アルミン「ミカサは可愛いよ」(129)


エレン「いくらアルミンの言うことでもそれはなぁ」

アルミン「なんで?ミカサは可愛いよ」

エレン「どこがだよ、あんなお節介なの」

アルミン「そこがいいんじゃないか!」

エレン「えー……」

アルミン「あそこまで一人の男に健気に尽くす子はいないよ!?」

エレン「ん~でもあいつは家族だしな、やっぱそういう風には見れねぇよ」


アルミン「なんでだよぉ」

エレン「しょうがないだろ」

アルミン「見た目が綺麗なのはわかるの?」

エレン「あーまぁわかるかな?」

アルミン「僕達とは違う顔立ちだよね」

エレン「あぁ、何か壁が無い時代は色んな種族が居たらしいからな」

アルミン「うん、髪の毛も綺麗な黒髪だしさ」

エレン「俺だって黒髪だよ」

アルミン「今は女の子髪の話してるんだよ」

エレン「悪い」


アルミン「あーあ、あんな可愛い子にここまで好かれているというのに……」

エレン「……」

アルミン「可哀相!ミカサ可哀相!」

エレン「う、うるせー」

アルミン「ついでにジャンも可哀相!」

エレン「なんでジャンが出て来るんだよ」

アルミン「わかんないならいいよ」

エレン「そっか」

アルミン「うん」


エレン「てか俺はやっぱアニみたいな感じがいいなぁ」

アルミン「えー……」

エレン「えーってなんだよ」

アルミン「いや、アニかぁ、って」

エレン「いいじゃん、アニ」

アルミン「ちなみにどの辺がいいの?」

エレン「まず見た目、ちっちゃくて可愛いし」

アルミン「あー」

エレン「あと強い」

アルミン「ミカサだって強いよ」

エレン「いやミカサは見た目も強いだろ、アニは見た感じか弱いじゃん」

アルミン「ギャップがいいのか」


エレン「あと、普段冷静で口数が少ないだろ?」

アルミン「そうだね」

エレン「でも、格闘技術について話すときはあんがい饒舌になるんだよ」

アルミン「へぇ」

エレン「そこが可愛い」

アルミン「なるほどね」

エレン「あと訓練中にさ、事故でね、あくまで事故で体に触れる時があるんだけどすっげー柔らかい」

アルミン「訓練中になにやってんだよ」

エレン「だから事故だって、でも超柔らかい、病み付きになる」

アルミン「アニとばっかり組みたがる理由ってまさか……」

エレン「だってミカサ硬いんだもん」


アルミン「うわぁ……」

エレン「しょうがないだろ!?」

アルミン「全然しょうがなくないけど!?」

エレン「えー」

アルミン「えーじゃないよ……」

エレン「あとさ」

アルミン「なに」

エレン「アニは案外スタイルいいよな、小さいのに」

アルミン「あー胸はあるね」

エレン「少なくともミカサよりはある」

アルミン「なんでエレンが誇らしげなの」


エレン「やっぱ女性らしさっての?アニのほうが魅力的だ」

アルミン「まぁ確かに、アニって結構優しいしね」

エレン「え?」

アルミン「え?」

エレン「優しいか?」

アルミン「実は優しいと思うけど……思わないの?」

エレン「優しさはあんまり感じたこと無いぞ、訓練もガンガン蹴って来るし投げられるし」

アルミン「それは……ほら、訓練だし」


エレン「あと、ミカサは俺達がいるだろ」

アルミン「どういうこと?」

エレン「ほら、基本俺達といつも一緒にいるだろ」

アルミン「まぁ、寮とか決められた班以外じゃ一緒にいることが多いかな」

エレン「だろ、でもアニはそういう奴がいねぇんだよ」

アルミン「言われて見れば確かに」

エレン「ちと孤立気味だよな」

アルミン「そうだね」

エレン「でも、話しかければちゃんと答えてくれるところも可愛い」

アルミン「ソウダネー」


アルミン「でも、アニって仲良い子とかいるのかな」

エレン「いないんじゃないか?」

アルミン「そんなばっさりと……」

エレン「だって見ないだろ」

アルミン「まぁそうなんだけどね」

エレン「だろ」

アルミン「ミカサとアニが仲良かったら僕たちとも仲良くなれるのにね」

エレン「あーなるほど……」

アルミン「そういえばミカサはどうかな?」

エレン「え、俺達だろ」

アルミン「うん、僕達以外に仲良い子いるのかなって」


エレン「俺達以外か……」

アルミン「食事も僕達とだしさ、そういう子がいないと寮とかで寂しい思いしてるのかもしれない」

エレン「考えたことも無かったな」

アルミン「僕は幸いエレンと一緒にいられるし、そうでもなくても仲間に恵まれた」

エレン「あぁ、俺もアルミンと一緒で嬉しいぜ」

