律子「机に重要な書類置いておいたので見て下さいね」 (45)

P「ただいまー」

小鳥「お疲れ様です」

律子「あ、プロデューサー、いいところに帰って来ましたね。机に重要な書類置いといたので、目通して下さい」

P「はいはい…っと…」


婚姻届「おう」


P「」

P(え、何だこれは?律子なりのジョークか?)

律子「必要な部分は記入したので、あとはプロデューサーが判子押すだけでオッケーですから」

P(いや確かにご丁寧に俺の名前まで記入されてるけどさ!)

P「えっと、律子さん、これは一体…」

律子「え?この前話した件についての書類ですが」

P(この前!?この前って何だ!?)

P「スミマセン律子さん、全く身に覚えが無いんですが…」

律子「はぁ?ひょっとして寝ぼけてるんですか?それともタチの悪いジョークですか?」

P(これが夢でジョークならどんなによかったことか!)

律子「もう期日が迫ってるんですから、冗談言ってないで早く押して下さい」

P(期日!?何の期日!?)

小鳥「待ってください!期日なら私の書類のほうがきついんですよ!!?」

P「あ、あのだな…こういうのは十分に話し合って、それなりの年月を経るべきだと思うんだよ…」

律子「ちょ、ちょっと何今更弱気になってるんですか!?第一この話を持ってきたのはプロデューサーですし、『これで俺たちの将来は明るいぞ!』なんて言ってたじゃないですか!」

P(そのプロデューサーは想像上の人物ではありませんか?だとしたらあなたは統合s

律子「聞いてます!?」

P「は、はい!大いに聞いてます!」

律子「これはおっしゃってたように私達の未来に関わるんですから!プロデューサーがそんなんでどうするんですか?」

P(俺の知らぬ間に未来が危ない)

P「いや、確かに未来に関わるぞ?だからこそもっと落ち着いて考えよう!」

P「第一まだ未成年だ!親の許可とかいるだろう?」

律子(今度のイベントが深夜まで続くから親の許可ってことかしら?)
   「それなら大丈夫です。もう親御さん達の許可は貰いましたから!」

P(達!?俺の親も既に丸め込んでしまっているのか!?)

P「え?マジで許可したのか?」

律子(何故驚いているんだろうこの人)
   「いや、話したら普通に許可貰えましたけど…そもそも前からプロデューサーが親たちに話通してたじゃないですか」

P(また別の世界線の俺か!)

P「…で、親たちは何て言ってたんだ?」

律子「『うちの子がそんなに立派になるなんて』とか『私の目が黒いうちに晴れ舞台が見られるとはねえ』とか言って、みんなとても喜んでましたよ!」

律子「だからプロデューサー、今更引く事なんて出来ませんよ?」

律子「男なら、責任取って下さい」

P「」

P(既に四面楚歌だった…しかも責任ってなんだ!?もしかして別世界線の俺は超えちゃ行けない世界線超えちゃったのか!?)

