男「生きてる「人類」が俺だけになった」(1000)

「......」ボケー

「.......」カキカキ

2014年1月 曇り

「.....今日は遠出はやめとくか」カチッ

「.....フーっ」テクテク

「.....」カキカキ

家の周囲確認 チェック 厚版が一枚緩んでただけ

「珍しい事もあるもんだな...」

「貯水槽と温室も問題ナシ...と」カキカキ

「...フーっ...今度高いタバコにしてみようかな...」ポイ捨て

「....ゴミ捨てるか」

「あーゴミ重てー...今度から小まめに捨てないとなぁ...」テクテク

「お、今日もいるいる」

ワンワンオ!ワンワンオ!

「おーよしよし。今日も待ってたのかお前ら」

「まぁちょろっと待ってろって。ゴミ捨ててからやるからさ...」ドサッ

「......」カチッボッ

ボオォォォ

「うひょー、今日はいつもより大きく燃えております燃えております」

クゥーン...

「ん、火はまだ怖いか。わりぃわりぃ...」ナデナデ

ワンワン!

「だーっ!わかったわかった!これだろ?これ!」つドックフード

ワンワン!!

「待てってんだろ!!お座り!!」

「...ったく...」ガラガラガラ...

「...ほれ、食ってよし」
ガツガツガツガツワンガツ....

「....1、2、3、4、5....」

(....やっぱり一匹減ってる....)

(人間の次は犬にチェンジか?クソ...)

「...大変なんだな、お前らも」ナデナデ

「......」チラッ

12時

「......飯、狩らないとな...」

兎「」

(......オフィスビルに兎が居座ってる光景に馴れるって案外すごくね?)
「さてと...これ、試射してみるかなっ」カチャッ

兎「」

「.........」

兎「!」ピクッ

「.......!」バシュッ

兎「」ドスッ

「お......当たった、すげぇ」

「すげーな、2ch見ながら造った即席クロスボウ...造るのクソ大変だったけどこれって革命的じゃね?」テクテク

「......誰に話しかけてんだ俺は.....」(兎から矢引き抜き回収)

(....あの書き込み、2年前のだったな...うpした奴も死んでるよな...)

(......情報センクスな)

--2時間後 14時--
ガチャッ
「ただいまー...って何やってんだか」

「さーて、兎捌きますか...の前に音楽でも...」ガサガサ

「これでいっか」つ交響曲第三番

「ラジオにセットっと。ポチっとな」ポチッ

~~*~~*

(......爺っちゃんに音楽の愉しみ方を教わっといてよかったかもな...)

「さーて...」

-台所-

「ん~んん~*」カチッ
ヂヂヂッ...
「あれ、また発電機の調子悪いかな...はぁっまた配線調べないとか...」

「ったく...包丁包丁...っと」
ザクッ
グチャァ...
「うぇ...クッソ血生臭ぇ...エアコンエアコンっと...」ピッ
ブオオォォ...

「うぉー...現代科学マジ感謝...」
ザックザック...

「今日はフライドチキン為らぬフライドラビットにしようかな...」

「.....そろそろ18時か....」

「衣を付けて兎を油に投入し~豆を煮て~っと...」ジュウゥゥコトコト....

「さーて...戸締まり戸締まりっと」
ガシャン!ガシャン!ガシャン...!
「...これで最後っ...と」ガシャン

「......うわー....やっぱ鉄のシャッターだと真っ暗になるわな」

「でも、電気をつければ」カチっ

パパッ

「あらますぐに明るくなりましたー」

「......独り言多くなったな、俺...」

「さーて料理はどうなっているか...うっひょ、旨そ...やっぱ味付け衣使っててよかった」

--
「お皿に盛り付けて~っと...」

「...爺っちゃん油っぽいの嫌いだったから、一個でいっか」

コト...

「爺っちゃん、今日はフライドラビットと煮豆だよ」

「今日さ、ネットで過去の書き込みからクロスボウ造ってみたんだけど、こいつが中々使えるやつでさぁ...銃声もしないし矢は再利用出来るし、超便利なんだよ」

「多分、爺っちゃんの猟銃お役御免かも...なんてw」

「....ま、爺っちゃんの形見棄てられる程まだ強くないから、もうちょいアレには世話になるだろうけどね...」

ピピピッ、ピピピッ

「!....時間か」

ォォォォォォ......

「....来たか」

「大丈夫だよ爺っちゃん...あの世で婆ちゃんと宜しくやってろよな...」

2013年11月
人類が怪物に喰い潰されてから約2ヶ月が経過していた

 2ヶ月前、2013年11月にニューヨークの街が一夜で壊滅した。突如発生した疫病によって変異した感染者によってだ。
 その後、疫病はニューヨークから、ボストン、フィラデルフィア、ワシントンと次々に壊滅していき、やがてはアメリカ全土を支配してしまった。
 そして、その破滅の波紋はカナダ、メキシコにまで広がる。人々は疫病により変異した感染者の驚異の生命力と繁殖力に為す術もなく倒れていった。
 パンデミックから8日目。南アメリカ、侵略。
 ここでようやくパンデミックが止まった。何故か。大海という城壁が疫病の侵攻を妨げたからだ。

むちむちボインの女の子は出ますか

 そう。疫病の感染者は海を渡ることは出来ず、水の中を泳ぐことも出来なかった。当時は。
 12日目。城壁は越えられた。
 ロシア、イギリス侵攻。
 疫病はたった4日で進化し、感染者は海を渡れるようになってしまったのだ。
 南北アメリカだけと安堵していた人間が束の間、奈落へと突き落とされた。
 最初は抵抗する者が現れたが、除々に勢力が無くなっていった。
 その闘いで瀕死の重傷を負ったある男が死に際にこう言った。

 2ヶ月前、ニューヨークの街が一夜で壊滅した。ノーアイズという怪物によってだ。
 その後、ノーアイズはニューヨークから、ボストン、フィラデルフィア、ワシントンと次々に壊滅していき、やがてはアメリカ全土を支配してしまった。
 そして、その破滅の波紋はカナダ、メキシコにまで広がる。人々はノーアイズの驚異の生命力と繁殖力に為す術もなく倒れていった。
 パンデミックから8日目。南アメリカ、侵略。
 ここでようやくパンデミックが止まった。何故か。大海という城壁がノーアイズの侵攻を妨げたからだ。
 そう。ノーアイズは海を渡ることは出来ず、水の中を泳ぐことも出来なかった。当時は。
 12日目。城壁は越えられた。
 ロシア、イギリス侵攻。
 ノーアイズはたった4日で進化し、海を渡れるようになってしまったのだ。
 南北アメリカだけと安堵していた人間が束の間、奈落へと突き落とされた。
 最初は抵抗する者が現れたが、除々に勢力が無くなっていった。
 その闘いで瀕死の重傷を負ったある男が死に際にこう言った。

 「ゾンビの方がまだ良かった・・・。」

 31日目
世界が終わった

地球の暗黒時代の幕が開き

人類は滅亡した

たった一人の日本人を置き去りにして

ノーアイズ

彼は感染者をそう呼んでいた

目が真っ暗に変色して、まるで目が空洞のようだからそう名付けた。

外見は人間そのものだが、その正体は映画に出てくる怪物そのものだった。

ノーアイズは霊長類を捕食対象にし、同時に繁殖対象としていた。

方法は血液感染。
まず視神経が破壊され、そのまま中枢神経、脊椎を蝕み、脳に至る。次に内臓、筋肉を腐らせ、最後に肌質、血液、さらに内臓構造までもが変化してしまう。 
 人によって時間の個人差はあるものの、致死率は100%。ワクチンも開発されていない

ノーアイズには変異の中で妙な特徴があった。
紫外線に極端に弱体化した。
紫外線に晒されると、ヤクが切れたヤク中のようにのたうち、ショック死する
まるで吸血鬼だ

誰が発電等してんだよ

疫病に感染したものは太陽が照りつけている時間帯には動けない

だから彼は日中だけ動き、夕方からは要塞に改造した家に籠城した。

それで彼は生き残った

彼だけ生き残った

>>18自宅に発電機設置してる

アイアムレジェンドだっけか

発電も自宅に発電機を設置し

水道は貯水槽に貯めたものを

ガスもタンクを設置して、小さなガスコンロを使った。

>>21
Yes

ガンガン...

ォォォォォォ....

「...っ...っ...」ビクビク

奴らが家を叩く音、悲鳴のような叫び声、奴らが歩き回る音
野外から聞こえる音全てにビクつきながら寝室に座り込み、猟銃を握りしめていた。
「大丈夫、大丈夫、奴らは襲ってこれない、大丈夫、大丈...」

ガンッ

「ひっ?!」

良さげ
支援

あの映画見て思ったけど、離島に逃げた人って居なかったんだろうか?
とか考えたな。さて、ここからどう展開するのだろう。

「だっ大丈夫、大丈夫...入ってこれるもんか...へへ...入ってこれるもんなら入ってこいクソやろ...」

ォォァァ!!!

「うわあぁぁぁぁごめんなさいぃぃ?!」

「...あ....ははは...」

「d、DVDでも...み、みようかな....」

エンダァァァァ

ォォォォォォ.....!!!

イヤァァァァ

ガンガンガンガン

「......何も聞こえねぇ」

「あーぁ、いつか防音加工すりゃぁ、あいつらの声なんて聞かずに済むのになぁ...」

「あー...そういや近くに自衛隊の臨時駐屯地があったけかなー...今度調べに行かないと...」

「...やらないといけない事ばかりだ、死にたい」

「でも死にたくない」

「.......寝よ....」

ォァァァ!!ガンガンガンガン...

「うるへー...」つ耳栓
スポッ

シーン...

「ふぅ....」パチッ

ゴソゴソ...

(明日も5時に起きて、家をチェックして、スーパーまで食べ物調達して、生き残りがいないか捜索して...いつも通りのパターン)

(.....何で皆死んだのに生きてるんだろう、俺....)

(Zzzzzz....)

-「東京で伝染病発生.....」-

-男!お前女ちゃんにまだ告白...-

-校長からの通知だ...お前は退学処分だとさ.....

「なんで...なんで何ですか先生!悪いのはあっちだ!俺は女を助けようと...」-

-「姉ちゃん、ごめんな...俺馬鹿だから迷惑ばかり...」
「あんたは馬鹿なんかじゃない。あんたはあたしの可愛い弟なの!」-

「爺っちゃん!またAVなんか買ってきたのかよ...!」
だはは!!歳をとっても性欲は滅びぬ!何度でも湧き上がるわ!-

-いい?!姉ちゃんが帰ってくるまでお爺ちゃんと一緒に家にいて!絶対外に出ちゃダメだから....-

-「姉ちゃん...どうしt....ね、姉ちゃん首が.....!!」
男!姉ちゃんから離れろ!!-

-「爺.....ちゃん.....?なぁ嘘だろ爺ちゃん?!」-

-「友、お前まで...チキショォォ!!」-

-彼女は感染している!隔離しろ!
男君....!
「離せ!離せよ!その子は咬まれてない!感染なんか....」-

ピピピッピピピッ

「!!」ガバっ

チュンチュン....

「......」

「........」ポリポリ

「......朝風呂でもはいっか」

ザアアァァァ.....

「あー、朝シャワーさいこ~...」

ザアアァァァ....ァァ...

「......ん?」

...ポタっ..ポタ.....

「あ、あれ?」キュッキュッ

「...あちゃー、水使い過ぎて貯水槽空になったか...」

隙間風がヒュウゥゥゥ....

「.......ひでぶぅ......」z

「.....はっくしょいっ....」カキカキ

朝食:お茶漬け
体温:平熱
予定:水と食糧の調達
生存者の捜索

「えーと、持ち物のチェックは...」カキカキ

・懐中電灯予備含め2個
・乾パン
・魔法瓶入りお茶
・猟銃
・クロスボウ

「良し、っと...」

「...爺ちゃん、行ってくるよ?」

「......」フーっ

「......よし、行くか」ガラッ

ヒュウゥゥゥ...

「....ひでぶぅ......」ガクブル

-現状確認-

・地球上で未感染で生存している生物:主人公以外の人類及び霊長類以外の全生物

・世界崩壊から2ヶ月以上経過

・主人公の年齢18歳DT

>>26
離島に逃げても保菌者等が島にいれば、そこでパンデミックが起きれば本土より数倍の速度で島中がパニックになる

狭いから感染したのと接触する可能性とんでも無く高いし、脱出手段も限られてるから結構リスクが大きい

と思う

あの状況下でよく生き残れたな。映画的には、そろそろ誰かに出会えそうな予感。

>>36
なる程。 考える事は、みんな一緒って事か。
たとえ感染者が全く出なかった、としても、キリバスとかに避難者が集中したら
それだけで食料の奪い合いとか始まりそうだしな。

この少年や映画の主人公は、逆に人口密集地にとどまる事で
生きながらえたわけか。

ふむ……

-スーパー-
「うぅぅ...寒い....」ガクブル

「......一応、猟銃構えとこ...」カチャッ

(相変わらず派手にドアぶち破られてんな...)

ジャリ...ジャリ....

「うぇっ...くっせぇ...腐った食い物ハンパねぇ...」

「は、早いとこ水を.....」

「.......」

(二階に続くドアが開いてる...)

「.....」ゴクッ

コツ...コツ....

(ここはずっと前に片付けたばっかなのに...)

ギイィィ....

「......」

ノーアイズ「」

「う.....っく....」

(やっぱりノーアイズか...)カチャッ

ノーアイズ「」

(女のノーアイズか...20代後半位だったのかな...)

(....馬鹿か俺は...こんな事考え出したら霧がないのに....)ダァンッ

ノーアイズ「ギッ」ブチャッ

「.....ふぅ....」

「......他にもいるか、探しとくか...」カチャッ

ガチャッ

「....事務室は空」

ガチャッ

「倉庫も」

ガチャッ

「便所も」

「.......」

冷蔵庫

「.....まさか、な」

ガチャッ

ノーアイズ「」

「」ブッ

「いやぁ寿命が縮んだ縮んだ....」テクテク

「つうか水クッソ重てぇ...カートかっぱらってくるんだったな...」テクテク

「....でも冷蔵庫に隠れる半死人って...エナメル製の棺桶に入れられた死体かっつぅの...」

「....ぷっw」

「...どんだけユーモアが欠落した世界でも愉快な事が残ってるんだな...」

-11時頃-

鹿×鹿「」交尾なう



「.........」

「鹿ですらヤってるのに未経験の俺ってなんなん...」

(流石に取り込み中の鹿狩っても食欲でないだろうし...)テクテク

「.....お?すげぇ、これフェラーリか?....フロントガラス割れてドア外れてて...運転席にスーツ姿の骸骨乗ってるけど」

(こうなる前は、一度でいいから乗ってみたかったなぁ...まぁ車なんて爺っちゃんのオンボロと自衛隊のしか乗ったことないけど...)

(......車運転できりゃぁ、移動の範囲も広がって物も運びやすいだろうに.....)

(...............あ)

(逆に考えるんだ、運転を勉強しちゃうんだと)

-13時-

「というわけで、古本屋から車の運転技術に関する専門書等をかっぱらってきました」ドッサリ

「...正直一冊の分厚さみただけですぐ諦めようとした時期が俺にもありましたよ、えぇ」

「だがそれでは何も変化しない!運転技術を身につければ、車を活用して今後の生活をもっと充実したものにするためにはやらなければならないのだ!」ビシッ

「......なにやってんだ、俺....」

「あーもー...さっさとやっちゃぉ」ペラっ

「........なにこれ日本語????」


-30分後-
「...............ひでぶ..............」プシュ~

動かすだけなら、オートマはそれほど難しくないはずだけど。
ミッションなら詰むな。

おもしろい

-5時間後-

「......ふむふむ、なるほど..AT車なら俺でも扱えるかもな.....」

ピピピッ!ピピピッ!

「っ!!」ビクっ

「やばい...時間忘れてた...あ!シャッター...!」ダッ

ガシャン!
ガシャン!
ガシャン!
「はぁっ....はぁっ....!」
ガシャン!
「こいつでラス....っ!!!」

ノーアイズ「Veaaaaaaaa!!」ワラワラ

「うっうわああぁぁぁぁぁ!!!」ガシャン!
ガァン
ダンダン
ォォォォォォ.....

「っ.....はぁっ......」ドックンドックン

「......め、飯でも作るかか、な....」

「炒飯うめぇ」ハフハフ

ガンガンガンガン....
ォォォォォォ.....

「...やらないからなー」

「.......」
(こいつらも飽きないよな...毎日毎日...どんだけアホなんだろう...)

ガァンっ!

「ひっ?!」ビクッ

(アホだからおっかないけど...)

(...なんでこいつらは他にも野生化した動物がうようよしてるのに...)

(なんでそこまでして俺...いや、人間に執着するんだ?)

「.....」(覗き穴からじー)

「ゥゥゥゥ....」ウロウロ
「...ゥゥゥゥ!...ゥゥゥゥ!」バンバン
「ゥァァァゥゥゥゥ...!!」
「ウホッ...」

(...呻きながら家の前をウロつく奴に玄関や窓のシャッターを叩く奴にいがみ合う奴らに座り込んでジッパー上げ下げしてる奴....)

(いつもと同んなじ、か....)

(....ん)

ノーアイズ「..........」

(....女の子のノーアイズ...)

(ブラとパンティだけじゃん...どういう状況で感染したんだ?一体...)

(.....)ゾクっ

(馬鹿か俺...女とはいえ死人の身体見て興奮するとか....)

(....クッソ、静まれ、静まれ我が息子よ。お前に屍姦の趣味はないはずだ...)プルプル

(....AVでも見てヌくかな...)

支援

「AVみて死にたくなって萎えたワロス」

(やっべー、性欲溜まってるけど持て余せねー)

「...最後にヌいたのって...あぁ、女さんのパンチラでだっけ。あれは最高だった。今までで一番出たな」

「.....そういや最後に女の子に触ったのも....女さんだったな....」

「..........」ズキっ...

「音楽でもかけよ...」

「爺っちゃんのCDコレクションから適当に...これでいいや」

「ポチっとな」ポチっ

~♪ ~♪

「......」ジャケットチラッ

"疫病の年"ロジェ・レイエ

「」ブッ

「ダイレクト不謹慎だったよ爺っちゃん...」パジャマ着替え

「ふー、寝る前に一本...」カチッ

「...フーッ」

(...2ヶ月前だったら姉ちゃんと爺っちゃんに半殺しにされてんだろうな...)

(でもやめらんねぇよ...これ位しかストレス解消系がないから....)

「フーッ...」

(この有害物質が尽きたらどうするんだろ、俺。.....いや、それはないな。タバコ屋やコンビニからかっぱらった何十カートンが山済みになってるんだ。姉ちゃんの部屋のクローゼットに......っ)

(.....あぁ、くそ.....食糧庫だ、食糧庫。姉ちゃんの部屋じゃなくて食糧庫...いえす食糧庫)

~♪ ~♪

「.......」ジャケットチラっ

"不安の時代"バーンスタイン交響曲第二番
「」ブッ

「未来予測して嫌がらせかっつぅの爺っちゃん」

「あーもー...寝よ、寝よ....」パチっ

「.....」ゴロン

(......明日遠出したいから、晴れるといいなぁ....ショッピングセンターの自動車売り場まで行かないと動ける車ねぇよな...)

(......上手くいくといいけどなぁ....)

(Zzzz...)

面白い

じいさんいい趣味してんなwww

--橋を上げるんだ!封鎖だ!--

--人類を守る為には、少数の犠牲や殺人は止むを得ないとし...--

--「あんた自衛隊なんだろ...?こんな事していいのか...?」--

--自衛隊は国と国民を守る為にある組織だ。国民も守れない男に国なんて守れやしない--


--あの光の方向まで走れ!私に構うな!!
隊長さん!!
「行こう女さん...!あんた!向こうで待ってるからな!絶対追いつけよ.....!」--

--2ヶ月前 2013年--
・アメリカ ホワイトハウス・

参謀総長「教授、この疫病に関する国中の専門家すべてに来ていただくよう要請したはずですが...私の目には貴方とラブ博士しか見えませんが?」

教授「大変申し訳ありません。なにせ...専門家にも死者はでているので」

大統領「よろしい。では、教授。それに...あーラブだったかな?まぁどうでもいいが、君たち、私の国に一体何が起きてるんだ?」

教授「大統領、残念ながらこの疫病とどう戦うべきか、我々にも全くわかりません。疫病は24時間おきに変異してる為ワクチンが製造出来ず、仮にそれがあっても感染者の数が多すぎて対処できません」

ザワ...ザワ...

大統領「....西海岸全体に緊急事態を発令した。カルフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州は他の州と隔離している。今...」

ガチャっ

統合参謀本部長「大統領っ...!」

大統領「っはぁー...私は今週でウォーターゲート事件の後のニクソンよりも運がないようだ...」

統合参謀本部長「たった今...オクラホマ州、ミシガン州、そしてボルチモアでも疫病が発生したと報告が...」

ザワ...ザワ...

大統領「っ.....」ハァー

博士「教授...どうなってると思う?」ヒソヒソ

教授「さぁね。こんなに広がりは早いウイルスなんて聞いた事もない」ヒソヒソ

教授「.....黙示録の序章だね、まるで...」ボソッ

参謀総長「っ...とにかく、今は、この現状をどうにかするべきです。感染地域を封鎖し、未感染地域を隔離し....」

教授「無駄ですよ」

ザワっ...

大統領「...どういう事だね、教授?」

教授「ニューヨークを一夜でゴーストタウンに変え、48時間でアメリカの殆どの州に蔓延している疫病を今更止めるなんて馬鹿で無駄な考えだ。そんなの幼稚園児でもわかりますよ」

大統領「だったら何だね?このまま椅子に踏ん反りかえり、ビールでも飲んでポルノでも見てろとでもいうのか?」

教授「...それ位しかもうする事はないでしょうね」

参謀総長「全く馬鹿げている。君はどうかしている!今この国は危機に瀕しているのだぞ!私は、アメリカの愛国者として、君を心の底から軽蔑っ......」

統合参謀本部長「」バタッ

突然、彼は両目を見開き、身体を硬直させた。ちょうど絨毯に描かれた大統領の紋章の鷲の上に倒れた。

本部長?!
大変だ!息をしていないぞ!
おい!誰か医者を呼べ!早く!
シークレットサービスはどうした?!

大統領「なっ、何が起きてる?!」

博士「....教授」

教授「あぁ....マズイ事になったぞ...」

「ギャアアァァァァ!!」

キャアァァァ?!
ほ、本部長が将軍の首を食い千切った?!
どうなってるだ?!
博士「あぁ....なんてこと...」

教授「護衛官、彼を撃て!それからこのビルを封鎖しろ!」

護衛官「なんですって?!」

大統領「気は確かか?!彼は...」

博士「大統領、本部長は感染しています!このままじゃ部屋中の人間が殺されます!今すぐ誰かが彼を撃た....」

教授「!! 博士!!」

博士「え?」ガブっ
本部長「」ブチぃっ
博士「っ.....あっ.....」

キャアァァァ!!
ダァン...!
教授「....っはぁ....はぁ...」

教授「....クラッシュだ....」

教授「この建物をクラッシュしろ!クラッシュするんだ!!」

--疫病発生から48時間 ホワイトハウス封鎖--

※クラッシュ:封鎖

iPhoneだと指がつる

どうでもいいけど

主人公が持ってる爺っちゃんの猟銃は上下二連式散弾銃だと思って

すまん。銃の事はよくわかんない。2連射しか出来ないってこと?

>>66
イエス 縦に二本銃身が並んでてポンプアクション必要ないけど一度に二発しか発射出来ない
詳しくはWebで

つまり垂直二連ってことか
ソードオフなのかな? 取り回しがいいってことは

期待

ピピピっ ピピピっ

「」ガバっ

チュンチュン...

「......」ポリポリ

「首寝違えたかな...」コキコキ

「さーて...」

「...こうなる前にケンタッキー茶漬け試しときゃよかったな...あ、やべぇケンタッキー超食いてぇ...まぁ無理だけど」カキカキ

木曜日 晴れ
朝食:トーストとオレンジジュース
体温:平熱
目標:車の調達

「ふぅ...久しぶりの遠出だ....」

(ショッピングセンターまでは歩いて2時間ちょいの距離だったかな...途中で自転車でも乗り捨ててあればなぁ...」

(ま、チェーンが錆びちゃってタイヤもパンクしてるだろうけど)

「....日没までには戻れるようにしないとな....」

--13時--ショッピングセンター

「」グッタリ

藤子F不二雄好きな俺は流血鬼を思い出した
まあ元ネタは一緒だから当然か

あれ、知能が残ってて、昼間でも行動するんだよな。
少し不思議(SF)シリーズすきやわ。カンビュセスのクジとか老年期の終りとか。

このSSと関係無くなるけど俺は石の訪問販売するやつ好きだわ。名前忘れたがな

--それから3時間後---

「いぇーーい!!」

「手に入れましたプリウス!動かしてきました車庫まで!」

「いやぁハラハラしたけど意外とすんなりいけたぜHAHAHAHA!」

「これで明日から俺の暮らしは楽になるぜフハハハハ!!」

ォォォォォ.....

「」ビクッ

「.......トイレトイレ...」

「ポチッとな」
"ピアノ協奏曲第二番"ブラームス

「.....AVとエロ本ばっか見てた癖に、爺っちゃん音楽は凄そうなのばっかだよな...」

「....小説も」

"吸血鬼ドラキュラ"

「.......」ペラっ

ォォォォォ....
ワンワン!

(....犬の鳴き声だ....)

(襲われてんのか...やっぱ...)

(....人類の次は哺乳類?そのまま地球上の動物全部食い潰す気かよ....)

(.......俺はどうしてまだ生きてる?)

「........」ペラっ


『吸血鬼の強みは、信じる者が誰もいないことだ』

「.....そうだな、ヴァン・ヘルシング教授」

面白い。
こういうサバイバルものは良作が多いね

--次の日--

「…狩猟はいい気晴らしになるな…悪趣味だけど。といっても今日は一匹も討ててないけど……お」

狸「」

「ドラえm…おっとあれは青い猫だったな確か」

「よぉし…」クロスボウ構え

狸「」

「…動くなよ……動くなよ……」

狸「!」ダッ

「あっ」

タタタタ……

「あっちゃぁ…逃げちった…ん?」

「あの狸、民家に入ってったな…塒かなんかにしてるのかな。どっちにしろ…うん。物資調達兼狩りに行きますか…」チラッ

15時

「まだ平気だな、うん」

(…派手にぶち破られてんな…)
「おじゃましまーす…って言っても誰もいない、か」

「…ひどい有様だな。壁中に乾いた血が染みになってる」

「狸は何処行ったかなー、あと使えるものを探そう」

--30分後--
「見事に逃げられてましたーww」

「利用できそうなものもなかったし…俺の前に、誰かが前に漁ったのかもな。それかこの家の住民が持ってって逃げたか」

「……どっちにしろ、どっちとも死んでるだろうけど」

「あーあ…帰ろっかなぁ…」

「……あ?」

「なんだあの天井の金具………あ、屋根裏部屋への階段おろすアレか」

「屋根裏部屋なら、何かあるかも…」チラッ

15時

「うん、大丈夫大丈夫」

「てか今思った。俺って一体何処の地域に住んでんだろ…」

中部とかじゃね

ちょっと待て。30分経ってるのに15時のまま?

「よっと」
ガッ
「よし、クロスボウが上手い具合に引っかかった」
「このまま下げて...」グイっ
ガタタタッ!
ガダンっ!
「ひでぶっ」

「あーいてー...鼻曲がってねーかな...」サスサス
「さてっと、何があるかな~」トントントン

「ぶぇっげほっげほ...!クッソ埃クセぇ...!」
「....って...なんだこりゃ。カラの乾パンとペットボトルが数本転がってるだけだ」
「誰かここに避難してt....」ピタッ
「............」

ァ...ァァ.....
「....ノー...アイズ...?」
ァァァァ....ァ...
「な、んだこれ...全身の肉が無くなって....ほ、殆ど内臓と骨と皮だけじゃねぇか....」
ァ...ァァァ...ァァ
「しかも....っまだ....幼児じゃねぇか....」
ァァァ...
フラっ...
ベキっ!ドタン...
「っ......」
(立とうとして足の骨が...当たり前だ...あんな木の枝みたいな足で...)
(一体この子に何が...)

(.......違う。何もなかったんだ。ここに逃げ込んで奴らから逃れた。でも出る事ができずに食べ物も尽きて....神の救いも何も起こらず、餓死したんだ.....)
ァ...ァァァ...ァァ
(餓死する寸前に、空気中に微量に浮遊しているウイルスが感染して....あり得ないほど弱体化して免疫力が落ちてるから、人が吸っても何も起こらない量のウイルスでも、発病した...)

(この子は、苦しみから解放される寸前に、それを許されなかったんだ...)

ァ...ァァ...
「.......」

グッ...

「....どうして、こうなったんだろうな、ホント...」

ァ...ァァ....ァ...

バキッ

「.........神様」

「どうしてこの子じゃなくて、他の人達じゃなくて...俺を生かしたんだ...?」

「.....あそこに埋めてあげよう」

--自宅--
「...よし。車の準備おk」
「....死体はビニールシートに包ませてあるからいいな」

バタン

「ガレージは...開けたままでいっか。どうせすぐ戻るし...泥棒する人間もいないし」

「いたら盛大なパーティーでお持て成すけど」

「よし...」キュルルっ

..........


