終里「おっさん！今日もバトろうぜ！」

弐大「応！かかってこい！」

日向「お、いたいた。早速押してみよう」ﾎﾟﾁｯ

弐大「んほおおおおおおおおおおおおおお！！！クソじゃああああクソがでりゅうううううう」ﾌﾞﾘｭﾌﾞﾘｭ

日向「はえーよ！もう少し耐えろよ」

終里「おい！おっさん？こいつはクセェー！ゲロ以下の臭いがぷんぷんすんぜー！」

弐大「」

終里「おっさん？」

弐大「」

終里「し、死んでる……」

日向「えっ」

終里「ど、どうしよう。あ！狛枝と田中じゃねーか！こっちに来てくれ！」

狛枝「これは……随分と酷い状況だね。死因が脱糞とか絶望的すぎるよ……でも、超高校級の才能を持つみんなならこの絶望を乗り越えられるよね？」

田中「空想を司る混沌に塗れた弐大の亡骸か……悲しいな」

モノクマ「死体が発見されました。これより一定の捜査時間の後学級裁判を開きます」

狛枝「お、死体発見アナウンスが流れたってことは、誰かが殺したってことだね？」

田中「なんだと……誰が弐大を殺したんだ！全く酷いことをする」

日向（まずい。なんとかしないとこのままだと俺がクロになってしまう……左右田が証言すれば俺が殺したことが明白……かくなる上は……）

日向「左右田もぶっ殺そう」

左右田「ソニアさんソニアさん」ﾊｧﾊｧ

左右田「ｳｯ」ﾄﾞﾋﾟｭ

左右田「」

日向「おーい！左右田ー！俺だー！死んでくれー！」

左右田「」

日向「…………もう死んでた」

罪木「きゃああああ！な、なんで左右田さんが死んでるんですか」

日向「落ち着け。俺が来た時にはもう死んでた」

罪木「あ、はい。それじゃあ検死しますね……死因はテクノブレイクです」

日向「ってことは事故死でいいんだな？」

罪木「そうなりますね」

日向（証拠隠滅完了……媚薬入りのコーラを渡しといて良かった）ﾆﾔｱ

日向「よし。それじゃあ罪木！弐大のところに行こうか」

罪木「ふゆぅ？あ、はい」

西園寺「うわぁ……超臭いんですけど」

終里「チクショー！弐大のおっさんをこんな目に合わせた犯人はオレが許さねえからな！」

十神「なんてことだ……コロシアイが起きてしまった。俺が付いていながら」

狛枝「十神クンのせいじゃないよ。こんな奇想天外な殺し方なんて普通思いつかないよ」

辺古山「一通り人が集まったし、各自で捜査するってのはどうだ？」

日向「おーい！俺を忘れてんじゃないだろうなー！」

狛枝「日向クン遅いよ！今まで何してたの？」

日向「悪い悪い」



モノクマ「それじゃあ退屈な捜査パートは飛ばして学級裁判に移るよ」

モノミ「外道でちゅ！証拠を後出しにして読者に推理させようとしない外道でちゅ！」

モノクマ「いやあ、もう犯人判ってんじゃん。それにアニメも似たようなもんだよ。なんとかなるって」

モノミ「それもそうでちゅね」

学級裁判開廷

モノクマ「それでは、弐大猫丸クンと左右田和一クンを殺した犯人を当てるための学級裁判を開きます」

罪木「弐大さんの死因はモノクマファイルによると、肛門の筋肉が緩んだ時のショック死だそうですぅ。私の検死結果でも同じ死亡原因ですよ」

澪田「検死って……蜜柑ちゃんはあの状態の死体に触ったんスか！」

罪木「うゆぅ……赤ちゃんやお年寄りの世話をした時に処理することなんて日常茶飯事でしたし」

西園寺「きったねえ！えんがちょえんがちょ！」

罪木「えー……」

小泉「やめてあげなよ……」

西園寺「ゲロブタなんてクソ塗れになってるのがお似合いだよ！」

日向「それに賛成だ！」

日向「罪木。検死結果を出したからお前はもう用済みだ。とっととクソして寝てろ」

罪木「ひい！は、はいわかりました」

モノクマ「ちょっと！裁判の途中で抜け出すことは許さないよ！」