アルミン「でもやっぱり男性と女性では色々違うと思うんだよ」

エレン「まぁ、そうかもしれねぇけど」

アルミン「だから、もしかしたらミカサは今心細いのかも知れないよ?」

エレン「あいつがぁ?」

アルミン「だって今までずっと僕達は3人で一緒にいたじゃないか」

エレン「そうだけど……」

アルミン「それが急にそうじゃなくなったら、戸惑うこともあると思うよ」


エレン「そうか……あいつが必要以上に俺の面倒見ようとしてたのは……」

エレン「寂しくて構って欲しかったから……なのかな」

アルミン(それは素だと思う)

エレン「そういや最近は訓練に夢中だったな、後アニにも」

アルミン「それミカサには絶対言わないで」

エレン「え?……あ、あぁ」

アルミン「でもそうだね、そう思ったなら、エレンならどうするか決まってるよね」

エレン「あぁ!」

アルミン「エレンはそうでなくちゃ」


エレン「いや、アルミンのおかげだ」

アルミン「なんでさ」

エレン「お前がいなかったら俺はこんな事にも気が付かなかったと思う」

アルミン「エレン……」

エレン「やっぱお前って頼りになるな!」

アルミン「僕だって、エレンやミカサに頼ってるさ」

エレン「はは、俺達はずっとこうなのかもな」

アルミン「違いないね」

エレン「ははは」



.





アルミン「何?話って」

ミカサ「最近エレンがすごく優しい」

アルミン「あはは、そうなんだ」

ミカサ「少し前まではすごく寂しかったのに今ではとても幸せ」

アルミン「それは良かったよ」

ミカサ「アルミンに相談したかいがあった」

アルミン「僕は何もしてないよ」

ミカサ「アルミンに相談してから目に見えるように状況が変わった」

ミカサ「やはりアルミンには正解を導く力がある」

アルミン「あはは」


ミカサ「ただ、最近のエレンは少し世話を焼きたがっているように見える」

アルミン「それだけミカサのことが心配なんじゃないかな?」

ミカサ「その気持ちはとても嬉しい、でもエレンには自分のことに集中して欲しい」

アルミン「なるほど」

ミカサ「あ、でも私のことも構って欲しい」

アルミン「……なるほど」

ミカサ「できれば、できればでいい」

アルミン「あはは……」

ミカサ「あと、相談がある」

アルミン「どうかしたの?」


ミカサ「最近エレンがよく私に仲のいい友達ができたか聞いてくる」

アルミン「あぁ……」

ミカサ「もちろん一番はエレンとアルミン」

アルミン「ありがとう」

ミカサ「でも私だって最低限の仲の相手くらいいる」

アルミン「ふむ」

ミカサ「なのにエレンはもっとちゃんと友達を作れという」

アルミン「それだけミカサを心配しているってことだよ」

ミカサ「あと何故かアニをとても推す」

アルミン「あぁ……」


ミカサ「なぜか不自然なまでのアニ推し」

アルミン「ソウナンダー」

ミカサ「そう、むしろ友達よりもアニと仲良くなることが目的なんじゃないかというくらい」

アルミン(エレン……バレバレだよ……)

ミカサ「もちろんアニも同じ仲間、仲良くできるのならば仲良くしたい」

アルミン「すればいいじゃないか」

ミカサ「友達の作り方はわからない」

アルミン「あぁ……」

ミカサ「エレンに聞いてもわからない」

アルミン「僕に言われても難しいなぁ」


アルミン「まぁ定番なのは挨拶をしっかりとするとか」

ミカサ「ふむ」

アルミン「後は共通の話題を出すとか」

ミカサ「共通の話題……」

アルミン「訓練の話でもいいと思うよ」

ミカサ「なるほど」

アルミン「後はアニの好きな話題を知ることだね」

ミカサ「ふむ……」

アルミン「格闘技術については思いいれがあるみたいだし、良い話題になるかもね」

ミカサ「なるほど、さすがアルミン」


ミカサ「やはりアルミンは頼りになる」

アルミン「僕だってミカサやエレンには頼りっぱなしさ」

ミカサ「いくらでも頼ってくれていい、私にできることはなんでもしよう」

アルミン「ありがとう、僕だって何でもするからね」

ミカサ「ありがとうアルミン」

アルミン「このやりとり、エレンともしたよ」

ミカサ「ふふ、ずっと一緒にいると似てしまうらしいから仕方ない」

アルミン「ならしかたないね」

ミカサ「そう、仕方ない」

アルミン「頑張って、ミカサ」

本日ここまで


ミカサ「アニ、ちょっといい?」

アニ「何?」

ミカサ「話をしよう」

アニ「何で私と」

ミカサ「アニがいいから」

アニ「…………何の話?」

ミカサ(共通の話題……)