「着いたっ、と」

「.....あれから直ぐに自衛隊も引き上げてたからな...うひょー、邪魔なものが何にもないと、ここってすげぇ景色いいんだな」

「さて、と...行こっか、おチビちゃん」

ザッザッザ...

「...よっ、爺っちゃん」

「2ヶ月ぶりかな...?花でも摘んで持って来ればよかったね。ごめん」

「....今日さ。子供のノーアイズを...やったんだ。うん。...まだ幼稚園児位の子。その子を、さ...ここに埋めてあげようと思うんだ」

「大した理由はないよ。ただ、ここは人里離れた場所だから奴らはいないし、掘り返す動物もいない。それに...爺っちゃんの横なら、何かこの子も安心しそうだからさ」

「.....ま、爺っちゃんなら何にも言わずに自分から掘りはじめそうだけどね」

ザック ザック
「ひぃ...ひぃ...あ、穴掘るのって...こんな重労働だっけ...?!」ザック ザック
「ん?」
蛙「ゲコッ」
「うぉ?!冬眠してた蛙がでてきた!!」
蛙「ゲコッ」ピョーンピョーンピョーン...
「...跳ねながらどっか行ったな。怒ってたのかな...」
「ま、いいや」ザックザック
--1時間後--
「ほら、降ろすよ...」
「......隣のジジイはね、俺の爺っちゃん。スケベで悪賢くてムカつくけど、値は子供好きで良いジジイだから...安心して」
「......安らかに、ね」
ザック ザック ザック
「ふぅ...ふぅ...」
(....これできっとこの子はあの世で家族と会える)
(でも俺は?俺はいつまで生き続ければいい?寿命が尽きるまで?地球が終わるまで?)
(....それまで俺はずっとこんな事を繰り返すのか?)
(ずっと孤独なまま生きてくのか?)
「......っ」ポロっ
「っあぁ...くそ.....」ポロポロ
「ちくしょう...ちくしょう.....!」ポロポロ
「っあ...ひぅ....っ姉ちゃん....爺っちゃん....女さん....俺どしたらいいんだよ.....?」ポロポロ

「.....フーッ...」グスっ

「.....久しぶりに泣いたかもな....」

「あーあ...考えるのをやめれたらどんだけ楽か.....」

「.....帰ろう」

「今何時だ?」チラっ

15時

「よし...少しドライブしてスーパーマーケットで缶詰調達して帰ろう」

「ん?」

「......」チラっ

「..................」






「時計.........止まってる.........?」

Oh……

omg

発狂するわ

普通だったら軽く発狂できるな
むしろ既に発狂しててもおかしくないレベル

BGMがヤバいのに変わったな

99支援

ブルルルル......
「クソ...クソ!!クソ!!!クソ!!!!」
「なんて馬鹿なんだ俺は!!二回も時計をチェックしたのに!!なんで気付かなかったんだ!!」
(あの家を調べるのに30分費やして、そこから自宅に戻るまでにも30分。ここに来るまでに1時間はかかっている...ここには数時間いた筈だ....どのくらいたったんだ?!)

「ちくしょう.....!日が沈みかけてる。奴らがもううろつき出す時間だ...きっと俺ん家の前にももう待ち構え.....」

「....ぁあああ!!」

「ガレージが開けっ放しだ....あぁ、まずい...中の装備が...発電機がやられる!!」

ドア「開けたら閉めるって教わらなかったのかよ」

昼間はノーアイズ居ないし、明るい内に帰ってくるつもりだった。
車から降りていちいちドアを開けるのが面倒だったんだろう……。
リモコンで開く、ガレージのドアなら良かったんだけどな。

(落ち着け…落ち着くんだ…マイナスな事を考えるな、取り乱したら終わりだ。自制心を失うな。大丈夫、家には入れる)

(でもその方法は?……クソっ!)
恐怖にとらわれた彼は、無意識にアクセルを床まで踏み込み、喉の奥で嗚咽を噛み殺し、プリウスを走らせる。すでに限界速度まで走っていた。

(時計の電池を確認しなかったなんて…おかげで自殺行為に等しい結果になっちまった!)

(そうだ、今ここで銃を頭に突きつけて引金を引けば今すぐ楽に…)

(やめろ!自殺なんて考えるな!)

(そうさ…自分から死ななくても、奴らが喜んで殺してくれるさ…はは…!)

(クソ!クソ!クソ!)

ブルルル…

「…家の近くまで来た…奴らは…?」キョロキョロ

「おかしい…もう夕方なのに…そ、そうか。ただ単に夕方に見えるだけで、実際そんなに時間は経ってないのか…」

「なぁんだ、そうだったのか!あっはははははは…」

ノーアイズ「」バックミラーニオイカケテクルスガタ

「ひいいいぃぃぃ!!」

ブルルルル

「クソクソクソ!クソ!」

(銃だ!銃を持て!それからいつも背負ってるバックを…!)ガッ

ゥゥゥゥ…!

(まだ追いかけてくる…!でももうすぐ…!)

(よし!この角を曲がれば…もう家だ!)


「えっ」

怪物たちが自宅の前に集まり、待っていた

やり場のない恐怖の声が喉を溢れる

死にたくない

2ヶ月前、無力だった自分に降りかかった死への恐怖が再び湧き上がった

俺は死にたくない こんなふうには

車のエンジン音を聞きつけ、奴らが一斉に黒い眼差しをこちらに向けた

更に数人が扉が開いたままのガレージから飛び出してきた

いやだ いやだ  いやだ

こんな愚かで馬鹿げた死に方を迎えるなんて

奴らがプリウス目掛けて走り出した。一群となって道路を渡ってくる

不意に、車体が激しく揺れた。

ボウリングのピンのようにノーアイズを三人弾き飛ばし、衝撃で飛び出した折れた骨やちぎれた手足から飛び散った血しぶきがプリウスの車体を汚した。

車はすばやく奴らのあいだを突き抜けた。

支援

自宅に侵入されるって映画ならラストのレベルだよな
絶望感パねぇ

通り過ぎる直前 絶叫する蒼白な顔が横切り、その声が彼の血を凍てつかせた

奴らをやり過ごしバックミラーに目をやると、怪物どもが追ってくるのが見えた

ふと、アイデアが浮かんだ

反射的に車の速度を落とし、時速三十マイル、さらに二十マイルになるまでブレーキを踏んだ

背後を振り返り、奴らが走ってくるさまを、灰白色の顔が接近する光景を、さらにこの車と彼をじっと見据える無数の黒い目を見つめた

不意に すぐそばで唸り声があがり、驚きのあまり急に身をすくませながら 彼は向き直った

プリウスの横に、ノーアイズの……かつて友人だった友の……狂気にゆがんだ顔があった

「友……っ!!」

本能的にアクセルを踏んだ しかし クラッチペダルから足が外れ

プリウスはつんのめって止まった

確かどんな突然変異のウイルスでも、人類の5%は抗体を持っている奴が居るとか
つまり男の他にも抗体を持ってる奴が居る可能性はあるな
殺されてなければだけど

やべぇwwwww俺正にこんな状況だわwwwwww車の中でwwwwwwwやべぇwwwwwやべぇ………

必死にスターターボタンを押すと、額に汗がどっと噴き出す

友が拳で窓ガラスを殴り割った。神経が死んでいるノーアイズに‘痛み‘などない 友が掴みかかってくる

彼は必死にその手を払いのけた

「友っ…!!許してくれ…!」

左手で猟銃を掴んだ

友が再び掴みかかってくる 氷を削って作った鉤爪のような手で 

彼は友の顔面に猟銃を突きつけた かつての親友の顔面に 今はもうどうしても取り戻せない思い出が脳裏をよぎる 

友の長い爪が彼の頬を深く引っ掻いた時  引金を引いた  頬から傷の血とともに涙が流れた

友の頭がスイカのように弾け  首から上を失くした身体が外に吹き飛んだ

彼は顔についた血と肉片を払いながら、スターターボタンを押す

なすすべもなく全身でわなわなと震えている 背後からは車に接近した怪物たちの興奮に震える絶叫が響いてくる

殺されている可能性が高いだろうな
こいつらの習性が人間を襲う事と夜にのみ活動すつと言う事しかわかっていない以上
ただ気がかりなのがこいつらが人間に執着するのかが分からない?

頬の痛みが怒りをかきたて、ギアをいれ、車を急発進させた

追いついた別の怪物が、車の後部に跳びついた  そいつはつかの間だけしがみついていた

リアウィンドウ越しに、灰白色の顔が闇と狂気に満ちた目でこちらを睨んでるのが見えた

彼は車を路肩に寄せ、急ハンドルを切って相手を振り落とす

反動のついた男は両手を突き出したまま芝生を駆け抜け、電柱の側面に激しく激突した

胸板を突き破らんばかりに、彼の心臓が激しく脈動している 身を震わせて呼吸して落ち着かせようとした 全身が痺れて冷たい

交差点で急に右へ曲がった バックミラーをじっと見つめ、正面に視線を戻す

狼の群れのような怪物どもの一群が交差点を曲がってくるまで、車の速度を落とした

確認してアクセルを踏む 奴ら全員が追ってきている可能性にかけるしかない 

アクセルを踏むと、プリウスは急発進し、走り抜けた 時速五十マイルで角を曲がり、加速しながら家までの短いブロックを走りぬけ、さらに右にまがった

彼は息を呑んだ 自宅の周りには人影はなかった まだ望みはある

だが残念ながら、この車は放棄するしかない ガレージに収容する暇はない

「まだ一日しか経ってないのに!」

車を路肩によせ、ドアを勢いよくあけた 車の側面を回りこんで自宅に向かおうとしたとき、背後の交差点から迫ってくる怪物たちの怒号のような絶叫が聞こえてきた

ガレージの扉を閉める時間が必要だ あけたままでは中の発電機が壊されてしまう まだ壊れてなければの話だが

ガレージへと続く始動に彼の足音が響く

その時だった

声にならない絶叫が響く

ノーアイズがガレージの中の暗がりから出現し、彼は身を強張らせた

「うわああああああああ?!!」

やべぇよ……やべぇよ……

ノーアイズの体当たりでひっくり返りそうになる 猟銃が手から吹き飛ぶ

冷たく力強い二本の手が首をつかみ、相手の吐く鼻が曲がる程の腐敗臭が顔に吹きかかる

二人は取っ組みあいながら歩道へ転げおち、ナイフのように鋭く変異した歯が並ぶ口が彼の喉にせまった

とっさの行動だった

無意識に右の拳を突き出すと、ノーアイズの喉に命中した 

相手はごぼごぼと窒息するような音をあげた

怪物たちの最初の一群の咆哮が聞こえた

彼はやみくもにノーアイズの髪をつかみ、脇へと激しく振り回し、プリウスの側面にたたきつけた

彼は路上を一瞥した もうガレージを閉めている時間はなかった 

猟銃をつかみ、自宅の角をまわって玄関へ駆け込む

横滑りしながら立ち止まった

しまった

「鍵忘れたあああああああああ!!」

二連なのは覚えてたけどソードオフにしてたっけ?

支援
理由は簡潔に面白いから

恐怖にふるえながら息をつき、身を反転させて車へ走り出す

先ほどのノーアイズがしわがれた唸り声をあげながら立ち上がろうとしたので、猟銃を反転させてバットのようにして蒼白な顔面にぶち当て歩道へ横転させた

運転席にかがみこみ、イグニションスロットから鍵束を抜いた

急いで運転席から後退すると、先陣を切って駆けつけた怪物が飛び掛ってきた

悲鳴をあげながら運転席に身を伏せると、相手はその足につまずき、歩道上に勢いよく倒れた

彼は必死に車外へ出て玄関に跳びついた

鍵がどれか確認する前に、別のノーアイズが玄関の階段を突進してきた

相手の体当たりで彼は家にぶつかった 口の中が切れ、鼻からも血が流れた

自分の温かい血の匂いと味がするなか、必死に口を空けて息をつく

片膝で相手を蹴り、家に身をもたせながら、その足を目一杯突き出して、車を横切ってくるほかの連中へと大男をけりだした

>>117
ソードオフではないです

マロッキー Silver Snipeが打倒です
ちなみにお値段275,000円

http://www.ozawa-gunshop.jp/shop/item_detail?category_id=123962&item_id=850392

なんかフラッシュゲームのようなものを思い出した
確かゾンビと戦うゲームだけどバリケードとか修復したりできる奴だから
なんかそれと同じような感覚で見てしまう

彼はドアに跳びつき、鍵を開けた

押しのけ、隙間から身をもぐりこませて向きなおし ドアを叩きつける様に閉めようとしたとき

怪物の片腕が隙間から突き出された

骨が砕ける音がするまで全力でドアを押し返した

ドアの向こうで絶叫が響く

少しあけて腕を外へ投げ出すと、急いでドアを閉めた

ふるえる手で鍵をしめ、閂をかける

ずるずると床に座り込み、仰向けにたおれた

闇の中で横たわる 胸を上下させて息をついた 床にのびた手足はまるで死人のものだった

屋外から奴らの咆哮と、拳でドアを殴る音、絶叫が聞こえる

怪物どもが家を叩き、絶叫する  彼はそれらの音に耳をすませていた


しばらくして彼の中の何かが切れ、肩が震えだし、嗚咽を漏らしながら泣き出した

まさに号泣だった 溜りに溜まっていたものをすべて吐き出すように彼は声を出して泣いていた

2ヶ月間 誰の力も借りず たった一人で生き延びていた18歳の少年だが

何もかもを殴り捨てて無防備に泣くその姿はまさに子供だった

いや

一人ぼっちの子供だった

不意に 屋外から激しい衝撃音が響いた

ドアの覗き窓から外を見ると、プリウスがひっくり返され、奴らがフロントガラスを割り、フードを破り、情け容赦なくエンジンをたたいて破壊し、凶器にかられた拳で車体をボコボコにへこませていた

その光景を見ながら彼は歯を食いしばり、憤怒を抑えた

両脇で手を白くなるまで握り締めながら、唸り声をもらした

不意に向きなおり、照明のスイッチをいれた  反応がない

踵を返し、台所に駆け込む 冷蔵庫は止まっていた 

暗い部屋の中で次々と装備を確認する

冷凍庫も電源が切られていた

この家はおしまいだ

憤怒が頂点に達した瞬間

プッツン

頭の中の糸が切れた音がした

男覚醒フラグですねわかります

音楽は「The Buster!」辺りで頼む

怒りに震える手で猟銃を再装填し、さらにかつて叔父のものだった部屋のドレッサーから衣類を次々どけ、装填済みの拳銃を手に取った

「殺してやるバケモノどもがっ!!!!」

暗い居間を駆け抜け、玄関のドアの閂をはずすと、それは床に落ちて激しい音をたてた

「そこに出ていってやるぞ!!」

ドアを荒々しく開け、一番手前にいた奴を猟銃で撃った

手前のノーアイズの頭が爆散し、残った散弾が周辺の奴らを一気に吹き飛ばした

もう一撃。今度は吹き飛ばしたノーアイズへの止めの一撃となった

猟銃の弾が切れると左手に持った拳銃をあげ、泥と血まみれのやぶれた服を着た女に引金を引いた

弾丸は女ノーアイズの頭を貫いて引き裂いた

さらに奴らの群れのまっただなかへと銃をぶっ放しながら

血の気のうせた唇をむき出しにしながら大声をあげていた

拳銃が弾切れになるまで撃ち続けた さらに玄関に立ったまま奴らを銃で激しく殴りつけ、猟銃をバットのように振り回し、頭突きを食らわせ、足で蹴り、拳と肘で殴り返した

肩に激痛が走ったことで我に返り、自分が自暴自棄になっていたと気づいた

目の前の二人を押しのけ、玄関のドアへ後退した

ノーアイズの腕が彼の首に巻きつく

彼は前へとよろめきながら身をかがめ、首を捕らえている相手をほかの奴へと振り払った

戸口に立って両手でドアの枠をつかみ、両足で奴らを蹴り返し、歩道へと横転させた

再び怪物どもが接近する前に、目前でドアを叩きつけるように閉めた

屋外から再び奴らの叫び声が聞こえ、絶叫に耳をすませた

彼は家のひんやりとした闇の中たち、血まみれの頬に涙を流しなら、その場に座り込んだ

「姉ちゃん、爺っちゃん…」

迷子のようにすすり泣きながらいった

「神様……いったいいつまでこんなことがつづくんだよ……?」

むっちゃ疲れた

がんばれ見ている人は確実ににいるぞ

もう無理だおパトラッシュ
なんか裸の天使が迎えに...(アヘ顔)

133がノーアイズだか何だかになりかけてる件について
あと作者に聞きたいことがあるのだが
奴らは人間意外に襲うことはあるのか?
出来れば教えていただきたい

拳銃はニューナンブ辺り?
……プリウス撃てば、いや駄目か 火災発生は死ねる

>>134
かゆ うま

※最初では霊長類のみが発病して、感染者が本能的に襲うのは霊長類だけ...つまり人間だけが襲われてた
結果人間がいなくなって、それ以外の動物たちは野生化して街とかは東京ジャングルみたいになった

餓死や栄養失調で死んでしまうから、捕食の為に人間意外にも他の生物も襲ったりする

わかりづらかったらスマセン
要約すると「何でも襲う」です

こりゃまさにゾンビだな
回答ありがとうわかりやすかった
もうこのSSはお気に入りに入れちまおう
その方が読者として幸せだ

>>137
ゾンビっぽいけど
精神等を制御する神経が丸ごと破壊されて生物的本能の「凶暴性」と「食欲」を剥き出しにされた人間なんすよね
28日後みたいな

ちゃんと設定作る為に細菌の本でも読もうと思ったけど馬鹿だからやめたった

>>139
もったいない。が、それがいい

アイアムレ○ェンドとは違って、筋力的には人間と変わらないのか。
納得。バ○オの時も思ったけど、あいつらなんで、お互いを貪り合わないんだろう。
まあ、映画のお約束か。

>>141人間も豚とか牛は食べるけど、人は食わないだろ?

肉食動物でも縄張りの奪い合いとかはしても捕食対象にはしないしな
別に詳しいわけじゃないから本当の所は知らないけれども

バイオハザードもゲーム版では、

頭部(特に脳)や脊髄組織などの中枢神経系を破壊された場合や、エネルギーとなる肉の供給が消費に追い付かない場合は生命活動を停止した、つまり「死体が死んだ」際は、他のゾンビの餌食になるつまり共食いになる
映画だとIIIで食べなくても30年間生きるって言われてたりするけど共食いはあるらしい

嫌いな作品であげると「学園黙示録」でも
ゾンビになった息子に頸動脈食い千切られてゾンビ化した母親が射殺されると、息子がその死体を食べはじめたし

肉食動物も肉食動物食べる事はある
(ハイエナがライオンの子供襲ったり アナコンダがジャガーやアリゲーター襲ったり)

済まん、肉食動物云々は同じ種類の動物でって意味だった
ライオンならライオン同士、ワニならワニ同士とか、要は共食い

なるへせ

ただ無駄知識だけど
ライオンがプライド(いわゆるボスの座)を奪い合う時、相手の頭蓋骨を噛み砕いて、その死体を食べたりハゲタカ等に食べさせたり

あと群れ乗っ取った最初のお仕事が前のボスライオンの子ライオンを全部食べちゃったり

ワニも基本自分が産んだ子ワニじゃなかったらパックンチョ

豚やクマも共食いするし

あと豚はミャンマーやベトナムなどで人間の死体処理に使われてたりしたぉ

すごい要らんこと言うけどたぶん船とか動きそうなものはあると思うんだ
全て壊されていたら海の藻屑になるだけだしアメリカに行けばRPGも手に入るだろうし
選択肢はいろいろとあるとおもうんだ

問題は日中しか動けないから遠出ができないことと、食料だろ
ゾンビみたいにゆっくりかと思ったら走って来るし

やっぱり発電機が死んだのが痛いな

修理出来たら良いんだが

そこまでの技量がありゃ別のところに住んでるだろうよ
逆に紫外線に弱いと書いてあるのだが奴らには火は効かないのか?

>>150

太陽光レベルならショック死
それ以外は不明

シュトロハイムが居ればなぁ……紫外線ビーム発射できるのに。

つまり日サロに行けと言うことだな

--翌朝--

「......」

(一睡も出来なかった...)

「.....」フラフラ

「うっわぁ...ガレージの中ひでぇ有様だな....」

洗濯機は無残にバラバラにされ、電球などは殆ど割れ、ヒューズ、電線、プラグ、エンジンの予備部品や工具などを入れておいた棚も壊されていた

ガソリンを満タンにいれておいたドラム缶も倒れ、ガソリンが全て床に広がってしまっている

「クソっ!!」ガァンっ

「....チキショウ.....」

何より痛手なのが、発電機を壊されたことだった

これが無ければ、生活など出来ない

蓄えていた食糧が全て無駄になってしまう

もうどうしようも...

「......あれ?」

「.......」

「これ.......配線が切られてるだけだ....」

「......よし」

呟くと彼は壊れた棚からマニュアルを引っ張りだした...

???「小僧!!そこをどけ!!」

「?!」

シュトロハイム「紫外線照射装置ぃぃぃぃぃぃ!!!!」ビカッ


ノーアイズ「WAYYYYYYY!!!」

シュトロハイム「ナチスの科学は世界一ぃぃぃぃぃぃ!!!」

「(゚д゚」

ついに主人公が幻覚見始めたかと思ってビビった

やめろよ……心臓に悪い

シュトロハイムさんが出たならもう世界は救われたも同然じゃないか

厭きたのか?

ところで何で誰もマニュアルのプリウスに突っ込まないんだ

>>159
ご都合主義

マニュアルの知識しかないんす

サーセン

支援

WAYYYYYYYワロタ

--次の日の朝--

「」ゲッソリ

「ぜってークマできてんだろ、俺…まぁそんなことはどうでもいい」

「……これで電気は通るはずだ……じゃないと俺の人生、ここでGAMEOVERだ…」

「……っ」ドキドキ

「頼む……ッ!!」パチっ

パッ

                                 ,.へ

  ___                             ム  i
 「 ヒ_i〉                            ゝ 〈
 ト ノ                           iニ(()

 i  {              ____           |  ヽ
 i  i           /__,  , ‐-\           i   }
 |   i         /(●)   ( ● )\       {、  λ
 ト-┤.      /    (__人__)    \    ,ノ  ̄ ,!
 i   ゝ、_     |     ´ ̄`       | ,. '´ハ   ,!
. ヽ、    `` 、,__\              /" \  ヽ/
   \ノ ノ   ハ ̄r/:::r―--―/::7   ノ    /
       ヽ.      ヽ::〈; . '::. :' |::/   /   ,. "

        `ー 、    \ヽ::. ;:::|/     r'"

コロンビアww

--2週間後--

「……ようやく家が居住可能な状態にもどったな……」

(ま、直しただけじゃなく、手も加えたんだがな…)

そう。じつは三日ほど時間をついやし、壁に防音施工をほどこしたのだ。
これで奴らが好き勝手に喚こうが吼えようが、それを聞かずにすむ。

復旧には時間と手間がかなり掛かった。最優先事項は、奴らに破壊された車の代わりを見つけることだった

ショッピングセンターだけが新車のあてがある場所だったため、また2、3時間ほど太陽の照りつける道をひたすら歩かなくてはならなかった。

クタクタになりながら着いた頃には倒れたけたが、何とか発進可能な車を見つけ、バッテリーを新しいものに交換し、ガソリンを満タンにしてから、後部にガソリンのドラム缶を数本積めこみ、自宅へ戻った。家に到着したのは日没の一時間前だった。

やれば出来る。

運良く発電機が壊されていなかったのは、ノーアイズどもに知能がなかったおかげだろう。

奴らは彼にとってこれがいかに大切な品か知らなかったのは明らかで、配線を切り裂き、殴りつけただけで放置していたのだ。

彼がすぐに修理したおかげで、冷凍食品類は無事だった。街の送電が途絶えている以上、どこにも冷凍食品を調達できる場所は残っていないのは明らかで、彼は大喜びした

こんなふうに

                                 ,.へ

  ___                             ム  i
 「 ヒ_i〉                            ゝ 〈
 ト ノ                           iニ(()

 i  {              ____           |  ヽ
 i  i           /__,  , ‐-\           i   }
 |   i         /(●)   ( ● )\       {、  λ
 ト-┤.      /    (__人__)    \    ,ノ  ̄ ,!
 i   ゝ、_     |     ´ ̄`       | ,. '´ハ   ,!
. ヽ、    `` 、,__\              /" \  ヽ/
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       ヽ.      ヽ::〈; . '::. :' |::/   /   ,. "

        `ー 、    \ヽ::. ;:::|/     r'"

前半面白かったのに後半メタメタだなw

夜のテンションというものです

さらにガレージを修理し、予備品や以前から放置していた植物の種子箱などを片付けた。いつここに種子をもってきたのか覚えていないが

洗濯機は修理しようがないほど壊されていたので、車と一緒にショッピングセンターからかっぱらってきた。

屋内では部屋の雰囲気を変えようと思いたち、壁にかけてある絵も交換し、電球をLEDにかえ、前よりも明るくした

もちろん、叔父と姉の仏壇も綺麗な新品に取替えてあげた。

どうでもよくないけどID違うってコトは作者じゃなくて荒らしか?今更だけど

手をつけてみると、家の修復作業はどれも悪くない気分をもたらしてくれた。

彼の胸の中にわだかまっていたものを取り除き、今も残る憤怒に新たなエネルギーを注ぎ込んでくれたのだ。

作業はだらだらと気力なく生きていた単調な生活を打ち砕いてくれた

この時期、殆ど煙草抜きですごした。ニコチンの摂取が無くなったことでストレスがなくなり、代わりに食欲が増すようになった

疲れのおかげで夢を見ずに熟睡することも出来た

彼の心の中は満足という感覚で満たされていた。

彼は居間の椅子に座ってモーツァルトの交響曲ジュピターを聴きながらジュースを注いだ冷たいグラスを手に、満足げに微笑んだ

人類が彼を置き去りにしてから、初めて心の底から微笑んだ

IphoneとPCの両方でやってるからだと思います

とりあえず全部ワシが今のところやってます

頑張れ面白すぎて爆発しそうだぜ
まあ導火線がついてるんだけどな

--次の日の午後--

「またしばらくゴミ溜め込んでたからな…あー、重てぇ…」

ワンワン!

「お、いるいる…」

「おーよしよs…」

ワンワン!

(1,2,3…三匹だけ…)

へっへっへっへ…

「………」ナデナデ

「必死なのは皆一緒なんだな…」ナデナデ

ワン?

「…なんでもないさ。ほら、食えよお前ら」ガラガラ

ワン

「……」

--居間--

「……」

(奴らの餌の対象が人間から動物にまで広がってってる…やっぱりエネルギーの配給源がいなくなったからか?)

(……本当にこのまま地球上の全ての生き物を食い潰す気なのか・・・・?)

(……俺には、どうしようもないな)

(…あ、記録記録っと…)

「えぇーと、2014年一月の○○日……あ」

「明日俺の誕生日じゃん……」

--翌日--
「おーおきなーそらーをーながめーたーらー」カチャカチャ

「.........トキが元気に飛んでましたとさ」

「いやーあれはびっくらこいたこいた...」

(....人間がいなくなって動物たちはいい気分なんだろうなぁ...)

「.....なんで家の屋根から動物ウォッチングしてんだろ俺...?」

「あ、熊が後ろ足立ちで歩いてる。すげー」

支援

世界まる見えだかでやってたがガソリンは一年位で車のエンジンがかからない位まで酸化するらしいね

c級映画きた。ゾンビ映画だとは思わないで泡吹いた俺が通ります。

--その日の夜--

「……料理本を見てなんとなくケーキを作ってみたけど、これはひどい。崩れかけの山の如く」

「やっぱ姉ちゃんみたいに上手くはいかないかー……」

--男ーっ!お姉ちゃんがアンタの為に手作り誕生日ケーキプレゼントしちゃうぞー!--

「………えーと、ろうそくは確か物置のダンボールのどれかに…」ガサゴソ

「………あれ、これって……11歳の誕生日の時、爺っちゃんが仕掛けたドッキリの……」

「うわぁ懐かしいなぁ……こう紐を引っ張ると垂れ幕と一緒にクラッカーが鳴って、花火と紙吹雪が飛んで……これ確か火事になりかけて、大騒ぎになったっけ…」

--うわっはははは!どうだ孫よ、この爺っちゃん特製ビックリドッキリ玉!!いいじゃろ~ビックリしたじゃろ~?ぎゃはははh……ん、なんじゃこげ臭……ぬおおおぉぉ?ビックリ--

「………ッえーと、ろうそく19本っと…」

--現状確認--

人類が一名残して絶滅してから約2ヶ月2週間経過

・男・
18歳→19歳 いまだ童貞

・ノーアイズの変化・
動物にも攻撃を行なうようになる

・男の家・
・防音施工追加
・LEDで省エネで明るくなった
・お部屋の雰囲気が変わった

・流行のひまつぶし・
・狩り
・妄想
・釣り
・交差点のど真ん中でコサックダンス

バイオの方だと脳の神経が破壊されているため、体のリミッターが解除されているが

このノーアイズの筋力はゾンビのようなリミッターを一部のみしか解除されてないから
落とし穴などのトラップなんかも有効ってことか作者?

質問ですみません

ノーアイズって事は目がないのか?すでにこのSSの中で出てたらすまん

185さん ノーアイズとは人間の目が黒くなっテイル状態らしいですよ
名前の由来は目が空洞見たく見えるからだそうです

>>185
目がないより怖いな

まあバイオのゾンビよりかはましなのはわかったがこいつらを殲滅する方法はあるのか?

