照「高鴨穏乃を私のモノにする」 (153)

 

淡「ただいま戻りましたー」

菫「お疲れ」

尭深「どうだった?」

淡「すっごく楽しかったよ! 麻雀もたくさんしてきたし」

誠子「で、100回倒せたのか?」ニヤニヤ

淡「う……それは……」

菫「まいったな……淡が攻略されたとなると、白糸台の来年が心配に……」

淡「ら、来年までには絶対に新しい必殺技開発しますから!」

誠子「必殺技って……」

照「でも、楽しめたようで良かった」

菫「まぁ、他校との交流は大事だからな」

誠子「そうですね、私たちも頑張らないと!」

尭深「うん……」

照「…………ん、この匂いは……」スンスン

淡「あ、そうそう、お土産があるんですよ」ガサゴソ

淡「はいコレ!」

照「これは……高鴨堂の塩大福!?」

誠子「有名なんですか?」

尭深「お茶の世界では有名なお店だよ……」ズズッ

菫「ん? 高鴨って……」

淡「はい、穏乃の家がやってるお店らしいです。それでこれをお土産にって渡してくれました」

照「なんだって!?」ガタッ

淡「ひゃっ!?」

菫「おいなんだいきなり、落ち着け照」

照「淡……それは本当なの?」

淡「なな、なにが?」アワアワ

照「阿知賀の高鴨さんが高鴨堂の関係者だって……」

淡「関係者っていうか……跡取りらしいって……」

誠子「それってそんなにすごい事なんですか?」

尭深「うん、私もちょっとびっくりした……」

照「高鴨堂の名を知らない甘味マニアはモグリ……」

菫「そんなに有名なのか……どういう店なんだ、その阿知賀の大将の家というのは」

照「求肥、練切り、羊羹……どれをとっても一流の味だけど、なんといっても看板の葛饅頭は別格。吉野の本葛のみを使った饅頭の生地は本返しで
  仕上げられ、厳選した小豆と砂糖を用いて作った餡を芸術的なまでの技術で美しく包み込まれたその姿はまさに宝石。茶道の件流の家元も太鼓
  判を押すほどの和菓子のクオリティを保ちつつ近畿一帯に店舗を展開してきた高鴨堂だけれど、実は各店舗ごとに葛饅頭を「水饅頭」と銘打っ
  ているところと、そのまま「葛饅頭」と付けているところに分かれる。その理由は店頭での販売方法にある。葛饅頭と呼んでいる店では、商品
  を通常の生菓子と同じように冷蔵庫で保管している。対して水饅頭と名づけているところは、店頭で水の中に沈めて販売している。一見すると
  わかりやすい違いだけど、なぜそのような差異が現れるのかというところがポイント。それはね、その店舗が良質な井戸水を確保できる立地条
  件にあるかどうかっていうところ。高鴨堂では水饅頭を冷やしておくための水の質にもこだわっている。当然だけど水は蒸留した純水でない限
  り、H2O以外に様々な物質を含有している。その水質が水饅頭にどう影響するかまで考えて、そういう販売方法をとっている。普通の人には考え

  られないほどの執念とさえ呼べるようなこだわり、それでいて時代の最先端を常に意識している柔軟さ。そういう哲学をとってみても一流と呼
  ばれるだけのモノを持っている……すごいところだよ、高鴨堂は」

菫「」

尭深「……」ズズッ

誠子(うわぁ……)ドンビキ

淡「テル……なんかちょっと…………キモ」

照「そうだと知っていれば私もついて行ったのに……なんで教えてくれなかったの、淡」モニュモニュ

誠子(早速食べてる……)

