてくれ…お願いだ……みんなの命が」

レス早過ぎ
スレ一覧更新するたびにこのスレが上位に上がってきて目障りなんですよ
あのー…荒らしはやめた方がよろしいのでは?

紬「ごめんね澪ちゃん、みんな……これは私だけの問題じゃないの」

澪「お願いだ…ムギ……律が死んじまう」

律「………っかは」

紬「きっと答えを言ったとしてもこんどは私があなたたちを殺してしまうものきっと」

「不正解ね」

紬「ええそれでいいわ…でも、私を撃ってもいいけど…そのかわりちゃんと仕留めないと私の血でで先にみんな死んじゃうかもね」

覆面の女は紬の耳にそっと呟く

紬「……やっぱりねあなたはの」

銃声とともに紬は崩れ落ち絶命した

梓「いやあああああああああ」

澪「そんな……ムギぃぃいいいいいい」

律「……うそだ」

唯「ムギちゃん…うぇえぇえええええええん」

覆面の女は律に近付き「次はあなたよ」と一言言い放ち紬の足枷を外しに戻る
そして引きずってドアへと向かっていた

梓「……和さん」

覆面の女はピタッと静止し梓を見る

梓「なんでこんなことをするんですか……」

唯「あずにゃん……なんで」

梓「どうして…」

「私は和じゃないわ」

一言放ってそのままドアから出て行った
その際ボタンが押され再びカウントダウンが始まる

早くバーボン行けww

下げたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
言うこと聞いたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
俺の言うこと聞いたらおしまいでしょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

――――――9月30日 午後2時00分 【残り20分】

唯「……あずにゃんなんで」

梓「確かめたかったんです」

唯「でも和ちゃんじゃなかった」

梓「…はい」

唯「……あずにゃんもグルじゃない」

梓「え」

澪「唯…」

唯「そんな気がする」

梓「唯先輩」

律「でも……和に関係……ある…おも」

澪「どういう意味だ」

誰か芝刈り機持ってきてー

――――――9月30日 午後1時53分 【残り1分】

律「顔見せやがれっ」

ヴァォン
銃弾が律の腹部に命中する

律「あがっ…はっはっ……ふしゅーっ」

『こんな簡単に逃げれるわけないでしょ…2ヶ月前からずっと計画していたのよ?』

律「2か月……」

『こうなることも予想の範囲内よ』

律「そん……な」

>>105
おい戻すなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
下げろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

――――――9月30日 午後2時03分 【残り17分】

律「へへ…」

澪「確か和が事故にあったのは2か月前だったよな」

梓「つまりその事件に関係する…」

澪「やっぱり和な気もする…」

唯「……それは違うよ」

梓「…唯先輩何か隠してますか」

唯「隠してるってなにを」

梓「頑なに違う、違う…っていうじゃないですか」

唯「だって……和ちゃんは交通事故で…」

梓「わかりますけど2か月前のことっていえばそんなことくらいしk」

唯「……うっ……うぅ」

梓「……ごめんなさい」

唯「……違うもん」

梓「……」

澪「まぁ確かにこの事件の犯人は逮捕されたしなぁ…」

律「うぐっ……」

梓「……」

澪「大丈夫か律」

律「……あ、あぁ」

澪「事件があったのは夏休みだったっけ」

梓「はい……確か7月の月末だった気がします」

律「……へふっ」

唯「……」

>>106
なんだ?^^
お前の髪の毛でも刈るのか?ww

気になる支援

ガチキチ湧いてるけど俺は支援するぜ>>1

何週間も頑張って書きためてたんだろうな…
>>1よ…何十時間もかけて作った大作を汚された気分はどうだ?w

――――――9月30日 午後2時05分 【残り15分】

律「 ぃぃ   っか」

澪「なんか言ったか律」

律「どう  死ぬん だし」

梓「何か知っているんですか」

律「私のせい  で和  は」

澪「何言ってんだ……」

律「  あの日」

>>113
どうぞどうぞ気にせずそのままお帰りくださいな

>>114
チキチキ煩いですね貴方は(;一_一)
どうぞお引き取りください

――――――7月31日 午後11時53分

律「やっぱ一人で勉強ってできねぇなぁ~」

律「澪は引きこもりみたいにかんずめだし……唯は連絡つかないし」

律「ムギは……おおムギいるじゃん、てかなんで忘れてんだ私っ」

和「ムギがどうかしたの?」

律「いやぁ~勉強が……ってえええぇぇぇぇええ」

和「あら、そんなに驚くとこかしら?」

律「急に話しかけてくるからびっくりしちったじゃねえか」

次は律っていってたし、りっちゃんだろうなー。

和「それはごめんなさい……それでムギがどうかしたの?」

律「あぁ~ええっと和は勉強1人でやってるのか?」

和「そうね……最近はムギと一緒にしてることが多いかしら」

律「いつの間にそんな仲にっ」

和「あら、志望大学一緒なのよ…知らなかった?」

律「なるほどなぁ~」

和「それでムギがどうしt」

律「いや~私も勉強頑張らないとなぁ~」

え、クズ扱いされちゃった…
私クズなんですか?
うーん……クズって言ったほうがクズだと思うのは私だけ?w

和「ええ、そうねお互い第1志望に受かれるといいわね…」

律「そうだな……ん、なんか顔色悪いけど大丈夫か和?」

和「平気よ、最近勉強に熱入れすぎたせいかもしれないわね」

律「ほどほどにしとけよ~」

和「あなたは休憩しすぎないようにね」

律「そうだなぁ~ってなにお~~」

和「うふふ」

律「こら逃げるな和ぁぁああ……っおい信号っ」

和「えっ……」

>>119のどや顏がこわい

和「えっ……」

和が止まったのは横断歩道の3つ目の縞、歩行者信号は赤…
その瞬間に律の視界から和は消えた…刹那遅れて鈍い音が耳をつんざく

律「うわあああああああああああああああああ」

車はいったん速度を落とすものの再び全速力で闇に消えていった

律「……へっ…うそだろ……へへ…」

和の姿は確認できなかったがあの音が事実を突き付けていた

律「…私のせいか?……私の……いや…いやだ…違う違う」

律「私のせい…なんかじゃない」

――――――9月30日 午後2時10分 【残り10分】

澪「……それで…」

律「  ひぃーー へへっ」

梓「そんな……嘘ですよね」

唯「りっちゃん…」

澪「まさか…逃げたのか」

律「 う ん    むりだr あの状況で  」

唯「りっちゃんのせいだっりっちゃんがその時に逃げないで救急車呼べば助かったのに…りっちゃんのせいで和ちゃんは…和ちゃんは…」

梓「…唯先輩」

>>125
::::::: ::: :: : : : :,.: -r‐べ' ̄ヾ‐r-、__: : ::: :::::::::::|
::::: ::: :: : : /r'ア>‐'‐‐-^ 、!__/ >-、::: : ::: ::|  調

:::: ::: :: ::,:'_「/          ̄`ヽ/、::::: :::::|
::: ::: :: / 」_/    / _,,.!ィ/| .ハ   ,  Y: : :::::::|  子
::::::: ,' .|7 /   ハ ,ァ‐='、レ' |、/_ i | : : ::|
::::::: i∠__/ .メ !/ f`l    ,!=!、 i ', ::: ::::|  に
:::::  |  ノイ.レ!ヘ  じ'    f i`|ハ ,ゝ :: :|
:::  ハ    r'ドハ."  ´   , り イレY    :|  乗
:: イ |   !ゝ〈Y〉,    ___   "!イノ   <
  / !   i  〈Xへ   ´‐┘ ,.イハ     |  る
  ヾヘ  ハ  iX〉_!>.、.,_,..イ〈X| 〉     .|
   〉へ,ヘr-ベ'!Y〉, `\/ ト、_!Y〉ヘ|      |  な
    r'>r>-}><{\_/[]、」 「X〉        ',
   /´  `ヾ〉ムi:::::::::/ ハ::::}><{`',       `''ー─
  i      Y__i:::::::/ / |:::::ムY i
  / /    ヽ、|::::〈_r、__,ゝ:::::::i  ',

>>123
クズ扱いしてごめんね。病んでるなら相談に乗るよ?

