幼女「マスター、いつもの」マスター「はいよ」(74)

マスター「はい、大樹の国の地酒、ロックね」カラン…

幼女「ん、ありがと」スッ

マスター「…って、ちょっと待った!!」グラス ヒッコメ

幼女「なによ?ツケなんか溜まってないでしょ?」ウデ ノバシ

マスター「いやそうじゃぁないな?ウン、君未成年ってか、どう見ても子供だよね!?」

幼女「あ? あー、うんそうね、身体はね」

マスター「身体はって、あのねぇ…何だい?その見た目は子供頭脳は大人みたいな…」

幼女「いやその通りなんだけど、あとその台詞アウトよ?」

マスター「(ツッコミ無視しつつ)それにこんなキツい酒ロックで頼むような女性客は…ハッ…!?」

幼女「さぁ、誰を想像したのかしら?」ニコッ

マスター「え、ちょ、よく見たら確かに似てるけど…女勇者さん…?」

幼女「ご名答~♪」グラス ウバイ

マスター「一体何が…あったかは聞くまでも無いね」

幼女「うん、今マスターの考えてる通りだよ」

マスター「…今回現れた魔王は…時間を操れると聞いていたけど…ここまでとは」

幼女「いや、ホント参ったわ、危うく全滅するトコだったから」

マスター「子供の姿にして力を無力化…まぁ、妥当といえば妥当d」

幼女「ん、違う違う、ヤツは私ら全員胎児に以前に戻す気だったんだよ」

マスター「」

マスター「よく無事で…いや無事じゃないね、どう見ても」

幼女「うん、困ったことに肉体が聖剣の加護を受ける以前の年齢みたいなんだよね」

マスター「!? それは…マズいんじゃないか!?」

幼女「まぁ、年齢的にはあと2~3ヶ月でなんとかなるとは思うけど」

マスター「随分具体的だが…根拠は?」

幼女「ほらこれ見て、左腕に引っ掻き傷があるでしょ?」

マスター「あぁ、確か昔一番最初に戦った魔物につけられたっていう…」

幼女「そ、これを受けたのが神託を受ける大体3ヶ月前」

マスター「なるほど、聖剣の加護さえ戻ればある程度は戦える、と」

幼女「うん、まぁ問題は山積みだけどね?」

マスター「そうだ、他の仲間はどうしたんだい!?旦那さんは!?」

幼女「あー、まぁとりあえず、うちのダンナは無事よ、連れてってないから」

マスター「え?あー、子供達の世話役か…まぁ、当然そうなるよね」

幼女「上の子が10歳で下の子が5歳、両親共長期不在は流石に、ね」

マスター「…大変だね、で、今回連れて行ったほかの仲間は…」

幼女「いつも通りの魔女とシスター、それと臨時メンバーの魔剣士君」

幼女「魔女は、見た目元の私より若いけど年上だからね、ちょっと若返ってもなんとも無かったよ」

マスター「え、何でこの場に居ない…ってあぁそっか、出禁にしたんだよね彼女」

幼女「酒カッ食らって大暴れしたからねぇ…で、シスターだけど…」

マスター「何歳頃まで若返ったの…? って、その後ろに背負ってる子」

幼女「シスターだよ、今2歳くらいかな…コレが結構致命的」

マスター「…なんてこった……で、最後の臨時メンバーの彼は…まさか…」ヒヤアセ

幼女「残念無事でーす」チッ

マスター「舌打ちしない!!」

幼女「ま、彼が居たから辛うじて全滅は免れたんだけどね」

マスター「そうなのかい…しかし、その肉体の退行も魔法なんだろう?解呪すれば…」

幼女「…駄目なのよ」

マスター「えっ」

幼女「これね、強制変身魔法じゃなくて、直接事象に干渉する類の物らしいの」

マスター「…えーと…? それはどういう…」

幼女「肉体の経過した時間を直接巻き戻されたの」

マスター「馬鹿な…そんな事が可能だと!? …根拠はあるのかい?」

幼女「直前に受けてた傷が治ったのを見たから間違い無いわ」

マスター「なんてことだ…」

幼女「ま、とりあえずこれが今私達の置かれてる状況よ」

マスター「ふむ、しかし…勇者が無力化された今、魔王はすぐにでも侵攻を…」

幼女「それは大丈夫よ、私達だってタダでやられてきた訳じゃないわ」

マスター「肉を切らせて骨は断てた訳か…」

