ほむら「トランクを開けたら全裸の女の子が入っていたわ」 (122)

ほむら「テロを企んでいるらしいお兄さんから爆弾をパクってきたわ」

ほむら「どうやらこのトランクにはショッピングモールを吹き飛ばすくらいの強力な爆弾が入っているらしいわ」

ほむら「早速開けてみるわ。よいしょっ……」

かずみ「すやすや……」

ほむら「……全裸の女の子が入っていたわ。キレイな黒髪の女の子だわ」

ほむら「どうしよう……」

ほむら「そうだわ、こんなときは>>2しましよう」

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ダウジング

ほむら「こんなときはダウジングね」

ほむら「二本のL字型の金属棒を用意して……」

ほむら「両手に一本ずつ構えるわ」

ほむら「さあお宝の反応を探るわよ」

ほむら「…………」ツンツン

かずみ「んぁっ……」

ほむら「腋にやや反応ありだわ」

ほむら「もっとダウジングしてみましょう」

そう言うとほむらはダウジング棒で少女のしなやかな肢体をつつき始めた。

かずみ「あ……ふああっ……!」

甘い吐息が漏れる。

ほむら「ダウジングなう」

かずみ「はぁ……はぁっ……」

ほむら「なるほど……ダウジングの結果、両胸の突起が特に反応が大きかったわ」

ほむら「ここにお宝が隠されているのね」

かずみ「う……こ、ここは……?」

ほむら「あら、目を覚ましたのね」

かずみ「ここどこ……って、わたし何で裸なの!?」

ほむら(困ったわね、変に騒がれるとダウジングに悪影響だわ)