律「 仕方   ったんだ」

唯「りっちゃんなんて死んじゃえっ…死んじゃえばいいんだ」

澪「唯やめろ」

唯「なんで…澪ちゃんりっちゃんをかばうの?」

澪「違う……けど今はそんなこと言ってる場合じゃないだろ」

律「  どうせ 死ぬ  だし  ぃいだろ   唯」

唯「死ねば許されると思ってるの?りっちゃんおかしいよ」

梓「先輩いい加減にしてくださいヒステリック起こし過ぎです」

唯「うるさいうるさいうるさい」

唯は耳をふさぎかがみこんで何度も呪文のように「うるさい」と唱え続けた

律「 ごめん 澪」

澪「律のおかげで…あと一歩のはずなんだ……律を死なせるもんか」

律「…ばか」

梓「唯先輩黙ってください」

唯「うるさいうるさいうるさい」

澪「梓、唯を殴れ」

あぼーんしてんのに安価すんなカス。しねよ

梓「えっ……」

澪「思いっきり…手加減しなくていい」

唯「うるさいうるさいうるさい」

梓「…できないです」

澪「時間がないんだぞっ」

澪はカウントダウンタイマーを指さす
タイマーは8:31を示していた

澪「私が許す…殴れ」

唯「うるさいうるさいうるさい」

梓「……」

梓は右手で拳をつくり力を入れる

梓「唯先輩…殴るだけ……それだけ…」

唯「うるさいうるさいうるさい」

澪「早くしてくれ」

梓「……大丈夫…大丈夫…」

律「…ずさ……」

唯「うるさいうるさいうるさい」

梓「……唯先輩、ごめんなさい」

>>129
うん。ちょっとマジでキレたわ
本気で煽っていい?








あ、でも今日のところはこの辺で勘弁しといてやるよwww
痛い目見ないで良かったなwww

>>132
お前も、アンカこそしてないものの間接的に俺の話題出してる時点で同罪
ダサいよw

>>129
他所でやって

――――――9月30日 午後2時12分 【残り8分】

唯「うるさいうるさいうるさい」

梓「……できないです」

握った拳を開く…同時に目に涙を浮かべる

澪「…なんでだ」

梓「殴れるわけないじゃないですか…なにも悪いことしていないんですよ」

澪「梓を貶したじゃないか」

梓「だってあれは私が……」

澪「……」

唯「うるさいうるさいうるさい」

梓「いきなりどうしたんですか澪先輩」

澪「……ごめん…おかしくなってた……ごめん梓」

梓「…」

澪「ふぅ~……よし、確認しとこう」

梓「確認?」

澪「現状をだよ…律は和と一緒にいて和を見殺しにした…まぁ和は死んでないけどな」

律「  ま ん   すー」

唯「うるさいうるさいうるさい」

梓「はい…」

澪「じゃあなんで私達は集められたんだ?」

>>139
  , 。  
 ( 々゚)  お?喧嘩すっか?お?

