素子「トグサ、NERVに潜入捜査してちょうだい。」(27)

~公安9課 荒巻の部屋~


トグサ「えっ、僕がですか?」


荒巻「そうだ。」


トグサ「nervは我々の管轄外じゃ・・・」


荒巻「これは日本国政府からの要望で、どうやら内部で不穏な動きがあるらしい。」


素子「それに、nerv内部に潜伏している人間とは顔見知りみたいだから、
   

   円滑に任務を遂行できると課長と相談して決めたわ。」

トグサ「顔見知り?」


素子「加持リョウジ。覚えてない?」


トグサ「・・・・大学時代の先輩です。」


素子「彼にコンタクトを取って、彼の指示にしたがって頂戴。」


トグサ「分かりました。」


荒巻「あと、電脳は緊急時以外使用しないようにな。」


トグサ「はい。了解です。」

素子「はいこれ。貴方の偽造推薦書と履歴書。」


トグサ「えっ、入社試験でも受けるんですか?」


素子「なにいってんの、何処の部署に配属されるかは向こうが決める事にした方が怪しまれ


   ないでしょ。それに、どうせ諜報部か戦闘員として採用されるわよきっと。」


トグサ「警視庁捜査一課特務班・・・か。」


荒巻「嫌なら第501大隊辺りにでも変えてもいいが?」


トグサ「ふざけないでくださいよ!!」

素子「あら、そっちの方がよかったかしら?」


トグサ「少佐までからかうのはよしてくださいよ・・」


荒巻「まぁ、くれぐれも命を落とさぬようにな。」


素子「何かあったら連絡をいれなさい。」


トグサ「はい。了解です。」

~nerv本部 面接室~


トグサ「失礼します。」


nerv職員「どうぞ、そちらへ。」


トグサ「トグサと言います。よろしくお願いします。」


nerv職員「元警視庁捜査一課ですかぁ。では諜報部に配属します。詳しくは


     部署に行って聞いてください。人事部には話を通しておきます。」

トグサ「・・・・終わりですか?」


nerv職員「なにか問題でも?」


トグサ「適正試験を受けたりとかは無いんですね。」


nerv職員「推薦付きですし、諜報部や戦闘員は人数が不足してるんですよ。」


トグサ「そうなんですか。」


nerv職員「意図的に少な・・」


トグサ「?」


nerv職員「まぁ、この機関にはあまり必要ないことですし・・。」


トグサ「・・・はぁ。」


nerv職員「それでは、頑張ってください。」

トグサ「はい。有難うございます。」


nerv職員「あっ、そうだ。あんた電脳化なんてしてないよね?」


トグサ「何言ってるんですか。セカンドインパクトの爆心地付近で電脳化していたりサイボ


   ーグ化していた人は死んだせいでみんな生身の体に換装したじゃないですか。」


nerv職員「はは。そうだけどね。ここ機密厳守だから簡単に情報のやりとりされたら困る     

     から念のためね。まっ電脳自体、国際的に使用禁止になってるからもうして     

     る人なんている訳ないけど。」


トグサ「ええ。」

nerv職員「俺も元々義体だったんだけど、生身の体の無償提供の時、換装したんだよ。」


トグサ「そうだったんですか。私は脳だけだったんでお金を取られましたよ。」


nerv職員「部分部分でサイボーグ化した人も無料の全身換装した人が多いのに、


     あんたその体に思い入れでもあるのか?」


トグサ「母親から貰った体ですから。」


nerv職員「そうかい。諜報部の部署はこの先のエスカレーターを降りて左だ。」


トグサ「分かりました。失礼します。」

~nerv本部 諜報部~


トグサ「あの、すいません。ここに配属されたトグサですけど・・」


諜報員a「ああ。話は聞いてる。座りたまえ。」


諜報員b「君にはこれからある人物を保護して連れてきてもらいたい。」


トグサ「誰です?」


諜報員a「碇シンジという14歳の少年だ。」

トグサ「少年!?何のために?」


諜報員a「それ以上は言えない。第三新東京駅に1500着の電車に乗ってくるはずだ。」


諜報員b「これが写真だ」スッ


トグサ「(普通の男の子だ)・・・」


諜報員a「それでは、我々は他の用事があるから失礼する。」


トグサ「あの、加持リョウジって知りませんか?」


諜報員b「今はここにはいない。」


トグサ「そうですか・・。あっ、すいません無駄な事を訊いてしまって。」


諜報員a「そんな事はいいからさっさと行け!」


トグサ「はい・・。すいません。」

~nerv本部 廊下~


トグサ「(うっかり訊いてしまった。気付かれてはいないが、今後はきおつけないとな)」テクテクテク


葛城「ごめ~ん。そこの人!」タッタッタッタッタッ


トグサ「はい?」


葛城「諜報部の人ね。良かった。まだ行ってなくて。」ホッ


トグサ「あの・・・」

葛城「あっ、ごめんごめん私は戦術作戦部作戦局第一課課長の葛城ミサトよ。」ヨロシク


トグサ「それd」


葛城「パイロットの碇シンジを迎えに行くのよね?」


トグサ「はい。僕が担当することになりましたが、」