かずみ「あなたダレっ?! わ、わたしに何をしたの!?」

ほむら「>>6

レイパーから助けた

ほむら「私は貴女をレイパーから助けたの」

かずみ「え……?」

ほむら「危ないところだったわ。そこのトランクに入れられて、誘拐までされるところだったのよ」

かずみ「そうなの? じゃああなたが助けてくれたんだね!」

ほむら「ええそうよ」

かずみ「ありがとう! 御礼にわたし、なんでもするよ!」

かずみ「あ……でも、その前に服を貸してくれるとうれしいなー……なんて、えへへ」

ほむら「服なら貸してあげるわ。でもその前にダウジングをさせてくれるかしら」

かずみ「だう?」

ほむら「ふむふむ……」

再度ダウジング棒で少女の胸をつつくほむら。

かずみ「ひゃっ?! な、なにするの!?」

ほむら「動かないで」

かずみ「ご、ごめんなさい……」

ほむら「うん……やはり、この反応……」

かずみ「ん……く、ああっ……!」

ほむらが棒の先端で円を描くように乳首の周りをなぞると、少女が身体を震わせる。

かずみ「ね、ねえ、これ……なにしてるの……?」

突然のことに困惑を隠せない様子だったが、肉体はその金属棒のひんやりとした感触に確かに反応していた。

ほむら「間違いないわ。ここにお宝が……>>10が眠っているわ」

子宮

ほむら「ここに綺麗な子宮が眠っているのを感じるわ」

ほむらの白く細い指が少女の下腹部を撫でる。

かずみ「し、しきゅう……?」

ほむら「子を成すために必要な女性の器官。生命の神秘がつまった秘宝ね」

かずみ「は、はあ……」

かずみ「ねえ。それより早く服を……」

ほむら「ああ、そうだったわね」

ほむら「じゃあ貴女には>>12を着せてあげましょう」

ほむら「じゃあ貴女には罪を着せてあげましょう」

かずみ「あはは、上手いこというね」

かずみ「でも罪はお洋服じゃないから着られないよっ」

ほむら「そうね。じゃあ、罪とお洋服と両方着せてあげるわ」

かずみ「罪にこだわるんだね……くすっ、貴女って面白い人だね」

かずみ「……で、でも、風邪ひいちゃう前に早くしてほしいかなー、って思うんだけど……」

ほむら「じゃあ服は>>14を着せてあげるわ」

ほむら「その後に>>16の罪を着せるわ」

ほむらの服でいっか

外患誘致罪







20XX年、世界は核の炎に包まれた。

核兵器の攻撃により世界中のあらゆる都市は破壊され、動植物の大半が死滅した。

もちろん人類とて例外ではない。

残された僅かな人々も限られた食料と水を奪い合い、モヒカン頭でヒャッハーしながら血を血で洗う争いを繰り返し続けていた。

暴力が支配する時代の幕開けだった。

ちなみに大戦の引き金となったのは、『かずみ』と呼ばれる少女が外国と通謀して日本国に攻撃を仕掛けたからだと言われている。

日本国政府が崩壊しておらず正常に機能していたころだったら、『かずみ』は外患誘致罪に問われることになっただろう。

荒れ果てた荒野を二人の少女がゆく。

かずみ「ここも少し前までは街があったのに……」

ほむら「戦争のせいで建物が一つも残っていないわね」

かずみ「酷い……戦争ってなんて酷いんだろう……ぐすん」

ほむら「泣かないでかずみ。泣いたら気持ちが弱ってしまうわ」

かずみ「ぐすっ……」

ほむら「貴女は失われた記憶の手掛かりを見つける為に……」

ほむら「私はまどかを見つける為に……」

ほむら「力を合わせて、頑張って生存者を探しましょう」

かずみ「うん……そうだね、ほむら……」

ほむら「っ! アレを見てかずみ!」

かずみ「あ! 誰かがモヒカン頭のあらくれどもに追われているよ!」



モヒ1「ヒャッハー! その種もみを寄越せー!」

モヒ2「汚物は消毒だー!」

???「っ……こ、この種もみを渡すわけには……!」



かずみ「にわか臭が漂うモヒカンたちが追っているのは女の子みたいだけど……」

ほむら「あの子は……!!」

追われている少女>>23

[ピザ]

マミ「この種もみを渡すわけにはいかないわ!」

マミ「今ある食べ物はいつかは尽きてしまうの……でも、種もみがあれば何倍にも収穫できるわ!」

マミ「考えるべきは今日より明日なのよ!」

モヒ1「食べ物はいつかは尽きるぅ~?」

モヒ2「そりゃ正論だ。でも……」

ゆま「……でも、いつかは今じゃないよねー?」

モヒA「あ! ゆま様!」

マミ「くっ……! 貴女はこのあたりのチンピラを仕切っている組織の四天王の千歳ゆま!」

ゆま「食料はいつか尽きる。でも、いつかはいまじゃないよ」

ゆま「だったら今食べちゃおうよぉ、えへへ♪」

ほむら「あの子は巴マミ……それに、千歳ゆま!」

かずみ「知り合いなの? じゃあ助けないと!」

ほむら「ええ、ここは>>28しましょう!」

土下座

ゆま「さーて、それじゃあ種もみを渡してもら……」

ほむら「大変失礼致しました」ゲザッ

ゆま「え?」

ほむら「心よりお詫び申し上げます」ゲザッ

マミ「え……あ、あなたは暁美さん? なんで土下座して……」

ほむら「大変申し訳ありませんが種もみをお渡しすることは出来ません」ゲザッ

ゆま(……! この土下座のフォーム……間違いない、かなりの実力を持った魔法少女だよ……!)