 し  J 
  u--u   

唯が一番うるさい

お前ら普段けいおん叩きまくってるのにss叩くのは駄目とか意味わかんねぇ
しかも語尾に。付けてるし(笑)
。なくても読めるのになんで。付けるんだろうw。

梓「……」

澪「事故が原因なら私達は必要ないだろ……なにかあるんだろ」

梓「……じゃないです」

澪「梓?」

梓「それだけじゃないです」

唯「うるさいうるさ…」

澪「ゆ…い?」

梓「……先輩?」

唯「……すぅーー……すぅーーー」

澪「…寝てるのか?」

梓「……こんな状況で…」

――――――9月30日 午後2時14分 【残り6分】

澪「まぁ……いいか」

梓「……」

澪「それでさっき梓何か言いかけてなかったか」

梓「……いえ…」

澪「なんだよ…どうしたんだ」

梓「よく考えたら言っちゃいけないんです…」

澪「どういうことだ?」

梓「ダメなんです……」

澪「……」

梓「……ごめんなさい」

澪「……まぁ、しょうがないか」

梓「……」

澪「じゃあ……事件があった日なにしてた?」

梓「……その日は確か、憂と純と出かけてました」

澪「なるほど」

――――――7月25日 午後5時14分 

梓「久々にいろいろまわれた~」

憂「映画も買い物もしたもんね」

純「まだまだ遊び足りないけどな~」

梓「どんだけ無尽蔵な体力もってんの」

純「だってさぁ~」

梓「私疲れたよ…」

憂「ちょっとそこのマックで一休みしよっか」

梓「そだね」

――――――7月25日 午後5時19分 

梓「はぁ~」

純「どんだけ疲れてんの」

梓「純は元気でいいね」

純「まぁ取り柄だしね」

憂「そういえば梓ちゃん今日部活とかなかったの」

梓「最近は先輩たち勉強で練習しないんだよ」

純「まぁ受験生だからね」

梓「練習したいなぁ~」

憂「そっか…そういえばお姉ちゃんも……」

梓「ん?唯先輩が…?」

憂「えへへ……なんでもない」

梓「そういえば唯先輩とは最近会ってないな…」

憂「お、お姉ちゃん最近忙しいみたいだよ…えへへ」

純「あの唯先輩が忙しい……想像できない」

梓「メールも返ってこないし……憂、ちゃんと言っといてね」

憂「え、うん…言っとくね」

梓「純は今日オフなの?」

純「まあね」

梓「憂はなんか部活しないの?」

憂「う~ん…今はお姉ちゃんの世話とかあるし」

純「ペットかっ」

梓「憂、軽音部入らない?」

純「おやおや勧誘かい?」

憂「えぇ~」

梓「いや、なんとなく聞いてみただからべつに本気で考えなくていいよ」

憂「う、うん」

純「…あれ、憂のケータイなってない?」

憂「あっホントだ……ごめんちょっと席外すね」

梓「ほい」

純「いってら~」

憂「もしもし…」

梓「……誰だろう」

純「決まってんじゃん」

梓「唯先輩?」

純「違うよ、男だよ…お・と・こ」

梓「全く」

純「いやいやわかんないよ憂可愛いし何でもできるし」

梓「まぁそこは否定できないけど…」

純「絶対男だって」

話の全貌は見えたけどな。言わないでおこう

梓「……」

純「あずさはいないの?」

梓「何が?」

純「好きな人とか」

梓「……居ないよ」

純「ホントに?」

梓「……しいて言うなら」

憂「ごめんね、おまたせ」

純「憂はモテモテだなぁ~」

憂「へ?どういうこと」

梓「あぁ気にしなくていいから誰からだったの?」

憂「えっと…お父さん」

梓「へぇ~そういえば憂のお父さん見たことないな」

憂「あんまり家にいないからね……けど今帰ってきてて」

純「どんな人?」

憂「えっと…普通だよ……それでちょっとすぐ帰らなきゃいけなくなっちゃって」

純「あぁごめんじゃあ唯先輩によろしく」

梓「同じくよろしく」

憂「うん伝えておくね、バイバイ」

純「なんか憂青ざめてなかった?」

梓「まぁ確かに…なんかあったのかな」

>「私はあなたみたいな教師が嫌いなのよ…自分さえよければと思っている教師がね、自分の為に生徒を犠牲にして何が教師なのかしら…何でこの子たちは守るのよ」

>梓「そう言えばさわこ先生最近車かえましたよね」

>紬「お父さんの会社の系列に自動車販売の会社があるのよ」

>紬「ごめんね澪ちゃん、みんな……これは私だけの問題じゃないの」

>そのかわりちゃんと仕留めないと私の血でで先にみんな死んじゃうかもね」

>梓「…クリスチャンです」

>澪「まぁ確かにこの事件の犯人は逮捕されたしなぁ…」

>車はいったん速度を落とすものの再び全速力で闇に消えていった

――――――9月30日 午後2時16分 【残り4分】

澪「その夜は?」

梓「……家で夕ご飯食べてギターの練習して」

澪「…そうか」

梓「澪先輩はなにかありましたか?その…事件のあった日」

澪「……いや、特に」

梓「…そうですか」

澪「いや、あった一つだけ」

梓「なんですか」

澪「猫が死んだんだ」

梓「……事件とは関係なさそうですね」

澪「ごめん…ただ10年くらい一緒にいた猫で死んだのがホントにショックで」

梓「そうだったんですか…」

澪「どうしたらいいかわからなくてさわちゃんに電話したんだ」

梓「それで」

澪「庭に埋めて供養してあげるのが一番だって」

梓「確かに長年一緒にいたペットならそれが一番かもしれないですね」

澪「あぁ…」

――――――9月30日 午後2時17分 【残り3分】

梓「私には…」

澪「私には?」

梓「ここに連れてこられた理由があります…言えないですけど」

澪「どういう意味だ」

梓「最初はわからなかったんですけど……たぶんこれかなってのは」

澪「言えないことなのか?」

梓「…はい、すいません」

澪「でも言ってくれないと…」

梓「……」

澪「……」

唯「……っ…ん」

梓「……唯先輩」

唯「あ、あずにゃん……私寝ちゃってたのか」

梓「はい」

唯「ごめんごめん…えっと」

梓「謝らなくていいです…むしろ先輩すいませんでした」

唯「あずにゃん…」

梓「先輩…一つだけ質問していいですか」

唯「…う、うん」

梓「唯先輩は和さんが事故にあった日何していたんですか」

唯「えっ…なんでそんなこと聞くの?」

梓「その周辺連絡取れてないんですよ…律先輩もいってましたし」

澪「確かに…なにかあったのか?」

唯「あっええっと……その」

澪「ん?」

唯「携帯…」

梓「携帯?」

唯「携帯が…こわれちゃって、えへへ…ごめんね心配かけて」

梓「……そうですか」

澪「それでその日は何をしてたんだ」

唯「…普通に過ごしてたよ、アイス食べて」

梓「その夜は?」

唯「憂とご飯食べて……お風呂入って寝たよ…あずにゃん顔怖いよ…」

梓「…そうですか」

澪「詰まったな……残り時間は2分チョイか」

梓「……このまま死ぬのを待つのもありかもしれないですね」

澪「まぁ答えを導いたとこで本当に返してもらえる保証はないしな」

梓「……」

唯「……あずにゃんたちはその夜何していたの?」

梓「私は…」

――――――9月30日 午後2時19分 【残り1分】

唯「へぇ~」

澪「でも一応梓には連れてこられた理由があるらしい」

唯「ん、どういうこと?」

梓「はい…でも言えない理由何で」

唯「そっか…澪ちゃんも家で勉強してたんだもんね」

澪「あぁ…」

唯「じゃあ澪ちゃんと私には理由がないのにつれてこられたの?」

澪「わからない……けど、なにかしらあると思う」

梓「私が言うのも何なんですけど…隠し事してませんか」

唯「……」

澪「……」

梓「…すいません」

唯「あずにゃんの隠し事ってどうして言えないの?」

梓「……言わないんじゃないんです言えないんです、今はそれしか言えないです」

澪「あと1分もないしな……律、生きてるか」

律「   あ   ぁぁ」

澪「律…助けられなくてごめんな」

律「   へ   へへぅっ 」

澪「律、今までありがとう…こんな私に」

律の血で真っ赤になった左手の甲が澪の頬をなでる

律「   ば  やろう」

澪「……律」

梓「律先輩」

唯「りっちゃん…」

残酷な時間のなかタイマーだけは刻々と時を刻み続けた
残り時間20秒

律「   ぁ  う   き」

澪「どうした」

梓「澪先輩律先輩は」

澪「ちょっと黙ってて」

梓「……」

唯「あずにゃん…」

律「き    ぃ    唯  」

澪「え……」

律「    唯 な   きて 」

梓「次は律先輩…」

唯「あずにゃん……」

梓「そう思うとほっとする自分が許せないです」

唯「……」

梓「クズですよね…」

唯「そんなことないよ」

タイマーが0になりドアが開く

――――――9月30日 午後2時20分 【残り0分】

再び青い覆面の女が入ってくる

『答えを聞くわ』

澪「律しっかりしろ律」

梓「えっと…律先輩は和先輩の事故を目撃して…でも逃げて…」

唯「私と澪ちゃんは理由ないのに何で連れてこられたの早く返してっ」

律「   」

唯「私には家族がいるんだよ大事な大事な家族が…犯人さんにもいるでしょ……」

覆面の女は唯に力強い歩みで近付き、銃を近付ける

唯「へ?」

梓「そんな…まってkづあさい」