日向「チッ」

九頭龍「しかしよぉー。死因が肛門の筋肉が緩んだ時のショック死ってのはいいが、それが何だって言うんだよ」

七海「肛門の筋肉を緩めるなんてちょっと普通じゃないよね？ってことは、その手段を考えれば自然と犯人は絞れる……と思うよ」

日向（クソ！七海のやつ結構鋭いな。こうなったら別の人物を犯人に仕立て上げるしかない）

怪しい人物を指名しろ

花村輝々

日向「お前しかいない」

花村「え？ぼく？」

日向「肛門の筋肉が緩んだってことは下剤か何かを盛ったということ……下剤を盛る機会があったのは全員分の料理を作っている花村！お前しかいない！」

花村「ちょっと根拠はそれだけ！？ひどいや！ひどすぎるやい！」

狛枝「確かに根拠としてはちょっと弱いね」

日向「うるせえ！狛枝は黙ってろ！」ドン！

狛枝「…………………」

西園寺「でも何で弐大おにぃの料理にだけ下剤を盛ることができたのかな？」

小泉「そうだよ！アタシたちだって普通に料理は食べてたよ」

日向（確かにそうだ……でも、なんとかして花村が犯人だってでっち上げないと俺が死ぬ）

閃きアナグラム

む？べ？？？じ？

むさべつさつじん

日向「これは無差別殺人だったんだよ」

ソニア「わたくしは余り無差別殺人を行う殺人鬼は好きではありません。やっぱり標的に共通点があった方が燃えますからね！」

日向「何の話だよ……花村は卒業をしたいがために誰か一人を殺そうとした。だから一人分の料理にだけ遅効性の下剤を盛ったんだ」

澪田「猫丸ちゃんは運悪くそれに当たっちゃったってことッスか？グギギ……惨たらしい話ッスね」

花村「ちょっと！ぼくはそんなことしないよ！」

十神「いや……俺は花村は犯人ではないと思う」

日向「どうしたんだ十神？どうして犯人を庇うんだ！」

澪田「まさか太っちょキャラ同士熱い友情で結ばれてるんスか？」

十神「そうではない。もし、花村が犯人だとしたらわざわざ下剤を盛ると思うか？」

日向「直接毒を盛ったら料理が怪しいってことで花村が怪しまれるだろ！だから生理現象に直結している下剤を選んで怪しまれる確率を少しでも減らそうと……」

十神「フッ……まだ気づかないのか？説明してやれ狛枝」

狛枝「あ、喋っていいんだね？花村クンの性格を考えればわかることだよ」

日向「花村の性格……？あ！！花村……お前この前俺に媚薬入りのおにぎり食わせたよな？」

花村「そ、それがどうかしたの？」

澪田「アッー！」

狛枝「そう。花村クンなら下剤による殺人より、媚薬を使ってテクノブレイクさせる殺害方法を選ぶはずだよ！」

終里「たまたま媚薬を切らしてたってことはねーのか？日向とよろしくヤリまくって足りなくなったとか」

花村「ムフフ……それはありえないよ。だって、ぼくの部屋にはまだ大量の媚薬が保存されているからね。よかったら今夜ぼくの部屋に来てみるかい？（美声）」

西園寺「きも」

田中「混沌とした議論の末、価値のない虚無の秩序が得られたのみか……時間の無駄だったようだな」

日向「いや……無駄なんかじゃない！やっぱり花村が犯人だ！」

花村「えええええええ！！！ちょっと日向くん？さっきの話聞いてた？ぼくの性格上選ぶ殺害方法は……」

日向「罪木。左右田の検死結果を教えてくれ」

ソニア「左右田さん……？あら死んでらしたの。全く気づきませんでしたわ」

罪木「えっと……死因はテクノブレイク……ああ！！！」

花村「……ア、ア、アヴリルラヴィーン！！」

十神「どういうことだ！説明しろ花村！」

花村「あ……あああ」

狛枝「それが日向クンがたどり着いた真実かい？全く無駄そうな議論の中で、犯人見つけるなんて素晴らしいよ！」

花村「おめえら！さっきから人を犯人扱いしよって！」

