男「いかにもタコにもクラゲにも。あなたの悩み解決します!!」(199)

二作品目のss楽しんでもらえたら幸いです。

女「えっと・・・あなた=除霊師ってことでいいの?」男「いかにもタコにもクラゲにも。あなたの悩み解決します!!」キリッ

女(こことても民家っぽかったし。この人もなんかアレだし・・・胡散臭いわね)ジトッ

男「まぁ、立ち話もなんですしとりあえず中に入ってくださいよ」ヘラヘラ

女「お、お邪魔します・・・」

少女「・・・ご主人様、お客様ですか?」

男「うん。お茶と適当にお菓子ヨロシク」

少女「・・・かしこまりました」ペコリ

女「・・・何ですか?今の女の子は」

男「うちのメイドさん的なポジションですよ・・・・・・さ、遠慮なく座ってください」

女「あ、ありがとうございます」スワリ

男「それで今日はどういったご用で?」

女(こんな人に頼っても大丈夫かしら?)ウーン

男「聞いてまっか~?」

女「あ、はい。聞いてます聞いてます」

男「なら良かった。それで今日の要件は?」

女「・・・その前にいくつか質問いいですか?」

男「構いませんけども」

女「まず、あなた本当に除霊師なんですか?」

男「あ~、その質問はよくされるな~」

女(そりゃ、くたびれたTシャツにジーンズで客をもてなせばそう聞かれるでしょうよ・・・)

男「ご心配なく。俺は正真正銘、誰が何と言おうと除霊師ですよ」ヘラッ

女(この笑顔もなんか胡散臭い・・・)

男「あれ?納得されてない感じで?」

女「失礼とは思いますが」

男「いやいやぁ、人を疑うことは別に失礼なことではないですよ」

男「でも、だとしたら困ったな・・・何をすれば信じてもらえます?」

女「う~ん。急に言われても・・・・・・あ、何か証明書みたいなものとかないんですか?」

男「ありますけど、それ見せれば信じてもらえます?」

女「はい。もちろん」

男「そうですか。じゃあ」ユビパッチン

女「?」

少女「・・・お呼びでしょうか。ご主人様」スッ

女(今どこから出てきた?)ビクッ

男「少女ちゃんさ~。除霊師の証明書持ってきてくれない?」

少女「・・・かしこまりました」ペコリ

男「すいませんね。ちょっと待っていただきます」

女「構いませんが、その間にもう一つ質問いいですか?」

男「どうぞどうぞ」

女「今のメイド?の娘って明らかに未成年ですよね。小学生くらいの見た目ですけど・・・」

男「10歳ですけど、それが何か?」

女「今日は何曜日ですか?」

男「木曜日ですね」

女「・・・・・・警察に連絡してもいいですか?」

男「ちょいちょいちょい!!待って待って!!なんで!?なんでその考えに至ったんですか!?」

女「どう考えてもあなたがロリコンの誘拐魔としか思えないんですよ」

男「えぇ!?何故!?」

女「だって、小さな女の子が平日なのに学校に行かずメイド服姿で元気なさそうに「ご主人様」って言ってるから・・・」

男「オーケー分かった。一から説明していくんでポリ公に連絡はせんといてつかーさい」

女(喋り方も胡散臭い・・・)

少女「・・・ご主人様。証明書とお茶を持って参りました」

男「あ、うん。ありがとう」

少女「・・・」ペコリ・・・スタスタ

女「やっぱり、警察に・・・」

男「だから待って!!説明しますから!!!」

女「・・・納得のいく説明をしないと本当に警察に突き出しますからね?」

男「なんで客であろう人にいじめられてんだろ俺」

女「さぁ、早くご説明を」っケイタイ

男(もう携帯スタンバってる)ハァ

男「えっとですねぇ。まずあの娘は少女といいます・・・・・・あ、自己紹介まだでしたね。俺は男っていいます」

男「年齢は18、彼女いない歴=年齢です」

女「・・・私は女といいます年齢は17です」

男「彼女いないという自虐ネタを入れたのにツッコミがない・・・」ガクッ

女「」カチカチカチ

男「待って!まだ説明は始まったばっかだから!!」

女「・・・早くしてくださいよ」

男「なんか虚しい気持ちになってきたな・・・話戻しますけど、少女ちゃんはもともと孤児です」

女「!」

男「道端で倒れているところを偶然通りかかった俺が助けて今まで育ててきました」

女「・・・」

男「俺のことを「ご主人様」と言うのは別に俺が強制させてるわけじゃなく、単に助けられた感謝の気持ちを言動に表していると本人も言ってますしね」

女「そ、そうだったんですか・・・」


男「分かってもらえました?」

女「で、でも!なんで学校には」

男「そこは俺自身の身の上話も噛んでくるんでまた後で」

男「それと、これ」つ紙

女「・・・なんですかこれは?」

男「いや、普通に除霊師の証明書ですけど」

女「紙に「合格」の2文字しか書いてないんですけど」

男「だからさっき「それ見せれば信じるか」と聞いたんじゃないですか」


女「・・・・・・まぁ、いいです。あなたが除霊師だということは仮定としますが」

男「なんか俺が悪いみたいになってるけど納得してくれたのならいいか」

男「それで、今回の要件はなんですか?除霊師に頼みに来ることなんて一つしかないと思いますけど」

女「・・・あなたの想像どおりですよ。霊を祓ってほしいんです」

男「はい、イイですよ」

女「・・・え」

男「いや、だから、イイですよ。それが仕事ですしね」

女「私、こういうところに依頼するの初めてなんですけど、もっと話し合ったりしないんですか?」

男「話し合うったって話すことなんてほとんどないですよ~」

女「なら、いいんですけど・・・」

男「ん?何かご不満でも?」

女「い、いえ・・・・・・お金の方はどのくらいかかるのかと」

男「あ~はいはい。お金ね、お金」

女「・・・」ゴクリ

男「1000円くらいでいいですよ」

女「は?」

男「あれ?聞こえませんでした?」

女「いや、聞こえましたけど・・・」

男「・・・もしかして高すぎました?」

女「むしろ安すぎるんじゃ・・・」

男「ん~、霊祓うのってそんなに重労働じゃないですし。あんまり高いお金取ってもねぇ?」

女「そういうもんですか」

男「そういうもんです」

女「それならこれ・・・」つ1000円札

男「はい、確かに~」つ1000円札

女「・・・」

男「・・・あ、まだ依頼内容の詳細聞いてませんでしたね。こりゃ失敬」ヘラヘラ

女(胡散臭いなぁ、この笑顔)

男「とりあえず、場所とかどういう被害が出てるとかっての教えてもらえます?」

女(ホントに信じていいのかなぁ・・・でも1000円くらいなら詐欺でも大丈夫だろうし・・・)

男「お~い」つお菓子モグモグ

女「あ、すいません。怪しんでました」

中途半端で申し訳ないですがここまで。もう最後まで書ききってるので落ちることはないと思います
若干泣けるシーンありきで書いたんで読んでくれたら幸いです

続き

男「・・・普通こういうときって考え事してましたとか言いません?」

女「詳細ですよね」

男「話は聞いてたのか」つお茶ズズー

女「じゃあ、まずは場所から」

女「場所はフランスです」

男「・・・え?」

女「だから、被害の出てる場所はフランスです」

男「え~っと、フランスってあのヨーロッパにある?」

女「そこ以外ないと思いますけど」

男「アナタ、もしかしてフランスの方?」

女「いえ、国籍は日本ですが」

男「じゃあなんでフランス?」

女「留学ですよ、留学。一応高校で主席なので提携結んでるフランスの大学から誘われたんです」

男「ほ~ほ~。それはすごいっすね」

女(絶対すごいって思ってないなこの人)

男「んで、いざフランスへ行ったら霊の被害に遭っちゃったわけね。ご愁傷様です」

女「そんな他人事みたいに・・・」

男「まぁ、実際他人事だし?」

男「はい、じゃあ次。被害状況」

女「・・・」ジトー

男「?」

女「はぁ・・・。被害状況は範囲は狭くて」

女「具体的には、私の住んでいたアパートの一室という感じですね」

男「ふむふむ、なるほど」

男「んで、実際どんな被害に遭ってんの?」

女「最初のは屋根からギシギシと音が聞こえてきました」

女「向こうではアパートで独り暮らしなので、二階の人の足音だと思ってたんですけど」

女「そのアパートは防音対策だけはバッチリに作られてて、隣に住む人に聞いてみても二階の音なんて聞こえたことがないって言ってたんです」

男「あ~、よくありがちなパターンだね」

女「それから数日経ってから、今度は鏡に何か人影が写るようになって」

女「でも振り返っても誰もいないんです・・・」カタカタ

男「・・・怖いならいいよ?話さなくても」

女「い、いえ。大丈夫です」

女「そして最近。大学からアパートに帰ると家の中がめちゃくちゃになってて」

女「空き巣かとも思ったんですけど、何も盗まれてなくて」

女「そんなことが数日続いて、耐えられなくなって日本に帰ってきたんです・・・」カタカタ

男「・・・少女ちゃん、ハーブティー持ってきて」

少女「・・・そういうと思って既にご用意しておきました」スッ

女「・・・?」カタカタ

男「これ飲んで。多少は落ち着くと思うから」つハーブティー

女「あ、ありがとうございます・・・」カタカタ・・・コクコク

男「少女ちゃん、ありがとね」ナデナデ

少女「・・・いえ。では私はこれで」ペコリ

・・・数分後・・・

女「ふぅ、落ち着いてきました。ありがとうございます」

男「いや、礼は結構。霊だけにね!」ドヤァ

女「・・・」ジトー

男「・・・これは俺が面白くないんじゃなくて、場を和まそうとして・・・ね?」

少女「・・・」ジトー

男「少女ちゃんまでそんな目で俺を見るのはやめて!!」オレナキタクナッチャウ!