淡「だって……私だって向こうに行ってから初めて知ったんだもん……」

照「なんてこと……」

淡「あ、でもなんだか穏乃のお母さんに気に入られちゃったみたいだから、また今度遊びに行くことになるかも」

照「何っ!?」ガタタッ

菫「いい加減にしろ」スパーン

照「いたひ……」ヒリヒリ

淡「なんかねー『ウチに来て娘と一緒にこの店を継いでくれない?』って誘われちゃってさー、衝撃の美人女将爆誕? って感じで」

照「……」ゴゴゴ

淡「……」ゾクッ

照「淡……その高鴨さんは一人っ子?」

淡「う、うん……だから穏乃しかあとを継ぐ人がいないんだって……」

照「そう……」

菫「待て、何処へ行くつもりだ」

照「決まっている……奈良へ行ってくる」

菫「……あえて聞くが、目的は?」

照「高鴨穏乃を私のモノにする」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

―奈良―


照「着いた」

菫「あぁ」

照「菫までついてこなくて良かったのに……」

菫「お前一人で白糸台の半経10キロ外へ出て無事ですむと思ってるのか」

照「流石に半経10キロは……」

菫「宿は松実館を取っておいた。部屋は別々だから安心しろ」

照「別に菫と一緒でも良かったのに」

菫「……そんなことより、これからどうするつもりだ?」

照「まずは>>22

松実館で寛ぐ

照「宿でゆっくりして英気を養おう」

菫「そうかそうだなお前にしてはいい意見だぞうん」

照「……」

菫「私もちょうどそうしようとしていたところだったんださあ行こう!」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


女将「弘世様ですね、お待ちしておりました。ただいま係りの者が案内いたしますので、おかけになってお待ちください」

照「思ったよりいいところだね」

菫「おい、なんだその言い方は」

照「いや、もっと民宿みたいなところかと……」

玄「お待たせいたしまし……た……って」

照「あ」

菫「!!」

玄「えっと……宮永さんに弘世さん、ですか?」

照「うん」

菫「全国以来だな」

玄「はい、それはそうとどうしてうちに?」

菫「いや、ちょっと阿知賀に野暮用があってね……」

玄「そうだったんですか……赤土さんや灼ちゃんからは何も聞いてなかったんですけど……」

菫「ちょっと私的な要件でね」

玄「そうだったんですか、観光とか……ですか?」

照「>>26

君を虜にするため

照「君を虜にするため」キリッ

菫「」

玄「…………へ?」

照 (`・ω・´)キリッ

玄「……っぷ、あははは!」

菫「……え?」

玄「って、あ! す、すみません……突然笑っちゃって……」

照「気にしなくていい、ウケてよかった」

玄「ふふ、宮永さんでもそんな冗談言ったりするんですね」

照「うん、たまに」

玄「あ、お部屋の方へご案内しますね」

菫「あ、ああ……お願いしま、す」

照「……」

菫「っ」キッ

照「そんな怖い顔で睨まないで」ヒソヒソ

菫「一体どういうつもりだ」ヒソヒソ

照「高鴨さんをオとすための布石、将を射んとすればってやつ」ヒソヒソ

菫「なるほど、ターゲットに近い人間と親しくなっておいて、後々有利な状況にしようということか」ヒソヒソ

照「そう」ヒソヒソ

菫「まぁ悪くない作戦だな」ヒソヒソ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


玄「ではお夕食は7時にお部屋ということでよろしいでしょうか」

照「お願いします」

菫「そうだ、そういえばお姉さんはどこに……挨拶だけでもしておきたいんだが」

玄「お姉ちゃん……学校の温室へ行ったと思いますけど……すみません詳しくは……」

菫「いや、いいんだ、気にしないでくれ」

玄「帰ってきたら伝えておきますね」

菫「助かるよ、ありがとう」

玄「では、ごゆっくりおくつろぎください。失礼します」

パタン

照「さて、と」

菫「もう行くのか」

照「いや、まずはこのウェルカムスイーツを」

菫「ほう、これも高鴨堂の商品みたいだな」

照「胡桃の量、甘味、もっちりとした食感……ゆべし一つとってもこの出来とは……おそるべし」モニュモニュ

菫「確かに旨いな」

照「よし、状況を開始する」

菫「……まあいい、で、何をするつもりだ?」

照「>>44

高鴨穏乃の実態、近辺調査
まずは親しい人に近づく

照「ターゲットの身辺調査」

菫「いきなり物々しい雰囲気になったな」

照「ということで、まずは玄さんに聞いてみようと思う」

菫「あまり仕事の邪魔はしないようにな」

照「? 菫はついてこないの?」

菫「ちょっと野暮用があるんだよ」

照「そう……じゃあ頑張って」

菫「ああ、お互いにな」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


玄「え? 穏乃ちゃん……ですか?」

照「うん」

玄「うーん、そうですね……>>48って感じの娘ですね」

元気

照「元気……」

玄「はい、もう元気がジャージを着て走ってる感じで……」

照(ターゲットは体育会系……まぁ予想はついていたけど)

