キョン「お前は中学の時の……」(651)


金田「俺や、キョン。久しぶりやんけ」

キョン「あ……金田か」

金田「お前に会えて嬉しいわ。ちょいダベろうや」

キョン「今あんま時間がだな」

金田「ええやん、ちょっとでええねん」

キョン「…………」


こいつは中学の同級生、金田光一。
中学時代は学校一の不良で、暴力と女とイジメが大好きな
どうしようもないクズ野郎だ。かくいう俺も、軽いイジメ的な事を
受けた事があるこいつは、喋るのも嫌だぜ。


金田「なあ、お前こないだめっちゃ可愛い子3人と歩いとったやろ?
   あれお前の女か?」

キョン「別に女とかじゃない」

ハルヒ達のことか……。こいつに見られてるとはな。

金田「ほな紹介せえや。お前あんなん独り占めはあかんで」

キョン「紹介って言われてもだな……」


そもそも金田とは親しくないし、何度かイジメを受けた事がある程度だ。
なんでこんなに馴れ馴れしいんだよ。


金田「ええやん。俺とお前の仲やろ? なんかアカン理由でもあんの?
   意味わからんで、それは。お前地元のツレと高校のツレどっちが大事や?」

キョン「そ、そんなこと言われても……いやちょっと無理だ」

意味がわからんのはお前だ……中学出てブラブラしてるお前には
中学時代の知り合いが全てかもしれんがな……。


金田「お前て、その顔であんな女とやれる思ってんの? 無理やて。
   あーわかった、俺がすぐやらせる女回したるしそれでええやろ?」

キョン「別にそんなのいらん……悪いが、もう失礼する」

もう嫌だ。逃げよう。


金田「待てておい。逃げんなや」

肩を思い切り掴まれた。いってぇ……。


金田「これからお前の家いこうや」

キョン「は……来てどうするんだ……」

金田「呼ぼうや、そいつら」

キョン「そ、そんなの無理だって」

金田「ええから、呼んでみたらええねん。絶対来いゆうたら来よるて」

キョン「そういう問題じゃ……いてて!」


で、結局連れてきちまった。
くそう……。


金田「なあ、プレステ3あるやんけ。貸してくれや」

キョン「え、いや、今やってるし……」

金田「そんな毎日やるわけちゃうやろ? すぐ返すしええやろ。
   帰る時、持ってかえるし箱にいれといてくれや」

なんで箱がいるんだよ! 売る気満々じゃねえか……。

金田「で、電話まだなん? はよ掛けえて」

キョン「…………」

金田「あーほな俺が掛けるし番号ゆえや」

キョン「え……」


金田の携帯に貼ってあるプリクラ……
見覚えのある女が、目の前のブッサイクな男と
き、キスしてるんだが……なんだこれは?


金田「あーこれか? そいやお前佐々木と仲良かったな。
   でもお前ヤらへんかったんやろ? 俺が食うたったわ。
   一週間朝から晩までヤリまくったらさすがに飽きたし
   ツレにやったけどな」

こいつは何を言ってるんだ? そんな事ありえんだろ……ありえないって!


金田「あいつな、俺に捨てられる時『ちんちんくださいお願いします』
   ゆうて泣いとってんで。アホやろ? 
   まあ俺のセックスが上手すぎるからやけどな」

キョン「…………」

嘘だ、嘘に決まってる。嘘に……。


金田「まあそれはどうでもええねん。
   何番? ゆえや。はよう」

キョン「さ、さあ……携帯番号しらん」

殴られた。平手でバチンと。
な、なにしやがるんだ……

キョン「う…………」

金田「もうええからお前の携帯貸せや。
   俺が掛けるわ」

キョン「だ、だめだ……」

強引に携帯を取り上げられる。
ああチクショウ! 俺にもっと腕力があったら
こんな奴張っ倒してやるのに! クソッタレ!!


金田「さて、こいつに掛けるか」

って、お前ハルヒ達の名前知らんだろう……

金田「んなもん着歴みたらバレバレやん。
   りょうみやハルヒいうやつから掛かりまくっとるで」

う……ハルヒ……すまん。
でもお前なら、こんなクソ野郎の相手しないよな?


ハルヒ「もしもし……誰?」

金田「あーおれキョンのツレの光一。知ってる?
   知らんか。わはは」

ハルヒ「は? キョンの友達? キョンに代わりなさいよ」


金田「代わったらええのん? ほらキョン、代われて」

ああ……ここで俺がハルヒに注意したら、ハルヒは助かる。

キョン「も、もしもし。俺だ。あのな、ハルヒ。
    別に来なくていいぞ! 来るな! 来……」

腹に蹴りが入った。メチャクチャいてぇ……う……ぐ……。

ハルヒ「はぁ? 何言ってるのよキョン?」

光一「あーもしもし。なんかキョンがな、ハルヒちゃんの凄い秘密
   教えてくれるゆうてんけどな、
   そんなん本人おらへんのに言うたらあかんで、ってキョンに
   ゆうてやってん。そんで電話したんやけど、この通りやで」

ハルヒ「秘密? 何よそれ? 意味わかんない。ああもうバカキョン。
    今すぐ行ってぶん殴ってやるってキョンに言っておいて!」


キョン「ぐ……ぐほ……げほっ……」

光一「ハルヒすぐ来るて」

おい……ハルヒ、来るなよ……バカ野郎!

光一「めっちゃ気の強そうな女やったな。
   ああいう女落とすの好きやわ俺。
   なあキョン、お前ハルヒに惚れてんの?」

キョン「…………」

光一「悪いな。女回したるし。
   お前によー似おとる女やで」

くそ……くそ……格闘技でも習ってりゃよかったぜ。
こんなクズ野郎一人、どうにもできないんだからな……。


光一「あのな、いうとくけど、いらん事言うたら殺すで?
   俺の族のケツモチが、どこの組かしっとるやろ?」

そんなもん知るわけないだろ……族って暴走族か?
化石かよ……

光一「組のな、木村さんゆう幹部の人と仲ええんやけどな、
   よー死体埋めたりしたはんねん。お前、山と海どっちが好きや?」

キョン「…………」

こいつは頭がおかしい……最低の下衆野郎め。


光一「お、来たで。連れてこいや」

チャイムが鳴る。ハルヒ……なんで来ちまうんだよお……。

ご飯食べます。
保守不要。


ハルヒ「キョン! なによ秘密って! 変な事企んでるんじゃないでしょうね?」

キョン「いや、それは……」

光一「うっわ、めっちゃかわええやん! 
   ハルヒちゃんの顔がどんなんかいうのが秘密やってん」

ハルヒ「は? はあ……?」


ハルヒ「ふうん、キョンの中学の同級生ね」

光一「キョンとはめっちゃ仲よかってん。
   ハルヒちゃんとも仲ようなりたいわ」

ああもう、殴れ、殴れよハルヒ!
ほら、そんなに近づいて座られて不快だろ!


ハルヒ「でも、キョンの友達にしては割とカッコイイわね。
    それに体格いいし。なんかスポーツやってたの?」

光一「せやろ? よう言われるねん。
   スポーツはケンカとセックスが得意やで!」

おいハルヒ、このトミーズ雅みたいなツラの男のどこが
格好良いんだよ? お前の目は狂ってるのか?


それから、俺は情けない事に金田の脅しを恐れて、
殆ど口を挟む事なく二人の話を聞いていたが……


ハルヒ「へえ、暴走族? 楽しそうね!
    あたしも混ざりたいわ!」

光一「土曜に集会するからおいでや。
   俺のヨンフォアのケツに乗せたるで。
   俺はええ女しか乗せへんねん。バイクもセックスもな」

なんでそんなに楽しそうに喋るんだよ……ハルヒ!


ハルヒ「え、彼氏? 居ないけど」

光一「好きな男とかおらんのん?」


俺の方を一瞬チラっと見るハルヒ。
ああもう、これを止められるならお前と付き合ってもいい!
俺の事が好きって言ってくれよ!
   

ハルヒ「……別に。居たかもしれないけど、
    ハッキリしない優柔不断な男は好きじゃないわ」

光一「あーそういう男サイアクやな!
   俺めっちゃハッキリしてるで! 女に評判ええし」

ハルヒ「そうね、金田くんはモテそうなタイプだわ」


…………ハルヒ……。
どうしたんだお前……。


光一「宇宙人とかそういうの好きなんや?
   俺宇宙好きやで! ジュラシックパーク見たし!
   あれ、それは宇宙ちごたか」

ハルヒ「不思議がどこかに転がってないかなーって
    いつも探してるんだけど、見つからないのよね」

光一「俺の家、めっちゃ不思議なもんあるで!
   な、見にくるか? おいでや、見したるし」

なわけないだろ。なあハルヒ、お前は本当に行くほど
バカじゃあないよな……?



ハルヒ「ホント! 見たいわ! 今すぐ行きましょ!」

何を……言ってるんだよ……なあ!

おい古泉!古泉は何をやってるんだ!


光一「じゃ行こや! ほなキョン、ハルヒ俺んちに連れていくわ」

キョン「あ、お、俺も行く!」 

光一「悪いなキョン。一人しか見せられへんねん。
   秘密の秘密やねん、マジで」

ハルヒに見えない角度で、すげえ恐ろしい目で睨んできやがる……。


ハルヒ「ならしょうがないわね。じゃああたし行って来るわね」

光一「いこやいこや、もうな、すんごい不思議やから!」

やばい、やばい、止めないと! 止めないと!


キョン「おい! ちょっと待て!」

ハルヒ「え? どうしたのキョン」

光一「ああそやった、プレステ3借りるんやったな。
   ハルヒ、先出て家の前でまっといて」

ハルヒ「うん、わかったわ」

ち、違う……ハルヒ待て!



光一「お前ごちゃごちゃうっさいねん……」

キョン「ぶっ……! あ……う……」

鼻っ柱を殴られた。鼻血、鼻血が!
ああ、くそ……


光一「ハルヒはお前のもんか? ちゃうやろが。
   せやったら口出すなや」

髪の毛を掴まれて引き摺り倒される。
腹に……蹴り……

キョン「ぐああっ!!」


光一「まあ誰のもんやろうと抱きたい女は抱くで。
   焼肉定食が自然のおきてじゃ」

顔を踏まれる、くそ……くそおっ!!


