ソードマスターヤマト・無理矢理活用編(9)

魔王「オレの故郷は既に滅ぼされていたんだ…」

少女「そんな…まさかご家族の方も…」

魔王「察しの通りひどい有様だった…姉の死体に精液まみれのパンツが重ねられていたんだ」

魔王「『パンツだけは…許さない!』」

少女「そんなことが…」

魔王「それだけじゃない!奴らはオレの目の前で親友を殺した…」

少女「一緒に旅をしてきたお仲間でしたっけ?」

魔王「ああ、そのときに飛んだ肉片が今もこの鎧の右肩についている」

少女「酷い…」

魔王「ああ、奴らを倒さない限り」

魔王「『オレの肉しみは消えないんだ!』」

少女「どうしても行ってしまうんですね、ではせめて…無事に帰ってきてください…」

魔王「ああ、必ず」


戦士「無駄話は終わったか、さしずめ生まれてくる子の名前でも考えていたか?」

魔王「な、何を馬鹿な!」

戦士「うぶな奴よ、顔を真っ赤にしてからに」

戦士「『お前はトマトか!』」

魔王「『オレはポテトだ!』」

魔王「間違えた!オレはチェリーだ!」

戦士「なんと童貞か、ではここで貴様を倒せばその血筋は絶えるというもの」

戦士「その汗臭い面とも永遠にお別れだな」

魔王「そこまで臭くはないぞ!お前らに以前言われて、脇汗が少なくなるよう改善したからな」

戦士「無駄な努力を」

魔王「『オレの新しい脇を見せてやる!』」

戦士「結構だ、もう無駄話も終わりだ…早急に葬ってやろう」

魔王「そうはいくか!剣の威力を増幅させる詠唱を、お前で試してやる!」

魔王「『まそっぷ   』」

賢者「戦士がやられたようだな」

僧侶「魔族ごときに敗れるとは勇者パーティーの面汚しよ…」

魔王「くらええええ!」

「「ぐああああ!」」

魔王「ついに四天王を倒したぞ…」

勇者「戦う前に一つ言っておこう、お前は俺を倒すのに闇の衣が必要だと思っているようだが、別になくても倒せる」

魔王「上等だ…オレも一つ言っておくことがある」

魔王「オレを溺愛する側近がいた気がしたが…別にそんなことはなかったぜ!」

勇者「さあこい魔王!」

魔王「ウオオオいくぞオオオ!」

魔王の元気が世界を壊すと信じて!

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