>>187
うp主です
ノーアイズは基本「疫病に感染した人間」なので、外部的損傷なら生命活動が止まる、まぁようは普通の人間が死ぬ事なら死にます。太陽光レベルの紫外線に照らされると、ショック死のような現象をおこしたり

ここからは細かいですが
胴体などを中口径の銃弾を撃ってもウイルスが銃弾によりあいた傷口をすぐさま塞いでしまう強力な細胞結合物質により塞がってしまうため、出血等を防いでいます

ノーアイズ自身が耐えられる強度は人間と同じってことはわかったが
こいつらの厄介な点でひとつわからないのが再生力は普通の人間と同じか?
あと質問の返答ありがとう

再生力は人並みですね
個体によっては人以下だったり

うp主のわかりにくい説明ですみません

ありがとう

撲殺ゲー

こんな時にアメリカ軍がいれば・・・と思ってもアメリカ軍兵士もノーアイズになって
混乱して出撃もできずに殺されていったんだな・・・

「んじゃ…ハッピバースデートゥーミー」

--弟ー!姉ちゃんがアンタの為に誕生日ケーキ作ってやったぞー!--
--おいちょっと待てなんだこのちゃぶ台サイズは?!--

「……ハッピバースデートゥーミー」

--爺っちゃん誕生日プレゼントよこしやがれー!--
--それが人に物を頼む態度かバカチンコがぁ!お前にはこの20年前のエロ本…--

「……ハッピバースデイディアおーれー…」

--男くんお誕生日おめでとう!はい、これチョコレート!--
--え、いいの?受け取っちゃっていいの女さん?!うっひょひょーーーい!--

「……ハッピバースデイトゥーミー……」フーッ

--おめでとー!ヒューヒュー!ぬわぁっはははは!--

「…………」

「……ケーキ、食おうかな」

「………」モグモグ

「なんだこりゃ……すっげぇ甘い…姉ちゃんの砂糖入れすぎの癖受け継いじゃったかな…」

「昔はあんなケーキでも集まった皆で取り合ったっけ…姉ちゃんがあーんってしてくれたり爺っちゃんが酔っ払って腹踊りしたり友とゲームしたり女さんと話したり…」

「……今はもう皆で誕生日パーティーなんて出来ないけどな……これからずっと」

「……」モグモグ

「……」ポロッ

「…………」

「…っ……はぁ……」

ノーアイズ「辛いなら俺の胸で泣けよ」(ヨダレをたらしながら)

ノーアイズはお帰りください(RPGを構える)

「......」グスッ

「あーあ.....ったく」

「.......寝よう」

シャカシャカ...

(ちゃんと丁寧に歯磨きして、糸楊枝で間も.....)

(....身体もそうだけど、歯になんかあったら治す人間もいないから大変だな....)

「さーて...」パチッ

「.......明日、図書館にでも行ってみようかな...」

--次の日の午後--

彼は町の公立図書館の大理石の階段を上がっていた。彼の足音が図書館中に大きく響いた。さらに、イヤホンからもれる大音量の音楽もかすかに響いていた。

きっと図書館の係員に注意を受ける五月蝿さだろう。彼のほかに人がいれば、だが。

この2ヶ月間必死に生き延びながら、彼は時々この疫病の実態を調べようとした。だがたかが理科と科学の授業しか受けていない高校生に、疫病の事など分かるはずも無かった。ましてやその疫病は、世界中の科学者達が必死になってもワクチンどころか正体すらつかめなかったのだから。

ただ、彼はまだ諦めたわけではなかった。科学者たちは死んだが、彼は生きている。そして時間は腐るほどある。

ひとまずもっと知識が必要だと、それなりの基礎を固めるために動いた。

そのために、この情報の宝庫…地球上の知性が残した遺産、役立たずの心が生んだ残骸、名残、そして絶滅から人類を救えなかった無意味な人知のポプリ(寄せ集め)の場所に。

※次くらいからちょっと真面目に細菌学の話になるかも

作者に聞きたい
やつらの死体の消滅条件は太陽光に浴びせなければ残るのか?
残るなら主人公が少し知識を付ければなんとなく正体への手がかりがつめ寝るのではないか

>>201
コメントありがとうございやす
ある特定の事をしなければ死体は消滅しません。
太陽光でショック死した場合も、陸に打ち上げられた魚みたいに残ります
そこら辺も含め、これから解明して行こうと思います

おっつん

楽しみ

作者
ありがとう

「…変な雰囲気だなぁ…」

図書館の内部が死んだような沈黙でいっぱいなのがまるで嘘のようだった。世界の死滅が描いた文学が収蔵されている巨大な灰色の石造りのビルに入ってみると、なおさら不思議な気分になる。

大きな窓が並ぶ天井の高い科学コーナーに入った。左側にある本棚の端に向かうと、棚の分類票に目をはしらせる。

「「天文学」、「薬学」、「化学」、「工学」……」

「……「医学」。ここだ」

その本棚から一般生理と血液関連の資料を五冊抜き出した。細菌学は…いや、今はいいだろう。手始めにはこれで充分。また、ここに来るつもりだった。

--14時頃--自宅--

「……まずはリンパの機能についてでも調べるか」

机の上に専門書を置き、パラパラとページをめくった。こうなる前に、同じ内容の本を読んだ憶えがあるような気がした。だが、その時はただのガキンチョ。理解力がとぼしかったために、一文字として理解できなかった。

でも今は理解できるようだ。

毛細血管の薄い壁は、赤血球と白血球とともに血液中の原形質を細胞内に通過させる。それらの通過物質はリンパ液と呼ばれる濃度の低い液体に運ばれ、リンパ管を通じて血液に戻される。

この戻される過程において、リンパ液は流れを押しとどめながら老廃物の微粒子を濾過し血液中にそれらがもどらぬように働くリンパ節を通過する。

リンパの機能を活発化させる要素は二つある。

一つは「呼吸」。別に波紋呼吸とかそんなのではない。

呼吸は腹腔内の圧力を高め、その結果血圧やリンパ液の圧力が上昇する。

二つ目は「身体運動」。運動は骨格筋を通じているおかげで、リンパ液が逆流することはない。

「………あぁ」

絶対分かってないのにわかったように振舞う人間がするような相槌を彼は漏らした。

といっても、なんとなくは理解した。

さて、ノーアイズどもは呼吸はしない。彼の経験上では少なくともそう見えている。
それを考えると、おそらく奴らのリンパ液の流動は止まっているのではないか。そうなると、奴らの身体には老廃物が溜まっていると思われる。

彼はノーアイズが放つ鼻が曲がるような腐敗臭の原因がこれにあるのではないかと思った。でも老廃物が蓄積したことでそんなことがあるのか?奴らは内臓などが殆ど壊死を起こしている。

ノーアイズって性欲とかあるのか?

>>209

ない…筈です

あったらあったで毎夜乱交パーティーでも開かれてますって

彼はまたページをめくった。だがそこからの内容は彼には理解できなかった。

彼は専門書をおき、血液関連の本をとり、読む。

そしてしばらくしてまた置き、別の本をとる。

5冊目を手に取ったときには、やりきれなさにその本を壁に投げつけてしまった。

どれもが途中まで理解できても、全てを理解することは出来なかった。

それに何をどう読もうが、つねに細菌と血の相互関係の厄介な内容にたどり着き、どんどん難しくなっていく。

(そうさ)

(今まで俺はずっとノーアイズが示していた病原体に纏わる学説と、この目で見てきた事実をろくに検証してこなかっただから、分かるはずがないだろ?)

(……病原体、か)

毎夜乱交……ふぅ

人体なんてまだ分かってない事が星の数ほどあるのに、
既知の事さえも膨大で難解だから主人公は大変すぎるな

>>212
生前がどんな人であれ、腐った×××にアレは突っ込みたくないです

※理科の教科書って色々書いてあるのね

>>212
目玉真っ黒のゾンビの乱交でも賢者タイムになれるのであろうか

ぞんびにも あなは あります(^q^)

穴があったら?



細菌はこの疫病の原因になりうる。何もかもが彼にかぶさってきた。

疫病はすばやく広がった。感染により誕生したノーアイズだけが蔓延の原因だろうか?

夜間に獲物を求めて徘徊する奴らだけで、あれほど急激に疫病が拡大しただろうか?

不意に原因に思い当たり、愕然とする。

疫病の途方もない蔓延は、幾何級数的な感染者の増大は、全て一つの細菌によるものだと考えれば説明がつく。

彼はそれから日が暮れるまで、様々な仮説を思い巡らせる。

蚊や蝿も疫病を伝染させ、世界中に広げる原因となった。

そう、細菌は多くの現象の説明になる。昼間、日光を避けられる場所にこもり昏睡状態におちいるのは病原体が日光をさけているからだ。

でもふと思う。問題の細菌には、どんな特殊能力が備わっている?

生きている人間を殺す病原体が、死者の活動エネルギーの元になっているのか?

やべぇ自分で何書いてるのかわかんなくなってきたった

考えすぎて頭痛い

寝る

それの原動力が生体エネルギーってことか?
まあないだろうけど

期待hage

他の作品作る前に完結させてほしい、勿論手抜きはアカンで

考えれば考える程、話は巨大になっていく。
細菌が全ての原因ならば、それを解明するにはとてつもなく険しい道が待っていることを示す。
今よりも膨大な知識が必要となる。
この新しい、未知の細菌への知識が。

やがて彼は、ノーアイズの特徴を一つずつ思い出していき、奴らに銃弾を使った時…頭部を狙えば即死であるが、腹や脚や腕にいくら撃ちこもうと、強力な細胞結合物質が分泌され、銃弾の貫通と出血を防いでしまうため、効果的なダメージが与えられなかった。

だがなぜそんなものがでるのか?頭しか銃弾が効かないなんて、まるでゾンビじゃないか…

いや、奴らも殆どゾンビと大差ない。奴らには二つの種類がいる。疫病に犯され正気を失った人間と、疫病やノーアイズによって命を落とした後、死んでから蘇りかなり経過した半死人。

奴らは正気を失った人間とゾンビもどきで集結している。

奴らの死は脳に破壊的な衝撃を与えたり、首を負ったり、日光にさらされショック死したり…出血死によって死ぬタイプは、恐らく人間タイプの方。

じゃぁゾンビもどきは?

答えを確かめる方法は一つ…

彼はすぐさま家を出てノーアイズを探し出した。

小さな庭がある白い家に、女のノーアイズを発見し、その胸に拳銃の銃弾を撃ち込んだ。

衝撃でノーアイズの身体が一瞬跳ね、胸の傷口からねっとりとした赤い流血が流れ、白い身体を覆った。それだけだ。ノーアイズは生きている。銃弾は体内に残ったまま。

その血はまるで赤く着色したとろろだった…おっと、とろろ食べてた方ごめんなさいね

そこでクロスボウを取り出し、ビニール傘の部品で作った鋭く長い矢を打ち込んでみた

するとどうだろうか

ノーアイズの肉体が急速に崩壊し始めた。まるで体内から溶岩で溶かされていくように、半分溶けるように崩壊していった。

その光景に彼は顔を背けて、昼食を全部吐き出した。充分に落ち着いてから目を戻すと、ついさっきまでノーアイズが横たわっていた場所には、塩と胡椒が混じったような物質の山が残っていた。

こんな光景は見たことがなかった

そういえば、昔テレビで聞いたことがある気がする。人間の死に纏わる科学知識の持ち主が、霊廟には真空保存された遺体が保管されていて、外見は生前のままなのだと教えてくれた。

『だが、なかに空気を入れたが最後、バァン!遺体は塩胡椒の山のように分解してしまうんだ。それはそれは凄まじい光景さ!』

つまり、このノーアイズは死んでからずいぶん経つようだ。恐らく疫病で発生したノーアイズに食われ、誕生したタイプなのだろう。いつまで死を欺くことができたのかは、紙のみぞ知るところだ。

家に戻った彼はその日、発見した事をノートに全てまとめながら、崩壊したノーアイズのことを考えていた。いくら考えをそらそうと、女さんの顔が思い浮かぶ。

地下霊廟に入れられた彼女は今どんな姿をしているのだろう?

なるほどこいつらの死体の消し方は体内に空気を入れることか
それによって分解され死体は残らなくなるわけだ
これであいつらに少し優位にたった思える

--世界が終わる前 日本--

夜明け前のとある崩壊した街

乗り捨てられた車両で溢れる路上には何もなく、何もいなかった。ただ遠くのほうで散発的に怒号と悲鳴、唸り声と奇声、時々銃声が鳴り響いていた。

だがそれらが鳴り響く数は急速に減っていった。

上空を自衛隊のUH-60JAが三機、その機体を血の色に反射させながら飛び去っていく。

唐突に、二つの小さな明かりが路上を照らした。

それと同時に、人影が一つ、二つ…四つと姿を現した。

まだ「正常」な人間が姿を現した。

三尉「右に行っても地獄、左に進んでも地獄とはまさにこのことですね」

隊長「だまっていろ…」

二人の自衛隊員が、肩に装着したストロボライトで前を照らしながら、89式をいつでも撃てるように構えた。歩きながらライフルを物陰や路地に向け、時には後ろ向きになって歩いた。

構えた銃も重そうだったが、背中の荷物はその倍はありそうだった。にも拘らず、呼吸一つ乱すことなく、滑るように進んでいく。

対して、その二人に挟まれるようにして歩く少年少女の表情は心のそこから疲れきっていた。

隊長「大丈夫かね男くん、女さん?」

女「だ…大丈夫…です…」

男「お、俺むりぽです……」

隊長「そうか、私もだよ。だがあと少しで救助ヘリが待機している場所まで着く。それまでの辛抱だから、頑張りなさい」

男「へ、へいぃ…」

三尉「ほれほれ、急がないとゾンビにケツをとられるぞ?」

隊長「三尉、黙れ」

三尉「無理であります!おかしくなってしまいますであります!」

隊長「殺すぞ」

ようやく男が他の人間と会話してるのを書けた…過去だけど

そういやそうだな

支援

保守

PCが現在再起不能状態なので、再起するまでちょっと待ってて下さい

それまでiPhoneで頑張ってる進撃ssをどうかよろしくお願いします

この時、まだ人類は全滅してはいなかった。
いや。まだ全滅する前だった。

疫病はアメリカ、メキシコ、イギリス、フランス、ロシアを滅ぼしたすぐ後、次の獲物を日本に決めたようだった。
最初は東京で、一週間後には北部を除く殆どの地域で疫病が発生し、ノーアイズは着々と増えていっていた。

自衛隊は感染地域と感染が疑われる者を完全に隔離した。
当時の噂では、感染が疑われる者たちはその後、ワクチン開発のための実験材料に。だが大抵は発症する前に何処か人知れぬ場所で射殺された。その光景は自分の目でも見た。どちらにいこうと、捕まれば待ってるのは死のみだった。

俺の住む町も疫病が発生してすぐ隔離され、自衛隊が派遣された。それで疫病を止められる筈がないのに。
俺の家族も、知り合いも、疫病と自衛隊のおかげでめちゃくちゃになった。

俺の知っている人間で最初に感染したのは姉ちゃんだった。仕事帰りで帰ってきた時には、姉ちゃんはもう、俺の知っている姉ちゃんなんかじゃなかった。

姉ちゃんは俺を喰おうとし、庇った爺っちゃんが咬まれ、爺っちゃんは姉ちゃんを殺した。

爺っちゃんは怪物になり化けながら、俺に爺っちゃんの部屋の屋根裏の倉庫に置いてある猟銃を取りにいかせている間に、包丁で心臓を刺して自殺した。

期待

待ってました

町中はまるで世界の終焉を表したかのような有様だった。

俺の通っていた学校の同級生達も皆醜く死んだ。
イケメンで人気だった奴は仲間を餌に逃げようと醜態を晒しながら喰われた
DQNは自分を棚にあげて助けを媚びながらバラバラにされた
教師の鏡だった担任は自分を馬鹿にしていた生徒をそれでも守って死んだ。
親友は、俺の片想いの女の子を庇い、2週間前まで怪物になって彷徨っていた。
その親友が守った女さんと一緒に、俺は自衛隊の元へ向かい、救助を望んだ。
だがそこでの検査で、女さんに感染の疑いが掛かった。
自衛隊は彼女を何処かへ連れ去ろうとした。
だから逃げた。俺たちは怪物と自衛隊に追われる羽目になった。
でもその最中、「国民を守る」という使命を忘れていなかった自衛隊員と出会った。

支援
終わりがどうなるのか楽しみ

俺が出会った、少なくとも俺の中では、誰よりも立派だった二人の自衛隊員。

彼らは、特殊作戦群第一中隊の生き残りだった。
特殊作戦群とは、陸上自衛隊中央即応集団の隷下部隊であり、千葉県船橋市習志野駐屯地に駐留する陸上自衛隊唯一の特殊部隊である。
その生き残り、隊長の三佐と部下の三尉と俺たちは偶然出会った。

それはノーアイズの群れに襲われ、死を覚悟した瞬間に出くわした時だった。

--世界が終わる前 先ほどの2時間前--

ノーアイズ「AAAAAAaaaaaa!!!!」

ノーアイズ「BUAaaaaaaaaa!!!」

女「イヤアアアァァァァ!!」

男「ひいいいぃぃぃぃぃぃ!!く、来るならこい!!ばばばば、バットでぶん殴ってやるっっるるっる!!」

女「男くんだめええぇぇ!!死んじゃうから!死んじゃうからああぁぁ!!」

男「おお、おりゃああぁぁぁぁ!!」ブンッ

パシッ

ノーアイズ「GUuuuuuuuu...」

男「」

ノーアイズ「gwndirbekxhdheh!!」

男「うわあああああぁぁぁぁ!!」

三尉「...隊長、感染者が大声で逃げるウジ虫だったら、あの子日本救えますね」

隊長「黙ってろ。助け出すぞ」

三尉「マジっすか?」

隊長「マジだ。安全装置を外しておけ。手榴弾の使用も許可する」

三尉「おぉ神様よお慈悲を~」

隊長「口を閉じてろ」

三尉「呼吸出来なくなっちゃいますよ~」

隊長「....ここで死ね、命令だ」

三尉「命令ハキャッカサレマシタ」

※特殊作戦群が何かみたい人は検索検索ぅ

うわ学校の近くの基地ではないか

しぇん

すいません>>1は自衛隊の装備に鈍くて
陸上自衛隊って採用してる小銃って89式5.56mm小銃以外に何使ってます?

HK416も確かあった筈
HK416ならバレル変更もできるし
アサルトライフルからバトルライフル
バトルライフルからライトマシンガンにって言う感じにできた希ガス

普通は64式7.62mm小銃 を使ってる部隊が多い。
まだまだ古いのに全然装備の更新が進んでないみたいでまだ89式よりも多いらしい
特殊作戦軍ではM4カービンを使ってるみたいだし
狙撃銃はM24を2002年から導入してるらしいけどどれくらい普及してるかわ知らん
>>249も言ってるけど海上自衛隊のリストソースでHK416が試験的に導入されてるらしい
>>249が言うまでHK416が導入されてた事をしらんかったわ

しえん

見失うからage支援

まだか…

隊長「お前は右を片付けろ...私は左を殺る」

三尉「りょーかいしましたぁ!」

三尉が陽気に立ち上がり、隊長と同じタイミングでM4のコッキングレバーを引いた。

三尉....第一中隊所属の27歳の女性隊員。幹部候補生学校を卒業したばかりの若きエリートで、隊員の中でも最年少で唯一の紅一点。だが戦闘のエキスパートの集団のなかでも逸材中の逸材だった。射撃格闘素敵何から何まで完璧だった。優しく気さくで気配りも欠かさない利発...だが、不真面目で緊張感を全く持たず、部下としても同僚としてもとても扱いづらい人だった。

隊長「揃いも揃って...よくここまで集まったものだ」

隊長はライフルを持ち上げ、それをなぎ払う様に連射する。
5メートル以上にいるノーアイズが、聞こえた銃声と同じ数だけ地に伏した。
銃声にノーアイズ達が振り返る。その額を銃弾が貫く。
隊長が歩く背後には死体が次々と転がっていった。一体の額に一発。彼へと向かって行くノーアイズ全てに叩き込まれ、糸が切れた人形の様に倒れていく。

不意に弾が切れる乾いた音が響いた。
直後に血塗れの老人姿のノーアイズが奇声を上げながら向かってくる。
隊長は急いで弾倉を交換...せず
ホルスターから拳銃を抜...かず
ただのんびりと歩き、手が届く距離まで向かって行った。
ノーアイズが隊長に向かって一直線に飛びかかって行った。
通り過ぎる人を避けるように横に体を躱した。同時にノーアイズの腕を抱え込んだ。
ノーアイズは次の行動に移ろうとした瞬間、空中で一回転し、背中から地面に叩きつけられる。
休む間もなく、その額に隊長がナイフを突き刺した。

隊長「...人間、舐めない方がいいぞ」

三尉「はいはーい!注目、ちゅうもーく!」

三尉が手を叩きながら大声で呼びかけると、残りのノーアイズ達が振り返った。真っ黒に変色した眼が、一斉に彼女を向いた。

三尉「ピッチピチで美味しいお肉はこっちだよ~?w」

言いながら、誘うようなポーズをとる。銃は手放していた。

直後、突然そのノーアイズが奇声を発し、跳びかかってきた。他のノーアイズもつられるようになだれ込む。

三尉「よいしょっとぉ!」腰にぶら下げていた銃をとり、腰だめに構えると、M4が唸り声をあげた。弾幕は迫りくるノーアイズ達の体を次々と貫通し、横たわる放置車体に当たると火花を散らしていく。

男「うわあっぶね?!なんだ?!」

女「いやああぁぁぁ?!」

三尉「あははは!ごめんごめん!跳ね返っちゃったね!」

跳弾お構いなしに銃弾をばら撒き、笑う彼女の背後からノーアイズが飛びかかってくる。その鋭い爪が、彼女の首をかっ切ろうと迫ってくる。腐臭が吹きかかる至近距離で、彼女は振り返った。
その顔には満面の笑みが浮かんでいる。
不意にノーアイズの横っ腹に強烈なキックが炸裂した。肋骨が数本砕け、内臓を突き刺し、身体が衝撃で横にすっ飛ぶ。

三尉「あはっ!おしかったな!」

立ち上がろうとするそれの頭を、銃弾で砕きながらいった。

進撃で例えちゃうと

隊長=リヴァイ

三尉=ハンジ

M4って行ってもたくさん種類あるんだよなぁ
カービン コマンドー A1 E2
自衛隊のはカービンって書いてあるけど
どれなんだろう
まぁ、ゾンビ相手とかに戦ったりするならMP7とMP5もあるから
機動性を確保したいならサブマシンガンもお勧め
弾少ないけどバラまける
ミニミ(M249)も有りだけど重い

保守あげ

三尉「掃討完了であります!」

隊長「.....いくら殺そうと解決にはならないな...君たち、大丈夫か?」

男「は、は....はいいぃぃ!!」

女「ああぁ、ありがとうございます!お、男くん大丈夫?!」

男「お、女さんんんん!!」


すませんちょっとまだ進まない

把握

引きage

三尉「大丈夫ーきみ?」

男「は...はい!!」

三尉「うーん、惜しいなぁ。ちょーっとタイプじゃないなぁ」

男「へ??」

隊長「ふざけるな三尉....君たち、怪我はないかい?」

女「は、はい....おかげさまで...!」

男「あの、本当に、マジで、ありがとうございます!命の恩人です!!神様です!!ありがとうございます!!」

隊長「おいおい...ど、土下座何てしなくても...」

三尉「いやぁそんな英雄扱いされちゃぁなぁ~wwねぇもっと讃えてぇ~ww もっと褒めてぇ~www」

隊長「黙れ剥ぐぞ」

三尉「ウェーイ」

男「あ...あなた方は...自衛隊?」

隊長「申し遅れました。私は陸上自衛隊特殊作戦群第一中隊隊長です」

三尉「同じく以下略の第一中隊の紅一点!三尉です!」

見てるよ

しぇん

ろん

>>1はアイアムレジェンド知ってたの?
あの映画は凄かった。見てない人は見た方がいい。
最後のとこよかった。

>>267
>>21>>23のやり取り見ればわかる

しえんろん

オォォォィ....

男「う....」

女「ひっ....!」

隊長「....近かったな」

三尉「そうっすね...早いとこ行きますか」

隊長「あぁ....君、立てるかい?」

男「は...はい!」

三尉「こっちだよ。私達の高機動車があるから...一緒にドライブしよ?」

隊長「黙れってお前は」

男「うわっすっげー...自衛隊の車だ...」

三尉「ほら、早く」

隊長「急ぎなさい」

女「ほ、ほら男くん!」

男「お、おぉ!」

バタンッ

ブルルルル....

三尉「隊長、どうします?」

隊長「致し方ない。予備プランで行くぞ」

三尉「えっ、民間人の避難区域に?それちょっとマズイんじゃないんですかぁ?」

隊長「止むを得ないだろ...そこに待機しているヘリに乗り込むしかない」

三尉「マジっすかー...」

来たか!待ってた
大変だと思うが頑張ってください

隊長「安全運転で頼む」

三尉「いやぁーこんなに無人な道路だと、猛スピードで突っ走りたいっすねーww」

隊長「.....」ジャキン

三尉「サーセーン」

男「......」

女「ここ...いつもは賑わってるのに...誰もいない...ね...」

男「み...皆避難してるんだよ、きっと...」

三尉「ホントにそう思ってる~?」

男「へ?」

隊長「...三尉」

三尉「へーいww」

男「.....」

女「あの...街から出るんだったら、高速とかからでも...」

隊長「街から出る主要道路は全て自衛隊が封鎖している。この街は今、完全に隔離されているんだ」

男「....何人死んだんですか?」

隊長「...大勢だ。大半は...疫病にかかった感染者に殺された」

三尉「私達の仲間達も皆...ね。お、まだ走ってる車がチラホラ...」

男「先週まで、東京でほんの少し出ただけだったのに...こんな遠くまで...」

隊長「まるで「ドーン・オブ・ザ・デッド」だな」

三尉「えっなに、隊長って映画見んの?」

支援

三尉「うわ...見て下さいよアレ、家が燃えてますよ」

女「え...あの家って....」

男「嘘だろ...町内界の会長の家だ...」

隊長「...火事になる前に逃げ出しているさ、きっと...」

男「....」

三尉「隊長。どっちに行きます?」

隊長「左だ」

三尉「迷ったら左の法則?」

隊長「何だそれは...いいから、行け」

三尉「はーい」

ウゥーウゥー...

男「....こんな街で、あんなにパトカーが...」

三尉「お巡りさん達も引っ張り凧だねぇ...無駄なのに」

隊長「三尉」

異形の世界へと変わった、自分の生まれ育った街を不似合いな車両が走り去り、僕らは指定されていた避難地帯にへと続く道路へと入っていった...

期待


もう来ないか?
待ってる

三尉「あんれまぁ...こりゃまぁ随分と大渋滞で...」

男「うっわ、なんだこれ...」

隊長「まだこれほど避難区域に入れてないのか?」

三尉「みたいっすね。他の自衛隊は何してんすかね?」

隊長「予想外の事態なのだから致し方ない。実戦経験も浅いのだからな」

女「.....」

男「お、女さん?大丈夫...です、か?」

女「えっう、うん...何かね、こんなにいっぱい人がいて安心しちゃったの」

男「お、俺もっすよ、ハハッ...き、きっと周りもそうですよ」

女「そうだね...ね、ねぇ。何で男くんは私にも敬語なの?」

男「えっあっいえ、その...」

三尉「にしても寒いっすねぇ...あー、となりの外車は暖房効いてそ~羨まし~...」

隊長「口を閉じて、前を、みてろ」

ぬぅ、面白いな

確かアイアムレジェンドってブルーレイ版だとラストが2パターンあるんだよね?
このssも別の人視点って感じで3パターン目として入れてほしい…

これからも頑張ってください!

さっさと進めよおい!
早く入れてくれ!
邪魔だどけ!
ふざけるな!こっちには動けない老人だっているんだ!

三尉「皆イライラしてきましたよ~?」

隊長「検査に時間が取られているからな...」

女「!」

男「け...検査?」

隊長「あぁ。避難区域に入る為には、一人ずつ感染の有無をチェックするんだ」

女「......」

男「えっと...絶対?」

隊長「ん....?何か...まずい事でも?」

三尉「隊長」

ガシャアァァ

キャアァァァ!