『家族?あなたが家族を語れるの?……あなたに家族はいないでしょ』

唯「違うっ…違うよ憂もお父さんもお母さんも私の家族d」

『よくもまぁそんなこと言えるわね』

梓「どういうことですか…」

唯「違うもん……違うもん」

『本当に家族があんなことするの?あんなことされてまだ家族だっていえ…』

唯「もうやめて……お願いします…殺すなら殺してください」

梓「唯先輩…」

『……今はあなたの番じゃないわ』

澪「律……律を殺すのか…なぁ」

『殺されたくなかったら答えを言いなさい』

澪「……」

梓「……」

唯「…うぐっ……えぐっ」

覆面の女は踵を返すと律のほうへと歩み寄った
そして律の耳元でなにかをつぶやいた

律「   へっ    それ ら  しょうがねえな  へへっ」

覆面の女は律のトレードマークである額に銃口を当てると躊躇いなく引き金を引いた

澪「律うぅぅぅうううううあっわあああわわああああああああ」

動かなくなった律の骸に澪は覆いかぶさり涙を流した
覆面の女は律の足枷を外すと足を持ち上げ連れて行こうとした
しかし澪は律の腕を離さず綱引き状態となった

澪「いやだいやだ…連れて行かないでお願いします…律をつれてかないで」

覆面の女はポケットから拳銃を取り出すと澪に向ける

澪「へ…」

梓「待ってください……20分に1人なはずです…澪先輩には殺したら約束が違うじゃないですか」

澪は思わず律から手を離してしまう
律は覆面の女に引きずられドアから外へ連れて行かれた
再びボタンが押されカウントダウンが始まる

澪「……ひぐっつ…律ぅぅぅ…」

梓「……澪先輩」

唯「……うっ、えぐっ」

――――――9月30日 午後2時24分 【残り18分】

そのまま2分ほど唯と澪は泣き続けた

梓「……唯先輩」

唯「……あずにゃん」

梓「大丈夫ですか」

唯「ごめんね…本当にごめんね」

澪「……」

梓「あの…」

唯「ごめんね…大丈夫」

梓「……はい」

澪「律ぅ……」

唯「…私、隠してたことあった」

澪「え…」

梓「……言えないことですか?」

唯「ううん…言いたくなかった、言ったら…あずにゃん私のこと嫌いになっちゃうから……アズにゃんだけじゃなくみんな」

梓「…大丈夫です、何があっても唯先輩は唯先輩ですから」

唯「へへ…あずにゃんはやさしいね」

梓「そんなこと…ないです……隠してたことってさっき犯人の」

唯「…うん」

梓「家族がどうのとか」

澪「……唯の家族」

唯「うん……あのね…あずにゃん澪ちゃん嫌いにならないでね」

梓「なりませんよ」

澪「当たり前だ」

唯「…ありがとう」

澪「もし言いたくないなら…別にいいぞみんなで死ぬのもありじゃないかな」

梓「澪先輩…」

澪「ムギもいなくなっちゃったし…」

――――――9月30日 午後2時25分 【残り17分】

唯はコンクリートの床に正座すると一度唇を噛み話し始めた

唯「私ね……憂と姉妹じゃないんだ…」

梓「…どういうことですか」

澪「あんなに似てて姉妹じゃない?」

唯「…うん、私と憂は姉妹じゃなくて従姉妹なの」

梓「っ……」

唯「私の本当のお父さんとお母さんはね私が生まれたその日に死んじゃったらしいんだよ」

澪「なっ…」

唯「最初は別のとこの養子に貰われたんだけどそこの人も死んじゃって」

梓「……」

唯「その時親戚の人になんて呼ばれたと思う?『悪魔の子』だよ…」

澪「そんな…」

唯「たらいまわしの末、子供がほしかった今の平沢家の養子になったんだけど……よくあるでしょ養子をもらうと子供ができるって」

梓「そ、そんなの迷信ですよ」

唯「うん…でもそれが」

澪「憂ちゃんなのか」

唯「最初は私達姉妹みたいに育てられたんだけど…やっぱり実の娘のほうが可愛いでしょ、それに憂は頭もいいしなんでもできる、対して私はバカで何もできない」

梓「……唯先輩はそんなんじゃないです」

唯「それでもお父さんと憂はやさしかった……でもお母さんは」

澪「……唯」

唯「私が間違えたりドジすると殴られたり蹴られたり…地獄だった」

澪「虐待…されてたのか」

梓「なっ…」

唯「お父さんがこのこと知ってお母さん連れて出張行くまで私の部屋なんてなかったし外で寝たこともあった」

梓「……お父さんは知らなかったんですか」

唯「出張であんまり家にいなかったから…お母さんもお父さんも前ではそういうことしなかったし」

唯「私馬鹿だからこんなことされてるんだと思った…中学生の時養子だってわかって…そんな気はしたけど実際知った時はショックだったよ」

澪「先生とかは何もしてくれなかったのか」

唯「面倒なことには関わりたくない人だったんだよみんな……ただ」

梓「ただ…?」

唯「ただ…さわちゃんは親身に相談に乗ってくれた」

澪「そうだったのか…」

――――――9月30日 午後2時30分 【残り12分】

それから3分ほど過去の話を淡々と続けた…澪と梓は唯の意外な過去に言葉を失った

唯「えへへ……嫌われてもしょうがないよね」

梓「……何て言えばいいかわからないですけど、つらかったんですね」

その一言に唯は涙を我慢できなかった

唯「…うぐっ……ひぐっ…だがらっ、みんなどながよぐなっで…本当にぐっ……楽しかった」

澪「唯……なんで言ってくれなかったんだなんで相談してくれなかった」

唯「だっで…言ったらぎらいに」

澪「なるわけないだろ、友達だろ私達は」

梓「そうです、唯先輩を嫌いになるなんてありえませんよ」

唯「みんな……ありがどう」

梓「つらかったんですね…」

唯「あずにゃ~んっ」

澪「……唯」

唯は梓に抱きつくとしばらく子供のように泣きじゃくった
しばらくすると再び唯は語り始める

唯「………あずにゃん」

梓「はい」

唯「…もうひとつ」

梓「えっ」

唯「もうひとつみんなに黙ってたことがあるんだ」

梓「……」

澪「……」

――――――9月30日 午後2時32分 【残り10分】

澪「……あんまり無理しなくていいぞ」

唯「大丈夫……あのね和ちゃんが事故にあった日私確かに家にいたんだ」

梓「はい…」

唯「でもね、その日急遽お父さんお母さんが帰ってくることになって…いつもなら事前にお父さんが連絡くれて和ちゃんの家に泊めてもらったりするんだけど」

梓「ばったりですか…」

唯「うん…まだお父さんがいれば問題なかったんだけど仕事でお母さんが先に帰ってきて」

澪「……」

――――――7月25日 午後5時25分 

母「ただいま~憂いる~?」

唯「(どうしよう…帰ってくるなんて聞いてないよ……えっとえっと……そうだっ)」

母「誰もいないのかしら」

唯「あ、おかえりなさい」

母「あら憂いたのね」

唯「う、うん」

母「『あれ』は?」

唯「えっと…『お姉ちゃん』なら出かけたよ」

母「あそ、それより…はいっお土産」

唯「えへへありがとう」

母「憂はえらいわね…ホント、じゃあこれ冷蔵庫に入れておいてね」

唯「うん」

ガチャ

憂「ただいまぁ~はぁ…はぁ」

唯「……」

母「……あら、憂おかえり」

憂「もう帰ってたんだね…」

唯「(逃げなきゃ…その前に和ちゃんに電話を)」

『……おかけになった電話番号は現在使われていないか電源が入っていn』

唯「(そんな……)」

母「憂…玄関にある荷物リビングに運んでくれる?」

憂「でも…」

母「じゃあよろしくね」

――――――7月25日 午後5時27分

母「……」

唯「あっ…」

母「あなたは階段から転んで怪我をしたの」

唯「え…」

母「2度同じことを言わせるの?あなたは私の娘じゃないのよ」

唯「私は階段から転んで怪我をs」

拳が唯の右頬に直撃する…

母「あんたなんか早く死ねばいいのよ」

唯「……」

倒れた唯に追い打ちをかけるように蹴りを何度も入れた

憂「お母さんやめて…お願い」

母「憂はやさしいわね…でもこうしないとこの子の為にならないのよ、ねぇ『唯ちゃん』」

唯「…うん、私は悪い子だから」

憂「お姉ちゃん」

母「しつけなのよ…憂はできる子だからしつけは必要ないでしょ」

憂「……いやだよ、お姉ちゃんばっかりこんな酷いことして」

唯「えへへ…憂大丈夫だよ」

母「ほら唯ちゃんも大丈夫って言ってるじゃない」

憂「なら私も殴ってよ……」

母「言ったでしょ?あなたにはしつけがいらないtt」

憂は母の右頬をビンタする…突然の出来事に母はただただ驚きを露わにする
憂が実親に手を出したのはこれが初めてだった

憂「ほら…悪い子でしょ」

母「……憂」

憂「私もお姉ちゃんと同じ悪い子なの……だからお姉ちゃんだけじゃなく私も」

母「なるほどね……あんたのせいで憂までおかしくなっちゃったの」

憂「違うっこれは」

母は唯の髪をつかみ引きずって書斎へ連れて行こうとした
だが唯は母の足をつかむとめいいっぱい噛みついた

母「いたっ」

母が手を離したすきに玄関から外へと逃げた

憂「お姉ちゃん……」

母「……」

――――――7月25日 午後5時29分

唯「これからどうしよう……こんな顔じゃまともに外で歩けないよ」

腕で顔を拭うと真っ赤な血がついた

唯「……そうだ、さわちゃんに電話してみよう」

さわこ『プルルルルルルルル』

唯「お願い出て」