男「っと、冗談はこれまでにして」

女「・・・」ジトー

男「ごめんなさい。俺がつまらないだけでした」

女「最初からそう認めてたら傷を負わずに済んだのに」

男「はいはい、すんませんでした」

男「まぁ、ホントに冗談は終わりにして、女さん支度して」

女「支度?何のですか?」

男「フランスに行く」

女「は?」

男「少女ちゃーん。俺の着替えとか準備できてるっしょ~?」

少女「・・・はい、こちらに」スッ

女「・・・」ボーゼン

男「いざ行かん!!フランスへ!!!」

女「え、え~・・・」

・・・空港・・・

男「全く。女さんの準備のせいでめっちゃ遅れたじゃん!」プンスカ

女「だ、誰だってあんないきなりフランス行くなんて言われたら準備に手間取るでしょう!?」

男「いや、除霊するんだったら現地行かなきゃ始まらんでしょ」

女「だからって、相談した日に海外行くとは思いませんよ!!」

男「あ~はいはい。わかったわかった」

女「しかも予約も何もしてないのにどうやって飛行機に乗るってんですか!!」

男「ふふふ。それはモーマンタイ。ちっと待ってて」つスマフォ

・・・プルルルル・・・プルルルル・・・

男「あ~もしもし?飛行機一台空港に回して。・・・は?無理を言うな?なに?俺に逆らおうっての?あぁん?」

男「よしよし、それでいい。あ、もちろんファースト以上のヤツ回せよ?それじゃ」つスマフォ・・・ピッ

女「・・・あの~」

男「ん?」

女「どちら様と話してたんですか?逆らうとか何とか聞こえましたけど・・・」

男「まぁまぁ。それは気にしな~い・・・ね?」

女(気になるよ、さすがに・・・)ハァ

・・・数分後・・・

ゴォォォォォォォォォ・・・・・・キキキキキキィ

男「お、きたきた」

女(なんで電話一本で飛行機が用意できるの!?)アゼン

男「お~い、女さ~ん。乗るよ~」

女「あ、は、ハイ!!」アセアセ

・・・飛行機内・・・

女「うわぁ」

男「あれ?なんか変?」

女「いや、すごいなぁ、と思いまして」キョロキョロ

男「そう?普通じゃね?」

女「普通なんてとんでもない!!高級ホテルみたいな部屋が入ってる飛行機なんて全然普通じゃないですよ!!」

男「ホテルって・・・言いすぎじゃない?」

女「だって、ベットとか、シャワールームとか他にも・・・」

男「とりあえず、好きな部屋使って。荷物は部屋に置いといて」

女「あ、はい」

男「ふわぁ~あ。久しぶりに人と話したら疲れた。俺寝るからなんかあったら起こしに来て」

男「そんじゃおやすみ~」スタスタ

女「おやすみなさい・・・」

・・・数分後・・・

女「さて、荷物も置いたし、飛行機内探索でもしようかな!」ワクワク

女「まずは・・・この部屋」ガチャ

お爺さん「おや、どうかしましたかな?」ジュージュー

女「い、いや。何でもないです」

お爺さん「ふぉっふぉっふぉ、そうですか。少ししたらお食事をお持ちするのでしばしお待ちを」ペコリ

女「ご丁寧にどうも」ペコリ・・・ガチャ

女「厨房まであるなんて・・・凄すぎる!」

女「次は~・・・この部屋!」ガチャ

部屋「」シーン

女「ここは倉庫かな?」キョロキョロ

女「いじらない方がいいよね・・・」ガチャ

女「どんどん行ってみよ~」ガチャ

少女「・・・こんにちは」ペコリ

女「あ、こんにちは・・・ってここは少女ちゃんのお部屋?」

少女「・・・」コクリ

女「そっか・・・今何してたの?」

少女「・・・お茶の用意をしてました」

少女「・・・ご主人様とお話でもしようかと考えていたもので」

女「そっか。少女ちゃんは男さんのこと好きなんだね」

少女「・・・///」コクリ

女(顔が赤くなった・・・もしかして)

女「少女ちゃんって男さんのこと男の人として好きなのかな?」

少女「・・・はい。とてもお慕いしています///」

女「そっか~。なんだか微笑ましいな~」ニコニコ

少女「・・・そ、それではこれで」ペコリ・・・スタスタ

女「あ、そういえばさっき、男さん疲れたから寝るとか言ってたよ」

少女「・・・そう、ですか」ショボン

女(せっかく準備してたのに可哀想だな・・・)

女「でも、なんかあったら起こしていいって言ってたから、お茶しませんか?って言いに行ってみなよ」

少女「・・・でも、迷惑じゃ」

女(健気な少女ちゃん可愛すぎる!!持って帰りたい)ジー

少女「・・・あの」

女「あ、ごめんね。ちょっと物思いにふけってただけだよ」

女「大丈夫!男さんならきっと迷惑なんて思わないよ」

少女「・・・そうでしょうか」

女(男さんめ。こんなに可愛い娘を放って寝るなんて言語道断ですよ!!全く)

女「大丈夫大丈夫!!いいから行ってみてごらんって!!」

少女「・・・いってきます」タッタッタ

女「うん。またね~」

女「・・・・・・何あの可愛い生き物」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

男「んごー・・・」zzz

男「すぴー・・・」zzz

ドア「」ガチャ

少女「・・・失礼します」

男「ぐがー・・・・・・その声は!!」ガバッ

少女「・・・あ、えっと」

男「やっぱり少女ちゃんか。どったの?」

少女「・・・ごめんなさい」ペコリ

男「・・・なにが?」

少女「・・・睡眠の邪魔をしてしまって」

男「はっはっは~、そんなこと気にするでない。んで、なんかあった?」

少女「・・・いえ、ご主人様とお茶したくて・・・それで・・・」つティーセット

男「何だそんなことか」

少女「・・・ごめんなさい。こんなことで起こしてしまって」

男「別にそんなつもりで言ったわけじゃないよ。多少眠れたし、お茶しよっか」

少女「・・・」コクリ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

女「ふぅ~。堪能堪能」

女「まさかボウリング場まで付いてるとは思わなかったな・・・」

女「そういえば少女ちゃんどうなったかな・・・ちょっと覗いてみよう」

女「ここだよね、男さんの部屋は」キィー・・・チラッ

男「・・・」ナデナデ

少女「・・・」zzz

女(少女ちゃん寝ちゃってるし・・・)

男「女さん?どうかした?」

女(え!?なんでばれた!?)

男「覗くのはあまりいい趣味とは思えないんだけど~」ナデナデ

女「す、すいません」ペコリ

男「んや、別にかまわないけどさ。なんかあった?」

女「いえ、特には」

男「ならいいけど、したら、なんで俺の部屋に?」

女「少女ちゃんどうなったかなって思って・・・」

男「?」

女「さっきですね。少女ちゃんが男さんとお茶したいって言ってたから男さん寝てるよって言ったんです」

女「そしたら少女ちゃん、男さんに遠慮してせっかく用意したティーセット片付けようとしちゃって」

女「可哀想だったので少し無理やりにでも行ってみたら?って言ったんです」

男「あ~、それで少女ちゃん俺のとこ来たのね。なるほど」

女「迷惑なんかじゃなかったですよね?」

男「全然全く微塵も迷惑じゃないよ・・・それと、どうもありがとう」

女「へ?何がですか?」

男「少女ちゃんってさ、俺に遠慮しがちなんだよね。今回みたいに俺が昼寝してるところに無理やり来るなんて今まで無くてさ」

男「それどころか、俺に頼み事なんて余程のことがない限りはしてこないし」

女「健気ですね」

男「俺的にはもっと頼ってほしいなって思うね」

男「まだ10歳なんだし、あれが欲しい、ここに行きたいとかどんどん要望言ってくれた方が嬉しいんだけど」

女「きっと少しでも男さんの役に立ちたいって思ってるんですよ」

女(一人の女の子として、なんてことは言わないけど)

男「ん~・・・そうなのかねぇ」ツンツン

少女「・・・」モチモチ・・・zzz

女(今改めて思ったけど、少女ちゃんの寝顔可愛過ぎる!!)

女「そうだ。少女ちゃんについて何か教えて下さいよ。できれば過去のこととか」

男「別にいいけど、気持ちのいい話じゃないと思うよ?」

女「それでも知りたいんです」

男「何、その執着心・・・まぁ、いいや」

男「あれは大体5、6年前かなぁ」

男「俺が仕事片付けて、さて帰りましょうかねぇ、って思いながら歩いてたんですよ」

女「・・・・・・男さん、今18ですよね?」

男「そしたら、偶然通りがかった家で立て篭もり事件があって」

見てるよ

一人でも見てくれている人がいると心強いです。

女「・・・・・・男さん、今18ですよね?」

男「そしたら、偶然通りがかった家で立て篭もり事件があって」

女(・・・シカトしたな。今)

男「その家の前でこの子が倒れていたんだ」

女「倒れてたって・・・・・・警察とかは倒れてる女の子を無視してたって言うんですか?」

男「いや、単に見えてなかっただけ」

女「え?・・・それってどういう・・・」

男「ここまで話して、察せませんかねぇ?高校の主席さんは」

男「俺の職業とかも含めて考えてみてよ」

女「・・・まさか」












女「幽、霊?」

嘘・・・だろ?