ゆま「……えへ♪ そこまで言うなら仕方がないよね。ここはいったん退いてあげるよ」

ほむら「ありがとうございます」ゲザッ

ゆま「ねぇおねーちゃん、お名前を聞かせてくれるかな」

ほむら「私は暁美ほむらよ」

ゆま「うん、ほむらおねーちゃんだね。よーく覚えておくよ」

ゆま「それじゃ、またね♪」

マミ「行ったみたいね……良かった」

ほむら「怪我はない?」

マミ「平気よ、かすり傷一つ負ってないわ。あなたが来てくれてたからね」

かずみ「よかったぁ……! すごいねほむら! 戦わずに追い払っちゃうなんて!」

ほむら「大したことはしていないわ」

マミ「あら? 貴女は?」

かずみ「わたしはかずみ! ほむらと一緒に旅をしているの!」

マミ「へえ、そうなの……私は巴マミ。この近くの集落の住人よ」

ほむら「近くに集落があるの?」

マミ「ええ、立ち話もなんだし村で詳しい話をしましょう」

集落についたほむら一行。

集落といっても廃墟と化したビル群の影にひっそりと人々が集まっている程度のものだった。

そこでほむらは”KING”の噂を聞く。

ほむら「”KING”ですって?」

かずみ「なーにそれ?」

マミ「この辺りを支配しているチンピラ集団の名前よ」

マミ「暴力で弱い人々を虐げて悪逆の限りをつくす外道たちなの」

かずみ「酷い! 悪者なんだね!」

ほむら「さっきの……千歳ゆまもその一員なのね」

マミ「ええそうよ。でも彼女は別格。”KING”に四人いる幹部の一人だから」

マミ「そしてその”KING”を率いているリーダーが……魔法少女の>>33さんなの」

ほむら「なんですって!? >>33が!?」

まどか

ほむら「なんですって!? まどかが!?」

マミ「ええ、鹿目さんは自らを女帝と称して”KING”を率いているの」

かずみ「まどかって、ほむらが探していた子じゃ……!?」

ほむら「どうしてまどかが……心やさしいあの子が、どうして……!?」

かずみ「ほむら……」

ほむら「……でも、目的地は決まったわね……私はまどかに会いに行くわ!」

マミ「”KING”のテリトリーは危険よ? それでも行くの?」

ほむら「勿論よ、まどかに会うためなら私はどんな危険も厭わないわ」

かずみ「ほむら! わたしも手伝うよ!」

ほむら「ありがとう、かずみ。一緒に行きましょう」

マミ「それなら私は……」

ゆま「ほむらおねーちゃーん! 遊びにきたよー♪」



ほむら「!?」

かずみ「今の声は……!」

マミ「大変! 幹部のゆまが集落を襲撃に来たんだわ!」

かずみ「集落のみんなを守らないと!」

ほむら「ええ、行きましょう巴さん!」

ほむら「千歳ゆま!」

ゆま「あ、ほむらおねーちゃん!」

マミ「千歳ゆま……あなた、何しに来たの!? 何が目的!?」

ゆま「えへへ、そんな口の利き方していいのかな?」

ゆま「今この集落はモヒお兄ちゃんたちに包囲されているんだよ」

ゆま「お兄ちゃんたちが一斉に襲い掛かったら、集落のみんなはただじゃすまないよね?」

マミ「く……! ひ、卑怯な……!」

ゆま「えへへ、褒め言葉だよ」

ほむら「包囲しておいて襲撃させないということは……何か取引を持ちかけたいということかしら?」

ゆま「取引なんて、そんなむつかしいことじゃないよぉ」

ゆま「ゆまね、ほむらおねーちゃんと勝負したいだけなんだ♪」

ほむら「勝負ですって……?」

ゆま「>>40で勝負しよっ♪」

大食い

ゆま「大食いで勝負しよっ♪」

ほむら「いいでしょう。受けて立つわ」

ほむら「その代わり、私が勝ったら”KING”の情報を洗いざらい喋ってもらうわよ……!」

ゆま「えへ、いいよ。ゆまに勝てたらだけどね!」

ゆま「さあモヒお兄ちゃん! ゴハンの準備をして!」

モヒ1「ヒャッハー! 米を炊くぜー!!」

モヒ2「俺は肉を焼くぜ!」

モヒ3「宴だー!!」ドンッ!