照「ありがとう、あと、高鴨さんと親しい人を紹介して欲しいんだけど」

玄「穏乃ちゃんと親しい……憧ちゃんがいいと思います」

照「あの中堅の?」

玄「はい、この時間なら神社の境内にいると思います。お掃除の時間なので」

照「ありがとう、行ってみる」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


照(スマホは便利……迷いそうになっても正しい道を指し示してくれる)

照「ここ……か」

シャ シャ

憧(あー、せっかくシズと遊べると思ったのに、アイツは山に行っちゃってるし、結局何もできずに掃除だし……)

照(いた……)

照「あの……」

憧「え?」

照「はじめまして……だと思うけど」

憧「は? え? あれ?」

憧(な、なんでチャンピオンがウチの神社に?)

照「先日はうちの大星がお世話になりました」ペコリ

憧(大星って……シズにちょっかい出してたラーメン星人か……)

憧「いーえ、大しておかまいもできませんで」エイギョウスマイル

照「それで……一つ聞きたいことがあるんだけど」

憧「なんですか?」

照「高鴨さんについての話を聞きたいんだけど……」

憧「っ!」

憧(コイツ……まさかシズのことを!?)

照「人柄についてだとか……そういったことを聞かせていただけないかと……」

憧(この間のラーメンといい……白糸台じゃシズが大人気なのかしら……まぁ仕方ないわね、かわいいし)

憧「さぁ、普通の友達なんであんまり深いことは知りませんね」

照「……」

照(なるほど……事前情報からある程度察しはついていたけれど)

照(高鴨憧……コイツは私の倒すべき…………敵だっ!)

憧「わざわざお越しいただいて申し訳ないのですが、私が話せるのはこれくらいで……」

照「そう……忙しいところすみませんでした」ペッコリン

憧「いえ、こちらこそお役に立てませんで……」

>高鴨憧
入籍済みじゃ勝ち目ゼロだよテル―!

やっべぇ高鴨高鴨打ちまくってたらミスった

×照(高鴨憧
○照(新子憧

照「じゃあ……失礼します」

憧「お気を付けて」

憧(さっさと東京へ帰りな、このトンガリホーン!)

照「……」スタスタ

照(と、見せかけての照魔鏡!)クルッ キュピーン

見えたもの>>69

照とクロチャーが付き合ってる未来

照「ふふ、照魔鏡さんでもそんな冗談言ったりするんですね」
照魔鏡「うん、たまに」

まだ大人しい方じゃね?知らんけど

憧(いやまて、ここであの∠を追い払ったからといって、根本的な解決には至らない……)

憧(シズを狙うという行為そのものを何とかしなければ……一体どうすれば……)

憧(そうだ! あの∠に別の相手をあてがってやればいいんだ!)

憧(適任は……玄あたりがいいかな、なんだかこっちは見るからに生活能力低そうだし、玄とは案外相性がいいかもしれない)

憧(それに二人は二度も、インハイという大舞台で同卓したわけだし、なにか思うところがお互いにあるはず!)

憧(つまり……)

##########

照『くろ~』

玄『もう、いつまでもダラダラしてないで……たまにはあの娘たちに麻雀を教えてあげるとかしたらどうなんですか!』

照『だってドラ爆連続和了娘に何を教えろっていうの……』

玄『そこはそれ……心構えとか……』

照『ねぇ玄……』グイッ

玄『ひゃい!?』

照『そろそろ二人目……欲しくない?』

昔からひどくなかったか

##########

憧(こう! こうなればあの∠もシズにわざわざ手を出そうなんて思わないはずよ!)

憧(そうと決まれば、早速玄に連絡ね!)



照(あ、新子憧……恐ろしい子……)カタカタ

照(まさかそんな手で私の甘味道を阻もうとするとは……)

照(しかし! 目的が丸見えな以上、私がその策に引っかかることはない!)