光一「ほんまお前弱いの。生きてる価値ないわ。
   あ、プレステ3借りていくさかいはよ箱入れて。
   カセットも全部な」

キョン「う……う……」

泣きながら、鼻血をダラダラ垂らしながら奴の要求通りにする……
なんだよこれ? 夢だろ? 夢オチでいいから嘘っていってくれよ!!


光一「ありがとさん。これ100年後に返すわ。
   ほなハルヒとオメコしてくるわ」

キョン「ううう……うううう……」


こんな……こんな事ってあるかよ……こんな事……!
いつのまにか名前が金田から光一になってたがそんなミスはどうでもいい!
なんとかしないと、なんとかしないと!!

中学の生徒名簿……生徒名簿……か……金田……あった!

俺はとりあえずの止血をして、押入れから金属バットを取り出した。


キョン「殺して……やる……」


家を出る前に台所で包丁を一本取り、布巾で包んで
ズボンに突っ込み服をかぶせる。


刺し違えたって構わん、ここまでされて、
なおかつ惚れた女を犯されでもしてみろ、俺はお前を絶対……!

朝比奈さんっ……は駄目だ…!!


俺は家を飛び出る。あいつの家はそう遠くない。
10分前に出たとして、自転車でいけば先回りして……。


古泉「そんな物騒な物を持ってどこに行かれるのです?」

森「キョンくん、落ち着いてください」

キョン「な……古泉……森さん」

なんでこいつらがここに? ああそうか、非常事態を察して……


キョン「お、おい! 事情はわかってんだろ!
    今すぐ追え!」

森「我々の車にお乗りください。
  さあ、こちらに」


天の助けだ……頼りになるじゃねえか!


案内され車に乗り込む。
いつものハイヤーじゃない、
中にはモニターやらよくわからん通信機器っぽいものが設置された、
窓も埋められた黒いワンボックスだ。
運転席には新川さんが乗っている。


そうか、これは機関の特殊工作車かなにかだ。
ってことは、何かヤバい仕事をするために……それは、つまり……


キョン「な、なあ、金田を拉致するのか?」

古泉「……いいえ、違います」

キョン「じゃ、じゃあ……」

殺すのか?

古泉「あなたが思ってる事とは、違いますよ」

キョン「え……?」


古泉「我々は、あなたを止めにきたのですよ。
   その物騒な道具を使って、大変な事をしでかさないようにね」

キョン「お、お前、何を言ってるんだ! 何で俺を……!」

古泉「あなたに犯罪者になってほしくない。それが一つの理由です。
    もうひとつは……」

森「金田光一と涼宮さんの行いを止めて欲しくない、それがもうひとつの理由です」


なにを言ってるんだ……? こいつらは……。

キョン「なんでだ! 止めないと、大変なことに!!」


古泉「あなたにとっては確かに大変な事です。心中お察しします。
    ですが、涼宮さんにとっては、そうでないということです」

キョン「は……?」

おい!>>1!!
俺達を登場させろ!
俺らが止めるwwwww


キョン「ふざけた事を言うな! ハルヒがあんな奴……!」

森「金田光一は、超能力者です」

キョン「へ……」

な、なんだって? じゃああいつは、お前らの仲間だって言うのか!?

古泉「我々、機関に所属するもののに与えられた超能力とは違います。
    それに彼は、我々や他の組織にも属していませんし、自らに
    能力が宿った事にさえ気づいていません。
    ですが……涼宮さんが力を与えたという意味では、我々と同じ超能力者です」

キョン「お前が何を言ってるのかわからん! ハルヒが与えた? バカを言うな!」



    

古泉の冷静さが怖いぜ


森「金田光一に超能力が発露したのは約一ヶ月前。
  その時より、彼には女性の性的興奮を起こさせる脳内物質を、強制的に分泌させる能力が宿ったのです」
  

古泉「我々の推論では、涼宮さんが、押しの強い女性慣れした男性が現れるのを願い、
    それがたまたま彼、金田光一に宿った。そう結論付けました」

キョン「な、なんだよそれは! 意味がわからん!」


古泉「わかりやすく言うと、『女性にモテる能力』ですよ」

は? 女性にモテる能力? アホか? なあ、ネタだろ? 馬鹿馬鹿しすぎるだろ!


古泉「涼宮さんが、恋慕う相手の煮え切らない態度に耐え切れなくなって、
    そういう男性が現れるのを願ったのですよ。
     その煮え切らない相手とは……もちろん……」

キョン「…………」



古泉「つまり、金田光一は、涼宮さんの願った相手だということです。
    ええ、もちろん彼は最低の男です。彼の悪行や非道を並べ立てたら、本が一冊書けますよ。
    ですが……男女の関係に口を出すわけにはいきません。そうでしょう?」

森「我々は現状維持を望んでいます。涼宮さんが彼を選んだという現状を」


キョン「ふ、ふざけるな……ハルヒがあんな男と……
    そうだ、長門が、長門がなんとかしてくれる!」


古泉「さきほど長門さんに連絡して、彼女の出方をお聞きしました。
    『観測に徹する』だそうです。なんなら、電話されてはどうです」

キョン「…………」


森「お辛い気持ちはわかります。でも……」


古泉「僕だって、涼宮さんがそうなるのは、正直言って……。
    ……あなたも、見れば納得します」

キョン「見ればって何をだ……」

古泉「涼宮さんと金田光一が何をするかです。
    新川さん、出ておきましょう」

新川「ああ」

古泉と新川さんが車を降りる。
なんだ、なにを見せようってんだ……。


森「本当はこういう事はしたくないのですが、涼宮さんのお部屋に隠しカメラを設置しました。
  ご覧ください……」

キョン「隠しカメラ……だって……?」

ズコバコするのは金田の部屋じゃねーのか…


キョン「ええと、ハルヒの部屋に設置してもしょうがないんじゃ……?」

森「はい? 私は金田光一の部屋に設置したと言いましたが」

キョン「だってほら、>>77で……」

森「すいません、私アク禁されてて2ちゃんねるは見れないんです」

キョン「…………」

それはともかく、金田の部屋の映像が流れ出した。


光一「まああがってえや、ちらかっとるけど」

ハルヒ「ねえどこどこ? どこに不思議があるの?」

映し出される金田とハルヒ。おい、危機感ないのかハルヒ!!


光一「まあ待ちいや。何飲む? ビールでええか?」

ハルヒ「あたしはもうお酒飲まないって誓ったの、いいから見せなさいよ」

うっかり森さんに萌えた


光一「しゃあないなあ、ほな見せたるし、まあそこ座りいや」

ハルヒ「つまんないモノ 見せたら承知しないからね」

光一「めっちゃええもんやでえ、待ちや~」


おい……なんでズボンを……おい、何をしてるんだよ!?


光一「ほら、でや? めっちゃデカいやろ!」

ハルヒ「ちょ…………」

うあああああああああ!! 


光一「触ったらもっとおっきなるで」

ハルヒ「ネットで見たのより大きいわね……ふうん、こんななんだ……」



なに関心してんだ? なあ? なあ!!

光一「ヤった女はみんなむっちゃ気持ちいいっていいよるわ。ほしいか?」

ハルヒ「い、いらないわよ。もう見たわ、早くしまいなさいよ! それ」

光一「なんや、恥ずかしいのん? ハルヒてヤったことないんか?」

ハルヒ「別にいいじゃない……そんなこと……」


キョン『ハルヒが危ないですって! 森さん!』

森『金田くんの……凄い……』

キョン『へ……?』

森『い、いえなんでもありません。大人しくご覧くださいませ』

森さぁあああん!?

ばっきゃろぅ!
古泉達を振り切れなくても助けに行く姿勢を見せろよ!キョン!!

お前には自分の命よりも大事な生き方っていうものがないのか!?
それでも誇り高き日本人かあああああああああ!!!


光一「ほなまたあとで見せたるわ。俺ジャンガリアンやから、あ、ちごた
    ジャントルマンやからいきなりはせえへんで」

ハルヒ「もう、いらないわよ……そんなもの……」

光一「な、ヤってみたいとか思わへんの?」

ハルヒ「別に。興味無いわよ」

光一「そらあないて~。普通興味あるて、俺が相手するで?」

ハルヒ「ないってば。ないわよ」

光一「な、さっきから顔赤いで。興奮してんちゃうん?」

ハルヒ「してないわよ……フン」

ハルヒは残念だが
長門がこの状況見てると思うと逆にアレだな


ハルヒ、早く逃げ出せよ! おい早く!
ええい、>>87の言うとおり、こんなの見てる場合じゃない!!

キョン『もう我慢ならん!!』

森『お待ちください』

が、森さんに凄い力で腕を掴まれる。

森『惹かれ合う男女が、そのような行動を起こすのは、自然の摂理ですよ?
  涼宮さんがそういう相手を望んだのは事実です。彼女、嫌がってるように見えますか?』

キョン『し、しかし!』

森『涼宮さんの恋路を邪魔する者は、我々とて容赦しません。
  情報統合思念体も、未来もこれを傍観している。これは規定事項なのです』

キョン『ぐ…………』


光一「な、ハルヒってええ乳しとるやん」

ハルヒ「ちょ、どこ触ってんのよ……!」

何触ってんだよてめえ……おいハルヒ……張り倒せよ!!」


光一「めっちゃやらかい乳やわ、ほれ、ほれ」

ハルヒ「や、やめなさいよ! 殴るわよ!」

ハルヒの後ろに回って抱きかかえるように胸を鷲掴みに……あああああ!!


光一「な、こうされたら気持ちええやろ?」

ハルヒ「ちょ……なにすんのよ! バカ……」

光一「あーええわー。なあ、抵抗せえへんの?」

ハルヒ「…………別に、いいわよ胸ぐらい……気が済むまで触ってなさい」

やめろおおおおおおおお!!