葛城「私がやるわ。あなたはさぼってると思われたらいけないから私の部屋に隠れてい


  てちょうだい。」


トグサ「エッ」

葛城「はい。これカートキー。じゃ、よろしく!!」ピュー


トグサ「・・・。あれ?写真と略歴の入った封筒がない・・やられた。」


諜報員a「おい新入り!!そんなところで油を売ってどうする!!はやく保護しにいけといった


    だろ!!!」


トグサ「それが、葛城と言う人が代わりにやるといって封筒取って行っちゃいました。」


諜報員a「葛城一尉が?・・そうか。ところで、お前は代わりに何を貰った?」

トグサ「カードキーを・・。」


諜報員a「ほう。では早くそこへ行くんだな作戦部長代理。」ニヤニヤ


トグサ「えっ!!」


諜報員a「あそこは始末書だらけだから大変だろうな~」


トグサ「」


諜報員b「安心しろ。名前欄に葛城ミサトと書いて判子を押すだけだ。」ポン


トグサ「僕でいいんですか?」


諜報員a「そんなに重要な部署では無いからな。第一、研究に作戦はいるのかよ。」


トグサ「(諜報部もいらないんじゃ・・)」ハァ

~nerv本部 作戦部~


トグサ「」カキカキカキ


トグサ「」 ポン


トグサ「ふう。9課よりきついや。」


トントン


トグサ「はい。」


日向「あれ?葛城一尉は?」

トグサ「碇シンジを迎えに行っています。」


日向「ああ。例の新しいパイロットか。」


トグサ「パイロット?」


日向「知らないのか?うちが何をしてるのか。」


トグサ「是非教えてください。」


日向「いいだろう。その・・」


ブーブー ソウインダイ2シュケイカイハイチ ソウインダイ2シュケイカイハイチ

日向「ついに来たか!済まない。この話は後だ。それじゃ」タッタッタッタッタッタッ


prrprr ガチャ

トグサ「はい。こちら作戦部」


nervオペ「おい、葛城一尉はどうした?」


トグサ「ただいま出かけております。」


nervオペ「なんだって!?こんな大事な時に・・・」


トグサ「あの~、何かあったんですか?」

nervオペ「使徒が現れたんだ!!そんなことも知らんのか!!」


トグサ「はぁ、すいません。今日配属されたばかりなもんで。」


nervオペ「まぁいい。早くお前も配置に着け。」 プツ


トグサ「了解。」 ガチャ


トグサ「・・・・・、何処に行けばいいんだ?」

~nerv本部 廊下~


トグサ「(使徒、新しいパイロット、作戦部・・これが不穏な動きなのか?)」テクテク


諜報員a「あっ、いたいた。早くこっちに来い。」


トグサ「はい。」タッタッタッタッタッ


諜報員a「来た日早々戦闘配置とは、お前もついていないな。」

トグサ「いったい何がおこってるんです?」


諜報員a「ああ、使徒だ。」


トグサ「使徒?」


諜報員a「まぁ、警備室に着いたら解るさ。」


トグサ「はぁ。」


諜報員a「それと今後の任務なんだが、お前はサードチルドレンの監視、警護を頼  む。」


トグサ「サードチルドレン?」

諜報員a「迎えに行こうとしていたあの少年の事だ。」


トグサ「あの子の監視ですか・・・」


諜報員a「そう変な顔するなよ。重要な任務なんだぞ。」


トグサ「一人の少年にそんな必要が?」


諜報員a「すぐ解るさ。」

~nerv本部 警備室~


トグサ「これは・・」


諜報員a「これが使徒だ。」


トグサ「おいおい、冗談はよしてくれよ。」


諜報員a「現実だ。」


トグサ「なんだよ。こんな化け物いるはずがないだろ。」


諜報員a「・・・・。そこのエレベーターから外に行って見てこい。」


トグサ「? ああ。」

ゴーーー チーン 


トグサ「これは・・」


サキエル「」ドーンドーンドーン


トグサ「嘘だろ・・・」



ゴーーー チーン


トグサ「・・・」


諜報員a「見てきたか。」


トグサ「何なんだあの怪物は!」

諜報員a「言ったろ。使徒だって。」


トグサ「どっから来た?宇宙か?海底か?地中か?」


諜報部a「セカンドインパクトで誕生した新しい生命体だ。」


トグサ「セカンドインパクト?あれは巨大隕石が原因で・・・」

諜報員a「そんな訳ないだろ。まあ、どう起こったかは知らないがそれが原因で使徒が産


    まれたみたいだ」
 

トグサ「・・・」


諜報員a「それを殲滅するのがこの機関の目的であり、義務だ。」


トグサ「・・・」


諜報員a「混乱するのも仕方ない。非現実的だもんな。」


トグサ「・・・よく落ち着いていられるな。」

諜報員a「落ち着いてはいないが、俺たちは今何もできない。こうやってモニター越しに傍


    観するしかないしな。」


トグサ「ん?このモニターに映ってるのは国連軍の将校たちじゃないのか?」


諜報員a「よく知ってんな。nervの前に国連軍が攻撃するらしいぞ。」


トグサ「俺たちは信用されてないんだな。」


諜報員a「最初だけさ。」

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