ダンテ「学園都市か」(357)

土御門「それはさておき…早速動いて欲しい。状況は色々切羽詰ってる」

一方通行はベッドから降り、ゆっっくりと体を動かして手足の動きを確認する。

一方通行「で、誰をぶっ殺せばいィんだ?」

土御門「第一優先は、この女の子だぜよ」
土御門は一枚の写真を渡す。

一方通行「このガキ…!?」

知っている。忘れもしない。
9月30日に会ったあの青い髪の少女。
詳しい事は知らないが、打ち止めを助けてくれたらしい少女。

土御門「覚えてるだろ?名前はインデックス。殺すんじゃなくて保護だぜよ」

一方通行「…そうか」

一方通行は少し安堵する。

キター

ここか

>>1乙支援

土御門「保護したら『イギリス清教』と名乗る連中に引き渡せ」
土御門「それと雑魚悪魔はその『イギリス清教』に任せて、お前は強そうな奴を片っ端から殺せば良い」

一方通行「あァ…」

土御門「あと銀髪に赤いコートの男と、金髪に黒のチューブトップのエロいネーチャンは無視しろ」
土御門「下手にちょっかいだすとヤバイ。それに一応味方だにゃ」

一方通行「銀髪…?」
銀髪。彼を一方的に叩きのめしたあの男も銀髪だ。その一方通行の表情の微妙な変化に土御門も気付く。

土御門「…その銀髪の青いコートの男、今そいつの手にインデックスがある」

一方通行「ハハッ!!!そいつはいいじゃねェか!!!」
このままでは引き下がってられない。
あの澄ました顔を叩き潰さないと気がすまない。

だが。

土御門「交戦はできるだけ避けろ。インデックスを確保したら即刻離脱しろ」

一方通行「あァ!!?」

新スレ乙
ちなみに前スレダンテ「学園都市か」 - SSまとめ速報
(ttp://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1267269712/)

はああああああああああああああああああああ
支援age!

兄貴は負けない・・・はず

土御門「これは警告じゃない。命令だぜよ。悪いことは言わない。言う事を聞いてくれ」

打ち止めが心配そうに一方通行を見ている。

一方通行「チッ!!わァったよ!!」
その言葉を聞いてパァァァッと打ち止めの顔が明るくなる。

一方通行「だがあンだけヤバイ相手だ。一切戦わないでガキを確保するなんざ不可能だぜ」

土御門「ああ。『できるだけ』避けてくれればいいぜよ。今のお前なら一瞬で殺される事は無いと思うしな。ほら、さっさと行け」

打ち止め「ねー!ねー!ってミサカはミサカはあなたを呼び止めるの!」

一方通行「なンだ?」

打ち止め「せっかくあなたが買って来てくれたお菓子…あのね…無くしちゃったから…ってミサカはミサカは言いにくそうにモジモジするの」

一方通行「あァ…?」
思い出す。そういえば先ほどの戦いで彼の能力がその菓子を破壊した。

一方通行「…後で買ってやるから我慢しろ」

言葉を言い切る前に彼は前を向き、そのままスタスタと部屋を後にした。
その背中を小さな少女がはち切れんばかりの満面の笑みで見送った。

―――

DMCは1しかやったことないからカオスレギオンにおきかえて見てる

兄貴が負けたら一方がマジで最強になってしまうじゃないか

>5
の青いコートと赤いコート
のくだりおかしくないか?

>>12
こまけぇこたぁいいだよ(AA略

こまけぇことが大事なんだろうが(AAry

そのをあのに脳内変換で解決

―――

上条達は空に現れた巨大な亀裂の真下、バージルとインデックスがいる所へ向かって進んでいる。
トリッシュは案の定、いつの間にか姿を消していた。

神裂「今は魔帝軍は混乱してるけど、最悪全軍を私達に差し向けるかもしれませんね!!」

ステイル「現時点ではどうやらバージルと魔帝軍の利害は一致しているようだしね」

上条「くっそ!!」

神裂「前!!早速来ましたよ!!」
前方から、あのトカゲの悪魔達がこちらへ真っ直ぐ向かってくる。

神裂「突破します!!」

神裂が先頭、その後ろにステイル、上条、そして天草式の面々が続く。

>>12
銀髪と聞いて表情が変わる→脳内に兄貴の方を思い浮かべてるんだと土御門が思う
こう考えればそこまで不自然ではないけど

ベオ条さんのスタイリッシュ爽快アクションの時間か

>15
のおかげで分かりやすくなった
そういうことかw

一方通行って何故かフォルテッシモと丸被りして好きになれないんだよなぁ

>>18
いいえ、スタイリッシュ説教アクションです

新ジャンル「スタイリッシュ説教アクション」

そして魔帝軍の悪魔達と正面から激突した。神裂が七天七刀で瞬く間に悪魔達を切り捨てていく。
両脇のビルの上からも悪魔達が飛び掛ってくる。天草式の面々が応戦する。

神裂「離れないように!!!」
進む速度を落とせばあっという間に包囲される。止まってはならない。

上条「(俺も…今の俺なら…戦える!!)」
上条は飛び掛ってきた悪魔に左手を振るう。

上条「おおおおお!!!」

ゴギン!!!っとベオウルフのストレートが炸裂し、悪魔が吹っ飛ばされる。
少し拳が痛むが充分やれる。

上条「(いける!!)」

別の悪魔が上条の顔目がけて巨大な鋭い爪を振るってきた。上条は僅かに体をひねり軽くかわす。
感覚もいつもよりも遥かに鋭い。高速で動いているはずの悪魔達の動きが手に取るようにわかる。

上条はその悪魔の腹部を思いっきり蹴り上げる。

ドギン!!!っと鈍い音とともに悪魔の巨体が宙を舞う。

欲しくねーなそれwwwww

スタイリッシュに説教するのかwwwww

説教ゲージが満たされるとST(説教トリガー)を発動できる

時間を止めてスーパー説教タイムか

ステイル「(頼むぞ『イフリート』!!)」

ステイルは炎剣を振るった。
ドォン!!!!っと五、六体まとめて焼き切る。

その『イフリート』装着での初めてということもあってかなりセーブしていたが、
それでも火力は今までの数十倍にも達していた。

ステイル「(す、すごい!!…これなら!!!)」

ステイル「神裂!!下がれ!!!僕がやる!!」
先頭で道を切り開いていた神裂へ叫ぶ。

神裂「!?」

ステイルは『イフリート』から力を引き出し、両手の先へ集約する。

そして両手を前方へ向け、その力を解き放つ。

ドォォォォォォォォオ!!!!っと長さ50m以上もの炎の束が悪魔達の群れを割る。
数十体もの悪魔が一瞬で跡形も無く消え、業火が通った地面のアスファルトは溶けて赤い液体となった。

sssp://img.2ch.net/ico/u_okotowari_a.gif
>>26
ワロタwwwwwwwwwwwwww

オワタのそげぶAAが再現されるのかww

                       ヘ(^o^)ヘ いいぜ
                         |∧  
                     /  /

                 (^o^)/ てめえが何でも
                /(  )    思い通りに出来るってなら
       (^o^) 三  / / >

 \     (\\ 三
 (/o^)  < \ 三 
 ( /

 / く  まずはそのふざけた
       幻想をぶち殺す

STワロタwwww

突如ドォオオオオオアアアア!!!!!っと上条の前方に巨大な火柱が上がる。
上条「うぉッ!!!!」

上条は咄嗟に右手をかざすが、そのまま炎の渦に飲み込まれる。
右手の効果はある。前方の炎が消滅する。だが左右から押し寄せる炎が容赦なく上条の体を熱する。

上条「ぐぉぉぉぉ!!!」

足に力を篭め、この炎の渦から抜け出すために思いっきり後ろへ跳ねる。
ゴバッ!!っと上条の体が炎の渦から飛び出す。

上条「あっちぃぃぃぃぃぃいい!!!!!」

左手、両足のベオウルフが熱せられて赤くぼんやり輝いている。もし生身の上条だったなら一瞬で灰になっていただろう。
半人半魔の今でさえあれに耐え続けるのは無理だ。

上条「ぐぁ…!!!ステイル!!!俺を殺す気かよ!!!!」
少し離れた場所にいるステイルへ叫ぶ。

ステイル「待て!!!今のは僕じゃない!!!」

上条「はぁ…?!」

それはつまり、別の悪魔によるもの。
ズォォォォォォォオ!!!!っと炎の柱の中に巨大な影が現れた。

そのふざけた幻想がライジングドラゴンでぶち殺されると聞いて

上条さんならバエルの触角とすらフラグが立つ

しかし服は灰になった

初代ボスファントムきたあああああ

ダンテにドラゴンブレス効果あんのかな

ついに上条さんの説教が限界を超える

ファントムさんクルー?

ベリアルなのか?ファントムなのか?

あまりにも盛り上がりすぎて、なんとなくこのスレで終わりそうにない気がするwww

ちゃんとベオ条さんって呼んでやれよ

上条「うぉい…」

先ほどまで彼らに洪水のように押し寄せていた悪魔達も少し距離を置いて様子を伺っている。

『かつての高名な戦士の気配に胸を昂ぶらせておったが―――』

炎の中から低い声が響く。

『矮小な人間に使役されていたとはな。堕ちたものよ』

『のう、ベオウルフ、イフリートよ』

ズアッ!!!とその声の主が炎の中から姿を現す。

上条達の目の前に現れたその巨大な悪魔。

獣の四肢に支えられている胴体の上に、人型の屈強な上半身。
そして獅子のような頭部に上方へ大きく伸びる巨大な牙。
左手には10mはあろうかという巨大な剣。全身から炎が噴き出ている。

頭の高さは15m以上はある。

上条「…う…あ…!?」

上条達はその姿を見て言葉を失った。

ベリアルさん降臨か

                       ヘ(^o^)ヘ  ジャンプ
                         |∧  
                     /  /

                 (^o^)/
                /(  )    トリガー発動
       (^o^) 三  / / >

 \     (\\ 三
 (/o^)  < \ 三 ダッシュ
 ( /
 / く  幻想殺し+べオの鉄山靠
       


ベリアルだ!ヤホーーイ!