まだだ…まだ終わらんよ…

おいキョン
火照った体でもじもじしてる森さんが隣にいるぜ…


光一「なあ、感じてきた? 気持ちええやろ?」

ハルヒ「……………………」

撫ぜるように、時々強く揉むようにハルヒの胸を服の愛撫するクソ野郎。

光一「顔、耳まで真っ赤やで?」

ハルヒ「……あんたが変に女慣れしてるからよ、バカ」

光一「それ、上手いってこと? 俺上手やろ? 胸だけでイカせたろか?」

ハルヒ「…………バカ……ひっ!」


あああああ!! 服に手を入れるなあああ!!!


光一「ぬくいなあ、ハルヒの乳。揉みごたえあるわあ」

ハルヒ「やだ…………もう、なにすんのよ……」

光一「な、やめてええん? 乳首立っとるで?」

ハルヒ「もう、やめなさいってば…………んっ……」

なんでモジモジしてんだよ、ハルヒ……
おい、ハルヒの耳に汚い口で触れるな!!

光一「ハルヒ、耳弱いん? かわいいなあお前」

ハルヒ「なにすんのよ……ん…………」

光一「口にもしてほしいか? な?」

ハルヒ「………………」

ハルヒに露伴先生の魂乗り移れ…あの名台詞言ってくれ…

ねとられは無理だと思ってたけど自分を寝取る側だと思えば大丈夫になった
キョンに同一視しすぎると辛いから自分が金田だと思えばいい
淫鬱で学びました

やめろ……やめろ……

光一「む……ふう…………」

ハルヒ「んん……んむ……ん……」

奴の汚い舌が、ハルヒの口の中に……
ハルヒ……お前なんでされるがままなんだよ……
なんでお前も舌突き出してんだよ!!

光一「……あーおいしいで。む……」

ハルヒ「んあ……んはぁ……ん……」

激しく舌を絡め合ったまま、奴の手はハルヒのスカートの内側に伸びていく……

ハルヒ「や……やだ……ん……」

光一「もう湿っとるやん」

ワーワー。


それ以上はやめてくれ……やめてくれ……

光一「ごっつ狭いなハルヒのオメコ。指一本しかはいられへん、
    おまえ一人でせえへんの?」

ハルヒ「し、しないわよ……あっ! んっ……」

光一「気持ちええやろ? 俺のゴールドフィンガー凄いで?
    加藤鷹えりエグいで」

ハルヒ「あっ……やだ……あん……」

光一「どや? 感じるやろ? 2本いくで」

ハルヒ「ちょっ……んんっ……悪い気は……んっ……しないけど……」

光一「正直に気持ちええゆうたらええねん。俺は処女でもイカせまくれるで」

ハルヒ「気持ち……あん、よくないないなんて……言ってないわよ……バカ……」

キョン「お前は中学の・・・」



キョン「牧さん」



牧「おう」

古泉「もう我慢なりません……っ!!」

キョン「ぁ……頼む!止めてくれ!!」


古「金田君のケツは僕のです!!」


金「ちょ、おま、なんやねん!パンツ脱がすやな!やめて!お願い、アッーーーーーー!!!!!!!」

古「ムンムンムンムンムンムン」
金「アンアンアンアンアンアン」


キョン『う……なんで……こんな……』

森『金田くん……あたしも、それ……』

キョン『森さん……?』

森『欲しい……その太いの欲しいの……』

スカートをまくり上げ、下着に手を突っ込み動かす森さん。
クチュクチュと淫靡な音が聴こえてくる。

何をしてるんですか……あなた……。


光一「もうぐっしょぐしょやで。ほら、こんな濡れとるわ、お前のオメコ汁やで」

ハルヒ「はぁ……はぁ……そんなの、見せなくていいわよ……はぁ……はぁ……」

金田≒牧さん
こう考えれば同一視が容易になります

金「キョン………今まで色々スマンかった………」

金「しかしあれから目が覚めたんや!!今までした事はあやまる!そやからキョンのチンコをぶちこんでほしいんや!!!」

金「頼む!!この通りや!!!キョンのちんちんが欲しいんや!ちんちんが欲しいんや!ちんちんが欲しいんや!ちんちんが欲しいんや!ちんちんが欲しいんや!ちんちんが欲しいんや!ちんちんが欲しいんや!ちんちんが欲しいんや!ちんちんが欲しいんや!」

>>128
やwwめwwwろwww

森さんがいい感じになってきたww



光一「ほな入れるで、初めてやったらちょっと痛いかもやけど
   俺めっちゃ上手いからすぐ気持ちようなるわ」

ハルヒ「え、入れるって……それを……あたしに?」

光一「せやで。なんや、したないのん? ほなやめとこか?」

ハルヒ「…………」

光一「俺はどっちでもえーんやけどな~」

ハルヒ「別に……入れたかったら、勝手に入れたらいいじゃない……」

光一「欲しいんやろ? ハルヒって今流行っとるツンドラゆうやつやろ?」


うああああああああ!! やめてくれえええええええええええええええええ!!

感受性の問題か、この手の感想や考え方には個人差が凄いあると思うんだ。
当たり前のようにキョンと同一視してしまう奴や単純にエロければいいとか言う奴、
あとキョン主体の文章でも寝取る側に立てる奴

寝取る側の人間になりたいぜ


キョン『やめてくれ……頼むから……』

森『ああ……あん……キョンくん、あたしもう我慢できません……
  あなたの硬くなってるこれ、ください……』

キョン『な……ちょっと……』

悲しいことに、俺は金田とハルヒのを見て勃起してしまっていた。
それもガチガチに……くそ、情けねえ……くそう……

森『もうあたし……こんなになってるんです……ほら』

ダラダラと愛液を垂れ流す森さんの秘所。

キョン『…………』

森さんとキョンがそうなってる間、隣に居る古泉は何をしているんだろうか

>>139
古泉は車の外だぜ


光一「先しかはいらへんやん。ハルヒのオメコきついでえ」

ハルヒ「ま、まだ先だけなの……? んんっ!」

光一「もっと奥まで入れるで。我慢せえや」

ハルヒ「ちょ……いたっ……痛いわよ……ううっ……」

光一「あ、ちょっと入ったわ。もっといくでえ」

ハルヒ「痛いっ……うっ! ぎっ……」

光一「なんや強気やのにこれぐらいチンポ入ったぐらいでそんな痛がるん?
    まあ俺のチンポでっかいからしゃあないか」

ハルヒ「あ……うぐっ……うう……」


ハ、ハルヒはいい!!!
森さんを映せ!!


光一「よっと……ああきつう……でもよう締まりよるわ。
    こんなもんでええやろ、動くで」

ハルヒ「うっ……うん…………」

光一「あーええわ。めっちゃええわ」

ハルヒ「ぐっ……痛い……うっ……」

光一「お前の体ええわあ。俺ら体の愛称ええんちゃう?」

ハルヒ「ううっ……うっ……あんっ……」


ハルヒの太腿を伝う、破瓜の印。
俺の中で何かが壊れた。


光一「あー、気持ちええ。はぁ、はぁ、どや?
   気持ちようなってきたやろ?」

ハルヒ「ううっ……んっ……痛い……けど……」

光一「ええやろ?」

ハルヒ「あんたと……こうしてると……んっ……幸せ」

光一「そうかそうか、俺にベタ惚れか」

ハルヒ「……うん……あっ……あん……」

光一「俺の女になれへん? 俺、浮気はするけど彼女はめっちゃ大事にするで」

ハルヒ「あんっ……大事に……しないと……んんっ……怒るからね……」

ハルヒ「あんっ……大事に……しないと……んんっ……怒るからね……」
ハルヒ「あんっ……大事に……しないと……んんっ……怒るからね……」
ハルヒ「あんっ……大事に……しないと……んんっ……怒るからね……」



・・・・・・スキニヤッチャッテー。


光一「あーもうあかん、イキそうや、イクで」

ハルヒ「あ、だめ……んっ……抜いて……」

光一「ええやん、もうとまらへんて」

ハルヒ「あっ、だめよ……中は……だめ……」

光一「あーーーーーっ! あっ、あっ」

ハルヒ「だめ……だって……もう……」

光一「あー、はぁ、はぁ、めっちゃ出したったわ」

ハルヒ「もう……バカ…………」

光一「あれ? 怒ってんの? めっちゃ気持ち良さそうやったやん出してるとき」

ハルヒ「フン。…………キスしたら、許してあげるわよ」


古泉「このコーヒー、あんまり美味しくないですね」

新川「ま、缶コーヒーに贅沢言っちゃいかんさ」

古泉「そういえば、そろそろ終わってますかね? 中」

新川「コトの最中に踏み込んでみるか?」

古泉「そんな勇気ありませんよ、ふっ
    金田光一に欲情して彼を襲うのは、想定済みですからね」

新川「彼には、これから定期的に女を抱いてもらう事になってるからな。
    恋慕う涼宮さんを寝取られるのは、あまりにも残酷だしな、アフターケアぐらいはせんと」

古泉「森さんが、自分が最初にやるって仰ったの、彼に気があったんですかね?」

新川「さあな。あの人の趣味はわからん」

古泉「と、そろそろ戻ってみますか」

新川「そうだな」

朝倉「あなたを殺して涼宮ハルヒの出方をみる」
光一「はい?」

朝倉GJ


古泉「ピロートーク中かと思いましたが、嫌に静かですね」

新川「おおかた、抱き合って余韻に浸っているのではないか?」

古泉「それにしても……いや、何か変です」

新川「お、おい開けるのは……」


古泉「も……森さん、大丈夫ですか!?」

新川「な……彼がやったのですか!?」

森「後ろからしたいと言われて、その隙に頭を……」

古泉「な、なんてことを……じゃあ彼は」

森「おそらく、金田光一の元に……彼は、本気で涼宮さんを愛しているようです。
  私達の小細工も、無駄なようでしたね……」

キョン…行けえええええええええええ!