幼女「まぁこっちの痛手も酷いけどね、ただあの時間逆行の技、かなり消耗が激しいみたいよ」

マスター「ふむ、つまり暫くは魔王も下手に手が出せない、と?」

赤子「えぇ…そのょぅです」

幼女「あら、目が覚めた? 体力的にキツいでしょうに、まだ寝てても良いのよ?」

赤子「ぃぇ…ゎたしはだぃじょうぶです…すみません、マスター…このょぅなかっこうで…」

マスター「…私は別に気にしないよ、まぁ無理はしないでね、シスターちゃん」

赤子「…はぃ…」

最近の幼女は、ここまで進化してんのか

続き気になる

レス感謝、じわじわと続きます

幼女「さてと、それで本題…というかマスターに頼み事があるんだけど」

マスター「あぁ、まぁ用件は大体察しがつくが…言ってごらん?」

幼女「何とも間抜けな話なんだけど、こんなナリだから城に入れて貰えないのよ」

マスター「…だろうねぇ…よし判った、こっちで手配しよう」

赤子「…すみません…ょろしくぉねがいします…」

マスター「謝らなくて良いよ、困った時はお互い様だ」

幼女「いやー、城の外に関係者が居てホントに良かったわ、ありがとね、聖騎士団団長」

マスター「はっはっは、今となっては職歴のほんの1つさ」

幼女「さて、そろそろ行くわね…お代コレね」

マスター「いや、今日は奢りで良いよ?」

幼女「そういう訳にはいかないわ、頼み事のお礼代わりだもの」

マスター「…だったら飲める状態になってから来て欲しいな、結局一口も飲んでないじゃないか」

幼女「…飲むフリじゃバレバレか…判ったわ、今度は旅の話をお土産に持って来るから」

マスター「あぁ、楽しみにしてるよ」

幼女「ふふっ…それじゃ、また来るわ!」ザッ ケイレイ

マスター「あぁ、御武運を…!」ザッ ケイレイ

予想してやつの斜め上を行ってたwww
だけどおもしろそうな感じ

幼女「さて、とりあえずお城に向かいましょうか、魔法通信ですぐに話は通っただろうし」

赤子「はぃ…それにしても、まじょさんたち、だいじょぅぶでしょぅか…」

幼女「私らがついてく方がかえって邪魔でしょ、ま、今は兎に角報告よ」

赤子「そぅですね…あ、さっきのもんにいたぇいへぃさんたちが…」

幼女「うん、メチャクチャ焦ってこっちに来たわね」

衛兵A「ゆゆゆ勇者様っ!! 先ほどは本っ当に失礼いたしましたっ!!」

衛兵B「…まさかこのような事態になっているとは夢にも思わず…」

幼女「気にしないで、いきなり赤ん坊背負った女の子が勇者だから此処通せとか不振すぎるもの」

赤子「…ぇぇ、ですから、そんなにあゃまらないでくださぃ」

衛兵A「…は、はい…では、ご案内いたします」

衛兵B「どうぞこちらへ…」

幼女「ん、ありがと」

―――風の国王城、玉座の間




王様「ブッハッハッハッハwwwwwヒャーッハッハッハッハwwww」m9

幼女「………。」

王様「ヤwwwwヤッベェwwww超ウケるwwwwwww腹イテェwwwwwww」バンバンッ

赤子「………。」

王様「良かったジャンwwwwww最近腹回りが気になりだしてたもんなぁwwwwwww」ナミダメ

幼女「おい」チャキッ

王様「うむ報告ご苦労だったというかその剣いつ抜けるようになったの」

幼女「ついさっきよ、急に剣が軽くなったからもしかしてと思ってね」ツンツン

王様「うん盛大に爆笑して大変悪かったと思うよ姉さん怖いから早くそれしまって」

幼女「うるせぇ、いっぺんぶった斬らせろションベンガキ、テメェ誰のお陰で今そこに座ってられると思ってんだ?あ゙?」ペチペチ

王様「本っ当にすみませんでしたァッ!!!」ドゲザ

幼女「あの孤児院で同じ釜の飯食った仲でも限度があるから、な?」コウトウブ フミツケ

王様「…ぁ゙い、以降気をづげます…」ボロッ

赤子(…止めないんですね、近衛兵の皆さん…)

近衛兵A(あれを止めるのは無理ですよ…しかし相変わらず苛烈なスキンシップだ…)

近衛兵B(全くだな…毎度毎度…我らが王はドMなんじゃないか…?)