P「いやぁ…アイドル達に何て伝えようか」

律子「いや、だからもうアイドル達にも話してたじゃないですか。まさか本当に寝ぼけてます?」

P「…あぁ…ちょっと外の風に当たってくるよ…ついでに記憶も取り戻しに行ってくるよ…」

律子「?…いや、ホントに早くして欲しいんですが。判子押すだけですよ?」

P「頼む、少し時間をくれ。後で必ず決断する」ガチャ


小鳥「何か、今日のプロデューサーさん、ちょっと変ですね」

律子「ホントですよ…一体何考えてるんだか…」

小鳥「書類に不備があったとかですかね」

律子「いや、ミスは無いようにした筈なんですが…どれどれ」


婚姻届「やあ」


律子「」

律子「あ、あれ?あれれれれれれれ??」

小鳥「ちょ、律子さん、どうしたんですか…」


婚姻届「うす」


小鳥「」ブフゥ

小鳥「ちょ、り、律子さん、これは一体……wwwwwww」

律子「ち、違うんです!間違えただけです!!間違えただけ!!」

律子「そう!置き間違えただけですから、そんなつもりは毛頭ありません!!」

小鳥「でも律子さん、この婚姻届律子さんの名前とかばっちり埋まってますけど…」

律子「っ…そっ、それは…」

小鳥「しかも置き間違えるって事はいつも持ち歩いてるってことじゃないですか?」ニヤニヤ

律子「ちっ、違います!たまたま入ってたんです!」

小鳥「律子さん」

律子「っ…な、何ですか?」

小鳥「プロデューサーさんと結婚したいんですか?」

律子「」

小鳥「こんなもの用意してるってことはしたいんですよな?いや~、見かけによらず可愛いことするじゃないですか~」

律子「」

律子「これは…お守りだったんです」

小鳥「…お守り、ですか?」

律子「はい…いつか、トッププロデューサーになって、アイドルの子達を一流にできるようになったら…と思って」

律子「今はまだプロデューサーとしても駆け出しですし、そんな事考える余裕も無いんですが」

律子「いつか…そうなれたらいいなって」

律子「辛いときも、これを見たら不思議と頑張れるんです」

律子よ……いい話っぽくしているが、
まだ交際もしていない男の婚姻届用意するとか
発想が重いぞ……

律子「でも…こんなことになっちゃって、多分もう無理ですよね…」

律子「絶対重い女って思われてるだろうし、ドン引きされてるわ…」

律子「思い返せばさっきの会話全部ズレてたじゃない…何よ『判子押すだけでいい』って…」

律子「しかも親の許可って…まだ会ってもないわよ…」

律子「将来!将来って…!将来…///」

小鳥「律子さん、とりあえず落ち着いて下さい」

小鳥「とりあえず、プロデューサーさんと話をして、誤解を解きましょう」

小鳥「きっとプロデューサーさんなら分かってくれますよ」

律子「…そうですね、先ずは誤解を解かないと。仕事もありますしね!」

律子「…小鳥さん電話お願いします」

屋上

P「いやー、どうしようか…」

P「律子と話をするのが先か、P'を殴りに行くのが先か…」

P「…正直、嫌って訳でもないが…」

P「おっと俺は何を考えているんだ…第一まず交際が…って俺は何を」

prrrrrrr

P「」ビクッ

P「…なんだ、小鳥さんか…」

P『はい、何でしょう』

小鳥『プロデューサーさん、いま何処にいますか?』

P『…屋上ですが』

小鳥『今から行くので待っていて下さい。逃げたら怒りますよ』

P『え、あ、はい…』

小鳥『では』ガチャ

小鳥「お待たせしました」

P「小鳥さん…と律子…」

小鳥「まず先に、律子さんからお話があります」

律子「あ、あの…プロデューサー」

P「は、はい、何でしょう」

律子「実は、さっきプロデューサーの机に書類置いたんですが、間違えて別のを置いてしまったんです!」

律子「そのせいでプロデューサーに誤解させちゃって…本当にごめんなさい!!」

P「あぁ…間違えてたのか…道理で会話が成り立たないと思った…」

P(ん?つまり別世界線の俺はいなかったんだな…良かった良かった…)

P「…じゃああの婚姻届さんは一体…」

律子「それについてなんですが…」

律子「…あれは、お守りなんです」

律子「あれを見ていると、何というか…希望が持てるんです」

律子「あれのおかげで辛いときも前を向く勇気が持てたんです」

律子「多分、私のこと重い女だと思っていると思います」

律子「でも、あれのおかげで前を向けた!いや、あなたがいたから!希望が持てた!!」

律子「プロデューサーさん!!」

律子「結婚して下さい!!」

小鳥(行ったあああああああああ!!!!ひゃあああああああ!!!!!!!)

律子(わ、私ったら何てことを…)

小鳥「わ、私も結婚してください!!」

P「あ…あのだな律子…」

律子「す、すみません今の無し!」

P「ちょっと俺の話を」

律子「何でもないです!穴掘ってきます!!」

P「律子!」

律子「」ビクッ

P「お前の気持ちはよく分かった…正直嬉しい」

P「だけど、今はその気持ちには答えられん」

律子「そ、そうですか…」

P「俺はまだ未熟だし、俺にはアイドル達をトップに立たせる役目がある」

P「だから、俺が一流になるまで、待っててくれ」

律子「…え?そ、それって…」

P「ああ…結婚してくれ」

小鳥(エンダああああああああああああああああああああ!!!!!!」

律子「ほ…ほぇ…」

P「どうだ?律子」

律子「あ…あの…」

律子「お、お願いします…」

P「こちらこそ、よろしく」


小鳥「いい最終回だった」

P「小鳥さん、さっきのすげえ煩かった」

小鳥「てへぺろ」

くぅ疲

アイドル達の反応とか書きたかったけどくぅ疲だから誰か書いてちょ

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