魔帝ムンドゥスに説教すんのかよww

ベリアルとな
その節はお世話になりました

>>46
クソ吹いたwwwwwwwwwwwwww

パンドラで遊ばせてもらったわw

ベオ条「ンウェー!ンウェー!ンウェー!ンウェー!ンウェー!」

まずはバージル兄さんがだな

ストレス発散用サンドバッグキター

っつーかこの辺から敵さん神って呼ばれるクラスなんだよな
一方さんじゃ勝てないレベルの

『本来は人間共など相手にせんのだが―――我が主、我らが王の復活を邪魔させるわけにはいかぬ』

その巨大な悪魔は獅子のような顎を開く。そして、激しく渦巻く炎がその口から上条達へ向けて噴き出した。

上条「ああああああ!!!!」
上条は迫る炎に右手をかざす。
ゴァ!!!っと炎の塊と右手が衝突し、炎がみるみる消される。

上条「っぢぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
わずかにあぶれた炎が上条の皮膚を焼くが、ベオウルフの力で瞬時に再生する。

『その右手…ベオウルフではないな。貴様の力か?』

上条「だからなんだっつーんだよ!!!」

『面白い。では次は我が剣を受けてみよ!』
巨大な悪魔が左手の大剣を振り上げる。

上条「(あれは…やべえ!!)」
右手では、剣にまとわりつく炎は消せても剣は止められない。左手のベオウルフでも止められるかはわからない。避けるしかない。

上条「(あんだけでけぇんだ!!!避けられる!!!)」
だが振り下ろされた剣の速度は上条の予想を超えていた。

上条「…!!!」

咄嗟に左手をかざす。
ドッギィィィィィンッ!!!!と上条の左腕のベオウルフに剣が打ち下ろされた。

3でも天使みたいな敵いたよな
あいつら強かったキガス

>>57
羽ぶっ壊してから
殴らないといけない奴か

バスターできないダンテでどう戦えってんだよ!!って思ったら銃だけでもゴリゴリ削れて笑ったなあ

DMCとクロスしてるSSでの悪魔の強さは異常
前に読んだやつは型月の設定使って悪魔がみんな固有結界使いだしてヤバかった

そんな知らないSSの話されましても

>>57
あれ浮いてるのと堅いだけだろ
無理に近寄らんとアルテミスとスパイラルで潰せー

>>57
溜めショットガンですよ

>>59
多段リアルインパクトを重ねるとDMDでも20秒ぐらいで一方的に倒せるよ!

あれは鬼畜だよ!

上条「がぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」
激痛が左腕から全身へ走る。篭手の中の左腕が熟れたトマトの表面のように裂け、血が溢れ出す。

『褒めてやるぞ!!よくその程度の力で我が剣を防ぎおったな!!!』

ステイル「さがれ!!!俺がやる!!!」
ステイルがその悪魔と上条の間へ飛び込んできた。火の流れを操作し、上条から炎を遠ざける。

上条「…ステ…イル…」

ステイル「さっさと行け!!!ここは僕に任せろ!!!」

天草式の者が上条を担いで離れる。

ステイル「神裂!!!頼んだぞ!!!!」
集団の先頭にいる神裂へ叫ぶ。

神裂「…わかりました!!!」
神裂もそのステイルの決意を受け取る。

神裂「あの子への勝敗と生死の結果報告は自分でして下さいね!!!」

ステイル「行け!!!」

神裂の言葉に返答せずに叫ぶ。
神裂はそれ以上声をかけずに無言で前を向き進んでいった。天草式の面々もそれに続いてステイルから離れていった。

>>57
そいつをSSSで倒してしまう人がいてびっくりしたわ

『炎使いの魔術士か』

その巨大な悪魔がステイルの体を眺めている。

ステイルは火を操作してその悪魔の炎を避けているにもかかわらず、
前に立っているだけでジリッと体が熱せられる。

ステイル「(くそ…やっぱりレベルが違うな…)」

目の前の悪魔を見上げてその力の差を実感する。
おそらく魔界でも高名な大悪魔だろう。
人間だとその体に一筋の傷を負わせることすら到底不可能だろう。

だが今の彼にはイフリートがある。
イフリートの力はほんの僅かしか解放していない。

ステイル「(今のままじゃ無理か…)」

今の状態が彼の体に不可をかけない上限のラインだ。
そのリミッターを外さなければこの目の前の悪魔には勝てない。

ステイル「(…悪いな神裂。僕が報告に行くのは無理かもしれない)」

ステイル「(あれを使う)」

敵の即死攻撃あるのって1だけ?
体力少ないときにフロストに首刺されて死ぬやつとか

>>68
即死モードなら3と4にあったな

ベリアルさんはデザイン良いのに加えて、性格が男前だから困る

>>69
更に自分だけオワタ式もな

ベリアルVSイノケンティウス

ベリアルさんは全方位爆発を連発するから困る

3やったはずなのに覚えてないとは・・・

        ヘ(^o^)ヘ いいぜ
          |∧  
         /

 \
 (/o^)
 ( /
 / く  まずはぶち殺す
       

ベリアル『我が名はベリアル!!炎獄の覇者ぞ!!!』

ベリアル。
ステイルともあろう者が知らないはずが無い。
新約をはじめとし、あらゆる文書にその名が刻まれている。
紛れも無く伝説級の大悪魔。

ステイル「(全く…ますます絶望的じゃないか…)」

ベリアル『炎獄の番人イフリートを使役する者よ!!!名を名乗れ!!!』

ステイル「我が名はステイル=マグヌス!!!」

ステイル「魔法名『我が名が最強である理由をここに証明する(Fortis931)』!!!」

魔法名を告げると同時に、ステイルの周りに炎でできたルーン文字が浮かび上がった。

覚悟は決まった。
体を、命を失っても構わない。
彼の体を守るリミッターが外され、イフリートの莫大な力を受け入れる。

今、彼は己を引き換えに力を求める。

呪文を唱える。

ステイル『炎獄の番人にして主の一人、苛烈なる禍の炎よ』

ステイル『それは生命を守る炎の精霊にして、罪人を炙り殺す炎の魔人なり』

ステイル『それは己が魂を焼くと同時に、深き闇を照らす光なり』

ステイル『その名は炎、その役は剣、その使命は火刑』

ステイル『顕現せよ、我が身と引き換えに力を捧げよ!!』

ステイル『地獄の業火をその身をもって知れ!!』

ステイル『炎獄の番人 イフリート!!!!』


それは彼の『イノケンティウス』を元にした魔術。

詠唱が終わったと同時に凄まじい勢いでステイルの全身を炎が覆う。

イフリートから大量の魔力が彼の体に注ぎ込まれる。
僅かでも気を緩めれば一気に蝕まれ、命を落とす。
意識を集中する。

>>75
こんなので笑うなんて疲れてんのかな…

魔人化くるー?

ステイル『お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!』

雄叫びと同時に、彼の体から一気に爆炎が噴き出し、周囲の全てを溶かした。
そしてその炎の嵐がおさまった時、溶けた地面の上に炎の魔人となったステイルが姿を現した。

イフリートの真の力を引き出すのに成功したのである。
それは擬似的な魔人化。

その姿はまるで炎の巨大なスーツを着ているかのようだった。
ステイルの手足を芯にして、炎が筋肉となり骨となっている。頭部には巨大な角が形作られていた。

ステイルの目がぼんやり赤く光っている。

ベリアル『素晴らしい!人の身でありながらその力をこれ程までに使いこなすとは!』
ベリアル『今日は良き日だ!!!イフリートよ!!!』

ステイル『…ぐッ…!』

体の中が痛む。まだ戦ってもいないのに、はやくも蝕まれ始めている。
彼は知っている。かつて幾人かの大魔術士が魔具と契約し、真の力を引き出すのに成功したことがある。
しかし、彼ら全員例外なくその後命を落としたか、悪魔に転生した。

そう、どの道ここまでくれば今後純粋な人間として生きていくことはできない。

ステイル『(ふん…)』

だが関係ない。目の前のベリアルを倒すまでもてばあとは死んでも良い。

悪魔転生フラグ?

>>81
生還だr

体の奥底からどす黒い欲望がこみ上げる。

何もかも忘れてこの力に身を委ねて、ありとあらゆるものを殺し破壊しつくしたい。

だが『インデックス』という存在がその誘惑への誘いから彼の意識を繋ぎとめる。

その存在が彼の最後の砦。
逆に言えばその存在だけが残るのなら、他の全てを捧げても良い。
例え破壊のみを吐き出す怪物になっても、その存在だけを守れるなら。

その存在、その子の為にこの命がある。

その存在、その子の為にこの命を捧げる。

炎の影を纏った両足に力を入れ、溶けた地面を蹴りベリアルへ突進する。

ステイル『おぉぉぉぉぉぉッ!!!!!』


―――

悪魔化のバーゲンセールだなw

―――

トリッシュ「…しょうがないわね」

とあるビルの屋上から、遠くの空に浮かぶ巨大な亀裂を眺めながら呟く。
どうやら手遅れのようだ。
まさかバージルが参戦し、その目的も魔帝の復活だったとは予想すらしていなかった。

結果はどうなろうと、魔帝と戦わなければならないのは確実だ。

トリッシュ「やっぱりあいつがいなきゃね…」

やはりあの男がいないとダメだ。

トリッシュ「使いたくなかったけど…」

傍らにある大きな金属ケースを開ける。
中にあったのは巨大な大剣。赤い甲羅のようなもので覆われ、刃の部分が銀色に輝いている。

魔剣『スパーダ』。

史上最強の魔剣。

あまりに力が強すぎる為、あの派手好きなダンテですら使うのを躊躇う程の代物。
事実、彼は過去に一度しかこれを使っていない。

前回魔帝を封印した時だ。ダンテはそれ以来、この剣を使うことは無かった。

しかし、兄貴はさらに暴走魔人化があるからな。やっぱりスパーダの家系はどうかしてる

トリッシュはその剣をケースから取り出し、
屋上の地面へ突き立てる。

ゾンッ!!と不気味な音を立てて『スパーダ』が聳え立つ。

トリッシュはポケットから小さな小瓶を取り出す。
中には赤い液体。

ダンテの血だ。

万が一の事態に備えてダンテから抜き取ったのである。

その小瓶の蓋を開け、ダンテの血をスパーダにかける。

トリッシュ「さあ、起きなさい」

『スパーダ』が淡く赤く光を放ち始めた。

トリッシュ「『息子』を『呼び』なさい」

語りかける。徐々に『スパーダ』の光が強くなる。

トリッシュ「ダンテを」

トリッシュ「呼びなさい」

―――

寝る支援

―――

魔界の深淵。

浅い血の海をビチャビチャと歩く人影が合った。
銀髪に赤いコートの男。

ダンテ。

ダンテ「なんにもありゃしねえ…」

辺りを見回す。彼以外動く者の気配が無い。
どこを向いても同じ風景。

これでは人間界に戻るどころか、この層からも抜け出せない。

陣を構築して他の層へ繋がる穴を作ろうにも、その移動方式はあまり得意じゃない。
人間界ではいつも列車やバイク、車等の通常の方法で移動していた。

それにもしそれが得意だったしても、現在位置すらわからない今の状況じゃ危うい。
無理やり穴を作るともっと深い果ての果てに飛ばされてしまうかもしれない。

更に彼ほどの力の者が闇雲に穴を作ってしまうと魔界でもない全く別の未知の世界へ繋がってしまうかもしれない。

ダンテ「さすがに…まいったぜこりゃあ…」

ポリポリと頭を掻く。

おお伝説の魔剣士が息子の嫁にいびられてる・・・

ダンテが剣に召喚されるのか。まぁスパーダクラスの魔剣ならあり得なくも無いのかね

むしろスパーダなら何やっても驚かないけどな

闇雲に穴作ったらどっかの家の机の引き出しに繋がる展開ktkr!!!!!!!!!!!!