王様「…身体も痛いが皆の視線も痛い…さて、では本題に入ろうか…」ヨッコイショ

幼女「そうね、とりあえず、さっきも言ったけど…」

王様「魔王は今絶対に動けない、か、だが…案外骨を断たれたのはこちらかもしれんぞ?」

幼女「…………。」

もしかして、勇者「仲間募集してます」書いてる人?

まぁとりあえず支援あげ

>>16
残念ながら違います
書き途中でネタに詰り放置した作品が幾つか過去ログに埋葬されましたが
そっちは今度加筆修正して上げる予定です、これはなんとしても完結させます

幼女「…まぁ、なんとかするわ、ていうか色々をなんとかするのが私の使命だし…」

王様「ぎこちない返事だな、まぁ仕方ないか…ありえない事態だからな」

幼女「しかし、私の代で3度目の魔王襲来…どうなってんのかしらね、この世界」

王様「過去の記録では数百年に1度という期間で起きていた出来事が10年で3回…」

幼女「異常よね、それだけ異界の勢力が力を増してるってコトなのかしら」

王様「だとしてもこちらから攻め込む事は出来ん、まぁ、崩されないように守りに徹するさ」

幼女「今の私はほぼポンコツだからね、国の防衛にまでは手は回せないわよ?」

王様「判っている、こちらはこちらで何とかするよ、貴女は自分の身体の事と魔王討伐に集中してくれ」

幼女「えぇ、そうさせて貰うわ」

幼女「そうだ、あの子たちは元気にしてる?騒がしくしてないかしら?」

王様「あぁ、それは大丈夫だ、今の時間なら剣術の稽古も終えて部屋に居る筈だ」

赤子「…ぁら、もぅけんじゅつをおしぇているのですか?」

幼女「上の子がやりたいってね…私に似てるからおしとやかな子になると思ったのに…」

赤子(…ふふ、それこそ勇者さんに似たからですよ…)

王様(…あぁ、あれは間違いなく姉さんの子だ)

幼女「…会って行こうかな…」

王様「なんだ?黙って出発するつもりだったのか?」

幼女「だって、こんな有様じゃない?かえって心配かけそうだし…」

赤子「…あってぃかれたほぅがぃぃとぉもいますょ…?」

幼女「シスター…」

王様「そうだな、例えどんな状態であれ元気な姿を見せるに越したことは無い」

幼女「…ん…判ったわ、まぁ半年ぶりだしね」

ほう
支援

支援

支援感謝です
ゆっくり書き進めます

幼女「さて、そろそろ行こうかしら? …家族の事話してたら早く会いたくなっちゃった」

王様「そうか…では、家族に会ってからそのまま発つのか?」

幼女「そうね、まぁ追加の用件があれば誰かを使いに寄越して頂戴」

王様「そうする事にしよう、姉さん、大丈夫だよな…?」

幼女「大丈夫よ、なんたって私は世界を2度も救った勇者なんだから」

王様「はっはっはっ…そうだったな、本当に心強い限りだ…では、道中気をつけてな」

幼女「ありがとう、それじゃあね」

赤子「…ぃってまぃります」



王様「…行ってしまったか…どうか無事で…」

幼女「…それにしても、半年振りかー…」

赤子「…つきひがながれるのはぁっとぃうまですね…」

幼女「そうねぇ…さて、みんなの使ってる客間は此処の筈だけど…」コンコン…

??『はい、今行きますねー……ん?」ガチャ

幼女「あら、久しぶりねー娘♪」ヒラヒラ

娘「…え、どちらさま…って、あぁっ!? もしかしてかあさま!? …本当だったんだ…」

幼女「あー…驚いた? そりゃそうよねぇ…自分の母親がこんなf…「か…」 …か?」

娘「かわいいーっ///」ダキッ ギュゥーッ

幼女「~~~~ッ!?」ジタジタ…

赤子(あわわわわ…)