ミカサ「アニの対人格闘の技術について」

アニ「あんたもか……」


ミカサ「私も、とは?」

アニ「エレンあんたといつも一緒にいるエレンもって事さ」

ミカサ「なるほど」

アニ「で、何を聞きたいわけ?」

ミカサ「いや、エレンの話にしよう」

アニ「は?」

ミカサ「エレンとは普段どんな話をするの?」

アニ(こいつ最初からそれが目的だったんじゃないでしょうね……)


アニ「別に、対人格闘の時に一緒になる程度だよ」

ミカサ「それだけ?」

アニ「あとはたまに話したりもするかな」

ミカサ「なるほど」

アニ「あ、ついでだから言っておくんだけど」

ミカサ「何?」

アニ「訓練中に事故かなんだかわかんないけど体触るのはよして欲しい」

ミカサ「……………………」

アニ「事故だと信じてるけど、あまりいい気はしないのはわかってくれるよね?」

ミカサ「……私からも謝罪する……すまない……」


アニ「いや、いいんだけどね、一応だよ、一応」

ミカサ「お気遣いに感謝する……」

サシャ「いや、アニの言うことはもっともです」

ミカサ「聞いてたの」

サシャ「いやーすいません、二人が会話してるのが気になっちゃって」

クリスタ「実は私達も……」

ユミル「私はクリスタと一緒にいただけだけどな」

アニ「別にいいけど、もっともって?」

サシャ「私も男性と訓練してる時に、胸とか触られる時ありますよ」

ミカサ「あぁ……」ジー

サシャ「いやそんな凝視しないで下さいよ」ササ

アニ「…………」ジー

サシャ「いや本当に恥ずかしいんですけど」

ミカサ「アニだって結構ある」ジー

アニ「ごめん、確かに恥ずかしい」サッ


クリスタ「サシャってスタイルいいものね」

ユミル「芋女のくせにな」

サシャ「あはは、ありがとうございます」

ユミル「だがそのせいで男共に……ってわけか」

サシャ「まぁ男性だし、仕方ないのかなぁとは思っているんですが……」

ミカサ「ふむ」

サシャ「訓練の度に触られるのはちょっと……」

ミカサ「しかし男性の気持ちはわかる、これは触りたくもなる」ワシッ

サシャ「何するんですか!」

ミカサ「すまない、自分を支配できなかった」

サシャ「意味がわかりませんよ……」


クリスタ「私はあんまりそういうの覚えがないなぁ」

ユミル「そんな事させるわけないだろう」

クリスタ「でも、目線は気になるよね」

サシャ「あー」

アニ「わかる」

ミカサ「?」

ユミル「話してたりするとチラチラ胸見てくる露骨な奴とかいるよな」

アニ「いるいる」

ミカサ「??」

サシャ「あと、ラインが結構でる服装だからか……越し回りとか」

アニ「あるある」

ミカサ「???」


サシャ「あと訓練で汗だくになった時とか」

クリスタ「わかる!」

アニ「嘗め回すように見てくる奴とかいるよ」

ユミル「ぶん殴りたくなるよな」

ミカサ「…………」

クリスタ「匂いとかも気にしちゃいけないってわかってるんだけど」

アニ「恥ずかしいものは恥ずかしいわ」

ユミル「クリスタの匂いならむしろご褒美だろ」

クリスタ「だから恥ずかしいんだってば!」

ミカサ「………………?」


ユミル「いっかいきっちりしめといたほうがいいかもな」

サシャ「確かに、そうかもしれませんねぇ」

ミカサ「?」

クリスタ「でも、あんまり話が大きくなるのも恥ずかしいと思うんだけど」

サシャ「まぁ何もしてない男性からは自意識過剰と思われるかも知れません」

アニ「私は被害がなくなるならどう思われてもいいけど」

ユミル「クリスタにちょっかい出す奴が消えるなら何でも良い」

クリスタ「でも、事が大きくなると教官の耳に入ったりするかもしれないし」

アニ「そうなると面倒かもね……」

ミカサ「よくわからないけど……私に考えがある」


ユミル「ほう」

サシャ「もう対策を思いつくなんて……」

クリスタ「ミカサ凄い」

アニ「考えって?」

ミカサ「アルミンに相談する」

アニ「は?」

ミカサ「アルミンには正解を導く力がある、きっと答えを出してくれる」

ユミル「いやそもそも男共をどうするかって話だったのに男に頼ってどうするよ」


アニ「そもそもそれあんたの考えっていうの」

ミカサ「少なくとも私だけが考えるよりは良い結果になると断言できる」

クリスタ「確かに男性の意見もあったら参考になる……かな?」

サシャ「まぁそうかも知れませんね」

ユミル「あんな男か女かわからない奴が参考になるかわかんねぇけどな」

ミカサ「アルミンへの侮辱は許さない」

ユミル「…………冗談だって」