その時だった。

ダンテ「…」

微かな感覚。この魔界の深淵まで届くほどの力。
ピリッと赤い光が彼の体をほとばしった。

ダンテ「…トリッシュ。あれを起こしちまったのか…」

魔剣『スパーダ』の起動。
それが物語る事実は一つ。

魔帝復活阻止が失敗。

ダンテ「…今回は俺のせいじゃないよな…多分…」

トリッシュ曰く、いつも彼が道草したり遊びすぎて話がややこしくなるらしい。
もちろん自覚している。

ダンテ「しょうがねえな…少しは真面目にやるか…」

この『スパーダ』の反応を辿れば、いずれは人間界へ出れる。

己の嗅覚を頼りにダンテは魔界を進む。


―――

闇雲に穴作ってさらに他の作品とクロスするのか

>>93
エボニー&アイボリーを使いこなすのび太は見たくねえなあw

>>96
それ以前に持てないか持てたとしても反動で肩が飛ぶと思うぞww

>>96
照準は完璧だろうけど、未来の道具も併用しないと腕ごと吹き飛ぶww

>>96
ここでまさかのリベリオン

>>99
ガンカタ駆使して戦うのび太か
見てみたいな

―――

ステイルは地獄の業火を纏った拳をベリアルへ突き出す。
その瞬間炎の杭が拳から伸び、ベリアルの腹部へ向かって突き進む。

ベリアルはその杭を右手で防いだ。

二つの業火がぶつかり、既に溶岩の海と化した周囲を振るわせる。
ベリアルは左手の大剣を振り下ろす。ステイルは半歩右に動きそれを交わす。

叩き下ろされたベリアルの大剣が溶岩の海を割る。

ステイルはすかさず右手を横に伸ばす。そして力を集中させる。

『炎剣―――』

ステイルの右手が太陽のように輝きだす。
そして黄金色の、数万度に達する長さ5mもある光の刃が現れる。

ステイル『ハァッ!!!』

その右手をベリアルの腹部目がけて一気に横に振るう。
ベリアルは大剣を再び振り上げ、ステイルの頭目がけて振り下ろす。

二つの轟音が重なる。

ベオウルフとアグニ・ルドラは男のロマン
ネヴァン?なにそれ?おいしいの?

しえん
追いついたからねる

どちらの攻撃も直撃した。

あまりにも高温の為、二人の周囲の溶岩が蒸発する。
そして露になった底が溶け、再び溶岩の海を作り出す。

ステイル『ぐァッ!!!』

体を纏っている炎がダメージを緩和したものの、それでも防ぎきれなかった強烈な衝撃で一瞬意識が飛ぶ。

ステイル『…ッ!!』

ベリアルにもどうやら同様の炎のシールドがあるらしい。そしてその強度はステイル以上のようだった。
ステイルの攻撃が直撃したのにも関らずベリアルは平然としている。

ベリアル『イフリートの力をもってしてもその程度か!?』

ベリアルは右手を溶岩の海に突き立てる。

それと同時に、ステイルの足元の溶岩が蠢く。

>>102
お前はネヴァンの楽しさをまるで分かってない。実用的では無いものの、使いこなせると俺SUGEE出来るしSSSが出しやすいんだぞ。

>>100
リベリオン違いワロタ

ダンテェーィ

昔ダンテにボコられて魔界に追い返されたようなやつがいまさらノコノコ復活しても
ダンテ兄貴ネロにまたボコられて涙目になって結局魔界に帰っちゃうだけじゃないの?
それとも「オッス久しぶりに飲みに行こうぜ」みたいなプチ同窓会的ノリなの?

でも面白いから支援

>>102
ダンテ「放課後ティータイム?」

>>108
むしろ兄貴はボコるために復活させようとしてる

>>106
でもあながち間違ってなかったり
映画のリベリオンもあれば剣のリベリオンもあって紛らわしいな

>>105
だってアレうるさいんだもの・・・・・・

>>109
観客全滅だろwwwwww

>>112
あのクレイジーさが良いのさ

>>108
魔帝「色々やったが・・・つまるところ・・・コイツに行き着いた・・・・!
    魔 界 チ ン チ ロ ・ ・ ・ !!!」

ネヴァンが最高にクレイジーな武器だろ
クールではないが

ネヴァンはずっと魔人化するステージで使って空から一方的に雷撃ってました

いやーDMCは4しかやったことないけど面白い

ステイル『…ッ!!!』

危険を感じ、瞬時に横に跳ぶ。
その僅かな時間差で、先までステイルがいた場所に巨大な火柱が上がった。

避けたと思ったのもつかの間、再び足元が蠢く。横に跳ぶと再び火柱が上がる。

ステイル『(追尾式の遠隔攻撃…!)」

ステイルの後を追って連続で上がる。それを高速で移動して火柱をかわす。
その時、ベリアルが剣を横に構えた。

ステイル『マズイ…!』

剣を交わすには真上に跳ぶ必要がある。
だがそうすると真下から上がる火柱に直撃する。

どちらが脅威か。

ステイルは真上に跳ぶのを選んだ。

爆風を伴いながら大剣が足の下スレスレを通過した。

そして。

火柱がステイルへ直撃する。

もう限界おやすみ

>>109
3の頃の血が騒いじゃうwww

ロイヤルガードなダンテさんはまだかね

斜めに跳んだらあかんの?

>>115
ダンテ「魔帝1050年魔界行きっ・・・!」

ざわ…ざわ…

ステイルの体を巨大な火柱が下からたたき上げる。

だがステイルはそれを逆に利用した。
痛みを無視して今度は両手を伸ばす。そして再び光の刃を出現させる。

ステイル『オァァァァァァ!!!!』

ベリアルの顔面へ。その二本の光の刃を叩き込む。

ベリアルは相変わらず微動だにしない。だがステイルは感じ取っていた。
ベリアルの体を守る炎が確実に弱まった。

すかさずそのまま何度も光の刃を振るい、乱撃を食らわす。
そして遂にベリアルが怯んだ。

ベリアル『貴様!!!』

ベリアルは大きく剣を振り、ステイルを弾き飛ばそうとする。
だがステイルは空中で身を捻りそれをかわす。

そして両手の光の刃を縮める。ステイルの拳に力が凝縮され、眩く輝き始めた。

『炎拳―――!』

その輝く拳で、ベリアルの顔面へ強烈なフックを叩き込む。

ベリアルの顔の前で斬りまくる光景が鮮明に再生されるから困る

そして鎮火するベリアル

一向にネロ出てこないけどホントに浅草にいるのか

内臓を震わすほどの衝突音が響き、ベリアルが纏う炎がちぎれ飛ぶ。ベリアルの顔が歪む。

更に何度もパンチを叩き込む。

ステイル『おぉぉぉぉぉぉぉ!!!!』
体中が軋む。だがやめない。ラッシュを続ける。

一旦腕を引き、『溜め』る。更に拳の輝きが増す。

ステイル『ハァ!!!!』
そしてその拳をベリアルの顎の下に叩き込んだ。
強烈なアッパーを食らってベリアルの巨体が宙に浮く。
ステイルは足を高く上げる。足先が太陽のように眩く輝く。

そして。

落下してきたベリアルに凄まじいかかと落しを打ち下ろした。
ベリアルが溶岩の海に叩き込まれ、巨大な溶岩の飛沫が上がった。

バスターktkrwww
まさかのステイリッシュ爽快アクションwwww

良かった。トリッシュが火炎系でもアグニを持ってこないでホント良かった

絵的に

ステイルって人公式サイトで見てきたがこんなルックスだったのか
一方通行といいとある~のキャラデザは俺の想像を裏切るな

ステイル『…ッはぁ! どうだクソッタレ!!!』

ベリアルはぎこちなく両手を突いて起き上がる。

ベリアル『人間如きがぁぁぁぁ!!!我は炎獄の覇者ぞ!!!!』

ベリアルの体に光が集り、眩く輝き始める。

ステイル『…あれは…!!』

感じ取る。
莫大な力が集っていく。

ステイル『マズイ…!!』

そして後ろに下がり、距離をあけようとした時。

カッ!!!!っとベリアルの体から光が溢れ、視界が金色に染まった。

ランランララランラーランランランララランラーラン

ガパァッ
ダンテ「ようやく戻れたぜ・・・ん?ここ日本じゃねぇな」

ここだけラクーンシティ コンマ00でダンテ参戦(298)

光の衝撃波が周囲の全てをなぎ払う。

ステイル『がぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
ステイルの体が大きく吹っ飛ばされた。

ステイル『…!』

そしてベリアルの姿を見る。先とは明らかに違っていた。
体を纏っている炎が赤黒くなっており、更に巨大化していた。
さながら憤怒の感情を表しているかのように。

ベリアル『死ぬが良い!!!』

ベリアルが大剣を振り上げる。そして地面に叩き下ろす。
その瞬間、その剣筋の延長線上に巨大な炎の壁が現れる。

ステイル『くッ!!!』
横に跳びかわす。直撃を免れる。だがそれでもその炎の壁が彼の体を焼いた。

ステイル『くそッ…!!!』

どうにかして反撃を―――
そう思った瞬間だった。目の前に再びあのベリアルの大剣。

ステイル『避けられ―――』

ドギィィィィィン!!!!!っとステイルの体に直撃した。

ステイル『…がはッ…』

両手を突いてぎこちなく起き上がる。
あの直撃の瞬間、全ての力を前面に集めてなんとかあの剣撃を防いだ。

だが体は既に限界だった。次は受けきれない。
この体じゃ先のような接近戦も不可能だ。

ステイル『…』

ステイルはイフリートに意識を集中する。

どうすればいい?―――

もっと―――

もっと力をくれ―――

その声にイフリートが反応した。

突如彼の頭にイフリートからその『情報』が流れ込んできた。

ステイル『…』

それは一撃で形勢逆転できるもの。
だが一撃しか使えない。その一撃でステイルは全ての力を使い切る。

ステイルは迷わなかった。

ステイル『やるぞ』

そう呟き、体内を流れるイフリートの力に集中する。
イフリートから受け取った情報を元にある術式を頭の中で組み上げていく。そしてその術式を発動させた。

突如ベリアルを囲んで閉じ込めるかのように赤い壁が出現し、50m四方の巨大な箱を構築した。

ベリアル『貴様!!何をする気だ!!!?』

ベリアルの問いを無視してステイルはイフリートから力を更に引き出す。

全身が先のベリアルのように眩く輝き始め、光が集る。

体内が燃える感覚がする。
実際に耐え切れずに焼かれ始めているのだろう。

だがそれを無視する。

ステイル『これで終わりだ』

正真正銘の。
最後の一撃。

ベリアルが閉じ込められている箱の中に一つの小さな光点が現れた。

ベリアル『これは―――』

ステイルがやろうとしている事に気付いたが既に遅かった。

次の瞬間。


『INFERNO―――』



箱の中が光で溢れた。

インフェルノにはお世話になったわw

その眩い光は学園都市全体を数秒間包んだ。

その僅かな時間の間だけ、超新星爆発に匹敵する高温が50m四方の箱の中を満たした。
事前にステイルが張った壁はその熱が外に出ないように防ぐ結界である。

ステイル『…ッ…』
全身が激痛を襲った。その場に膝を落とす。

ステイル『…どうだ…?』
光が収まると同時に、箱はガラスのように砕けた。

そして。

その場所にベリアルがうつ伏せに倒れていた。

アバオ・ア・クーを思い出したのは俺だけでいい

今からBPやるから頑張って進めてくれよな

>>144
俺は円+崩

カリーナ・アンってチートだよな

レディかわいいよレディ

ステイル『…!!!』
あの高温下ですら五体満足なベリアルを見て驚愕する。

だがベリアルはピクリとも動かなかった。手は力なくダラリと開いている。

ステイル『…倒した…みたい…だな…』

だがそう思ったのも束の間。

ステイル『…!クソ…!!』
ベリアルの体から炎が噴き出し全身を瞬く間に覆った。

そして跳ね起きる。

ベリアル『ヴォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛オ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!』