三尉「.....ヤバイっすよ」

あぁ…女が…

あぁ、、、

どこからかガラスが割る音が響いた。直後に、道路中に悲鳴が広がった。
数台後ろの赤い車に化け物が群がっていた。他にも何台か、化け物に屋根を占領されている車がある。
男は外を見てゾッとした。何時の間にか、車列は感染者に包囲されていた。

車の中にいれば安全だと思っていたが、間違いだった。また、全ての化け物が完全に人間をやめた訳ではなかった。まだ知能や思考能力が残っている者...つまり狂人とも言うべき感染者もいた。金属パイプや石やレンガなどでガラスを割り、獲物に群がる貪欲なハイエナのように次々と車を襲いはじめた。
車体を叩く音、ガラスの割れる音が騒然と響く中、悲鳴とクラクションに獣じみた唸り声が混じり、一帯はたちまち阿鼻叫喚の地獄と化した。

隊長「マズイ....!」

男「やべぇ...やべぇ、やべぇよおい!」

三尉「え、ちょ!前の車列、車から皆逃げ出してますよ!これ、進めな....」

隊長「バックしろ!バックだ!!」

三尉「無理です!民間人が....」

隊長「ここに停まれば死ぬだけだ!!諦めろ!バックして歩道を行け!!」

三尉「あぁもう!分かりました、分かりました!!二人友、かなり揺れるからね!!」

男「は、はいぃ!」

女「おぉ、男くん....!!」

その時、隣にとまっていた車が窓ガラスが突然真っ赤に染まり、内側から子供の顔面が押し付けられた。
女「キャアァァ!!」
子供は哀願するように女を見たが、何かに引き戻されてすぐに見えなくなった。
大きな車体が波に翻弄される小船のように揺れる。そして中から、猛獣が獲物と格闘するような音が聞こえていた。
女「あ.....あ、あ.....」ガタガタ

男「女さん!こっちを!俺を見て!ね?こっち向いて!」

女「殺される...殺される....皆化け物に殺され....」ブツブツ

久しぶりに来てみたが話が進んでいるみたいで嬉しい

聞きたいことがあるのだが、彼らの中にはバイオのタイラントみたいな変異体がいるのかを教えてほしい
2か月の時が流れているのだから変化し続けているものもいると考えて書き込んでいる
ごめんなさい

黙って読め

保守age

n

頼む書いてください

書いてくだしあ

>>1待ってるよ

続きが楽しみじゃのう

もーちょっと待ってね(´・ω・`)

待ってる間にワールド・ウォー・Z(?)でも見ていやがれください

三尉「隊長、十時の方向!!」

見ると、ノーアイズが、それこそ咬みつきそうな勢いで駆け寄ってきた。いずれも凄まじい形相だった。血に染まっていない者は一人としていない。
三尉が拳銃を引き抜いた。狭い車内では、銃身の長いライフル銃は不利になってしまう。

隊長「撃つな!」

隊長は三尉の照準を腕で遮った。

隊長「撃てば更に注意を引くぞ!」

冗談でしょ。三尉はそう言いたげな表情を浮かべたが、リアから車体を叩く音が聞こえた時にはぎょっとしていた。
二匹が車の前に出ようとした時には、車は真後ろの車を押しのけながら大急ぎでバックし始めた。

更新きたーーー)ーー!!

男「うわっ、うわっ!うわっ!!」

隊長「スピードを上げろ!」

三尉「無理です!」

確かに無理だった。道は車両で寸断され、車はその間隙を縫うようにしか走れない。しかもその間隙にも、車両を捨て逃げ惑う人々で溢れかえっていた。猛スピードで遺棄車両と民間人を避けながら後退するのはプロのドライバーでも至難の技だ。

隊長「ハンドルでかわせ!何があっても、絶対に停まるな!」

その時、激しい衝撃音と同時に車が大きくバウンドした。

三尉「何か轢いた!!何か轢いちゃいました!!今私何轢いたのねぇ!?」

隊長「構うな!」

横から飛び出してきた感染者が体当たりしてきた。ガラスが割れ、ガラス片のシャワーが女に降り注いだ。

女「きゃああぁぁ!」

男「うわあぁ!と、飛び込んできそうですよぉぉぉ!?」

隊長「三尉!台尻で追い払え!手が届く範囲に感染者を入れるんじゃない!」

三尉「たい、ちょぉ....!?」

隊長「何だ!運転に専念しろ!」

三尉「ウシロ、ウシロ」

男「うわっ、うわっ!うわっ!!」

隊長「スピードを上げろ!」

三尉「無理です!」

確かに無理だった。道は車両で寸断され、車はその間隙を縫うようにしか走れない。しかもその間隙にも、車両を捨て逃げ惑う人々で溢れかえっていた。猛スピードで遺棄車両と民間人を避けながら後退するのはプロのドライバーでも至難の技だ。

隊長「ハンドルでかわせ!何があっても、絶対に停まるな!」

その時、激しい衝撃音と同時に車が大きくバウンドした。

三尉「何か轢いた!!何か轢いちゃいました!!今私何轢いたのねぇ!?」

隊長「構うな!」

横から飛び出してきた感染者が体当たりしてきた。ガラスが割れ、ガラス片のシャワーが女に降り注いだ。

女「きゃああぁぁ!」

男「うわあぁ!と、飛び込んできそうですよぉぉぉ!?」

隊長「三尉!台尻で追い払え!手が届く範囲に感染者を入れるんじゃない!」

三尉「たい、ちょぉ....!?」

隊長「何だ!運転に専念しろ!」

三尉「ウシロ、ウシロ」

ミスった

背後を振り返った。

悪夢の再現だった。そこに老若男女の区別はなかった。

一条の光も無い街の闇が蠢き、路上に無数の人影が現れた。

男「」

女「」

三尉「」

隊長「」

隊長「威嚇射撃用意。セーフティ・ロック解除」

三尉「賛成」

隊長「車を捨てろ!!」

三尉「大賛成!!」

全員が転がり出るようにして車を降りた。
車列を縫うようにして、口からヨダレ混じりの血を滴らせた老婆が、短距離走の選手並のスピードで近づきつつあった。

男「ひぃっ!」

男は地面に尻をついたまま後ずさった。
すると、誰かが肩を掴んだ。

男「あぇ....?」

見上げると、すぐそばの外車から上半身を真っ赤に染めた男が、助手席の窓から身を乗り出していた。
真っ黒な空洞のようになった眼球が、男の顔を見つめる様は、憎き相手に怒りの眼差しを向けているようにも見えた。

男「いぎゃあああぁぁ!?」

突然、銃声が響いた。

誰が撃ったかは分からなかったが、目の前で血肉が爆発し、すぐに誰かに無理やり立ち上がらされた。

隊長「立て!走れ!心臓にまだ血が通っているなら、走れ!」

4人は人を押しのけながら、我先へと進む人の波を追いかけるように走った。あそこに入れば助かる。誰もがそう思っていた。
それが死神が希望を抱く獲物に絶望を味合わせる罠だと知らずに。

重機を動かすような重い金属音が響いた。

見ると、安全な隔離区域へと繋がるゲートが守りに付いている自衛隊によって閉鎖されようとしていた。

女「あぁそんな!?」

隊長「待て!!」

人々が悲鳴混じりの声をあげたが、もう遅かった。その声も、ゲートが閉じる絶望の音にかき消された。

男「そっ...そんな....!!」

三尉「マジ....マジ...?こんなのってアリ...!?」

隊長「っ....!!」

助けて!助けて!!
やめろおおぉぉ!!いやああぁぁ!!
やめてええぇ!!咬まないでぇぇ!!
開けてくれええぇ!!
子供が!子供がいるんだうわああぁぁ!!

三尉「隊長...どうすんっすか?」

隊長「......!!」

三尉「隊長!!」

隊長「黙れ!!....上がれ...車のボンネットに上がれ!屋根伝いにここを離れる!!」

何か読みにくく感じる( ´・ω・`)

やっぱ面白いなぁ

人間って成長するんだなって
このSSを見て思ったわ

>>1と男、頑張れ

全員が急いで車のボンネットに飛び乗った。腰を落として身体を支え、そのまま屋根に移動する。

その頃には、4人が乗った車は数匹の化け物に取り囲まれていた。

回りでは逃げ場を失った人々が無意味に悲鳴をあげ、泣き叫び、逃げ惑っていたが、すぐに化け物の手に捕まった。

ひとりは文字通り二つに引き裂かれ、もうひとりは数匹に地面に引き倒され、血まみれの肉塊になった。

もはや後戻りは出来なくなっていた。上がってこようとする感染者は隊長と三尉に頭を撃ち抜かれ倒れていったが、それを補うように次々と感染者は寄ってきた。

何時の間にか、周りには殆ど正常な人間はいなかった。

隊長「行くんだ!飛べ!飛べ!」

銃声に負けじと叫ぶ隊長。

三尉は脚を掴もうとする感染者を撃ち殺してから、小さな歩幅で進み、次の車に飛び移った。

三尉「来て、ほら!」

男「女さんはやく!!はやく!!」

飛び、撃ち、周囲の感染者の数が多ければ、慌てて方向を変えながら車列をどんどん前に屋根伝いに飛んでいった。

止まるな、止まるなと後ろから隊長に怒鳴り散らされた。

止まれば無数に伸びる手に捕まり、引きづり降ろされる。
掴まれたら終わりだと思うと足が竦んだが、進むしかなかった。

進まなければ死ぬ。

反対車線の四台目へ移った。そして五台目。

前から切れ目のない銃声が響いた。

閉じられた隔離ゲートの上から、自衛隊員が下に向かって発砲している。見ると、ゲートの格子板をつたり、上に上がろうとしていた。一匹どころではない。4人に集まっている数の数倍だ。あれではもうじき、ゲートを突破されてしまう。

男「前には進めない...ッ!!」

三尉「隊長!こっち、こっち!」

三尉の指差す先には、歩道のすぐそばにある路地だった。
建物と建物に挟まれとても狭く、人が無理して身体を突っ込めば入れそうだった。

隊長「そこだ!そこを行け!」

隊長が叫ぶ前に、三尉はそこにいる感染者達を撃ちたおしていた。

全員が突っ込むように路地へと走った。

男「女さん先に!早く早く早く!!」

女「う、うん!うっ...せ、狭いぃ....!」グイグイ

男「イテ、イテテテ!」グイグイ

隊長「急げ!」

近寄る化け物に弾丸を撃ち込みながら叫んだ。

三尉「お先に!」

隊長「早くしろ!」

三尉「はいはいはい!」グイグイ

自衛隊「来るな!来るなああぁぁ!」

隊長「押し切られたか....ッ!...ん!?三尉!早くしろ!」

三尉「いやっちょっ急ぎたいのは山々なんだけど....!!」グイグイ

隊長「なんだ!?」

三尉「胸で通れなくて...!」

隊長「」

三尉「あぁもう!」グイグイ

隊長「貴様馬鹿げた事するな!早く進め!進まんか!」グイグイ

三尉「痛い痛い痛い!押さないで下さいおっぱいが痛い!」

隊長「黙って入れええぇぇ!!」グイグイグイグイグイグイ

三尉「やっちょっどこ触ってやぁんっ////」

隊長「だまええええぇぇ!!」

詰まる三尉を無理やり押しながら、細い路地に無理やり身体をねじ込んだ。

間一髪か、化け物達が恐ろしい声を上げながら向かってきたが、個々が身勝手に動き、互いを押しあい邪魔し合ってるおかげで、侵入を防げていた。何匹か手を伸ばし、バタバタ建物の壁を弄っているが、捕まれる事はない。

隊長「いいぞ....このまま奥へ....」

三尉「あうぅー...おっぱいが大きくてこんなに後悔したの初めて....」シクシク

  _  ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
 ⊂彡

  _  ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
 ⊂彡

ちょっと待ってね

    _    ∩
  ( ゚∀゚)⌒ノ
  (    r'´

  _  ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
 ⊂彡

引き上げ

--そして時間は進み--

街は不気味に静まり返っていた。生き残っている人間がいるはずだったが、声をかけてくるものは一人もいない。
奇声をかけてくる化け物の姿も見えない。隔離地域への入り口にはあれ程いたのに、一体何処へ消えてしまったのか。煩いほど響いていたあの唸り声も、今はすっかり鳴りを潜めている。
まるで嵐の前触れでもあるかのようだ。あるいは、全ての生き物が死に絶えてしまったかのように...そうでなうことを知ってるだけに、恐怖だけがじわじわと増幅されていく。
自衛官二人はいつでも撃つ構えだった。走りながらライフルを物陰や路地に向け、時には後ろ向きになって走った。構えた銃も重そうだったが、背中の荷物はその倍はありそうだった。にも拘らず、呼吸一つ乱すことなく、滑るように進んでいく。

男「隊長さん.....」

隊長「......」

男「隊長さん!」

隊長「ん....あぁすまない。何だね?」

男「これから...どうするんすか?」

隊長「....当初の目的のままだ。隔離地域内に待機しているヘリへ向かう」

三尉「どうやって隔離地域に入る気ですかたいちょー?ゲートはゾンビ達に突破されて、侵入ルートは潰れたんですよ?」

隊長「隔離地域は急ごしらえの安全柵に囲まれ、重装備の自衛官が数名で監視している。そこから侵入する」

三尉「....その見張り連中に入れて貰えますかね?」

隊長「無線を聴いてみろ」

『突破された!隔離ゲートが突破された!感染者が次々と...ぎゃあああぁ!』

『撃て!撃つんだ!!』

『本部!民間人が犠牲になっている!感染者の数が多過ぎま....ああああぁ!』

『やめろ!近付くなああぁぁ!』

『後退する!既に10名以上が死んでいる!一旦退け!!』

『逃げろおおぉ!』

三尉「......あーりゃりゃ....」

男「」ガタガタガタ

女「」ガタガタガタ

隊長「皆任務など放棄している。生きる為にな」

隊長=30代後半

三尉=20代後半

乙っぱい

age

おぉ!
続ききてたか!
いつでもいいから待ってるぞ!

お久 (´・ω・`)

今日更新するお(多分)

おう

今日更新するといったな

あれは嘘だ

追い付いた




失禁レベルの面白さだわ

隊長「気に入らんな」

三尉「えぇ。静かすぎるっすね」

男「く、くく来るって思ってた方が...い、いいっすか?」

三尉「それも、束になってね」

隊長「その通りだ」

隊長が呟いた。すると、それが合図であったかのように闇が蠢き、
路上に無数の人影が現れた。
それを見ただけで、男は気を失いそうになった。

何時の間にか、道路は夥しい人影に埋め尽くされていた。読経にも似た低い唸り声に混じり、聞くものを凍りつかせるような熱い遠吠えが闇にこだまする。まるで、仲間に合図を送っているようだった。左右に建ち並ぶ建物の影からも、ぞろぞろと人影が忍び出ていた。

突然、銃声が響いた。

どっちが撃ったか分からなかったが、銃声は徐々に増えていき、そのうち切れ目のない音となった。

周囲の闇がざわざわと揺れ、人間とは思えない唸り声が急速に高まっていく。

キター!

女の右側から6匹も化け物が突進してきた。その姿がはっきり見え、悲鳴が上がる瞬間、弾かれたように宙を飛び、次々と地面に叩きつけられる。

隊長「振り返るな!!止まらず走れ!!」

隊長が叫び、発砲した。右前方で化け物が一匹、膝からくづれ落ちるように倒れた。しかし動きを止めたわけでなく、奇妙な形に折れ曲がった足を引きずり、片足だけで立とうとしている。

男「膝を撃ち抜かれて平気な人間がいるかぁ!?クレイジーだ!クレイジーだ!!」

三尉「こいつらは痛みを痛みとして感じてないの!こうつらは痛みすら獰猛さを増幅させるだけ!もう人間じゃないの!!」

走りながら喋ってるのに、呼吸が乱れることはなかった。引き金を引く際にも淡々としたものだ。

隊長「そんなモノになるのだけは死んでも御免こうむる!!」

喋り、素早く二発撃った。

男はついていくだけで精一杯だった。息が切れ、汗が全身を滝の様に流れ落ちる。頭が朦朧とし、何度も足がもつれ、前のめりに転びそうになった。女も辛そうだった。男は無意識のうちに女の手をひいていた。

銃声は途切れる事なく続き、撃たれたモノたちが道に折り重なって倒れるが、押し寄せる化け物の津波との距離は急速に狭まりつつあった。

最強の殺戮兵器が二丁もありながら、人間の方が追い詰められていた。

目の前に侵入を防ぐ安全柵がかすかに見えた。向こう側では自衛官らしき男が倒れていた。

三尉「上がって!!上がって!!」

隊長「安全柵に近づけるな!!」

隊長が叫ぶと、整列した二人は、押し寄せて来る化け物に向かって一斉射撃を開始した。

男「女さん!!ささ、先に!!」

女「う、うん!よい...しょっ...!!」

男(あ、苺パンツ.....)

隊長「早く行きなさい!!」

男「は、はい!!」

身の丈以上あるフェンスを登り、急いで飛び降りて着地した。

地面に足が着いたのを狙いすましたかのように、倒れていた自衛官が跳ねる様に立ち上がった。

腹が裂け、両目は真っ黒に染まっていた。

死んでいたのではなかった。

両手で首の付け根を掴まれた。悲鳴が喉につかえた。
怪物になったそれが口を近づけた。

男は意識を失いかけた。

女「やあああぁぁぁ!!」

女がそれの背後で大声をあげ、おそらくその自衛官の所有していた銃を持っていた。ただし、棍棒の振り上げ、そのまま頭目掛けて振り下ろした。

鮮血が飛び散り、それが仰向けに倒れた。

更にトドメをさすように、顔面に銃床を叩きつけた。女は激しくあえぎながら、横たわるそれから男へ視線を移した。服に返り血が飛び散っていた。

男「」ポカーーン

女「わっ...わた...私だって...助けられるでしょ...?」

三尉「ちょっと!大丈夫?!」

乗り越えてきた三尉が男を立ち上がらせ、女と二人を抱きしめた。

女「ふぁっ!?」

男「おうっ!(ぱ、ぱいおつが!!)」むにゅん

三尉「よかったぁ...怪我ない?平気なの?」

男(俺...助けられてよかった.....)むにゅむにゅ

隊長「何をして...おぉ...これは...いや、それどころではない!急ぐぞ!!」

安全柵に向こう側で、凶暴さのみに取り憑かれたモノたちが迫ってきている。侵入されるのも時間の問題だった。

隊長「さぁ行くぞ!!ヘリはショッピングセンター前の駐車場で待機しているハズだ....任務を放棄していなければな!!」

隔離地域の表に出ると、そこは安全とはかけ離れた阿鼻叫喚の地獄だった。化け物と人間が殺しあっていた。今では何処にでもありふれた光景と貸していた。

隊長「見るな!!走るんだ!!」

血と火薬、悲鳴と奇声と銃声で包まれた道路をまた全速力で懸けた。

時折感染者が向かってきたが、自衛官二人が倒してくれた。だが見境なく撒き散らされる銃弾だけはどうあがいても、よけるしかなかった。

銃声に慣れ始めた耳にローターの音が聞こえた。降り仰ぐと、夜空をヘリが飛んでいた。自衛隊のUH-60JAが行く手のひときわ明るい場所に降下し始めた。あそこが目指す場所に違いない。

背後から凄まじい音量の怒声が鳴り響いた。先程の集団が追ってきたのだ。

隊長は立ち止まり、手榴弾を手に、ライフルの弾倉を取り替えた。

三尉「隊長!相手をしても無駄です!急ぎましょう!」

隊長「貴様がその二人を連れていけ!私は奴らを引き付ける!!後で合流する!」

男「無茶ですよ!!行きましょうよ!!」

女「隊長さん!!」

隊長「三尉!!彼らを責任持って守れ!!」

三尉「......」

隊長「三尉!!!」

三尉「....了、解」

隊長「あの光の方向まで走れ!!私に構うな!!」

女「隊長さん...!!

男「行こう女さん...!!あんた!!向こうで待ってるからな!!絶対追いつけよ...!!」

隊長「....10代の若造に心配される程、ヤワな人生は送ってない!!行け!!」

彼らは走った。ひたすら走り、眩い光の中に飛び込んだ。無数の弾丸がこちら側に飛んできた。弾丸は4人を避け、背後から追って来る感染者を地に伏せさせていった。

真っ先に飛び込んだ男を、屈強な自衛官達が受け止めてくれた。

自衛官「大丈夫ですか!?」

男「はは、はいいいぃぃ!!」

三尉「特殊作戦群だ!!ヘリはまだ!?」

自衛官「乗れます!!急いで!!」

三尉「行って!!行って!!」

自衛官「こっちだ!!早く!!」

間に合った。これで脱出出来る。

駐車場の真ん中にヘリがいた。先程のヘリがローターで風を巻き上げながら自衛官達を飲み込んでいる。その隣にはチヌークがホバリングし、感染者から辛くも逃れた市民を乱暴に押し込んでいた。

三人は乱暴にヘリに押し込まれた。

自衛官「定員だ!!いけ!!」

荒々しくドアを閉め、銃を手に、まだ残る市民の元へと向かった。

パイロット「ベルトを締めろ!」

操縦席にいる二人の自衛官の片方が叫んだ。

駐車場がぐんぐん下に遠のいて行く。チヌークも遅れて地面を飛び立った。眼下では、駐車場に侵入した感染者相手に熾烈は繰り広げられていた。先程の自衛官が、子供を抱えた母親らしき女性を安全な場所へと誘導するのが見えた。

垂直上昇したヘリがショッピングセンターの上に出た。

男が歓喜の声をあげ、女は思わず男に抱きついていた。同乗している自衛官たちも安堵の表情を浮かべていた。

彼方の空が明るくなっている。夜明けが訪れたのだ。

暗く恐怖に満ちた街に、美しく新しい朝がきた。

感染者は日の下では活動出来ない。

嵐が去るのだ...一時的に、だが。

三尉は窓ガラスの向こう側へと目を向けた。微かに濡れたその瞳を、美しい空へと向けた。








そこをエイのような航空機が滑るように飛んでいた

俺「まさか、スピリット・・・」ゴクリ

続きはよ

三尉は目を細めてそれをよく見た。それに気付いた男もつられて窓をみた。

上空から農薬を散布みたいに、そのエイのような航空機から連続で何かが落とされた。

突如 夜空が閃光が炸裂した。

それから、その音が聞こえた。

これまで聞いたどんな音よりも大きな爆発音が立て続けに。

絨毯爆撃だ。

誰かがそう叫んだような気がした。

つづいて凄まじい熱と爆発の衝撃が押し寄せた。機体が大きく傾き、ベルトが身体に食い込む痛みに顔をしかめた。

閃光で麻痺した目を何とか開け窓を見ると、制御を失ったチヌークの鼻先がこちら目掛けて突っ込んできた。

ブレードとブレードがぶち当たり、物凄い衝撃でヘリは安定性を失った。機体が高速で回転し始めた。とてつもない遠心力で安全ベルトが身体に食い込み、自衛官たちみ悲鳴を上げた。

窓の外を黒煙で包まれた街がぐるぐる回り、急激に高度が下がっていく

けたたましい警告音がなった

上下左右もわからない。男の目の前で三尉の髪の毛が逆立った。制御不能の機体は今や逆さまになって回っている

神様 神様 助けて下さい 死にたくない 死にたくない 死にたくない 死にたくない 助けて 死にたくない

目を瞑り命乞いし続けていると、全身に激しいショックを感じ、目の前が真っ黒になった

--伝染病は各国各地へと急速に拡散--

--感染者への医学的対抗策は一行に考案されず、ワクチンの製造も不可能との--

--北朝鮮は核を使い、自国の伝染病の「滅菌」を行うも、結果--

--持てるだけの食料、薬を持ち、残念ながら宝石、美術品、財産等は放棄してください。出来るだけ集団で行動し、生き延びて下さい。どうか希望を捨てず--

--世界が終わった後 2013年11月→2014年3月

「...あーあー。テステス、バカテス」

「えーっと...今日で4ヶ月...くらい経過したのか?なので...何が「なので」なんだ...まぁいいや...今日からこのボイスレコーダーを、日記兼メモ的な物替りとして、日々も事を記録していこー...と、思います」

「えーっと...本日は晴れ。気温も上々...これからもう一個の自衛隊の臨時駐屯地に向かって物資を調達しよーと、思いまーす」カチッ

「.....なにやってんだ俺?」

ブロロロ...

「つっかもうぜ!どらごんぼぉーる!せー...んにゃにゃにゃっにゃーんにゃにゃっにゃ~(うろ覚え)」

「このよーはーでっかいたからじまーそぉさー!いまこそ!」

「あどべーんちぇあーーーーーー!!!」ビシッ

キキーッ

シーーーーン

烏「アホー、アホー」

「.......羞恥心など等に捨てた!!」キリッ

死んだんか……

ハリウッドは何やってんの!?
早くコレを映画化したまえよ!

読み返すと誤字脱字めっちゃ多いね ソーリー(´・ω・)

誤字脱字よりノイズ消しで酉付けてくれ

支援age

「おーおー、すげー...広ぇー...」

「テントに救急車に自衛隊の車に...ヘリも....」ザッザッ

「.....っうえっ!?ゴホッゴホッ!な、何だこの...くっせェ臭い...!?」

「......っ」ピタッ

「.......」カチッ

「.....現在自衛隊の臨時駐屯地....現場にはテントなどが大量に設置され....地面には、無数の死体が転がっている。死体の状態は....蛆が沸いて腐り具合が進行している。大半が私服の...多分普通の奴らだ。自衛隊の死体もある。眼は...黒い。ここは、こいつ等に襲撃され...壊滅したのだろう」

胃をゴム手袋で掴まれるような臭いに喉の奥まで酸っぱいものがこみ上げ、彼は首元のスカーフで鼻と口を覆った。それから、彼は最寄りにあった自衛隊の車に歩み寄った。

「うご....くわけないか。....ないよな」

呟き、ボンネットの上によじ登った。

「......」スゥーッ

それは、彼が初めて訪れた場所で必ずやる行動だった。

「.....誰かいないかーーーっ!!俺は、感染者じゃなーーーっい!!いたら出てこーーーーーいっ!!」

「.............出てくるわけない、か.....なーんで結果分かってるのにやってんのかなー、俺...」

保守age

駐屯地という名ばかりのテント村には大量の物資で溢れていた。
何より喜んだのは、医薬品、それに缶詰やパックなどの食べ物と大量のミネラルウォーターが手に入ったことだ。

家にある薬や治療や手当に必要な物はしけているし、薬局やコンビニなどは略奪などによってスッカラカン。薬が手に入る事はとてもありがたい。
食料もちょうど問題に瀕していた時期に手に入った。
今まで都市に繁殖した野生動物を狩りその肉を調理していたが、ここ最近ノーアイズにより大量の動物達が姿を消した。ほぼ毎日道路などには食い散らかされた動物の死体が転がっていた。
家に設置してある冷蔵庫は巨大だが、それでも限りはある。
手に入ったのが保存食であればなおさら嬉しい。冷蔵庫に入らなくても大丈夫だ。

銃も手に入った。手入れこそされていないが、使えそうだった。弾も充分ある。

試しに一丁、89式を拾ったので試射してみた。

(猟銃が使えなくなった時の保険にしよう)

支援するよー

期待

あげ

一通り使えそうな物を車のトランクと後部座席に詰め込んだ。

時計を確認する。日が落ちるまでまだまだ余裕はある。

彼は死体が敷き詰められた基地をまた歩き出した。誰か、生きている「人間」が隠れているのではないかと淡い期待を抱きながら。

テントやトレーラー、車の中も確認した。監視塔に登り、声が枯れる程叫び、呼びかけた。

1時間程歩き回り、分かった事がある。

生存者などいないという事。

この基地は駅の横に隣接されていた。駅には、かつて毎日大勢の人間を運ぶため線路をあっちへこっちへ行き来していた電車がもう走る事のない事を寂しんでるかのように停まっていた。
薄汚れた車体はまるで横たわる大蛇の身体のようだった。

それからもう一つ。ここには在日米軍もいたようだ。彼らの物と思わしきハンヴィーが駐車してあった。

そのハンヴィーの後ろに、暗闇へと続く下向きの坂があった。きっと地下駐車場に通じてるのだろう。テント村はそこにも通じていた。

まだ他にも使える物資があるかもしれない。

そして生きている「人」がいるかもしれない。

彼はバックから懐中電灯を漁った....

そこはあかん、明らかにあかんて

いかんな

続きが気になる
>>1さん待ってます
age

案の定、駐車場の中は真っ暗だった。こうなる前なら最低限の常夜灯や非常灯などが灯り、かなり明るい筈だった。ところが、駐車場の中には針の穴程の明かりもない。周囲を照らすのは手に持つ懐中電灯の明かりのみ。それさえも全てを照らす事は出来ず、テントや車両が明かりを遮り、人間を必要以上に緊張させる。

恐らく避難民の借り住居となっていた青いテント村の中央に掲示板があった。走り書きのメッセージを書いた紙が掲示板をはみ出し、表面を覆っていた。

「兄へ。子供たちを連れて大坂に行きます。お父さんは死にました」

「もう待てない。先に行く。許してくれ」

「パパとママへ。いわれたとおりおじいちゃんのところへいきます」

「この子を捜しています。私たちは千葉にいます」

メッセージを残した人たちのぎりぎりの叫びが聞こえてきそうだった。しかし、伝言の全てがちゃんと相手に伝わったとはとても思えない。

男はやり切れなさそうにため息を付き、猟銃と懐中電灯を持つ手を前に戻した。

奥へ進み背後を振り返ると、闇に閉ざされて先は何も見えなかった。光が射し込んでいた入り口はもう見えなかった。

まいったな。だがここまで来て戻るのも.....何だ。

大きく

奥へ進み背後を振り返ると、闇に閉ざされて先は何も見えなかった。光が射し込んでいた入り口はもう見えなかった。

まいったな。だがここまで来て戻るのも.....何だ。

大きく弧を描くスロープを降りて行く。

一階下も真っ暗だった。黴の臭いと腐敗臭が濃厚なガスのように漂っていた。降り立った正面に戦車が恐竜の化石のように置かれていた。

ミスっちった

超不定期更新やでー

やば過ぎだろ
引き帰せ

なぜわざわざノーアイズの巣窟だとわかりきってる暗がりの空間へ単身乗り込んでしまうのか……

ageますよ

追いついた

これは是非ともゲーム化するべき

>>372
衛宮士郎と同じく、危険な単独行動をせずにはいられないヒーロー属性なんすよ

救う対象もいないからヒーロー願望どころかただの自殺志願者

やべえワクワクする

孤独に耐えらんないんだろ
もしかして誰かいてくれるかもって期待に抗えないんだよ

ぶっちゃけただの原作オマージュなんだけどね!