ハルヒ「ね、光一……もし赤ちゃんできたらどうしよう?」

光一「へ? そんなんおろさなあかんで。俺一人の女に縛られたくないで」

ハルヒ「…………そっか」

光一「ええやん、お前は大事にしたるで。な?」

ハルヒ「うん……約束よ……」


「こういちー、ちょっとー」

光一「なんじゃババア!! だあっとれや」

「お友達きたはるで。 あがってもらうでー」

光一「あ、友達? 誰や」


キョン「よう」

キョン「よう」
ベジータで再生された


光一「お前、なにし」

言い終わる前に後ろ手に隠していたバットを思い切り振り上げる。

光一「に……え?」

何かが割れたような感触と音。

ハルヒ「いやぁああああああああああ!!」

光一「あ……なんや……暗いで……」

頭から血を吹き出してふらつく金田に、もう一撃。

光一「ごっ……」

ハルヒ「ああぁ……ああああぁ……」

>>167

ハルヒ「ね、光一……もし赤ちゃんできたらどうしよう?」

光一「へ? そんなんおろさなあかんで。俺一人の女に縛られたくないで」

ハルヒ「…………そっか」

光一「ええやん、お前は大事にしたるで。な?」

ハルヒ「うん……約束よ……」


「こういちー、ちょっとー」

光一「なんじゃババア!! だあっとれや」

「お友達きたはるで。 あがってもらうでー」

光一「あ、友達? 誰や」


ベジータ「よう」

こうですか


崩れ落ちる金田。

光一「あー……痛いて……あー……」

畳の上には流れ出した鮮血が広がっていく。

ハルヒ「やめて! やめてよ!!」

膝蹴りをハルヒの顔面に叩き込む。
鼻を押さえてうずくまるハルヒ。
手の隙間からはポタポタと赤い雫が落ちる。

ハルヒの破瓜の血が頭をよぎる。

キョン「どいつもこいつも、きったねえ血を流しやがって」


倒れている金田の頭にまた一撃。
体がビクンと跳ねる。

キョン「どいつもこいつも、きったねえ血を流しやがって」
ベジータで再生された

キョンさんこえええええええ

キョン「きたねぇ花火だ」

森さんのエロ成分が足りねえ……


「な、なにしてんのや! あんた!」

金田の母親が部屋に入ってくる。

「うわぁーー!! こういち!! こういち!!」

キョン「あんた、こいつの育て方間違ってるぜ」

バットの先端で金田の母親の腹を突く。
うご、と呻いて蹲る。
ま、さすがに母親までは殺さないさ。

キョン「殺すのは、おまえだよ」

金田の胸に力任せにバットを叩きつける。
腹に、下腹部に、そのたびに跳ねる金田。

ずうっとずうっと死ぬまでハッピー

イーーツマデモーータエルーコトナクーートーモダチデーーイヨオーー

金田より森さんの体のほうが心配である


金田「死ん……でまうて……死ぬ……て……」

キョン「それが?」

頭めがけて思い切りバットをぶつける。
とても不快な音がして、金田は動かなくなった。

キョン「あー全然足りんぜチクショウ」

もはや事切れた金田を無茶苦茶にバットで殴り続ける。
ゴキゴキと何かが折れる音。10回、20回、30回……

疲れきった頃には、よくわからない人間だったものがそこにあった。
俺は返り血で真っ赤だ。


キョン「なあハルヒ、これ、なんだと思う?」

ハルヒ「……う、うああ……殺さないで、殺さないで……」

キョン「お前のだーいすきな、金田だよ」


ハルヒ「う……うう……人殺し……人殺し……ああああっ!!」

キョン「そんなに悲しいか?」

ハルヒ「うわああああぁああぁぁ!! うわぁぁぁああああ!!」

キョン「じゃあ金田と一緒のとこにいくか?」

ハルヒ「いやだっ……いやよ……いやぁぁぁぁああああああ!!」

キョン「見苦しいんだよ、お前」



俺はバットを振りかぶった

長門「そこまで」

J(´‐`)し <これだっけ


あちこちでパトカーの音が聞こえる。
血に染まった服は脱ぎ捨てて、金田の服を着たが、
もう俺が捕まるのは時間の問題だ。

ああ、なにやってんだろうな、俺。

嫉妬に狂って人殺しとかよ。

森さんが言ってたじゃないか、人の恋路を邪魔するなってさ。

ああ俺は、カップルに嫉妬して惨殺した異常者だ。

警察に捕まったらなんて報道されるかね?

いや、何も警察とは限らない。『機関』に追われるかもな。

>>221
J( 'ー`)し ←これのこと?


目の前に黒いワンボックスが止まる。

「乗ってください!」

あー機関は仕事が早いな、チクショウ。

どうせ抵抗しても無駄なんだろ? 乗るよ、もう覚悟決めたよ。

生きたまま解剖なり、絶対に死なせない狂気の拷問なり、好きにしてくれ。



「あなたの身の安全は我々が保障します」

警察に引き渡すより自分らで処理しようってんだろ?

って、どっかで見たような……

橘「もう、あんなところを歩いてるなんて自殺行為ですよ」

キョン「え……あんた確か……」

J( 'ー`)し <>>227ちゃんよく見つけてくれたねぇ。お母ちゃんうれしいよ


なんだ? なんで佐々木の連れの超能力者がいるんだ?
古泉たちと手を組んだのか?

橘「違いますよ。これで機関はあなたの敵に回った。
  敵の敵は味方。だから、あなたは味方です」

キョン「な……え……?」

なんだかよくわからないが、助けてくれるのか?


藤原「ふん。気乗りしないが、これも規定事項だ。
    それに従うしかないものでな」

あの気に食わない未来人までいやがる。

森さんの秘所は…
支援


何を質問したらいいのかわからず、
オロオロしているまま、車は目的地に到着した。

橘「さ、降りてください。ここは安全な場所です。
  九曜さんが遮蔽シールドを展開してくれていますから」

得体の知れない宇宙人までいるのか。
ってことは……


佐々木「やあ、キョン。災難だったね」

キョン「佐々木……」

佐々木さんはもう…とんだビッチに成り果ててるし…

佐々木「やあ、キョン。災難だったね(イレテ…オネガイ…イレテ…)」


佐々木「キョン、僕たちは、君の行いを咎めようだなんて気は全く無いんだ。
     僕は、君を救いたい。親友としてね」

キョン「でも、俺は人殺しだ……お前に迷惑が掛かる」

橘「ね、テレビみてください。その事でニュースが流れてますよ」


もうとっくに俺の身元、バレてそうだな……。


「……町69の、金田栄光さん宅に押し入った強盗は、長男の金田光一さん16歳を
鈍器のようなもので殺害。一緒にいた母親の芳子さんは腹部打撲の軽症、
友人の涼宮ハルヒさんは、鼻骨骨折し、病院に搬送されました。
なお、目撃者の情報によると、犯人は身長190センチ前後、大柄な体格で、
中国語のような言葉を話していたようです」


キョン「な…………」

橘「あなたは警察の捜査対象に、全く入っていません。
  理由? 九曜さんに聞けばわかりますよ。
  機関はあなたを追っているでしょうけどね」


佐々木「もしキョンが、涼宮さんを殺害していたなら、
     僕は君を見捨てていただろうけどね。
     まあ、君がそんな事をするはずもないのだけれど」

キョン「それでも俺は人殺しだ……人殺しなんだ……」

佐々木「僕がキョンの立場なら、そうしなかったという自信は無いよ。
     愛欲とは、時に残酷な行動を起こさせるものなのさ」


橘「金田光一は、我々の組織の暗殺対象でした。
   まあ、森さんのところに妨害されて、チャンスを伺ってたんですけどね」

キョン「な? 暗殺……? どうして?」

橘「涼宮ハルヒに何らかのアクションを起こされると困るというのが、第一の理由。
   もうひとつは……佐々木さんに……酷い事をしたから……」


そうか、佐々木は……金田に……。

アヘッてる森さんが見れなかったのは惜しいが…
支援だ


キョン「佐々木…………」

佐々木「……」

キョン「俺は別に……」

佐々木「キョン、二人きりで話がしたい」

キョン「あ、ああ」


橘たちは席を外してくれた。
でも、何を言えばいいんだ世・


佐々木「金田に、何を聞いたんだい?」

キョン「それは……その」

佐々木「意地が悪い質問だったね。金田が何を吹聴しているかなんて知ってるよ。
     でも、それは嘘だって言ったら信じてくれるかい」

キョン「嘘……?」

佐々木「ああ、作り話に聞こえるかもしれないけど聞いてほしい。
     僕はこの間、橘さん九曜さんを連れて居る時に、
     彼、金田に出会ったんだ」

佐々木「やけに自信満々な態度でね。僕を見つけるやいなや、
     お前のことは中学の時から目を付けていただの、
     まあ、そんな感じの気味が良くない事を言われたよ:

佐々木……信じてたお…!


佐々木「でもあの時の僕は、彼の安っぽいセールストークに
      心酔してしまったんだ。後から聞くところによると、
      彼のサイキック能力らしいんだが」

キョン「ああ、奴にはそんな力がある。この目で確かめたからな……」

佐々木「それで、彼と口付けをして、写真を撮ってしまったんだ。
     思い出すと寒気を感じる過ちさ」

キョン「そうか……」

でも、その後は……

佐々木「我に返った時は、九曜さんが僕の腕を掴んでいて、
      金田は橘さんに顔を張られて涙目になっていたよ」

キョン「え? 我に返った」

佐々木「ああ、九曜さんが……なんといったっけな。なんとかいう脳内物質を正常値に戻してくれたそうだ。
     その後金田を拉致しようとした橘さんのところと、古泉くんのところで一悶着あったらしいがね」

キョン「じゃ、じゃあ……」

俺の中で完全に
佐々木>>>>涼宮になっちまった


佐々木「その時の事を恨んで、写真をネタにある事ない事を吹聴しだしたようだよ」

キョン「あいつ……」

佐々木「確かに僕は金田に唇を汚された。だけど、それ以外は全くの出鱈目さ。
      信じてくれるかい、キョン?」

キョン「そりゃあ……」

佐々木「僕は……乙女だ。なんなら、僕を抱いてくれ。
     それなら君に証明できる。君となら、構わない」

キョン「え、いや、それは。信じてるに決まってるだろ」

佐々木「そうか、有難う。キョン」

キョン「ああ。最初から嘘臭いと思ってたしな、金田の話」

ま、ちょっと信じてしまっていたが。スマン佐々木。      


佐々木「……でも、唇を汚されたのは、悔しい」

キョン「…………」

佐々木「僕だって、女性に生まれたからには、最初は好きな人がいいだなんて、
      少女コミックのような理想を持っていたさ。おかしいだろう? この年になって」

キョン「おかしくない、おかしくなんかないぞ」

佐々木「キョン……お願いがあるんだ」

キョン「なんだ?」

佐々木「君が、最初だって思いたい……だから……。 ――!」


佐々木のささやかな願いを叶えている一時は、これからの苦難を忘れられたのさ。





おわり。

さすがに疲れたから終わらせた! 読んでくれた人ありがとう。

続き?