幼女「むふぁっ…っちょ、いきなり過激なスキンシップね…っ」ハー…ハー…

娘「あ…あぁ!? ご、ごめんなさい、かあさま…」シュン…

幼女「いいのいいの、ホントはこっちから抱きしめて頭撫でてあげるトコだったけど…届かないしね」

娘「あたしより身長低いもんね…にしても、ホント、すごい美少女…お人形さんみたい…」

幼女「いやー、褒められてるのは判るけど…その台詞娘に言われるとすっごい複雑だわー…」

娘「それよりも…」

幼女「ん?」


娘「おかえりなさい、かあさま♪」

幼女「ただいま、娘♪」

赤子「…ふふ、ぁいかゎらずなかよしですね…」

娘「ふぁっ!? あ、えと…もしかしなくてもシスター…?」

赤子「…はぃ」ニコ

娘「かあさま、天使が居るよ…?///」ポー…

幼女「…まぁ判ったから落ち着きなさい、ところで、弟とあの人は?」

娘「え?あー、弟ととうさま?一緒に図書館に行ったよ」

幼女「あぁ、魔法の勉強かな? あの子は私達以上に魔法の資質があるからねぇ」

娘「あたしも魔法は使えるけど、複雑な術式は使えないからなぁ…」

娘「あ、そんなことよりっ!!」

幼女「ん?どうしたの、いきなり大きい声出して」

娘「そろそろ私も冒険に連れて…」

幼女「だ~め」

娘「なんで!?今ならかあさまよりも身長だって大きいのに!?」

幼女「…娘にはまだ早いって、私だって最初に旅に出たのは15の頃なのよ?」

娘「じゃぁかあさまだって冒険に行っちゃ駄目じゃない!」

幼女「いや、聖剣は使えるし、魔法も使えるし、ねぇ?」

赤子「ゎたしをみないでくださぃ…」

娘「ず~る~い~っ!! あたしもいきたい~っ!!」ブンブン

幼女「駄目よ、ていうか私がこういう状態だからフォローとか出来ないから初心者連れて歩けないの…」

娘「ぅ~…じゃぁ元の姿に戻ったら連れて行ってくれる…?」

幼女「…はぁ…仕方ないわね、いいわ、約束してあげる」

娘「やったぁ~!! 絶対だよ!? 絶対だからね!?」

幼女「ふふ…はいはい…」

赤子「…ぁら、ょかったですね…♪」

娘「うんっ♪」



幼女(…ま、娘と私は…あの子が知らない内に一緒に冒険してたんだけどね…)

赤子(…最初の魔王討伐の際お腹に居たんですよね…聞いた時は驚きました…)

幼女(…驚いたっていうか、しこたま怒られた記憶しか…)

赤子(当たり前です!身重の身体で魔王討伐とか何を考えてたんですか!!)

幼女(…だって、旅先で気が付いたのよ? 仕方ないじゃない…)

赤子(仕方ない訳ありません!! 全く、自重して下さい!!)

幼女(もう昔の話じゃない…勘弁してよ…あと念話で説教はやめて、頭痛い…)

娘「…? 二人ともどうかしたの?」

幼女「へっ!? あぁいやなんでもないわよっ!?」

娘「変なかあさま…?」

討伐三度目となるとレベルも高いことになってるんだろうな
ただ、年齢と共にその経験値が戻ってくるかどうかが問題か

>>31
レス感謝、その辺がどうなるかは…内緒です

幼女「ん…そろそろ図書館に寄って出発するかな、娘も一緒に図書館に来る?」

娘「うん、あたしも行く…って言いたい所だけど、このあと温室で薬草学の授業があるの」

幼女「あぁ、花爺の所ね? …花爺の薬草調合や野草の知識にはすごく助けられてるなぁ」

娘「冒険には欠かせないって聞いたから、ちゃんと勉強しておくの!」

赤子「ふふ…がんばってぃるんですね…」

幼女「ホントやる気満々ね…さてと、それじゃ行くわね?」

娘「うん、行ってらっしゃい! かあさま!シスター!」

幼女赤子「「いってきます!」」パタン




娘「………今度も無事に帰って来てね、かあさま……」

面白いです!
楽しませて読ませて貰ってます!