憤怒の咆哮が大気を振るわせた。

ベリアル『オ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!』
赤黒い炎を纏ったベリアルが剣を振り上げた。

ステイルにはもう攻撃する力はなかった。マッチ棒程度の火もだせない。

ステイル『(遂に…僕も終わりか…)』

悪魔になってまで手に入れた力。だがそれすらも遠く及ばなかった。
この目の前の大悪魔によって死が与えられる。神々しいその姿を呆然と眺めていた。

ステイル『(インデックス…)』

脳裏に浮かぶその顔。

せめて。

最後にもう一度。

あの純粋な、太陽のような笑顔が見たかった。

ステイル『…?』
頬を伝う湿った感触。

ステイル『…僕…泣いてるのか…?』


「おお?ちゃんと着いたみたいだな」

きた!!!!!!!!

ktkr

>>149
oiみすおい展開熱くて寝れないぞクソ

ついにか

きっとピンチになってたのが女性ならもっとスタイリッシュな登場だっただろうなw

sssp://img.2ch.net/ico/u_okotowari_a.gif
ダンテきたわあ

つまり再びダンテさんにふるぼっこされる形になるな

ネロかと思いきやダンテキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!

ステイル『は?』

ベリアル『?』

どこからとも無く声が聞こえた。

「こっちだ」

ベリアルが振り向く。だがその声の発信元が見当たらない。

「こっちだって」

ベリアルはふと自分の尾の先を見た。
そこに赤いコートの男が火に包まれながら座っていた。

ベリアル『ダンテェェェェェェェェ!!!!!!貴様ァァァァァァァ!!!!!』

その姿を見た瞬間ベリアルが逆鱗した。

4のためにPS3買おうかしら

べリアルさんのトラウマを…w

同じことしてやるなよw

4の登場シーン再生されたwwwwwww

キタ━(゚∀゚)━┥東│東│東│  │  │  │発│発│発│中│中│中│北┝┥北┝━(゚∀゚)━!!!!

これってあれだ、自分の尻尾をおいかける猫だw
4ではダンテ、かまってちゃんだったな

ダンテ側強すぎじゃん
禁書側弱すぎじゃん

ちっ ちゃんと戻ってきやがった・・・

ダンテは跳躍し、ステイルの傍に着地した。

ダンテ「お前って相変わらず鈍いんだな。またコートが焦げちまったぜ」
呟きながら、コートについた火を手で払っている

ステイル『…ダンテ…?』

ダンテ「よう。おお?すっげえ身長のびてんな」



ベリアル『貴様!!!!逆賊めが!!!!我が恨み!!!晴らしてくれようぞ!!!!!」

ダンテ「ハッハ~♪お前もこりねえな!」

ベリアルはダンテへ向け大剣を振り下ろした。
ステイル『!!!』

だがダンテはリベリオンでいとも簡単にそれを弾き返した。

パキィィィン!!!とベリアルの大剣の刃が欠ける。

ダンテ「前と同じじゃ芸がねえな…それだとつまんねえな…」
顎をさすりながら何やら考え始めた。

>>165
いやただの人間がよくここまで頑張ったとほめるとこだろここは

ダンテ「火…だな、同じ火でいくか」

ちらっとステイルの方を向く。

ダンテ「イフリートは…使用中か…そんなら」

ダンテ「アグニ!!!」

その瞬間、二本の剣がどこからともなく飛んで来て、ダンテの足元に突き刺さる。

アグニ「ダンテが呼んだ」
ルドラ「ダンテが久々に呼んだ」

ダンテ「…ルドラ…お前は呼んでないぜ」

アグニ「我らは」
ルドラ「二つで一つ」


ダンテ「うるせえ黙れ喋るな」

アグニ&ルドラ北あああああああああああ

3しかやってねええええええええええええ!

なんかうるさい奴らキターー!

No talkingキター

アグニルドラの会話で笑ってしまうww

アグニ・ルドラは一体にまとめちゃった方が弱いよね

すまん明日仕事だから寝る

倒産秒読みで仕事少ないから昼には上がれる
帰ってきたらまた書く

おしゃべり双剣ktkrwww

 

なんという不景気
とにかく乙

sssp://img.2ch.net/ico/u_okotowari_a.gif
おつかれー

やっと寝れるw

おつー

今更だけど>>1のID惜しいな

またこんな時間か。おつ
おれもねやう

乙~

乙カレー

おつおつ

あっしも寝ます。乙でした。

乙!

おつ

保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 40分以内
02:00-04:00 90分以内
04:00-09:00 180分以内
09:00-16:00 80分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内

保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 60分以内
02:00-04:00 120分以内
04:00-09:00 210分以内
09:00-16:00 120分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内

ネロまだ

うおおおおお面白ええ!!!
前スレからようやく追いついた
楽しみに待ってるぜ!!

呼んでるとき要所要所でDRINK IT DOWNが脳内再生されるwww

禁書とDMC大好きな俺歓喜wwww
ってか禁書ってクロスさせやすいしどれも面白いよな

乙、楽しみにしてるぜ!

ホーミングレーザーとギターの出番に期待しつつ寝る
良心的な時間にストップ入れてくれた>>1が素敵

ほしゅ

保守

ふむ

ふむふむ

魔界と繋がってるから幻想殺しで悪魔を消せないって解釈は上手いな
天使ミーシャが右手を恐れたのは天界と繋がってないからって理由付けにもなるし

9時くらいまでは保守してあげるんだから
べ、べつに私が続きよみたいだけなんだから

でも保守しなくても9時くらいまでなら残ってる気がする
俺は寝るから誰かがんばってくれ

>>60
ボス級の悪魔は全部ヘラクレスとかギルガメッシュ級あるやつだっているしおかしくはないだろ
平均的なサーヴァントとは互角ぐらいだと思う

そういやダンテさん帰還ですっかり霞んでたが
ステイルが涙流したっつーのは
1での魔帝に止め刺した後のイベントシーンのあれと同じ解釈でいいんだよな?

前スレ何番まで行ったの?

>>1のSSだけなら863
全体では確か970くらい

そうかありがとう
900までしかログ持ってなくて

良スレage

>>206
いいんじゃない?
Devil never cryだし
悪魔は泣かない



DMCしか解らないのが少しもどかしい

前スレの933以降が見れない

ちくしょおおおおおお
追いついてしまった

支援age

なかなか面白いじゃないか

やるじゃん」

DMC買ってくる

ただいま
飯食ったら再開する

おかえり!

キター

ほほほ

ダンテ「まあ来ちまったモンはしょうがねえか」

ダンテ「Ha-ha!!!!」

ダンテは二つの剣を引き抜く。そして手首を捻り、二本の剣を振り回す。
アグニと呼ばれる赤い剣からは炎が噴き出し、
ルドラと呼ばれる青い剣からは白い疾風が吹き出す。

その演舞によって炎の竜巻が発生した。

ダンテ「OK、上々だ」

アグニ「上々?」
ルドラ「最上では」

アグニ&ルドラ「ないのか?」

ダンテ「No Talking!!!」
ダンテは叫び、二つの剣の柄の先をコン!!とぶつけた。

アグニ&ルドラ「…」

ダンテ「OK、『上々』だ」

ダンテ「さぁて、待たせたな!」

ベリアル『貴様を殺せるのなら10秒程度苦でもないわ!!!』
ベリアルは右手を地面に突きたてた。

その瞬間ダンテの足元が赤く染まり蠢く。
だがその地面から噴き上げた火柱はダンテにはあたらなかった。

ダンテは剣を持った両手を広げながら猛烈な速さでベリアルに突進していたのである。
ベリアルは向かってくるダンテに大剣で突きを放つ。

ダンテは両手の剣を体の前で交差させ、前に押し出しながら振りぬいた。

ダンテ「ハァッ!!!」
二刀がベリアルの大剣の切っ先を打ち下ろし、鼓膜が破れそうな金属の衝突音が響く。

ダンテはベリアルの大剣をスロープ代わりにして一気に駆け上がる。

ベリアル『何ッ!!!』

そしてベリアルの手首で跳躍し顔の目の前に飛び上がり―――

ダンテ「Ha-ha!!!Are you ready?!」

二刀の乱撃。

始まった!
待ってました!

ダンテ「HA!! HA!! HA!! HUUUUUUUHA!!!」

猛烈な速さでベリアルの顔面にアグニ&ルドラ叩き込んでいく。

リベリオン装備時のパワフルな動きとは打って変わって滑らかな円運動。
滑るようにアグニ&ルドラが振るわれ、赤と白の美しい弧が何重にも交差する。

ベリアル『がァァァァァァ!!!』

ルドラの疾風の刃がベリアルの炎の衣をあっさりと剥ぎ取り、無防備となった皮膚をアグニの火炎の剣が襲う。
ステイルのインフェルノにも耐えた頑丈な外皮が簡単に切り裂かれ、彼の血である溶岩のような液体が噴き出す。

ベリアル『オオオオオオ!!!』

ベリアルは大剣を下から振り上げる。
だがダンテはその攻撃を目の前の獅子の顔を踏み台にしてベリアルの背後に跳びかわす。

そしてベリアルの胴体に着地すると、アグニ&ルドラ振り上げ

ダンテ「ハァァァ!!!!」
アグニ&ルドラ「セイヤァァァァ!!!!」

『Crawler―――』

そのまま足元のベリアルの皮膚へ垂直に突き立てた。
それと同時に巨大な炎の壁が噴き出し、ベリアルの背中を大きく裂いた。

ヽ(゚∀゚)ノキタキタキターーー!!

sssp://img.2ch.net/ico/u_okotowari_a.gif
きてたわ

>>1よ、韓国の攻撃が始まったっぽい
もし鯖落ちたりしたらhttp://ex14.vip2ch.com/news4gep/で続き頼む

sssp://img.2ch.net/ico/u_okotowari_a.gif
てかホントに午後一だなwwwwwwwwwwwww
会社やべーなwwwwwwwwwwwww

>>230把握

ベリアル『ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!!』
咆哮で大気が振動する。ベリアルは体を素早く回転させる。