男「はい、ご名答。よくできました」

女「そんな!!だって少女ちゃんは!!」

男「シィー!少女ちゃん起きちゃうでしょうが」

女「す、すいません・・・・・・でも」

男「触れるのはおろか見えることすらおかしいって言いたい顔してんね」

女「!」コクコク

男「まぁ、そこはご都合主義の俺がちょっとした術を施して実体化させてるだけね」

女「そんなこと・・・」

男「あるんだな~。こんなことが」

男「ていうか、初めて少女ちゃん見たときに「メイド服怪しい」みたいなこと言ってたじゃん」

男「あと、「人間と話すのは久しぶり」とも言ったし。俺が」

男「あんだけフラグ立ててたのに気付かないなんて・・・」

女「あれは特別意味を持たせて言ったわけではないですし、そんな些細な一言気に留めませんよ・・・」

男「まぁ、そうだろうね。でも実際アレ着てないと少女ちゃんは触れないし、普通の人には見えなくなる」

男「少女ちゃんは自縛系統の霊だから、死んでからすぐに「ハイ成仏~」ってわけにはいかないんだよね」

女「自縛霊?」

男「あれ?聞いたことない単語だった?」

女「い、いえ。聞いたことくらいはありますけど・・・」

男「けど?」

女「自縛霊って、確か、何か悔いが残って死んでも死にきれないような状態で死んでしまった人がなるんじゃないんですか?」

男「お。よく知ってるね。感心感心」

女「・・・」ジトッ

男「あぁ、ちゃんと話すからその視線やめて」

女「まじめにお願いします」

男「はい、すいませんでした」

男「ってことで話戻すけど、さっき籠城事件がうんたらって話したじゃん?」

女「しましたね」

男「そこでさ、警察の人に話聞いたんだけど」

男「どうやら、少女ちゃん含めてその家の人、皆殺しだったらしいんだよね」

女「・・・」

男「しかも性質悪いことに、少女ちゃんの目の前で一人一人殺っていったんだってさ」

女「・・・」フルフル

男「・・・話、止めようか」

女「わ、私は大丈夫なので続けてください」

男「・・・んで、その後俺が少女ちゃんにちょっとした術かけてどこにでも行ける自縛霊にしたんだよ」

男「自縛霊ってのは基本的に死に切れない理由が詰まった場所にしか居れないからね」

男「俺の家に着いた後に、少女ちゃんには悪いと思ったけど、事件のこと話してもらったんだ」

女「・・・酷いですね。そんなことする必要あったんですか?」

男「いや、単なる興味本位」

女「あ、あなた!!この子を何だと!!!」

男「あ~、落ち着いて。俺が興味あったのは事件のことじゃなくて死に切れなかった理由の方」

女「それは、目の前でご両親を・・・その・・・」

男「言い方悪いけど、その程度のショックじゃ普通は即行天国行きなんだよね」

女「そんなの、ショックの受け方なんて人それぞれじゃないですか!ましてや、この子は10歳にも満たないような子供だったんですよ!?」

男「一応言っとくけど、霊は成長しないからその時はすでに10歳だったよ」

女「だ、だとしても・・・」

男「うん。まぁ、そうだね。女さんの言い分は正しい。ショックの受け方なんて人それぞれだ」

男「でもさ、ひとつのことに対するショックってさすがに上限があるじゃん」

男「その上限が自縛霊になるには足りてなかったんだよ」

女「言ってることがよく分からないです・・・」

男「簡単に言うと、自縛霊になるほどのショックは親を殺されたくらいじゃ受けないってこと」

女「・・・絶対と言いきれるんですか?」

男「うん、絶対」

女「そ、それじゃあ、少女ちゃんは何で・・・」

男「ここからは少女ちゃんが話してくれた話ね」

男「事件起こした犯人の人数は5人だったそうだ」

男「その日、家に入ってきて少女ちゃんとその両親をリビングへ集めて、とあるゲームをしたらしい」

女「げー・・・む?」

男「そう。して、そのゲームの内容は」

男「少女ちゃんが自ら自分の四肢を切り落としていくっつうなんとも無残で意味の無いものだったらしい」

女「・・・」ゾクリ

男「ルールは単純明快、2時間ごとに少女ちゃんが腕、または脚を切り落とせたら次の2時間までなんにもしない」

男「そんで四本全部切り落とし終えたら家族を開放するっていうルールだった」

女「・・・切り落とすことができなかったら?」

男「両親の腕か脚を切り落として次の2時間を待つって感じ」

女「そんなの・・・無理に決まって・・・」

男「でも、少女ちゃんはそれをやろうとした」

男「実際に開放してくれるかどうかも分からないのに」

女「嘘・・・」

男「ホント。んで実際に死体見てみたら脚2本とも無かった」

女「実際にって・・・そんなもの見たくて見れるものじゃないでしょう?」

男「そこは俺の一身上の都合で見れるんだよ」

女「一身上の都合って・・・」

男「今は少女ちゃんの話ね」

男「でも、結局痛みと出血で少女ちゃんは動けなくなって、その目の前で両親が殺された」

男「だから少女ちゃんは犯人のこともさることながら自分自身にも責任を感じちゃってるんだよ」

男「「あの時私が我慢してれば・・・」ってね」

男「そうやって自分を追い込んじゃった結果、自縛霊になったとさ。っつう話なんだけど、どう?聞けて満足?」

女「・・・そんな、少女ちゃんは何も悪くないのに」ポロポロ

女「悪く、ないのに・・・ひぐっ、ぐすっ」ポロポロ

男「なんで女さんが泣いてんだよ。所詮他人ごとなのに」

女「だって、あまりにも少女ちゃんが不憫で・・・」

男「不憫って・・・別に同情したからってすぐに成仏できるわけでもないんだけど」

女「こんな話、同情するなって方が無理な話ですよ!」ズビッ

男「そうなのかねぇ・・・」

女「「そうなのかねぇ」って、あなたは同情も何もしないんですか!?何も思わないんですか!?」

男「うん、同情もしないし何も思わない。そんなこと言ってたらがやってる仕事は務まらないから」

女「あなた、本当に血の通った人間ですか!?」

男「見た通りの健全優良児の人間ですけど」

女「・・・だったらなんで少女ちゃんを引き取ったんですか?」

男「・・・」

女「答えて下さいよ」

男「そういえば、なんでだろうなぁ。わかんね」

女「・・・もう、いいです」スタスタ・・・バタン

男「・・・怒らしちゃったかな~」ポリポリ

少女「・・・ご主人様?」ムクリ

男「あ、起こしちゃったね。ごめんね」

少女「・・・いえ」

男「眠かったら寝てていいよ。撫でててあげるから」ナデナデ

少女「・・・もう、大丈夫です」

男「そっか」

少女「・・・はい」

少女「・・・一ついいですか?」

男「何なりとどうぞ」

少女「・・・ご主人様はなぜ私を拾ってくださったんですか?」

男「・・・もしかしてさっきの話聞いてた?」

少女「・・・」コクリ

男「そうだねぇ・・・強いて言うなら少女ちゃんが可愛いから、かな」ハハハ

少女「・・・私は、ご主人様の何なのでしょう?」

男「それは決まってるでしょ」






男「・・・だよ」ニコッ

・・・女自室・・・

女「男さん、あんな無情な人とは思いませんでした」プンスカ

女「少女ちゃんがあんな過去を背負ってたなんて・・・」

ドア「」コンコン

女「は~い。どうぞ~」

お爺さん「失礼いたします」ガチャ・・・ペコリ

お爺さん「お食事のご用意ができましたが、いかがなさいましょう?」

女「そういえば、少しおなかすいたし・・・いただきます」

お爺さん「左様でございますか。でしたらこちらでお召し上がりになるか、展望席でお召し上がりになるか、どちらになさいますか?」

女「展望席なんてあるんですか・・・じゃあ、そこでいただきます」

お爺さん「畏まりました。ではご案内いたしますのでこちらへどうぞ」

女「ご丁寧にどうも~」スタスタ

・・・展望席・・・

お爺さん「こちらになります」

女「わぁ!すごい!」

お爺さん「お食事はあちらに用意済みなので冷めないうちに、どうぞ」

女「あ、は~い」

お爺さん「何かありましたら備え付けの呼び鈴を押して下さい。それでは」ペコリ・・・スタスタ

女「何から何までありがとうございます」

女「さて、食べようかn」

男「ほれ、少女ちゃん。あ~ん」つニンジン

少女「・・・恥ずかしいです、ご主人様」///

男「ふふふ、初心な奴め。ほれほれ」つニンジン

少女「・・・はむ///」モグモグ

女「何してるんですか?無情人間さん」ジトー

男「俺そんなに怒らせるようなこと言ったかな~?」ウーン

少女「・・・女様、ご主人様を余りいじめないでください」

女「うっ、純粋すぎるその眼に見られると何も言えなくなる!!」

男「うぅ、ありがとう、少女ちゃん。少女ちゃんはやっぱり俺の味方なんだね」ギュー

少女「・・・恥ずかしいです、ご主人様」///

女「でもね、少女ちゃん。男さんは」

少女「・・・私はご主人様が優しいことを知っています。それだけで十分なんです」

女「だからって、そんな人・・・」

少女「・・・さきほど、私の過去の話をした後」

女「!?」

女「少女ちゃん起きてたの!?」

少女「・・・さすがにあの音量なら」

女「あ、ごめんなさい・・・でもだとしたらなおさら!」

少女「・・・女様が出て行ってしまったあと、聞いたんです」

少女「・・・私はご主人様に取って何なのか」

少女「・・・そうしたら」



男「家族、だよ」



少女「・・・と仰って下さいました」

女「・・・」チラッ

男「んも~、そんな恥ずかしいこと、ぶり返さないでくれよ~」ハハハ

少女「・・・その一言だけで、私はすごく安心しました」

少女「・・・心が温かくなりました」

少女「・・・幽霊に心なんて、とお思いになられたかと思いますが」

少女「・・・それだけで私は満たされたんです、だから・・・」

男「・・・」モグモグ・・・ゴクゴク

女「はぁ~・・・なんだか私、馬鹿みたいですね」

男「ホントホント」モグモグ

女「・・・」キッ

男「・・・」サッ…モグモグ

女「男さんのことは正直まだムカつきます」

女「でも、少女ちゃんがそこまで言うのであれば多少は信用します」

男「多少なのね・・・」ゴクゴク

女「当たり前です」

男「ま、いいけど」

女「それにしても、男さん」

男「ん?」モグモグ

女「「家族だよ」なんて優しいセリフ吐けたんですね」

男「吐くって・・・」

少女「・・・ご主人様、先ほどのお返しです」つニンジン

男「ん?ありがとう」パクッ・・・モグモグ

女「男さんズルイ」

男「え?なにが?」

女「少女ちゃんを膝に乗せて食事してることがですよ!!私にも少女ちゃん下さい!!」

男「えぇ!?あげないよ!?貸すのはいいけど。はい」ヒョイ

女「あぁ、少女ちゃん。いらっしゃい」ナデナデ

男「吐くって・・・」

少女「・・・ご主人様、先ほどのお返しです」つニンジン

男「ん?ありがとう」パクッ・・・モグモグ

女「男さんズルイ」

男「え?なにが?」

女「少女ちゃんを膝に乗せて食事してることがですよ!!私にも少女ちゃん下さい!!」

男「えぇ!?あげないよ!?貸すのはいいけど。はい」ヒョイ

女「あぁ、少女ちゃん。いらっしゃい」ナデナデ

誤爆失礼(;一_一)

少女「・・・」

・・・数十分後・・・

女「ふぅ~、すごく美味しかった~。御馳走様でした」

男「食った食った~」

少女「・・・御馳走様でした」

男「さて、フランスまでまだまだ時間あるな~。何しよう」

女「暇なんでしたら男さんの過去の話でも聞かせて下さいよ。私、気になります」キリッ

男「会話の中でぶっこんでくるなよ」

今日はここまで。書き上がってるんでちょくちょく投下していきます。

女「まぁまぁ」

男「ん~、別に面白くもなんともないと思うけど。いいの?」

女「はいっ」

男「じゃあ、いいよ。聞かせてあげるよ。とりあえず俺の部屋行こう」

ぬぁんだって!