食事の準備が進むにつれて、辺りに食欲をそそる香りが立ち込めてくる。

中沢「うう、なんて良い匂いなんだ……」

和子「ろくに食料のない私たちの前であんな大食い大会を開催するなんて酷すぎます……」

モヒ1「あ、集落のみなさんの分もありますので、どうぞ召し上がってください」

中沢「え? いいんですか?」

和子「まあっ、ありがとうございます」

モヒ2「いえいえ、困ったときはお互い様ですから」

ゆま「ご飯はみんなで一緒に食べたほうが美味しいもんね♪」

マミ「みなさん料理は行きわたりましたかー?」

かずみ「はーい」

ゆま「よーし、それじゃあみんなで『いただきます』だよー、さん、はい♪」

『いただきまーす!』

ほむら「どっちがたくさん食べられるか勝負よ、ゆまちゃん」

ゆま「えへへ、負けないぞー」

かずみ「あ、じゃあわたしも頑張っちゃおうかな!」

マミ「ふふ、ちゃんと良く噛んで食べるのよ?」

ゆま「うん!」モグモグ

ほむら「わかったわ」モグモグ

ほむら「このお肉美味しい……! どこのお肉?」

ゆま「最高ランクの松阪牛だよ!」

マミ「まあ、どうりで美味しいわけね!」

かずみ「ご飯もお野菜もおいしいよ~♪」

ゆま「どれも最高級の食材を使ってるし、一流の料理人が調理しているからね!」

モヒ1「どんどん料理が出来ますので、遠慮せず食べてくださいね」

ほむら「どうもありがとうございます」



この宴は朝まで続き、ほむらたちや集落の人々のお腹は充分に満たされた。

ゆまが用意した大半の食材は消費されたが、残った食材は集落に寄贈されることとなる。

これで当分の間この集落の人々が飢えに苦しめられることはないだろう……。

ちなみに大食い対決は>>48が優勝した。

和子

和子「あらうふふ、こんなに食べてしまいました」

ゆま「わー、和子おねーちゃん凄い! 優勝は和子おねーちゃんだね!」

和子「お姉ちゃん!? うう、ゆまちゃんは良い子ですね、お小遣いをあげちゃいます」

ゆま「わーい♪」

ほむら「あのー」

和子「え? ああそうですね」

和子「ゆまさん、私が優勝したので暁美さんの質問に答えていただけますか?」

ゆま「うん! いいよー」

ほむらはまどかに会いたい、という自分の目的を話して、”KING”についての情報を聞き出した。

ゆま「ふーん、ほむらおねーちゃんはまどかおねーちゃんに会いたいんだね」

ほむら「ええそうよ」

ゆま「だったらまずはここから北のアジトを目指すといいよ」

ゆま「”KING”の本拠地へ行くならどうしても寄ることになるし……」

ゆま「北のアジトには四天王の一人、>>53おねーちゃんがいるからね」

ほむら「>>53ですって……?」

上条

ほむら「か、上条ですって……?」

ゆま「うん、上条さやかおねーちゃん。ちょっぴりおバカだけどとっても強いんだよ」

ほむら「上条……さやか? 美樹さやかではないの?」

ゆま「あ、昔は美樹って名字だったみたいだね」

ゆま「でも上条って呼ばないと怒るんだぁ、上条おねーちゃんは」

ほむら「……何か事情がありそうね……」

マミ「美樹さんが四天王の一人だったなんて……知らなかったわ」

ゆま「まどかおねーちゃんに会うためには、きっと上条おねーちゃんとの戦いは避けられないよ」

ゆま「気をつけてね、ほむらおねーちゃん!」

ほむら「ええ、ありがとうゆまちゃん」

かずみ「じゃあ早速出発しよっか、ほむら!」

ほむら「ええ」

ほむら「ありがとうね、巴さん。食料を分けてもらっちゃって」

マミ「いいのよ。これくらいしか私には出来ないし……」

マミ「一緒に行くことが出来なくてごめんなさい。私はこの集落を守らなければいけないから……」

マミ「……気をつけてね、暁美さん。それに、かずみさん」

かずみ「うん! またね! ぜんぶ終わったらまた会いに来るから!」

ほむら「また会う時まで……巴さん、貴女も油断して頭から齧られたりしないようにしてね」