ダンテ「Huh!!」

ひらりとダンテが飛び降り、地面に着地する。

ベリアル『ウ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛!!!!』

ベリアルは剣を大きく振り上げた。全ての力を大剣に注ぎ込む。刀身が一気に輝きを増す。
そしてダンテ目がけて振り下ろした。

ダンテ「Ha!!!」

ダンテはアグニとルドラの柄頭を繋げ双刃の薙刀状にすると、頭上に掲げて凄まじい速さで回転させた。

アグニ&ルドラ「Ash to ash!!」

『Twister―――』

その瞬間、火炎と疾風の巨大な竜巻が発生した。
周囲の物全てがその火炎の竜巻によって砕かれ、巻き上げられて蒸発する。

その中に振り下ろされたベリアルの大剣も例外ではなかった。輝く大剣はまるでスナック菓子のように脆く砕け散った。

そしてベリアルの巨体も巻き上げられ、彼の体を業火のかまいたちが襲った。

大丈夫だろ
移動するならURLを

復活kt

復活

復活した・・・よかった、本当によかった

復活か
これが読めなくてもんもんとしてたよ・・・

ベリアルは地面に叩きつけられ、力なく崩れた。
その体からは最早炎は噴出していなかった。
かわりに彼の溶岩のような体液が大量に溢れていた。

ベリアル『…なぜだ…なぜこれ程までに力の差が…』

ダンテ「お前の負けだ。さっさと帰んな」

ベリアル『言ったはずだ!!一度退いた身、二度は退かぬ!!!その心は変わらぬ!!!』

ダンテ「相変わらずだな。だがよ、お前わかってんだろ?」

ダンテの問いかけ。それはベリアルもわかる。
今回は前回よりも遥かに傷が深く、ダメージが大きい。

ここで散れば。

次は復活できない。

待っているのは確実な死。

だが。

ベリアルは退く訳にはいかなかった―――

支援

再開されてよかったぜ

復活記念④

復活きたぜww
続きが気になってたまらんかった

ダンテはこういう悪魔と戦うたびに思う―――

別に殺す必要は無いんじゃないのか? と。

確かに戦いは大好きだ。己の力に溺れ、人間を虐殺しようとする悪魔ならいくらでも進んで殺してやる。
だが、このベリアルのように己を捨ててまで何かの為に戦う悪魔を殺すのはあまり好きでは無い。
負けたのならさっさと退散して欲しい。

そう思うようになったのもトリッシュに出会ってしまったからだ。

彼女はダンテとは違って生粋の悪魔であり、かつて魔帝軍の幹部でもあった。
己の生みの親で主でもある魔帝の為なら、ためらい無く進んで身を捧げる気高き大悪魔。

かつて敵として刃を交えた彼女も、いまやダンテの無二の親友であり、彼が最も信頼する人物だ。


ベリアルのような気高き悪魔達を見てふと思う。

出会い方が違っていたら。もしお互いをもっと知る機会があったら。

良き友となっていたのだろうか―――と。

支援

支援

復活支援

規制解除も来た
今まで読んでたがすげー面白い
支援する

だからと言って今から進んで仲直りしようとも思わない。
それは逆に彼らの誇りを汚すことになる。

苦痛には苦痛を。
虐殺には虐殺を。
剣には剣を。
殺意には殺意を。
誇りには誇りを返す。

それがスパーダの息子として、魔剣士としてのダンテの信念―――。

ダンテ「で、続けるのか?」

ベリアル『当然だ…我が最期の一撃…その身で味わうが良い!!!』

その瞬間ベリアルの体が一気に燃え出した。そして体の形が無くなる。
炎の爆発と共に、ベリアルの獅子の頭部がダンテに向けて射出された。
その顎はダンテの頭を噛み砕かんと大きく牙を剥き出しにしている。

ダンテ「またそれか。芸がねえな」

ダンテは白い巨大な拳銃アイボリーを腰から抜き、その飛んで来るベリアルの頭部へ銃口を向けた。

そして。

引き金を引いた。
銃声と共にベリアルの頭部が弾け、そして火の粉となって散った―――。

ダンテ「ハッ!!相変わらずしょぼいな!」


辺りを舞う火の粉を眺める。


ダンテ「だが」


まるで蛍のように美しく漂い、幻想的な風景を作り出している。


ダンテ「悪くはねえぜ―――」


全ての火の粉が地に落ちるまで、ダンテは静かに佇んでいた。


誇り高き者の最期を汚さぬように。

―――

復活キター
支援支援っと

復活イヤッッホォォォオオォオウ!
支援
残っててよかた

復活か
支援

ダンデ知らないけど面白いな支援

早速再開してるww支援支援

しまった一つ抜けた。ベリアルさんごめんなさい。
>>238の次が↓

力こそ全て。
それが魔界にあるただ一つの、そして絶対のルール。

ベリアルはかつて無数の雑魚悪魔の一人だった。
だが彼は這い上がり、炎獄随一の強者にまで上り詰めた。

その競争は熾烈なものだった。
血で血を洗う闘争。彼は多くの同族の屍を踏み越えて今の力を掴み取った。

代償は大きかった。
あるときは共に腕を磨いた無二の友を殺し、あるときは身内の者を殺した。

だがその彼に殺されていった者達は皆例外なく、悔いなく最期は誇り高く散っていった。
そして彼に力を捧げ、その気高き誇りを託した。

ベリアル『我は…退かぬ』

退ける訳が無い。彼に力を捧げた同胞達へのただ一つの誓い。
魔界を裏切り、魔帝を封印した逆賊への復讐。

誇りを守れ。

彼らの魂の叫びを裏切ることなどあってはならない。
そして彼らの死の上に築かれた誇りを失ってはならない。

例え、その身が完全に滅んだとしても―――

グリフォンさん殺された時もダンテ怒ってたしな

この二日間ずっと待ってた。祝再開

では戻って>>250の次から

―――

さかのぼる事15分前。

一方通行は無人の街を歩いていた。

土御門は ヒビの真下へ行け と言っていた。
聞いたときは全く理解できなかったが、今は一目瞭然だ。

一方通行「へェ。そういゥことか」

1kmほど離れた所の空の空間にガラスのように巨大なヒビが入っている。
これ程わかりやすい目印は無い。
その方角から人外の咆哮や、交戦音が聞こえる。

一方通行「ここらで良いか」
施設から400mほど離れた。

そしてチョーカーに手をかけスイッチを押そうとしたとき、
地響き共に、前方のヒビから少し離れた場所に巨大な火柱が上がった。
周囲は火の海となり、周りのビルが溶けている。
その一角がオレンジ色に輝いていた。

一方通行「ハッ!!誰だか知らねェが、派手にやってるなァおィ!」

ベリアルさんカッコいいッス

支援

>>260小説版のベリアルさんはマジかっこいいぜ。ダンテとの最期のやりとりが本当に泣ける。

一方通行「じゃァこちらもやるとしますかねェ!!!」

チョーカーのスイッチを入れる。その瞬間、背中に奇妙な感覚。

一方通行「はッ!!俺がこのメルヘンな羽をつけちまうとはなッ!!!」

今、第二位の脳と繋がっているため見なくてもわかる。

垣根帝督の『未元物質』の六枚の白い羽が一方通行の背中に生えている。
だがこの『程度』の為に接続したわけではない。

本命はその演算能力、『自分だけの現実』の力。
『何か』の壁を越えた進化した力。

一方通行『…わかる…わかるぜェ!!!』
その力が認識できる。

背中の白い羽の根元から黒い噴射物が噴き出す。
そして羽を覆う。

あの無意識の中でしか使えなかった力。

今は簡単に認識できる。

自由に扱える。

ファントムさんは出ないんだっけ

黒い噴射物が羽を覆っていく。

一方通行『ハハハkjaハハハッ!!!もっとだ!!!もっとlassuhfo!!!』

全身からも黒い噴射物が噴き出し、彼の意のままにうねる。
そして背中の六枚の黒い羽にどんどん巻きついていき、その力が凝縮されていく。
漆黒の六枚の羽。

一方通行『オァァァァァァァァッ!!!!!』

咆哮と共に羽が打ち震える。

一方通行『…ハッ!!!kjhaggだぜェ!!こいつがkjgbercspか!!!!』

今、彼は完全に『何か』の壁を越えた。
以前の彼の黒い噴射物はざらついており、常に揺らいでいて不安定なものだった。
だが今は違う。表面は滑らかで、まるで黒曜石のように不気味に輝いている。

一方通行『あァ?なンだこりゃァ?言葉がkajagでkjaaaねえじゃねェか』

言葉か上手く喋れないという事を言おうとしたがそれも奇妙なノイズが混ざり、うまく表現できない。
声自体にも妙なエコーがかかっている。

一方通行『まァいいか。さァて、行くとしますか…ねェ!!!!』

その言葉と同時に地面が大きく抉れ、彼の姿は一瞬で消失した。


―――

来るのはええなww

つながったああああああああ
age

―――

神裂と上条、そして天草式の面々が進む。
目的のビルまであと300m。

神裂「もうすこしです!!!」

上条「ああ!!」

近づくにつれ、周囲からの悪魔達の攻撃も執拗かつ苛烈になっていく。

その時だった。
神裂達の前方の地面が、彼女達を阻むかのように爆砕し大きく割れた。

神裂「!!!」

皆急停止する。

周りの悪魔達もなぜか攻撃をやめて遠ざかる。

上条「…!!またなんかくるのかよ!!!」
もう慣れっこだ。なんとなくわかる。

案の定、上から何かが轟音をたてて割れた地面の上へ着地した。

支援

上条「うぉ…!!」

飛び降りてきたのは巨大な骨のような悪魔。
肉らしきものはどこにもない。肋骨の間から奥の景色が見えている。

二本の長い角が生えた髑髏の空っぽの目からは金色の光が漏れている。
そして右手にはこれまた巨大な青く輝く大剣。

どう見てもそこらの悪魔とは次元が違うのがわかる。
さっき出てきた炎の悪魔と同じく、明らかにヤバそうな空気。

彼女達は知らないが、この悪魔の名は『ボルヴェルク』。

かつて神だった存在が転生した悪魔。

ネロを襲撃した悪魔。

上条「くそッ!!!あと少しだってのによ!!」

神裂「…上条当麻!!!跳んでください!!!」

上条「ハァ?!今の俺でもあのビルまではジャンプできねえぞ!!!」

神裂「いいから!!!」
神裂は七天七刀に手をかけ、上条に向いて構える。

神裂――そういうことか―――

上条は神裂の意図を理解し、タンッと軽く跳びあがった。
神裂が神速で抜刀する。そして上条の足の裏目がけて振り抜く。

『唯閃』―――

刃を逆にして峰打ち。上条の足の裏側に強烈な一撃。それと同時に上条も刀を『蹴る』。
地響きと共に上条の体が砲弾のように射出される。そして一直線に目標のビルへ向かい、壁を貫いて上条が屋内へ打ち込まれた。