続きGO

・・・男自室・・・

男「さて、何から話したもんかねぇ」

女「はよ、はよ」ワクワク

男「そんな期待してると絶対後悔するぞ~」

女「もう、焦らさないでくださいよ」

男「はいはい、じゃあ俺の生い立ちから順番にいきますかね・・・その前に少女ちゃん、あれ話すからさ・・・ね?」

少女「・・・!」コクリ…ソソクサ

女「あれ?なんで少女ちゃん追い出しちゃったんですか?」

男「俺の生い立ちもそこそこ悲惨だからね。前に少女ちゃんに話したら泣いちゃったんだよ」

女「・・・やっぱり聞かなくていいです」

男「はっはっは!そんなわけにはいかないな!しっかり最後まで聞いてもらうぞ!」

男「というわけでまずは俺の生い立ちから」

女「・・・」ゴクリ


男「俺はさ、物心ついたときからとある施設にいたんだ。記憶に無いだけでもしかしたらもっと前から施設にいたかも知れないけど」

男「あ、そうだ。この話の前にさ、一つ確認いい?」

女「どうぞ?」

男「何年か前にさ。完全に違法な人体実験をいくつかの国がグル組んでやってたっていうニュース流れたんだけど知ってる?」

女「知ってますよ、そのくらい」

男「そっか。なら話は早いんだけど、俺、その施設にいたんだよ。あの地獄のような施設に」

女「!?」

男「お~、やっぱり驚いてるね。ってそりゃそうか」ハハハ

女「で、でもその施設にいた人たちって皆実験とかで亡くなったんじゃ・・・」

男「表向きはそうなってるけど、実際俺を含めて8人、脱走に成功した人がいたんだ」

男「そんな過去を持ってるんだよ、俺は。引いちゃうっしょ?」

女「いえ、そんなことないですけど・・・」

男「まぁ、今の時点ではあまり俺の過去が悲惨かどうかは分からないと思うから、もう少し深くまで話すよ」

女「・・・」ゴクリ

男「まず、その施設で行われてた実験の内容だけど、いくつかの種類に分かれてたんだ」

男「大まかに分けて四つのグループで分けられてた」

男「一つ目のグループは薬品の実験台。化学兵器だろうが普通の医療用の薬だろうが関係なく。とにかく薬品を試験的に投与されるんだ」

男「俺はそのグループじゃなかったけど、このグループが一番凄惨だったね」

男「いきなり発狂したり、吐血したり、眼球が飛び出たり・・・エグかったなぁ」

女「・・・」ゾゾゾ

男「ちなみにこのグループからの脱走者はいませんでした。可哀想だね」

男「次、二つ目のグループ、俺はこのグループにいたんだけど、実験内容は究極心理っていうもので」

男「早い話、殺し合いをしてその時に人間がどういう行動を起こすのかっていう何とも生産性のない実験でさ」

女「だ、だったら殺すなんてことしなければいいんじゃ・・・」

男「そうもいかないんだよ、これが」

男「このグループにはルールがあって、一週間以内に一人も殺さなかった人は薬品グループ行きになるんだよ。そう脅されるんだ」

男「そして目の前で化学兵器の実験を見せられるんだよ。無理やり」

女「・・・」ゾクリッ

男「そしたら皆目を光らせて他の人の隙を見つけに行くんだ」

男「んで、隙あらば、刺殺、銃殺、絞殺・・・そうして自分だけは何としてでも生き残るんだって思いを抱きながら」

男「一人、また一人と殺していく」

女「ってことは、男さんも・・・」

男「うん、殺したよ。一年は大体48週あって、さらに何年か居たわけだから・・・少なく見積もっても120人以上は殺した」

女「!?」ガクガク

男「まぁまぁ。施設出た後は一人も殺してないからさ。大丈夫大丈夫」

女「・・・」ガクガク

男「さて、じゃあ次いこうか」

女「も、もうやめ、て」ガクガク

男「女さんには悪いけど今話してることって、国家レベルの機密事項だから最後まで聞いてちゃんと理解して絶対他の人には話さないって誓ってもらわないとダメなんだよね」

女「そんな・・・」

男「あ~、でも大丈夫」

男「ここからは前の2つほどグロくないから」

男「はい、それじゃあ三つ目のグループ」

男「このグループはねぇ、どこの国からでもどこの地域でもいいからとにかく孤児をさらって来いって言う。いわゆる誘拐グループだね」

男「このグループもルールがあって、二つ目のグループと似てるんだけど、何日かおきに一人連れてこないと薬品行きっていうルールがあったらしいんだ」

男「「らしいんだ」ってのは一緒に脱走した奴から聞いたことだからなんだけど」

男「このルールのせいで親殺してまで子供さらってきた奴とかもいたらしいよ。怖いねぇ」

女(もう聞きたくない・・・)カタカタ

男「はい、じゃあ次のグループ。まぁ四つ目だから頑張って聞いてよ」

女「・・・」コクリ…ガタガタ

男「このグループは女の子にとっては凄惨極まりないんだけど」

男「研究員たちの慰み役だね。大体13~19くらいまでの女の子を好き勝手に犯して、孕ませて」

男「無理やり出産させるんだ」

男「それをとにかく続けられて、生殖機能が無くなり次第薬品行き」

男「生まれた子供は半分は赤ん坊の状態で薬品行き」

男「もう半分は育てられて他のグループにって感じ」

女「・・・うっ」ポロポロ

男「はい、これが俺の居た施設の話。ここからはホントに俺の身の上話だから気楽に聞いてね・・・って無理か」

女「・・・おぇ・・・」

女「すいません、ちょっとお手洗い借ります・・・」

・・・数分後・・・

女「うぅ・・・」ゲッソリ

男「じゃあ、続き話そうか」

女「・・・」コクリ

男「ある日、施設で停電が起きてね。その復旧が遅れたことがあったんだ」

男「その時俺とその近くにいた20人は脱走しよう、今しかないって感じになって」

男「脱走を試みたんだ」

女「20人?でもさっき8人って・・・」

男「犠牲にしたんだ、12人を」

女「・・・え?」

男「元々俺は自分とそこにいた7人だけで逃げようとした」

男「でも他の奴らも脱走するっていうから一緒に行こうってことになったんだけど」

男「俺は絶対に20人もいたら捕まって脱走が失敗するって思ったんだ」

男「だから、二手に分かれるところでその12人を確実に逃げ切れない方へ行かせたんだ」

男「研究員たちも俺ら8人は諦めたらしく絶対に捕まえられる12人の方へ全員行ってくれたから」

男「俺たち8人は逃げ切れた」

女「そんな・・・ヒドイ・・・」

男「そこから、逃げ切った俺たち8人の逆襲が始まったんだ」

男「まず逃げる途中で入手した施設の情報を世界中の放送局や新聞、雑誌を書いているところに送りつけた」

男「最初はあまり信じてもらえなかったけど、とある国で放送した直後から世界中で放送してくれて」

男「そして世界中から非難集中して、施設は取り壊されて研究も完全に凍結した」

女「でも、施設にいた人たちは・・・」

男「本当は助けるつもりだった・・・でも、なかなか信用してもらえなかったせいで手遅れになった」

男「あの12人も確実に殺されただろうね。悪いことをしたよ。ホント」

男「そして俺たち8人はまとまってたら危ないと考えて世界中に散って行った」

男「んでその後も俺は色々調べてたら、あることを見つけたんだ。ていうか見つけてしまったんだよね」

女「あること?」

男「うん、実は先の施設に日本が関与してたんだ」

女「な!?」

男「そのこと知ってから本気で俺は日本のトップクラスの人たちにガンガン詰め寄っていった」

男「そしたら皆自殺していったなぁ」

女「じゃあ、数年前に閣界の人たちが急に不審な死を遂げたのって・・・」

男「全部俺が仕向けた」

女「・・・」

男「だから俺は電話一本でこんな飛行機呼べるし、自由気ままに暮らせるってわけ。はい、俺の話終了」

女「・・・比べるのは良くないと思いますけど」

男「?」

女「少女ちゃんよりも悲惨ですね・・・」

男「まぁ、全部ウソだけど」

女「・・・・・・・・・・・・・・・は?」

男「いや、だから。全部ウソ」




女「えええええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!???」

男「女の子が大声出したらはしたないぞ」

女「だって!!だってだって!!」アタフタ

女「実際にあった事件ですし!!」

男「それは信憑性を上げるため」

女「少女ちゃん追い出してましたし!!」

男「あれは普通にお茶持ってきてっていう合図」

少女「・・・失礼します。お茶入りました」ガチャ

男「ね?」

ええええええええええええ!!