さわこ『…もしもし唯ちゃんどうしたの』

唯「あのねさわちゃん…ちょっと頼みたいことがあるんだけど」

――――――7月25日 午後5時45分

さわこ「ホントに平気なの?かなり血でてるわよ」

唯「えへへ大丈夫…今日のはまだましだったし」

さわこ「いい加減虐待関係のとこに相談したら?」

唯「大丈夫……だって相談したら憂と離れ離れになっちゃうから」

さわこ「……そうね」

唯「さわちゃん絶対言っちゃだめだよ」

さわこ「もし公になったら私のクビも確定ね…」

唯「ごめんねさわちゃんわがまま言って」

さわこ「いいのよ……可愛い教え子の為だもの」

唯「というかこれって誘拐になったりしないよね」

さわこ「まぁお母さんが警察に通報しない限り大丈夫なんじゃないかしら」

唯「なら大丈夫だね」

さわこ「軽音部のみんなには言わなくていいの?きっとなにか手助けになると思うけど」

唯「みんなには迷惑かけたくないから…」

さわこ「あなたって妙なとこ大人ぶるのね」

唯「えへへ…」

さわこ「血、とまった?」

唯「うん大体」

さわこ「唯ちゃんは強いわね」

唯「そうかな」

さわこ「…そうよ」

唯「…くー……くー」

――――――9月30日 午後2時33分 【残り9分】

梓「そうだったんですか」

唯「それで夕ご飯食べさせてもらって、さわちゃんがお父さんに電話して事情話してくれて」

澪「…」

唯「気がついたらさわちゃんの家だった……たしか1時くらいだったかな」

梓「なるほど」

唯「そういえば私は寝ててわからなかったんだけど飛び出してきた猫はねちゃったらしくて二人で一緒に埋めたんだよ」

澪「え」

梓「猫ですか?」

唯「そう、猫…白に黒ぶちの………どうかしたの?」

澪「いや、ちょっとな…それって野良猫か?」

唯「そうだけど…どうして」

澪「いや、なんとなく気になって」

梓「たぶん澪先輩と考えてることは一緒です」

澪「え?」

梓「…たぶんですけど」

澪「そうか……」

唯「そういえばさわちゃんムギちゃんと電話してたけど…あれってなんだったんだろう」

澪「電話?」

唯「うん…なかなか寝付けなくてトイレ行こうとしたら夜遅くなのに電話してたんだよ」

梓「なんでムギ先輩だと?」

唯「なんかね『ムギちゃんお願い』とか『頼るあてがいないの』とか……たぶん私の預け先の話をしてたんじゃないかな、さわちゃん先生だし毎日学校でしょ」

澪「なんだ…そんなことか」

――――――9月30日 午後2時34分 【残り8分】

澪「……」

唯「……」

梓「……(たぶん唯先輩の言ってることは間違いない)」

澪「……」

唯「……」

梓「……(だからこそきっとこの考えであってるはず…自信はないけど)」

澪「……」

梓「……(けどあと1人…理由がわからない、それがないから自信が持てない)」

唯「……バンド」

澪「ん?」

唯「もうすぐ学園祭だね」

澪「あぁ…」

唯「今年は…あんまり練習できなかったね」

梓「はい…」

唯「ごめんねあずにゃん」

梓「いいんです…先輩方演劇頑張ってるそうですし」

唯「えへへ……澪ちゃんロミオなんだ」

梓「そうなんですか…澪だけに……ですか」

澪「なっ…」

唯「あずにゃんうまいね~ちなみにジュリエットはね」

澪「もういいだろ……学園祭も劇もなにもかも終わりなんだ」

唯「澪ちゃん…」

澪「みんなここで死ぬ…そうだろ」

唯「……」

梓「……」

澪「きっと誰かが犯人捕まえてくれるさ」

梓「……」

澪「……」

唯「……」

――――――9月30日 午後2時37分 【残り5分】

梓「(何分経ったんだろう…)」

梓はちらっとタイマーの数字を見る
カウントは5:13

澪「……はぁ」

唯「どうしたの澪ちゃん顔色悪いよ」

澪「あはは…唯が言えた口かよ」

唯「そかな…」

梓「なにか隠してるなら言っちゃったほうがすっきりしますよ」

澪「…どうせ死ぬんだもんな」

梓にとって千載一遇のチャンスだった……残りの理由、それは澪の理由だった

唯「澪ちゃんも…虐待されてたの?」

澪「いや、たぶん唯のよりは軽いかもな……」

梓「……言いにくいなら留めておいても」

澪「大丈夫……実はさ」

梓「……(これで全部わかるはず)」

唯「……」

――――――9月30日 午後2時38分 【残り4分】

澪「………」

唯「……」

梓「……」

澪「……うぐっ…ひっ……ごめん」

突然泣きだした澪に2人は困惑した
同時にそれほど言いにくいものなのだと実感した

唯「……大丈夫?」

澪「…うっ……わ、わたし……レイプされたんだ」

梓「え…」

唯「レイプ?」

澪「……うん」

梓「……(完全にわからない……もうゲームオーバーだよ)」

澪「6月の半ばごろ……川辺で詩書いてたら、後ろから押さえつけられて車に連れ込まれて」

唯「……あずにゃんレイプってなに?」

梓「……えっと、たぶん聞いてればわかりますよ」

澪「それで…怖くて怖ぐで……うぐぅ」

梓「澪先輩も…つらい過去があったんですね」

澪「5人くらいの男に回されて……叫びたいのに助けてって言いたいのに声が出なくて」

唯「……澪ちゃんなんで相談してくれなかったの?」

澪「だっで嫌いになるんじゃないかどおもっで」

梓「そんなことないですよ……むしろみんなで協力して犯人捕まえたりいろいろできたはずです」

唯「そうだよ…きっとレイプした人たち捕まえられるよ、だってムギちゃんのお父さんの知り合いに警察のお偉い人がいるんだよ?」

梓「え…そうなんですか」

唯「あれ、知らなかったの?」

唯「……澪ちゃんなんで相談してくれなかったの?」

澪「だっで嫌いになるんじゃないかどおもっで」

梓「そんなことないですよ……むしろみんなで協力して犯人捕まえたりいろいろできたはずです」

唯「そうだよ…きっとレイプした人たち捕まえられるよ、だってムギちゃんのお父さんの知り合いに警察のお偉い人がいるんだよ?」

梓「え…そうなんですか」

唯「あれ、知らなかったの?」

澪「……ありがとう」

梓「……あれ」

唯「どうかしたの」

梓「なにか…思いだしそうなだけど思い出せない……」

唯「ど忘れだよアズにゃん」

梓「…そうかもしれません」



誤爆
休憩します保守していただけるとたすかります

死ね

>>289が見えない

>>292
マジ?www
じゃあ俺もID:nKGw+G/+0をNGにしよwwwwハhwwwwwwww

   {ヽ  ,,,,,, __,ノ}             ∧             /i,  /|
   ヽ. Vノ巛(  ,ノ     .      ヽ Y   ∧     ,.   | ,'//
     レ彡ノ川 | ヽミミ 、          'i |   i !    / |  i ' /
   / く 〉リリ  | 川ヾヽ          i i ∧/ /   / i  /  /
 .  {=、 `'  ィ=、|リリ川ヾヽ.    .    'i ',ヽ ' /   〈  i / /
   ゝ'     `ィ 川川川リヾー-     | ' j |    ヽ. V /
    |       } 川川川リヾヾ.     ヽ、 i !     〉 ./
   | }   :  ノ|  川川リリリヾ        ヽ,,; |    //
   ∥ |  / //  リリリリリリリ.         i:〉 ´''''''''゙'r ´`>
   |l. ;  : ,'.,'           .      i´ : :,.,.,. :. ヘ/
   |ゝ-ー-、ノノ                  !: : :,'r‐ァ : : ヽ
   @1⌒ヽ.ゝ   .              /: : ,',. `´: : : : : ゝ、
   `ト、 :;;;イ}t'|                ;;;;;;; : : : : : ,.;;; : : : : `‐ ., <>>289が見えない!キリ!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
    ヽ.}::_ソ |   ..            ヽ,_ : :_, 1:;:;'' : : : : : : : :ヽ.、
         |                     i': : : : : : : : : : : : : ;`‐- .,

NG登録って言うのはね、NGに入れた文字や名前欄、IDに反応する労力をなくすためのものなんだ
だが>>292さんはNGにしたのにも拘らずまだ私に対し反応している……
これはどういうことか?つまり、>>292さんはせっかく便利な専ブラがあってもそれを上手に使いこなせないのである
馬鹿である。これず究極の馬鹿。貴方にこそふさわしいと思ったのでうまとしかのAAを貼らせていただきました



14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/11(土) 11:39:39.27 ID:WjmB15P40
澪「誰かいるかー・・・・ってうわぁっ!!!?!!?!!」