目の前の悪魔はまるで見て無かったかのようにそれを無視した。
虫一匹抜けたところで何も障害にはならないと考えているのだろうか。

神裂「そうでしょうね…あなた達にとって私達人間は虫けらのような小さな存在です」
神裂「でもその内わかるでしょう。あの方を見逃したのは大きなミスだということに」

そして神裂はジーンズのポケットに入れていたあるものを取り出す。それは『パープルオーブ』。
莫大な悪魔の力をもたらす、ドーピング剤のようなものだ。

神裂「皆さん。さがっていて下さい。この悪魔は私がやります」
その声で後ろにいた天草式の者たちがさがる。

神裂「建宮。皆を連れて退路の確保を」

建宮「…了解なのよな!」

建宮の指揮で天草式全員がその場を離れる。周囲の悪魔達もそれを追う。
退路を確保しろというのは建前だ。

相手が人間ならば、神裂が人間のままならアックア戦の時のように共に戦える。
だが今からは無理だ。

今からは人外の戦いになる。
彼らを巻き込むわけには行かない。

神裂「(皆さん…申し訳ありません)」

天草式の者達が退くのも目の前の悪魔は黙って見ていた。

どうやら目的は神裂一人。
彼女が聖人ということがわかるのかもしれない。

オーブとは悪魔の血や力などが固まった結晶だ。

そしてこの『パープルオーブ』とはその中でも特に希少な存在。
魔力を高濃度に圧縮したものだ。

人間が使用すると、一時的に疑似魔人化できる。
つまり、悪魔のような強力な肉体になる。

ステイルの行った魔具との魂の融合と同様に、この『パープルオーブ』も力に乗っ取られる危険性がある。
ステイルと同じく神裂も知っている。悪魔の力に手を出した人間の末路を。

だが今そのリスクを考えてる場合ではない。

ここで戦わずしていつ戦う?
仲間を守る。人間界を守る。

神裂はふと思う。
今日この為この瞬間の為に聖人の力を授かったのかもしれない。

迷いは無い。

『パープルオーブ』を握る。

神裂「求めます。私に力を」

『パープルオーブ』はその言葉に反応し、彼女の手に溶け込んだ。

全身に凄まじい振動が走る。

神裂「…っくぁ…!」

体中を莫大な魔翌力の激流が駆け巡る。
本来相容れないはずの聖人の神の力と悪魔の力が混ざる。

膨大な力が渦巻く。意識を失いそうだ。手足から内部が軋む音が聞こえる。
力を入れすぎて軋んでいるのか、それとも何かの力が締め付けているのかわからなかった。
ただ嵐が過ぎ去るをじっと堪えて待つ。

しばらくすると、体内の渦は無くなっていた。
一見したところ体には変わりは無い。だがいくつか違う点があった。

ここまでの戦いで負った擦り傷があとかたもなく消えている。
肌には血色が無く、まるで石灰でできた石像のように不気味な程に白い。
そして神裂自身は気付かないが、瞳はぼんやりと赤く輝いていた。

神裂「(…)」

いつもと違う感覚。全てが研ぎ澄まされている。
辺りを舞う目に見えない程に小さなチリ一つ一つも認識できる。

時間感覚も普段と違う。一秒がまるで一時間のような奇妙な感覚。

神裂「(これなら…)」

神裂「(これなら…聖人の力を全て引き出すことができますね)」

しえん

追い付くのが悔しい

疑似アックアさんか

ボルヴェルク戦は2をやってて唯一楽しかったところだったな

聖人の力の源は「神の力の一端」である。
聖人とはその凄まじい力を使える者である。

だが器が人間の身である以上、限界がある。
力を引き出しすぎると体が耐えられずに絶命する。

あのアックアでさえ、『聖母』の加護があったとはいえ体は人間。
その力の上限は本物の大悪魔にくらべればチリに等しい。

だが今の神裂にその心配は無い。

『聖痕』を完全に開放する。

全てのリミッターを外す。

今までとは比べ物にならないほどの神の力が体に流れ込んでくるのがわかる。
人間の身ならば一瞬で爆散している。

だが擬似的に悪魔になっている神裂の体はびくともしない。

神裂「(凄い…)」

最高に気分がいい。
体中を満たす圧倒的な力に魅了される。

レディが出てないとな

>>262
konozamaで調べたら、DMC4のラノベがあったんだがひょっとしてこれ?

>>280 DEVIL MAY CRY 4 Deadly Fortune ってやつ。上の表紙がネロ、下の表紙が銃を向けてるダンテ。
値段の割にはページ数少ないから注意。戦闘描写が少なくて背景とか人物描写がメイン。



神裂「名は神裂火織!!!」

神裂「魔法名『救われぬ者に救いの手を(Salvere000)』!!!」

目の前の悪魔は無言のまま剣を地面に突き刺し、頭を軽く下げた。
確実な意図はわからないが、神裂はその行動を挑戦を受け取ったものと判断した。

神裂「(悪魔でも礼儀正しい方はいるんですね)」

神裂も軽く頭を下げる。

神裂「では」

七天七刀を前に突き出し、構える。

神裂「参る!!!」

『かつて神であった大悪魔』と、『究極の聖人となった悪魔』の戦いが始まる。

>>281
把握しました。ありがとうございます

支援

先手を切ったのは神裂。
地面を蹴り一気に距離を詰める。

そして抜刀する。
いままでとは比べ物にならない程の速度の『唯閃』。

ボルヴェルクはそれを青い巨大な剣で受け流す。

二人の刃が交わり、衝撃波と共に巨大な火花が散る。

ボルヴェルクはそのまま神裂の頭へ大剣を振り下ろす。

神裂は僅かに体を右へ移動させかわす。
大剣によって地面が叩き割られる。

神裂は弾かれた刀を引き戻し、そのまま右から左へと薙ぐ。
刃から発生した衝撃波で地面のアスファルトが捲れる。

ボルヴェルグはその攻撃をかわそうと後ろへ跳ねる。

だが完全には避け切れなかった。
七天七刀の先端がボルヴェルクの胸の骨にかすり、巨大な火花が散る。

キテタ――(゚∀゚)――!!

ボルヴェルクは姿勢を低くし、神裂へ向けて一気に踏み込む。

そして大剣を横一線に振るう。

神裂はその大剣に七天七刀を振り下ろす。
二人の刃が十字に交差する。周囲を爆風が襲った。

火花を散らせながの鍔迫り合い。

神裂「ハァァァァッ!!!」

双方とも相手の刃を押し出し上に弾く。

お互いが相手の空いた胴に目をやる。
そしてお互いが剣を引き戻しそこを目がけて振るう。

同時だった。再び刃が交差する。

再び弾く。そしてまた打ち込む。

至近距離で何度も打ち合う。

連続する光と共に地響きを伴った激突音がマシンガンのように連鎖し、
爆風が竜巻のような渦を作り出して周囲の建物を削っていく。

どうせすぐ規制されんだろうなぁ
支援

神裂「シッ!!!」
渾身の一撃を叩き込む。

だが弾かれ、神裂は後方に飛ぶ。パワーは向こうの方が上だ。

神裂はやわらかく着地する。
自分の体の調子を確認する。

特に疲労も無い。
リミッターを外した聖人の力にもしっかり耐えている。

果たしてパープルオーブの効果はいつまで続くかわからない。
リミッターを外している状態の時に切れてしまうと人間に戻った彼女の体は一瞬で消滅する。

神裂「(とにかく…さっさと倒すにこしたことはないですが…)」

神裂「(…難しいですね)」

一通り刃を交わらせてみたが、ボルヴェルクの剣技は完璧だ。
非の打ち所が無い。手本にしたい程の技術だ。

それに神裂にはわかる。
今の打ち合いは神裂の力を見極めるためのものだ。

神裂「(…ここからが本番ですね…)」

―――

―――

ネロ「…まいったぜ…」

ネロは少し困っていた。
ボルヴェルク程の悪魔なら、すぐに右手で探知できると思っていたのである。

だがいざ学園都市に入ると、それどころでは無かった。

とてつもない濃度の魔翌力が充満していて、探知どころではなかった。
あの事件当時のフォルトゥナを遥かに上回っている。

そして何よりも。
『閻魔刀』の気配が強かった。
間違いない。

今、『閻魔刀』の所持者が学園都市にいる。
その所持者自身の力がガンガン反応している。
むしろ、学園都市を覆っている魔力の層全体よりもその所持者の力の方が濃い。

その所持者の場所もわかる。
あの巨大なヒビの真下。

その力のせいで、彼の右手の探知能力が妨害されている。
ボルヴェルクの反応を追えない。

支援

>>288修正 10行目『魔翌力』→『魔力』

ネロ「ダンテの兄貴か…」

ダンテの兄。そう考えると納得する。
怪物の兄が怪物なのは当然だ。

だが別の点で彼は引っかかっていた。

あの奇妙な親近感が増している。
なにやら凄く懐かしい。
それもあのヒビの下、『閻魔刀』を所持しているダンテの兄に近づくほど強くなる。

ボルヴェルクを追えない今、彼はそちらに興味を持っていた。
なぜかわからないが、とにかく行ってみたい。

ネロ「どうすっかな…」

その時だった。彼の右手が僅かに反応した。

ボルヴェルクだ。

誰かと戦う為、力を解放したらしい。

ネロ「…!!ははは!!!見つけたぜ!!!」

そのかき消されそうな反応を見失わないように意識を集中させる。

ネロ「ああ?…なんだこれ?」

鯖復活?

支援

支援するぜよ

ボルヴェルクの相手。

この人物も凄まじい力を発している。
だが何か奇妙だ。
悪魔の力になにか別のものが混ざっている。

覚えはある。数年前に手合わせをした聖人の少女。そう、あの子が放っていた力にそっくりだ。
あの時よりも比べものにならないほど強大だが。

今回の件はイギリス清教も動くと聞いている。聖人も派遣されていてもおかしくない。

だが。
悪魔の力が混ざっているのはおかしい。聖人は悪魔の力を使えないはずだ。

使わないのではなく、本質的に使えないと彼はかつて騎士見習いの頃の授業で学んだ。
悪魔の力と神の力は相反するもの。それを同時に身に宿すなど不可能、と。

ネロ「…なんかめんどくさそうだな…」

とはいえ、ここで無駄な時間を潰すわけにも行かない。
考える時間は後でいくらでもある。

ネロ「まあ…とにかくボルヴェルクだぜ!!」

ネロは跳躍し、そのボルヴェルクと謎の人物の元へ向かった。

―――

wkwktktk

支援

―――


上条「痛ッ…!!」

瓦礫を払いながら起き上がる。神裂の刀が当たった足の裏が痛む。
上条は目的地のビルの中ほどの階に叩き込まれていた。

上条「…この上か…!」

天井を睨む。
今いるこのビルの屋上にインデックス、そしてバージルがいるはずだ。

上条「シッ!!!」

床を思いっきり蹴り垂直に跳び上がる。
天井を貫き、上の階へ飛び移る。

再び跳び更に天井を貫き上へ上へと上がっていく。

そしてそれを7回繰り返した時。

頭上に天井ではなく、漆黒の空が現れた。

屋上の床を突き破り飛び上がる。そして着地する前に修道服を着た少女の姿を確認しその名を叫んだ。

上条「インデックス!!!!」

禁書「とうま!!!」
上条が着地した衝撃でベオウルフが屋上の床を砕いた。

上条「大丈夫か!!!インデックス!!!!」

禁書「とうまぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
今にも泣き出しそうな顔になる。少女の足元には直径10m程の魔方陣。どうやらそれのせいで動けないらしい。

上条「(あれが魔帝復活の魔法陣か!!!俺の右手で!!!)」

足のベオウルフに力を篭め、一気にインデックス向かって突進する。だがその時。背後から何かが来るのを感じ取った。

咄嗟に振り向き、左手をかざす。浅葱色のガラスのような剣が篭手に直撃した。なんとか弾く。

上条「…バージル…!」

バージル「ベオウルフか」

上条「ああそうだ…あんたの事も知っているぜ」

バージル「そうか」

上条はゆっくりとさがる。バージルは前方15m程の所にある貯水塔の上に座っている。20m後ろにインデックスがいる。
ベオウルフの力を使えば一瞬であの子の傍にいける。

だが。その瞬間前方のバージルの姿が消えた。

インデックスしらんが面白い
DMC勢は相変わらずかっこいいな

上条「…は…?」

後ろから固いブーツの足音。

振り向くと、インデックスから2m程の所にバージルがいた。

上条「…な…!?」

バージル「終わるまで待て」

終わるまで。
上条でもわかる。
つまり封印を解く作業が終わるまで待てということだ。

上条「…んだと…?」

上条「…ふッざけんじゃねぇぇぇぇぇ!!!」

バージルへ一気に跳びかかる。

だが再び浅葱色のガラスのような剣が5本。
どこからともなく現れ上条へ向かってきた。

兄貴!俺だ!おにぎりくれ!