マミ「? え、ええ……」

北のアジトを目指して旅立ったほむらとかずみ。

道中で野盗に襲われることもあったが、二人の魔法少女にかかれば大した障害にはならなかった。

食料の蓄えも充分あり、体力気力ともに充分な彼女たちの歩みは早く……

マミの集落を立った翌日には、北のアジトの目前まで到達していた。

かずみ「あ! あそこに大きな建物が見えるよ!」

ほむら「あれが北のアジトね……あの建物はたしか、元はコンサートか何かをするホールだったような……」

かずみ「よーし、行ってみよう!」

ほむら「慎重に行動するのよ。敵地に乗り込むのだから」

かずみ「はーい」

北のアジト内部。

コンサートホールの舞台の上には、捕らえられた仁美と、それを楽しげに眺めるさやかの姿があった。

さやか「あはは、よーやく捕まえたよ仁美ぃ」

仁美「くっ……さ、さやかさん! いったい私をどうなさるおつもりなんですか!?」

さやか「そんなの決まってるでしょ。あんたにはあたし達のコンサートに参加してもらうのよ」

さやか「あたしと恭介の……特別なコンサートにねぇ?」ニタァ

仁美「ひっ!」

さやか「さあ仁美、あんたには>>59してもらうよ」

ポールとセックス

さやか「そこにポールダンス用のポールがあるでしょ」

仁美「は、はい……」

さやか「それとセックスしなさい」

仁美「は……?」

さやか「ポールくんのポールをあんたの股にブチ込んでセックスしろって言ってるのよ!」

仁美「そ、そんな……! そんな破廉恥なこと出来ませんわ!」

さやか「あたしの命令に逆らうつもり? 生意気だわ……少し痛い目に合わせてあげる!」

仁美「い、いやああ!!」

ほむら「待ちなさい、美樹さやか!!」

さやか「あん?」

ほむら「その子を離しなさい!」

かずみ「いじめはだめだよ!」

さやか「…………」

ほむら「美樹さやか、貴女どうしてこんなことを」

さやか「……今あんたなんて言った?」

ほむら「え?」

さやか「あたしは美樹さやかじゃない! 上条さやかよ!!」

さやか「二度と間違えないで!!」

ほむら「っ……!?」

ほむら「貴女……いったい……?」

さやか「……ふ、ふふ、良く見たら転校生じゃんか。久しぶりだね」

さやか「噂は聞いてるよ。四天王の一人、ゆまちゃんを破ったんだってね」

さやか「お目当ては……まどかでしょ?」

ほむら「……良く分かったわね」

さやか「でもあんたをこれ以上進ませるわけにはいかないわ」

さやか「恭介のためにも……ね、うふふ……」

さやか「さあ転校生、あたしと>>66で勝負しなさい!」

仁美をくすぐる

さやか「あたしと『仁美くすぐり』で勝負しなさい!」

ほむら「……いいわ、受けてたつわ」

ほむら「その代わり、私が勝ったらここを通過させてもらうわよ」

かずみ「それと”KING”の情報ももらうからね!!」

さやか「ふふ……もう勝った時のことを考えてるなんて馬鹿ね」

さやか「あたしの勝利は絶対よ! あたしが勝ったら、あんたら二人ともコンサート用の楽器にして可愛がってあげるわ!」

さやか「ルールは簡単よ。あたしは仁美の右腋をくすぐるわ」

ほむら「なら私は左腋をくすぐる……ということね」

さやか「察しがいいじゃん。そうだよ」

さやか「それで仁美がよりくすぐったいと思ったほうが勝ち、というわけよ」

ほむら「一つ確認してもいいかしら。くすぐりの方法はなんでもいいの?」

さやか「なんでも良いよ? 指でも、舌でも、なんなら道具を使ってもいい」

ほむら「道具……ね」

さやか「さあ! それじゃあさっさと始めようじゃないの!」

さやか「覚悟はいい?」

ほむら「いつでもいいわよ」

さやか「くくっ、その意気やよし!」

さやか「よし、じゃあ……レディー、ゴー!!」

さやか「まずは先制攻撃……いくわよ仁美っ!!」

サワサワサワサワ...