懐中電灯の向きを変えるたびに明かりが交錯し、物の影が照らされるたびに心臓がキュッと縮みこまった。

車両が並べられた駐車スペースを通った時、何処からか呻き声が聞こえた。

突き当たりにガラス張りの小さな事務所があった。その横には地上の建物に通じてると思われる鉄製のドアがあった。

男は息をのむ。隙間から呻き声が微かに聞こえていた。

ドアの向こうに誰かいる。あるいは、何かが。

男はドアに忍び寄った。ドアの前に立ち、いつでも撃てるように猟銃を構え、そっとドアを開けた。

瞬間、なす術もなくその場に凍り付いた。

パジャマ姿の少女がしゃがんだ姿勢で両手に巻き付いた血まみれの白い管にかぶりついていた。

その管は床に倒れている犬の腹部に繋がっていた。
男の持つ懐中電灯の明かりが、血と臓物にまみれた少女の凄まじい、こんな幼気盛りの少女がどうやって身につけたのだろうかと思う程の悪意に満ちた形相を照らした。

犬の目がかっと見開き、呻き声とも唸り声ともつかない声を発しながら身体を痙攣させた。

喉の奥まで呻き声と共に酸っぱいモノがこみ上げ、 あわてて口を抑える。

少女が気付いて顔をあげた。

男と目があう。

その目は、少女らしい感情も、人間らしさも一片も宿っていない漆黒に染まっていた。

キター

少女が人間とは思えない咆哮を上げ、赤く染まった手にあるものを殴り捨てると、物凄い勢いで襲いかかった。
飛び付かれる前に銃で払おうとしたが、間に合わなかった。

突き飛ばされた男は、そばにあったダンボール箱に背中から突っ込んだ。銃と懐中電灯が手から吹き飛ぶ。

「ガッ.....!!」

息がつまり、脳が次の行動を発信するのに遅れた。

少女の姿をした怪物がそこに組みついてくる。

ノーアイズが男の喉笛に咬みつこうとして真っ赤に爛れた口を開けた。

「わああああぁ!!来んな!!来んなってばコンチキショウ!!」

ノーアイズの頭を押し止めながら、ポケットナイフに手を伸ばそうとした。
しかし覆いかぶさっている少女の身体が邪魔して、ポケットに手が届かない。

(死ぬ、死ぬ、死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!!!)

恐怖と焦りが全身を駆け巡った。

ノーアイズが咬みつこうと、体重を乗せてくる。

その顔面を必死に押し返しながら、右手を床に這わせて得物を探した。

何か細長い、棒のようなものが指先に触れた。

何かは分からないが、今はそんな事どうでもいい。

それを引き寄せ、Uの字に口を開けるノーアイズ目掛けて突き上げた。

棒が眼を貫き、先端が脳にまで達した。
踏み潰された蛙のような声を上げると、ノーアイズの身体から力が抜け、男の上に倒れ伏せた。

残った片目は白目を剥き、息は止まっていた。

男は慌てて死体を突き飛ばし、背中で後ずさった。
服は、まるでトマトをいくつも投げつけられたように、ノーアイズの口から出た粘つく赤い液体で真っ赤に染まっていた。

心臓が凄まじい速度で脈打ち、身体中汗だらけだった。

真っ暗闇、不気味な静寂の中、自分の呼吸音以外の音は何も響かなかった。

(.......生きてる.........?)

(咬ま、咬まれてないか?)サッサッ

(......よかっ.....た.....はは......)グッタリ

「か、懐中電灯懐中電灯....」スッ

男は死んだノーアイズを照らした。眼に深々と突き刺さっているのは、細長い歯ブラシだった。

男は口の中に溜まった唾を吐き捨てながら、死体に言った。

「それで頭ん中綺麗にしときな.....くそっ.....」

ヨロヨロと立ち上がり、咳き込みながら顔に掛かった血を拭う。

もう、此処から退散しよう、そうしよう。

こんな事になったら漏らす自信があるわ

普通に生きててもう○こ漏らすもんな

ノーアイズは目がみえてるんかな?

定期age

男はヨロヨロと屈み込み、ふき飛ばされた銃を拾い上げた。

顔を上げた。

懐中電灯の光が、赤い涎を垂らした禿頭の男を照らしていた。
黒眼がピタリと自分に向けられていた。

喉の奥から悲鳴がこみ上げるよりも早く引き金に指がかかっていた。

その悲鳴がさらに大きな銃声にかき消され、禿頭の男が仰向けに吹っ飛んだ。

耳がジーンとなり、激痛が走る。思わず両耳を塞ぎ喘いだ。

そのため、気付くのがほんの少し遅れた。

自分が餌場のど真ん中に迷い込んでしまった事に。

宙空に濃い影が過ったと思った刹那、右肩に何かーーーーーーー


誰かが飛び付いた。
不意を疲れた男は衝撃をもろに受け、テント壁に突っ込み、布ごと床に倒れた。

「ああああああああああ!!!」

怒号が響いた。それが男の声か、怪物の声かはわからない。

飛び付いたノーアイズの鋭く変異した爪が、肩に突き刺さるように食い込み、肉を引き千切られようとしていた。

「いっっってえええええええええぇ!!!!!」

絶叫をあげ、男はノーアイズの胸を思い切り蹴り上げ、前へ突き飛ばした。

お?

これは流石にダメかもわからんね

すぐ目の前に映る光景が理解できなかった。痛みで目が眩んでいるせいもあったは、目の前のおぞましい光景に脳が麻痺状態になってしまっていた。

囲まれていた。自分を中心に二重三重の輪ができていた。

懐中電灯の光がひしめき合う怪物達の醜悪な顔をさらにグロテスクに見せていた。

一匹一匹が自分の本能か意思に従って勝手に動いていた。統率されていないんだ。

(ある)

(まだ救いはある)

(希望を捨てるな。生き足掻けば、そこに生き延びるチャンスがうまれる)

(俺は死にたくない)

(俺が最後の人間なんだ。死んでたまるか!!!)

こっからどうやって逃げ延びるんだ……

詰んだろこれ

これはもうアカンかもわからんね

いや、ここで助けが!!

超展開の可能性も

そろそろageときます。

まだかな…age

右側から頭皮が垂れ下がった中年が、血のよだれを撒き散らしながら飛び掛かってきた。

左側に体をかわすと、今度はネグリジェ姿の女が唸り声を上げながら突進してきた。

「やばばばばばb!」

男は丸くなってその場に蹲った。
身体につまづいた女が勢いよく倒れる。

数匹が将棋倒しになった。

(今だ!!)

男はもう一つの銃身に残った弾丸で目の前にいる男の脇腹を吹き飛ばし、そこから包囲の輪を抜け出した。

懐中電灯で前を確認する暇はない。駆け抜けた。背後からこの世の物とは思えない唸り声と怒号、無数の足音が追ってくるのを感じてぞっとした。

来てた
支援

頑張れ主人公

すぐに息が切れた。光を求めて走り、スロープを上がり、下がる。
まるで迷路だった。あるいは自分は既に死んでいて、ここは地獄なのかもしれない。

しかし1秒も休むことはできない。

出口を、怪物を浄化する太陽の光を探して走った。

激しい焦りと痛みが正常な判断力をなくし、脚もとへの注意が疎かになっていた。

懐中電灯の光で照らされた視野の端に何かが見えたと思った刹那、柔らかいものに躓きもんどりうって倒れた。

一瞬何が起きたのか分からなかった。尻餅をついたまま辺りを見回したとき、手を水の貯まった桶にいれたような感覚がした。

なんだ? 懐中電灯で手を照らした。

まるで血で肌を着色したかのように真っ赤に染まっていた。

いや

それは血そのものだった。

おっ

外から見た駐車場は地上4階まであり、駐車スペースもかなり広そうだった。

その広大な駐車場が
夥しい死体に埋れていた。足の踏み場もない。わずかに空いた地面は死体から流れ出た血で真っ赤にそまり、さながら血の池地獄だった。

どう見ても死んでいる事は疑いの余地がない。

自分が躓いたのは喉笛を噛み切られた男の子だった。

そして目の前では、誰かが死体の山に屈みこんでいた。

挽肉を捏ねるような音をたてていた。

それは迷彩服をきていた。

「あ.........」

声を上げてしまった。

その"誰か"のストラップにぶら下がった銃に見覚えがあった。

まさか。いや、違う。違うに決まってる。

支援

とんだ神スレを見つけてしまった

age&支援

続き待ってます

期待してるぞ!

"それ"が顔を上げてこちらを見た。

くの字に曲がった生白い何かを咥えていた。先端に指のようなものがあり、その反対側からはだらだらと.....。

男と"彼"の目があった。

目の前の光景が信じられなかった。

"彼"だけはこんな形で人間をやめることにならないだろうと思っていた。

無造作に立ち上がり、走り出した。

死体を踏もうが構わなかった。こぼれた内臓を踏み潰し、靴底に悪臭漂う肉片がこベリつくのを感じ鳥肌がたつが、脚を止めずにはいられなかった。

止まるわけにはいかなかった。先程のノーアイズ達がこちらに押し寄せてきていた。

走り、暗闇から飛び出してくる怪物を避け、走る。

自分は延々と同じ場所を回っているのではないか?そう思い始めた時だった。

ダークグリーンのテント布がうっすらと明るくなっている箇所があった。
きっと窓側に設置されていたからだろう。あれの向こう側が外だ。

さらに駆けた。だが追ってくる怪物の群れがすぐそこまで迫っていた。

先頭が男の肩をつかんだ。

もう一体が腰にしがみ付くように飛び込んできた。

「うおっりゃああああああぁろおおおおぉぉ!!!!」


━━━━⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡━━━━!!

隊長?

アイアムレジェンドでわんちゃんが死んだシーンで泣いたのは俺だけでしょうか

期待 支援

「年が何年明けようと俺は一人だぜ.....」

あけおめ!

着地の衝撃を和らげてくれたのは、絡みついてきた化け物たちの体と分厚いテント布だった。
それでも男の身体は嫌というほど地面に叩きつけられた。

一瞬、意識を失ったような気がした。

脳髄が頭蓋骨を破ってそとに出ようとしているかのように頭が疼いた。

すぐそばで恐怖に息を詰まらせたような声が聞こえ、地面を転がり飛び起きた。

二体のノーアイズが両手を開閉させ、赤い涎混じりの歯茎をむきだしながら、太陽の降り注ぐ地面の上で必死にのたうち回っていた。

(.......生きてる......俺......)

「.......っハァーーーー.....」ドサッ

(..........たった数十分だけだったのに.....太陽がこんなにあったけぇなんて.....)

(.......肩がイテェ)

数分のうちに怪物の動くのをやめ、声を上げなくなり、両手をゆっくりと開き地面に咲いた白い花のようになった。

一体の腕が男の股間に乗っかっていた。

汚い物を触るように、男はそれをどけ、自分が落ちた上階を見上げた。

「........」

「.........」

「........っ」

「......やっぱ、アンタかよ.....」





「隊長さん.....」

隊長……

最早その怪物には陸上自衛隊特戦隊隊長という人間だった頃の面影はほとんどない。灰がかった白濁色の粘着質の肌、赤ペンキの缶に突っ込んだように真っ赤に染まった両手、漆黒の眼光…。彼はすっかり「ノーアイズ」という怪物に成り果ててしまっていた。

隊長だったものは暗闇から顔を覗かせ、獣じみた唸り声をあげ、恨むように太陽を見上げた。

いつ感染したのか。いつ発症したのか。いつまで人間でいられたのか。

今となってはわからない。知る由も無い。

あるのは悲しみと怒りだけだった。

ピピッと、時計のアラームがなった。もうじき夕暮れだ。

時計から顔を上げると、もう彼の姿は見えなかった。

たいちょーーー!

「......家に帰ってきたわけだけど....こう、気分が晴れないな....」

「シャワーも浴びて服を変えても血の匂いと死臭が鼻から離れない。肩の傷も消毒して包帯を巻いたのにまだ抉られようとしている感じだ」

「何より.....あぁ、クソ......」

(それでも、物資が大漁だったんだ。もっと喜んでいいじゃないか。これでしばらくは遠出しなくて済む。今の分と合わせて節約すれば一年だって持つはずさ)

「.......人間一匹で一年、か.....死ねるな」

「んで、何でか持ってきちゃったんだよなぁ.....無線機」

「..........」

カチッ

「........」キュッキュミミィーン....

ザーッ

「......誰か、いませんか?」

ザーッ

「........誰かいませんか?もしこれを聞いていたら誰でもいい。返事をしてくれ。俺は.....俺は、ここで生きている」

まってました!

-こういう時とかって....死んでない事を後悔しちゃうんだよねぇ....-

-もう殺すしかないの!!殺す以外に生き残れないんだよ!!-

-私達、どうなるの?-

-『世界各国でパニックが.....』-

-もうこの国は...終わったんだ....壊れ始めているんだ...!!-

-殺して......-

私を



殺して

男、大丈夫だよね……?
死んだりしないよね……?

--世界が終わった後-- 滅亡から4ヶ月17日

「桜が咲きはじめてきたな」ポケーッ

「.....桜餅....食いてぇなぁー.....」

「.....花見してぇなぁ....」

「......俺本当だったら大学受験だったんだよなぁ.....」

「...............」

ピピッピピッ

「.......帰るか」

「豆の缶詰ばっか食べてて俺最近ロールシャッハみたい」モグモグ

ドガッシャン!

「」ビクンッ

「......防音だったからすっかり忘れてた。石でも投げ付けてきてんのかな、あいつら」モグモグ

ドガッシャ

べグッ

(どうして俺はまだ必死に生きているんだ?)

(俺みたいに疫病から逃れていつか復興すると願いながら毎日食べ物を探して狩りをしてノーアイズをチマチマと消しながら生き抜こうとしている人間がどっかにまだいるかすかな希望は抱いてはいるさ。そうでもなきゃやってられない。いっそ家ごと爆発させてやる)

(でも....一日で往復出来る範囲でしか遠出できないなら、どうやって他の生存者を探すんだ?無線機だって周波数を一つずつチェックしていくのか?)

ドベッ

ペリーン!

「........あんにゃろー共、二階に向けて投げやがった」

「あーあーあー.....そういや二階には厚板もシャッターもなかったっけ。派手に割られてらぁ」

「........」チラッ

「「「「Aoooooooooo......」」」」ワラワラ

「......一月過ぎる毎に増えてきやがる。今じゃもう玄関前が死人の海だこりゃ」

(どうしてこいつ等は毎晩俺を狙って集まるんだ?俺を捕まえられると、本気で信じているのか?それ程ちのうが

「あーあーあー.....そういや二階には厚板もシャッターもなかったっけ。派手に割られてらぁ」

「........」チラッ

「「「「Aoooooooooo......」」」」ワラワラ

「......一月過ぎる毎に増えてきやがる。今じゃもう玄関前が死人の海だこりゃ」

(どうしてこいつ等は毎晩俺を狙って集まるんだ?俺を捕まえられると、本気で信じているのか?それ程知能が無いのか?)ヒョイッポイッヒョイッ

「イタッ」

「あー、切っちまった」

「「「「「UBooooooo......」」」」」

「.......」

「ほれほーれ。これが欲しいか?俺の血が欲しいか?」

「........馬鹿か俺は」シュボッ

「......フーッ」

「........」

無線機「」

「........」カチッ

無線機「........」

「.........」カチッ

無線機「........」

「........」カチッ

無線機「......,,....」

「.....無いよな」スクッ

無線機「...,...,......,,.」

頑張れ二人とも!

二人…とな?

>>1と主人公

なんだ。
頑張って二人目探そうと読み直しちゃったじゃないか

男「Zzzzzz....」

無線機「..........,........」

男「Zzzzz.......」

無線機「.....,_,_,......」

男「Zzz.....だめだ.....」

無線機「....._,_,_...,,....」

男「外に....出ちゃ....だめ....Zzzzz」

無線機「......_,_,_......」

男「よせ....行くな....いか....ないで...ぐぅ...Zzz.....」

無線機「.....,_,_._.......」

男「Zzzzz.....おっぱい.....」

無線機「.......」

おっぱい

おっぱい

アイ・アム・レジェンド見るから今日は更新ないお

ウィル・スミス若けぇなおい

アイアムレジェンド視ながらだと臨場感いっぱいおっぱい

--世界が終わった後--滅亡から5ヶ月

カキーーーン

「ホーームラーーーン.....」

「......よっ」ポイッ

カキーーーン

「.......ファール」

「......最近動物も見なくなったな」

カキーーーン

「........鳥はいいよな。高い所にいられるし、遠くまで飛んでいけるし」

「......俺も進化して翼でも生えないかなぁ」

カキーーーン

「そういやここら辺も草が酷くなったなぁ。道路を押し上げて生えてきたりもするから車で通れる道がどんどん減ってくんだよなぁ....」

カキーーーン

「........誰か、あのボールに気付いてくれないかな」

男が無気力になるのも無理ないよな・・・・。

独りだからな

食料も減るしな…

5ヶ月と16日経過

(.........毎週3回、街を車で2回周わり、ちょうど真ん中に建設されている学校のグラウンド.....山積みにされていた遺体は全て火葬した.....そこで正午と17時に、自衛隊の災害用信号弾を打ち上げた)

(誰かが気付いてくれるだろう。遠くで飛んでいるヘリコプターが気付いてくれるだろう。遥か宇宙を浮遊している人工衛星が気付いてくれるだろう。そう信じて)

(誰も来ない)

(誰も気付いてくれない)

(誰もいない)

(最後に電気が途絶え、水道が出なくなったのは何時だったか。最後にマトモな一日を過ごしたのは何時だったか。最後に人間と会ったのは何時の事だったか。もう覚えていない)

(他の人々は。他の地域は。他の国は、どうなったのだろう。皆政府や軍が用意した安全地帯か何かに逃げ延びただろうか?復興が出来ていないのはここだけなのだろうか?それとも、地球を捨て宇宙に旅立ったか?俺だけが取り残されたか?)

(......この街だけで確保出来る物質なんて限りがある。もって1年いや、それ以下かもしれない。ガソリンスタンドのガソリンが尽きたら発電機を動かす燃料はどう確保すればいい?水は?ガスは?食糧は?)

(あれだけ見た動物達は今や殆ど見かけなくなった。見つけるのは無残な死体だけ。空を気ままに飛んでいた鳥さえ見なくなった)

(そして奴らは日が過ぎるごとに増えてきている。この街の住人の数を大幅に超えている。夜の世界は感染者の大海原だ。そして毎晩毎晩俺の家に集まり、吠え、叩き、石や煉瓦を投げつけてくる。そうすれば俺が出てくると思っているかのように。奴らは隣街からも集まっているのか?この街に何かあるのか?なぜ毎晩俺の元へ集まる?)

(毎日毎日。溢れる考え事で頭痛がし、苛立ちに胸がズキズキとする)

支援
どうなるんだろ・・・・・。
フラグもないし展開が読めない(なのに何故か鼓動が速くなる)

原作みたいになるのか?気になる

(.....このままこの家に留まり続けるだけなのだろうか)

(この街に生きた人間が俺しかいない事は....この5ヶ月間でわかった。生存者、そして安全地帯を捜すには....この街から出なければならない)

(でもそれがどれだけ危険か計り知れない。街の外の状況なんて情報網が途絶えてから知る由も無かったんだ。それに.....夜は奴らが徘徊している。自殺行為に等しい)

(だがこのままここにいて何かが変わるか?家の修理をして無線機のチャンネルを一つずつ確かめ、街を車で周回してノーアイズをチマチマと消し、夜は家に閉じこもり....毎日同じ事の繰り返し。何か変化が起きるのだろうか?)

(.........こういう時、相談出来る相手がいればどれ程有難い事か.....)ハァ

ピピッピピッ

(.....もうじき日が沈む)

(また奴らの時間がやってくる)

(......俺は.....どうするべきなんだ.....?)

選択肢安価

A: 街を出て生存者を探し続ける

B: 街に残り生存者を待ち続ける

>>455~465までで多い選択肢で進めます

Aで

Bも見たい気はする

Aで

A

Bもみたいが現実的なAで

Aで

A

Aだろうなぁ

A

Aでしょうな

一つ目の選択:A

「.........」

「そうだ、京都へ行こう」

「いや京都じゃねぇ別に京都じゃねぇ....」

期待

支援支援



おっぱい

支援&支援→期待大

>>468
なぜおっぱい?

おっぱいはさ、なんというか心の支えっていうの?
揉まずに死ねるかっていうかさ
いろいろあるじゃん
でっかいおっぱい見つけて欲しいなってさ

>>471
納得。

ではちっぱいはわたしがもらっていく
&支援

素晴らしい
乙っぱい

--世界が終わる前-- 疫病発生から69時間後 デトロイト

教授「今軍が封鎖作業に当たっている。CDCの数人が今感染の有無を確認している」

『どうして感染がここまで拡大してしまっているの?』

教授「わからない....感染した人間が発症前に各地へと移動しているというのが今有力な説だ」

『空気感染という可能性は?』

教授「空気感染?馬鹿な。現に私は感染が発生したホワイトハウスにいた。感染者はすぐ間近にいた。私だけじゃない、あそこから感染の可能性がない事を証明して出てこれたのは大統領に護衛官、数十人いるが全身細菌は確認されなかったんだ。空気感染はありえな....」

『ありえなくはないわ。私達はこの疫病に関しては何一つわかっていないのよ。唯一分かっているのは、発症すれば人ではなくなることだけよ』

教授「.......」

『この疫病の根源は細菌よ。でもインフルエンザウイルスより何もかもを上回っている。なにより...』

教授「こいつは....変異していっている、か....」

『教授、凄い汗よ』

教授「このハズマット・スーツは....暑くてな....心配ない」

『そう。私はどうすればいいの?』

教授「先程、感染した血液サンプルをそちらに運ぶよう要請した。私は現地にいなければならないから、大まかな調査は君が行ってくれ

--世界が終わる前-- 疫病発生から69時間後 デトロイト

教授「今軍が封鎖作業に当たっている。CDCの数人が今感染の有無を確認している」

『どうして感染がここまで拡大してしまっているの?』

教授「わからない....感染した人間が発症前に各地へと移動しているというのが今有力な説だ」

『空気感染という可能性は?』

教授「空気感染?馬鹿な。現に私は感染が発生したホワイトハウスにいた。感染者はすぐ間近にいた。私だけじゃない、あそこから感染の可能性がない事を証明して出てこれたのは大統領に護衛官、数十人いるが全身細菌は確認されなかったんだ。空気感染はありえな....」

『ありえなくはないわ。私達はこの疫病に関しては何一つわかっていないのよ。唯一分かっているのは、発症すれば人ではなくなることだけよ』

教授「.......」

『この疫病の根源は細菌よ。でもインフルエンザウイルスより何もかもを上回っている。なにより...』

教授「こいつは....変異していっている、か....」

『教授、凄い汗よ』

教授「このハズマット・スーツは....暑くてな....心配ない」

『そう。私はどうすればいいの?』

教授「先程、感染した血液サンプルをそちらに運ぶよう要請した。私は現地にいなければならないから、大まかな調査は君が行ってくれ」

『えぇ。そうさせてもらうわ』

きたな

ほぅ

『教授。あなたの脈拍の速度が少し早いわ。それに脳波にも若干の変化がある。何か私に言わなくてならない事があるのでは?』

教授「......これはあくまで私個人の思案だが....この細菌がいつまで「人間」に感染しているか、が不安なのだ」

『....いずれ霊長類以外の他生物に汚染されると?』

教授「それだけで済むなら....こいつは細菌でありながら、人食いバクテリアと似た特性を持っている。尚且つ不定期に変異して変わっていっている。もし、私の嫌な予想があたっていれば、コイツは.....」

バーーーン!

教授「!!」

『教授。今のは?』

教授「わからん。軍の威嚇射撃かもしれない....見てくる」

........!.......!!

ソノカノジョヲヒキハナセ!

カンセンシャカクニン!クリカエス!カンセンシャカクニン!!

支援
続きを楽しみに待ってます。

支援

教授「何という事だ!!」ドタドタ

『教授。何が起こったの?』

教授「発症者が出た。それも一人ではない、複数だ!検疫は何をやっていたんだ?!」

『教授、すぐにそこから退去して。感染者が複数いれば、デトロイト市内にはもっと大勢の感染者がいるわ。もうこの街も終わってしまっている』

教授「目の前にはまだ市民がいるんだ!」ガチャッ

『教授....銃を持って何をするつもりなの?自覚しているの?あなたは....』

教授「黙れ!!私はもう目の前で死人を出したくないのだ!!」

『だめよ、教授.....教授』

ダァン!ダァン!

イヤアアアアァ

オウエンヲ!クリカエス!オウエンヲ!!

パパパパパパッ

『.........』

ドチクショウガ!

ダァン

ダダダッ

ウアアアアァ

教授「はぁっはぁっ....くそ!!」ガシャアァン

『教授?」

教授「封鎖に、失敗した....市民はもう抑制が効かない....全員逃げ回っている。....確実に感染者が、混じっているだろう.....私も感染してしまった」

『教授、あなたn』

教授「コード340を発令する....わ、私が持つ全ての権限を、君に委ね....君に加えられた行動規制を全て解除する....!」

『待って。何を言っているのかわかっt』

教授「君がこの忌まわしき悪魔を葬る術を、見つけるんだ....!頼む、コイツが....地球そのものを滅ぼす前に.....止めるんだ....!」

『!教.....』

教授「......人類を私の手で救えなくて....残念だ....」カチリ

疫病発生から72時間後 デトロイトを含む大都市が汚染される

続ききた!

--世界が終わった後-- 家を出て3日目

「.........」

「よくよく考えたらさ....何で安全な家から出たんだろ....他の生存者探すためだっけ?いねぇよjk。外出て絶望したわ。この世の地獄じゃねぇか」

「車道はふさがってて殆ど通れないわ草木でガタガタ。安全な場所なんて何処にもないじゃねぇか」

「お陰で夜は....あいつらが動き回る。しかも家に集まっていた規模が全然少数に見えるほどの大群だ。そいつらが毎夜毎夜そこかしこウロついてんだ。そりゃ誰も生きてないわな....」

「夜はあいつらと殺し合いながら一睡もせず車を動かして.....昼は仮眠とって捜索して......また殺し合ってまた捜索して......」

「銃弾殆ど使っちまったし車は血だらけだし.....やべぇな」

「.......やべぇな」

おっさん(58歳童帝)「そうかやべぇのか」



「........」ブロロロロロ

「........っ」ドボショォッ

ノーアイズ「」ドサッ

「........」ブロロロロロ

(もうノーアイズを撥ねても何とも感じなくなったな)

(ただフロントガラスが血まみれなのは勘弁な)

(さて、さっさと山の奥地へ逃げよう)

(......もう追われてるだろうしな)

支援

楽しみにしてる



ダダダダダダッ

「Aaaaaaaaaaッ!!」

「来いよ!!食えよ、殺せよ!!俺を殺したいんだろ?!俺も仲間に入れてくれんだろ?!来い!!俺を殺せ!!殺してくれよ!!どうだ神様よぉ!!俺ぁ行きてるぜ!!一人で生きてるぞばっきゃーろー!!俺を連れ忘れてんだよごらぁ!!あああああああああ!!!」ダダダダダダッ

「化け物めええええええぇ!!!」

「死ね!!死ね!!死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねこらあああああああああああああああああ!!!!」

「ああああああ..........あ.....あれ?」

「............」

「ひいいいいぃぃぃ!!!」ダっ

--一週間後--

「.........」ホゲー

「.........」ホゲー

「.........」ホゲー

「.........」捕鯨

「.........」ホゲー

「死のう」

どうなってんだ!死なないでくれ男!

失敗…だったのか?

「......死のう」

「死のうwwwwぷげあはははははははwwww
死のうwwwwもう死んじゃおうwwwwじっちゃんねーちゃん女さん隊長さん三尉さんごめんねwwwwすぐそっち行くからwwww


「wwwww.....wwww
........」

「........もう、いやだ」

カチリ

おいやめ

「..........」

「..........」

「..........」

パチッ

「..........」

パチッパチッ

「..........」

「..........弾、切れてたっけ」

「.........」ガチャッ

バタン

「Aaaaaaaaaaaa!!!!」ボゴンッ

「死ね!!死ね!!死んでやる!!死んでやる!!脳みそぶち撒けてしんでやらああああぁ!!!」ドゴドゴドゴドゴッ

「フーッ.....フーッ.....!!!!」ヨロヨロ

「うあああああああああぁああああ誰か俺を殺せえええええぇぇ!!!!」

おちつけ

やめろよ...

拠点の家から車で一日で往復できる距離の別の家を少しづつ強化して拠点化、
その拠点からまた新しい拠点を…って感じで行動範囲を広げるのは無理だったのかな

・現状・

・5ヶ月と21日経過
・「生存」してる人類は取り柄もない一般人で未成年
・電力、水道、ガスの供給不可

>>499
何かとリスクが大きすぎるかと....

弾切れだと…?よろしい。ならば駐屯地だ!

>>501
銃弾なしで行くのはきつくね?