アニ「だけど、中性的ってのはあるね、アルミンなら聞かれてもいいかもしれない」

ミカサ「そう、そしてアルミンなら親身になって聞いてくれるはず」

クリスタ「じゃぁミカサからアルミンにお願いしてもらっていい?」

ミカサ「任せて」


ミカサ「という訳でアルミンの知恵を借りたい」

アルミン「なるほど、事情は分ったよ」

ミカサ「アルミンならきっと力になってくれると信じている」

アルミン「うん、他ならぬミカサの頼みだし、できる限りのことはしたいんだけど……」

ミカサ「どうかした?」

アルミン「エレンに聞かせてよかったの?」

エレン「全部バレてた……」ブツブツ

ミカサ「アニも困っていたし直接言うのが一番早いと思った」

アルミン「うん、確かにそうかも知れないけど……デリケートな問題でもあるからね」

ミカサ「?」

アルミン「ちょっと難しかったかな……」


アルミン「ようするに、女の子にとっても男の子にとっても重要な事ってわけ」

ミカサ「それは承知している」

アルミン「それで非常に繊細な問題だから、気をつけないといけないんだよ」

ミカサ「そうだったの、以後気をつけよう」

アルミン「うん、よろしく頼むね」

ミカサ「ごめんね?エレン」

エレン「ミカサは悪くねぇよ…………」

ミカサ「……そう?」

エレン「そう……悪いのは俺だ…………はぁ……」


アルミン「エレン……」

エレン「ごめん、今は何も言わないでくれ……」

アルミン「うん……」

エレン「わりぃ……」

ミカサ「アルミン、エレンはなんでこんなに気づいてしまったの?」

アルミン「えっと……アニに嫌な思いをさせてしまった事に自己嫌悪しているんだよ」

ミカサ「エレン……」

アルミン「エレンにその気がなかったとはいえ困らせてしまった訳だからね」

ミカサ「なるほど、やっぱりエレンは優しい、人のためにそこまで……」ウルウル

アルミン(セーフ……)


アルミン「で、相談についてだけど」

ミカサ「そうだった」

アルミン「殆どの女性が同意権ってことでいいのかな」

ミカサ「そう、アニたちと話したあと色んな女性に意見を聞いた」

アルミン「そこまでしたんだ……」

ミカサ「すると殆どの女性から同様の意見が出た」

アルミン「思ったより事態は深刻みたいだね……」

ミカサ「格闘訓練の男女別化を提言する子も居た」

エレン「それは困る!!」

アルミン「エレン?」

エレン「い、いや純粋に格闘技術を習えなくなると困るってことだ、これはマジで」

ミカサ「私もエレンやアルミンと組めなくなるのは困る」


アルミン「っていうかさ」

ミカサ「?」

アルミン「事を大きくしたくないんじゃなかったの」

ミカサ「大丈夫、水面下で動いている」

アルミン「ならいいんだけど……」

ミカサ「それで、何かいい意見はある?」

アルミン「う~ん……そうだねぇ……」


アルミン「気になったのは女性が男性の目線や行動に気づいているってことかな」

ミカサ「?」

アルミン「男だけの空間だと、誰が可愛いだ綺麗だスタイルがいいみたいな話って結構あるんだよね」

エレン「そうだな、よくする」

アルミン「あと、訓練の時にエロいポーズをしたとか良い匂いがしたとか」

エレン「それが一番盛り上がる話題んだよな、んで誰かが真似したりすんだよ、男がやってもきめぇだけなのにな!」

ミカサ「アルミンがエロいとか言うなんてショック……」

アルミン「ショック受けるのはそこなの!?」


ミカサ「あと、エレンもそんな話題で盛り上がらないで欲しい」

エレン「わ、わりぃ……」

アルミン「まぁ、男同士にも付き合いってあるから……ね」

エレン「そ、そうなんだよ、しょうがなくってやつだ」

ミカサ「ならいいけど……」

アルミン「話を戻すけど、そういうのって女の子にバレてないって前提の上でなんだよ」

エレン「そうだな、バレてるなんて思ってもいなかった」

ミカサ「女性は視線に敏感…………らしい」


アルミン「らしい、って」

ミカサ「正直私はよくわかっていない」

エレン「わかってねーのかよ」

ミカサ「エレンとアルミン以外どうでもいい」

アルミン「嬉しいけどそれもどうなの」

ミカサ「でも確かに話がわかる女性の意見も必要だ」

アルミン「そうだね、あったほうが話はしやすいかな」

ミカサ「なら誰かを呼ぼう」

アルミン「え」

ミカサ「あ、アニ!こっちに来て」

エレン「えっ」


アニ「何?」

ミカサ「昨日の話」

アニ「あぁ…………」チラ

アルミン(エレンがすごい気まずそうにしてる)