普通の人間なら速過ぎて見えないだろう。銃弾を見ろと言っているようなものだ。

だが今の上条には見える。

上条「ふッッッ!!!」

短く息を吐き、まず最初の二本を思いっきり身を屈めてかわす。

三本目は低く飛んで来る。それを左手の篭手でかするようにして弾く。
四本目は中腰になっている上条の顔へ目がけて来る。

顔を右に傾けかわす。僅かに頬にかすり一筋の傷ができる。
五本目はその上条の首を目がけて真っ直ぐ飛んで来る。

それを右手で防ぎ打ち消す。これで全て。

上条「(あと少しで届く!!)」

両手の拳を強く握る。

だがその時。突然目の前に6本目が現れた。

上条「―――!」

反応できなかった。
なす術も無く上条は胸を貫かれる。

そのまま後ろへ吹っ飛ばされ、地面へ叩きつけられる。

禁書「とうまああああああああ!!!!」

上条「…大丈夫だ!!!」
普通の人間なら絶命してるのだが、上条はムクリと起き上がる。

上条「ぐぁ…」

胸を貫いている浅葱色の剣に右手を当てる。
幻想殺しによってあっさりと砕け散った。

上条「くっそ…やっぱ…すげぇいてぇ…」

胸の大穴が、悪魔の再生力で氷が軋むような音を立てて塞がっていく。

上条「…ッ…」

少し前にインデックスから聞いた『魂を削りとる攻撃』という話の意味がよくわかる。

傷は塞がり体は元に戻ったが、確実にダメージを負っている。
魂が縮んでいく間隔。

何発も食らってはいられない。

           ノ丶 ノ -ソ__
        ノノソ  ヘノノ   >ソ
       ノ/    /   __ ̄~ノ
     / /  / // / ~  ~》
   イ  ∥ ソ 丿/   _ソ    <
   │∥》,,,ヾヾ~ヽ彡- / ミー-ヽ ミ
   ,,>》||ii       彡   __     )
   彳《l         ミ ノ~ヽ==-   ミ
   ∥ヽ  ,,,/_    ミ  レ--ヘ ミ
   i  ヽyノ..¶_ ノ     ヽ ノ ヽヾ ミ   
      /          / ミ ノ ノ
      ノ__、        /___ミ_/::∨::::\    
        ゝ-、     ノ /::::::::::::::::::::::::::::ヽ
         ゝ    丿/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ
          \__/ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\

上条「(やっぱ…全然かなわねえな…)」
上条「(第一このベオウルフが過去に一瞬で倒されてるしな…)」

上条は知っている。この目の前のバージルという男がどれほど強いかというのを。
下手な小細工も通用しないだろう。

その強さは理解できない領域まで達している。

上条「(どうする…?!くっそ!!!)」

闇雲に向かって行っては確実に死ぬ。そして今ここで死ぬわけには行かない。

インデックスに手が届くのは上条だけだ。
今魔帝の復活を止められる可能性を持っているのは上条だけだ。

上条「(なにか…方法を!!!)」

その時だった。

上条から見て右。
ビルの屋上のへりに第三者が現れた。

上条「…お、お前は…!!」

『あァ? なンでテメェがkabeppklんだァ?』

支援

現れたのは一方通行。
背中には不気味に黒光りしている長さ5m程の六枚の羽。

禁書「え…あ…あの時の!!!…その羽…」

上条「な、な、な、なんでお前が?!!!」

一方『るせェ!!こっちのセリフだ!!!』

上条「…!」
その時上条は見逃さなかった。

バージルはその第三者に目を向けている。上条から目をそらしている。

上条「(…今なら…!!)」

いきなりの意外な人物の登場で動揺したものの、今はそれよりも大事な事がある。
地を蹴り一気に距離を詰める。蹴られた床のコンクリートが砕け散る。

だがバージルは上条に目すら向けずに、彼の顔面に右手を叩き込んだ。
強烈なカウンターが直撃し、上条の頭部から肉片が飛び散る。

バージルにとっては軽くジャブしただけであろう。
それでも上条の顔の左半分を叩き潰し、体を大きく吹っ飛ばすのは簡単だった。

ふっ飛ばされた上条が貯水塔に叩き付けられめり込む。

支援

兄貴TSUEEEEE

バージル強杉ワロタwww

(;n・ω・)n<ベオ条さん逃げてー!!

上条は地面にだらしなく落ちる。

上条「…」

禁書「とうまああああ!!!とうまああああ!!!」

上条「…大…丈夫だ…!!」

欠けた顔半分がすぐに再生する。今のはさすがに上条自身も死んだと一瞬思った。
再生するとはいえ、頭部が半分無くなった上条を見るのはインデックスにとってかなりキツイだろう。

一方『…おィ…テメェもまさか体弄られたってクチか?』

その一部始終を見て一方通行が上条に問いかける。

上条も学園都市の人間だ。そしてその規格外の右手は使いようによっては大きな武器になる。
一方通行は、上条が彼と同じく何らかの処置を施されて戦いに動員されたのだろうと考えた。

結果はバージルにたやすく一蹴されたが、
その爆発的な跳躍力と肉体の再生をみれば一方通行の解釈も当然だ。

上条「…まぁ…そういうことだ…」

上条もなんとなく理解する。
一方通行の後ろの羽も、依然見た彼の力とは明らかに違う別物に見える。

ぎこちなく上条は起き上がる。

一方『つーことはテメェもあのガキが目的か』

上条「…は?」

一方『beeiiafjkkで…チッ…あー』
一方『今はテメェに付き合ってる暇はねェ。あのガキを保護しなきゃなンねェンだ』

上条「保護…そ、そうか!!!」

イギリス清教が学園都市上層部に掛け合って、それで動員されたのだろうかと上条は考える。
とにかく今はこの思わぬ増援が嬉しい。学園都市最強がいれば何となるかもしれない。

上条「俺はインデックスを!!!お前はあいつを引き止めてくれ!!!」

一方『あァ?テメェなに言ってんだ?誰がテメェなんk』

その時、二人は感じ取った。
バージルからの強烈な殺気を。

一方『(きやがる!!!)』

咄嗟に一方通行は黒い羽の一枚を伸ばし、体の前方へ盾のように展開した。
その瞬間甲高い金属音が響き、地面に恐ろしいほどに滑らかな細い筋が走る。

まるで歯が立たないとはこのことだな

>欠けた顔半分
虎眼先生とか白ひげ思い出した

一方『(やっぱ反射はできねェみてェだが…)』

彼の黒い羽はバージルが飛ばした剣撃に耐え切った。

一方『(防げるなら問題はねェ!!)』
どうやらその剣撃は一方通行のみを狙ったらしく、上条は呆然とその光景を見ながら突っ立っていた。
もしその剣撃が上条にも向かっていたら彼はなす術も無くバラバラになっていただろう。

一方『何してやがる!!!行くならさっさと行け!!!』

その声を聞いた上条はハッとするとすぐに表情を引き締め、インデックスへ突進していった。
それと同時に一方通行は別の羽の一枚を前方へ伸ばし、
細い棒状にし先端を尖らせた。

そしてバージル目がけてその黒い杭を伸ばす。
黒い杭は音速の何十倍もの速度で突き進む。

同時に一方通行はベクトル操作をし、杭の爆発的な加速で生まれた衝撃波も全てその杭に載せる。
傍にいるインデックスを傷つけることも無くさらに攻撃翌力を上げられて一石二鳥だ。

一見地味に見えるのは、限界まで凝縮し杭の先端にエネルギーを集中させているからだ。
その破壊力は以前の彼の黒い噴出物を遥かに上回る。

バージルも抜刀する。
そして今度は剣撃を飛ばすのでは無く、直接その杭に刃をぶつける。

二つの桁外れの力が衝突する。

支援

一方『ハッ!!!』

弾かれた杭を戻し更に突き出す。
そしてバージルも杭に刃をぶつける。

凄まじい衝突音が連続する。

その隙にインデックスに近づこうとした上条だが、バージルはそれを見逃さず、
一方通行の攻撃を退けながら上条の腹へ強烈な蹴りを食らわす。

鈍い音がし、上条の内臓が破裂し背骨が砕かれ大きく吹っ飛ばされる。
そしてそのままビルの屋上の上から叩き出され落ちていった。

一方『クソが!!!使えねェ野郎だぜ!!!』

一方通行は更にもう二枚の羽に伸ばし杭状にして突き出す。
バージルは三本の杭を捌きながら、剣撃を一方通行に飛ばす。

それを一方通行の残りの羽が防ぐ。

凄まじい轟音と共に青白い筋と黒い筋が行き交い、お互いが弾くたびに眩く輝く。
まるでレーザーの撃ち合いのようだった。

上条さんwwwwwww
普通逆だろwwwwwwwwww
お前が引き付けろよwwww

上条さん・・・
かっこわるすぎですよ;;;;

DMCってこんなグロイダメージ描写あるの?

ベオ条さん情けないっすね

>>321
1だったらアラストルに貫かれてお前明らかに死んでるだろレベルの出血とか

∑(゚Д゚)ベオ条さん全く良いトコ無ぇ!?