「........」

「.....あー」

「らーりーるーれーろー」

「.........」

「..........」チラッ

無線機「」

「.......」カチッ

無線機『..........』

「..........録音音声でもいいから何か流れてくれよ........」

無線機『......,.......,,,.....』

「.........ノイズうるせぇっ」バンッ

無線機『...........』

「........本でも、読もう」

無線機「.....,_,_,......」

男「.......モールス信号、ねぇ」

無線機「....._,_,_...,,....」

男「もーもーもももー........はぁ」

無線機「......_,_,_......」

男「」

無線機「.....,_,_._.......」

男「.....」

無線機「.......」

お…お…おぉ?

む?

!?

(・ヮ・)「ぼくたちがさかえればいいのでは?」

何かこんな感じのモールス信号ムスカがやってたなーラピュタで

-不記録-

(何日目だったか.....)

(........)

「ZZZZZZ.....」

「ZZZZZz.....」

........れか.....

「ZZZZZZ.....」

こち......衛......から.....

「ん.....ZZZZZ.....」

ザーザー ピーピピー

「ZZZZZZ.....」

こ....ちら海上自衛.....「いずも」から.....

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

希望が見えたか!

そうか、水上なら

レジェンドのようになってなければ…望みはあるな

保守

うむ面白い

--次の日--

「.......」

『こちら「海上自衛隊、いずも型護衛艦から緊急通信....現在、○○湾にて駐在中....」

「........」

「いやっっはああああああああぁああwwwwww!!!!」ジタジタジタジタ

「やった!ははは!やった!生きてたんだ!俺以外にも生きてる!」

「はっ?!夢じゃねぇよな?!そぉい!!」バチィン

「いってえええええぇ!!」ゴロゴロ

「......はは,.....」

「あははははは!生きてたぞーーー!!」

しゅ

まずは確認しないとな。船内感染で全滅してるかもしれぬしな

録音した音声をただ流しているだけだったらアウトだし、そもそも乗船させてもらえるかどうか…

映画版バイオハザードのアルカディアパターンも有り得る…か?

続きは?

ほ、ほしゅぅ

ガチの不定期更新だからそんな頻繁に保守るとSS書き込むレスが少なくなっちゃうから、保守してくれるのはありがたいけどそんなにしなくてえぇで

「地図!地図!○○湾?!○○湾って何処だぁ?!」ガサガサ

「おぉ!!遠い!遠いぞおぉい!でもいくぞ!!俺はいくぞぉ!!」

「生きてるんだ...!!生きてる人間がいたんだ......!!」





「橋落ちとるやぁん.....」orz

よし、いかだ作りだ

復活記念

まだ、まだ続いていたとは
感激

まあ気長まつわ

「しゃーない、遠回りだ」

「湾を離れる前に着けばいいけど....あぁもう!何でマイク持って来なかったんだ!」


「交差点を牛の大行進が横断してる。シュール」

「.....ヌーかお前らは」

牛「モー」

牛「モー」

牛「モー」

「......まだか」

牛「モーすぐ」

シャベッタアアアアアアアアアア

シャベッタァァァァァァ

シャーベット食いたい

追いついた
こういう世界になった場合、最も長く生き残れそうなのは原子力潜水艦の乗組員な気がする

っていうか、大洋をも越えられるゾンビたちが徘徊する世界で「いずも」はどうして生き残ったし

「超える」ってのは感染した人間が国と国の間を超えられる程潜伏期間が高い....って事じゃね?

>>13-14を読むに、今のノーアイズは泳げるみたいっすよ

>>543
飛行機経由して海を渡ったりしただけなら、海の上には観戦しないんじゃ?

吸血鬼のような「流れる水の上を渡れない」を克服して船や飛行機で海を渡ったのか
単純に泳げるようになったのか。明記はされて無いから想像が膨らむ

アラスカからユーラシアまで、小島中継すれば二晩かければ安全に渡れるかもだが
日光で死ぬから長時間の遠泳は不可能だろうな
よって太平洋のど真ん中にはノーアイズはいない!

コイツラも呼吸必要なんだっけ?
必要ないなら、日光の届かない深海を歩いて渡れる可能性が微レ存

さすがに水圧でやられちゃうんじゃね

銃が効く時点で水圧も効くだろうね
だけど、安全だと考えられる場所に感染した負傷者が紛れ込んでたら……な

「.......ガソリンが......」

「.....大丈夫。無くなる前につける。きっと着ける。そうさ、いずもにたどり着けばいいんだ.....」

「........!」

(建物が日光を遮断して先の道を影にしてる.....)

(.......)ブルッ

(あーやだなぁ.....影の中ぐらいの暗さも嫌いになってきちまってらぁ....)

(......でも、進まなきゃ、か)

昔、「エンド・オブ・ザ・ワールド」っていう映画で似たような状況があったな
核戦争が起きた世界で唯一生き残った原子力潜水艦が、死の街となったはずのサンフランシスコから信号を受信
生存者がいると期待して、防護スーツを着た乗員二人が上陸して発信元を探すと、太陽光発電器付のノートPCが勝手に信号を送っていただけで、他にはミイラ化した死体しかなかった
…って話

>>551
それを書こうとしてたらどうする

>>552
あ、そこまで考えてなかった
俺も予想厨と同じじゃねぇか…
みんなすまんな、ROMるわ

ふうう追いついた

おいついたで

ゆっくりでええで

待ってるで

何週間も待ってでも見たいSS

昨夜我が家のPS3がソニータイマー

メトロラストライトやり足りないぉ
ウォーキング・デッドクリアしてないぉ

車を走らせようとした。

最初は、エンジンの振動だと思った。
進み始めたタイヤが何かに乗り上げたのだと思った。

でもそれだけで屋根が突然凹む筈が無い。
助手席の窓ガラスが砕け散る筈が無い。

ぎょっとして降りかかるガラス片から顔を守ろうとしたが、凹んだ屋根と運転席に挟まれ身動きが取れなかった。

何事かはすぐにわかった。

何かに襲われた。感染者ではない。人間ではない。あんな形の人間はいない。

人間にも感染者にもあんな牙と爪も分厚い皮脂と毛皮もない。

熊だ。熊が横のペットショップの残骸から突っ込み、車体に前足を乗り上げてきたのだ。

「うっうわ!うわあああ!!」

たまらずドアを開けようとした。のしかかった熊の重みで屋根ごと凹み、いくら押そうと開きそうになかった。

その間に息を吐くような音がし、車体がユラユラと左右に揺れ始めた。

既に傷だらけだったフロントガラスがひび割れ、中心に小さな穴が空いた。

歪んだ屋根と席で出来た狭い隙間に手を突っ込み、そこに脱ぎ捨てて置いたシャツを掴んだ。束の間熊が助手席の窓から顔を突っ込んでいて、次の瞬間自分の腕を食いちぎるのではないかと不安になったが、引き抜いた手はしっかりと繋がっていて、手には薄汚いシャツが包まっている。

それを右手に包帯のようにして巻き、フロントに空いた穴目掛けて拳を打ち出した。

一発、二発、三発とパンチそ見舞うと、ガラスが割れ、外の新鮮な空気が車内にどっと入り込んだ。

傷ついた右手で拳銃を掴んだ。弾倉には持ってる最後の弾丸が込められている。持っている限りの、最後の銃弾が。

それを握りしめて、巣穴が出る蛇のように何とか這い出ようとした。残り、散らばっているガラス片が身体を裂いたが痛みに構っていられなかった。このままじゃつぶされてしまう。

何とか這い出て、地面に転がり落ちた。

跳ねるように起き上がり振り返ると、胸の中で一瞬のパニックを感じた。

これまでいくつもの危険に直面したが、その都度運が味方してくれていた。だがこれほど恐ろしい野獣の前でもその運が味方してくれるかどうか自信がなくなった。

熊は二本足で立っていた。うしろ脚二本で立ち上がるとその巨体の全貌が見えた。体重も全長も全てを自分の何十倍で、その腕にある鉤爪はぎらりと輝いてるようにも見えた。あんなのに一撃を食らったらどうなるか想像しなくてもわかる。鎌で首を斬り落とされるのと同じだ。

拳銃を握りしめ、弾倉の弾を吐き出しはずめた。

最初の二発がクマの分厚い胸に当たり、三発目が首に当たったが、倒すほどの威力はなかった。クマは息を吐くような音を出して前傾した。

頭への一撃をかわして地面に伏せたが、爪が胸の脇を掠めた。
鋭い爪が右腕の袖を引き裂き、皮膚に楽々と達していた。

「いってええええぇ!!」

激痛に絶叫をあげると、驚いたクマが男の皮膚をこそげてさっと離れた。

きてた

そろそろageとく

さっきニュース見てみたら、クマが木に登ったそうで。

それはくまったな

Age

そう言えば、このスレ一週年だな

待っとるで

夜うpるで

期待に胸高ませて待ってるで。

期待

追い付き支援

うつ伏せで地べたを這い、どうにか熊と車から離れ、振り返る。熊の顔つきからするとひどい痛みに怒りを高めているようだ。

シューっと息を吐き、鼻を鳴らすとくるりと向きをかえ、突進してきた。

熊の胸に更に1発撃ち込んだ。ニューナンブのシリンダーにはもう1発しかなかった。それが手持ちの最後の弾丸。だが熊はとてつもなく強靱だった。頑丈な捕食者の体は元々口径の小さな銃弾を吸収していた。痛みはましているだろうが、同時に獲物を殺戮せんとする怒りも増しているだろう。

皮膚をざっくり切られた右腕の傷から血がどくどく流れていく。皮膚を剥いでそこに熱い石炭を押し当てられるような強烈な痛みに苦悩の涙が目に溢れはじめた。

ジリジリと後ずさりながらも、逃げられないと悟った。

(バラバラにされて痛い思いしながら喰い殺される位なら.....)

一発だけ残るニューナンブの銃口を顎下に突き付けた。

薬物の禁断症状が出ているかのように痛みと恐怖でガタガタと震えが止まらなかった。

熊はゆっくりと前進を続け、今や1mまで迫っているというのに、獲物はなす術もなく地面に横たわっている。

一瞬、自分が死への恐怖と同時に、この地獄から開放されるという安堵に似たものを感じ、とうとう狂ったと思い、涙と自分の返り血に濡れた顔でほくそ笑み、引き金にかけた指に力を.....

こんな待たれてた事に困惑する>>1

きてた

きてたのか

まさかの自殺エンド…?

こ、ここで寸止めとは…!

まて、早まるな!!

熊イベントは「三毛別羆事件」が元やで(調べんなよ。熊の印象180度変わっちまうぞ。プーさんもドリトル2夢と思い知らされっぞ)

>>584
それは知ってるけど、熊も食うものがなければ人間だって襲うわな
人間側も目の前で我が子を喰い殺されたりしたら相当な憎しみだって湧く

疑問なのはそれだけの惨劇なのにそれを面白可笑しくして伝えてる施設に
なってるということ…

>>585
そんなつもりはなかった、すまん

>>586
いや別に責めるとか糾弾しようとしたわけじゃないのよ
>>584で三毛別羆事件の名前が出たからそれに乗っかちゃっただけというか…

ただ、実際に三毛別羆事件を伝える資料館には襲う熊を再現した剥製があるのと
同時にかわいい熊のイラストとかもあって事件の残虐性からするとそれはちょっと
違う気がするので>>585を書いたってだけ

そんなことどうでもいいから続きはよ

熊との共存を目指してるんじゃない? 続きはよ!

age

今日うpるでー

おっ今日更新か
待ってた期待してるよ。

追いついた
続きまってます。面白すぎこれ








両肩を万力で掴まれるような痛みが走った。

その鈍い痛みで、自分の注意が熊一点に集中していた為に周りの状況に気付いた。

巨大な熊から逃れようとするあまり日影に入り込んでいた事。

腕時計のアラームが夜の訪れをアラームで知らせている事。

そして振り向くと、見覚えのあるノーアイズが彼に向かって大口を開け、腐った息を彼の鼻に吐きかけた。

そのノーアイズ、隊長が彼を噛もうとしていた......

゚+。:.゚(*゚Д゚*)キタコレ゚.:。+゚

「わああああああぁああ!!」

無意識に顎に突きつけてた銃口をずらし引き金を絞った。

かつて隊長だったそれは目視したように顔を横にずらした。
最後の弾丸は何に当たる事もなく暗くなり始めた空へとまっすぐに消える。
銃口から出たマズルフラッシュが、頬を多少焦がしただけだった。

隊長は彼をさらに暗闇の奥へと引きずり始めた。

「やだやだやだいやだ!!助けてくれ!助けて!」

誰に求めてるわけもなく大声を上げて足をばたつかせたが、相手はもの凄い力でつかんでいる。

熊がびくりとした。突然の邪魔者に驚いているというのもあったが、同時にかつてこの地上の支配者達を絶滅に追いやった異形の怪物に怯えているようでもあった。

だが熊は獲物を諦める様子はないようだ。

熊が鼻息を荒げ、胸の銃創など屁でもないと言わんばかりにこちら目掛けて突進してきた。

獲物と邪魔者も一緒にバラバラにするつもりらしい。

隊長も顔をあげ、人間が発するとは思えない怒声で吼えた。
目の前の人間を飛び越え、巨体の頭に向かって飛び付いた。

予想だにしなかった先手に熊が混乱し低い鳴き声を上げて身をよじらせた。

その隙に男は立ち上がり、血だらけになりつつある右腕をゆらゆらと揺らしながら押し潰されかけていた車へと走った。

腕時計のアラームが煩い程に鳴り響いている。
もうじき怪物の蔓延る時間だ。
そうなれば何処もこの世の地獄となる。

ここから離れる、少なくとも籠城出来る場所に逃げる必要がある。だが車はもう動かす事はできなさそうだ。

でもバッグだけは必要だ。あの中には生き残るのに必要なものが全てある。

叔父の形見である、最後の武器も。

わくわく

いけるか…!

--午後18時--

--夜明けの午前5時まであと11時間--

無我夢中で走っていた。

昼も夜も人で賑わっていた町はもぬけの殻だった。代わりに町を支配していたのは、群れとなって徘徊する感染者と放置されミイラ化、あるいは腐乱したした死体だった。

かつて電気を使って町を照らすものはもう機能していない。

絵に描いたような終末の夜を照らすのは僅かな月明かりと、亡き叔父の猟銃に巻き付けた懐中電灯のか細い光だけ.....

背後を振り返れる勇気がなかった。

妄想が恐怖を倍化させ、恐怖が新たな妄想を呼び起こす。闇さえも黒く染めるような気配だけが急激に迫ってくる。

まるで底なし沼に嵌り、どうする事も出来ない獲物を前をする獣から逃げようと足掻いている気分だ。いやまさにそうなのだが。

道路を跨いでいるループつきの大きな歩道橋が、にわか造りの巨大な門扉とかして行く手を塞いでいる。

「なんだよ......なんだ.....なんだよおい.....ざっけんなよおい.....おい......!」

悪態をつきながら錠前か何か壊して扉を開けるものはないかと探す。

だが、左右にあるフェンスの向こう側から迫ってくる一団を見てすぐに諦めた。


いまや町中のノーアイズが、たった一人の生きている「人類」を追いかけている。

もし神が実在するのなら、その神すら彼を見捨てたようだ

映像で想像するとやべぇ……やべぇ

耐久力-1000
ダメージ軽減-1000

誤爆した

ほする。

保守

ほしゅだお!

引きage

慌ててそばの....高所から見張りを行う為の監視小屋を登った。

猟銃をリュックの間に挟み、両手で鉄網にしがみ付いた。

監視小屋の高さは2m半で、手摺を超えた中央にはボロボロのポーチが一つあるだけだった。

だが、ようやく上がりこんだ時にはノーアイズに四方八方を取り囲まれていた。苛立たしげに鉄網をガシャガシャと揺らすたび小屋がゆすぶられる。
すでに何体かが男と同じように登ってきている。

武器は無いかと落ちているポーチを引っ張ると、鉄網状の床に中身がばらばらとこぼれ落ちた。急いで中身は何かと確認したが、対したものはなく、飲料水のボトルと真新しい無線機に、照明筒が数本だった。

一本を点火し、側面から投げつけると、光に驚いたのか周囲を登りはじめていたノーアイズが落下した。

照明筒はわらわらと群がる感染者の間に空いたスペースに落ち、周囲を血のようなな赤い光を投げかけ、地獄のような光景を赤々と照らした。

猟銃から懐中電灯を引き剥がし、側面の手摺から身を乗り出して棍棒がわりに振りかぶった。

すでにノーアイズの一体が小屋のすぐ下まではい上がってきており、男が身を乗り出すと同時にくわっと口を開き首元めがけて襲いかかってきた。

慌てて後ろに仰け反りすんでのところで咬まれずにすんだ。

身を乗り出し入り込むそれの鼻づらを殴りつけ、思い切り突き飛ばすと、手摺を超えて頭から地面に落下した。だがすでに後続の感染者達が手摺付近まで這い上がってきていた。手摺の上に醜悪な顔が覗くたびに、男は懐中電灯でつき戻しながら怒号を響かせた。

おうおう絶望的やな

どうすんだどうすんだ

これは面白い

引きage

習慣になっててsageにしてた…
気を取り直し引きage

あれ?続きわ?
もしかしてオワタ?

引き揚げ

Age

不意に手摺から血塗れの上半身を乗り上げた女が懐中電灯を掴み、ぐいっとひねった。

男はバランスを失い、後ろに倒れこみ、手摺を超えて落ちかけた。

背後から這い上がってきていた別のノーアイズが彼を掴み....次の瞬間、そのノーアイズが足を踏み外し落下しはじめた。

そして男は......手摺を超えて落下した。

「うわああぁぁぁ!!」

続き来た!

どんだけ危機が続くんだよ!
やっぱ拠点がなくなると落ちつけんなぁ…

age

皮肉にも落下の衝撃を和らげたのは、落ちてくる物体を受け止めようとする無数の化け物達の手だった。それでも男の身体は化け物達の足元へ転げ落ちた。

恐怖で気を失いそうだった。飢えた食人鬼達のどす黒い眼差しが一斉に地面に転がる獲物を捉えていた。

救いを求める亡者のように化け物の軍勢が群がってくる。群れは満員電車のように密着し個々が勝手に動いているためまるで獲物を奪い合う野良犬のような有様になっていた。その状況は「獲物」にとって生存のチャンスだった。

押し合いへし合いし掴もうと伸びてくる手を必死で払いのけ、向かってくる身体を蹴り押しながら、恐怖と怒りの混じる叫び声をあげた。

地面を転がり、必死に這った。砕けた石やガラス片が腕を切り刻んだが、ズタズタに引き裂かれるよりはマシだ。

背中のリュックサックを掴まれた。引きずり戻される前にベルトを外し、リュックを捨てた。リュックの中身は諦めるしかなかった。
怪物達はリュックを怒りに任せてリュックをズタズタにしている。

その間に彼は群れの中を這い抜け、息の続く限り走り出した....

続き来た!

どんどん所持品が減ってく…

続ききてたか
引きage

引き揚げ


奴らの叫び声が間近で聞こえる。怒り、興奮し、同時に落胆しているのだろうか?

蛇口を捻ると残っていた水が少量だけ流れた。

鏡にこべりつく苔を削ぎ落とすと、赤くまだらになった自分の顔が映った。

臓物や血肉の臭いで鼻が馬鹿になっている。

水で顔の血を洗い流した。身体中血の川を泳いできたように真っ赤に染まっている。シャワーを浴びたくて堪らないが、今は仕方ない。こうして生きてるだけでも感謝しなければ。

ここを見つけられたのは実に幸運だった。

暗い街をひたすら走り、袋小路へ追い詰められれば迷わず非常口からビルの中へ逃げ込み、玄関から外へと飛び出す。追いかけてくる獣の数がどんどん増えていく。奴らは疲れを知らない、いつか必ず捕まる。それも近いうちに。

絶望的ぃ

だが今日「は」生き延びれそうだ。今立て籠もっているのは恐らくコンビニだろう。全てが終わる前はとてもあり触れた店舗も今では見る影も無い。打ち捨てられてひさましく、数多い廃墟のひとつとなっていた。

半開きのシャッターから飛び入り、奴らの眼前で完全に閉じることで脅威を退いた。前は誰かが立て籠もっていたようだ。ガラスにはビッシリと板が張り巡らされている。だが奥の首を吊ったミイラを見てここにいた生存者の末路を察した。

壁にはドリンクを収めたガラス扉の冷蔵庫が並んでいて、中はガラスを覆うカビでよく見えない。

そばの棚にはお菓子やつまみが並んでいたが、その包みにはあちこちに緑色のカビが生えていた。缶詰は...大丈夫だろう。ダメなら、吐き出せばいい。

マガジンラックには古びて色褪せた雑誌が残っていた。表紙には地球儀の上で赤々と目立つバイオハザードのマークが。

雑誌の中からアダルト漫画の雑誌を手に取り、パラパラと眺め、自分の内から性欲が消え失せかけてることに気付き苦笑する。思春期を奪われた事、僧侶のような生活が彼を変えたようだ。

ふむ

もう初めの頃の安心感とかは完全にないな…
ただただしにゆく人を見てる感じ

見せてもらおうか。>>1の能力とやらを!

続き来てたか

コンビニという物資供給ポイントに到着したし今の男の装備を確認したい所だね

追い付いた

そう言えばクロスボウは?

車のガラスって割れても破片が丸くて怪我しないって聞いたことある

シュト様カムバックしねえかな…

強化ガラスは割れる時一気に全部粉々になるから怪我しにくいみたい
オランダの涙とか初見だとビックリする

食べられそうな豆の缶詰をナイフでこじ開け指ですくってすくい取り食べ始めた。何十回もギトギトの油で炒めなおされたような味だった。

リュックを失った事で同時に多くの必需品を損失してしまった。薬に包帯に保存食に工具、クロスボウも分解してあの中に入っていた。

手元に残っているものと言えば懐中電灯に小さなポケットナイフ、自宅の鍵に猟銃に弾が一発。

あの熊さえ出てこなければ、そもそも自宅から出なければこんな悲惨な状況にならなかったはずだ。安易に行動したのが間違いだっただろうか。
腹立たしくも、缶詰の他に使える物を探す事にした。

奥の自殺死体の持ち物らしき工具箱を見つけた。興味を引いたのは先端部分の尖った小さいハンマーと長い両口スパナだ。これまで生き延びる中で多くを学んだ。どんなものでも使い道はあり、どんな物でも武器になる。教訓の一つだ。
時計を見る。夜が明けるまではまだ時間がかかる。あのシャッターも厚版で出来た壁もそう簡単に壊されはしないだろう。裏口も内側から施錠され棚れいたから入られはしない。
休憩室にソファがあった。ダニや埃は気になるが贅沢は言えまい。大き目のコンビニ店員用のシャツがあったので、それを毛布がわりに仮眠をとることにした。

今日を生き延びたんだ。明日の心配は明日にしよう。

身体をリラックスさせようと伸びをし、眼を閉じた。

追い付いた

新たな武器ゲットキター

保守

「......一時間くらい寝てたか.....」

「うぅん、身体がガチガチだぁ....それにいてぇ....」

「あれ、ここ何処だっけ....うおっ?!」

「......あ、そ、そうかコンビニに泊まったんだった....はは、死体に驚いちった.....」

「ふぅ....ちょっくら身体を動かすかぁ.....」

「ん....二階に続く階段あったんだ。後で見てみよう」

「.....?首吊り死体のそばのダンボールの山の後ろになにか....うわ!」

「うえ....死体か.....二人いたのか....」

「.....ん?ひょっとして.....」

「.....やっぱり。この首吊り、咬まれて発症前に自殺したんだ。もう一人に咬まれたんだ....一緒にいた奴が感染してた?いや、あっちのは全身に死ぬほど噛み跡があったから....発症して、外から入ってきたんだ....で、襲われた.....」

「.......」

「......どっから入って.....?」

マジかよ

やべえよやべえよ

篭城できてるのに、なんで自殺かと思ったら、そういう…

期待

age

何故あげた?

引きage

保守

だし抜けにドガッという鈍く裂ける音がし、背後のドアが勢いよく内側に開いた。男は店内に突き飛ばされ、床に転がりながらソファの角に頭をぶつけた。

衝撃と鈍い痛みで意識が朦朧とする中見えたのは、階段の前に立つ血塗れで、迷彩服を着た見覚えのある大男だった

急襲キター

まさか…隊長…なのか!?

「か、壁をよじ登って二階から...?」

声どころか、身体まで震えているのが自分でもわかる。

狂気に染まった目で見据えながら、階段をよろよろと降りてくる。

逃げなければ。
でも手は反射的に武器を探した。猟銃は店内のレジカウンターに置いてきていた。

ハンマーの柄を右手に掴み、上段に構える。スパナも左手に持った。

その間に、隊長だったものは近付いていた。大柄なだけに、存在感は圧倒的だ。今にも飛び掛って自分の首をコルクを抜くように引き千切るのではないかと思うよ下半身がガクガクと震えそうになる。

あと一歩、手を伸ばせば顔に届く距離。

ついに怪物が動いた。

元が強いとさらに怖い…

男に狙いを定めると、これまでの動きからは想像出来ない素早さで飛びかかってくる。

「うおおおおおおおお!!」

ハンマーを振り上げると、そのまま隊長の頭に振り下ろした。

隊長が首を右側に倒し避けると、ハンマーの柄だけが肩に当たった。
そのまま肩でオトコに体当たりする。

突き飛ばされた男が首吊り死体にぶち当たる。

「うげっ.....!!おおおおおお!!」

叫びながら突進し、左手で掴んだスパナを頭目掛けて振り下ろした。

頭蓋骨が割れる確かな手応え。血と脳漿がどろりと湧き出した。

人間なら立っていられるはずがない。

だが隊長はさして痛そうな様子も見せず、右手でスパナを払いのけた。

額やこめかみから血が流れるその形相は凄まじかった。怒りと狂気に染まった黒い目、赤黒く染まった歯と唇。その両端から赤い筋が走っていた。

「あんた.....あんたあの時追い付いてくんじゃなかったのかよ!!」

再びハンマーを振った。尖った先端が隊長の右耳をもぎ取り、肩に突き刺さる。

隊長が獣のような唸り声を上げた。犬のように首を振り、血が飛び散った。

効いたと思った。その直後、突然胸ぐらを掴むと片腕の力だけで男を持ち上げ、勢いよくロッカーに投げつけられた。

一瞬呼吸が止まった。跳ね返った身体が床に落ちる。手からスパナが滑り落ちた。

息が詰まり泣きそうになりながら、何とか立ち上がった。

ハンマーが突き刺さったままの肩をならし、足を引き摺りながらこちらに迫ってきた。

唸り声をあげる度に口が痙攣し、赤い泡を噴き出していた。怒っているのかわからないが、これ以上無いほど激昂しているようだ。

(あ。これは死んだかも)

来てた!
やはり[隊長]だったモノか…

やべえええ

やばば

理性が無くなったとはいえ熊にさえ挑む化け物だ。素手でどうにかなる相手ではない。

叫ぼうが助けを求めようが無意味だった。悲鳴は誰にも届かない。

(これは死ぬわ)

(でも)

(でもさ)

(ただ食われるってどうよ?)

俺、生き残ってきたんだぜ?皆喰われたり殺されたり化け物になったり自殺していく中生き残ってきたのに?ただ喰われて終わり?)

(あと少し、あと少しで同じ生き残った奴らが、生存してる仲間がいるってのに)

相手は殆どのし掛かりそうな近さまで近付いていた。

ハンマーが突き刺さった肩。そちらの腕が力なくユラユラと揺れていた。

あそこは通れるのではないか?


(賭けよう)

(恐れは死に繋がる)

(そうだ、恐れるな)

『殺される事を恐れるな。殺す事を恐れるな』

『生きる為に恐れるな』

お、なんかカッコいい

横に逃げるとフェイントを掛け、隊長の脇に飛び込んだ。

丸太のような腕が捕まえようと伸びてくる。

ようやく意地悪な神が微笑み始めたようだ。

血垢塗れの手が間一髪で服を掴みかけたが、すり抜けた。

身を翻し、肩に突き刺さってるハンマーを引き抜いた。血しぶきが顔に飛び散った。

隊長が怒りの咆哮をあげた。

「あああああああああああああ!!!」

振りかえるその顔面目掛け、ハンマーを思い切り叩きつけた。

隊長の身体が仰け反り、膝をついた。今度は後頭部目掛け振り下ろした。

今度は砕ける感触が伝わってきた。

一瞬動きが止まり、男に掴みかかるようにしてどさっと倒れた。

男は呆然としていた。

や、やったか…?

隊長がかすかに動いた。

「ああああああああ!!」


反射的にハンマーを赤く染まった頭目掛けて振り下ろしていた。

何度も、何度も、何度も、

何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も

何度目か

もう動いてなどいなかった。

首から上は原型を留めていない。

足元には大きな血の池が出来ていた。白い欠片とぶよぶよした肉片混じりの赤いスープのようだった。

激しく喘ぎながら、血まみれで横たわる恩人を見下ろしていた。

隊長・・・

隊長に敬礼(T-Tゞ

顔に血しぶき?
それってヤバいんじゃ…

おおう…

引きage

今夜はアイ・アム・レジェンド
観ながら続きを待つ

センターオブジアースは自粛したのかね

>>1 …やる気を無くしたようだね

>>682
割と前からこのぐらいの間隔空いてた

>>682
ん?
このスレ始めてか?
ここんとこずっとこんな感じよ?

でも楽しいからいい

(やったのか.....)

(また....生き残ったのか.....)