小泉「もう花村が犯人でいいじゃん」

花村「なごむわーずんずんなごむわー」

モノミ「よくない全然よくない」

日向「花村は下剤の他にも媚薬を盛った料理を出した。それを左右田が運悪く口にしてテクノブレイクに至った。これが事件の真相だ！」

花村「がは！」

日向「それに花村はさっき自分の部屋に媚薬が十分あることを証言している！致死量の媚薬を盛るくらい簡単にできたことだ！」

終里「ってことはやっぱり花村が犯人なのか？テメエ！どうして弐大のおっさんを殺した！」

花村「ぼ、ぼくじゃないよ！信じてよ！」

日向「この期に及んでまだシラを切るつもりか！見損なったぞ！」

罪木「あ、あのぅ……いいですか？」

日向「なんだ？」

罪木「左右田さんを解剖した結果胃の中に食べ物は何も入ってなかったんですよぉ」

日向「それがどうかしたのか？」

罪木「つまり、左右田さんは今朝は何も食べずに何かに熱中してたっぽいんですよ」

日向「な、バ、バカなこと言ってんじゃない！」

罪木「ひ、ひい！すみませんすみません。胃の中を空っぽにするには３～６時間くらいかかりますし、朝食は何も食べてないはずなんですよ」

狛枝「うーん……ここに来て新たな事実か。日向クンはどう思う？」

日向（俺に話を振るんじゃねええええええ！！）

十神「日向の推理の根本が間違っているということだな。左右田が昨夜から何も食べてないのなら、花村には媚薬を盛ることができない」

花村「ほら見たことか！ぼくは無実だ！」

ソニア「でもそうなると左右田さんはどうしてテクノブレイクしたんでしょうか」

十神「犯人が左右田に媚薬を盛ったのは間違いない。問題はその方法だ」

罪木「胃の中に何も残っていないということは、水を飲んだということでしょうか」

七海「うーん……現場に空のコーラの容器が落ちてたから多分これに媚薬を盛った……と思うよ」

澪田「わがっだー！その容器に媚薬を盛った人物が犯人だー！」

西園寺「そんなの誰だってわかってんだよ！問題はそれが誰かってこと！」

日向「空の容器だけじゃあ手がかりにはならないな」

狛枝「それは違うよぉ…」

日向「ち、違うって何が？」

狛枝「実は左右田クンはこの空のボトルを最後まで飲んでないんだよ。床を見ればわかるけど、シミができてるよね。これは左右田クンがコーラを零した形跡だよ」

田中「これは！！暗黒大陸の地図ではないか！！まさか実在していたとは……」

狛枝「いや、模様はどうでもいいんだよ。問題はこのシミがボクたちが捜査した時にはまだ湿っていたってことなんだ」

終里「湿っていると……どうなんだ？」

狛枝「いいかい？ここは常夏の島だよ？気温が高いし、陽も当たっているから床に零したコーラはあっという間に乾く。それなのに、まだ湿っているってことは……」

狛枝「左右田クンがコーラを飲んでまだ間もないってことだよ！」

九頭龍「ってことは、左右田は媚薬を飲んですぐにテクノブレイクしたことになるから死亡する直前まで犯人が近くにいたってことか？」

狛枝「そうなるね。全員のアリバイを調べれば誰が犯人かわかるはずだよ」

日向「それは違うぞ！左右田がコーラを零したとは限らない！飲みかけのコーラを犯人が零した可能性だって……」

狛枝「ありえないよ。犯人がわざわざ現場に痕跡を残す真似をするわけないじゃないか」

日向「ぐぬぬ……（正論すぎて言い返せない）」

狛枝「それに、犯人が零したとしても犯人は左右田クンが死亡した直後にも左右田クンのいるところに寄っていたことになる。アリバイを調べれば一発で犯人がわかるよ」

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狛枝「まさかアリバイのない人間が日向クンだけだったとはね……」