仁美「あひぃっ!!」

かずみ「な、なんて指の動きなんだ!! さやかの指が何十本もあるように見えるよ!」

さやか「どう? くすぐったいでしょ? 気持ちいいでしょ!?」

仁美「ひあっ、あひっ、ひぃぃぃ!!」

かずみ「このままじゃほむらに勝ち目なんてないよ! ど、どうするのほむら!?」

ほむら「ええとたしかこの辺にしまってあったはず……あ、あったわ」ゴソゴソ

かずみ「ほむらが何か取りだした……あ! あれは!」

さやか「なに……!?」

ほむら「ダウジング棒よ」

ほむらは取りだしたダウジング棒を仁美の腋に押し付けると、文字を書くように先端を這わせ始めた。

仁美「あっ……!?」

繊細な棒さばきと、ひんやりとした金属の感触が仁美の意識を左腋に集中させる。

ほむら「さて……一番感じるところをダウジングで探りましょう」

ほむら「ここかしら……」

仁美「あひぅ!?」

ほむら「それともここ?」

仁美「ん……くぅうっ!?」

棒が動かされるたびに痙攣し、なまめかしい声を漏らす仁美。

さやか「ちょ、ちょっと……!!」

さやかがくすぐり続けているのにも関わらず、もはやそちらのことなど何も感じていないかのようだった。

ほむら「……よし、ここね」

仁美「あ……!」

やがて目当ての場所を探り当てると、ほむらはダウジング棒を握る手に力をいれ……

ほむら「それじゃあ、激しくいくわよ」

さらに時を止めて一瞬のうちに数万回のくすぐりを仁美のウィークポイントに叩きこんだ。

仁美「んほぉぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!!」

さやか「ひゃっ!?」

仁美「はぁ、はぁ……うう」バタリ

かずみ「あ! 気絶して倒れちゃった!」

ほむら「感想を聞くまでもなく、私の勝ちのようね」

さやか「そ、そんな……!! あたしより仁美を感じさせることができるなんて!!」

ほむら「……ん?」

恭介「いやあ、良い物を見せてもらったよ暁美さん!」

さやか「あ、恭介!」

ほむら「え? 上条くん?」

恭介「暁美さんの飛び入り参加は予想外だったけど、素晴らしいコンサートになったね!」

かずみ「コンサート?」

恭介「そうだよ。さやかと仁美が僕のためだけに見せてくれるコンサートさ」

ほむら「……どういうこと?」

さやか「いやー。さっきのあれさ、あたしが仁美をいじめてたやつ。あれって演技だったんだよね」

さやか「あたしと仁美で送る、スペシャルコンサートの一部だったの」

かずみ「は、はあ……?」

恭介「二人は僕のために毎日こうしてコンサートを開いてくれているんだ」

さやか「まあ……なんていうか、その、プレイの一種ていうか……えへへ」

ほむら「なるほど。そこにタイミング悪く私たちが入ってきてしまったと……ごめんなさい、お邪魔しちゃったのね」

恭介「いやいや、お邪魔だなんてとんでもない。良い物を見せてもらったよ」

恭介「良ければまたお願いしたいくらい……」

さやか「こら恭介! 浮気はダメだぞ!」

恭介「おっと! ごめんごめん、そんなつもりはないよ」

恭介「ボクがこの世で愛しているのは愛しい妻……さやか、キミだけなんだから」

さやか「やだもう、恭介ったらー……えへへ」

ほむら「ええと、とにかく私の勝ちでいいのよね」

さやか「あ、うん。好きにしていいよー」

ほむら「じゃあ”KING”の情報を……」

さやか「おっけおっけ。何が聞きたいの?」

かずみ「まどかの大体の居場所はゆまちゃんから聞いてるんだけど、こっからどう行けばいいのかな」

さやか「あー、ここからなら更に北へ行って、奴隷収容所に行けばいいと思うよ」

ほむら「奴隷ですって……!?」

さやか「そこの頭が、あたしと同じ四天王の一人……魔法少女の>>77なんだ」

さやか「その……修行と称して奴隷達を……>>79してるって噂だよ」

ワルプルギスの夜

家族にしてるけど

奴隷収容所。

ここではワルプルギスの夜によって集められた奴隷たちが、

所長であるワルプルギスの夜を母と慕い仲睦まじく暮らしている。

ワルプル「キャハハ!」

シャルロッテ「わーい、ママあそんでー」

ワルプル「キャハ!」

エリー「ま、ママ……いっしょにニコニコ動画観よ?」

ワルプル「キャハハ!」

ゲルトルート「ママ、ローズティーはいかがですか?」

ワルプル「キャハハ?」

エルザマリア「ママ、一緒にお祈りしましょう?」