いいね

>>34-35
ありがとうございます

幼女「さて、城内で人とすれ違う度受ける視線…は、いつもの事なんだけど…」

赤子「…ぎょっとしたぁとのぁゎれみのしせんとぃぃますか…まぁ、しかたぁりませんょね…」

メイド長「…申し訳ございません、私の部下には後でちゃんと言い聞かせておきますので…」

幼女「ッ!?」ビクッ

赤子「…? ぁら、メイドちょう、ぉひさしぶりですね…」ニコ…

メイド長「お久しぶりです、シスター、お元気そうで何よりですわ」ニコ

幼女「…はーびっくりした、なんだメイド長かぁ…相変わらず神出鬼没ね…」

メイド長「ふふ、失礼致しました、女勇者様、ですがそんな隙だらけではいけませんよ?」

幼女「…元魔物ハンター兼アサシンが完璧に消してる気配とかどうやって探れと…?」

メイド長「あら、これでも昔より随分腕が鈍っているんですよ?」

幼女「いやー、昔は多少殺気があったからまだ判ったけど、今じゃソレが無いじゃない?」

メイド長「…ふむ、だからあの時彼を仕留め損ねたんですね…私もまだ未熟だったようです」

幼女(…うわぁー…ホント、勝てて良かったわ…)

幼女「…しかし今ではその命を狙った相手とすっかり恋仲kもごご」ジタジタ

メイド長「…そこから先を喋ったらその首へし折りますよ…?」ギリギリ…

幼女「ぶはっ…落ち着きなさいよ!! てか既に城中に知れ渡ってる話題よ!?」ジタジタ

メイド長「えっ」パッ

幼女「え、何? 噂されてるの気付いてなかったの? いやぁ灯台の下は~とは言うけど…」

メイド長「」

幼女「…?」

メイド長「ッッッ!?!!?///」ボッ

幼女(うわ、真っ赤…あんだけイチャイチャしといてバレないと思ってたのかしら…?)

赤子(…勇者さん達は最初から周囲にオープンでしたし…お二人の事も直ぐ気付かれましたものね…)

幼女(…あー、あの二人アレで隠してるつもりだったんだ…見てるこっちが恥ずかしいレベルだったのに)

幼女「あー…さて、私そろそろ行っても良い? 旦那と息子に会ってから出発したいから」

メイド長「…ハッ!? え、えぇと…その…先程は、失礼致しました…」

幼女「別に気にしてないわ、ふふっ…ごちそうさま…?」クスクス

メイド長「…うぅぅ…////」

幼女(…今度あの馬鹿王にさっさと身を固めろとか言っておいてあげるわ)

メイド長(…えっ!? いえっそんな!? 彼と私では身分が違い過ぎて…)

幼女(王家の血を引いた平民出身の王と亡国の第三王女のどの辺が不釣り合いだと?)

メイド長(…勇者…その話はやめて頂戴…これだけは本当に貴女しか知らない話なんだから…)

幼女(心配しなくてもシスターにも聞こえてないわ…まぁ、恋だとかは本人達の問題だしね…)

メイド長(……………。)

幼女(…ま、頑張りなさい? 大丈夫よ、少なくとも私はアンタの味方なんだから)

メイド長(……! …うん…)