照(向こうがそういう手を使うなら、こっちにもそれなりの考えがある)ピピピ

トゥルル トゥルル

菫『もしもし?』

照「あ、菫、松実姉さんとは会えた?」

菫『なっ!? ななな』

照「そういうのいいから。で、会えたの?」

菫『ま、まだだ……それがどうした』

照「ねえ、菫は姉妹丼とか興味ない?」

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


照(痛い……一体何キロ先からシャープシュートされたんだろう……)ズキズキ

照(まぁそれはいいとして、ここ……鷺森レーン)

照(ここがどうやら阿知賀の部長の家らしい)

照(早速聞き込み開始)



灼「いらっしゃ……って、えぇ!?」

照「こんにちは」

晴絵「宮永……どうしてここに?」

照「ちょっと用事がありまして……そのことで鷺森さんにお聞きしたいことが」

灼「な……何……予想がつかな……」

照「せっかくだから赤土さんにも……お二人は高鴨さんについてどう思っていますか?」

灼「高鴨……穏乃のこと?」

晴絵「なんでまた、そんなことを……」

照「ちょっとしたアンケートのようなもので……」

晴絵「言っておくけど、来年の対策に役立つようなことは話せないよ?」

照「むしろ麻雀と関係ないところのお話が聞きたいのですが」

晴絵「ん? そうなんだ」

灼「意図が読めな……」

照「そこをなんとか」

灼「……まぁ穏乃についての印象を言うだけなら」

>>94

晴絵>>99

エッチしたい

ちくわ大明神

灼「普通の後輩……礼儀正しい」

晴絵「素直でいい子だよね」

照「なるほど……」

照(だがしかし、既に照魔鏡を発動している私には本音が透けて見えている!)


灼(正直に言うと……エッチしたい……)

灼(ジャージのファスナーをゆっくり下ろしながら、恥ずかしがる顔を見ていたいと思……)

灼(普段元気な穏乃がしおらしくなってる姿を想像するだけで……やば、パンツ変えないといけな……)


照(想像以上のド変態&敵機として認識)

照(で、こっちのレジェさんは……)


晴絵(ちくわ大明神)


照(なんだコレ)

照「あの……ちくわって……」

灼「は?」

晴絵「ちくわ?」

照「いえ……なんでもありません……」

照(小鍛冶プロにやられるっていうのはこういうことなのか……恐ろしい……)

照「ありがとうございました。しばらく滞在する予定なので、またお会いすることもあるかもしれませんが、その時はよろしくお願いします」

灼「いえ、これくらいでいいならこっちも助か……」

晴絵「まぁゆっくりしていってね、いいところだよ、ここは」


晴絵(ちくわ大明神)


照(早くここを離れないと……なんだか怖くなってきた)タタタッ

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


照(元気っ子、周りの人間から狙われている、なるほど……魅力的な人間であることは間違いない)

照(そろそろ本丸を落とす段階に入って……あれは……)

宥「……」プルプル

照「あの……」

宥「え? あ……」

照「どうも」ペッコリン

宥「宮永さん……そういえば弘世さんって方がウチに……もしかして」

照「はい、一緒にきました」

宥「そうだったんですかぁ……」

照(そういえば、この人に聞けば阿知賀メンバーからの聞き取りはコンプリート……よし)

照「この辺をブラブラしてたんですけど、結構麻雀部の人たちに会うことができまして」

宥「そう、それは……よかったですね」

照「はい、でも高鴨さんにはまだ会えてなくて……せっかくだから阿知賀の皆さんに挨拶を済ませておきたいんですが」

宥「穏乃ちゃんは……山にいるかもしれません……」

照「やま?」

宥「はい、穏乃ちゃんは山に登るのが大好きなので……」

照「そうなんですか……ちなみに高鴨さんってどういう方なんですか?」

宥「穏乃ちゃんは……そうですね……>>113

あったかい娘

元々熱血キャラだしな

照「あったかい……」

宥「はい、いっつも元気で前向きで……見てるととってもあったかくなります……」

照「そうですか……ありがとうございます」

宥「いえ……」

照「あ、そういえばうちの菫が探していましたよ」

宥「そうなんですか?」

照「あの時の決着をつけたいみたいで……血眼になってあなたを探し回っていまして、止めようとしたんですけど振り切られてしまいました」

宥「……え?」

照「気をつけてください……何かあったらすぐに逃げて……」

宥「あったかくない……」カタカタ



照(さっきのSSの借りは返したよ、菫)