エレン(…………めっちゃ気まずい)

アルミン「…………なんだったら場所変える?」

アニ「どこだって一緒だろ……いいよ、ここで」

ミカサ「助かる」

アニ「で、今どこまで話が進んだわけ?」

アルミン「あの……女の子はどれくらい男の視線に気づいているのかなって」

アニ「視線……ねぇ」チラ

エレン「……すみませんでした……」

エレン(殺してくれ……)


アニ「ミカサに聞けば済む話なんじゃないの?」

ミカサ「私はイマイチわからない」

アニ「なんだそれ」

ミカサ「ので、アニに聞きたい」

アニ「そうだね……」

アルミン「あの、言い難かったら別に……」

アニ「例えば、そこの俯いてる奴だったり、男の大半は……すぐ胸に目線が移るのがわかる」

エレン「マジで!?」ガタッ

ミカサ「エレン?」

エレン「わ、悪い……」

アニ「私以外の女も殆ど気づいてるよ、胸への目線は特にね」

エレン(マジかよ……)

アルミン(腹筋派でよかった)


エレン「そんな分るもんなのか?」

アニ「すぐわかる」

アルミン「へぇ……」

エレン「マジかよ……」

ミカサ「なら試してみるべき」

アニ「は?」

ミカサ「実際にどれくらい気づくものなのか試す」

エレン「え?」

アルミン「どうやって?」

ミカサ「今から普通に会話をして、エレンとアルミンは私かアニの胸に視線を送る」

アニ「!?」


ミカサ「そして私とアニは気づいたら言う」

アルミン「なるほど……何も言われなければ気が付かれなかったって訳だ」

ミカサ「そう、それを何度か繰り返せば大体の精度もわかる」

アルミン「でも……アニはいいの?」

アニ「ここまで付き合ったんだ、しょうがない」

ミカサ「ありがとう」

アニ「実際触られるわけでもないし……今後の為でもある」

エレン「………………」

アニ「別に怒ってないから」

エレン「あ、あぁ」

ミカサ「それでは始める」


エレン「でも改めて話すとしt」チラ

アニ「エレン、見たでしょ」

エレン「はい」

アルミン「はやっ!?」

ミカサ「開始したばかり」

エレン「いや、つい意識が……」

アルミン「さすがに直後は擁護できない」

エレン「違う、あんま見ちゃいけないなーって思っててそれが逆に見ちゃったんだよ!」

アニ「まぁ、今回は趣旨が趣旨だからいいけど」

エレン「そ、そうだよな!」

ミカサ「私ならいくらでも見ていいのに」

エレン「あ、あぁ……」

アルミン「どうなるんだこれ」

今回はここまで


アルミン「じゃぁ適当に何か話題を……」チラ

ミカサ「ふむ、何がいいだろう」

アルミン(ミサカは全く気づいていない……)

エレン「そうだな、じゃぁこの間ライナーから聞いた話なんだけど……」ソワソワ

アルミン(エレンはすごい落ち着きがないな……)




アルミン(結局ミカサの胸を何度か見たけど一度もバレなかった……)

アルミン(エレンも何も言われてないけど、見てるのか見てないのかわからないな……)

アニ「エレン、今見た」

エレン「っ!……あぁ」

アニ「参考までに聞くけど今まで私にバレずに見えた?」

エレン「いや……全部バレてます……」

アルミン(これは思ったよりも強敵だな)

ミカサ(なんでエレンもアルミンも私の胸見てくれないのだろう……私が気づいてないだけ……?)


アルミン「そういえばミカサはd」

ミカサ「アルミン!今見た!」パァ

アルミン「いや思いっきり目を見て話たんだけど」

ミカサ「そうだった……目が合ったからつい……」

アルミン「うん、次から気をつけてね」

アルミン(よし、今ならさりげなくアニに……)チラ

アニ「アルミン、見たね」

アルミン「はは、よくわかるね……」

アニ「あんた達が分りやすいだけなんじゃない?」


アルミン(僕もエレンも果敢に攻めた)

エレン(くそ……手も足も出ねぇ……)

アルミン(だが、その全てがアニにはお見通しだった……)

アルミン(ちなみにミカサは一向に気づいていない)

エレン(くそ……このままじゃ……)

アルミン(どうするべきだ……)

エレン(アルミン、どうにかなんないのかよ!)