そういう反応ほしかったです。ありがとう

女「あ、あと!閣界の人たちの不審な死は!?」

男「それは知らん。霊にでも憑かれたんじゃない?」

女「で、でもでも!!電話一本で飛行機呼んでたじゃないですか!!」

男「あ~、それはね。今空港のトップが俺の後輩なんだよ」

女「それだけじゃあこんなにすごい飛行機呼べないでしょ!?しかもあなた18歳なら後輩さんは何歳ですか!?」

男「いや、ちょっと過去にゴタゴタがあって月に4回までっていう制限付きで飛行機呼べちゃうのだ!!それと年齢のことだけど、最近ニュースで日本人最年少ってよく流れてるでしょ」

女「私フランス居たんで日本のニュースは知りません!!それと、「呼べちゃうのだ」じゃないですよ!!私、話の途中でリバースしちゃいましたけど!?」

男「そんときはやりすぎたかなとも思ったけど、ほら、俺ってSじゃん?」

女「知りませんよおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

・・・おフランス到着・・・

女「はぁ・・・」ドンヨリ

男「ごめんって~。やりすぎたよ~」

女「もう絶対あなたのこと信用しない」プィ

男「あらら。クライアントの信用0になっちゃった」

少女「・・・フランスは初めてです」キラキラ

男「お、そういやそうだね。じゃあちょっと観光してから現場行こうか」

男「女さんそれでいい?」

女「・・・」ジロッ

少女「・・・女様がダメというのであれば観光など後ででも」ションボリ

女「ああ、もう!!なんでもいいです!!観光先でも!!除霊先でも!!」

・・・観光スタート・・・

男「いや~何しようかなぁ・・・お、あんなところに面白そうな店発見!!」

少女「・・・可愛い」つテディベア

男「ん?気に入ったのあれば買ってあげるぞ~」

少女「・・・い、いえ。そんな」

男「いいからいいから」ヒョイ

男「コレ下さい」(フランス語)

店員「あ、私日本語いける口なんで大ジョブですぜ」

男「凄い流暢に話してる!!ってことでコレ下さい」

店員「はい、毎度アリ~」

女(フランス語話せたんだ・・・)

・・・数時間後・・・

男「ふいぃ~、堪能したぜ、フランスを!!」

女「倒置法で言った意味が分かりませんがさっさと除霊してくれません?」

男「まだ怒ってるんですか~?」

女「別に怒ってません!少し不機嫌なだけです!!」

男「いや、それを怒ってるというんじゃ・・・」

男「まぁ、いいや。んじゃ現場行きますか!!」

・・・現場到着・・・

男「ほ~、アパートにしては随分きれいと言うか、おしゃれな造りだなぁ。さすがフランス」

女「ここの右から二番目の・・・この部屋です」

男「ん?入らんの?」

女「あの、その・・・」ゴニョゴニョ

男「あ、はいはい(察し)」

男「じゃあ、俺先入るから怖くなくなったら入ってきて・・・少女ちゃんは女さんと一緒にいてあげて」

少女「・・・」コクリ

うえええええええええええええ!?

男「いざ行かん!幽霊アパート!!」ガチャ

・・・部屋内・・・

男「中は大した造りには見えないなぁ・・・まぁこんなもんか」カベペチペチ

男「なるほど、風呂、トイレ有りで独り暮らしには絶好の内装だな」ウンウン

女「遅くなりましたぁ・・・」ビクビク

少女「・・・」

男「幽霊と手つないでんのに幽霊にビビるってどうなの?」

女「少女ちゃんは可愛いから大丈夫なんです!!」

男「あ、そう。んで、被害が出る時刻っていつくらい?」

女「日が完全に沈み切ってからなのであと1時間くらいかと・・・」

男「了解。んじゃそれまでウノでもしようぜ!」つウノ

女「・・・なんでそんなもの持ってるんですか」ハァ

・・・30分後・・・

男「ふははは!ずっと俺のターン!!スキップ二枚出し!!」

女「卑怯ですよ!!」

少女「・・・あがれない」

男「そして~・・・必殺!!ドロー4二枚出し!!」

女「あ、じゃあ私もドロー4で」つドロー4

少女「・・・どろー4」つドロー4

男「ぐわああぁぁぁ16枚!!」

とりあえずここまで。いけそうだったらもう少し投下するかもしれないっす

良い所でww

遅くなりました。続きGO

・・・さらに25分後・・・

男「さて、そろそろじゃね?」

女「そ、そうですね」ビクビク

少女「・・・何か来ます」ボソ

女「・・・え?ってきゃーーー!!!」

ドア「」バッタンバッタン

タンス「」ガタガタガタガタガタ

男「お~、ポルターガイストってやつ?」キョロキョロ

女「なんでそんなに落ち着いてるんですか!!」ギュー

少女「・・・女様、苦しいです」

女「あ、ごめんなさい」パッ

ドア「」シーン

タンス「」シーン

男「あ、収まった」

女「ふぅ~」

少女「・・・ご主人様、次」

男「あ~そうだった。久しぶりのポルターガイストであっけに取られてたわ」スタスタ

女「ど、どこ行くんですか?」

男「洗面所」

女「何するんですか?」

男「いや、だって鏡になんか写るんでしょ?だったらそれ引っ張り出さないと」

女「引っ張り出すって・・・あ、洗面所こっちです」

男「はいはい」ガチャ

男「この鏡に写ってたの?」

女「はい、というか鏡なら何でも写り込んでいましたけど・・・」

男「ふ~ん・・・」ジー

女「あ、あの~、鏡見つめて何を・・・」

男「お、いたいた・・・・・・んセイッ!」ズボッ

女(鏡の中に手が入った!?)

鏡「あああぁぁぁぁぁ痛い痛い痛いぃぃぃぃぃ!!!」

女(鏡がしゃべった!?)

男「ぃよっこいしょーいち」ズボッ

女(引き抜いた・・・と思ったらなんか人間掴んでる!?)

霊「痛い痛い!!離せこの!!」ジタバタ

男「離すかこのクソガキ!!」ギリギリギリ

女(アイアンクローで思いっきり力入れてる!!)

霊「あばばばばばばばば」グデーン

女(あ、動かなくなった)

霊「・・・」チーン

男「ふ~、手こずらせやがって」ペッ

霊「」ベチョ

女(唾吐いて霊にぶっかけた・・・)

男「少女ちゃ~ん」

少女「・・・はい」クルクル・・・ギュー

女(ひもで縛ってる・・・亀甲縛りだし・・・)

霊「・・・」チーン

少女「・・・終わりました」

男「はい、ご苦労さん」ナデナデ

女「あ、あの~」

男「ん?」

女「もしかして今の物理的な暴力が・・・除霊?」

男「もしかしなくても今のが除霊だけど」

女「なんか想像と違う・・・」

男「あ~、何?もしかして呪文唱えたり聖水撒いたりとか想像してた?」

女「・・・はい」

男「あんなの完全に金巻き上げてるだけだよ」

男「呪文なんてただの言葉だし、聖水とかただの水だし」

女「はぁ・・・」

男「まぁとりあえず、こいつ起きるまでやることないから少し待ってよう」

女「は、はい・・・」

・・・数十分後・・・

霊「はっ!!」パチッ

男「やっと起きたか」

霊「ってなんだこのひも!?」

男「いや、なんだって・・・普通の百均に売ってる紐だけど」ズズー

霊「ってなんでお前はお茶しながら俺の上に座ってんだ!!」

男「ぎゃーぎゃーうるせぇ」ポタポタ

霊「あっつ!!熱い熱い!!」

男「はぁ、もういいや。全部いくわ」ザパー

霊「ぎゃああああああぁあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

・・・数分後・・・

霊「ごめんなさいごめんなさいごめんさいごめんなさい」

男「あと2回だ」

霊「ごめんなさいごめんなさい・・・ふぅ~やっと言い終わった」

男「はい、お疲れ」

霊「なんで百回もごめんなさい言わされてんだよ!俺は!」

男「いや、意味はないけど」

霊「何で言わせた!?」

女「あ、あの~」

男「どうした?」

女「い、いや早く第三者が入らないと収集つかないなって思って」

霊「ありがとうございます!!間に入ってくれて!!」

男「うるせぇ」スパーン

霊「痛い!」

女「あの~、男さん」

男「ん?」

女「そろそろ先に進みませんか?」

男「そうだなぁ、進めようか・・・ってことでお前は何でここの自縛霊になった?」

霊「ふんっ、誰が言うか!!」

男「少女ちゃ~ん、熱湯風呂用意できてる~?」

少女「・・・沸点のぎりぎりでキープしてあります」

男「よし、こいつを突っ込んでこよう」ヒョイ

霊「喋りますなんでも喋ります」

男「ちっ。まぁいい。とっとと自縛霊になった理由話せ」

女(なんか幽霊が不憫に思えてきた・・・)