頼んだ↓

リア充の時に、最初キョンがリア充を殺害するENDにしようと思ってたけど面倒になってああいう終わりにしたから、
今回はスカっと撲殺ENDにしたのさ。

まだ残ってたのかww

まだこのスレあったのかw
キョンが金田を殺しにいかなかった場合 でいいなら続き書くよ!

>>137の続き

森「キョンくん……はやく……はやくください」

お尻を向けて太腿を愛液で濡らしながら、ペニスを請う彼女。
初めて生で見る女のそれを見て思ったのは、綺麗とか汚いとかじゃなく、
ここに挿れたらどんなに気持ちいいんだろう? って事だ。

傍らには金属バットがある。今なら無防備な森さんを……

俺は……

       1.こんな事してる場合じゃない! 金田を殺す。

      l>2.森さんに挿入した。


俺は森さんに挿入した。

森「あぁ……ああっ! おちんちん! おちんちん入ってくる!」


森さんの膣内は暖かくて、中に挿れただけでとんでもなく気持ちよかった。

欲しいものが体内に入ってきた喜びを、体を震わせて表す彼女。

森「はぁっ、ああっ、おちんちん……キョンくんのおちんちん……」

キョン「腰を振ればいいんですか」

森「おねがい! 突いて……私をメチャクチャに突いて!」

彼女のくびれた腰を掴み、アダルトビデオで見た光景を思い出して
無我夢中で腰を振る。


森「ああ! おちんちん気持ち良いっ! はぁ……あふっ……あぁん!」


恐らく下手くそであろう俺のぎこちない腰振りにも、乱れまくる森さん。
こんなに淫猥なあえぎ声、森さんの可愛らしい声で言われると無茶苦茶興奮するぜ。


森「あっ、あっ、あっ、あふう……。凄い……こんなに気持ちいいの初めて!」

俺も初めてです、森さん……


森「あっ! あぁぁあっ! もう、んっ、おかしく、んっ、なっちゃうっ……」

ああ、森さん。森さん……いとおしい、もっと森さんとしたい、
森さん、好きです。ほんと言うと、あなたの事ちょっと気になってました。


森「ううっ、おちんちんいい、おちんちんいいの! あっ……ああっ!!」

森さん、俺はあなたを抱いて、あなたに惚れてしまった。
俺の……初めての人ですから……森さん! 森さん! 森さぁぁあああん!




森「ぁあ……金田くん! 金田くんのおちんちん……金田くん気持ちいいよぉお!」

森さん、森さん好きだ! 森…………え………………
 


森「はっ、はっ、イっちゃう! 金田くん、 金田くん…… あたしイっちゃうぅぅ……」

キョン「…………・」

森「あっ……あたし、金田くんともっとしたい! もっとイかせて……あっ……はぅ……」


悔しくて、でも気持ちよくて、凄く悔しくて、でも凄く気持ちよくて。

森「あぁぁぁ……金田くんの熱いの……入ってくるぅ……いっぱい……いっぱい……」

森さんの中に射精したあと、涙が止まらなかった。


森「ね、もっと欲しいの……金田くん。挿れて……お願い」

キョン「もう、いいです……」

森「やだ……金田くん! おちんちんほしいの! 金田くん! ……おちん、ちん…………」



車を降り、缶コーヒーを飲みながら談笑する古泉と新川さんの横を無言で通り過ぎた。
俺が泣いていたからか、彼らは俺に声を掛けず見送った。


自宅に戻り、包丁を台所に戻し、自室のベッドに倒れこんだ。
何も考えたくなかったが、さっきの光景が頭の中から湧き出てくる。

胸を愛撫されるハルヒ、森さんの中、舌を絡め合うハルヒ、森さんの中、ハルヒの中に入る金田の……

あああっ!!

ハルヒは犯されてしまった。金田の糞野郎に犯されてしまった。

いや、犯されたわけじゃない。でも本当の事を考えたら気が狂いそうになる。

ハルヒの事好きだったのに。一年間ずっと好きだったのに。ずっとお前と一緒にいたのに。



森さんとのセックスを思い出して射精した。


ハルヒと金田のセックスを思い出して射精した。


翌日、学校に行くとハルヒの姿はなかった。
顔を合わせたくなかったし、それでいいのだが、
朝から金田と絡み合ってるハルヒを想像して、悲しくなる。


国木田「ね、キョン。金田って覚えてる? 中学の時の」

なんで国木田が金田の話をしだすんだ?

キョン「ああ……」

国木田「あいつさ、ここに入学するらしいよ」

は? 今なんて言った?

キョン「入学……? 金田が、北校に?」

国木田「うん、なんか特別待遇らしくてさ」

キョン「ば、馬鹿な! なんでこんな時期に……あいつ高校も行ってないのに、ありえんだろう!」


国木田「そうなんだよね。うちは県立だし、おかしいけど……
     とにかく今日から登校するみたい。
     あいつ乱暴だし性格悪いし嫌だなぁ……」

キョン「な? 今日からだと……?」

国木田「らしいよ。そんな噂全然聞いてなかったのに。
     あ、涼宮さんおはよう」

ハルヒ「おっはよーー!」

ハ、ハルヒ……

国木田「涼宮さん、機嫌よさそうだね」

ハルヒ「ま、良い事があってね」

お前の笑顔を、直視できん……


ハルヒ「ね、キョン。ちょっと聞いてよ。
     いい知らせが二つあるの。なんだと思う?」

ひとつめはハルヒと金田が付き合った。
ふたつめは金田が今日から北校にくる。

だろ? それは俺にとって物凄いバッドニュースなんだ。

ハルヒ「あたしね、かね……」

キョン「聞きたくない!」

ハルヒ「へ……」

国木田「キョン、どこいくの? 次の授業始まるよ」

キョン「サボる」


ええい、教室にいたら発狂しそうだ! チクショウ。


今日は部室でヒマを潰そう。
長門がいるかもしれない。あいつに意見を聞いてみるか。
古泉の話によると、傍観するってことらしいが……。


どうせ朝比奈さんが着替えてる事もないだろうし、
俺はノックなしで部室の扉を開けた。



金田「どや? 俺のチンポうまいか? もっと美味そうに食えや」

長門「…………」

金田「あー気持ちええのは気持ちええけど、もうちょい舌つかえんか?」

長門「…………」


なに……してるんだ……

なんだ……これ……


金田「もっと口すぼめてチンポねぶらんかい。あーそうそう、ようなったで。あー」

長門「……ちゅぱ……じゅ……」

椅子に座った長門の口に、ズボンを下ろした金田が……


金田「あーええわ。もっと吸えて。下手くそやったら俺のセフレにしたれへんよ?」

長門「ちゅう……じゅっ、じゅっ、じゅぽっ……」

金田「おっ、おっ、上手いやん。あっ、あっ、あっ、あーイキそう。イクで? 飲めよ?」

長門「じゅぽっ、じゅぽっ、ちゅぱっ、じゅぽっ」

金田「あーーーーーっ! 出とる出とる、吸え! 全部吸って飲めや!」

長門「ちゅう……ちゅう……ごくっ……」


信じられない光景を、俺は呆然と立ち尽くして眺めていた。


金田「はぁ……はぁ……よかったで、有希」

長門「そう」

キョン「あ…………」

金田「あ?」

キョン「ああああああああああぁぁぁぁぁぁああああ!!」

俺は金田に殴りかかった。
殺す! 殺す! 殺してやる!!

だが、



キョン「が…………」

みぞおちに鋭い蹴り。
こいつ、なんて喧嘩慣れしてやがる……


金田「お前のぞいとったんかい。顔の通りむっつりスケベぇやのう。
    見学料はろてけや」


キョン「う……うあ……」

俺は腹を押さえて棒立ちになる。
反撃しないと、手を動かさないと!
ほら、金田の足が……

キョン「ぐっ……くそっ……」

足払いを受けてすっ転ぶ。
おい、転んでる場合じゃない!


金田「なんでお前そんな弱いのん?
    家で漫画ばっか見とんちゃうん? オタクちゃん」

金田が俺に馬乗りになる。
やめろ……やめろよ……。


金田「どや、マウントポジションやで。
    これから顔殴るから痛かったら痛いゆえよ。
    まあ痛いゆうてもやめへんけど」


キョン「う……うああ……」   


長門……

キョン「ああぁあっ!」


長門、長門……

金田「ぶっさいくなツラが余計ぶっさいくになってきたで」


長門、なんで、なんで、

キョン「すいません……すいません……許してください……」


なんで助けてくれないんだよ!! 長門おおおおおおお!!