日向「ち、違う！俺じゃない！」

狛枝「往生際が悪いね。でも希望を捨てずに最後まで戦ってくれないとこっちもやりがいがないからいいけど」

罪木「あ、あのいいですか？」

日向「なんだよクソブタァ！！てめえがさっさと退場しないせいで俺が追い込まれてんじゃねえか！」

罪木「ひ、ひい！すみません……ちょっと疑問に思ったことがありまして……日向さんと私で最初に左右田さんの死体を見つけた時、日向さん言ってましたよね」

日向「は？」

罪木「私が左右田さんの検死をした後に、弐大さんのところに行こうって」

日向「……あああ！！」

罪木「ど、どうして日向さんは弐大さんが死んだことを知っていたのかなって……」

狛枝「確かに妙だね。死体発見した三人は終里さんとボクと田中クンのはず。日向クンは弐大クンが死んだことを知ってるはずないよね？」

日向「そ、それはたまたまだ！俺はエスパーなんだよ！！！」

西園寺「苦しい言い訳だねー」

日向「そもそも俺に犯行は不可能なんだよ！弐大を殺したことにはどうやって説明を付けるんだ！俺には弐大に下剤を盛ることは不可能だ！」

狛枝「確かに……」

日向「モノクマ！左右田殺しと弐大殺しの犯人は同一人物なんだよなァ！！」

モノクマ「その通りです。違う人物がクロになることはまずありえません」

日向「じゃあ、弐大を殺せなかった俺には左右田も殺すことができないんだ！」

狛枝「でも、下剤を盛ることが不可能でも弐大クンを殺すことはできたかも知れないよ」

日向「不可能に決まってるだろ！！」

狛枝「そうとも言い切れないんだよ！」

日向「だったら証拠を見せてみろよ！下剤を盛らずに弐大の肛門をぶっ壊す方法を！！！」

狛枝「日向クン……これで終わりだよ！」ﾊﾞｻｯ

九頭龍「これは……な！弐大の肛門を緩める装置の設計図だと！」

日向「ぐ、ぐわああああああああああああああ！！！」

狛枝「左右田クンが朝食も食べずに熱中していたものの正体はこれだよ！日向クンはこの装置を使って弐大クンの肛門を破壊した」

狛枝「左右田クンから装置を受け取り、弐大クンを殺した後に左右田クンをテクノブレイクさせた……その一連の犯行が可能だったのは日向クン。キミしかいないんだよ！」

日向「あばばばばばばばばばば」

七海「この島はポイ捨て禁止だから日向クンはまだどこかにその装置を持っているはずだよ……身体検査かコテージをガサ入れすれば証拠は見つかるはず」

日向「チ、チ、チクショオオオオオオオオオオオオオオ！！！！」

モノクマ「さて、議論の結論も出たようですし、そろそろ投票タイムといきますか」

日　日　日
向　向　向

　GUILTY


モノクマ「はい、だいせいかーい！弐大クンと左右田クンを殺した犯人は日向クンでしたー！」

終里「日向！てめえどうして弐大のおっさんを殺したんだ！」

日向「こ、殺すつもりなんてなかったんだ！ただちょっと悪戯してやろうと思って……」

モノクマ「そうですね。仮に殺意がない事故だったとしても、人を殺した場合はクロになってしまうのがこの島のルールですからねえ」

モノクマ「ま、特に面白い動機語りもなさそうだし、お仕置きタイムといきますか！ただの予備学科の日向クンにはスペシャルじゃないお仕置きを用意しました」

日向「えっ」

モノクマ「はいボッシュート」ﾋﾟｺｰﾝ

日向「うわあああああああああああ」ﾁｬﾗｯﾁｬﾗﾁｬｰﾝ

モノクマ「うぷぷぷぷ。この高さから落ちれば奴も助かるまい。超高校級の幸運があれば別だけど」

狛枝「なんだ。日向クンは予備学科だったのかガッカリだよ……あんな希望もクソもない相手の踏み台にされるなんて弐大クンと左右田クンが可哀想だ」

澪田「なんか適当なお仕置きッスね」

モノクマ「オマエラの場合はちゃんと超高校級の才能を持ってるからもっとスペシャルで苦しむお仕置きを用意してるよ。だから、安心してコロシアイしてね」

七海「そんな言い方してコロシアイしようって思う人はいないと思うよ」

モノクマ「確かに。いっけね」ﾃﾍﾍﾟﾛ

全員『HAHAHA』