アルミン(エレンが助けて欲しそうにこっちを見てる……そうだ!)クイックイッ

エレン(アルミンがミカサとアニに見えないように手を……)

エレン(あれは子供の時に決めたハンドサイン)

アルミン(僕が隙を作る、エレンが攻めてくれ!)クイックイッ

エレン(よし、信じてるぜ……アルミン!)

エレン(アルミンが本気になってる……)

エレン(勝てる――男の反撃は、これからだ――)


アルミン「そういえばずっと聞きたかったんだけど」

アニ「?」

アルミン「アニの格闘技術ってどこで習ったの?」

エレン(うまい!俺から聞いて知ってるはずの情報をあえて本人から聞いた!)

アニ「はぁ?急に何」

アルミン「エレンがアニと組んでるのを見て思ったんだけど、単純な力で言えばエレンの方が上だと思うんだ」

アニ「……」

アルミン「でも、アニはエレンを組み伏せたり、投げ飛ばしたり宙で舞わせたりしているだろ」

アニ「あぁ……」

アルミン「それって何か特別な技術なんじゃないかなって思ったんだ」

エレン(俺と一緒に考察した内容だ……アニなら食いつくって知ってる上で……さすがアルミン……)


アニ「まぁ……そうだね」

アルミン「やっぱり」

アニ「相手より力で劣る者が、自分を守るための技術だったりするからね」

アルミン「へぇ、僕も力は弱いから興味あるな」

アニ「そうだね、そういう意味じゃ向いてるかもね」

アルミン「本当?調べてみようかなぁ」

アニ「そんなにこの技術が気になるんなら……」

エレン(アニから聞かずに自分で調べようとした?なんでだ?)

アニ「教えてやってもいいけど?」

エレン(これを狙ったのか!あえて引いてアニから言わせたんだ!やるな!)

アルミン「本当?ぜひともお願いしたいなぁ」

ミカサ(くっ……視線を絶対に見逃さないよう瞬きせずにいたから目が…………)


アルミン(ミカサ……目が充血してるな……)スッスッ

エレン(ん?ミカサの目の心配をしろ?意味わかんねーけど……アルミンの言うとおりにするか)

エレン「ミカサ、目大丈夫か?」

ミカサ「!!!」

エレン(よく見たらちょっと赤くなってるし)

ミカサ「大丈夫、ちょっと瞬きを忘れてしまっただけ……」

エレン「そうか、ならいいけどあんま無理すんなよ」

ミカサ(エレンがこんなに私を良く見てくれて、さらに心配してくれるなんて……世界はとても美しい……)

アニ(へぇ……胸見てるばかりって訳でもないんだ……)

アルミン(よし、これでミカサの好感度がかなり上がりアニの警戒心も多少下がったはず……)


アルミン「ところで、アニは誰に教わったの?」

アニ「……お父さんが……」

アルミン「へぇ、アニのお父さんがその技術の体言者なのかな」

アニ「うん……私がうまくやると喜んでくれたんだ……」

アルミン「そうなんだ」

アルミン(アニの目が優しくなった……今だ!エレン!)ササ

エレン(あぁ、アルミン……お前が教えてくれたから……俺は女の体に……っ!)チラ

アニ「あぁ……懐かしいな……」グスッ

エレン(やった……気づいてない!)

アルミン(僕達は勝ったんだ……)

ミカサ(アニはお父さんが大好きなんだ……良い事だ)


アニ「なんてね……父親に強いられた下らない遊び事さ」

ミカサ(アニは嘘が下ヘタだ……とても本心とは思えない)クス

エレン(やったな!アルミン!)グッ

アルミン(あぁ!)グッ

ミカサ(エレンとアルミンも喜んでる、アニの心に触れられたが嬉しいのだろう)

アニ「っと……変な事話し込んじゃったね」

アルミン(……!……しまった……僕は思い違いをしていた!!)

ミカサ「そうだった……視線の確認だった」

エレン「それなんだが」

アルミン(エレン!待って!)ササッ

エレン(?どうしたんだよ……)


アルミン(僕は思い違いをしていたんだ……)

エレン(?)

アルミン(とにかく、この場は僕に合わせてくれ!僕を信じて!)