照「さて、教えてもらった山に行こうかな」

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


照「いやいやいやいやいや、コレは無理でしょ、何この山……道? 道なのコレ」

照(どうやったらこんな……はぁ、誠子とかを連れてくればよかった)

照(仕方ない、今日のところは宿に戻ろうかな)

「あれ……もしかして宮永さんですか?」

照「へ?」

穏乃「あ、あの私阿知賀の大将をやってました、高鴨穏乃です」

照(おぉ、ジーザス)

照(やはり日頃の行いが物を言うんだ……神に感謝しよう)

照(ここからが本番!)

何をする? >>123

淡が世話になったようで…(魔王顔)

照「この間はうちの淡がお世話になったようで……」ゴゴゴゴゴゴ

穏乃「え゛」

照「いやぁ……まさか私の後継者があんなにも弄ばれて帰ってくるとは……正直予想外だった」

穏乃「あの、いやあれは……正々堂々勝負した結果で……」

照「是非お礼をしたいなぁ……なんて」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

照(やっぱり麻雀で親睦を深めるのが一番だよね)

穏乃「いえその……ごめんなさい!」ダッ

照「あっ!?」

照(逃げられた!? なんで!?)

照(くっ、足が早すぎる……どうすれば……)

>>128

コークスクリューで飛ぶ

照(この技は使いたくなかったけど……仕方ない!)

照「秘技! 照弧浮蛇亜!」ギュルルルルルルル

ブォオオオオオオン

穏乃「!? この音……竜巻?」

ブゥオオオオオオオオオオ

穏乃「なっ!?」

ドゴオオオオオオオン

穏乃(前方に何かが……一体アレは……)

照「……」ユラリ

穏乃「ひっ!!」

穏乃(み、宮永さん!? ってことはさっき上から落ちてきたのも……)カタカタ

照「……」ミシ ミシ

穏乃「あ、あぁぁ……」ガクガク

穏乃(た、楽しまされる……麻雀を……!!)ガクガク

照「……ぅ」

穏乃「……え?」

照「オブェエエエエエエエ」エロロロロ

穏乃「うわあああああ!?」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


照「」グッタリ

穏乃「あの、お水持ってきました……コップなかったんで葉っぱで作ったやつですけど……」

照「ぁ……ぁ……」

穏乃「はい、どうぞ」

照「……」コクコク

穏乃「そ、それで……宮永さんは本当にその……私と麻雀をしに来たんですか?」

照(どうしよう……正直言ってまだ脳の芯がグワングワンするし……でもこれは活かし方によっては最大のチャンス……?)

>>138

膝枕してもらう

照「膝……」

穏乃「え?」

照「膝枕を……して欲しい……」

静雄「膝枕、ですか……」

照「ダメ……?」

穏乃「いえ、いいですけど……よっと」

照(あ……あったかい……)

穏乃「これでいいですか? 気持ち悪くありませんか?」

照「うん……いい……」

照(なんだろう……すっごく落ち着く……)


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


照「ん……んん……」

穏乃「あ、起きました?」

照「…………ここは?」

照(っていうか、もしかして今おんぶされてる?)

穏乃「今山を降りてます。玄さんのところに泊まってるんですよね? 送っていきますよ」

照「そんな……自分で歩くから……」モゾ

穏乃「いえいえ、もうすぐソコですから……それにまだ顔が青いですよ?」

照「……」

穏乃「ほら、見えてきました」

照(あったかい……落ち着く……)


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


菫「なんだ、くたばってなかったのか」

照「……それはちょっと酷すぎる」

菫「自分が何を吹き込んだのか、よーく反省するんだな」

照「……ねぇ菫」

菫「……なんだ」

照「好きな人を自分のモノにするにはどうすればいいと思う?」

菫「は?」



このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年09月16日 (月) 02:47:37   ID: P3wCpaFA

まーた阿知賀厨と白糸厨か
阿知賀本編にしてくださいってりつべに嘆願書おくれよ

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