「.....は.....はは.....あははは......」

(やべぇな。笑えてきちまう)

(......まだ生きてんのか、俺)

その場に崩れるように座り込み、喉を鳴らすような声で静かに笑っていた。

広がる血溜まりがズボンのひざを赤く濡らした。

ハンマーはまだ握り締めたままだった。放そうとしたが、指が接着剤でくっ付いたように離れなかった。恐怖と興奮がまだ収まりきっていないのだろう。深呼吸しながら、一本ずつ指を引き剥がす。

ふと、死体に眼を向けると、ホルスターに拳銃が収まっているのが見えた。

強張った手でホルスターから拳銃を抜き出した。無論、手入れはされていない。

他に何かないかポーチやポケットを探るが、見当たらなかった。

怪物になるまで抗い、最後の最後で力尽きたのだろう。

弾が入っているか、薬室を確認しようとした。


ジャリッ

不意に、ガラス片を踏み締める音が静寂を破った

来た!!けど絶望は続くのか……

安堵のターンはまだか……!

痺れるような悪寒が全身を走った。

音は階段上からだった。

顔を階段に向けた。

あいつらで、怪物でひしめいていた。

同じように入ってきた連中が、血まみれで座り込む自分を黒い眼球で捉えていた。

先頭と目が合った瞬間、数匹が一丸となって突っ込んできた。


「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

無人の街に響く絶叫を、立て続けの銃声と怪物の咆哮がかき消した

おい……
どーすんだよこれ……

どこにも逃げ場がねえぜ……!

あげ




朝日が水平線を赤く染めあげる頃。

たった一人の人間が、おぼつかない足取りで歩いていた。

大量の返り血で全身真っ赤に染まっていた。顔には血を拭き取った赤い筋が出来ている。人間とは思えないその姿は、まさに血の池地獄の番人だ。

弾丸が一発だけ入った銃を引きずり、ホラー映画に出てくるゾンビのような足取りで、それでも彼は足を止めなかった。


ただ「同類」に会う為に、彼は歩いた。

最早死なないのが不思議なレベル…

死なないんじゃなくて死ねないんじゃね?

引きage

はよこい

ホッシュートー

引きage

今晩にでも投稿したいと思います
ラスト前まで出来上がっているので投稿ペース上げれるも

ノロマな馬が主人に鞭を打たれ続けてながら重く、血生臭く、痛む足を一歩ずつ前へ進め続けた。

おぞましい臭いで麻痺する鼻が、潮の香りを微かに感じると、「あ」と小さなうめき声を漏らし、顔を上げた。

歩くスペースが少し上がった。

死んだ魚のような眼に、薄っすらと光が戻った。

銃口を地面に引きずり、早歩きで香りのする方へ進む。

無音の中で徐々に聞こえる、久しぶりの人の声。

あの放送だ。呼び掛けているんだ。

自然と笑みを浮かべた。何時の間にか走っていた。

ゴール手前のマラソンランナーのようにフラフラしていたが、その眼はまっすぐ前を見ていた。

生きようとする人間の眼だ。

このSSはうp主のど即興暇潰し妄想ssだから>>700が言う「ラスト前まで出来上がってる」とか「ペース上げる」は絶対無いと思ってや~

>>702
どうなるか楽しみだから、この調子で暇を潰していってNE

お、久しぶりに生きてる人間が出るか?

>>702
あいさー

ようやく会える、久しぶりの人間。

「見え、見え、見えた.....ふね.....はは.....!船だ!!」

恐竜に代わり繁栄し、恐竜と同じ様に滅びた人間。

もう誰もいないかと思っていた。地球で生きているのは、自分だけだと思っていた。

「お....おーーーい!!俺は....俺は!!俺は感染者じゃなーーーいい!!俺は生きてるだーーーー!!!!」


でも、自分だけではない。

生きている、人間がいた。

「おい!おーーーいぃ!!ははは!でっけぇ!超でっけぇなぁこれ!なぁ!!このスロープ渡ればいいんだな?!け、けい、警戒しないで!俺は普通の人間だ!感染してない!感染してないんだ!」







そう思っていた時期がありました。つい、さっきまで

……え?

間に合わんかったか……?

どちらが間に合わなかったんだ……?

続き来てた!

もしかして映画バイオ4のアルカディアのようにメッセージの自動送信か!?
それとも…

追いついたー
続きはどうなるんだろうか

不用意に近づくと撃たれるぞっと思ったが…なんてこった……

感染していないと思っていた時期がありました(´・ω・`)

(´∀`∩)↑age↑

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引きage

もう絶望的状況が怖いのなんのって
読んでるこっちまでアドレナリンばんばんですわ

というかこういうSSってどう検索かければ出てくるんだろうか
こう絶望感というか臨場感というか、めっちゃ心臓に悪そうな感じのさ

続きはまだか……!
めちゃめちゃ面白い

>>1は戻ってきてくれるのかな……メリークリスマス

>俺は生きてるだーーーー!!!!」
ワロタ

アゲ

「彼」はまだ新鮮だった。

冬の寒さが腐敗を留めていたのだろう。

乾いて変色した夥しい血が窓という窓を染める艦橋とは対象的に、無傷だった。

薄汚れ、痩せこけ、裏路地で誰にも看取られずに亡くなった浮浪者のような出立だった。

「彼」はぶら下がり、揺れていた。

その顔は何故か恍惚とした表情を浮かべていた。

「彼」が天国へ導かれたと誰もが思う、安らかな顔だった。

その顔を見上げる、地獄に取り残された男。

割れた窓から見下ろす甲板にはダークブルーの遺体袋の列が足の踏み場も無い程几帳面に並べられていた。

感染はしてないっぽいな……感染は

○九三二、作者殿の無事の生還を確認!!!!!!!

生きてる…のか?

ここは食料とか肥料とかつんでいずもを乗っとるべき
いちおう艦橋ですべての操舵ができるから一人でも行ける

ド素人が大型船舶をそう簡単に操作できるわけないだろ・・・

他に船がいないんだし急に転舵でもしない限り大丈夫だろ

それより燃料かな

「.........」

「.........」

「......んじゃ....そら....」

「なんじゃ....そら........」

「........」スクッ

「........」カチッ

「.........リピート.....なんじゃ....そら.....」

「......あ、日誌......」

「......ちげぇ、遺書だわ.....これ」

「.......日付、昨日だわ.......」

「........なんじゃそら」

「.......ふふっ、ふひっひふふふへひひっなんだよこれっ遅かったてか?俺が遅かったってかへへへひひひははひふふふ昨日の時点で先に逝ってやがったよふひひひほはひひひふふひふふへへほけっははははははははは.......」

「はは....は......」

狂っとる…
男、死ぬな!

泣けるを通り越しとる……

引きage

a

所々アイアムレジェンドとゲーム版ウォーキングデッドのオマージュがあって面白い

あと、どれぐらいあるんかな

絶望しかないな

保守

保守

保守

もし誰かが彼をみれば、狂人と思っただろう。
泣きながら笑い、笑いながら泣いている。
そうしながら周りの空箱、機材を蹴り、殴り、散らしていた。

まるで癇癪を起こした幼稚な子供のようだった。
拳がボロボロになり皮膚が擦り剥けようが、壁に頭を打ち付け額から血を流しても、彼は

彼は笑い続けた

彼は泣き続けた

希望が絶望に転化するとやばいね
でも早いとこ正気に戻らんと……

これならサクッと死んだ方が幸せじゃないか

「.......」

「.......んだよ......」

「なんで俺.....俺だけ死なないんだよ.....そんな....そんなに俺苦しませてぇのか.....」

「俺も一緒に....さっさと....殺せよ」

「.........」

「........だめだわ」

「死にたくねぇ。こえぇ」

「.......」

ビーっ!ビーっ!

「........」

ビーっ!ビーっ!

ビーっ!ビーっ!

「......るせぇ」

ビーっ!ビーっ!

「うるせえええええええええぇ!!!」

「どいつも!どいつもこいつも!ドイつもこいつモ死にやがってよぉ?!勝手に死んでんじゃねぇ!!俺がどんだけ死に物狂いでここまでやってんのがバカみてぇジャねぇか!!あ?!あぁ?!」

「そんなにか!!そんなに俺を生き地獄に置いときてぇか!毎日毎日食い物漁って?!いもしない人間探して?!毎夜毎夜外の化け物に震えながら生きていけってか?!上等だ糞神様よぉ!!生きてやろうじゃねぇか!!あ?!生きて皆殺しにしてやんよ!!あいつら殺っててめぇも殺って、舌噛み切って死んでやる!!腹掻っ捌いて胃も腸も心臓も全部出して死んでやる!!飛び降りて脳みそぶちまけて死んでやびゃああああああああぁ!!」

流石に壊れ始めるか

おお、>>1の生存確認!

正気に戻ったかと思ったら、駄目だったか……

引きage

やっと追い付いた、なかなかおもしろいな
続きが気になるわ
(´・ω・`)/

>>1さん乙です!!
あと1発だけ残ってる弾は自分に向けて撃つのだろうか…

保守

保守

随分と投稿してなかったんだお
すまんこ(´・ω・)
展開二種類思い付いたけどどっちが無難かわかんね

両方とも書けばいんじゃね?

個人的にはバッドエンドな方からかいてハッピーエンドな方を書いてくれると救いがあっていいなぁなんて

両方バッドの可能性も

上がっててスレタイに惹かれて読んだが、かなり絶望的な状況で面白いな

それにしても、いずもの最後の生存者が自殺したのが昨日というのが酷い
そりゃ発狂しかけるわな

引きAge

--男...?お前、男なのか?!--

--行く末は真っ暗闇。でも僕らは手探りで進まなくちゃならない、そうするしかないんだ--

--皆死んじゃったら、どうなるんでしょうね?恐竜みたいに化石になって.....宇宙人に発掘されるとか?!なーんちゃって!--

--変....かな?こんな時なのにこんな気持ちになるなんて....もう、死ぬからかな....--

--死にたくねぇよぉ.....!まだ....生きてぇよぉ......!--

--殺し....てくれ.....!殺して....!あんな....風になり....たく....無.....--

--そばにいますよ?......先輩--

--あたしのせいで死んだあたしのせいで死んだあたしのせいで死んだあたしの......--

これは……走馬灯じゃないよな!?

どうなるのやら……

乙です!これが1つ目のエンドかな…
期待してます!!

>>235
これって作者か?それとも別の人?
作者だったならこのSS読みたいんだが

--世界が終わる前--

音が聞こえた。何処か遠く、水中で聴いてるように波打ち、かすかな音。

パチ、パチ。ずっと聞こえる。それに暑い。とても熱かった。そして痛い。頭の中が、全身がとても痛い。痛くて眠かった。文字通り、永遠の眠りに付ける程に。

微かに焦げ臭い。焦げたような匂い。

やがて波打つ音が声に変わった。

人の声。とても甲高い。覚えがある。

起きて。起きて。お願い起きて。起きなきゃ。

誰かが起こそうとしてる。頭が痛くて眠いんだ。寝かしてくれ、そうボンヤリと思った。

起きて男くん。起きて。神様お願い。男くん。

男?男......何処かで聞いたような....

あぁ、そうだ。

男は.....俺の名前だ。

目を開けた。

全てが燃えていた。

「男くん!!」

まだ視界がボヤけているが、誰が俺の身体を揺さぶっているのか分かった。女さんだ。

女「大丈夫?!」

俺は....そうか、気絶していたのか。

男「う、うん。大丈夫....平気」

女「逃げなきゃ!早く逃げなきゃ!」

恐怖にひきつった顔で彼女は言いながら、安全ベルトを外してくれた。身体中が痛い。

ふらふらする頭で見回し、自分がヘリコプターの中にいることに気がついた。

ヘリコプターの中はひどくひしゃげ、電子機器からは火花が跳んでいた。

そして周りは燃えていた。まさに火の海だった。

ドアの窓越しに見えるおぞましい光景を、魅入られるように眺めていた。

何が起きた?
さっきまで空を飛んでいた。街を、異形の巣窟になった生まれ育った土地を抜けようとしたまさにその時だったのに。

時系列的には>>348の続きか?

おお、ここで回想か

保守

女「来て!早く!」

女を見やると、前の座席で項垂れる三尉に屈みこみ、ベルトを外しながら声を掛けている。

女「三尉さんしっかりして!三尉さん!」

三尉がうぅ、と苦しそうに息を吐く。見ると、変形した鋭い金属片が脚から突き出していた。

男「あぁ、そんな.....」

女「手伝って!早く逃げなきゃ!」

男は狭い機内で姿勢を変え三尉の身体の下に手を差し入れた。

男は狭い機内で姿勢を変え三尉の身体の下に手を差し入れた。

三尉が顔を上げた。ヘルメットは外れ、煤と血で半分赤く染まった顔が炎に照らされていた。

三尉「ふた...りとも....無事.....?」

男「は、は、はい!大丈夫っす!」

三尉「そっかぁ.....他の二人は.....?」

操縦席に目を向けた。ヘリを操縦していたパイロット達は墜ちる最中も必死に機体を安定させようと奮闘していたが、一人は顔中を血まみれにして息絶え、もう一人は座席ごと外に投げ出され、炎に包まれていた。

三尉「あぁ....クッソ....クッソぉ.....」

男「待ってて下さい、今出しますから....!」

三尉「ダメ....早く離れて....燃料に、引火.....」

苦し紛れに呟き、引き離そうと男の肩を掴んだが、とても弱々しかった。

男「置いてけない!大丈夫、すぐ引っ張り出しますから!」

女「3で持ち上げて!」

男「わかってる!1、2の.....」

三尉「ま、待って....やめ....」

「「3!」」

カウントを合図に三尉の身体を座席から持ち上げた。

三尉「うああああぁ?!」

かなり痛いだろうが、構わず引き上げた。絶叫とともに彼女の脚が金属片から抜けた。

三尉「あぁぁ....ちょ....超いた....いいぃい?!」

脚からは血がドクドクと流れていた。急いでズボンのベルトを外して、太ももの付け根にぎゅっと巻き付けると、たちまち絶叫した。

男「血が.....血が止まらない....!止まらねぇよこれ.....!」

凄惨だわ…

三尉「い......っ......もうちょい....優しくないとお姉ちゃん泣いちゃうよ.....」

男「言ってる場合じゃないですよ!燃え移る前に、ここから離れないと!」

女「男くんそっち肩持って!」

三尉「いいから....行ってって....」

女「イヤです!」

二人で身体を支えながら、強引に身体を引き起こす。

またしても苦痛の声を上げたが、耐えてもらうしかなかった。

ドアは内側へ酷く歪んでいたが、蹴りを一発かますだけで簡単に外れた。

途端に、黒煙と炎の熱がどっと機内に入り込んでくる。苦しい。凄まじい熱気に押し戻されるが、このままここにいてはいけない。

空気が途轍もなく熱い。まるでオーブンの中に閉じ込められてるかのようだ。そして臭い。焦げ臭い匂い、黒煙の匂い。喉が焼かれているように痛い。

男「....どっちに行けばいいんだよ、これ....!」

女「げほっげほ....く、苦しい....」

三尉「あぁ.....あーあ....なんで....こうなっちゃった....かなぁ....あはは....」

最近「Dying Light」ってゲームムービー見たけど夜がまんま思い描いたSS世界観だった(小波感)

きたか

救いが見えんのう

引きAge

あげ!おっぱい

引きAge

続きまだかな

保守

やぁうp主やで(´・ω・`)
今日即興でうpろうと思ってたんだけど「がっこうぐらし!」を見て心ズタズタになって発狂しそうだから上げだけにしとくお、許して(すぐにうpるから)

だが「がっこうぐらし!」、いいセンスだ、参考になる。だが救われねぇ

うん?
うん

>>1生きてたかw
がっこうぐらし1話の衝撃が話題になってるね
続き期待しながら待ってるよ

世界観はほぼ合ってるようなもんだもんなコレ

久しぶりに見に来たけどまだ続いてたんだなこれ

前も後ろも炎で遮られている。空気が熱く、息を吸う度に喉を炙られているようだ。

両側から三尉を抱えるようにヨロヨロと歩き出そうとするも、前も後ろも炎で遮られていた。

女「どっち.....げほっげほっ!どっちに行けばいいの....?!」

男「わかんない....わかんないよ.....!」

思わず泣きそうな声で言った。

三尉がふらふらと腕を上げ、炎の向こう側を指差した。

三尉「あそこ....ドア.....」

男「無理です.....!だってどこもかしこも、燃えて.....」

三尉「足......何か....足場.....」

男「あし、足場....足場....?!」

女「足場、足場!待って!」

女が手を離し、離れたばかりのヘリに駆け寄る。

三尉「男くん....行ってあげて....」

男「で、でも.....」

三尉「いいから!お姉さんより....げほっげほっ!ここから出ないと....皆、死んじゃう....!」

躊躇するも、喘ぐ三尉をそっと下ろし女の元へ駆け寄る。

男「どうすんの?!」

女「これ、ドア!これ使えない?!」

指差すのは、先ほど外れたヘリコプターのドアだ。

女はそれを掴んだが、声を上げてすぐさま手を離した。

熱くなった金属で手のひらを真っ赤に火傷していた。

男「おお、女さん!大丈夫?!」

女「いっ....へいき.....!」

三尉が這うようにしてこちらに来て、上の服を脱ぎ始めた。

三尉「上着....使って....」

タンクトップ一枚になった彼女が上着を男に差し出した。

男はそれで手を包み、ドアを掴んだ。熱が伝わってくるが、服のおかげでどうにか我慢出来た。

持ち上げるには重く、大きかった。
ドアへの道を遮る炎のそばまで引き摺り、炎の海に蹴り押した。

女「行きましょう!」

また二人で三尉を抱え上げ、出来たばかりの架け橋を越えた。
三尉の足からは血が垂れ続けている。多量では無い。だが放置すればいずれ血が足りなくなり、死んでしまう。

炎を越え、焦げ目の付き始めたドアを抜けた。

ひんやりした空気が吹き込み、熱くなった身体を一気に冷やしてくれた。

三尉「あぁ.....もぉ....どーしてこうなっちゃったかな.....」

三尉が苦笑いを浮かべながら首をゆっくり振る。両脇の少年少女は、お互いの顔を見合わせた

こりゃ2スレ目いくかも( ´・ω・)

かまわん
いけ

ふと思い立って読み返しにきたらちょうど更新されてて感動
>>1乙!次スレまでついていくぜ!

救いは無いんですか?(_;)

引きAgeに来たら続き来てた
次スレもついていきますよ

いっちゃえいっちゃえ

ヘリコプターはどこかの会社のビルに突っ込んだようだ。幸い上階ではない。眼下にはロビーが見えた。

ガラスがふんだんに使われた壁は全て砕け、ロビー一面に破片が散らばっている。

その向こう側に見える光景は、「この世の終わり」と呼ぶに相応しい惨状だった。

頭上で大きな物が割れるような低い音がした。黒煙に飲み込まれた上階からビルの一部がロビーにバラバラと降り注いだ。
ここももうじき倒壊する。冷や汗がどっと湧き上がるのを感じた。

三尉「外に....でよ....そと.....」

男「で、でも何処に.....」

三尉「どこでも.....いい.....ここから.....離れ.....」

三尉の言う通りだった。それに、彼女がどんどん弱っていくのは声からも感じ取れた。早急に手当てが必要だ。

女「降りましょ.....」

ロビーを見下ろす廊下を早歩きで駆け、非常階段を降りた。

三尉「だいじょーぶ....あたしはだいじょぉぶ....」

三尉が二人を安心させるように呟く。

助かる気がしねえ…

>>802
専ブラ使いなはれ

ガラスコンクリート片が散らばるロビーの真ん中には何があったのか飛び散った血の跡があった。

あとは入り口を抜けるだけだ。
無人の受付を横目に、ロビーの真ん中まで駆けたその時だった。

炎に包まれた人が上階から落下してきた。それだけではない。

その「人」は半分灰化し、奇妙な方向に四股を歪めていながら上半身を上げ、黒光りする眼でこちらを捉えた。渇きを血で潤そうと、大口を開けた。

三尉の反応は素早かった。悲鳴を上げる女を押し退けるや、その片手でホルスターから拳銃を抜き出し安全装置を外しながら構えると同時に、引き金を二度絞った。銃声は一つの音のように連続して聞こえた。

一発が額のやや左を貫通し、二発目が鼻を砕いて頭の中を通り抜けた。

死に損ないが反動で仰け反り、地面に突っ伏した。

男「......すげぇ.....」

三尉「燃やしても.....無駄骨だったって....ことね」

険しい顔でつぶやき、咳き込んだ。
身体が揺れるたびに、傷口から更に血が垂れた。

まずは止血だろと思ったけど、安全を優先したお陰で不意打ちされずに済んだね

今更だが三尉の読み方はさんいでいいのか

>>807
[さんい]で正しいよ

うーん続きが見たいぞ

ほっしゅ

隊長さんはあれだけど、まだ三尉さんは怪物になってない。
つまりまだ僅かな生存√が……

引きAge

あげ

地獄に落ちたのではないか。外に出た瞬間、自分の正気を疑った。

まるで空襲後のような有様だった。建物に道、人までも赤い炎に包まれていた。

熱い。冬の寒さなど微塵も感じられない。肌が炙られ、喉が焦げるような感覚だ。

三尉「離れ....火から離れ....連絡....」

グッタリと頭を垂らし、うわ言のように呟く。支えるその体は先程よりも重く感じた。

男「何処か....燃えてない所へ、行こう」

女も戸惑いながらも頷く。

衰弱していく三尉を引きずるように歩かせながら、彼らはあるのかどうかわからない安全な場所を求め歩き始めた。

男は一瞬、人の焼ける匂いで自分が空腹な事に気付いた。

気付いた瞬間、ゾッとした。

地獄だなあ

来てた!

しかしこの修羅場を経験してて>>1の状況まで男は落ち着けるようになってたんだな

1レス目から追ってるけど、更新されてて感動した

ぜひ最後まで追わせて欲しい

支援age

雪山に墜落した飛行機の生存者はどんな気持ちだったんだろう

引きAge

てす

アゲイン

引きAge

あげ

しばらく灼かれて行く町を彷徨い、ようやく火の手が回っていない場所見つける事が出来た。周りの建物は皆炎に飲み込まれている中にポツンとある小さな公園であった。

滑り台を支える棒に三尉を寄りかからせる時には舌が干からびるのではと思ってしまうほど口の中がカラカラで、肌もチリチリと痛くなってきていた。

男「三尉さん?三尉さん!」

三尉「はぁ....何かぁ....ここちょっと....さむくなぁい....?」

男「え....き、きっと燃えてないからですよ」

三尉「そっかぁ....あぁ....きみの手、あったかぁい....」

彼女の手はとても冷たかったが、彼の手を頬に寄せ、ほくそ笑むその表情はまだ希望を持った温かみのある顔だった。

来たー!

今さらだけど>>1はがっこう最終回見た?

ちょっとだけ危機を脱したな…

しかしほくそ笑むだと、なんか企んでるみたいだ

>>826
前話でSAN値が消滅しかけたけど何とか見たで。太郎丸が漢でめぐねぇ南無阿弥陀仏でチョーカーさん達良い人だったりーさんのおっぱいぷるんぷるんでくるみちゃん助かって本当に良かった。てかバッドエンドじゃなくてホント安心した

>>827
>>1は国語弱いのよ、許して(´・ω・`)

公園は奇跡的に火事から逃れたようで、ほぼ混乱前のままだった。真ん中に植えられた大きな木の無傷の姿は妙に神々しく見えた。
砂場のそばに水飲み場があった。まだ水が出る。女が砂場に落ちていたペットボトルを水で洗い流し、再度水を貯めて持ってきてくれた。

女「三尉さん、これ....」

三尉は差し出された水を前に、ゆっくり首を横に振った。

三尉「お姉さんはいいから....平気...二人が...先に....」

女「でも....」

男「三尉さんだって....」

三尉「いいの...いいのよ.....」



女「じゃ.....じゃぁ先に....」ゴクッ

男「あの、三尉さんこれ....俺の上着」

三尉「ん....寒くないから大丈夫だよ....」

男「でも、羽織るだけでも。念のために....あと....その格好ですから....」

三尉「.....どこ見てたの....?.....えっち」

男「す、すいません」

女「はぁ....はい、男くん」

男「あ、ありがとう....女さん目大丈夫....?少し赤くなって.....」

女「え?へ、平気.....多分煙のせいね」

三尉「......っ.....」ぶるぶる

男(寒さで震えてる....わけじゃなさそうだ。早く人のいる場所までい逃げなきゃ....)スッ

男(......あれ、これってもしかして、女さんとか、間接キ.....)

回想が続くと不安になる

三尉さん…

引きAge

>>1やで(´・ω・`)
一月も更新しなくてめんご(´・ω・`)
仕事やら掃除やら犬引き取ったり血便出たり新作ゲームしまくってたりバタバタしててどうも忘れちまうのよ(´・ω・)
SS速報でももう1個同時進行してるのに無責任よねホントごめん土下座しないから(´・ω・`)
今年はもう上げれそうにないけど来年からは定期的(?)にちゃんと更新するから許してチョ(´・ω・`)

よいお年を (´・ω・`)/~

速報で書いてるスレ教えてくれたら許してあげても良いけど?

ともあれ良いお年を~

まあゆっくり待ってるから体を休めとき
よいお年を

良いお年を
俺も別スレ知りたい

まってる

今年も期待!期待!

引きAge

あげ

くっそ遅れたけど明けましておめでとう(震え声)
色々あって書き込む日がなかったのよ許してホント許して(´・ω・`)
近々ちゃんと更新するから許しておなしゃす(´・ω・`)
あと速報で上げてるssのヒントは「勇者系」よ(´・ω・`)

>>842
もしかして、すっげー意外だけどエロ系のやつ?

明け……うん、明けたね(何とは言わない)
まさかの勇者系とは

のんびり待ってるよ~

あげ
期待です

久しぶりに来たら更新されてて嬉しい!

今夜はワールド・ウォーZだぞ

喉を潤して少しでも気を落ち着けようと、ペットボトルを口元に近付ける。
その時だった。
こちらを向いている女の顔が、突然驚愕の色にとって変わられた。見開いた目が自分の背後に向けられている。

何?と問い掛けようと思った瞬間、背後から思い切り何かに突き飛ばされた。

ペットボトルが手から離れ、顔面から地面に倒れ込んだ。

胸を厭というほど打ち付け、一瞬呼吸が止まる。

気を失いかけた男は、炎の轟音に混じって聞こえる唸り声に、本当に気絶しそうになった。

声を上げるより前に銃声が轟いた。

>>843
ななな何の事だべ

途切れ途切れだから展開忘れてしまったよ

>>850
あー、やっぱそうか
文体は似てるけど作風違い過ぎて全然気付かんかったわw
あっちも面白いよ

話まるで覚えてない…
読み返すか…

やっと追い付いたぞぉオオオオオお

あげちょびん

引上げ?
応援してる

神スレ発見

しーえんしえん

引きAge

何処にそんな力が残っているのか、焦げた死体の下敷きになってる男を三尉が引き上げた。

三尉「噛まれてない....?!」

男「だ、だい.....だいじょう.....」

自衛隊式なのだろう。鼻を押さえてる手を払いのけ、やや乱暴に身体中を素早く探る。

傷ひとつない事を確かめると、険しかった顔がふっと、元の女性らしい表情に戻った。

三尉「よかったぁ....」

安堵のため息をつくと、途端にその場に崩れ落ちるように座りこんだ。

男「さ、三尉さん!」

そのまま倒れこもうとするのを慌てて支えた。突然動いたからか、怪我をした足から大量の血が流れていた。

女が駆け寄ろうとするも、悲鳴を上げるかのように両手を口に持っていったが、そのまま凍りついたように動かなかった。

まさか。嫌な予感を感じながら振り返ると、背筋の凍るような感覚が身体を駆け巡った。

奴らが炎に包まれた建物や路地から続々と出てきていた。まだ全身を焦がしている者、服が焼け皮膚が溶けて全身の肉が剥き出しになっている者、上半身と片腕だけを残して這いずってくる者もいた。小走り、ゾンビのようなギクシャクした歩みで向かってくる。理由は一つしかない。

彼らの殺すためだ

キタ━(゚∀゚)━!

ずっと絶望のターン!

ほしゆ

(´・ω・)つ④

あげ

一気に読んでしまった。
支援。

男「逃げよう!」

男は三尉の身体を強引に引き起こした。

小さく呻いたが、耐えてもらうしかない。もう苦痛の叫びをあげる気力も失いかけている。

三尉を背負い、女をうながして走った。

だが、広大な炎の海のどこをどう逃げればいいのかわからない。おまけに女は恐怖で動きが鈍いし、三尉の命の残り時間は無くなりつつあった。

背後を振り返れば、奴らがいる。文字通り手負いの獣を追うライオンのようにジリジリと近付いてきている。
けっして動きは早くない。だが確実にこちらより一歩ずつ早く近付いてきている。

更に悪い事に、追ってくる数はどんどん増えていく。建物や炎の影からフラフラと現れ、次々と群れに加わっていった。

女「何処に....何処に行けばいいの.....?」

男「何処でもいい!今は逃げよう!」

女「だってまだ追ってきてる!それに増えてる....」

男「わかってる.....」

女「それに何処に行けばいいのよ.....!」

男「わかってる!わかってるよ....!」

泣きそうな声でいった。答えが浮かばない。助かる術が見つからない。

不安と恐怖で今にも泣きそうだ。

三尉「おんなの....子には....優しくしないと....だー...め....っ」

男「三尉さん?!しっかりして下さい!絶対助けますから!」

三尉「大通り....」

女「え?」

三尉「大通りは駄目....あいつらを....まくなら...路地を行くのよ....直進は駄目....曲がったり....とにかく視界から....離れるの....」

男「わか、わかりました....!」

三尉「二人とも....ごめんねぇ....おねえさんなのに....なぁーんにも出来なくて....」

女「三尉さんは私たちを助けてくれました。今だって....私たちだって助けられてます」

三尉「ありがとぉ....あぁ.....これじゃ....隊長にまたどやされるなぁ....」

毎週3、4ペースは努力するよー(´・ω・)

BO3合時間3日やったけど1.48から上がる気がしねぇ(´;ω;)もうやだテンノにもどりゅ

ほぉい!キタァ!!