唯「あ~!みーおちゃ~ん!」モリモリパクパクモリモリパクパクウメー

梓「澪先輩もどうですか?このうんこ美味しいですよ」モリモリパクパクモグモグ

澪「ひッ!?な、何食べてるんだよ!?!!」

梓「何って・・・うんこですけど・・・?」モリモリパクパクモグモグモリモリウメー

唯「澪ちゃんもうんこ食べてるでしょ?美味しいよね~」モリモリモグモグパクパク

澪「うっ、うんこなんて食べた事ないよ!というか食べないよ!」

梓「むっ!うんこの事バカにしましたね!?怒りますよ!」モグモグパクパク

澪「うんこ食べながら喋んないで!近寄らないでぇええ!!!!」



勝手に俺の書いた文章コピペすんなよバカ///恥ずかしいだろ////

休憩長過ぎた申し訳ない10時ころはじめます

――――――9月30日 午後2時40分 【残り2分】

澪「……」

唯「澪ちゃん…大丈夫?」

澪「…あぁ」

梓「どうかしました?」

澪「ごめん、やっぱり言わなきゃだよな……そうだよ」

唯「澪ちゃん?」

澪「事件があった日……私は和とムギを見たんだ」

唯「和ちゃんとムギちゃん?」

澪「あぁ…仲良さそうで手つないで……それから」

唯「…?」

梓「もしかして」

澪「その…キスしてた」

梓「えっ」

唯「き、キス!?」

澪「確か夕方頃だった……と思う」

唯「そそんなああ」

梓「……いまさら何を」

澪「あの……私とムギは付き合ってたんだ…なのに」

唯「ええええええええええええええええ」

梓「ええええええええええええええええ」

澪「すごい悔しかった……最近連絡なくて…どうしたのかと思ったら」

唯「澪ちゃん」

澪「ムギも私も初めてだったのに……」

唯「初めて?」

澪「……」

澪の顔が急激に赤らめて行くのを見て梓は何を意味するのか理解した

梓「……すごいこと暴露しましたね」

澪「いや、隠してることは一応言っとくべきかなと思って……」

梓「まぁ…そうですね」

澪「それと…」

唯「まだあるの?」

梓「唯先輩そういうこと言わないでください澪先輩がせっかく話そうと頑張ってくれてるのに」

唯「うぅ…あずにゃん厳しいです…」

澪「あのさ…たぶん偶然なんだろうけど……事件のあった日私の家の猫も死んだんだ」

梓「そういえば言ってましたね」

――――――9月30日 午後2時41分 【残り1分】

唯「どういうこと」

梓「あれ唯先輩はその時寝ていたんでしたっけ」

澪「唯がさっき言ってたその猫と同じ感じの猫なんだ…年寄りで」

唯「そうだったんだ…」

梓「唯先輩…確認なんですが本当にさわこ先生は猫をはねたんですか?」

澪「梓まさか…」

唯「だってさわこ先生が言ってたんだよ…車に血が付いてたし、フロントガラスも割れてて結構ひどかったんだよ」

梓「…おかしいです」

澪「どうせ死ぬんだあと1分もないんだぞいまさらなんだって言うんだ梓」

梓「もしかしたら解けるかもしれないんです」

唯「あずにゃんおかしいってなにが?」

梓「普通猫ひいてフロントガラス割れますか?……唯先輩猫はどんな状態だったんですか」

唯「だから…死んでて血が付いてて」

梓「損傷は?内臓が飛び出てたりどこか潰れてたり」

澪「やめろって怖い怖い怖い」

唯「そんなの…憶えてないよ」

梓「思い出してください、お願いします」

唯「だから血が付いてたのはたしかなんだよ……ごめんねあずにゃんそれしか覚えてない」

澪「聞こえない聞こえない聞こえない」

梓「そうですか…血だけですか……ん、血?そういえばムギ先輩が死ぬ直前にも自分の血で死ぬとか」

唯「あずにゃん…?」

梓「ちょっと今考えてるんで話しかけないでください」

唯「……」

澪「みんな死ぬんだ…そうだ、犯人はただ殺したいだけの快楽犯なんだ」

唯「ムギちゃん…」

梓「……だかr」

唯「『自分の血でみんな死ぬ』tって言ってたよね」

梓「それです……けどどういう意味なんでしょ」

唯「かえり血とか?……というかあずにゃん怖いよ」

梓「かえり血?」

唯「……謎だね」

梓「いや、もしかすると全部つながるんじゃ……」

澪「みんな死ぬんだみんな死んでおわるんだ」

唯「あずにゃん?」

カウントタイマーは0になりドアが開く

――――――9月30日 午後2時42分 【残り0分】

覆面の女が部屋に入るなりまるで機械のように最低限のことのみを口にする

『答えを聞くわ』

澪「わからない…もう嫌だみんな殺してください」

唯「あずにゃん……」

梓「和さんの事件が関係あるんですね」

『……』

澪「梓…」

梓「犯人は逮捕されました…けどそれは犯人じゃなくてたぶんムギ先輩のお父さんの力」

唯「もしかして警察のお偉いさん?」

梓「だと思います……だから言えなかったんだと思います確かに自分だけの問題じゃないと思いますし」

澪「……」

梓「そしておそらく……そして和さんをひいたのはさわこ先生…助手席には唯先輩が乗っていたはずです」

唯「え、私!?」

梓「そしてその事故を目撃した律先輩……そして逃げた」

澪「梓そんなこと言ったってどうせみんな殺されるんだ」

梓「そして困ったさわこ先生は澪先輩の家から猫を盗み唯さんに言い訳をする」

唯「そんな……だって」

梓「だけどこれだけではつながらなかったんです…澪先輩だけ理由がないですから」

唯「あずにゃんにもないよ」

梓「私は理由がありますよ……私キリスト教だって言いましたよね……それでときどき神父さんのお手伝いをするんです」

唯「お手伝い?」

梓「はい……人の懺悔を聞く奴です…告解ってやつです…絶対に誰にも話さないというのを神に誓うんですが」

唯「神様信じてるの?」

梓「いまそれはめんどくさいので省きますすいません先輩」

唯「うぅ…」

梓「私の罪はさわこ先生の懺悔を黙っていたこと…そしてあなたの懺悔を黙っていたこと」

唯「あずにゃん知ってたの?」

梓「いえ…懺悔は顔が見えませんし声だけなんですそれにその人は『自分の生徒を轢いたのにほかの人に罪をなすりつけた』と懺悔したんです」

澪「……」

梓「それで話は戻りますが……澪先輩、エイズなんじゃないですか?」

澪「えっ……どういうことだよ……だって私は」

梓「ムギ先輩としか性交渉していない…ですか?」

澪「だってエイズってそういうことしないと…ムギだって処女だったぞ…」

再び澪の顔が急激に赤くなっていく

唯「澪ちゃん大丈夫?」

梓「でも…レイプされたんですよね」

澪「…なっ」

梓「その時感染したんじゃないんですか」

澪「いや、そんなはずは」

梓「そしてそのあとムギ先輩と性交渉をしてムギ先輩も感染」

唯「あずにゃんどうしてそんなことわかったの?」

梓「唯先輩のおかげです……血ですよ血」

唯「血?」

梓「はい…ムギ先輩が言っていたじゃないですか血でみんなが死ぬって……つまりムギ先輩は感染していたってことです」

澪「エイズは血液でも感染するからな……」

唯「そうなんだ」

梓「そして…」

澪「ムギは和と性交渉して和はエイズに感染」

唯「え…和ちゃんは事故で入院しているんじゃないの?」

澪「たぶん最初はな……でも抵抗力の低下でエイズの爆発的進行もあり得る話だ」

梓「発症すればほぼアウト」

唯「そんな和ちゃん死んじゃうの?」

梓「つまり誰か一人でも違う行動だったらこんな結果にはならなかった…逆を言えば」

澪「私達のせいで和は瀕死の状態……」

唯「そんな」

『……』

『……』

澪「……」

梓「……」

唯「……」

長い沈黙の後覆面の女はドアを開けへやから出て行った

――――――9月30日 午後2時46分

梓「え…そんな」

澪「やっぱり死ぬのか…」

唯「正解じゃなかったの?」

梓「わかりません……ただ誰も殺されなかったのは事実です」

唯「それにしても犯人はどうやってここまで突き詰めたんだろうね」

梓「わかりません……」

唯「あずにゃん神様信じてるの?」

梓「ええ…でも神様に頼んでも律先輩やムギ先輩、さわこ先生は助けられませんでした」

澪「そう言えば梓、犯人と会ったことあるみたいな言い方してたよな」

梓「会ったというか声だけですよ告解で『我が子の為に人をあやめてしまうかもしれない』」

唯「我が子?」
ガチャ

再びドアが開き覆面の女が入ってくる

――――――9月30日 午後2時48分

再びドアが開き覆面の女が入ってくる
そしてゆっくりとかぶり続けていた覆面をとる

唯「そんな……」

澪「……あなたは」

梓「……」

『あなたの答えであってるわ梓ちゃん…』

そこにいたのは和の母親だった

唯「なんで…どうして」

澪「唯、知り合いなのか?」

梓「おそらく和さんの母親…じゃないですか」

『ええそうよ…和はまじめでいいこだった……なのにこんなことになるなんて』

唯「……」

『お医者さんにはあと半年も持たないって言われたわ…』

澪「そんな」

『私がしたことは決して許されることじゃない…でもあなたたちには覚えていてほしい』

『そして苦しみ続けてほしい』

『じきに警察が来るわ…私は約束通り自首するわ……おそらく死刑でしょうね』