霊「2年前の飛行機事故・・・知ってますか?」

男「ん~・・・あぁ、思い出した。ちょうどこの辺に墜落したってゆうあれだろ?」

霊「そうです。俺、それの被害者だったんですよ」

男「あらまぁ、お気の毒にぃ・・・でもそれだけじゃないだろ?」

霊「はい」

男「言ってみ」

霊「俺、フランス生まれなんですけど、小学校はロシアだったんです」

男「へぇ~。親御さんの仕事かなんか?」

霊「はい。親父の仕事の都合で」

男「んでんで?」

霊「小学校はロシアだったんですけど、幼稚園はフランスで、その時仲良かった女の子がいまして」

男「あ~、いわゆる幼馴染ね。リア充爆死しろ」

霊「まぁ、そうですね。で、ロシアに行くときにその子が俺に告白してきたんです」

霊「「好きだ。結婚を前提に付き合いたい」って」

男「随分マセてる子供だなぁ。オイ」

霊「でも俺は「帰ってきてから返事をする」って言ったんです」

男「はいはいはい。なんとなく見えてきた」

霊「そして2年前、俺が中学上がる寸前で飛行機事故に遭って・・・死にました」

男「はい、ご愁傷様ぁ」

霊「そして俺は死ぬ寸前にどうしてもあの子に気持ちを伝えたくて、体引きずって少しでもその子の家の方へ行こうとしたんですけど・・・」

男「力尽きて死んだ・・・と」

霊「・・・」コクリ

女「・・・ひっぐ、ぐすん」ポロポロ

男「なんで女さんが泣くんだよ・・・ってこれさっきもやったやり取りじゃねぇか」

女「だって・・・あまりにも可哀想で・・・好きな人に思いを伝えられないまま亡くなったなんて・・・ぐすん」

男「まぁ、話はよくわかった・・・が、聞きたいことが一つある」

霊「なんだよ?」

男「なんでポルターガイストとか、鏡に写り込んだりとか、屋根から音出すとかしてたんだよ?」

霊「いわゆる一つの八つ当たりっす」

男「少女ちゃん」

少女「・・・100℃まで上げておきました」

霊「ホントにすんませんでした!!熱湯風呂だけはやめて!!マジで!!!」

男「女さんやーい」

女「は、はい?・・・ひっぐ」

男「いや、いつまで泣いてんのよ・・・コイツ許していいの?許さないってんなら拷問するけど」

霊「今なんか不穏な響きが聞こえたんだけど!?え?何?ごうもn」

女「許しますよぉ、さすがに・・・くすん」

霊「た、助かった~・・・」フィー

男「じゃあ、俺が個人的に・・・」

霊「なんでそうなるんだよ!?解決しただろ!!」

男「冗談だよ冗談」ハハハ

霊「おい!目が笑ってねぇぞ!!」

男「さてと、じゃあ、明日。お前成仏させに行くぞ」

霊「は?」

男「だから、成仏させにいk」

霊「どうやってだよ!?俺もう普通の人間には触れることはおろか見てもらうこともできないんだぞ!?」

男「そのへんは心配ご無用~・・・少女ちゃ~ん」

少女「・・・こちらに」つメイド服

男「はい、サンキュ~・・・ってことでお前これ着ろ」

霊「は?それメイド服・・・」

男「着ろ」

霊「いや、だって女の子用・・・」

男「着・ろ」

霊「・・・はい」

・・・数分後・・・

男「くふふっ・・・・・・な、なかなか似合ってんじゃ・・・ブフッ・・・ないか」プルプル

霊「くそ!!屈辱的にもほどがある・・・」メイド服ver

霊「ってかなんでこんなもん着せてんだよ!!」

男「それ着てりゃ普通の人にも見えるし触れるからだよ」

霊「・・・マジ?」

男「マジ・・・ってかさ、この子も幽霊なんだぞ」つ少女

少女「・・・」ペコリ

霊「まじか・・・」

女(私、ここにきてちょっと空気化してる・・・)

男「あ~、一日疲れた~風呂入ってくる」

霊(お、これは・・・)

男「少女ちゃん、温度戻しといて」

少女「・・・すでに40℃に設定済みです」

男「ありがと」ナデナデ

霊(ちっ、自爆しなかった)

男「さてと、女さん、風呂借りるよ~」

女「あ、どうぞ~」

男・少女「・・・」スタスタ

女「ちょっと待ちなさい」

男「ん?なによ」

女「いや、「なによ」じゃないでしょう。なんでナチュラルに少女ちゃん連れて行こうとしてるんですか」

男「別に連れて行こうとはしてないけど・・・」

女「でも一緒に入ろうとしてましたよね?」

男「そりゃあいつも一緒に入ってるし」

女「いつも一緒!?・・・こ、このロリコン!!」

男「なんで!?ってか性的な目で見てないわ!!」

少女「・・・」ショボン

女「このデリカシー無し男!!」

男「・・・もうなんでもいいや、じゃあ何?別々に入れってこと?」

女「当たり前です!!10歳だって立派な女の子ですよ!!」

男「まぁ、それで納得するならそうするよ。少女ちゃんもそれでいい?」

少女「・・・・・・・・・はい」

女「少女ちゃんとは私が一緒に入ります」

男「・・・ただ単に一緒に入りたかっただけでしょ?」

女「それもあります」

霊「じゃあ俺は女さん達と一緒に・・・」

男「少女ちゃんの裸見たら即座にお前殺す」

霊「もう死んでるんだけど・・・」

・・・男入浴後・・・

男「ふ~、イイ湯だった~」ポカポカ

女「よし、少女ちゃん早くお風呂入りましょう!!」ハリーアップ!!

少女「・・・」コクリ・・・トコトコ

女「覗いたら刺し違えてでもあなたに一矢報わせますからね」

男「どんな覚悟!?」

ドア「」ガチャ・・・バタン

霊「あ、あの~」

男「ん?まだメイド服着てたのか。変態だな」

霊「あんたが着せたんだろ!!あんたが!!」

男「まぁまぁ。ちょっと聞きたいことあるから座れよ」

霊「・・・なんだよ」スワリ

男「お前ってこの辺に埋葬されてんの?」

霊「この辺っちゃあこの辺だけど・・・あんましよく覚えてない」

男「そっか。まぁそれでもいいや」

霊「そんだけか?」

男「そんだけだ」

・・・ガールズサイド・・・

女「さ、入ろっか」

少女「・・・」コクリ

シャワー「」シャーーーーー

女「少女ちゃん、髪洗おうか」つシャワー

少女「・・・」コクリ

女「じゃ、目閉じててね~」つシャンプー

女「・・・」ワシャワシャワシャ

少女「・・・」

女「流すよ~」つシャワー

少女「・・・」コクリ

女「次は~・・・体だね!」ワキワキ

少女「・・・体は自分で洗います」アトズサリ

女「まぁまぁ。遠慮しないで」ニヤニヤ・・・ガシ

少女「・・・ひゃぁ」

女「おりゃぁぁぁぁ!!」ワシャワシャワシャ

少女「・・・くすぐったいです」

女「あ~、もう。ホントに可愛過ぎるーーーー!!」ワシャワシャ

少女「・・・ひゃぁ」クテーン

女「やりすぎたかな?ごめんね、少女ちゃん」ナデナデ

少女「・・・い、いえ」

少女「・・・先、湯船浸かってます」トプン

女「うん。私もすぐ入るから」つシャワー

・・・数分後・・・

女「さて、私も入ろうかな」トプン

少女「・・・どうぞ」ハシッコニヨル

女「んも~、そんな遠慮しないでさ。私の脚の上にでも座っててよ」ギュ

少女「・・・失礼します」スワリ

少女「・・・・・・」

女「ん?どうかした?」

少女「・・・いえ、女様は発育が進んでらっしゃると思って」

女「あ~、まぁ人並みにはね」

女「でも、少女ちゃんもその歳で膨らんできてるんだから将来有望だね!」

少女「・・・私、成長しませんし・・・」

女「あ、ご、ごめんね!別に悪気があったわけじゃ・・・」アタフタ

少女「・・・いえ、大丈夫です」ペタペタ

少女「・・・はぁ」

女「男さんに振り向いてもらいたいから体のこと気にしてるの?」

少女「・・・///」コクリ

女「そっか~。でも、男さんは胸の大きさなんて気にしないと思うよ?」

女(さすがに、見た目年齢はアウトだけど・・・)

少女「・・・でも、今の関係も好きなんです」

女「今の関係?」

少女「・・・今みたいな、兄妹のような、そんな関係」

女「う~ん。じゃあ、まだ焦らなくていいと思うよ」

女「時間をかけてゆっくり振り向かせればいいと思う」

少女「・・・そうします」

女(まぁ、もし、本当に男さんが少女ちゃんに振り向いてしまったらそれはそれで問題だけど・・・)

少女「・・・そろそろあがります」ザパァ

女「じゃあ、私も」ザパァ

・・・脱衣所・・・

女「服はやっぱりメイド服なんだね」

少女「・・・はい。ご主人様から頂いたものなので」

女(健気やわぁ・・・)キュンキュン

女「あ、髪乾かそうか」

少女「・・・いえ、その・・・」

女「あ、もしかしていつも男さんにやってもらってる?」

少女「・・・」コクリ

女「そっか・・・」

女(ここは私じゃなくて男さんにやらせた方がいいよね)ウン

・・・女子組入浴後・・・

少女「・・・ご主人様」チラッ

男「お、あがったか。そんじゃ髪乾かそうか」

少女「・・・お願いします」

女(うん。これで良し!)ウンウン

霊「どうかした?」

女「いや、なんでもないけど・・・そういえば私たちがお風呂入ってるとき何してたの?」

霊「特には何も」

女「そっか」

霊「うん」

・・・すこしして・・・

男「ふわぁーあ。眠い」クアァ

少女「・・・お布団はこちらに」


男「ん。ありがと」ナデナデ

女「さて、そろそろ寝ましょうか」

霊「そうですね・・・ってあれ?布団2枚しかないですけど」

男「一枚は俺と少女ちゃん。もう一枚は女さん・・・ピッタリじゃないか」

霊「い、いや~・・・俺のは?」

男「・・・あ?」

霊「すいませんでした。鏡の中で寝ます。おやすみなさい」スタコラサッサ

男「うし、寝よう。おやすみなさい」フトンニモグル

少女「・・・」オナジフトンニモグル

女(ん~このくらいはいいか。少女ちゃんのためにも)