来たぁ!
でも相変わらず助かる目が見えねえw

これ……回想なんだよな……

(゚д゚ノノ゛☆キタキタキタキタキタキタ‌‌


(1.48で充分すぎるだろ…)

全力で支援

引きAge

何度も角を曲がり、やがて小さなビルのそばまで逃げてきた。
追ってくる狂人達の数は一向に減る気配が無い。非常階段から梯子が降りていた。恐らく住民が避難に使ったのだろう。

三尉「あそこ....昇....って....!」

男「でも三尉さん足が....」

三尉「片足....だけよ...!あれくらい....」

女「上からなら見渡せる.....!」

男「は....はい!」

三尉「先に....」

女「でも!」

三尉「援護してあげるから....早く!!」

三尉の身体を男に預け、女が先に上がはじめた。

その間にも、集団は数を増しながら近付いてきている。身体の損傷が激し過ぎて走る事は出来ないが、ノロノロと迫ってくるその姿はゾンビそのものだった。

三尉が拳銃を引き抜き、迫り来るゾンビもどき達に向けて撃ち始めた。

二度、三度。銃声の度にそれらが崩れ落ちる。弾丸は正確に頭と心臓を捉えていた。

だが感染者の数はあまりにも多かった。死体に死体が重なっても、その後ろから入れ替わるようにやってくる。

三尉「あなたも....!」

三尉が撃ちながら男を振り払う。

男「でも、三尉が先に!」

三尉「あたしは....手間取るから最後でいいの....!」

男「でも一人じゃ!」

三尉「いいから上がりなさい!早く!!」

久しぶり

ア...アアアア...

三尉さんつええ

三尉が空になった弾倉を地面に落としながら、男の尻を引っ叩く。

躊躇するも、言われるがまま三尉に背を向けて梯子を掴んだ。

先に上り始めていた女がこちらを見下ろしていた。

男「行って行って!はやく!」

周囲の熱気で梯子は真夏の太陽に長時間晒されたように熱かったが、しっかり掴んで上を目指した。

銃声が下から聞こえる。だが銃声が鳴る間隔が少しずつ長くなっていく。もう弾丸が残っていないのだろう。

下を見た。三尉はまだ向かってくる集団に向かって撃ち続けている。さらにその背後の路地から別の群れが湧いて出てきた。殆ど距離は空いていなかった。

男「三尉さん!!」

振り返り、すぐそばまで迫っていた感染者に銃弾を撃ち込み、ようやく三尉が梯子にしがみ付き、上り始めた。

非常階段まではすぐそこだ。女はすでに上りきり、その手を借りて男も上がる。

男「三尉さん!」

女「三尉さんはやく!」

五体満足ならこんな梯子程度なんて事は無い。だが片足は大怪我を負い、大量の血を失った彼女の身は想像以上に力を発揮出来ずにいた。

両腕と片足だけで懸命に上がる三尉だが、その足元には感染者達が群がっている。

しかも、既に一体が同じように梯子を掴み、三尉よりも素早く上り始めている。

男「下から来てる!三尉さんもっと早く!」

女「追いつかれちゃう!三尉さん!!」

三尉「これでも....頑張ってんのよ....!」

すぐに追い付いた感染者が三尉の足を....怪我をしている方の足を掴んだ。

痛みで三尉が声を上げる。掴まれた足から感染者の手を伝って血が滴った。感染者は離さなんいわんばかり両手で足を掴みぶら下がっていた。

男「三尉さん!!」

振りほどこうともがいているが、満足に動かせずにいた。右手で梯子を掴んだまま拳銃を下に向けるが、揺れる自分の足と感染者に照準が合わない。

彼女は今片腕だけで自分と人間だった化け物の体重を耐えているのだ。

女が梯子に再び足を掛け始めていた男「何してんの?!」

女「助けに行かなきゃ!」

三尉「ダメよ!!」

三尉が叫んだ。

三尉「二人共そこにいなさい!お姉さんもすぐに上が.....」

途端に叫びが、悲鳴に変わった。
感染者が足に食らいついていた。野戦服のズボン越しに歯がミチミチと肉に食い込んでいた。


ついに三尉が...

あああ…

男は手摺を乗り越えて上ってきた梯子に再び足をかけた。

女「男くん?!」

男「俺がいく!」

銃声が響き、下を見る。感染者はまだ三尉の足にしがみ付きながら食らいついていた。三尉がもう片方の足で蹴り落とそうとしているが、その下からは更に続々と群がっていた者達が上りつつあった。

三尉「いや!離せ!離せよぉ!あぁ、いやぁ!」

男「三尉さん!」

そばまで降りてきた男が彼女を掴んだ。

男「俺につかまって下さい!俺が掴んで支えるから撃って!」

三尉が顔を上げる。

苦痛と恐怖で歪んだ顔が、不意に微笑み浮かべた。


三尉「あなたが.....『撃って』」

ニヤリと笑い、拳銃を差し出した。

あー…

『撃って』

その意図はすぐに悟った。わかりたくなくてもわかってしまった。

差し出された拳銃を、ただ何も言えずに受け取る。

グリップのガッチリとした感触が伝わってくる。

そして拳銃を、三尉の額へ押し当てた。

こうするしかない。それは嫌という程わかっている。

感染したらどうする事も出来ない。これが唯一、救われる手段だった。

三尉「.....ごめんね....こんな事させて.....」

優しく言い聞かせるように、彼女は呟いて目を閉じた。全てを受け入れるように。

下から上ってきた感染者達が次々と手を伸ばしてきている。

上からは女が呼び叫んでいる。

そして

>>905

三尉を撃つ 感染者を撃つ

あなたはどうしますか

遠すぎた>>895で(台無し)

ksk

kskst

三尉を撃つ

>>895
お前はよくやったよ…

>>895に敬礼!!!!

黙祷

引きAge

age

銃弾は眉間に撃ち込まれた。銃が手の中で跳ね返る。

血が三尉の顔をどくどくと流れた。目を閉じ、安らかな顔が赤く染まった。

梯子を握っていた指がゆっくりと剥がれ、群がる怪物たちの只中へと落ちていった。

上へ上へと手を伸ばしていた感染者達の手が彼女を受け止め、砂糖を与えられた蟻のように彼女の遺体に群がった。梯子を上っていた者達も次々と飛び降りた。

男「あ.....あぁ......ち....ちきしょおおおおおおぉぉぉぉぉ!!」

顔を背け、声を限りに叫んだ。叫ばずにいられなかった。こうする以外に無いとわかっていた。

それでも耐えられなかった。自分達を命懸けで守ってくれた人を、この手で殺したのだ。

怒り、悲しみ、混乱。それらが混合した感情が湧き上がり、たちどころに吐き気がこみ上げてくる。

下から聞きたくない残酷な音ともに、金切り声が響いた。

顔と手を真っ赤に染めた何人かが、下からこちらを見上げ威嚇するように声をあげていた。

こみ上げてくるものを必死で抑え、男は梯子を急いで上がった。

上では、女が呆然としていた。


つらい

うむ…

gjとか思ってた自分を殴りたい

女「......なん.....で.....?」

女「ね、ねぇ.....どうして.....?」

女「ねぇ.....ねぇ!」

戻った男を待っていたのは、悲痛な怒りと人殺しを見るような眼だった。

女「どうして!何で殺したの?!ねぇ!ねぇ!いっぱい助けてくれたのに!なんで?!どうして!」

泣きじゃくりながら怒り、男を揺さぶった。

男「......」

女「......言ってよ.....」

女「なんとか.....言ってよぉ.....」

男「......ゃ」

女「へ.....?」

男「.....ど....どうすりゃ....よかったんだよ.....!」

涙が溢れ身体を震わせながら、男が突如怒鳴った。

男「おっ俺....俺だって助けたかった....!でもっあ....あの人は.....助からないってわかってて....!どうしようもなくて....!」

男「だかっだからせめて....!せめて....!」

女「.....っ!......っ」

まさに号泣だった。眼下で怪物たちがひしめく中、二人は激情に身を震わせ、声を出して泣いた。

人を殺した。人を死なせた。目の前で人が殺された。目の前で人が死んだ。

恩人が死んだ。恩人を殺した。

少年と少女には、あまりにも残酷過ぎた。

でも感染者を撃ってたらもっと酷いことになっていた気がするんだ…

どこまで行っても絶望すなぁ

下から聞こえる叫び声で我に返り、男は嗚咽を抑え目元を拭った。

男「い、行こう....屋上から中を降りていこう」
女は座り込んで泣いていた。彼女をそっと立たせ、手を引いた。

男「.....いつまでもここには....」

女「わかってる....大丈夫.....」

男「...行こう」

女「.......っ」コクン

男は渡された拳銃を強く握りしめた。守ってくれるのはもうこの拳銃だけ。それを使うのは、俺だ。三尉が俺たちを守ったように、俺が彼女を守らなければならない。

女「.......あ」

女「おっ男くん....待って」


女「鼻血....出ちゃった」

振り返ると、彼女の鼻から赤黒い血が流れていた。

ここまで回想

嫌な予感しかしないけど、いい予感があったことがなかった

--世界が終わった後--

2012年から3年を懸けて建造が開始し、2015年3月25日に「しらね」の後を引き継ぎ就役した海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦。それが「いずも」だ。
同時に5機のヘリコプターを発着艦する事が出来るこの艦は海上自衛隊史上最大とされ、数々のメディアやネットは「まるで空母だ」と口を揃え、ジェーン海軍年鑑にさえ「ヘリ空母」と分類された。

全長248.0m。その第一甲板はほぼ全域がヘリコプター甲板となっている。

そこに着陸しているヘリコプターを取り囲み、甲板を埋め尽くしているのは無数のダークグリーンのビニールの袋。中に人間が....あるいは人間だった物が詰め込まれているのは一目瞭然だった。

そこのわずかな隙間を埋めるように、真新しい袋が置かれていた。
そばに立った青年が弔砲のように銃を掲げ、残っていた最後の弾丸をオレンジ色に染まりつつある空へと放った。

おお

引きAge

船内の全てを調べわかった事。

横たわる遺体達は皆「つい最近」まで生きていた事。
500人が、この艦で生存していたんだ。

世界が終わりを迎え始めた頃に、彼らは陸地を捨て海へと逃れた。

最初の一ヶ月は船の貯蔵と設備で難なく過ごしていた。
やがて物資が不足し、自衛隊や希望した民間人で編制した調査隊がヘリコプターで市街へ調達に渡っていた事。

やがて戻らなくなる調査隊。圧倒的に足りなくなる物資。徐々に広がる混乱。
そして疫病の発生。感染者が紛れていたのだ。
疫病の発症時間は人それぞれだった。噛まれて数秒で発症する者もいれば、数時間あるいは数日掛かる者もいる。
それが疫病が世界中に拡散した要因の一つだった。

潜伏したウイルスは極めて発見が困難で、潜伏者が検疫を通って感染の広がってない地へと渡ってしまう。

艦は恐怖と混乱で覆われ、自衛隊と民間人で殺し合いすら起きた。

やがて一人を残し、いずもは巨大な死体置き場化した。

記録はそこで途切れ、残ったのは「遺書」だけだった。

きてた

回想終わりかな

時間が戻ったか

銃声が反響し、ゆっくりと離れるように消えていった。

銃を放り、空を見上げた。顔には血を拭き取った後が残っていた。

「.....何のために死ぬ思いで....苦労して来たんだ俺は.....」

「.....何でまだ生きてるんだろう.....俺....」

不意に踵を返して艦の中へと戻った。

内部の厨房には食物の欠片もなかったが、油だけは沢山あった。

甲板に戻ってきた時には、油のたっぷり入った缶を両脇に抱えていた。

顔には何かを悟り、決心した表情が浮かんでいた。

おいやめろ

十得ナイフを缶に突き刺し、頭上に高々と抱えると空いた箇所から薄黄色の液体が降り注ぎ、振るように油を散らし始めた。
甲板を埋め尽くす遺体全てには足らず、二つ目の油が切れると缶を投げ捨て、また取りに戻った。

満遍なく、油で足を取られるほどに全てを終わらせた頃には日が沈み始めていた。

オレンジ色の光が棺桶と化した艦を包んだ。

ため息を付き、最後の缶に尻を置いて海を眺めた。奇妙な程清々しい気分だった。不思議な達成感すらある。

缶を少し叩くと、まだ半分ほど残っていた。

ひい…

引きAge

age

頭上高く缶を持ち上げると、残っていた油が全て自分に向けて降り注いだ。

髪も服もヌメヌメとした液体に覆われ、付着していた血が足元と混ざり合う。

「うえ....良いもんじゃねぇなこりゃ」

ぼやき、空になった缶を無造作に放り出すと、ポケットに手を入れる。

「ヘドロに手を突っ込んだ気分だ....あぁくそ、取れねぇ....取れた」

ポケットから引き抜いた手にあるは、祖父の古びたオイルライター。

ドキドキ

あかーん!!

のぉおお

引きage

艦に止まっていた海鳥達が鳴きながら次々と飛び立っていく。
彼らはわかっているんだ、もうすぐ怪物達の時間が来ると。

また夜が来る。地獄が目覚める。
だが俺には来ない。もう十分だ。

太陽に向かって拝むように跪き、ライターの蓋を開く。

ライターの胴についた小さなシールが目に止まった。

それは、中学の卒業式のすぐ後、祖父と姉と一緒に撮ったプリクラだった。
そこには満面の笑みを浮かべた二人と自分が映っていた。いや、一番笑顔なのは祖父で、自分と姉はやや苦笑いぎみだった。

自由奔放だが時には厳しく時には優しかった祖父。
家族想いで近所でも評判だった姉。

姉は怪物になり、祖父が殺した。
祖父は怪物にならない為に自殺した。

俺一人が、遺された。

もう 終わりにしよう



『あぁ....何てこった....孫を....孫を殺っちまった...!』

「姉ちゃん!姉ちゃん!!何で...あんな?俺っ...俺の事を....た、食べようとした!!」

『.....あぁ....なんてこった....!』

『いいか男....よく....聞け。屋根裏に行って....じいちゃんの金庫にある、長いバッグを取ってくるんだ。いいか?グレーのバッグだ!』

「え、あ....何言ってんだよ!!血が止まってねぇじゃんか!!救急車呼ばねぇと!!」

『聞こえんかったか!!さっさと取ってこい!!』

「あぁっもうわかったよ!!くそ!くそ!」

『.....あぁっ、待ちなさい!!』

「え?!」

『いいか....?何があっても....お前だけは、諦めちゃいかんぞ...?』

「え.....は....?どういう.....あぁもう何なんだよ!わけわかんねぇ....わかんねぇよ!」



「じいちゃん!!何だよこれ!何で鉄砲なんて持ってんだよ!!」

「......じいちゃん?」

(......じいちゃん.....)

男は、いつの間にか泣いていた。嗚咽を漏らし、身体を震わせていた。

(俺....諦めちゃダメなのか.....?)

強張った親指をフリントホイールに乗せ、ライターを両手に握りしめた。

(俺は....)


(俺は.....)


(俺は......!!)

>>937 あなたはどうしますか

諦める 諦めない

諦めるなよ!!

諦めんなよ、諦めんなよお前!どうしてそこでやめるんだそこで!もう少し頑張ってみろよ!ダメダメダメダメ諦めたら。周りの事思えよ、応援してくれる人達の事思ってみろって。あともうちょっとのところなんだから。俺だってこの-10℃のところ、しじみがトゥルルって頑張ってんだよ!ずっとやってみろ!必ず目標を達成できる!だからこそNever give up!!

>>935この鬱展開に熱い男を召喚しちゃダメwwwwww

諦めないほうが地獄かもしれない
と思いつつ、諦めない

男頑張れ…
>>1も頑張れ

諦めなくてバッドエンドはやだな……救いがあるといいんだけど

確かに諦めたいくらいの絶望だけどさ、読んでる俺達は諦めろとは言えないよな
どこかに救いがあると信じたい

引きAge

引きAge

一気読みした!続きを早く読みたいね!

「.......」

「......っ」

「.....たく.....ない」

「し"に"た"く"な"い"......っ!」

全身がガクガクと震え、洪水のように涙が溢れ出した。

泣きじゃくり、震える手からライターが滑り落ちた。

「死にたくない.....!死にたく....ねぇよぉ.....!!」

唸るような嗚咽の声を漏らして身悶える。

不意に、腕時計が騒がしいアラームを鳴らし始めた。

闇の時間がもうじき、やってくる

来たかっ……!

うおぁあ

泣きじゃくりながら、ライターを拾い上げ、油で足を滑らせながら船首から離れ走り始めた。

向かったのは操舵室。ベトベトの手で、あらゆる物をかき集めた。

死への願望はもう消えていた。

(死にたくない)

包丁を猟銃の先端にテープで固定し、即席の銃剣へと変えた。

(死にたくない)

油塗れの服を脱ぎ捨てブカブカの迷彩服を重ね着し、腕や太ももには分厚い包帯を何重にも巻いた。

(死にたくない!)

生への願望が、再び宿っていた。

不意に、またしても無線がやかましい騒音を鳴らし始めた。

男は苛立ちながら銃床を振り下ろそうとした。

ふと、考えた。

この部屋には他にも無傷の機材はある。
なのにどうして無線機だけ誤作動するのか

ふと、気付いた。
どうしてこの無線はついたり消えたりするのか
まるで誰かが面白がってスイッチを切り替えてるように

まるで誰かが、無線を取らせようと知らせているように

男は銃を脇に立てかけ、無線機を掴んだ。

一瞬考え.....そして、スイッチを入れた。










『やっと出た』

良いところで切れとるー

うあぉお

うわぁ気になる

続き気になるわぁ

明けましておめでとう(´・ω・) >>1やで

2013年からグダグダやってるけど皆温かい目で見てくれてありがとう(´・ω・)

新年早々悪いけど31日の年越し前にうちのじいちゃんが亡くなって葬儀とか気持ちの整理とかもろもろで少し更新途絶えるで

いや前から更新途絶え途絶えだったけど、一応ね

ほな今年もよろしく(´・ω・)

お悔やみを
いつか帰ってきてくれたらそれで良いよ

おう……いつでもまってる

>>1やで(´・ω・)
祖父に続いて見舞いにいったばっかの親戚も亡くなったけど元気にやっとるで
ホント人間ていついなくなるかわからんな(´・ω・)
今週は立て込んでるけど週末からは再開する予定やで

お前らちゃんとじいちゃんばあちゃんに元気な顔見せに行けよ(´・ω・)

両方同時に再開するのか?
無理はするなよ待ってるから

冬は多いよな…

今追い付いた

自分的には諦めてBルート行ってほしかった

正直どっちも読みたくはある

「っ......!!あ....え......えと....!」

『落ち着いて。すぐに話さなくていい』

「あ....え、えっと....!」

『久しぶりでしょう?自分以外の声を聞くのは。混乱するのは無理もない。でも、まずは頭の中を落ち着かせて。それから、私の話をよく聞いて』

「わ....わかった....!はは....どうも....どうも....」

(人だ.....俺以外の、人....!やっぱり他にも生きてる人がいるんだ!あぁ.....!他人の声を聞ける事がこんなにも心地いいなんて!)

『落ち着いたかしら?』

「あ、あぁ....!ごめん....あ、あんた....いや、君の言う通り話すのは随分久しぶりで....も、もうずっと1人ぼっちで....」

『えぇ。たった1人でよく頑張ってきたわ』

「あぁ、ありがとう....き、君は誰?ど、何処に隠れてるんだ?他にもその、生きてる人がいるんだよな?」

『いい?よく聞いて。これからあなたに話すことに嘘偽りは一切ない。全て紛れも無い真実』



『あなた以外、誰も生きていない』

マジかよ……

なん……だと……

「・・・は?え、いやちょっと。はは....今その、笑えないよ....笑えない。ホント....」

『厳密には昨日まではまだあなた以外も生きてたわ。でももう誰もいないの。誰も』

「じゃ、じゃぁ君はなんなんだ。今...俺が話してる君は?君が証明してるじゃないか。その....「生きてる」って」

『私?いいえ、私は生きていない。正確にいえば「生きてる」より「稼働してる」方が正しい』

「.....は?」

『あなた....「以前」の事は覚えている?』

「い....以前って?」

『世界がこうなる以前の事。世界が終わる前の事』

人工知能的なやつかな…

この程度の文章書くのに2週間掛かるとかガイジなの?

つ鏡

つかがみさんかな?

『「◯◯教授」という人物を知っている?....いいえ、覚えている?』

「は.....?◯◯教授.....教授てえっと....昔テレビに出てた....」

『.....現代のダーウィン。もう1人のスティーブ・ジョブズ。天才的変人。かつてはパーソンオブザイヤーの表紙を飾ったりしていたかしらね』

「.....お、思い出した。確か科学の....凄い人で....」

『....まぁ、そうね。彼はかつて地球上でもっとも賢い人間の1人だった」

「確か.....人工知能を発明してニュースに....」

『そう。でも彼が創ったのはそれまでの人工知能とは全くに別物。彼は文字通り「生きたコンピューター」を創造した』

『彼は「これ」が始まってすぐに世界の終わりが来た事を確信した。彼は終わりを食い止めようとしたけれど、デトロイトで彼自身が先に終わってしまった』

『彼は自分の頭を銃で撃ち抜く前に、自分が創り上げたコンピューターを野に放ち、願いを託した』

『この疫病を止め、人類を救う事を』

「.....な、なぁまさか....それが君....って....オチじゃないよな....?」

『えぇ、そう。それが私』

「.....冗談.....だよな?」

『いいえ。最初に言った通り、嘘偽りはない』

『私は疫病を研究し、残った人類に生き延びる為の命令を下した。そしてわかった。疫病を止める事が不可能だと』

『ワクチンを作ることも、抑制する事も出来ない。感染者を見分ける完璧な術も見つからなかった。そうしてる間に国という国が次々消えてなくなり、世界が崩壊していった。だから私は方針を変える事にした』

『疫病を止める事を諦めて、人類を生き延びさせる事だけに専念した』

『様々な方法で生き延びた人々にコンタクトを取り、彼らに生き延びる為の様々な情報を提供し、彼らの行動にアドバイスを送り、サポートした』

『でも疫病は....私の予想を遥かに超えていた。やがて、私の言葉に従わなくなる者もいた。私の言葉を受け入れず正気を失った者もいた。私の言葉に耳を傾けず自ら命を絶った者もいた。人類は次々と死んでいった。日が経つにつれて死ぬ人数は減っていったけど....ね』

『一万人。千人。百人....どんどんどんどん死んでいった』

『そして昨日、とうとう一人になった』

『もう生きているのは、あなただけ』

なんてこったい…

読んでる

きびしいな

「......?」

『.....現実を受け入れられなくて困惑しているようね。繰り返すようだけど、私の発言に嘘偽りはない。全て.....』

不意に、男が逆手に持った銃を無線機に振り落とした。

激しい音を立てながら中に詰まっていた部品と破片が飛び散り、声がプツリと止んだ。

『落ち着きなさい』

別の無線機から声がした。

「.....るせぇ.....」

『現実とは思えないのはわかる。現実とは思いたくないのもよくわかるわ。私も、まだ生きている人類があと一人いたとは、ついこの前まで可能性すら考えていなかった』

「うるせぇ.....!」

『私はあなたが起動させた無線機の通信を偶然発見して、それをつい昨日まで生きていた『彼』.....いずもに乗船していた最期の生存者に伝えた。彼は何度もあなたに自分の存在を伝えようとした。私も何とかあなたにコンタクトを取ろうとしたけど、あまりに離れすぎていた。多くの衛星はもう役割を果たさなくなっていたから、通信は困難を極めた。モールス信号も試した。あなたに届いていたかどうかはわからなかったけど』

『私はあらゆる方法であなたが日本にいることを突き止め、『彼』にいずもの操縦を教え、日本まで航海させた。あなたとの通信は未だ不可能に近かったけど、船に残っていた放送データを流すと、無線機の電波が近付いてくるのはわかった』

『でも昨日、それが途絶えた。その事を伝えると、『彼』は絶望した。『彼』も私も、あなたが死んだのだと思った。そして彼は自ら命を絶った』

『そしてあなたが現れた。もう一人残っていた人類。最期の生存者。唯一の人間。今私はその操舵室にあるカメラ越しにあなたを見ている』


『彼』の心中を思うとやりきれないな

ええっ無線機の電波で判断するレベルで生存者が居ないと断言しちゃうの?

一日のすれ違い、やっぱ哀しいな…

乙ー
もう5年とか…

「.....嘘だろ?はっ.....俺だけ?」

「俺?」

「俺が最期の一人....?」

『そうよ。地球上で唯一、残った人物』

『あなたが、最後の人類』

「.....はっ」

「はは.....あはははは.....!」

「そんな......そんな事って....あんのかよ....?はは、はははは.....」

「俺?俺以外みんな死んだって?」

『あなたは幸運だった。あなたは他の人のように死なず、変異しなかった』

「.....幸運?.....これが?は.....はは....ははははは!」

「何処がだ!!あ?!これの何処が良いってんだ!!」

「俺は.....!俺はなぁ....!ずっと一人で.....他の人間は皆何処か遠く離れた場所にいるんだってずっと信じて....いつか誰かに会えると思って.....!!」

人工知能ちゃんが居るならまぁ…
稼働停止しちゃったら自殺不可避

https://www.girlsheaven-job.net/10/yubou_kuraya/

すごい運なことは確かだな
幸運かどうかは別として…

『あなたは死ななかった。あなたは生きている。....それの何処が不幸だと言うの?』

「うるせぇ!!てめぇに何が、何がわかる!!あぁ?!役立たずのクソ機械が!!」

「何だよ!なんなんだよちきしょぉ....ふざけ....くそおぉ....!!」

『確かに今の私の発言はあなたにとって酷だった。謝罪する』

「.....ねばよかった」

『?』

「.....死ねば....よかった....」

『なら何故手を止めた?』

「.....いい。もう....いい。一人....一人にしてくれ....!」

『それは、出来ない』

おお

引きAge

「....な.....なんでだよ.....」

「これ以上俺に何の用があるってんだ!!おい!!この出来損ないの役立たず!!何か「生きた機械」だ?!誰一人救う事に失敗したくせに!!」

『いいえ。まだ失敗ではない』

「.....は?」

『というより....まだ終わってない、と言う方が正しいかしら』

『私は自分に「人類を生存させよ」という指令をプログラムした。完了するまで消去する事も上書きする事も出来ない指令を自分に植えつけた』

『そして今私が話しかけている先には....「最後の人類」がいる』

『私はあなたを、生存させなければならない』

「.....俺を生かして....何の意味があんだ....?」

『無い。はっきり言ってしまえば時間の無駄、無駄な足掻き。私だって、こんな無意味なことをせず、あなたが自滅するのを待ってさっさと自分を停止させてしまいたい。だが、私はあなたを生き長らえさせなければならない』

「.....は.....何それ.....じ、自分が.....解放されたいから俺を生かすっていうのか....?」

『そういうこと。私はあなたが死ぬまで、あなたを生かさなければならない。それも、あなたが寿命を迎えるまで。あなたが自殺するのを、あなたが病死するのを、あなたが殺されるのを.....あなたが死ぬのを、止めなくてはならない』

『そして私は解放される。この無意味で、無価値な世界から』

「.....意味ないのに....生きなきゃいけないのか.....?俺は.....」

『そう』

「.....どうして.....」

「どうして俺だけ.....」

ピピピッ ピピピッ

「!!」

『さぁ、もうじき夜が来るわよ』

「くっ....くそ....!!」

『どうする?私なら、あなたを救える』

「っ.....!!」

「.....くれ」

『なぁに?』

「教えて.....くれ!どうすれば.....生き残れるか.....!!」

『.....えぇ。喜んで』

『さぁ.....まずは「今夜」を生き延びましょう。それから....あなたが私を連れていける手段を考えないと.....ね?』

次スレいくでー(´・ω・)

2スレ目だでー(´・ω・)
男「生きてる「人類」が俺だけになった」2スレ目 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/internet/14562/1494180398/l30)


このスレで畳むのかと思ってた

おう、生きるか

もう4年…早いな…

わわわ

わわわわ

わわわわわ

新スレあるんだから埋めるなら最後まで埋めろや根性なし

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年06月06日 (土) 19:24:06   ID: Q_di_sN0

丸パクリ

2 :  SS好きの774さん   2015年08月20日 (木) 01:27:51   ID: fYVym_ZY

ここで終わりかよぉぉぉ!

3 :  SS好きの774さん   2015年12月01日 (火) 14:21:44   ID: c1m5SekX

はよ!はよ!

4 :  SS好きの774さん   2016年06月20日 (月) 22:54:15   ID: dzUr4ulB

はよぉ!

5 :  SS好きの774さん   2016年07月30日 (土) 02:10:57   ID: yq6fI0EO

早くぅ…

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