梓「お母さん…」

『和はあなた達のこと本当に仲の良い友達だと言っていたわ』

『それなのにあなた達に殺されかけるなんて…すごい皮肉よね』

唯「ごめんなさいごめんなさい私のせいで」

『謝ってもらっても別になにも思わないあなた達には和が受けた苦しみを背負ってこれから生きていってほしい』

澪「……うぅ」

『これが足枷の鍵よ』

和の母は澪に向かって鍵を投げる
すぐさま澪は足枷を外す

唯「澪ちゃん次…」

澪「うるさいっ」

梓「!?」

するといきなり澪は和の母親に飛びかかる

――――――9月30日 午後2時53分

和の母親のポケットから拳銃を取り出すと銃口を頭に向けた

『殺したければ殺しなさい……わたしは別にかまわないわ』

澪「あんたのせいで全部終わったんだ…なにもかも順調だったのになにもかもだ」

唯「澪ちゃんやめてよ」

梓「澪先輩落ち着いてください」

澪「あんたの娘に私は……どうしてくれるんだよぉぉぉおおおおお」

『引き金を引けば殺せるわ…私は何の抵抗もしないわよ』

澪「うわっぁぁぁぁっぁああああああ」

乾いた拳銃の発射音が部屋の中をこだました

――――――9月30日 午後2時54分

唯「澪ちゃんっ……いやああああああああ」

和の母の額からは真紅の血がとめどなくあふれ続けた

梓「何でこんなことするんですか…どうしちゃったんですか」

澪「うるさいうるさいうるさい」

唯「澪…ちゃん」

澪は梓に銃口を向けると罵声を浴びせるかのように言葉を吐いた

澪「お前のせいだ…お前が余計なことするから……素直に野たれ死んでればよかったのに」

梓「……でも」

澪「なにがでもだ……私がエイズだのなんだの言いやがって」

梓「澪先輩落ち着いてくださいその危ないものおいてください」

澪「お前なんて生きていなければいいんだ……なにがあずにゃんだ…なにが梓だ」

唯「澪ちゃんやめてよ」

澪「私の過去を知ったなら死ね」

梓「誰にも言いません…神に」

澪「神に誓う?笑わせんな……さっきいっていただろう」

梓「っ……」

澪「……死ね死ね死ねぇぇぇぇええええええ」

唯「やめて澪ちゃん」

澪は梓に向けて引き金を引いた
同時に唯が銃弾と梓の間に飛び込む
そして銃弾は唯の腹部を背中から刺さった

唯「はぐっ……」

澪「唯…なにしてるんだよ……」

唯「もう嫌だよ…誰かが死ぬの見るなんて……みんなで生きて帰ってバンドしようよ」

澪「ムギも律もいないのにか?」

唯「……じゃないと死んだりっちゃんたちが悲しむよ」

澪「ならおまえも死ね」

次に澪は唯に向けて引き金をひいた

――――――9月30日 午後2時56分

カチッカチッ
何回引き金を引いても銃弾はではなかった
拳銃素人の澪は弾の交換を知らずヤケになって唯に向かって拳銃を投げた

唯「うぐ」

梓「唯先輩…」


澪はドアから暗闇へと消えていった……

梓「唯先輩しっかりしてください」

唯「あずにゃん……腰が痛い…」

梓「なんであんな無茶するんですか」

唯「えへへ……痛いのには慣れてるから」

梓「私が素直に死ねば唯先輩は無傷だったのに」

唯「あずにゃんは……わかってないな」

梓「なにがですか」

唯「えへへ…」

唯はそっと梓と唇を重ねた

梓「っ……な、なにしふぇるふ…」

唯「えへへ…」

梓「ば、馬鹿じゃないんすか…自分の状況わかっているんですか」

唯「たぶん死ぬ…かもね」

梓「……うぐ」

唯「あずにゃん…」

梓「はい」

唯「憂によろしくね……こんな姉でごめんね、いつもおいしいご飯ありがとう」

梓「わかりましたわかりましたからそれ以上喋らないでください」

唯「いつもいつもありがとう……迷惑ばっかりかけてごめんね」

梓「やめてください…生きてまたバンドするんですよねそう言ったじゃないですか」

唯「そうだったね……ごめんねあずにゃん」

梓「死んだら許しませんよ」

唯「あはは……あれ、なんだかぼやけてあずにゃんの顔が…」

梓「…先輩しっかりしてください」

唯「……あず…さ……ちゃん……一つだけ告解…したいの」

梓「え……今あず」

唯「お願い」

梓「……わかった」

唯「あのね……          」

梓「……」

唯「      ……」

梓「………        」

唯「…       」

梓「         」

唯「えへへ……ごめんね」

梓「われ父と子の聖霊との御名によりてなんじ……うぐっ……なんじの」

梓「なんじの罪を許す」

唯「……ありがとう」

『あずにゃん……』

『ねぇあずにゃん…』

『ねぇってば…』

梓「ん……唯せんp」

唯「大丈夫?」

梓「……ここは」

唯「私達誘拐されちゃったみたい」

梓「何言ってるんですかそれは解決しt」

梓はちらっとタイマーの数字を見る
カウントは5:13
そして真ん中にあったはずの和の母親の姿はなかった

――――――9月30日 午後2時37分 【残り5分】

律「梓…大丈夫かよ」

唯「大丈夫?」

梓「……どういうことですか」

律「どうしたも何も……気絶してたんだろ」

唯「そうだよ」

梓「気絶って…わけがわかりません」

律「その……澪が…」

梓「え……そんな、違いますよ」

唯「あずにゃん?」

梓「唯先輩……撃たれて」

唯「私は撃たれてないよ…」

律「夢でも見たんじゃないのか」

梓「どうなってるんですか」

唯「あずにゃん?」

律「パニックなんて珍しいな」

梓「てかなんでそんなに落ち着いてられるんですか」

唯「なんでって…」

律「なんでかな~」

梓「だって…唯先輩は母親に虐待されててそれで助けるためにさわこ先生が唯先輩を車に乗せて」

唯「あずにゃん?言ってることが分からないよ」

梓「え…」

唯「虐待って…私そんなこと言ってないしされてないよ」

梓「だって…え」

律「大丈夫かよ」

梓「律先輩は和先輩を見殺しにして…」

律「私が?おいおい冗談よせよ」

唯「あずにゃんおかしいよ」

梓「えっ……じゃあ今までのは」

律「夢じゃないのか?」

梓「夢……そんな」

唯「りっちゃん…どうしよう」

律「そうだな…」

梓「あの…今の状況教えてもらえます?」

唯「状況って…気づいたらここにいて……捕まってて」

梓「はい」

唯「それから…変な人が来て」

梓「変な人?」

律「なんか覆面かぶったやつだよ」

梓「青い…ですか?」

唯「そうだよ…ってかあずにゃんそこはわかるんだね」

梓「それから」

律「そうだな…10分ごとに1人殺すって言って…」

梓「え」

律「だから…10分ごとに」

梓「…理由を言えとかじゃなくてですか?」

唯「理由?」

梓「……それに10分って」

律「最初は冗談だと思ったけどさわちゃん死んじゃったし」

唯「なんかの演出かと思ったけど…もう思い出すだけで…」

梓「それから…」

律「……そんでもうみんな死を覚悟して」

唯「みんなで死ねるならいいかなって」

律「梓がいったんだぞ」

梓「私がですか?」

律「ホントになんも覚えてないのか?」

唯「あずにゃん変」

梓「……違う」

唯「え?」

梓「違います……そんなわけないです」

唯「?」

梓「犯人は和さんのお母さんで…」

律「…おい」

唯「あずにゃん……違うよ犯人はね」

梓「犯人知ってるんですか?」

唯「え、だってあずにゃんがいってたじゃん」

梓「それで誰なんですか」

律「……和」

梓「…え」

唯「確かに声も雰囲気も和ちゃんぽかったもんね」

梓「だからなんでそんな気楽なんですか…死ぬんですよ?」

唯「……だって」

律「…なぁ」

梓「あの…」

唯「1度死んでるし」

梓「……えっ?」

律「だから死んでんだよ私達」

梓「…ふざけてるんですか?」

唯「真面目だよ~」

律「……それも梓が言ってたことだしな」

梓「え……そんな」

律「だからさっき言った『死を覚悟して』ってのはおかしいな」

唯「えへへそだね」

梓「……はぁ」

唯「私達の最後の記憶が和ちゃんのお見舞い行く途中で」

律「…な」

梓「そこは一緒なんだ」

唯「たぶんそこで死んじゃって」

梓「ここにいると…」

――――――9月30日 午後2時42分 【残り0分】

梓「いままでのは夢だった…」

律「退屈だな~」

唯「そだね」

律「さっさと天国いって」

唯「みんなでティータイムしたいね」

律「そだな」

梓「……わかんない」

唯「あずにゃん?」

梓「あの…ここが天国でも生きてた場所でもないならなんなんですか」

律「…そんなこと聞かれてもな」

唯「私達だって教えてほしいよ」

ガチャ
鈍いドアの開く音とともに覆面の女が入ってきた
まさにそれは先ほどまで見ていたものと同じ光景だった

「さぁ…次は誰かしら」

唯「ねぇ和ちゃん…ここはどこなの」

「……」

唯「和ちゃんなんでしょ?あずにゃんが言ってたよ」

覆面の女は梓のほうに顔をむけた

梓「えっ…あの…」

「どうして私が和だと?」

梓「えっと…その……あっここはどこなんですか?」

「……それは答えられないわ」

梓「…そうですか」

「それでなんで私が和だと?」