幼女「…んじゃ、行くわね?」

メイド長「…えぇ、ありがとう…行ってらっしゃいませ、勇者様」ニコ

幼女「行ってきます!!」ニッ

ふむ

幼女「やーっと着いた…この国の図書館どう考えても敷地が広すぎるわ…」

赤子「…せかぃかっこくからあつめたあらゅるしょせきがあつまっていますからね…」

幼女「まぁ、魔法で整理や整備が行き届いてるからまだ良いけど…にしても警備が厳重すぎるわ」

魔剣士「…まぁ、立入禁止の書庫には多数の禁書が収納されていますから、仕方ありませんね…」

幼女「あー、そういやそうだったわね…って、うわっ!? 魔剣士君いつのまに!?」

魔剣士「…つい先ほどです、焔の国の用事が済んだので、迎えに来ました…」

赤子「まけんしさん、ぉつかれさまです、そういえばまじょさんはどちらに?」

魔剣士「…魔女なら、『面白い魔法の匂いがする』と言って、敷地の奥へ飛んでいきましたよ…」

幼女「あー…? ならうちの旦那と息子の所かな? 今此処にいるらしくて、顔を見に寄ったのよね」

魔剣士「…そうでしたか、なら探す手間が省けそうですね…あぁそうだ、シスター、これを…」

赤子「ぁら…これは…とてもきれいなタリスマンですね…」

魔剣士「…焔の国で作って貰った銀細工に、ちょっと手を加えて貰いました…」

幼女「このルーン…法力増幅の物ね? それにこの宝石、長い年月聖水に漬けてあった物みたいだけど…」

魔剣士「…一目でそこまで判りますか、流石ですね…えぇ、道中、聖都に寄りまして、そこで…」

幼女「…ここまでの仕事が出来るのは…大司教様かしら?」

魔剣士「…はい、『孫娘の危機と聞いて黙っていられるほど私は穏やかでは無いです』と…」

赤子「ぉじぃさまったら…ふふ、ぁりがたくつかゎせてぃただきますね…」

魔剣士「…えぇ…あぁそうだ、それを使って自らに肉体強化をかけてみて下さい…」

赤子「…? …こぅでしょうか…はぁぁ…っ」ポゥ…… キィィィィィィィン!!!

幼女「ちょちょ、ちょっ、なんかヤバくないっ!? 大丈夫なのっ!?」

魔剣士「…っ、まぁ、大丈夫なはずです…っ」



赤子「―――…んっ…」シュゥゥゥゥ…

魔剣士「…どうですか? 幾らか赤子の身体でも自由が効く様になったと思いますが…」

赤子「…これは、凄いですね…試しに筋力強化と俊敏強化をかけてみたのですが…」

期待

幼女「すごい、滑舌が良くなってる…でもちょっと怖いわね、反動とか」

赤子「うーん…そうですね、無理しすぎると身体に負荷がかかりすぎそうですが…」

魔剣士「…それなら治癒魔法で何とかなるかと…」

幼女「あ、なるほどね? うーん、負荷かけて治癒力を活性化すれば…急に身長が伸びたりして?」

魔剣士「…成長が倍速になっても本来の姿に戻るまで数年かかりますよ…?」

赤子「そうですね……とりあえず、これで私も戦力になれそうで安心しました」

魔剣士「…頼りにしていますよ、シスター…」

赤子「はい♪ あ、勇者さん、一人で移動出来そうなので降ろして頂けますか?」

幼女「え…大丈夫? ていうか、私の背中あんあり良くなかった…?」

赤子「いえ…流石2児の母だなぁと、危うく眠りそうになる程でしたので…」

幼女「あ゙…あぁ、ごめんごめん、つい癖で寝かしつけちゃおうとして…」

赤子「いえ、お気になさらないで下さい、本当に心地よかったですから♪」ニコ

幼女「ふふっありがとね……しかし、さっきのは本当に凄かったわねぇ、ユニコーンも真っ青だわ」

魔剣士「…そうですね、ここまでとは流石に想定外でした…」

赤子「お爺様、本気を出しすぎです…あんな貴重な宝石まで持ち出してくるなんて…」

幼女「まぁ、それだけ心配してるんでしょうね、大司教様」

魔剣士「…心配は良いですが、孫煩悩も過ぎると少々怖いですね…」

赤子「…う、うーん………あら、あそこに居る3人は…」

幼女「!!!!」ダッ!!

魔剣士「…は、速い…あ、聖騎士さんに抱きついて…」

赤子「あわわわわ…お、押し倒してキ、キキ、キスしてます…!?///」

魔剣士「…免疫無さ過ぎですよシスター…さて、我々も行きましょうか…」

赤子「は、はい…っ///」トテトテ…

おつ

幼女「…ん、ちゅっ…んふっ…ぁむ…っちゅ…聖騎士…聖騎士ぃ…v」

聖騎士「…っん…ちょ、勇者サン?…ぁぷ…ちょ、めちゃくちゃ見られて…んぅっ」



魔女「…うゎぁお…いつも以上に見せ付けてくれるじゃなぁい?」

少年「…魔女さん、どうしてボクめかくしされてるの?」

魔女「んぅ? そりゃぁ少年クンにはちょぉっと早いからよぅ?」

少年「…とうさまとかあさまのじゃれあいは見なれてるからべつにヘーキだよ…?」

魔女「…えぇぇ…子供の前でもやってるわけぇ…? …どんだけよぅ…」ドンビキ

魔剣士「…はぁ、これは暫く止みそうにありませんね…」

魔女「あっ、魔剣士くぅん♪ ねぇねぇウチもあれやりた…モガモガ…」

魔剣士(…魔女、自重して下さい…あれはもはや交合一歩手前です…)

魔女(…んぅ?だからぁ………言わせんなはずかしぃ…♪)