金田「お前キッショイのお。謝って済んだらヤクザはいらんのやで」


長門……助けてくれよ……長門………………


金田「あーこれ以上やったら死んでまうか。
    学校で殺ってもうたらちょっとまずいわ。なあ?」

長門「殺害しても後始末は私が何とかする。だが彼には少なからず
    情を感じる。このぐらいで許してあげてほしい」

金田「有希ちゃんにそんなん無理やて。まあ有希ちゃんが許せゆうんやったら
    やめといたるわ。俺優しいしな」

長門「そう、あなたは優しい」

金田「せやろ? 俺人ボコったあとは興奮してセックスしたなんねん。
    な、しよや」

長門「わかった」


うう……あああ……長門……やめろ……


金田「有希ちゃん処女か? 綺麗なオメコしとるで」

長門「性交は未経験」

金田「おーいそこのヘタレ。目ぇあいとるか? 
   ほれ、長門のオメコやで。お前こんなん見たことないやろ」

糞野郎が長門のそれを指で広げてこっちに見せやがる……
ぶっ殺してやりたいが、奴に殴られすぎて、もうピクリとも動けねえ……


金田「お前これねぶりたかったんちゃうん? な? 想像してシコったやろ?
    お前絶対童貞やもんな。シコシコ猿やろ?」

キョン「…………」

金田「ねぶってるとこよう見せたるさかい帰ってシコシコせえや。
    あーおいしわ、有希ちゃんのオメコええ味しよるで」

長門「そう」


金田「有希ちゃんそろそろほしなってきたんちゃうの?
   ちんちんほしいやろ? ほしいっていえや」

長門「…………あなたの男性器と私の女性器を結合してほしい」

金田「なんやようわからんけど、ほしいねんな? いれるで」


長門……お前性欲なんてあったのかよ……
そんなことに興味無さそうで、いつも部室の隅で本を読んでて、
ずっと綺麗なまま汚れないって思ってた……
やめろ……汚さないでくれ……長門を汚さないでくれ……長門を……


金田「あーーー入った。締まりええオメコしとるわ!」

長門「膣内奥まであなたの男性器が到達した」

金田「性器て味気ないなあ、ちんぽ言いや。気持ちええやろ?ちんぽ。
    な、ちんぽ気持ちいいいうてみ」

長門「ちんぽ……気持ちいい……」


あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!


金田「どや、俺の腰の動き凄いやろ? パンパンいいよるわ」

長門「…………」

金田「もっとはよ動くで、な、やばいやろ。気持ちええゆうてええねんで」

長門「…………」

金田「あー有希のオメコええわ! オメコええ!」

長門「……あ……あ……」

金田「気持ちええか? ええか? 俺もめっちゃ気持ちええ!」

長門「あ……あ、あ、あ、ああ……」

金田「あーもうイく! イくで! 中でいくでっ!」

長門「あっ、あっ、あああっ、ああああっ」

金田「うーーーーーっ!さっき出したばっかやのによう出よるわ……あー……」



俺はそこで意識を失った。


目が覚めた時は、病院の個室らしき場所だった。
そうか、以前にも入院した機関の息がかかった病院か……

みくる「キョンくん、気がつきました……?」

俺の顔を覗き込む、朝比奈さんの姿があった。


キョン「朝比奈さん……」

みくる「キョンくん……キョンくん……うっ……ふぇええええぇん……」

俺の胸に顔を埋めて泣き出す朝比奈さん。


みくる「キョンくんがこんな目に遭ったのに、あたし何にもできなくて……
    ごめんなさい、ごめんなさい、ううう……うゎああああん……」

キョン「朝比奈さんは何も……あなたは、まだ金田と会ってないんですか?


みくる「うん……キョンくんが怪我して病院に運ばれたって聞いて、
    部室にいかずにそのまま病院に来たんです」

じゃあ、もし金田に会ってしまったら……!

キョン「金田に会ってはいけません、あいつは!」

みくる「知ってます……女の子を無理やり好きにさせるんでしょう?
    でもあたし、キョンくんをこんな目に遭わせた人を、絶対、絶対好きになんてなりません!」

キョン「でも朝比奈さん……」


みくる「キョンくん、あたし……好きな人がいるんです」

キョン「え?」

まさか金田じゃないだろうな……?
いやそれは今言った事と矛盾してる、じゃあ……


みくる「いずれ未来に帰るあたしが、恋なんてしちゃいけないってわかってます。
    でも、ずっと好きだったんです。たとえ、その人が涼宮さんと結ばれるってわかってても……」

キョン「…………」

みくる「だから、あの金田って人が、涼宮さんとお付き合いしたのを知って……
     あたし……正直言って、ちょっとほっとしたんです……最低ですね、あたし……」

キョン「そんなこと……ないですよ」

みくる「あたし、あんな悪い男の人の事、許せないし、何があっても好きにならないって、自分を信じてます!
     だって、だって、大好きなんです……」

キョン「…………」


みくる「だから、あたしはあの金田って人に、出ていってもらいます!
    あたしは今までいっぱいキョ……好きな人に守ってもらいました。
    だから、今度はあたしがその人を守りたいんです!」

キョン「無茶です、朝比奈さん……」

みくる「いいえ、あたしやります。だから、もしその時になったら……
    その人に告白します。あたしとお付き合いしてくださいって……」

キョン「……俺も協力しますよ」

みくる「キョンくんの今の体じゃ、ダメです……。
    だからあたしを信じて応援してください」

キョン「でも…………え」

朝比奈さんは、俺の頬に短い口付けをし、

みくる「あたしのこと、待っててくださいね」


そういって、部屋を出て行った。

キョン「朝比奈さん……」


それから二日後、俺は退院した。
朝比奈さんの事が心配だったが、体が思うように動かなかったこと、
機関の息がかかった病院の職員が、何を言っても出してくれなかったからだ。

いや、それは言い訳だ。満身創痍でも、窓から飛び降りてでも、職員を刃物か何かで脅してでも、
俺は朝比奈さんを助けにいかなくちゃいけなかったんだ。

でも、俺は金田が怖かった。
あんな暴力、痛い暴力、怖いじゃないか……
俺はヒーローじゃないんだ、俺は……!




でも、俺はヒーローになりたかったんだ。



俺は押入れから金属バットを取り出した。
バットを握り締めると、俺が金田の頭をめった打ちにして、ハルヒが叫び声を上げている
映像が頭に流れ込んでくる。

ああ、これは別の世界の俺だ。
あの時誘惑に負けず、あのクソったれ野郎をぶっ殺しにいった俺だ。

だが今の俺は、負けた俺だ。
もう手遅れかもしれない、でも後始末ぐらいは、やってやるさ!!


靴紐を固く結んで、玄関のドアを開けた。
外は夜。
金田を闇討ちして、殺す!


もう古泉が止めにこようと誰が止めにこようと、俺は知らん。
俺を止める奴も殺してやる!!


古泉「こんばんは。どちらにいかれるのですか?」

ほら出てきた。俺はバットで古泉を横殴りにする。


古泉「ぐ……痛いですよ……」

キョン「邪魔するな、邪魔する奴は誰だろうと殺す」

古泉「邪魔はしません。ですがあなたは、金田光一の居場所をご存知なのですか?
    彼は今、自宅にはいません」

キョン「な……奴はどこだ!」

古泉「お連れします。車にどうぞ」


ああ、お前らの誘いに乗ってやるさ。
もし嘘をついてどこかに連れていこうとしたら、
無理やりにでも金田の居場所を吐かせてやる!
懐の包丁を使ってな。

古泉「乗ってください」

今日の車はベンツか……ヤクザが乗ってそうなフルスモークの。

古泉「今日はこういう車の方が、都合がいいもので」

キョン「…………」

運転席には新川さん。
後部座席には……


森「先日はお見苦しい姿を晒してしまい、
  本当に申し訳ありませんでした」

森さんを抱いた時の光景がフラッシュバックしちまう……


森「今日の私は、興奮を抑える薬物を投与しています。
  この間のような事は決して……」

キョン「それで、どこに連れていこうってんですか」

古泉「さきほども言いましたが、金田光一の居場所ですよ」

新川「15分少々で着くかと思います」

キョン「俺は金田を殺すぞ」

古泉「わかっています。ですが、着いてから決めても遅くはないかと」

キョン「は……どういうことだ」

古泉「いけば、わかりますよ」


古泉「このあたりです。絶対に窓から顔を出さないで下さいね。
    外の様子はできるだけモニターで確認してください」

キョン「な、どういうことだ!? 話しが違うぞ! お前、やっぱり俺を騙して……」

古泉「きました」


物凄い爆音。
改造したマフラーや直管の音。
やがて大量のヘッドライトの光。
これって……


古泉「金田光一の所属する暴走族の集会ですよ」


古泉「二輪が13台、4輪が5台、原付が8台。
    ざっと60人近い人数の構成員がいます」

キョン「な…………」

モニターに映し出される、一台のバイク。

金田「どや! めっさ気持ちええやろ!」

ハルヒ「最高だわ! 暴走って楽しいわね!」


古泉「涼宮さんだけではありません」

原付の後ろに直立して立っている長門

DQN1「ゆっきーめっちゃ器用やな!」

DQN2「パンツずっと見えとるで」

長門「…………」


キョン「な、なんなんだよこれ……なんだよ!」

古泉「愛欲は、人を変えてしまうのです……朝比奈さんも」

え……朝比奈さんだと……

モニターには一台の趣味の悪いセダン車が映し出される。
その後部座席には、ヤクザみたいなオッサン、


そのオッサンの

ペニスを  美味しそうに  咥えている  女の子は


キョン「うわあああああああああああああああああああ!!」


キョン「ああああああ!! 開けろ!! 殺してやる!! 開けろ!!」

古泉「今出ていけば殺されるのはあなたです……どうか堪えてください……」

森「お気持ちはわかります、でも長門さんも金田光一の味方です……」


そうか……長門が……向こうには長門がいるんだ……ああっ、長門の馬鹿野郎……


キョン「うっ……くそう……朝比奈さん……」


光一「このへんでちょい休憩やな。おーい、止まるでえ」


金田が合図し、大きな駐車場に次々と入っていく暴走族の車両。


光一「木村さん、どうでした! ええ女やったでしょう!」

木村「おーええ体しとったわ。ビデオ高く売れそうやわ。
    おう、もっと淫乱なるようにたっぷり仕込んだらんかい」

みくる「ふぁ……ふぁあ……ちんぽ……ちんぽくだしゃあい」


光一「おーおまえら、こいつ回してええで」

DQN1「マジで!」

DQN2「そいつめっちゃやりたかったわー」

DQN3「俺一番がええ! 一番!」


木村「無茶してもええけど、壊すなよ。大事な商品やさかいのお」

            __,,..、、- - - .、、...,,___
       ,,、‐''"~ ̄            ̄``''‐、、
     /                      \
    /                         ヽ