ワルプル「キャハハハ!」



ほむら「幸せそうね」

かずみ「うん」

ほむら「ここはスルーして次にいきましょう」

とある酒場にモヒカン頭たちが集まっている。

話題は暁美ほむらのことだ。

モヒ1「ワルプル様までやられちまったぞ!」

モヒ2「おいおいどうすんだよこれから……このままだとここも攻め込まれるぞ!」

モヒ3「そんなことになったらハート様が怒り狂うことは間違いない……オレ達殺されちまう!」

モヒ1「いそいで暁美ほむらを倒さないと!」

と、そこへ一人の少女が現れる。

その少女こそがハート様と呼ばれ恐れられる、最後の四天王の一人であった。

モヒ2「ああ!? は、ハート様! どうしてここに!?」

ちなみにハート様というのはあだ名である。

本名は……>>86

佐倉・ハート・杏子

杏子「ハート様って呼ぶなって言ってるだろ!!」

モヒ「す、すみませんハート様」

杏子「だから呼ぶなって!!」

杏子「ああ、くそったれもー。小っ恥ずかしいあだ名付けやがって……!!」

ハート様と呼ばれる彼女の本名は佐倉杏子。

”KING”四天王の中でも最強と謳われる幹部であり、己の欲望のためならどんな犠牲も厭わない外道である。

例えば戦争で家をなくした人々のために炊き出しを行ったり、

孤児たちのために孤児を設立したり両親を探してあげたりといった活動をしている。

中でも特に有名なのが、飛んできたミサイルを華麗な槍捌きで破壊して何万人もの命を救った時のエピソードだ。

そのときたまたまハート柄のパジャマを着ていたのでハート様というあだ名がついた。

杏子「ああそうそう、アタシしばらく留守にするから。お前らよろしくな」

モヒ「ええ!? 留守って……な、なんでですか?!」

杏子「女帝じきじきにお呼び出しがあってね。暁美ほむらを、本拠地でおもてなししろってね」

モヒ「女帝じきじきに……!!」

杏子「そんなわけだから留守の間は頼んだよ」

杏子「ちゃんと畑の管理しろよ? チビたちに勉強教えてやれよ?」

杏子「それに、孤児を見かけたらちゃんと保護してやること。あとは、ええと……」

モヒ「大丈夫ですハート様! おまかせください!」

モヒ「安心して女帝のところへいってくだせえ!」

杏子「……ん、悪いねお前ら。頼んだよ」

杏子「……あ! またハート様っていったろ!」







数日後、暁美ほむらとかずみはついに目的の地にたどりついた。

ほむら「ここが”KING”の本拠地ね……」

かずみ「凄い魔力を感じるよ……」

杏子「……遅かったじゃんか、暁美ほむら」

ほむら「っ! 貴女は!!」

杏子「アタシは”KING”四天王の最後の一人、佐倉杏子さ」

杏子「女帝からの命令でね。アンタをここでおもてなししろって言われてるんだ」

かずみ「おもてなし? わーい、ごちそうとか?」

杏子「おもてなしって言うのは……>>91するってことさ!!」

ほむら「!!」

胸を大きくしてやる

>>87訂正

×孤児たちのために孤児を設立したり
○孤児たちのために孤児淫を設立したり

もう孤児淫でいいや

杏子「おもてなしって言うのは……おっぱいを大きくするってことさ!!」

ほむら「!?」

杏子の魔法により、瞬く間にほむらとかずみのおっぱいが大きくなる。

パイオツカイデーになった二人の洋服はもはやはちきれそうな状態だ。

ほむら「こ、これはいったい……!?」

かずみ「どうしてこんなことを!?」

杏子「さあ? 知らね」

ほむら「……ちょっと嬉しいわ」

かずみ「で、でもこの服がえっちい感じになっちゃって恥ずかしいよお……」

杏子「んじゃ、アタシの仕事はこれで終わりだから。じゃーね」

ほむら「おつかれさまー」

かずみ「どうもありがとねー」

杏子「おー」

佐倉杏子が立ち去る。

ほむら「……佐倉杏子、強敵だったわね」

かずみ「でも悪い子じゃなかった……出会いかたさえ違っていれば友達になれたかもしれないのに」

ほむら「そうね……でもそれは佐倉杏子だけじゃない」

ほむら「千歳ゆまも、美樹さやかも、ワルプーさんも、みんな決して悪人ではなかったわ」

かずみ「そんな人たちを変えてしまった戦争こそが、一番の悪なんだね……」

ほむら「そして、私たちがこれから会うあの子も……きっと戦争の被害者なのよ」

かずみ「まどか……って子のこと?」

ほむら「ええ……」

ほむら(まどか……今会いに行くわ……!)