エレン(わかった、信じるさ)

アルミン「いやぁ……アニには全部バレちゃったね……エレンはどうだった?」

エレン「俺も同じ、つってもそれはアニが一番良くわかってんじゃねぇか?」

アニ「そうだね、あんたら二人はわかりやすいよ……」

エレン(アルミンはなんでこんな嘘を……せっかく二人の力で勝ったのに……)

ミカサ「二人とも!私は!?私は一度も胸を見られた気がしてないのだけれど」

アルミン「ミカサについてなんだけど、無意識にも何度か目が向いちゃっていたかもしれなくて……」

エレン「お、おれもおれも」

ミカサ「……どういうこと?」

エレン(どういうことだろ)


アルミン「もうずっと一緒にいるからね、アニに視線を向けるのとミカサに視線を向けるのじゃ違うってことさ」

エレン「そうそう」

ミカサ「まだイマイチわからない」

アニ「……なんとなく、わかるような気がするよ」

ミカサ「なぜアニはわかるの」

アニ「ようするに、あんた達は一緒にいるのが当たり前ってこと」

ミカサ「?それは当然、家族なんだから」

アニ「なら、家族の目線なんて気にならなくて当然ってことでしょ」

アルミン「そう、だからミカサは僕達の視線にあまり気が付かなかったんだよ」

エレン「そういうことだ」

アルミン「あと、普通に見ただけでも反応しちゃったのは視線を意識しすぎただけだと思う」

ミカサ「なるほど、言われてみれば確かに……」

ミカサ(エレンが私を見るのは当然…………ふふ……)


アルミン「エレンだってミカサの目の充血に気づく程度には目を配っていたしね」

ミカサ「うん、うれしかった」

アルミン「それくらい、自然に目にしているってことさ、生活の一部って言ってもいいかもね」

ミカサ(私がエレンの生活の一部…………ふへへ……)