一方通行『(くそ…これじゃァ埒があかねェ)』
一方通行『(だがこれ以上威力を上げるわけにもいかねェ』

それはバージルも同じだった。
お互いが、傍にいるインデックスに危害を与えないように力を抑えている。

だがその時。
インデックスの足元の地面が突然割れ、白い光とともに何かが飛び出してきた。

一方通行は驚きそちらを向く。バージルも目だけをそちらに向ける。

飛び出してきたのは上条だった。
ビルから落とされた後、今度はインデックスの足元めがけてビル内をぶち抜いてきたのである。
左手・両足のベオウルフが眩い光を放っている。

バージルは一方通行の攻撃を払いながらすかさず幻影剣を10本程出現させ、上条へ向けて放つ。

上条は避けようとはしなかった。
全弾上条の背中に突き刺さる。

上条はそれを無視してインデックスの傍へ飛び降り

上条「おあああああああ!!!!」

右手で彼女の肩に触れた。

そしてガラスが割れるような、魔法陣が砕ける音が響いた。

インデックスは体の拘束が解けると同時にその場に倒れこむ。

上条は彼女の隣に着地した。
その着地の衝撃で大量の流れ出た血液が地面に叩きつけられ、辺りを赤く染めた。

上条「インデックス!!!」

禁書「と、とうま!!!!ぁぁぁぁああああ!!!」
その血を浴びたインデックスが跳ね起き、叫びながら何本もの剣が突き出ている上条の胸に手を伸ばす。

上条「俺は大丈夫だ!!!行くぞ!!!」
血を吐きながら、右手で胸を貫通している剣を砕き、左手でインデックスを掴み上げ、
一気に跳ねてビルから飛び降りていった。

不思議な事にバージルは特に追おうとはしなかった。

一方通行は一旦攻撃を止め距離をとる。

バージルも刀を納め、真上の空間の巨大なヒビを眺めている。
先ほどまで軋むような音を立てながらどんどん巨大化していたが、
今はピタリと止まっている。

ふと一方通行は疑問に思った。

一方通行『(…なンで追わねェ…?)』

土御門の説明によれば、魔帝とやらの復活にはあのガキが必要なはず。

バージル「…まあいい…これなら充分だ」

ヒビを見ながらバージルがポツリと呟く。独り言のようだった。

その一言で充分だった。
一方通行はその言葉で確信する。

一方通行『(チッ…!)」

ガキを奪うのが遅かった。
奴には今、あのガキがいなくても魔帝を復活させることができる手段がある。

一方さんがめちゃかっけーのが分かるから読みたいのに、
DMCと言えばクラウザーさんしか分からない俺は、今多分このスレで一番の負け組

一方通行『(クソが…結局戦わなきゃなンねェのかよ…)』

一瞬土御門の言葉が脳裏をよぎる。
わかってる。奴の強さは馬鹿げてる。
この力を手に入れたとはいえ、勝てる可能性がほんの僅かなのは知っている。
むしろ、その可能性すら無いかもしれない。

一方通行『(チッ…)』

だが退く訳には行かない。

何としてでも止めなければならない。

例え命を失ったとしても、
何としてでも守らなければいけない。

あの小さな少女を。

あの小さな少女が生きる世界を。

一方通行『(上等だぜクソ野郎)』

―――

一方さんもバージルさんのかっこよさの前では霞むぞ
対抗できるのは俺くらいだ

>>328
DMCはデビルメイクライのほうなんだ・・・
あと俺は禁書わかんないけど読んでるが面白いよ!

―――

神裂とボルヴェルクは気付いた。

上空のヒビの拡大が止まったことに。
二人ともヒビの真下のビルの方に目をやる。

その時だった。
ビルの屋上から何かが飛び出した。

神裂「…!」

神裂はわかった。
上条当麻とインデックス。
救出に成功し、術式を破壊するのに成功したのだ。

そしてそれに気付いたのはボルヴェルクも同じだった。
ボルヴェルクは急に体の向きをかえ、上条達が跳んでいった方角へ跳躍していった。
突然の事に神裂の反応が遅れる。

神裂「しまった!!」

すぐさま神裂も後を追うべく地面を思いっきり蹴る。
凄まじい速度で空に跳び上がり、ボルヴェルクの姿を確認し、
ビルの屋上を蹴りながら後を追う。

―――

ネロ来るか?

―――

上条はインデックスを抱きかかえながら駆ける。

ビルの屋上から屋上へ飛び移っていく。

どこに向かっている訳でもない。
ただとにかく遠くへ。

禁書「とうま」

インデックスが上条の胸に手を当てながら彼の名を呼ぶ。
胸の穴は既に塞がっていた。

上条「ん?」

禁書「ありがとう」

上条「気にすんな」

インデックスは上条の胸に耳を当てる。
心音が無い。
そして冷たい。

>>331
俺もそうだ
登場人物をいちいちググりながら見てる

禁書「とうま…体が…」

上条「ははは…まあそういうことだ」

インデックスも、そして上条自身もなんとなく感じていた。

人間に戻る。
それは不可能かもしれない。
上条は悪魔の力に触れすぎた。
再びその心臓が動き出し、体温が戻ったとしても、完全な人間には戻れないかもしれない。
最悪、このベオウルフが無ければ生きていけないかもしれない。

禁書「ごめんね…ごめんね……」

上条「おいおい!泣かないでくれよ!上条さんは別に嫌じゃないですよ!」
上条「なんつーか色々と便利だしなこの体!結構気に入ってるぜ!」

禁書「…で、でも…」

上条「後悔なんざしてねえさ」

冥土返しでも止まった心臓はなぁ

必ず守る。
その為に受け入れたこの力。後悔していないというのは嘘じゃない。

むしろ救いだ。

守れるなら悪魔に魂を売っても良い。守る為の力が手に入るなら悪魔になっても良い。
皆の笑顔が守れるなら。インデックスの笑顔が守れるなら。

上条「ははは…」

自分で思いながら苦笑いする。
ある人物が発した『もっと力を』という言葉を思い出したのだ。
その人物から先ほどインデックスを取り返した。

上条「それに」

禁書「?」

上条「体がどうなろうと上条さんは上条さんですよ!」
はははと笑う。いつものバカさがにじみ出ている笑顔。

禁書「…うん。いつものとうまだ」
インデックスもつられて、泣きながら笑う。

上条「ほら、終わったらたらふく飯くわせてやっからよ!」

禁書「…うん!」

こんだけ強くなれるんなら
俺も悪魔になりたいわ
わざわざ人間に戻る意味なかろう

突然インデックスの表情が固まる。目は上条の後ろへ向けられていた。

上条「?…おいどうs」

急に上条の背中がざわつく。今日何度も味わった感覚。
大悪魔が近くにいる。

禁書「後ろ!!!」

上条は振り向く。
猛烈な速さで接近してくる悪魔を見つけた。あの白い髑髏の悪魔、ボルヴェルク。

あっという間に距離を詰められる。
跳躍して空中にいたため、回避行動もとれない。ボルヴェルクは上条の首を切り落とそうと青い大剣を振る。

上条はその剣撃を左手のベオウルフでギリギリの所で防ぐ。
激突音と共に巨大な火花が散る。

上条「ッッがァァァ!!!」

篭手の隙間から鮮血が溢れる。ベオウルフは耐えたが、上条の体は耐えられなかった。
バランスを崩し、道路に乱暴に着地する。ボルヴェルクは50m程離れたところに降り立った。

禁書「とうま!!手が!!」

左手の傷が治らない。バージルの攻撃を何度も受けたため、既に彼の魂は限界に達していた。

上条「(やべえ…!そろそろ限界か…!?)」

全力④

ソフトバンクのCMのスレだと思って意気揚々と開いたのに俺の高揚を返せ

しえ

>>342
ねーよwwwwwwwwwwww

>>342
誤爆?

ボルヴェルクはゆっくりと近づいてくる。

上条「(…くそ…どうする…!!)」

上条程度ではまともに戦えない相手。
ましてやインデックスを守りながらなど到底不可能だ。

だが逃げるにしても、背を向けた途端に距離を詰めてくるはずだ。
今の左手ではあの剣を防げない。

そして左手すら治せない今、首を刎ねられたりでもしたら今度こそ確実に死ぬ。

上条「(…くっそ…うごけねえ…!)」

ギュっとインデックスが彼の服を強く握ってるのがわかる。

状況は更に悪化する。
後ろから轟音が響く。

今の上条は振り向かなくてもわかる。

あの山羊の頭をした悪魔が三体、彼の後ろに着地した。
退路を塞がれた。

上条「(クソ…!!)」

>>342
そっちかよwww

>>345
あの黒人の役者の名前がダンテ

後ろから悪魔達が近づいてくるのがわかる。
前からは押しつぶされそうな程の威圧感を放ちながらボルヴェルクがゆっくりと歩いてくる。

上条「(やべえ…やべえ…!!)」

そして。
前のボルヴェルクが地面を蹴った。

上条「―――」

速過ぎて全く反応できなかった。
ボルヴェルクは上条の首を落とすべく剣を横に振るう。

突如金属がぶつかり合う音が響いた。

上条とインデックスはその衝撃で後ろへ吹っ飛ばされる。
なんとかインデックスを庇いながら着地する。

上条「へ?」

何が起こったのかわからない。
ボルヴェルクの方へ目をやると同時に聞きなれた声が響いてきた。

「離れていてください!!」

>>348
なるほどそうだったのか知らなかったよ
ありがとう

上条「神裂!!!」

神裂が刀でボルヴェルクの剣を止めていた。
二つの刃が交わっている点から巨大な火花が散っている。

神裂「ハァァァァァァァァ!!!!」

咆哮と共にボルヴェルクの剣を弾き、刀を返す。
ボルヴェルクもそれに対抗する。

お互いが再び至近距離で打ち合う。

上条「―――!!」

上条はその打ち合いから発生した爆風からインデックスを守る為に神裂達に背中を向ける。

三体の山羊を正面に見据える構図となった。
目が逢った。

神裂が来たとはいえ、脅威はまだある。

目の前のこの三体。

支援

―――

神裂は感じる。
相手の剣撃が先とは違う。

やはり先のは様子を見る為のもの、
今はそれよりも遥かに攻撃的だ。

神裂が押され始めてきた。
攻撃の手が少なくなり、防御中心へ傾いていく。
神裂の手の内は全て読まれていた。

唯閃はことごとくいなされる。

逆に神崎は綺麗にいなせずに直に受けてしまう剣撃が増えていく。
そのたびにワンテンポ遅れ、次の剣撃も直で受けてしまう。
七天七刀を握る手が痺れてくる。

神裂「(このままじゃ捌ききれなくなる…!)」

神裂が一旦距離をあけ様と後方に跳ねる。
同時に、それを見透かしていたのかボルヴェルクも前へ跳び距離をあけさせようとはしない。

神裂「(まずい…!!)」

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支援

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見習い戦士のふつうの攻撃
MP172使ってへっぽこの呪文を唱えた。★ミ (スレのダメージ 0)
このスレは1回目のダメージを受けた (150/1000)
ぼうそうがはじまった!! さらにこのスレは2回目のダメージを受けた (300/1000)

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プチヒーローのちょっとした攻撃
MP439使ってへっぽこの呪文を唱えた。★ミ (スレのダメージ 300)
このスレは3回目のダメージを受けた (450/1000)
ぼうそうがはじまった!! さらにこのスレは4回目のダメージを受けた (600/1000)
追加攻撃!! さらにこのスレは5回目のダメージを受けた (605/1000)

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真の勇者のさすがの攻撃
MP249使ってへっぽこの呪文を唱えた。★ミ (スレのダメージ 605)
このスレは6回目のダメージを受けた (755/1000)
こうかは ばつぐんだ!! さらにこのスレは7回目のダメージを受けた (905/1000)
ぼうそうがはじまった!! さらにこのスレは8回目のダメージを受けた (1055/1000)
追加攻撃!! さらにこのスレは9回目のダメージを受けた (1075/1000)
このスレは・・・

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