本拠地でもっとも大きな建物に乗り込んだ二人。

そこはかつて暁美ほむらも通っていた……見滝原中学を改造して作られた、女帝の宮殿であった。

ほむら「……懐かしいわね」

かずみ「え?」

ほむら「なんでもないわ。さあ、ここが最奥みたいよ」

かずみ「この部屋に女帝まどかが……ほむらのお友達がいるんだね!」

ほむら「ええ……行くわよ!」

扉を開けると、玉座に腰掛けたまどかがいた。

丈の長い白のドレスを身にまとったその姿はまるでアルティメットな女神のようだ。

まどか「……待ってたよ、ほむらちゃん」

ほむら「まどか……」

まどか「何か言いたそうだね?」

ほむら「……どうして、”KING”なんて組織を作ったの?」

ほむら「どうして心優しい貴女が、力で弱き者を虐げるような酷いことを……!!」

まどか「……ふふ、心優しい、か」

まどか「いいよ、私が”KING”を作った理由を教えてあげるよ」

まどか「ただし……私と>>104して勝てたらだけどね!!」

キス

まどか「ただし……私とキスして勝てたらだけどね!!」

かずみ「き、キスして勝てたら……!?」

ほむら「それは勝敗はどうやって決めるのかしら?」

まどか「キスされて好きになっちゃったほうが負け……っていうのはどうかな?」

ほむら「…………」

まどか「……ほむらちゃん? どうかな?」

ほむら「……そんな勝負受けられないわ」

まどか「え! そ、そんな……ど、どうして?」

ほむら「だってそんなの……勝負する前から私の負けが決まってるんですもの……」///

まどか「ほむらちゃん」///

ほむら「私の負けだわまどか、貴女の不戦勝よ」

まどか「ううん違うよほむらちゃん……」

ほむら「?」

まどか「だって私も、勝負する前からほむらちゃんに負けちゃってたんだもん」///

ほむら「まどか……」///

まどか「ほむらちゃん……」///

頬を赤らめ見つめ合う二人。

その距離は少しずつ近づいてゆき、互いに吐息がかかるほど傍まで歩み寄りそして……

ほむら「ちゅっ……」

まどか「ん……」

二人の唇は重なりあい一つとなった。

かずみ「ねえ、じゃあこの場合勝敗は?」

まどか「うーん、私も負け、ほむらちゃんも負けならかずみちゃんが優勝ってことでどうかな」

ほむら「それで良いんじゃないかしら」

かずみ「やったー、優勝だー!」

ほむら「そんなわけだからまどか、”KING”を作った理由を教えてくれる?」

まどか「うん、それはね」

まどか「……>>109するためだったの!」

魔女の世界と魔法少女の世界を人間の世界にくっつけるため

まどか「魔女の世界と魔法少女の世界を人間の世界にくっつけるためだったの!」

ほむら「なるほど……そういうことだったのね」

まどか「ほむらちゃん達も見たでしょう? ワルプーさんたちが平穏な日々を過ごしていたところを」

ほむら「あれが貴女の望んだ世界だったのね」

まどか「そうだよ」

ほむら「でも、じゃあなんで弱い人たちを虐げるような真似をしたの?」

まどか「それはただの風評被害だよ」

ほむら「そっか」

こうしてほむらの戦いは終わった。

まどかと無事に再会し、疑いも晴れてスッキリした。

更になんやかんやで魔女化の心配もなくなったので万事解決した。

ほむら「……でも、かずみの記憶の手掛かりは何も見つからなかったわね」

かずみ「うん……」

まどか「あ、そういえば修羅の国にかずみちゃんを捜している人たちがいるらしいよ。たしかプレなんとかっていう……」

かずみ「え!? 本当!?」

ほむら「修羅の国……かつてはあすなろ市と呼ばれていた地ね」

かずみ「じゃあわたしそこに行ってみるよ!」

かずみ「……今までありがとう、ほむら。これでお別れだね」

かずみ「ほむらがくれたこのお揃いの>>14、大切にするから! だから……」

ほむら「……何言ってるのよ、馬鹿ね」

かずみ「え?」

ほむら「私も一緒に行くわ。貴女一人で行かせたりなんてしない」

かずみ「で、でも、せっかくまどかと再会出来たのに」

まどか「私なら大丈夫だよかずみちゃん! ほむらちゃんと一緒に修羅の国へいっておいで!」

かずみ「まどか……」

ほむら「悪いわねまどか。必ず帰るから……少しだけ待っていてね」

まどか「うん! 帰ってきたら……ま、またキスしようね」///

ほむら「もう、まどかったら」///

こうしてほむらとかずみの新たな旅がはじまった!

かずみの記憶の手掛かりを探すため、修羅の国あすなろへと旅立つ二人!

そこにどんな困難が待っているのか、どんな強敵が待っているのか!

まだ見ぬ世界への不安と期待を胸に抱いて、二人は歩みを進めるのであった……!

ほむら「さあ行きましょう」

かずみ「私たちの戦いはこれからだよ!」

完!

くうー疲れましたこれにて完結です。
本当はダウジングネタを引っ張りたかったのですが北斗の拳になりました。
ありがとうございました。

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