女「電気消しますよ~」パチッ

少女「・・・ご主人様・・・・・・」ギュ

・・・翌日・・・

少女「・・・ご主人様、女様。朝ですよ」ユサユサ

男「ん~、あと3days~」

女「ふわぁ~あ。おはようございます、少女ちゃん。早起きで偉いね」ナデナデ

少女「・・・いえ、日課なので・・・ご主人様」ユサユサ

男「ん~・・・そりゃ!」ガバッ・・・ギュ

男「おはよう少女ちゃん」ギュ

少女「・・・お、おはようございます」///

女「男さんズルイですよ!私にも少女ちゃんエナジーを!」

男「しょうがないなぁ。はい」ヒョイ

女「やった!」ギュー

少女「・・・むぐぐ」ジタバタ

男「締めすぎじゃね?」

女「え?」パッ

少女「・・・」クテッ

女「あぁ、ごめんね少女ちゃん!!」

少女「・・・はっ」カクセイ

少女「・・・朝食の準備はできていますので」ペコリ

男「いつもありがと」ナデナデ

女「朝食が勝手に出てくるなんて・・・久しぶり!!」

・・・朝食後・・・

霊「おはよ~・・・」クアァ

男「遅いぞ、メイド服姿の変態」

霊「だから好きで着てるんじゃないっての!!」

男「んなことどうでもいいからとっとと準備しろ。すぐ探しに行くぞ」

霊「わかったよ。ったく」シブシブ

・・・数分後・・・

男「やっぱ、何回見てもギャグにしか見えないわ」

霊「しょうがないだろう!?これ着なきゃ見えないんだから!!」プンスカ

女「さて、行きましょうか」

ドア「」ガチャ・・・バタン

男「よし、霊よ。まずはその子の住んでいるであろう家に案内しろ」

霊「はいはい・・・」ハァ

・・・20分後・・・

霊「ここだよ」つ

男「ほぉ~。立派なお宅で」

女「おっきいですね~」

霊「でもどうするんだよ」

男「何が?」

霊「あの子をどうやって呼ぶかだよ」

男「バッカ、お前。待ち伏せるためにこんな朝早くから出張ってきたんだろうが」

霊「待ち伏せるって・・・ストーカーかよ」

男「女子高生の部屋に住みついてたお前には言われたくないね」

霊「ぐ、それを言われると何も言えない・・・」

女「あ、あの子じゃないですか?」ヒソヒソ

男&霊「「どれどれ?」」

フランス女(以下フラ女)「行ってきまーす」スタスタ

少女「・・・話しかけますか?」

男「ん~、いや、もうちょい家離れてからの方が安全だろう。少しあとつけるぞ」

霊「罪悪感・・・」

男「幽霊のくせに何言ってんだ。行くぞ」テッテケテー

・・・徒歩5分ほど・・・

女「あ、まずいですね。バス乗っちゃいますよ」

男「マジか!それはまずい。ちょっと危ないけど、俺らも同じの乗るぞ!」

・・・バス内・・・

男「妙だなぁ」

女「私たちの行動ですか?」

男「いや、それ言っちゃうと罪悪感芽生えてきちゃうから言わないで」

女&霊「「お前に罪悪感があったのか!?」」

男「うるさいよ。ほっとけ」

少女「・・・彼女が家を出た時間が、ですか?」

男「そう、それ」

女「なんでですか?普通に学校なんじゃ・・・」

男「いや、いくらなんでも早すぎる。まだ6時前だぞ」

霊「そう言われればそうだね。フラ女の家からは中学まで歩いて10分とかからないはずだし」

男「何のためにこんな朝早く・・・・・・おそらくは・・・」

女「あ、フラ女さん降りましたよ」

男「よし、ついていこう」

・・・街道・・・

フラ女「ふんふーん」トコトコ

男「なんか上機嫌だな」

霊「この辺なんかあったかな・・・・・・ダメだ。思い出せん」ウーン

少女「・・・角曲がるようです」

男「ついてけついてけ」ヌキアシサシアシシノビアシ

・・・霊苑・・・

男「・・・ここは」

霊「そうだ!思い出した!俺ここの霊苑に埋められたんだよ!!」

男「バカ!うるせぇ」ガバッ

霊「・・・むぐぐ」ジタバタ

フラ女「?」キョロキョロ

男「アブねぇ・・・」フゥ

女「あ、お墓の前で止まってますよ。ほら」つ

霊「・・・あそこは・・・・・・」







霊「俺の・・・墓・・・・・・」


男「マジか」

霊「あぁ、何だかわからないけど、絶対的な自信がある。あそこは俺の墓だ・・・」

女「覚えててくれたみたいですね」

少女「・・・」シュッ

霊「おい、なに投げたんだよ?」

少女「・・・集音機です。そしてこれがスピーカー」

スピーカー「ざ、ざざ・・・・ざー」

女「何も聞こえませんけど・・・」

少女「・・・調整します」カチカチカチ

スピーカー「ざ、・・・うね・・・おぼ・・・る?・・・ざー」

霊「まだ聞こえないぞ」

少女「・・・」カチャカチャ

スピーカー「今日は私があなたに告白した日だよ?覚えてる?」ザザ

男「お、聞こえた聞こえた」

スピーカー「でもね、今日はあなたが死んでしまった日でもあるの・・・」

スピーカー「私ね、こう見えて結構モテるんだよ?昨日なんて靴箱に4通もラブレター来ててクラスのみんなに冷やかされちゃった」エヘヘ

スピーカー「一昨日は二人から直接告白されちゃったんだよ?すごいでしょ?」

スピーカー「でもね、私、全部断ってるの」

男「なんでだろ?」

女「男さん、シィー」

霊「・・・」

スピーカー「なんでかわかる?・・・それはね」







スピーカー「あなたのことを愛しているから」

男「・・・おぉ」

女「キャー」///

少女「・・・」///

霊「え・・・」メヲミヒラク

スピーカー「あなたのことまだ忘れられないから、だから全部断ってるの」

スピーカー「それと今日は特別な日だから、これ」つ?

男「おい、今ターゲットは何を持ってる?」

女「ターゲットって・・・」

少女「・・・クッキー、ですね」ジー

霊「俺が・・・好きだった奴だ・・・」

スピーカー「これも覚えてる?あなたが好きだって言ってくれたクッキー」

スピーカー「初めて作ったやつは全部焦げちゃってたのにあなたは「美味しい美味しい」って言ってくれたよね?」

スピーカー「あの時、あの瞬間に、私はあなたに惚れちゃったんだ」

スピーカー「でも、あなたはもういない・・・」

スピーカー「2年前の事故でもう・・・」

スピーカー「私あのニュースを見たときの感覚まだ覚えてる」

スピーカー「最初は信じられなくてテレビにくぎ付けになって・・・」

スピーカー「被害者の中にあなたの名前があって・・・」

スピーカー「それを見た瞬間、私は・・・ぐすっ・・・全てを失ったように・・・」

男(泣き始めちゃったか)

女(泣いちゃいますよね・・・私だって今泣いてますし)ダバーー

少女「・・・」プルプル

霊「・・・・・・」

スピーカー「それから、私。ふさぎこむようになっちゃって・・・くすん」

スピーカー「あなたのこと、思い出すのが辛くて・・・ひぐっ」

スピーカー「学校にもなかなか行けなくて・・・えぐっ」

スピーカー「うわぁぁぁぁぁああん!・・・・・・」

霊「・・・くそっ!」バッ

男「おい!馬鹿!まだ早い!!!」

少女&女「「!!」」



霊「フラ女!!!!!!」

フラ女「・・・・・・・・・・・・え?」フリムキ

フラ女「なん・・・・・・で・・・」

霊「・・・」ズンズンズン・・・ガシッ

霊「なんで俺のこと引きずってんだよ!?馬鹿じゃないのか!?」

フラ女「え?・・・・・・え?」

霊「俺なんてお前に対して何にもしてやれなかったグズじゃないか!!」

霊「ロシアに行くときだってお前の告白が恥ずかしくて先延ばしにして!!!」

霊「結果答える前に死んじまって!!!!」

男(くそっ、計画が狂った)

男(なんとなくは分かってたんだ。今日なんでこんなに朝早くからフラ女さんが家を出た理由なんて)

霊「そんな馬鹿な奴を、どうしてお前は!!・・・お前は・・・」スルスル

男(ひざから崩れたぞ。大丈夫か?)

フラ女「それはね・・・・・・」







フラ女「どうしようもないくらいにあなたが好きだったからだよ」





霊「うぅ・・・」グスッ

フラ女「私今、夢を見てるのかな・・・今日、こんなふうにあなたと出会えるなんて・・・」

霊「夢なんかじゃ・・・・・・ない」

フラ女「うん、そうだね。今ほっぺたつねったら痛かったもん」ポロポロ

フラ女「だからこれは現実なんだね・・・現実であなたとこうして触れ合ってるんだね・・・」ポロポロ

霊「そうだ!・・・これは現実だ!!・・・こうやって触れ合うだけでそれを確かめられてる」ギュ

フラ女「・・・・・・うぁ」

霊「・・・・・・くっ」

フラ女&霊「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」」ギュー

・・・数分後・・・

男(ふぅ、一番避けたいことは避けれたからいいけど・・・あの馬鹿、俺の計画狂わせやがって)

女「お~いおいおい、お~いおい」ダババババババババ

少女「・・・ぐすっ」ポロポロ

フラ女「ねぇ、一ついい?」

霊「うん、なんでも」

フラ女「あの時の告白、まだ答えもらってないからさ。ね?」

霊「そんなの、もう分かり切ってるのに」

フラ女「あなたの口から、あなたの声で、あなたの言葉で聞きたいの」ウルル

霊「はぁ、じゃあ、言うよ」





















霊「ごめんなさい」




フラ女「・・・えへへ、ふられちゃっ・・・た」

男&女&少女「「!?」」

霊「俺もさ、フラ女のことは好きだ。愛してる」

フラ女「うん、知ってる」

霊「でも、俺はもう手遅れなんだ」

フラ女「・・・うん」

霊「俺は死んだんだ。でもここにいる」

フラ女「うん・・・うん・・・」コクコク

霊「それはいけないことなんだよ・・・だから、ごめん」

霊「・・・生きてる間に返事ができずに・・・ごめん」

フラ女「・・・」

霊「あ・・・・・・」スゥゥゥ

男(もうタイムオーバーか。まぁ、思いを伝えるってのが望みだったからなぁ)