魔剣士(…自重して下さい…その、今はまだ、昼間ですから…///)

魔女(…ふふ♪ …はぁい…v)

赤子「??・ω・(魔女と魔剣士を交互に見て)」

支援&保守age

聖騎士「」グッタリ

幼女「」ツヤツヤ

他全員「うわぁ…」


赤子「え、えーと…あ、そうでした! 焔の国の件はどうなりました?」

魔剣士「…あ、あぁ、そうでした、全員揃ってから言うつもりでしたので…」

魔女「とりあえず『時の剣』だけどぉ、形だけはなんとか復元できたわよぅ」

魔剣士「…残念ながら魔力回路の復元までは無理でした…ですが流石焔の国タタラバ地方…」

魔女「そうねぇ、世界一鍛冶職人の集まる地方だけの事はあったわねぇ」

赤子「もしかして、この銀細工も同じ方が?」

魔剣士「…えぇ、その職人というのが女性なのですが…彼女の腕前は素晴らしい物でした…」

魔女「ほんとぉ、すっごい娘よねぇ…まだ若いのにぃ」

赤子「へぇ…どんな方なのか、是非会ってお礼が言いたいですね…」

一応支援

今のところなかなか面白いと思ふ

まだかな~

ほしゅ

魔女「あ、そういえばぁ…その娘ねぇ?シスターと勇者の事知ってたみたいよぅ?」

魔剣士「…えぇ、確か、彼女の母親の病気の治療と、行方不明の父親の救出をしてくれた、とか…」

赤子「病気の母と行方不明の父…あっ、もしかしてあの時の鍛冶屋の娘さん!?」

幼女「そっか、あの子ももう一人前かぁ…そうよね、最初の冒険から10年か…」

聖騎士「10年か…思い返せばあっという間だな」

少年「それって、ねえさまも生まれてないときのおはなし?」

幼女「そう、10年前、最初の魔王が現れた時の事…」ギュ…

少年「わっ、わっ、かあさま…?」

幼女「…ごめんね、かあさんまだお家に帰れなくて…」

少年「だいじょうぶだよ、ボク、ちゃんとわかってるから…ねぇ、かあさま?」

幼女「ん、なぁに?」

少年「おかえりなさい…」ニコ

幼女「…ただいま…」ギュッ…ナデナデナデ…

俺「>>1、おかえりなさい」

おかえり





幼女「さてと、そろそろ今後の予定の話を…って言っても大体決まってるんだけど」

魔剣士「…まずは時の剣の魔力回路の復元、ですね…」

魔女「そうなるとぉ行き先はあそこに決定ねぇ?」

赤子「旧第二魔王城城下、現在の魔法都市国家、黄昏の国、ですね」

幼女「そそ、人の行き来も大分活発になってきてるし、最低でも何らかの情報はあるでしょ」

魔女「魔女の隠れ里だと奇人変人が多過ぎるものねぇ」

来たか( ゚Д゚)ガタッ!

ほしゅage

支援&保守age

ほしゅage

ほしゅage

来ないな(´・ω・)

まだ諦めないっ!

支援&保守age

保守

保守

ほしゅ

ほしゅ

ほしゅ

ほしゅ

はよう

幼女「…魔女の隠れ里? いエ、知ラナイコデスネ…?」ガクブル…

少年「えっ、か、かあさま…?」

魔女「あっ…あぁ~、うぅん、これ駄目なヤツだったわぁ…すっかり忘れてたぁ…」

聖騎士「フフ怖…フフ怖…ッ」ガクブル…

魔剣士「…これは、余程大きなトラウマがある、という事でしょうか…」

赤子「…な゙の゙でず!!」ガクブル…

魔女「…この子たちの魔法ってぇ、精霊だけじゃなくて神の力を借りたりするでしょぉ?」

魔剣士「…そうですね、回復魔法や神聖魔法などが…しかし、それとこれに何の関係が…?」

魔女「…まぁ、あれよぅ…軟禁されて人体実験(かじょーなスキンシップ)されかけたのよぅ…うちの里の連中にぃ…」

魔剣士「…ルビがおかしいですが、まぁ、大体判りました…しかし、これは酷い…」

3人「「「はぁ……、空はあんなニ青イノニ……」」」ガクブル…

魔女(…アカンこれぇ…)

きたか

まだか?

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