梓「意外としつこい…」

唯「……あずにゃん」

梓「えっと…・和さんが事故にあったのは私達のせいで…私全員がその事件にかかわりがあって」

律「何言ってんだよ梓」

「事故?」

梓「…はい」

唯「和ちゃんは事故なんかあってないよ」

「そうよ…階段から転んだだけ…あっ」

唯「やっぱり和ちゃんだったんだね」

和「……」

律「……まぁそれはそうと次は私な」

唯「え~りっちゃんずるい」

律「ほら…さっさと撃てよ」

和「いいの?」

唯「じゃあ次私ね」

梓「もう何が何だか」

和「…じゃあ」

1発の銃声とともに律が倒れた…しかし血は出ず…傍からみればただ単に気絶しているようだった

律はそのまま和に引きずられ部屋から連れて行かれた
和はドア付近のボタンを押し10分のカウントダウンが開始された

梓「……」

唯「あーあ」

梓「場所も同じ、人の配置も多分同じ」

唯「まぁあずにゃんいるからいっか…えへへ」

梓「絶対何かある」

唯「あずにゃん?」

梓「あれは夢なんかじゃない…」

唯「ねぇあずにゃんってば」

梓「……ここは死んだ人が来る場所?」

唯「そだよ~私達死んだんだよ」

梓「……なんで死んだんですか?」

唯「さぁ」

梓「さぁ…って」

唯「だってほんとにわからないんだもん」

梓「思い出してください」

唯「そんなこと言ったて……でも生き返らないよ?」

梓「そうかもしれないですけど…お願いします」

唯「う~ん」

梓「…」

――――――9月30日 午後2時46分 【残り8分】

唯「やっぱりむりだよ~」

梓「そうですか……」

唯「ごめんね」

梓「いえ…」

唯「…」

梓「(たぶん先輩たちはここで死んだからみんなここに……じゃあ私は?)」

梓「(私の為に唯先輩は庇って死んだ……だから私は……あっ)」

唯「ん?」

梓「あの…おなか見せてもらえます?」

唯「どうしたの?」

梓「(傷とかあれば…)」

唯「あずにゃんどうかしたの?」

梓「ない…」

唯「何が?」

梓「……じゃああれはなんだったの」

唯「あずにゃん暇だよ~」

梓「そう言えば起きたのは律先輩が死んでからだいたい15分」

梓「その時に死んでたの…みんな」

唯「あの…」

梓「唯先輩」

唯「はひっ」

梓「唯先輩がここにいるの気づいたのいつですか?」

唯「う~ん澪ちゃんに起こされたんだよ」

梓「そのとき誰が居ました?」

唯「あずにゃん以外だよ…りっちゃん澪ちゃんムギちゃんさわちゃん」

梓「やっぱり」

唯「でもね…いつの間にかいたんだよ…あずにゃん、もしかしたらずっといたのかも」

梓「……そんなんはずはないと思います」

唯「そうかな」

梓「(やっぱり私死んじゃってたんだ)」

唯「どうかしたの?」

梓「いえ……謎が解けそうで解けなくて…結局解けないみたいです」

唯「そっか……ほら、でもきっとそんなこと忘れられるよ」

梓「え」

唯「天国でみんながきっと待ってるもん…ティ―タイムの準備して」

梓「……そうですね」

唯「そうだよ…和ちゃんもきっとそのうち来てくれるから」

梓「…そうですね」

唯「……だから」

梓「だから?」

唯「……ううんなんでもない」

梓「また隠し事ですか?」

唯「また?」

梓「あ、いえ…まぁでもよかったです」

唯「あと30秒…」

――――――9月30日 午後2時54分 【残り0分】

唯「天国でもバンドできるかな」

梓「きっとできますよ」

唯「ギ―太ひけるかな」

梓「きっと弾けますよ」

唯「…えへへ」

梓「みんなでお茶飲んで、お菓子食べて…演奏して」

唯「そだね」

梓「きっと楽しいところですよ」

ガチャ
ドアが開き和が入ってきた

和「次は誰?」

梓「唯先輩で」

和「いいの?」

梓「はい」

唯「じゃああずにゃんまってるね」

梓「はい」

和「じゃあ逝くわよ唯」

唯「うん…」

銃声とともに唯はドサっと地面に倒れた

和「じゃあ」

梓「……はい」

唯は和に連れて行かれ部屋から出て行った
また10分のカウントダウンが静かに始まった

――――――9月30日 午後2時55分 【残り10分】

梓「誰もいない…」

梓「静かだな……」

梓「唯先輩今頃何やってるんだろう」

梓「私の分のお菓子無くなってるかな…へへっ」

梓「それでも……みんなと一緒にいられればそれで十分だよ」

おわり

――――――9月30日 午後3時5分 【残り0分】

和「最後はあなたね」

梓「はい…」

和「…じゃあいいかしら」

梓「……あの、私はどうして死んだんですか」

和「……さぁね」

梓「そうですか…」

和「…不満そうね」

梓「よくわからなくて……この10分ずっと考えていたんですけど」

和「そう」

梓「夢かどうかわからないんですけど…ここで目が覚めて…いきなり集められた理由を言えって言われて」

梓「わけがわからなくて…みんなどんどん死んじゃって…」

梓「結局答えにたどりついたと思ったのに…そしたら今度はここ…もうなにがなんだか」

和「そう…」

梓「その犯人は和さんのお母さんで…」

和「私の?」

梓「…はい」

和「そうなんだ」

梓「なんとなく…また気を失ったらここで目覚めてまた先輩方それぞれ違うこと言うんじゃないかなって」

和「……」

梓「…私だけがおかしいみたいで」

和「……」

梓「それならいっそこのままここにいたほうが楽かもしれないなって」

和「……そう」

梓「……どれが夢でどれが現実なのかわからないんです」

和「次こそは天国いけるといいわね」

梓「……はい」

――――――9月30日 午後0時22分



梓「…またか」

唯「あずにゃんきた~」


  梓は時計を見るまでもなく理解した


律「ほら唯!すぐ来るっていっただろ?」

さわこ「梓ちゃん!いったい何がどうなってるの?」

梓「(…さわこ先生がまだ生きてる。全く一緒な状況ではないみたい…)」
 「皆さん死に過ぎです。」

さわこ「えっ…梓ちゃんどういうこと?私、死んでなんかないわよ?」

唯「あれ~さわちゃんなにいってるの~?」

さわこ「私は和ちゃんのお見舞いに行ってる途中にsy」

律「拉致されたんだろ?」

さわこ「えぇそうよ。あなた達も同じでしょ?なんでそんなに冷静なのよ!?」

梓「唯先輩、律先輩。説明してないんですか?」

唯「だってーまたすぐ死ぬしねー。次こそは天国に行けるかなー?」

律「開け!天国への扉!!」

梓「(死を開き直ってる…!!)」

さわこ「ずっとこの調子なの…」

梓「(今回も澪先輩とムギ先輩はいない。それにさっきから何か違和感が…)」


  梓は相変わらず困惑しているさわこ先生を尻目に周囲を見渡した


梓「時計が動いていない!」


  時計は9月30日 午後0時22分 のまま停まっていた


 梓は時計をしばらく見ていたがやはり停まっている。秒針すら動いていない

唯「あれー壊れちゃったのかなー」

律「言われてみればってやつだな」

さわこ「(…。)」

梓「(やっぱり何かが違う…こうなったら聞くしかない…)」
 「みなさんは何か重大な隠し事をしていませんか?」

唯「えーしてないよー?」

律「わたしも」

さわこ「…してないわよ」

梓「(殺される直前の記憶は今回もなしか…こうなったら…)」
 「和先輩は死にましたよ。さわこ先生?」

唯律さわこ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

梓「(わかりやすい…)」
 「さわこ先生にはねられ…唯先輩に気付かれず…律先輩に見捨てられて…和先輩は死にましたよ?」
 「そして私も…(わたしも…?)」

さわこ「…やめて」

律「…」

唯「さわちゃん?もしかしてあの猫は…」

梓「そうです。唯先輩、猫ではあそこまで車は壊れません。さわこ先生はそのために猫を…」

さわこ「もうやめて!!なんであなたが知ってるのよ!?」

梓「(また説明…)」
 「さわこ先生の告解を聞いたのは私です。」

さわこ「!!!!」

梓「(反応ははじめてだけど…///)」

 
  さわこはうな垂れたまま黙りこくってしまった

唯「さわちゃん…本当なの?」

律さわこ「…」


  梓は時間をあげることにした。時間はいくらでもある。重苦しい空気が漂う
 

梓「その間に頭を整理しよう…」


  「澪先輩、むぎ先輩がいないのはなぜか?澪先輩は生きている可能性もある。
  ただ確実に死んだムギ先輩、和先輩のお母さんは?
  和先輩が最後に言った「今度は天国に…」の意味は?ループしていることと関係あるのか?」

  

つまんねぇから消えろ

>>505
きえまーす

思いつきで書かれるくらいなら潔く落ちるほうがマシ

>>511
こんなの書いてても結末狭まってるから面白くなかった

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年05月10日 (日) 23:36:39   ID: Uf50Mnr9

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