女「お、男さん!霊さんが!!」

男「あれが普通なんだよ。あいつは願いを叶えた。だから自縛から解き放たれる」

女「そ、そんな・・・もう少しの間くらい・・・・・・」

フラ女「最期の最期に一つだけお願いきいて?」

霊「ん?何?俺に出来ることならなんでも」スゥゥゥゥ

フラ女「キス・・・して?」ウルル

霊「・・・ん」チュ

フラ女「・・・ん」チュ

霊「・・・」スゥゥゥゥゥ

フラ女「・・・ありがと」

霊「いいよ、このくらい・・・・・・もう行かなきゃ、じゃあね」

フラ女「うん、じゃあ・・・ね。バイバイ」ニコッ

霊「生きてる間にもう一回会いたかったな・・・」ボソ

霊「」ニコッ

メイド服「」バサッ

フラ女「・・・」ヒョイつメイド服

フラ女「・・・なんでこんなの着てたんだろ?」クスッ

男(さて、そろそろ頃合いか・・・)スタスタ

女「あ!ちょっと!」

少女「・・・」トコトコ

フラ女「・・・あなたは?」

男「俺は、男って言います。霊のヤツの・・・友逹です」

フラ女「そう・・・それで、何か?」

男「あいつの成仏につき合わせて済みませんでした」

フラ女「?」

男「俺はあなた・・・フラ女さんを利用した。あいつを成仏させるために」

男「言うなれば俺があいつを消した。俺がフラ女さんにあいつを合わせなければあいつはまだこの世に居れたんだ」

フラ女「ふふっ。なんだ。そうだったのね?・・・あなたが、合わせてくれたのね?」

男「殴りたければ殴っていい」

フラ女「そんなこと・・・するわけないでしょう。あなたのおかげで私は夢を見れて、夢が叶ったのだから」

男「そう言ってもらえるとありがたい。では、俺はこれで」

フラ女「あ、ちょっと待って」

男「?」

フラ女「コレ、もらっていいのかしら?」つメイド服

男「あぁ、あいつの形見とでも思って大事にして下さいね。それでは」ペコリ

女「・・・」チラッ・・・ペコリ

女「待って下さいよ。男さ~ん」タッタッタ

少女「・・・」ペコリ・・・トコトコ

フラ女「ふふふっ。あなたにも良いお友達ができたんだね」クスッ

・・・・・・数日後・・・・・・



男「いや~、あの一件以来全く依頼が来なくなっちゃったよ。暇すぎ~」ナデナデ

少女「・・・///」フゥ

女「男さ~ん!!!」ドアバタンッ

男「また来たのか。女さんも暇だねぇ」

女「あ!少女ちゃん私も可愛がりたい!!じゃなくて、依頼が来ましたよ!!」

男「さいで」

女「ちゃんと、幽霊関係なんですから。ほら立ちあがって!!」グイッ

男「自分で立てるよ」ヨイショ

男「んでクライアントは?」

女「この方です」つ

女2「え、え~っと本当に除霊師なんですか?」

男&少女&女「「いかにもタコにもクラゲにも。あなたの悩み解決します」」キリッ

fin

読んで下さった人本当にありがとうございました。要望があればアフターストーリー書くかもしれないんでコメントお願いします

では。ノシ

おもしろかっ…たよ(T^T)
良い話だ( TДT)

アフターストーリー待ってます

>>129

ちょっとまって
女幽霊触れてるやん

面白いけど

コメントありがとうございました。
そしてご指摘ありがとうございました。触れているところはアフターストーリー
で(後付けになっちゃうけれど)カバーしていくんでもしよかったら
読んでみて下さい。

アフターストーリーはもう少し書き溜めてから投下したいと思います。

多少書けたんで投下します。

アフターストーリーと言うか、外伝その一

少女(こんにちは。少女です)

少女(今回は本編でメイド的立ち位置だった私にスポットライトが当たるということなので)

少女(心の声をONにしていきたいと思います)

少女(この外伝では本編のようながっつりストーリーではなく、のんびりとした一日を書いていくのでそのつもりで見て頂けると幸いです)

・・・朝・・・

時計「」ピピピピピ

少女「・・・んぅ」ムクリ

少女(おはようございます。少女です)

少女(私の一日は事務所?のお掃除から始まります。ちなみに起床時間は5時です)

少女「・・・ふぁ」キガエキガエ

少女「・・・よし」メイド服チャクヨウ

少女「・・・まずは、掃除機」つ掃除機

少女(この掃除機はほとんど音を立てずに掃除することができるものです。私のご主人様・・・男様が買って下さいました)ガー

少女「・・・吸引力の変わらないただ一つの・・・ゲフンゲフン」

少女(確信めいたことは言わない方が身のためですね。自重します)ガー

少女「・・・次は雑巾がけ」

少女(と言っても、四つん這いでやるのではなくクイックル的な何かで磨きます)ゴシゴシ

少女「・・・綺麗になりました」フゥ

部屋「」ピカピカ

少女「・・・朝食」

少女(お掃除が終わったので朝食を作りたいと思います)

少女(今日はアジの干物に味噌汁、浅漬け、白米にしましょう)

・・・キッチン・・・

少女「・・・」トントントン

少女「・・・」ジュー

少女「・・・できた」ジョウズニデキマシター

少女「・・・そろそろ7時」チラッ

少女(ご主人様を起こしに行こうと思います)

・・・男自室・・・

少女「・・・失礼します」ソォー

男「ぐがー・・・すぴー」zzz

少女(この方がご主人様である男様です。数年前にとある理由で自縛霊となってしまった私を保護して下さり)

少女(普通の家族として扱ってくれている本当に優しいお方です)

少女(ここだけの話、私は男様のことを異性としてお慕いしていたりします)///

男「ぐごー・・・ライスと雑煮でお願いします・・・ぐがー」zzz

少女(何の夢を見ているのでしょうか・・・)

男「・・・すぴー」zzz

少女(寝ている男様は幼く見えてとても可愛らしいです)ジー

男「・・・」

少女「・・・すこしだけ」モゾモゾ

男「・・・」

少女(暖かくて気持ちいいです。男様の匂いもとても落ち着きます)ウトウト

男「・・・何やってるの?少女ちゃん」ギュ

少女「・・・ひゃぁ!」ビクッ

男「捕まえたぜ、お譲ちゃん」ナデナデギュー

少女「・・・」///

少女(恥ずかしいけど、嫌じゃないです。むしろご褒美です)///

男「んで、なんで潜ってきたの?オレのぬくもりが恋しくなった?」ハハハ

少女(はい、と言いたいけどさすがに言えません)

男「まぁ、いいや。飯できてる?」パッ

少女(離されてしまいました。もう少しギュッとしていてほしかったのですが、わがままはいけません)

少女「・・・はい、準備できております」

男「よ~し。じゃあ早く食べよう!冷めないうちに~」スタスタ

少女「・・・」コクリ

とりあえずここまで。少しずつ投下するんで暇があった時なんとなく読んで
もらえたらいいかな、なんて思ってます。

何か知らないあいだに本編終わってたww

少し投下します

・・・リビング・・・

男「お~、今日は和食だねぇ。美味しそうだ」

少女「・・・お飲み物は何にしますか?」

男「じゃ、緑茶で」

少女「・・・畏まりました」トコトコ



男「それじゃあ、食べよう。頂きま~す」

少女「・・・頂きます」

男「・・・」モグモグ

少女「・・・」モグモグ

男「あ、リモコンとって」

少女「・・・どうぞ」つリモコン

男「ありがと」つリモコン

テレビ「続いてのニュースです。昨夜未明・・・」

男「う~ん、物騒だなぁ・・・少女ちゃんも気を付けてね」モグモグ

少女(幽霊の私を気遣ってくれています。本当に優しいです。底なしの優しさです)コクリ

少女「・・・ご主人様も気を付けて」

男「ははは!俺のこと心配してくれるのか!!もう!かわいいなぁ!!」ナデナデ

少女「・・・」///



男「ごちそうさまでした」

少女「・・・ごちそうさまでした」

ホントに少しですいません。時間あるときに投下していくんでふと思ったときにでも見ていって下さいm(__)m

乙~!

あげ

毎度遅くてすみません。投下します

男「少女ちゃん。今日の予定なんかあったっけ?」

少女「・・・この後、9時からのんびりタイム」

少女「・・・昼食をいれてからの食休み」

少女「・・・夜は特にご予定はありません」

男「そっか~。今日は忙しいなぁ」ハハハ

少女(依頼のない日は基本にーと状態です。あるルートから経済的援助をしてもらっているおかげで何不自由なく生活していますが)

男「さて、じゃあ予定通りグータラのんびりしますか!!」グデーン

少女「・・・食器を片付けてきます」

男「あ、うん。いつもありがと~。少女ちゃん」ニコッ

少女(その笑顔が見られるだけで十分です。ご主人様・・・)トコトコ



男「ねぇ、少女ちゃん」

少女「・・・なんでしょう?」

男「朝飯も食ったことだし久しぶりにどっか遊びに行かない?」

少女(これはいわゆるデートと言うやつでしょうか?テンション上がりまくりです)

少女「・・・」コクコク

男「よし、きまり!ってなわけでレッツらGO」ガチャ



男「いざ出てきたものの何やろうかねぇ・・・・・・少女ちゃん何か希望ある?」

少女「・・・いえ、特には」

少女(このまま二人きりで歩いているだけで幸せですからね)

男「う~ん、なんでもいいが一番難しい・・・」

少女(ご主人様が私のために頭をひねってくれています)

男「とりあえず、あそこ行くか!」トコトコ

少女(決まったようです)トコトコ



男「てな訳でやってきました、映画館!」

男「おぉ~、さすが平日のお昼前。どこの出来でも座れそうだ」

すいません。投下遅いうえに文字ミスりました。

「どこの出来」→「どこの席」

少女(何を見るのでしょうか。楽しみです)

男「貞子でも見ようかな~」

少女(妙に親近感があります)

男「それともこっちの・・・でもなぁ。少女ちゃん何か見たい?」

少女「・・・いえ、特には」チラッ

男「・・・ふふふ。俺を甘く見てもらっちゃあ心外だな。今ちらっとこの映画の方見たでしょ?」

少女(気づかれてしまいました。特にないといった手前、恥ずかしいです)

男「じゃあこれ見よう」

少女(何を見るのでしょうか。楽しみです)

男「貞子でも見ようかな~」

少女(妙に親近感があります)

男「それともこっちの・・・でもなぁ。少女ちゃん何か見たい?」

少女「・・・いえ、特には」チラッ

男「・・・ふふふ。俺を甘く見てもらっちゃあ心外だな。今ちらっとこの映画の方見たでしょ?」

少女(気づかれてしまいました。特にないといった手前、恥ずかしいです)

男「じゃあこれ見よう」

今日はここまでで。気が向いたら読んで下さい。
タイプミスあったら指摘お願いします。それでは、また

少女「・・・あの」

男「ん?」

少女「・・・ありがとう、ございます」ペコリ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年12月10日 (水) 00:52:26   ID: NPZy48C_

女なぜ居るし

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