   /                           ヽ
   /  / ~~` '' ‐- 、、 ,,__   __ ,,..、、 -‐ '' "~~\  ヽ
   |  /    __           ̄       __   ヽ  |
  .|  {  ´   ‐- ....__    __... -‐   `   } .|
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./ ̄|  /,/~ヽ、  `'' ‐--‐ ,.| 、‐-‐'' "~   _ノ~\,ヽ | ̄ヽ
| (` | / ヽ,,_____`‐-、_、..,,___ノ八ヽ___,,.._-‐_'"´___,, ノ ヽ .|'´) |

| }.| ./'   \二二・二../ ヽ  / ヽ、二・二二/  'ヽ | { |
.| //| .|          / |  |. \         | |ヽヽ|
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|ヽ.| |      /     .|  |.     ヽ      .| .|./ .|
 |  .| |     /      |  |        ヽ     |  | /   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ヽ .| |    /       .|  |       ヽ    |  | /  |  用件を
  .ヽ.| |    /     '二〈___〉二`       ヽ   |  |./  <
    | |          `-;-′         |  |     |  聞こうか…
     iヽ|.      ,,... -‐"`‐"`'‐- 、、     |/i       \_________
     |  ヽ     /...---‐‐‐‐‐----.ヽ    /  .|
     |   ヽ.    ,, -‐ ''"~ ~"'' ‐- 、    /   |
    .|    ヽ         !          ./   .|
    ,,|     ヽ.         |        ./     |、
    |\.     ヽ            /     /.|
   .|.  \.      ヽ、____   ___/    /   .|
   '     `            ̄ ̄       ´    


キョン「ああああぁ……うああああぁ……」

森「もう、帰りましょう。朝比奈さんの事も、涼宮さんも長門さんの事も忘れてください……」

キョン「触るなっ!! 淫売!!」

森「すい……ません……」


朝比奈さんは駐車場の奥に連れられていく。
服を乱暴に脱がされ全裸にされた朝比奈さんは、既に
股間から透明な液体を垂れ流していた。


DQN1「もうびしょびしょやんこいつ!」

DQN2「どんだけメス犬やねん、ぎゃはは」

みくる「ほしいんですぅ……硬いの……大きいの……」

DQN1「ほら。なめえ、うまいで」

一人の男が特攻服のズボンを下ろし、
汚いモノを取り出して乱暴に朝比奈さんの口にねじ込んだ。


みくる「ふむ……ん……おいち……む……」


仰向けになり、男の足に頭を乗せ、美味しそうにペニスに吸い付く。
美味しそう……? なんでそんなに美味しそうな顔してるんですか……!!

DQN2「うっわ、ほんまでかいなこいつの乳! パイズリ余裕やん」

朝比奈さんの上にまたがり、汚物を彼女の綺麗な乳房で挟み込む。

DQN2「やっば、これオメコより気持ちええんちゃう?」

みくる「ふむ……おいしい……ちんぽ……おっぱいも……きもちいいれすう」


DQN3「あー、ええわあ、こいつの体やらかあて最高やで。
     もうあかん、いれたあてしゃあない」

朝比奈さんのふとももやお尻を揉んだり舐めたりしていたゲス野郎が、
ガチガチになったブツを取り出す……


DQN3「あーーーー! なんやこれめっちゃええやん!
     すぐイってまうでこんなん!」

みくる「あふぅ……ああっ……ふぁ……ちんぽ入ってくる……うれしい……」

DQN4「おい、俺にもやらせえや!」

DQN5「次俺や! 俺!」

DQN3「すっげ、こいつええわ! あーーー! 3分もたへんてこんなん!」

みくる「んっ、あはぁ、しあわせっ! しあわせぇえぇ……」

DQN2「お前どんだけ早漏やねん! あーきもちえ。たまらん」

DQN5「次俺やるんやから中に出すなよおい!」

DQN3「わあってるって……あーーー、もうイくわ……いく……」


ビチャビチャと朝比奈さんの下腹部にかかる白濁液

DQN4「おま、そんなとこかけんなて」


朝比奈さんは、かわるがわる何度も犯された。

何度も、何度も、気持ち良さそうに、犯された。


「あたしのこと、待っててくださいね」

その言葉が、頭の中に浮かんで消える。

もう涙も枯れ果てた。
もう何もかも失った。
もういいだろう、俺。
忘れようぜ。
忘れたら楽に……


キョン「うわぁぁぁああ!!ああああぁぁぁあああああぁあ!!
     殺してやるううああああぁぁっ!!」

いや返り討ちだろ!
ゴルゴまだ?


古泉「落ち着いてください……落ち着いて……」

キョン「もう俺は死んでもいい!! いかせろ!! 開けろおおおおお!!」

古泉「黙れよ!!」


古泉に顔を……殴られる。

キョン「お前……なにしやがる……」

古泉「辛いのはあなただけじゃない……僕だって……
    僕だって……」

キョン「な……」


古泉「僕だって我慢してるんだ……殺してやりたいのに……
    殺したやりたい……ううう……ううううううあああああ……」


突然号泣しだす古泉に、俺は何も言えなかった。

>>512
ガラッ

ゴルゴ「用件を聞こうか」

古泉「あいつら片っ端から全員やっちゃってください。お金ならいくらでも出せます」


古泉「あなただけが……あんただけが涼宮さんを好きだと思ってたのか……
    朝比奈さんだって、長門さんだって、ずっと一緒に……楽しかったのに……あああああぁぁ……」

キョン「…………」


古泉「もう嫌だ、命令に背いてでも、僕は……僕は……」

森「古泉……」

古泉「森さん、お願いします、お願いします……」

森「命令は絶対です……」

古泉「……う……うう……」


古泉は、溜まったものを一気に吐き出すかのようにずっと泣いていた。
俺を騙すための芝居だったのかもしれない。
でも、俺はなんだか悲しい気持ちになって、もう何もできなくなったんだ。

古泉の心象とかどうでもいいんだよwww
エロを魅せろエロをwww


家の前で、車から降りる前に森さんは言った。


森「もう、SOS団は抜けられた方がよろしいと思います。
   いえ、学校も変えられた方が……
   転入先や他、あなたのサポートは全て我々が……」

キョン「すいません。今は何も考えられません」

森「…………」


走り去る車を見送ることなく、俺は家に入った。

母親に、包丁が一本足りないけど知らないかと尋ねられたが、
返事をする気力もなく、そのまま部屋に戻った。

遊べとせがむシャミセンを追い出し、俺は苦しくなって何度も声を上げた。

ああぁああ!! あぁああぁぁ!! ってな。

森「……命令は絶対です」古泉「うぅ……」

森「やりますよ新川。古泉、キョン君、準備しなさい」
古泉「……え?」
キョン「……?」


森「――上司命令です」



>>527もうエロ展開は無い。
あとは話を終わらせるだけの、蛇足と言う名のオチを付けなければならない。

俺は誰と会話しているんだろう? ついに気が触れちまったのか。

頭がおかしくなったのかと思うぐらい、頭の中がぐわんぐわんと揺らいでいた。


キョン「やっぱりさ、死んだほうがいいんだ」


誰が死んだ方がいいのかは、自分でもよくわからない。
ひとつ言えるのは、俺は100%返り討ちにあって死ぬということだ。


靴紐を結ぶと、不思議と落ち着いた気持ちになった。
さあ、この話も終わりにしよう。コンビニに行きたいし。


家を出ると。ほら居た。

古泉「こんばんは」

キョン「お前は、あんなに泣いていたのにまだ俺を止めようってのか。
     俺の気持ちがわからないのか? それとも芝居だったのか」

古泉「昨夜はお恥ずかしい所を見せてしまいました。
    もちろんあれは本心ですよ」

キョン「じゃあ、止めるな!」

古泉「止めるわけがありませんよ。
    僕もこれからあなたと金田を殺しにいくのですから」


キョン「へ……?」


黒いワンボックス車から女の子がおりてくる。


橘「こんばんわ」

こ、こいつは。なんで古泉と一緒にいるんだ?


古泉「僕らは、手を組んだのですよ」

橘「そうなの。古泉くんは嫌いじゃなかったしあたしは嬉しいです」

キョン「どういうことだ……」


古泉「車の中でお話します。乗ってください」


キョン「古泉たちの超能力が無くなったって……?」

古泉「いえ、まだ多少能力が残ってはいますが、
    近いうちに消えてしまうでしょう。何故だかおわかりですか?」

キョン「そ、そんなのわかるかよ」

橘「涼宮ハルヒに彼氏ができたから……ううん、
  あれをしたから……からかも。つまり、涼宮さん自身も普通の人になりつつあるんです」

古泉「そういうわけです。ですから我々は、涼宮さんを信奉する必要も意味もなくなった。
    なので、上の方の話し合いで、機関は橘さんの方に付く事にしました」


キョン「じゃ、じゃあ長門や……朝比奈さんも……」

古泉「それは……彼らは、いまだに涼宮さんに再び力が宿ると思っているようです。
    彼ら側の人間と上が交渉しましたが、決裂。いつ血みどろの戦いになっても不思議ではありません」


キョン「え、でもそれじゃあ金田を殺す意味がなくないか?」

橘「佐々木さんに近づかれたらどうするんですか! 
   それに金田は涼宮ハルヒだけでなく、長門有希たちもコントロールできる
   危険な存在です」

古泉「涼宮さんの能力が消えても、彼女には『器』としての資格があるのかもしれません。
    その器に、とんでもない物が入ってしまうかもしれません……ですから……」

藤原「涼宮ハルヒを殺すんだろう。
    まあ、あんなもの居ても居なくても同じだと思うが、
    用心ってやつだな。それにこれは我々の規定事項だ」


キョン「ハルヒを……殺す……?」


古泉「ええ、そういう決定が下されました。
    我々と橘さんの組織、藤原さんの未来、天蓋領域、意見は一致しています」

キョン「いや、ちょっと待て。ハルヒは金田の能力がなかったら……」

古泉「超能力なんて無くても、人は自然に愛し合うものです。当たり前ですが」

キョン「じゃ……じゃあ……」

古泉「涼宮さん……朝比奈さんも長門さんも、金田光一を愛しています」

キョン「…………」


わけのわからない敗北感で、頭が一杯になった。
次に押し寄せてきた感情は、憎悪。

  \
   \\          /ビシュユウウゥゥゥ
      \、、 ゛   ",,//
        ゛     ",,         ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
       ゛、 ∩   ,,"       <
        ゛ | hn "        <   『バイツァ・ダスト』!