アルミン「対してアニを見るときは……その……ちょっと照れちゃうっていうか……ね」

エレン「そうそう」

アニ「なるほどね……」

アルミン「あーもう結構時間経ったし、今回はもうお開きにしよう」

ミカサ「えへへ…………」

アルミン「女の子は男の視線には敏感ってことがわかったよ、ありがとう」

アニ「別に、たいしたことしてないけどね」

アルミン「それと、今までそういうこと意識してなかったから、不快にさせてしまっていたらごめん」

エレン「俺も、本当にごめん」

アニ「いいよ、悪気はなかったってわかったし、今回の事を参考にしてくれればいい」


アルミン「僕達は寮に戻るよ、それで男だけで話し合うから」

エレン「そうだな、相手に嫌な思いさせてたんだからどうにかしねぇとな」

アニ「期待しないで待っとくよ」

ミカサ「エレンとアルミンに任せれば心配無用」

アルミン「ははは……」

エレン「んじゃ戻るか」

アルミン「そうだね、二人ともまたね」

ミカサ「また、私も寮に戻ろう」

アニ「んじゃ私も……」

ミカサ「一緒にいこ」

アニ「………………ん」


エレン「で、説明してくれるのか?」

アルミン「あぁ、エレンもまだ納得はしてないだろうしね」

エレン「アルミンが言うんだから、従ったけど……理由は全然わかんねーよ」

アルミン「まず、僕達は大前提から間違えていたんだよ」

エレン「大前提?」

アルミン「そう、僕達はアニにバレないように胸を見ようとした、これはいいね?」

エレン「あぁ、ことごとく失敗に終わったけどな」

アルミン「そして二人で力を合わせ、胸を見ることに成功した」

エレン「あぁ、アニのやつ全く気づいてなかったぜ!」

アルミン「そう、それだ」

エレン「ん?」

アルミン「なんでチラ見がバレなかったのにわざわざ報告しなくちゃいけないんだ!」

エレン「はっ!?」


アルミン「確かにあれはそういう趣旨だ、でも元々は女子が男子の視線や態度に嫌気がさしているって事だ」

エレン「そうだった……」

アルミン「ならバレずに見えたことは報告するべきじゃない、それで得られるのは一時的な優越感だけだ」

エレン「俺達は熱くなってそれに気づいてなかったのか……」

アルミン「そう、むしろ僕達が見てればすぐ気づく、そう思わせておいたほうが良いんだ、圧倒的に」

エレン「だがそれじゃ女子に男子が見くびられちまわないか?」

アルミン「あぁ、でもそれだけだ」

エレン「それだけってお前」

アルミン「女子に見くびられる?いいじゃないか、人によってはご褒美だよ」

エレン「確かに」

アルミン「そしてそれだけの事で、今後僕達はチラ見しやすくなるんだ、素晴らしいことだ」


エレン「だからあえて全部気づかれたって言ったのか」

アルミン「あぁ、これでアニは安心するだろうね、僕達は安全牌だと」

エレン「安心?」

アルミン「だって僕達は見たらバレると思っているわけだから、今後は自重するはずさ、普通ならね」

エレン「ふむ」

アルミン「それで自重しない程愚かだとは僕らは思われていないはずだよ」

エレン「なるほど」

アルミン「アニの中ではもう僕達の視線は確実にわかるものになっている」

エレン「まぁ、そうだろうな」

アルミン「だから、これからバレずに見ていれば、僕達は自重した誠実な奴らでいられるって事さ」

エレン「さすがアルミン!」

アルミン「まぁアニの腹筋は、さほど興味ないんだけど」

エレン「俺のために……ありがとう!」

アルミン「エレンのためならこれくらい、たいしたこないよ」ニコッ


エレン「アルミン、お前は最高の親友だ……」

アルミン「僕にとってのエレンもそうだよ」

エレン「ありがとう」

アルミン「でも、まだ全部解決したってわけじゃない」

エレン「そうだったな」

アルミン「僕達だけの問題じゃない、男子全体の問題だよ、これは……」

エレン「とりあえずはいつもの奴らで話し合うか?」

アルミン「そうだね、あまり頭数を多くしてもしかたがないし……」

エレン「よし、部屋にいこう」




.




アルミン「って話をミカサからされたんだ」

ライナー「う~む……全部バレていたとは……」

ジャン「お前らが欲情しすぎなんだよ!」

ライナー「お前だってミカサ見まくってるだろ」

ジャン「う……」

ベルトルト「訓練中のボディタッチまで気づかれていたとはね……」

コニー「絶対バレてねぇと思ってたのに……」

ジャン「それは俺関係ねぇな、ミカサとは組んでさえいねぇから……グスッ」

マルコ「ジャン…………」


ライナー「厳しい訓練の中の憩いだったんだが……」

コニー「サシャなら絶対バレないと思ってた……」

ベルトルト「後は視線もなのか……」

ライナー「見るなってほうが無理だろ」

ベルトルト「確かに」

アルミン「わかる」

コニー「今日さ、ミーナが水汲みしてたんだけどケツが左右に揺れてたんだよ」

ライナー「見るだろ」

マルコ「見てたわ」

ベルトルト「見るね」

エレン「見るわ」

アルミン「呼べよ」


ライナー「どんな感じ!?どんな感じだった!?」

コニー「こう前かがみになってて、ケツが突き出されて左右にぷりっぷりって」プリプリ

ベルトルト「ぶふっきもい!」ゲラゲラ

ジャン「ぶはは!!ライナーもわざわざやらせんなよ」ゲラゲラ

マルコ「でも動きは似てるのが受ける」プークスクス

エレン「お前らそれ後ろから見てたの?」

コニー「おう、凝視してた」

マルコ「瞬きするの忘れるほどだったよ」

アルミン「多分そのころ僕ミカサの腹筋凝視してたわ」

ライナー「でた、アルミンの腹筋フェチ」

エレン「アニのおっぱい見てバレてを繰り返してたわ」

ジャン「なにやってんだよ、この死に急ぎ野郎が」

ライナー「うまいこというな」ゲラゲラ



.





クリスタ「ミカサとアニだ、おかえり」

ミカサ「ただいま」

アニ「……ただいま」

サシャ「ミカサ、どうでしたか?」

ミカサ「とりあえずアルミンに相談をした」

サシャ「ふむふむ」

ミカサ「で、エレンが私を良く見てくれていて、心配してくれた」ホクホク

サシャ「は、はぁ……よかったです……ね?」

ミカサ「うん」

ユミル「いやよくねーよ意味がわからん」


アニ「とりあえずアルミンに相談して、アルミンとエレンで実験したんだよ」

クリスタ「実験?」

アニ「男の視線がどれだけわかりやすいかってのをさ」

ユミル「なんだそれ面白そう」

アニ「ま、あの二人は特別わかりやすいほうだったけど、全部バレバレだったよ」

ミカサ「私は家族だから例外、生活の一部」ドヤッ

アニ「はいはい……」

サシャ「?」

アニ「まぁミカサはおいておいて、二人は今まで自分達の目線がそこまで気にされてたなんて知らなかったってさ」

ユミル「知っててやってたら変態だけどな」

ミカサ「二人は変態なんかじゃない!」

ユミル「知っててやってたら、だって!二人は違うんだからいいだろ!」

ミカサ「ならいいけど」


アニ「まぁそうだろね、アルミンなんて目で見るだけでも恥ずかしがってたし」

クリスタ「可愛い」クスクス

アニ「エレンも視線が胸に来るとすぐ焦るから可愛いもんだわ」

ユミル「ガキかよあいつら」

サシャ「いいじゃないですか、可愛くて」

ミカサ「そう、二人ともとっても可愛い、そしてとっても格好良い」

ユミル「はいはいわかったわかった」

アニ「で、あの二人は真剣に謝ってくれたし、今頃男同士で話し合ってくれてるらしいから」

ミカサ「そう、アルミンがやってくれている」

アニ「私としてはそれを信用して、結果待ちってところかね」

ミカサ「アルミンなら大丈夫、エレンもついてるし」

クリスタ「じゃ安心して待っていられるね!」





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今日はここまで

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