   ,ヘ__∧   <);@;|  \      <
   |     |   |;;;;;;;|    \\    <
   |① ①|  ,|;;;;;;;;|,          VVVVVVVVVVVVVVV

    ヘ д /  ( " )
γ⌒`YTTTTY ̄〃(()
(氏≫|| | | | | "__ノ へ
 ヽ__ノノー― ̄ ,,,,   |〃l )
  \彡ー  // __|_ヘ \;;;;;|
    \_/ ( _|__)  |;;;;|
       \_( _|__)〔|;@;|
        /|| ||(@)|| リ~~
       / ̄ ̄//⌒ヘ|
      |_/⌒V/|


橘「あんな最低の男、どこがいいんでしょうね?
  見てるだけで吐き気がします」

古泉「さて、愛欲というものは奥が深くて僕にはよくわかりません。
    僕も、愛する人を汚されて殺意というものが沸きました」

橘「おお、こわいこわい……」

キョン「…………」

金田はいい。あいつは死んで当然のクズだ。
でもハルヒは……ええい、金田にベタ惚れの女なんて……殺して……


キョン「……で、どうやって殺すんだ? 狙撃でもするのか?」

古泉「銃殺がお好みですか? お使いください」


古泉が取り出したのは、オートマチックの拳銃だった。


古泉「金田はあなたにお譲りします。
    不慣れだと、至近距離でないと外すかもしれません」

キョン「ハルヒは……?」

古泉「あなたに、涼宮さんが殺せますか?」

キョン「…………」

古泉「涼宮さんは、森さんがやってくれます。
    僕にもできそうにありません……」

キョン「お前……いいのか……? ハルヒを……」

古泉「いいんです。いいんですよ……」


古泉の頬を伝う涙に、こいつの中でどんな葛藤があったのか、少しわかった気がした。


昨日の駐車場にの近くに到着する。
俺たちを出迎えたのは、森さん、多丸兄弟。
そして、佐々木と九曜。

佐々木「争いごとは好きじゃあないんだが、見届けようと思ってね。
     僕だけ安全な場所で待機だなんて、できないさ」

九曜「――――」

キョン「佐々木……俺はこれから人を殺してくる」

佐々木「ああ。事情は知ってるさ。君の事を蔑もうだなんて微塵も思わない」

キョン「お前のことを、嘘を並べて侮辱するあいつは許せんからな」

佐々木「……何故、嘘だって知って……」

キョン「さあ、前に聞いた気がしたんでな」


佐々木は、笑って見送ってくれた。


駐車場には、70人以上の暴走族どもがいる。
こいつらも殺すらしい。理由? 人殺しと超常現象を見られると困るからだってさ。


ソリッド・スネーク……ではなく、戦闘服に身を包んだ
新川さんが手榴弾を投げて、戦闘は突如開始された。

燃え上がるバイクや車、そして人間。

まあこんなものは戦闘なんて呼べるもんじゃない。


DQN1「あ、あ、うわっ、燃えとる、燃え……ああああああああああ!!」


ただの大量虐殺である。

多丸圭一さんと裕さんが自動小銃を掃射する。
次々と血を吹き出して倒れていく暴走族たち。

そりゃあ、火器で武装した、戦闘訓練を積んだ人間相手に、
鉄パイプやナイフを持った暴走族が何人いようとどうにもならない。


木村「なんじゃいおどれら! どこの組…………うが……」

パニックになり拳銃をパンパン撃って、
味方に当てちゃったりしてたお茶目なヤクザのオジサンも、頭部にいくつも穴が開いてご臨終である。



だが、これで勝てるなんて思っちゃあいない。
この状況を許す分けない奴が、向こうに一人いるからだ。

突如空中で静止する小銃の弾。
そのまま地面にパラパラと転がり落ちる。


燃えさかる炎の中を平然と歩いてくるのは、

もちろん長門だ……



長門……おまえを敵に回すことになるなんてな……


長門はいつもと変わらない無表情で、なにやら早口で呪文を唱えると、
周りの景色が一変した。

朝倉に殺されそうになった時のような、不思議な空間に駐車場は閉じ込められた。

長門がスっと手をあげると、何台もの火のついた車やバイクが持ち上がる。


長門「…………」


そのまま炎の塊となって、我々に――




九曜「――――」

当たる分けないよな。こいつがいるんだから。


長門「邪魔をしないでほしい。我々はまだあなた達と戦う時期ではない」

九曜「――それは――あなたの……都合――」

長門「ならば仕方ない。九曜周防の処理を申請する」

九曜「――きなさい……肉欲に――溺れた――人形」


そして二人のトンでもない戦いが始まった。

こいつらスーパーサイヤ人か?と思えるようなその内容だが、

残念ながらそれを描写する能力も気力も無いので、割愛する。






九曜「――土産」

戦いが終わり、そう呟いた九曜のが手に持っていたものは


長門の頭部だった。

愛など粘膜の作りだす妄想にすぎないというのに


不思議と悲しくも驚きもしなかった。
こうなることを既に予感していたのかもしれない。
悲しむなら、全てが終わったときだと思ったのかもしれない。


長門が居なくなったあと、もう彼らには自らを守る術はない。

だが、彼らは死の間際にまでも見苦しいあがきを見せる。


DQN「お、おい、お前あいつらの知り合いちゃうんか!!
    お前がいって話合いしてこいや!!」

みくる「うっ……う…………たすけ……」

暴走族の一人が朝比奈さんを蹴り飛ばす。
よろよろと倒れこんだ先には、炎を上げる車があった。


みくる「ああぁぁっ! 熱い! あちゅ……」


髪や服に引火し、朝比奈さんは炎に包まれる。

DQN「うわ、燃えとるで! こっちくんな! くんな!」

みくる「…………あ……い…………」


朝比奈さんの頭部がビクン、と揺れ、そのまま崩れ落ちる。

森「体を焼かれて苦しみながら死ぬよりは……」

森さんが、自動小銃を構えて悲しげな顔をしていた。


それが合図だったかのように、一斉に開始される掃射。
人が死んでいく声が聞こえる。ある二人を残して、みんな射殺された。


ある二人とはもちろん、金田とハルヒだ。


抱き合って涙を流し、ガクガクと震える金田とハルヒ。


森さん「金田を、お願いします……涼宮さんは私が……」


俺は拳銃を手に、二人の前に歩みよった。


キョン「よう」

金田「ぁぁあ……たのんます……かんにんして……いやや……」

ハルヒ「ううっ……うう……キョン……殺さないで……」


キョン「小便漏らすほど怖かったのか?」

どっちが漏らしてるのか、両方なのかしらんけどさ。


キョン「俺が殺すのは金田だけだ。ハルヒもどうせ死ぬけどさ」

金田「なんでや……ころさんといて……おねがいします……」

ハルヒ「光一のかわりにあたしを殺して!! あたしが死ぬから光一は許して!!」


なんだハルヒ、その臭いセリフ。いまどき少年漫画でもそんな事言わんぞ。

金田「せや! ハルヒがそういうてるんやし! な、そうしようや!」

ハルヒ「お願いだから光一は……光一は殺さないで!!」


キョン「愛の力って凄いな。金田がうらやましいぜ」

金田「あ、あの、キョンさん! なんやったらハルヒあげますんで!
    フェラとかめっちゃ仕込みましてん! だから許してください!!」


キョン「ほう。そうなのか」

金田「そうですねん! おい、ハルヒ! キョンさんのチンポしゃぶらんかい!!
    おまえが責任とらなあかんのちゃうんか!!」

ハルヒ「やだ……他の男に抱かれるぐらいなら……死んだ方がマシよ!!
     キョン!! さっさとあたしを殺しなさいよ!!」

キョン「…………」


ハルヒ「光一……あたしが死ぬ前に。お願い聞いて欲しい……
     キス…………して………………」

金田「しょうもないことゆうてんとさっさとチンポしゃぶれや!!」



パン! パン! パン! パン! パン! パン! パン! パン! パン! パン! パン! パン!


キョン「きったねえ……」

踏み潰した二つのトマトのようなものを見て、そう思った。


さて、今何発撃ったかね。
まだ弾って残ってるんだろうか。

弾が入ってたら、それはそれで。
弾が入ってなかったら、それはそれで。

どっちでもいいんだ。
どうでもいいんだ、もう。


俺はこめかみに銃口をあてて、引き金を引いた。




おわり。

時間かかっちゃったけど読んでくれてありがとう。
正直書きながら相当鬱になったから、俺はもう書けない……

ちょっくら原作とDVD見て癒されてくる。

>>632
ありがとう乙
あちこちに貼られてる劇場版「消失」の一報でも見て気持ちを上向かせてくれ


エピローグ


キョン「…………」

死にぞこなっちまったみたいだな。
もう、生きててもしょうがないのに。


佐々木「生きていたら、良いことがあるさ、キョン」

キョン「ないさ……そんなの……」

古泉「消失が映画化するんですよ」

キョン「え? マジで!」

森「>>633さんが言っていたので見に行ったら本当でした」

キョン「おいおい、鳥肌立ってきたじゃないか!」

橘「エンドレスエイトを許したくなるぐらいの朗報ですね!」

キョン「こうしちゃいられん! 帰って2chで内容妄想カキコするぞ!」



本当におわり。

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